JP2019003028A - 顕微鏡装置 - Google Patents

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【課題】画像に埃の像が映るのを防止し、標本の高精細な画像を取得する。【解決手段】光源から発せられた励起光を標本に照射する一方、標本からの蛍光を集光する対物レンズと、対物レンズの像面に配置され、対物レンズに入射させる励起光の光束を制限する複数のピンホールを備えるピンホールアレイディスク21と、ピンホールアレイディスク21を回転軸27回りに回転可能な回転駆動部と、対物レンズの像面の近傍に配され、対物レンズにより集光されて励起光の光路を戻る蛍光を励起光から分離させる反射面13aを有するダイクロイックミラー13と、ダイクロイックミラー13の反射面13aへの埃の付着を抑制する埃抑制機構35とを備える顕微鏡装置を提供する。【選択図】図2

Description

本発明は、顕微鏡装置に関するものである。
従来、同一パターンのマイクロレンズアレイとピンホールアレイとが一体的に組み合わせられたディスクユニットを備えるディスクスキャン型の共焦点顕微鏡が知られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載の共焦点顕微鏡は、マイクロレンズアレイとピンホールアレイとの間の光路上にダイクロイックミラーを配置し、光源から発せられた励起光をマイクロレンズアレイおよびピンホールアレイを介して標本に照射する一方、標本において発せられてピンホールアレイを介して励起光の光路を戻る蛍光をダイクロイックミラーにより励起光から分離させ、撮像部により撮影している。
特開平5−60980号公報
しかしながら、特許文献1に記載の共焦点顕微鏡では、ピンホールアレイを一次像面上に配置するところ、マイクロレンズアレイとピンホールアレイとの間のダイクロイックミラーも一次像面近傍に配置されることになるため、ダイクロイックミラーにおける蛍光の反射面に埃が付着すると、撮像部により取得される画像に埃の像が映ってしまうという問題がある。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、画像に埃の像が映るのを防止し、標本の高精細な画像を取得することができる顕微鏡装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明の一態様は、光源から発せられた照明光を標本に照射する一方、前記標本からの観察光を集光する対物レンズと、該対物レンズの像面に配置され、前記対物レンズに入射させる前記照明光の光束を制限する複数の微小開口を備える開口ディスクと、該開口ディスクを中心軸回りに回転可能な回転駆動部と、前記像面の近傍に配され、前記対物レンズにより集光されて前記照明光の光路を戻る前記観察光を前記照明光から分離させる分離面を有する分離素子と、該分離素子の前記分離面への埃の付着を抑制する埃抑制機構とを備える顕微鏡装置である。
本態様によれば、光源から発せられた照明光が、回転駆動部により中心軸回りに回転されている開口ディスクの微小開口を通過して、対物レンズにより標本に照射される。開口ディスクの回転により照明光が通過する微小開口が移動することで、照明光のスポット位置を移動させて標本上で照明光を走査させることができる。そして、照明光が照射された標本から発せられて、対物レンズを介して開口ディスクの同一の微小開口を照明光とは逆方向に通過して分離素子の分離面により照明光から分離される観察光を検出することにより、標本の画像を得ることができる。
この場合において、分離素子は対物レンズの像面の近傍に配置されているので、分離素子の分離面に埃が付着していると、標本の画像に埃の像が映り込んでしまう可能性があるが、埃抑制機構により分離素子の分離面への埃の付着を抑制することで、画像に埃の像が映るのを防止し、標本の高精細な画像を取得することができる。
上記態様においては、前記埃抑制機構が、前記開口ディスクおよび前記分離素子を密閉状態に覆う筐体と、該筐体内に配され該筐体内を陽圧にすると共に埃の侵入を防止する防塵器とを備えることとしてもよい。
このように構成することで、防塵器により筐体内に新たな埃の侵入を防止し、分離素子の分離面に新たな埃が付着するのを防止することができる。
上記態様においては、前記埃抑制機構が、前記開口ディスクおよび前記分離素子を密閉状態に覆う筐体と、該筐体内に配され該筐体内の埃を除去する除塵器とを備えることとしてもよい。
このように構成することで、除塵器により筐体内に埃がほぼ存在しない状態にし、分離素子の分離面に新たな埃が付着するのを防止することができる。
上記態様においては、前記埃抑制機構が、前記分離素子の前記分離面の近傍において該分離面に沿って送風する送風部を備えることとしてもよい。
このように構成することで、送風部から送られる風によって、分離素子の分離面に付着している埃を取り除くとともに、分離面に埃が付着するのを防止することができる。
上記態様においては、前記埃抑制機構が、前記開口ディスクの前記分離素子に対向する表面に設けられた段差部を有し、該段差部により、前記開口ディスクによる前記中心軸回りの回転に伴って前記分離素子の前記分離面に向けて風を発生させることとしてもよい。
このように構成することで、開口ディスクの段差部により発生する風によって、分離素子の分離面に付着している埃を取り除くとともに、分離面に埃が付着するのを防止することができる。したがって、風を発生させる機構を別途設ける必要が無く、簡素な構成で、分離素子の分離面への埃の付着を抑制することができる。
上記態様においては、前記埃抑制機構が、前記開口ディスクによる前記中心軸回りの回転によって発生する風の通路を前記分離素子の前記分離面の近傍を通りかつ該分離面に沿う向きに変更する風向き変更部を有することとしてもよい。
回転駆動部により開口ディスクを中心軸回りに回転させると、開口ディスクと空気との摩擦および遠心力により、開口ディスクの表面に沿って中心軸の径方向に流れる風が発生する。そこで、このように構成することで、風向き変更部により、開口ディスクの回転によって自然に発生する風を利用して効率的に、分離素子の分離面に付着している埃を取り除くとともに、分離面に埃が付着するのを防止することができる。
上記態様においては、前記埃抑制機構が、前記分離素子の前記分離面と前記開口ディスクとの間に配置され前記照明光および前記観察光を透過させる第1透過窓と、前記分離素子の前記分離面と前記観察光を検出する検出光学系との間に配置され前記観察光を透過させる第2透過窓とを有し、これら第1透過窓および第2透過窓と前記分離素子の前記分離面との間の空間を密閉する空間密閉筐体を備えることとしてもよい。
このように構成することで、第1透過窓および第2透過窓により照明光および観察光を遮ることなく、空間密閉筐体により、分離素子を密閉して分離面に新たな埃が付着するのを防止することができる。
上記態様においては、前記第1透過窓が、前記中心軸に沿う軸線に対して直交してまたは傾いて配置されていることとしてもよい。
このように構成することで、第1透過窓が、開口ディスクの中心軸に対して直交して配置されている場合は、開口ディスクの回転によって発生する開口ディスクの中心軸の径方向に流れる風によって、第1透過窓に付着する埃が除去される。したがって、第1透過窓に付着する埃による画像への影響を低減することができる。一方、第1透過窓が、開口ディスクの中心軸に沿う軸線に対して傾いて配置されている場合は、第1透過窓においてフレアやゴーストが発生するのを抑制することができる。
上記態様においては、前記第2透過窓が、前記中心軸に直交する軸線に対して直交してまたは傾いて配置されていることとしてもよい。
第2透過窓は、対物レンズの像面から離れた位置に配置されるので、第2透過窓に埃が付着することによる画像への影響が小さい。したがって、このように構成することで、分離素子の分離面により照明光から分離された観察光を効率的に透過させることができる。
上記態様においては、前記第1透過窓および前記第2透過窓が、平行平面基板であり、両面に反射防止コートが施されていることとしてもよい。
このように構成することで、反射防止コートにより、第1透過窓および第2透過窓においてフレアやゴーストの発生を抑制するとともに、第1透過窓および第2透過窓の表面を清掃し易くすることができる。
上記態様においては、前記第2透過窓が、前記観察光をリレーするレンズからなることとしてもよい。
このように構成することで、第2透過窓として、観察光をリレーするレンズとは別の部材を別途用意する必要が無く、フレアやゴーストの発生を抑制することができる。
上記態様においては、前記第2透過窓がバリアフィルタからなることとしてもよい。
このように構成することで、第2透過窓により、観察光と共に標本から戻る照明光を除去するとともに、フレアやゴーストの発生を抑制することができる。
上記態様においては、前記空間密閉筐体が、前記分離素子に着脱可能に形成されていることとしてもよい。
このように構成することで、第1透過窓および第2透過窓の清掃を容易にするとともに、分離素子の着脱や交換を容易にすることができる。
上記態様においては、前記分離素子が、前記光源からの前記照明光が入射される入射面と、該入射面から入射された前記照明光を透過し前記観察光を反射するダイクロイックコートが施された前記分離面とを有する第1三角プリズムにより構成され、前記埃抑制機構が、前記第1三角プリズムの前記分離面に接合され該分離面を介して前記照明光が入射される接合面と、該接合面から入射された前記照明光を射出する一方、前記標本からの前記観察光が入射される出入射面と、前記第1三角プリズムの前記分離面により反射された前記観察光を射出する射出面とを有する第2三角プリズムにより構成されていることとしてもよい。
このように構成することで、2つの三角プリズムにより、照明光と観察光とを分離させつつ、第1三角プリズムの分離面に埃が付着するのを防止することができる。
上記態様においては、前記埃抑制機構が、前記分離素子の前記分離面に振動を与える振動供給部を備えることとしてもよい。
このように構成することで、振動供給部によって分離素子の分離面が振動されることにより、分離素子の分離面に付着している埃を落とすとともに、分離面に埃が付着するのを抑制することができる。
上記態様においては、前記開口ディスクに近接して配置され、前記照明光および/または前記観察光を透過させる光学素子を備え、前記埃抑制機構が、さらに、前記光学素子への埃の付着を抑制することとしてもよい。
このように構成することで、開口ディスクに近接して配置される光学素子に埃が付着することによる画像への影響も低減することができる。
上記態様においては、前記開口ディスクの前記微小開口が、ピンホールまたはスリットであってもよい。
このように構成することで、回転駆動部により中心軸回りに回転される開口ディスクのピンホールまたはスリットを通過させるだけで、照明光のスポット位置を連続的に移動させて標本上で照明光を走査させることができる。
上記態様においては、前記開口ディスクに対して前記中心軸に沿う方向に間隔を空けて配され、前記光源からの前記照明光を前記微小開口に集光可能な複数のマイクロレンズが中心軸周りに複数の前記微小開口と同一パターンでアレイ状に配置されたレンズディスクを備え、前記回転駆動部が、前記開口ディスクと前記レンズディスクとを一体的に回転させることとしてもよい。
このように構成することで、マイクロレンズにより、光源から微小開口に入射させる照明光の入射効率を向上して、照明光量のロスを低減することができる。
本発明によれば、画像に埃の像が映るのを防止し、標本の高精細な画像を取得することができるという効果を奏する。
本発明の第1実施形態に係る顕微鏡装置の概略構成図である。 本発明の第1実施形態に係る顕微鏡装置が備える埃抑制機構の筐体および防塵器を示す縦断面図である。 本発明の第2実施形態に係る顕微鏡装置が備える埃抑制機構の送風装置を示す、ディスクユニットの回転軸に沿う方向に見た平面図である。 本発明の第3実施形態に係る顕微鏡装置が備える埃抑制機構のフィンをディスクユニットの回転軸に沿う方向に見た平面図である。 図4のA1−A2断面図である。 本発明の第4実施形態に係る顕微鏡装置が備える埃抑制機構の風向き変更部をダイクロイックミラーの反射面側から見た平面図である。 図6のB1−B2断面図である。 ディスクにユニットによる回転軸回りの回転によって発生する風の流れを説明する縦断面図である。 本発明の第4実施形態の変形例に係る風向き変更部の一例を示す縦断面図である。 本発明の第5実施形態に係る顕微鏡装置が備える埃抑制機構の空間密閉筐体を示す縦断面図である。 図10のピンホールアレイディスクとダイクロイックミラーとの間の防塵窓を傾けて配置した様子を示す縦断面図である。 図10のダイクロイックミラーと検出光学系の間の防塵窓をリレー光学系のレンズにより構成した様子を示す縦断面図である。 本発明の第5実施形態に係る顕微鏡装置が備える分離素子および埃抑制機構の空間密閉筐体を示す縦断面図である。 本発明の第6実施形態に係る顕微鏡装置が備える埃抑制機構の音波振動子を示す縦断面図である。 図14の音波振動子およびダイクロイックミラーをダイクロイックミラーの反射面側から見た平面図である。
〔第1実施形態〕
本発明の第1実施形態に係る顕微鏡装置および標本観察方法について図面を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る顕微鏡装置1は、励起光(照明光)を発生するレーザ光源等の光源3と、光源3から発せられた励起光を所望のビームに整形する励起光学系5と、複数のピンホール(微小開口)19およびマイクロレンズ23を有するディスクユニット7と、ディスクユニット7を中心軸回りに回転させるモータ等の回転駆動部8と、ディスクユニット7を透過した励起光を集光する結像レンズ9と、結像レンズ9により集光された励起光を標本Sに照射する一方、標本Sからの蛍光(観察光)を集光する対物レンズ11と、対物レンズ11により集光されてレーザ光の光路を戻る蛍光を励起光の光路から分離させるプレート型のダイクロイックミラー(分離素子)13と、ダイクロイックミラー13により励起光の光路から分離させられた蛍光を検出する検出光学系15とを備えている。符号17は、励起光学系5からの励起光をディスクユニット7に向けて反射する反射ミラーである。
ディスクユニット7は、図1に示すように、励起光の光束を制限する複数のピンホール19が中心軸周りにアレイ状に配置されたピンホールアレイディスク(開口ディスク)21と、励起光学系5からの励起光を対応するピンホール19に集光する複数のマイクロレンズ23が中心軸周りにアレイ状に配置されたマイクロレンズアレイディスク(レンズディスク)25と、これらの中心軸に沿って配され、ピンホールアレイディスク21およびマイクロレンズアレイディスク25を中心軸回りに回転可能に支持する回転軸27とを備えている。
このディスクユニット7は、ピンホールアレイディスク21とマイクロレンズアレイディスク25とが互いに回転軸27に沿う方向に間隔をあけて回転軸27軸上に設けられ、ピンホールアレイディスク21が対物レンズ11の像面に配置され、マイクロレンズアレイディスク25がピンホールアレイディスク21よりも光源3側に配置されている。また、これらピンホールアレイディスク21およびマイクロレンズアレイディスク25は、回転駆動部8により回転軸27回りに一体的に回転させられるようになっている。
また、ディスクユニット7は、ピンホールアレイディスク21の各ピンホール19とマイクロレンズアレイディスク25の各マイクロレンズ23とが同一パターンで形成されており、各ピンホール19と各マイクロレンズ23とが対応付けられて配されている。したがって、各マイクロレンズ23に入射した励起光は、そのマイクロレンズ23に対応するピンホール19に集光されるようになっている。また、対物レンズ11の光軸上に移動されたピンホール19は、対物レンズ11により集光された標本Sからの蛍光の内、標本Sにおける対物レンズ11の焦点位置において発生した蛍光のみを通過させるようになっている。
ダイクロイックミラー13は、ピンホールアレイディスク21とマイクロレンズアレイディスク25との間の励起光の光路上に設けられ、対物レンズ11の像面の近傍に配置されている。このダイクロイックミラー13は、マイクロレンズ23により対応するピンホール19に集光される励起光を透過させる一方、ピンホール19を通過した標本Sからの蛍光を検出光学系15に向けて反射する反射面(分離面)13aを有している。
検出光学系15は、ダイクロイックミラー13からの蛍光をリレーするリレー光学系29と、蛍光と共に標本Sから戻る励起光を吸収して、蛍光のみを通過させる吸収フィルタ31と、リレー光学系29によりリレーされた蛍光を検出して画像を取得するカメラ等の撮像デバイス33とを備えている。
また、顕微鏡装置1は、図2に示すように、ダイクロイックミラー13の反射面13aへの埃の付着を抑制する埃抑制機構35を備えている。
埃抑制機構35は、ディスクユニット7およびダイクロイックミラー13を密閉状態に覆う筐体37と、筐体37内に配され、筐体37内を陽圧にすると共に埃の侵入を防止する防塵フィルタ(図示略)を有する防塵器39とを備えている。筐体37は、少なくとも励起光および蛍光が通過する領域が光を透過可能な部材により形成されている。防塵器39は、筐体37外から筐体37内へ防塵フィルタを介して吸気する一方、筐体37の蓋(図示略)等の隙間から排気して、筐体37内を陽圧に保つようになっている。
このように構成された顕微鏡装置1の作用について説明する。
本実施形態に係る顕微鏡装置1により標本Sを観察するには、まず、回転駆動部8によりディスクユニット7を回転軸27回りに回転させて、光源3から励起光を発生させる。
光源3から発せられた励起光は、励起光学系5により所望のビームに整形された後、反射ミラー17により反射されてディスクユニット7に入射される。ディスクユニット7に入射した励起光は、対物レンズ11の光軸上に移動してきたマイクロレンズ23により集光されてダイクロイックミラー13を透過し、同じく対物レンズ11の光軸上に移動してきたピンホール19を通過する。ピンホール19を通過した励起光は、結像レンズ9により集光されて対物レンズ11により標本Sに照射される。
ディスクユニット7の回転により励起光が通過するマイクロレンズ23およびピンホール19が移動することで、これらマイクロレンズ23およびピンホール19のパターンに従い励起光のスポット位置が移動して、標本S上で励起光が走査される。
励起光が照射されることにより標本Sにおいて発生した蛍光は、対物レンズ11により集光されて励起光の光路を戻り、結像レンズ9により集光されてピンホールアレイディスク21の同一のピンホール19を通過する。そして、蛍光は、ダイクロイックミラー13の反射面13aにより反射されてレーザ光の光路から分離され、リレー光学系29および吸収フィルタ31を介して撮像デバイス33により検出される。これにより、撮像デバイス33において、検出した蛍光に基づく標本Sの画像を取得することができる。
この場合において、埃抑制機構35において、防塵器39により、ディスクユニット7およびダイクロイックミラー13を密閉状態に覆う筐体37内が陽圧に保たれて、筐体37内に新たな埃が侵入するのが防止されている。これにより、ダイクロイックミラー13の反射面13aに埃が付着するのを防ぐことができる。
以上説明したように、本実施形態に係る顕微鏡装置1は、ダイクロイックミラー13が対物レンズ11の像面の近傍に配置されているので、ダイクロイックミラー13の反射面13aに埃が付着していると、標本Sの画像に埃の像が映り込んでしまう可能性があるが、埃抑制機構35によりダイクロイックミラー13の反射面13aへの埃の付着が抑制されることで、画像に埃の像が映るのを防止し、標本Sの高精細な画像を取得することができる。
本実施形態においては、埃抑制機構35が防塵器39を備えることとしたが、これに代えて、埃抑制機構35が、例えば、筐体37内に配されて筐体37内の埃を除去する除塵器を備えることとしてもよい。
このようにすることで、除塵器により筐体37内に埃がほぼ存在しない状態にし、ダイクロイックミラー13の反射面13aに埃が付着するのを防ぐことができる。
この場合、除塵器としては、例えば、筐体37内から吸気して除塵フィルタを介して筐体37内に排気する空気清浄機、または、静電気除去装置(イオナイザ)やマイナスイオン発生器等のマイナス帯電体を採用することとしてもよい。また、これら空気清浄機とマイナス帯電体を併用することとしてもよい。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態に係る顕微鏡装置について説明する。
本実施形態に係る顕微鏡装置1は、図3に示すように、埃抑制機構35が、ダイクロイックミラー13の反射面13aに沿って送風する送風装置(送風部)41を備える点で第1実施形態と異なる。
以下、第1実施形態に係る顕微鏡装置1と構成を共通する箇所には、同一符号を付して説明を省略する。
送風装置41は、ダイクロイックミラー13の反射面13aの近傍に配置され、反射面13aの近傍を反射面13aに沿って送風するようになっている。送風装置41としては、例えば、ブロア、コンプレッサまたはファン等を採用することができる。本実施形態においては、例えば、未撮像時やディスクユニット7の回転駆動部8が停止しているときに、送風装置41により送風することが好ましい。
このように構成された顕微鏡装置1によれば、送風装置41から送られる風によって、ダイクロイックミラー13の反射面13aに付着している埃を取り除くとともに、反射面13aに埃が付着するのを防ぐことができる。これにより、画像に埃の像が映るのを防止し、標本Sの高精細な画像を取得することができる。
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態に係る顕微鏡装置について説明する。
本実施形態に係る顕微鏡装置1は、図4および図5に示すように、埃抑制機構35が、ピンホールアレイディスク21に設けられたフィン(段差部)43を有するものである点で第1実施形態と異なる。
以下、第1実施形態に係る顕微鏡装置1と構成を共通する箇所には、同一符号を付して説明を省略する。
フィン43は、ピンホールアレイディスク21のダイクロイックミラー13に対向する表面に、例えば3つ設けられている。これらフィン43は、図5に示すように、ピンホールアレイディスク21の内周端から外周端に亘って、ピンホールアレイディスク21の表面が回転軸27回りの回転方向とは反対方向に向かってなだらかに立ち上がって急激に下がる形状を有している。
また、フィン43は、頂上部分がピンホールアレイディスク21の内周端から外周端にかけてピンホールアレイディスク21の回転方向とは反対方向に凸となる円弧状に形成されている。これらフィン43は、ピンホールアレイディスク21による回転軸27回りの回転に伴ってダイクロイックミラー13の反射面13aに向けて風を発生させることができるようになっている。
このように構成された顕微鏡装置1によれば、ピンホールアレイディスク21の回転時に、ピンホールアレイディスク21のフィン43によって発生する風により、ダイクロイックミラー13の反射面13aに付着している埃を取り除くとともに、反射面13aに埃が付着するのを防ぐことができる。したがって、ダイクロイックミラー13の反射面13aに向けて風を発生させる機構を別途設ける必要が無く、簡素な構成で、ダイクロイックミラー13の反射面13aへの埃の付着を抑制して、標本Sの高精細な画像を取得することができる。なお、フィン43の数は3つ以上でも3つ未満でもよい。
〔第4実施形態〕
次に、本発明の第4実施形態に係る顕微鏡装置について説明する。
本実施形態に係る顕微鏡装置1は、図6および図7に示すように、埃抑制機構35が、ピンホールアレイディスク21による回転軸27回りの回転によって発生する風の向きを変更する風向き変更部45を有するものである点で第1実施形態と異なる。
以下、第1実施形態に係る顕微鏡装置1と構成を共通する箇所には、同一符号を付して説明を省略する。
風向き変更部45は、ダイクロイックミラー13を保持する例えば矩形枠状のホルダ47に取り付けられる板状部材によって構成されている。ホルダ47は、図7に示すように、ダイクロイックミラー13の反射面13aとは反対側にホルダ47の厚さ方向に貫通して励起光および蛍光を通過させる光通過用貫通孔47aと、ディスクユニット7の回転軸27に直交するように、ダイクロイックミラー13の外側に厚さ方向に交差する方向に貫通して風を通過させる2つの風通過用貫通孔47bを有している。図6および図7に示す例では、ダイクロイックミラー13を幅方向に挟んだ2ヶ所に、それぞれダイクロイックミラー13の縁に沿って細長く延びる風通過用貫通孔47bが設けられている。
風向き変更部45は、ダイクロイックミラー13の反射面13a側にホルダ47の厚さ方向に立ち上がって、一方の風通過用貫通孔47bの開口に対向する位置でダイクロイックミラー13の反射面13aに沿う方向に折れ曲がる形状を有している。
ここで、回転駆動部8によりディスクユニット7を回転軸27回りに回転させると、図8に示すように、ピンホールアレイディスク21およびマイクロレンズアレイディスク25と空気との摩擦および遠心力により、ピンホールアレイディスク21およびマイクロレンズアレイディスク25の表面に沿って回転軸27の径方向に流れる風が発生する。
本実施形態に係る顕微鏡装置1によれば、図7に示すように、ディスクユニット7の回転によって発生してホルダ47の風通過用貫通孔47bをダイクロイックミラー13の反射面13a側に通過した風の向きが、風向き変更部45によってダイクロイックミラー13の反射面13a近傍を反射面13aに沿って流れるように変更される。
したがって、風向き変更部45により、ピンホールアレイディスク21の回転によって自然に発生する風を利用して効率的に、ダイクロイックミラー13の反射面13aに付着している埃を取り除くとともに、反射面13aに埃が付着するのを防ぐことができる。これにより、画像に埃の像が映るのを防止して、標本Sの高精細な画像を取得することができる。
本実施形態においては、例えば、図9に示すように、風向き変更部45を平板状に形成し、ホルダ47から離間させてダイクロイックミラー13とピンホールアレイディスク21との間に、ダイクロイックミラー13の反射面13aと平行に傾けて配置することとしてもよい。
このようにした場合も、風向き変更部45により、ディスクユニット7の回転軸27の径方向に流れる風をダイクロイックミラー13の近傍を反射面13aに沿って流れるように風向きを変更することができる。これにより、ダイクロイックミラー13の反射面13aに付着している埃を取り除くとともに、反射面13aに埃が付着するのを防ぐことができる。
〔第5実施形態〕
次に、本発明の第5実施形態に係る顕微鏡装置について説明する。
本実施形態に係る顕微鏡装置1は、図10に示すように、埃抑制機構35が、励起光をおよび観察光を透過させつつ、ダイクロイックミラー13の反射面13aの周囲の空間を密閉する空間密閉筐体49を備える点で第1実施形態と異なる。
以下、第1実施形態に係る顕微鏡装置1と構成を共通する箇所には、同一符号を付して説明を省略する。
空間密閉筐体49は、ダイクロイックミラー13の反射面13aとピンホールアレイディスク21との間の励起光および蛍光の光路上に配置される防塵窓(第1透過窓)51Aと、ダイクロイックミラー13の反射面13aと検出光学系15との間の蛍光の光路上に配置される防塵窓(第2透過窓)51Bとを備え、これら防塵窓51Aおよび防塵窓51Bとダイクロイックミラー13の反射面13aとの間の空間を密閉するようになっている。
防塵窓51Aは、ディスクユニット7の回転軸27に沿う軸線に対して直交して配され、励起光および蛍光を透過させることができようになっている。防塵窓51Bは、ディスクユニット7の回転軸27に直交する軸線に対して直交して配され、蛍光を透過させることができるようになっている。これら防塵窓51Aおよび防塵窓51Bは、例えば、透明な平行平面基板により形成されている。
このように構成された顕微鏡装置1によれば、空間密閉筐体49により、励起光および蛍光を遮ることなく、ダイクロイックミラー13を密閉して反射面13aに新たに埃が付着するのを防止することができる。また、防塵窓51Aを回転軸27に対して直交して配置することで、ピンホールアレイディスク21の回転によって発生する回転軸27の径方向に流れる風によって、防塵窓51Aに付着する埃が除去される。また、防塵窓51Bは、対物レンズ11の像面から離れた位置に配置されるので、防塵窓51Bに埃が付着することによる画像への影響は小さい。したがって、防塵窓51Aおよび防塵窓51Bに埃が付着することによる画像への影響を低減することができる。これにより、ダイクロイックミラー13の反射面13aへの埃の付着を抑制して画像に埃の像が映るのを防止し、標本Sの高精細な画像を取得することができる。
本実施形態においては、例えば、図11に示すように、防塵窓51Aを、ピンホールアレイディスク21の回転軸27に沿う軸線に対して傾けて配置することとしてもよい。このようにすることで、防塵窓51Aにおいてフレアやゴーストが発生するのを抑制することができる。この場合、防塵窓51Aは、図11の紙面に対して直交する軸回りに傾けることとすればよい。
ピンホールアレイディスク21の回転軸27に沿う軸線に対して防塵窓51Aを傾けて配置することにより励起光の光軸がシフトする場合は、図11に示すように、ディスクユニット7における励起光の透過光量が最大となるように、励起光の光軸の傾きに合わせてディスクユニット7の設置角度を調整することとしてもよい。
本実施形態においては、平行平面基板からなる防塵窓51Aおよび防塵窓51Bの両面に可視域ARコート(反射防止コート、図示略)を施すこととしてもよい。
このようにすることで、可視域ARコートにより、防塵窓51Aおよび防塵窓51Bにおいてフレアやゴーストの発生を抑制するとともに、防塵窓51Aおよび防塵窓51Bの表面を清掃し易くすることができる。
また、本実施形態においては、図12に示すように、防塵窓51Bをリレー光学系29のレンズ30Aにより構成することとしてもよい。
このようにすることで、防塵窓51Bとして、蛍光をリレーするリレー光学系29とは別の部材を別途用意する必要が無く、フレアやゴーストの発生を抑制することができる。
また、本実施形態においては、防塵窓51Bがバリアフィルタからなることとしてもよい。
このようにすることで、防塵窓51Bにより、蛍光と共に標本Sから戻る励起光を除去するとともに、フレアやゴーストの発生を抑制することができる。
また、本実施形態においては、空間密閉筐体49が、ダイクロイックミラー13に着脱可能に形成されていることとしてもよい。
このようにすることで、ダイクロイックミラー13から空間密閉筐体49を取り外すことにより、防塵窓51Aおよび防塵窓51Bの清掃を容易にするとともに、ダイクロイックミラー13の着脱や交換を容易にすることができる。
また、本実施形態においては、図13に示すように、分離素子として、光源3からの励起光が入射される入射面53aと、入射面53aから入射された励起光を透過し蛍光を反射するダイクロイックコート(図示略)が施された反射面(分離面)53bとを有する第1三角プリズム53を用いることとしてもよい。
また、埃抑制機構35が、第1三角プリズム53の反射面53bに接合されて反射面53bを介して励起光が入射される接合面55aと、接合面55aから入射された励起光を射出する一方、標本Sからの蛍光が入射される出入射面55bと、第1三角プリズム53の反射面53bにより反射された蛍光を射出する射出面55cとを有する第2三角プリズム55より構成されていることとしてもよい。
この場合、第1三角プリズム53と第2三角プリズム55とを第1三角プリズム53の反射面53bを間に挟んで立方体形状となるように接合することすればよい。
このようにすることで、2つの三角プリズム53,55により、励起光と蛍光とを分離させつつ、第1三角プリズム53の反射面53bに埃が付着するのを防止することができる。
〔第6実施形態〕
次に、本発明の第6実施形態に係る顕微鏡装置について説明する。
本実施形態に係る顕微鏡装置1は、図14および図15に示すように、埃抑制機構35が、ダイクロイックミラー13の反射面13aに振動を与える圧電素子等の音波振動子(振動供給部)57である点で第1実施形態と異なる。
以下、第1実施形態に係る顕微鏡装置1と構成を共通する箇所には、同一符号を付して説明を省略する。
音波振動子57は、図14および図15に示すようにダイクロイックミラー13に少なくとも一部が接触していてもよいし、ダイクロイックミラー13に接触せず、ダイクロイックミラー13を保持するホルダ47に固定することとしてもよい。図15において、符号59は、音波振動子57に電力を供給する配線を示している。本実施形態においては、例えば、未撮像時やディスクユニット7の回転駆動部8が停止しているときに、音波振動子57によりダイクロイックミラー13の反射面13aに瞬間的に振動を与えることが好ましい。
このように構成された顕微鏡装置1によれば、音波振動子57によってダイクロイックミラー13の反射面13aが振動されることにより、ダイクロイックミラー13の反射面13aに付着している埃を落とすとともに、反射面13aに埃が付着するのを防ぐことができる。これにより、画像に埃の像が映るのを防止し、標本Sの高精細な画像を取得することができる。
上記各実施形態においては、ダイクロイックミラー13だけでなく、ピンホールアレイディスク21の近傍に配される結像レンズ9やリレー光学系29にも埃抑制機構35を設けることとしてもよい。
このようにすることで、結像レンズ9やリレー光学系29に埃が付着することによる画像への影響も低減することができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。例えば、本発明を上記各実施形態および変形例に適用したものに限定されることなく、これらの実施形態および変形例を適宜組み合わせた実施形態に適用してもよく、特に限定されるものではない。
また、上記各実施形態においては、微小開口としてピンホール19を例示して説明したが、これに代えて、例えば、複数の微小開口が、回転軸27周りに複数のマイクロレンズ23と同一パターンで形成された複数のスリットであってもよい。また、上記各実施形態においては、ピンホールアレイディスク21とマイクロレンズアレイディスク25とが一体的に構成されてなるディスクユニット7を例示して説明したが、マイクロレンズアレイディスク25を用いず、ピンホールアレイディスク21だけを用いることとしてもよい。
1 顕微鏡装置
8 回転駆動部
9 結像レンズ(光学素子)
11 対物レンズ
13 ダイクロイックミラー(分離素子)
13a,53b 反射面(分離面)
19 ピンホール(微小開口)
21 ピンホールアレイディスク(開口ディスク)
23 マイクロレンズ
25 マイクロレンズアレイディスク(レンズディスク)
29 リレー光学系(光学素子)
35 埃抑制機構
37 筐体
39 防塵器
41 送風装置(送風部)
43 フィン(段差部)
45 風向き変更部
49 空間密閉筐体
51A 防塵窓(第1透過窓)
51B 防塵窓(第2透過窓)
53 第1三角プリズム
53a 入射面
55 第2三角プリズム
55a 接合面
55b 出入射面
55c 射出面
57 音波振動子(振動供給部)
S 標本

Claims (18)

  1. 光源から発せられた照明光を標本に照射する一方、前記標本からの観察光を集光する対物レンズと、
    該対物レンズの像面に配置され、前記対物レンズに入射させる前記照明光の光束を制限する複数の微小開口を備える開口ディスクと、
    該開口ディスクを中心軸回りに回転可能な回転駆動部と、
    前記像面の近傍に配され、前記対物レンズにより集光されて前記照明光の光路を戻る前記観察光を前記照明光から分離させる分離面を有する分離素子と、
    該分離素子の前記分離面への埃の付着を抑制する埃抑制機構とを備える顕微鏡装置。
  2. 前記埃抑制機構が、前記開口ディスクおよび前記分離素子を密閉状態に覆う筐体と、該筐体内に配され該筐体内を陽圧にすると共に埃の侵入を防止する防塵器とを備える請求項1に記載の顕微鏡装置。
  3. 前記埃抑制機構が、前記開口ディスクおよび前記分離素子を密閉状態に覆う筐体と、該筐体内に配され該筐体内の埃を除去する除塵器とを備える請求項1に記載の顕微鏡装置。
  4. 前記埃抑制機構が、前記分離素子の前記分離面の近傍において該分離面に沿って送風する送風部を備える請求項1に記載の顕微鏡装置。
  5. 前記埃抑制機構が、前記開口ディスクの前記分離素子に対向する表面に設けられた段差部を有し、該段差部により、前記開口ディスクによる前記中心軸回りの回転に伴って前記分離素子の前記分離面に向けて風を発生させる請求項1に記載の顕微鏡装置。
  6. 前記埃抑制機構が、前記開口ディスクによる前記中心軸回りの回転によって発生する風の通路を前記分離素子の前記分離面の近傍を通りかつ該分離面に沿う向きに変更する風向き変更部を有する請求項1に記載の顕微鏡装置。
  7. 前記埃抑制機構が、前記分離素子の前記分離面と前記開口ディスクとの間に配置され前記照明光および前記観察光を透過させる第1透過窓と、前記分離素子の前記分離面と前記観察光を検出する検出光学系との間に配置され前記観察光を透過させる第2透過窓とを有し、これら第1透過窓および第2透過窓と前記分離素子の前記分離面との間の空間を密閉する空間密閉筐体を備える請求項1に記載の顕微鏡装置。
  8. 前記第1透過窓が、前記中心軸に沿う軸線に対して直交してまたは傾いて配置されている請求項7に記載の顕微鏡装置。
  9. 前記第2透過窓が、前記中心軸に直交する軸線に対して直交してまたは傾いて配置されている請求項7または請求項8に記載の顕微鏡装置。
  10. 前記第1透過窓および前記第2透過窓が、平行平面基板であり、両面に反射防止コートが施されている請求項7から請求項9のいずれかに記載の顕微鏡装置。
  11. 前記第2透過窓が、前記観察光をリレーするレンズからなる請求項7から請求項10のいずれかに記載の顕微鏡装置。
  12. 前記第2透過窓がバリアフィルタからなる請求項7から請求項10のいずれかに記載の顕微鏡装置。
  13. 前記空間密閉筐体が、前記分離素子に着脱可能に形成されている請求項7から請求項12のいずれかに記載の顕微鏡装置。
  14. 前記分離素子が、前記光源からの前記照明光が入射される入射面と、該入射面から入射された前記照明光を透過し前記観察光を反射するダイクロイックコートが施された前記分離面とを有する第1三角プリズムにより構成され、
    前記埃抑制機構が、前記第1三角プリズムの前記分離面に接合され該分離面を介して前記照明光が入射される接合面と、該接合面から入射された前記照明光を射出する一方、前記標本からの前記観察光が入射される出入射面と、前記第1三角プリズムの前記分離面により反射された前記観察光を射出する射出面とを有する第2三角プリズムにより構成されている請求項1に記載の顕微鏡装置。
  15. 前記埃抑制機構が、前記分離素子の前記分離面に振動を与える振動供給部を備える請求項1に記載の顕微鏡装置。
  16. 前記開口ディスクに近接して配置され、前記照明光および/または前記観察光を透過させる光学素子を備え、
    前記埃抑制機構が、さらに、前記光学素子への埃の付着を抑制する請求項1から請求項15のいずれかに記載の顕微鏡装置。
  17. 前記開口ディスクの前記微小開口が、ピンホールまたはスリットである請求項1から請求項6のいずれかに記載の顕微鏡装置。
  18. 前記開口ディスクに対して前記中心軸に沿う方向に間隔を空けて配され、前記光源からの前記照明光を前記微小開口に集光可能な複数のマイクロレンズが中心軸周りに複数の前記微小開口と同一パターンでアレイ状に配置されたレンズディスクを備え、
    前記回転駆動部が、前記開口ディスクと前記レンズディスクとを一体的に回転させる請求項1から請求項17のいずれかに記載の顕微鏡装置。
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