JP2011213216A - 膝保護用エアバッグ装置 - Google Patents

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Kazuhiro Nakayama
一弘 中山
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Abstract

【課題】エアバッグ組付体を簡便にボディ側に取り付けることができ、また、ボディ側からの取り外しも容易な膝保護用エアバッグ装置を提供すること。
【解決手段】膝保護用エアバッグ装置Sが、エアバッグ組付体AMと、エアバッグ組付体AMを車両のボディ側に取り付けるための取付ブラケット76と、を、備える。ケース49が、取付ブラケット76に取り付けられる取付部材66を、備える。取付部材66が、前方に突出する係止クリップ68を備え、係止クリップ68が、後方から、取付ブラケット76に形成される係止孔に挿入させることにより、係止孔周縁を係止可能とされる。取付ブラケット76が、エアバッグカバーの周囲の内装材の取り外しにより形成されるスペースにエアバッグ組付体AMを移動させるように、係止クリップ68をスライド移動させて、係止クリップ68による係止孔周縁の係止を解除可能な開口部を、備えてている。
【選択図】図2

Description

本発明は、座席に着座した乗員の膝の前方に、配置される膝保護用エアバッグ装置に関する。
従来、膝保護用エアバッグ装置では、折り畳まれたエアバッグと、エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、エアバッグとインフレーターとを収納するとともに車両後方側を開口させて構成されるケースと、ケースの車両後方側を覆うエアバッグカバーと、を備える構成として、折り畳まれたエアバッグとインフレーターとを内部に収納させたケースに、エアバッグカバーを取り付けた状態のエアバッグ組付体を、ケースに形成される取付部材を車両のボディ側の部材であるインパネリインフォースメントから延びる取付ブラケットに取り付けることにより、車両のボディ側に取り付けて、車両に搭載していた(例えば、特許文献1参照)。
この従来の膝保護用エアバッグ装置では、ケースから延びる取付ブラケットを、ボディ側から延びる取付ブラケットに、ケースの左右両側における上方側と下方側となる4箇所で、ボルト止めすることにより、エアバッグ組付体を車両のボディ側に取り付ける構成であった。
特開2008−254501公報
しかし、従来の膝保護用エアバッグ装置では、ボディ側の取付ブラケットに固着させるナットに、ケース側から延びる取付ブラケットに貫通させたボルトを締結させて、エアバッグ組付体を車両のボディ側に取り付けていることから、4箇所に配置されるボルトを、それぞれ、ナットに締結させる必要があった。また、膝保護用エアバッグ装置の周囲には、多くの周辺機器が配置されており、ボルト締結用の作業スペースを大きく確保し難い。そのため、従来の膝保護用エアバッグ装置では、エアバッグ組付体の取付ブラケットへの取付作業が容易ではなく、エアバッグ組付体の取付ブラケットへの取付作業性を向上させる点に、改善の余地があった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、エアバッグ組付体を簡便にボディ側に取り付けることができ、また、ボディ側からの取り外しも容易な膝保護用エアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明に係る膝保護用エアバッグ装置は、座席に着座した乗員の膝の前方に、配置されるとともに、
内部に膨張用ガスを流入させて乗員の膝を保護可能に膨張するエアバッグと、エアバッグに前記膨張用ガスを供給するインフレーターと、エアバッグとインフレーターとを内部に収納させて車両後方側を開口させたケースと、ケースの車両後方側を覆うエアバッグカバーと、を有したエアバッグ組付体と、
エアバッグ組付体を車両のボディ側に取り付けるためのボディ側から延びる取付ブラケットと、
を、備えて構成され、
エアバッグカバーの周囲に、内装材が隣接して配設される構成の膝保護用エアバッグ装置であって、
ケースが、取付ブラケットに取り付けられる取付部材を、備え、
取付部材が、取付座と、取付座から前方に突出するように形成されるとともに取付ブラケットに形成される係止孔の周縁を係止可能な係止クリップと、を備えて、構成され、
係止クリップが、係止孔の後方から係止孔に挿入させることにより、係止孔周縁を係止可能な構成とされ、
取付ブラケットが、内装材の取り外し時に、内装材の取り外しにより形成されるスペースにエアバッグ組付体を移動させるように、係止クリップをスライド移動させて、係止クリップによる係止孔周縁の係止を解除可能な開口部を、係止孔に隣接させて、配設させていることを特徴とする。
本発明の膝保護用エアバッグ装置では、エアバッグ組付体を車両のボディ側に取り付ける取付部材が、前方に突出する係止クリップから、構成され、この係止クリップを、ボディ側から延びる取付ブラケットに形成される係止孔に、後方側から挿入させれば、係止クリップが係止孔周縁を係止することとなって、エアバッグ組付体をボディ側に取り付けることができる。すなわち、本発明の膝保護用エアバッグ装置は、エアバッグ組付体を、作業者が手で押し込むように前方移動させるだけで、ボディ側に取り付けることができることから、従来のごとくボルトの締結作業が不要となって、簡便に車両のボディ側に取り付けることができる。
また、本発明の膝保護用エアバッグ装置では、車両搭載後にも、エアバッグカバーの周囲に隣接して配置される内装材を取り外し、内装材の取り外しにより形成されるスペースにエアバッグ組付体を進入させるように、エアバッグ組付体をスライド移動させて、係止クリップを、係止孔に隣接して配置される開口部に挿入させれば、係止クリップによる係止孔周縁の係止を解除させることができることから、メンテナンス作業時等に、エアバッグ組付体を車両から取り外すことも、容易である。そして、本発明の膝保護用エアバッグ装置では、内装材を取り外さない限り、係止クリップによる係止孔周縁の係止を解除できないことから、通常走行時やエアバッグの展開膨張時に、係止クリップと係止孔周縁との係止が解除される虞れはない。
したがって、本発明の膝保護用エアバッグ装置では、エアバッグ組付体を簡便にボディ側に取り付けることができ、また、ボディ側からの取り外しも容易である。
また、本発明の膝保護用エアバッグ装置では、エアバッグ組付体を取付ブラケットに取り付ける際のボルト締結作業用の作業スペースも考慮しなくてよいことから、搭載スペースの狭い車両にも容易に搭載することができる。そして、本発明の膝保護用エアバッグ装置の取付ブラケットと、取付部材(取付座及び係止クリップ)と、の組み合わせを採用すれば、取付ブラケット及びケースの取付部材の外形形状を、車種に応じて大きく変更しなくともよいことから、取付ブラケットとケースとを容易に共用化を図ることも可能となる。
さらに、本発明の膝保護用エアバッグ装置において、開口部を、係止孔の上側に形成して、エアバッグ組付体及び係止クリップを、上方にスライド移動させる構成とすれば、内装材を取り外した後、エアバッグ組付体を持ち上げるように移動させなければ、係止クリップによる係止孔周縁の係止を解除できないことから、係止クリップと係止孔周縁との係止が、不用意に解除されることを防止できて、好ましい。
さらにまた、上記構成の膝保護用エアバッグ装置において、係止クリップを、
取付座から前方に突出するように形成される支持杆と、
支持杆の前端付近から、後方に向けて拡開するように、相互に対向して形成されるとともに、後端側の係止端部を、係止孔周縁に係止させる構成の2つの係止片部と、
を、備える構成とし、
各係止片部を、係止クリップのスライド方向と略直交し、かつ、前後方向と略直交する方向側で、相互に対向するように、形成し、
取付ブラケットを、係止孔周縁において、各係止片部に対応して、係止クリップのスライド方向と略直交し、かつ、前後方向と略直交する方向側で相互に対向するように形成するとともに、係止クリップのスライド移動時に、係止片部の係止孔からの抜けをガイドする抜けガイド部材を、備える構成とし、
係止クリップを、係止孔周縁を係止させた状態から、さらに取付ブラケットに対して前方移動可能な構成とし、
各抜けガイド部材を、係止片部の前端側に配置される閉じ片と、係止片部のスライド方向側に配置されるガイド片と、を、有する構成として、
各閉じ片を、係止クリップの前方移動時に、各係止片部を、ガイド片間に挿通可能に、撓ませる構成とし、
各ガイド片を、係止クリップを開口部に挿入させた状態で、各係止片部の撓んだ状態を維持して、係止クリップの係止孔からの抜け移動をガイド可能に、構成することが好ましい。
上記構成の膝保護用エアバッグ装置では、内装材を取り外した状態で、エアバッグ組付体を、係止クリップを係止孔に押し込むように前方移動させなければ、係止クリップを開口部に挿入させるようにスライド移動させることができないことから、係止クリップと係止孔周縁との係止が、不用意に解除されることを、的確に防止することができる。また、上記構成の膝保護用エアバッグ装置では、取付ブラケットに、係止クリップにおける係止片部の係止孔からの抜けをガイドする抜けガイド部材が形成されていることから、係止クリップを、係止孔に押し込むように前方移動させ、さらに、開口部に挿入させるようにスライド移動させるだけで、抜けガイド部材によって、係止クリップの係止片部を、係止端部と係止孔周縁との係止を解除させるように、撓ませることができる。そのため、作業者がエアバッグ組付体を手で持つようにして、エアバッグ組付体を前方移動させた後、内装材の取り外しにより形成されるスペースにエアバッグ組付体を挿通させ、その後、エアバッグ組付体を後方移動させるだけで、エアバッグ組付体を取付ブラケットから取り外すことができ、治具等を利用した係止クリップの取り外し作業が不要であることから、取り外し作業が一層容易である。
さらにまた、上記構成の膝保護用エアバッグ装置において、各係止片部に、係止端部から後方に延びるとともに、係止孔の内周面に当接されるストッパ片を、配設させる構成とすれば、係止片部相互が、係止端部を相互に離隔させるように開いて係止孔から抜けてしまうことを、防止できる。そのため、上記構成の膝保護用エアバッグ装置では、作動時において、係止クリップが、ケースから後方に突出するエアバッグにより、車両後方側に引っ張られた際に、ストッパ片が、係止孔の内周面に当接されて、係止片部を、係止端部を相互に離隔させるように開くことを的確に防止できて、係止端部による係止孔周縁の係止状態を確実に維持させることができて、好ましい。
さらにまた、上記構成の膝保護用エアバッグ装置において、取付ブラケットにおける係止孔の周縁部と、取付座と、の間に、弾性体からなるとともに、取り外し可能に構成されるスペーサを、介在させる構成とすれば、このスペーサを取り外さなければ、エアバッグ組付体を前方移動させることができず、通常使用時において、乗員が押圧してエアバッグ組付体を前方移動させてしまうこと等を、防止できて、好ましい。また、このスペーサは、弾性体から構成されていることから、車両走行時に発生する振動によるガタツキを低減させたり吸収させることも、可能となる。
さらにまた、上記構成の膝保護用エアバッグ装置において、ケースと取付部材とを、合成樹脂製として、一体的に形成すれば、部品点数を低減させることができて、製造工数及びコストを低減させることが可能となって、好ましい。
本発明の一実施形態である膝保護用エバッグ装置の使用状態を示す車両前後方向の概略縦断面図である。 実施形態の膝保護用エアバッグ装置の車両前後方向の概略拡大縦断面図である。 実施形態の膝保護用エアバッグ装置の車両左右方向の概略拡大縦断面図であり、図2のIII−III部位に対応する。 図2のIV−IV部位の部分拡大断面図である。 実施形態の膝保護用エアバッグ装置の使用状態を示す車両後方側から見た概略正面図である。 実施形態の膝保護用エアバッグ装置に使用するエアバッグカバー、ケース、及び、リテーナを、車両前方側から見た概略分解斜視図である。 実施形態の膝保護用エアバッグ装置において、左側の取付ブラケットにおける固定座部とケースの取付部材とを示す車両前方側から見た部分拡大正面図である。 図7の固定座部と取付部材とを示す側面図であり、前方を上側とした図である。 図7のIX−IX部位の部分拡大断面図である。 図7のX−X部位の部分拡大断面図である。 図8のXI−XI部位の部分拡大断面図である。 取付ブラケットにおける固定座部の部位付近を示す車両前方側から見た部分拡大正面図である。 図12の固定座部の側面図であり、前方を上側とした図である。 図12のXIV-XIV部位の断面図である。 図12のXV−XV部位の断面図である。 図12のXVI−XVI部位の断面図である。 図13のXVII−XVII部位の断面図である。 ケースにおける取付部材の部位付近を示す車両前方側から見た部分拡大正面図である。 図18の取付部材の側面図であり、前方を上側とした図である。 図18のXX−XX部位の断面図である。 図18のXXI−XXI部位の断面図である。 図19のXXII−XXII部位の断面図である。 ケースの取付座と取付ブラケットの固定板部との間に介在されるスペーサの斜視図である。 実施形態の膝保護用エアバッグ装置において、係止クリップを係止孔周縁に係止させる過程を示す前後の水平方向に沿った部分拡大断面図である。 実施形態の膝保護用エアバッグ装置において、スペーサを取り外して、係止クリップを係止孔に押し込む状態を示す前後の鉛直方向に沿った部分拡大断面図である。 実施形態の膝保護用エアバッグ装置において、スペーサを取り外して、係止クリップを係止孔に押し込む状態を示す前後の水平方向に沿った部分拡大断面図である。 実施形態の膝保護用エアバッグ装置において、係止クリップの前方移動後に、上昇移動させる状態を示す左右の鉛直方向に沿った部分拡大断面図である。 実施形態の膝保護用エアバッグ装置において、係止クリップの前方移動後に、上昇移動させる状態を示す前後の鉛直方向に沿った部分拡大断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。実施形態の膝保護用エアバッグ装置(以下「エアバッグ装置」と省略する)Sは、図1,5に示すように、乗員としての運転者Dの膝K(KL,KR)を保護できるように、運転者Dの車両前方側であるステアリングコラム6の下方に配設されている。なお、本明細書における上下、左右、及び、前後は、エアバッグ装置Sを車両に搭載させた際の車両の上下・左右・前後の方向に対応するものである。
ステアリングコラム6は、図1,5に示すように、コラム本体7とコラムカバー10とを備えている。コラム本体7は、図1に示すように、メインシャフト8と、メインシャフト8の周囲を覆うコラムチューブ9と、から構成されている。
コラムカバー10は、略四角筒形状の合成樹脂製として、コラム本体7を覆うように、コラム本体7の軸方向に沿って配設されている。コラムカバー10におけるインストルメントパネル(以下「インパネ」と省略する)11から突出する部位の後面10aは、略長方形板状とし、車両前後方向で、後上がりの曲面状に形成されている(図1参照)。
エアバッグ装置Sは、図1〜3に示すように、エアバッグ組付体AMと、エアバッグ組付体AMをボディ1側のインパネリインフォースメント2に取り付けるための取付ブラケット76,76と、を備えて構成されている。
エアバッグ組付体AMは、折り畳まれたエアバッグ36と、エアバッグ36に膨張用ガスを供給するインフレーター28と、エアバッグ36とインフレーター28とを内部に収納させて車両後方側を開口させたケース49と、エアバッグ36をケース49に取り付けるリテーナ42と、ケース49の車両後方側を覆うエアバッグカバー15と、を備えて構成されている。
エアバッグカバー15は、オレフィン系等の熱可塑性エラストマーから形成されて、ケース49の車両後方側を覆い可能に、構成されている。このエアバッグカバー15は、図5に示すように、アッパパネル11aとロアパネル11bとから構成されるインパネ11のロアパネル11b側に配設されている。詳細に説明すれば、エアバッグカバー15の周囲には、左右両側と上側における左右両縁付近の部位とを囲むように、インパネ11のロアパネル11bが、隣接して配置されている(図3,5参照)。また、エアバッグカバー15の下側には、アンダーカバー12が、隣接して配置されている(図1,2参照)。エアバッグカバー15は、図2,6に示すように、ケース49の車両後方側の開口50a付近に配設される扉配設部16と、扉配設部16の周囲に延びる一般部26と、を備えている。一般部26は、図3に示すように、車両搭載時に、後面側を、周囲のロアパネル11bの後面と略面一とされるとともに、図5に示すように、左右方向側の幅寸法をコラムカバー10より幅広として、コラムカバー10の下方の領域を覆う構成とされている。
扉配設部16は、ケース49の開口50aを覆う扉部17と、扉部17の上下両側から前方に向かって延びる上壁部21,下壁部22と、ケース49の側壁部58,59の外周側を部分的に覆うように配置される突出片23,24と、を備えている。扉部17は、ケース49の開口50aより僅かに大きく形成されて、開口50aの車両後方側を覆う略長方形板状とされている。実施形態の場合、扉部17は、周囲に、車両後方側から見て扁平の逆U字形状とされる薄肉の破断予定部18と、上縁側に配置されて開き時の回転中心となるヒンジ部19と、を配設させて、開き時に、下開きで開く構成とされている(図1,2の二点鎖線参照)。
上壁部21は、実施形態の場合、図2に示すように、ケース49のエアバッグ収納部50内に折り畳まれて収納されるエアバッグ36の上方を覆うように、構成されており、前端付近に、ケース49に形成される係止爪部55を係止させるための長方形状に開口した係止穴部21aを、左右方向に沿った4箇所に、配設させている(図6参照)。下壁部22は、ケース49におけるエアバッグ収納部50の下方を覆うように構成されており、前縁側における左右方向の中央付近に、ケース49に形成される突出片56の開口56aに挿入可能な挿入用突起22aを、有している。突出片23は、図3,6に示すように、上壁部21の後端付近における左右両端側から、ケース49の側壁部58,59の外周側に位置するように、下方に向かって突出するように形成されている。突出片24は、突出片23の下方において、扉部17の左右両縁側における下端近傍となる領域から、ケース49の左右の側壁部58,59の外周側に位置するように、前方に向かって突出して、形成されている(図6参照)。各突出片23,24は、左右方向の内側に向かって突出する位置決め用の突起部23a,24aを備えている。これらの突起部23a,24aは、ケース49の側壁部58,59に形成される貫通孔58a,58b,59a,59bに挿通されて、ケース49とエアバッグカバー15との位置決めを図るためのものである(図3,6参照)。
インフレーター28は、図2,3に示すように、軸方向を車両の左右方向に沿って配設されるシリンダタイプとして構成され、実施形態の場合、ケース49における後述するインフレーター収納部61内に、本体29の右端29c側を突出させるようにして、収納されている。インフレーター28は、略円柱状の本体29と、本体29の外周側を覆うディフューザー33と、を備えて構成されている。本体29の一端側(実施形態の場合、左端29b側)には、複数のガス吐出口29aが、配設されている。そして、インフレーター収納部61から突出している本体29の他端側(右端29c側)には、作動信号入力用のリード線31を結線させたコネクタ30が、接続されることとなる。ディフューザー33は、本体29を覆い可能な略円筒状の板金製の保持筒部33aと、保持筒部33aから突出する複数(実施形態では2本)のボルト33cと、を備えて構成されている。保持筒部33aは、本体29のガス吐出口29aから吐出される膨張用ガスを流出可能な複数のガス流出口33bを、車両搭載状態の保持筒部33aにおける車両後方側の面に、開口させて構成されている。そして、実施形態の場合、インフレーター28は、ディフューザー33に形成されるボルト33cを、ケース49におけるインフレーター収納部61から突出させて、ナット34止めすることにより、ケース49に取り付けられている。
エアバッグ36は、可撓性を有したポリエステル糸やポリアミド糸等からなる織布から形成される袋状とされて、膨張完了時の形状を、図1,5の二点鎖線に示すように、乗員としての運転者Dの左右の膝KL,KRを保護可能な左右に幅広の略長方形板状とされている。また、膨張完了時のエアバッグ36の下端側には、リテーナ42に周縁37を押えられてケース49に取り付けられるガス流入用開口38が、形成されている(図2,3参照)。このガス流入用開口38は、リテーナ42に対応して、開口形状を、左右に幅広な略長方形状として構成され、実施形態のエアバッグ36は、インフレーター28のガス吐出口29aから吐出される膨張用ガスを、このガス流入用開口38から、内部に流入させることとなる。また、エアバッグ36におけるガス流入用開口38の周縁37には、図2,4に示すように、リテーナ42に形成される係止爪部44,45を挿通可能な挿通孔39が、多数形成されている。そして、実施形態の場合、エアバッグ36は、リテーナ42によって、ガス流入用開口38の周縁37を、ケース49の取付壁部51に取り付けられている。
エアバッグ36のガス流入用開口38の周縁37をケース49に取り付けるリテーナ42は、実施形態の場合、後述するケース49と同様に、ガラス繊維を含有させたポリアミド樹脂からなる合成樹脂製とされている。リテーナ42は、図6に示すように、略四角環状とされる押え板部43と、押え板部43から前方に突出する係止爪部44,45と、を備えている。押え板部43は、外形形状を、ケース49の取付壁部51に対応して、左右方向の幅寸法を大きくした横長の略長方形環状とされている。係止爪部44,45は、押え板部43の全周にわたって略均一の間隔で多数配置されており、それぞれ、前方に突出して、先端を側方(実施形態の場合左側)に向けるように、断面略L字形状とされている。詳細に説明すれば、係止爪部44,45は、図4,6に示すように、前方に向かって突出するように前後方向に略沿って配置される係止軸部44a,45aと、係止軸部44a,45aの先端(前端)から左側に突出して係止孔52,53周縁に係止可能な係止片部44b,45bと、を備えている。
なお、実施形態の場合、係止爪部44,45は、図4,6に示すように、係止片部44b,45bの左右方向側の幅寸法に差を設けた2種類、形成されている。左右方向側の幅寸法を大きく設定された(係止強度を大きく設定された)係止片部45bを備える係止爪部45は、押え板部43において、下側の左右両端側と中央付近との3箇所と、上側の2箇所と、に、配置され、左右方向側の幅寸法を小さく設定された(係止強度を小さく設定された)係止片部44bを備える係止爪部44は、押え板部43の左右両側を含めた残りの部位に、略等間隔で配置されている。このリテーナ42は、係止爪部44,45を挿通孔39から突出させるようにして、押え板部43をエアバッグ36の内部に配置させた状態で、各係止爪部44,45を、取付壁部51の係止孔52,53に挿通させ、取付壁部51の裏面側(前面側)から係止片部44b,45bを突出させた状態で、全体を左に移動させることにより、図4に示すように、係止片部44b,45bを係止孔52,53の周縁に係止させて、エアバッグ36のガス流入用開口38の周縁37を、取付壁部51に取り付ける構成である。
ケース49は、実施形態の場合、ガラス繊維を含有させたポリアミド樹脂からなる合成樹脂製とされている。ケース49は、実施形態の場合、図2,3,6に示すように、エアバッグ36を収納させるためのエアバッグ収納部50と、エアバッグ収納部50の前側に配置されてインフレーター28を収納させるためのインフレーター収納部61と、ケース49(エアバッグ組付体AM)を取付ブラケット76に取り付けるための取付部材66と、を備えて構成されている。
エアバッグ収納部50は、エアバッグ36のガス流入用開口38の周縁37を取り付けるための取付壁部51と、取付壁部51の左右両端側から後方に突出するように形成される側壁部58,59と、を備えている。
取付壁部51は、図2,3に示すように、上下方向に略沿って配置されるもので、左右方向の幅寸法を大きくした横長の長方形板状とされて、中央に、エアバッグ36のガス流入用開口38に対応した開口51aを、備えている。取付壁部51における開口51aの周縁には、リテーナ42に形成される係止爪部44,45の係止軸部44a,45aを挿通可能として、周縁を係止片部44b,45bに係止される係止孔52,53が、係止爪部44,45に対応して、多数形成されている(図4,6参照)。この係止孔52,53も、係止爪部44,45に対応して、2種類形成されている。係止爪部44用の係止孔52は、外形形状を、係止片部44bを挿通可能な略長方形状として、構成され、係止爪部45用の係止孔53は、係止片部45bを挿通可能な略長方形状の広幅部53aと、広幅部53aの左側に形成されて広幅部53aより上下方向側の開口幅寸法を小さく設定されて係止軸部45aのみを挿通可能とされる狭幅部53bと、を備える構成とされている。
取付壁部51の上縁側には、エアバッグカバー15の上壁部21を係止する係止爪部55が、形成されている。係止爪部55は、図6に示すように、左右方向に沿った4箇所に、形成されるもので、それぞれ、取付壁部51から上方に突出して、先端を車両前方側に向けるように、断面略L字形状とされている(図2参照)。この係止爪部55は、係止穴部21aから突出している先端55aを係止穴部21aの周縁に係止させることにより、上壁部21を取り付ける構成である。また、取付壁部51の下縁側における左右方向の中央には、斜め後下方に向かって突出する突出片56が、形成されている。この突出片56には、エアバッグカバー15の下壁部22に形成される挿入用突起22aを挿入可能な開口56aが、形成されている。
側壁部58,59は、折り畳まれたエアバッグ36の左右方向の外周側を覆い可能に、取付壁部51の左右両縁側から車両後方側に突出して、形成されている(図3,6参照)。側壁部58,59には、エアバッグカバー15の突出片23,24に形成される突起部23a,23bを挿通可能な貫通孔58a,58b,59a,59bが、形成されている(図3,6参照)。すなわち、実施形態では、折り畳まれたエアバッグ36は、図2,3に示すように、左右両側を、エアバッグ収納部50の側壁部58,59に覆われ、上方をエアバッグカバー15の上壁部21に覆われ、下方をエアバッグカバー15の下壁部22に覆われるようにして、ケース49のエアバッグ収納部50に、収納されている。
インフレーター収納部61は、取付壁部51の開口51a周縁から前方に連なって、前方に突出するように形成されるとともに、外形形状を、上下左右の幅寸法を取付壁部51の上下左右の幅寸法より小さくされた略直方体形状とされている(図2,3,6参照)。このインフレーター収納部61は、取付壁部51の開口51aに連通されるとともに、インフレーター28を収納可能な凹部61aを、備えている構成である。凹部61aは、インフレーター28の後方の領域を除いて、インフレーター28の外周面に沿わせるように、断面略半円弧状として、形成されている(図2参照)。また、インフレーター収納部61の右端面側には、凹部61aと連通されてインフレーター28の本体29の右端29cを突出可能な開口62が、形成され、インフレーター収納部61の前端面61b側には、凹部61aと連通されてインフレーター28のボルト33cを突出可能な貫通孔63が、形成されている(図2,3参照)。
取付部材66は、実施形態の場合、図3,6に示すように、インフレーター収納部61における前端面61bの左右両端近傍となる2箇所に、形成されるもので、それぞれ、インフレーター収納部61の前端面61bから前方に突出するように形成される係止クリップ68を、備えている。この取付部材66は、図7〜11に示すように、係止クリップ68を、取付ブラケット76の先端76a側に形成される係止孔79の周縁に係止させることにより、取付ブラケット76に取り付けられる構成とされている。また、実施形態では、インフレーター収納部61の前端面61bにおいて係止クリップ68の周縁を構成する部位が、取付部材66の取付座67を、構成している(図18〜22参照)。すなわち、取付座67は、前面67a(インフレーター収納部61の前端面61b)を上下方向に略沿わせるようにして、形成されている。
係止クリップ68は、図18〜22に示すように、取付座67から前方に突出するように形成される支持杆69と、支持杆69の前端69c付近から後方に向けて拡開するように相互に対向して形成される2つの係止片部71,71と、を備えている。支持杆69は、前端69c側を開口させるとともに、上下方向側の幅寸法W1を左右方向側の幅寸法W2より幅広として(図18参照)、軸方向を前後方向に略沿わせた略四角筒形状とされており、左右方向側で対向する壁部69a,69bを切り欠くようにして(図19,21,22参照)、この壁部69a,69bの領域に、それぞれ、係止片部71,71を配設させて構成されている。すなわち、係止片部71,71は、前後方向と略直交し、かつ、係止クリップ68のスライド方向(実施形態の場合、上方)と略直交する左右方向側で相互に対向するように、形成されている(図20参照)。
各係止片部71は、図19〜21に示すように、前縁側を支持杆69における壁部69a,69bの前端69c側に連結させ、上下両縁側と後縁側を壁部69a,69bから分離させて、前後方向側を幅広とした略長方形板状として、長手方向(前後方向)に沿って撓み可能に、構成されている。各係止片部71は、それぞれ、壁部69a,69bからの突出量を後端71b側にかけて大きくするように、外周面71aを、壁部69a,69bの外表面に対して、傾斜させて構成され(図20参照)、後端71b側の壁部69a,69bから最も突出している部位を、係止孔79の周縁(左縁79c,右縁79d)に係止される係止端部72としている。この係止端部72は、後端面72aを、外側を後方に位置させ内側を前方に位置させるように、左右方向に対して傾斜させて、構成されている(図20参照)。また、各係止片部71の後端71b側となる部位には、外表面を壁部69a,69bと面一として構成される略板状のストッパ片73が、係止端部72から前後方向に沿って後方に突出するように形成されている。このストッパ片73は、係止クリップ68を係止孔79周縁に係止させている状態で、係止孔79の左縁79c,右縁79dにおける内周面79eと当接する部位である(図9参照)。実施形態では、各係止片部71の係止端部72を係止孔79の周縁に係止させた状態において、ストッパ片73を、係止孔79の内周面79eに当接させることにより、係止片部71,71が係止端部72,72を相互に離隔させるように開いて、係止孔79から抜けてしまうことを防止している。
実施形態の場合、支持杆69は、左右方向側の幅寸法W2を、取付ブラケット76の係止孔79における左右方向側の開口幅寸法D2(図17参照)より僅かに小さく設定され、上下方向側の幅寸法W1を、係止孔79の上下方向側の開口幅寸法D1(図17参照)より小さく設定されて、係止孔79に挿通可能に構成されている。係止片部71,71は、上下方向側の幅寸法W3(図18参照)を、支持杆69の上下方向側の幅寸法W1の1/2程度に、設定されている。また、係止片部71,71において係止端部72,72の部位の左右方向側の幅寸法W4(図20参照)は、係止孔79の左右方向側の開口幅寸法D2より大きく設定されて、係止孔79に挿通不能とされている。さらに、支持杆69において、取付座67から係止端部72までの離隔距離L1(図20参照)は、係止クリップ68を係止孔79の周縁に係止させた状態(係止端部72の後端面72aを係止孔79周縁に形成される突起部81の前面81aに当接させた状態)で、取付ブラケット76における係止孔79周縁の部位(固定板部78)と、取付座67と、の間に隙間C1を生じさせるような寸法に、設定されている(図25のB,26のB参照)。
取付ブラケット76,76は、板金製として、図5に示すように、ボディ1側のインパネリインフォースメント2から延びるように形成されている。取付ブラケット76,76は、左右方向に沿った2箇所に形成されるもので、それぞれ、先端76a側に、ケース49の各取付部材66を固定させる固定座部77を、備えている(図3参照)。
固定座部77は、取付ブラケット76を構成する板金素材をプレス加工して形成されるもので、図12〜17に示すように、取付座67に沿うように上下方向に略沿って配置される固定板部78と、固定板部78の前方に配置される抜けガイド部材84と、を備えている。
固定板部78には、係止クリップ68を挿入させる係止孔79が、形成されている。実施形態の場合、係止孔79は、係止クリップ68の支持杆69に対応して、上下方向側の開口幅寸法D1を、左右方向側の開口幅寸法D2より大きくした略長方形状に、開口している(図17参照)。係止孔79における左右方向側の開口幅寸法D2は、支持杆69の左右方向側の幅寸法W2より、僅かに大きく設定されている。また、係止孔79の上下方向側の開口幅寸法D1は、支持杆69の上下方向の幅寸法W1より大きくして、係止クリップ68の各係止片部71における係止端部72を、係止孔79の左縁79cと右縁79dとに形成される後述する突起部81に係止させた状態で、支持杆69と上縁79aとの間に隙間C2(図11参照)を設けるような寸法に、設定されている。この支持杆69と上縁79aとの間の隙間C2を構成する係止孔79の上縁79a側の部位は、係止クリップ68を取り外す際に上方側にスライド移動させるための開口部80を、構成している。この開口部80(隙間C2)は、上下方向側の開口幅寸法D3(図17参照)を、係止クリップ68の上方側へのスライド移動時に、抜けガイド部材84,84に形成される後述するガイド片88,88間に、撓んだ状態の係止片部71,71を挿入可能な寸法に、設定されている。
また、係止孔79における左縁79cと右縁79dとには、左右方向の内縁側を前方に向けるように、係止孔79の周縁部位を切り起こして形成される突起部81が、係止片部71の係止端部72に対応して上下両端側を除いた領域に、形成されている(図14,16,19参照)。この突起部81は、図9に示すように、係止片部71における係止端部72とストッパ片73との間に形成される凹部74(図20参照)に、嵌合されるような態様となって、係止端部72に係止されることとなり、前面81aを、係止端部72の後端面72aに対応して傾斜させて、構成されている(図16参照)。
抜けガイド部材84は、係止孔79の周縁において、各係止片部71に対応して、前後方向と略直交し、かつ、係止クリップ68のスライド方向(実施形態の場合、上方)と略直交する左右方向側で相互に対向するように、形成されている(図17参照)。この抜けガイド部材84は、係止クリップ68のスライド移動時に、係止片部71の係止孔79からの抜けをガイドするためのもので、係止片部71の前端側に配置される閉じ片85と、係止片部71のスライド方向側(上方側)に配置されるガイド片88と、を備えている。
各閉じ片85は、支持杆69の各壁部69a,69bにおいて、係止片部71の前側の領域における左右方向の外周側に、配置されている。各閉じ片85は、外形形状を、幅方向を左右方向に略沿わせるような板状として、左右方向側から見て略逆L字形状とするように、形成されている(図12,13参照)。各閉じ片85は、図11の二点鎖線に示すように、支持杆69の各壁部69a,69bに近接して配置されており、前後方向に略沿って配置される本体部85aの先端(後端)85bを、係止片部71の前端71c側における前下隅付近に、配置させるように、構成されている(図8,10参照)。閉じ片85,85間の離隔距離L2(図12参照)は、支持杆69を挿通可能に、係止孔79の左右方向側の開口幅寸法D2と略一致させて構成されている。
また、実施形態の場合、閉じ片85,85間の部位には、図12〜14に示すように、前後方向に沿った後方に向かって突出するような支持片86が、形成されている。この支持片86は、幅方向を左右方向側に略沿わせるような板状として構成されて、図10に示すように、支持杆69の下面側を支持している。実施形態の場合、支持片86の上面は、係止孔79の下縁79bと、前後方向側で略一致した位置に、形成されている(図10,14参照)。また、この支持片86は、係止クリップ68を係止孔79に後方から挿入させる際のガイドとしても作用することとなる。
各ガイド片88は、支持杆69の各壁部69a,69bにおいて、係止片部71の上方側の領域における左右方向の外周側に、配置されている(図8,9参照)。各ガイド片88は、外形形状を、図12〜16に示すように、幅方向を上下方向に略沿わせるような板状として、上下方向側から見て略逆L字形状とするように、形成されている。各ガイド片88は、図8に示すように、前後方向に略沿って配置される本体部88aを係止片部71の上側に隣接させるとともに、支持杆69の各壁部69a,69bの外周側に近接させて、配置されている(図11参照)。また、各ガイド片88の本体部88aは、閉じ片85よりも後方(係止孔79側)に延びるような構成として、先端88b(後端)を、係止片部71の係止端部72より僅かに前方に位置させるように、形成されている(図8,9参照)。ガイド片88,88間の離隔距離L3(図15参照)は、支持杆69を挿通可能に、係止孔79の左右方向側の開口幅寸法D2及び閉じ片85,85間の離隔距離L2と、略一致させて構成されている。また、ガイド片88における本体部88aの前後方向側の幅寸法W6(図14参照)は、係止片部71の前後方向側の幅寸法W5(図19参照)よりも大きく設定されて、係止クリップ68の上昇移動時に、係止片部71の外周面71a側を前後の全域にわたって押え可能とされている。
また、実施形態のエアバッグ装置Sでは、取付ブラケット76における係止孔79の周縁部(固定板部78)と、ケース49の取付座67と、の間に、図8〜10に示すように、弾性体からなるスペーサ90が、介在されている。このスペーサ90は、合成ゴムや天然ゴム等の汎用のゴム状弾性体から、形成されるもので、図23に示すように、中央に、支持杆69を挿通可能に略長方形状に開口した挿通孔90aを、配設させた略長方形環状として、構成されている。また、スペーサ90は、着脱用のスリット90bを有して、一部を分断されている。このスペーサ90は、厚さ寸法T1(図23参照)を、係止クリップ68取付時の固定板部78と取付座67との間の離隔距離L1(隙間C1の開口幅寸法)より僅かに大きく設定されて、ガタツキを防止可能に圧縮させるようにして、固定板部78と取付座67との間に介在されている。
次に、実施形態のエアバッグ装置Sを構成するエアバッグ組付体AMの組み立てについて説明する。まず、挿通孔39から係止爪部44,45を突出させるようにして、リテーナ42の押え板部43を内部に収納した状態のエアバッグ36を、ケース49のエアバッグ収納部50内に収納可能とするように折り畳み、折り崩れ防止用の破断可能な図示しないラッピング材により、周囲をくるんでおく。このとき、リテーナ42の係止爪部44,45は、ラッピング材から突出させておく。
インフレーター28を、開口62から右端29cを突出させ、貫通孔63からボルト33cを突出させるようにして、ケース49のインフレーター収納部61内に、収納させ、インフレーター収納部61から突出しているボルト33cにナット34を締結させて、インフレーター28をケース49に取り付ける。その後、折り畳まれたエアバッグ36から突出している各係止爪部44,45を、ケース49の取付壁部51の係止孔52,53に挿入させ、エアバッグ36をリテーナ42ごと左側に移動させれば、係止爪部44,45の係止片部44b,45bを係止孔52,53周縁に係止させることができ、エアバッグ36をケース49に取り付けることができる。その後、エアバッグカバー15の下壁部22に形成される挿入用突起22aを、ケース49の突出片56の開口56aに挿入させ、上壁部21に形成される係止穴部21aにケース49の係止爪部55を挿入させて、係止爪部55の先端55aを係止穴部21aの周縁に係止させる。その後、各突出片23,24に形成される突起部23a,23b,24a,24bを、側壁部58,59の貫通孔58a,58b,59a,59bに挿入させれば、エアバッグカバー15をケース49に組み付けることができて、エアバッグ組付体AMを組み立てることができる。その後、スペーサ90,90を、挿通孔90aに支持杆69を挿通させるようにして、取付部材66,66に嵌めておく。
そして、上記のようにして組み立てたエアバッグ組付体AMにおいて、ケース49のインフレーター収納部61から前方に突出している係止クリップ68,68を、車両のボディ1側のインパネリインフォースメント2から延びる取付ブラケット76,76の係止孔79,79に、後方から挿入させつつ、エアバッグ組付体AMを前方移動させれば、係止クリップ68の係止端部72とストッパ片73との間に、係止孔79の左縁79c,右縁79dに形成される突起部81が嵌合されるような態様となって、係止端部72により、係止孔79の周縁(左縁79c,右縁79d)を係止させることができて、エアバッグ組付体AMを、取付ブラケット76,76を介して、車両のボディ1側に取り付けることができる。
この係止クリップ68の係止孔79への挿入を詳細に説明すれば、まず、図24のA,Bに示すように、取付部材66を後方から取付ブラケット76の固定座部77に接近させるようにして、係止クリップ68における支持杆69を、前端69c側から係止孔79に挿入させる。このとき、係止クリップ68は、支持杆69の下面側を抜けガイド部材84の支持片86に当接させて、支持片86にガイドされつつ、支持片86に沿って前方移動することとなる。また、このとき、係止片部71,71は、図24のBに示すように、外周面71aを係止孔79の左縁79c,右縁79dの内周面79eに押えられて、係止端部72,72を相互に接近させるように撓んでいる。そして、係止クリップ68を、係止端部72を突起部81より前方に位置するまで前方移動させれば、図24のCに示すように、撓んでいた各係止片部71,71が復元されて、係止端部72とストッパ片73との間の凹部74(図20参照)に、突起部81を嵌合させることができて、係止端部72により係止孔79の周縁(左縁79c,右縁79d)を係止することができる。
エアバッグ組付体AMのボディ1側への取り付けが完了したならば、ケース49のインフレーター収納部61から突出しているインフレーター28の本体29に、リード線31を結線させたコネクタ30を接続させる。その後、インパネ11やアンダーカバー12を取り付ければ、エアバッグ装置Sを車両に搭載することができる。
エアバッグ装置Sの車両への搭載後、リード線31を経て、インフレーター28に作動信号が入力されれば、インフレーター28のガス吐出口29aから膨張用ガスが吐出されて、エアバッグ36内に流入することとなる。そして、エアバッグ36は、膨張して、図示しないラッピング材を破断するとともに、エアバッグカバー15の扉部17を押圧して、破断予定部18を破断させることとなる。そして、扉部17が、ヒンジ部19を回転中心として上方に開くこととなり、エアバッグ36が、後方に突出しつつ展開膨張して、図1,5の二点鎖線で示すごとく膨張を完了させることとなる。
そして、実施形態のエアバッグ装置Sでは、エアバッグ組付体AMを車両のボディ1側に取り付ける取付部材66が、前方に突出する係止クリップ68から、構成され、この係止クリップ68を、ボディ1側のインパネリインフォースメント2から延びる取付ブラケット76に形成される係止孔79に、後方側から挿入させれば、係止クリップ68が係止孔79の周縁を係止することとなって、エアバッグ組付体AMをボディ1側に取り付けることができる。すなわち、実施形態のエアバッグ装置Sは、エアバッグ組付体AMを、作業者が手で押し込むように前方移動させるだけで、ボディ1側に取り付けることができることから、従来のごとくボルトの締結作業が不要となって、簡便に車両のボディ1側に取り付けることができる。
また、実施形態のエアバッグ装置Sでは、車両搭載後にも、エアバッグカバー15の周囲に隣接して配置される内装材としてのインパネ11のロアパネル11bを取り外し、ロアパネル11bの取り外しにより形成されるスペースにエアバッグ組付体AMを進入させるように、エアバッグ組付体AMを上方にスライド移動させて、係止クリップ68を、係止孔79に隣接して配置される開口部80に挿入させれば、係止クリップ68による係止孔79周縁の係止を解除させることができることから、メンテナンス作業時等に、エアバッグ組付体AMを車両から取り外すことも、容易である。
エアバッグ組付体AMの車両からの取り外しを詳細に説明すれば、まず、インパネ11のロアパネル11bとアンダーカバー12とを取り外す。そして、取付ブラケット76とケース49との間に介在されるスペーサ90を、スリット90cを拡開させるようにして取り外す(図25のB,図26のB参照)。その後、エアバッグ組付体AMを、スペーサ90の厚さ分(隙間C1分)取付ブラケット76に対して前方移動させるようにして、図25のCに示すように、係止クリップ68を係止孔79に押し込めば、係止片部71,71が、前端71c側の部位から閉じ片85,85間に進入するように移動して、閉じ片85,85に外周面71a,71aをガイドされつつ、内側に押されるような態様となる。そして、ケース49の取付座67を取付ブラケット76の固定板部78に当接させれば、係止片部71,71が、外周面71a,71aを閉じ片85,85により押えられて、係止端部72,72を相互に接近させつつ周囲の壁部69a,69bより突出させないように、撓むこととなる(図26のC参照)。次いで、係止クリップ68を開口部80に挿入させるように(図27,28参照)、エアバッグ組付体AMを、ロアパネル11bの取り外しにより形成されるスペースに進入させるように上昇移動させれば、係止片部71,71を撓ませた状態の係止クリップ68が、ガイド片88,88間に進入することとなる。そして、支持杆69が、開口部80を構成している係止孔79の上縁79aに当接すれば、係止片部71,71は、上側1/3程度の領域を、前後の全域にわたって外周面71a側をガイド片88の本体部88aに押えられることとなり、係止端部72,72を相互に接近させるように撓んだ状態を維持されることとなる(図27のB及び図28のB参照)。
その後、エアバッグ組付体AMを後方移動させれば、係止片部71,71を撓ませた状態を維持させたままの係止クリップ68を、図28のBの二点鎖線に示すごとく、係止孔79から引き抜くことができて、エアバッグ組付体AMを、取付ブラケット76から取り外すことができる。このとき、ガイド片88の本体部88aは、前後の全域にわたって、係止片部71の外周面71a側を押え、かつ、先端88bを、係止片部71のストッパ片73より後方に突出させていることから、係止片部71の係止端部72を係止孔79に挿入させるまで、係止片部71の撓んだ状態を維持させることができ、係止クリップ68を、係止孔79から容易に引き抜くことができる。勿論、係止孔79から抜けた後は、係止片部71,71は、係止端部72,72を相互に離隔させるように復元することとなる。
そして、実施形態のエアバッグ装置Sでは、内装材としてのロアパネル11bを取り外さない限り、係止クリップ68による係止孔79周縁の係止を解除できないことから、通常走行時やエアバッグ36の展開膨張時に、係止クリップ68と係止孔79周縁との係止が解除される虞れはない。
したがって、実施形態のエアバッグ装置Sでは、エアバッグ組付体AMを簡便にボディ1側に取り付けることができ、また、ボディ1側からの取り外しも容易である。
また、実施形態の膝保護用エアバッグ装置Sでは、エアバッグ組付体AMを取付ブラケット76に取り付ける際のボルト締結作業用の作業スペースも考慮しなくてよいことから、搭載スペースの狭い車両にも容易に搭載することができる。そして、実施形態の膝保護用エアバッグ装置Sの取付ブラケット76と、取付部材66(取付座67及び係止クリップ68)と、の組み合わせを採用すれば、取付ブラケット76及びケース49の取付部材66の外形形状を、車種に応じて大きく変更しなくともよいことから、取付ブラケットとケースとを容易に共用化を図ることも可能となる。
さらに、実施形態のエアバッグ装置Sでは、係止孔79に形成される開口部80を、係止孔79の上側に形成して、エアバッグ組付体AM及び係止クリップ68を、上方にスライド移動させるように、構成している。そのため、ロアパネル11bを取り外した後、エアバッグ組付体AMを持ち上げるように移動させなければ、係止クリップ68による係止孔79周縁の係止を解除できないことから、係止クリップ68と係止孔79周縁との係止が、不用意に解除されることを防止できる。勿論、このような点を考慮しなければ、開口部を、係止孔の下側に形成して、内装材としてのアンダーカバーを取り外した際に、エアバッグ組付体を下方にスライド移動させるように、構成してもよい。
勿論、係止クリップ及び取付ブラケットを、係止孔の左側あるいは右側に開口部を設けて、エアバッグ組付体を左方あるいは右方にスライド移動させるように、構成してもよい。このような構成とする場合、係止クリップの係止片部は、スライド方向と略直交する上下方向側で、相互に対向するように形成される。
さらにまた、実施形態のエアバッグ装置Sでは、ロアパネル11bを取り外した状態で、エアバッグ組付体AMを、係止クリップ68を係止孔79に押し込むように前方移動させなければ、係止クリップ68を開口部80に挿入させるようにスライド移動させることができないことから、係止クリップ68と係止孔79周縁との係止が、不用意に解除されることを、一層的確に防止することができる。勿論、このような点を考慮しなければ、エアバッグ組付体を、内装材の取り外し後、係止クリップを開口部に挿入させるようにスライド移動させるのみで、係止クリップと係止孔周縁との係止状態を解除させるように構成してもよい。
また、実施形態のエアバッグ装置Sでは、取付ブラケット76に、係止クリップ68における係止片部71の係止孔79からの抜けをガイドする抜けガイド部材84が形成されていることから、係止クリップ68を、係止孔79に押し込むように前方移動させ、さらに、開口部80に挿入させるようにスライド移動させるだけで、抜けガイド部材84によって、係止クリップ68の係止片部71を、係止端部72と係止孔79周縁との係止を解除させるように、撓ませることができる。そのため、作業者がエアバッグ組付体AMを手で持つようにして、エアバッグ組付体AMを前方移動させた後、ロアパネル11bの取り外しにより形成されるスペースにエアバッグ組付体AMを挿通させ、その後、エアバッグ組付体AMを後方移動させるだけで、エアバッグ組付体AMを取付ブラケット76から取り外すことができ、治具等を利用した係止クリップの取り外し作業が不要であることから、取り外し作業が一層容易である。
さらにまた、実施形態のエアバッグ装置Sでは、各係止片部71に、係止端部72から後方に延びるとともに、係止孔79の内周面79eに当接されるストッパ片73を、配設させていることから、係止片部71,71相互が、係止端部72,72を相互に離隔させるように開いて係止孔79から抜けてしまうことを、防止できる。そのため、実施形態のエアバッグ装置Sでは、作動時において、係止クリップ68が、ケース49から後方に突出するエアバッグ36により、車両後方側に引っ張られた際に、ストッパ片73,73が、係止孔79の内周面79eに当接されて、係止片部71,71を、係止端部72,72を相互に離隔させるように開くことを的確に防止できて、係止端部72による係止孔79周縁(左縁79c,右縁79d)の係止状態を確実に維持させることができる。特に、実施形態のエアバッグ装置Sでは、係止クリップ68が合成樹脂製とされているが、エアバッグ36の展開膨張時に、後方側に向かって強く引っ張られることとなっても、ストッパ片73,73により、係止片部71,71の、係止端部72,72を相互に離隔させるような開きを的確に抑制できることから、曲げ変形でなく、係止片部71,71の前後方向(軸方向)に沿った圧縮変形(座屈変形)により、エアバッグ36の突出時の引張力に対抗できて、係止片部71,71を、係止孔69周縁に強固に取り付けることができる。また、実施形態のエアバッグ装置Sでは、係止孔79の左縁79c,右縁79dに、係止片部71における係止端部72とストッパ片73との間に形成される凹部74(図9参照)に嵌合される突起部81が、形成されていることから、係止端部72とストッパ片73との間に、突起部81が介在されることとなり、係止片部71,71は、係止端部72,72を相互に接近させることによる抜けも抑制されることとなる。
さらにまた、実施形態のエアバッグ装置Sでは、取付ブラケット76における係止孔79の周縁部(固定板部78)と、取付座67と、の間に、弾性体からなるとともに、取り外し可能に構成されるスペーサ90を、介在させている。そのため、実施形態のエアバッグ装置Sでは、このスペーサ90を取り外さなければ、エアバッグ組付体AMを前方移動させることができず、通常使用時において、乗員が押圧してエアバッグ組付体AMを前方移動させてしまうこと等を、防止できる。また、このスペーサ90は、弾性体から構成されていることから、車両走行時に発生する振動によるガタツキを低減させたり吸収させることも、可能となる。
さらにまた、実施形態のエアバッグ装置Sでは、ケース49と取付部材66とを、合成樹脂製として、一体的に形成していることから、部品点数を低減させることができ、製造工数及びコストを低減させることできる。勿論、このような点を考慮しなければ、板金製のケースに、別体の合成樹脂からなる係止クリップを取り付ける構成としてもよい。さらには、係止クリップも合成樹脂製に限られるものではなく、撓み可能な板金素材から形成してもよい。
なお、実施形態のエアバッグ装置Sでは、取付部材66の取付座67を、ケース49におけるインフレーター収納部61の前端面61bから構成し、係止クリップ68をインフレーター収納部61の前端面61bから突出させるように、形成しているが、取付部材の配置位置は実施形態に限られるものではなく、例えば、ケースの底壁部や開口周縁の部位から延ばしたブラケットの先端側に、取付部材を配置させるような構成としてもよい。
1…ボディ、
2…インパネリインフォースメント、
11…インストルメントパネル(インパネ、内装材)、
11b…ロアパネル、
15…エアバッグカバー、
28…インフレーター、
36…エアバッグ、
42…リテーナ、
49…ケース、
66…取付部材、
67…取付座、
68…係止クリップ、
69…支持杆、
71…係止片部、
71b…後端、
71c…前端、
72…係止端部、
73…ストッパ片、
76…取付ブラケット、
77…固定座部、
78…固定板部、
79…係止孔、
79c,79d…左縁,右縁(周縁)、
79e…内周面、
80…開口部、
84…抜けガイド部材、
85…閉じ片、
88…ガイド片、
90…スペーサ、
AM…エアバッグ組付体、
D…乗員(運転者)、
K(KL,KR)…膝、
S…膝保護用エアバッグ装置。

Claims (6)

  1. 座席に着座した乗員の膝の前方に、配置されるとともに、
    内部に膨張用ガスを流入させて前記乗員の膝を保護可能に膨張するエアバッグと、該エアバッグに前記膨張用ガスを供給するインフレーターと、前記エアバッグと前記インフレーターとを内部に収納させて車両後方側を開口させたケースと、該ケースの車両後方側を覆うエアバッグカバーと、を有したエアバッグ組付体と、
    前記エアバッグ組付体を車両のボディ側に取り付けるための前記ボディ側から延びる取付ブラケットと、
    を、備えて構成され、
    前記エアバッグカバーの周囲に、内装材が隣接して配設される構成の膝保護用エアバッグ装置であって、
    前記ケースが、前記取付ブラケットに取り付けられる取付部材を、備え、
    該取付部材が、取付座と、該取付座から前方に突出するように形成されるとともに前記取付ブラケットに形成される係止孔の周縁を係止可能な係止クリップと、を備えて、構成され、
    該係止クリップが、前記係止孔の後方から前記係止孔に挿入させることにより、前記係止孔周縁を係止可能な構成とされ、
    前記取付ブラケットが、前記内装材の取り外し時に、前記内装材の取り外しにより形成されるスペースに前記エアバッグ組付体を移動させるように、前記係止クリップをスライド移動させて、前記係止クリップによる前記係止孔周縁の係止を解除可能な開口部を、前記係止孔に隣接させて、配設させていることを特徴とする膝保護用エアバッグ装置。
  2. 前記開口部が、前記係止孔の上側に形成され、
    前記エアバッグ組付体及び前記係止クリップは、上方にスライド移動可能に、構成されていることを特徴とする請求項1に記載の膝保護用エアバッグ装置。
  3. 前記係止クリップが、
    前記取付座から前方に突出するように形成される支持杆と、
    該支持杆の前端付近から、後方に向けて拡開するように、相互に対向して形成されるとともに、後端側の係止端部を、前記係止孔周縁に係止させる構成の2つの係止片部と、
    を、備え、
    前記各係止片部が、前記係止クリップのスライド方向と略直交し、かつ、前後方向と略直交する方向側で、相互に対向するように、形成され、
    前記取付ブラケットが、前記係止孔周縁において、前記各係止片部に対応して、前記係止クリップのスライド方向と略直交し、かつ、前後方向と略直交する方向側で相互に対向するように形成されるとともに、前記係止クリップのスライド移動時に、前記係止片部の前記係止孔からの抜けをガイドする抜けガイド部材を、備える構成とされ、
    前記係止クリップが、前記係止孔周縁を係止させた状態から、さらに前記取付ブラケットに対して前方移動可能な構成とされ、
    前記各抜けガイド部材が、前記係止片部の前端側に配置される閉じ片と、前記係止片部の前記スライド方向側に配置されるガイド片と、を、有し、
    前記各閉じ片が、前記係止クリップの前方移動時に、前記各係止片部を、前記ガイド片間に挿通可能に、撓ませる構成とされ、
    前記各ガイド片が、前記係止クリップを前記開口部に挿入させた状態で、前記各係止片部の撓んだ状態を維持して、前記係止クリップの前記係止孔からの抜け移動をガイド可能に、構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の膝保護用エアバッグ装置。
  4. 前記各係止片部が、前記係止端部から後方に延びるとともに、前記係止孔の内周面に当接されるストッパ片を、有していることを特徴とする請求項3に記載の膝保護用エアバッグ装置。
  5. 前記取付ブラケットにおける前記係止孔の周縁部と、前記取付座と、の間に、弾性体からなるとともに、取り外し可能に構成されるスペーサが、介在されることを特徴とする請求項3又は4に記載の膝保護用エアバッグ装置。
  6. 前記ケースと前記取付部材とが、合成樹脂製として、一体的に形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の膝保護用エアバッグ装置。
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