JP2011217848A - スロットマシン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】BB1〜BB3に対応する図柄の組合せ(「JAC2」−「7b」−「JAC2」、「JAC2」−「7a」−「JAC2」、「JAC2」−「JAC1」−「JAC2」)は、いずれも、2種類以上の図柄から構成されている。BB1〜BB3に対応する図柄の組合せを構成する図柄(「7a」又は「7b」の図柄)からなる図柄の組合せであってBB1〜BB3に対応する図柄の組合せと異なる図柄の組合せを、ダミーの特別役に対応する図柄の組合せに設定する。BB1〜BB3に対応する図柄の組合せが有効ラインL1〜L3に停止したときに、いずれかの直線状の無効ラインL11〜L14に、ダミーの特別役に対応する図柄の組合せを停止させる。
【選択図】図9
Description
さらに詳しくは、入賞した特別役がどの特別役であるかを、一見ではわかりにくくする技術に係るものである。
具体的には、特別役のうち、BB(ビッグボーナス)として、例えば「赤7」−「赤7」−「赤7」の図柄の組合せをハイパービッグ、「青7」−「青7」−「青7」の図柄の組合せをノーマルビッグとし、前者の特別役で入賞した方が、後者よりもより多くの利益を遊技者に与える(例えば、ビッグボーナスゲーム中の払出し枚数期待値を多く設定する)ことが知られている。
請求項1の発明は、複数種類の図柄を表示したリール(31)をM個(Mは、3以上の整数)(実施形態では3個)並設し、各前記リールの上下に連続する少なくともN個(Nは、2以上の整数)(実施形態では3個)を表示窓(11)から見えるように配置したスロットマシン(10)であって、遊技状態として、第1遊技状態(非RT遊技)と、前記第1遊技状態よりも遊技者にとって有利となる(BBの当選確率が高く、いわゆる確率変動となる)第2遊技状態(RT1遊技又はRT2遊技)とを備え、各役の当選確率を定めた役抽選テーブル(62A、62B)を用いて役の抽選を行う役抽選手段(61)と、前記役抽選手段による役の抽選結果に基づいて、前記リールを停止させるように制御するリール制御手段(64)とを備え、前記役抽選手段は、前記第1遊技状態及び前記第2遊技状態では、遊技者にとって有利となる特別遊技(BB遊技)に移行するための特別役であって、特別遊技の終了後に前記第1遊技状態に移行する第1特別役(BB1)と、特別遊技の終了後に前記第2遊技状態に移行する第2特別役(BB2及びBB3)とを含めて役の抽選を行い、各前記リールの少なくとも1図柄を通る複数の図柄組合せラインのうち、少なくとも1つを有効ライン(L1〜L3のいずれか1つ)に設定するとともに、前記第1遊技状態における有効ライン(L1)と、前記第2遊技状態における有効ライン(L2又はL3)とが異なるように設定し、前記第1遊技状態及び前記第2遊技状態において、少なくとも1つの直線状の図柄組合せラインを無効ライン(L11〜L14)に設定し、前記第1特別役に対応する図柄の組合せ(「JAC2」−「7b」−「JAC2」)、及び前記第2特別役に対応する図柄の組合せ(「JAC2」−「7a」−「JAC2」、又は「JAC2」−「JAC1」−「JAC2」)は、いずれも、2種類以上の図柄から構成されており、前記第1特別役に対応する図柄の組合せを構成する少なくとも1つの図柄(「7b」の図柄)、又は前記第2特別役に対応する図柄の組合せを構成する少なくとも1つの図柄(「7a」の図柄)の双方又は一方からなる図柄の組合せであって前記第1特別役又は前記第2特別役に対応する図柄の組合せと異なる図柄の組合せ(「7a」、「7b」、又は「7c」のうち少なくとも1つからなる図柄の組合せ)を、ダミーの特別役に対応する図柄の組合せに設定し、前記第1特別役又は前記第2特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときに、いずれかの直線状の無効ラインに、ダミーの特別役に対応する図柄の組合せが停止するように、各前記リールの図柄を配置し、前記リール制御手段は、前記第1遊技状態又は前記第2遊技状態において、前記第1特別役又は前記第2特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるときは、同時に、いずれかの直線状の無効ラインに、ダミーの特別役に対応する図柄の組合せが停止するように前記リールを停止制御することを特徴とする。
本発明においては、役の抽選において第1特別役又は第2特別役に当選し、第1特別役又は第2特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときに、同時に、いずれかの直線状の無効ラインに、ダミーの特別役に対応する図柄の組合せが停止する。
ここで、有効ラインを例えば屈曲線状のラインとする。また、第1特別役に対応する図柄の組合せ及び第2特別役に対応する図柄の組合せを、いずれも2種類以上の図柄、例えば、「7」又はこれに類似する図柄と、それ以外の図柄とから構成することでわかりにくくする。さらにまた、ダミーの特別役に対応する図柄の組合せを、「7」又はこれに類似する図柄から構成する。これにより、ダミーの特別役に対応する図柄が有効ラインに停止して特別役が入賞したかのような印象を遊技者に与えることができる。
また、第1特別役が入賞したのか第2特別役が入賞したのかをわかりにくくすることができる。
<第1実施形態>
図1は、本実施形態におけるスロットマシン10の制御の概略を示すブロック図である。スロットマシン10は、遊技(メイン)制御手段50と演出(サブ)制御手段70とを備える。
なお、サブ制御基板は、メイン制御基板の下位に属する制御基板である。そして、遊技制御手段50と演出制御手段70とは電気的に接続されており、遊技制御手段50から演出制御手段70に一方向で信号や情報(コマンド)が送信されるように形成されている。
ベットスイッチ40は、遊技者が貯留メダルを当該遊技のために投入するときに操作するスイッチである。なお、ベットスイッチ40としては、例えば、1枚投入用、2枚投入用、及び3枚投入用(マックスベット)のように、メダル投入枚数ごとに設けられる場合があるが、本実施形態では1つのみが設けられている。そして、後述するように、遊技状態に応じて、投入可能なメダル枚数が予め定められているが、ベットスイッチ40の操作により、予め定められた枚数のメダルが投入されるように設定されている。
さらにまた、(左、中、右)ストップスイッチ42は、3つ(左、中、右)のリール31に対応して3つ設けられ、対応するリール31を停止させるときに遊技者が操作するスイッチである。
モータ32は、リール31を回転させるためのものであり、各リール31の回転中心部に連結され、後述するリール制御手段64によって制御される。ここで、リール31は、左リール31、中リール31、右リール31からなり、左リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が左ストップスイッチ42であり、中リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が中ストップスイッチ42であり、右リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が右ストップスイッチ42である。
また、図2中、「☆」の図柄は、役に対応する図柄以外の図柄であることを意味している。
さらに、この図柄組合せラインのうち、有効ラインと無効ラインとが設定される。
一方、「無効ライン」とは、図柄組合せラインのうち、有効ラインとして設定されないラインであって、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止した場合であっても、その役に応じた利益の付与(メダルの払出し等)を行わないラインである。すなわち、無効ラインは、そもそも図柄の組合せの成立対象となっていないラインである。
詳細は後述するが、本実施形態の遊技状態として、通常遊技と特別遊技(BB遊技)とを備える。さらに、通常遊技には、非RT遊技、RT1遊技、及びRT2遊技の3種類を備える。
そして、図3中、有効ラインL1は、非RT遊技における有効ラインであり、有効ラインL2は、RT1遊技における有効ラインであり、有効ラインL3は、RT2遊技における有効ラインである。すなわち、いずれの遊技状態であっても、いずれか1つの図柄組合せラインが有効ラインとなる。
例えば、非RT遊技では、有効ラインはL1のみであり、その他の図柄組合せラインは、すべて無効ラインとなる。例えば、「上段」−「上段」−「上段」や、「下段」−「下段」−「下段」のような直線状の図柄組合せラインも無効ラインとなる。
ランプ21は、スロットマシン10の演出用のランプであり、所定の条件を満たしたときに、それぞれ所定のパターンで点灯する。なお、ランプ21には、各リール31の内周側に配置され、リール31に表示された図柄(表示窓11から見える上下に連続する3図柄)を背後から照らすためのバックランプ(図示せず)や、スロットマシン10の筐体前面に配置され、役の入賞時等に点滅する上部ランプ及びサイドランプ(図示せず)等が含まれる。
さらにまた、画像表示装置23は、液晶ディスプレイやドットディスプレイ等からなるものであり、遊技中に各種の演出画像等を表示するものである。
そして、各役に対応する図柄の組合せ及び入賞時の払出し枚数等が定められている。これにより、すべてのリール31の停止時に、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止する(その役が入賞する)と、その役に対応する枚数のメダルが払い出される(ただし、特別役及びリプレイを除く)。
なお、図4において、BB1、BB2、及びBB3の入賞に伴い、それぞれBB1遊技、BB2遊技、及びBB3遊技に移行する旨が記載されているが、本実施形態では、これらのBB1遊技〜BB3遊技は、すべて、遊技内容が共通するBB遊技である。
また、BB1〜BB3の左及び右リール31の図柄は、いずれも「JAC2」に設定されており、中リール31の図柄のみが異なる。このように設定したのは、BB1〜BB3の図柄の組合せが有効ラインに停止したときに、どのBBが停止したかを遊技者に対してわかりにくく(判別しにくく)するためである。
さらにまた、BB1〜BB3の図柄の組合せは、2種類以上の図柄から構成されている。
なお、他の特別役としては、RB(レギュラーボーナス)、MB(ミドルボーナス。第2種ビッグボーナスともいう。)、及びSB(シングルボーナス)が挙げられるが、本実施形態では設けられていない。
また、リプレイとは、再遊技役であって、当該遊技で投入したメダル枚数を維持した再遊技が行えるようにした役である。
持ち越される役としては、特別役であるBB(BB1〜BB3)が挙げられる。BB1〜BB3に当選したときは、リール31の停止時に、当選したBB1〜BB3に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまでの遊技において、BB1〜BB3の当選を次遊技以降に持ち越すように制御される。
役抽選テーブル62Aでは、BB1、BB2、BB3、小役1、小役2、小役3、小役4、及びリプレイの各単独当選が設けられている。
なお、特別役と小役、特別役とリプレイ、あるいは複数種類の小役が当該遊技で重複(同時)当選するように設定することも可能であるが、本実施形態では、説明の簡素化のため、単独当選のみを設けている。
これにより、本実施形態では、メダル3枚投入時、すなわち非RT遊技は、BBの当選確率が通常確率に設定されている。これに対し、メダル1枚又は2枚投入時、すなわちRT1遊技又はRT2遊技は、BBの当選確率が高確率に設定され、いわゆる確率変動遊技状態となる。
ここで、「RT遊技」とは、広義にはリプレイの当選確率が非RT遊技と異なる値に設定された遊技をいい、狭義にはリプレイの当選確率が非RT遊技よりも高く設定された遊技をいうが、本実施形態では後者である。
このため、非RT遊技では、BB2又はBB3に当選して、BB遊技の終了後にRT1遊技又はRT2遊技に移行する確率の方が、非RT遊技に移行する確率よりも若干高く設定されている。
また、RT1遊技では、BB1に当選する確率(1/100)と、BB2又はBB3に当選する確率(合算で1/100)とが同一に設定されている。このため、RT1遊技では、BB遊技の終了後に非RT遊技に移行するか、又はRT1遊技若しくはRT2遊技に移行するかは、同一確率となる。
さらにまた、RT2遊技では、BB2又はBB3に当選する確率(合算で1/50)は、BB1に当選する確率(1/200)よりも大幅に高く設定されている。このため、RT2遊技では、BB遊技の終了後にRT1遊技又はRT2遊技に移行する確率が高く(非RT遊技に移行する確率が低く)設定されている。
なお、本実施形態のBB遊技は、メダルを3枚投入して行われる。例えば、RT1遊技ではメダル投入枚数が1枚であり、内部中遊技に移行してもメダル投入枚数は1枚のままである。そして、当選したBBが入賞してBB遊技に移行すると、メダル投入枚数は3枚に限定されるようになる。
役抽選テーブル62Bでは、小役1〜小役4のみが抽選される。特に、小役1の当選確率が高く(ほぼ毎遊技当選するように)設定される。
当選フラグ制御手段63は、役抽選手段61による役の抽選結果に基づいて、各役に対応する当選フラグ63aのオン/オフを制御するものである。本実施形態では、当選役に対応するように、BB1、BB2、BB3、小役1、小役2、小役3、小役4、及びリプレイの各当選フラグ63aを備える。そして、役抽選手段61による役の抽選において当選したときは、対応する役の当選フラグ63aをオンにする(当選フラグ63aを立てる)。例えば、リプレイに当選したときは、リプレイに係る当選フラグ63aがオンとなり、それ以外の役の当選フラグ63aはオフのままである。
これに対し、特別役の当選は持ち越されるので、当該遊技で特別役に当選し、当選した特別役に係る当選フラグ63aがオンになったときは、その特別役が入賞するまでオンの状態が維持され、その特別役が入賞した時点でオフにされる。
非RT遊技中BB1テーブルは、非RT遊技においてBB1に当選したとき(非内部中遊技でBB1に当選した遊技、又はBB1の内部中遊技)に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、BB1に対応する図柄の組合せを有効ラインL1に停止させるとともに、BB1に対応する図柄の組合せを有効ラインL1に停止させることができないときは、いずれの役に対応する図柄の組合せも有効ラインL1に停止させないように、リール31の停止位置を定めたものである。
図6(a)は、非RT遊技中BB1テーブルによるリール31の停止態様を示す図である。図6(a)に示すように、左リール31の停止時には、13番の「7a」の図柄〜15番の「7a」の図柄が表示窓11内に停止することを最優先するように制御する。また、右リール31の停止時には、13番の「7a」の図柄〜15番の「7a」の図柄が表示窓11内に停止することを最優先するように制御する。
したがって、有効ラインL1には、「JAC2」−「7b」−「JAC2」の図柄の組合せが停止する。
また、中リール31の停止時には、図6(b1)の停止位置を第1優先停止位置とする。すなわち、12番の「7a」の図柄〜14番の「7b」の図柄が表示窓11内に停止するように中リール31を停止制御する。
図6(b1)の場合は、直線状の無効ラインL11、L12、L13及びL14(4ライン)に、ダミーの特別役に対応する図柄の組合せが停止し、図6(b2)の場合は、直線状の無効ラインL11、L13及びL14(3ライン)に、ダミーの特別役に対応する図柄の組合せが停止するので、図6(b1)の停止態様を優先する。
また、中リール31の停止時には、14番の「7b」の図柄〜16番の「ベル」の図柄が表示窓11内に停止することを最優先するように制御する。これにより、図6(c)に示す停止態様となる。
さらに、この場合には、直線状の無効ラインL12に、ダミーの特別役に対応する図柄の組合せが停止する。
また、中リール31の停止時には、14番の「7b」の図柄〜16番の「ベル」の図柄が表示窓11内に停止することを最優先するように制御する。これにより、図6(c)に示す停止態様と同一となる。
さらに、この場合には、直線状の無効ラインL12に、ダミーの特別役に対応する図柄の組合せが停止する。
図7(b1)及び(b2)に示すように、左リール31及び右リール31の停止時には、RT1遊技中BB1テーブル等と同じ位置で停止させる。
また、中リール31の停止時には、図7(b1)の停止位置を第1優先停止位置とする。すなわち、12番の「7a」の図柄〜14番の「7b」の図柄が表示窓11内に停止するように中リール31を停止制御する。
なお、図7(b1)及び(b2)のいずれの場合であっても、有効ラインL2に、「JAC2」−「7a」−「JAC2」を停止させることができる。
また、中リール31の停止時には、15番の「JAC1」の図柄〜17番の「7c」の図柄を表示窓11内に停止させる。
さらに、この場合には、直線状の無効ラインL11に、ダミーの特別役に対応する図柄の組合せが停止する。
また、中リール31の停止時には、12番の「7a」の図柄〜14番の「7b」の図柄が表示窓11内に停止することを最優先するように制御する。これにより、図8(a)に示す停止態様となる。なお、この停止態様は、図6(b1)及び図7(b1)と同一となる。
さらに、この場合には、直線状の無効ラインL11、L12、L13及びL14(4ライン)に、ダミーの特別役に対応する図柄の組合せが停止する。
図8(b1)及び(b2)に示すように、左リール31及び右リール31の停止時には、RT1遊技中BB1テーブル等と同一の位置で停止させる。
なお、図8(b1)及び(b2)のいずれの場合であっても、有効ラインL3に、「JAC2」−「7a」−「JAC2」を停止させることができる。
これにより、有効ラインL3には、「JAC2」−「JAC1」−「JAC2」の図柄の組合せが停止する。なお、この停止態様は、図6(a)、図7(b2)と同一である。
さらに、この場合には、直線状の無効ラインL12、L13及びL14(3ライン)に、ダミーの特別役に対応する図柄の組合せが停止する。
また、BB1〜BB3のすべての図柄の組合せにおいて、左及び右リール31の図柄は、「JAC2」である。そして、いずれの遊技中であっても、左及び右リール31は、中段が有効ラインとなる。このため、非RT遊技、RT1遊技、及びRT2遊技のすべてににおいて、BB1〜BB3の入賞時の左及び右リール31は、常に、13番〜15番の図柄が表示窓11内に停止した状態となる。したがって、図6〜図8に示したいずれの停止態様も、中リール31の停止位置のみが異なるだけの類似する停止態様とすることができる。
まず、図6(b1)と(b2)、図7(b1)と(b2)、図8(b1)と(b2)のように、BB入賞時の停止態様として複数種類あり、いずれの停止態様でも停止可能であるときは、ダミーの特別役の図柄の組合せが停止する無効ライン数の多い方を選択する。例えば図6(b1)と(b2)において、(b1)の無効ラインはL11、L12、L13及びL14の4本であり、(b2)の無効ラインはL11、L13及びL14の3本である。よって、図6(b1)の停止態様を優先する。
さらに同様に、図8(b1)と(b2)において、(b1)の無効ラインはL11、L13及びL14の3本であり、(b2)の無効ラインはL11の1本である。よって、図8(b1)の停止態様を優先する。
他の遊技状態のいずれかのBB入賞時と同一の停止態様とすれば、停止態様を、他の遊技状態のときの停止態様と混同させることで、どのBBが入賞したかを遊技者にわかりにくくすることができる。
図9〜図11において、「7a」〜「7c」の図柄の外形は同一であり、輪郭内部の模様のみが異なる。「7a」の図柄は、内部のハッチングを縦線で図示しており、「7b」の図柄は、内部のハッチングを横線で図示しており、「7c」の図柄(図10(c)中、中リール31の上段の図柄)は、内部のハッチングを縦及び横のクロス線で図示している。また、「JAC1」と「JAC2」の図柄についても両者を類似させている。
よって、いずれかの直線状の図柄組合せラインに、ダミーの特別役に対応する図柄の組合せが停止したときは、BB1〜BB3の入賞、又はリーチ目(いずれかのBBの当選が確定する停止出目)となるように設定されている。
また、図12(b)では、上記と同様に、有効ラインL1には役に対応する図柄の組合せが停止していないが、直線状の無効ラインL14に、ダミーの特別役に対応する図柄の組合せが停止している例を示している。
なお、例えば中リール31の停止時に、12番から14番までの図柄が表示窓11内に停止したとき、すなわちいわゆる「3連7」が停止したときは、それ自体でリーチ目(第1リール確定リーチ目)とすることも可能である。
また、中リール31の停止位置は任意であるが、本実施形態では、中段に「ベル」の図柄を停止させるように制御する。これにより、小役1入賞時は、水平方向中段のライン(非RT遊技中の有効ラインL1)に、「ベル」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せを停止させる。このような停止態様とすることにより、遊技者に対し、小役1の入賞を理解しやすく見せることができる。
また、中リール31の停止位置は任意であるが、本実施形態では、中段に「スイカ」の図柄を停止可能であるときは、その位置で中リール31を停止させるように制御する。これにより、小役2入賞時は、水平方向中段のライン(非RT遊技中の有効ラインL1)に、「スイカ」−「スイカ」−「スイカ」の図柄の組合せを停止させることが可能となり、遊技者に対し、小役2の入賞を理解しやすく見せることができる。
また、中リール31の停止位置は任意であるが、本実施形態では、中段に「RP」の図柄を停止させるように制御する。これにより、リプレイ入賞時は、水平方向中段のライン(非RT遊技中の有効ラインL1)に、「RP」−「RP」−「RP」の図柄の組合せを停止させることが可能となり、遊技者に対し、リプレイの入賞を理解しやすく見せることができる。
また、中及び右リール31の停止位置は任意である。
また、中及び右リール31の停止位置は任意である。
なお、これに限らず、当選を持ち越している特別役を優先して入賞させるように制御することも可能である。
なお、非当選テーブルでは、すべてのリール31の停止時に、いずれかの直線状の無効ラインに、ダミーの特別役に対応する図柄の組合せが停止しないように、リール31の停止位置が定められている。
図2に示すように、すべてのリール31において、「ベル」の図柄は、5図柄以内の間隔で配置されている。これにより、リール制御手段64は、常に、所望の位置に「ベル」の図柄を停止させることができる。よって、常に小役1を入賞させることができる。さらに、有効ラインL1(非RT遊技時)又は「中段」−「中段」−「中段」の直線状の無効ライン(RT1遊技時又はRT2遊技時)に、「ベル」−「ベル」−「ベル」を停止させることができる。
停止図柄判断手段66は、リール31の停止時に、有効ラインに停止したリール31の図柄の組合せが、いずれかの役に対応する図柄の組合せと一致するか否かを判断するものである。停止図柄判断手段66は、例えばモータ32の停止時の角度やステップ数等を検知することにより、有効ライン上の図柄を判断する。
ただし、停止図柄判断手段66は、ストップスイッチ42が操作され、停止位置決定テーブル65を用いて停止位置が決定された時に、そのリール31が停止したか否かにかかわらず、停止図柄を判断することが可能である。
遊技中に、BB1〜BB3のいずれかに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、それぞれBB1〜BB3の入賞となり、特別遊技制御手段68は、いずれも、次遊技からBB遊技を開始するように制御する。
BB遊技では、メダルを3枚投入して遊技を行うように制御される。
なお、BB遊技では、図5の役抽選テーブル62Bを用いて役の抽選が行われる。これにより、ほぼ毎遊技、小役1に当選する。
しかし、BB1〜BB3のいずれが入賞しても同一のBB遊技を実行すれば、どのBBに入賞してBB遊技に移行したのかを、BB遊技の内容から判別できないようにすることができるので、好ましい。
遊技状態制御手段69は、非RT遊技、RT1遊技、及びRT2遊技のいずれにおいても、BB1が入賞してBB遊技に移行したときは、そのBB遊技の終了後の通常遊技を非RT遊技に設定する。この非RT遊技は、いずれかのBBが入賞するまで維持される。
さらに同様に、遊技状態制御手段69は、非RT遊技、RT1遊技、及びRT2遊技のいずれにおいても、BB3が入賞してBB遊技に移行したときは、そのBB遊技の終了後の通常遊技をRT2遊技に設定する。このRT2遊技は、いずれかのBBが入賞するまで維持される。
これに対し、RT1遊技では、BB1の当選確率は1/100であり、BB2又はBB3の合算の当選確率は1/100である。したがって、RT1遊技では、次回に非RT遊技に移行する(転落する)確率は、50%(次回もRT1遊技又はRT2遊技に移行する確率が50%)となる。
また、RT2遊技では、BB1の当選確率は1/200であり、BB2又はBB3の合算の当選確率は1/50である。したがって、RT1遊技では、次回に非RT遊技に移行する(転落する)確率は、20%(次回もRT1遊技又はRT2遊技に移行する確率が80%、すなわち継続率が80%)となる。
さらにまた、RT1遊技では、メダル投入枚数が1枚に設定され、2枚又は3枚では遊技を行うことができないように設定される。さらに、有効ラインはL2のみに設定される。
さらに、RT2遊技では、メダル投入枚数が2枚に設定され、1枚又は3枚では遊技を行うことができないように設定される。さらに、有効ラインはL3のみに設定される。
演出制御手段70の演出パターン記憶手段71は、複数種類の演出パターンを記憶しているものである。そして、演出制御手段70の演出パターン選択手段72は、遊技の開始時等に、役抽選手段61による役の抽選が行われた後、ソフトウェア乱数を用いた抽選によって、遊技状態(非内部中/内部中、通常遊技中/特別遊技中)に応じて、役の抽選結果に対応するいずれか1つの演出パターンを選択する。
演出パターンは、遊技の進行に伴って、どのようなタイミングで(スタートスイッチ41の操作時や各ストップスイッチ42の操作時等)、どのような演出を出力するか(ランプ21をどのように点灯、点滅又は消灯させるか、スピーカ22からどのようなサウンドを出力するか、及び画像表示装置23にどのような画像を表示させるか等)を定めたものである。
そして、演出制御手段70は、選択した演出パターンに従い、所定のタイミングで演出出力機器から演出を出力するように制御する。
続いて、本発明の第2実施形態について説明する。
第2実施形態では、メダル投入枚数が異なると、BBに対応する図柄の組合せが変わるようにしたものである。
図14は、第2実施形態におけるメダル投入枚数(遊技状態)と、役に対応する図柄の組合せとの関係を示す図である。図14では、メダル投入枚数が3枚のとき(非RT遊技)の役に対応する図柄の組合せは、第1実施形態と同一である。
さらにまた、メダル投入枚数が3枚のときのBB3の図柄の組合せは、メダル投入枚数が1枚又は2枚のときのBB1の図柄の組合せに設定されている。
また、図6(b1)に示す停止態様では、非RT遊技ではBB2の入賞となり、RT1遊技ではBB3の入賞となり、RT2遊技ではBB2の入賞となる。
さらにまた、図6(b2)に示す停止態様では、非RT遊技ではBB2の入賞となり、RT1遊技では役の非入賞となり、RT2遊技ではBB3の入賞となる。
さらに、図6(c)に示す停止態様では、非RT遊技ではBB3の入賞となり、RT1遊技ではBB2の入賞となり、RT2遊技では役の非入賞となる。
ただし、BB遊技の終了後は、どの遊技状態であるかは、投入可能なメダル枚数を見ることで知ることができる。
なお、BB遊技のメダル投入枚数を一律に3枚に設定しているので、BB遊技中のメダル投入枚数からは、どのBBが入賞したかを知ることができないので、BB遊技の終了後に遊技者に期待を与えることができる。
第3実施形態では、遊技状態と有効ラインとの関係を、予め固定にするのではなく、抽選等で決定するものである。
例えば、BB遊技の終了時、又はBB遊技の終了後であって通常遊技の最初の遊技で、有効ラインL1〜L3のうち、いずれを当該遊技状態における有効ラインにするかを、ソフトウエア乱数を用いた抽選で決定することが挙げられる。
このように、有効ラインをその都度変化させれば、遊技者は、どのBBが入賞したかの判別がより困難となる。
(1)本実施形態では、非RT遊技のメダル投入枚数を3枚、RT1遊技のメダル投入枚数を1枚、RT2遊技のメダル投入枚数を2枚に設定した。しかし、これに限らず、遊技状態や、メダル投入枚数は、少なくとも2種類設けられていればよい。
さらに、遊技状態としてRT3遊技を設け、非RT遊技のメダル投入枚数を3枚、RT1遊技のメダル投入枚数を1枚、RT2遊技及びRT3遊技のメダル投入枚数を2枚に設定してもよい。
また、特定の遊技状態では、有効ライン数を1本ではなく、複数本に設定することも可能である。
(5)RT1遊技やRT2遊技におけるリプレイの当選確率は、任意であり、実施形態で示した値よりもさらに高く設定されていてもよい。また、RT1遊技とRT2遊技とでリプレイの当選確率を変えることも可能である。
この場合に、例えば非RT遊技においてBB1に当選したときは、図6(a)、(b1)、及び(b2)のいずれの停止態様でもリール31が停止可能となる。
例えば図16の例では、非RT遊技中のBB1当選時は、図6(a)又は(b1)を優先するように制御する。
11 表示窓
21 ランプ
22 スピーカ
23 画像表示装置
31 リール
32 モータ
40 ベットスイッチ
41 スタートスイッチ
42 ストップスイッチ
50 遊技(メイン)制御手段
61 役抽選手段
62(62A、62B) 役抽選テーブル
63 当選フラグ制御手段
63a 当選フラグ
64 リール制御手段
65 停止位置決定テーブル
66 停止図柄判断手段
67 払出し手段
68 特別遊技制御手段
69 遊技状態制御手段
70 演出(サブ)制御手段
71 演出パターン記憶手段
72 演出パターン選択手段
L1〜L3 有効ライン(図柄組合せライン)
L11〜L14 無効ライン(図柄組合せライン)
Claims (10)
- 複数種類の図柄を表示したリールをM個(Mは、3以上の整数)並設し、各前記リールの上下に連続する少なくともN個(Nは、2以上の整数)を表示窓から見えるように配置したスロットマシンであって、
遊技状態として、第1遊技状態と、前記第1遊技状態よりも遊技者にとって有利となる第2遊技状態とを備え、
各役の当選確率を定めた役抽選テーブルを用いて役の抽選を行う役抽選手段と、
前記役抽選手段による役の抽選結果に基づいて、前記リールを停止させるように制御するリール制御手段と
を備え、
前記役抽選手段は、前記第1遊技状態及び前記第2遊技状態では、遊技者にとって有利となる特別遊技に移行するための特別役であって、特別遊技の終了後に前記第1遊技状態に移行する第1特別役と、特別遊技の終了後に前記第2遊技状態に移行する第2特別役とを含めて役の抽選を行い、
各前記リールの少なくとも1図柄を通る複数の図柄組合せラインのうち、少なくとも1つを有効ラインに設定するとともに、前記第1遊技状態における有効ラインと、前記第2遊技状態における有効ラインとが異なるように設定し、
前記第1遊技状態及び前記第2遊技状態において、少なくとも1つの直線状の図柄組合せラインを無効ラインに設定し、
前記第1特別役に対応する図柄の組合せ、及び前記第2特別役に対応する図柄の組合せは、いずれも、2種類以上の図柄から構成されており、
前記第1特別役に対応する図柄の組合せを構成する少なくとも1つの図柄、又は前記第2特別役に対応する図柄の組合せを構成する少なくとも1つの図柄の双方又は一方からなる図柄の組合せであって前記第1特別役又は前記第2特別役に対応する図柄の組合せと異なる図柄の組合せを、ダミーの特別役に対応する図柄の組合せに設定し、
前記第1特別役又は前記第2特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときに、いずれかの直線状の無効ラインに、ダミーの特別役に対応する図柄の組合せが停止するように、各前記リールの図柄を配置し、
前記リール制御手段は、前記第1遊技状態又は前記第2遊技状態において、前記第1特別役又は前記第2特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるときは、同時に、いずれかの直線状の無効ラインに、ダミーの特別役に対応する図柄の組合せが停止するように前記リールを停止制御する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1に記載のスロットマシンにおいて、
前記リール制御手段は、前記第1遊技状態において前記第1特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させたときと前記第2遊技状態において前記第2特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させたとき、又は、前記第1遊技状態において前記第2特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させたときと前記第2遊技状態において前記第1特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させたときとで、前記表示窓に現れるM×N個の図柄配列が同一となる場合があるように、前記リールを停止制御する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項2に記載のスロットマシンにおいて、
前記第1遊技状態又は前記第2遊技状態において、前記第1特別役又は前記第2特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させたときに、複数の停止態様が可能であり、
その複数の停止態様のうちいずれの停止態様でも前記リールを停止可能であるときは、他の遊技状態における前記第1特別役又は前記第2特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときの前記表示窓に現れるM×N個の図柄配列と同一となる態様を優先して、前記リールを停止制御する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
前記第1遊技状態における有効ラインと、前記第2遊技状態における有効ラインとは、いずれか1つの前記リールの図柄位置のみが異なるように設定されている
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
前記役抽選手段は、前記第2遊技状態では、前記第1特別役又は前記第2特別役の少なくとも一方の当選確率を、前記第1遊技状態よりも高く設定して役の抽選を行う
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項5に記載のスロットマシンにおいて、
前記役抽選手段は、前記第2遊技状態では、前記第2特別役の当選確率を、前記第1特別役の当選確率よりも高く、かつ前記第1遊技状態の前記第2特別役の当選確率よりも高く設定して役の抽選を行う
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
前記第1遊技状態では、1遊技における遊技媒体の投入数がP1に設定されており、
前記第2遊技状態では、1遊技における遊技媒体の投入数がP2(P2<P1)に設定されている
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
前記第1遊技状態における前記第1特別役と前記第2遊技状態における前記第1特別役、又は前記第1遊技状態における前記第2特別役と前記第2遊技状態における前記第2特別役に対応する図柄の組合せは、異なる図柄の組合せに設定されている
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
前記第1遊技状態及び前記第2遊技状態では、複数の図柄組合せラインのうち、所定の条件に基づいて少なくとも1つを有効ラインを決定する有効ライン決定手段を備える
ことを特徴とするスロットマシン。 - 複数種類の図柄を表示したリールをM個(Mは、3以上の整数)並設し、各前記リールの上下に連続する少なくともN個(Nは、2以上の整数)を表示窓から見えるように配置したスロットマシンであって、
遊技状態として、第1遊技状態と、前記第1遊技状態よりも遊技者にとって有利となる第2遊技状態とを備え、
各役の当選確率を定めた役抽選テーブルを用いて役の抽選を行う役抽選手段と、
前記役抽選手段による役の抽選結果に基づいて、前記リールを停止させるように制御するリール制御手段と
を備え、
前記役抽選手段は、前記第1遊技状態及び前記第2遊技状態では、遊技者にとって有利となる特別遊技に移行するための特別役であって、特別遊技の終了後に前記第1遊技状態に移行する第1特別役と、特別遊技の終了後に前記第2遊技状態に移行する第2特別役とを含めて役の抽選を行い、
各前記リールの少なくとも1図柄を通る複数の図柄組合せラインのうち、少なくとも1つを有効ラインに設定するとともに、前記第1遊技状態における有効ラインと、前記第2遊技状態における有効ラインとが異なるように設定し、
前記第1遊技状態及び前記第2遊技状態において、少なくとも1つの直線状の図柄組合せラインを無効ラインに設定し、
前記リール制御手段は、前記第1遊技状態又は前記第2遊技状態において、前記第1特別役又は前記第2特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるときは、同時に、いずれかの直線状の無効ラインに、同一又は類似の図柄の組合せからなり遊技者に特別役の図柄の組合せを想起させるダミーの特別役に対応する図柄の組合せが停止するように前記リールを停止制御する
ことを特徴とするスロットマシン。
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