JP2011221170A - 共焦点光スキャナ - Google Patents

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Abstract

【課題】光軸を傾ける必要が無く組立調整が容易な共焦点光スキャナを実現する。
【解決手段】複数のマイクロレンズとピンホールが同一パターンでそれぞれアレイ状に配置され一体化されたマイクロレンズディスク1およびニポウディスク2と、これら2枚のディスクを回転する回転手段3と、前記2枚のディスクの間に挿入されたビームスプリッタ7を備え、前記ディスクを回転させ、前記ピンホ−ルディスクを通過した照射光を試料に対して走査する共焦点光スキャナにおいて、前記ビームスプリッタは、斜面同士が空隙を介して対向する2個の直角プリズムと、少なくともいずれかの一方の前記直角プリズムの斜面であって前記空隙との境界に形成されるビームスプリッタ膜を、備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数のマイクロレンズとピンホールが同一パターンでそれぞれアレイ状に配置され一体化されたマイクロレンズディスクおよびニポウディスクと、これら2枚のディスクを回転する回転手段と、これら2枚のディスクの間に挿入されたビームスプリッタを備え、これら2枚のディスクを回転させ、ピンホ−ルディスクを通過した照射光を試料に対して走査する共焦点光スキャナに関し、特に、生物用共焦点顕微鏡について、光軸を傾ける必要が無く組立調整が容易な共焦点光スキャナに関する。
従来から、ニポウディスクを高速回転する共焦点光スキャナはよく知られている。共焦点光スキャナは、生体や細胞などの観察や、半導体の表面観察などに用いられている。
たとえばCaイオンを含む細胞の観察にあたっては、対物レンズを移動させて焦点位置を調整し、レーザ光などを細胞に照射するとともに細胞上の集光点を走査し、細胞からの戻り光を検出して蛍光画像を得る。
このようにして試料から得られた蛍光画像に対して必要な画像処理を施して解析することにより、試料の観察を行うことができる。
このような共焦点光スキャナに関連する先行技術文献としては次のようなものがある。
特許2663780号公報 特開平09―026545号公報
図3は、特許文献1に示した従来の共焦点光スキャナの構成図である。図3において、複数のマイクロレンズと微小開口(ピンホール)が同一パターンでそれぞれアレイ状に配置され一体化された2枚のディスク(マイクロレンズディスク1、ニポウディスク2)と、この2枚のディスクを回転する回転手段3と、2枚のディスクの間に挿入されたビームスプリッタ4、2枚のディスクと試料の間に配置された対物レンズ5とを備えた共焦点光スキャナにおいて、ビームスプリッタ4として「キューブ型」のビームスプリッタを用いた例が開示されている。
しかし、このようなキューブ型のビームスプリッタはガラスとガラスの間に薄膜を構成する関係上、波長による分離性能が優れたダイクロイックミラーを製作するのは困難であった。また、プレート状のビームスプリッタを備えるようにしても、光軸がシフトしてしまい、マイクロレンズディスク1とニポウディスク2のマイクロレンズとピンホールの位置を合わせることができないという問題点があった。
これらの問題点を鑑みて発明されたのが特開平9−26545号公報(特許文献2)の発明である。
図4は、特許文献2に示した従来の共焦点光スキャナの構成図である。図4において、複数のマイクロレンズと微小開口(ピンホール)が同一パターンでそれぞれアレイ状に配置され一体化された2枚のディスク(マイクロレンズディスク1、ニポウディスク2)と、この2枚のディスクを回転する回転手段3と、2枚のディスクの間に挿入されたビームスプリッタ6と、2枚のディスクと試料の間に配置された対物レンズ4を備えた共焦点光スキャナが開示されている。
この共焦点光スキャナでは、ビームスプリッタ6として「プレート型」のビームスプリッタを使用し、マイクロレンズに入射する入射光の光軸をマイクロレンズの垂直入射軸に対して傾け、マイクロレンズに入射した光が当該マイクロレンズに対応した位置の微小開口に集束するようにしている。
これによりプレート型のビームスプリッタによって生じる光軸のずれをキャンセルし、マイクロレンズへの入射光を対応する微小開口部に集束することができる。また、一般的に市販されている性能の良いプレート型のビームスプリッタを用いることができる。
しかしながら、従来の共焦点光スキャナ(特許文献1)では、上述のように、キューブ型のビームスプリッタはガラスとガラスの間に薄膜を構成する関係上、波長による分離性能が優れたダイクロイックミラーを製作するのは困難であるという問題点があった。
具体的には、従来の共焦点光スキャナでは、キューブ型のダイクロイックミラー4では、膜の前後が共にガラスであり、屈折率が同一であるため、片側が空気で屈折率差を大きくとれるプレート型のダイクロイックミラーに比べて励起と蛍光の分離がシャープな特性を得にくいという問題点があった。
また、従来の共焦点光スキャナでは、プレート状のビームスプリッタを備えるようにしても、光軸がシフトしてしまい、マイクロレンズディスク1とニポウディスク2のマイクロレンズとピンホールの位置を合わせることができないという問題点があった。
また、従来の共焦点光スキャナ(特許文献2)では、マイクロレンズに入射する入射光の光軸を傾けて、マイクロレンズに入射した光がマイクロレンズに対応する微小開口(ピンホール)に集束するように組立、調整することは非常に困難を要するという問題点があった。
本発明は上述の問題点を解決するものであり、その目的は、光軸を傾ける必要が無く組立調整が容易な共焦点光スキャナを実現することにある。
このような目的を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、
複数のマイクロレンズとピンホールが同一パターンでそれぞれアレイ状に配置され一体化されたマイクロレンズディスクおよびニポウディスクと、これら2枚のディスクを回転する回転手段と、前記2枚のディスクの間に挿入されたビームスプリッタを備え、前記ディスクを回転させ、前記ピンホ−ルディスクを通過した照射光を試料に対して走査する共焦点光スキャナにおいて、
前記ビームスプリッタは、
斜面同士が空隙を介して対向する2個の直角プリズムと、
少なくともいずれかの一方の前記直角プリズムの斜面であって前記空隙との境界に形成されるビームスプリッタ膜を、備えることを特徴とする共焦点光スキャナである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の共焦点光スキャナにおいて、
前記ビームスプリッタは、
斜面に前記ビームスプリッタ膜が形成される第1の直角プリズムと、
斜面が前記第1の直角プリズムの斜面と対向する第2の直角プリズムと、
対向する前記第1及び第2の直角プリズムの斜面の間に前記空隙を形成するスペーサ手段を備え、
前記スペーサ手段が、
前記ビームスプリッタ内に前記空隙を形成するための中空部を有し、
一方側の面が前記第1の直角プリズムの斜面と接合され、他方側の面が前記第2の直角プリズムの斜面と接合されることにより、前記中空部の開口部を塞いで前記空隙を形成することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の共焦点光スキャナにおいて、
前記ビームスプリッタ膜は、
前記マイクロレンズからの照射光を透過して当該マイクロレンズに対応した位置の前記ピンホールに入射させ、
前記試料からの戻り光が前記ピンホ−ルディスクを通過して入射されると、前記マイクロレンズディスクから入射された前記照射光の光軸方向と異なる方向にその光路を反射して出射することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の共焦点光スキャナにおいて、
前記ビームスプリッタ膜は、
特定の波長を透過するダイクロイック膜であることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の共焦点光スキャナにおいて、
前記第2の直角プリズムの斜面は、
前記試料が反射した光を通過する面であって、特定波長のみを選択的に透過させるフィルタ膜が形成されることを特徴とする。
本発明であれば、ビームスプリッタが、斜面同士が対向し、対向面の間に空隙を形成した2個の直角プリズムと、少なくともいずれかの一方の直角プリズムの斜面であって空隙との境界に形成されるビームスプリッタ膜を、備えることにより、この分岐光学系を通ることによる光軸シフトが極めて小さく、調整が容易になる点で有効である。
また、本発明であれば、ビームスプリッタが、斜面同士が対向し、対向面の間に空隙を形成した2個の直角プリズムと、少なくともいずれかの一方の直角プリズムの斜面であって空隙との境界に形成されるビームスプリッタ膜を、備えることにより、ダイクロイック膜はガラスと空気の境界に設けることができるので「ガラス―膜―空気」の構成を取ることができ、従来の「ガラス―膜―ガラス」の構成のダイクロイックキューブよりも波長分離特性において優れたものを使用することができる点で有効である。
本発明に係る共焦点光スキャナの一実施例の構成図である。 図1のビームスプリッタ7およびスペーサ手段75の一例の構成図である。 特許文献1に示した従来の共焦点光スキャナの構成図である。 特許文献2に示した従来の共焦点光スキャナの構成図である。
(構成の概要)
図1は、本発明に係る共焦点光スキャナの一実施例の構成図であり、(A)は構成ブロック図、(B)は(A)を模式的に示した斜視図である。図12において、図3、図4と共通する部分には同一の符号を付けて適宜説明を省略する。
図3、図4との相違点は、主に、ビームスプリッタが、斜面同士が対向し、対向面の間に空隙を形成した2個の直角プリズムと、少なくともいずれかの一方の直角プリズムの斜面であって空隙との境界に形成されるビームスプリッタ膜を備えた点である。このような構成にすることにより、波長による分離性能が優れたものとなり、光軸を傾ける必要が無く組立調整が容易になる点で有効である。
図1において、本発明に係る共焦点光スキャナは、主に、複数のマイクロレンズ11と複数の微小開口(ピンホール21)が同一パターンでそれぞれアレイ状に配置され連結ドラムなどにより一体化されたマイクロレンズディスク1およびニポウディスク2、2枚のディスクを回転する回転手段3、キューブ型のダイクロイックミラーであるビームスプリッタ7、などで構成される。
なお、光源200とマイクロレンズディスク1との間には、励起光を平行光へと変換してマイクロレンズディスク1に照射するコリメートレンズ140が設置される。
マイクロレンズディスク1およびニポウディスク2、回転手段3、ビームスプリッタ7は、共焦点光スキャナユニット100を構成する。
また、共焦点光スキャナユニット100の内部にはビームスプリッタ7で反射された試料からの蛍光を集光してカメラ8に光を結像させる結像レンズであるレンズ130が配置される。
(ビームスプリッタ7の構成の説明)
本発明の共焦点光スキャナは、主に、ビームスプリッタ7の構成に特徴がある。
図1のビームスプリッタ7は、キューブ型のダイクロイックミラーであり、斜面同士が対向し、対向面の間に空隙を形成した2個の直角プリズムと、少なくともいずれかの一方の直角プリズムの斜面であって空隙との境界に形成されるビームスプリッタ膜を備えている。
なお、図1の(B)では、ビームスプリッタ7は、ビームスプリッタ7の形状を模式的に表しており、本来は2個の直角プリズムから構成されるキューブ型の形状である。
ここで、直角プリズムとは、断面が直角三角形、直角二等辺三角形で厚み(長さ)を持った形状のプリズムである。いいかえれば、直角プリズムは、直角を成す2面と斜面および直角三角形、直角二等辺三角形状の2つの側面から形成されるものである。
図2は、図1のビームスプリッタ7およびスペーサ手段75の一例の構成図であり、(A)は斜視図、(B)は(A)の(中心付近の)A−A断面図、(C)はスペーサ手段75の平面図である。
図2において、ビームスプリッタ7は、キューブ型のダイクロイックミラーであり、主に、ビームスプリッタ膜73が形成される第1の直角プリズム71と、斜面が第1の直角プリズム71の斜面と対向する第2の直角プリズム72と、第1の直角プリズム71および第2の直角プリズム72とを対向させ、対向面の間に空隙(エアギャップ)74を形成するスペーサ手段75、を備える。
第1の直角プリズム71は、斜面71aに、波長に応じて選択的に反射及び透過を行うビームスプリッタ膜73が形成される。図2では、第1の直角プリズム71に形成されるビームスプリッタ膜73を太線で示す。
第1の直角プリズム71のビームスプリッタ膜73は、光源200のレーザ光の波長を透過し、このレーザ光によって試料が発する蛍光波長を反射する。
具体的には、ビームスプリッタ膜73は、波長に応じて選択的に反射及び透過を行うような波長特性を有するダイクロイック膜であり、顕微鏡300を介して入射される試料が発する蛍光を反射して、レンズ130を介してカメラ8に入射させる。
スペーサ手段75は、図2(C)のように、たとえば数μm〜30μm程度の薄板で製作され、ビームスプリッタ7内に空隙74を形成するための中空部75aを有する。
またスペーサ手段75は、平面が第1の直角プリズム71および第2の直角プリズム72の斜面とほぼ同形状の長方形である形状を有し、その内部には空隙74を形成するための平面が長方形の中空部75aを有する。
このスペーサ手段75は、一方側の面が第1の直角プリズム71の斜面と接合(接着)し、他方側の面が第2の直角プリズム72の斜面と接合(接着)することにより、中空部75aの開口部を塞いで空隙(エアギャップ)74を形成する。
すなわち、スペーサ手段75は、第1の直角プリズム71および第2の直角プリズム72を対向させ、その対向面の間に数μm〜30μmの空隙(エアギャップ)74を形成する。
第2の直角プリズム72は、斜面72aに、特定の波長のみを選択的に通すフィルタ膜76が形成される。
このような構成からなるビームスプリッタ7は、ビームスプリッタ膜73が、マイクロレンズ11に入射する入射光を透過して当該マイクロレンズ11に対応した位置のピンホール11に集束させ、試料からの戻り光を、ピンホ−ルディスク2を通過した後にマイクロレンズディスク1を介して入射された照射光の光軸方向と直角方向(異なる方向)にその光路を反射して出射する。
このように、本発明の共焦点光スキャナは、ビームスプリッタ7が、光を分岐する分岐光学系として2つのプリズムを微小な間隔(空隙、エアギャップ)を空けて配置をし、その斜面にダイクロイック膜が形成されることにより、この分岐光学系を通ることによる光軸シフトが極めて小さく、調整が容易になる点で有効である。
また、ビームスプリッタを上述のような構成とすることにより、ダイクロイック膜はガラスと空気の境界に設けることができるので「ガラス―膜―空気」の構成を取ることができ、従来の「ガラス―膜―ガラス」の構成のキューブ型のビームスプリッタ(ダイクロイックキューブ)よりも波長分離特性において優れたものを使用することができる点で有効である。
(その他の主な構成要素の説明)
共焦点光スキャナユニット100には、試料を励起させるための励起光を出射する光源200(レーザ光源)が連結されている。この光源200は、光ファイバの端面などの微細な点光源200であることが望ましい。
また、共焦点光スキャナユニット100には光源200からの光をコリメートするコリメートレンズ140が配置されている。
マイクロレンズディスク1は、複数のマイクロレンズ11が中心から円の周縁に向かって、たとえば、図2に示すように扇状やアルキメデス螺旋状の複数個のピンホール列を形成するように設けられている。
これらマイクロレンズ11は、光源200からの励起光を集光してニポウディスク2のピンホール21に照射する。
ニポウディスク2は、ガラスなどからなる円形状の透明基板の表面に遮光膜をコーティングした基板などであって、ピンホール21が複数形成されている。
この複数のピンホール21は、マイクロレンズディスク1の各マイクロレンズ11の配置と同様な形状のマイクロレンズ列を形成するように設けられている。たとえば、図1に示すように扇状やアルキメデス螺旋状の複数個のピンホール列を形成するように設けられている。
ここで、ニポウディスク2のピンホール21は、試料からの蛍光が結像する点に位置するように配置されている。これにより、焦点を結ぶ光以外は遮断される。
また、ピンホール21は対物レンズ110により集光された試料200からの(戻り)蛍光が入射される。
図1ではマイクロレンズディスク1およびニポウディスク2のマイクロレンズとピンホールのパターンを4条の螺旋状パターンとして示している。なお、マイクロレンズとピンホールのパターンは、4条の螺旋状パターンに限らず、マイクロレンズとピンホールのパターンが同形状のものであればどのような構成でもよい。
またマイクロレンズディスク1とニポウディスク2は、連結ドラムなどの回転軸31で連結され、図示しないモータなどの回転手段3により同時に一定速度で回転駆動される。
顕微鏡300は、2枚のディスクと試料の間に配置されたチューブレンズ310および対物レンズ320などを有する。
顕微鏡300は、ビームスプリッタ7で透過され、ニポウディスク2のピンホール21を通過した励起光を、チューブレンズ310および対物レンズ320を介して集光し、試料に照射する。
また、顕微鏡300は、照射された励起光により発光した試料からの蛍光を、対物レンズ320およびチューブレンズ310を介してビームスプリッタ7に入射させる。
ステージ400の上面には、適量の試料または試料を収容したプレートなどが載置される。またステージ400は、カメラ8が試料の蛍光画像を取得できるように位置調整される。
レンズ130は、ビームスプリッタ7で反射された試料からの蛍光を集光してカメラ8に入射する。
カメラ8は、入射された蛍光共焦点画像を電気信号に変換して出力する。図示しない制御装置は、カメラ8から入力される電気信号を画像データに変換処理して記憶する。
(配置・接続関係の説明)
ここで、本発明の共焦点光スキャナの配置・接続関係を説明する。
光源200(レーザ光源)からの励起光は、共焦点光スキャナユニット100に入射し、共焦点光スキャナユニット100からの出射光は顕微鏡300に入射する。また顕微鏡300からの出射光は試料に入射する。
具体的には、光源200からの励起光は、共焦点光スキャナユニット100のマイクロレンズディスク1のマイクロレンズ11、ビームスプリッタ7、ニポウディスク2のピンホール21を介して顕微鏡300に入射する。この励起光は、顕微鏡300のチューブレンズ310と対物レンズ320を介して集光され、試料に入射する。
また、照射された励起光により発光した試料からの蛍光は顕微鏡300に入射し、共焦点光スキャナユニット100に入射する。
共焦点光スキャナユニット100からの出射光はレンズ130(カメラ8に光を結像させる結像レンズ)を介してカメラ8に入射する。
具体的には、照射された励起光により発光した試料からの蛍光は、対物レンズ320とチューブレンズ310とを介してビームスプリッタ7に入射し、ビームスプリッタ7の第1の直角プリズム71の斜面71aに形成されたビームスプリッタ膜73により反射される。ビームスプリッタ膜73により反射された光は、レンズ130により集光されてカメラ8に入射する。
(動作・作用の説明)
このような構成で本発明の共焦点光スキャナは、次の動作を行ない以下の作用効果を有する。
光源200は、試料に対して励起光(照射光)を照射する。
光源200から試料に対して照射される励起光(照射光)は、コリメートレンズ140により平行光と変換され、マイクロレンズディスク1に導かれる。
マイクロレンズディスク1の各マイクロレンズ11は、コリメートレンズ140からの励起光を個別の光束に集光してビームスプリッタ7に照射する。
ビームスプリッタ7は、ビームスプリッタ膜73が光源200の光の波長を透過するため、励起光を透過してピンホール21に照射する。
いいかえれば、ビームスプリッタ7のビームスプリッタ膜73は、マイクロレンズ11から入射される入射光を透過して、当該マイクロレンズ11に対応した位置のピンホール11に出射する。
このとき、個々のマイクロレンズ11の作用によって、ビームスプリッタ7を透過した励起光は、ピンホールディスク2の各々のマイクロレンズ11に対応するピンホール21上で焦点を結び、各ピンホール21を通過して顕微鏡300に入射される。
励起光は、顕微鏡300のチューブレンズ310を介して対物レンズ320に入射される。
チューブレンズ310は、ピンホールディスク21を通過した光をピンホール21に対応する傾きを有する平行光に変換して対物レンズ320に入射させる。
対物レンズ320は、平行光が入射されると、その傾きに応じてステージ400(焦点面)上に焦点を結像するので、入射された光はその傾きに対応してステージ400(焦点面)上で焦点を結ぶ。
対物レンズ320からの励起光は、ステージ400のプレート上に載置された試料に集光されて微小の光スポットを形成し、試料を励起する。
つまり、光源200から出力される励起光は、共焦点光スキャナユニット100→顕微鏡300→ステージ400を経てステージのプレート上に載置された試料に照射され、試料を励起して蛍光を発光させることになる。
励起により試料が発光する蛍光は、再び顕微鏡300に入射する。
顕微鏡300の対物レンズ320およびチューブレンズ310は、試料からの蛍光をニポウディスク2の各ピンホール21に集光する。
各ピンホール21に集光された蛍光は、ピンホール21を通過してビームスプリッタ7に入射される。
図1では、光軸中心の光を実線で示し、光軸からずれた光線の例を破線で示す。図1のように、焦点面(ステージ400)上の焦点に蛍光を発する試料(対象物)が存在すると、光は同じ光路を通って再び同じピンホール21を通過する。
ビームスプリッタ7は、試料からの蛍光を反射して、リレーレンズ130を介してカメラ8に入射させる。
具体的には、ピンホ−ルディスク2のピンホール21を通過した試料からの蛍光は、ビームスプリッタ7のビームスプリッタ膜73によって反射される。
つまり、ビームスプリッタ7のビームスプリッタ膜73は、試料からの蛍光(戻り光)を、ピンホ−ルディスク2を通過した後にマイクロレンズディスク1を介して入射された励起光(照射光)の光軸方向と直角方向(異なる方向)にその光路を反射して出射する。
またピンホール21を通過した試料からの蛍光は、第2の直角プリズム72の斜面72aに形成されたフィルタ膜76に入射する。このフィルタ膜76は、特定の波長のみの光を選択的に通過する。
すなわち、第2の直角プリズム72のフィルタ膜76を通過した光のみが、リレーレンズ130を介してカメラ8に入射することになる。
つまり、試料が発光する蛍光(蛍光画像)は、ステージ400→顕微鏡300→共焦点光スキャナユニット100を介してカメラ8に入射されることになる。
カメラ8は、入射された蛍光(蛍光画像情報)に基づいて、電気信号に変換し図示しない制御装置に入力する。制御装置は、カメラ8からの撮像データに対して所定の画像処理を行うとともに、共焦点光スキャナの回転手段3の回転を制御する。
なお、回転手段3は、マイクロレンズディスク1とピンホールディスク2を一体的に回転させる。この場合、各ピンホール21を通過する光は、回転手段3によって各ディスクが回転すると、図1(B)に示すように、対応する焦点面(ステージ400)上を走査する。
試料の戻り光は、再びピンホール21を通過した後に、ビームスプリッタ7で分離されて、カメラ8の撮像素子上を走査する。
これらの動作によって、焦点面(ステージ400)上の試料の情報がカメラ8に投影されて観察が可能となる。この際に焦点面(ステージ400)以外の光は、ピンホール21をほとんど通過できないために、ほとんどカメラ8に到達することができない。このため、カメラ8は焦点面の光のみの共焦点画像を撮影することになる。
この結果、本発明に係る共焦点光スキャナは、ビームスプリッタが、斜面同士が対向し、対向面の間に空隙を形成した2個の直角プリズムと、少なくともいずれかの一方の直角プリズムの斜面であって空隙との境界に形成されるビームスプリッタ膜を、備えることにより、この分岐光学系を通ることによる光軸シフトが極めて小さく、調整が容易になる点で有効である。
また、本発明に係る共焦点光スキャナは、ビームスプリッタが、斜面同士が対向し、対向面の間に空隙を形成した2個の直角プリズムと、少なくともいずれかの一方の直角プリズムの斜面であって空隙との境界に形成されるビームスプリッタ膜を、備えることにより、ダイクロイック膜はガラスと空気の境界に設けることができるので「ガラス―膜―空気」の構成を取ることができ、従来の「ガラス―膜―ガラス」の構成のダイクロイックキューブよりも波長分離特性において優れたものを使用することができる点で有効である。
1 マイクロレンズディスク
2 ニポウディスク
3 回転手段
31 回転軸
7 ビームスプリッタ
71 第1の直角スプリッタ
72 第2の直角スプリッタ
73 ビームスプリッタ膜(ダイクロイック膜)
74 空隙(エアギャップ)
75 スペーサ手段
76 フィルタ膜
8 カメラ
400 ステージ(試料)

Claims (5)

  1. 複数のマイクロレンズとピンホールが同一パターンでそれぞれアレイ状に配置され一体化されたマイクロレンズディスクおよびニポウディスクと、これら2枚のディスクを回転する回転手段と、前記2枚のディスクの間に挿入されたビームスプリッタを備え、前記ディスクを回転させ、前記ピンホ−ルディスクを通過した照射光を試料に対して走査する共焦点光スキャナにおいて、
    前記ビームスプリッタは、
    斜面同士が空隙を介して対向する2個の直角プリズムと、
    少なくともいずれかの一方の前記直角プリズムの斜面であって前記空隙との境界に形成されるビームスプリッタ膜を、備えることを特徴とする共焦点光スキャナ。
  2. 前記ビームスプリッタは、
    斜面に前記ビームスプリッタ膜が形成される第1の直角プリズムと、
    斜面が前記第1の直角プリズムの斜面と対向する第2の直角プリズムと、
    対向する前記第1及び第2の直角プリズムの斜面の間に前記空隙を形成するスペーサ手段を備え、
    前記スペーサ手段が、
    前記ビームスプリッタ内に前記空隙を形成するための中空部を有し、
    一方側の面が前記第1の直角プリズムの斜面と接合され、他方側の面が前記第2の直角プリズムの斜面と接合されることにより、前記中空部の開口部を塞いで前記空隙を形成することを特徴とする共焦点光スキャナ。
  3. 前記ビームスプリッタ膜は、
    前記マイクロレンズからの照射光を透過して当該マイクロレンズに対応した位置の前記ピンホールに入射させ、
    前記試料からの戻り光が前記ピンホ−ルディスクを通過して入射されると、前記マイクロレンズディスクから入射された前記照射光の光軸方向と異なる方向にその光路を反射して出射することを特徴とする請求項1または2に記載の共焦点光スキャナ。
  4. 前記ビームスプリッタ膜は、
    特定の波長を透過するダイクロイック膜であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の共焦点光スキャナ。
  5. 前記第2の直角プリズムの斜面は、
    前記試料が反射した光を通過する面であって、特定波長のみを選択的に透過させるフィルタ膜が形成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の共焦点光スキャナ。
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