JP2011219217A - シート搬送装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】シートPの搬送方向が正逆何れであっても、斜行や位置ずれが生じない構成を実現する。
【解決手段】シートPを搬送する搬送部50によるシート搬送方向と平行に配置された基準ガイド1と、シートPの搬送方向を傾斜させる斜送ローラ2と、を備える。斜送ローラ2は、傾斜角度をシート搬送方向に応じて可変に配置される。シートPを正方向である矢印Y1方向に搬送する場合には、斜送ローラ2が矢印F1方向に揺動し、正方向と逆方向に搬送する場合には、斜送ローラ2が矢印F2方向に揺動する。これにより、シートPの搬送方向が何れであっても、斜送ローラ2によりシートPが基準ガイド1に向けて搬送され、斜行の補正と位置決めが行われる。
【選択図】図1
【解決手段】シートPを搬送する搬送部50によるシート搬送方向と平行に配置された基準ガイド1と、シートPの搬送方向を傾斜させる斜送ローラ2と、を備える。斜送ローラ2は、傾斜角度をシート搬送方向に応じて可変に配置される。シートPを正方向である矢印Y1方向に搬送する場合には、斜送ローラ2が矢印F1方向に揺動し、正方向と逆方向に搬送する場合には、斜送ローラ2が矢印F2方向に揺動する。これにより、シートPの搬送方向が何れであっても、斜送ローラ2によりシートPが基準ガイド1に向けて搬送され、斜行の補正と位置決めが行われる。
【選択図】図1
Description
本発明は、カードや用紙などのシート状の被記録媒体(シート)を搬送するシート搬送装置に関し、特に、シートの斜行を補正する構造に関する。
シート搬送装置は、プリンタ、複写機、ファクシミリなどの画像形成装置の画像形成部や、ラミネータなどの加工装置の加工処理部にシートを搬送する。このようなシート搬送装置として、画像形成部や加工処理部にシートを搬送する前に、シートが搬送方向に対して斜めに搬送されること(斜行)を補正すると共に、シート搬送方向に対して直交する方向の位置決めを行う構造が知られている(特許文献1参照)。
このような斜行の補正及び位置決めを行うシート搬送装置は、フィードローラ(搬送ローラ)と、基準ガイドと、斜送ローラとを備える。フィードローラは、画像形成部や加工処理部にシートを搬送する。基準ガイドは、フィードローラによるシート搬送方向と平行に配置された壁面である。斜送ローラは、フィードローラの配設方向と平行な方向に対し傾斜して配置される。
斜送ローラまで搬送されたシートは、斜送ローラにより斜めに搬送され、基準ガイドに突き当たり斜行が補正されると共に、シート搬送方向に対して直交する方向の位置決めが行われる。その後、フィードローラにより画像形成部や加工処理部に搬送され、画像形成後又は加工処理後に排出口から排出される。
しかしながら、上述のような従来構造の場合、斜送ローラの傾斜方向が一定であるため、シートを画像形成部などが存在する側(正方向)と逆方向に搬送した場合、基準ガイドから離れてしまう。即ち、斜送ローラは、シートを画像形成部に向かう正方向に搬送した場合に基準ガイドに突き当たるように傾斜させているため、シートをこの正方向と逆方向に搬送した場合には、斜送ローラによりシートが基準ガイドから離れる方向に搬送されることになる。この結果、シートの斜行や位置ずれが生じてしまい、この状態から再度画像形成を行うべくシートを画像形成部などに搬送した場合に、斜行や位置ずれが生じたままとなる可能性がある。したがって、上述の従来構造の場合、シートを逆方向に搬送できず、シートの無駄が生じる可能性がある。
例えば、ロール状又は所定間隔で折り曲げられた長尺のシートの所定位置に画像を形成した後、画像を形成した部分を排出口から排出して残りの部分から切り取るような構成がある。この構成で、画像形成が終了し、画像を形成した部分を切り取る際には、画像を形成した部分を排出口から突出させるべく、画像を形成していない未使用部分も画像形成部を越えて排出口に搬送する必要がある。また、何らかの理由で画像形成が途中で停止した場合、再度画像形成を行うために、途中まで画像を形成した部分を排出する場合も同様である。
何れにしても上述の従来構造の場合、画像を形成した部分を切り取った後、未使用部分を画像形成に使用すべく逆方向にシートを搬送すると、斜行や位置ずれが生じてしまうため、逆方向に搬送することができない。したがって、未使用部分であっても捨てるしかなく、シートの無駄が生じてしまう。特に、シートに所定間隔でミシン目が入れられ、このミシン目に沿ってシートを切断する構成の場合、画像を形成した領域に拘らずミシン目部分までシートを排出する必要があり、シートの無駄がより多くなってしまう場合がある。
本発明は、このような事情に鑑み、シートの搬送方向が正逆何れであっても、斜行や位置ずれが生じない構成を実現すべく発明したものである。
本発明は、シートを正逆両方向に搬送可能な搬送部と、該搬送部によるシート搬送方向と平行に配置された基準ガイドと、シートを前記シート搬送方向に対し傾斜した方向に搬送する斜送ローラと、を備え、前記斜送ローラは、前記シート搬送方向と直交する方向に対する傾斜角度を、前記搬送部による搬送方向に応じて可変に配置され、該搬送部による搬送方向に拘らず、シートを前記基準ガイドに向けて搬送し、該基準ガイドに当接させる、ことを特徴とするものである。
本発明によれば、斜送ローラの傾斜角度を搬送部による搬送方向に応じて変えることにより、シートの搬送方向に拘らずシートを基準ガイドに当接させ、シートの斜行の補正及び位置決めを行える。このため、シートの搬送方向が正逆何れであっても、シートが基準ガイドから離れて斜行したり位置ずれを生じたりすることを防止できる。
本発明に係る実施形態について、図1ないし図4を用いて説明する。まず、本実施形態のシート搬送装置100の概略構成について説明する。シート搬送装置100は、ラインプリンタ・シリアルタイプのインクジェットプリンタなどの画像形成装置に組み込まれ、シートPの給紙部と画像形成部との間に配置される。また、シート搬送装置100は、シートPを給紙部から画像形成部に搬送する正方向のシート搬送方向(矢印Y1方向)に順に配置された、搬送路である給紙テーブル10とシートPを画像形成部及び排出口に搬送する搬送部50と、を備える。
また、画像形成部は、搬送部50を構成するフィードローラ6a、6bの間に配置され、この間部分は、シートに画像を形成するための不図示の画像形成ユニットに所定のギャップを有する状態で対向配置される。この画像形成ユニットは、例えば、インクジェットプリンタの場合には、インクを噴射するヘッドなどにより構成される。
また、搬送部50は、フィードローラ6a、6bと、ピンチローラ50aと、搬送ベルト50bと、を備える。搬送ベルト50bは、フィードローラ6a、6bの間部分のシート搬送方向ほぼ全体に亙って配置され、不図示の駆動伝達部を介して次述するモータMにより回転駆動される。一方、ピンチローラ50aは、搬送ベルト50bの正方向のシート搬送方向上流部分に、搬送ベルト50bに対向して配置される。また、搬送ベルト50bには複数の孔50cが形成され、これら複数の孔50cは不図示の吸引装置に接続されている。搬送部50に搬送されたシートは、ピンチローラ50aにより搬送ベルト50bに向けて押さえつけられ、更に複数の孔50cの吸引により搬送ベルト50bに吸着される。そして、シートは、搬送ベルト50bの回転により吸着したまま搬送されつつ、画像形成ユニットにより表面に画像が形成させられ、その後、プリンタの排出口から排出される。
また、フィードローラ6a、6bは、互いに平行に配置され、それぞれの回転中心軸は、シート搬送方向に対し直交する方向に配置される。また、駆動源であり、正逆両方向に回転駆動可能なモータMの回転軸に、軸受7により回転自在に支持されたローラ6aの軸が連結される。また、ローラ6aとローラ6bとに搬送ベルト50bを掛け渡して、モータMの駆動力をローラ6aからベルト50bを介しローラ6bに伝達している。したがって、搬送部50は、シートを正逆両方向に搬送可能である。また、ピンチローラ50aと搬送ベルト50bとによってシートを挟むニップ部が形成されている。なお、フィードローラ6a、6bにより搬送されたシートPの先端は、図3、4に示すシート先端位置検知センサ9により検知される。このセンサ9の位置は、シートPに画像形成を開始する場合の基点となる位置であり、画像形成部はこのセンサ9の信号に基づいて画像形成を開始する。
また、給紙テーブル10は、搬送ベルト50bとピンチローラ50aとによって形成されたニップ部とほぼ同じ高さに配置され、さらにシート搬送方向と平行に配置される。給紙テーブル10のシート搬送方向に対し直交する方向である幅方向一端部には、シート搬送方向と平行に配置された基準ガイド1を設けている。この基準ガイド1は、給紙テーブル10のシート搬送方向の長さよりも長い板状の部材で、給紙テーブル10のシート搬送面である上面10aに垂直に立設される。
また、基準ガイド1は、給紙テーブル10のシート搬送方向両側に突出し、正方向Y1の下流側を搬送部50まで延出させている。本実施形態の場合、給紙テーブル10と搬送部50とは分離可能であるが、基準ガイド1は、これら両部材を組み合わせる際の位置決めを図る機能も有する。即ち、給紙テーブル10に固定された基準ガイド1を、搬送部50の所定位置に形成した溝に係合させることにより、給紙テーブル10と搬送部50との幅方向に関する位置決めを容易に図れる。
また、給紙テーブル10のシート搬送方向中間部で、幅方向中央よりも基準ガイド1側に寄った位置には開口部10bを形成している。そして、この開口部10b内に斜送ローラ2を配置している。斜送ローラ2は、外周面がゴムなどの摩擦材料により構成され、給紙テーブル10の上面10aの下方(図2の下方)に配置された支持軸2aに支持される。そして、斜送ローラ2の外周面の一部を、開口部10bを通じて上面10aよりも上方(図2の上方)に突出させている。この斜送ローラ2は、シート搬送方向に直交する方向、即ち、フィードローラ6aの配設方向と平行な方向αに対する傾斜角度を変更可能に配置される。
この点について、図2ないし図4を参照しつつ説明する。まず、支持軸2aは、斜送ローラ2の回転中心軸と同心に配置され、周囲に斜送ローラ2を支持固定している。揺動支持部30のケース31は第三の動力伝達部材20cの回転軸21に支持されている。なお、回転軸21は、軸方向が給紙テーブル10の上面10aに垂直な方向になるように配置されている。また、支持軸2aの一端部(図2ないし図4の右端)を第四の動力伝達部材20dよりも突出させ、この突出した部分をケース31内に配置した軸受に回転自在に支持する。回転軸21は、軸受22により不図示の固定の部分に回転に自在に支持される。このような構成により、支持軸2a及び斜送ローラ2は、回転軸21の回転中心Q(揺動中心軸)を中心として揺動自在に支持される。
また、支持軸2aの他端側(図2ないし図4の左端側)には、支持軸2aの他端部外周面が接触する、不図示の固定部分に支持された接触部80を配置している。接触部80は、支持軸2aの揺動方向に配置され、給紙テーブル10の上面10aと略平行に形成された接触面81を有する。そして、この接触面81上に支持軸2aの他端部を載置するようにしている。
また、接触部80はストッパ部8を有する。ストッパ部8は、接触面81のシート搬送方向両側に立設された規制部8a、8bと、回転軸21の軸方向(図2の上下方向)に支持軸2aの他端部の外径よりも大きい間隔を有する規制部8c、8d(図5参照)とを有する。下方に位置する規制部8dは接触面81でもある。支持軸2aの他端部は、これら規制部8aないし8dに囲まれた部分に配置される。そして、規制部8a、8bにより支持軸2aの揺動方向の移動を、規制部8c、8dにより支持軸2aの回転軸21の軸方向の移動を、それぞれ規制している。即ち、支持軸2aの他端部は、ストッパ部8によりシート搬送方向の移動量を制限されると共に、回転軸21の軸方向に関する位置決めをされている。
上述のように揺動自在に支持された支持軸2aは、揺動駆動部20により揺動支持部30の揺動中心軸Qを中心として揺動可能としている。この揺動駆動部20は、複数の動力伝達部材20aないし20d及びベルト4を備える。これら複数の動力伝達部材20aないし20dは、例えば、傘歯車や部分円錐状の摩擦車により構成され、対となる動力伝達部材が互いに回転軸が直交する状態で噛合又は摩擦係合(以下、まとめて「係合」と言う)して動力伝達が行われる。
このうちの第一の動力伝達部材20aは、フィードローラ6aの軸の端部に固定され、モータMの回転駆動によりフィードローラ6aと共に回転する。第二の動力伝達部材20bは、第一の動力伝達部材20aと係合する。第三の動力伝達部材20cは、回転軸21に支持される。この回転軸21は、不図示の固定部分に軸受22により回転自在に支持されている。この点に関する構成は、第二の動力伝達部材20bも同様である。
また、第二、第三の両動力伝達部材20b、20cとの間には、無端状のベルト4が掛け渡されている。例えば、動力伝達部材20b、20cの回転軸にそれぞれプーリを固定し、これら両プーリにベルト4を掛け渡す。そして、これら両動力伝達部材20b、20cとの間で動力伝達自在としている。
第四の動力伝達部材20dは、支持軸2aの一端部に固定され、第三の動力伝達部材20cと係合する。本実施形態の場合、第四の動力伝達部材20dがローラ側動力伝達部材で、第三の動力伝達部材20cが駆動側動力伝達部材である。
なお、上述した支持軸2aの一端部及び第四の動力伝達部材20dは、斜送ローラ2に対し、シート搬送方向に対し直交する方向において幅方向中央から離れた位置に配置されている。また、回転中心Qは、第四の動力伝達部材20dに対し、シート搬送方向に対し直交する方向において幅方向中央から離れた位置に配置されている。
揺動駆動部20は、モータMの回転駆動により第一の動力伝達部材20aが回転し、この回転駆動力が第二の動力伝達部材20b、ベルト4、第三の動力伝達部材20cを介して第四の動力伝達部材20dに伝達される。
上述のように、第三の動力伝達部材20cから第四の動力伝達部材20dへの動力伝達により、第四の動力伝達部材20d及び支持軸2aを介して斜送ローラ2が回転すると、この斜送ローラ2がモータMの回転方向に応じた方向に傾斜する。この斜送ローラ2の傾斜(揺動)は、斜送ローラ2を支持する支持軸2aの他端部がストッパ部8の規制部8a、8bの何れかに当接することにより、所定の角度の範囲(例えば正逆両方向にそれぞれ3〜5°程度)内で規制される。
この点についてより具体的に説明する。まず、シートPを正方向(矢印Y1方向)に搬送する場合、図3に示すように、モータMによりフィードローラ6a及び第一の動力伝達部材20aを矢印A1方向に回転させる。すると、第二の動力伝達部材20bが第一の動力伝達部材20aとの係合に基づき矢印B1方向に回転し、ベルト4により第三の動力伝達部材20cが矢印C1方向に回転する。そして、第四の動力伝達部材20dが、第三の動力伝達部材20cとの係合に基づき矢印D1方向に回転する。この結果、支持軸2a及び斜送ローラ2は矢印D1方向に回転すると共に、支持軸2aの他端部が接触部80の接触面81を転がりながら移動する。そして、支持軸2a及び斜送ローラ2は、第三の動力伝達部材20cの回転中心(揺動中心軸Q)を中心として矢印F1方向に揺動し、シート搬送方向に直交する方向αに対して傾斜する。この傾斜は、支持軸2aがストッパ部8の規制部8aに当接するまで行われる。そして、支持軸2a及び斜送ローラ2が方向αに対して角度β1傾斜する。
給紙テーブル10に搬送されたシートPは、自重により給紙テーブル10の開口部10bから一部が突出した斜送ローラ2に接触する。したがって、斜送ローラ2が回転するとこの斜送ローラ2との間の摩擦により、シートPがこの斜送ローラ2の回転方向に搬送される。図3の場合、上述のような構成により、斜送ローラ2が、揺動支持部30を中心として正方向Y1に向かって揺動し、規制部8aとの当接により所定の角度β1に維持されたまま回転する。したがって、シートPは、この傾斜した斜送ローラ2により正方向Y1に対してθ1傾斜したS1方向に搬送される。なお、θ1はβ1と同じ角度である。
このS1方向には基準ガイド1が設置されているため、シートPは基準ガイド1と当接して斜行が補正されると共に、シート搬送方向に直交な方向である幅方向(図2ないし図4の左右方向)の位置決めが行われる。そして、シートPは、斜行の補正と幅方向の位置決めがなされた状態で、フィードローラ6aにより搬送され、更にピンチローラ50aと搬送ベルト50bにより挟持搬送され、シートの先端をセンサ9により検知される。その後、シートPは、搬送部50で搬送されつつ画像形成ユニットにより画像が形成されてから、外部に設けられたスタックトレイなどに排出される。
次に、シートPを逆方向(矢印Y2方向)搬送する場合について、図4により説明する。シートPがロール状などの長尺なものである場合、上述のように画像が形成された部分がスタックトレイに排出された状態で切断される。このとき、画像が形成された部分を外部に排出するためにシートPを正方向Y1に更に搬送し、シートPの画像が形成されていない未使用部分が画像形成部を超えてY1方向に存在する場合がある。この場合に、この未使用部分を有効に利用するため、シートPを逆方向Y2に搬送する。
本実施形態の場合、まず、モータMを図3の場合と逆方向に回転駆動する。これにより、フィードローラ6a及び第一の動力伝達部材20aが矢印A2方向に回転する。このとき、シートPがピンチローラ50aと搬送ベルト50bにより挟持されているため、シートPが逆方向に搬送される。また、第二の動力伝達部材20bが第一の動力伝達部材20aとの係合に基づき矢印B2方向に回転し、ベルト4により第三の動力伝達部材20cが矢印C2方向に回転する。そして、第四の動力伝達部材20dが、第三の動力伝達部材20cとの係合に基づき矢印D2方向に回転する。この結果、支持軸2a及び斜送ローラ2が矢印D2方向に回転すると共に、支持軸2aの他端部が接触部80の接触面81を転がりながら移動する。そして、支持軸2a及び斜送ローラ2は、回転中心Q(揺動中心軸)を中心として矢印F2方向に揺動し、シート搬送方向に直交する方向αに対して傾斜する。この傾斜は、支持軸2aがストッパ8の規制部8bに当接するまで行われる。そして、支持軸2a及び斜送ローラ2が方向αに対して角度β2傾斜する。
これにより、斜送ローラ2が、第三の動力伝達部材20cの回転中心(揺動中心軸Q)を中心として逆方向Y2に向かって揺動し、規制部8bとの当接により所定の角度β2に維持されたまま回転する。したがって、シートPは、この傾斜した斜送ローラ2により逆方向Y2に対してθ2傾斜したS2方向に搬送される。なお、θ2はβ2と同じ角度である。
このS2方向には基準ガイド1が設置されているため、シートPは基準ガイド1と当接して斜行が補正されると共に、シート搬送方向に直交な方向である幅方向の位置決めが行われる。そして、シートPは、斜行の補正と幅方向の位置決めがなされた状態で、未使用部分が画像形成部に搬送され、この未使用部分を画像形成に利用できる。この逆方向のシート搬送は、例えば、センサ9が切断後のシートPの先端を検知するまで行う(頭だし動作)。そして、この頭だし動作が終了したら、フィードローラ6a、6bを正方向に回転させ、シートPに画像形成を行う。
本実施形態によれば、このように斜送ローラ2の傾斜角度を搬送部50によるシート搬送方向に応じて変えることにより、シートPの搬送方向に拘らずシートPを基準ガイド1に当接させ、シートPの斜行の補正及び位置決めを行える。即ち、シートPを正方向Y1に搬送すべくフィードローラ6aをA1方向に回転させた場合、斜送ローラ2によりシートが搬送される方向がY1に対して傾斜したS1方向となり、シートPが基準ガイド1に向かって搬送される。一方、シートPを逆方向Y2に搬送すべくフィードローラ6aをA2方向に回転させた場合、斜送ローラ2によりシートが搬送される方向がY2に対して傾斜したS2方向となり、シートPが基準ガイド1に向かって搬送される。
このため、シートPの搬送方向が正逆何れであっても、シートPが基準ガイド1から離れて斜行したり位置ずれを生じたりすることを防止できる。例えば、上述のような頭だし動作を行ってもシートPが斜行したり位置ずれが生じることを防止できる。そして、このようにシートPを正逆両方向に搬送できれば、シートPが画像を形成した部分毎に切断する長尺なものである場合に、このシートPの無駄な部分が生じることを有効に抑えられる。
また、本実施形態の場合、斜送ローラ2の傾斜角度を可変させる駆動源を、フィードローラ6aを駆動するモータMとしているため、新たに駆動源を設ける必要がなく低コスト化を図れる。但し、斜送ローラ2の傾斜角度を可変させる駆動源を別途設けることもできる。例えば、第三の動力伝達部材20cの回転軸21にモータの回転軸を接続することが考えられる。
なお、斜送ローラ2のシート搬送方向に直交する方向αに対する傾斜角度β1、β2は、それぞれ3〜5°の範囲内とすることが好ましいが、この傾斜角度の範囲は、ストッパ部8の規制部8a、8bの間隔により任意に設定可能である。但し、このストッパ部8により規制される傾斜角度を、シートPの種類に応じて可変可能としても良い。例えば、普通紙の場合には、β1、β2を3°に設定し、シートの画像が形成されない側である裏面の摩擦係数が普通紙よりも小さいようなメディアの場合には、β1、β2を5°に設定する。また、傾斜角度の変更は、ストッパ部8の規制部8a、8bの間隔をシートPの種類に応じてG1、G2方向に変化させたり、規制部8a、8bの間隔はそのままでストッパ8全体をG1、G2方向に移動させることにより行う。また、β1とβ2は同じ傾き数値に限ったことではない。
また、斜送ローラ2の幅方向(図2ないし図4の左右方向)の位置は、できる限り基準ガイド1に近い位置とすることが望ましい。例えば、斜送ローラ2の軸方向中央部の基準ガイド1からの幅方向の距離が、搬送するシートPの幅の1/4以下となる範囲内となるようにする。これは、斜送ローラ2がF1方向もしくはF2方向に回動する場合、第三の動力伝達部材20cの回転中心により近い方が、斜送ローラ2の回動領域を小さくすることができるためである。これにより、シートPの側端部を基準ガイド1に当接させて斜行補正するためのシートの幅方向の移動量を小さく抑えることができる。また、回動時にシートにしわが生じることを極力防止できる。
<別の実施形態>
本別例の場合、給紙テーブル10に複数の吸引孔(不図示)と、図5のように給紙テーブル10の下に吸引ファン11を設けることで、より斜送ローラ2へシートPを密着させるようにしている。これにより、シートPと斜送ローラ2との間の摩擦を高めて斜行補正の効果を促進させている。また、シートの種類や搬送方向によって、吸引ファン11の起動のOFF・ONや吸引力を最適に制御するようにしても良い。また、本別例の場合、斜送ローラ2の支持軸2aの他端部にローラ2bを固定し、このローラ2bが接触部80の接触面81を転がるようにしている。その他の構成及び作用は、上述の実施形態の場合と同様である。なお、この別例のローラ2b、吸引ファン11の少なくとも何れかに関する構成は、上述の実施形態に適用することもできる。
本別例の場合、給紙テーブル10に複数の吸引孔(不図示)と、図5のように給紙テーブル10の下に吸引ファン11を設けることで、より斜送ローラ2へシートPを密着させるようにしている。これにより、シートPと斜送ローラ2との間の摩擦を高めて斜行補正の効果を促進させている。また、シートの種類や搬送方向によって、吸引ファン11の起動のOFF・ONや吸引力を最適に制御するようにしても良い。また、本別例の場合、斜送ローラ2の支持軸2aの他端部にローラ2bを固定し、このローラ2bが接触部80の接触面81を転がるようにしている。その他の構成及び作用は、上述の実施形態の場合と同様である。なお、この別例のローラ2b、吸引ファン11の少なくとも何れかに関する構成は、上述の実施形態に適用することもできる。
なお、上述の実施形態及び別例では、シートを自重により斜送ローラ2に接触させる構成であるが、シートの表面に斜送ローラ2を自重により当接させてこのシートを搬送する構成であっても、本発明は適用可能である。また、フィードローラ6aの下流に画像形成部に代えて、ラミネータなどの加工装置の加工処理部を配置しても良い。
1 基準ガイド
2 斜送ローラ
2a 支持軸
4 ベルト
6a、6b フィードローラ(搬送ローラ)
8 ストッパ
10 給紙テーブル
20 揺動駆動部
20a 第一の動力伝達部材
20b 第二の動力伝達部材
20c 第三の動力伝達部材(駆動側動力伝達部)
20d 第四の動力伝達部材(ローラ側動力伝達部)
21 回転軸
30 揺動支持部
33 揺動軸
50 搬送部
80 接触部
M モータ(駆動源)
P シート
2 斜送ローラ
2a 支持軸
4 ベルト
6a、6b フィードローラ(搬送ローラ)
8 ストッパ
10 給紙テーブル
20 揺動駆動部
20a 第一の動力伝達部材
20b 第二の動力伝達部材
20c 第三の動力伝達部材(駆動側動力伝達部)
20d 第四の動力伝達部材(ローラ側動力伝達部)
21 回転軸
30 揺動支持部
33 揺動軸
50 搬送部
80 接触部
M モータ(駆動源)
P シート
Claims (4)
- シートを正逆両方向に搬送可能な搬送部と、
該搬送部によるシート搬送方向と平行に配置された基準ガイドと、
シートを前記シート搬送方向に対し傾斜した方向に搬送する斜送ローラと、を備え、
前記斜送ローラは、前記シート搬送方向と直交する方向に対する傾斜角度を、前記搬送部による搬送方向に応じて可変に配置され、該搬送部による搬送方向に拘らず、シートを前記基準ガイドに向けて搬送し、該基準ガイドに当接させる、
ことを特徴とするシート搬送装置。 - 前記斜送ローラを支持する支持軸と、
前記支持軸を揺動自在に支持する揺動支持部と、
前記支持軸を該揺動支持部を中心として揺動させる揺動駆動部と、を備え、
前記揺動駆動部は、前記搬送部の駆動源により駆動され、該搬送部による搬送方向に応じて前記支持軸の揺動方向を変化させることにより、前記斜送ローラの傾斜角度を可変とする、
ことを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。 - 前記揺動駆動部は、前記支持軸の一端部に設けられたローラ側動力伝達部材と、前記駆動源からの動力を前記ローラ側動力伝達部材に伝達する駆動側動力伝達部材と、前記支持軸の揺動方向に配置され、該支持軸の他端部外周面が接触する接触部と、を備え、
前記駆動側動力伝達部材から前記ローラ側動力伝達部材に動力が伝達されて、前記支持軸及び前記斜送ローラが回転し、該支持軸の他端部が前記接触部を転がることにより、前記支持軸及び前記斜送ローラが前記揺動支持部を中心として揺動する、ことを特徴とする請求項2に記載のシート搬送装置。 - 前記接触部は、前記斜送ローラの揺動を所定の角度の範囲内で規制するストッパ部を備え、
該ストッパ部は、シートの種類に応じて前記所定の角度を変更可能である、ことを特徴とする請求項1ないし3のうちの何れか1項に記載のシート搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010089683A JP2011219217A (ja) | 2010-04-08 | 2010-04-08 | シート搬送装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010089683A JP2011219217A (ja) | 2010-04-08 | 2010-04-08 | シート搬送装置 |
Publications (1)
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Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP2011219217A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016044066A (ja) * | 2014-08-26 | 2016-04-04 | キヤノンファインテック株式会社 | 記録装置および記録方法 |
-
2010
- 2010-04-08 JP JP2010089683A patent/JP2011219217A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016044066A (ja) * | 2014-08-26 | 2016-04-04 | キヤノンファインテック株式会社 | 記録装置および記録方法 |
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