JP2011207444A - 車両用制御装置及び車両用保安システム - Google Patents

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【課題】車載バッテリーからの電力供給を受けて駆動する車載ロボットを、電力消費を抑制しつつ効果的に機能発揮ができるようにした車両用制御装置及び車両用保安システムを提供する。
【解決手段】制御部30は、バッテリーBからロボット20に供給される電力の供給モードを、乗員検知時には、所定の駆動電力を供給する駆動モードに設定するが、検知されていた乗員が非検知に切り替わるに伴い省電力モードに切り替え、さらに、該省電力モードにおいて接近者が検知されると、所定の警戒期間の間、駆動モードに復帰させる。そして、制御部30は、乗員検知時に、ロボット20による撮影を伴う通常機能を実行する一方で、乗員非検知時には、車両への接近者Xをロボット20に撮影させる保安機能を実行するとともに、省電力モード時においては、接近者Xが検知されるに伴い駆動モードに切り替え、保安機能を実行する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車載ロボットを搭載した車両における車両用制御装置及び車両用保安システムに関する。
近年、車両に設けられる車載ロボットには、撮影手段としてカメラを備えるとともに、その撮影方向を可変するための可動手段としてモータを備え、首を振るような形でカメラの撮影方向を変化させるものがある。こうした車載ロボットは、乗員、特にドライバーを撮影してさまざまな運転補助機能を実行する一方で、ドライバー不在時には、セキュリティ機能を果たす仕様のもの等がある。
特開2005−88095号公報
しかしながら、乗員不在時の多くの場合、車両のエンジンは停止しており、その状態で上記のようなセキュリティ機能を保ち続けることは、電力の消耗が激しく、問題となる。
本発明の課題は、車載バッテリーからの電力供給を受けて駆動する車載ロボットを、電力消費を抑制しつつ効果的に機能発揮ができるようにした車両用制御装置及び車両用保安システムを提供することにある。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記課題を解決するために、本発明の車両用制御装置は、
車両内の乗員を検知する乗員検知手段と、車両内にてドライバーの顔を撮影する撮影手段とその撮影方向を可変可能とする可動手段を有して車載バッテリーからの駆動電力を受けて駆動可能状態となる車載ロボットと、乗員の検知時に、車載ロボットにより撮影されたドライバーの撮影画像に基づく所定の通常機能を実行し、乗員の非検知時に、車両に接近する車外の接近者を車載ロボットにより撮影する保安機能を実行する制御手段と、を備えた車両用制御装置であって、
少なくとも乗員の非検知時に車載バッテリーからの電力供給を受けて駆動し、車両の周辺の予め定められた監視領域内に侵入した接近者を検知する接近者検知手段と、
車載バッテリーから車載ロボットへの電力供給モードを、乗員の検知時には、所定の駆動電力を供給して車載ロボットを駆動可能状態とする駆動モードに設定するとともに、検知されていた乗員が非検知に切り替わるに伴い車載ロボットへの電力供給を、車載ロボットを機能停止状態する省電力モードに切り替える一方、省電力モードにおいて接近者が検知された場合には、予め定められた警戒期間の間、車載ロボットを駆動可能状態とする駆動モードに復帰させる電力供給モード切替手段と、
設定された電力供給モードに従い車載ロボットに対する電力供給を行う電力供給手段と、
を備え、制御手段は、省電力モードにおいて接近者が検知された場合に、保安機能を実行することを特徴とする。
上記本発明の構成によれば、車内に乗員が不在の時には車載ロボットが省電力モードとなるので余計な電力消費を抑制することができる。一方で、不審な接近者が検知されると、省電力モードであっても駆動モードに直ちに切り替わり、車両の保安機能が実行されるので、保安機能も十分に発揮できる。
本発明における電力供給モード切替手段は、省電力モードの設定時において乗員が検知されるに伴い駆動モードに復帰させるとともに、駆動モードに復帰するに伴い制御手段は通常機能を実行することができる。これにより、効率的に保安機能から通常機能へと移行できる。
本発明においては、車両が走行状態であるか否かを検知する走行状態検出手段を備え、電力供給モード切替手段は、走行状態が検知された場合には、駆動モードを設定する構成とすることができる。走行状態においては車両に不審者が接近できないので、無駄に保安機能の実行しなくてすむ。
本発明においては、車載バッテリーの残量を検出するバッテリー残量検出手段と、残量が所定残量レベルを下回る場合には、省電力モードから駆動モードへの切り替えを禁止する駆動禁止状態とする禁止手段と、を備える構成とすることができる。そもそもバッテリーの残量が低い状況においては、保安機能の継続により残量を減らすことは得策ではない。上記構成とすることで、バッテリー残量を有効に利用することが可能となる。
本発明においては、車両の振動を検知する振動検知手段と、振動が検知された場合には、駆動禁止状態を解除する解除手段と、を備える構成とすることができる。車両に振動が検知される状況とは、車両に何がしかの不審行為が行われた、もしくは直近に不審行為が起こりうると考えられる。上記構成とすることで、不審者に対する保安機能を発揮することができる。
本発明において、車両が、車載バッテリーから供給される電力による走行を可能な自動車であり、車載バッテリーへの充電機能を備える場合、充電機能による充電可能状態であるか否かを監視する第一の充電状態監視手段と、充電可能状態であると判定された場合には、駆動禁止状態を解除する解除手段と、を備える構成とすることができる。これにより、車載バッテリーが充電可能である場合には、車載バッテリーの残量を気にせず保安機能を発揮することができる。その車両は、例えば、エンジンと電動機とを備えるいわゆるハイブリッド車や、電動機のみを備える電気自動車等とすることができる。
本発明において、車両は、外部電源から電力供給を受けて、バッテリーを充電するための充電手段を備えて構成できる。この場合、充電機能による外部電力による充電中状態であるか否かを監視する第二の充電状態監視手段を備えて構成することができ、電力供給モード切替手段は、外部電力による充電中と判定され、なおかつ省電力モードが設定されている場合に、電力供給モードを駆動モードに切り替える一方で、駆動モードに切り替わるに伴い制御手段は、少なくとも充電の継続期間中、保安機能を継続的に実行するものとして構成できる。例えば外部電源が家庭用電源であれば、家庭で充電中の車両が保安機能を実行し続けることになるので、その車両自体がいわばその家のセキュリティ装置として機能する、すなわち、その車両が家全体を守るホームセキュリティとして機能を発揮することができる。
本発明においては、制御手段による指令に基づいて、保安機能として撮影手段が撮影した撮影画像を予め定められた送信先へ送信する撮影画像送信手段を備えて構成できる。これにより、車両に接近する接近者の画像を撮影し、外部に送信することができ、外部にて接近者の画像情報を取得することができる。また、車載ロボットが撮影した撮影画像内にて人を識別する人識別手段を備えて構成されれば、可動手段は、識別された人の方にその撮影方向が向くよう撮影手段を駆動することができ、より確実に接近者を撮影することができる。
本発明において、撮影画像送信手段による撮影画像の送信先には、車両に対応付けて登録されたユーザーの可搬型端末装置を含むことができる。この場合、可搬型端末装置は、受信した撮影画像を表示する表示手段を備えて構成することができ、送信されてくる撮影画像を直ちに確認することができる。
また、本発明の車両用保安システムは、上記のような車両用制御装置を搭載した複数の車両により成り立つ。そして、それら車両各々が、接近者が検知された場合に所定の警報信号を無線出力する出力手段と、警報信号もしくは警報信号に基づいて送信されてくる警戒信号を無線受信する受信手段と、を備え、そして、それら車両が信号を受信手段が無線受信したときには、電力供給モード切替手段が、省電力モードが設定されている場合に電力供給モードを駆動モードに切り替える一方で、駆動モードに切り替わるに伴い制御手段が、保安機能を実行することを特徴とする。この構成によると、1つの車両に不審な接近者を検知したときに、複数の車両が同時に保安機能を実行し、それらの車両が連携してその接近者に対することができる。特に、上記車両用制御装置が、上記充電手段を搭載した構成の場合は、例えば家庭用外部電源による充電中においては常に、近隣の車両と連携し、非常に広範囲の不審者検知が可能となる。
本発明における上記出力手段は、車外の自車周辺の予め定められた送信範囲内に警報信号を出力するように構成でき、上記受信手段は、警報信号を直接受信可能とするように構成できる。これにより、接近者を検出した付近の車両が保安機能を実行し、それら車両による警戒範囲がすべて接近者検出範囲になるため、広範囲の不審者検出が可能となる。
本発明における上記出力手段は、車両外に位置する外部センタに警報信号を送信するように構成できる。また、上記受信手段は、外部センタが受信した警報信号に応じて外部センタから送信されてくる警戒信号を受信するものとして構成できる。そして、外部センタは、受信した警戒信号に基づいて警報信号を送信した車両の現在位置を特定するとともに、特定された現在位置を中心とする予め定められた範囲内に存在する別車両を特定し、それら別車両に対し警戒信号を送信するものとできる。この構成によると、接近者を検出した付近の車両が保安機能を実行し、それら車両による警戒範囲がすべて接近者検出範囲になるため、広範囲の不審者検出が可能となる。
本発明において、保安機能の実行により車載ロボットが撮影する要件を備える場合、撮影画像の送信先に、外部センタを含むことができる。これにより、外部センタにおいて撮影画像を管理できる。
本発明の一実施形態である車両用制御装置の構成を示すブロック図。 図1の車両用制御装置が備える車載ロボットの車室内配置図。 図2の車載ロボットの拡大図。 制御モード設定処理の流れを示すフローチャート。 通常制御モード設定時における制御の流れを示すフローチャート。 セキュリティモード設定時における制御の流れを示すフローチャート。 図1の車両用制御装置における車載ロボットシステムを起動するための処理の第一例を示すフローチャート。 図1の車両用制御装置における車載ロボットシステムを起動するための処理の第二例を示すフローチャート。 本発明の一実施形態である車両用保安システムの第一例を説明するための説明図。 本発明の一実施形態である車両用保安システムの第二例を説明するための説明図。 図6とは異なるセキュリティモードの設定時における制御の流れを示すフローチャート。 図4とは異なる制御モード設定処理の流れを示すフローチャート。 図1の車両用制御装置における車載ロボットシステムを起動するための処理の第三例を示すフローチャート。 図1とは異なる車両用制御装置の構成を示すブロック図。
以下、本発明の車両用制御装置の一実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態をなす車両用制御装置の電気的構成を簡易に示すブロック図である。図1の車両用制御装置1は、車載ロボット20と、これと接続し、その制御を司る制御部30を有した車載ロボットシステム2を備えるとともに、車両の周辺の予め定められた監視領域内に侵入した接近者を検知する接近者検知装置4と、通信装置5とを備え、それらが車載LAN6により互いに接続して構成される。なお、他の制御部(例えば図14の符号80)と車載LAN6を介して接続していてもよい。
車載ロボット20は、車両内にてドライバーの顔を撮影するカメラ(撮影手段)21とそのカメラ21の撮影方向を可変可能とする駆動部(可動手段)22とを撮影ユニット200として有し、車載バッテリーからの駆動電力を受けて駆動可能状態となる多関節車載用ロボットである。ここでの車載ロボット20は、図2および図3に示すように、球体状の頭部20Aと、該頭部20Aから下方にのびる軸部20Bとを有しており、該軸部20Bが車両のインストゥルメントパネルIPの中央の上面位置に取り付けられている。頭部20Aには、撮影用開口部21aが円形に設けられ、当該開口から撮影可能とされている。また、頭部には、表示部23としてLEDを用いた点灯表示部が開口部ら露出する形で設けられ、さらに音出力部24としてスピーカが開口部ら露出する形で設けられている。
また、車載ロボット20は、軸部20Bを固定した状態での多軸回転動作が可能であり、それぞれの軸周りに頭部20Aを回転駆動する駆動部22(22a,22b)が設けられている。ここでは、水平回転と上下方向回転とが可能となっており、撮影用開口部21aから撮影するカメラの撮影方向が変更可能である。
制御部30は、CPU,ROM,RAM等を備えた周知のマイコン構成を有しており、車載ロボット20のカメラ21、駆動部22、表示部23、音出力部24と接続して、これらの駆動制御を司る。さらに制御部30は、車両内の乗員を検知する乗員検知部(乗員検知手段)31と接続している。ここで乗員検知部31は周知の着座センサであり、ここでは運転席に設けられた着座センサであり、ドライバーがいるかいないかを検知する。その検知結果に基づいて制御部30(制御手段)は、乗員(ここではドライバー)が検知された場合には、車載ロボット20により撮影された乗員(ドライバー)の撮影画像に基づく所定の通常機能を実行する一方で、乗員(ドライバー)が非検知の場合には、車両に接近する車外の接近者を車載ロボット20により撮影する保安機能を実行する。
ここでの制御部30は、カメラ31が撮影した撮影画像をパターンマッチング等の周知の技術により解析し、その撮影画像内に顔画像を認識する顔認識処理を実行するとともに(顔画像認識手段)、顔画像が認識された場合には、撮影画像内中央に位置にその顔画像が存在し続けるように、駆動部22(22a,22b)による追跡駆動を実行する顔追跡処理を実行する(顔画像追跡手段)。このように、認識される顔画像に対し顔パターン認識処理を行うことにより(顔画像解析手段)、本人認証(登録ユーザー認証やドライバー認証)を実行したり、その人(例えばドライバー)の体調、精神状態や、不安全行動等を解析してその結果に対応する制御を実行する等、シーンに応じた制御を予め定められたアルゴリズムに従い適宜実施する。
例えば、制御部30は、顔画像から、ドライバーの眠気を特定し、音出力部24からドライバーに目覚めを促すような音声出力を行ったり、顔画像から、ドライバーの表情が予め定められた表情分類のいずれに該当するかを特定し、体調不良や疲れなどに該当する表情分類にある場合には、音出力部24から休憩を促す、もしくは休憩場所を案内する音声出力を行うことができる。また、顔画像から、ドライバーの目線が車両正面から所定時間以上外れていたことに基づいてドライバーの脇見運転を特定し、音出力部24から脇見運転に対する注意を音声出力したり、警告を意味する表示部(LED)の点灯(赤色)を行う。
また、これら顔画像に基づくドライバーの特定及びドライバー状態の特定精度を高めるために、本実施形態においては、制御部30が、生体情報取得部32と接続する。この生体情報取得部32は、ドライバーの予め定められた生体状態を、当該生体状態を反映した数値パラメータである生体状態パラメータとして検出するものであり、例えば、体温、血圧、心拍数、体温、皮膚抵抗、発汗の1又は2以上を検出し、これらを含めてドライバーの状態を解析することができる。
体温であれば、ユーザーの肉体状態(体調)や精神状態、特に肉体状態が顕著に反映される(例えば、体調不良時には体温変動幅(波形振幅)が緩やかになる)とともに、赤外線測定(例えば顔のサーモグラフィーなど)により遠隔測定が可能である。血圧、心拍数、体温、皮膚抵抗及び発汗は、運転者のいわば内部肉体的な状態変化を示すものであり、その時間的変化(波形)には、運転者の精神状態(あるいは心理状態)や肉体状態、特に精神状態が顕著に反映される。また、これらは、例えばハンドルの握り位置に取り付けられたセンサにより直接的な測定が可能であり、その時間的変化を鋭敏に捉えることもできる。具体例を挙げれば、危険を察知して冷やりとしたり、割り込みや追い越しでカッとくれば(つまり、精神的に興奮した場合)発汗が顕著になったり、心臓の鼓動が高鳴ったりし、血圧、心拍数、体温、皮膚抵抗(あるいは発汗)といったパラメータの波形(特に振幅)に顕著な変化が現われる。また、よそ事に気を取られて注意力が散漫になっている場合も、第一種生体状態パラメータが同様の波形を示すことが知られている。このため、パラメータの波形周波数が一定レベル以上に大きくなった場合に、ユーザーの精神状態に異常を来たしていると推定することが可能である。
また、制御部30は、イグニッションスイッチ(以下、IGという)がOFFであっても、外部からの所定の起動信号の入力に伴い起動して、後述する自身に設定された制御モードに従う制御を実行するように構成されている。具体的に言えば、IGのOFF時には、制御部30はスリープモードとなるが、所定の起動信号の入力により起動して駆動可能状態(駆動モード)となって、所定の処理の終了に伴い再びスリープモードとなる。
接近者検知装置4は、車両の周辺の予め定められた監視領域内に侵入した接近者を検知する接近者検知部(接近者検知手段)41と、その検知結果の入力を受ける制御部40とを備えて構成される。ここでの接近者検知部41は、車両のバンパーの角部に搭載されたコーナーソナー(クリアランスソナー)であり、本実施形態における各コーナーソナーは、接近者検知用出力波として超音波を送信する送受信部を備えた超音波センサである。なお、接近者検知部41は、車両の周辺の予め定められた監視領域内に侵入した接近者を検知するものであれば、超音波センサでなくとも他の近距離センサでもよい。
制御部40は、CPU,ROM,RAM等を備えた周知のマイコン構成を有しており、接近者検知部(ここでは超音波センサ)41の送受信の切替制御を実行するとともに、送信波及び受信波(障害物で反射した反射波)に基づいて障害物の有無及び障害物までの距離を特定する。ここでの制御部40は、IGがOFFであっても、所定の時間間隔おきに起動して、接近者検知用出力波を送受信部から送出し、その反射波を送受信部にて受信するように構成されている。具体的に言えば、IGのOFF時には、制御部30はスリープモードとなるが、自身が備えるタイマー機能により、所定の時間間隔おきに起動し、接近者検知を行った後、再びスリープモードとなる。
通信装置5は、送信部(出力手段)51と受信部(受信手段)52とそれらと接続する制御部50とを備えて構成され、送信部51は、制御部50から入力される送信情報を外部に無線送信する。ここでは、その送信先として、当該車両用制御装置1を搭載する車両のオーナーの携帯電話機(可搬型端末装置)9が設定されている。つまり、制御部30が、自車両に対応付けてオーナー(ユーザー)を予め登録しており、その登録ユーザーの携帯電話機9に対し情報送信を行う。また、ここでの制御部50は、IGのOFF時にはスリープモードとなるが、受信部52における所定の信号の無線受信に伴い起動するように構成されている。
ここで、制御部30の処理について、図4を用いて説明する。
制御部30は、図4の制御モード設定処理を実行し、設定された制御モードに従う制御内容を実行する。ここでは、S1にて、乗員検知部(乗員検知手段)31の検知結果を取得して、その結果から、ドライバーが検知されない場合には(ドライバー不在)、S2にて、セキュリティモードを設定する一方で、ドライバーが検知された場合には、S3にて、通常制御モードを設定する。なお、この処理は、IGのON時のような起動状態にある場合において、所定周期にて繰り返し実行される。
通常制御モードが設定されている場合、制御部30は、図5に示すように、S11にて乗員検知部31の検知情報を取得し、S12にて取得した検知情報に基づいて乗員の有無を判定する。ここではドライバーの有無を判定する。S12にて乗員(ここではドライバー)が存在すると判定されればS13に進み、予め定められたアルゴリズムに従い乗員支援制御を開始する。ここでは、ドライバーが存在すると判定された場合に、ドライバー支援制御として、上述したような車載ロボット20の撮影した画像に基づいた処理が実行される。
他方、乗員不在(ここではドライバー不在)と判定された場合、制御部30は、S14にてIGのON/OFFを判定し、ONであればそのまま処理を終了し、OFFであれば、ロボット20への通電状態を切り替える電源回路3内のスイッチ3SをOFF(省電力モード)にセットするとともに、自らをスリープモードに移行させる。このように、通常制御モード設定時においては、IGがONである限りはS11〜S14の処理を所定周期にて繰り返し実行し、ロボット20への通電が継続されて、ロボット20は駆動可能状態を継続するが、スリープモードとなった場合には、ロボット20への通電が遮断されて機能停止状態となり、制御部30に外部から起動信号(IGのONを含む)の入力がない限りこのスリープモードが保持される。
セキュリティモードが設定された場合、制御部30は、図6に示すように、S21にて接近者検知部41の検知情報を取得し、S22にて取得した検知情報に基づいて接近者の有無を判定する。S22にて、接近者が存在すると判定されればS23に進み、上記検知情報から接近者の存在方向を特定する。ここでは、車両の4つの角部に設けられた接近者検知部41のどれが接近者を検知したかに基づいて、接近者の存在方向を特定する。続くS24では、車載ロボット20のカメラ21による撮影を行うが、撮影の前に駆動部22を駆動し、カメラ21の撮影方向を接近者の存在方向に向け、その上で撮影を行う。そしてS25にて、制御部30は、撮影された画像とともにその画像の送信指令を通信装置5に送信し、該通信装置5に、この車両用制御装置1を搭載する車両のオーナーの携帯電話機(可搬型端末装置)9に向けて当該画像を添付したメールを送信させる(撮影画像送信手段)。この携帯電話機には、このメールを受信し、添付画像を画面上に表示する表示手段が設けられており、オーナーは自身の車両周辺の接近者を携帯電話機の画面上で確認できる。続くS26では、車載ロボット20の表示部23及び音出力部24のいずれか又は双方に、警告色点灯やブザー音出力などの警報出力を実行させる。
他方、接近者不在と判定された場合、制御部30は、S27にてIGのON/OFFを判定し、ONであればそのまま処理を終了する。OFFであればタイマー機能による時間計時を開始してS28に進み、計時される時間に基づいて、IGのOFFから予め定められた警戒期間が経過したと判定された後、S29にてロボット20への通電状態を切り替える電源回路3内のスイッチ(電力供給切替手段)3SをOFF(省電力モード)にセットするとともに、S30にて自らをスリープモードに移行させる。このように、セキュリティモード設定時においても、IGがONである限りはS21〜S27の処理を所定周期にて繰り返し実行するため、ロボット20への通電は継続されて、ロボット20は駆動可能状態を継続するが、スリープモードとなった場合には、ロボット20への通電が遮断されて機能停止状態となり、制御部30に外部から起動信号(IGのONを含む)の入力がない限りこのスリープモードが保持される。
ここで、IGのOFFのときに制御部30に起動信号を入力する処理について説明する。
上述したように、制御部30がスリープモードを保持している際には、セキュリティモードは設定されているものの、実行されていないため、保安機能としての接近者撮影等は実行されていない。他の制御部40,50も同様に、IGがOFFのときにはスリープモードに移行している。
ところが、図7に示すように、制御部40は、スリープモードにあっても、予め定められた周期が到来すると(S41)起動して、接近者検知を行い、その検知情報を記憶する(S42)。制御部40は、その検知情報に基づいて接近者ありと判定した場合には(S43:Yes)、車載ロボットシステム200においてスリープモードにある制御部30を起動させる起動信号を、該制御部30に対し出力し、制御部30を駆動状態(駆動モード)に切り替える(S44)。他方、接近者なしと判定した場合には(S43:No)、自らを再びスリープモードに移行させる(S45)。
このように、上記実施形態において、制御部30は、車載バッテリーBから車載ロボット20への電力供給モードを、乗員の検知時には、所定の駆動電力を供給して該車載ロボット20を駆動可能状態とする駆動モードに設定するとともに、検知されていた乗員が非検知に切り替わるに伴い該車載ロボット20への電力供給を、該車載ロボット20を機能停止状態する省電力モードに切り替える。この省電力モードは、少なくとも駆動モード時よりも車載ロボット20への供給電力量が少なければよく、上記実施形態においては、車載ロボット20へのバッテリー電力の供給を電源回路3内のトランジスタスイッチ3Sにより遮断する形で実施している。他方、該省電力モードにおいて車両への接近者が検知された場合には、予め定められた警戒期間の間、該車載ロボット20を駆動モードに復帰させて駆動可能状態とする。このように、制御部30は、上記のように電力供給モードを設定し(電力供給モード切替手段)、その設定モードに従い電源回路3が、車載ロボット20に対する電力供給を行っている(電力供給手段)。そして、制御部30は、電力供給モードが省電力モードに設定されていても、接近者が検知された場合には、駆動モードに復帰して、図6のような保安機能を実行することができる。この構成によると、車内に乗員が不在の時には、バッテリー電力を動力源とする車載ロボットへの電力供給モードが省電力モード(ここでは休止状態)となるので余計な電力消費を抑制することができる一方で、不審な接近者が検知されると、省電力モードであっても駆動モードに切り替わり、車両の保安機能が実行され、保安機能も十分に発揮できる。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、これはあくまでも例示にすぎず、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態において、複数の車両が連携して保安機能を実行する車両用保安システムとして構成してもよい。例えば、図9に示すように、複数の車両C1〜C5がそれぞれ上記車両用制御装置1を搭載するとともに、それぞれの車両用制御装置1が、通信装置5の送信部51から、接近者Xが検知された場合に自車C1周辺の所定の車外送信範囲9A内に到達可能な予め定められた警報信号9aを無線出力し(即ち図6のS267を実行する)、他車C2〜C4の受信部52にてこれを直接受信可能に構成する。そして、図8に示すように、他車C2,C3の車両用制御装置1において、受信部52がこの警報信号9aを受信した場合に(S51:Yes)、その制御部50が、接近者検知装置4の制御部40に対し起動信号を送信して強制的に起動させ(S52)、図7の処理を実行させる。なお、警報信号9aを受信していなければ、(S51:No)スリープモードが継続する(S53)。制御部40が、図7の処理を実行すると、接近者が検知された場合には車載ロボットシステム2の制御部2が強制的に起動されて、これら他車C2,C3において上記した保安機能が実行される。つまり、他車C2,C3において、警報信号9aを受信部52が無線受信したときには、制御部50が接近者検知装置4の制御部40を起動し、そこで接近者が検知された場合には、制御部40が、制御部30を起動するための起動信号を送信して起動させ、車載ロボット20への電力供給モードを、省電力モードが設定されている場合には駆動モードに切り替えるためのモード切替信号を電源回路3のスイッチ3Sに出力し、これを切り替えて車載ロボット20を駆動可能状態とした上で、図6のような保安機能(セキュリティモード)を実行する。
これにより、接近者Xをはじめに検知した車両C1を中心に、一定範囲内にある他車C2,C3が一斉に接近者検知を開始するので、その範囲内にいるであろう不審者Xを撮影した画像を高い確率で取得することができる。また、他車C2,C3が接近者Xを検知した場合には、その車両C2,C3からさらに警報信号9aが出力されるようにすることにより、接近者(不審者)Xを追う形で保安機能を実行する車両(例えばC5)が移り変わっていくため、より高い確率で不審者Xを撮影した画像を取得できる。撮影された画像の画像データ9dは、各車両のオーナーの携帯電話機9に送信され、その画面9v上で見ることができる。なお、他車C2,C3の車両用制御装置1において、受信部52がこの警報信号9aを受信していないときには(S51:No)、その制御部50は、再びスリープモードに戻る(S53)。
また、警報信号9aを、近接する他車に直接無線送信するのではなく、警報信号9aを、一度、外部センタ90に無線送信し、該外部センタ90にて、当該警報信号9aを送信した車両Cに近接する他車C2〜C5を特定した上で、特定された他車C2〜C5に対し該外部センタ90から、受信した警報信号9aに応じた警戒信号9bを、特定された車両C2〜C5に無線送信するようにしてもよい。そして、これを無線受信した他車C2,C3の車両用制御装置1において、その制御部50が接近者検知装置4の制御部40に対し起動信号を送信して強制的に起動させ、図7の処理を実行させることにより、これら他車C2〜C5においても、上記した保安機能を実行させることができる。例えば上記の実施形態の場合のように、車載ロボット20によって撮影された画像を外部センタ90や携帯電話機9に送信することができる。なお、この場合、外部センタ90が各車両位置を記憶しておく必要があり、例えばIGのOFFに伴い各車両C1〜C5が外部センタ90に対し、各車両C1〜C5が搭載するナビゲーション装置のGPS機能などで特定される自車両位置情報を送信するように構成する。
なお、この実施形態の場合、接近者(不審者)Xを検知した車両C1は、警報信号9aを送信する際に、撮影された画像の画像データ9dを、外部センタ90に送信するようにしてもよい。また、外部センタ90は、警報信号9aの受信に基づいて送信されてきた全ての撮影画像(警報信号9aを送信した車両C1と、その警報信号9aに応じて送信された警戒信号を受信した車両C2〜C5のうち接近者を検知した車両C2が撮影した画像)を、それら撮影画像データを送信してきた車両のオーナーの携帯電話機9に転送し、それらのオーナーが自身の携帯電話機9の画面9vにて、それらの撮影画像を全て見ることができるよう、それらの撮影画像データ9cを送信するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、セキュリティモードにおいて撮影される接近者の画像が、そのまま外部の携帯電話機9や外部センタ90に転送される構成となっているが、上記の通常制御のように、その画像内の顔画像を解析して登録ユーザー認証を行い(第二の乗員検知手段)、制御部30に予め登録されたユーザーである場合には、当該接近者を乗員と判定し、画像送信を禁止してもよい。また、当該接近者を乗員と判定した場合には、省電力モードを駆動モードに切り替えてもよい。
また、上記実施形態の車両用制御装置1は、車両が走行状態であるか否かを検知する走行状態検出部(走行状態検出手段)34を備えて構成することができる(図14参照:ここでは制御部80を介して制御部30と接続する)。この場合、車両用制御装置1においては、これに接続する制御部30が、走行状態検出部(例えば車速センサやシフトポジションセンサ等)34の検出結果に基づいて、走行状態であると判定した場合には強制的に、電力供給モードとして駆動モードを設定し、制御部30に上記した通常制御モードを設定して、上述のような通常制御(乗員支援制御等)を実行するようにしてもよい。
また、上記実施形態の車両用制御装置1は、バッテリー起電力を直接測定したり、比重、pH等を間接的に測定したりすることにより、定期的に、車載バッテリーBの残量(充電量;充電レベル)を検出するバッテリー残量検出部(バッテリー残量検出手段)81を備えて構成することができる(図14参照:ここでは制御部80を介して制御部30と接続する)。この場合、車両用制御装置1においては、これに接続する制御部30が、バッテリー残量が所定残量レベルを下回る場合には、制御部30を、電力供給モードを省電力モードから駆動モードへの切り替えることを禁止する駆動禁止状態としてもよい(禁止手段)。
一方で、このように駆動禁止状態が設定される構成の車両用制御装置1においては、さらに、車両の振動を検知する振動検知部(振動検知手段)81を備えて構成し、これと接続する制御部30が、その検知結果に基づいて振動が検知されたと判定した場合に、上記の駆動禁止状態を解除するようにしてもよい(第一の解除手段)。また、制御部30が、車載バッテリーBが充電可能状態であるか否かを判定し(充電状況判定手段)と、充電可能状態であると判定した場合に、上記の駆動禁止状態を解除するようにしてもよい(第二の解除手段)。振動が検知された場合は車両に危険が迫っている可能性が高い状態であるから、バッテリー残量が少なくても駆動モードに切り替えて保安機能を実行することは有効である。また、バッテリーが充電される予め定められた車両状況にあるならば、現在の残量が少なくとも後に増えていくはずであるから駆動モードに切り替えても問題が生じる可能性は少なく、かえって保安機能が実行できる利点が得られる。なお、充電可能状態としては、エンジン駆動時等であり、制御部30がIGのON/OFFに基づいて判断できる(第一の充電状況監視手段)。
また、上記実施形態の車両用制御装置1は、外部電源70にプラグ7pを接続し、外部電力によりバッテリーBを充電するための充電装置(充電手段)7を備えて構成することができる。この場合、車両用制御装置1においては、図13に示すように、これに接続する充電管理装置8の制御部80が、当該充電装置7から充電中であることを示す充電信号の入力を受け(第二の充電状況監視手段)、これに基づいて、車載バッテリーBが充電中の状態にあるか否かを判定するとともに(充電中判定手段:S81)、車載バッテリーBが外部電源70による充電中と判定された場合には、制御部30を強制的に起動する起動信号を出力し(S82)、電源回路3の電力供給モードを駆動モードに切り替える。そして、一方、少なくとも当該充電の継続期間中は、設定された当該駆動モードを継続し、上述の保安機能を継続的に実行する。即ち、上記実施形態において、図6のようにして実行されていたセキュリティモードにおける制御を、図11のようにして実行する。図11の処理は、S71〜S76(S767を含んでもよい)にて、図6におけるS21〜S26(S267を含んでもよい)と同様の処理を行うが、S72にて接近者が検知されなかった場合には、そのまま処理を終了する。そして、この制御は、別の制御モードに切り替わるまで、所定周期にて繰り返し実行されるので、所定周期で常に接近者検知が実行される。その周期は、制御部40における所定時間間隔おきに起動する起動周期よりも短いため、保安性が高い状態が継続される。なお、ここでの制御部80は、IGのOFF時にはスリープモードとなり、上記充電信号の入力を受けるに伴い起動する。他方、上記充電信号が入力されず、充電中状態と判定されなければスリープモードが継続する(S82)。
充電装置7を備える実施形態の場合、車両を、燃料の燃焼によって駆動される内燃機関、およびバッテリーによって駆動される電動モータ(発電機)を、走行用の動力源として有するハイブリッド車両、さらには、上記内燃機関及び上記電動モータを備えるとともに外部電源から供給される電力によってバッテリーを充電可能なプラグインハイブリッド車両とすることができる。プラグインハイブリッド車両であれば、外部電源70により車載バッテリーBを充電する上記の充電装置7を備えた構成とすることができ、上記充電装置7を備えた車両用制御装置1を実現することができる。これにより、家庭用電源での充電中、常に保安機能を実行させておくことができるから、図8及び図9に示すように、車両自体がその家Hのホームセキュリティ装置として機能する状態を作り出すことができる。なお、本発明をプラグインハイブリッド車両に適用する場合には、車載バッテリーBが上記電動モータの駆動源となっていてもよいし、車載バッテリーBとは別に電動モータの駆動源となるバッテリーを備える構成でもよいが、少なくともプラグイン充電時に車載バッテリーBが充電される構成が必要である。
図12は、上述した図4とは異なる制御モード設定処理の一例を示すフローチャートである。この場合、制御部30は、まずS101にて、走行状態検出部34の検出結果を取得し、これに基づいて自車両が走行状態であるか否かを判定する。走行状態である場合にはS112にて通常制御モードを設定する。他方、走行状態でない場合にはS102に進む。
S102では、制御部30は、乗員検知部(乗員検知手段)31の検知結果を取得し、これに基づいてドライバーの有無を判定する。ドライバー不在の場合はS103に進み、ドライバーが存在する場合にはS105に進む。S103に進んだ場合、制御部30は、制御部80のメモリが記憶しているバッテリーBの充電状態情報を取得し、それに基づいて自車両が充電中状態(プラグイン)であるか否かを判定する。制御部80は、充電装置7から入力される充電信号に基づいて自車両が充電中状態(プラグイン)であるか否かを所定メモリ内に記憶している。充電中状態と判定されればホームセキュリティモードを設定して本処理を終了し、充電中状態と判定されなければS106に進む。なお、ホームセキュリティモードは、ここでは図11の処理であり、充電中は常に保安機能を実行させる。
他方、S102にて、ドライバーが存在すると判定された場合にはS105に進み、制御部30は、車載ロボットが撮影するドライバーの顔画像と、生体情報取得部が取得するドライバーの生体情報に基づいて、ドライバーの眠気レベルを特定する。例えば、顔画像から特定される所定期間内における瞬きの回数が所定回数を超えた場合や、心拍数の低下量が所定量を超えた場合等を眠気の兆候として判断し、眠気の兆候が特定された場合にはS106に進む。他方、眠気の兆候がない場合にはS108に進み、車両内に設けられたセキュリティ設定操作部35(図14参照)に対する設定操作がマニュアルでなされているか否かを判定して、当該設定操作がなされていればS106に進み、なされていなければS112に進んで通常制御モードを設定する。
S106にて、制御部30は、制御部80のメモリが記憶しているバッテリー残量情報を取得し、その残量が所定レベルを以上であればS107に進み、セキュリティモードを設定する。このセキュリティモードは、図6の処理であり、IGのOFFに伴い、車載ロボットへの電力供給モードが駆動モードから省電力モードに切り替わる。他方、バッテリー残量が所定レベル未満であればS109に進む。S109では、制御部30が、車載バッテリーBへの充電が可能な状態にあるか否かを判定する。ここでは、IGのON状態、あるいは充電装置7による充電中状態を、車載バッテリーBへの充電が可能な状態と判断する。そして、充電可能な状態であればS107に進み、セキュリティモードを設定する。他方、充電可能な状態でないならばS110に進み、制御部30は、振動検知部33の検知情報に基づいて、所定レベル以上の振動が検知されたか否かを判定する。所定レベル以上の振動が検知された場合には、車両に何がしかの危害が加えられている可能性があるので、直ちにセキュリティモードを設定する。他方、所定レベル以上の振動が検知されなければ、制御モードとして強制OFFモードを設定する。
この強制OFFモードは、少なくとも車載ロボット20の撮影ユニット200に対するバッテリーBからの電力供給を遮断するモードである。ここでは、撮影ユニット200への電源供給は遮断するが、表示部(LED)23への電源供給のみ継続して表示部23を点滅させることにより、車載ロボット20が警戒状態にあることが認識されるようにする(擬似警戒モード)。ここでの表示部23はLEDであるから消費電力は極めて少ない。なお、車載ロボット20への全ての電力供給を遮断して休止状態としてもよい。
1 車両用制御装置
2 車載ロボットシステム
20 車載ロボット
200 撮影ユニット
21 カメラ(撮影手段)
22 駆動部(可動手段)
23 表示部
24 音出力部
3 電源回路(電力供給手段)
3S スイッチ(電力供給切替手段)
30 制御部(制御手段、電力供給モード切替手段)
31 乗員検知部(乗員検知手段)
32 生体情報取得部
4 接近者検知装置
40 制御部
41接近者検知部(接近者検知手段)
5 通信装置
50 制御部
51 送信部
52 受信部
9 携帯電話機(可搬型端末装置)

Claims (13)

  1. 車両内の乗員を検知する乗員検知手段と、車両内にてドライバーの顔を撮影する撮影手段とその撮影方向を可変可能とする可動手段を有して車載バッテリーからの駆動電力を受けて駆動可能状態となる車載ロボットと、前記乗員の検知時に、前記車載ロボットによるドライバーの撮影画像に基づく所定の通常機能を実行し、前記乗員の非検知時に、前記車両に接近する車外の接近者を前記車載ロボットにより撮影する保安機能を実行する制御手段と、を備えた車両用制御装置であって、
    少なくとも前記乗員の非検知時に前記車載バッテリーからの電力供給を受けて駆動し、前記車両の周辺の予め定められた監視領域内に侵入した接近者を検知する接近者検知手段と、
    前記車載バッテリーから前記車載ロボットへの電力供給モードを、前記乗員の検知時には、所定の駆動電力を供給して該車載ロボットを前記駆動可能状態とする駆動モードに設定するとともに、検知されていた前記乗員が非検知に切り替わるに伴い該車載ロボットへの電力供給を、該車載ロボットを機能停止状態する省電力モードに切り替える一方、該省電力モードにおいて前記接近者が検知された場合には、予め定められた警戒期間の間、該車載ロボットを前記駆動可能状態とする前記駆動モードに復帰させる電力供給モード切替手段と、
    設定された前記電力供給モードに従い前記車載ロボットに対する電力供給を行う電力供給手段と、
    を備え、前記制御手段は、前記省電力モードにおいて前記接近者が検知された場合に、前記保安機能を実行することを特徴とする車両用制御装置。
  2. 前記車両が走行状態であるか否かを検知する走行状態検出手段を備え、
    前記電力供給モード切替手段は、前記走行状態が検知された場合には、前記駆動モードを設定する請求項1に記載の車両用制御装置。
  3. 前記車載バッテリーの残量を検出するバッテリー残量検出手段と、
    前記残量が所定残量レベルを下回る場合には、前記省電力モードから前記駆動モードへの切り替えを禁止する駆動禁止状態とする禁止手段と、
    を備える請求項1ないし請求項2のいずれか1項に記載の車両用制御装置。
  4. 前記車両の振動を検知する振動検知手段と、
    前記振動が検知された場合には、駆動禁止状態を解除する第一の解除手段と、
    を備える請求項3に記載の車両用制御装置。
  5. 前記車載バッテリーが充電可能状態であるか否かを監視する第一の充電状況監視手段と、
    前記充電可能状態であると判定された場合に、前記駆動禁止状態を解除する第二の解除手段と、
    を備える請求項3又は請求項4に記載の車両用制御装置。
  6. 前記車両は、外部電源に接続してバッテリーを充電するための充電手段を備え、
    前記車載バッテリーが前記充電手段によって外部電力による充電中状態であるか否かを監視する第二の充電状況監視手段を備え、
    前記電力供給モード切替手段は、前記省電力モードの設定中に前記車載バッテリーが前記外部電力による充電中と判定された場合に、前記電力供給モードを前記駆動モードに切り替える一方で、当該駆動モードに切り替わるに伴い前記制御手段は、当該充電の継続期間中、前記保安機能を継続的に実行するものである請求項5記載の車両用制御装置。
  7. 前記外部電源が家庭用電源である請求項6に記載の車両用制御装置。
  8. 前記制御手段による指令に基づいて、前記保安機能として前記撮影手段が撮影した撮影画像を予め定められた送信先へ送信する撮影画像送信手段を備える請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の車両用制御装置。
  9. 前記送信先には、前記車両に対応付けて登録されたユーザーの可搬型端末装置が含まれており、当該可搬型端末装置は、受信した撮影画像を表示する表示手段を備える請求項8に記載の車両用制御装置。
  10. 請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の車両用制御装置を搭載した車両が複数あって、各々が、前記接近者が検知された場合に所定の警報信号を車外に無線出力する出力手段と、前記警報信号もしくは該警報信号に基づいて送信されてくる警戒信号を無線受信する受信手段と、を備え、当該信号を前記受信手段が無線受信したときに、前記電力供給モード切替手段は前記省電力モードが設定されている場合に前記電力供給モードを前記駆動モードに切り替える一方で、当該駆動モードに切り替わるに伴い前記制御手段は前記保安機能を実行することを特徴とする車両用保安システム。
  11. 前記出力手段は、車外の自車周辺の予め定められた送信範囲内に前記警報信号を出力するものであり、前記受信手段は、当該警報信号を直接受信可能である請求項10に記載の車両用保安システム。
  12. 前記出力手段は、車両外に位置する外部センタに前記警報信号を送信するものであり、前記受信手段は、当該外部センタが、受信した該警報信号に応じて当該外部センタから送信されてくる警戒信号を受信するものである請求項10又は請求項11に記載の車両用保安システム。
  13. 請求項8又は請求項9に記載の要件を備え、前記送信先には、前記外部センタが含まれる請求項10ないし請求項12のいずれか1項に記載の車両用保安システム。
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