JP2011226702A - 自然給気ユニット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】自然給気ユニットは、屋内側の壁面に開口する自然給気口に連通し外気を吸い込む吸込口11を有するパイプガイド10と、偏平箱状を成しパイプガイド10の室内側に接続され側面に吹出口を形成し、パイプガイド10とともに吸込口から吹出口に外気を誘導案内する風路を形成するグリル20と、風路に設けられ吸い込んだ外気を濾過するフィルターとを備え、グリル20は、風路を開閉する風路シャッター40を有しており、風路シャッター40は、2枚の主シャッター板42,43が風路に直交する方向にスライドし重なって収納部44に収納されるスライドシャッターである。
【選択図】図4
Description
図1は、この発明にかかる自然給気ユニットの全体を示す斜視図である。図2は、図1の自然給気ユニットのグリルとパイプガイドとを分離することによりフィルターを外した様子を示す斜視図である。図3は、図2の状態からグリルをさらに分解した様子を示す分解斜視図である。
本実施の形態の自然給気ユニット100は、送風ファンなどの駆動手段を持たず、屋外と屋内との間で自然給気を行う自然給気ユニットである。自然給気ユニット100は、外気を吸い込む吸込口11を有するパイプガイド(筒体)10と、偏平矩形箱状を成しパイプガイド10の室内側に接続され側面に吹出口(上部吹出口24,側部吹出口25)を形成するグリル(本体)20と、パイプガイド10とグリル20との間の風路に設けられ吸い込んだ外気を濾過する外気清浄フィルター(以降、フィルター)18とを備えている(図3)。
フィルター18は、上記風路に設けられ吸い込んだ外気を濾過し、ホコリや虫などの侵入を防止する。フィルター18は、上記のようにパイプガイド10とグリル20との間に挟まれて保持されているが、パイプガイド10とグリル20は互いの係合部を離脱することにより取り付け取り外しが可能とされており、これによりフィルター18は着脱自在となっている。そして、このフィルター18を風圧に耐えるように保持し、またフィルター18の変形を防止する目的で、上記のように、グリル20側に格子枠23が設けられ(図4,6)、パイプガイド10側に格子枠15が設けられている(図2,6)。
グリル20の内部には、風路シャッター40が設けられている。風路シャッター40は、主シャッター板42,43と、この主シャッター板42,43をスライド可能に保持する下部レール47および上部レール48と、主シャッター板42に連結されて主シャッター板42,43をスライド動作させる操作レバー46と、操作レバー46を任意の位置で係止し、これにより、風路シャッター40の開口面積を多段階に調節するノッチ板49とを含んで構成されている。
偏平矩形箱状のグリル20の上下の辺に沿って下部レール47と上部レール48が設けられている。2枚の主シャッター板42,43は、概略矩形平板状を成し、上辺と下辺を下部レール47および上部レール48にスライド可能に収納されている。風路シャッター40が全開のとき、主シャッター板42,43は、収納部44内に収納(重なっている)されている。主シャッター板42,43が、収納部44内に収納されることにより、風圧による主シャッター板42,43のガタツキや外れなどが防止される。
図8は、風路シャッターが全閉した様子を示す横断面図である。図4に示すように、主シャッター板42は、裏面に下部に形成された連結凸部42aを、操作レバー46に設けられた連結凹部46aに遊嵌させることにより操作レバー46と連結しており、操作レバー46をスライド移動させることでレール47,48に沿ってスライドする。
図9は、操作レバー46がノッチ板49のノッチと係合した様子を示す斜視図である。図10は、操作レバー46がノッチと係合する様子を示す図9のF部分の拡大斜視図である。図11は、操作レバー46がノッチから外れた様子を示す拡大斜視図である。主シャッター板42,43の下部レール47の装置前面側には、下部レール47と一体にノッチ板49が設けられている。このノッチ板49には、操作レバー46が係合するノッチとして複数の切り欠き49aが形成されている。一方、操作レバー46の断面においては、ノッチ板49に対応する位置に、図10,11に示すように、軸方向に延びる係合凸部46bが形成されている。なお、操作レバー46は、上記のように上端を主シャッター板42,43の上部で回動軸20aに軸支され下端部をスライドスリット20bにて案内されて、主シャッター板42,43のスライド方向に傾動可能とされている。
主シャッター板42,43の収納位置近傍の上部レール48の装置前面側の側壁48aには、主シャッター板42,43の短手方向幅よりも所定の長さ短い壁削除部分48cが形成されている(図4,5,9)。そして、各主シャッター板42,43は、下辺部を下部レール47に挿入した状態で、若干湾曲させるように変形させながら、この壁削除部分48cから、主シャッター板42,43をレール47,48内への組み込むことができるようにされている。主シャッター板42,43は、一旦レール47,48内に組み込まれると、壁削除部分48cは、主シャッター板42,43の幅よりも所定の長さ短いので、ここから脱落することはない。
図12は、側面シャッター50が全閉した様子を示す斜視図である。図13は、側面シャッター50が全開した様子を示す斜視図である。図14は、一方の側面シャッター50が全閉し他方の側面シャッター50が全開した様子を示す要部横断面図である。上述したように、グリル20の側面には、3つの吹出口が設けられており、上面に設けられた上部吹出口24は常に開放され、側面に設けられた側部吹出口25には、側面シャッター50が設けられている。側面シャッター50を設けることで、壁面側への気流制御や冷風感を低減させたい方向への気流を制限できる。なお、グリル20の下方向への吹き出しは、冷風感を一番人体が受けやすい方向になるため、換気としての開口部を閉鎖している。
図15は、側面シャッター板51単体の斜視図である。図16は、側面シャッター板51の端部を拡大して示す拡大斜視図である。側面シャッター板51は、概略細長平板状をなし、裏面には3方を囲むように縁壁が立設されている。すなわち、側面シャッター板51のグリル20前側の端辺の裏面に縁壁52が立設されており、側面シャッター板51の長手方向両端部の辺の裏面に縁壁53が立設されている(図16)。図14に示すように、側面シャッター板51の側部吹出口25に臨む縁壁52は、側部吹出口25から吹き出す換気気流を室内の壁面から離す目的で、装置背面側に傾く傾斜面となっている。
側面シャッター板51の側面を構成する縁壁53には、装置背面側の基部から装置前側の基先端部に向かって切れ込み53aが形成されている。この切れ込み53aにより分割された部分は、図16に矢印Hにて示すように撓む所定の弾性を持つバネ部54となっている。そして、このバネ部54の先端近傍にかまぼこ形に突出する凸部54aが設けられている。側面シャッター板51は、この凸部54aをレール57の底面に所定の押圧力を持って当接させる。これにより、側面シャッター板51の側面全体がレール57に接触して大きな摩擦抵抗が発生することなく、逆に側面シャッター板51とレール57との間に隙間が生じて抵抗が無くなることがなく、所定の接触抵抗を持ってレール57から支持される。この構造により、側面シャッター板51は、全開位置と全閉位置との間の任意の位置で止まることができるようにされている。
側面シャッター板51のグリル20前側の端辺(側面シャッター板51の側部吹出口25に臨む端辺)には、側部吹出口25側に張り出す補助壁56が設けられている。この補助壁56は、端辺に全長にわたって背の低い薄板状に形成され中央部が最も高い緩やかな円弧状を成している。そして、補助壁56は沿って側面シャッター板51が全閉状態となった際に、正面パネル22の裏面に貼り付けたポリエチレンフォーム(弾性部材)61に食い込むようになっている(図14)。これにより、側面シャッター50の全開位置での気密性向上を図っている。なお、補助壁56が食い込んで気密性を高める部材は、ポリエチレンフォーム61に限らず、例えば補助壁56が当接する部分にゴム製の帯状シール部材を配置してもよい。
側面シャッター板51のグリル20前側の端辺に、側面シャッター板51の開閉操作を行うためのつまみ55が設けられている。このつまみ55は側面シャッター50を開閉させるために必要なものであるが、側面シャッター板51の端部に設けると開閉操作時に正面パネル22に接するため使用しづらい、そのため、本実施の形態では、側面シャッター板51を収納するグリル20の壁を跨ぐようにつまみ55を延長し、つまみ55の位置を開方向あるいは閉方向にどちらに動作させても作業性が良い中間位置とした。
11 吸込口
12 フランジ部
15、23 格子枠
18 外気清浄フィルター(フィルター)
20 グリル(本体)
20a 回動軸
20b スライドスリット
22 正面パネル
23A 縦枠
24 上部吹出口(吹出口)
25 側部吹出口(吹出口)
26 側壁
40 風路シャッター
42,43 主シャッター板
42a 連結凸部
42b,43a,43b,43c 凸部
44 収納部
46 操作レバー
46a 連結凹部
46b 係合凸部
47 下部レール
47a 前側の側壁
47b 後側の側壁
48 上部レール
48a 側壁
48c 壁削除部分
49 ノッチ板
49a 切り欠き(ノッチ)
50 側面シャッター
51 側面シャッター板
52 縁壁
53 縁壁
54 バネ部
54a 凸部
56 補助壁
57 レール
57a 段部
61 ポリエチレンフォーム
100 自然給気ユニット
Claims (10)
- 屋外と屋内との間で自然給気を行う自然給気ユニットであり、
屋内側の壁面に開口する自然給気口に連通し外気を吸い込む吸込口を有する筒体と、
偏平箱状を成し前記筒体の室内側に接続され側面に吹出口を形成し、前記筒体とともに前記吸込口から前記吹出口に外気を誘導案内する風路を形成する本体と、
前記風路に設けられ吸い込んだ外気を濾過するフィルターと、を備え、
前記本体は、前記風路を開閉する風路シャッターを有しており、
前記風路シャッターは、複数枚の主シャッター板が前記風路に直交する方向にスライドし重なって収納されるスライドシャッターである
ことを特徴とする自然給気ユニット。 - 前記複数枚の主シャッター板は、前記本体内に前記風路を挟んで対向して設けられた一対のレールにより、スライド可能に支持されている
ことを特徴とする請求項1に記載の自然給気ユニット。 - 前記フィルターは、前記風路から着脱自在とされており、
前記フィルターを前記風路シャッターから所定距離離して前記風路内に支持する格子枠を有し、
前記格子枠は、前記主シャッター板のストッパーを兼ねる
ことを特徴とする請求項1または2に記載の自然給気ユニット。 - 前記主シャッター板に連結し前記風路シャッターを開閉する操作レバーと、
前記主シャッター板のスライド方向に延び前記操作レバーを係止する複数のノッチが形成されたノッチ板とを備えた
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の自然給気ユニット。 - 前記一対のレールは、前記主シャッター板の上部と下部に対向して設けられ、
下部に設けられた前記レールの前側の側壁が、後側の側壁よりも高い
ことを特徴とする請求項2に記載の自然給気ユニット。 - 前記本体は、前記吹出口を開閉する側面シャッターを有し、
前記側面シャッターは、前記吹出口に対向して設けられた一対のレールと、前記レールにスライド可能に支持された側面シャッター板を含んで構成されている
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の自然給気ユニット。 - 前記吹出口は、前記本体の側面の前側に設けられ、前記側面シャッター板は、前記吹出口の後側に設けられた収納部から出没するようにスライドする
ことを特徴とする請求項6に記載の自然給気ユニット。 - 前記側面シャッター板は、吹出口側の端部に設けられたつまみを有している
ことを特徴とする請求項6または7に記載の自然給気ユニット。 - 前記つまみは、前記側面シャッター板の端縁から立ち上がり前記側面シャッター板の主面中央側へ屈曲して延びている
ことを特徴とする請求項8に記載の自然給気ユニット。 - 前記側面シャッター板は、全閉状態のとき吹出口側の端縁を、前記吹出口の開口縁部に設けられた弾性部材に全長にわたり密着させる
ことを特徴とする請求項6から9のいずれか1つに記載の自然給気ユニット。
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