JP2011213156A - 電動パワーステアリング装置の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】曲げモーメントの検出のために別途センサを設けることなく、磁歪式トルクセンサのみでステアリングシャフトに作用する曲げ荷重を検出する。
【解決手段】ステアリングシャフト7に捻りトルクのみをかけたときの第1検出コイル及び第2検出コイルの検出値の特性曲線を、初期検出値からなる初期特性曲線として記憶部31に記憶し、ECU3内の曲げ荷重検出部32において、第1検出コイル及び第2検出コイルの検出値とこの検出値に対応する前記初期特性曲線における初期検出値との差分に基づき、ステアリングシャフト7に作用する曲げ荷重量を検出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電動パワーステアリング装置の制御装置に関し、より詳しくは、磁歪式トルクセンサの検出値に基づきステアリングの操舵をアシストする電動パワーステアリング装置の制御装置に関する。
ステアリングシャフトに生じる捻りトルクをトルクセンサにより検出し、捻りトルクに応じて電動モータによりステアリングの操舵をアシストする電動パワーステアリング装置が従来から知られている。このような電動パワーステアリング装置は、通常車両の制御装置(ECU)に制御されている。
この種の電動パワーステアリング装置には、トルクセンサとして磁歪式トルクセンサを用いるものがあり(特許文献1参照)、この磁歪式トルクセンサは、ステアリングシャフト表面に磁歪膜を形成し、この磁歪膜の周囲に検出コイルを設けることで構成されている。このセンサは、比較的コンパクトに構成できるものであるため、車両の小型化に寄与するという利点がある。
特開2008−83063号公報
ところで、磁歪式トルクセンサは曲げ荷重の影響を受けるため、軸受けを複数設けて曲げを抑制することを必要とするが、この場合は、装置が大型化し、製造コストが増加してしまう。
本発明は係る実情に鑑みてなされたものであり、ステアリングシャフトに作用する曲げ荷重の抑制のために別途軸受けを設けることなく、磁歪式トルクセンサのみで曲げ荷重を検出可能とし、かつ、曲げ荷重検出値によりライダーアクション判定を行ない、走行状態に応じた電動パワーステアリング装置のアシスト制御を可能とする電動パワーステアリング装置の制御装置の提供を目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載の発明は、ステアリングシャフト(例えば実施形態におけるステアリングシャフト7)表面に周方向に亘り互いに逆方向の磁気異方特性を有する第1磁歪膜(例えば実施形態における第1磁歪幕15)と第2磁歪膜(例えば実施形態における第2磁歪膜16)をそれぞれ形成し、前記第1磁歪膜及び前記第2磁歪膜の周囲にそれぞれ第1検出コイル(例えば実施形態における第1検出コイル17)と第2検出コイル(例えば実施形態における第2検出コイル18)を設け、前記第1検出コイル及び前記第2検出コイルの検出値に基づき前記ステアリングシャフトにかかる捻りトルクを検出し、前記ステアリングシャフトに対するアシスト量を調整する電動パワーステアリング装置(例えば実施形態における電動パワーステアリング装置2)の制御装置において、前記ステアリングシャフトに捻りトルクのみをかけたときの前記第1検出コイル及び前記第2検出コイルの検出値の特性曲線を、初期検出値からなる初期特性曲線(例えば実施形態における初期特性曲線C1,C2)として記憶する記憶部(例えば実施形態における記憶部31)と、前記第1検出コイル及び前記第2検出コイルの検出値と、この検出値に対応する前記初期特性曲線における初期検出値との差分に基づき、前記ステアリングシャフトに作用する曲げ荷重量を検出する曲げ荷重検出部(例えば実施形態における曲げ荷重検出部32)と、を有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、前記初期特性曲線は、前記ステアリングシャフトの中立位置から一方向に捻りトルクがかかると所定トルクでピークとなる上に凸の曲線形状を描き、前記ステアリングシャフトの中立位置から他方向に捻りトルクがかかるとなだらかに減衰する曲線形状を描く曲線であり、前記第1検出コイル及び前記第2検出コイルの前記初期特性曲線は、前記ステアリングシャフトの中立位置を挟んで検出値が対称となる逆特性を有し、前記曲げ荷重検出部は、前記第1検出コイル及び前記第2検出コイルが検出した検出値に対応する捻りトルクを、前記第1検出コイルの前記初期特性曲線及び前記第2検出コイルの前記初期特性曲線のうちの一方の前記初期特性曲線における前記減衰する曲線形状の領域から検出するとともに、他方の前記初期特性曲線の前記上に凸の曲線形状の領域から前記検出した捻りトルクに対応する初期検出値を求め、この初期検出値と、前記第1検出コイル又は前記第2検出コイルが検出した検出値との差分により、曲げ荷重量を検出することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、前記曲げ荷重検出部が検出した曲げ荷重量に基づき、車両の走行状態を判定するとともに、この判定状態に応じて前記ステアリングシャフトに対するアシスト量を調整するアシスト特性決定部(例えば実施形態におけるアシスト特性決定部33)を有することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、前記アシスト特性決定部は、前記曲げ荷重検出部が検出する曲げ荷重量と、車両の速度を検出する車速センサが検出する車速値とに基づき、車両の走行状態を判定し、この判定状態に応じて前記ステアリングシャフトに対するアシスト量を調整することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、前記アシスト特性決定部は、前記曲げ荷重検出部が検出する曲げ荷重量と、この曲げ荷重量を検出したときの前記車速センサの車速値と、この曲げ荷重量を検出したときの前記第1検出コイル及び前記第2検出コイルからの捻りトルク値とに基づき、車両の走行状態を判定し、この判定状態に応じて前記ステアリングシャフトに対するアシスト量を調整することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、前記アシスト特性決定部は、前記車速センサの車速値と、前記第1検出コイル及び前記第2検出コイルからの捻りトルク値とに基づき、前記ステアリングシャフトに対するアシスト量を決定し、前記曲げ荷重検出部で曲げ荷重が検出されると、前記曲げ荷重検出部が検出した曲げ荷重量と、この曲げ荷重量を検出したときの前記車速センサの車速値とに基づき、車両の走行状態を判定し、この判定状態に応じて前記ステアリングシャフトに対する前記決定したアシスト量を調整することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、前記アシスト特性決定部は、前記曲げ荷重検出部が検出する曲げ荷重量と、この曲げ荷重量を検出したときの前記車速センサの車速値と、この曲げ荷重量を検出したときの前記第1検出コイル及び前記第2検出コイルからの捻りトルク値とに基づき、前記ステアリングシャフトに対するダンパ感制御を行うことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、前記アシスト特性決定部は、前記曲げ荷重検出部が検出する曲げ荷重量と、車両の速度を検出する車速センサが検出する車速値と、前記第1検出コイル及び前記第2検出コイルからの捻りトルク値と、車両の傾斜角を検出する傾斜角センサからの傾斜角値とに基づき、走行状態を判定し、この判定状態に応じて前記ステアリングシャフトに対するアシスト量を調整するとともにダンパ感制御を行うことを特徴とする。
請求項1,2に記載の発明によれば、磁歪式センサのみでステアリングシャフトに作用する曲げ荷重量を定量的に検知可能となるため、別途曲げ荷重検出用のセンサを設ける必要が無く、車両の小型化及び製造コストの低減を図ることができる。
より詳しくは、記憶部が記憶する初期特性曲線における減衰する曲線形状の領域では曲げ荷重が入っても特性変化をほとんど受けない性質があり、第1検出コイル及び第2検出コイルの検出値から捻りトルクを一意に求める絶対値として利用可能であるため、この減衰する曲線形状の領域の値を捻りトルクの検出のための基準とすることができ、そして、この捻りトルクに対応する記憶値である初期特性曲線から曲げ荷重がかからない状態での第1検出コイル及び第2検出コイルの初期検出値を求め、この初期検出値と実測値との差分を取り比較することができるので、別途曲げ荷重検出用のセンサを設ける必要が無く、ステアリングシャフトに曲げが発生しているか否かの判定、及び、曲がり荷重量の測定が可能となる。これにより、車両の小型化及び製造コストの低減を図ることができる。
そして、請求項3〜8に記載の発明によれば、走行状態に応じた電動パワーステアリング装置に対するアシスト特性を得ることができる。
本発明の実施形態に係る制御装置を含む電動パワーステアリングシステムの構成を示した図である。 本発明の実施形態における電動パワーステアリング装置の磁歪式トルクセンサ周辺部の断面図である。 本発明の実施形態においてECUの記憶部が記憶する初期特性曲線を説明する図である。 本発明の実施形態においてECUが実行するダンパ感制御を説明する図である。 本発明の実施形態において記憶部が記憶する特性情報を説明する図である。 本発明の実施形態において記憶部が記憶する特性情報を説明する図である。 本発明の実施形態において記憶部が記憶する特性情報を説明する図である。 本発明の実施形態において記憶部が記憶する特性情報を説明する図である。 本発明の実施形態においてECUが実行する電動パワーステアリング装置に対する制御の一例を説明するフローチャートである。 ECUが実行する電動パワーステアリング装置に対する制御の他の例を説明するフローチャートである。 ECUが実行する電動パワーステアリング装置に対する制御の他の例を説明するフローチャートである。 ECUが実行する電動パワーステアリング装置に対する制御の他の例を説明する図である。
以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照し説明する。
図1に本実施形態に係る制御装置を含む電動パワーステアリングシステム1の構成が示されている。本実施形態において電動パワーステアリングシステム1は、所謂不正地走行車両(ATV)に搭載されており、電動パワーステアリング装置2とこれを制御する制御装置であるECU3とで構成されている。
<電動パワーステアリング装置の構成>
図1に示すように電動パワーステアリング装置2は、ステアリング系4と、磁歪式トルクセンサ5と、電動モータ6とを備えており、ステアリング系4は、図示しない車体フレームに回転可能に支持されたステアリングシャフト7と、ステアリングシャフト7の上端に設けられたステアリングハンドル8と、ステアリングシャフト7の下端に設けられたピットマンアーム9と、ピットマンアーム9の両端に設けられたタイロッド10,10とを有している。タイロッド10,10には前輪11,11がそれぞれ連結され、ステアリングハンドル8からの操舵力は、ステアリングシャフト7及びタイロッド10,10を介して前輪11,11に伝達されるようになっている。
ステアリングシャフト7の下部にウォームホイール12が設けられており、これに隣接してステアリングシャフト7に対してアシスト力を付与する電動モータ6が配置されている。磁歪式トルクセンサ5はステアリングシャフト7に作用する捻りトルクを検出するものであり、電動モータ6及びウォームギヤ12の上方に配置されている。磁歪式トルクセンサ5はセンサハウジング13に収容され、電動モータ6はウォームホイール12を覆う減速機ケース14に固定されている。
図2に示すように磁歪式トルクセンサ5は、ステアリングシャフト8に形成され上下に並ぶ第1磁歪膜15及び第2磁歪膜16と、この第1磁歪膜15及び第2磁歪膜16周りに設けられたそれぞれ一対の第1検出コイル17及び第2検出コイル18とを備えている。第1磁歪膜15及び第2磁歪膜16は、ステアリングシャフト8の外周面に周方向全周にわたって環状に形成され、トルクに応じて磁歪特性が変化する磁歪膜からなり、例えば気相メッキ法で形成したNi−Fe系の合金膜からなる。第1磁歪膜15及び第2磁歪膜16は互いに逆方向の磁気異方特性を有しており、第1磁歪膜15の磁歪方向に対して、第2磁歪膜16の磁歪方向は異なっている。
具体的には例えば第1磁歪膜15の磁歪方向はステアリングシャフト7の軸方向に対して45度の磁歪方向を有しているのに対し、第2磁歪膜16はステアリングシャフト7の軸方向に対して−45度の磁歪方向を有している。これにより、第1検出コイル17及び第2検出コイル18からは、異なるインピーダンスが出力されるようになっている。
第1検出コイル17及び第2検出コイル18はそれぞれ、ステアリングシャフト7を通された上下計4つのコイルボビン19・・・と、コイルボビン19・・・にそれぞれ巻かれたコイル20・・・と、コイルボビン19・・・及びコイル20・・・を収納する磁性を有した上下一対のヨーク21,21とからなり、ステアリングシャフト7を囲うように円筒形状に形成されステアリングシャフト7の軸方向に長さをもった上記センサハウジング13内に収容されている。センサハウジング13はその内周面にヨーク21,21の外周を当接させるように保持し、コイル20・・・を第1磁歪膜15及び第2磁歪膜16の周囲に位置付ける。コイル19・・・には上下一対のカプラ22,22が設けられ、このカプラ22によりコイル19・・・の検出信号が外部へ取り出される。
減速機ケース14は、ステアリングシャフト7を覆うと共に、ステアリングシャフト7に設けられたウォームホイール12を覆う箱形状を呈し、その外壁面に電動モータ6を固定している。電動モータ6は、その軸部23を減速機ケース14内に延ばすようにして減速ケース14に固定され、軸部23の先端に設けられたウォームギヤ24をウォームホイール12に噛合させている。これにより、ステアリングシャフト7に駆動モータ6からのアシスト力が付与される。また、センサハウジング13は上下にステアリングシャフト7を回転可能に支持するベアリング25,26を有し、減速機ケース14は下部にステアリングシャフト7を回転可能に支持するベアリング27を有している。
<ECUの構成>
ECU3は、図1に示すように磁歪式トルクセンサ5及び電動モータ6と電気的に接続し、さらに、車両の速度を検出する速度センサ28及び車両の傾斜角度を検出する傾斜角センサ29に電気的に接続している。ECU3は、磁歪式トルクセンサ5からの捻りトルクの検出信号に基づき曲げ荷重量を検出し、捻りトルク、曲げ荷重量、速度センサ28からの車速値、及び傾斜角センサ29からの傾斜角値に基づき、アシスト特性決定部33により所定の制御信号を電動モータ6に出力可能なものである。
ECU3は、記憶部31、曲げ荷重検出部32、及びアシスト特性決定部33を有している。記憶部31は、典型的にはROM等の記憶手段から構成されるものであって、ステアリングシャフト7に捻りトルクのみをかけたときの第1検出コイル17及び第2検出コイル18の検出値の特性曲線を、初期検出値からなる初期特性曲線として記憶している。ここで、ステアリングシャフト7に捻りトルクのみをかけたときの第1検出コイル17及び第2検出コイル18の検出値を、上記のように「初期検出値」と呼び、この初期検出値を座標上にプロットした曲線を初期特性曲線と呼ぶものとする。
図3に記憶部31が記憶する初期特性曲線が概念的に示されている。図3において、横軸はステアリングシャフト5に付加したトルク(T)を示し、縦軸は付加したトルクによって出力される第1検出コイル17及び第2検出コイルのインピーダンス(Z)を示している。図中C1は、第1検出コイル17の初期特性曲線を示し、図中C2は第2検出コイル18の初期特性曲線を示している。図から明らかなように、初期特性曲線C1,C2は、ステアリングシャフトの中立位置から一方向に捻りトルクがかかると所定トルクでピークとなる上に凸の曲線形状(領域R1,R2)を描き、ステアリングシャフト7の中立位置から他方向に捻りトルクがかかるとなだらかに減衰する曲線形状(領域R3,R4)を描く曲線である。また初期特性曲線C1,C2は、第1磁歪膜15及び第2磁歪膜16が互いに異なる磁歪方向を有することから(詳しくは左右対称)、ステアリングシャフト7の中立位置を挟んで検出値が対称となる逆特性を有している。
曲げ荷重検出部32は、上記初期特性曲線C1,C2を参照し、曲げ荷重量を検出するものであり、第1検出コイル17及び第2検出コイル18が検出した検出値に対応する捻りトルクを、第1検出コイル17の初期特性曲C1線及び第2検出コイル18の初期特性曲線C2のうちの一方の初期特性曲線における減衰する曲線形状の領域R3又はR4から検出するとともに、他方の初期特性曲線C1又は初期特性曲線C2の上に凸の曲線形状の領域R1又はR2から、上述のように領域R3又はR4から検出した捻りトルクに対応する初期検出値を求め、この初期検出値と、第1検出コイル17又は第2検出コイル18が検出した検出値(実測値)との差分により、曲げ荷重量を検出する。
この曲げ荷重検出部32は、ステアリングシャフト7に曲げ荷重が負荷された場合に、初期特性曲線C1及び初期特性曲線C2における減衰する曲線形状の領域R3及び領域R4においては、その初期検出値が実測値との差分がほぼ無く、上に凸の曲線形状の領域R1及びR2においては差分が生じる性質を利用して、曲げ荷重の発生及び曲げ荷重量を検出するものである。図3を参照し、図中C3,C4はステアリングシャフト7に曲げ荷重が負荷された状態において捻りトルクを負荷した第1検出コイル17及び第2検出コイル18の検出値からなる特性曲線(曲げ荷重印可特性曲線)を示しており、これと初期特性曲線C1,C2とを比較すると、上述したように、初期特性曲線C1及び初期特性曲線C2における減衰する曲線形状の領域R3及び領域R4(二点鎖線で囲われた領域)においては、その初期検出値が実測値との差分がほぼ無く、上に凸の曲線形状の領域R1及びR2においては差分が生じる性質があることが分かる。
曲げ荷重検出部32は、具体的には図3に示すように例えば第1検出コイル17において図中P1で示す検出値が検出され、第2検出コイル18において図中P2で示す検出値が検出されたとすると、第2検出コイル18の初期特性曲線C2の減衰する曲線形状の領域R4を参照し、第2検出コイル18が検出した実測値P2に対応する捻りトルクT1を検出し、そして、この捻りトルクT1に対応する初期特性曲線C1の上に凸の曲線形状の領域R1を参照し、初期検出値Z1を求め、この初期検出値Z1と第1検出コイル17の検出した実測値P1とを比較する。そして、上記比較において差分(図中ΔS)が生じていると、曲げ荷重が発生していると判定し、差分に応じて曲げ荷重量を検出する。
ここで、曲げ荷重検出部32は差分の大小に応じて曲げ荷重量を演算しており、この演算については所定の演算式を用いて算出する方法や、差分に応じた曲げ荷重量を予め求めておき、この情報を記憶部31等に記録しておき比較参照して演算する等の態様がある。
そして、アシスト特性決定部33は、曲げ荷重検出部32が検出した曲げ荷重量と、車速センサ28が検出した車速値と、第1検出コイル17及び第2検出コイル18からの捻りトルク値と、傾斜角センサ29からの傾斜角値とに基づき、ステアリングシャフト7に対するアシスト量及びダンパ感を決定し、走行状態を判定し、この判定状態に応じてステアリングシャフト7に対するアシスト量を調整するとともにダンパ感制御を行う。
ここで、アシスト量とは、乗員のステアリングシャフト7の操舵を容易に回転させるためのものであって、電動モータ6の出力値の高低をいう。また、ダンパ感とは、ステアリングシャフト7を外力(路面反力等)により回転させないようにすることであって、図4に示すようにステアリングシャフト7に負荷された捻りトルクの振動41を打ち消すように、この振動と逆位相の電力42を電動モータ6へ流すことをいい、これにより、電動モータ6を捻りトルクの振動と逆方向に微作動させることでステアリングシャフト7を回りにくくさせることをいう。ダンパ感は供給する電力の大小により強弱が調整されるものであり、ダンパ感の決定とは供給する電力の高低をいい、ダンパ感制御とは供給する電力を調整することである。
アシスト特性決定部33は、予め記録された複数の特性情報を基に、アシスト量及びダンパ感の決定、走行状態の判定、アシスト量の調整、ダンパ感制御を行う。これら各特性情報は記憶部31に予め記録されている。
<ECUに格納される各種情報>
図5〜図8にアシスト特性決定部33が参照する各種特性情報(MAP)が示されている。図5に記憶部31に記録されたアシスト量の決定のためのアシスト量特性情報M1が、図6にダンパ感制御のためのダンパ感特性情報M2が、図7にアシスト量調整(アップ)のためのアシストアップ特性情報M3が、図8にアシスト量調整(ダウン)のためのアシストダウン特性情報M4がそれぞれ概念的に示されている。
図5を参照し、アシスト量特性情報M1は、捻りトルクと車速値とに応じてアシスト電流を定めるための情報である。このアシスト特性情報M1には、低速時における捻りトルクに応じたアシスト量を定めた低速時アシスト特性情報51と、中速時における捻りトルクに応じたアシスト量を定めた中速時アシスト特性情報52と、高速時における捻りトルクに応じたアシスト量を定めた高速時アシスト特性情報53とが含まれている。
この例では、高速時アシスト特性情報53、中速時アシスト特性情報52、低速時アシスト特性情報51の順にアシスト量を高くする設定がなされており、また、低速、中速、及び高速それぞれの特性情報には、捻りトルクが比較的小さい範囲ではアシスト量を捻りトルクに応じて漸増させ、捻りトルクが比較的大きい範囲ではアシスト量を一定となるように設定されている。また、捻りトルクが比較的小さい範囲とする閾値範囲は、低速、中速、高速でそれぞれ異なっている。本実施形態においてアシスト特性決定部33は、車速値を基に、低速、中速、及び高速を判断するそれぞれ閾値範囲を有しており(例えば、低速は0Km/h以上〜10Km/h未満、中速は10Km/h以上〜20Km/h未満等)、この3類型を判定した上で、アシスト特性情報M1を参照し、アシスト量を決定する。
図6を参照し、ダンパ感特性情報M2は、車速値と、捻りトルク値と、曲げ荷重量(曲げ力)とに応じてダンパ感の強弱を定めるための情報であり、このダンパ感特性情報M2では、車速値が大きいほどダンパ感を強める度合いを大きくし、車速値が小さいほどダンパ感を強める度合いを小さくする設定がなされている。つまり、車速値が大きいとする判断閾値61(例えば30Km/h以上)と、車速値が小さいとする判断閾値62(例えば0Km/h以上〜5Km/h未満)とを設定しており、車速値が大きいほど曲げ荷重量に対するダンパ感の増大量を大きくする設定がなされている。そして、曲げ荷重量が大きいほどダンパ感を強める(ダンパ感強め量を高くする)ように設定されている。本実施形態においてアシスト特性決定部33は、車速値と、捻りトルク値と、曲げ荷重量(曲げ力)とに基づき、ダンパ感特性情報M2を参照し、ダンパ感の強弱を定める。ここでアシスト特性決定部33は、判断閾値61と判断閾値62との間の速度値においては、車速値と曲げ荷重量を2項のパラメータとして、判断閾値61と判断閾値62との間の値をリニアに演算して、ダンパ感の強弱を定める。
図7を参照し、アシストアップ特性情報M3は、車速値と曲げ荷重量(曲げ力)とに応じてアシストアップ量を定めるための情報であり、このアシストアップ特性情報M3では、車速値が小さいほどアシストアップ量を大きくする度合いを大きくし、車速値が大きいほどアシストアップ量を大きくする度合いを小さくする設定がなされている。つまり、車速値が小さいとする判断閾値71(例えば0Km/h以上〜5Km/h未満)と、車速値が大きいとする判断閾値72(例えば30Km/h以上)とを設定しており、車速値が小さいほど曲げ荷重量に対するアシストアップの増大量を大きくする設定がなされている。そして、曲げ荷重量が大きいほどアシストアップ量を高くするように設定されている。
ここで、アシストアップ特性情報M3は捻りトルクが比較的大きい場合にアシスト特性決定部33が参照するものであり、捻りトルクが比較的大きく、かつ車速が小さく曲げ荷重が大きい場合は、車両の走行状態が「降板路」又は「据え切り」又は「バンク付き路(逆方向切り)」である傾向があり、車速が大きく曲げ荷重が大きい場合には、車両の走行状態が「悪路走行」又は「フルブレーキ」又は「ジャンプ」である傾向がある。したがって、このアシストアップ特性情報M3では、車速が小さく曲げ荷重が大きい場合にはアシスト量を強めに高くする設定をし、車速が大きく曲げ荷重が小さい場合にはアシスト量弱めに高くする設定をしてある。
そして、図8を参照し、アシストダウン特性情報M4は、速度値と曲げ荷重量(曲げ力)とに応じてアシストダウン量を定めるための情報であり、このアシストダウン特性情報M4では、車速値が小さいほどアシストダウン量を大きくする度合いを大きくし、車速値が大きいほどアシストダウン量を大きくする度合いを小さくする設定がなされている。つまり、車速値が小さいとする判断閾値81(例えば0Km/h以上〜5Km/h未満)と、車速値が大きいとする判断閾値82(例えば30Km/h以上)とを設定しており、車速値が小さいほど曲げ荷重量に対するアシストダウンの増大量を大きくする設定がなされている。そして、曲げ荷重量が大きいほどアシストダウン量を高くするように設定されている。
ここで、アシストダウン特性情報M4は捻りトルクが比較的小さい場合にアシスト特性決定部33が参照するものであり、捻りトルクが比較的小さく、かつ車速が小さく曲げ荷重が大きい場合には、車両の走行状態が「登板路」または「バンク付き路(順方向切り)」である傾向がある。このため、このアシストダウン特性情報M4では、車速が小さく曲げ荷重が大きい場合にはアシスト量を強めに低くする設定をし、車速が大きく曲げ荷重が小さい場合にはアシスト量弱めに低くする設定をしてある。本実施形態においてアシスト特性決定部33は、捻りトルクの高低を判定した上で、アシストアップ特性情報M3又はアシストダウン特性情報M4を参照し、車速値と曲げ荷重量(曲げ力)とに基づき、アシストアップ量又はアシストダウン量を定める。ここでアシスト特性決定部33は、判断閾値71(81)と判断閾値72(82)との間の速度値においては、車速値と曲げ荷重量を2項のパラメータとして、判断閾値71(81)と判断閾値72(82)との間の値をリニアに演算して、アシストアップ量又はアシストダウン量を定める。なお、アシストアップ補正とは、図4、図5を参照し、矢印UPの方向にアシスト電流の出力を上げることであり、アシストダウン補正とは、矢印DOWNの方向にアシスト電流の出力を下げることである。
<ECUの処理>
次に、上記のように構成されたECU3による電動パワーステアリング装置2に対するアシスト制御の一例を図9に示すフローチャートを参照し説明する。
ステップS1でECU3は、車速センサ28から車速値を読み込むとともに、磁歪式トルクセンサ5から捻りトルク値を読み込む。ステップS2においてアシスト特性決定部33によりアシスト量及びダンパ感を決定する。ここで、アシスト特性決定部33は、ステップS1で読み込んだ車速値及び捻りトルク値を、図5に示したアシスト量特性情報M1と比較参照してアシスト量を決定し、またダンパ感については所定の電力値を定める。
ステップS3でECU3は、曲げ荷重検出部32により曲げ荷重を読み込み、ステップS4で曲げが検知されているか否かを判定する。ここで曲げが検知されている場合はステップS5に進み、曲げが検知されていない場合は処理を終了し、ステップS1からの処理を繰り返す。そして、ステップS5においてECU3は、曲げ荷重を検出したときの車速値及び捻りトルクを読み込み、ステップS6においてアシスト特性決定部33によりダンパ感補正を行う。ここで、アシスト特性決定部33は、ステップS5で読み込んだ車速値及び捻りトルク値を、図6に示したダンパ感特性情報M2と比較参照してダンパ感補正を行う。
ステップS7でECU3は、アシスト特性決定部33によりステップS5で読み込んだ捻りトルク値が所定の捻りトルク値よりも高いか否かを判定し、高い場合にはステップS8に進み、所定捻りトルク値未満である場合にはステップS9に進む。ここで、所定の捻りトルク値の判断閾値は、車速に応じて変化されるものであり、係る情報も記憶部31に記録されている。
そして、ステップS8においてECU3は、アシスト特性決定部33によりアシスト量アップ補正を行い、ステップS9ではアシスト量ダウン補正を行う。ここでアシスト特性決定部33はステップS8では図7に示したアシストアップ特性情報M3を参照し、ステップS9では図8に示したアシストダウン特性情報M4を参照し、アシスト調整量を決定する。
以上の本発明の実施形態では、ステアリングシャフト7に捻りトルクのみをかけたときの第1検出コイル17及び第2検出コイル18の検出値の特性曲線を、初期検出値からなる初期特性曲線C1,C2としてECU3内の記憶部31に記憶し、第1検出コイル17及び第2検出コイル18の検出値と、この検出値に対応する初期特性曲線C1,C2における初期検出値との差分に基づき、ステアリングシャフト7に作用する曲げ荷重量を検出するECU3内の曲げ荷重検出部32を有する。これにより、磁歪式センサ5のみで曲げ荷重量を定量的に検知可能となるため、別途曲げ荷重検出用のセンサを設ける必要が無く、車両の小型化及び製造コストの低減を図ることができる。
そして、本実施形態では、曲げ荷重検出部32が検出した曲げ荷重量等に基づき、車両の走行状態を判定するとともに、この判定状態に応じてステアリングシャフト7に対するアシスト量を調整するアシスト特性決定部33を有している。これによれば、走行状態に応じた電動パワーステアリング装置2に対するアシスト特性を適切に得ることができる。
<ECUの処理の変形例(1)>
次に、ECU3の処理の変形例を図10、図11に示すフローチャートを併せて参照し説明する。この処理においては、先ずステップS21でECU3は、車速センサ28から車速値を読み込むとともに、磁歪式トルクセンサ5から捻りトルク値を読み込む。ステップS22においてアシスト特性決定部33によりアシスト量及びダンパ感を決定する。ここで、アシスト特性決定部33は、ステップS21で読み込んだ車速値及び捻りトルク値を、図5に示したアシスト量特性情報M1と比較参照してアシスト量を決定し、またダンパ感については所定の電力値を定めるものとする。
ステップS23でECU3は、曲げ荷重検出部32により曲げ荷重を読み込み、曲げが検知されているか否かを判定する。曲げが検知されていればステップS21に戻り、検知されていればステップS24に進む。ステップS24では、走行中から否か判定する。走行中であればステップS25に進む、走行中でなければステップS26に進む。ステップS26では、ECU3はアシスト特性決定部33によりアシスト量アップ補正を行う。ここでアシスト量アップするのは、車両状態が据え切りと推定されるからである。
ステップS25においては、ECU3は、車速が所定の車速値よりも高いか否かで高速がどうかを判定し、高速であれば図11に示すステップS29に進み、そうでなければステップS27に進む。ステップS27では車速が所定の車速値よりも高いか否かで中速かどうかを判定し、中速であればステップS28に進み、そうでなければ低速と判定して図11に示すステップS34に進む。
高速と判定した場合のステップS29においては、ECU3は曲げ荷重が所定の数値よりも高いか否かで曲げ荷重が「大」であるかい否かを判定し、「大」であればステップS30に進み、そうでなければステップS31に進む。ステップS31では曲げ荷重が所定の数値よりも高いか否かで曲げ荷重が「中」程度であるか否かを判定し、「中」であればステップS32に進み、そうでなければ曲げ荷重が小さいと判定してステップS33に進む。
曲げ荷重が「大」と判定した場合のステップS30ではECU3は、アシスト特性決定部33によりダンパ感をアップする補正を行い、曲げ荷重が「中」であると判定した場合のステップS32ではダンパ感をやや強める補正を行い、曲げ荷重が「小」と判定した場合のステップS33では通常特性を維持する。ここで、この例では、曲げ荷重「大」のときにはジャンプ、着地等と推定しダンパ感を強め、曲げ荷重が「中」のときにはフルブレーキ等と推定してダンパ感をやや強めている。なお、このようにダンパ感補正を行った後はステップS21の処理を繰り返す。
一方、ステップS27で車速が中速であると判定した場合のステップS28では、アシスト量及びダンパ感の双方をリニアに制御する。これは、捻りトルクも参照する図6〜図8に示したダンパ感特性情報M2、アシストアップ特性情報M3、及びアシストダウン特性情報M4に基づく、図9で示した処理と同様のものとする。
そして、車速が中速であると判定したステップS34(図11)においては、ECU3は曲げ荷重が所定の数値よりも高いか否かで曲げ荷重が「大」であるかい否かを判定し、「大」であればステップS35に進み、そうでなければステップS36に進む。ステップS36では曲げ荷重が所定の数値よりも高いか否かで曲げ荷重が「中」程度であるか否かを判定し、「中」であればステップS37に進み、そうでなければ曲げ荷重が小さいと判定してステップS38に進む。
そして、曲げ荷重が「大」と判定した場合のステップS35ではECU3は、アシスト特性決定部33によりアシスト量を弱めにアップさせる補正を行い、曲げ荷重が「中」であると判定した場合のステップS36では通常特性を維持し、曲げ荷重が「小」と判定した場合のステップS38ではアシスト量をやや強めに補正する。ここで、この例では、曲げ荷重「大」のときには登板路又は降板路又はバンク付き路面走行と推定しアシスト量を弱めにアップさせる補正を行っている。なお、このようにアシスト量補正を行った後はステップS21の処理を繰り返す。このような処理でも、走行状態に応じた電動パワーステアリング装置2に対するアシスト特性を適切に得ることが可能である。
<ECUの処理の変形例(2)>
次に、ECU3の処理の別の変形例について説明する。
この処理では、電動モータ6にかかる反力によるモータ回転加速度を検出し、この検出した値の絶対値が所定の数値よりも大きい場合(又は、所定の数値以上である場合)に、電動モータ6に対する電流値を下げる制御を行うことでダンパ感を出す。
また、検出したモータ回転加速度の絶対値が所定の数値以下である場合(又は、所定の数値よりも小さい場合)には、捻りトルクに応じて電動モータ6に対する電流値を上げてアシスト電流をアップさせる。
さらに、この処理では、ハンドルの操舵角に応じて、ダンパ感において電流を下げる量、アシスト量アップにおいて電流を上げる量を調整する。
図12を参照して具体的に説明すると、図中紙面左側半分の領域に注目し、図中A線(実線、太線)に示すようにモータ回転加速度が検出され、この検出値が所定の数値よりも大きいとする。この場合に本処理では、図中B線(二点鎖線)に示す電動モータ6に対する通常のアシスト電流を、図中紙面下方向に向く矢印(ダンパ感UP)に示すように下げ、電動モータ6に対しては、図中C線(一点鎖線)に示す電流(ダンパ感UPモータ電流)を出力するようにし、ダンパ感を出すようにする。
一方、図中紙面右側半分の領域に注目し、モータ回転加速度が「0」である場合には、通常のアシスト電流Bを、図中D(点線)に示す検出トルク(捻りトルク)に応じて、図中紙面上方向の矢印(アシスト量UP)に示すように上げ、電動モータ6に対して、図中E(実線、細線)に示す電流(アシストUP時モータ電流)を出力し、ダンパ感制御は行わないようにする。
そして、図12において図中F線はハンドル操舵角を示し、紙面上方は右に操舵した場合の変位角、紙面下方は左に操舵した場合の変位角を示しており、このF線と、B線、C線及びE線を比較して分かるように、ハンドルが中立位置に近いほど、上記のようにダンパ感制御において電流を下げる量、アシスト量アップにおいて電流を上げる量を高くし、ハンドルが操舵限界位置に近いほど、ダンパ感制御において電流を下げる量、アシスト量アップにおいて電流を上げる量を小さくする。
ECU3のアシスト電流及びダンパ感決定の処理として、このような処理を採用してもよい。そして、その後に、曲げ荷重に応じて、決定したアシスト電流を調整するようにしてもよい。なお、図12においては図中縦軸がモータ電流及びハンドル操舵角を示し、B線、C線、D線及びF線の指標としているが、A線、D線は、B線、C線、D線及びF線との関連の説明便宜のために示したものである。
なお、以上の実施形態において図9、図10及び図11を用いて説明したECU3の処理では傾斜角センサ29の傾斜角度値を考慮せずにアシスト特性の決定を行う例を説明したが、傾斜角値を含めて走行状態を反転すれば、より細かい走行状態の切り分けが可能となるため、走行状況に応じた高精度なアシスト量及びダンパ量を制御可能となる。具体的には、傾斜角値に基づき走行状態が登板路であるか降板路であるか等を判定すれば、より高精度なアシスト特性を得ることが可能となる。
2 電動パワーステアリング装置
3 ECU(制御装置)
7 ステアリングシャフト
15 第1磁歪膜
16 第2磁歪膜
17 第1検出コイル
18 第2検出コイル
31 記憶部
32 曲げ荷重検出部
33 アシスト特性決定部
C1,C2 初期特性曲線

Claims (8)

  1. ステアリングシャフト表面に周方向に亘り互いに逆方向の磁気異方特性を有する第1磁歪膜と第2磁歪膜をそれぞれ形成し、前記第1磁歪膜及び前記第2磁歪膜の周囲にそれぞれ第1検出コイルと第2検出コイルを設け、前記第1検出コイル及び前記第2検出コイルの検出値に基づき前記ステアリングシャフトにかかる捻りトルクを検出し、前記ステアリングシャフトに対するアシスト量を調整する電動パワーステアリング装置の制御装置において、
    前記ステアリングシャフトに捻りトルクのみをかけたときの前記第1検出コイル及び前記第2検出コイルの検出値の特性曲線を、初期検出値からなる初期特性曲線として記憶する記憶部と、前記第1検出コイル及び前記第2検出コイルの検出値と、この検出値に対応する前記初期特性曲線における初期検出値との差分に基づき、前記ステアリングシャフトに作用する曲げ荷重量を検出する曲げ荷重検出部と、を有することを特徴とする電動パワーステアリング装置の制御装置。
  2. 前記初期特性曲線は、前記ステアリングシャフトの中立位置から一方向に捻りトルクがかかると所定トルクでピークとなる上に凸の曲線形状を描き、前記ステアリングシャフトの中立位置から他方向に捻りトルクがかかるとなだらかに減衰する曲線形状を描く曲線であり、
    前記第1検出コイル及び前記第2検出コイルの前記初期特性曲線は、前記ステアリングシャフトの中立位置を挟んで検出値が対称となる逆特性を有し、
    前記曲げ荷重検出部は、前記第1検出コイル及び前記第2検出コイルが検出した検出値に対応する捻りトルクを、前記第1検出コイルの前記初期特性曲線及び前記第2検出コイルの前記初期特性曲線のうちの一方の前記初期特性曲線における前記減衰する曲線形状の領域から検出するとともに、他方の前記初期特性曲線の前記上に凸の曲線形状の領域から前記検出した捻りトルクに対応する初期検出値を求め、この初期検出値と、前記第1検出コイル又は前記第2検出コイルが検出した検出値との差分により、曲げ荷重量を検出することを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
  3. 前記曲げ荷重検出部が検出した曲げ荷重量に基づき、車両の走行状態を判定するとともに、この判定状態に応じて前記ステアリングシャフトに対するアシスト量を調整するアシスト特性決定部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
  4. 前記アシスト特性決定部は、前記曲げ荷重検出部が検出する曲げ荷重量と、車両の速度を検出する車速センサが検出する車速値とに基づき、車両の走行状態を判定し、この判定状態に応じて前記ステアリングシャフトに対するアシスト量を調整することを特徴とする請求項3に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
  5. 前記アシスト特性決定部は、前記曲げ荷重検出部が検出する曲げ荷重量と、この曲げ荷重量を検出したときの前記車速センサの車速値と、この曲げ荷重量を検出したときの前記第1検出コイル及び前記第2検出コイルからの捻りトルク値とに基づき、車両の走行状態を判定し、この判定状態に応じて前記ステアリングシャフトに対するアシスト量を調整することを特徴とする請求項4に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
  6. 前記アシスト特性決定部は、
    前記車速センサの車速値と、前記第1検出コイル及び前記第2検出コイルからの捻りトルク値とに基づき、前記ステアリングシャフトに対するアシスト量を決定し、
    前記曲げ荷重検出部で曲げ荷重が検出されると、前記曲げ荷重検出部が検出した曲げ荷重量と、この曲げ荷重量を検出したときの前記車速センサの車速値とに基づき、車両の走行状態を判定し、この判定状態に応じて前記ステアリングシャフトに対する前記決定したアシスト量を調整することを特徴とする請求項5に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
  7. 前記アシスト特性決定部は、前記曲げ荷重検出部が検出する曲げ荷重量と、この曲げ荷重量を検出したときの前記車速センサの車速値と、この曲げ荷重量を検出したときの前記第1検出コイル及び前記第2検出コイルからの捻りトルク値とに基づき、前記ステアリングシャフトに対するダンパ感制御を行うことを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
  8. 前記アシスト特性決定部は、前記曲げ荷重検出部が検出する曲げ荷重量と、車両の速度を検出する車速センサが検出する車速値と、前記第1検出コイル及び前記第2検出コイルからの捻りトルク値と、車両の傾斜角を検出する傾斜角センサからの傾斜角値とに基づき、走行状態を判定し、この判定状態に応じて前記ステアリングシャフトに対するアシスト量を調整するとともにダンパ感制御を行うことを特徴とする請求項3に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
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