JP2011218929A - 車両用空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ファンケーシングを含むユニットケース本体を右ハンドル車用と左ハンドル車用の空調ユニット間で共用化できる車両用空気調和装置を提供することを目的とする。
【解決手段】エバポレータ11およびヒータコア12が内蔵され、送風ユニット3から送風される空気を温調して車室内に吹出す空調ユニット2を備え、送風ユニット3のファン回転軸が水平方向に配置され、その軸方向の左右いずれか一方からインテークボックス4を介して空気が吸入可能とされている車両用空気調和装置1において、送風ユニット3のファンケーシング30の左右両側面に、左右対称構造とされた取付けボス部36A,36Bが設けられ、該取付けボス部36A,36Bのいずれか一方にファンモータ32、他方にインテークボックス4が着脱自在に設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、空調ユニットと一体化された送風ユニットのファン回転軸が水平方向に配置され、その軸方向の左右いずれか一方から外気または内気を吸い込み、上下方向に空調ユニット側へと送風する構成の車両用空気調和装置に関するものである。
自動車等に搭載される車両用空気調和装置の空調ユニット(HVACユニット;Heating Ventilation and Air Conditioning Unit)は、一般にユニットケース本体内に形成される空気流路中に、上流側からエバポレータ、エアミックスダンパ、ヒータコア等が順次配設され、これらで温調された空気流をその下流側に設けられているデフ吹出し流路、フェース吹出し流路およびフット吹出し流路のいずれかから吹出しモード切替えダンパを介して選択的に車室内に吹出されるように構成されている。
このような空調ユニットの1つとして、空調ユニットの前面側に、ファン回転軸を水平方向に配置して送風ユニットを一体的に設け、該ファン回転軸の軸方向からインテークボックスを介して吸い込んだ外気または内気を上下方向下向きに吹出し、エバポレータの前面上流側に送風するように構成した縦型HVACが提供されている。また、上記送風ユニットには、渦巻き状ファンケーシング、羽根車、ファンモータ等を有する多翼遠心ファンが用いられることが多く、該ファンケーシングの一側面の開口部にファンモータが取付けられるとともに、反対側の開口部に外気または内気を取り入れるインテークボックスが取付けられた構成とされている(例えば、特許文献1−3参照)。
特開2004−92594号公報 特開2007−245772号公報 特開2008−100567号公報
ところで、上記構成の空調ユニットにおいて、右ハンドル車に搭載される空調ユニットでは、ファンケーシングの左側面にインテークボックス、右側面にファンモータが取付けられ、一方、左ハンドル車に搭載される空調ユニットでは、ファンケーシングの右側面にインテークボックス、左側面にファンモータが取付けられた構成とされる。このため、右ハンドル車用と左ハンドル車用の空調ユニット間において、ファンケーシングの構成が左右逆構造となり、ひいてはユニットケース本体を共用化することができず、金型費や開発費が2倍かかるとともに、生産効率が低下するという課題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、ファンケーシングを含むユニットケース本体を右ハンドル車用と左ハンドル車用の空調ユニット間で共用化できる車両用空気調和装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の車両用空気調和装置は、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる車両用空気調和装置は、エバポレータおよびヒータコア等が内蔵され、送風ユニットから送風される空気を温調して車室内に吹出す空調ユニットを備え、前記送風ユニットのファン回転軸が水平方向に配置され、その軸方向の左右いずれか一方からインテークボックスを介して空気が吸入可能とされている車両用空気調和装置において、前記送風ユニットのファンケーシングにおける左右両側面に、左右対称構造とされた取付けボス部が設けられ、該取付けボス部の左右いずれか一方にファンモータ、他方に前記インテークボックスが着脱自在に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、空調ユニットに空気を送風する送風ユニットのファン回転軸が水平方向に配置され、その軸方向の左右いずれか一方からインテークボックスを介して空気が吸入可能とされている車両用空気調和装置にあって、送風ユニットのファンケーシングにおける左右両側面に、左右対称構造とされた取付けボス部が設けられ、該取付けボス部の左右いずれか一方にファンモータ、他方にインテークボックスが着脱自在に設けられているため、右ハンドル車の場合は、ファンケーシングの左側面に設けられている取付けボス部にインテークボックスを取付け、右側面に設けられている取付けボス部にファンモータを取付けることにより、右ハンドル車用の車両用空気調和装置とすることができ、左ハンドル車の場合は、ファンケーシングの右側面に設けられている取付けボス部にインテークボックスを取付け、左側面に設けられている取付けボス部にファンモータを取付けることにより、左ハンドル車用の車両用空気調和装置とすることができる。従って、ファンケーシング等を共用化して右ハンドル車用と左ハンドル車用の送風ユニットおよび空調ユニットを構成することができ、型費や開発費を大幅に削減することができるとともに、生産性を向上することができる。
また、本発明の車両用空気調和装置は、上記の車両用空気調和装置において、前記送風ユニットは、前記ファンケーシングの左右両側面に設けられている開口部の一方から、前記取付けボス部に取付けられた前記インテークボックスを介して軸方向より空気を吸い込む羽根車を備え、該羽根車が他方の開口部に前記取付けボス部を介して取付けられている前記ファンモータにより回転駆動される多翼遠心ファンとされていることを特徴とする。
本発明によれば、送風ユニットが、ファンケーシングの左右両側面に設けられている開口部の一方から、取付けボス部に取付けられたインテークボックスを介して軸方向より空気を吸い込む羽根車を備え、該羽根車が他方の開口部に取付けボス部を介して取付けられているファンモータにより回転駆動される多翼遠心ファンとされているため、ファンケーシングを右ハンドル車用および左ハンドル車用に共用可能な構成としても、一般的な片側吸い込み構造の多翼遠心ファンをそのまま適用することができる。従って、ファンケーシングを共用化したことに伴って余計なコストが発生することがなく、羽根車やファンモータ等についても共用化することが可能となる。
さらに、本発明の車両用空気調和装置は、上述のいずれかの車両用空気調和装置において、前記ファンケーシングは、前記空調ユニットの左右2分割構造とされたユニットケース本体とそれぞれ一体に成形された左右に2分割された分割ケーシングとされ、該分割ケーシングの側面にそれぞれ前記取付けボス部および前記開口部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、ファンケーシングが、空調ユニットの左右2分割構造とされたユニットケース本体とそれぞれ一体に成形された左右に2分割された分割ケーシングとされ、該分割ケーシングの側面にそれぞれ取付けボス部および開口部が設けられているため、左右に2分割された各分割ケーシングの側面に、それぞれ取付けボス部および開口部を設けることによって、ファンケーシングの左右両側面に左右対称構造とされた取付けボス部および開口部を形成することができる。従って、右ハンドル車用および左ハンドル車用の送風ユニットにおけるファンケーシング、ひいては左右2分割構造のユニットケース本体を共用化することができる。
さらに、本発明の車両用空気調和装置は、上記の車両用空気調和装置において、前記空調ユニットは、内部に前記エバポレータが配置され、その下部にドレンパンが形成されている一体構造の下部ユニットケースを備え、該下部ユニットケースが左右2分割構造の前記ユニットケース本体および前記ファンケーシングの左右分割ケーシングと一体に結合可能とされていることを特徴とする。
本発明によれば、空調ユニットが、内部にエバポレータが配置され、その下部にドレンパンが形成されている一体構造の下部ユニットケースを備え、該下部ユニットケースが左右2分割構造のユニットケース本体およびファンケーシングの左右分割ケーシングと一体に結合可能とされているため、外部からエバポレータ上流の送風ユニット側より浸入した水やエバポレータで発生したドレン水等をドレンパンが形成されている一体構造の下部ユニットケースで受け止め、ドレン排出口より外部に排出することができる。従って、空調ユニット内で発生した水がケース分割部等から車室側に漏出することがなく、水漏れに対する信頼性を向上することができる。
さらに、本発明の車両用空気調和装置は、上述のいずれかの車両用空気調和装置において、前記ファンケーシングは、渦巻き状のファンケーシングとされ、その渦巻き部分が前記空調ユニット内に内蔵されている前記エバポレータの直上方位置に配設され、該渦巻き状ファンケーシングの吹出口が前記エバポレータの前面側に略鉛直方向下向きに接続されていることを特徴とする。
本発明によれば、ファンケーシングが、渦巻き状のファンケーシングとされ、その渦巻き部分が空調ユニット内に内蔵されているエバポレータの直上方位置に配設され、該渦巻き状ファンケーシングの吹出口がエバポレータの前面側に略鉛直方向下向きに接続されているため、空調ユニットの前後方向寸法の範囲内に送風ユニットの全てを収納し、空調ユニット全体をコンパクト化することができる。従って、送風ユニットを含む空調ユニットの前後方向寸法を最小化し、車両に対する搭載性を向上することができる。
本発明によると、右ハンドル車の場合は、ファンケーシングの左側面に設けられている取付けボス部にインテークボックスを取付け、右側面に設けられている取付けボス部にファンモータを取付けることにより、右ハンドル車用の車両用空気調和装置とすることができ、左ハンドル車の場合は、ファンケーシングの右側面に設けられている取付けボス部にインテークボックスを取付け、左側面に設けられている取付けボス部にファンモータを取付けることにより、左ハンドル車用の車両用空気調和装置とすることができるため、ファンケーシング等を共用化して右ハンドル車用と左ハンドル車用の送風ユニットおよび空調ユニットを構成することが可能となり、型費や開発費を大幅に削減することができるとともに、生産性を向上することができる。
本発明の一実施形態に係る車両用空気調和装置を前方側から見た側面図である。 図1に示す車両用空気調和装置の前後方向に沿う縦断面図である。 図1に示す車両用空気調和装置を後方側から見た分解斜視図である。 図1に示す車両用空気調和装置の空調ユニット本体を後方側から見た側面図(A)とその左側面図(B)および右側面図(C)である。
以下に、本発明の一実施形態について、図1ないし図4を参照して説明する。
図1には、本発明の一実施形態に係る車両用空気調和装置を前方側から見た側面図が示され、図2には、その前後方向に沿う縦断面図が示され、図3には、後方側から見た分解斜視図が示されている。
車両用空気調和装置1は、空調ユニット(HVACユニット;Heating Ventilation and Air Conditioning Unit)2と、送風ユニット3と、該送風ユニット3に結合され、外気または内気を切替え導入するインテークボックス4とを備えている。
上記空調ユニット(HVACユニット)2は、その内部にエバポレータ11、ヒータコア12、エアミックスダンパ13、複数の吹出しモード切替えダンパ14,15等が設置されるユニットケース本体10を備えている。ユニットケース本体10は、図3に示されるように、左右に2分割された分割構造の上部ユニットケース10A,10Bと、その下部に結合される一体構造の下部ユニットケース10Cと、が一体に結合されることにより構成される3分割構造のケースとされている。
ユニットケース本体10内には、エバポレータ11の上流位置から最下流位置に設けられているデフ吹出し流路16、フェース吹出し流路17およびフット吹出し流路18に至るまでの空気流路19が形成されている。この空気流路19は、エバポレータ11の下流で冷風流路20と温風流路21に分かれ、エアミックスダンパ13の下流域で再び合流されるようになっている。該空気流路19中には、その最上流位置にエバポレータ11が略鉛直に設置され、その下流の温風流路21にヒータコア12がエバポレータ11と略平行に設置され、更にヒータコア12の上部位置付近に回転軸13Aが支持されているエアミックスダンパ13が、冷風流路20と温風流路21との間の開度割合を調整できるように回動可能に設置されている。
また、エアミックスダンパ13下流のフット吹出し流路18の分岐位置付近には、フット吹出し流路18と他の2つの吹出し流路16,17への温調風流れを調整するフット吹出しダンパ(モード切替えダンパ)14が回動可能に設置され、デフ吹出し流路16とフェース吹出し流路17との分岐位置には、デフ吹出し流路16とフェース吹出し流路17への温調風流れを調整するデフ/フェース吹出しダンパ(モード切替えダンパ)15が回動可能に設置されている。
エバポレータ11は、ユニットケース本体10内において、下部ユニットケース10C側の内部に設置されている。下部ユニットケース10Cのエバポレータ11が設置されている部分の下部には、ドレンパン22が形成されており、空調ユニット2内で発生したドレン水は、このドレンパン22に集められ、ドレン排出口23より車室外へと排出されるようになっている。なお、この下部ユニットケース10Cには、ドレン水の下流側への飛び出しを防止するとともに、エバポレータ11の下部域を通過した空気流をエアミックスダンパ13側に向けてガイドする案内壁24が設けられている。
また、上記送風ユニット3は、渦巻き状のファンケーシング30と、該渦巻き状ファンケーシング30内に回転自在に設置される羽根車31と、該羽根車31が固定されるファン回転軸(図示省略)を有し、本体がファンケーシング30に固定設置されるファンモータ32とを備えた片側吸い込み構造の多翼遠心ファンにより構成されている。渦巻き状ファンケーシング30は、図1および図2に示されるように、略中央部において左右に2分割された分割ケーシング30A,30Bとされ、左右2分割構造の上部ユニットケース10A,10Bとそれぞれ一体に成形されている。
このように、渦巻き状ファンケーシング30の分割ケーシング30A,30Bを、ユニットケース本体10の上部ユニットケース10A,10Bに対して一体成形する際、その渦巻き状部分33が、ユニットケース本体10内に設置されているエバポレータ11の直上方位置に配設され、該渦巻き状部分33から接線方向に延びる吹出口34が、エバポレータ11の前面側において略鉛直方向下向きにユニットケース本体10の下部ユニットケース10Cと接続されるように成形している。これによって、空調ユニット2の外形寸法を決定するユニットケース本体10の前後方向寸法の範囲内に送風ユニット3を収納することができる。
渦巻き状ファンケーシング30の分割ケーシング30A,30Bには、図4(A)ないし(C)に示されるように、それぞれ渦巻き状部分33の側面に円形開口部35A,35Bが設けられている。また、この開口部35A,35B周辺の外側面には、ファンモータ32およびインテークボックス4のいずれか一方を着脱自在に取付けるための取付けボス部36A,36Bがそれぞれ左右対称構造に設けられている。
上記取付けボス部36A,36Bには、図1および図3に示されるように、運転席側から見て、右ハンドル車の場合、左側分割ケーシング30Aの側面に設けられている取付けボス部36Aにインテークボックス4が取付けられ、右側分割ケーシング30Bの側面に設けられている取付けボス部36Bにファンモータ32が取付けられる。また、左ハンドル車の場合、上記とは逆に、左側分割ケーシング30Aの側面に設けられている取付けボス部36Aにファンモータ32が取付けられ、右側分割ケーシング30Bの側面に設けられている取付けボス部36Bにインテークボックス4が取付けられるようになっている。
また、上記ファンモータ32には、その本体周りに上記取付けボス部36Aまたは36Bに着脱自在なフランジ部32Aが設けられている。同様に、上記インテークボックス4の側面にも、上記取付けボス部36Aまたは36Bに着脱自在な取付けフランジ部4Aが設けられている。インテークボックス4は、図3に示されるように、車室内からの内気取入れ口40と、外気取入れ口41とを備え、内部に内気取入れ口40と外気取入れ口41の一方を開放し、他方を閉鎖する切替えダンパ42が設けられた構成とされており、渦巻き状ファンケーシング30の開口部35Aまたは35Bに対して、風漏れしないように取付けられる構成とされている。
なお、インテークボックス4は、右ハンドル車用と左ハンドル車とで向きが逆になることは云うまでもなく、また、ファンモータ32の回転方向も右ハンドル車用と左ハンドル車とで逆となるが、その他のファンケーシング30、ユニットケース本体10およびその内部に配設される機器類については、共用化することができる。
以上に説明の構成により、本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
上記車両用空気調和装置1において、インテークボックス4の内気取入れ口40または外気取入れ口41の一方から取り入れられた内気または外気は、送風ユニット3のファンケーシング30の左右側面に設けられている開口部35Aまたは35Bの一方を介して羽根車31にその軸方向から吸い込まれる。この空気は、渦巻き状ファンケーシング30の内周面に沿って圧送され、その接線方向に延びている吹出口34から空調ユニット2のユニットケース本体10内に設置されているエバポレータ11の前面上流側に送風される。
上記空気流は、エバポレータ11で冷却された後、エアミックスダンパ13の開度に応じた流量割合で冷風流路20および温風流路21に流通される。温風流路21に分流された空気流はヒータコア12で加熱された後、エアミックスダンパ13の下流域で冷風流路20を経た冷風と混合され、設定温度の温調風に調整される。この温調風は、選択された吹出しモードに応じて、デフ吹出し流路16、フェース吹出し流路17およびフット吹出し流路18のいずれかから車室内へと吹出され、車室内の空調に供される。
この車両用空気調和装置1において、空調ユニット2のユニットケース本体10を構成する左右分割構造の上部ユニットケース10A,10Bに対して、送風ユニット3の渦巻き状ファンケーシング30を構成する左右分割ケーシング30A,30Bが一体に成形されており、その分割ケーシング30A,30Bの側面に、それぞれ左右対称構造とされた取付けボス部36A,36Bが設けられた構成とされ、該取付けボス部36A,36Bに対して、そのいずれか一方にファンモータ32が、他方にインテークボックス4が着脱自在に取付けられるようになっている。
このため、右ハンドル車の場合、運的席側から見て、ファンケーシング30の左側面に設けられている取付けボス部36Aにインテークボックス4を取付け、右側面に設けられている取付けボス部36Bにファンモータ32を取付けることにより、右ハンドル車用の車両用空気調和装置1とすることができ、左ハンドル車の場合、運的席側から見て、ファンケーシング30の右側面に設けられている取付けボス部36Bにインテークボックス4を取付け、左側面に設けられている取付けボス部36Aにファンモータ32を取付けることにより、左ハンドル車用の車両用空気調和装置1とすることができる。
その結果、ファンケーシング30、ひいては空調ユニット2のユニットケース本体10等を共用化して右ハンドル車用と左ハンドル車用の送風ユニット3および空調ユニット2を構成することができ、車両用空気調和装置1を生産する際の型費や開発費を大幅に削減することができるとともに、生産性を向上することができる。
また、送風ユニット3は、ファンケーシング30の左右両側面に設けられている開口部35A,35Bの一方から、取付けボス部36Aまたは36Bに取付けられたインテークボックス4を介して回転軸方向より空気を吸い込む羽根車31を備え、該羽根車31が他方の開口部35A,35Bに取付けボス部36Aまたは36Bを介して取付けられたファンモータ32により回転駆動される多翼遠心ファンとされている。このため、ファンケーシング30を左右ハンドル車用に共用可能な構成としても、一般的な片側吸い込み構造の多翼遠心ファンをそのまま適用することができる。これにより、ファンケーシング30を共用化したことに付随して新たな改良点や追加のコストが発生したりせず、羽根車31やファンモータ32等についても逐一共用化することが可能となる。
また、ファンケーシング30は、上記の如く空調ユニット2の左右2分割構造とされたユニットケース本体10の上部ユニットケース10A,10Bとそれぞれ一体成形された分割ケーシング30A,30Bとされ、該分割ケーシング30A,30Bの側面にそれぞれ取付けボス部36A,36Bおよび開口部35A,35Bが設けられた構成とされているため、左右に2分割された各分割ケーシング30A,30Bの側面に、それぞれ取付けボス部36A,36Bおよび開口部35A,35Bを設けることによって、ファンケーシング30の左右両側面に左右対称構造とされた取付けボス部36A,36Bおよび開口部35A,35Bを形成することができる。これによって、左右ハンドル車用に送風ユニット3のファンケーシング30、すなわち左右2分割構造のユニットケース本体10を共用化することが可能となる。
さらに、本実施形態によれば、上記空調ユニット2が、内部にエバポレータ11が配置され、その下部にドレンパン22が形成されている一体構造の下部ユニットケース10Cを備えており、該下部ユニットケース10Cが左右2分割構造の上部ユニットケース10A,10Bおよびファンケーシング30の分割ケーシング30A,30Bと一体に結合されるようになっている。このため、外部からインテークボックス4、送風ユニット3等を経て浸入した水やエバポレータ11で発生したドレン水等をドレンパン22が形成されている一体構造の下部ユニットケース10Cで受け止め、ドレン排出口23を介して外部へと排出することができ、従って、空調ユニット内で発生した水がケース分割部等から車室側に漏出することがなく、水漏れに対する信頼性を向上することができる。
また、上記ファンケーシング30が、渦巻き状のファンケーシング30とされ、その渦巻き部分33が空調ユニット2内に内蔵されているエバポレータ11の直上方位置に配設されるとともに、該渦巻き状部分33から接線方向に延長されている吹出口34がエバポレータ11の前面側に略鉛直方向下向きに接続されているため、空調ユニット2の前後方向寸法の範囲内に送風ユニット3の全てを収容し、空調ユニット全体をコンパクト化することができる。これによって、送風ユニット3を含む空調ユニット2の前後方向寸法を最小化し、車両に対する搭載性を向上することができる。
なお、本発明は、上記実施形態にかかる発明に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変形が可能である。例えば、上記実施形態では、空調ユニット2内に内蔵されているエバポレータ11およびヒータコア12が互いに鉛直方向に平行に配設されている例について説明したが、エバポレータ11およびヒータコア12を含む空調ユニット2内に設置される機器の配設構造は、種々変形可能であり、上記実施形態の構造に限定されるものではない。
また、ユニットケース本体10およびファンケーシング30の分割構造についても、上記実施形態の分割構造に限定されるものではなく、例えば左右に2分割する際には、必ずしも左右方向の中央部位で分割する必要はなく、左右いずれかにずれた位置で分割してもよく、あるいはユニットケース本体10を上下、左右に3分割構造とした例について説明したが、左右2分割構造としてもよい。
1 車両用空気調和装置
2 空調ユニット(HVACユニット)
3 送風ユニット
4 インテークボックス
10 ユニットケース本体
10A,10B 上部ユニットケース
10C 下部ユニットケース
11 エバポレータ
12 ヒータコア
22 ドレンパン
30 ファンケーシング
30A,30B 分割ケーシング
31 羽根車
32 ファンモータ
33 渦巻き状部分
34 吹出口
35A,35B 開口部
36A,36B 取付けボス部

Claims (5)

  1. エバポレータおよびヒータコア等が内蔵され、送風ユニットから送風される空気を温調して車室内に吹出す空調ユニットを備え、前記送風ユニットのファン回転軸が水平方向に配置され、その軸方向の左右いずれか一方からインテークボックスを介して空気が吸入可能とされている車両用空気調和装置において、
    前記送風ユニットのファンケーシングにおける左右両側面に、左右対称構造とされた取付けボス部が設けられ、該取付けボス部の左右いずれか一方にファンモータ、他方に前記インテークボックスが着脱自在に設けられていることを特徴とする車両用空気調和装置。
  2. 前記送風ユニットは、前記ファンケーシングの左右両側面に設けられている開口部の一方から、前記取付けボス部に取付けられた前記インテークボックスを介して軸方向より空気を吸い込む羽根車を備え、該羽根車が他方の開口部に前記取付けボス部を介して取付けられている前記ファンモータにより回転駆動される多翼遠心ファンとされていることを特徴とする請求項1に記載の車両用空気調和装置。
  3. 前記ファンケーシングは、前記空調ユニットの左右2分割構造とされたユニットケース本体とそれぞれ一体に成形された左右に2分割された分割ケーシングとされ、該分割ケーシングの側面にそれぞれ前記取付けボス部および前記開口部が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用空気調和装置。
  4. 前記空調ユニットは、内部に前記エバポレータが配置され、その下部にドレンパンが形成されている一体構造の下部ユニットケースを備え、該下部ユニットケースが左右2分割構造の前記ユニットケース本体および前記ファンケーシングの左右分割ケーシングと一体に結合可能とされていることを特徴とする請求項3に記載の車両用空気調和装置。
  5. 前記ファンケーシングは、渦巻き状のファンケーシングとされ、その渦巻き部分が前記空調ユニット内に内蔵されている前記エバポレータの直上方位置に配設され、該渦巻き状ファンケーシングの吹出口が前記エバポレータの前面側に略鉛直方向下向きに接続されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の車両用空気調和装置。

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