JP5435472B2 - スロットマシン - Google Patents
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Description
これに対し、BBやRB等の特別役に当選した遊技、又は特別役の当選を持ち越している内部中の遊技では、当該遊技での当選役(小役又はリプレイ)と異なる役に当選したことを報知する場合がある。このような報知は、「矛盾報知」等と称され、矛盾報知は、特別役の当選を遊技者に知らせるために用いられていた(例えば、特許文献1の「0104」参照)。
請求項1の発明は、
役を構成する図柄を含む複数種類の図柄を表示した複数のリール(左、中及び右リール31)と、
各前記リールごとに設けられ、対応する前記リールを停止させるときに遊技者が操作するストップスイッチ(左、中及び右ストップスイッチ42)と、
それまでの遊技状態と異なる遊技状態(BB遊技又はRB遊技)に移行させるための特別役(BB又はRB)、並びに特定役(小役1(チェリー)、小役2(スイカ)、小役3(ベル)、又はリプレイ(RP)の少なくとも1つ)を含む役の抽選を行う役抽選手段(61)と、
前記リールの回転開始命令を受けたとき(スタートスイッチ41が操作されたとき)に前記リールの回転を開始するとともに、遊技者によりストップスイッチが操作されたときに、前記役抽選手段による役の抽選結果に基づいて、前記リールを停止制御するリール制御手段(64)と、
前記役抽選手段で前記特別役に当選したときに、当選した前記特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまで、前記特別役の当選を次遊技に持ち越す特別役当選持越し手段(63)と、
前記役抽選手段による役の抽選結果に基づいて、演出を出力する演出制御手段(70)と
を備える。
請求項1の発明においては、特別役に当選しており、かつ特定役に当選した遊技を有する。
図1は、本実施形態におけるスロットマシン10の制御の概略を示すブロック図である。スロットマシン10は、遊技(メイン)制御手段50と演出(サブ)制御手段70とを備える。
なお、サブ制御基板は、メイン制御基板の下位に属する制御基板である。そして、遊技制御手段50と演出制御手段70とは電気的に接続されており、遊技制御手段50から演出制御手段70に一方向で信号や情報(コマンド)が送信されるように形成されている。
ベットスイッチ40は、遊技者が貯留メダルを当該遊技のために投入するときに操作するスイッチである。
なお、メダル投入口43は、実際のメダルを遊技者が投入する部分であり、メダル投入口43からメダルを投入することは、ベットスイッチ40を操作することと同様の役割を果たす。
さらにまた、(左、中、右)ストップスイッチ42は、3つ(左、中、右)のリール31に対応して3つ設けられ、対応するリール31を停止させるときに遊技者が操作するスイッチである。
モータ32は、リール31を回転させるためのものであり、各リール31の回転中心部に連結され、後述するリール制御手段64によって制御される。ここで、リール31は、左リール31、中リール31、右リール31からなり、左リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が左ストップスイッチ42であり、中リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が中ストップスイッチ42であり、右リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が右ストップスイッチ42である。
ここで、「図柄組合せライン」とは、リール31の停止時における図柄の並びラインであって図柄の組合せを形成させるラインである。本実施形態では、水平方向の中段、上段、及び下段の3本の図柄組合せラインL1〜L3と、斜め右下がり方向及び斜め右上がり方向の2本の図柄組合せラインL4及びL5の合計5本の図柄組合せラインを有する。
ここで、「有効ライン」とは、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止したときに、その役の入賞となるラインである。
一方、「無効ライン」とは、図柄組合せラインのうち、有効ラインとして設定されないラインであって、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止した場合であっても、その役に応じた利益の付与(メダルの払出し等)を行わないラインである。すなわち、無効ラインは、そもそも図柄の組合せの成立対象となっていないラインである。
なお、これに限らず、メダルの投入枚数は、1枚又は2枚でもよい。さらに、メダル投入枚数や遊技状態等に応じて、5本の図柄組合せラインL1〜L5のうち、一部のみを有効ラインに設定してもよい。
ランプ21は、スロットマシン10の演出用のランプであり、所定の条件を満たしたときに、それぞれ所定のパターンで点灯する。なお、ランプ21には、各リール31の内周側に配置され、リール31に表示された図柄(表示窓11から見える上下に連続する3図柄)を背後から照らすためのバックランプ(図示せず)や、スロットマシン10の筐体前面に配置され、役の入賞時等に点滅する上部ランプ及びサイドランプ(図示せず)等が含まれる。
さらにまた、画像表示装置23は、液晶ディスプレイやドットディスプレイ等からなるものであり、遊技中に各種の演出画像や当選役の報知等を表示するものである。
そして、各役に対応する図柄の組合せ及び入賞時の払出し枚数等が定められている。これにより、すべてのリール31の停止時に、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止する(その役が入賞する)と、その役に対応する枚数のメダルが払い出される(ただし、特別役を除く)。
さらにまた、リプレイとは、再遊技役であって、当該遊技で投入したメダル枚数を維持した再遊技が行えるようにした役である。
持ち越される役としては、特別役(BB及びRB)が挙げられる。特別役に当選したときは、リール31の停止時に、特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまでの遊技において、特別役の当選を次遊技以降に持ち越すように制御される。
役抽選テーブル62Aでは、BB、RB、小役1、小役2、小役3、及びリプレイの各単独当選と、所定の重複当選が設けられている。
図5において、「+」とは、(1遊技での)役の同時重複当選を意味する。例えば「BB+小役1」は、BBと小役1とが当該遊技で同時重複当選することを意味する。また、例えば「BB+小役1+小役2」とは、BB、小役1及び小役2の3つの役が当該遊技で同時重複当選することを意味する。
当選フラグ制御手段63は、役抽選手段61による役の抽選結果に基づいて、各役に対応する当選フラグ63aのオン/オフを制御するものである。本実施形態では、当選役に対応するように、BB、RB、小役1、小役2、小役3、及びリプレイの各当選フラグ63aを備える。そして、役抽選手段61による役の抽選において当選したときは、対応する役の当選フラグ63aをオンにする(当選フラグ63aを立てる)。例えば、リプレイに当選したときは、リプレイに係る当選フラグ63aがオンとなり、それ以外の役の当選フラグ63aはオフのままである。
これに対し、特別役の当選は持ち越されるので、当該遊技で特別役に当選し、当選した特別役に係る当選フラグ63aがオンになったときは、その特別役が入賞するまでオンの状態が維持され、その特別役が入賞した時点でオフにされる。
まず、複数の小役の当選フラグ63aがオンであるときは、複数の小役に対応する図柄の組合せを当該遊技で同時に有効ラインに停止可能(重複入賞可能)に制御される。
なお、本実施形態では設けられていないが、複数種類のリプレイの当選フラグ63aがオンであるときも、上記と同様に複数のリプレイに対応する図柄の組合せを当該遊技で同時に有効ラインに停止可能(重複入賞可能)に制御される。
同様に、特別役及びリプレイの当選フラグ63aがオンであるときは、リプレイに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることを優先し、リプレイに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができないときは、次に、特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるように制御される。したがって、特別役とリプレイとが重複入賞することはない。
なお、特別役と小役又はリプレイの当選フラグ63aがオンであるときは、特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることを優先するように設定することも可能である。
まず、1つの当選フラグ63aがオンであるときの停止位置決定テーブル65について説明する。
BBテーブルは、BB(のみ)の当選フラグ63aがオンであるとき(非内部中遊技でBBに当選したとき、又はBBの内部中遊技で役の非当選時)に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、BBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、BBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができないときは、いずれの役に対応する図柄の組合せも有効ラインに停止させないように、リール31の停止位置が定められたものである。
RBテーブルについても上記BBテーブルと同様である。RBテーブルは、BBテーブル中、「BB」を「RB」と読み替えたものに相当する。
一方、中及び右リール31については、「スイカ」の図柄は5図柄以内の間隔で配置されている。このため、中及び右リール31については、中及び右ストップスイッチ42がどのようなタイミングで操作されても、常に、所望の有効ラインに「スイカ」の図柄を停止させることができる。
なお、本実施形態の小役3やリプレイのように、その役の当選時にはストップスイッチ42の操作タイミング(ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール31の位置)にかかわらず、常に入賞することを、「PB(引込み率)=1」と称する。これに対し、5図柄を超える間隔で図柄が配置され、目押しをしなければ入賞しない場合(左リール31の「チェリー」や「スイカ」の図柄等)を「PB≠1」と称する。
非当選テーブルは、すべての当選フラグ63aがオフであるとき(すなわち、非内部中遊技又は特別遊技における役の非当選時)に用いられ、いずれの役に対応する図柄の組合せも有効ラインに停止しないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。したがって、非当選テーブルは、特別役の内部中に用いられることはない。
当該遊技で特別役及び小役若しくはリプレイに重複当選したとき、又は特別役の内部中遊技に小役若しくはリプレイに当選したときは、上述したように、小役又はリプレイを入賞させることを優先する。そして、小役又はリプレイを入賞させることができないときは、次に、特別役を入賞させるようにし、特別役も入賞させることができないときは、いずれの役も入賞しないようにリール31の停止位置が定められている。
よって、BBと小役1の2つの当選フラグ63aがオンであるときに、入賞の優先順位は、
小役1>BB>役非入賞
となる。
さらにまた、BB・小役3テーブルは、BB及び小役3の2つの当選フラグ63aがオンであるとき、すなわち当該遊技でBB及び小役3に重複当選したとき、又はBB内部中の遊技で小役3に当選したときに用いられる停止位置決定テーブル65である。
さらに、BB・リプレイテーブルは、BB及びリプレイの2つの当選フラグ63aがオンであるとき、すなわち当該遊技でBB及びリプレイに重複当選したとき、又はBB内部中の遊技でリプレイに当選したときに用いられる停止位置決定テーブル65である。
このBB・小役1・小役2テーブルでは、まず、小役1及び小役2の双方を同時に重複入賞させることを優先する。
小役1及び小役2(重複入賞)>小役2>小役1>BB>役非入賞
となる。
このBB・小役2・小役3テーブルでは、まず、小役2及び小役3の双方を同時に重複入賞させることを優先する。
次に、小役2及び小役3の双方を入賞させることができないときは、いずれか一方を入賞させることを優先する。さらに次に、小役2及び小役3の双方とも入賞させることができないときは、BBを入賞させるように制御する。さらにBBも入賞させることができないときは、いずれの役も入賞しないようにリール31を停止させる。
小役2及び小役3(重複入賞)>小役2又は小役3のいずれか>BB>役非入賞
となる。
この小役1・小役2テーブルでは、まず、小役1及び小役2の双方を同時に重複入賞させることを優先する。
よって、入賞の優先順位は、
小役1及び小役2(重複入賞)>小役2>小役1>役非入賞
となる。
この小役2・小役3テーブルでは、まず、小役2及び小役3の双方を同時に重複入賞させることを優先する。
よって、入賞の優先順位は、
小役2及び小役3(重複入賞)>小役2又は小役3のいずれか>役非入賞
となる。
まず、BB・小役1テーブルでは、左リール31の停止時には表示窓11内に1番又は16番の「チェリー」の図柄を停止させる。
そして、上記のように停止した場合には、中リール31及び右リール31の停止位置にかかわらず、小役1の入賞は確定する。
さらに、中リール31及び右リール31を停止させる場合には、他の役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しないようにする。
そして、左リール31の停止時に「スイカ」の図柄を有効ラインに停止させることができたときは、中リール31及び右リール31の停止時にも、左リール31の「スイカ」の図柄が停止した有効ライン上に「スイカ」の図柄を停止可能であるときは、その位置で中リール31及び右リール31を停止させる。
したがって、左リール31については、1番〜3番の図柄を表示窓11内に停止させることができるときは、その位置で左リール31を停止させる。
これにより、1番の「チェリー」の図柄が下段に停止し、3番の「スイカ」の図柄が上段に停止する。そして、この時点で小役1の入賞が確定する。また、左リール31の「スイカ」の図柄は上段に停止しているので、図3中、有効ラインL2又はL4に中リール31及び右リール31の「スイカ」の図柄が停止するように停止制御する。
特に本実施形態では、左リール31において、3番又は13番の「スイカ」の図柄を下段に停止させたときは、必ず上段に「ベル」の図柄が停止するように図柄が配列されている。したがって、この位置で左リール31を停止可能であるときは、この位置で左リール31を停止させる。
停止図柄判断手段66は、第1に、各リール31の停止時ごとに、有効ラインに停止した図柄を判断する。また第2に、すべてのリール31の停止時に、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したか否かを判断する。停止図柄判断手段66は、例えばモータ32の停止時の角度やステップ数等を検知することにより、有効ライン上の図柄を判断する。
払出し枚数の上限値を例えば10枚に設定したときは、小役2及び小役3に重複当選している遊技では、小役2及び小役3の重複入賞時、小役2の単独入賞時、小役3の単独入賞時のいずれも、10枚の払出しとなる。
また、小役1及び小役2に重複当選している遊技では、小役1及び小役2の重複入賞時、又は小役2の単独入賞時は10枚の払出しとなるが、小役1の単独入賞時は(停止した有効ライン数に応じて)3枚又は6枚の払出しとなる。
遊技中に、BBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、BBの入賞となり、特別遊技制御手段68は、次遊技からBB遊技を開始するように制御する。
同様に、RBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、RBの入賞となり、特別遊技制御手段68は、次遊技からRB遊技を開始するように制御する。
このため、特別遊技制御手段68は、特別遊技中に払い出されたメダル枚数をカウントし、毎遊技、払い出された枚数を更新し続けるとともに、カウントされた払出し枚数が100枚以上となったと判断したときはRB遊技の終了条件を満たすと判断し、400数以上となったと判断したときはBB遊技の終了条件を満たすと判断する。
演出制御手段70の演出パターン記憶手段71は、複数種類の演出パターンを記憶しているものである。そして、演出制御手段70の演出パターン選択手段72は、遊技の開始時等に、役抽選手段61による役の抽選が行われた後、ソフトウェア乱数を用いた抽選によって、遊技状態(非内部中/内部中、通常遊技中/特別遊技中)に応じて、役の抽選結果に対応するいずれか1つの演出パターンを選択する。
演出パターンは、遊技の進行に伴って、どのようなタイミングで(スタートスイッチ41の操作時や各ストップスイッチ42の操作時等)、どのような演出を出力するか(ランプ21をどのように点灯、点滅又は消灯させるか、スピーカ22からどのようなサウンドを出力するか、及び画像表示装置23にどのような画像を表示させるか等)を定めたものである。
そして、演出制御手段70は、選択した演出パターンに従い、所定のタイミングで演出出力機器から演出を出力するように制御する。
ここで、本発明における「当選役の報知」には、「適正報知」と「矛盾報知」とを有する。
「適正報知」とは、役抽選手段61で実際に当選した役を正しく報知することをいい、例えば役抽選手段61でリプレイに当選したときは、リプレイに当選した旨を報知することを指す。
なお、「適正」という語は、「適合」、「真正」又は「正当」等と同義である。
なお、「矛盾」という語は、「うそ」、「虚偽」又は「不実」等と同義であり、齟齬を生じること、食い違うこと、又は相反すること等の意味も含まれる。
例えば、内部中遊技において、当該遊技で「PB=1」である小役3又はリプレイに当選したときは、「小役2(スイカ)当選」等の矛盾報知を行って、遊技者がその報知に従って「スイカ」の図柄を目押ししたとしても遊技の公正を害しない。
報知の方法としては、例えば小役1に当選したときは、原則として、「小役1当選」、「チェリー」等の文字や当選役に係るリール31上の図形等を画像表示することが挙げられる。さらには、リール31の「チェリー」の図柄が「赤色」であるときは、小役1当選時に、演出画像として表示されているキャラクタの服等の色を赤色に表示すること等も含まれる。
図7(a)〜(c)は、非内部中における小役1及び小役2の重複当選時における適正報知の具体例を示す図である。図中、左側は、表示窓11内のリール31の回転及び停止態様を示しており、右側は、画像表示装置23の画像表示例を示している。
そして、遊技者は、この報知に基づき、左リール31の停止時に、「チェリー」及び「スイカ」の双方の図柄が同時に有効ラインに停止するように(図2中、左リール31の1番〜3番の図柄が表示窓11内に停止するように)目押しをすることが可能となる。
なお、上記の位置で左リール31が停止したときは、その時点で小役1の入賞が確定する。さらに遊技者は、中リール31及び右リール31の停止時に、有効ラインL2又はL4に「スイカ」の図柄が停止するように目押しをすればよい。
なお、この状態から、中リール31及び右リール31の停止時に「スイカ」の図柄を目押しすれば、「スイカ」の図柄は有効ラインL3又はL5に停止する。
まず、(a)は、BB及びリプレイの重複当選時(又はBB内部中のリプレイ当選時)の矛盾報知の具体例を示している。なお、上述したように、BB及びリプレイの重複当選時は、ストップスイッチ42の操作タイミングにかかわらず、常にリプレイが入賞する。
(a)では、左リール31が停止し、「RP」の図柄が中段に停止した例を示している。ただし、左リール31の停止前にリプレイが入賞することはすでに確定している。そして、矛盾報知として、左リール31の停止直後に、「スイカ(小役2)当選」と報知した例を示している。また、この報知以外に、「チェリー(小役1)当選」、又は「ベル(小役3)当選」の矛盾報知であってもよい。
この例では、左リール31の停止時に下段に「スイカ」の図柄が停止し、右リール31の停止時に上段に「スイカ」の図柄が停止している。すなわち、有効ラインL5に、小役2がいわゆるテンパイした状態となっている。
さらに、この例では有効ラインL4に小役3(「ベル」)がテンパイしている。
よって、図8(c)の時点で、小役2の入賞が既に確定している。この場合は、その後に矛盾報知を行ってもその後の遊技に影響を与えないので、この時点で矛盾報知を行っている。この例では、当選役として「ベル(小役3)」と矛盾報知している。
なお、非内部中において小役3に当選し、図8(c)のようなテンパイ形となり、この報知が行われたときは、遊技者は、報知が矛盾報知であることを期待できるようにもなる。そして、小役3が入賞したときには、単なる適正報知であることがわかる。
なお、図8(c)では、この報知以外に、「チェリー(小役1)」、又は「リプレイ」の矛盾報知であってもよい。
まず、図9(a)は、非内部中の遊技で小役2及び小役3に重複当選したときに、すべてのリール31の回転中(最初のストップスイッチ42が操作される前)に小役2当選報知(適正報知)をした例である。
上述したように、BB及び小役3重複当選時は、常に小役3が入賞する。したがって、遊技者は、小役2が入賞するように狙ってストップスイッチ42を操作しても小役2が入賞する場合はない。よって、遊技者は、目押しが正しく、かつ小役3のみが入賞したときは、報知は矛盾報知であったことを知ることができる。
まず、図10(a)は、非内部中の遊技で小役1及び小役2に重複当選したときの適正報知を示す。この例では、左リール31の停止時に、「チェリー」と「スイカ」の双方の図柄を有効ラインに停止させることができず、「チェリー」の図柄のみが有効ラインに停止した(図2中、左リール31の20番、0番、1番が表示窓11内に停止した)場合である。
(1)本実施形態では、図10(b)に示すように、特別役と「PB≠1」の役とが重複当選したとき(又は特別役の内部中における「PB≠1」の役当選時)にも矛盾報知を出力するようにした。
しかし、これに限らず、特別役と「PB≠1」の役とが重複当選したとき(又は特別役の内部中における「PB≠1」の役当選時)には矛盾報知を出力しないようにし、図8(a)に示すように、特別役と「PB=1」の役とが重複当選したとき(又は特別役の内部中における「PB=1」の役当選時)にのみ、矛盾報知を出力するようにしてもよい。
あるいは、特別遊技の終了後から所定遊技回数を消化したとき、特別遊技の終了後から特別役に当選するまでの遊技回数が所定遊技回数以下であるとき(矛盾報知の場合)、又は特別遊技の終了後から所定役(小役1〜小役3又はリプレイ)の当選回数若しくは入賞回数が所定回数となったとき等を条件として、出力してもよい。
(4)本実施形態では、小役1と小役3との重複当選、小役1〜小役3のいずれかとリプレイとの重複当選、及びこれらと特別役との重複当選を設けていないが、このような重複当選を設けてもよいのは勿論である。
11 表示窓
21 ランプ
22 スピーカ
23 画像表示装置
31 リール
32 モータ
40 ベットスイッチ
41 スタートスイッチ
42 ストップスイッチ
50 遊技(メイン)制御手段
61 役抽選手段
62(62A〜62C) 役抽選テーブル
63 当選フラグ制御手段
63a 当選フラグ
64 リール制御手段
65 停止位置決定テーブル
66 停止図柄判断手段
67 払出し手段
68 特別遊技制御手段
70 演出(サブ)制御手段
71 演出パターン記憶手段
72 演出パターン選択手段
73 当選役報知手段
L1〜L5 有効ライン(図柄組合せライン)
Claims (1)
- 役を構成する図柄を含む複数種類の図柄を表示した複数のリールと、
各前記リールごとに設けられ、対応する前記リールを停止させるときに遊技者が操作するストップスイッチと、
それまでの遊技状態と異なる遊技状態に移行させるための特別役、並びに特定役を含む役の抽選を行う役抽選手段と、
前記リールの回転開始命令を受けたときに前記リールの回転を開始するとともに、遊技者によりストップスイッチが操作されたときに、前記役抽選手段による役の抽選結果に基づいて、前記リールを停止制御するリール制御手段と、
前記役抽選手段で前記特別役に当選したときに、当選した前記特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまで、前記特別役の当選を次遊技に持ち越す特別役当選持越し手段と、
前記役抽選手段による役の抽選結果に基づいて、演出を出力する演出制御手段と
を備え、
前記リール制御手段は、前記役抽選手段でいずれかの役に当選しているときは、その当選役を構成する図柄を、前記リールの停止時における最大移動図柄数の範囲内において有効ラインに停止させるように制御し、
前記演出制御手段は、前記特別役に当選しており、かつ前記特定役に当選した遊技では、前記特定役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止することが確定したとき、又は前記特定役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しないことが確定したときに、一定条件下で、前記特別役及び前記特定役以外の役に当選した旨の矛盾報知を出力するように制御する
ことを特徴とするスロットマシン。
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