JP2009207113A - 階調変換装置、階調変換方法、及び、プログラム - Google Patents

階調変換装置、階調変換方法、及び、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】高画質の画像を得ることができる階調変換を、ラインメモリを用いずに行う。
【解決手段】階調変換部45では、ディザ加算部51において、画像を構成する画素値に、ランダムノイズを加算することにより、画像にディザを施し、そのディザが施された画像を、1次元ΔΣ変調部52に供給する。1次元ΔΣ変調部52において、ディザ加算部51からのディザが施された画像に、1次元のΔΣ変調を施す。本発明は、画像の階調を変換する場合に適用することができる。
【選択図】図7

Description

本発明は、階調変換装置、階調変換方法、及び、プログラムに関し、特に、例えば、装置の小規模化、及び、低コスト化を図ることができるようにする階調変換装置、階調変換方法、及び、プログラムに関する。
例えば、Nビットの画素値の画像(以下、Nビットの画像ともいう)を、Nビットよりも小さいMビットの画素値の画像を表示する表示装置で表示するには、Nビットの画像を、Mビットの画像に変換すること、つまり、画像の階調を変換する階調変換を行う必要がある。
Nビットの画像を、Mビットの画像に階調変換する方法(階調変換方法)としては、例えば、Nビットの画素値の、下位N-Mビットを切り捨てて、Mビットの画素値とする方法がある。
図1、及び図2を参照して、Nビットの画素値の、下位N-Mビットを切り捨てて、Mビットの画素値とする階調変換方法について説明する。
図1は、グレースケールの8ビットの画像と、その画像のある水平ライン上の画素値とを示している。
すなわち、図1Aは、グレースケールの8ビットの画像を示している。
図1Aの画像では、水平方向については、左から右に向かって、画素値が、100から200に徐々に変化しており、垂直方向については、同一の画素値が並んでいる。
図1Bは、図1Aの画像のある水平ライン上の画素値を示している。
左端の画素値は、100になっており、右側の画素値ほど、大になっている。そして、右端の画素値は、200になっている。
図2は、図1の8ビットの画像の、下位4ビットを切り捨てた4ビットの画像と、その画像のある水平ライン上の画素値とを示している。
すなわち、図2Aは、図1の8ビットの画像の下位4ビットを切り捨てることにより、4ビットに量子化した画像を示しており、図2Bは、その画像のある水平ライン上の画素値を示している。
8ビットでは、256(=28)階調を表現することができるが、4ビットでは、16(=24)階調しか表現することができないため、8ビットの画像の下位4ビットを切り捨てる階調変換では、階調の変化が帯のように見えるバンディング(banding)が生じる。
このようなバンディングが生じるのを防止し、階調変換後の画像において、階調変換前の画像の階調を擬似的に表現する階調変換方法、すなわち、例えば、上述したように、256階調の画像を階調変換して得られる16階調の画像において、人が画像を見たときに、視覚的に、16階調で、256階調を表現する方法として、ランダムディザ法や、組織的ディザ法、誤差拡散法がある。
図3は、ランダムディザ法を説明する図である。
すなわち、図3Aは、ランダムディザ法による階調変換を行う従来の階調変換装置の構成例を示しており、図3Bは、図3Aの階調変換装置による階調変換により得られたグレースケールの画像を示している。
図3Aにおいて、階調変換装置は、演算部11、ランダムノイズ出力部12、及び、量子化部13から構成される。
演算部11には、階調変換の対象の画像(階調変換前の画像)として、例えば、8ビットの画像の各画素(x,y)の画素値IN(x,y)が、ラスタスキャン順に供給される。なお、画素(x,y)は、左からx番目で、上からy番目の画素を表す。
さらに、演算部11には、ランダムノイズを発生して出力するランダムノイズ出力部12からのランダムノイズが供給される。
演算部11は、画素値IN(x,y)と、ランダムノイズ出力部12からのランダムノイズとを加算し、その結果得られる加算値を、量子化部13に供給する。
量子化部13は、演算部11からの加算値を、例えば、4ビットに量子化し、その結果得られる4ビットの量子化値を、階調変換後の画像の画素(x,y)の画素値OUT(x,y)として出力する。
ランダムディザ法では、階調変換装置の構成は簡単になるが、画素値IN(x,y)に、ランダムノイズが加算されるために、階調変換後の画像には、図3Bに示すように、ノイズが目立ち、良好な画質の画像を得ることが困難である。
図4は、組織的ディザ法を説明する図である。
すなわち、図4Aは、組織的ディザ法による階調変換を行う従来の階調変換装置の構成例を示しており、図4Bは、図4Aの階調変換装置による階調変換により得られたグレースケールの画像を示している。
図4Aにおいて、階調変換装置は、演算部21、及び、量子化部22から構成される。
演算部21には、階調変換の対象の画像として、例えば、8ビットの画像の各画素(x,y)の画素値IN(x,y)が、ラスタスキャン順に供給される。
さらに、演算部21には、ディザマトリクスが供給される。
演算部21は、画素値IN(x,y)と、その画素値IN(x,y)を有する画素(x,y)の位置(x,y)に対応した、ディザマトリクスの値とを加算し、その結果得られる加算値を、量子化部22に供給する。
量子化部22は、演算部21からの加算値を、例えば、4ビットに量子化し、その結果得られる4ビットの量子化値を、階調変換後の画像の画素(x,y)の画素値OUT(x,y)として出力する。
組織的ディザ法では、ランダムディザ法に比較して、階調変換後の画像の画質を向上させることができるが、図4Bに示すように、階調変換後の画像に、ディザマトリクスのパターンが現れることがある。
図5は、誤差拡散法を説明する図である。
すなわち、図5Aは、誤差拡散法による階調変換を行う従来の階調変換装置の構成例を示しており、図5Bは、図5Aの階調変換装置による階調変換により得られたグレースケールの画像を示している。
図5Aにおいて、階調変換装置は、演算部31、量子化部32、演算部33、及び、2次元フィルタ34から構成される。
演算部31には、階調変換の対象の画像として、例えば、8ビットの画像の各画素(x,y)の画素値IN(x,y)が、ラスタスキャン順に供給される。
さらに、演算部31には、2次元フィルタ34の出力が供給される。
演算部31は、画素値IN(x,y)と、2次元フィルタ34の出力とを加算し、その結果得られる加算値を、量子化部32、及び、演算部33に供給する。
量子化部32は、演算部31からの加算値を、例えば、4ビットに量子化し、その結果得られる4ビットの量子化値を、階調変換後の画像の画素(x,y)の画素値OUT(x,y)として出力する。
また、量子化部32が出力する画素値OUT(x,y)は、演算部33にも供給される。
演算部33は、演算部31からの加算値から、量子化部32からの画素値OUT(x,y)を減算することで、すなわち、量子化部32への入力から、量子化部32からの出力を減算することで、量子化部32での量子化により生じる量子化誤差-Q(x,y)を求め、2次元フィルタ34に供給する。
2次元フィルタ34は、信号をフィルタリングする2次元のフィルタであり、演算部33からの量子化誤差-Q(x,y)をフィルタリングし、そのフィルタリングの結果を、演算部31に出力する。
演算部31では、以上のようにして、2次元フィルタ34が出力する、量子化誤差-Q(x,y)のフィルタリングの結果と、画素値IN(x,y)とが加算される。
図5Aの階調変換装置では、量子化誤差-Q(x,y)が、2次元フィルタ34を介して、入力側(演算部31)にフィードバックされており、2次元のΔΣ変調器を構成している。
以上のような2次元のΔΣ変調器によれば、量子化誤差-Q(x,y)が、水平方向(x方向)、及び、垂直方向(y方向)のいずれについても、空間周波数の高域に拡散され(ノイズシェーピングされ)、その結果、図5Bに示すように、階調変換後の画像として、ランダムディザ法や組織的ディザ法に比較して、良好な画質の画像を得ることができる。
なお、2次元のΔΣ変調器によって、良好な画質の画像への階調変換を行う方法については、例えば、特許文献1に、その詳細が開示されている。
特許第3959698号
以上のように、2次元のΔΣ変調器によれば、良好な画質の画像への階調変換を行うことができる。
しかしながら、2次元のΔΣ変調器は、図5Aに示したように、2次元フィルタ34を有するため、その2次元フィルタ34では、フィルタリングに用いる、演算部33が過去に出力した量子化誤差を記憶するラインメモリが必要となる。
すなわち、ある画素(x,y)を、注目画素(x,y)として注目すると、2次元フィルタ34では、注目画素(x,y)の量子化誤差-Q(x,y)のフィルタリングは、注目画素(x,y)と同一の水平ライン(第yライン)上にある、注目画素(x,y)に近い位置にある複数の画素、及び、注目画素(x,y)よりも上の水平ライン(例えば、第y-1ラインや、第y-2ライン等)上にある、注目画素(x,y)に近い位置にある複数の画素に対して、既に得られている量子化誤差を用いて行われる。
したがって、2次元フィルタ34では、注目画素(x,y)と同一の第yライン上にある画素の量子化誤差の他、第yライン以外の水平ライン上の画素の量子化誤差を保持しておく必要があり、そのために、複数の水平ライン分のラインメモリが必要となる。
以上のように、2次元フィルタ34では、複数の水平ライン分のラインメモリが必要となるために、2次元のΔΣ変調器として構成される図5Aの階調変換装置は、大規模になり、また、高コスト化する。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、高画質の画像を得ることができる階調変換を、ラインメモリを用いずに行うことができるようにし、これにより、例えば、装置の小規模化、及び、低コスト化を図ることができるようにするものである。
本発明の一側面の階調変換装置、又は、プログラムは、画像の階調を変換する階調変換装置であり、前記画像を構成する画素値に、ランダムノイズを加算することにより、前記画像にディザを施すディザ手段と前記ディザが施された画像に、1次元のΔΣ変調を施す1次元ΔΣ変調手段とを備える階調変換装置、又は、階調変換装置として、コンピュータを機能させるプログラムである。
本発明の一側面の階調変換方法は、画像の階調を変換する階調変換装置の階調変換方法であり、前記階調変換装置が、前記画像を構成する画素値に、ランダムノイズを加算することにより、前記画像にディザを施し、前記ディザが施された画像に、1次元のΔΣ変調を施すステップを含む階調変換方法である。
以上のような本発明の一側面においては、前記画像を構成する画素値に、ランダムノイズを加算することにより、前記画像にディザが施され、前記ディザが施された画像に、1次元のΔΣ変調が施される。
なお、階調変換装置は、独立した装置であっても良いし、1つの装置を構成している内部ブロックであっても良い。
また、プログラムは、伝送媒体を介して伝送することにより、又は、記録媒体に記録して、提供することができる。
本発明の一側面によれば、階調変換を行うことができる。特に、高画質の画像を得ることができる階調変換を、ラインメモリを用いずに行うことができる。
図6は、本発明を適用したTV(テレビジョン受像機)の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
図6において、TVは、チューナ41、デマルチプレクサ42、デコーダ43、ノイズリダクション部44、階調変換部45、表示制御部46、及び、表示部47から構成される。
チューナ41は、例えば、ディジタル放送の放送信号を受信し、その放送信号から、トランスポートストリームを復調して、デマルチプレクサ42に供給する。
デマルチプレクサ42は、チューナ41からのトランスポートストリームから、必要なTS(Transport Stream)パケットを分離し、デコーダ43に供給する。
デコーダ43は、デマルチプレクサ42からのTSパケットに含まれる、MPEG(Moving Picture Expert Group)エンコードされたデータをデコードすることにより、例えば、8ビットの画像(データ)を得て、ノイズリダクション部44に供給する。
ノイズリダクション部44は、デコーダ43からの8ビットの画像に対して、ノイズリダクション処理を施し、その結果得られる、例えば、12ビットの画像を、階調変換部45に供給する。
すなわち、ノイズリダクション部44によるノイズリダクション処理によれば、8ビットの画像が、12ビットの画像に拡張される。
階調変換部45は、ノイズリダクション部44から供給される12ビットの画像を、表示部47が表示することができるビット数の画像に変換する階調変換を行う。
すなわち、階調変換部45は、表示制御部46から、表示部47が表示することができる画像のビット数その他の必要な情報を取得する。
そして、表示部47が表示することができる画像のビット数が、例えば、8ビットである場合には、階調変換部45は、ノイズリダクション部44からの12ビットの画像を、8ビットの画像に階調変換し、表示制御部46に供給する。
表示制御部46は、表示部47を制御し、階調変換部45からの画像を、表示部47に表示させる。
表示部47は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)や、有機EL(organic Electro Luminescence)等で構成され、表示制御部46の制御の下、画像を表示する。
図7は、図6の階調変換部45の構成例を示している。
図7において、階調変換部45は、ディザ加算部51、及び、1次元ΔΣ変調部52から構成され、ノイズリダクション部44(図6)からの画像に、階調変換処理を施し、表示制御部46(図6)に供給する。
すなわち、ディザ加算部51には、ノイズリダクション部44(図6)からの画像が、階調変換の対象の画像(以下、対象画像ともいう)として供給される。
ディザ加算部51は、ノイズリダクション部44からの対象画像を構成する画素値IN(x,y)に、ランダムノイズを加算することにより、対象画像にディザを施し、1次元ΔΣ変調部52に供給する。
1次元ΔΣ変調部52は、ディザ加算部51からの、ディザが施された対象画像に、1次元のΔΣ変調を施し、その結果得られる画素値OUT(x,y)からなる画像を、階調変換後の画像として、表示制御部46(図6)に供給する。
図8は、図7の階調変換部45において、階調変換処理の対象となる画素(画素値)の順番を示している。
ノイズリダクション部44(図6)から階調変換部45に対しては、例えば、図8に示すように、ラスタスキャン順に、対象画像の画素(x,y)の画素値IN(x,y)が供給され、したがって、階調変換部45では、対象画像の画素(x,y)の画素値IN(x,y)が、ラスタスキャン順に、階調変換処理の対象とされる。
次に、図9を参照して、図8の階調変換部45で行われる階調変換処理について説明する。
階調変換処理では、ディザ加算部51は、ノイズリダクション部44(図6)から、対象画像の画素値IN(x,y)が供給されるのを待って、ステップS11において、その画素値IN(x,y)に、ランダムノイズを加算するディザを施し、1次元ΔΣ変調部52に供給して、処理は、ステップS12に進む。
ステップS12では、1次元ΔΣ変調部52は、ディザ加算部51からの、ディザが施された画素値に、1次元のΔΣ変調を施し、その結果得られる画素値OUT(x,y)を、階調変換後の画像の画素値として、表示制御部46(図6)に供給して、処理は、ステップS13に進む。
ステップS13では、階調変換部45は、ノイズリダクション部44から供給されてくる画素値IN(x,y)があるかどうかを判定し、あると判定した場合、処理は、ステップS11に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
また、ステップS13において、ノイズリダクション部44から供給されてくる画素値IN(x,y)がないと判定された場合、階調変換処理は終了する。
図10は、階調変換部45の階調変換によって得られた画像と、その画像のある水平ライン上の画素値とを示している。
すなわち、図10Aは、図1の8ビットの画像を対象画像として、階調変換部45で階調変換を行った結果得られた4ビットの画像(階調変換後の画像)を示しており、図10Bは、その階調変換後の4ビットの画像のある水平ライン上の画素値とを示している。
8ビットによれば、256階調を表現することができるのに対して、4ビットでは、16階調しか表現することができないが、階調変換部45による階調変換後の4ビットの画像では、画素値が、ある量子化値Qとなる画素と、その量子化値Qより1だけ大の量子化値Q+1(又は、1だけ小の量子化値Q-1)となる画素との粗密がある粗密領域、つまり、画素値が量子化値Qの画素の割合が多い領域や、画素値が量子化値Q+1の画素が多い領域(画素値が量子化値Q+1の画素の割合が少ない領域や、画素値が量子化値Qの画素が少ない領域)が生じており、その粗密領域の画素値が、人の視覚の積分効果によって、滑らかに変化しているように見える。
その結果、4ビットでは、16階調しか表現できないのにもかかわらず、階調変換部45による階調変換後の4ビットの画像では、階調変換前の8ビットの対象画像であるかのように、擬似的に、256階調を表現することができる。
次に、図11は、図7のディザ加算部51の構成例を示している。
図11において、ディザ加算部51は、演算部61、HPF(High Pass Filter)62、ランダムノイズ出力部63、及び、係数設定部64から構成される。
演算部61には、ノイズリダクション部44(図6)からの対象画像の画素値IN(x,y)が、図8で説明したように、ラスタスキャン順に供給される。また、演算部61には、HPF62の出力が供給される。
演算部61は、対象画像の画素値IN(x,y)に、HPF62の出力を加算し、その結果得られる加算値を、ディザが施された画素値F(x,y)として、1次元ΔΣ変調部52(図7)に供給する。
HPF62は、係数設定部64によって設定されるフィルタ係数に基づき、ランダムノイズ出力部63が出力するランダムノイズをフィルタリングし、そのフィルタリングの結果得られる、ランダムノイズの高域成分を、演算部61に供給する。
ランダムノイズ出力部63は、例えば、ガウス分布等に従うランダムノイズを発生し、HPF62に出力する。
係数設定部64は、人の視覚の空間周波数特性、及び、表示部47(図6)の解像度に基づいて、HPF62のフィルタ係数を決定し、HPF62に設定する。
すなわち、係数設定部64は、人の視覚の空間周波数特性を記憶している。また、係数設定部64は、表示制御部46(図6)から、表示部47の解像度を取得する。そして、係数設定部64は、人の視覚の空間周波数特性、及び、表示部47の解像度から、後述するようにして、HPF62のフィルタ係数を決定し、HPF62に設定する。
なお、係数設定部64は、その他、ユーザの操作等に応じて、HPF62のフィルタ係数を調整する。これにより、ユーザは、階調変換部45での階調変換後の画像の画質を、好みの画質に調整することができる。
以上のように構成されるディザ加算部51では、係数設定部64が、人の視覚の空間周波数特性、及び、表示部47の解像度から、HPF62のフィルタ係数を決定し、HPF62に設定する。
そして、HPF62が、係数設定部64によって設定されたフィルタ係数と、ランダムノイズ出力部63が出力するランダムノイズとの積和演算等を行うことによって、ランダムノイズ出力部63が出力するランダムノイズをフィルタリングし、ランダムノイズの高域成分を、演算部61に供給する。
演算部61は、ノイズリダクション部44(図6)からの対象画像の12ビットの画素値IN(x,y)と、HPF62からの、ランダムノイズの高域成分とを加算し、その結果得られる、例えば、対象画像と同一のビット数である12ビットの加算値(又は、それ以上のビット数の加算値)を、ディザが施された画素値F(x,y)として、1次元ΔΣ変調部52(図7)に供給する。
次に、図12ないし図14を参照して、係数設定部64で行われる、人の視覚の空間周波数特性、及び、表示部47の解像度に基づく、HPF62のフィルタ係数の決定の方法について説明する。
図12は、人の視覚の空間周波数特性を示している。
なお、図12において、横軸は、空間周波数を表し、縦軸は、人の視覚の感度を表す。
図12に示すように、人の視覚の感度は、空間周波数が0cycle/degreeから大になるにつれて急峻に高くなり、9cycle/degree付近で最大になって、その後、高域にいくほど低くなる。
ここで、図13は、空間周波数の単位であるcycle/degreeを説明する図である。
cycle/degreeは、視野角に対する単位角度の範囲に見える縞模様の数を表す。例えば、10cycle/degreeは、視野角1度の範囲に、白線と黒線のペアが10ペア見えることを意味し、20cycle/degreeは、視野角1度の範囲に、白線と黒線のペアが20ペア見えることを意味する。
階調変換部45による階調変換後の画像は、最終的には、表示部47(図6)で表示されるため、表示部47に表示される画像の画質を向上させる観点からは、人の視覚の空間周波数特性については、(0cycle/degreeから)表示部47で表示される画像の最高の空間周波数までを考慮すればよい。
そこで、係数設定部64(図11)は、人の視覚の空間周波数特性のうちの、表示部47の解像度に対応する空間周波数以下の特性に基づき、HPF62のフィルタ係数を決定する。
すなわち、表示部47で表示される画像の最高の空間周波数は、表示部47の解像度と、表示部47に表示された画像を視聴するときの、視聴者から表示部47までの距離(以下、視聴距離ともいう)とから、cycle/degreeを単位とする空間周波数で得ることができる。
なお、表示部47の垂直方向(縦)の長さをHインチと表すこととすると、視聴距離としては、例えば、2.5Hないし3.0H程度が採用される。
例えば、表示部47が、いわゆるフルHD(High Definition)の画像を表示する横×縦が1920×1080画素の40インチのサイズの表示画面を有する場合、表示部47で表示される画像の最高の空間周波数は、30cycle/degree程度となる。
ここで、表示部47で表示される画像の最高の空間周波数は、表示部47の解像度によって決まるので、以下、適宜、解像度に対応する空間周波数ともいう。
図14は、係数設定部64(図11)が、人の視覚の空間周波数特性のうちの、表示部47の解像度に対応する空間周波数以下の特性に基づき、HPF62のフィルタ係数を決定する方法を説明する図である。
すなわち、図14Aは、人の視覚の空間周波数特性のうちの、表示部47の解像度に対応する空間周波数以下の特性を示している。
ここで、図14Aでは、表示部47の解像度に対応する空間周波数が、例えば、30cycle/degreeであるとして、図12に示した人の視覚の空間周波数特性のうちの、30cycle/degree以下の特性を示している。
係数設定部64は、図14Aの人の視覚の空間周波数特性に基づき、HPF62の振幅特性の高域の特性が、図14Aの人の視覚の空間周波数特性の逆の特性(視覚の空間周波数特性を上下反転したような形状となる特性)になるように、HPF62のフィルタ係数を決定する。
すなわち、図14Bは、そのようにしてフィルタ係数が決定されたHPF62の振幅特性を示している。
図14Bの振幅特性は、表示部47の解像度に対応する空間周波数である30cycle/degreeにおいて、利得が最大になり(例えば、0dbになり)、高域の特性が、図14Aの人の視覚の空間周波数特性の逆の特性(以下、適宜、逆特性ともいう)の、HPFの特性になっている。
したがって、図14Bの振幅特性を有するHPF62(図11)では、ランダムノイズ出力部63からのランダムノイズのうちの、人の視覚の感度が低い、より高域の周波数成分が、より多く通過し、人の視覚の感度が高い9cycle/degree付近、さらには、9cycle/degree未満に対応する周波数成分がカットされる。
その結果、演算部61(図11)では、対象画像の画素値IN(x,y)に対して、ランダムノイズのうちの、人の視覚の感度が高い周波数成分は(ほとんど)加算されず、人の視覚の感度が低い高域の周波数成分が多く加算されることになり、階調変換部45による階調変換後の画像に、ノイズが視認されることを防止して、見た目の画質を向上させることができる。
なお、HPF62の高域の振幅特性は、人の視覚の逆特性に、完全に一致している必要はない。すなわち、HPF62の高域の振幅特性は、人の視覚の逆特性に類似していればよい。
また、ランダムノイズ出力部63が出力するランダムノイズをフィルタリングするフィルタ(以下、ノイズフィルタともいう)としては、HPF62に代えて、全体の振幅特性が、図14Aの人の視覚の空間周波数特性の逆の特性になっているフィルタを採用することができる。
すなわち、図14Aの人の視覚の空間周波数特性によれば、人の視覚の感度が低い周波数成分としては、高域の周波数成分の他に、0cycle/degree付近の低域の周波数成分があり、ノイズフィルタとしては、ランダムノイズ出力部63が出力するランダムノイズのうちの、高域と低域の周波数成分を通過させるバンドパスフィルタを採用することができる。
但し、ノイズフィルタとして、バンドバスフィルタを採用する場合には、ノイズフィルタのタップ数が多くなり、装置が大規模化、高コスト化する。
また、本件発明者が行ったシミュレーションによれば、ノイズフィルタとして、上述のバンドパスフィルタを採用しても、HPF62を採用した場合に比較して、階調変換後の画像の画質に大きな改善はみられなかった。
さらに、ノイズフィルタとして、上述のバンドパスフィルタを採用すると、対象画像の画素値IN(x,y)に対して、ランダムノイズのうちの、高域の周波数成分の他に、低域の周波数成分が加算される結果、場合によっては、図10で説明した粗密領域において、画素値が量子化値Qとなる画素、又は、画素値が量子化値Q+1となる画素が多く連続する部分が生じ、その結果、階調変換後の画像に、不自然な線が見えることがあった。
したがって、装置の規模、及びコストの観点からも、階調変換後の画像の画質の観点からも、ノイズフィルタとしては、図14Bに示した、高域の振幅特性が、人の視覚の逆特性になっているHPF62を採用することが望ましい。
次に、図15は、図7の1次元ΔΣ変調部52の構成例を示している。
なお、図中、図5Aの2次元のΔΣ変調器である階調変換装置と対応する部分については、同一の符号を付してある。
図15において、1次元ΔΣ変調部52は、演算部31、量子化部32、演算部33、1次元フィルタ71、及び、係数設定部72から構成される。
演算部31には、ディザ加算部51(図7)から、ディザが施された画像の画素値F(x,y)が、ラスタスキャン順に供給される。また、演算部31には、1次元フィルタ71の出力が供給される。
演算部31は、ディザ加算部51からの画素値F(x,y)と、1次元フィルタ71の出力とを加算し、その結果得られる加算値を、量子化部32、及び、演算部33に供給する。
量子化部32は、演算部31からの加算値を、表示部47(図6)が表示する画像のビット数である8ビットに量子化し、その結果得られる8ビットの量子化値(量子化誤差-Q(x,y)を含む量子化値)を、階調変換後の画像の画素(x,y)の画素値OUT(x,y)として、演算部33、及び、表示制御部46(図6)に供給する。
ここで、1次元ΔΣ変調部52は、表示部47が表示する画像のビット数を、表示制御部46から取得し、そのビット数の量子化値への量子化を行うように、量子化部32を制御する。
演算部33は、演算部31からの加算値から、量子化部32からの画素値OUT(x,y)を減算することで、すなわち、量子化部32への入力から、量子化部32からの出力を減算することで、量子化部32での量子化により生じる量子化誤差-Q(x,y)を求め、1次元フィルタ71に供給する。
1次元フィルタ71は、信号をフィルタリングする1次元のフィルタであり、演算部33からの量子化誤差-Q(x,y)をフィルタリングし、そのフィルタリングの結果を、演算部31に出力する。
ここで、演算部31では、以上のようにして、1次元フィルタ71が出力する、量子化誤差-Q(x,y)のフィルタリングの結果と、画素値IN(x,y)とが加算される。
係数設定部72は、人の視覚の空間周波数特性、及び、表示部47(図6)の解像度に基づいて、1次元フィルタ71のフィルタ係数を決定し、1次元フィルタ71に設定する。
すなわち、係数設定部72は、人の視覚の空間周波数特性を記憶している。また、係数設定部72は、表示制御部46(図6)から、表示部47の解像度を取得する。そして、係数設定部72は、人の視覚の空間周波数特性、及び、表示部47の解像度から、後述するようにして、1次元フィルタ71のフィルタ係数を決定し、1次元フィルタ71に設定する。
なお、係数設定部72は、その他、ユーザの操作等に応じて、1次元フィルタ71のフィルタ係数を調整する。これにより、ユーザは、階調変換部45での階調変換後の画像の画質を、好みの画質に調整することができる。
以上のように構成される1次元ΔΣ変調部52では、係数設定部72が、人の視覚の空間周波数特性、及び、表示部47の解像度から、1次元フィルタ71のフィルタ係数を決定し、1次元フィルタ71に設定する。
そして、1次元フィルタ71が、係数設定部72によって設定されたフィルタ係数と、演算部33が出力する量子化誤差-Q(x,y)との積和演算等を行うことによって、演算部33が出力する量子化誤差-Q(x,y)をフィルタリングし、量子化誤差-Q(x,y)の高域成分を、演算部31に供給する。
演算部31では、ディザ加算部51からの画素値F(x,y)と、1次元フィルタ71の出力とが加算され、その結果得られる加算値が、量子化部32、及び、演算部33に供給される。
量子化部32は、演算部31からの加算値を、表示部47(図6)が表示する画像のビット数である8ビットに量子化し、その結果得られる8ビットの量子化値を、階調変換後の画像の画素値OUT(x,y)として、演算部33、及び、表示制御部46(図6)に供給する。
演算部33は、演算部31からの加算値から、量子化部32からの画素値OUT(x,y)を減算し、量子化部32からの画素値OUT(x,y)に含まれる量子化誤差-Q(x,y)を求め、1次元フィルタ71に供給する。
1次元フィルタ71は、演算部33からの量子化誤差-Q(x,y)をフィルタリングし、そのフィルタリングの結果を、演算部31に出力する。演算部31では、上述したようにして、1次元フィルタ71が出力する、量子化誤差-Q(x,y)のフィルタリングの結果と、画素値IN(x,y)とが加算される。
1次元ΔΣ変調部52では、量子化誤差-Q(x,y)が、1次元フィルタ71を介して、入力側(演算部31)にフィードバックされており、これにより、1次元のΔΣ変調が行われる。したがって、1次元ΔΣ変調部52では、ディザ加算部51からの画素値F(x,y)に対して、1次元のΔΣ変調が施され、その1次元のΔΣ変調の結果として、画素値OUT(x,y)が出力される。
なお、図15の1次元ΔΣ変調部52において、量子化誤差-Q(x,y)は、画素値F(x,y)に対する量子化誤差であるが、画素値F(x,y)をΔΣ変調して得られる画素値OUT(x,y)を求めるにあたっては、画素値F(x,y)に対する量子化誤差-Q(x,y)は使用されず、ラスタスキャン順で、画素値F(x,y)よりも前の画素値(先に処理された画素値)に対する量子化誤差が使用される。
すなわち、演算部31では、画素値F(x,y)の直前に処理された、例えば、5画素の画素値F(x-1,y),F(x-2,y),F(x-3,y),F(x-4,y),F(x-5,y)それぞれに対する量子化誤差を用いた、1次元フィルタ71のフィルタリングの結果が、画素値F(x,y)に加算される。
次に、図16は、図15の1次元フィルタ71の構成例を示している。
図16において、1次元フィルタ71は、遅延部811ないし815、乗算部821ないし825、及び、加算部83を有し、5タップのFIR(Finite Impulse Response)フィルタを構成している。
すなわち、遅延部81iには(i=1,2,3,4,5)、前段の遅延部81i-1の記憶値が入力される。遅延部81iは、そこへの入力を一時記憶することにより、その入力を、1画素分の時間だけ遅延し、後段の遅延部81i+1、及び、乗算部82iに出力する。
なお、最も前段の遅延部811には、演算部33(図15)からの量子化誤差-Q(x,y)が供給され、遅延部811は、その量子化誤差-Q(x,y)を記憶することにより遅延する。
また、最も後段の遅延部815は、遅延後の入力を、乗算部825にのみ出力する。
乗算部82iは、遅延部81iの出力と、フィルタ係数a(i)とを乗算し、その結果得られる乗算値を、加算部83に供給する。
加算部83は、乗算部821ないし825それぞれからの乗算値を加算し、その結果得られる加算値を、量子化誤差-Q(x,y)のフィルタリングの結果として、演算部31(図15)に出力する。
以上のように、1次元フィルタ71には、1つの水平ライン上の幾つか(図16では、5個)の画素の量子化誤差を記憶する遅延部81iは必要となるが、図5Aの2次元フィルタ34に必要となるラインメモリは、設ける必要がない。
したがって、そのような1次元フィルタ71から構成される1次元ΔΣ変調部52によれば、図5Aの2次元のΔΣ変調器に比較して、装置の小規模化、及び、低コスト化を図ることができる。
次に、図17を参照して、図15の係数設定部72で行われる、人の視覚の空間周波数特性、及び、表示部47の解像度に基づく、1次元フィルタ71のフィルタ係数の決定の方法について説明する。
いま、図15の1次元ΔΣ変調部52において、演算部31が出力する加算値を、U(x,y)と表すこととすると、1次元ΔΣ変調部52においては、次の式(1)、及び、式(2)が成り立つ。
-Q(x,y)=U(x,y)-OUT(x,y)
・・・(1)
U(x,y)=F(x,y)+K×(-Q(x,y))
・・・(2)
式(2)を、式(1)に代入して、U(x,y)を消去すると、式(3)が得られる。
OUT(x,y)=F(x,y)+(1-K)×Q(x,y)
・・・(3)
ここで、式(3)において、Kは、1次元フィルタ71の伝達関数を表す。
ΔΣ変調では、量子化誤差を、高域側に、いわば押しやるノイズシェーピングが行われる。式(3)においては、量子化誤差Q(x,y)が、(1-K)で変調されているが、この変調が、ノイズシェーピングである。
したがって、1次元ΔΣ変調部52のΔΣ変調で行われるノイズシェーピングの振幅特性は、1次元フィルタ71の特性、ひいては、1次元フィルタ71のフィルタ係数によって決まる。
ここで、図12で説明したように、人の視覚の感度は、空間周波数が9cycle/degree付近で最大になり、高域にいくほど低くなる。
一方、階調変換部45による階調変換後の画像は、最終的には、表示部47(図6)で表示されるため、表示部47に表示される画像の画質を向上させる観点からは、人の視覚の空間周波数特性については、表示部47の解像度に対応する空間周波数、つまり、表示部47で表示される画像の最高の空間周波数までを考慮すればよい。
そこで、係数設定部72(図15)は、人の視覚の空間周波数特性のうちの、表示部47の解像度に対応する空間周波数以下の特性に基づき、1次元フィルタ71のフィルタ係数を決定する。
図17は、係数設定部72(図15)が、人の視覚の空間周波数特性のうちの、表示部47の解像度に対応する空間周波数以下の特性に基づき、1次元フィルタ71のフィルタ係数を決定する方法を説明する図である。
すなわち、図17Aは、人の視覚の空間周波数特性のうちの、表示部47の解像度に対応する空間周波数以下の特性を示している。
ここで、図17Aでは、表示部47の解像度に対応する空間周波数が、例えば、30cycle/degreeであるとして、図12に示した人の視覚の空間周波数特性のうちの、30cycle/degree以下の特性を示している。したがって、図17Aは、上述の図14Aと同一の図である。
係数設定部72は、図17Aの人の視覚の空間周波数特性に基づき、1次元フィルタ71の特性によって決まるノイズシェーピングの振幅特性の高域の特性が、図17Aの人の視覚の空間周波数特性の逆の特性(逆特性)になるように、1次元フィルタ71のフィルタ係数を決定する。
すなわち、図17Bは、そのようにしてフィルタ係数が決定された1次元フィルタ71の特性により決まるノイズシェーピングの振幅特性を示している。
図17Bの振幅特性は、表示部47の解像度に対応する空間周波数である30cycle/degreeにおいて、利得が最大になり、高域の特性が、図17Aの人の視覚の逆特性の、HPFの特性になっている。
したがって、図17Bの振幅特性を有するノイズシェーピングによれば、階調変換後の画像の画素値OUT(x,y)に含まれる量子化誤差のうちの、人の視覚の感度が低い、より高域の周波数成分は大となり、人の視覚の感度が高い9cycle/degree付近、さらには、9cycle/degree未満に対応する周波数成分は小となる。
その結果、階調変換部45による階調変換後の画像に、ノイズが視認されることを防止して、見た目の画質を向上させることができる。
なお、ノイズシェーピングの高域の振幅特性は、図14で説明したHPF62(図11)の振幅特性と同様に、人の視覚の逆特性に、完全に一致している必要はない。すなわち、ノイズシェーピングの高域の振幅特性は、人の視覚の逆特性に類似していればよい。
また、ノイズシェーピングの高域の振幅特性は、図14で説明したHPF62と同様に、全体が、図17Aの人の視覚の空間周波数特性の逆の特性とすることができる。但し、図14で説明したHPF62と同様に、装置の規模、及びコストの観点、並びに、階調変換後の画像の画質の観点からは、ノイズシェーピングの振幅特性としては、図17Bに示した、高域の振幅特性が、人の視覚の逆特性のHPFの特性を採用することが望ましい。
ここで、ノイズシェーピングの振幅特性を決める1次元フィルタ71は、例えば、図16に示したように、5個の遅延部811ないし815を有し、したがって、1次元フィルタ71では、演算部31に供給される画素(x,y)の画素値F(x,y)に加算される値が、画素(x,y)の直前に処理された5個の画素(以下、直前処理画素ともいう)の画素値に対する量子化誤差を用いて求められる。
直前処理画素が、画素(x,y)と同一の水平ライン上の画素である場合には、一般に、画素(x,y)と、直前処理画素との間に、相関性があるが、直前処理画素が、画素(x,y)と異なる水平ライン上の画素である場合、すなわち、画素(x,y)が、例えば、水平ラインの先頭の画素である場合には、画素(x,y)と、直前処理画素すべてとの間に、相関性がない可能性が高い。
そして、画素(x,y)の画素値F(x,y)に加算される値が、1次元フィルタ71において、画素(x,y)との相関性がない直前処理画素の画素値に対する量子化誤差を用いて求められることは、一見、好ましくないため、ディザ加算部51(図7)から演算部31に供給される(ディザが施された)画像の水平帰線期間(及び、垂直基線区間)に、1次元フィルタ71の5個の遅延部811ないし815の記憶値を、例えば、0などの一定値に初期化することが考えられる。
しかしながら、本件発明者が行ったシミュレーションによれば、水平帰線期間に、1次元フィルタ71の遅延部811ないし815の記憶値を初期化せずに、遅延部811ないし815にそのまま記憶させておく方が、一定値に初期化する場合よりも、画質が良好な画像(階調変換後の画像)を得ることができることが確認された。
したがって、1次元フィルタ71では、ディザが施された画像の水平帰線期間に、遅延部81iの記憶値を初期化せずに、遅延部81iに、そのまま記憶させるようにすることが望ましい。
なお、水平帰線期間に、遅延部81iの記憶値を、一定値に初期化せずに、そのままにしておく方が、良好な画質の画像を得ることができるのは、一定値に初期化する場合よりも、量子化誤差の拡散性が良くなるためであると考えられる。
したがって、量子化誤差の拡散性を良くする観点からは、1次元フィルタ71において、水平帰線期間に、遅延部81iの記憶値を初期化しないようにする他、遅延部81iの記憶値を、乱数によって初期化しても良い。
すなわち、図18は、図15の1次元フィルタ71の他の構成例を示している。
なお、図中、図16の場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜、省略する。
図18において、1次元フィルタ71は、乱数出力部84、及び、スイッチ85が新たに設けられていることを除いて、図16の場合と同様に構成されている。
乱数出力部84は、演算部33(図15)で求められる量子化誤差-Q(x,y)として取り得る値の乱数を発生して出力する。
スイッチ85は、水平帰線期間(及び垂直帰線期間)では、乱数出力部84の出力を選択し、それ以外の期間では、演算部33(図15)からの量子化誤差-Q(x,y)を選択し、遅延部811に供給する。
図18の1次元フィルタ71では、水平帰線期間以外の期間では、スイッチ85が、演算部33からの量子化誤差-Q(x,y)を選択して、遅延部811に供給し、これにより、図16の場合と同様のフィルタリングが行われる。
一方、水平帰線期間の期間では、スイッチ85が、乱数出力部84の出力を選択し、乱数出力部84が、5個の乱数を、遅延部811に、順次、供給する。これにより、遅延部81iには、5-i+1個目の乱数が記憶され、水平帰線期間終了後の水平ラインの先頭の画素については、水平帰線期間において、遅延部811ないし815に記憶された乱数を用いて、演算部31(図15)で加算される値としての、1次元フィルタ71の出力が求められる。
なお、水平帰線期間においては、1次元フィルタ71から演算部31への出力は、行われない。
以上のように、階調変換部45(図7)では、ディザ加算部51において、画像を構成する画素値に、ランダムノイズを加算することにより、画像にディザを施し、1次元ΔΣ変調部52において、ディザが施された画像に、1次元のΔΣ変調を施すので、ラインメモリを用いずに、階調変換を行うことができ、階調変換後の画像として、高画質の画像を得ることができる。
したがって、高画質の画像を得ることができる階調変換を、ラインメモリを用いずに行うことができるので、装置の小規模化、及び、低コスト化を図ることができる。
すなわち、階調変換を、ラインメモリを用いずに行うため、階調変換部45では、2次元のΔΣ変調ではなく、1次元のΔΣ変調が行われる。
1次元のΔΣ変調は、1次元ΔΣ変調部52において、ラスタスキャン順に供給される画素値を対象として行われるため、1次元のΔΣ変調後の画像においては、水平方向には、ΔΣ変調の効果(ノイズシェーピングの効果)が生じるが、垂直方向には、ΔΣ変調の効果が生じない、
そのため、1次元のΔΣ変調だけでは、その1次元のΔΣ変調後の画像の垂直方向については、見た目の階調が悪く、量子化ノイズ(量子化誤差)も目立つことになる。
そこで、階調変換部45では、1次元のΔΣ変調の前に、ディザが施される。その結果、階調変換部45による階調変換後の画像においては、垂直方向には、ディザの効果が生じ、水平方向には、ディザと1次元のΔΣ変調の効果が生じ、水平方向、及び、垂直方向の両方について、見た目の画質を向上させることができる。
また、階調変換部45では、ランダムノイズをHPF62でフィルタリングすることにより得られる、ランダムノイズの高域成分が、ディザに用いられる。さらに、HPF62のフィルタ係数が、人の視覚の空間周波数特性のうちの、表示部47(図6)の解像度に対応する空間周波数以下の特性に基づき、HPF62の振幅特性の高域の特性が、人の視覚の空間周波数特性の逆の特性になるように決定される。
したがって、ディザに用いられるノイズの周波数成分が、人の視覚の感度が低い周波数成分となるため、階調変換後の画像の見た目の画質を向上させることができる。
また、階調変換部45では、人の視覚の空間周波数特性のうちの、表示部47の解像度に対応する空間周波数以下の特性に基づき、量子化誤差のノイズシェーピングの振幅特性の高域の特性が、人の視覚の空間周波数特性の逆の特性になるように、1次元フィルタ71(図15)のフィルタ係数が決定される。
したがって、量子化誤差の周波数成分が、人の視覚の感度が低い周波数成分となるため、階調変換後の画像の見た目の画質を向上させることができる。
なお、ディザ加算部51(図11)は、HPF62(及び係数設定部64)を設けずに構成することができ、この場合、装置の規模を小さくすることができる。但し、この場合、階調変換後の画像の見た目の画質は、HPF62が設けられている場合に比較して低下する。
また、階調変換部45での階調変換の対象となる画像(対象画像)が、画素値として、YCbCr等の複数の成分を有する場合には、階調変換処理は、成分ごとに独立して行われる。すなわち、対象画像が、画素値として、Y成分、Cb成分、及びCr成分を有する場合には、Y成分のみを対象として、階調変換処理が行われる。同様に、Cb成分のみを対象として、階調変換処理が行われ、Cr成分のみを対象として、階調変換処理が行われる。
以上、本発明を、TVでの階調変換に適用した場合について説明したが、本発明は、TV以外の画像を扱うあらゆる装置での階調変換に適用可能である。
すなわち、例えば、最近急速に普及しているHDMI(R)(High-Definition Multimedia Interface)では、8ビットの画素値の他、10ビットや12ビット等の画素値を伝送するディープカラー(Deep Color)が規定されているが、階調変換部45による階調変換処理は、そのようなHDMIで伝送されてきた10ビットや12ビットの画素値の画像を、8ビット等の画像を表示するディスプレイで表示する場合の階調変換に適用することができる。
また、例えば、Blu-Ray(R)ディスク等のディスクを再生するビデオ装置が、例えば、12ビットの画像を再生する場合において、そのビデオ装置から、8ビットの画像を伝送する伝送路を介して、8ビットの画像を表示するディスプレイで、画像を表示するときに、ビデオ装置において、階調変換部45による階調変換処理を行うことによって、12ビットの画像を、8ビットの画像に変換して、ディスプレイに伝送することにより、ディスプレイでは、擬似的に、12ビットの画像を表示することができる。
次に、HPF62(図11)の振幅特性、及び、1次元フィルタ71(図15)を用いたノイズシェーピングの振幅特性について、さらに説明するが、その前に、従来の誤差拡散法、すなわち、従来の2次元のΔΣ変調について説明する。
図19は、従来の2次元のΔΣ変調によるノイズシェーピングの振幅特性を示している。
従来の2次元のΔΣ変調によるノイズシェーピングに用いられる図5の2次元フィルタ34としては、Jarvis, Judice & Ninkeのフィルタ(以下、Jarvisフィルタともいう)や、Floyd & Steinbergのフィルタ(以下、Floydフィルタともいう)がある。
図19は、Jarvisフィルタを用いたノイズシェーピングの振幅特性と、Floydフィルタを用いたノイズシェーピングの振幅特性とを示している。
ここで、図19では、表示部47(図6)の解像度に対応する空間周波数(表示部47で表示することができる画像の最高の空間周波数)を、図14や図17と同様に、30cycle/degree程度としてある。
また、図19では、ノイズシェーピングの振幅特性の他に、人の視覚の空間周波数特性(以下、視覚特性ともいう)も図示してある。
なお、図14のHPF62の振幅特性、及び、図17の1次元のΔΣ変調によるノイズシェーピングの振幅特性の縦軸(ゲイン)は、db(デシベル)表記になっているが、図19の振幅特性の縦軸は、リニア表記になっている。後述する図20も同様である。
また、Jarvisフィルタは、2次元フィルタであり、Jarvisフィルタを用いたノイズシェーピングの振幅特性の空間周波数(の軸)としては、水平方向と垂直方向の2つの方向の空間周波数があるが、図19では(図20でも同様)、その2つの方向のうちの1つの方向の空間周波数を、横軸としてある。Floydフィルタを用いたノイズシェーピングの振幅特性の空間周波数についても同様である。
表示部47の解像度に対応する空間周波数が、例えば、120cycle/degree程度等の極めて高い値である場合には、Jarvisフィルタであっても、また、Floydフィルタであっても、人の視覚の感度が低い周波数帯域に、ノイズ(量子化誤差)が十分に変調される。
但し、表示部47の解像度に対応する空間周波数が、例えば、30cycle/degree程度である場合には、Jarvisフィルタや、Floydフィルタでは、人の視覚の感度が十分低い、高域の周波数帯域に、ノイズを、十分に変調することが困難である。
この場合、階調変換後の画像に、ノイズが目立ち、見た目の画質が劣化する。
このように、階調変換後の画像にノイズが目立つことによる、見た目の画質の劣化を低減するには、ノイズシェーピングの振幅特性を、例えば、図20に示すようにする必要がある。
すなわち、図20は、階調変換後の画像にノイズが目立つことによる、見た目の画質の劣化を低減するノイズシェーピング(以下、劣化低減ノイズシェーピングともいう)の振幅特性の例を示している。
ここで、劣化低減ノイズシェーピングを実現するΔΣ変調に用いられるノイズシェーピング用のフィルタ(図5の2次元フィルタ34や、図15の1次元フィルタ71に相当するフィルタ)を、SBM(Super Bit Mapping)フィルタともいう。
図20では、劣化低減ノイズシェーピング(SBMフィルタを用いたノイズシェーピング)の振幅特性の他、図19に示した視覚特性、Jarvisフィルタを用いたノイズシェーピングの振幅特性、及び、Floydフィルタを用いたノイズシェーピングの振幅特性も、図示してある。
劣化低減ノイズシェーピングの振幅特性においては、図14のHPF62の振幅特性や、図17のノイズシェーピングの振幅特性と同様に、高域の特性が、視覚特性の逆特性になっている。
さらに、劣化低減ノイズシェーピングの振幅特性は、高域で、Jarvisフィルタ又はFloydフィルタを用いたノイズシェーピングの振幅特性よりも急峻に増加する特性になっている。
これにより、劣化低減ノイズシェーピングでは、ノイズ(量子化誤差)が、視覚の感度がより低い、JarvisフィルタやFloydフィルタを用いたノイズシェーピングよりも高域に変調される。
図15の1次元フィルタ71を用いたノイズシェーピングの振幅特性が、高域で、視覚特性の逆特性となり、かつ、SBMフィルタを用いたノイズシェーピング(劣化低減ノイズシェーピング)の振幅特性と同様に、高域で、Floydフィルタ又はJarvisフィルタを用いたΔΣ変調によるノイズシェーピングの振幅特性よりも急峻に増加するように、1次元フィルタ71のフィルタ係数を決定することにより、図15の演算部31では、画素値F(x,y)に対して、視覚の感度が低い高域のノイズ(量子化誤差)が加算されるようになり、その結果、階調変換後の画像に、ノイズ(量子化誤差)が目立つことを防止することができる。
同様に、図11のHPF62の振幅特性が、高域で、視覚特性の逆特性となり、かつ、SBMフィルタを用いたノイズシェーピングの振幅特性と同様に、高域で、Floydフィルタ又はJarvisフィルタを用いたΔΣ変調によるノイズシェーピングの振幅特性よりも急峻に増加するように、 HPF62のフィルタ係数を決定することにより、図11の演算部61において、視覚の感度が低い高域のノイズが加算されるようになり、その結果、階調変換後の画像に、ノイズが目立つことを防止することができる。
図21ないし図23は、表示部47(図6)が表示することができる画像の空間周波数の最高周波数を30cycle/degreeとした場合の、図15の1次元ΔΣ変調部52のΔΣ変調によるノイズシェーピングの振幅特性と、1次元フィルタ71のフィルタ係数との例を示している。
ここで、図21ないし図23において(後述する図24ないし図26においても同様)、振幅特性の縦軸は、db表記になっている。
また、図21ないし図23では、1次元フィルタ71としては、2タップのFIRフィルタが採用されており、g(1)及びg(2)は、2タップのFIRフィルタの2つのフィルタ係数を表す。
なお、フィルタ係数g(1)は、図16に示した5タップの1次元フィルタ71のフィルタ係数a(1)に相当し、注目画素の左隣の画素の量子化誤差と乗算される。また、フィルタ係数g(2)は、図16に示した5タップの1次元フィルタ71のフィルタ係数a(2)に相当し、注目画素の左隣の、さらに左隣の画素の量子化誤差と乗算される。
図21は、表示部47(図6)が表示することができる画像の空間周波数の最高周波数を30cycle/degreeとした場合の、図15の1次元ΔΣ変調部52のΔΣ変調によるノイズシェーピングの振幅特性と、1次元フィルタ71のフィルタ係数との第1の例を示している。
すなわち、図21Aは、1次元ΔΣ変調部52のΔΣ変調によるノイズシェーピングの振幅特性が、高域で、Floydフィルタ又はJarvisフィルタを用いたΔΣ変調によるノイズシェーピングの振幅特性よりも急峻に増加するように決定された、2タップの1次元フィルタ71(図15)のフィルタ係数の第1の例を示している。
図21Aでは、2タップの1次元フィルタ71のフィルタ係数として、g(1) =0.9844,g(2) = 0.0391が採用されている。
図21Bは、1次元フィルタ71のフィルタ係数が図21Aに示すようになっている場合の、1次元ΔΣ変調部52のΔΣ変調によるノイズシェーピングの振幅特性を示している。
図21Bのノイズシェーピングの振幅特性では、高域で、ゲインが、Floydフィルタ又はJarvisフィルタを用いたΔΣ変調によるノイズシェーピングの振幅特性よりも急峻に増加している。
図22は、表示部47(図6)が表示することができる画像の空間周波数の最高周波数を30cycle/degreeとした場合の、図15の1次元ΔΣ変調部52のΔΣ変調によるノイズシェーピングの振幅特性と、1次元フィルタ71のフィルタ係数との第2の例を示している。
すなわち、図22Aは、1次元ΔΣ変調部52のΔΣ変調によるノイズシェーピングの振幅特性が、高域で、Floydフィルタ又はJarvisフィルタを用いたΔΣ変調によるノイズシェーピングの振幅特性よりも急峻に増加するように決定された、2タップの1次元フィルタ71(図15)のフィルタ係数の第2の例を示している。
図22Aでは、2タップの1次元フィルタ71のフィルタ係数として、g(1) =0.9680,g(2) = 0.0320が採用されている。
図22Bは、1次元フィルタ71のフィルタ係数が図22Aに示すようになっている場合の、1次元ΔΣ変調部52のΔΣ変調によるノイズシェーピングの振幅特性を示している。
図22Bのノイズシェーピングの振幅特性では、高域で、ゲインが、Floydフィルタ又はJarvisフィルタを用いたΔΣ変調によるノイズシェーピングの振幅特性よりも急峻に増加している。
図23は、表示部47(図6)が表示することができる画像の空間周波数の最高周波数を30cycle/degreeとした場合の、図15の1次元ΔΣ変調部52のΔΣ変調によるノイズシェーピングの振幅特性と、1次元フィルタ71のフィルタ係数との第3の例を示している。
すなわち、図23Aは、1次元ΔΣ変調部52のΔΣ変調によるノイズシェーピングの振幅特性が、高域で、Floydフィルタ又はJarvisフィルタを用いたΔΣ変調によるノイズシェーピングの振幅特性よりも急峻に増加するように決定された、2タップの1次元フィルタ71(図15)のフィルタ係数の第3の例を示している。
図23Aでは、2タップの1次元フィルタ71のフィルタ係数として、g(1) = 0.9751,g(2) =0.0249が採用されている。
図23Bは、1次元フィルタ71のフィルタ係数が図23Aに示すようになっている場合の、1次元ΔΣ変調部52のΔΣ変調によるノイズシェーピングの振幅特性を示している。
図23Bのノイズシェーピングの振幅特性では、高域で、ゲインが、Floydフィルタ又はJarvisフィルタを用いたΔΣ変調によるノイズシェーピングの振幅特性よりも急峻に増加している。
図24ないし図26は、表示部47(図6)が表示することができる画像の空間周波数の最高周波数を30cycle/degreeとした場合の、図11のHPF62の振幅特性とフィルタ係数との例を示している。
ここで、図24ないし図26では、HPF62としては、3タップのFIRフィルタが採用されており、h(1),h(2)、及びh(3)は、3タップのFIRフィルタの3つのフィルタ係数を表す。
なお、フィルタ係数h(1),h(2)、及びh(3)は、HPFとしての3タップのFIRフィルタにおいて、ノイズの連続する3つの値と乗算される。
図24は、表示部47(図6)が表示することができる画像の空間周波数の最高周波数を30cycle/degreeとした場合の、図11のHPF62の振幅特性と、HPF62のフィルタ係数との第1の例を示している。
すなわち、図24Aは、HPF62の振幅特性が、高域で、Floydフィルタ又はJarvisフィルタを用いたΔΣ変調によるノイズシェーピングの振幅特性よりも急峻に増加するように決定された、3タップのHPF62(図11)のフィルタ係数の第1の例を示している。
図24Aでは、3タップのHPF62のフィルタ係数として、h(1) = h(3) = -0.0703,h(2) = 0.8594が採用されている。
図24Bは、HPF62のフィルタ係数が図24Aに示すようになっている場合の、HPF62の振幅特性を示している。
図24Bのノイズシェーピングの振幅特性では、高域で、ゲインが、Floydフィルタ又はJarvisフィルタを用いたΔΣ変調によるノイズシェーピングの振幅特性よりも急峻に増加している。
図25は、表示部47(図6)が表示することができる画像の空間周波数の最高周波数を30cycle/degreeとした場合の、図11のHPF62の振幅特性と、HPF62のフィルタ係数との第2の例を示している。
すなわち、図25Aは、HPF62の振幅特性が、高域で、Floydフィルタ又はJarvisフィルタを用いたΔΣ変調によるノイズシェーピングの振幅特性よりも急峻に増加するように決定された、3タップのHPF62(図11)のフィルタ係数の第2の例を示している。
図25Aでは、3タップのHPF62のフィルタ係数として、h(1) = h(3) = -0.0651,h(2) = 0.8698が採用されている。
図25Bは、HPF62のフィルタ係数が図25Aに示すようになっている場合の、HPF62の振幅特性を示している。
図25Bのノイズシェーピングの振幅特性では、高域で、ゲインが、Floydフィルタ又はJarvisフィルタを用いたΔΣ変調によるノイズシェーピングの振幅特性よりも急峻に増加している。
図26は、表示部47(図6)が表示することができる画像の空間周波数の最高周波数を30cycle/degreeとした場合の、図11のHPF62の振幅特性と、HPF62のフィルタ係数との第3の例を示している。
すなわち、図26Aは、HPF62の振幅特性が、高域で、Floydフィルタ又はJarvisフィルタを用いたΔΣ変調によるノイズシェーピングの振幅特性よりも急峻に増加するように決定された、3タップのHPF62(図11)のフィルタ係数の第3の例を示している。
図26Aでは、3タップのHPF62のフィルタ係数として、h(1) = h(3) = -0.0604,h(2) = 0.8792が採用されている。
図26Bは、HPF62のフィルタ係数が図26Aに示すようになっている場合の、HPF62の振幅特性を示している。
図26Bのノイズシェーピングの振幅特性では、高域で、ゲインが、Floydフィルタ又はJarvisフィルタを用いたΔΣ変調によるノイズシェーピングの振幅特性よりも急峻に増加している。
次に、上述した一連の処理は、ハードウェアにより行うこともできるし、ソフトウェアにより行うこともできる。一連の処理をソフトウェアによって行う場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、汎用のコンピュータ等にインストールされる。
そこで、図27は、上述した一連の処理を実行するプログラムがインストールされるコンピュータの一実施の形態の構成例を示している。
プログラムは、コンピュータに内蔵されている記録媒体としてのハードディスク105やROM103に予め記録しておくことができる。
あるいはまた、プログラムは、フレキシブルディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto Optical)ディスク,DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体111に、一時的あるいは永続的に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体111は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することができる。
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体111からコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトから、ディジタル衛星放送用の人工衛星を介して、コンピュータに無線で転送したり、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送し、コンピュータでは、そのようにして転送されてくるプログラムを、通信部108で受信し、内蔵するハードディスク105にインストールすることができる。
コンピュータは、CPU(Central Processing Unit)102を内蔵している。CPU102には、バス101を介して、入出力インタフェース110が接続されており、CPU102は、入出力インタフェース110を介して、ユーザによって、キーボードや、マウス、マイク等で構成される入力部107が操作等されることにより指令が入力されると、それに従って、ROM(Read Only Memory)103に格納されているプログラムを実行する。あるいは、また、CPU102は、ハードディスク105に格納されているプログラム、衛星若しくはネットワークから転送され、通信部108で受信されてハードディスク105にインストールされたプログラム、またはドライブ109に装着されたリムーバブル記録媒体111から読み出されてハードディスク105にインストールされたプログラムを、RAM(Random Access Memory)104にロードして実行する。これにより、CPU102は、上述したフローチャートにしたがった処理、あるいは上述したブロック図の構成により行われる処理を行う。そして、CPU102は、その処理結果を、必要に応じて、例えば、入出力インタフェース110を介して、LCD(Liquid Crystal Display)やスピーカ等で構成される出力部106から出力、あるいは、通信部108から送信、さらには、ハードディスク105に記録等させる。
ここで、本明細書において、コンピュータに各種の処理を行わせるためのプログラムを記述する処理ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含むものである。
また、プログラムは、1のコンピュータにより処理されるものであっても良いし、複数のコンピュータによって分散処理されるものであっても良い。さらに、プログラムは、遠方のコンピュータに転送されて実行されるものであっても良い。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
グレースケールの8ビットの画像と、その画像のある水平ライン上の画素値とを示す図である。 8ビットの画像の、下位4ビットを切り捨てた4ビットの画像と、その画像のある水平ライン上の画素値とを示す図である。 ランダムディザ法を説明する図である。 組織的ディザ法を説明する図である。 誤差拡散法を説明する図である。 本発明を適用したTVの一実施の形態の構成例を示すブロック図である。 階調変換部45の構成例を示すブロック図である。 階調変換処理の対象となる画素(画素値)の順番を示す図である。 階調変換処理を説明するフローチャートである。 階調変換部45の階調変換によって得られた画像と、その画像のある水平ライン上の画素値とを示す図である。 ディザ加算部51の構成例を示すブロック図である。 人の視覚の空間周波数特性を示す図である。 空間周波数の単位であるcycle/degreeを説明する図である。 係数設定部64が、HPF62のフィルタ係数を決定する方法を説明する図である。 1次元ΔΣ変調部52の構成例を示すブロック図である。 1次元フィルタの構成例を示すブロック図である。 係数設定部72で行われる、1次元フィルタ71のフィルタ係数の決定の方法を説明する図である。 1次元フィルタ71の他の構成例を示すブロック図である。 Floydフィルタを用いたノイズシェーピングの振幅特性と、Jarvisフィルタを用いたノイズシェーピングの振幅特性とを示す図である。 SBMフィルタを用いたノイズシェーピングの振幅特性を示す図である。 ノイズシェーピングの振幅特性と、1次元フィルタ71のフィルタ係数の第1の例を示す図である。 ノイズシェーピングの振幅特性と、1次元フィルタ71のフィルタ係数の第2の例を示す図である。 ノイズシェーピングの振幅特性と、1次元フィルタ71のフィルタ係数の第3の例を示す図である。 HPF62の振幅特性と、HPF62のフィルタ係数の第1の例を示す図である。 HPF62の振幅特性と、HPF62のフィルタ係数の第2の例を示す図である。 HPF62の振幅特性と、HPF62のフィルタ係数の第3の例を示す図である。 本発明を適用したコンピュータの一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
符号の説明
31 演算部, 32 量子化部, 33 演算部, 41 チューナ, 42 デマルチプレクサ, 43 デコーダ, 44 ノイズリダクション部, 45 階調変換部, 46 表示制御部, 47 表示部, 51 ディザ加算部, 52 1次元ΔΣ変調部, 61 演算部, 62 HPF, 63 ランダムノイズ出力部, 64 係数設定部, 71 1次元フィルタ, 72 係数設定部, 811ないし815 遅延部, 821ないし825 乗算部, 83 加算部, 84 乱数出力部, 85 スイッチ,
101 バス, 102 CPU, 103 ROM, 104 RAM, 105 ハードディスク, 106 出力部, 107 入力部, 108 通信部, 109 ドライブ, 110 入出力インタフェース, 111 リムーバブル記録媒体

Claims (16)

  1. 画像の階調を変換する階調変換装置において、
    前記画像を構成する画素値に、ランダムノイズを加算することにより、前記画像にディザを施すディザ手段と
    前記ディザが施された画像に、1次元のΔΣ変調を施す1次元ΔΣ変調手段と
    を備える階調変換装置。
  2. 前記ディザ手段は、信号をフィルタリングするHPF(High Pass Filter)を有し、前記ランダムノイズを前記HPFでフィルタリングし、そのフィルタリングの結果得られる前記ランダムノイズの高域成分を、前記画素値に加算する
    請求項1に記載の階調変換装置。
  3. 前記HPFのフィルタ係数は、前記HPFの振幅特性の高域の特性が、人の視覚の空間周波数特性の逆の特性になるように決定される
    請求項2に記載の階調変換装置。
  4. 前記HPFのフィルタ係数は、人の視覚の空間周波数特性のうちの、前記ΔΣ変調が施された画像を表示する表示手段の解像度に対応する空間周波数以下の特性に基づき、前記HPFの振幅特性の高域の特性が、人の視覚の空間周波数特性の逆の特性になるように決定される
    請求項3に記載の階調変換装置。
  5. 前記HPFのフィルタ係数は、前記HPFの振幅特性が、高域で、Floydフィルタ又はJarvisフィルタを用いたΔΣ変調によるノイズシェーピングの振幅特性よりも急峻に増加するように決定される
    請求項4に記載の階調変換装置。
  6. 前記人の視覚の空間周波数特性、及び、前記表示手段の解像度に基づいて、前記HPFのフィルタ係数を設定する設定手段をさらに備える
    請求項4に記載の階調変換装置。
  7. 前記設定手段は、さらに、ユーザの操作に応じて、前記HPFのフィルタ係数を調整する
    請求項6に記載の階調変換装置。
  8. 前記1次元ΔΣ変調手段は、
    量子化誤差をフィルタリングする1次元フィルタと、
    前記ディザが施された画像の画素値と、前記1次元フィルタの出力とを加算する演算手段と、
    前記演算手段の出力を量子化し、前記量子化誤差を含む量子化値を、1次元のΔΣ変調の結果として出力する量子化手段と
    を有し、
    前記1次元フィルタのフィルタ係数は、前記1次元ΔΣ変調手段によって行われるノイズシェーピングの振幅特性の高域の特性が、人の視覚の空間周波数特性の逆の特性になるように決定される
    請求項1に記載の階調変換装置。
  9. 前記1次元フィルタのフィルタ係数は、人の視覚の空間周波数特性のうちの、前記ΔΣ変調が施された画像を表示する表示手段の解像度に対応する空間周波数以下の特性に基づき、前記ノイズシェーピングの振幅特性の高域の特性が、人の視覚の空間周波数特性の逆の特性になるように決定される
    請求項8に記載の階調変換装置。
  10. 前記1次元フィルタのフィルタ係数は、前記1次元ΔΣ変調手段によって行われるノイズシェーピングの振幅特性が、高域で、Floydフィルタ又はJarvisフィルタを用いたΔΣ変調によるノイズシェーピングの振幅特性よりも急峻に増加するように決定される
    請求項9に記載の階調変換装置。
  11. 前記人の視覚の空間周波数特性、及び、前記表示手段の解像度に基づいて、前記1次元フィルタのフィルタ係数を設定する設定手段をさらに備える
    請求項8に記載の階調変換装置。
  12. 前記設定手段は、さらに、ユーザの操作に応じて、前記1次元フィルタのフィルタ係数を調整する
    請求項11に記載の階調変換装置。
  13. 前記1次元フィルタは、
    入力を記憶することにより遅延する複数の遅延手段と、
    前記複数の遅延手段の出力と、前記フィルタ係数とを乗算する乗算手段と、
    を有し、
    前記ディザが施された画像の水平帰線期間に、前記遅延手段の記憶値を初期化せずに、前記遅延手段に、そのまま記憶させる
    請求項8に記載の階調変換装置。
  14. 前記1次元フィルタは、
    入力を記憶することにより遅延する複数の遅延手段と、
    前記複数の遅延手段の出力と、前記フィルタ係数とを乗算する乗算手段と、
    を有し、
    前記ディザが施された画像の水平帰線期間に、前記遅延手段の記憶値を、乱数によって初期化する
    請求項8に記載の階調変換装置。
  15. 画像の階調を変換する階調変換装置の階調変換方法において、
    前記階調変換装置が、
    前記画像を構成する画素値に、ランダムノイズを加算することにより、前記画像にディザを施し、
    前記ディザが施された画像に、1次元のΔΣ変調を施す
    ステップを含む階調変換方法。
  16. 画像の階調を変換する階調変換装置として、コンピュータを機能させるプログラムにおいて、
    前記画像を構成する画素値に、ランダムノイズを加算することにより、前記画像にディザを施すディザ手段と
    前記ディザが施された画像に、1次元のΔΣ変調を施す1次元ΔΣ変調手段と
    して、コンピュータを機能させるためのプログラム。
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