JPWO2019230504A1 - 弾性部材及び光コネクタ - Google Patents

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Abstract

一実施形態に係る弾性部材は、複数の光ファイバを保持するフェルールを接続方向に付勢する弾性部材である。弾性部材は、フェルールを収容するインナーハウジングに収納され、16心のテープファイバが挿入される空間を内部に有すると共に、接続方向に交差する断面において非円形状とされている。弾性部材は、接続方向に交差する第1方向に沿って互いに対向するインナーハウジングの一対の円弧状の内面に対向する外面を有する一対の第1部分と、接続方向及び第1方向の双方に交差する第2方向に沿ってテープファイバに対向する一対の第2部分とを備える。

Description

本開示の一側面は、弾性部材及び光コネクタに関する。
本出願は、2018年5月28日の日本出願第2018−101484号に基づく優先権を主張し、前記日本出願に記載された全ての記載内容を援用するものである。
特許文献1には、光ファイバを保持するフェルールと、圧縮変形するスプリングと、フェルール及びスプリングを収納するハウジングとを備えた光コネクタが記載されている。フェルールは、スプリングの付勢力によって光コネクタの接続方向に押圧されている。光コネクタは、いわゆるMPOコネクタであり、フェルールはMTフェルールである。フェルールには複数の光ファイバ穴が設けられており、各光ファイバ穴には裸ファイバとされた光ファイバが挿通されて固定されている。スプリングはコイル状とされており、接続方向に交差する断面において、スプリングは長円状とされている。長円状とされたスプリングの内側には、複数の光ファイバが束ねられて構成されたテープ心線が通される。
特開2017−134310号公報
本開示の一側面に係る弾性部材は、複数の光ファイバを保持するフェルールを接続方向に付勢する弾性部材である。弾性部材は、フェルールを収容するハウジングに収納され、16心のテープファイバが挿入される空間を内部に有すると共に、接続方向に交差する断面において非円形状とされている。弾性部材は、接続方向に交差する第1方向に沿って互いに対向するハウジングの一対の円弧状の内面に対向する外面を有する一対の第1部分と、接続方向及び第1方向の双方に交差する第2方向に沿ってテープファイバに対向する一対の第2部分とを備える。
本開示の一側面に係る光コネクタは、前述した弾性部材と、少なくとも1枚のテープファイバと、テープファイバから延びる複数の光ファイバを保持するフェルールと、フェルール及び弾性部材を収納するハウジングと、を備える。フェルールは、接続方向の一端に設けられる端面と、複数の光ファイバのそれぞれが挿入及び保持される複数の光ファイバ保持孔とを有する。端面は、第2方向に沿って並ぶ複数の光ファイバ保持孔の開口を有し、複数の光ファイバのそれぞれは、先端面が複数の光ファイバ保持孔の開口のそれぞれに露出した状態で固定されている。フェルールは、接続方向の端面とは反対側から弾性部材に付勢された状態でハウジングに収納されており、少なくとも1枚のテープファイバは、非円形状とされた弾性部材の空間に挿通されている。
本開示の別の側面に係る光コネクタは、前述した弾性部材と、複数の光ファイバが束ねられたラウンドコードと、ラウンドコードから延びる複数の光ファイバを保持するフェルールと、フェルール及び弾性部材を収納するハウジングと、を備える。フェルールは、接続方向の一端に設けられる端面と、複数の光ファイバのそれぞれが挿入及び保持される複数の光ファイバ保持孔とを有する。端面は、複数の光ファイバ保持孔の開口を有し、ラウンドコードから延びる複数の光ファイバのそれぞれは、先端面が複数の光ファイバ保持孔の開口のそれぞれに露出した状態で固定されている。フェルールは、接続方向の端面とは反対側から弾性部材に付勢された状態でハウジングに収納されており、ラウンドコードは、非円形状とされた弾性部材の空間に挿通されている。
図1は、第1実施形態に係る光コネクタを示す斜視図である。 図2は、図1の光コネクタを示す断面図である。 図3は、図1の光コネクタのハウジングに収納される弾性部材と、ハウジングとを示す断面図である。 図4は、図3の弾性部材を示す斜視図である。 図5は、第2実施形態に係る弾性部材を示す図である。 図6は、第3実施形態に係る弾性部材を示す図である。 図7は、第4実施形態に係る光コネクタを示す断面図である。 図8は、図7の光コネクタのラウンドコードを示す断面図である。 図9は、光コネクタのハウジングに収納される従来の弾性部材を示す図である。 図10は、光コネクタのハウジングに収納される図9とは別の従来の弾性部材を示す図である。
[本開示が解決しようとする課題]
前述したように、フェルールを押圧するスプリングの内部にはテープ心線が通される。ところで、テープ心線では複数の光ファイバが一方向に沿って並ぶように束ねられており、一方向に沿って並ぶ光ファイバの本数の増加に応じてテープ心線の幅が広くなる。図9に示されるように、スプリング102は、ハウジング100に収納されており、光コネクタの接続方向に交差する断面において円形状とされている。
接続方向に交差する断面において、ハウジング100は、接続方向に交差する第1方向D1及び第2方向D2に延びると共に、第2方向D2に長く延びる矩形枠状を成している。また、ハウジング100には、第1方向D1に沿って対向すると共にスプリング102が入り込む一対の円弧状の内面100aが設けられる。従来は、第2方向D2に沿って12本の光ファイバが並ぶ1列12心配列のテープ心線101が用いられていたため、円形状とされたスプリング102の内側にテープ心線101を通すことが可能であった。
しかしながら、MTフェルールを有するMPOコネクタにおいて、第2方向D2に沿って16本の光ファイバが並ぶ1列16心配列のテープ心線103が提案されている。1列16心配列のテープ心線103の幅は、1列12心配列のテープ心線101の幅よりも広く、スプリング102の内側に通すことができないことが想定される。更に、将来的には、2列32心配列、及び4列64心配列のテープ心線も提案されうる。従って、円形状のスプリング102を用いる場合には、光ファイバの本数の増加に対応できないという問題が起こりうる。
そこで、図10に示されるように、光コネクタの接続方向に交差する断面において長円形状とされたスプリング104を用いることが考えられる。このように第2方向D2に長く延びる長円形状のスプリング104を用いる場合、1列16心配列のテープ心線103をスプリング104の内側に通すことが可能となる。しかしながら、長円形状のスプリング104は、ハウジング100の内部において第1方向D1及び第2方向D2の双方にがたつきやすい。
長円形状のスプリング104は、円形状のスプリング102と比較して移動領域が広くなる。光コネクタの接続方向に交差する断面において、スプリング102の中心102aの移動領域R1が円形状となるのに対し、スプリング104の中心104aの移動領域R2は移動領域R1より面積が広い四角形状となる。よって、長円形状のスプリング104は、円形状のスプリング102と比較して中心104aの位置が安定しづらいため、フェルールに対する押圧のバランスがよくないという問題がある。フェルールに対する押圧のバランスがよくない場合、フェルールへの押圧力にばらつきが生じうるので光学特性が安定しなくなる懸念がある。
本開示は、光ファイバの本数の増加に対応することができると共に、フェルールに対する押圧のバランスを良好にすることができる弾性部材及び光コネクタを提供することを目的とする。
[本開示の効果]
本開示の各側面によれば、光ファイバの本数の増加に対応することができると共に、フェルールに対する押圧のバランスを良好にすることができる。
[実施形態の説明]
最初に、本開示の実施形態の内容を列記して説明する。実施形態に係る弾性部材は、複数の光ファイバを保持するフェルールを接続方向に付勢する弾性部材である。弾性部材は、フェルールを収容するハウジングに収納され、16心のテープファイバが挿入される空間を内部に有すると共に、接続方向に交差する断面において非円形状とされている。弾性部材は、接続方向に交差する第1方向に沿って互いに対向するハウジングの一対の円弧状の内面に対向する外面を有する一対の第1部分と、接続方向及び第1方向の双方に交差する第2方向に沿ってテープファイバに対向する一対の第2部分とを備える。
また、実施形態に係る光コネクタは、前述の弾性部材と、少なくとも1枚のテープファイバと、テープファイバから延びる複数の光ファイバを保持するフェルールと、フェルール及び弾性部材を収納するハウジングと、を備える。フェルールは、接続方向の一端に設けられる端面と、複数の光ファイバのそれぞれが挿入及び保持される複数の光ファイバ保持孔とを有する。端面は、第2方向に沿って並ぶ複数の光ファイバ保持孔の開口を有し、複数の光ファイバのそれぞれは、先端面が複数の光ファイバ保持孔の開口のそれぞれに露出した状態で固定されている。フェルールは、接続方向の端面とは反対側から弾性部材に付勢された状態でハウジングに収納されており、少なくとも1枚のテープファイバは、非円形状とされた弾性部材の空間に挿通されている。
この弾性部材及び光コネクタにおいて、フェルールを光コネクタの接続方向に付勢する弾性部材は、16心のテープファイバが挿入される空間を内部に有する。弾性部材は、接続方向に交差する断面において非円形状とされている。従って、非円形状とされた弾性部材の内部の空間に1列16心配列のテープファイバを通すことができるので、光ファイバの増加に対応することができる。また、弾性部材は、円弧状とされたハウジングの一対の内面に対向する外面を有する一対の第1部分を備える。よって、ハウジングの円弧状の内面のそれぞれに対向する第1部分を第1方向に一対に備えることにより、ハウジングの当該内面のそれぞれに第1部分が入り込んだ状態で弾性部材がハウジングの内部空間に収納される。その結果、ハウジングの内部空間における弾性部材のがたつきを抑えて、弾性部材の位置をハウジングの内部空間において安定させることができる。従って、弾性部材によるフェルールの押圧のバランスを良好にすることができると共に、フェルールへの押圧力のばらつきを抑えて光コネクタの光学特性を安定させることができる。
また、前述した弾性部材は、素線が接続方向に沿って螺旋状に延びる圧縮コイルバネであってもよい。この場合、弾性部材の製造を容易に行うことができると共に、螺旋状の弾性部材によってフェルールを接続方向に安定して押圧することができる。
また、前述した弾性部材は、接続方向に交差する断面において4つの角が丸みを有する菱形状とされていてもよい。この場合、弾性部材を簡易な形状とすることができると共に、弾性部材が角張らないようにすることができる。その結果、弾性部材の製造性を高めることができると共に、弾性部材の破損をより確実に抑制することができる。従って、弾性部材の耐久性を高めることができる。
また、前述した弾性部材は、接続方向に交差する断面において、第1部分の第2方向の両側に位置すると共にハウジングの内面に沿って第2方向に延びる第1線形部を有してもよい。この場合、ハウジングの内面に対向する第1線形部を第1部分の第2方向の両側に有することにより、ハウジングの内部空間における弾性部材のがたつきをより確実に抑えることができる。従って、弾性部材によって、よりバランス良く且つ安定してフェルールを押圧することができる。
また、前述した弾性部材において、一対の第2部分のそれぞれは、ハウジングの内面に沿って第1方向に延びる第2線形部を有してもよい。この場合、テープファイバの第2方向の両側に位置する第2部分において、ハウジングの内面に沿って第1方向に延びる第2線形部が設けられる。よって、第2部分がハウジングの内面に対向する第2線形部を有するので、ハウジングの内部空間における弾性部材のがたつきを一層確実に抑えることができる。その結果、フェルールに対する押圧のバランスを更に良好にすることができる。
また、前述した弾性部材において、素線が金属製であってもよい。この場合、弾性部材のサイズを大きくすることなくフェルールに対する所望の押圧力を実現することができる。従って、弾性部材及び光コネクタの小型化に寄与する。
また、前述した弾性部材において、素線がSUS製であってもよい。この場合、弾性部材の素線を汎用性が高く入手しやすい素線とすることができる。従って、弾性部材及び光コネクタを容易に製造することができる。
また、前述した弾性部材において、素線が座研磨されていなくてもよい。この場合、素線を座研磨する工程を省略することができるので、弾性部材及び光コネクタの製造を一層容易に行うことができる。また、素線が座研磨されていなくても、前述したように、円弧状とされたハウジングの内面のそれぞれに入り込む第1部分を備えることにより、弾性部材の位置をハウジングの内部空間において安定させることができる。従って、弾性部材によるフェルールの押圧のバランスを良好にすることができると共に、押圧力のばらつきを抑えて光コネクタの光学特性を安定させることができる。
また、別の実施形態に係る光コネクタは、前述の弾性部材と、複数の光ファイバが束ねられたラウンドコードと、ラウンドコードから延びる複数の光ファイバを保持するフェルールと、フェルール及び弾性部材を収納するハウジングと、を備える。フェルールは、接続方向の一端に設けられる端面と、複数の光ファイバのそれぞれが挿入及び保持される複数の光ファイバ保持孔とを有する。端面は、複数の光ファイバ保持孔の開口を有し、ラウンドコードから延びる複数の光ファイバのそれぞれは、先端面が複数の光ファイバ保持孔の開口のそれぞれに露出した状態で固定されている。フェルールは、接続方向の端面とは反対側から弾性部材に付勢された状態でハウジングに収納されており、ラウンドコードは、非円形状とされた弾性部材の空間に挿通されている。
この光コネクタにおいて、フェルールを光コネクタの接続方向に付勢する弾性部材の内部の空間にラウンドコードが挿入され、弾性部材は、接続方向に交差する断面において非円形状とされている。従って、非円形状とされた弾性部材の内部の空間にラウンドコードを通すことができる。また、弾性部材は、円弧状とされたハウジングの一対の内面に対向する外面を有する一対の第1部分を備える。よって、ハウジングの円弧状の内面に対向する第1部分を第1方向に一対に備えることにより、ハウジングの当該内面のそれぞれに第1部分が入り込んだ状態で弾性部材がハウジングに収納される。従って、前述と同様、弾性部材によるフェルールへの押圧のバランスを良好にすることができると共に、フェルールへの押圧力のばらつきを抑えて光学特性を安定させることができる。
[実施形態の詳細]
本開示の実施形態に係る弾性部材及び光コネクタの具体例を以下で図面を参照しながら説明する。なお、本発明は、下記の例示に限定されるものではなく、請求の範囲に示され、請求の範囲と均等の範囲内における全ての変更が含まれることが意図される。以下では、図面の説明において同一又は相当する要素に同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。また、図面は、理解を容易にするため、一部を簡略化又は誇張して描いている場合があり、寸法比率等は図面に記載のものに限定されない。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る光コネクタを示す斜視図である。図2は、図1の光コネクタの縦断面図である。第1実施形態に係る光コネクタ1は、例えば、MPOコネクタであり、外部の光コネクタに接続される光コネクタである。図1及び図2に示されるように、光コネクタ1は、光コネクタ1の接続方向A1の一端に位置するフェルール2と、フェルール2を覆うインナーハウジング3(ハウジング)と、インナーハウジング3の一部を覆うアウターハウジング4と、インナーハウジング3に接続されたリアハウジング5とを備える。光コネクタ1の内部には、ピンキーパー6と、フェルール2を付勢するフェルールバネである弾性部材10とが設けられる。
以下では、説明の便宜上、「前」、「後」と方向を定めて説明を行う場合がある。前述した接続方向A1のうち、リアハウジング5からフェルール2を見た方向を前、その反対方向を後とする。また、接続方向A1に交差する方向であってフェルール2の端面2bの短手方向を第1方向A2、接続方向A1に交差する方向であってフェルール2の端面2bの長手方向を第2方向A3とする。これらの方向は単に説明の便宜上のものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
フェルール2は、後側に拡張部2aを備えた箱状となっている。フェルール2の内部には、接続方向A1に延びる複数の光ファイバ保持孔2dが形成されている。各光ファイバ保持孔2dには、リアハウジング5からインナーハウジング3の内部に挿入されるテープファイバ20を構成する光ファイバ21のそれぞれが挿入される。フェルール2の拡張部2aの前端はインナーハウジング3に当接する当接面となっている。
フェルール2の端面2bには、光コネクタ1に接続される相手側コネクタのフェルールが接続方向A1に当接する。また、フェルール2は、ガイドピンPが挿入される一対のガイド孔2cを有する。ガイドピンP及びガイド孔2cは、相手側コネクタと光コネクタ1との位置決めを行う位置決め部として機能する。2個のガイド孔2cは、第2方向A3に並んで配置されている。
フェルール2とリアハウジング5との間には、フェルール2を前方に付勢する弾性部材10と、フェルール2のガイド孔2cに前方から挿入されたガイドピンPを保持するピンキーパー6とが設けられる。ピンキーパー6は、インナーハウジング3の内部に収容されており、フェルール2と弾性部材10の間に設けられる。ピンキーパー6はガイドピンPを保持する一対の保持孔6aを有し、一対の保持孔6aは第2方向A3に並ぶように設けられている。
インナーハウジング3は、後側に拡張部を備えた段付き角筒状となっている。インナーハウジング3の外面には、光コネクタ1の外部の光アダプタのラッチが係合する一対の係合穴3aと、アウターハウジング4を前側に付勢するコイルバネ7を収容する溝3bとが設けられている。係合穴3aは、インナーハウジング3の表面に設けられる。係合穴3aは、例えば、インナーハウジング3の外面において台形状に形成されている。各係合穴3aに光アダプタのラッチが嵌合することによって、光アダプタに光コネクタ1が接続方向A1に係合され、光アダプタに光コネクタ1が装着される。溝3bは、接続方向A1に延在しており、溝3bには接続方向A1に伸縮可能とされたコイルバネ7が収容される。
インナーハウジング3の内部には、フェルール2及びリアハウジング5の一部が収容されている。インナーハウジング3の内面は段付き状となっており、インナーハウジング3の内側ではフェルール2が接続方向A1に沿って当接する当接面3cが設けられる。当接面3cには、弾性部材10によって前側に付勢されたフェルール2の拡張部2aの前面が当接する。アウターハウジング4は、インナーハウジング3の外側において接続方向A1に移動自在に取り付けられている。アウターハウジング4は筒状を呈しており、アウターハウジング4の断面は長方形の短辺が外側に膨らむように湾曲した形状となっている。アウターハウジング4には、インナーハウジング3の一部とコイルバネ7が収容される。
リアハウジング5は、インナーハウジング3に挿入される筒状の挿入部5aと、挿入部5aの後側に設けられる筒状の露出部5bとを備える。リアハウジング5は、挿入部5aの前端がインナーハウジング3に接続方向A1に沿って当接した状態でインナーハウジング3に係合する。挿入部5a及び露出部5bの内部には、複数の光ファイバ21が束ねられて構成されるテープファイバ20が挿入されてテープファイバ20が保持されている。
図3は、図2の弾性部材10とインナーハウジング3のIII−III線断面図である。図2及び図3に示されるように、テープファイバ20は、後側からリアハウジング5及び弾性部材10に挿通されており、更にフェルール2に挿入されている。テープファイバ20は、例えば、16心のテープ心線であり、第2方向A3に沿って16本の光ファイバ21が並んでいる。図3の例では、16本の光ファイバ21が第2方向A3に沿って1列に並ぶ状態を示している。
しかしながら、8本の光ファイバ21が第2方向A3に沿って1列に並ぶ組(例えば、8心のテープ心線)が第2方向A3に沿って2つ設けられてもよいし、16本の光ファイバ21が第2方向A3に沿って並ぶ組が第1方向A2に沿って複数段設けられてもよい。このようにテープファイバ20の光ファイバ21の配列は適宜変更可能である。また、テープファイバ20の枚数は、1枚であってもよいし、複数枚であってもよく、適宜変更可能である。
弾性部材10は、テープファイバ20が挿入される空間10bを内部に有する。空間10bは弾性部材10を接続方向A1に貫通しており、空間10bに挿入されたテープファイバ20は接続方向A1に沿って延在する。弾性部材10は、例えば、接続方向A1に沿って螺旋状に延びる圧縮コイルバネである。弾性部材10の素線10cは、金属製であり、例えば、SUS製である。一例として、素線10cの材料はSUS304である。素線10cは、第1方向A2及び第2方向A3に周回しながら徐々に接続方向A1に延びる螺旋状とされている。よって、素線10cは、接続方向A1に沿って複数のピッチを有する。また、素線10cの長手方向(素線10cが延びる方向)に直交する平面で素線10cを切断したときの断面は円形状とされている。例えば、素線10cの直径は0.6mm以上且つ0.7mm以下である。
例えば、弾性部材10のフェルール2側の端部には、座研磨が施されていない。座研磨とは、弾性部材10の接続方向A1の端部が平坦面となるように当該端部に施される研磨を示している。ところで、従来の弾性部材では、弾性部材の接続方向の端部に座研磨を施さなければフェルールに対する押圧をバランスよく行うことができず光コネクタの光学特性に影響が及びうることがあった。しかしながら、本実施形態に係る弾性部材10及び光コネクタ1では、弾性部材10の端部に座研磨を施さなくてもフェルール2に対する弾性部材10の押圧のバランスを良好にすることが可能である。なお、フェルール2に対する押圧のバランスを更に良好にするために、弾性部材10の端部に座研磨を施してもよい。
図4は、弾性部材10を示す斜視図である。図3及び図4に示されるように、フェルール2を付勢する弾性部材10は、フェルール2と共にインナーハウジング3の内部空間Sに収納されている。弾性部材10は、接続方向A1に交差する断面(第1方向A2及び第2方向A3に沿って延びる平面)において、非円形状とされている。当該断面において、弾性部材10は、4つの角が丸められた菱形状を成している。弾性部材10は、第1方向A2の両側に位置する一対の第1部分11と、第2方向A3の両側に位置する一対の第2部分12とを有する。
フェルール2及び弾性部材10が収納されるインナーハウジング3の内部空間Sは、例えば、接続方向A1に交差する断面において、第2方向A3に長く延びる長方形状とされている。インナーハウジング3は第2方向A3に延びる一対の第1内面3d(内面)と第1方向A2に延びる一対の第2内面3e(内面)とを有する。第1内面3d及び第2内面3eによってインナーハウジング3の内部空間Sが画成される。内部空間Sの第2方向A3の長さ(一対の第2内面3eの間の距離)は例えば7.5mmである。
インナーハウジング3の第2内面3eは、例えば、平坦状とされている。インナーハウジング3の第1内面3dには、弾性部材10の各第1部分11が入り込む内面3fが含まれる。内面3fは、例えば、第1内面3dにおける第2方向A3の中央に設けられる。接続方向A1に交差する断面において、各内面3fは円弧状とされている。インナーハウジング3の各内面3fには、本実施形態の弾性部材10だけでなく、接続方向A1に交差する断面において断面円形状を成す従来の弾性部材(例えば図9のスプリング102)も入り込むことが可能である。すなわち、一対の円弧状の内面3fを有するインナーハウジング3としては、従来のものを共用することが可能である。
第1部分11は、インナーハウジング3の内面3fに沿う外面11aと、内面3fとは反対側を向く内面11bとを有する。外面11aは内面3fに沿う円弧状とされており、外面11aの曲率半径は、例えば、内面3fの曲率半径と同程度である。内面11bは、例えば、外面11aと同様に円弧状とされており、第1部分11の太さは一定とされている。しかしながら、内面11bの形状は、外面11aと同一でなくてもよく、適宜変更可能である。
このように、第1部分11は、円弧状の外面11aを有し、外面11aがインナーハウジング3の内面3fに入り込むことによって、第1方向A2及び第2方向A3への移動が規制される。なお、第1部分11の外面11aとインナーハウジング3の内面3fとの間には隙間Kが形成されており、この隙間Kによって弾性部材10はインナーハウジング3に対して僅かに移動する。図3には、接続方向A1に交差する断面における弾性部材10の中央10aの移動領域Mを示している。移動領域Mは円形状とされている。弾性部材10の移動領域Mの面積は、従来の断面円形状の弾性部材の移動領域(図9の移動領域R1)の面積と同程度であってもよい。
第2部分12は、各第1部分11から第2方向A3に張り出す形状とされている。すなわち、第2部分12は、各第1部分11の円弧の延長部分よりも第2方向A3の両端側に張り出している。第2部分12は、各第1部分11から第1方向A2及び第2方向A3の双方に対して傾斜する斜辺部12aと、斜辺部12aの第1部分11とは反対側の端部においてテープファイバ20と対向する対向部12bとを有する。斜辺部12aは、各第1部分11の第2方向A3の両側に一対に設けられる。対向部12bは第1方向A2に沿って並ぶ一対の斜辺部12aの間に設けられており、第2方向A3に沿って並ぶ一対の対向部12bの間にテープファイバ20が挿入される。
ところで、前述したように内部空間Sの第2方向A3の長さは、例えば、7.5mmであり、テープファイバ20の第2方向A3の幅は4.2mmである。よって、弾性部材10の素線10cの直径を0.7mmとすると、一対の第2部分12(対向部12b)の間の距離(一対の内面12c間の長さ)は、例えば、4.2mmより長く且つ6.1mm(7.5−0.7×2(mm))以下である。また、各斜辺部12aは、例えば、直線状に延びており、各対向部12bは、各斜辺部12aの端部の間において円弧状に湾曲している。対向部12bは、テープファイバ20に対向する内面12cと、インナーハウジング3の第2内面3eに対向する外面12dとを有する。斜辺部12a及び対向部12bにおける弾性部材10の太さは、例えば、互いに同一である。
次に、本実施形態に係る弾性部材10及び光コネクタ1から得られる作用効果について説明する。弾性部材10及び光コネクタ1において、フェルール2を光コネクタ1の接続方向A1に付勢する弾性部材10は、16心のテープファイバ20が挿入される空間10bを内部に有する。弾性部材10は、接続方向A1に交差する断面において非円形状とされている。従って、非円形状とされた弾性部材10の内部の空間10bに1列16心配列のテープファイバ20を通すことができるので、光ファイバ21の増加に対応することができる。
また、弾性部材10は、円弧状とされたインナーハウジング3の一対の内面3fに対向する外面11aを有する一対の第1部分11を備える。よって、インナーハウジング3の円弧状の内面3fのそれぞれに対向する第1部分11を第1方向A2に一対に備えることにより、インナーハウジング3の内面3fのそれぞれに第1部分11が入り込んだ状態で弾性部材10がインナーハウジング3の内部空間Sに収納される。その結果、インナーハウジング3の内部空間Sにおける弾性部材10のがたつきを抑えて、弾性部材10の位置をインナーハウジング3の内部空間Sにおいて安定させることができる。従って、弾性部材10によるフェルール2への押圧のバランスを良好にすることができると共に、フェルール2への押圧力のばらつきを抑えて光コネクタ1の光学特性を安定させることができる。
また、弾性部材10は、素線10cが接続方向A1に沿って螺旋状に延びる圧縮コイルバネである。従って、弾性部材10の製造を容易に行うことができると共に、螺旋状の弾性部材10によってフェルール2を接続方向A1に安定して押圧することができる。
また、弾性部材10は、接続方向A1に交差する断面において4つの角が丸みを有する菱形状とされている。よって、弾性部材10を簡易な形状とすることができると共に、弾性部材10が角張らないようにすることができる。その結果、弾性部材10の製造性を高めることができると共に、弾性部材10の破損をより確実に抑制することができる。従って、弾性部材10の耐久性を高めることができる。
また、弾性部材10において、素線10cが金属製である。よって、弾性部材10のサイズを大きくすることなくフェルール2に対する所望の押圧力を実現させることができる。従って、弾性部材10及び光コネクタ1の小型化に寄与する。
また、弾性部材10において、素線10cがSUS製である。よって、弾性部材10の素線10cを汎用性が高く入手しやすい素線とすることができる。従って、弾性部材10及び光コネクタ1を容易に製造することができる。
また、弾性部材10において、素線10cが座研磨されていない。よって、素線10cを座研磨する工程を省略することができるので、弾性部材10及び光コネクタ1の製造を一層容易に行うことができる。また、素線10cが座研磨されていなくても、前述したように、円弧状とされたインナーハウジング3の内面3fのそれぞれに入り込む第1部分11を備えることにより、弾性部材10の位置をインナーハウジング3の内部空間Sにおいて安定させることができる。従って、弾性部材10によるフェルール2の押圧のバランスを良好にすることができると共に、押圧力のばらつきを抑えて光コネクタ1の光学特性を安定させることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る弾性部材30について図5を参照しながら説明する。図5は、弾性部材30を接続方向A1に沿って見た図である。なお、図5及び以降の図6では、インナーハウジング3の図示を省略するが、弾性部材の外側には図3と同様にインナーハウジング3が存在している。第2実施形態に係る弾性部材30は、第1部分11及び第2部分32を備えており、第2部分32の構成が第1実施形態の第2部分12とは異なっている。以降の説明では、第1実施形態と重複する説明を適宜省略する。
第2部分32は、各第1部分11の端部から第2方向A3に沿って延びる線形部32a(第1線形部)と、線形部32aの第1部分11とは反対側の端部においてテープファイバ20と対向する対向部32bとを有する。線形部32aは、各第1部分11の第2方向A3の両側に一対に設けられる。各線形部32aは、インナーハウジング3の第1内面3dに沿って直線状に延びる直線部であり、例えば第1内面3dに対して平行に延びている。対向部32bは、第1方向A2に沿って並ぶ一対の線形部32aの端部間において弾性部材30の外側に湾曲して延びている。各対向部32bは、例えば、円弧状に湾曲している。
以上、第2実施形態に係る弾性部材30は、接続方向A1に交差する断面において、第1部分11の第2方向A3の両側に位置すると共にインナーハウジング3の第1内面3dに沿って第2方向A3に延びる線形部32aを有する。よって、インナーハウジング3の第1内面3dに対向する線形部32aを第1部分11の第2方向A3の両側に有することにより、第1方向A2への弾性部材30のがたつきを抑制することができる。従って、インナーハウジング3の内部空間Sにおける弾性部材30のがたつきをより確実に抑えることができる。その結果、弾性部材30によって、よりバランス良く且つ安定してフェルール2を押圧することができる。
(第3実施形態)
続いて、第3実施形態に係る弾性部材40について図6を参照しながら説明する。図6は、弾性部材40を接続方向A1に沿って見た図である。第3実施形態に係る弾性部材40は、第1部分11及び第2部分42を備えており、第2部分42の一部が第2実施形態の第2部分32と異なっている。
第2部分42は、各第1部分11の端部から第2方向A3に沿って延びる線形部32aと、線形部32aの第1部分11とは反対側の端部において第1方向A2に沿って延びる線形部42bとを有する。線形部42bは、第1方向A2に沿って並ぶ一対の線形部32aの端部間において第1方向A2に直線状に延びる直線部であり、インナーハウジング3の第2内面3eに沿って延びている。例えば、各線形部42bは、第2内面3eに対して平行に延びている。
以上、第3実施形態に係る弾性部材40において、一対の第2部分42のそれぞれは、インナーハウジング3の第2内面3eに沿って第1方向A2に延びる線形部42bを有する。従って、テープファイバ20の第2方向A3の両側に位置する第2部分42において、インナーハウジング3の第2内面3eに沿って第1方向A2に延びる線形部42bが設けられる。よって、第2部分42がインナーハウジング3の第2内面3eに対向する線形部42bを有するので、第2方向A3への弾性部材40のがたつきを抑制することができる。従って、インナーハウジング3の内部空間Sにおける弾性部材40のがたつきを一層確実に抑えることができる。その結果、フェルール2の押圧のバランスを更に良好にすることができる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態に係る光コネクタ51について図7及び図8を参照しながら説明する。図7及び図8に示されるように、光コネクタ51は、テープファイバ20に代えてラウンドコード60を備える点が第1実施形態と異なっている。光コネクタ51のリアハウジング5の挿入部5a及び露出部5bの内部には、複数の光ファイバ61によって構成されるラウンドコード60が挿入されてラウンドコード60が保持されている。
図8は、ラウンドコード60を接続方向A1に交差する平面によって切断した断面図である。ラウンドコード60において、複数の光ファイバ61は束ねられており、フェルール2は、ラウンドコード60から延びる複数の光ファイバ61を保持する。ラウンドコード60は、非円形とされた弾性部材10の空間10bに挿通されている。例えば、ラウンドコード60は、16本の素線である光ファイバ61と、16本の光ファイバ61を被覆する抗張力繊維62と、抗張力繊維62を被覆するシース63とを備える。ラウンドコード60は、例えば、直径が250μmの光ファイバ61が16心内蔵された光コードである。シース63は、一例として、難燃性のPVC(ポリビニルアルコール)によって構成される。
以上、第4実施形態に係る光コネクタ51において、フェルール2を光コネクタ51の接続方向A1に付勢する弾性部材10の内部の空間10bにラウンドコード60が挿入され、弾性部材10は、接続方向A1に交差する断面において非円形状とされている。従って、非円形状とされた弾性部材10の内部の空間10bにラウンドコード60を通すことができ、この場合も前述した各実施形態と同様の効果が得られる。
以上、実施形態に係る弾性部材及び光コネクタについて説明した。しかしながら、本発明に係る弾性部材及び光コネクタは、前述の各実施形態に限定されず種々の変形が可能である。すなわち、弾性部材及び光コネクタの各部の構成は、請求の範囲の要旨の範囲内において適宜変更可能である。例えば、前述の実施形態では、インナーハウジング3及びアウターハウジング4を備える光コネクタ1について説明した。しかしながら、フェルール及び弾性部材を収納するハウジングの構成は、インナーハウジング3及びアウターハウジング4に限られず適宜変更可能である。例えば、1つ又は3つ以上のハウジングがフェルール及び弾性部材を収納してもよい。
また、前述の実施形態では、接続方向A1に交差する断面において菱形状を成す弾性部材10について説明した。しかしながら、接続方向に交差する断面において、弾性部材の形状は、ハウジングの円弧状の内面に入り込む外面を有する第1部分と、テープファイバに対向する第2部分を備えていればよく、適宜変更可能である。
1,51…光コネクタ、2…フェルール、2a…拡張部、2b…端面、2c…ガイド孔、2d…光ファイバ保持孔、3…インナーハウジング(ハウジング)、3a…係合穴、3b…溝、3c…当接面、3d…第1内面(内面)、3e…第2内面(内面)、3f…内面、4…アウターハウジング(ハウジング)、5…リアハウジング、6…ピンキーパー、6a…保持孔、7…コイルバネ、10,30,40…弾性部材、10a…中央、10b…空間、10c…素線、11…第1部分、11a…外面、11b…内面、12,32,42…第2部分、12a…斜辺部、12b…対向部、12c…内面、12d…外面、20…テープファイバ、21…光ファイバ、30…弾性部材、32a…線形部、32b…対向部、60…ラウンドコード、61…光ファイバ、62…抗張力繊維、63…シース、A1…接続方向、A2…第1方向、A3…第2方向、K…隙間、M…移動領域、P…ガイドピン、S…内部空間。

Claims (10)

  1. 複数の光ファイバを保持するフェルールを接続方向に付勢する弾性部材であって、
    前記フェルールを収容するハウジングに収納され、16心のテープファイバが挿入される空間を内部に有すると共に、前記接続方向に交差する断面において非円形状とされており、
    前記接続方向に交差する第1方向に沿って互いに対向する前記ハウジングの一対の円弧状の内面に対向する外面を有する一対の第1部分と、
    前記接続方向及び前記第1方向の双方に交差する第2方向に沿って前記テープファイバに対向する一対の第2部分と、
    を備える弾性部材。
  2. 素線が前記接続方向に沿って螺旋状に延びる圧縮コイルバネである、
    請求項1に記載の弾性部材。
  3. 前記接続方向に交差する断面において4つの角が丸みを有する菱形状とされている、
    請求項1又は2に記載の弾性部材。
  4. 前記接続方向に交差する断面において、前記第1部分の前記第2方向の両側に位置すると共に前記ハウジングの内面に沿って前記第2方向に延びる第1線形部を有する、
    請求項1又は2に記載の弾性部材。
  5. 前記一対の第2部分のそれぞれは、前記ハウジングの内面に沿って前記第1方向に延びる第2線形部を有する、
    請求項1、2及び4のいずれか一項に記載の弾性部材。
  6. 素線が金属製である、
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の弾性部材。
  7. 前記素線がSUS製である、
    請求項6に記載の弾性部材。
  8. 素線が座研磨されていない、
    請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の弾性部材。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の弾性部材と、
    少なくとも1枚の前記テープファイバと、
    前記テープファイバから延びる複数の光ファイバを保持するフェルールと、
    前記フェルール及び前記弾性部材を収納するハウジングと、
    を備え、
    前記フェルールは、前記接続方向の一端に設けられる端面と、前記複数の光ファイバのそれぞれが挿入及び保持される複数の光ファイバ保持孔とを有し、
    前記端面は、前記第2方向に沿って並ぶ複数の前記光ファイバ保持孔の開口を有し、
    前記複数の光ファイバのそれぞれは、先端面が複数の前記光ファイバ保持孔の前記開口のそれぞれに露出した状態で固定されており、
    前記フェルールは、前記接続方向の前記端面とは反対側から前記弾性部材に付勢された状態で前記ハウジングに収納されており、
    前記少なくとも1枚のテープファイバは、非円形状とされた前記弾性部材の前記空間に挿通されている、
    光コネクタ。
  10. 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の弾性部材と、
    複数の光ファイバが束ねられたラウンドコードと、
    前記ラウンドコードから延びる複数の光ファイバを保持するフェルールと、
    前記フェルール及び前記弾性部材を収納するハウジングと、
    を備え、
    前記フェルールは、前記接続方向の一端に設けられる端面と、前記複数の光ファイバのそれぞれが挿入及び保持される複数の光ファイバ保持孔とを有し、
    前記端面は、前記複数の光ファイバ保持孔の開口を有し、
    前記ラウンドコードから延びる複数の光ファイバのそれぞれは、先端面が複数の前記光ファイバ保持孔の前記開口のそれぞれに露出した状態で固定されており、
    前記フェルールは、前記接続方向の前記端面とは反対側から前記弾性部材に付勢された状態で前記ハウジングに収納されており、
    前記ラウンドコードは、非円形状とされた前記弾性部材の前記空間に挿通されている、
    光コネクタ。
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