JP2011211503A - 画像処理装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】誤差伝播ディレイによるエッジの鈍りを抑制可能にするとともに、出力ドットのクラスタ化を可能として出力画像の階調安定性を向上させる。
【解決手段】第1積和演算器103は、元画像における多値の画素データの加重平均値を算出し、第2積和演算器104は、バンドパスフィルタ処理を行うことで量子化器102が出力した2値の画素データの加重平均値を算出し、減算器101は、第1積和演算器103が算出した前記加重平均値から第2積和演算器104が算出した前記加重平均値を減じた差分値を算出し、量子化器102は、減算器101が算出した前記差分値が0以上の場合は1を、0未満の場合は0を2値の画素データとして出力する。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像データを2値化処理する技術に関する。
従来、多値の画素データを複数有してなる画像データを、2値の画素データを複数有してなる画像データに変換する画像処理(2値化処理)において、誤差拡散法や平均濃度保存法が広く用いられている。
誤差拡散法は、読取り画像の注目画素の濃度と表示濃度との差(2値化誤差)を、以降に2値化する画素の画像信号に対して分配して加算する処理であるため、最低濃度または最高濃度に近いコントラストの小さいエッジにおいて、誤差伝播ディレイによるエッジの鈍り(実際のエッジよりも、誤差伝播方向に数画素遅れてから黒ドットまたは白ドットを生じる現象)が生じやすい。また、誤差拡散法では、出力ドットをクラスタ化できないため、出力画像の階調安定性が悪くなりやすいという欠点がある。
平均濃度保存法は、出力画素の平均濃度を閾値として画像を2値化するとともに、2値化誤差の補正処理を行うため、誤差伝播ディレイによるエッジの鈍りは生じにくいものの、誤差拡散法と同様、出力ドットをクラスタ化できないため、出力画像の階調安定性が悪くなりやすいという欠点がある。
例えば特許文献1には、平均濃度保存法の改良として、注目画素近傍の既に2値化された所定範囲の2値化データに基づいて得られる平均値を擬似乱数的に変化させ、該擬似乱数的に変化する平均値により前記注目画素の多値画像データを2値化する画像データの2値化方法が開示されている。
特開平03−136467号公報
特許文献1に開示の技術は、平均濃度保存法の改良ではあるが、注目画素近傍の既に2値化された所定範囲の2値化データに基づいて得られる平均値を擬似乱数的に変化させ、該擬似乱数的に変化する平均値により前記注目画素の多値画像データを2値化するのみであるため、規則的パターンの出力は抑制されるものの、出力ドットをクラスタ化して、出力画像の階調安定性を向上させることはできない。
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、誤差伝播ディレイによるエッジの鈍りを抑制可能にするとともに、出力ドットのクラスタ化を可能として出力画像の階調安定性を向上させることを目的とする。
本発明の請求項1に係る画像処理装置は、多値の画素データを複数有してなる画像を、2値の画素データを複数有してなる画像に変換して出力する画像処理装置であって、前記多値の画素データの加重平均値を算出する第1積和演算部と、バンドパスフィルタ処理を行うことで前記2値の画素データの加重平均値を算出する第2積和演算部と、前記第1積和演算部が算出した前記加重平均値から前記第2積和演算部が算出した前記加重平均値を減じた差分値を算出する減算部と、前記減算部が算出した前記差分値が入力され、当該差分値が0以上の場合は1を、0未満の値の場合は0を前記2値の画素データとして出力する量子化部と、を備える。
本発明の請求項2に係る画像処理装置は、多値の画素データを複数有してなる画像を、2値の画素データを複数有してなる画像に変換して出力する画像処理装置であって、前記多値の画素データの値から前記2値の画素データの値を減じた差分値を算出する減算部と、バンドパスフィルタ処理を行うことで前記減算部が算出した前記差分値の加重平均値を算出する積和演算部と、前記積和演算部が算出した前記加重平均値が0以上の場合は1を、0未満の値の場合は0を前記2値の画素データとして出力する量子化部と、を備える。
請求項1または2に係る発明によれば、請求項1に係る発明においては前記減算部が算出した前記差分値であり、請求項2に係る発明においては前記積和演算部が算出した前記加重平均値である高周波成分を直接2値化するため、最低濃度または最高濃度に近いコントラストの小さいエッジで生じる誤差伝播ディレイによるエッジの鈍りを抑制できる。なぜならば、誤差拡散法では、低周波成分も含めて閾値処理による2値化処理を行い、2値化誤差を拡散するため、当該2値化誤差の値が小さく、かつ、注目画素の濃度と閾値との差が大きい場合(注目画素の濃度が最低濃度または最高濃度に近い場合)に、当該2値化誤差の積算値が当該閾値を超えるまでに数画素のディレイを生じるのに対し、請求項1または2に係る発明では、請求項1に係る発明においては前記差分値と前記閾値(0)との差、請求項2に係る発明においては前記加重平均値と前記閾値(0)との差、が小さい場合でも、これらの値を、当該閾値を跨いで変化させることが出来るため、ディレイが発生しにくいからである。
さらに、請求項1または2に係る発明によれば、前記バンドパスフィルタ処理によって、前記量子化部における2値化処理において、注目画素近傍の出力画素データの影響が押さえられるので、出力ドットをクラスタ化させることが可能となる。これにより、出力画像の階調安定性を向上させることが可能となる。
請求項3に係る画像処理装置は、請求項1に係る画像処理装置において、前記減算部が算出した前記差分値を量子化誤差として注目画素の周辺画素に拡散する誤差拡散処理部をさらに備える。
請求項4に係る画像処理装置は、請求項2に係る画像処理装置において、前記積和演算部が算出した前記加重平均値を量子化誤差として注目画素の周辺画素に拡散する誤差拡散処理部をさらに備える。
請求項3または4に係る発明によれば、前記誤差拡散処理部が、請求項3に係る発明においては前記差分値を、請求項4に係る発明においては前記加重平均値を、量子化誤差として注目画素の周辺画素に拡散するので、入出力階調を保存して階調再現性を確保することが可能となる。
請求項5に係る画像処理装置は、請求項3に係る画像処理装置において、前記第1積和演算部は、前記多値の画素データの走査方向を1行ごとに変更する。
請求項6に係る画像処理装置は、請求項4に係る画像処理装置において、前記減算部は、前記多値の画素データの走査方向を1行ごとに変更する。
請求項5または6に係る発明によれば、前記誤差拡散部を備える構成での2値化処理後の画像における、例えばワームテクスチャや中間階調部におけるバンディングノイズ等の不要アーティファクトの発生を抑制することが可能となる。
請求項7に係る画像処理装置は、請求項3〜6のいずれか1項に係る画像処理装置において、予め定められた値のノイズ値を生成するノイズ生成部と、前記ノイズ生成部が生成した前記ノイズ値を前記量子化部に入力される値に加算するノイズ加算部と、をさらに備える。
請求項7に係る発明によれば、前記ノイズ生成部は、予め定められた値のノイズ値を生成し、前記ノイズ加算部は、前記ノイズ生成部が生成した前記ノイズ値を前記量子化部に入力される値に加算するので、0または1の前記量子化部からの連続出力を抑制可能となり、前記誤差拡散部を備える構成での2値化処理後の画像における前記不要アーティファクトの発生を抑制することが可能となる。
請求項8に係る画像処理装置は、請求項7に係る画像処理装置において、前記ノイズ生成部は、生成する前記ノイズの振幅を前記多値の画素データの値に応じて変化させる。
請求項8に係る発明によれば、前記ノイズ生成部は、加算する前記ノイズの振幅を前記多値の画素データの値に応じて変化させるので、前記誤差拡散部を備える構成での2値化処理後の画像における前記不要アーティファクトの発生を、さらに抑制することが可能となる。
請求項9に係る画像処理装置は、請求項1〜8のいずれか1項に係る画像処理装置において、前記多値の画素データの値に応じて前記量子化部へ入力される値にオフセットをかけるオフセット制御部をさらに備える。
請求項9に係る発明によれば、前記オフセット制御部は、前記多値の画素データの値に応じて前記量子化部へ入力される値にオフセットをかけるので、ドット出力が適度にディレイされ、出力画像において元画像の輪郭部分に対応する部分で黒画素が必要以上に出力されることを抑制することが可能となる。
請求項10に係る画像処理装置は、請求項1〜9のいずれか1項に係る画像処理装置において、注目画素が、前記量子化部が出力した孤立画素データに隣接するか否かを判定するパターンマッチング部をさらに備え、前記量子化部は、0と1とに加えて、0と1との間の中間値を出力可能であり、注目画素が前記孤立画素に隣接すると前記パターンマッチング部が判定した場合のみ、前記中間値を出力する。
請求項10に係る発明によれば、孤立画素(ドット)に隣接する画素(ドット)を中間濃度で出力することが可能となる。したがって、孤立ドットと出力ドットが繋がることでドット間の急激なドットゲインの変化が生じることを原因とする出力画像における粒状感を低減させることができる。
請求項11に係る画像処理装置は、請求項10に係る画像処理装置において、前記量子化部は、前記中間値として複数の値を出力可能であり、前記減算部が算出した前記差分値の増加に応じて、出力する当該中間値の値を増加させる。
請求項11に係る発明によれば、前記量子化部は、前記中間値として複数の値を出力可能であり、前記減算部が算出した前記差分値の増加に応じて、出力する当該中間値の値を増加させるので、出力画像における粒状感をより低減させることができる。
請求項12に係る画像形成装置は、請求項1〜11のいずれか1項に記載の画像処理装置と、前記画像処理装置によって処理が施された画像を記録紙上に形成する画像形成部と、
を備える。
請求項12に係る発明によれば、画像形成装置において請求項1〜11に係る発明の効果を得ることができる。
本発明によれば、誤差伝播ディレイによるエッジの鈍りを抑制することが可能となるとともに、出力ドットのクラスタ化を可能として出力画像の階調安定性を向上させることが可能となる。
画像処理装置および画像形成装置の一例としての複合機の内部構成を概略的に示す断面図である。 図1に示す複合機の電気的構成を示すブロック図である。 実施形態1に係る複合機が備える画像処理部の構成を示すブロック図である。 バンドパスフィルタ(DOGフィルタ)を図示したグラフである。(A)は、DOGフィルタを構成する2つのガウス関数により表されるガウス曲線をそれぞれ図示したグラフであり、(B)は、当該2つのガウス関数の差分で表される関数を図示したグラフである。 実施形態2に係る複合機が備える画像処理部の構成を示すブロック図である。 実施形態3に係る複合機が備える画像処理部の構成を示すブロック図である。 実施形態4に係る複合機が備える画像処理部の構成を示すブロック図である。 変形実施形態1に係る画像処理部の構成を示すブロック図である。 変形実施形態2に係る画像処理部の構成を示すブロック図である。
<実施形態1>
以下、本発明に係る画像処理装置および画像形成装置の実施形態につき図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態1に係る画像処理装置および画像形成装置の一例としての複合機1Aの内部構成を概略的に示す断面図である。複合機1Aは、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能等の機能を兼ね備える。なお、本実施の形態では複合機を例に説明するが、各機能を少なくとも1つ備えた単体の装置であってもよい。
複合機1Aは、本体部2と、本体部2の左方に配設されたスタックトレイ3と、本体部2の上部に配設された原稿読取部4と、原稿読取部4の上方に配設された原稿給送部5とを有している。また、複合機1Aのフロント部には、入力操作部6が設けられている。この入力操作部6には、ユーザが印刷実行指示を入力するためのスタートキー7と、印刷枚数等を入力するためのテンキー8と、各種複写動作の操作ガイド情報等を表示し、これら各種設定入力用にタッチパネル機能を有する液晶ディスプレイ等からなる表示部9と、表示部9で設定された設定内容等をリセットするリセットキー10と、実行中の印刷(画像形成)動作を停止させるためのストップキー11と、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能を切り換えるための機能切換キー12とが備えられている。
原稿読取部4は、CCD(Charge Coupled Device)センサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ等のイメージセンサおよび露光ランプ等からなるスキャナ部13と、ガラス等の透明部材により構成された原稿台14および原稿読取スリット15とを備える。スキャナ部13は、図略の駆動部によって移動可能に構成され、原稿台14に載置された原稿を読み取るときは、原稿台14に対向する位置で原稿面に沿って移動され、原稿を走査しつつ画像データを取得する。また、原稿給送部5により給送された原稿を読み取るときは、原稿読取スリット15と対向する位置に移動され、原稿読取スリット15を介して原稿給送部5による原稿の搬送動作と同期して原稿の画像を走査して、画像データを取得する。
原稿給送部5は、原稿を載置するための原稿載置部16と、画像読み取り済みの原稿を排出するための原稿排出部17と、原稿載置部16に載置された原稿を1枚ずつ繰り出して原稿読取スリット15に対向する位置へ搬送し、原稿排出部17へ排出するための給紙ローラや搬送ローラ(図示せず)等からなる原稿搬送機構18を備える。
また、原稿給送部5は、その前面側が上方に移動可能となるように本体部2に対して回動自在に設けられている。原稿給送部5の前面側を上方に移動させて原稿台14上面を開放することにより、原稿台14の上面に読み取り原稿、例えば見開き状態にされた書籍等をユーザが載置できるようになっている。
本体部2は、複数の給紙ユニット19と、給紙ユニット19から用紙を1枚ずつ繰り出して画像形成部21へ搬送するピックアップローラ20と、給紙ユニット19から搬送されてきた用紙に画像を形成する画像形成部21とを備える。
画像形成部21は、スキャナ部13で取得された画像データに基づきレーザ光等を出力して感光体ドラム22を露光し、感光体ドラム22の表面に静電潜像を形成する光学ユニット23と、静電潜像が形成された感光体ドラム22の表面にトナーを付着することによりトナー像を形成する現像部24と、感光体ドラム22上のトナー像を用紙に転写する転写部25と、トナー像が転写された用紙を加熱してトナー像を用紙に定着させる定着ローラ26および加圧ローラ27を備えた定着装置28と、画像形成部21内の用紙搬送路中に設けられ、用紙をスタックトレイ3または排出トレイ29まで搬送する搬送ローラ対30および31等を備える。
用紙の両面に画像を形成する場合は、画像形成部21で用紙の一方の面に画像を形成した後、この用紙を排出トレイ29側の搬送ローラ対30にニップされた状態とする。この状態で搬送ローラ対30を反転させて用紙をスイッチバックさせ、用紙を用紙搬送路32に送って画像形成部21の上流域に再度搬送し、画像形成部21により他方の面に画像を形成した後、用紙をスタックトレイ3または排出トレイ29に排出する。
図2は、複合機1Aの電気的構成を示すブロック図である。複合機1Aは、制御部91、記憶部92、原稿読取部4、画像メモリ93、画像処理部100、画像形成部21、入力操作部6およびネットワークI/F部96を備えて構成されている。なお、図1を用いて説明した構成要素と同じものには同符号を付して、説明を省略する。
制御部91は、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)等によって構成され、記憶部92に記憶されたプログラムを読み出して処理を実行し、各機能部への指示信号の出力、データ転送等を行って複合機1Aを統括的に制御する。
記憶部92は、複合機1Aの備える種々の機能を実現するためのプログラムやデータ等を記憶する。画像メモリ93は、原稿読取部4が取得した画像データやネットワークI/F部96を介して外部装置から送信された画像データを一時的に記憶する。ネットワークI/F部96は、LANボード等の通信モジュールから構成され、ネットワークI/F部96と接続されたネットワーク(不図示)を介して外部装置と種々のデータの送受信を行う。
画像処理部100は、画像メモリ93に記憶されている画像データに対して画像補正や拡大・縮小等の画像処理を施す。さらに、画像処理部100は、画像メモリ93に記憶されている多値の画素(ドット)データを複数有してなる前記画像データを、2値の画素(ドット)データを複数有してなる画像データに変換して出力する(2値化処理)。
図3は、前記2値化処理に係る画像処理部100の構成を示すブロック図である。画像処理部100は、減算器101(請求項1に記載の減算部に相当する)と、量子化器102(請求項1に記載の量子化部に相当する)と、積和演算器103(請求項1に記載の第1積和演算部に相当する)と、積和演算器104(請求項1に記載の第2積和演算部に相当する)と、誤差拡散処理部109と、を備える。
積和演算器103は、例えば、黒を255(1ドットの最大濃度255)、白を0とする0〜255の間の値(256階調)を取る元画像の画素データを、注目画素として順次読込み、当該画素データの加重平均値を算出する。具体的には、積和演算器103は、例えば式(1)で示されるガウシアンフィルタを用いたローパスフィルタ処理を行い、読み込んだ注目画素の画素データから低周波成分を抽出し、平滑化処理を施す。
MX=exp(-d2/2σ2) ・・・式(1)
ここで、
MX:フィルタ係数
d:注目画素からの距離
σ:標準偏差
である。
なお、積和演算器103による注目画素の読込みは、1行ごとに走査方向を変更する蛇行走査であることが好ましい。なぜならば、積和演算器103が当該蛇行走査を行うことで、後述の誤差拡散処理部109による処理により、2値化処理後の画像において、例えばワーム・バンディング等の不要アーティファクトが発生することを抑制できるからである。
積和演算器104は、後述の量子化器102が出力した黒を1、白を0とする2値の画素データを順次読込み、当該2値の画素データの値(正確には、当該画素データの値が1の場合は、1ではなく、「元画像の階調数−1」の値(例えば256階調であれば255)を用いる)の加重平均値を算出する。具体的には、積和演算器104は、例えば式(2)で示されるDOG(Difference of Gaussian)フィルタを用いたバンドパスフィルタ処理を行う。
MX=exp(-d2/2σ2)-exp(-d2/2(σ/2) 2) ・・・式(2)
なお、式(1)と同様に、
MX:フィルタ係数
d:注目画素からの距離
σ:標準偏差
である。
なお、積和演算器104は、量子化器102が前記2値の前記画素データを未出力の場合には、例えば256階調で表された前記注目画素の画素データの値を、前記2値の前記画素データに換えて用いる。
図4は、DOGフィルタを図示したグラフである。図4(A)は、式(2)を構成する2つのガウス関数により表されるガウス曲線をそれぞれ図示したグラフであり、図4(B)は、式(2)で示される関数(前記2つのガウス関数の差分)を図示したグラフである。図4(A)において、外側のガウス曲線は、式(2)における「exp(-d2/2σ2)」部分に対応し、内側のガウス曲線は、式(2)における「exp(-d2/2(σ/2) 2)」部分に対応する。図4(A)において斜線で示す両ガウス曲線の差分が、バンドパスフィルタの通過帯域となる。なお、図4(B)のx軸は、図4(A)のx軸と同縮尺で図示してあり、図4(B)において斜線で示す部分は、図4(A)における前記両ガウス曲線の前記差分に対応する。
なお、本実施形態においては、DOGフィルタを構成する2つのガウス関数につき、-d2の分母部分をσ2と(σ/2) 2とすることで、半値幅が2:1となるようにしているが、2つのガウス関数の選択はこれに限られるものではなく、式(2)の「exp(-d2/2σ2)」に相当するガウス関数の標準偏差が、式(2)の「exp(-d2/2(σ/2) 2)」に相当するガウス関数の標準偏差よりも大きければよい。
積和演算器104は、式(2)および図4(B)で示されるDOGフィルタを用いたバンドスフィルタ処理によって、読み込んだ2値の画素データに対して高周波成分を発生させる。
再び図3を参照して、減算器101は、積和演算器103が算出した前記加重平均値から積和演算器104が算出した前記加重平均値を減じた差分値を算出し、当該差分値を量子化器102へ出力する。
誤差拡散処理部109は、減算器101が算出した前記差分値を量子化誤差として注目画素の周辺画素に拡散する。これにより、入出力階調を保存して階調再現性を確保することが可能となる。
量子化器102は、減算器101から出力され量子化器102へと入力された前記差分値が、0以上の場合は1を、0未満の場合は0を、2値の画素データとして積和演算器104および画像形成部21へと出力する。
上記実施形態によれば、積和演算器104でDOGフィルタ(バンドパスフィルタ)を用いて高周波成分を発生させ、量子化器102は、積和演算器103が算出した前記加重平均値から積和演算器104が算出した前記加重平均値を減じて減算器101が算出した前記差分値(高周波成分)を直接2値化するため、最低濃度または最高濃度に近いコントラストの小さいエッジで生じる誤差伝播ディレイによるエッジの鈍りを抑制できる。なぜならば、誤差拡散法では、低周波成分も含めて閾値処理による2値化処理を行い、2値化誤差を拡散するため、当該2値化誤差の値が小さく、かつ、注目画素の濃度と閾値との差が大きい場合に、当該2値化誤差の積算値が当該閾値を超えるまでに数画素のディレイを生じるのに対し、量子化器102が前記差分値(高周波成分)を直接2値化する本実施形態では、当該差分値と前記閾値(本実施形態では0)との差が小さい場合でも、当該閾値を跨いで当該差分値を変化させることが出来るため、ディレイが発生しにくいからである。
さらに、上記実施形態によれば、積和演算器104でDOGフィルタ(バンドパスフィルタ)を用いているので、量子化器102における2値化処理において、注目画素近傍の出力画素データの影響が押さえられるので、出力ドットをクラスタ化させることが可能となる。これにより、出力画像の階調安定性を向上させることが可能となる。
なお、上記実施形態では、積和演算器103で用いるフィルタのサイズと、積和演算器104で用いるフィルタのサイズとを同一としているが(式(1)のガウス関数と式(2)の前半部分のガウス関数が同一)、積和演算器103で用いるローパスフィルタのサイズよりも、積和演算器104で用いるバンドパスフィルタのサイズを大きくすることで、エッジ強調効果を得ることが可能となる。
また、上記実施形態では、積和演算器103でガウシアンフィルタ(ローパスフィルタ)を用いているが、積和演算器103は、DOGフィルタを用いたバンドパスフィルタ処理を行うものであってもよい。この構成によっても、量子化器102における2値化処理において、注目画素近傍の出力画素データの影響が押さえられるので、出力ドットをクラスタ化させることが可能となり、出力画像の階調安定性を向上させることが可能となる。
<実施形態2>
図5は、本発明の実施形態2に係る複合機1Bが備える画像処理部110の構成を示すブロック図である。複合機1Bは、実施形態1に係る複合機1Aが備える画像処理部100に換えて画像処理部110を備える。その他の機械的構成および電気的構成は実施形態1に係る複合機1Aと同様であるので説明を省略する。
画像処理部110は、減算器111(請求項2に記載の減算部に相当する)と、量子化器112(請求項2に記載の量子化部に相当する)と、積和演算器113(請求項2に記載の積和演算部に相当する)と、誤差拡散処理部119と、を備える。
減算器111は、例えば256階調を取る元画像の画素データを注目画素として順次読込むとともに、後述の量子化器112が出力した黒を1、白を0とする2値の画素データを順次読込み、前記元画像の画素データの値から量子化器112が出力した前記2値の画素データの値(実施形態1における積和演算器104での処理の場合と同様に、正確には、当該画素データの値が1の場合は、1ではなく、「元画像の階調数−1」の値(例えば256階調であれば255)を用いる)を減じた差分値を算出して積和演算器113へ出力する。
また、減算器111による注目画素の読込みは、実施形態1と同様に、1行ごとに走査方向を変更する蛇行走査であることが好ましい。なぜならば、実施形態1と同様に、減算器111が当該蛇行走査を行うことで、誤差拡散処理部119による処理により、2値化処理後の画像において、例えばワーム・バンディング等の不要アーティファクトが発生することを抑制できるからである。
積和演算器113は、減算器111から出力され積和演算器113へと入力された前記差分値の加重平均値を算出し、量子化器112へ出力する。具体的には、積和演算器113は、式(2)で示されるDOGフィルタを用いたバンドパスフィルタ処理を行い、当該差分値に対して高周波成分を発生させる。なお、積和演算器113は、量子化器112が前記2値の前記画素データを未出力の場合には、減算器111から出力され積和演算器113へと入力された前記差分値に代えて、値0を用いて前記加重平均値を算出する。
誤差拡散処理部119は、積和演算器113が算出した前記加重平均値を量子化誤差として注目画素の周辺画素に拡散する。
量子化器112は、積和演算器113から出力され量子化器112へと入力された前記差分値が、0以上の場合は1を、0未満の場合は0を、2値の画素データとして積和演算器114および画像形成部21へと出力する。
実施形態2に係る複合機1Bによれば、実施形態1に係る複合機1Aよりも、2値化処理における演算量を抑えることができる。したがって、エッジ強調効果の必要性がない場合に好適な構成となる。なお、例えば誤差拡散法と比較して、最低濃度または最高濃度に近いコントラストの小さいエッジで生じる誤差伝播ディレイによるエッジの鈍りを抑制できる点、および、出力ドットをクラスタ化させることが可能となり、出力画像の階調安定性を向上させることができる点は、実施形態1に係る複合機1Aと同様である。
<実施形態3>
図6は、本発明の実施形態3に係る複合機1Cが備える画像処理部120の構成を示すブロック図である。図6に示すように、画像処理部120は、減算器121と、量子化器122と、積和演算器123と、ノイズ生成器125(ノイズ生成部)と、オフセット制御部126と、ノイズ加算器127(ノイズ加算部)と、誤差拡散処理部129と、を備える。減算器121、量子化器122、および積和演算器123が行う処理は、実施形態2に係る複合機1Bが備える画像処理部110が有する減算器111、量子化器112、および積和演算器113が行う処理と同様である。
すなわち、画像処理部120は、実施形態2に係る画像処理部110の構成に加えて、ノイズ生成器125と、オフセット制御部126と、ノイズ加算器127とをさらに有するものである。画像処理部120を除く、その他の機械的構成および電気的構成は実施形態2に係る複合機1Bと同様であるので説明を省略する。
ノイズ生成器125は、例えば、所定の生成アルゴリズムを用いて疑似乱数を生成する疑似乱数生成器であり、当該疑似乱数等の所定のノイズ値を生成する。さらに、ノイズ生成器125は、注目画素の画素データの値の増加に応じて、すなわち注目画素の濃度の増加に応じて、生成する例えば疑似乱数等の前記ノイズ値の振幅を減少させる。
ノイズ加算器127は、ノイズ生成器125が生成した前記ノイズ値を、積和演算器123から出力された値に加算して量子化器122に出力する。なお、ノイズ加算器が量子化器122に出力する値を、以下、ノイズ加算値という。ノイズ加算器127が、当該ノイズ加算値を量子化器122に出力することで、量子化器122から出力される値が連続して0または1となることを抑制することが可能となる。したがって、誤差拡散処理部129による処理により、2値化処理後の画像における、例えばワーム・バンディング等の不要アーティファクトが発生することを抑制可能となる。なお、本実施形態においては、ノイズ生成器125が、注目画素の画素データの値の増加に応じて生成する前記ノイズ値の振幅を減少させる前述の処理により、当該不要アーティファクトの発生を抑制する効果を向上させている。
オフセット制御部126は、注目画素の画素データの値に応じて、ノイズ加算器127から量子化器122へと出力される前記ノイズ加算値に、ドットの出現を抑制する所定のオフセット値を加算する。例えば、オフセット制御部126は、注目画素の濃度が256階調における0または255の近傍値のときに、注目画素の濃度が0近傍値の場合は負の値を、注目画素の濃度が255近傍値の場合は正の値を、オフセット値として加算する。なお、オフセット制御部126は、注目画素の画素データの値と前記オフセット値とを対応づけたLUT(Look-up Table)に従って、当該オフセット値を設定する。このLUTは、予め記憶部92に記憶されている。
オフセット制御部126が、量子化器122に入力される前記ノイズ加算値にオフセットをかけるので、ドット出力が適度にディレイされ、出力画像において元画像の輪郭部分に対応する部分で黒画素が必要以上に出力されることを抑制することが可能となる。
実施形態3に係る複合機1Cによれば、実施形態2に係る複合機1Bの効果に加えて、前記の2つの効果、すなわち、不要アーティファクトの発生を抑制する効果と、元画像の輪郭部分に対応する部分で黒画素が必要以上に出力されることを抑制する効果とを、さらに得ることができる。
<実施形態4>
図7は、本発明の実施形態4に係る複合機1Dが備える画像処理部130の構成を示すブロック図である。図7に示すように、画像処理部130は、減算器131と、量子化器132と、積和演算器133と、積和演算器134と、パターンマッチング部138と、誤差拡散処理部139と、を備える。減算器131、量子化器132(請求項10または11に記載の量子化部に相当する)、積和演算器133、積和演算器134、および誤差拡散処理部139が行う処理は、実施形態1に係る複合機1Aが備える画像処理部100が有する減算器101、積和演算器103、積和演算器104、および誤差拡散処理部109が行う処理と同様である。
すなわち、画像処理部130は、実施形態1に係る画像処理部100の構成に加えて、パターンマッチング部138をさらに有し、量子化器132における処理が、画像処理部100が有する量子化器102と異なるものである。パターンマッチング部138および量子化器132が行う処理について、以下に説明する。なお、画像処理部130を除く、その他の機械的構成および電気的構成は実施形態1に係る複合機1Aと同様であるので説明を省略する。
パターンマッチング部138は、注目画素が、量子化器132が出力した孤立画素データに隣接するか否かを判定する。すなわち、パターンマッチング部138は、注目画素に隣接する出力済の画素のそれぞれについて、孤立画素であるか否かを判定する。なお、当該判定は、孤立画素であるか否かを判定する画素の周囲の画素(出力済であるものに限られる)が、全て白画素(濃度0)である場合に孤立画素であると判定することによって行う。
量子化器132は、実施形態1に係る画像処理部100が有する量子化器102と異なり、0と1とに加えて、0と1との間の中間値を出力可能である。本実施形態においては、量子化器132は、当該中間値として例えば0.33と0.67を出力可能である。
量子化器132は、注目画素が孤立画素に隣接するとパターンマッチング部138が判定した場合、かつ、減算器131が算出した前記差分値が所定の値となる場合にのみ、当該差分値に応じた前記中間値(0.33または0.67)を出力する。すなわち、量子化器132は、注目画素が孤立画素に隣接するとパターンマッチング部138が判定した場合に、減算器131が算出した前記差分値が、予め定められた値Th1(Th1<0)以上、かつ、0未満であるとき(Th1≦当該差分値<0)に0.33を出力し、減算器131が算出した前記差分値が、0以上、かつ、予め定められた値Th2(Th2>0)以下であるとき(0≦当該差分値≦Th2)に0.67を出力する。なお、値Th1と値Th2とは、実験により予め求められる値であり、例えば注目画素の濃度に応じて変動する値とされ、予め記憶部92に記憶されている。
また、量子化器132は、注目画素が孤立画素に隣接するとパターンマッチング部138が判定した場合であっても、減算器131が算出した前記差分値が、値Th1よりも小さいときには0を出力し、減算器131が算出した前記差分値が、Th2よりも大きいときには1を出力する。
すなわち、量子化器132は、注目画素が孤立画素に隣接するとパターンマッチング部138が判定した場合に、減算器131が算出した前記差分値の増加に応じて、出力値を0から、0.33、0.67、1へと順次増加させる。
なお、量子化器132は、注目画素が孤立画素に接していないとパターンマッチング部138が判定した場合には、前記差分値が、0以上の場合は1を、0未満の場合は0を、2値の画素データとして積和演算器134および画像形成部21へと出力することは、実施形態1に係る量子化器102と同様である。
実施形態4に係る複合機1Dによれば、実施形態1に係る複合機1Aの効果に加えて、以下の2つの効果を、さらに得ることができる。
(1)量子化器132は、注目画素が孤立画素に接するとパターンマッチング部138が判定した場合に、0と1とに加えて、0と1との間の中間値(0.33と0.67)を出力可能であるので、孤立画素に隣接する出力ドットの濃度を、中間濃度とすることが可能となる。したがって、孤立ドットと出力ドットが繋がることでドット間の急激なドットゲインの変化が生じることを原因とする出力画像における粒状感を低減することができる。
(2)さらに、量子化器132は、注目画素が孤立画素に接するとパターンマッチング部138が判定した場合に、減算器131が算出した前記差分値の増加に応じて、出力値を0から、0.33、0.67、1へと順次増加させるので、出力画像における粒状感を効果的に低減できる。
以上、本発明の実施形態1〜4に係る複合機1A〜複合機1Dについて説明したが、これら実施形態はあくまでも例示であり、本発明は、これらの実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更、改良等が可能であり、例えば以下のような変形実施形態を取ることができる。
(1)上記実施形態3においては、実施形態2に係る画像処理部110の構成に、さらにノイズ生成器125と、オフセット制御部126と、ノイズ加算器127を加えているが、これら各部は、画像処理部140として図8に示すように、実施形態1に係る画像処理部100の構成に加えることも可能である。
すなわち、画像処理部140は、減算器141と、量子化器142と、積和演算器143と、積和演算器144と、ノイズ生成器145と、オフセット制御部146と、ノイズ加算器147と、誤差拡散処理部149と、を備える。減算器141、量子化器142、積和演算器143、積和演算器144、およびの機能および動作は、実施形態1に係る減算器101、量子化器102、積和演算器103、積和演算器104、および誤差拡散処理部149の機能および動作と同様であるので、これら各部の説明は省略する。
ノイズ加算器147は、ノイズ生成器145が生成した例えば疑似乱数であるノイズ値を、減算器141から出力された値に加算して量子化器142に出力し、ノイズ生成器145およびオフセット制御部146は、実施形態3に係る画像処理部120が有するノイズ生成器125およびオフセット制御部126と同様の処理を行う。この構成によっても、実施形態3と同様の効果を得ることができる。
(2)上記実施形態4においては、実施形態1に係る画像処理部100の構成に、さらにパターンマッチング部138を加えているが、画像処理部150として図9に示すように、実施形態2に係る画像処理部110の構成にパターンマッチング部158を加えることも可能である。
すなわち、画像処理部150は、減算器151と、量子化器152と、積和演算器153と、積和演算器154と、パターンマッチング部158と、誤差拡散処理部159と、を備える。パターンマッチング部158は、パターンマッチング部138と同様の処理を行い、量子化器152は、実施形態4に係る画像処理部130が有する量子化器132と同様、0と1とに加えて、0と1との間の中間値、例えば0.33と0.67を出力可能である。量子化器152が当該中間値を出力する条件も、量子化器132と同様である。この構成によっても、実施形態4と同様の効果を得ることができる。
1A、1B、1C、1D 複合機(画像処理装置、画像形成装置)
21 画像形成部
100、110、120、130、140、150 画像処理部
101、131、141 減算器(請求項1に記載の減算部)
111、121、151 減算器(請求項2に記載の減算部)
102、142 量子化器(請求項1に記載の量子化部)
112、122 量子化器(請求項2に記載の量子化部)
132、152 量子化器(請求項10または11に記載の量子化部)
103、133、143 積和演算器(請求項1に記載の第1積和演算部)
104、134、144 積和演算器(請求項1に記載の第2積和演算部)
113、123、153 積和演算器(請求項2に記載の積和演算部)
125、145 ノイズ生成器(ノイズ生成部)
126、146 オフセット制御部
127、147 ノイズ加算器(ノイズ加算部)
138、158 パターンマッチング部
109、139、149 誤差拡散処理部(請求項5に記載の誤差拡散処理部)
119、129、159 誤差拡散処理部(請求項6に記載の誤差拡散処理部)

Claims (12)

  1. 多値の画素データを複数有してなる画像を、2値の画素データを複数有してなる画像に変換して出力する画像処理装置であって、
    前記多値の画素データの加重平均値を算出する第1積和演算部と、
    バンドパスフィルタ処理を行うことで前記2値の画素データの加重平均値を算出する第2積和演算部と、
    前記第1積和演算部が算出した前記加重平均値から前記第2積和演算部が算出した前記加重平均値を減じた差分値を算出する減算部と、
    前記減算部が算出した前記差分値が入力され、当該差分値が0以上の場合は1を、0未満の値の場合は0を前記2値の画素データとして出力する量子化部と、
    を備える画像処理装置。
  2. 多値の画素データを複数有してなる画像を、2値の画素データを複数有してなる画像に変換して出力する画像処理装置であって、
    前記多値の画素データの値から前記2値の画素データの値を減じた差分値を算出する減算部と、
    バンドパスフィルタ処理を行うことで前記減算部が算出した前記差分値の加重平均値を算出する積和演算部と、
    前記積和演算部が算出した前記加重平均値が0以上の場合は1を、0未満の値の場合は0を前記2値の画素データとして出力する量子化部と、
    を備える画像処理装置。
  3. 前記減算部が算出した前記差分値を量子化誤差として注目画素の周辺画素に拡散する誤差拡散処理部をさらに備える請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記積和演算部が算出した前記加重平均値を量子化誤差として注目画素の周辺画素に拡散する誤差拡散処理部をさらに備える請求項2に記載の画像処理装置。
  5. 前記第1積和演算部は、前記多値の画素データの走査方向を1行ごとに変更する請求項3に記載の画像処理装置。
  6. 前記減算部は、前記多値の画素データの走査方向を1行ごとに変更する請求項4に記載の画像処理装置。
  7. 予め定められた値のノイズ値を生成するノイズ生成部と、
    前記ノイズ生成部が生成した前記ノイズ値を前記量子化部に入力される値に加算するノイズ加算部と、
    をさらに備える請求項3〜6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記ノイズ生成部は、加算する前記ノイズの振幅を前記多値の画素データの値に応じて変化させる請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 前記多値の画素データの値に応じて前記量子化部へ入力される値にオフセットをかけるオフセット制御部をさらに備える請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 注目画素が、前記量子化部が出力した孤立画素データに隣接するか否かを判定するパターンマッチング部をさらに備え、
    前記量子化部は、0と1とに加えて、0と1との間の中間値を出力可能であり、注目画素が前記孤立画素に隣接すると前記パターンマッチング部が判定した場合のみ、前記中間値を出力する請求項1〜9のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  11. 前記量子化部は、前記中間値として複数の値を出力可能であり、前記減算部が算出した前記差分値の増加に応じて、出力する当該中間値の値を増加させる請求項10に記載の画像処理装置。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の画像処理装置と、
    前記画像処理装置によって処理が施された画像を記録紙上に形成する画像形成部と、
    を備える画像形成装置。
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