JP2011218771A - メモクリップ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 マグネットシートからなるパーツA(2)に任意の形状の枠部(2a)を設け、該枠部(2a)の内側に任意の形状の磁着挟持部(2b)を舌片状に連設し、該枠部(2a)において磁着挟持部(2b)の先端部分と対向する位置の一部を任意の形状に切除することにより台座受け部(2c)を形成し、マグネットシートからなるパーツB(3)に枠部(2a)から切除した形状と同形もしくはその一部を切除した形状の台座部(3a)を設け、該台座部(3a)を台座受け部(2c)にはめ込んだ際に磁着挟持部(2b)の方向へ突出する突出片(3b)を台座部(3a)に延設したことを特徴とする。
【選択図】図2
Description
そうした磁着具は、マグネットシートの表面に合成樹脂フィルムや紙等を貼着し、そこへ様々な絵柄を印刷し、抜き型を用いて様々な形状に型抜きしたもので、とくに企業のPR用品やベタ付けの景品などの用途に人気が高い。なぜならば、企業のロゴ・マークやイラストなどの図柄をオフセット印刷でフルカラー印刷できると同時に、抜き型は合成樹脂などを立体成型するための金型に比べて格段に安価であるため、自社のPR用品として提供する磁着具が比較的少量の製造であっても、図柄・外形ともオリジナル性の高いデザインを安価に実現できるためである。
しかし、マグネットシートは極めて薄いことから磁着具としては使いにくく、スチール面にいったん磁着したこの磁着具を剥がすには、端部を爪で引っ掛けて持ち上げるという面倒な作業が必要とされる。
さらに、上記の磁着具を使ってスチール面に紙片等を止着する作業は両手を要する。なぜならば、片方の手で紙片を持ち、もう片方の手で磁着具を持って止着しなければならないからである。
以上のような課題を解決するため、従来より、スチール面に磁着したまま紙片の抜き差しができるように改良された磁着具やメモクリップが考案されている(特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5参照)。
一方、特許文献4に示した従来技術の磁着具は、マグネットシートを型抜きするだけの工程で製造可能であるが、これを使用するときは片方の手で紙片を持ち、もう片方の手で磁着具のつまみを持って紙片の抜き差しを行わなければならない。つまり、特許文献4の磁着具は片手で紙片の抜き差しを行うことができない構造である。
イ)マグネットシートからなるパーツA(2)に任意の形状の枠部(2a)を設け、該枠部(2a)の内側に任意の形状の磁着挟持部(2b)を舌片状に連設する。
ロ)上記パーツA(2)の枠部(2a)において、磁着挟持部(2b)の先端部分と対向する位置の一部を任意の形状に切除することにより、台座受け部(2c)を形成する。
ハ)図1のように、マグネットシートからなるパーツB(3)に、上記の枠部(2a)から切除した形状と同形の台座部(3a)を設ける。もしくは、図5のように、該台座部(3a)の形状を、上記の枠部(2a)から切除した形状の一部を切除した形状とする。
ニ)該台座部(3a)を台座受け部(2c)にはめ込んだ際に磁着挟持部(2b)の方向へ突出する突出片(3b)を台座部(3a)に延設する。
本発明によるメモクリップは以上のようなパーツA(2)とパーツB(3)で構成され、これを使用するときは、図2のように、パーツA(2)の台座受け部(2c)にパーツB(3)の台座部(3a)をはめ込むと同時に、磁着挟持部(2b)の先端部分とスチール面(4)の間に突出片(3b)が介在する状態で、パーツA(2)とパーツB(3)をスチール面(4)に磁着させる。
一方、磁着挟持部(2b)の先端部分と突出片(3b)の間には隙間が生じ、この隙間が紙片(6)等の先端を滑り込ませるのに適した挿入口(5)となる。
こうしてスチール面(4)に磁着させた本発明によるメモクリップに紙片(6)等を止着するには、片手で紙片(6)等を持ち、その先端を該挿入口(5)から滑り込ませればよい。すると、該紙片(6)等の先端は磁着挟持部(2b)とスチール面(4)の間を通り、磁着挟持部(2b)の基端部分まで進むと止まる。このとき磁着挟持部(2b)は該紙片(6)等を介してスチール面(4)に磁着しているので、該紙片(6)等から手を離しても、図4に示したように該紙片(6)等は磁着挟持部(2b)とスチール面(4)の間に挟まれ、止着されているのである。
また、図11に示したように、本発明によるメモクリップは、マグネットシートの表面に合成樹脂フィルムや紙等(図示せず)を貼着し、該合成樹脂フィルムや紙等に、イラスト(7)やロゴ・マーク(8)をはじめとする絵柄を印刷してから型抜き形成、あるいはビク抜き加工してもよい。
さらに、本発明によるメモクリップを利用者に提供するときは、図13に示したように、パーツA(2)とパーツB(3)を型抜き形成した後で、パーツA(2)の台座受け部(2c)にパーツB(3)の台座部(3a)をはめ込んだ状態で、それらが分離しないよう着磁面に粘着テープ(10)などを貼着することによりパーツA(2)とパーツB(3)を一体化して提供してもよい。そうすることにより、パーツA(2)とパーツB(3)の組み合わせ方を示す説明書や包装を省くこともできる。
さらに、マグネットシートを型抜きするだけで製造できるため、合成樹脂を立体成型して製造するメモクリップに比べ、製造コストが安価である。それと同時に、枠部(2a)の外形が自在に設定できるので、マグネットシートの表面に合成樹脂フィルムや紙等を貼着し、該合成樹脂フィルムや紙等にフルカラー印刷したイラストなどの輪郭をメモクリップの外形とすることが可能だ。これらの理由により、多彩なデザインを少量ずつ生産したいというニーズを安価に実現することができる。
また本発明によるメモクリップは、該枠部(2a)の内側に連設する磁着挟持部(2b)も任意の形状でよいが、第1実施例では磁着挟持部(2b)の形状を略円形とした。
さらに、本発明によるメモクリップは、台座受け部(2c)を形成するために枠部(2a)から切除する形状も任意の形状でよいが、第1実施例では略十字形に切除しており、切除された部分は枠部(2a)の輪郭(2d)にまで達している。
したがって、パーツB(3)の台座部(3a)の形状は、枠部(2a)から切除した略十字形と同じ形状、もしくは、その一部を切除した形状となるが、第1実施例では枠部から(2a)切除した略十字形と同じ形状とした。
この台座部(3a)をパーツA(2)の台座受け部(2c)にはめ込んだ際に磁着挟持部(2b)の方向へ突出する突出片(3b)を台座部(3a)に延設するが、第1実施例ではこの突出片(3b)の形状を略台形としている。
したがって、良好な使い勝手が得られる突出片(3b)の長さは、次の通りとなる。実験の結果、たとえば磁着挟持部(2b)が直径30から40ミリメートル程度の略円形である場合、突出片(3b)の長さを磁着挟持部(2b)の直径の4分の1から3分の1の間に設定すると良好な使い勝手が得られた。
第2実施例は上記のようなパーツA(2)およびパーツB(3)からなり、使用方法は第1実施例と同様である。すなわち、パーツA(2)の台座受け部(2c)にパーツB(3)の台座部(3a)をジグソーパズルのようにはめ込み、磁着挟持部(2b)の先端部分とスチール面(4)の間に突出片(3b)が介在する状態で、パーツA(2)とパーツB(3)をスチール面(4)に磁着させて使用する。
このように、本発明によるメモクリップの台座部(3a)の形状は、枠部(2a)から切除した形状と同じでなくても、台座受け部(2c)にはめ込むことができる形状であれば問題なく機能する。
第1実施例では、枠部(2a)を略十字形に切除することによって台座受け部(2c)を形成し、切除した略十字形は枠部(2a)の輪郭(2d)まで達している。一方、第3実施例における台座受け部(2c)は、略楕円形の上部に略台形を連接した形状を枠部(2a)から切除することによって形成されているが、切除された部分は枠部(2a)の輪郭(2d)には達していない。
また第3実施例では、パーツB(3)の台座部(3a)の形状を、枠部(2a)から切除した形状と同じ形状とした。
第3実施例は上記のようなパーツA(2)およびパーツB(3)からなるが、その機能および使用方法は第1実施例および第2実施例と同じである。
第1実施例では、枠部(2a)を略十字形に切除することによって台座受け部(2c)を形成し、切除した略十字形は枠部(2a)の輪郭(2d)まで達している。一方、第4実施例における台座受け部(2c)は、粋部(2a)を略台形に切除することによって形成され、切除した略台形は第1実施例と同様に枠部(2a)の輪郭(2d)まで達している。
また、第4実施例では、パーツB(3)の台座部(3a)の形状を、枠部(2a)から切除した形状と同じ形状とした。
第4実施例は上記のようなパーツA(2)およびパーツB(3)からなり、その機能および使用方法は第1実施例、第2実施例、および第3実施例と同じである。
なぜなら第4実施例の場合は、台座受け部(2c)が枠部(2a)の輪郭(2d)まで達し、なおかつ台座受け部(2c)と台座部(3a)との接線が直線であるため、使用したマグネットシートの磁力が弱いためにスチール面上を滑った場合、パーツA(2)とパーツB(3)が分離してしまうからである。
一方、台座受け部(2c)と台座部(3a)が第1実施例、第2実施例、第3実施例のような形状であれば、台座受け部(2c)と台座部(3a)はジグソーパズルのようにしっかり噛み合わさるため、仮にスチール面上を滑ったとしても、パーツA(2)とパーツB(3)が分離することはない。
この第5実施例では、マグネットシート(1)の表面に合成樹脂フィルムや紙(図示せず)等を貼着し、該合成樹脂フィルムや紙等に、イラスト(7)や企業のロゴ・マーク(8)、メモなどを差し込む方向を示す文字や図形(9)を印刷している。
第5実施例では、このイラスト(7)を含む外形がパーツA(2)の枠部(2a)の輪郭(2d)であり、図11に示した通り、1枚のマグネットシート(1)中にパーツA(2)とパーツB(3)を配置し、それらの輪郭(2d、3c)におけるマグネットシート(1)の厚みの僅少部分を残して切断するビク抜き加工を施している。このビク抜き加工により、パーツA(2)とパーツB(3)からなるメモクリップを1枚のマグネットシート(1)から誰でも簡単に手で抜き取ることができるものである。
なお、この第5実施例においては、磁着挟持部(2b)の形状を略菱形としたが、パーツA(2)の台座受け部(2c)、およびパーツB(3)の台座部(3a)の形状は、第1実施例と同じとした。また、機能や使い方も第1実施例と同じである。
以上のような方法で、パーツA(2)とパーツB(3)を一体化して利用者に提供すれば、パーツA(2)とパーツB(3)の組み合わせ方を示す説明書や包装を省くこともできる。この時、薄手の粘着テープ(10)を使用すれば、マグネットシートの磁力は粘着テープ(10)を介してスチール面に(4)及ぶので、利用者は粘着テープ(10)が貼られた状態のまま、このメモクリップをスチール面(4)に磁着させて使用することができる。
2b 磁着挟持部 2c 台座受け部 2d 輪郭
3 パーツB 3a 台座部 3b 突出片
3c 輪郭 4 スチール面 5 挿入口
6 紙片 7 イラスト 8 ロゴ・マーク
9 文字や図形 10 粘着テープ
Claims (4)
- マグネットシートからなるパーツA(2)に任意の形状の枠部(2a)を設け、該枠部(2a)の内側に任意の形状の磁着挟持部(2b)を舌片状に連設し、該枠部(2a)において磁着挟持部(2b)の先端部分と対向する位置の一部を任意の形状に切除することにより台座受け部(2c)を形成し、マグネットシートからなるパーツB(3)にパーツA(2)の枠部(2a)から切除した形状と同形もしくはその一部を切除した形状の台座部(3a)を設け、該台座部(3a)を台座受け部(2c)にはめ込んだ際に磁着挟持部(2b)の方向へ突出する突出片(3b)を台座部(3a)に延設し、以上のようなパーツA(2)とパーツB(3)で構成され、パーツA(2)の台座受け部(2c)にパーツB(3)の台座部(3a)をはめ込むと同時に、磁着挟持部(2b)の先端部分とスチール面(4)等の間に突出片(3b)が介在する状態でスチール面(4)等に磁着させることによって、該磁着挟持部(2b)が撓曲して磁着し、このときに該磁着挟持部(2b)の先端部分と突出片(3b)の間に生じる隙間が紙片(6)等の挿入口(5)となることを特徴とするメモクリップ。
- マグネットシートの表面に合成樹脂フィルムや紙等を貼着し、該合成樹脂フィルムや紙等に、イラスト(7)やロゴ・マーク(8)をはじめとする絵柄を印刷したことを特徴する請求項1記載のメモクリップ。
- 1枚のマグネットシート中にパーツA(2)とパーツB(3)を配置し、それらの輪郭(2d、3c)をビク抜き加工して形成したことを特徴とする請求項1および請求項2記載のメモクリップ。
- パーツA(2)の台座受け部(2c)にパーツB(3)の台座部(3a)をはめ込んだ状態で、それらが分離しないよう着磁面に粘着テープ(10)などを貼着することによりパーツA(2)とパーツB(3)を一体化した請求項1および請求項2記載のメモクリップ。
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