JP2011218028A - 車椅子収納装置及び車両 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】移乗用補助シート20と、車椅子5が乗り入れる車椅子搭載手段30と、移乗用補助シート20及び車椅子搭載手段30を先端側に取り付けた平行リンクアーム40と、平行リンクアーム40を車両前後方向の軸回りに回動する回動機構50と、を設ける。回動機構50が平行リンクアーム40の回転を制御することで車椅子搭載手段30及び移乗用補助シート20を車両室内から車幅外方向に張り出させる。平行リンクアーム40が倒れた状態から立ち上がる状態になるに伴い、車椅子搭載手段30が浮上するとともに移乗用補助シート20を車両シートの脇に近づけながら上昇する。
【選択図】図2
Description
〔車椅子収納装置を搭載した車両の全体的な構成について〕
図1は本発明の第1の実施形態に係る車椅子収納装置について車両に搭載した状態を示す斜視図である。図2は図1に示す車椅子収納装置を示す斜視図である。図3は図2に示す平行リンクアームを駆動する回動機構の構成を示す図である。図中、Frは車両前方、RHは車幅右方向、Upは鉛直方向を示す記号である。
図2に示す平行リンクアーム40及び回動機構50について詳細に説明する。図3に示すように、平行リンクアーム40は先端側が車幅外方向に向けられ、その先端側が本体ケース60の開口60Aから張り出して設けられている。
図4を参照しながら、回動機構50による平行リンクアーム40の回動について説明する。回動機構50は、車両前後方向に沿って延びる軸回りに上側アーム部材41Aと下側のアーム部材41Bを回動する。図4に示すように、回動機構50では、車幅方向に沿って延びる方向にアクチュエータ本体部51Aが設置されており、回動軸61,43A,43Bが位置を変えないで、作動部51Bがアクチュエータ本体部51Aから延出したり引っ込んだりするので、その動作に対応して伝達部材としてのレバー53が回動軸43Bを中心に回動する。
図2に示す車椅子搭載手段30について詳細に説明する。車椅子搭載手段30は、車椅子5の補助輪及び車輪が乗り入れる一対のレール31と、この一対のレール31を連結すする伸縮可能な連結部32と、を備える。
車椅子搭載手段30は方向転換機構70を介在して移動機構110に取り付けられる。方向転換機構70は、動力源と、その動力源により回動する回動軸部材と、この回動軸部材を車椅子搭載手段30に取り付けるための各種のアタッチメントなどで構成されている。以下、移動機構110が前述したように平行リンクアーム40とその回動機構50とを含んで構成されている場合を例にとって説明する。
図6は、図2に示す車椅子搭載手段30の変形例を示す図であり、図7(A)は左レール31Lと変更手段37との接続態様の一例を示す図で、(B)は右レール31Rと変更手段37との接続態様の一例を示す図である。図2とは、車椅子搭載手段30における変更手段37とそれに関連する点で異なっている。図6では、変更手段37は、動力源としての電動モータ37aと、電動モータ37aで揺動する揺動レバー37bと、を備える。変更手段37は、一方の連結部32Fと他方の連結部32Rとの間で、一対のレール31に対して交わる方向に配設されている。具体的には、左レール31Lの一方の連結部32Fにはブラケット37dが取り付けられ、ブラケット37dに電動モータ37aが取り付けられ、揺動レバー37bの一端部がベアリング37cを介在して電動モータ37aに装着されている。電動モータ37aが揺動レバー37bの一端部を支持しつつ揺動する。そのため、変更手段37は揺動手段と呼んでもよい。変更手段37と左レール31Lとの接続の仕方は図7(A)に示すものに限らず、電動モータ37aなどの動力源により揺動レバー37bを揺動することができれば、いかなる態様のものでもよい。
移乗用補助シート20の移動機構110への取付態様、移乗用補助シート20のタイプも各種のものを適用することができる。第1の実施形態においては、図2に示すように、車椅子搭載手段30が取付部材73を備えているため、この取付部材73の前部に移乗用補助シート20が取り付けられる。この移乗用補助シート20は、車椅子搭載手段30と逆側に取付部材73に取り付けられる。移乗用補助シート20は、使用しないときに車両1に車椅子5と共に収納できるよう、例えば蝶番などを介在して取り付けられ、移乗用補助シート20を跳ね上げられるようにすることが好ましい。図1に示す車椅子収納装置10は、移乗用補助シート20を備えているので、車椅子収納兼移乗用補助装置と呼んでもよい。仮に、車椅子収納装置10自体に移乗用補助シート20を備えていなくても、車両1の前列シート2の脇に設けられている展開式などの補助シートを用いて車椅子5と前列シート2との間で移乗してもよい。
図2に示す車椅子収納装置10の動作を説明する。図8及び図9は図2に示す車椅子収納装置10の動作を示す図であり、図8(A)は車両1内に設置されて移動機構110が動作しておらず収納されている状態、図8(B)は移動機構110が作動して車幅方向に平行リンクアーム40の先端側が張り出している状態、図9(A)は方向転換機構70が動作した状態、図9(B)は変更手段36,37が動作した状態を示す図である。Fr,Up及びRHは図1に示す車両1における各方向を示すものである。
図13は、本発明の第2の実施形態に係る車椅子収納装置における移動機構を模式的に示す斜視図である。第2の実施形態の移動機構120は、図3に示す平行リンクアーム40及び回動機構50の代わりに、図13に示すように、回動機構121と、回動機構121により回動するアーム122と、アーム122の先端側に回転可能に取り付けた歯車123と、歯車123に固定されたブラケット124と、歯車123に回転力を付与するためのベルト又はチェーン125と、ベルト又はチェーン125の両端を固定する第1及び第2の固定支持部材126a,126bと、からなる。
図14は、本発明の第3の実施形態に係る車椅子収納装置における移動機構を模式的に示す斜視図である。第3の実施形態における移動機構130は、図14に示すように、回動機構131と、回動機構131により回動するアーム132と、アーム132の先端側に回動可能に取り付けられたブラケット134と、ブラケット134が車両1に対して一定の角度をなし略水平状態を保つよう駆動する駆動機構135と、からなる。移乗用補助シート20、車椅子搭載手段30、方向転換手段70は第1の実施形態と同様であるので、図14には示していない。
図15は、本発明の第4の実施形態に係る車椅子収納装置における移動機構を模式的に示す斜視図である。第4の実施形態における移動機構140は、図15に示すように、二つの直線移動機構140A,140Bの組み合わせからなり、一方の直線移動機構140Aは車幅方向への移動を実現し、他方の直線移動機構140Bは車高方向の上下への移動を実現する。
図16は、本発明の第5の実施形態に係る車椅子収納装置における移動機構を模式的に示す斜視図である。第5の実施形態における移動機構150は、図3に示す平行リンクアーム40及び回動機構50の代わりに、図16に示すように、二つの直線移動機構150A,150Bの組み合わせからなり、一方の直線移動機構150Aは車幅方向への移動を実現し、他方の直線移動機構150Bは車高方向の上下への移動を実現する。
図17は、本発明の第6の実施形態に係る車椅子収納装置における移動機構の模式図である。第6の実施形態における移動機構160は、図17に示すように、二つの直線移動機構160A,160Bの組み合わせからなり、一方の直線移動機構160Aは車幅方向への移動を実現し、他方の直線移動機構160Bは車高方向の上下への移動を実現する。
1A:スライドドア
2:前列シート
3:後列シート
3A:後部座席
5:車椅子
5A:フロントキャスタ
5B:車輪
10:車椅子収納装置
11:回動機構
20:移乗用補助シート
30:車椅子搭載手段
31:一対のレール
31L:左レール
31R:右レール
32,32F,32R:連結部
32a:第1の連結部材
32b:第2の連結部材
32c:第3の連結部材
33:仕切り部
33a,33b:側壁部
33c:制止部
34:底部
35L,35R:パッド
36,37:変換手段
36a:アクチュエータ本体部
36b:作動部
37a:電動モータ
37b:揺動レバー
37c:ベアリング
37d:ブラケット
37d:止め具
38:スライダー機構
38a:スライドレール
38b:ベアリング
38c:スライダー
40:平行リンクアーム
41A:上側アーム部材
41B:下側アーム部材
42A,42B,43A,43B:回動軸
44,75:ボックス
44A:コーナー部
50:回動機構
51:アクチュエータ
51A:アクチュエータ本体部
51B:作動部
52:回動軸
53,53A,53B:レバー
60:本体ケース
61:回動軸
62:設置金具
63A,63B:壁部
70:方向転換機構
71:アタッチメント
72A:電動モータ
72B:回動軸部材
73:取付部材
73a:貫通穴
73b:止め具
110,120,130,140,150,160:移動機構
11,131:回動機構
122,132:アーム
122a,132a:回動支持部材
122b,132b:第1アーム部
122c,132c:第2アーム部
123:歯車
124,134:ブラケット
125:ベルト又はチェーン
126a:第1の固定支持部材
126b:第2の固定支持部材
127,137:アクチュエータ
127a,135a,137a:アクチュエータ本体部
127b,135b,137b:作動部
135:駆動機構
140A,140B,150A,150B,160A,160B:直線移動機構
141F,141R,146F,146R,151F,151R,156F,156R,161F,161R,161F,161R:ガイドレール
142,148,152,158,162,168:可動プレート
142a,162a:切り欠き部
143L,143R,147L,147R:歯車
144,149:ベルト又はチェーン
145,149A,155,159A:動力源
146a,146b,156a,156b,167a,167b:連結部
152b,158a:ラック
153,158b:ピニオン
163,169:駆動機構
164:アクチュエータ
164a,169a:アクチュエータ本体部
164b,169b:作動部
Claims (10)
- 車椅子が乗り入れる車椅子搭載手段と、車両開口を介して上記車椅子搭載手段を搬入搬出する移動機構と、上記車椅子搭載手段を上記移動機構に取り付けてかつ上記車椅子搭載手段の向きを換える方向転換機構と、を備える、車椅子収納装置。
- さらに、車椅子と車両との間で移乗を補助するための移乗用補助シートを備え、前記方向転換手段が前記車椅子搭載手段及び前記移乗用補助シートの向きを変える、請求項1に記載の車椅子収納装置。
- 前記車椅子搭載手段が、車椅子のフロントキャスタ及び車輪が乗り入れる一対のレールと該一対のレールを連結する伸縮可能な連結部とを備える、請求項1に記載の車椅子収納装置。
- 前記車椅子搭載手段が、さらに、前記一対のレールの間隔を変更する変更手段を備える、請求項3に記載の車椅子収納装置。
- 前記車椅子搭載手段には、前記一対のレールが配設されている側と逆側に移乗用補助シートが配置されている、請求項3に記載の車椅子収納装置。
- 前記移動機構は、平行リンクアームと回動機構の組み合わせ又は複数の直線移動機構の組み合わせで構成されている、請求項1に記載の車椅子収納装置。
- 前記移動機構は、前記車椅子搭載手段を車高方向の上下及び車幅方向に移動可能とする、請求項1に記載の車椅子収納措置。
- 前記移動機構は、前記車椅子搭載手段を先端側に取り付けた平行リンクアームと該平行リンクアームを車幅前後方向の軸回りに回動する回動機構とを備える、請求項6に記載の車椅子収納装置。
- 請求項1〜8の何れかに記載の車椅子収納装置が、前列シートの後方床面に取り付けられた車両であって、前記車両開口がリアドアである、車両。
- 請求項5〜8の何れかに記載の車椅子収納装置が、前列シートの後方床面に取り付けられた車両であって、前記平行リンクアームが車幅外向きの方向に倒れ込むよう配置され、前記回動機構が前記平行リンクアームを立ち上げた状態では前記方向転換手段が前記平行リンク機構よりも後方側で前記車椅子搭載手段を支持する、車両。
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