JP2011214814A - 流動層乾燥設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】高水分の石炭を効率よく乾燥しつつ、乾燥排ガスにより熱回収する際に、ガス中のダストを極低レベルまで除塵し、後流のタービン等の熱回収機器の磨耗を防止する流動層乾燥設備を提供する。
【解決手段】水分含量が高い被乾燥物101を乾燥する流動層乾燥装置102と、伝熱部材103によって褐炭101が乾燥される際に発生する水分飽和状態の発生蒸気104を流動層乾燥装置102の外部に排出する発生蒸気ラインLと、前記発生蒸気ラインに介装され、発生蒸気中の粉塵を除去する電気集塵装置105と、発生蒸気ラインにおける電気集塵装置の下流側に介装され、発生蒸気の熱を回収する熱回収システムである蒸気タービン150と、前記発生蒸気ライン及び電気集塵装置の周囲に敷設される過熱媒体供給配管130とを備え、発生蒸気の温度を電気集塵装置の電極表面に同伴水蒸気の一部が析出するまで発生蒸気の温度を低下させつつ、集塵を行う。
【選択図】図3

Description

本発明は、高水分の石炭を効率よく乾燥する為に、流動層の排ガスより熱回収する際に、排ガス中のダストを極低レベルまで除塵することで後流のタービン、圧縮機などの熱回収機器の磨耗を防止することのできる流動層乾燥設備に関する。
例えば、石炭ガス化複合発電設備は、石炭をガス化し、コンバインドサイクル発電と組み合わせることにより、従来型の石炭火力に比べ、さらなる高効率化・高環境性を目指した発電設備である。この石炭ガス化複合発電設備は、資源量が豊富な石炭を利用可能であることも大きなメリットであり、適用炭種を拡大することにより、さらにメリットが大きくなることが知られている。ところが、褐炭や亜瀝青炭等の低品位炭は、持ち込まれる水分が多く、この水分により発電効率が低下する問題がある。このため、低品位炭を乾燥させて水分を除去する必要がある。
従来、このような石炭を乾燥する流動層乾燥装置は、底部が多数の開孔を有する通気可能な分散板である乾燥室と、乾燥室下部に位置するチャンバ室とを備えている。すなわち、この流動層乾燥装置は、流動化ガス(乾燥用気体)を風箱から多孔板を介して乾燥室に供給することによって被乾燥物を流動させつつ乾燥させている(特許文献1)。
特開2008−89243号公報
ところで、褐炭等の水分含有量が高いものを乾燥する際に、流動層乾燥装置から発生する蒸気は飽和蒸気であるので、その有効利用のために、水蒸気タービンで発電を行ったり、コンプレッサーで圧縮・昇温し、乾燥熱源として再利用することが提案されているが、以下のような問題がある。
1)発生蒸気である乾燥排ガスには粉塵等が含まれるため、水蒸気タービンのブレード磨耗を起こすので、その捕集に、例えば電気集塵機等の集塵装置を用いるが、機器容量が大きく、低コスト化が課題となる。
2)また、下流側の水蒸気タービンやコンプレッサーなどの回転機器の磨耗防止のため、出口粉塵濃度を数mg/Nm3オーダーに抑えたいが、褐炭粒子は電気抵抗が大きく、荷電が不安定になるなどの理由により、捕集性の悪化が懸念される。
3)また、発生蒸気である乾燥排ガスは水分飽和である為、褐炭粒子の電気抵抗は低下することが予想されるが、電気抵抗が極端に小さくなると、電極での再飛散を起こし捕集性が悪化する、という問題がある。
そこで、流動層乾燥装置からの発生蒸気中に含まれる粉塵を効率よく捕集できる簡易な対策を施すことが切望されている。
本発明は、前記問題に鑑み、流動層乾燥装置からの発生蒸気中に含まれる粉塵を効率よく捕集できる流動層乾燥設備を提供することを課題とする。
上述した課題を解決するための本発明の第1の発明は、水分含量が高い被乾燥物を乾燥する流動層乾燥装置と、前記伝熱部材によって被乾燥物が乾燥される際に発生する水分飽和状態の発生蒸気を流動層乾燥装置の外部に排出する発生蒸気ラインと、前記発生蒸気ラインに介装され、発生蒸気中の粉塵を除去する電気集塵装置と、前記発生蒸気ラインにおける電気集塵装置の下流側に介装され、発生蒸気の熱を回収する熱回収システムと、前記集塵装置から粉塵が除去された発生蒸気の一部を分岐し、流動化蒸気として流動層乾燥装置内に供給する分岐ラインと、前記流動層乾燥装置から抜き出された被乾燥物を冷却する冷却器と、前記発生蒸気ライン及び電気集塵装置の周囲に敷設される過熱媒体供給配管とを備え、前記電気集塵装置の電極表面に同伴水蒸気の一部が析出するまで発生蒸気の温度を低下させつつ、集塵を行うことを特徴とする流動層乾燥設備にある。
第2の発明は、第1の発明において、前記電気集塵装置の集塵状態を把握し、集塵状態が悪い場合には、前記過熱媒体供給配管に対する過熱媒体の供給を低減又は停止する制御を行う制御装置とを備えることを特徴とする流動層乾燥設備にある。
第3の発明は、第1の発明において、前記熱回収システムの出力状態を把握し、効率が悪い場合には、前記過熱媒体供給配管に対する過熱媒体の供給を増やす制御を行う制御装置とを備えることを特徴とする流動層乾燥設備にある。
第4の発明は、第1乃至3のいずれか一つの発明において、前記発生蒸気ラインの電気集塵装置の前段側に、水分投入装置を設けてなることを特徴とする流動層乾燥設備にある。
本発明によれば、粉塵や電極表面の濡れにより、集塵性が改善されると共に、粉塵の粒径や電気比抵抗の変化により、集塵性が改善されることとなる。
図1は、本発明の実施の形態に係る流動層乾燥装置を適用した流動層乾燥設備の一例を示す概略図である。 図2は、図1に示す流動層乾燥設備を適用した石炭ガス化複合発電システムの一例を示す概略図である。 図3は、第1の形態の流動層乾燥装置を示す概略図である。 図4−1は、第1の形態の流動層乾燥装置の集塵装置近傍を示す概略図である。 図4−2は、図4−1のX−X矢視断面図である。 図5は、第2の形態の流動層乾燥装置を示す概略図である。
以下に、本発明に係る実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施の形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
本実施の形態について、図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態に係る流動層乾燥装置を適用した流動層乾燥設備の一例を示す概略図である。
図1に示すように、本実施形態に係る流動層乾燥設備100は、供給ホッパ120から供給され、水分含量が高い被乾燥物である褐炭101を乾燥する流動層乾燥装置102と、流動層乾燥装置102内に設けられ、管状の内部に過熱蒸気(例えば150℃の蒸気)Aを供給して褐炭101中の水分を除去する伝熱部材(加熱手段)103と、前記伝熱部材103によって褐炭101が乾燥される際に発生する発生蒸気104を流動層乾燥装置102の外部に排出する発生蒸気ラインLと、前記発生蒸気ラインLに介装され、発生蒸気104中の粉塵を除去する集塵装置105と、発生蒸気ラインLにおける集塵装置105の下流側に介装され、発生蒸気104の熱を回収する熱回収システム106と、前記集塵装置105から粉塵が除去された発生蒸気104の一部を分岐し、流動化蒸気107として流動層乾燥装置102内に供給する分岐ラインLと、前記流動層乾燥装置102から抜き出された乾燥褐炭108を冷却して製品炭109とする冷却器110とを備えるものである。
なお、符号116は流動化ガスである流動化蒸気107を整流する整流板を図示する。
流動層乾燥設備100において、褐炭101は、供給ホッパ120により供給ラインL0を介して流動層乾燥装置102内に投入され、流動層乾燥装置102内に別に導入される流動化蒸気107により流動されて流動層111を形成する。
上述した伝熱部材103は、この流動層111内に配置されている。伝熱部材103内には、150℃の過熱蒸気Aが供給され、その高温の過熱蒸気Aの潜熱を利用して褐炭101を間接的に乾燥させるようにしている。乾燥に利用された過熱蒸気Aは、例えば150℃の凝縮水Bとして流動層乾燥装置102の外部に排出されている。
すなわち、加熱手段である伝熱部材103内面では、過熱蒸気Aが凝縮して液体(水分)になるので、この際に放熱される凝縮潜熱を、褐炭101の乾燥の加熱に有効利用している。なお、高温の過熱蒸気A以外としては、相変化を伴う熱媒であれば何れでも良く、例えばフロンやペンタンやアンモニア等を例示することができる。また、伝熱部材103として熱媒体を用いる以外に電気ヒータを設置してもよい。
伝熱部材103によって褐炭101が乾燥される際に発生する発生蒸気104は、流動層乾燥装置102内において、流動層111の上部空間に形成されるフリーボード部Fから発生蒸気ラインLにより流動層乾燥装置102の外部に排出される。この発生蒸気104は、褐炭101が乾燥し微粉化したものが含まれているので、サイクロンや電気集塵機等の集塵装置105により集塵して固体成分115として分離する。
この固体成分115は、分離ラインL3を介して流動層乾燥装置102から抜き出された製品ラインL4において乾燥褐炭108に混合し、冷却器110で冷却し、製品炭109としている。この製品炭109は、例えばボイラ、ガス化炉等の原料として利用に供される。
一方、集塵装置105により集塵された後の発生蒸気104は、例えば105〜110℃の蒸気であるので、熱回収システム106で熱回収された後、水処理部112で処理され、排水113として流動層乾燥設備100の外部に排出されている。なお、集塵装置105により集塵された後の発生蒸気104は、例えば、熱交換器や蒸気タービン等に適用してその熱を有効利用するようにしてもよい。
また、集塵装置105により集塵された後の発生蒸気104の一部は、分岐ラインLに介装された循環ファン114により流動層乾燥装置102内に送られて、褐炭101の流動層111を流動させる流動化蒸気107として利用される。なお、流動層111を流動化させる流動化媒体としては、発生蒸気104の一部を再利用しているが、これに限定されず、例えば窒素、二酸化炭素またはこれらのガスを含む低酸素濃度の空気を用いてもよい。
なお、上述した流動層乾燥装置102は、伝熱部材103として、本実施例はチューブ形状の伝熱部材を例示しているが、本発明はこれに限定されず、例えば板状の伝熱部材を用いるようにしてもよい。
また、過熱蒸気Aを伝熱部材103に供給して褐炭101を間接的に乾燥させる構成を説明したが、これに限らず、褐炭101の流動層111を流動させる流動化蒸気107により褐炭101を直接乾燥させる構成、さらに加熱用の流動化ガスを供給して乾燥させる構成としてもよい。
なお、被乾燥物として褐炭101を例示したが、水分含量の高いものであれば、亜瀝青炭等を含む低品位炭や、スラッジ等の被乾燥物を乾燥対象としてもよい。
図1に示す流動層乾燥装置102で乾燥した製品炭109を用い、石炭ガス化複合発電(Integrated Coal Gasification Combined Cycle:IGCC)システムに適用した一例を説明する。図2は、図1に示す流動層乾燥設備100Aを適用した石炭ガス化複合発電システムの一例を示す概略図である。
図2に示すように、石炭ガス化複合発電システム200は、燃料である製品炭(乾燥褐炭)109がミル210により粉砕された微粉炭201aを処理してガス化ガス202に変換する石炭ガス化炉203と、前記ガス化ガス202を燃料として運転されるガスタービン(GT)204と、前記ガスタービン204からのタービン排ガス205を導入する排熱回収ボイラ(Heat Recovery Steam Generator:HRSG)206で生成した蒸気207により運転される蒸気タービン(ST)208と、前記ガスタービン204および/または前記蒸気タービン208と連結された発電機(G)209とを備えるものである。
この石炭ガス化複合発電システム200は、ミル210で粉砕された微粉炭201aを石炭ガス化炉203でガス化し、生成ガスであるガス化ガス202を得る。このガス化ガス202は、サイクロン211およびガス精製装置212で除塵およびガス精製された後、発電手段であるガスタービン204の燃焼器213に供給され、ここで燃焼して高温・高圧の燃焼ガス214を生成する。そして、この燃焼ガス214によってガスタービン204を駆動する。このガスタービン204は、発電機209と連結されており、ガスタービン204が駆動することによって発電機209が電力を発生する。ガスタービン204を駆動した後のタービン排ガス205は、まだ約500〜600℃の温度を持っているため、排熱回収ボイラ(HRSG)206へ送られ、ここで熱エネルギーが回収される。この排熱回収ボイラ(HRSG)206では、タービン排ガス205の熱エネルギーによって蒸気207が生成され、この蒸気207によって蒸気タービン208を駆動する。この排熱回収ボイラ(HRSG)206で熱エネルギーが回収された排ガス215は、ガス浄化装置216で排ガス215中のNOxおよびSOx分が除去された後、煙突217を介して大気中へ放出される。なお、図中、符号218は復水器、219は空気、220は圧縮機、221は空気を窒素(N)と酸素(O)とに分離する空気分離装置(ASU)を各々図示する。
この石炭ガス化複合発電システム200によれば、高い水分を有する褐炭101を用いてガス化する場合においても、効率的な流動層乾燥装置102により褐炭101を乾燥しているので、ガス化効率が向上し、長期間に亙って安定して発電を行うことができる。
また、石炭ガス化複合発電システム200においては、ガスタービンおよび蒸気タービンの組み合わせによって、従来40%程度であった石炭焚発電プラントの効率を約46%まで向上させることができる。このプラント効率の向上によって、COの排出量は従来の石炭焚ボイラに対して約13%削減できる。
なお、本実施の形態に係る流動層乾燥設備100で乾燥した製品炭109を用いた発電システムとしては、上述した石炭ガス化複合発電システム200に限らない。例えば、図には明示しないが、流動層乾燥設備100で乾燥した製品炭109をボイラ火炉に供給し、当該ボイラ火炉で発生した蒸気で蒸気タービンを駆動して発電機により出力を得る褐炭炊ボイラによる発電システムであってもよい。
[第1の実施形態]
以下、本発明の第1の形態の流動層乾燥装置について図3を参照して説明する。図3は、第1の形態の流動層乾燥装置を示す概略図であり、図4−1は、第1の形態の流動層乾燥装置の集塵装置近傍を示す概略図であり、図4−2は、図4−1のX−X矢視断面図である。
これらの図面に示すように、本実施形態の流動層乾燥設備100Aは、水分含量が高い被乾燥物である褐炭101を乾燥する流動層乾燥装置102と、伝熱部材103によって被乾燥物(褐炭)101が乾燥される際に発生する水分飽和状態の発生蒸気(水分飽和蒸気)104を流動層乾燥装置102の外部に排出する発生蒸気ラインLと、前記発生蒸気ラインLに介装され、発生蒸気104中の粉塵を除去する電気集塵装置105と、発生蒸気ラインLにおける電気集塵装置105の下流側に介装され、発生蒸気104の熱を回収する熱回収システムである蒸気タービン150と、前記電気集塵装置105から粉塵が除去された発生蒸気104の一部を分岐し、流動化蒸気107として流動層乾燥装置102内に供給する分岐ラインLと、前記流動層乾燥装置102から抜き出された乾燥物(乾燥褐炭)108を冷却する冷却器110と、前記発生蒸気ラインL1及び電気集塵装置105の周囲に敷設される過熱媒体供給配管(蒸気トレース)130とを備え、前記電気集塵装置105の電極表面に同伴水蒸気の一部が析出するまで発生蒸気の温度を低下させつつ、集塵を行うものである。
発生蒸気104の温度を低下させることにより、発生蒸気ラインL1の配管132内の発生蒸気104の凝縮が生じ、電気集塵装置105内の温度が若干下がり、粉塵が発生した凝縮水の核に取り込まれ、集塵効率が向上することとなる。
ここで、発生蒸気の温度低下を過度に行うと、後流側の熱回収システムである例えば蒸気タービン150での水蒸気量が減るので、調整する。なお、図3中、符号151は凝縮器である。
この調整は、過熱媒体供給配管(蒸気トレース)130内に供給する過熱媒体131の供給及び停止により行う。
すなわち、水蒸気量が減ると、蒸気タービン150の発電効率が低下するので、過熱媒体供給配管(蒸気トレース)130内に供給する過熱媒体131の供給を開始して、発生蒸気104中の凝縮を抑制する。
なお、図3中、蒸気トレース130は破線で示しており、具体的には図4−1に示すように、発生蒸気ラインL1の配管の表面に過熱媒体供給チューブ等を敷設するようにしている。
このように、電気集塵装置105内の電極表面に同伴水蒸気が析出する程度まで発生蒸気104の温度下げる制御を行うようにして、集塵効率を向上させている。
本褐炭乾燥プロセスにおいては、流動層乾燥装置102からの発生蒸気104が飽和水蒸気であるため、幾分温度を低下させることで、電極へ容易に水分を析出させることが可能となる。
ここで、電極温度の調整は、電気集塵装置105への入口ガス温度を低下させることで行うようにしている。
発生蒸気104のガス温度は約105〜110℃であるため、若干の温度低下によって、容易に凝縮が起こるが、過度の蒸気の凝縮は発電効率の低下を招くため、流動層乾燥装置102から電気集塵装置105への配管は、その過度の温度低下を防ぐため、図4−2に示すように、発生蒸気ラインL1の配管132の周囲に保温材133を設けて保温を行っており、その放熱分を補うための過熱を過熱媒体131により、図示しない制御装置で制御するようにしている。
発生蒸気104を過熱する過熱媒体131としては、流動層乾燥装置102の伝熱部材103内に供給する150℃の過熱蒸気Aや、その潜熱を用いて乾燥後に凝縮する150℃の凝縮水Bを利用することで、外部からの供給を抑制するように、図示しない制御装置で制御している。
電極表面への水分凝縮調整は、この過熱の度合い(蒸気量など)の調節で行うようにすればよい。
これにより、本発明では発生蒸気104である乾燥排ガス温度の低下により電極表面温度が露点以下となり水分が一部析出し、これにより、濡れた電極及び、電気集塵装置105の内壁に粉塵が効率的に補足されることとなる。
[第2の実施形態]
以下、本発明の第2の実施形態の流動層乾燥装置について図5を参照して説明する。
図5に示すように、本実施形態の流動層乾燥設備100Bは、第1の実施形態の流動層乾燥設備100Aにおいて、さらに、発生蒸気ラインL1の電気集塵装置105の前段側に、水分投入装置135を設けている。
前記水分投入装置135により、低温の水を発生蒸気104中に噴霧することで、発生蒸気104中の水蒸気を凝縮させている。
この結果、発生蒸気104中に浮遊する粉塵が核となり、その周囲に水蒸気が凝縮し、これに粉塵が付着し、粉塵の粒径が増加することとなる。
この際、冷たい微粒水滴を噴霧することで、急激な冷却により粉塵が核となり凝縮現象が増長され、集塵効率が向上することとなる。
また、褐炭等においては、粒子比抵抗が小さいために一旦集塵電極に捕集されても、抵抗が小さいために再飛散(ジャンピング)を起こすとされるが、粉塵が微小液滴凝縮の核となり、粒径が増大すること、あるいは粉塵表面の濡れによって、捕集性が改善されるので、これを防止することができる。
また、水分投入装置135からの噴霧水の供給によって濡れた電極及び、集塵機内壁に、粉塵が効率よく補足されるので、水分投入により集塵効率の向上を図ることができる。
一方、粒子比抵抗が大きな場合においては、電気集塵装置105内で形成されるダスト層が絶縁破壊し、荷電状態が不安定化するし、集塵性能が低下する、逆電離といわれる問題があるが、このような場合に対しても粒子表面の濡れによって、表面伝導が増加する為、逆電離が発生せずに、安定した集塵が可能となる。
このように、本発明によれば、粉塵や電極表面の濡れにより、集塵性が改善されると共に、粉塵の粒径や電気比抵抗の変化により、集塵性が改善されることとなる。
以上のように、本発明に係る流動層乾燥設備は、発生蒸気中に含まれる粉塵を効率よく捕集できる対策を実施することに適している。
100、100A、100B 流動層乾燥設備
101 褐炭
102 流動層乾燥装置
103 伝熱部材
104 発生蒸気
105 集塵装置
106 熱回収システム
107 流動化蒸気
108 乾燥褐炭
109 製品炭
110 冷却器
111 流動層
112 水処理部
113 排水
114 循環ファン
115 固体成分
116 ガス浄化装置
130 過熱媒体供給配管(蒸気トレース)
131 過熱媒体
132 配管
133 保温材
135 水分投入装置
200 石炭ガス化複合発電システム
201 石炭
201a 微粉炭
202 ガス化ガス
203 石炭ガス化炉
204 ガスタービン(GT)
205 タービン排ガス
206 排熱回収ボイラ(HRSG)
207 蒸気
208 蒸気タービン(ST)
209 発電機(G)
210 ミル
211 サイクロン
212 ガス精製装置
213 燃焼器
214 燃焼ガス
215 排ガス
217 煙突
218 復水器
219 空気
220 圧縮機
221 空気分離装置(ASU)
A 過熱蒸気
B 凝縮水
F フリーボード部

Claims (4)

  1. 水分含量が高い被乾燥物を乾燥する流動層乾燥装置と、
    伝熱部材によって被乾燥物が乾燥される際に発生する水分飽和状態の発生蒸気を流動層乾燥装置の外部に排出する発生蒸気ラインと、
    前記発生蒸気ラインに介装され、発生蒸気中の粉塵を除去する電気集塵装置と、
    前記発生蒸気ラインにおける電気集塵装置の下流側に介装され、発生蒸気の熱を回収する熱回収システムと、
    前記電気集塵装置から粉塵が除去された発生蒸気の一部を分岐し、流動化蒸気として流動層乾燥装置内に供給する分岐ラインと、
    前記流動層乾燥装置から抜き出された被乾燥物を冷却する冷却器と、
    前記発生蒸気ライン及び電気集塵装置の周囲に敷設される過熱媒体供給配管とを備え、
    前記電気集塵装置の電極表面に同伴水蒸気の一部が析出するまで、発生蒸気の温度を低下させつつ、集塵を行うことを特徴とする流動層乾燥設備。
  2. 請求項1において、
    前記電気集塵装置の集塵状態を把握し、集塵状態が悪い場合には、前記過熱媒体供給配管に対する過熱媒体の供給を低減又は停止する制御を行う制御装置とを備えることを特徴とする流動層乾燥設備。
  3. 請求項1において、
    前記熱回収システムの出力状態を把握し、効率が悪い場合には、前記過熱媒体供給配管に対する過熱媒体の供給を増やす制御を行う制御装置とを備えることを特徴とする流動層乾燥設備。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一つにおいて、
    前記発生蒸気ラインの電気集塵装置の前段側に、水分投入装置を設けてなることを特徴とする流動層乾燥設備。
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