JP2011207306A - ヘッドレスト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レーダーなどの後続車両を検出するための検出手段を用いずに、後突される可能性があるか否かを予測し、予測結果に応じてバックセットの大きさを適切にする。
【解決手段】シートバックに対して支持されたヘッドレスト後部12aに対して最も近い位置である全閉位置からヘッドレスト後部12aに対して最も離れた位置である全開位置までの所定範囲内で移動可能なヘッドレスト前部12bを備えたヘッドレスト本体12と、車両の操作状態を検出するアクセルペダルストロークセンサ16と、検出された車両の操作状態に基づいて、車両に対して後続車両が後方から衝突する可能性があるか否かを予測し、可能性があると予測された場合には、可能性がないと予測された場合における乗員Aの頭部とヘッドレスト前部12bとの水平方向の距離であるバックセットに比べてバックセットが小さくなるようにヘッドレスト前部12bの位置の移動を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ヘッドレスト装置に関する。
従来、レーダーを用いて後突(自車両と後続車両との衝突)を予測し、後突する可能性がある場合には、ヘッドレスト前部を、ヘッドレスト後部に対して全開位置の方向に移動させる技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−168751号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、後突する後続車両の車速が早い場合や、後突する後続車両が存在するにも関わらずレーダーなどの検出手段によって当該後続車両を検出できない場合(例えば、レーダーの検出範囲外に当該後続車両が存在する場合)などには、後突を予測してからヘッドレスト前部を移動させる前に、後続車両に後突されて乗員の頭部が車両の後方に大きく移動してしまう場合が考えられる。このような場合には、乗員の頭部の拘束性が低くなり、より乗員の頭部の拘束性を高めることが望まれている。
そこで、レーダーなどの後続車両を検出するための検出手段を用いずに、後突される可能性があるか否かを予測し、後突される可能性がある場合には、乗員の頭部の拘束性を高めるために、乗員の頭部とヘッドレストとのバックセット(乗員の頭部とヘッドレストとの水平方向の距離)を小さくしたり、後突される可能性がない場合には、乗員にとって快適なようにするために、バックセットを大きくすることが望まれる。
本発明は上述した事実を鑑みて成されたものであり、レーダーなどの後続車両を検出するための検出手段を用いずに、後突される可能性があるか否かを予測し、予測結果に応じて乗員の頭部とヘッドレストとのバックセットの大きさを適切にすることができるヘッドレスト装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のヘッドレスト装置は、車両の乗員が着座するシートに対して設けられたシートバックに対して支持されたヘッドレスト後部、及び前記ヘッドレスト後部に対して最も近い位置である全閉位置から前記ヘッドレスト後部に対して最も離れた位置である全開位置までの所定範囲内で移動可能なヘッドレスト前部を備えたヘッドレスト本体と、前記車両の走行状態又は操作状態を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された前記車両の走行状態又は操作状態に基づいて、前記車両に対して後続車両が後方から衝突する可能性があるか否かを予測する予測手段と、前記予測手段によって前記可能性があると予測された場合には、前記予測手段によって前記可能性がないと予測された場合における前記乗員の頭部と前記ヘッドレスト前部との水平方向の距離であるバックセットに比べて前記バックセットが小さくなるように前記ヘッドレスト前部の位置の移動を制御する制御手段と備えている。
本発明のヘッドレスト装置によれば、車両の走行状態又は操作状態に基づいて後突する可能性があるか否かを判定しており、後続車両が後方から衝突する可能性があると予測された場合には、当該可能性がないと予測された場合におけるバックセットに比べてバックセットが小さくなるようにヘッドレスト前部の位置の移動が制御される。このように本発明によれば、レーダーなどの後続車両を検出するための検出手段を用いずに、後突される可能性があるか否かを予測し、予測結果に応じてバックセットの大きさを適切にすることができる。
なお、本発明のヘッドレスト装置において、前記制御手段は、前記予測手段によって後続車両が後方から衝突する可能性がないと予測された場合には、前記予測手段によって前記可能性があると予測された場合における前記バックセットに比べて前記バックセットが大きくなるように前記ヘッドレスト前部の位置を制御するようにしてもよい。
また、本発明のヘッドレスト装置において、前記検出手段は、前記車両の操作状態として前記車両のアクセル開度を検出し、前記予測手段は、前記車両のアクセル開度が所定値以下の場合に、前記車両に対して後続車両が後方から衝突する可能性があると予測し、前記車両のアクセル開度が前記所定値より大きい場合に、前記車両に対して後続車両が後方から衝突する可能性がないと予測するようにしてもよい。
また、本発明のヘッドレスト装置において、前記検出手段は、前記車両の走行状態として前記車両の速度を検出し、前記予測手段は、前記車両の速度が所定範囲内である状態が所定時間継続した場合には、前記車両に対して後続車両が後方から衝突する可能性がないと予測し、前記車両の速度が前記所定範囲外であるか、又は前記車両の速度が前記所定範囲内である状態が前記所定時間継続していない場合には、前記車両に対して後続車両が後方から衝突する可能性があると予測するようにしてもよい。
また、本発明のヘッドレスト装置において、前記シートバックは、前記シートに対する角度が可変に設けられ、前記シートバックの角度を検出する角度検出手段を更に備え、前記制御手段は、前記予測手段によって後続車両が後方から衝突する可能性がないと予測された場合には、前記角度検出手段によって検出された角度に基づいて、前記バックセットが所定値となるように、前記ヘッドレスト前部の位置を制御すると共に、前記予測手段によって後続車両が後方から衝突する可能性があると予測された場合には、前記バックセットが前記所定値より小さくなるように、かつ前記ヘッドレスト前部の移動が前記予測手段によって後続車両が後方から衝突する可能性がないと予測された場合に移動される速度に比べて早い速度で行われるように制御するようにしてもよい。
また、本発明のヘッドレスト装置において、前記検出手段は、前記車両の操作状態として前記車両のブレーキペダルの操作量を検出し、前記予測手段は、前記車両のブレーキペダルの操作量が所定操作量以上の場合に、前記車両に対して後続車両が後方から衝突する可能性があると予測し、前記車両のブレーキペダルの操作量が前記所定操作量未満の場合に、前記車両に対して後続車両が後方から衝突する可能性がないと予測するようにしてもよい。
また、本発明のヘッドレスト装置において、前記制御手段は、前記予測手段によって後続車両が後方から衝突する可能性があると予測された場合に、前記ヘッドレスト前部を前記全開位置または前記乗員の頭部に接触する位置まで移動させるように制御するようにしてもよい。
以上説明したように、本発明に係るヘッドレスト装置によれば、レーダーなどの後続車両を検出するための検出手段を用いずに、後突される可能性があるか否かを予測し、予測結果に応じてバックセットの大きさを適切にすることができる、という効果が得られる。
第1の実施の形態に係るヘッドレスト装置を示す図である。 第1の実施の形態に係る駆動機構を示す図である。 第1の実施の形態に係るヘッドレスト装置を示す図である。 ヘッドレスト制御ECUのCPUが実行する第1のヘッドレスト移動制御処理のフローチャートである。 第2の実施の形態に係るヘッドレスト装置を示す図である。 ヘッドレスト制御ECUのCPUが実行する第2のヘッドレスト移動制御処理のフローチャートである。 第3の実施の形態に係るヘッドレスト装置を示す図である。 シートバックの角度により変化するバックセットの一例を示す図である。 シートバックの角度に応じた作動量を説明するための図である。 シートバックの移動制御を行う場合の条件を説明するための図である。 ヘッドレスト制御ECUのCPUが実行する第3のヘッドレスト移動制御処理のフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明を車両用のヘッドレスト装置に適用した場合の各実施の形態を詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
まず、第1の実施の形態について説明する。図1に示すように第1の実施の形態のヘッドレスト装置10は、ヘッドレスト本体12と、シートバック14の角度を検出するためのシートバック角度センサ17と、ヘッドレスト前部12bの位置(より具体的には全閉位置11Aを基準としたヘッドレスト前部12bの相対位置)を検出するためのヘッドレスト位置検知センサ18と、ヘッドレスト制御ECU(Electronic Control Unit)20とを備えている。なお、ヘッドレスト制御ECU20には、車両の操作状態を検出する検出手段として、車両のアクセル開度を検出するアクセルペダルストロークセンサ16(図3参照)が接続されている。なお、このアクセルペダルストロークセンサ16は、車両のアクセル開度を検出するセンサであればどのようなセンサを用いてもよく、また、ヘッドレスト本体12の内部に設けるようにしてもよい。
ヘッドレスト本体12は、車両の乗員Aが着座するシート(図示せず)に対する角度が可変に設けられたシートバック14に対して支持されたヘッドレスト後部12a、及びヘッドレスト後部12aに対して最も近い位置である全閉位置11Aからヘッドレスト後部12aに対して最も離れた位置である全開位置11Bまでの所定範囲内で移動可能なヘッドレスト前部12bを備えている。なお、図1の例では、波線によって示されるヘッドレスト前部12bの位置が全閉位置11Aであり、実線によって示されるヘッドレスト前部12bの位置が全開位置11Bである。
ここで、ヘッドレスト本体12についてより詳細に説明する。ヘッドレスト本体12は、上述したように、車両の前方側のヘッドレスト前部12bと、後方側のヘッドレスト後部12aを備えており、内部にヘッドレスト前部12bを前後方向に駆動させるための駆動機構2を備えている。駆動機構2が駆動することにより、ヘッドレスト前部12bをヘッドレスト後部12aに対して車両の前後方向へ往復移動させ、乗員Aの頭部とヘッドレスト前部12bとの間の距離を制御する。より具体的には、乗員Aの頭部とヘッドレスト前部12bとの水平方向の距離であるバックセット(バックセットの大きさ)を制御する。
図2は駆動機構2の構造図の一例を示す。前後一対のベース21、22が左右一対のX状のリンク24で連結されている。一方のベース21が前面側のヘッドレスト前部12b内に結合され、他方のベース22が背面側のヘッドレスト後部12aに結合される。また、一対のリンク24は、それぞれ二つのリンク部材24a,24bからなり、リンク部材24a,24bの略中央部がピン29により回動可能に連結されている。リンク部材24a,24bの両端部は、両ベース21,22の両側に一体に設けられた側部21a,22aにそれぞれ連結されている。
一対のリンク部材24aは、前端部が軸26cにより相互に結合されている。軸26cの両端部は、ベース21の側部21aに形成された縦長のガイド孔21bにスライド可能に連結され、リンク部材24aの後端部はベース22の側部22aにピン25bによって回動可能に連結されている。
一方、一対のリンク24bは、前端部が軸26a、後端部が軸26bにより相互に結合されている。リンク24bの前端部は、ベース21の側部21aにピン25aによって回動可能に連結され、軸26bの両端部は、ベース22の側部22aに形成された縦長のガイド孔22bにスライド可能に連結されている。
背面側のベース22は、駆動機構2の駆動源である電動ユニット28を備えている。電動ユニット28のモータ28aはベース22の内側に取り付けられている。また、モータ28aの駆動軸は、ボールネジ部28bを介して軸26cに連結されている。このボールネジ部28bの機能により、モータ28aの正逆回転が軸26cの昇降動作に変換される。したがって、電動ユニット28の駆動制御に基づき、X状の両リンク24がパンタグラフのように作動し、ベース21がベース22に対して相対的に移動する。
なお、図2に示す駆動機構2は、ヘッドレスト前部12bを移動させるための機構の一例であり、ヘッドレスト前部12bをヘッドレスト後部12aに対して移動させる機構であればどのようなものを用いてもよい。
アクセルペダルストロークセンサ16は、車両の操作状態として、アクセルペダルの操作量を検出することにより車両のアクセル開度を検出し、検出したアクセル開度を示す検出信号をヘッドレスト制御ECU20に出力する。
シートバック角度センサ17は、鉛直方向に対するシートバック14の角度を検出するためのものであり、検出した角度を示す検出信号をヘッドレスト制御ECU20に出力する。なお、シートバック角度センサ17として、例えば、加速度センサ等を用いることができる。
ヘッドレスト位置検知センサ18は、上述したように、ヘッドレスト前部12bの位置を検出するためのものであり、検出した位置を示す検出信号をヘッドレスト制御ECU20に出力する。ヘッドレスト位置検知センサ18として、例えば、ポテンションメータ、リニアセンサ、ロータリエンコーダなどを用いることができる。
図3に示すように、ヘッドレスト制御ECU20には、アクセルペダルストロークセンサ16、シートバック角度センサ17、ヘッドレスト位置検知センサ18、イグニッションスイッチ5、及び駆動機構2(より詳細には駆動機構2のモータ28a)が接続されている。ヘッドレスト制御ECU20は、ROM(Read Only Memory)、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、及びI/O(入出力)ポートを備えている。これらROM、CPU、RAM、及びI/Oポートは互いにバスで接続されている。
記憶媒体(記憶手段)としてのROMには、OS等の基本プログラム、詳細を以下で説明する第1のヘッドレスト移動制御処理の処理ルーチンを実行するためのプログラム、及び各種情報が記憶されている。
CPUは、プログラムをROMから読み出して実行する。RAMには、各種データが一時的に記憶される。
I/Oポートには、アクセルペダルストロークセンサ16、ヘッドレスト位置検知センサ18、イグニッションスイッチ5、及び駆動機構2(より詳細には駆動機構2のモータ28a)が接続されている。なお、イグニッションスイッチ5は、ON(オン)の場合にはオンを示す信号を出力し、OFF(オフ)の場合にはオフを示す信号を出力する。
次にヘッドレスト制御ECU20のCPUが実行する第1のヘッドレスト移動制御処理の処理ルーチンについて、図4を参照して説明する。ここで、この第1のヘッドレスト移動制御処理は、図示しない電源からヘッドレスト制御ECU20に電力が供給され、イグニッションスイッチ5からの信号がオンを示す場合に所定時間間隔毎に実行される。なお、本第1のヘッドレスト移動制御処理の開始時では、ヘッドレスト前部12bの位置は、全閉位置11Aと全開位置11Bとの中間の位置に存在するものとする。
まず、ステップS100では、アクセルペダルストロークセンサ16からの検出信号を取り込むことにより、当該検出信号が示すアクセル開度を検出する。
次のステップS102では、車両の操作状態に基づいて、車両(自車両)に対して後続車両が後方から衝突する可能性があるか否かを予測する。より具体的には、ステップS102では、上記ステップS100で検出されたアクセル開度が所定値(例えば0)以下の場合に、車両に対して後続車両が後方から衝突する可能性があると予測し、当該アクセル開度が所定値より大きい場合に、車両に対して後続車両が後方から衝突する可能性がないと予測する。なお、ステップS102は、予測手段の一例である。
ステップS102で、車両に対して後続車両が後方から衝突する可能性があると予測された場合には、本第1のヘッドレスト移動制御処理を終了する。一方、ステップS102で、車両に対して後続車両が後方から衝突する可能性がないと予測された場合には、次のステップS104へ進む。
ステップS104では、バックセットが大きくなるようにヘッドレスト前部12bの位置を決定し、現在のヘッドレスト前部12bの位置からその決定された位置までの作動量を推定する。例えば、バックセットの大きさが、現在のバックセットの大きさに所定値α(例えば8mm)を加えた大きさとなるように作動量を推定する。なお、この場合には、作動量は所定値αである。また、現在のヘッドレスト前部12bの位置が、全閉位置11Aから所定値α以内の位置である場合には、現在のヘッドレスト前部12bの位置にかかわらず、ヘッドレスト前部12bの位置が全閉位置11Aとなるように作動量を推定してもよい。また、ステップS104で、常に、ヘッドレスト前部12bの位置が全閉位置11Aとなるように作動量を推定するようにしてもよい。
次のステップS106では、ヘッドレスト前部12bの位置の移動を制御してバックセットの大きさが最適な値となるように制御を行うための条件が満たされているか否かを判定する。このような判定として、例えば、ステップS106では、シートバック角度センサ17からの検出信号を取り込んでシートバック14の角度を検出し、シートバック14の角度が第1の所定値(例えば20度)未満である場合には、シートバック14が立ちすぎており、上記制御を行う必要がないため、上記条件が満たされていないと判定し、また、シートバック14の角度が第1の所定値より大きい第2の所定値(例えば28度)より大きい場合についても、シートバック14が寝すぎており、上記制御を行う必要がないため、上記条件が満たされていないと判定するとともに、シートバック14の角度が上記第1の所定値以上かつ上記第2の所定値未満の場合には、上記条件が満たされていると判定する。
なお、この判定方法以外にもステップS106では様々な判定方法がある。例えば、ステップS106では、検出されたシートバック14の角度の時系列データに基づいて、単位時間あたりのシートバック14の角度の変化が第3の所定値β以上であることが検出できた場合には、シートバック14の角度が上記第1の所定値以上かつ上記第2の所定値未満の場合であっても、上記条件が満たされていないと判定するようにしてもよい。これは、乗員Aがシートバック14に勢いよく接触したり、あるいは後部座席の乗員が車両に乗り込もうとしてシートバック14を掴んだりすることによって、シートバック14の角度が上記第1の所定値以上かつ上記第2の所定値未満となってしまった場合には、本来は上記制御を行う必要がないからである。また、ステップS106で、検出されたシートバック14の角度の時系列データに基づいて、単位時間あたりのシートバック14の角度の変化が第3の所定値β未満であることが検出でき、かつシートバック14の角度が上記第1の所定値以上かつ上記第2の所定値未満の場合には、上記条件が満たされていると判定するようにしてもよい。
ステップS106で、上記条件を満たしていると判定された場合には、次のステップS108へ進む。一方、ステップS106で、上記条件を満たしていないと判定された場合には、本第1のヘッドレスト移動制御処理を終了する。
ステップS108では、現在のヘッドレスト前部12bの位置から全閉位置11Aの方向への移動を開始する。より具体的には、ヘッドレスト前部12bが全閉位置11Aの方向への移動が開始されるように、モータ28aを制御する。これにより、ヘッドレスト前部12bが全閉位置11Aの方向へ移動し始める。
次のステップS110では、ヘッドレスト位置検知センサ18からの検出信号を取り込み、取り込んだ検出信号が示す位置が、上記ステップS104でバックセットが大きくなるように決定したヘッドレスト前部12bの位置と一致したか否かを判定する。
ステップS110で、取り込んだ検出信号が示す位置が、上記ステップS104でバックセットが大きくなるように決定したヘッドレスト前部12bの位置と一致したと判定された場合には次のステップS112へ進む。一方、ステップS110で、取り込んだ検出信号が示す位置が、上記ステップS104でバックセットが大きくなるように決定したヘッドレスト前部12bの位置と一致していないと判定された場合には、一致していると判定されるまで繰り返し当該判定の処理を行う。
ステップS112では、ヘッドレスト前部12bの移動が停止されるようにモータ28aを制御する。これにより、ヘッドレスト前部12bの移動が停止し、バックセットの大きさが適切な大きさとなる。すなわち、バックセットの大きさが大きくなる。そして、本第1のヘッドレスト移動制御処理を終了する。
以上、本第1のヘッドレスト移動制御処理によれば、ステップS102で後続車両が後方から衝突する可能性がないと予測された場合には、ステップS102で後続車両が後方から衝突する可能性があると予測された場合におけるバックセットの大きさに比べて、バックセットが大きくなるようにヘッドレスト前部12bの位置が制御される。すなわち、後続車両が後方から衝突する可能性があると予測された場合には、後続車両が後方から衝突する可能性がないと予測された場合におけるバックセットの大きさに比べて、バックセットが小さくなるようにヘッドレスト前部12bの位置が制御される。このように本実施の形態によれば、レーダーなどの後続車両を検出するための検出手段を用いずに、後突される可能性があるか否かを予測し、予測結果に応じてバックセットの大きさを適切にすることができる。
[第2の実施の形態]
次に第2の実施の形態のヘッドレスト装置10´について説明する。なお、第1の実施の形態と同様の構成及び処理については同一の符号を付して説明を省略する。
第1の実施の形態のヘッドレスト装置10と、第2の実施の形態のヘッドレスト装置10´とで異なる点は、図5に示すように、第2の実施の形態のヘッドレス装置10´は、車両の走行状態として車両の速度を検出する車速センサ50を備えた点、及びヘッドレスト制御ECU20のROMには、詳細を以下で説明する第2のヘッドレスト移動制御処理の処理ルーチンを実行するためのプログラムが記憶されている点である。
車速センサ50は、車両の走行状態として車両の速度を検出し、検出した速度を示す検出信号をヘッドレスト制御ECU20に出力する。
次にヘッドレスト制御ECU20のCPUが実行する第2のヘッドレスト移動制御処理の処理ルーチンについて、図6を参照して説明する。ここで、この第2のヘッドレスト移動制御処理は、図示しない電源からヘッドレスト制御ECU20に電力が供給され、イグニッションスイッチ5からの信号がオンを示す場合に所定時間間隔毎に実行される。なお、本第2のヘッドレスト移動制御処理の開始時では、ヘッドレスト前部12bの位置は、全閉位置11Aと全開位置11Bとの中間の位置に存在するものとする。
まず、ステップS200では、車速センサ50からの検出信号を1秒間隔で所定時間(例えば20秒間)取り込むことにより、当該検出信号の各々が示す車両の速度を検出する。これにより、ステップS200では、1秒間隔で所定時間の間の車両の速度が検出される。
次のステップS202では、車両の走行状態に基づいて、車両(自車両)に対して後続車両が後方から衝突する可能性があるか否かを予測する。より具体的には、ステップS202では、上記ステップS200で検出された車両の速度が所定範囲(例えば、80km/h〜100km/hの範囲)内である状態が上記所定時間継続した場合には、車両に対して後続車両が後方から衝突する可能性がないと予測し、車両の速度が上記所定範囲外となる速度が検出されたか、または車両の速度が上記所定範囲内である状態が上記所定時間継続していない場合には、車両に対して後続車両が後方から衝突する可能性があると予測する。なお、ステップS202は、予測手段の一例である。
ステップS202で、車両に対して後続車両が後方から衝突する可能性があると予測された場合には、本第2のヘッドレスト移動制御処理を終了する。一方、ステップS202で、車両に対して後続車両が後方から衝突する可能性がないと予測された場合には、次のステップS104へ進み、以下、上記第1の実施の形態と同様の処理を行って、本第2のヘッドレスト移動制御処理を終了する。
以上、本第2のヘッドレスト移動制御処理によれば、ステップS202で後続車両が後方から衝突する可能性がないと予測された場合には、ステップS202で後続車両が後方から衝突する可能性があると予測された場合におけるバックセットの大きさに比べて、バックセットが大きくなるようにヘッドレスト前部12bの位置が制御される。すなわち、後続車両が後方から衝突する可能性があると予測された場合には、後続車両が後方から衝突する可能性がないと予測された場合におけるバックセットの大きさに比べて、バックセットが小さくなるようにヘッドレスト前部12bの位置が制御される。このように本実施の形態によれば、レーダーなどの後続車両を検出するための検出手段を用いずに、後突される可能性があるか否かを予測し、予測結果に応じてバックセットの大きさを適切にすることができる。
[第3の実施の形態]
次に第3の実施の形態のヘッドレスト装置11について説明する。なお、第1の実施の形態及び第2の実施の形態と同様の構成及び処理については同一の符号を付して説明を省略する。
第1の実施の形態のヘッドレスト装置10及び第2の実施の形態のヘッドレスト装置10´と、第3の実施の形態のヘッドレスト装置11とで異なる点は、図7に示すように、第3の実施の形態のヘッドレス装置11は、車両の操作状態として車両のブレーキペダルの操作量を検出するブレーキペダルストロークセンサ51を備えた点、及びヘッドレスト制御ECU20のROMには、詳細を以下で説明する第3のヘッドレスト移動制御処理の処理ルーチンを実行するためのプログラムや、詳細を以下で説明する「バックセットが所定値となるように予め定められた各角度に対応するヘッドレスト前部12bの全閉位置11Aを基準とした位置」の情報が記憶されている点である。
ここで、図8(A)、図8(B)にシートバック14の角度(いわゆるリクライニング角度であり、本実施の形態では鉛直方向に対するシートバック14の角度)と、バックセットの大きさとの関係の一例を示す。図8に示すように、シートバック14の角度が変化すると、バックセットの大きさも変化することが分かる。そこで、本実施の形態では、シートバック14の角度が変化してもバックセットの大きさが適切な大きさ(所定値、目標値)のまま変わらないように、シートバック14の角度に応じて移動させるヘッドレスト前部12bの移動量(作動量)をROMに記憶している。すなわち、ROMには、バックセットが所定値となるように予め定められた各角度に対応するヘッドレスト前部12bの移動量が記憶されている。なお、この移動量は、全閉位置11Aを基準(0)としたときのヘッドレスト前部12bの位置を示す情報でもある。ここで、図9(A)、図9(B)にその移動量の一例を示す。なお、図9(A)、図9(B)には、適切なセットバックの大きさ(所定値、目標値)を35mmとした場合におけるシートバック14の各角度に対応する移動量の一例が示されている。ここで、この移動量は、全閉位置11Aからのヘッドレスト前部12bの全開位置11Bの方向への移動量(全閉位置11Aを基準とした位置を示す情報)を示している。また、本実施の形態では、シートバック14が立ちすぎている場合(図10の例では、シートバック14の角度が20度未満の場合)や、シートバック14が寝すぎている場合(図10の例では、シートバック14の角度が28度より大きい場合)には、ヘッドレスト前部12bを所定値に保つ制御を行わないため、それらの各場合における移動量についてはROMには記憶していない。これにより、記憶手段としてのROMの資源を有効活用できる。
ブレーキペダルストロークセンサ51は、車両の操作状態として車両のブレーキペダルの操作量を検出し、検出したブレーキペダルの操作量を示す検出信号をヘッドレスト制御ECU20に出力する。
次にヘッドレスト制御ECU20のCPUが実行する第3のヘッドレスト移動制御処理の処理ルーチンについて、図11を参照して説明する。ここで、この第3のヘッドレスト移動制御処理は、図示しない電源からヘッドレスト制御ECU20に電力が供給され、イグニッションスイッチ5からの信号がオンを示す場合に所定時間間隔毎に実行される。なお、本第3のヘッドレスト移動制御処理の開始時では、ヘッドレスト前部12bの位置は、全閉位置11Aと全開位置11Bとの中間の位置に存在するものとする。
まず、ステップS300では、シートバック角度センサ17から検出信号を取り込み、シートバック14の角度を検出する。
次のステップS302では、ROMに記憶された「バックセットが所定値となるように予め定められた各角度に対応するヘッドレスト前部12bの全閉位置11Aを基準とした位置」の情報から、上記ステップS300で検出された角度に対応するヘッドレスト前部12bの位置を取得することにより、ヘッドレスト前部12bの位置を推定する。
次のステップS304では、ブレーキペダルストロークセンサ51から検出信号を取り込み、車両の操作状態として車両のブレーキペダルの操作量を検出する。
次のステップS106では、第1の実施の形態及び第2の実施の形態と同様に、ヘッドレスト前部12bの位置の移動を制御してバックセットの大きさが最適な値となるように制御を行うための条件が満たされているか否かを判定する。
ステップS106で、上記条件を満たしていると判定された場合には、次のステップS306へ進む。一方、ステップS106で、上記条件を満たしていないと判定された場合には、本第3のヘッドレスト移動制御処理を終了する。
ステップS306では、車両の操作状態に基づいて、車両に対して後続車両が後方から衝突する可能性があるか否かを予測する。より具体的には、ステップS306では、上記ステップS304で検出されたブレーキペダルの操作量が所定値(例えば5cm)以上の場合に、車両に対して後続車両が後方から衝突する可能性があると予測し、当該ブレーキペダルの操作量が当該所定値未満の場合に、車両に対して後続車両が後方から衝突する可能性がないと予測する。なお、ステップS306は、予測手段の一例である。
ステップS306で、車両に対して後続車両が後方から衝突する可能性がないと予測された場合には、次のステップS308に進む。ステップS308では、ヘッドレスト前部12bの位置が、上記ステップS302で推定された位置となるように、ヘッドレスト前部12bの移動を開始する。より具体的には、モータ28aを制御することにより、ヘッドレスト前部12bの位置が、上記ステップS302で推定された位置へくるように、ヘッドレスト前部12bの移動を開始させる。このときヘッドレスト前部12bの移動速度が第1の速度F(mm/s)となるようにモータ28aを制御する。そして、ステップS314へ進む。
一方、ステップS306で、車両に対して後続車両が後方から衝突する可能性があると予測された場合には、次のステップS310に進む。ステップS310では、上記ステップ302で推定された位置よりもバックセットが小さくなる位置を推定する。次のステップS312では、ヘッドレスト前部12bの位置が、上記ステップS310で推定された位置となるように、ヘッドレスト前部12bの移動を開始する。より具体的には、モータ28aを制御することにより、ヘッドレスト前部12bの位置が、上記ステップS310で推定された位置へくるように、ヘッドレスト前部12bの移動を開始させる。このときヘッドレスト前部12bの移動速度が上記第1の速度F(mm/s)よりも速い速度である第2の速度F´(mm/s)となるようにモータ28aを制御する。そして、ステップS314へ進む。
ステップS314では、ヘッドレスト位置検知センサ18からの検出信号を取り込み、取り込んだ検出信号が示す位置が、上記ステップS302またはS310で推定したヘッドレスト前部12bの位置と一致したか否かを判定する。
ステップS314で、取り込んだ検出信号が示す位置が、上記ステップS302またはS310で推定したヘッドレスト前部12bの位置と一致したと判定された場合には次のステップS112へ進む。一方、ステップS314で、取り込んだ検出信号が示す位置が、上記ステップS302またはS310で推定したヘッドレスト前部12bの位置と一致していないと判定された場合には、一致していると判定されるまで繰り返し当該判定の処理を行う。
ステップS112では、ヘッドレスト前部12bの移動が停止されるようにモータ28aを制御する。これにより、ヘッドレスト前部12bの移動が停止し、バックセットの大きさが適切な大きさとなる。そして、本第3のヘッドレスト移動制御処理を終了する。
以上、本第3のヘッドレスト移動制御処理によれば、ステップS306で後続車両が後方から衝突する可能性がないと予測された場合には、ステップS300で検出された角度に基づいて、バックセットが所定値となるようにヘッドレスト前部12bの位置が制御され、また、ステップS306で後続車両が後方から衝突する可能性があると予測された場合には、バックセットが当該所定値より小さくなるように、かつヘッドレスト前部12bの移動が、ステップS306で後続車両が後方から衝突する可能性がないと予測された場合に移動される速度F(mm/s)に比べて速い速度F´(mm/s)で行われるように制御される。このように本実施の形態によれば、レーダーなどの後続車両を検出するための検出手段を用いずに、後突される可能性があるか否かを予測し、予測結果に応じてバックセットの大きさを適切にすることができる。
なお、ステップS306で、車両に対して後続車両が後方から衝突する可能性があると予測された場合に、上記ステップS310で、上記ステップ302で推定された位置よりもバックセットが小さくなる位置として全開位置11Bを推定してもよい。また、ヘッドレスト前部12b内に圧力センサを設けておき、上記ステップS310で全開位置11Bの方向へヘッドレスト前部12bの移動を開始して、S312でこの圧力センサが乗員Aの頭部に接触して、圧力センサから出力される信号が示す圧力が所定値以上となったか否かを判定し、肯定判定の場合(圧力が所定値以上となったと判定された場合)には、乗員の頭部に接触していると判定してステップS314へ進み、否定判定の場合は、肯定判定されるまで当該判定の処理を繰り返し行うようにしてもよい。
また、各実施の形態では、適切なバックセットの大きさ(所定値)として35mmの例を挙げて説明したが、適切なバックセットの大きさはこれに限られない。例えば、32mm、37mmなど様々な値が考えられる。
また、各実施の形態では、鉛直方向に対するシートバック14の角度や鉛直方向に対する車両の床面の角度を検出する例について説明したが、本発明はこれに限られない。例えば所定方向(例えば水平方向)に対するシートバック14の角度や車両の床面の角度を検出するようにしてもよい。
また、シートバック角度センサ17、ヘッドレスト位置検知センサ18、ヘッドレスト制御ECU20の各々の配置位置は図示した位置に限られない。
2 駆動機構
5 イグニッションスイッチ
10 ヘッドレスト装置
12 ヘッドレスト本体
12a ヘッドレスト後部
12b ヘッドレスト前部
14 シートバック
16 アクセルペダルストロークセンサ
17 シートバック角度センサ
18 ヘッドレスト位置検知センサ
20 ヘッドレスト制御ECU

Claims (7)

  1. 車両の乗員が着座するシートに対して設けられたシートバックに対して支持されたヘッドレスト後部、及び前記ヘッドレスト後部に対して最も近い位置である全閉位置から前記ヘッドレスト後部に対して最も離れた位置である全開位置までの所定範囲内で移動可能なヘッドレスト前部を備えたヘッドレスト本体と、
    前記車両の走行状態又は操作状態を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出された前記車両の走行状態又は操作状態に基づいて、前記車両に対して後続車両が後方から衝突する可能性があるか否かを予測する予測手段と、
    前記予測手段によって前記可能性があると予測された場合には、前記予測手段によって前記可能性がないと予測された場合における前記乗員の頭部と前記ヘッドレスト前部との水平方向の距離であるバックセットに比べて前記バックセットが小さくなるように前記ヘッドレスト前部の位置の移動を制御する制御手段と、
    を備えたヘッドレスト装置。
  2. 前記制御手段は、前記予測手段によって後続車両が後方から衝突する可能性がないと予測された場合には、前記予測手段によって前記可能性があると予測された場合における前記バックセットに比べて前記バックセットが大きくなるように前記ヘッドレスト前部の位置を制御する請求項1記載のヘッドレスト装置。
  3. 前記検出手段は、前記車両の操作状態として前記車両のアクセル開度を検出し、
    前記予測手段は、前記車両のアクセル開度が所定値以下の場合に、前記車両に対して後続車両が後方から衝突する可能性があると予測し、前記車両のアクセル開度が前記所定値より大きい場合に、前記車両に対して後続車両が後方から衝突する可能性がないと予測する請求項1または請求項2記載のヘッドレスト装置。
  4. 前記検出手段は、前記車両の走行状態として前記車両の速度を検出し、
    前記予測手段は、前記車両の速度が所定範囲内である状態が所定時間継続した場合には、前記車両に対して後続車両が後方から衝突する可能性がないと予測し、前記車両の速度が前記所定範囲外であるか、又は前記車両の速度が前記所定範囲内である状態が前記所定時間継続していない場合には、前記車両に対して後続車両が後方から衝突する可能性があると予測する請求項1又は請求項2記載のヘッドレスト装置。
  5. 前記シートバックは、前記シートに対する角度が可変に設けられ、
    前記シートバックの角度を検出する角度検出手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記予測手段によって後続車両が後方から衝突する可能性がないと予測された場合には、前記角度検出手段によって検出された角度に基づいて、前記バックセットが所定値となるように、前記ヘッドレスト前部の位置を制御すると共に、前記予測手段によって後続車両が後方から衝突する可能性があると予測された場合には、前記バックセットが前記所定値より小さくなるように、かつ前記ヘッドレスト前部の移動が前記予測手段によって後続車両が後方から衝突する可能性がないと予測された場合に移動される速度に比べて早い速度で行われるように制御する請求項1記載のヘッドレスト装置。
  6. 前記検出手段は、前記車両の操作状態として前記車両のブレーキペダルの操作量を検出し、
    前記予測手段は、前記車両のブレーキペダルの操作量が所定操作量以上の場合に、前記車両に対して後続車両が後方から衝突する可能性があると予測し、前記車両のブレーキペダルの操作量が前記所定操作量未満の場合に、前記車両に対して後続車両が後方から衝突する可能性がないと予測する請求項1または請求項5記載のヘッドレスト装置。
  7. 前記制御手段は、前記予測手段によって後続車両が後方から衝突する可能性があると予測された場合に、前記ヘッドレスト前部を前記全開位置または前記乗員の頭部に接触する位置まで移動させるように制御する請求項5または請求項6記載のヘッドレスト装置。
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