JP2008216162A - 磁歪式トルクセンサおよび電動パワーステアリング装置 - Google Patents

磁歪式トルクセンサおよび電動パワーステアリング装置 Download PDF

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Abstract

【課題】回転軸の一端の開放によらず、回転軸に作用する曲げモーメントの効果をキャンセルすることが可能で、磁歪式トルクセンサの取付周辺環境によらず安定して高精度に回転モーメントを検出することが可能な磁歪式トルクセンサを提供する。
【解決手段】回転自在に支持された回転軸21と、回転軸21の表面に設けられ、回転軸21に作用する回転トルクの大きさに応じて透磁率が変化する磁歪材3a、3bと、回転軸21に配置され、磁歪材3a、3bの透磁率の変化を電気的変化として検出する少なくとも2つ以上の検出手段32、34とを備え、検出手段32、34のそれぞれが配置されている部分の回転軸21の断面2次モーメントI1、I2が互いに異なっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁歪材の透磁率の変化を電気的変化として検出することで回転軸に加えられたトルクを検出する磁歪式トルクセンサ、およびその磁歪式トルクセンサを搭載する電動パワーステアリング装置に関する。
磁歪式トルクセンサは、自動車用の電動パワーステアリング装置に搭載されており、電動パワーステアリング装置は、自動車の運転中に、運転者がハンドル(ステアリングホイール)を操舵するとき、モータを連動させて操舵力を補助する支援装置である。電動パワーステアリング装置において、磁歪式トルクセンサは、運転者のハンドルの操舵によりハンドルに連結された操舵軸に生じる操舵トルクを検出している。電動パワーステアリング装置は、少なくとも検出された操舵トルクと、自動車の車速を検出する車速センサからの車速信号とに基づいて、モータからの出力である補助操舵力を制御することで、運転者の操舵力を軽減している。
磁歪式トルクセンサとしては、操舵軸である回転軸の表面の上下2箇所にそれぞれ、磁歪材が互いに逆方向の磁気異方性を有するように設けられているものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。回転軸に操舵トルクが作用すると、回転モーメントが生じ、回転軸がねじれて磁歪材が歪み、磁気異方性に基づく逆磁歪特性により、一方の磁歪材の歪を更に歪ませ、他方の磁歪材の歪を減少させる。これらの歪の増減により磁歪材の周囲に配設されたコイル等の検出手段の交流抵抗等が変化する。磁歪式トルクセンサは、この変化を検出することで、回転軸にかかる操舵トルクを検出することができる。
ただ、モータからの補助操舵力をギヤを介して回転軸に伝達させると、回転軸には、軸の周りの回転モーメントだけでなく、回転軸の中心軸を曲げようとする曲げモーメントが作用する。この曲げモーメントは、回転軸の軸方向の断面位置で大きさが異なる、具体的には、曲げモーメントの作用点では0(ゼロ)、断面位置が作用点から離れるにしたがって大きくなるので、2つの形成される位置が異なる磁歪材には、大きさの異なる曲げモーメントが作用する。2つの磁歪材にとっては、回転モーメントも曲げモーメントも、同じ歪として検出されるので、回転モーメントを検出するための磁歪式トルクセンサとしては、真の値が異なるので精度が低下してしまう。これは、2つの磁歪材には、大きさの異なる曲げモーメントが作用しているので、それぞれ対応する検出手段から交流抵抗等の出力の差分を取っても曲げモーメント分はキャンセルできないからである。そこで、2つの磁歪材に曲げモーメントが作用しないように、回転軸の一端を開放端とする磁歪式トルクセンサが提案されている。
特開2004−245636号公報
しかし、そのような従来の磁歪式トルクセンサにおいても、回転軸の一端を完全に開放端にできるわけではなく、その一端には、ハンドルが連結されており、例えば車庫入れ時の据え切りする場合のようにハンドルを強く切る場合に、ハンドルから回転軸に曲げモーメントが作用する場合があった。また、磁歪式トルクセンサの取付周辺環境によっては回転軸を安定して回転自在に固定するため、回転軸の一端を開放端とするのでなく、回転軸の両端を回転自在に固定したいという要請もあった。
本発明は、前記問題点に鑑み、回転軸の一端の開放によらず、回転軸に作用する曲げモーメントの効果をキャンセルすることが可能で、磁歪式トルクセンサの取付周辺環境によらず安定して高精度に回転モーメントを検出することが可能な磁歪式トルクセンサを提供し、また、そのような磁歪式トルクセンサを搭載する電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
本発明は、回転自在に支持された回転軸と、前記回転軸の表面に設けられ、前記回転軸に作用する回転トルクの大きさに応じて透磁率が変化する磁歪材と、前記回転軸に配置され、前記透磁率の変化を電気的変化として検出する少なくとも2つ以上の検出手段とを備え、前記検出手段のそれぞれが配置されている部分の回転軸の断面2次モーメントが互いに異なっている磁歪式トルクセンサであることを特徴とする。
本発明の磁歪式トルクセンサによれば、前記回転軸に所定の曲げモーメントが加えられている場合に、前記検出手段のそれぞれが配置されている部分の回転軸の曲げモーメントが互いに等しくなるように、前記回転軸の断面2次モーメントを互いに異ならせることができるので、検出手段相互の差分を取ることで、回転軸の曲げモーメントの効果をキャンセルすることができ、回転軸の回転モーメントのみを正確に安定して高精度に検出することができる。
また、本発明は、本発明の磁歪式トルクセンサを搭載する電動パワーステアリング装置であって、前記回転軸は、操舵軸として使用され、前記操舵軸の回転を伝達するラックアンドピニオンギヤ機構と、前記検出手段と前記ラックアンドピニオンギヤ機構の間に設けられ前記操舵軸を回転自在に支持する軸受けとを備え、前記検出手段のそれぞれが配置されている前記回転軸の部分のうち前記軸受けに近い側の前記回転軸の断面2次モーメントが、遠い側の断面2次モーメントよりも大きいことを特徴とする。
本発明の電動パワーステアリング装置によれば、前記回転軸にある所定の曲げモーメントが加えられている場合に、前記検出手段のそれぞれが配置されている部分の回転軸の曲げモーメントが互いに等しくなるように、前記回転軸の断面2次モーメントが、前記軸受けに近い側の前記回転軸の断面2次モーメントが、遠い側の断面2次モーメントよりも大きくなっているので、検出手段相互の差分を取ることで、回転軸の曲げモーメントの効果をキャンセルすることができ、回転軸の回転モーメントを高精度に検出することができる。
本発明によれば、回転軸の一端の開放によらず、回転軸に作用する曲げモーメントの効果をキャンセルすることが可能で、磁歪式トルクセンサの取付周辺環境によらず安定して高精度に回転モーメントを検出することが可能な磁歪式トルクセンサを提供でき、また、そのような磁歪式トルクセンサを搭載する電動パワーステアリング装置を提供できる。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し重複した説明を省略する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電動パワーステアリング装置(EPS)1の全体構成図である。ハンドル2は、自在継ぎ手13a、13bを介して、操舵軸21の上端に連結されている。操舵軸21の下端にはピニオンギヤ11bが取り付けられている。ピニオンギヤ11bはラックギヤ11aに噛み合っており、ラックギヤ11aとピニオンギヤ11bとでラックアンドピニオンギヤ機構11を構成している。ラックアンドピニオンギヤ機構11は、操舵軸21の操舵トルクTsをラック軸6の軸方向の推力に変換する。ラックギヤ11aは、ラック軸6に刻まれて設けられている。
ラック軸6にはボールねじ7も刻まれて設けられており、ウォームホイールギヤ5bの内側にボールナット8が設けられ、ラック軸6とウォームホイールギヤ5bとは、このボールナット8と図示されない複数の循環ボールを介して係合されている。ウォームホイールギヤ5bの外歯は、ウォームギヤ5aに噛み合わされている。ウォームギヤ5aは、ブラシレスモータ4の回転軸に連結している。ブラシレスモータ4は、運転者の操舵に対して動力補助をする。ウォームギヤ5aとウォームホイールギヤ5bとで減速装置5が構成されている。減速装置5は、ブラシレスモータ4の発生させる補助トルクAHを倍力する。ボールねじ7は、倍力された補助トルクAHをラック軸6の軸方向の推力に変換する。ラック軸6の両端にはタイロッド14の一端が固定され、各タイロッド14の他端には自動車の前輪となるタイヤ10が取り付けられている。
ラック軸6は、一端がボールねじ7を介して軸受け27によって、他端が図示されないラックガイド9によって支持され、ステアリングギヤボックス12内に回転させないで軸方向に移動が自在にできるように保持されている。操舵軸21は、軸受け24、25、26によって、ステアリングギヤボックス12内に回転自在に支持されている。
操舵軸21には、操舵軸21と自在継ぎ手13bとを締結する例えばセレーションのような締結部22が設けられている。また、操舵軸21には、操舵軸21とステアリングギヤボックス12との間をシールするシール23が設けられている。
操舵軸21には、磁歪式トルクセンサ3が設けられている。操舵軸21は、磁歪式トルクセンサ3の回転軸を兼ねている。磁歪式トルクセンサ3は、ハンドル2から運転者によって入力される操舵トルクTsを検出する。磁歪式トルクセンサ3は、回転軸(操舵軸)21の表面に設けられ、回転軸21に作用する回転トルクの大きさ及び方向に応じて透磁率が変化する第1磁歪材3aと第2磁歪材3bとを有している。第1磁歪材3aと第2磁歪材3bとは、回転軸21の全周にわたり円環状に形成されている。第1磁歪材3aと第2磁歪材3bとには、Fe−Ni系やFe−Cr系の磁歪膜が好適である。第1磁歪材3aと第2磁歪材3bとは、メッキ法や蒸着法等により、回転軸21上等、例えば、回転軸21の表面上や、回転軸21に圧入させる中空管に成膜し、回転軸21と第1磁歪材3a、第2磁歪材3bとを一体化してもよいし、あらかじめ作製された第1磁歪材3aと第2磁歪材3bを、接着剤を用いて回転軸21に接着にて設けてもよい。
さらに、磁歪式トルクセンサ3は、第1磁歪材3aの周囲に第1励磁手段31と第1検出手段32を有している。なお、第1励磁手段31と第1検出手段32とは、多重巻きされたコイルで別々に設けられているが、同一のコイルで設けても良い。同様に、磁歪式トルクセンサ3は、第2磁歪材3bの周囲に第2励磁手段33と第2検出手段34を有している。なお、第2励磁手段33と第2検出手段34も同様に同一のコイルで設けても良い。第1励磁手段31は、回転軸21に配置され、第1磁歪材3aを励磁する。第2励磁手段33は、回転軸21に配置され、第2磁歪材3bを励磁する。第1検出手段32は、回転軸21に配置され、励磁された第1磁歪材3aの透磁率の変化を電気的変化として検出する。第2検出手段34は、回転軸21に配置され、励磁された第2磁歪材3bの透磁率の変化を電気的変化として検出する。そして、第1検出手段32が配置されている部分の回転軸21の断面2次モーメントI1が、第2検出手段34が配置されている部分の回転軸21の断面2次モーメントI2とは異なり、断面2次モーメントI1の方が断面2次モーメントI2より小さくなっている(I1<I2)。言い換えると、第1検出手段32、第2検出手段34のそれぞれが配置されている回転軸21の部分のうち軸受け25に近い側の回転軸21の断面2次モーメントI2が、遠い側の断面2次モーメントI1よりも大きくなっている(I1<I2)。また、第1検出手段32が配置されている部分の回転軸21の直径d1が、第2検出手段34が配置されている部分の回転軸21の直径d2とは異なり、直径d1の方が直径d2より小さくなっている(d1<d2)。しかし、第1励磁手段31及び第1検出手段32の内径と、第2励磁手段33及び第2検出手段34の内径とは同じであっても良い。なぜならば直径d1が直径d2より小さくなっている(d1<d2)ので、トルク入力に対して直径d1側は捩れ角が直径d2側より大きくなり、大きな感度が得られ、内径を同じにしてエアギャップが前記直径d1側で前記直径d2側より大きくなっても、前記直径d1側でも前記直径d2側と同等の充分な感度が得られるからである。
運転者がハンドル2を操舵することによって、操舵トルクTsが生じ、操舵トルクTsは回転軸21に伝達される。伝達された操舵トルクTsは、磁歪式トルクセンサ3に検出され、検出した信号として、第1検出手段32から出力VT1を出力する。同様に、第2検出手段34から出力VT2を出力する。出力VT1、VT2は、制御装置ECUに入力される。制御装置ECUはコンピュータで構成され、自動車の車速を検出する車速センサ8から車速信号Vを受信する。また、制御装置ECUは、ブラシレスモータ4にモータ電流Dを送電すると共に、モータ電流Dを計測した電流計測信号Doと、ブラシレスモータ4の回転子の回転角を計測したモータ回転角信号aなども受信する。
制御装置ECUは、受信した出力VT1、VT2と、車速信号V、電流計測信号Do、モータ回転角信号a等に基づいて、ブラシレスモータ4にモータ電流Dを出力する。
ブラシレスモータ4は、モータ電流Dにより、操舵トルクTsを補助する補助トルクAHを出力し、補助トルクAHは、減速装置5、ボールねじ7を経由して、ラック軸6に伝達するとともに直線運動に変換される。なお、運転者が直に発生させた操舵トルクTsも、ラックアンドピニオンギヤ機構11を経由して、ラック軸6に伝達するとともに直線運動に変換される。
ラック軸6に伝達した操舵トルクTsの直線運動と補助トルクAHの直線運動とは合わさって、タイロッド14を動かし、タイヤ10の走行方向を変化させる。操舵トルクTsに補助トルクAHが合わさることで、運転者の操舵に必要な操舵トルクTsを軽減することができる。そして、ハンドル2の回転θによりタイヤ10の走行方向を回転αさせることができる。
例えば、操舵トルクTsの値を理解を容易にするためにTsとし、補助トルクAHの値をAHとし、補助トルクAHの係数を定数kAとすると、AH=kA×Tsであり、負荷であるピニオントルクをTpとすると、ピニオントルクTpは操舵トルクTsと補助トルクAHの和(Tp=Ts+AH)であるから、Ts=Tp/(1+kA)となる。したがって操舵トルクTsは、ピニオントルクTpの1/(1+kA)、(kA≧0)となりピニオントルクTpより小さくなり、操舵トルクTsは軽減されることになる。なお、上記では、理解を容易にするためにkAを定数としたが、kAは車速の増大に伴って小さくなることが好ましい。このことにより、自動車が高速走行になるに従ってタイヤ10を路面に対して回転αさせる負荷が減少しても、タイヤ10を回転αさせるに要する操舵トルクTsを大きくして運転者に手応え感を付与することができる。
図2は、電動パワーステアリング装置1における磁歪式トルクセンサ3の周辺の構成図である。図2に示すように、制御装置ECUは、インターフェイス部15を有している。インターフェイス部15は、変換回路35と増幅回路AMPを有している。増幅回路AMPは、出力VT1を増幅する増幅回路AMP1と、出力VT2を増幅する増幅回路AMP2とを有している。変換回路35は、増幅回路AMP1から出力される出力VT1と、増幅回路AMP2から出力される出力VT2との差を計算して、トルク検出信号VT3を算出する。また、制御装置ECUは、トルク検出信号VT3と車速信号Vと電流計測信号Doとモータ回転角信号aに基づいて、ブラシレスモータ4を回転動作させるモータ電流Dを出力するモータ電流制御部18を有している。実際には、このほかにも出力VT1と出力VT2の和を計算して、この和の値が所定の範囲に入っているかどうかを判定することによる故障診断等を実施している。
次に、磁歪式トルクセンサ3に作用する曲げモーメントについて詳細に検討する。
図3(a)に示すように、磁歪式トルクセンサ3の回転軸21は、軸受け24、25、26によって回転自在に支持されている。軸受け24は、回転軸21の上端部に設けられている。軸受け24と25とは、第1磁歪材3a、第1励磁手段31、第1検出手段32、第2磁歪材3b、第2励磁手段33、第2検出手段34を挟むように配置されている。軸受け25は、第1検出手段32、第2検出手段34と、ラックアンドピニオンギヤ機構11との間に設けられている。軸受け26は、回転軸21の下端部で、ラックアンドピニオンギヤ機構11の下に設けられている。
そして、図1のブラシレスモータ4から補助トルクAHが出力されると、ラック軸6に補助トルクAHが伝達され、ピニオンギヤ11bとラックギヤ11aとの噛み合いによって、ピニオンギヤ11bとラックギヤ11aの圧力角(例えば約20度)の影響で、ラック軸6から離れる方向と、ラック軸6の長手方向とには、傾き角(ヘリカルアングル)がついているので、ピニオンギヤ11bとラックギヤ11aの歯の直角方向に、補助トルクAHが合成され、例えば代表的に図3(a)の如く、回転軸21には、ピニオンギヤ11bにおいて力Fが作用する。この力Fにより、回転軸21を軸受け24、25、26の回転軸で回転させる回転モーメントが発生する。同時に、図3(a)に回転軸21の中心軸の変位を誇張したものを太線で示すが、この太線のように回転軸21を曲げようとする曲げモーメントが、この力Fにより発生する。回転軸21の中心軸の変位は、図3(b)に示すように、軸受け26を節J1とし、軸受け25を節J2とし、軸受け24を節J3としている。このため、曲げモーメントにより、節J1と節J2の間では、力Fがこの間に力点として存在するので、力Fが作用する側が縮み、反対側が伸びるように、回転軸21は変位する。また、節J2と節J3の間では、力点がこの間に存在しないので、曲げモーメントにより、力Fが作用する側が伸び、反対側が縮むように、回転軸21は変位する。回転軸21がこのように、曲げモーメントによって変位することで、回転軸21さらには第1磁歪材3aと第2磁歪材3bとが歪むことになる。
図3(c)は、曲げモーメントの大きさを回転軸21に沿った方向のダイヤグラムとして示した曲げモーメント図(BMD:Bending Moment Diagram)である。この曲げモーメント図では、前提として、図3(a)に示すように、第2磁歪材3bの付近の回転軸21の断面2次モーメントI2が、第1磁歪材3aの付近の回転軸21の断面2次モーメントI1より大きくなっている(I1<I2)。そして、第2磁歪材3bの付近の回転軸21を除いて、第1磁歪材3aの付近の回転軸21を含めた全範囲の断面2次モーメントは、第1磁歪材3aの付近の回転軸21の断面2次モーメントI1に等しいと仮定している。第2磁歪材3bの付近の回転軸21の断面2次モーメントI2を、第1磁歪材3aの付近の回転軸21の断面2次モーメントI1より大きくする(I1<I2)ためには、例えば、第2磁歪材3bの付近の回転軸21の直径d2を、第1磁歪材3aの付近の回転軸21の直径d1より大きくすればよい(d1<d2)。
このように、回転軸21の断面2次モーメントI1、I2が互いに異なっているので、
回転軸21にある所定の曲げモーメントが加えられている場合に、図3(c)に示すように、検出手段32、34のそれぞれが配置されている部分の回転軸21の曲げモーメントb1、b2を互いに等しくできる(b1=b2)。
一方、図4(a)と(b)に示す従来のように、回転軸21の直径d1とd2が等しく(d1=d2)、断面2次モーメントI1とI2とが等しい(I1=I2)場合は、回転軸21にある所定の曲げモーメントが加えられると、図4(c)に示すように、検出手段32、34のそれぞれが配置されている部分の回転軸21の曲げモーメントb1、b20を等しくできず、曲げモーメントb1は曲げモーメントb20より小さくなってしまう(b1<b20)。この悪影響を磁歪式トルクセンサが検出してしまい精度を低下させていた。
図5は、出力VT1、VT2、トルク検出信号VT3の出力特性を示すグラフである。この出力VT1と出力VT2とは、第1励磁手段31(図2参照)と第2励磁手段33(図2参照)に、交流を通電しておき、トルク入力時における第1磁歪材3aと第2磁歪材3bの磁歪特性である透磁率の変化を、第1検出手段32、第2検出手段34によって、電圧の変化として出力したものである。
磁気異方性を付与される前の第1磁歪材3aと第2磁歪材3bによる出力VT1、VT2は、トルクの作用方向(右回転(+)、左回転(−))に対して、略対称的な出力特性を示す。そこで、使用範囲より十分大きい右回転のトルクを第1磁歪材3aに残留させて磁気異方性を与え、出力VT1の出力特性を得ている。同様に、使用範囲より十分大きい左回転のトルクを第2磁歪材3bに残留させて磁気異方性を与え、出力VT2の出力特性を得ている。
そして、変換回路35(図2参照)において、VTlからVT2を減算し、この減算値に係数kを積算することによってVT3を算出(VT3=k・(VTl−VT2))している。さらに、VT3は、トルクが0(ゼロ)のときに、2.5Vを出力するようにシフトされている。このトルク検出信号VT3によれば、図5に示すように、トルクの作用方向と大きさの検出が可能になると共に、感度(図5のグラフのVT3の傾き)を(グラフのVT1の傾きより)向上させることができる。
ここで、第1の実施形態では、図3(c)に示すように、曲げモーメントb1とb2の値が等しい(b1=b2)ので、曲げモーメントb1とb2による第1磁歪材3aと第2磁歪材3bとにおける歪み量は等しく、図5に示すように、出力VT1とVT2とは、トルク0(ゼロ)で一致し、トルク0(ゼロ)を通る出力軸に対して線対称な出力特性になる。このため、出力VTlから出力VT2を減算することで、回転軸21の曲げモーメントb1、b2の効果をキャンセルすることができ、正味の回転軸21の回転モーメントを検出できる。そして、回転軸21の回転モーメントを高精度に検出することができ、操舵フィーリングを向上させることができる。
一方、従来は、図4(c)に示すように、曲げモーメントb20が曲げモーメントb1より大きくなっていた(b1<b20)ので、第1磁歪材3aと第2磁歪材3bとにおける歪み量も、第2磁歪材3bの方が大きくなり、図5に示すように、第2検出手段34の出力特性は、出力VT20のように、出力VT2を出力が大きくなる方向に平行移動したような出力特性になる。このため、従来のトルク検出信号VT30は、トルク0(ゼロ)において、出力が2.5Vより小さくなる。この従来のトルク検出信号VT30では、トルクをΔTだけかけたときに、従来のトルク検出信号VT30が2.5Vになり、補助トルクAHが0(ゼロ)出力になるので、運転者にとって期待する補助トルクAHが得られず、操舵フィーリングに違和感が生じる。分かり易くいうと、(b1−b20)に比例したトルク検出信号VT3が操舵トルクとして検出されてしまうことになる。
より具体的には、タイヤ10(図1参照)からの負荷であるラック軸6からの軸力の大きさによって、軸力が小さいときは、bl=b20(≒0(ゼロ))であると考えられる。軸力が大きくなると曲げモーメントが増大し、b20>blとなり、あたかも操舵トルクを大きく検出したような誤信号を出力してしまう。これにより、ブラシレスモータ4への通電量が大きくなりハンドル2上の操舵トルクTsが小さくなり、ハンドル2が即ち軽くなる。逆に、操舵トルクTsを小さく検出するとブラシレスモータ4への通電量が小さくなりハンドル2上の操舵トルクTsが大きくなり、ハンドル2が重くなる。このように、実際の操舵トルクTsは変わらなくても、操舵トルクTsを変化させ、操舵トルクのうねりや振動を発生させて操舵フィーリングを低下させてしまう。
これらのことを踏まえ、断面2次モーメントI1は、式I1=πd14/64で算出され、断面2次モーメントI2は、式I2=πd24/64で算出されることを考え合わせると、直径d1と直径d2の比(dl/d2)を、概ね、式(bl/b20)=(dl/d2)4を満たすように設定することにより、曲げモーメントb1とb2の値を等しくすることができる(b1≒b2)。なお、直径d1と直径d2の値が異なれば、今度は、回転モーメントによる歪み量にも、互いに差が生じると考えられる。しかし、曲げモーメントは直径の4乗に比例するのに対して、回転モーメントは直径の2乗に比例するので、直径の差は、さほど大きくしなくて良いので回転モーメントによる歪み量としては大きな影響を受けない。逆に、この影響をも加味して直径d1と直径d2の比(dl/d2)を算出すれば一層よい。
(第2の実施形態)
図6(a)は、本発明の第2の実施形態に係る磁歪式トルクセンサの構成図である。第2の実施形態の磁歪式トルクセンサが、第1の実施形態の磁歪式トルクセンサと異なる点は、回転軸21の両端が回転自在に支持されておらず、回転軸21の上端が開放端になっている点である。具体的には、図3の軸受け24が省かれている点が異なっている。ただ実際には、回転軸21の上端が完全に開放端になっているわけではなく、その上端には、ハンドル2が連結されており、例えば車庫入れ時の据え切りする場合のようにハンドル2を強く切る場合に、ハンドル2から自在継手13a、13bを介して回転軸21の上端に力Gが作用する。
磁歪式トルクセンサ3の回転軸21は、軸受け25、26によって回転自在に支持されている。第1磁歪材3a、第1励磁手段31、第1検出手段32、第2磁歪材3b、第2励磁手段33、第2検出手段34は、軸受け25、26で挟まれていない。軸受け25は、第1検出手段32、第2検出手段34と、ラックアンドピニオンギヤ機構11との間に設けられている。軸受け26は、回転軸21の下端部で、ラックアンドピニオンギヤ機構11の下に設けられている。
そして、力Gにより、回転軸21を軸受け25、26の回転軸で回転させる回転モーメントが発生する。同時に、図6(a)に回転軸21の中心軸の変位を誇張したものを太線で示すが、この太線のように回転軸21を曲げようとする曲げモーメントが、この力Gにより発生する。回転軸21の中心軸の変位は、図6(b)に示すように、軸受け26を節J1とし、軸受け25を節J2としている。このため、曲げモーメントにより、節J2より上では、力Gを力点として、力Gが作用する側が伸び、反対側が縮むように、回転軸21は変位する。また、節J1と節J2の間では、力点がこの間に存在しないので、曲げモーメントにより、力Gが作用する側が伸び、反対側が縮むように、回転軸21は変位する。回転軸21がこのように、曲げモーメントによって変位することで、回転軸21さらには第1磁歪材3aと第2磁歪材3bとが歪むことになる。
図6(c)は、曲げモーメントの大きさを回転軸21に沿った方向のダイヤグラムとして示した曲げモーメント図(BMD)である。第2の実施形態でも、第1の実施形態と同様に、第2磁歪材3bの付近の回転軸21の断面2次モーメントI2が、第1磁歪材3aの付近の回転軸21の断面2次モーメントI1より大きくなっている(I1<I2)ので、回転軸21にある所定の曲げモーメントが加えられている場合に、検出手段32、34のそれぞれが配置されている部分の回転軸21の曲げモーメントb1、b2を互いに等しくできる(b1=b2)。
一方、図7(a)と(b)に示す従来のように、回転軸21の直径d1とd2が等しく(d1=d2)、断面2次モーメントI1とI2とが等しい(I1=I2)場合は、回転軸21にある所定の曲げモーメントが加えられると、図7(c)に示すように、検出手段32、34のそれぞれが配置されている部分の回転軸21の曲げモーメントb1、b20を等しくできず、曲げモーメントb1は曲げモーメントb20より小さくなってしまう(b1<b20)。具体的には、タイヤ10(図1参照)からの負荷であるラック軸6からの軸力の大きさによって、例えば軸力が小さいときは、bl=b20であると考えられる。軸力が大きくなると曲げモーメントが増大し、b20>blとなり、あたかも操舵トルクを大きく検出したような誤信号を出力してしまう。これにより、ブラシレスモータ4への通電量が大きくなりハンドル2上の操舵トルクTsが小さくなり、ハンドル2が即ち軽くなる。このように、実際の操舵トルクTsは変わらなくても、操舵トルクTsを変化させ、操舵トルクのうねりや振動を発生させて操舵フィーリングを低下させてしまう。
一方、第2の実施形態では、第1の実施形態と同様に、図6(c)に示すように、曲げモーメントb1とb2の値が等しい(b1=b2)ので、曲げモーメントb1とb2による第1磁歪材3aと第2磁歪材3bとにおける歪み量は等しく、回転軸21の曲げモーメントb1、b2による歪み量を容易にキャンセルすることができる。このため、正味の回転軸21の回転モーメントを検出でき、回転軸21の回転モーメントを高精度に検出することができる。操舵フィーリングを向上させることができる。
(第3の実施形態)
図8は、本発明の第3の実施形態に係る磁歪式トルクセンサを有する電動パワーステアリング装置の構成図である。第3の実施形態の電動パワーステアリング装置が、第1の実施形態の電動パワーステアリング装置と異なる点は、軸受け25と軸受け26との間に、ラックアンドピニオンギヤ機構11ではなく、減速装置5が設けられている点である。このことにより、ラックアンドピニオンギヤ機構11は、軸受け25の下に設けられている点は同じであるが、さらに、軸受け26の下に設けられている。ピニオンギヤ11bは、新たに、軸受け26aで回転自在に支持されている。また、自在継ぎ手13a、13bと締結部22が、軸受け24の上方から、軸受け26の下方に移動している。第3の実施形態によれば、補助トルクAHを、直接にラック軸6ではなく、直接に回転軸21に作用させることができる。これにより、図3(a)の第1の実施形態に示されるような力Fがウォームホイールギヤ5bを介して、操舵軸21に入力され、問題となる曲げモーメントを発生させる。
ブラシレスモータ4から補助トルクAHが出力されると、ウォームギヤ5aに補助トルクAHが伝達され、ウォームギヤ5aとウォームホイールギヤ5bの歯の直角方向に、補助トルクAHが合成され、回転軸21には、ウォームホイールギヤ5bにおいて、第1の実施形態と同様に力Fが作用する。この力Fにより、回転モーメントが発生すると同時に、図3(b)の軸受け26の節J1と、軸受け25の節J2と、軸受け24の節J3とを有する回転軸21の中心軸の変位を生じさせる曲げモーメントが発生する。回転軸21がこのように、曲げモーメントによって変位することで、回転軸21さらには第1磁歪材3aと第2磁歪材3bとが歪むことになるが、第3の実施形態でも、第1の実施形態と同様に、第2磁歪材3bの付近の回転軸21の断面2次モーメントI2が、第1磁歪材3aの付近の回転軸21の断面2次モーメントI1より大きくなっている(I1<I2)ので、回転軸21にある所定の曲げモーメントが加えられている場合に、検出手段32、34のそれぞれが配置されている部分の回転軸21の曲げモーメントb1、b2を互いに等しくできる(b1≒b2)。このため、曲げモーメントb1とb2による第1磁歪材3aと第2磁歪材3bとにおける歪み量は等しく、回転軸21の曲げモーメントb1、b2による歪み量を容易にキャンセルすることができる。そして、正味の回転軸21の回転モーメントを検出でき、回転軸21の回転モーメントのみを正確に安定して、より一層高精度に検出することができ、操舵フィーリングを向上させることができる。
本発明の第1の実施形態に係る磁歪式トルクセンサを有する電動パワーステアリング装置の構成図である。 電動パワーステアリング装置における磁歪式トルクセンサの周辺の構成図である。 本発明の第1の実施形態に係る磁歪式トルクセンサ(両端が固定端の場合)に関し、(a)は、磁歪式トルクセンサにラックギヤによって生じる力点を示す図であり、(b)は、支点と力点のみを抽出した模式図であり、(c)は、曲げモーメントの大きさを回転軸に沿って示した曲げモーメント図である。 従来の磁歪式トルクセンサ(両端が固定端の場合)に関し、(a)は、磁歪式トルクセンサにラックギヤによって生じる力点を示す図であり、(b)は、支点と力点のみを抽出した模式図であり、(c)は、曲げモーメントの大きさを回転軸に沿って示した曲げモーメント図である。 第1の実施形態の第1検出手段が出力する出力VT1の出力特性と第2検出手段が出力する出力VT2の出力特性とトルク検出信号VT3の出力特性と、従来の第2検出手段が出力する出力VT20の出力特性とトルク検出信号VT30の出力特性である。 本発明の第2の実施形態に係る磁歪式トルクセンサ(一端が開放端で、他端が固定端の場合)に関し、(a)は、磁歪式トルクセンサにラックギヤによって生じる力点を示す図であり、(b)は、支点と力点のみを抽出した模式図であり、(c)は、曲げモーメントの大きさを回転軸に沿って示した曲げモーメント図である。 従来の磁歪式トルクセンサ(一端が開放端で、他端が固定端の場合)に関し、(a)は、磁歪式トルクセンサにラックギヤによって生じる力点を示す図であり、(b)は、支点と力点のみを抽出した模式図であり、(c)は、曲げモーメントの大きさを回転軸に沿って示した曲げモーメント図である。 本発明の第3の実施形態に係る磁歪式トルクセンサを有する電動パワーステアリング装置の構成図である。
符号の説明
1 電動パワーステアリング装置
3 磁歪式トルクセンサ
3a 第1磁歪材
3b 第2磁歪材
21 操舵軸(磁歪式トルクセンサの回転軸)
24、25、26、26a、27 軸受け
31 第1励磁手段
32 第1検出手段
33 第2励磁手段
34 第2検出手段
I1、I2 回転軸の断面2次モーメント
d1、d2 回転軸の直径

Claims (3)

  1. 回転自在に支持された回転軸と、
    前記回転軸の表面に設けられ、前記回転軸に作用する回転トルクの大きさに応じて透磁率が変化する磁歪材と、
    前記回転軸に配置され、前記磁歪材の前記透磁率の変化を電気的変化として検出する少なくとも2つ以上の検出手段とを備え、
    前記検出手段のそれぞれが配置されている部分の回転軸の断面2次モーメントが互いに異なっていることを特徴とする磁歪式トルクセンサ。
  2. 前記回転軸に所定の曲げモーメントが加えられている場合に、前記検出手段のそれぞれが配置されている部分の回転軸の曲げモーメントが互いに等しくなるように、前記回転軸の断面2次モーメントが互いに異なっていることを特徴とする請求項1に記載の磁歪式トルクセンサ。
  3. 請求項1または請求項2に記載の磁歪式トルクセンサを搭載する電動パワーステアリング装置であって、
    前記回転軸は、操舵軸として使用され、
    前記操舵軸の回転を伝達するラックアンドピニオンギヤ機構と、
    前記検出手段と前記ラックアンドピニオンギヤ機構の間に設けられ前記操舵軸を回転自在に支持する軸受けとを備え、
    前記検出手段のそれぞれが配置されている前記回転軸の部分のうち前記軸受けに近い側の前記回転軸の断面2次モーメントが、遠い側の断面2次モーメントよりも大きいことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
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