JPH11239274A - 画像処理方法および装置 - Google Patents

画像処理方法および装置

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JPH11239274A
JPH11239274A JP10042214A JP4221498A JPH11239274A JP H11239274 A JPH11239274 A JP H11239274A JP 10042214 A JP10042214 A JP 10042214A JP 4221498 A JP4221498 A JP 4221498A JP H11239274 A JPH11239274 A JP H11239274A
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    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09GARRANGEMENTS OR CIRCUITS FOR CONTROL OF INDICATING DEVICES USING STATIC MEANS TO PRESENT VARIABLE INFORMATION
    • G09G3/00Control arrangements or circuits, of interest only in connection with visual indicators other than cathode-ray tubes
    • G09G3/20Control arrangements or circuits, of interest only in connection with visual indicators other than cathode-ray tubes for presentation of an assembly of a number of characters, e.g. a page, by composing the assembly by combination of individual elements arranged in a matrix no fixed position being assigned to or needed to be assigned to the individual characters or partial characters
    • G09G3/2007Display of intermediate tones
    • G09G3/2059Display of intermediate tones using error diffusion

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多値の誤差拡散処理を行って、画像データの
少階調化を行いながら、テクスチャが一様化されたざら
つき感の少ない高品質の画像を得ることができるように
する。 【解決手段】 画像処理装置は、入力画像データx
(i,j)に対して、その階調値に応じて選択的に誤差
拡散処理を行って出力する第1の誤差拡散処理部10
と、第1の誤差拡散処理部10の出力データに対して量
子化レベル数が3以上の誤差拡散処理を行って出力画像
データy(i,j)として出力する第2の誤差拡散処理
部20とを備えている。第1の誤差拡散処理部10の選
択的量子化部12は、第2の誤差拡散処理部20の量子
化部22による量子化で誤差が発生しない部分を中心と
して選択的に誤差を補充するような量子化を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多値の誤差拡散処
理を行って画像データの少階調化を行う画像処理方法お
よび装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、コンピュータで作成したり画像
入力装置で入力して得られたような多階調の画像を、よ
り少ない階調のプリンタ等の画像出力装置によって出力
する場合には、画像データの少階調化を行う必要があ
る。このように画像データの少階調化を行う場合でも、
原画像が持つ画品質をできるだけ維持する技術として、
従来より擬似中間調表現が利用されている。擬似中間調
表現の手法としては、種々提案されているが、そのう
ち、誤差拡散法による疑似中間調表現は、画品質が良い
ため、出力階調が2値のプリンタ等で広く利用されてい
る。また、画像出力装置が3階調以上を表現できる場合
に対応して、量子化レベル数が3以上の多値の誤差拡散
法も提案されている。なお、誤差拡散法は、注目画素に
ついて発生した量子化誤差を、注目画素の近傍における
未量子化画素の入力画像データに対して拡散する方法で
ある。
【0003】ここで、一般的な誤差拡散法の原理(文献
「貴家仁志,八重光男,“ディジタル画像データのCに
よる階調変換技法”,「インターフェース」,Aug,
1993,第158〜171ページ」参照)について詳
しく説明する。
【0004】誤差拡散法は、人間の視覚特性を考慮し
て、量子化誤差を高周波域に変調することによって目立
たなくし、擬似中間調を表現する方法である。図20
は、一般的な誤差拡散処理を実現するための画像処理装
置の構成を示すブロック図である。この画像処理装置
は、入力画像データx(i,j)から後述するフィルタ
214の出力データを減算する減算器211と、この減
算器211の出力データを量子化して、出力画像データ
y(i,j)として出力する量子化器(図ではQと記
す。)212と、出力画像データy(i,j)から減算
器211の出力データを減算する減算器213と、この
減算器213の出力データに対して所定のフィルタリン
グ処理を行って、減算器211に出力するフィルタ21
4とを備えている。なお、図中、e(i,j)は、量子
化器212における量子化によって発生する量子化誤差
を表している。従って、減算器213の出力データは、
量子化誤差e(i,j)となる。なお、i,jは、互い
に直交する2方向(以下、i方向およびj方向とい
う。)の各座標を表している。
【0005】フィルタ214は、一種の線形フィルタで
あり、ここでは、その伝達関数を、G(z1,2 )とす
る。なお、z1,2 は、それぞれ、i方向、j方向に関
するz変換における変数である。図20に示した画像処
理装置の構成全体は、2次元のΣΔ変調回路とみなすこ
とができる。従って、この画像処理装置における入出力
関係は、次の式(1)のように与えられる。
【0006】
【数1】 Y(z1,2 )=X(z1,2 )+H(z1,2 )E(z1,2 )…(1)
【0007】なお、式(1)において、Y(z
1,2 ),X(z1,2 ),E(z1,2 )は、それぞ
れ、y(i,j),x(i,j),e(i,j)をz変
換した値である。また、量子化誤差E(z1,2 )を変
調するフィルタの伝達関数H(z1,2 )は、次の式
(2)で与えられる。
【0008】
【数2】 H(z1,2 )=1−G(z1,2 ) …(2)
【0009】伝達関数H(z1,2 )は、2次元の有限
インパルス応答(FIR)ハイパスフィルタを表してお
り、このハイパスフィルタは、量子化誤差E(z
1,2 )の高周波域への変調特性を決定する誤差変調用
フィルタとなる。なお、以下、伝達関数H(z
1,2 ),G(z1,2 )で表されるフィルタを表す場
合にも、フィルタH(z1,2 ),フィルタG(z1,
2 )と記す。
【0010】G(z1,2 )は、次の式(3)のように
表される。
【0011】
【数3】 G(z1,2 )=ΣΣg(n1,n2)z1 -n1 2 -n2 …(3)
【0012】なお、式(3)中の最初のΣはn1が−N
1 からM1 についての総和を表し、次のΣはn2が−N
2 からM2 についての総和を表している。ただし、
1 ,M1 ,N2 ,M2 は、それぞれ所定の正の整数で
ある。また、g(n1,n2)は、フィルタ係数であ
り、n1=0,n2=0は、注目画素を表す。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、多値の誤差
拡散法は、量子化レベル数が少ない場合、量子化レベル
近傍でのテクステャ変化が目立ち、擬似輪郭が生じる
等、画品質が悪いという問題点があった。その原因は、
原画像データの階調が量子化レべルの近傍の場合に、出
力レベルが単一の量子化レベルのみになり、誤差拡散法
特有のランダムパターンが生じないことにある。
【0014】テクステャ変化による画品質の劣化を防ぐ
有効な手段の一つとしては、画像データに規則的パター
ンやランダム雑音を重畳する手法がある。しかし、この
手法では、原画像データにおける全ての階調値に対して
誤差を大きくすることになり、誤差拡散法の最大の特徴
である誤差の最小性を犠牲にすることになり、規則的パ
ターンのテクスチャと誤差拡散法によるテクスチャが合
わなかったり、出力画像においてざらつき感が大きい等
の問題点がある。
【0015】また、2値から3値、5値と階層的に誤差
拡散処理を行う手法も提案されている(文献「越智宏,
“階調化処理による高品質多値誤差拡散法”,画電学
誌,24,1(1995−01),第10〜17ペー
ジ」参照)が、階層的な処理のために演算時間が多くか
かることや、ある階調値を表現するために4出力レベル
以上が用いられることがあり、ざらつき感が大きいこと
や、このための補正処理が必要になること等の問題点が
ある。
【0016】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、多値の誤差拡散処理を行って、画像
データの少階調化を行いながら、テクスチャが一様化さ
れたざらつき感の少ない高品質の画像を得ることができ
るようにした画像処理方法および装置を提供することに
ある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の画像処理方法
は、入力画像データの階調値が所定の量子化実行範囲内
に含まれる場合には、入力画像データを、画素毎に量子
化して、所定の量子化レベルを有する画像データに変換
して出力すると共に、注目画素について量子化によって
発生する量子化誤差を、注目画素の近傍における未量子
化画素の入力画像データに対して拡散し、入力画像デー
タの階調値が量子化実行範囲内に含まれない場合には、
入力画像データを、量子化せずに出力する第1の誤差拡
散処理手順と、この第1の誤差拡散処理手順によって出
力される画像データを、画素毎に量子化して、第1の誤
差拡散処理手順における量子化レベルとは異なるレベル
を含む3つ以上の量子化レベルのいずれかを有する出力
画像データに変換して出力すると共に、注目画素につい
て量子化によって発生する量子化誤差を注目画素の近傍
における未量子化画素の画像データに対して拡散する第
2の誤差拡散処理手順とを備えたものである。
【0018】本発明の画像処理装置は、入力画像データ
の階調値が所定の量子化実行範囲内に含まれる場合に
は、入力画像データを、画素毎に量子化して、所定の量
子化レベルを有する画像データに変換して出力すると共
に、入力画像データの階調値が量子化実行範囲内に含ま
れない場合には、入力画像データを、量子化せずに出力
する選択的量子化手段と、注目画素について選択的量子
化手段における量子化によって発生する量子化誤差を、
注目画素の近傍における未量子化画素の入力画像データ
に対して拡散する誤差拡散手段とを有する第1の誤差拡
散処理手段と、この第1の誤差拡散処理手段によって出
力される画像データを、画素毎に量子化して、選択的量
子化手段における量子化レベルとは異なるレベルを含む
3つ以上の量子化レベルのいずれかを有する出力画像デ
ータに変換して出力する量子化手段と、注目画素につい
て量子化手段における量子化によって発生する量子化誤
差を注目画素の近傍における未量子化画素の画像データ
に対して拡散する第2の誤差拡散手段とを有する第2の
誤差拡散処理手段とを備えたものである。
【0019】本発明の画像処理方法では、第1の誤差拡
散処理手順によって、入力画像データの階調値が所定の
量子化実行範囲内に含まれる場合には、入力画像データ
が、画素毎に量子化され、所定の量子化レベルを有する
画像データに変換されて出力されると共に、注目画素に
ついて量子化によって発生する量子化誤差が、注目画素
の近傍における未量子化画素の入力画像データに対して
拡散され、入力画像データの階調値が量子化実行範囲内
に含まれない場合には、入力画像データが、量子化され
ずに出力される。そして、第2の誤差拡散処理手順によ
って、第1の誤差拡散処理手順によって出力される画像
データが、画素毎に量子化され、第1の誤差拡散処理手
順における量子化レベルとは異なるレベルを含む3つ以
上の量子化レベルのいずれかを有する出力画像データに
変換されて出力されると共に、注目画素について量子化
によって発生する量子化誤差が注目画素の近傍における
未量子化画素の画像データに対して拡散される。
【0020】本発明の画像処理装置では、第1の誤差拡
散処理手段において、選択的量子化手段によって、入力
画像データの階調値が所定の量子化実行範囲内に含まれ
る場合には、入力画像データが、画素毎に量子化され、
所定の量子化レベルを有する画像データに変換されて出
力されると共に、入力画像データの階調値が量子化実行
範囲内に含まれない場合には、入力画像データが、量子
化されずに出力され、第1の誤差拡散手段によって、注
目画素について選択的量子化手段における量子化によっ
て発生する量子化誤差が、注目画素の近傍における未量
子化画素の入力画像データに対して拡散される。また、
第2の誤差拡散処理手段において、量子化手段によっ
て、第1の誤差拡散処理手段によって出力される画像デ
ータが、画素毎に量子化され、選択的量子化手段におけ
る量子化レベルとは異なるレベルを含む3つ以上の量子
化レベルのいずれかを有する出力画像データに変換され
て出力され、第2の誤差拡散手段によって、注目画素に
ついて量子化手段における量子化によって発生する量子
化誤差が注目画素の近傍における未量子化画素の画像デ
ータに対して拡散される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0022】始めに、本発明の実施の形態との比較のた
めに、本発明と同様の目的を達成するために、本出願人
が先に提出した特許出願特願平9−150442号にお
いて提案している画像処理方法および装置(以下、比較
例の画像処理方法および装置と言う。)について説明す
る。本発明は、この画像処理方法および装置を改良した
ものである。
【0023】図13は、比較例の画像処理装置の構成を
示すブロック図である。この画像処理装置は、入力画像
データx(i,j)に対して量子化レベル数が3以上の
誤差拡散処理を行って出力する第1の誤差拡散処理部1
10と、この第1の誤差拡散処理部110の出力データ
に対して量子化レベル数が3以上の誤差拡散処理を行っ
て出力画像データy(i,j)として出力する第2の誤
差拡散処理部120とを備えている。
【0024】第1の誤差拡散処理部110は、入力画像
データx(i,j)から後述するフィルタ114の出力
データを減算する減算器111と、この減算器111の
出力データを3つ以上の量子化レベルに基づいて量子化
して、第1の誤差拡散処理部110の出力データとして
出力する量子化器(図ではQa と記す。)112と、こ
の量子化器112の出力データから減算器111の出力
データを減算する減算器113と、この減算器113の
出力データに対して所定のフィルタリング処理を行っ
て、減算器111に出力するフィルタ114とを備えて
いる。なお、図中、ea (i,j)は、量子化器112
における量子化によって発生する量子化誤差を表してい
る。従って、減算器113の出力データは、量子化誤差
a (i,j)となる。フィルタ114は、一種の線形
フィルタであり、ここでは、その伝達関数を、Ga (z
1,2 )とする。
【0025】第2の誤差拡散処理部120は、第1の誤
差拡散処理部110の出力データから後述するフィルタ
124の出力データを減算する減算器121と、この減
算器121の出力データを、量子化器112における量
子化レベルとは異なるレベルを含む3つ以上の3つ以上
の量子化レベルに基づいて量子化して、出力画像データ
y(i,j)として出力する量子化器(図ではQb と記
す。)122と、この量子化器122の出力データから
減算器121の出力データを減算する減算器123と、
この減算器123の出力データに対して所定のフィルタ
リング処理を行って、減算器121に出力するフィルタ
124とを備えている。なお、図中、eb (i,j)
は、量子化器122における量子化によって発生する量
子化誤差を表している。従って、減算器123の出力デ
ータは、量子化誤差eb (i,j)となる。フィルタ1
24は、一種の線形フィルタであり、ここでは、その伝
達関数を、Gb (z1,2 )とする。
【0026】各誤差拡散処理部110,120は、それ
ぞれ、2次元のΣΔ変調回路とみなすことができる。従
って、図13に示した画像処理装置における入出力関係
は、次の式(4)のように与えられる。
【0027】
【数4】 Y(z1,2 )=X(z1,2 )+Ha (z1,2 )Ea (z1,2 ) +Hb (z1,2 )Eb (z1,2 )…(4)
【0028】なお、式(4)において、Y(z
1,2 ),X(z1,2 ),Ea (z1,2),E
b (z1,2 )は、それぞれ、y(i,j),x(i,
j),ea (i,j),eb (i,j)をz変換した値
である。また、量子化誤差Ea (z1,2),Eb (z
1,2 )を変調するフィルタの伝達関数Ha (z
1,2 ),Hb (z1,2 )は、次の式(5),(6)
で与えられる。
【0029】
【数5】 Ha (z1,2 )=1−Ga (z1,2 ) …(5)
【0030】
【数6】 Hb (z1,2 )=1−Gb (z1,2 ) …(6)
【0031】伝達関数Ha (z1,2 ),Hb (z1,
2 )は、2次元の有限インパルス応答(FIR)ハイパ
スフィルタを表しており、このハイパスフィルタは、量
子化誤差Ea (z1,2 ),Eb (z1,2 )の高周波
域への変調特性を決定する誤差変調用フィルタとなる。
なお、以下、伝達関数Ha (z1,2 ),Hb (z1,
2 ),Ga (z1,2 ),Gb (z1,2 )で表される
フィルタを表す場合にも、フィルタHa (z1,2 ),
b (z1,2 ),Ga (z1,2 ),Gb (z
1,2 )と記す。
【0032】Ga (z1,2 ),Gb (z1,2 )は、
それぞれ、次の式(7),(8)のように表される。
【0033】
【数7】 Ga (z1,2 )=ΣΣga (n1,n2)z1 -n1 2 -n2 …(7)
【0034】
【数8】 Gb (z1,2 )=ΣΣgb (n1,n2)z1 -n1 2 -n2 …(8)
【0035】なお、式(7)中の最初のΣはn1が−N
3 からM3 についての総和を表し、次のΣはn2が−N
4 からM4 についての総和を表している。同様に、式
(8)中の最初のΣはn1が−N5 からM5 についての
総和を表し、次のΣはn2が−N6 からM6 についての
総和を表している。ただし、N3 ,M3 ,N4 ,M4
5 ,M5 ,N6 ,M6 は、それぞれ所定の正の整数で
ある。また、ga (n1,n2),gb (n1,n2)
は、フィルタ係数であり、n1=0,n2=0は、注目
画素を表す。
【0036】量子化器112における3つ以上の量子化
レベルと量子化器122における3つ以上の量子化レベ
ルは、共に入力画像データx(i,j)の最小レベルお
よび入力画像データx(i,j)の最大レベルを含むと
共に、最小レベルと最大レベルとの間の量子化レベルを
含む。最小レベルと最大レベルとの間の量子化レベルに
関しては、量子化器112における量子化レベルと量子
化器122における量子化レベルは、交互に挟み込まれ
るように設定されている。本実施の形態では、特に、量
子化器122における3つ以上の量子化レベルは、最終
的な出力画像データy(i,j)を得るのに適した所望
のレベルに設定され、量子化器112における3つ以上
の量子化レベルは、量子化器122における各量子化レ
ベルの中間の値、入力画像データx(i,j)の最小レ
ベルおよび入力画像データx(i,j)の最大レベルに
設定されている。
【0037】図14は、量子化器112,122におけ
る各量子化レベルの一例を示したものである。この例で
は、入力画像データx(i,j)の階調値を“0”〜
“255”の256段階とし、最終的な出力画像データ
y(i,j)を5値とするために、量子化器122にお
ける各量子化レベルを、“0”,“64”,“12
8”,“192”,“255”に設定している。そし
て、量子化器112における量子化レベルは、量子化器
122における各量子化レベルの中間の値、入力画像デ
ータx(i,j)の最小レベルおよび入力画像データx
(i,j)の最大レベル、すなわち、“0”,“3
2”,“96”,“160”,“224”,“255”
に設定している。
【0038】第1の誤差拡散処理部110における誤差
変調用フィルタHa (z1,2 )と第2の誤差拡散処理
部120における誤差変調用フィルタHb (z1,2
は、互いに異なる特性に設定されている。特に、誤差変
調用フィルタHb (z1,2)は、誤差変調用フィルタ
a (z1,2 )よりも、低周波域における利得が大き
いものが好ましい。
【0039】次に、図13に示した比較例の画像処理装
置の作用および比較例の画像処理方法について説明す
る。
【0040】比較例の画像処理装置では、入力画像デー
タx(i,j)は、第1の誤差拡散処理部110に入力
され、減算器111によって、入力画像データx(i,
j)からフィルタ114の出力データが減算される。減
算器111の出力データは、量子化器112によって量
子化され、量子化器12の出力データが、第1の誤差拡
散処理部110の出力データとして、第2の誤差拡散処
理部120に入力される。また、減算器113によっ
て、量子化器112の出力データから減算器111の出
力データが減算されて、量子化誤差ea (i,j)が生
成される。減算器113の出力データである量子化誤差
a (i,j)は、フィルタ114に入力されて、伝達
関数Ga (z1,2 )で表されるフィルタリング処理が
施され、フィルタ114の出力データは、減算器111
に入力される。このような動作により、第1の誤差拡散
処理部110は、入力画像データx(i,j)を3つ以
上の量子化レベルに基づいて量子化すると共に、この量
子化によって発生する量子化誤差ea (i,j)を高周
波域に変調することによって、入力画像データx(i,
j)に対して量子化レベル数が3以上の誤差拡散処理を
行って出力する。
【0041】第1の誤差拡散処理部110の出力データ
は、第2の誤差拡散処理部120に入力され、減算器1
21によって、第1の誤差拡散処理部110の出力デー
タからフィルタ124の出力データが減算される。減算
器121の出力データは、量子化器122によって量子
化され、量子化器122の出力データが、第2の誤差拡
散処理部120の出力データ、すなわち、画像処理装置
の出力画像データy(i,j)として出力される。ま
た、減算器123によって、量子化器122の出力デー
タから減算器121の出力データが減算されて、量子化
誤差eb (i,j)が生成される。減算器123の出力
データである量子化誤差eb (i,j)は、フィルタ1
24に入力されて、伝達関数Gb (z1,2 )で表され
るフィルタリング処理が施され、フィルタ124の出力
データは、減算器121に入力される。このような動作
により、第2の誤差拡散処理部120は、第1の誤差拡
散処理部110の出力データを3つ以上の量子化レベル
に基づいて量子化すると共に、この量子化によって発生
する量子化誤差eb (i,j)を高周波域に変調するこ
とによって、第1の誤差拡散処理部110の出力データ
に対して量子化レベル数が3以上の誤差拡散処理を行っ
て出力する。
【0042】このように、比較例の画像処理装置では、
入力画像データx(i,j)に対して、誤差拡散処理部
110,120によって、量子化器112,122とフ
ィルタ114,124の特性を変えて、2段階の誤差拡
散処理を行い、最終的に少階調化された出力画像データ
y(i,j)を得るようになっている。
【0043】次に、比較例の画像処理装置の効果につい
て説明する。図15は、量子化器112,122におけ
る各量子化レベルを図14に示したように設定した場合
において、入力画像データx(i,j)の各階調に対し
て、量子化器112,122で発生する量子化誤差の大
きさを示したものである。なお、この図では、量子化器
112で発生する量子化誤差の大きさを、符号Qa を付
した実線で示し、量子化器122で発生する量子化誤差
の大きさを、符号Qb を付した破線で示している。この
図から、量子化器122による本来の量子化では、量子
化レベル近傍で誤差が発生せず、これが量子化レベル近
傍でランダムパターンが発生しない原因となっているこ
とが分かる。従って、量子化器112では、量子化器1
22による量子化で誤差が発生しない部分を中心として
選択的に誤差を補充するような量子化を行う。このよう
な量子化器112,122による2段階の量子化によっ
て、原画像データの全階調に対して量子化誤差が一様化
されることになる。
【0044】ここで、誤差拡散処理部110,120に
おける誤差変調用フィルタHa (z1,2 ),Hb (z
1,2 )をどのように設計したらよいかについて説明す
る。フィルタHa (z1,2 ),Hb (z1,2 )に同
じ特性のフィルタを用いると、式(4)より、1段目で
発生した量子化誤差が、2段目で発生する量子化誤差と
同じ周波数同士で干渉し合って画品質が悪くなる。従っ
て、フィルタHa (z1,2 ),Hb (z1,2 )に
は、異なる特性を持ったフィルタを用いるのが好まし
い。また、1段目で発生する量子化誤差は、図15に示
したように、まだ一様化されていないので、量子化器1
12の量子化レベル近傍ではフィルタHa (z1,2
によるテクスチャは発生しない。これに対して、2段目
で発生する量子化誤差は一様化されており、原画像デー
タの全ての階調に対してフィルタHb(z1,2 )によ
るテクスチャが支配的となるため、フィルタHa (z1,
2 )によるテクスチャが細かく、フィルタHb (z1,
2 )によるテクスチャが粗くなるように設計した方
が、一様なテクスチャが得られる。それは、人間の目に
は、粗い方が目立つからである。フィルタHa (z1,
2 )によるテクスチャを細かく、フィルタHb (z1,
2 )によるテクスチャを粗くするには、フィルタH
a (z1,2 )の高周波域の利得を大きくし、フィルタ
b (z1,2 )では、フィルタHa (z1,2 )に比
べて少し低周波域の利得を大きくすればよい。
【0045】ここで、Ga (z1,2 )のフィルタ係数
a (i,j)の一例を式(9)に示し、Gb (z1,
2 )のフィルタ係数gb (i,j)の一例を式(10)
に示す。なお、式中の*は注目画素を表し、ga (0,
0)=0,gb (0,0)=0となる。
【0046】
【数9】
【0047】
【数10】
【0048】式(9)で表されるフィルタGa (z1,
2 )を用いた誤差変調用フィルタHa (z1,2 )の周
波数特性を図16に示し、式(10)で表されるフィル
タGb (z1,2 )を用いた誤差変調用フィルタH
b (z1,2 )の周波数特性を図17に示す。なお、図
16,17において、周波数を表す数値は、絶対値が大
きいほど周波数が高いことを表している。式(9)で表
されるフィルタGa (z1,2 )およびこれを用いたフ
ィルタHa (z1,2 )は、Floyd&Steinb
ergのフィルタ(以下、Floydのフィルタと言
う。)と呼ばれるものである。式(10)で表されるフ
ィルタGb (z1,2 )およびこれを用いたフィルタH
b (z1,2 )は、Jarvis,Judice&Ni
nkeのフィルタ(以下、Jarvisのフィルタと言
う。)と呼ばれるものである。
【0049】Hb (z1,2 )に用いるフィルタでは、
高周波域の利得が大きい方がテクスチャが細かくなり、
利得の大きい帯域が低い方がテクスチャが粗くなる。し
かし、高周波域の利得が大きいと、周波数特性が、Ha
(z1,2 )に用いたFloydのフィルタに近くなる
ため、少し干渉を起こしてしまう。逆に、利得の大きい
帯域が低いと、干渉が抑えられ、一様なテクスチャを生
じる。テクスチャは、細かく一様な方が画品質がよいの
で、Hb (z1,2 )に用いるフィルタとしては、出力
機器や出力解像度によって最適なものを選択する必要が
ある。また、比較例の画像処理装置によって得られるテ
クスチャは、Ha (z1,2 )に用いたのフィルタのテ
クスチャとHb (z1,2 )に用いたフィルタのテクス
チャを重畳したものになっている。
【0050】このように、比較例の画像処理装置および
方法によれば、擬似輪郭や粒状感がなく、テクスチャが
一様化された、ざらつき感の少ない高品質の画像を得る
ことができる。
【0051】しかしながら、比較例の画像処理装置およ
び方法では、ハイライト領域(ドットが粗な領域)やシ
ャドー領域(ドットが密な領域)におけるドットまたは
白ドット(ドットに囲まれたドットの無い点状の部分)
の分散性が悪く、これが画品質を劣化させるという不具
合と、1段目の誤差拡散処理において発生する量子化誤
差と2段目の誤差拡散処理において発生する量子化誤差
との干渉(以下、誤差変調フィルタの干渉とも言う。)
による画像むらが目立ち、これが画品質を劣化させると
いう不具合があった。
【0052】本発明の第1の実施の形態に係る画像処理
方法および装置は、上述の2つの不具合を解消するもの
である。
【0053】次に、本発明の第1の実施の形態に係る画
像処理方法および装置について説明する。図1は、本実
施の形態に係る画像処理方法を実現するための画像処理
装置の構成を示すブロック図である。この画像処理装置
は、入力画像データx(i,j)に対して、その階調値
に応じて選択的に誤差拡散処理を行って出力する第1の
誤差拡散処理部10と、この第1の誤差拡散処理部10
の出力データに対して量子化レベル数が3以上の誤差拡
散処理を行って出力画像データy(i,j)として出力
する第2の誤差拡散処理部20とを備えている。
【0054】第1の誤差拡散処理部10は、入力画像デ
ータx(i,j)から後述するフィルタ14の出力デー
タを減算する減算器11と、この減算器11の出力デー
タの階調値が所定の量子化実行範囲内に含まれる場合に
は、減算器11の出力データを、画素毎に量子化して、
所定の量子化レベルを有する画像データに変換して出力
すると共に、減算器11の出力データの階調値が量子化
実行範囲内に含まれない場合には、減算器11の出力デ
ータを、量子化せずに出力する選択的量子化部12と、
この選択的量子化部12の出力データから減算器11の
出力データを減算する減算器13と、この減算器13の
出力データに対して所定のフィルタリング処理を行っ
て、減算器11に出力するフィルタ14とを備えてい
る。選択的量子化部12の出力データは、第1の誤差拡
散処理部10の出力データとして、第2の誤差拡散処理
部20に出力されるようになっている。フィルタ14お
よび減算器11は、注目画素について選択的量子化部1
2における量子化によって発生する量子化誤差e
a (i,j)に所定の重み係数を乗じて、注目画素の近
傍における未量子化画素の入力画像データx(i,j)
に対して拡散する第1の誤差拡散手段に対応する。な
お、図中、ea (i,j)は、選択的量子化部12にお
ける量子化によって発生する量子化誤差を表している。
従って、減算器13の出力データは、量子化誤差e
a (i,j)となる。フィルタ14は、一種の線形フィ
ルタであり、ここでは、その伝達関数を、Ga (z1,
2 )とする。フィルタ14は、例えばディジタルフィル
タによって実現される。
【0055】第2の誤差拡散処理部20は、第1の誤差
拡散処理部10の出力データから後述するフィルタ24
の出力データを減算する減算器21と、この減算器21
の出力データを、選択的量子化部12における量子化レ
ベルとは異なるレベルを含む3つ以上の3つ以上の量子
化レベルに基づいて量子化して、出力画像データy
(i,j)として出力する量子化部22と、この量子化
部22の出力データから減算器21の出力データを減算
する減算器23と、この減算器23の出力データに対し
て所定のフィルタリング処理を行って、減算器21に出
力するフィルタ24とを備えている。フィルタ24およ
び減算器21は、注目画素について量子化部22におけ
る量子化によって発生する量子化誤差eb (i,j)に
所定の重み係数を乗じて、注目画素の近傍における未量
子化画素の画像データに対して拡散する第2の誤差拡散
手段に対応する。なお、図中、eb (i,j)は、量子
化部22における量子化によって発生する量子化誤差を
表している。従って、減算器23の出力データは、量子
化誤差eb (i,j)となる。フィルタ24は、一種の
線形フィルタであり、ここでは、その伝達関数を、Gb
(z1,2 )とする。フィルタ24は、例えばディジタ
ルフィルタによって実現される。
【0056】第1の誤差拡散処理部10における誤差変
調用フィルタHa (z1,2 )と第2の誤差拡散処理部
20における誤差変調用フィルタHb (z1,2 )は、
互いに異なる特性に設定されている。特に、誤差変調用
フィルタHb (z1,2 )は、誤差変調用フィルタHa
(z1,2 )よりも、低周波域における利得が大きいも
のが好ましい。
【0057】画像処理装置に入力される入力画像データ
x(i,j)は、例えば、画像入力装置1より与えら
れ、画像処理装置より出力される出力画像データy
(i,j)は、例えば、画像出力装置2に対して出力さ
れる。画像入力装置1としては、イメージスキャナ、デ
ィジタルカメラ、ビデオカメラ等がある。画像出力装置
2としては、プリンタ、液晶ディスプレイ等がある。
【0058】なお、本実施の形態に係る画像処理装置
は、例えば、単体の装置として構成してもよいし、IC
(集積回路)化する等してプリンタ等の画像出力装置に
内蔵するようにしてもよい。
【0059】図2は、図1における選択的量子化部12
の構成の一例を示すブロック図である。この選択的量子
化部12は、減算器11の出力データを画素毎に量子化
して、所定の量子化レベルを有する画像データに変換し
て出力する量子化部16と、この量子化部16の出力デ
ータが一方の固定接点17aに入力されるスイッチ17
とを有している。スイッチ17の他方の固定接点17b
には、減算器11の出力データが入力されるようになっ
ている。選択的量子化部12は、更に、減算器11の出
力データの階調値が所定の量子化実行範囲内に含まれる
か否かを判断し、減算器11の出力データの階調値が量
子化実行範囲内に含まれるときには、スイッチ17の可
動接点17cを固定接点17aに接続し、減算器11の
出力データの階調値が量子化実行範囲内に含まれないと
きには、スイッチ17の可動接点17cを固定接点17
bに接続するようにスイッチ17を制御する判断部18
を有している。スイッチ17の可動接点17cからの出
力データは、選択的量子化部12の出力データとなって
いる。
【0060】次に、本実施の形態に係る画像処理装置の
作用について説明する。なお、以下の説明は、本実施の
形態に係る画像処理方法の説明を兼ねている。
【0061】本実施の形態に係る画像処理装置では、入
力画像データx(i,j)は、第1の誤差拡散処理部1
0に入力され、減算器11によって、入力画像データx
(i,j)からフィルタ14の出力データが減算され
る。減算器11の出力データは、選択的量子化部12に
入力され、減算器11の出力データの階調値が所定の量
子化実行範囲内に含まれる場合には、減算器11の出力
データは、画素毎に量子化され、所定の量子化レベルを
有する画像データに変換されて出力され、減算器11の
出力データの階調値が量子化実行範囲内に含まれない場
合には、減算器11の出力データは、量子化されずに出
力される。この選択的量子化部12の出力データは、第
1の誤差拡散処理部10の出力データとして、第2の誤
差拡散処理部20に入力される。また、減算器13によ
って、選択的量子化部12の出力データから減算器11
の出力データが減算されて、量子化誤差ea (i,j)
が生成される。減算器13の出力データである量子化誤
差ea (i,j)は、フィルタ14に入力されて、伝達
関数Ga (z1,2 )で表されるフィルタリング処理が
施され、フィルタ14の出力データは、減算器11に入
力される。このような動作により、第1の誤差拡散処理
部10は、誤差が拡散された入力画像データx(i,
j)、すなわち減算器11の出力データの階調値に応じ
て、減算器11の出力データを選択的に量子化すると共
に、注目画素について量子化によって発生する量子化誤
差を、注目画素の近傍における未量子化画素の入力画像
データx(i,j)に対して拡散する誤差拡散処理を行
う。
【0062】第1の誤差拡散処理部10の出力データ
は、第2の誤差拡散処理部20に入力され、減算器21
によって、第1の誤差拡散処理部10の出力データから
フィルタ24の出力データが減算される。減算器21の
出力データは、量子化器22によって量子化され、量子
化部22の出力データが、第2の誤差拡散処理部20の
出力データ、すなわち、画像処理装置の出力画像データ
y(i,j)として出力される。また、減算器23によ
って、量子化部22の出力データから減算器21の出力
データが減算されて、量子化誤差eb (i,j)が生成
される。減算器23の出力データである量子化誤差eb
(i,j)は、フィルタ24に入力されて、伝達関数G
b (z1,2 )で表されるフィルタリング処理が施さ
れ、フィルタ24の出力データは、減算器21に入力さ
れる。このような動作により、第2の誤差拡散処理部2
0は、第1の誤差拡散処理部10の出力データを画素毎
に量子化して、選択的量子化部12における量子化レベ
ルとは異なるレベルを含む3つ以上の量子化レベルのい
ずれかを有する出力画像データy(i,j)に変換して
出力すると共に、注目画素について量子化部22におけ
る量子化によって発生する量子化誤差を注目画素の近傍
における未量子化画素の画像データに対して拡散する誤
差拡散処理を行う。
【0063】図3は、本実施の形態における選択的量子
化部12(図では、Qa と記す。)および量子化部22
(図では、Qb と記す。)における各量子化レベルの一
例を示したものである。この例では、入力画像データx
(i,j)の階調値を“0”〜“255”の256段階
とし、最終的な出力画像データy(i,j)を3値とす
るために、量子化部22における各量子化レベルを、
“0”,“128”,“255”に設定している。そし
て、選択的量子化部12における量子化レベルは、量子
化部22における各量子化レベルの中間の値、すなわ
ち、“64”,“192”に設定している。この例で
は、選択的量子化部12の量子化実行範囲は、階調値
“64”〜“192”となり、選択的量子化部12は、
誤差が拡散された入力画像データx(i,j)、すなわ
ち減算器11の出力データが、この量子化実行範囲内に
含まれる場合には、その量子化実行範囲の両端の階調値
“64”,“192”を量子化レベルとして、減算器1
1の出力データを量子化して、量子化レベル“64”,
“192”のいずれかを有する画像データに変換して出
力し、減算器11の出力データが、量子化実行範囲内に
含まれない場合には、減算器11の出力データをそのま
ま出力する。
【0064】本実施の形態に係る画像処理方法および装
置によれば、比較例の画像処理方法および装置と同様
に、選択的量子化部12において、量子化部22による
量子化で誤差が発生しない部分を中心として選択的に誤
差を補充するような量子化を行っているので、原画像デ
ータの全階調に対して量子化誤差が一様化され、擬似輪
郭や粒状感がなく、テクスチャが一様化された、ざらつ
き感の少ない高品質の画像を得ることができる。
【0065】ここで、図13に示した比較例の画像処理
装置において、ハイライト領域およびシャドー領域にお
けるドット(以下、白ドットを含むものとする。)の分
散性が悪いという問題について考える。比較例の画像処
理装置において、最終的な出力画像データy(i,j)
を3値とするために、量子化器122における各量子化
レベルを、“0”,“128”,“255”に設定し、
量子化器112における量子化レベルを、“0”,“6
4”,“192”,“255”に設定したとすると、入
力画像データx(i,j)の各階調に対して、量子化器
112,122で発生する量子化誤差の大きさは、それ
ぞれ、図4において、符号Qa を付した実線および符号
b を付した破線で示したようになる。図4を図15と
比較すると、まず、最終的な量子化レベル数が5から3
に変わったため、量子化誤差が大きくなっていることが
分かる。そして、量子化器112によって、斜線で示し
た階調の両端部分に重畳される誤差も大きくなり、ま
た、誤差が重畳される範囲も広がっている。ハイライト
領域およびシャドー領域は、この斜線部分に含まれるた
め、この斜線部分における誤差がドットの分散性に悪影
響を与えていることが分かる。しかし、本来、斜線部分
は、テクスチャ変化による擬似輪郭が発生する領域では
なく(テクスチャ変化による擬似輪郭が発生する領域は
階調値“128”の周辺の領域)、斜線部分における誤
差は何の働きもしていない。従って、ハイライト領域お
よびシャドー領域におけるドットの分散性を向上させる
には、斜線部分における誤差が発生しないようにすれば
よい。これは、1段目の誤差拡散処理において、斜線部
分に対応する階調の両端部分を量子化しないことで実現
することができる。
【0066】以上の観点から、本実施の形態に係る画像
処理装置では、第1の誤差拡散処理部10内の選択的量
子化部12において、減算器11の出力データの階調値
が量子化実行範囲“64”〜“192”内に含まれる場
合には、減算器11の出力データを、画素毎に量子化し
て、量子化レベル“64”,“192”のいずれかを有
する画像データに変換して出力すると共に、減算器11
の出力データの階調値が量子化実行範囲内に含まれない
場合には、減算器11の出力データを、量子化せずに出
力するようにしている。これにより、ハイライト領域お
よびシャドー領域におけるドットの分散性を向上させ
て、画品質を向上させることができる。なお、この場合
には、選択的量子化部12で発生する量子化誤差は、図
4において、符号Qa を付した実線で示した部分から、
斜線部分を削除した部分で表される。また、量子化部2
2で発生する量子化誤差は、図4において、符号Qb
付した破線で表される。
【0067】次に、図13に示した比較例の画像処理装
置において、誤差変調用フィルタの干渉による画像むら
が目立つという問題について考える。最終的な量子化レ
ベル数が3(量子化レベル“0”,“128”,“25
5”)の場合、テクスチャ変化による擬似輪郭をなくす
ために中間の量子化レベル“128”周辺でランダムパ
ターンを発生させようとすれば、最小の量子化レベル
“0”と最大の量子化レベル“255”が使用されるこ
とになる。これによって、中間の量子化レベル周辺でラ
ンダムパターンのダイナミクスが大きくなり、フィルタ
の干渉による画像むらがより強調されることになる。こ
の問題を緩和するためには、中間の量子化レベル周辺の
ランダムパターンにおける最小の量子化レベルと最大の
量子化レベルの画素の割合を減らすしかない。これは、
図5に示したように、選択的量子化部12における量子
化レベルを少しずらして、量子化実行範囲を少し狭める
ことによって実現することができる。これにより、2段
目の誤差拡散処理で中間の量子化レベル“128”に量
子化される画素の割合が大きく増え、ランダムパターン
のダイナミクスを小さくすることができる。
【0068】そこで、本実施の形態に係る画像処理方法
および装置では、好ましくは、量子化実行範囲の両端の
階調値を、量子化実行範囲に含まれる第2の誤差拡散処
理部20における量子化レベル“128”とこれに隣接
する第2の誤差拡散処理部20における量子化レベル
“0”,“255”との間の中央の値“64”,“19
2”よりも、量子化実行範囲内に含まれる第2の誤差拡
散処理部20における量子化レベル“128”に近い値
とする。
【0069】図5は、このように設定した場合における
選択的量子化部12(図では、Qaと記す。)および量
子化部22(図では、Qb と記す。)における各量子化
レベルの一例を示したものである。この例では、入力画
像データx(i,j)の階調値を“0”〜“255”の
256段階とし、最終的な出力画像データy(i,j)
を3値とするために、量子化部22における各量子化レ
ベルを、“0”,“128”,“255”に設定してい
る。そして、選択的量子化部12における量子化レベル
を、“70”,“186”に設定している。この例で
は、選択的量子化部12の量子化実行範囲は、階調値
“70”〜“186”となり、選択的量子化部12は、
誤差が拡散された入力画像データx(i,j)、すなわ
ち減算器11の出力データが、この量子化実行範囲内に
含まれる場合には、その量子化実行範囲の両端の階調値
“70”,“186”を量子化レベルとして、減算器1
1の出力データを量子化して、量子化レベル“70”,
“186”のいずれかを有する画像データに変換して出
力し、減算器11の出力データが、量子化実行範囲内に
含まれない場合には、減算器11の出力データをそのま
ま出力する。
【0070】上述のように量子化レベルを設定した場合
において、選択的量子化部12および量子化部22で発
生する量子化誤差の大きさは、それぞれ、図6におい
て、符号Qa を付した実線および符号Qb を付した破線
で示したようになる。図6から分かるように、選択的量
子化部12における量子化レベルのずらし量を変えるこ
とにより、選択的量子化部12による誤差の大きさを変
えることができ、1段目の誤差拡散処理で重畳されるラ
ンダムパターンのダイナミクスを制御することができ
る。ただし、ずらし量を大きくしすぎると、ランダムパ
ターンが消えてしまい、2段階の誤差拡散処理の効果が
なくなってしまう。
【0071】このように、第1の誤差拡散処理部10の
選択的量子化部12における量子化実行範囲の両端の階
調値を、量子化実行範囲に含まれる第2の誤差拡散処理
部20における量子化レベルとこれに隣接する第2の誤
差拡散処理部20における量子化レベルとの間の中央の
値よりも、量子化実行範囲内に含まれる第2の誤差拡散
処理部20における量子化レベルに近い値とすることに
より、ランダムパターンのダイナミクスを小さくするこ
とができ、その結果、誤差変調用フィルタの干渉による
画像むらを軽減でき、画品質を向上させることができ
る。
【0072】次に、本実施の形態における誤差変調用フ
ィルタの周波数特性について考える。本実施の形態にお
いて、1段目の誤差変調用フィルタHa (z1,2 )と
2段目の誤差変調用フィルタHb (z1,2 )には、そ
れぞれ、図16に示した周波数特性のFloydのフィ
ルタと図17に示した周波数特性のJarvisのフィ
ルタを用いてもよいが、フィルタの干渉による画像むら
を軽減するために、以下で述べるように改善したフィル
タを用いるのが好ましい。
【0073】まず、誤差変調用フィルタの干渉による画
像むらの問題を、フィルタの周波数特性の点から考え
る。図7および図8は、それぞれ、図16に示したFl
oydのフィルタの周波数特性および図17に示したJ
arvisのフィルタの周波数特性を等高線を用いて表
現した図である。このような表現により、フィルタの周
波数特性の空間的な形状(特性)がよく分かる。図1
6、図17、図7および図8から、フィルタの干渉によ
る画像むらの原因を考えると、まず、干渉を防ぐために
は、フィルタHa (z1,2 )とフィルタHb (z1,
2 )は、互いに利得の大きい帯域が重ならないのが望ま
しいのに、フィルタHa (z1,2 )としてのFloy
dのフィルタの利得の大きい帯域で、フィルタHb (z
1,2 )としてのJarvisのフィルタの利得がかな
り大きいことが分かる。次に、周波数特性の空間的な形
状(等高線の形)についても、フィルタHa (z
1,2 )としてのFloydのフィルタとフィルタHb
(z1,2 )としてのJarvisのフィルタでは、か
なり異なっており、干渉を起こす方向と起こさない方向
とが存在していることが分かる。従って、フィルタの干
渉による画像むらを軽減するためには、次の2点につい
てフィルタを改善すればよい。
【0074】第1点は、フィルタHb (z1,2 )の利
得の大きい帯域を少し低い周波数側にずらして、フィル
タHa (z1,2 )とフィルタHb (z1,2 )との干
渉を抑えることである。第2点は、フィルタHa (z1,
2 )とフィルタHb (z1,2 )とで、周波数特性の
空間的な形状(等高線の形)を合わせることで、すべて
の方向についてフィルタの干渉を抑えることである。
【0075】なお、フィルタHa (z1,2 )の利得の
大きい帯域を低い周波数側にずらすと、出力画像におけ
るテクスチャが粗くなってしまうが、720DPI(ド
ット/インチ)程度の解像度になると、テクスチャを目
で判別できなくなるので、特性を大きく変えないかぎ
り、問題は生じない。
【0076】以上の観点に基づいて改善したフィルタH
a (z1,2 )とフィルタHb (z1,2 )に対応する
フィルタGa (z1,2 )とフィルタGb (z1,2
のフィルタ係数係数ga (i,j)、フィルタ係数gb
(i,j)を、式(11),(12)に示す。なお、式
中の*は注目画素を表し、ga (0,0)=0,g
b(0,0)=0となる。
【0077】
【数11】
【0078】
【数12】
【0079】式(11)で表されるフィルタGa (z1,
2 )を用いた誤差変調用フィルタHa (z1,2 )の
周波数特性を図9に示し、式(12)で表されるフィル
タGb (z1,2 )を用いた誤差変調用フィルタH
b (z1,2 )の周波数特性を図10に示す。また、図
11および図12は、それぞれ図9および図10に示し
た周波数特性を等高線を用いて表現した図である。
【0080】図9ないし図12を見ると、フィルタHa
(z1,2 )の利得の大きい帯域でフィルタHb (z1,
2 )の利得が小さくなっているのが分かる。なお、フ
ィルタHb (z1,2 )は、フィルタHa (z1,2
よりも、低周波域における利得が大きくなっている。ま
た、周波数特性の空間的な形状についても、特に高周波
域で、フィルタHa (z1,2 )とフィルタHb (z1,
2 )との形状が合っていることが分かる。フィルタH
a (z1,2 ),Hb (z1,2 )として、このような
改善されたフィルタを用いることにより、フィルタの干
渉による画像むらを軽減でき、前述の1段目の誤差拡散
処理における量子化処理の改善と合わせて、画像むらを
ほとんど目で分からない程度にまで小さくすることがで
きる。
【0081】以上説明したように、本実施の形態に係る
画像処理方法および装置によれば、1段目の誤差拡散処
理において、2段目の誤差拡散処理における量子化で誤
差が発生しない部分を中心として選択的に誤差を補充す
るような量子化を行っているので、原画像データの全階
調に対して量子化誤差が一様化され、擬似輪郭や粒状感
がなく、テクスチャが一様化された、ざらつき感の少な
い高品質の画像を得ることができる。
【0082】また、本実施の形態によれば、1段目の誤
差拡散処理における量子化誤差の変調特性と2段目の誤
差拡散処理における量子化誤差の変調特性とを互いに異
ならせることにより、1段目の誤差拡散処理において発
生する量子化誤差と2段目の誤差拡散処理において発生
する量子化誤差の干渉を防止でき、より高品質の画像を
得ることができる。特に、2段目の誤差拡散処理におけ
る量子化誤差の変調特性を、1段目の誤差拡散処理にお
ける量子化誤差の変調特性よりも低周波域における利得
の大きいものとすることにより、更に、テクスチャがよ
り一様化された画像を得ることができる。
【0083】本実施の形態によれば、更に、1段目の誤
差拡散処理において、階調の両端部分を量子化しないこ
とにより、ハイライト領域およびシャドー領域における
ドットの分散性を向上させて、画品質を向上させること
ができる。
【0084】本実施の形態によれば、更に、量子化実行
範囲を狭めることにより、フィルタの干渉による画像む
らを軽減して、画品質を向上させることができる。
【0085】本実施の形態によれば、更に、誤差変調用
フィルタを改善することにより、フィルタの干渉による
画像むらを軽減して、画品質を向上させることができ
る。
【0086】なお、本実施の形態に係る画像処理方法お
よび装置では、比較例の画像処理方法および装置に比べ
て処理時間の増加はない。
【0087】図18は、本発明の第2の実施の形態に係
る画像処理方法を実現するための画像処理装置の構成を
示すブロック図である。本実施の形態は、誤差拡散法で
はなく、平均誤差最小法を用いた例である。本実施の形
態に係る画像処理装置は、図1に示した第1の実施の形
態に係る画像処理装置において、フィルタ14の代わり
に、平均誤差最小法用のフィルタ64を設け、フィルタ
24の代わりに、平均誤差最小法用のフィルタ74を設
けたものである。本実施の形態におけるフィルタ64,
74は、それぞれ、注目画素の近傍における量子化済の
複数の画素での量子化誤差ea (i,j),eb (i,
j)を保持すると共に、これらの量子化誤差ea (i,
j),eb (i,j)に対してそれぞれ所定の重み付け
をして平均することにより、平均誤差を算出し、この平
均誤差を、注目画素の画像データの入力時に出力する処
理を行う。このような処理は、注目画素について発生し
た量子化誤差を、注目画素の近傍における未量子化画素
の入力画像データに対して拡散することと同等である。
フィルタ64,74は、例えばディジタルフィルタによ
って実現することができる。
【0088】本実施の形態におけるその他の構成、作用
および効果は、第1の実施の形態と同様である。
【0089】図19は、本発明の第3の実施の形態に係
る画像処理装置の構成を示すブロック図である。本実施
の形態は、第1の実施の形態に係る画像処理装置と同様
の機能を、コンピュータを用いてソフトウェア的に実現
した例である。
【0090】本実施の形態に係る画像処理装置は、コン
ピュータを用いたものであり、互いにバス30を介して
接続されたCPU(中央処理装置)31、ROM32お
よびRAM(ランダム・アクセス・メモリ)33を備え
ている。画像処理装置は、更に、インタフェース41〜
46を介してバス30に接続されたハードディスクドラ
イブ51、CD(コンパクトディスク)−ROMドライ
ブ52、フロッピィディスクドライブ53、キーボード
54、マウス55およびCRT(陰極線管)56を備え
ている。画像処理装置は、更に、バス30に画像入力装
置57を接続するためのインタフェース47と、バス3
0に画像出力装置58を接続するためのインタフェース
48とを備えている。
【0091】画像入力装置57としては、イメージスキ
ャナ、ディジタルカメラ、ビデオカメラ等がある。画像
出力装置58としては、プリンタ、液晶ディスプレイ等
がある。
【0092】本実施の形態に係る画像処理装置では、C
PU31が、RAM33を作業領域として、ハードディ
スクドライブ51内のハードディスク、CD−ROMド
ライブ52によって駆動されるCD−ROMまたはフロ
ッピィディスクドライブ53によって駆動されるフロピ
ィディスクに格納されたアプリケーションプログラムを
実行することによって、図1における画像処理装置の機
能を実現するようになっている。
【0093】本実施の形態に係る画像処理装置は、上述
のようにして実現される機能により、画像入力装置57
によって入力された画像データあるいは画像処理装置
(コンピュータ)で作成した画像データに対して、第1
の実施の形態と同様の処理を行って、少階調化された出
力画像データを画像出力装置58に対して出力する。
【0094】本実施の形態におけるその他の作用および
効果は第1の実施の形態と同様である。
【0095】なお、第2の実施の形態に係る画像処理装
置と同様の機能を、第3の実施の形態と同様に、コンピ
ュータを用いてソフトウェア的に実現してもよい。
【0096】なお、本発明は、上記各実施の形態に限定
されず、例えば、実施の形態で挙げた量子化レベル、量
子化レベル数や、フィルタの特性等は一例であり、本発
明を適用する形態に応じて適宜に設定することができ
る。
【0097】また、実施の形態では、入力画像データ
を、最終的に3階調の出力画像データに変換する例を挙
げたが、本発明は、入力画像データを、4階調以上の階
調の出力画像データに変換する場合にも適用することが
できる。
【0098】また、本発明は、インクジェットプリン
タ、溶融熱転写方式やサーモ・オートクローム方式のプ
リンタ、階調表現の低いディスプレイ装置等に画像デー
タを出力するために画像データを少階調化する場合に有
効であるが、それ以外にも、画像処理や画像データの蓄
積の負担を軽減するために画像データを少階調化する場
合等にも有効である。
【0099】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし5
のいずれかに記載の画像処理方法または請求項6ないし
10のいずれかに記載の画像処理装置によれば、入力画
像データに対して量子化レベルの異なる2段階の誤差拡
散処理を行って少階調化された出力画像データを得るよ
うにしたので、多値の誤差拡散処理を行って、画像デー
タの少階調化を行いながら、テクスチャが一様化された
ざらつき感の少ない高品質の画像を得ることができると
いう効果を奏する。しかも、1段目の誤差拡散処理で
は、入力画像データの階調値が所定の量子化実行範囲内
に含まれる場合にのみ、入力画像データを量子化するよ
うにしたので、ハイライト領域およびシャドー領域にお
けるドットの分散性を向上させて、画品質を向上させる
ことが可能となるという効果を奏する。
【0100】また、請求項3記載の画像処理方法または
請求項8記載の画像処理装置によれば、量子化実行範囲
の両端の階調値を、量子化実行範囲に含まれる2段目の
誤差拡散処理における量子化レベルとこれに隣接する2
段目の誤差拡散処理における量子化レベルとの間の中央
の値よりも、量子化実行範囲内に含まれる2段目の誤差
拡散処理における量子化レベルに近い値としたので、更
に、1段目の誤差拡散処理において発生する量子化誤差
と2段目の誤差拡散処理において発生する量子化誤差の
干渉による画像むらを軽減でき、より高品質の画像を得
ることができるという効果を奏する。
【0101】また、請求項4記載の画像処理方法または
請求項9記載の画像処理装置によれば、1段目の誤差拡
散処理における量子化誤差の変調特性と2段目の誤差拡
散処理における量子化誤差の変調特性とを互いに異なら
せたので、更に、1段目の誤差拡散処理において発生す
る量子化誤差と2段目の誤差拡散処理において発生する
量子化誤差の干渉を防止でき、より高品質の画像を得る
ことができるという効果を奏する。
【0102】また、請求項5記載の画像処理方法または
請求項10記載の画像処理装置によれば、2段目の誤差
拡散処理における量子化誤差の変調特性を、1段目の誤
差拡散処理における量子化誤差の変調特性よりも低周波
域における利得の大きいものとしたので、更に、テクス
チャがより一様化された画像を得ることができるという
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像処理装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】図1における選択的量子化部の構成の一例を示
すブロック図である。
【図3】図1における選択的量子化部および量子化部の
各量子化レベルの一例を示す説明図である。
【図4】図3に示したように量子化レベルを設定した場
合における選択的量子化部および量子化部で発生する量
子化誤差の大きさを示す説明図である。
【図5】図1における選択的量子化部および量子化部の
各量子化レベルの他の例を示す説明図である。
【図6】図5に示したように量子化レベルを設定した場
合における選択的量子化部および量子化部で発生する量
子化誤差の大きさを示す説明図である。
【図7】Floydのフィルタの周波数特性を等高線を
用いて表現した説明図である。
【図8】Jarvisのフィルタの周波数特性を等高線
を用いて表現した説明図である。
【図9】図1における選択的量子化部で使用するフィル
タの周波数特性の一例を示す特性図である。
【図10】図1における量子化部で使用するフィルタの
周波数特性の一例を示す特性図である。
【図11】図9に示した周波数特性を等高線を用いて表
現した説明図である。
【図12】図10に示した周波数特性を等高線を用いて
表現した説明図である。
【図13】本発明の第1の実施の形態に対する比較例の
画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【図14】図13における各量子化器の量子化レベルを
示す説明図である。
【図15】図14に示したように量子化レベルを設定し
た場合における各量子化器で発生する量子化誤差の大き
さを示す説明図である。
【図16】図13における第1の誤差拡散処理部で使用
するフィルタの周波数特性の一例を示す特性図である。
【図17】図13における第2の誤差拡散処理部で使用
するフィルタの周波数特性の一例を示す特性図である。
【図18】本発明の第2の実施の形態に係る画像処理装
置の構成を示すブロック図である。
【図19】本発明の第3の実施の形態に係る画像処理装
置の構成を示すブロック図である。
【図20】一般的な誤差拡散処理を実現するための画像
処理装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10…第1の誤差拡散処理部、11,13…減算器、1
2…選択的量子化部、14…フィルタ、20…第2の誤
差拡散処理部、21,23…減算器、22…量子化部、
24…フィルタ。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力画像データの階調値が所定の量子化
    実行範囲内に含まれる場合には、入力画像データを、画
    素毎に量子化して、所定の量子化レベルを有する画像デ
    ータに変換して出力すると共に、注目画素について量子
    化によって発生する量子化誤差を、注目画素の近傍にお
    ける未量子化画素の入力画像データに対して拡散し、入
    力画像データの階調値が前記量子化実行範囲内に含まれ
    ない場合には、入力画像データを、量子化せずに出力す
    る第1の誤差拡散処理手順と、 この第1の誤差拡散処理手順によって出力される画像デ
    ータを、画素毎に量子化して、前記第1の誤差拡散処理
    手順における量子化レベルとは異なるレベルを含む3つ
    以上の量子化レベルのいずれかを有する出力画像データ
    に変換して出力すると共に、注目画素について量子化に
    よって発生する量子化誤差を注目画素の近傍における未
    量子化画素の画像データに対して拡散する第2の誤差拡
    散処理手順とを備えたことを特徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の誤差拡散処理手順は、入力画
    像データの階調値が、前記第2の誤差拡散処理手順にお
    ける各量子化レベルのうちの最小レベルと最大レベルと
    を除いた量子化レベルを含む1つ以上の量子化実行範囲
    内に含まれる場合に、その量子化実行範囲の両端の階調
    値を量子化レベルとして、入力画像データを量子化する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理方法。
  3. 【請求項3】 前記量子化実行範囲の両端の階調値は、
    量子化実行範囲に含まれる第2の誤差拡散処理手順にお
    ける量子化レベルとこれに隣接する第2の誤差拡散処理
    手順における量子化レベルとの間の中央の値よりも、量
    子化実行範囲内に含まれる第2の誤差拡散処理手順にお
    ける量子化レベルに近い値であることを特徴とする請求
    項2記載の画像処理方法。
  4. 【請求項4】 前記第1の誤差拡散処理手順と前記第2
    の誤差拡散処理手順は、互いに異なる特性で量子化誤差
    を拡散することにより、互いに異なる変調特性で量子化
    誤差を高周波域に変調することを特徴とする請求項1記
    載の画像処理方法。
  5. 【請求項5】 前記第2の誤差拡散処理手順における量
    子化誤差の変調特性は、前記第1の誤差拡散処理手順に
    おける量子化誤差の変調特性よりも低周波域における利
    得が大きいことを特徴とする請求項4記載の画像処理方
    法。
  6. 【請求項6】 入力画像データの階調値が所定の量子化
    実行範囲内に含まれる場合には、入力画像データを、画
    素毎に量子化して、所定の量子化レベルを有する画像デ
    ータに変換して出力すると共に、入力画像データの階調
    値が前記量子化実行範囲内に含まれない場合には、入力
    画像データを、量子化せずに出力する選択的量子化手段
    と、注目画素について前記選択的量子化手段における量
    子化によって発生する量子化誤差を、注目画素の近傍に
    おける未量子化画素の入力画像データに対して拡散する
    第1の誤差拡散手段とを有する第1の誤差拡散処理手段
    と、 この第1の誤差拡散処理手段によって出力される画像デ
    ータを、画素毎に量子化して、前記選択的量子化手段に
    おける量子化レベルとは異なるレベルを含む3つ以上の
    量子化レベルのいずれかを有する出力画像データに変換
    して出力する量子化手段と、注目画素について前記量子
    化手段における量子化によって発生する量子化誤差を注
    目画素の近傍における未量子化画素の画像データに対し
    て拡散する第2の誤差拡散手段とを有する第2の誤差拡
    散処理手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記選択的量子化手段は、入力画像デー
    タの階調値が、前記第2の誤差拡散処理手段における各
    量子化レベルのうちの最小レベルと最大レベルとを除い
    た量子化レベルを含む1つ以上の量子化実行範囲内に含
    まれる場合に、その量子化実行範囲の両端の階調値を量
    子化レベルとして、入力画像データを量子化することを
    特徴とする請求項6記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記量子化実行範囲の両端の階調値は、
    量子化実行範囲に含まれる第2の誤差拡散処理手段にお
    ける量子化レベルとこれに隣接する第2の誤差拡散処理
    手段における量子化レベルとの間の中央の値よりも、量
    子化実行範囲内に含まれる第2の誤差拡散処理手段にお
    ける量子化レベルに近い値であることを特徴とする請求
    項7記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記第1の誤差拡散処理手段と前記第2
    の誤差拡散処理手段は、互いに異なる特性で量子化誤差
    を拡散することにより、互いに異なる変調特性で量子化
    誤差を高周波域に変調することを特徴とする請求項6記
    載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 前記第2の誤差拡散処理手段における
    量子化誤差の変調特性は、前記第1の誤差拡散処理手段
    における量子化誤差の変調特性よりも低周波域における
    利得が大きいことを特徴とする請求項9記載の画像処理
    装置。
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