JP2010119748A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】押し順に関する技術を改良することで遊技の興趣を高めることを課題とする。
【解決手段】本発明の遊技機では、制御手段が、抽選手段によって重複入賞可能小役が当選した場合、所定の押し順でリール停止手段が操作されたときは図柄停止制御手段によって重複入賞可能小役に対応する図柄組み合わせ(構成する図柄のうち少なくとも一つが全図柄(「any」))を2つ以上の有効な入賞ライン(L1〜L3)に停止させ、所定の押し順以外の押し順でリール停止手段が操作されたときは図柄停止制御手段によって重複入賞可能小役に対応する図柄組み合わせを単独の有効な入賞ライン(L4)に停止させる。
【選択図】図5
【解決手段】本発明の遊技機では、制御手段が、抽選手段によって重複入賞可能小役が当選した場合、所定の押し順でリール停止手段が操作されたときは図柄停止制御手段によって重複入賞可能小役に対応する図柄組み合わせ(構成する図柄のうち少なくとも一つが全図柄(「any」))を2つ以上の有効な入賞ライン(L1〜L3)に停止させ、所定の押し順以外の押し順でリール停止手段が操作されたときは図柄停止制御手段によって重複入賞可能小役に対応する図柄組み合わせを単独の有効な入賞ライン(L4)に停止させる。
【選択図】図5
Description
本発明は、スロットマシンなどの遊技機に関する。
従来から、スロットマシンなどの遊技機(以下、単に「スロットマシン」ともいう。)が、多くの遊技者によって遊技されている。スロットマシンは図柄が配列された複数(例えば3個)のリールを備えており、遊技者がメダル(例えば3枚)を投入してスタートレバーを押下することで複数のリールが回転する。そして、回転中の各リールは遊技者によるリール停止ボタンの操作によって停止し、すべてのリールの回転が停止したときに現れる図柄の組み合わせ(以下、「図柄組み合わせ」という。)に基づいて入賞が決定され、所定枚数のメダルが払い出される。なお、メダルが払い出される図柄組み合わせは予め定められており、入賞とは、その図柄組み合わせが表示される(揃う)ことをいう。
スロットマシンの機種ごとに、図柄組み合わせの種類に対応する入賞役が予め決められており、それらの図柄組み合わせが入賞ライン上に停止した場合には、その入賞役に応じた払い出しがなされる。また、停止した図柄組み合わせがビッグボーナス(BB)、あるいはレギュラーボーナス(RB)などの特別役物であった場合は、それぞれBB遊技、RB遊技などの特別遊技に移行し、遊技者は多くのメダルを獲得することができる。遊技者が獲得するメダル数は、例えば、BB遊技で300枚程度、RB遊技で100枚程度である。
また、遊技の興趣を高めるために、内部の成立フラグが同じでも、リール停止ボタンの押し順によって入賞の結果を異ならせる技術がある。例えば、所定の押し順(毎回変わるが例えば逆押し(右→中→左))でリール停止ボタンが押された場合に入賞役を揃え、それ以外の押し順(例えば逆押し以外の5通りの押し順)でリール停止ボタンが押された場合には入賞役を揃えない、という方法がある。
さらに他には、所定の押し順でリール停止ボタンが押された場合に払い出し枚数の多い入賞役(例えば10枚)を揃え、それ以外の押し順でリール停止ボタンが押された場合には払い出し枚数の少ない入賞役(例えば1枚)を揃えるという方法がある。
また、その応用技術として、特許文献1では、例えば、小役「ベル」が当選すると、図柄「ベル」を特定操作順序当選図柄と不特定操作順序当選図柄のいずれかに振り分け、特定操作順序当選図柄に振り分けられた場合はリール停止ボタンが所定の押し順で押されたときにだけ「ベル」を入賞させ、不特定操作順序当選図柄に振り分けられた場合はリール停止ボタンの押し順に関係なく「ベル」を入賞させる、という技術が開示されている。
特開2007−111242号公報
しかしながら、特許文献1を含む押し順に関する従来技術は、関係当局の規則の関係で実施できないことがあるなどの問題があった。関係当局の規則とは、例えば、引き込み可能な入賞役は必ず揃える、あるいは、複数の入賞役を引き込めるときは払い出し枚数の多い入賞役を揃えなければならない、といった内容である。また、従来の入賞役の図柄組み合わせ(例えば「ベル・ベル・ベル」など)では、所定の押し順が実行された場合に所定の入賞役が必ず揃うようにするためには、リール上の図柄配置に強い制限が課されてしまうという問題もあった。このため、押し順に関するさらなる技術の改良が望まれている。
そこで、本発明は、前記問題に鑑みてなされたものであり、押し順に関する技術を改良することで遊技の興趣を高めることを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明は、外周に図柄が配列された複数のリールと、複数のリールを個々に回転させるためのリール駆動手段と、複数のリールに対応し、複数のリールを個々に停止させるために操作される複数のリール停止手段と、遊技ごとに、再遊技、高配当の特別遊技の作動役である特別役物、および、所定の小役の抽選を行う抽選手段と、抽選手段による抽選の結果、および、複数のリール停止手段の操作に応じて、有効な入賞ライン上にその抽選結果に対応した図柄組み合わせを優先的に停止させる図柄停止制御手段と、遊技を制御する制御手段と、を備える遊技機である。
所定の小役には、2つ以上の有効な入賞ラインに停止することが可能な図柄組み合わせに対応する重複入賞可能小役が含まれており、当該図柄組み合わせを構成する図柄のうち少なくとも一つは全図柄であり、制御手段は、抽選手段によって重複入賞可能小役が当選した場合、所定の押し順でリール停止手段が操作されたときは、図柄停止制御手段によって、重複入賞可能小役に対応する図柄組み合わせを2つ以上の有効な入賞ラインに停止させ、所定の押し順以外の押し順でリール停止手段が操作されたときは、図柄停止制御手段によって、重複入賞可能小役に対応する図柄組み合わせを単独の有効な入賞ラインに停止させることを特徴とする。
その他の手段については後記する。
所定の小役には、2つ以上の有効な入賞ラインに停止することが可能な図柄組み合わせに対応する重複入賞可能小役が含まれており、当該図柄組み合わせを構成する図柄のうち少なくとも一つは全図柄であり、制御手段は、抽選手段によって重複入賞可能小役が当選した場合、所定の押し順でリール停止手段が操作されたときは、図柄停止制御手段によって、重複入賞可能小役に対応する図柄組み合わせを2つ以上の有効な入賞ラインに停止させ、所定の押し順以外の押し順でリール停止手段が操作されたときは、図柄停止制御手段によって、重複入賞可能小役に対応する図柄組み合わせを単独の有効な入賞ラインに停止させることを特徴とする。
その他の手段については後記する。
本発明によれば、押し順に関する技術を改良することで遊技の興趣を高めることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態(以下、「実施形態」という。)について、図面を参照(言及図以外の図も適宜参照)しながら説明する。なお、遊技機の遊技状態には、一般に、通常遊技状態、リプレイ(再遊技)の確率が通常遊技状態とは異なるリプレイタイム、遊技状態を振り分けるためのチャンスゾーン、ビッグボーナスなどの特別遊技などがあるが、本実施形態は、いずれの遊技状態に適用してもかまわない。
まず、図1および図2を参照しながら、本実施形態のスロットマシンの構成について説明する。図1は、本実施形態のスロットマシンの外観図であり、図2は、本実施形態のスロットマシンにおけるハードウェアの構成を示すブロック図である。
図1に示すように、スロットマシン1の前扉2には、前面パネルが取り付けられている。遊技者は、この前面パネル内の透明な3つの表示窓7〜9(以下、単に「表示窓」ともいう。)を通して、スロットマシン1の内部に並設されている3個のリール4〜6を視認することができる。
各リール4〜6の外周面には、例えば21個の図柄が等間隔で配列されている。図柄は、例えば、ビッグボーナス(BB)図柄、小役図柄、リプレイ(再遊技)図柄などから構成される(詳細は図3で後記)。そして、各リール4〜6はそれぞれ異なる図柄配列となっており、遊技者は、表示窓7〜9から各リール4〜6の上段、中段および下段にそれぞれ描かれた3個、合計9個の図柄を視認可能となっている。つまり、これらの表示窓7〜9は、図柄表示領域を構成するものである。
表示窓7〜9には、入賞ラインがL1〜L5の合計5本、表示されるようになっている。各リール4〜6が順次停止し、この入賞ライン上のいずれかに特定の図柄組み合わせが揃った場合に入賞となり、所定枚数のメダルの払い出しが行われる。なお、従来の遊技機では入賞ラインが横方向の3本(上段、中段および下段)と対角線の2本の合計5本となっていることが多いが、本実施形態では、入賞ラインをこのように変則的にすることで、押し順による重複入賞(本実施形態では、1つの役が複数の入賞ラインに揃うことを指す。)の有無の実現を可能としている(詳細は後記)。
入賞ライン数は、メダル投入口3から投入されたメダル枚数、あるいは、BETスイッチ49の操作(押下)によって設定されたメダル投入数(クレジットメダル表示部20にメダルがクレジット(貯留)されている場合)に応じて、その有効本数が異なる。例えば、1枚のメダルが投入された場合は、入賞ライン表示ランプ10の数字「1」が点灯し、1本の入賞ラインL1が表示される。2枚のメダルが投入された場合は、入賞ライン表示ランプ10の数字「2」が点灯し、2本の入賞ラインL2およびL3がさらに表示される。そして、3枚のメダルが投入された場合は、入賞ライン表示ランプ10の数字「3」が点灯し、5本すべての入賞ラインが表示される。
なお、入賞ラインの数は、ここでは5本としたが、4本以下や6本以上であってもよい。
なお、入賞ラインの数は、ここでは5本としたが、4本以下や6本以上であってもよい。
前扉2の両側にはサイドランプ18およびサイドスピーカ11aが設けられ、前扉2の上方には上部ランプ16が設けられている。また、表示窓7〜9の上方には液晶表示部17が設けられ、表示窓7〜9の下方右側にはゲーム(G)回数や入賞回数などを表示するためのLED表示部23,24が設けられている。これらは、各駆動回路を介して駆動され、ゲーム中の一般的な入賞報知やマシン動作の効果音、効果サウンドなどを出力する他、様々な内部抽選の結果を遊技者に報知するための表示手段として機能する。なお、ゲーム中の内部当選の報知は、上記表示手段の他に、別途個別の専用の告知表示部を設け、それにより行うようにしてもよい。
スロットマシン1の前面中央には、各リール4〜6を回転させるときに操作するスタートレバー12が設けられ、さらに、各リール4〜6の回転を停止させるためのリール停止ボタン13〜15(リール停止手段)が各リール4〜6に対応して3個設けられている。
また、スロットマシン1の前面下部には、メダル受皿25が設けられている。メダル受皿25は、投入されたメダルを返却する返却口(図示せず)や入賞時にメダルを払い出すメダル払出口(図示せず)から排出されたメダルを貯留するためのものである。
リール4〜6は、リールユニットとして構成され、各リール4〜6ごとにリール駆動手段の一部であるステッピングモータ27(図2参照)が連結されている。ステッピングモータ27の駆動によって各リール4〜6は回転し、各表示窓7〜9内に各リール4〜6を移動表示させる。各リール4〜6の内部には3個のランプケース(図示せず)がそれぞれ設けられており、各ランプケース内にバックライト29(図2参照)が取り付けられている。各バックライト29はランプ駆動回路(図示せず)を介して個別に点灯制御され、各リール4〜6ごとに3個ずつ図柄を背面(内部)から照らすことができる。
また、リールユニットの下方には、メダルホッパー30(図2参照)と、電力供給用の電源ユニット31(図2参照)が設けられている。電源ユニット31(図2参照)は、内部抽選の当選確率の設定値(例えば設定1から設定6までの6段階)を変更するための設定段階選択スイッチ32(図2参照)、設定段階選択スイッチ32(図2参照)の操作を有効とするための設定キースイッチ33(図2参照)、BB遊技終了後を打ち止め(所定の解除操作をするまで遊技停止)の状態にするか否かを設定する打ち止め設定スイッチ52(図2参照)、および、BB遊技終了後に自動精算(クレジットの払い出し)を実行するか否かを設定する自動精算設定スイッチ53(図2参照)と接続されている。
図2に示すように、スロットマシン1は、制御手段としてメイン制御部34とサブ制御部35とを備えている。メイン制御部34は、CPU(Central Processing Unit)36、クロック発生回路37、ROM(Read Only Memory)38、RAM(Random Access Memory)39、抽選処理部40(抽選手段)、遊技制御部41、遊技数カウント部42、サブ制御部35にデータを送出するための送出タイミング制御回路43、データ送出回路44などから構成されている。
CPU36(図柄停止制御手段:制御手段)は、入力ポート45および出力ポート46を備えており、入力ポート45を介してメダルセンサ47、各リール停止ボタン13〜15、スタートレバー12、第1,2,3リールインデックス48、BETスイッチ49などと接続している。また、出力ポート46には、メダルブロックソレノイド50、スタートレバーLED51、BET表示ランプ21、LED表示部23,24、ステッピングモータ27などの周辺装置が電気的に接続されている。
3つのステッピングモータ27は、リール4〜6と同軸で連結されており、一定のステップ角で各リール4〜6を回転させる。第1,2,3リールインデックス48は、各リール4〜6が一回転するごとに発生するリセットパルスを検出し、その所定の基準位置からの回転角度をリール4〜6の各回転位置として計数し、その計数値を入力ポート45経由でCPU36に入力する。
また、ROM38には、スロットマシン1で実行されるゲームシーケンスプログラムの他、図柄テーブル(図柄停止制御用のテーブルなど)、入賞組み合わせテーブル、抽選確率テーブルなど、CPU36が各制御(処理)を行うための固定データが格納されている。RAM39は、CPU36が実行するプログラムの一時的なデータ記憶領域として使用される。
サブ制御部35は、CPU54、音声LSI55、データ入力回路56、クロック発生回路57、制御用ROM58、RAM59、音声用ROM60、アンプ回路61などを備える。また、サブ制御部35は、上部ランプ16、液晶(ドット)表示部17、サイドランプ18、バックライト29、スピーカ11(サイドスピーカ11aを含む)などと接続されている。
メイン制御部34のCPU36は、ゲームの状況に応じて、データ送出回路44に出力タイミング情報信号を出力する。データ送出回路44は、この出力タイミング情報信号を、一時的に蓄えた後、送出タイミング制御回路43からの出力信号に基づいて、サブ制御部35のデータ入力回路56に出力する。
さらに、CPU36は、ゲームの進行状況に応じて、ROM38に記憶されている固定データの中から必要なデータを呼び出すとともに、入力ポート45および出力ポート46と接続されている各周辺機器からの入出力信号に基づいてスロットマシン1の動作を制御する。
次に、本実施形態のスロットマシン1に関する遊技方法の概要について説明する。まず、遊技者は、メダル投入口3からメダルを投入するか、クレジットメダル表示部20にクレジットされたメダルがある場合にはBETスイッチ49を操作して、投入するメダル枚数(例えば3枚)を任意に決定する。その投入されたメダル枚数に応じて入賞ラインが有効化され(以下、有効化された入賞ラインを「有効ライン」ともいう。)、スタートレバー12の操作によってゲームがスタートする。
スタートレバー12が操作されるとリール4〜6が回転を開始し、遊技者は各リール4〜6に対応するリール停止ボタン13〜15を操作してリール4〜6の回転を停止させる。また、通常、スタートレバー12の操作直後に、抽選処理部40により乱数がサンプリングされる。このサンプリングによる内部抽選の結果、所定の入賞役に当選し、かつ、すべてのリール4〜6が停止したときに特定の図柄組み合わせが5本の入賞ラインのいずれかに揃った場合に入賞となる。図柄組み合わせの種類に対応する役は、予め決められており、その役に応じてメダルの払い出しが行われる。
次に、図3を参照しながら、スロットマシンのリール配列および図柄組み合わせについて説明する(適宜図1および図2参照)。図3は、(a)がリール配列の一例を示す図であり、(b)が小役の図柄組み合わせを示す図である。
図3(a)に示すように、リール4a(4)(以下、「左リール」または単に「左」ともいう。)、リール5a(5)(以下、「中リール」または単に「中」ともいう。)、および、リール6a(6)(以下、「右リール」または単に「右」ともいう。)において、各図柄が図柄番号「0」〜「20」の位置にそれぞれ配置されている。図柄は、「7」、再遊技(リプレイ(JAC))、スイカ、赤チェリー、白チェリー、黒チェリー、ブランク(葉っぱ)の7種類である。
役は、特別役物(高配当の特別遊技を作動させるための役:ボーナス)、再遊技および小役の3種類に分けられるが、図3(b)では、小役の図柄組み合わせのみを示している。なお、特別役物は、例えば、配当(そのゲームでの払い出し)が0枚で、複数ゲームによる所定枚数の払い出しにより終了し、獲得枚数は300枚程度である。また、再遊技であるリプレイは、揃うと、メダルの投入等なしで、次の1ゲームを遊技することができる。
図3(b)に示すように、小役は、小物A(重複入賞可能小役)、チェリー1〜チェリー6の7種類あり、対応する図柄組み合わせとその配当はそれぞれ図のようになっている。なお、「any」は、すべての図柄が該当することを示す。
小物Aは、対応する図柄組み合わせが「any・ブランク・ブランク」であり、配当は3枚である。
チェリー1は、対応する図柄組み合わせが「赤チェリー・ブランク・リプレイ」であり、配当は1枚である。
チェリー2は、対応する図柄組み合わせが「白チェリー・ブランク・リプレイ」であり、配当は1枚である。
チェリー3は、対応する図柄組み合わせが「黒チェリー・ブランク・リプレイ」であり、配当は1枚である。
チェリー1は、対応する図柄組み合わせが「赤チェリー・ブランク・リプレイ」であり、配当は1枚である。
チェリー2は、対応する図柄組み合わせが「白チェリー・ブランク・リプレイ」であり、配当は1枚である。
チェリー3は、対応する図柄組み合わせが「黒チェリー・ブランク・リプレイ」であり、配当は1枚である。
チェリー4は、対応する図柄組み合わせが「赤チェリー・リプレイ・any」であり、配当は9枚である。
チェリー5は、対応する図柄組み合わせが「白チェリー・リプレイ・any」であり、配当は9枚である。
チェリー6は、対応する図柄組み合わせが「黒チェリー・リプレイ・any」であり、配当は9枚である。
チェリー5は、対応する図柄組み合わせが「白チェリー・リプレイ・any」であり、配当は9枚である。
チェリー6は、対応する図柄組み合わせが「黒チェリー・リプレイ・any」であり、配当は9枚である。
なお、特別役物に当選した場合、遊技者がその対応する図柄組み合わせを揃えなかった場合でも、その対応する図柄組み合わせが揃うまでフラグ(当選結果)が次以降のゲームに持ち越される。また、特別役物以外の役のフラグは、そのゲームでのみ有効である、つまり、次以降のゲームに持ち越されない。
次に、図4を参照しながら、重複抽選役・押し順対応テーブルについて説明する。図4は、重複抽選役・押し順対応テーブルの構成図である。重複抽選役・押し順対応テーブルは、例えば、ROM38に格納され、CPU36によって使用される。
なお、重複抽選とは2つ以上の役に関して同時に抽選を行うことであり、その結果、その2つ以上の役のすべてが当選または非当選となる。また、重複当選(重複抽選の結果が当選)となった場合、リール停止制御では、小物Aが有効ライン上に優先して停止されるものとする。
図4に示すように、6種類の重複抽選役が6通りの押し順と対応付けられている。
まず、小物A+チェリー1(小物Aとチェリー1の重複抽選)は、左→中→右(順押し)の押し順と対応付けられている。つまり、小物A+チェリー1が重複当選したときは、順押ししたときのみ重複入賞(ここでは3ラインでの入賞)となり、順押し以外の押し順のときは単独入賞(1ラインのみでの入賞)となる。
まず、小物A+チェリー1(小物Aとチェリー1の重複抽選)は、左→中→右(順押し)の押し順と対応付けられている。つまり、小物A+チェリー1が重複当選したときは、順押ししたときのみ重複入賞(ここでは3ラインでの入賞)となり、順押し以外の押し順のときは単独入賞(1ラインのみでの入賞)となる。
同様に、小物A+チェリー2は、左→右→中(はさみ押し)の押し順と対応付けられている。
小物A+チェリー3は、中→左→右(中押し)の押し順と対応付けられている。
小物A+チェリー1+チェリー2(小物Aとチェリー1とチェリー2の重複抽選)は、中→右→左(逆中押し)の押し順と対応付けられている。
小物A+チェリー1+チェリー3は、右→左→中(逆はさみ押し)の押し順と対応付けられている。
小物A+チェリー2+チェリー3は、右→中→左(逆押し)の押し順と対応付けられている。
小物A+チェリー3は、中→左→右(中押し)の押し順と対応付けられている。
小物A+チェリー1+チェリー2(小物Aとチェリー1とチェリー2の重複抽選)は、中→右→左(逆中押し)の押し順と対応付けられている。
小物A+チェリー1+チェリー3は、右→左→中(逆はさみ押し)の押し順と対応付けられている。
小物A+チェリー2+チェリー3は、右→中→左(逆押し)の押し順と対応付けられている。
小役は、例えば、このような重複抽選のほかに、各小役のいずれかあるいはすべてが単独でも抽選される。
続いて、図5を参照しながら、停止図柄の例について説明する。図5において、(a)は3重複ライン停止の例を示す図であり、(b)は単独ライン停止の例を示す図である。
図5(a)では、小物A(「any・ブランク・ブランク」)が3ライン(L1〜L3)で重複入賞している様子を示している。前記したように、重複抽選役が当選した場合、重複抽選役・押し順対応テーブル(図4参照)においてその重複抽選役に対応する押し順でリール停止ボタン13〜15が押された場合、このような重複入賞となるようにリール停止制御がなされる。
図5(b)では、小物Aが単独ライン(L4)で入賞している様子を示している。前記したように、重複抽選役が当選した場合、重複抽選役・押し順対応テーブル(図4参照)においてその重複抽選役に対応する押し順以外の押し順でリール停止ボタン13〜15が押された場合、このような単独入賞となるようにリール停止制御がなされる。
続いて、図6を参照しながら、本実施形態における処理について説明する。図6は、本実施形態における処理を示すフローチャートである。
まず、CPU36は、スタートレバー12からの操作信号を、入力ポート45を介して受信したか否かを判断し(ステップS1)、受信していなければ(No)ステップS1の処理を繰り返し、受信していれば(Yes)ステップS2に進む。
ステップS2において、CPU36は、抽選処理部40によって内部抽選を行い、ステップS3に進む。
まず、CPU36は、スタートレバー12からの操作信号を、入力ポート45を介して受信したか否かを判断し(ステップS1)、受信していなければ(No)ステップS1の処理を繰り返し、受信していれば(Yes)ステップS2に進む。
ステップS2において、CPU36は、抽選処理部40によって内部抽選を行い、ステップS3に進む。
ステップS3において、CPU36は、リプレイに当選したか否かを判断し、当選していれば(Yes)ステップS4に進み、当選していなければ(No)ステップS5に進む。
ステップS4において、CPU36は、ステッピングモータ27による最大4図柄分のリール引き込み制御(いわゆる「スベリ制御」)によって有効ライン上にリプレイを揃え、次の1ゲームを再遊技とし、処理を終了する。
ステップS4において、CPU36は、ステッピングモータ27による最大4図柄分のリール引き込み制御(いわゆる「スベリ制御」)によって有効ライン上にリプレイを揃え、次の1ゲームを再遊技とし、処理を終了する。
ステップS5において、CPU36は、ボーナスに当選しているか否かを判断し、当選していれば(Yes)ステップS6に進み、当選していなければ(No)ステップS7に進む。
ステップS6において、CPU36は、ボーナスが入賞するタイミングでリール停止ボタン13〜15の操作(押下)があればステッピングモータ27を制御して当選役を入賞させてその後ボーナスゲーム処理を行い、当該タイミング以外でリール停止ボタン13〜15の操作(押下)があればステッピングモータ27を制御して当選役を入賞させずボーナスフラグを持ち越す、というボーナス処理を行い、処理を終了する。
ステップS7において、CPU36は、小役のいずれかに当選したか否かを判断し、当選していれば(Yes)ステップS8に進み、当選していなければ(No)ステップS13に進む。
ステップS8において、CPU36は、当該小役の当選が重複当選か否かを判断し、当選していれば(Yes)ステップS10に進み、当選していなければ(No)ステップS9に進む。
ステップS9において、CPU36は、遊技者によるリール停止ボタン13〜15の押下を契機に、有効ライン上に当選した小役(に対応する図柄組み合わせ)を揃えるためのステッピングモータ27の停止制御や、小役が揃ったときには(揃わないこともある)そのメダルの払い出し処理などを含む停止制御処理を行い、処理を終了する。
ステップS10において、CPU36は、当該重複当選した重複抽選役に対応する押し順でリール停止ボタンが押されたか否かを判断し、当該押し順で押されていれば(Yes)ステップS12に進み、当該押し順で押されていなければ(No)ステップS11に進む。
ステップS11において、CPU36は、有効ラインL4上に小物Aを揃える(図5(b)参照)ためのステッピングモータ27の停止制御や、3枚のメダルの払い出し処理などを含む単独ライン停止制御処理を行い、処理を終了する。
ステップS12において、CPU36は、有効ラインL1,L2およびL3上に小物Aを揃える(図5(a)参照)ためのステッピングモータ27の停止制御や、9枚(3枚×3)のメダルの払い出し処理などを含む3重複ライン停止制御処理を行い、処理を終了する。
小役のいずれにも当選していない場合(ステップS7でNo)、CPU36は、遊技者によるリール停止ボタン13〜15の押下を契機に、最大4図柄分のリール引き込み制御を使って有効ライン上に何も揃えないようにするためのステッピングモータ27の制御処理などを含むハズレ処理を行って(ステップS13)、処理を終了する。
このようにして、本実施形態のスロットマシン1によれば、2つ以上の有効ラインに停止することが可能な図柄組み合わせ(「any・ブランク・ブランク」)に対応する重複入賞可能小役(小物A)を用い、その重複入賞可能小役が当選した場合、所定の押し順でリール停止手段が操作されたときは重複入賞可能小役に対応する図柄組み合わせを2つ以上の有効な入賞ラインに停止させ、所定の押し順以外の押し順でリール停止手段が操作されたときは重複入賞可能小役に対応する図柄組み合わせを単独の有効な入賞ラインに停止させることで、従来とは異なる押し順に関する技術を実現し、遊技の興趣を高めることができる。また、重複入賞可能小役に対応する図柄組み合わせを構成する図柄のうち少なくとも一つを全図柄(「any」)とすることで、リール上の図柄配置の制限が緩和され、柔軟な設計が可能となる。
また、重複入賞可能小役(小物A)と所定の小役(チェリー1〜チェリー3)との重複抽選の組み合わせを6種類設け、それぞれの組み合わせに対応する押し順を予め記憶部に設定しておくことで、本発明を具体的に実施することができる。
さらに、有効ラインをこのような変則的なL1〜L5とすることで、重複入賞可能小役(小物A)を有効ラインL1〜L3に重複入賞させることができる。
さらに、有効ラインをこのような変則的なL1〜L5とすることで、重複入賞可能小役(小物A)を有効ラインL1〜L3に重複入賞させることができる。
以上で本実施形態の説明を終えるが、本発明の態様はこれらに限定されるものではない。
例えば、重複抽選役は6種類(図4参照)でなくてもよい。他の例としては、小物Aを「any・ブランク・ブランク」ではなく「any・ブランク・any」とし、重複抽選役を「小物A+チェリー4」、「小物A+チェリー5」および「小物A+チェリー6」の3種類とすればよい(配当は適宜調整)。そして、その3種類の重複抽選役に、6種類の押し順を対応させればよい。
例えば、重複抽選役は6種類(図4参照)でなくてもよい。他の例としては、小物Aを「any・ブランク・ブランク」ではなく「any・ブランク・any」とし、重複抽選役を「小物A+チェリー4」、「小物A+チェリー5」および「小物A+チェリー6」の3種類とすればよい(配当は適宜調整)。そして、その3種類の重複抽選役に、6種類の押し順を対応させればよい。
また、重複当選時に優先して揃える図柄組み合わせ(重複入賞可能小役)は、「any・ブランク・ブランク」や「any・ブランク・any」に限定されず、「チェリー・any・any」など、構成する図柄のうち少なくとも一つが全図柄(「any」)であれば、他の図柄組み合わせであってもよい。
また、前記したリール配列、役(単独役および重複抽選役)、図柄、図柄組み合わせ、配当、入賞ラインなどは単なる例に過ぎず、他の仕様であってもよい。
また、前記したリール配列、役(単独役および重複抽選役)、図柄、図柄組み合わせ、配当、入賞ラインなどは単なる例に過ぎず、他の仕様であってもよい。
また、重複当選時に音声や表示による押し順の告知(いわゆる「ナビ」)の技術を併用してもよい。
また、重複入賞のライン数は、3ラインでなくても、2ラインや4ライン以上であってもよい。
また、リール数は3つに限定されず、4つ以上であってもよい。
その他、ハードウェアやフローチャートなどの具体的な構成について、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
また、重複入賞のライン数は、3ラインでなくても、2ラインや4ライン以上であってもよい。
また、リール数は3つに限定されず、4つ以上であってもよい。
その他、ハードウェアやフローチャートなどの具体的な構成について、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
1 スロットマシン
4,5,6 リール
13,14,15 リール停止ボタン
27 ステッピングモータ
34 メイン制御部
36 CPU
40 抽選処理部
4,5,6 リール
13,14,15 リール停止ボタン
27 ステッピングモータ
34 メイン制御部
36 CPU
40 抽選処理部
Claims (3)
- 外周に図柄が配列された複数のリールと、
前記複数のリールを個々に回転させるためのリール駆動手段と、
前記複数のリールに対応し、前記複数のリールを個々に停止させるために操作される複数のリール停止手段と、
遊技ごとに、再遊技、高配当の特別遊技の作動役である特別役物、および、所定の小役の抽選を行う抽選手段と、
前記抽選手段による抽選の結果、および、前記複数のリール停止手段の操作に応じて、有効な入賞ライン上にその抽選結果に対応した図柄組み合わせを優先的に停止させる図柄停止制御手段と、
遊技を制御する制御手段と、
を備える遊技機であって、
前記所定の小役には、2つ以上の前記有効な入賞ラインに停止することが可能な図柄組み合わせに対応する重複入賞可能小役が含まれており、当該図柄組み合わせを構成する図柄のうち少なくとも一つは全図柄であり、
前記制御手段は、
前記抽選手段によって前記重複入賞可能小役が当選した場合、
所定の押し順で前記リール停止手段が操作されたときは、前記図柄停止制御手段によって、前記重複入賞可能小役に対応する図柄組み合わせを2つ以上の前記有効な入賞ラインに停止させ、
前記所定の押し順以外の押し順で前記リール停止手段が操作されたときは、前記図柄停止制御手段によって、前記重複入賞可能小役に対応する図柄組み合わせを単独の前記有効な入賞ラインに停止させる
ことを特徴とする遊技機。 - 前記重複入賞可能小役と、前記重複入賞可能小役を除く所定の小役との重複抽選の組み合わせが6種類設けられ、それぞれの組み合わせに対応する押し順が記憶部に設定されており、
前記制御手段は、
前記重複入賞可能小役と所定の小役との重複抽選の組み合わせのいずれかが当選した場合、
当該対応する押し順で前記リール停止手段が操作されたときは、前記図柄停止制御手段によって、前記重複入賞可能小役に対応する図柄組み合わせを2つ以上の前記有効な入賞ラインに停止させ、
当該対応する押し順以外の押し順で前記リール停止手段が操作されたときは、前記図柄停止制御手段によって、前記重複入賞可能小役に対応する図柄組み合わせを単独の前記有効な入賞ラインに停止させる
ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 前記複数のリールは、左リール、中リールおよび右リールの3つのリールであり、
各リールは、停止時に表示窓から上段、中段および下段の3段に図柄が視認可能となっており、
前記有効な入賞ラインは、
左リール上段、中リール中段および右リール下段からなる第1の入賞ライン、
左リール中段、中リール中段および右リール下段からなる第2の入賞ライン、
左リール下段、中リール中段および右リール下段からなる第3の入賞ライン、
のうち少なくとも2つ以上の入賞ラインを含み、
前記重複入賞可能小役は、対応する図柄組み合わせを構成する図柄のうち左リールの図柄が全図柄であり、
前記制御手段は、前記図柄停止制御手段によって、前記重複入賞可能小役に対応する図柄組み合わせを2つ以上の前記有効な入賞ラインに停止させる場合、前記第1の入賞ライン、前記第2の入賞ラインおよび前記第3の入賞ラインのうち2つ以上の有効な入賞ラインに停止させる
ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008297713A JP2010119748A (ja) | 2008-11-21 | 2008-11-21 | 遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008297713A JP2010119748A (ja) | 2008-11-21 | 2008-11-21 | 遊技機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010119748A true JP2010119748A (ja) | 2010-06-03 |
Family
ID=42321610
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008297713A Pending JP2010119748A (ja) | 2008-11-21 | 2008-11-21 | 遊技機 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010119748A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2008-11-21 JP JP2008297713A patent/JP2010119748A/ja active Pending
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