JP2011206295A - シート材及びこのシート材を用いた車両用シート及びリカバーシート - Google Patents

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Abstract

【課題】バケットタイプの車両用シートに適用した場合でも簡単な構成で車両用シートの窪みにフィットして高級感を損なうことがないシート材及びこのシート材を用いた車両用シート又はリカバーシートを提供する。また、環境保護や加水分解による異臭やカビの発生といった問題が生じることがなく、且つ縫製によるシート材のちじみや皺の発生も生じることがなく、剛性に優れ、製造時間や部材低減に伴う製造コストの抑制をすることができるシート材及びこのシート材を用いた車両用シート又はリカバーシートを提供する。
【解決手段】取付対象の形状に応じて立体裁断された複数の布地50を縫製してなるシート材11,21において、前記複数の布地50が縫製された縫合線30に沿って延在する形状復元部材を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、シート材に関するものであり、具体的には、自動車等の車両に用いられる車両用シートの表皮または車両用シートを被覆するリカバーシートに用いられるシート材に関するものである。
従来より、車両用シートの表皮または車両用シートを被覆するリカバーシートには、種々のシート材が用いられている。ここで、表皮とは、複数の布地を所定の形状に裁断及び縫製して、車両用シートの外表面に縫い付けて取り付けられたり、ステープラ針をタッカーなどで打ち付けて取付けられたり、ホックリングやJフックなど公知の取付手段で取り付けられたシート材からなる部材をいい、リカバーシートとは、前記表皮の化粧用または汚れ防止などの目的で表皮を被覆するように取付けられるシート材からなる部材をいう。
また、この表皮及びリカバーシートに用いられるシート材の布地は、表地に裏地を縫い合わせて形成しており、総合ミシンなどの通常のミシンを用いて縫製を行った場合、ミシン針の昇降運動に伴ってシート材がミシン針の昇降方向に撓みが生じる。このようにシート材に撓みが生じた状態で縫製を行うと、布地のちじみや皺が生じ、車両用シートの外観が悪くなるといった問題があった。この問題を解決するために、図12に示すように、表地151の裏側に高発泡した軟質ウレタンなどの弾性を有するワディング材153を設け、さらに裏地152を設けて表地151と裏地152とでワディング材153を挟み込んだ三層構造としたシート材が広く用いられている。このように従来のシート材は、ワディング材153を備えるので、ミシン針60の昇降運動によって生じた表地のちじみや皺をワディング材153の弾性力によって除去することができる。さらに、ワディング材153はミシンとの摩擦が大きいことにより、ミシンによる自動縫製を行った場合の円滑な布送りを阻害するため、これを防止するために、さらに裏地152を設けてミシンによる自動縫製における円滑な布送りを実現していた。
このように、従来から広く用いられていた三層構造のシート材は、ワディング材にウレタンを用いているので、製造時に二酸化炭素を排出し、環境保護の観点から重大な問題を生じる。また、経年使用によりウレタンが加水分解し異臭やカビの発生を生じるといった問題があった。さらに、ウレタンが熱可塑性でないためにリサイクルが困難であり、廃材として処理するにあたり産業廃棄物として容易に処理することができないといった問題があった。
さらに、ワディング材を用いないシート材として特許文献1に記載されたシート材が知られている。特許文献1に記載されたシート材は、ワディング材を用いずに、表地と芯地とを接着剤を介して貼着された二層構造に構成されている。
このように二層構造のシート材は、ウレタンなどからなるワディング材を備えていないので、シート材の製造及び廃棄に伴う環境保護の問題や、加水分解による異臭やカビの発生などといった問題を生じることがなく、且つ、表地と芯地とを接着剤を介して貼着しているので、縫製によるちじみや皺の発生といった問題も生じることがなかった。
特開2010−17309号公報
しかし、特許文献1に記載された二層構造のシート材は、製造時に接着剤の乾燥時間が必要となるため、製造工数がかかり製造コストを抑制することができず、さらに経年使用により接着剤の剥がれが生じる可能性があった。また、車両用シートに着座する乗員の身体を左右方向に保持するために、シートの左右端が盛り上がったサポート部を設け、車両用シートの外表面に窪みを有する形状とした所謂バケットタイプのシートの場合、シート材が所定の張力を加えて車両用シートに取り付けられるため、車両用シートの窪みからシート材が浮き上がってしまい、シート材が車両用シートにフィットせず、外観に悪影響を与え高級感を損なうという問題があった。
また従来は、車両用シートの表皮としてシート材を用いる場合には、図13に示すようにクッション材108とサポート部108aとの間にホックリング160を設け、表皮113をホックリング160に係合させて上述したシート材の浮き上がりを防止していた。また、他の構造として、図14に示すように、クッション材108´とサポート部108a´とを別部材で構成し、クッション材108´とサポート部108a´とで表皮113を挟み込んで取付けていた。なお、図13及び14に示すように、表皮113の端部は車両用シートの裏側など目立たない箇所にタッカーなどによってステープラ針161が打ち込まれて車両用シートに取付固定されている。このように車両用シートの表皮113は、複雑な構造及び方法で取り付けられているため、表皮113の損傷や使用者の好みに応じて容易に表皮113を交換することができず、このような表皮113の交換を行う場合、交換に伴う取付コストを抑制することが難しいといった問題があった。
本発明は、上記課題を解決するために成されたものであって、バケットタイプの車両用シートに適用した場合でも簡単な構成で車両用シートの窪みにフィットして高級感を損なうことがないシート材及びこのシート材を用いた車両用シート又はリカバーシートを提供することを目的とする。
また、本発明は、環境保護や加水分解による異臭やカビの発生といった問題が生じることがなく、且つ縫製によるシート材のちじみや皺の発生も生じることがなく、剛性に優れ、製造時間や部材低減に伴う製造コストの抑制をすることができるシート材及びこのシート材を用いた車両用シート又はリカバーシートを提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明に係るシート材は、取付対象の形状に応じて立体裁断された複数の布地を縫製してなるシート材において、前記布地が縫製された縫合線に沿って延在する形状復元部材を備えたことを特徴とする。
また、本発明に係るシート材において、前記形状復元部材は、前記取付対象表面の凹凸形状に応じた形状に形成されており、伸張または屈曲されることにより前記凹凸形状に応じた形状に復元される復元力を有すると好適である。
さらに、本発明に係るシート材において、前記形状復元部材は、前記縫合線に沿って延在する復元作用部と、前記復元作用部の一端から前記縫合線と交差する方向に延在する縫合部とを備えると好適である。
またさらに、本発明に係るシート材において、前記復元作用部は、略円柱状に形成され、前記縫合部は、前記復元作用部の軸方向断面における接線方向に延在していると好適である。
また、本発明に係るシート材において、前記復元作用部は、前記布地の縫製と同時に縫合されると好適である。
さらに、本発明に係るシート材において、前記布地は、表地と裏地とからなる二層構造に形成され、前記表地と前記裏地を縫製する縫製工程において、縫製によって生じるちじみを除去するちじみ除去工程を更に備えると好適である。
またさらに、本発明に係るシート材において、前記ちじみ除去工程は、前記布地の送り方向に沿ってミシン針が移動可能な針送り方式ミシンを用いると好適である。
またさらに、本発明に係るシート材は、前記ちじみ除去工程は、前記布地の送り方向に沿って引張力を加える引張手段を備えると好適である。
また、本発明に係るリカバーシートは、車両用シートに被覆するリカバーシートにおいて、請求項1から8のいずれか1項に記載のシート材が用いられると好適である。
さらに、本発明に係る車両用シートは、車両用シートにおいて、前記車両用シートの表皮は、請求項1から8のいずれか1項に記載のシート材が用いられると好適である。
本発明によれば、複数の布地が縫製された縫合線に沿って延在する形状復元部材を備えているので、形状復元部の復元力によってシート材が車両用シートの窪みにフィットすることができ、車両用シートの外観を損なわずに高級感を醸し出すことができる。さらに、ホックリングやJフックを用いることなく車両用シートの窪みにフィットすることができるので、容易にシート材を張り替えることができるので、コストを抑制することができると共にシート材の張替えの利便性を向上することができる。
また、本発明に係るシート材及びこのシート材を用いた車両用シートまたはリカバーシートは、ワディング材を備えない二層構造となっているので、環境保護の問題が生じることがなく、加水分解による異臭やカビの発生といった問題も生じない。また、本発明に係るシート材に用いられる布地は、縫製工程において、ちじみ除去工程を備えるので、縫製によるちじみや皺の発生を生じることがなく、さらに、縫製によるシート材の剛性向上を図ることもできる。
第1の実施形態に係るリカバーシートが取り付けられる車両用シートを示す斜視図である。 第1の実施形態に係るリカバーシートが取り付けられる車両用シートの構造を説明するための分解斜視図である。 第1の実施形態に係るリカバーシートを示す斜視図である。 第1の実施形態に係るリカバーシートの形状復元部材を示す斜視図である。 第1の実施形態に係るリカバーシートの縫合部を示す図である。 第1の実施形態に係るリカバーシートの背もたれ側の取り付け状態を説明するための縫合線に沿った長手方向断面図である。 第1の実施形態に係るリカバーシートの背もたれ側の取り付け状態を説明するための幅方向断面図である。 第1の実施形態に係るリカバーシートの着座側の取り付け状態を説明するための縫合線に沿った長手方向断面図である。 第1の実施形態に係るリカバーシートに用いられるシート材の構造を説明するための図である。 第2の実施形態に係る車両用シートを説明するための図である。 第2の実施形態に係る車両用シートの表皮の取付状態を説明するための幅方向断面図である。 従来のシート材の構造を説明するための図である。 従来の車両用シートの表皮の取付方法を説明するための図である。 従来の車両用シートの表皮の取付方法を説明するための図である。
以下、本発明に係るシート材及びこのシート材を用いた車両用シートまたはリカバーシートについて図面を参照しつつ説明する。なお、以下の実施の形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係るリカバーシートが取り付けられる車両用シートを示す斜視図であり、図2は、第1の実施形態に係るリカバーシートが取り付けられる車両用シートの構造を説明するための分解斜視図であり、図3は、第1の実施形態に係るリカバーシートを示す斜視図であり、図4は、第1の実施形態に係るリカバーシートの形状復元部材を示す斜視図であり、図5は、第1の実施形態に係るリカバーシートの縫合部を示す図であり、図6は、第1の実施形態に係るリカバーシートの背もたれ側の取り付け状態を説明するための縫合線に沿った長手方向断面図であり、図7は、第1の実施形態に係るリカバーシートの背もたれ側の取り付け状態を説明するための幅方向断面図であり、図8は、第1の実施形態に係るリカバーシートの着座側の取り付け状態を説明するための縫合線に沿った長手方向断面図であり、図9は、第1の実施形態に係るリカバーシートに用いられるシート材の構造を説明するための図である。
まず、本実施形態に係るリカバーシート11,21を取り付ける車両用シート1について図1及び2を参照して説明する。図1に示すように、車両用シート1は、背もたれ部10と着座部20と図示しないヘッドレスト部とを備えており、背もたれ部10は、リクライニング機構7を介して着座部20の一端から着座部20に着座した乗員の背面に対向して延在するように取り付けられており、着座部20に対してリクライニング調整可能に取り付けられている。
また、背もたれ部10及び着座部20は、車両用シート1に着座する乗員の身体を左右方向に保持することができるように、幅方向の両端部が盛り上がった形状に形成されたサポート部10a,20aを備えており、その外表面は表皮13,23が所定の張力を付与されて取り付けられている。このように、サポート部10a,20aが形成されることにより、車両用シート1は、外表面に窪みを有するバケットタイプのシートに形成されている。
また、図2に示すように、車両用シート1は、ヘッドレスト取付部6が取り付けられた背もたれ側フレーム3と、着座側フレーム4とサイドフレーム5とからなるフレーム2にクッション材8,9を取り付けて構成されている。背もたれ側フレーム3,着座側フレーム4はそれぞれ金属パイプの略矩形環状枠であり、サイドフレーム5の間に架け渡されて取り付けられている。
クッション材8,9は、上述したサポート部10a,20aの形状を形成するために同様の形状を有するサポート部8a,9aを備えており、ポリプロピレンビーズ発泡体、ポリエチレンビーズ発泡体、ポリプロピレン発泡体、ポリエチレン発泡体、アクリロニトリル/スチレン樹脂発泡体、エチレン酢酸ビニル共重合樹脂及びウレタンフォーム材などの弾力性を有する発泡体を立体成形することによって形成されている。
なお、背もたれ側フレーム3と着座側フレーム4とは、リクライニング機構7を介してリクライニング調整自在に取り付けられており、サイドフレーム5が車室内床面にシートレールなどからなる乗車位置調整機構を介して取り付けられることで、車両用シート1は、車室の前後方向に沿って移動可能に取り付けられ、乗員の乗車姿勢を調整することができる。
次に、本実施形態に係るリカバーシート11,21について図3から5を参照して説明する。図3に示すように、本実施形態に係るリカバーシート11,21は、背もたれ部10及び着座部20の形状に応じて立体裁断された複数の布地50を縫製して形成されている。このように、立体裁断された複数の布地50を縫製することで、背もたれ部10及び着座部20を被覆することができるように略袋状に形成されている。また、図4に示すように、リカバーシート11,21は、複数の布地50を縫製したことにより、これらの布地50が縫合された境界には縫合線が形成されており、この縫合線のうち、車両用シート1のサポート部10a,20aの起点に位置し且つ、背もたれ部10及び着座部20の長手方向に延設した縫合線30には、形状復元部材40が縫合されている。
なお、図3に示すように、背もたれ側のリカバーシート11は、袋状の開口端部に背もたれ部10に被覆するための取り付け手段としてのチャック12が取り付けられており、着座側のリカバーシートには、袋状の開口端部にJフック22が取り付けられている。
次に形状復元手段40について図5を参照して説明する。形状復元部材40は長手方向に延在して形成された復元作用部41と、この復元作用部41の軸方向断面における接線方向に延在する縫合部42とを備えている。形状復元部材40は、所定の弾性力を有するポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂等によって形成されている。さらに、形状復元部材40は、車両用シート1の表面の窪みやサポート部10a,20aなどによる凹凸形状に応じた形状に湾曲して形成されていることから、形状復元部材40が伸張または屈曲されることにより変形した場合に、変形前の所定の形状に復元する復元力を有している。
なお、復元作用部41は、長手方向に沿った軸線を有する円柱状に形成されており、この丸断面を有する形状により復元作用部41の断面二次係数が上がり、曲げモーメントや曲げ剛性を高くすることができ、より強力な復元力を発揮することができる。また、縫合部42は、形状復元部材40を布地50に縫い付ける際の縫い代として機能するので、長手方向に連続して形成される必要はなく、適当な間隔を持って不連続に延在しても構わない。このように縫合部42を不連続に延在させると、形状復元部材40の湾曲形状のうち特に湾曲が大きい部位で縫合部42が撓み、復元作用部41の復元力を阻害するといった場合に、縫合部42の撓みを不連続部で吸収することができ、撓みを発生させることなく復元作用部41の復元力を有効に作用させることができる。また、このような撓みが発生した場合でも、例えば当該部位における復元作用部41の径を調整することで、局部的に断面二次係数を調整して復元力を調整するといったことなく、縫合部42に切欠を形成して不連続に形成するだけで必要な復元力を生じるように調整することもできる。
さらに、形状復元部材40は、原料である樹脂材を直線状に射出成形した後、加熱することにより車両用シート1の凹凸形状に応じた形状に湾曲させ、その状態で冷却することで湾曲形状に形成している。また、湾曲形状に形成した金型に原料である樹脂材を所定の形状に射出成形して湾曲形状を形成することもできる。
次に、図6から8を参照して本実施形態に係るリカバーシート11,21の取付方法について説明する。図6に示すように、略袋状に形成された背もたれ側のリカバーシート11は、背もたれ部10を被覆して取り付けられ、開口端部に取り付けられたチャック12によって開口端部を閉じることによって長手方向L1に所定の張力を付与されて取り付けられている。このリカバーシート11の取り付けによって、縫合線30に沿って縫い付けられた形状復元部材40は、長手方向L1に伸張されて変形する。上述したように形状復元部材40は変形前の所定の形状に復元する復元力F1を有しているので、この復元力F1によってリカバーシート11は背もたれ部10の窪みに沿って取り付けることができ、当該窪みにおいてリカバーシート11の浮き上がりを防止し、車両用シート1の外観を損なうことなく高級感を醸し出すことができる。
また、図7に示すように、車両用シート1の幅方向にあっては、形状復元部材40が背もたれ部10とサポート部10aの間の窪みに食い込むように保持されるので、リカバーシート11が幅方向に位置ズレを起こすこともない。
さらに、図8に示すように、本実施形態に係る着座側のリカバーシート21は、着座部20の一端に開口端部を係合させると共に、他端にJフック22を係止して長手方向L2に所定の張力を付与されて取り付けられている。従って、着座側のリカバーシート21は、背もたれ側のリカバーシート11と同様に復元力F2によって着座部20の窪みに沿って取り付けることができ、着座側のリカバーシート21の浮き上がりを防止し、車両用シート1の外観を損なうことなく高級感を醸し出すことができる。さらに、このように取り付けると、着座部20の下方に配設されるシートレール等と干渉することなく容易に着座側のリカバーシート21を取り付けることができ、車両用シート1の乗車位置調整機構を阻害することもない。なお、背もたれ側のリカバーシート11と同様に、着座側のリカバーシート21は、車両用シート1の幅方向で窪みに食い込むように保持されるので、幅方向に位置ズレを起こすことない。
次に、図9を参照して、本実施形態に係るリカバーシート11,21に用いられる布地50について説明する。図9に示すように、本実施形態に係るリカバーシート11,21に用いられる布地50は、リカバーシート11,21の外表面を形成する化粧面を有する表地51と、表地51よりも弾力性を有する裏地52とからなり、表地51と裏地52とをポリエステル系樹脂からなる糸で縫い合わせることで、二層構造に形成されている。表地51と裏地52とはともにポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂によって形成されている。このように、本実施形態に係るリカバーシート11,21は、形状復元部材40も含め、全て熱可塑性のポリエステル系樹脂によって形成されているので、一括でペレット状に処理することができ、再生利用が容易で、産業廃棄物の処理から生ずる環境問題も生じない。
また、表地51と裏地52を縫製する縫製工程において、ちじみ除去工程を備えている。ちじみ除去工程は、押さえ61を固定した上で、ミシン針60が表地51と裏地52とを送り方向Xに送る送り歯と共に前後に移動可能に設けられた針送り方式ミシンを用いて縫製される。このようにミシン針60と送り歯が共に移動する針送り方式ミシンを用いると送りにくい布地等でも縫製にズレが生じることがないため、布地50のちじみや皺の発生を防止することができる。
なお、ちじみ除去工程は、縫製工程を通常の総合ミシンで行う場合には、布地50を送り方向Xに向かって引張る引張り手段を用いながら縫製を行うことで、布地50にちじみや皺を生じることなく縫製を行うことができる。
このように、本実施形態に係るリカバーシート11,21に用いられる布地50は、表地51と裏地52との縫製工程において、ちじみ除去工程を備えているので、従来の三層構造のシート材に用いられていたワディング材を用いることなく、ちじみや皺の発生を防ぐことができるので、ワディング材の削減に伴うコストの抑制を実現することができる。また、表地51と裏地52とを糸で縫合して二層構造としているので、剛性が高く、表地51と裏地52との剥がれやズレといった問題も生じない。
以上説明した第1の実施形態に係るリカバーシート11,21は、本発明に係るシート材をリカバーシート11,21として用いた場合について説明した。しかし、本発明に係るシート材は、車両用シートの表皮として用いることも可能である。そこで、次に本発明のシート材を車両用シートの表皮として用いた場合について説明する。なお、第2の実施形態に係る車両用シートにおいて、上述したリカバーシートで説明した部材と同様の部材については、図中に同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
[第2の実施形態]
図10は、第2の実施形態に係る車両用シートを説明するための図であり、図11は、第2の実施形態に係る車両用シートの表皮の取付状態を説明するための幅方向断面図である。
図10に示すように、第2の実施形態に係る車両用シート1aは、表地51と裏地52とをちじみ除去工程を備える縫製工程において二層構造に形成した布地50を所定の形状に立体裁断及び縫製してなるシート材を背もたれ側の表皮13a及び着座側の表皮23aに用いている。表皮13a,23aは、複数の布地50を縫製したことにより、略袋状に形成されると共に、これらの布地50が縫合された境界には縫合線が形成されており、この縫合線のうち、車両用シート1のサポート部10a,20aの起点に位置し且つ、背もたれ部10及び着座部20の長手方向に延設した縫合線30aには、形状復元部材40が縫合されている。
また、図11に示すように、表皮13a,23aは、クッション材8,9を被覆するように取り付けられており、長手方向に張力を付与するように、例えば背もたれ部10と着座部20とが対向する位置で開口端部を閉じるようにして取り付けられている。
このように、表皮13a,23aを長手方向に張力を付与するように取付けることで、上述した第1の実施形態に係るリカバーシート11,21と同様に、形状復元部材40が伸張または屈曲されて変形し、この変形により復元力F3が生じる。この復元力F3によって、車両用シート1aの窪みから表皮13a,23aが浮き上がることを防止できるので、従来のように窪みにホックリングなどの取付手段を用いることなく、高級感を醸し出すことができ、部品点数を削減することができることにより、製造コストを抑制することができる。
また、表皮13a,23aの幅方向については、形状復元部材40がクッション材8,9とサポート部8a,9aの間の窪みに食い込むように保持されるので、表皮13a,23aが幅方向に位置ズレを起こすこともない。
このように、シート材を車両用シートの表皮として用いれば、表皮をクッション材の窪みに固定するホックリングなどの取付部材を削減することができ、表皮13a,23aの取付が容易な車両用シートを得ることができる。また、ホックリングなどの取付部材を用いないで表皮13a,23aがクッション材8,9にフィットした車両用シートを得られるので、容易に表皮の張替えを行うことができ、表皮の汚れや乗員の好みに応じて気軽に表皮の張替えを行うことが可能となる。また、表皮13a,23aの張替えが容易に行えるので、自動車の販売店やサービス工場などにおいて、容易に表皮の張替えを行うことができ、車両用シートのカラーバリエーションを安価且つ豊富に備えることができ、車両用シートが取り付けられる自動車などの魅力向上に寄与する。
また、従来の車両用シートにおいては、専用の工具や治具を用いてホックリングなどの取付部材に取付けつつ、表皮をタッカーなどを用いて車両用シートに取り付けていたが、ホックリングなどの取付部材を削減することができるので、専用の工具や治具を用いることなく、表皮の汚れや乗員の好みに応じて容易に表皮の張替え作業を行うことができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態の記載に限定されない。上記実施形態には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。
例えば、上記第1の実施形態においては、背もたれ側のリカバーシート11をチャック12を用いて取り付け、着座側のリカバーシート21をJフック22を用いて取り付けた場合について説明したが、リカバーシート11,21の取り付け方法はこれらに限られず、リカバーシート11,12の開口端部をマジックテープ(登録商標)によって取り付けても構わないし、ボタン留めで固定しても構わないし、強固に取り付けたい場合には開口端部を縫い付けて取り付けても構わない。
また、上記第2の実施形態においては、表皮13a,23aをクッション材8,9の全周に亘って被覆するように取り付けた場合について説明したが、表皮13a,23aの端部を車両用シートの下部など目立たない箇所にステープラ針を打ち込んで取り付けても構わない。
さらに、上記第1及び第2の実施形態においては、シート材の材料としてポリエチレンテレフタレートを用いた場合について説明したが、シート材の材料はこれに限られず、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナフタレートなど、種々のポリエステル系樹脂を適用することができる。
またさらに、上記第1及び第2の実施形態においては、形状復元部材40を車両用シート1,1aのサポート部10a,20aの起点に位置し且つ、背もたれ部10及び着座部20の長手方向に延設した縫合線30に合計で2本縫い付けた場合について説明したが、形状復元部材は、車両用シートの窪みにリカバーシートまたは表皮が浮き上がらないように復元力を付与できればよく、所定の復元力を得ることができれば長手方向に亘って取り付けず、例えば窪みの最も深い位置のみに縫い付けても構わない。さらに、復元力が不足する場合には、形状復元部材の数を増やして適当な復元力を得ることもできる。
また、上記第1及び第2の実施形態においては、車両の前部座席用の車両用シートの表皮及びリカバーシートについて説明したが、本発明に係るシート材は車両の何れのシートに適用しても良く、例えば後部座席や補助座席の表皮及びリカバーシートに適用しても構わない。さらに、自動車用に限らず、家庭用のソファや椅子の座面のクッション表皮や座面を覆うカバーに適用しても構わない。
その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1,1a 車両用シート、 2 フレーム、 3 背もたれ側フレーム、 4 着座側フレーム、 5 サイドフレーム、 6 ヘッドレスト取付部、 7 リクライニング機構、 8,9 クッション材、 8a,9a サポート部、 10 背もたれ部、 11 リカバーシート(背もたれ側)、 12 チャック、 13,13a,113 表皮(背もたれ側)、 20 着座部、 21 リカバーシート(着座側)、 22 Jフック、 23,23a 表皮(着座側)、 30,30a 縫合線、 40 形状復元部材、 41 復元作用部、 42 縫合部、 50 布地、 51,151 表地、 52,152 裏地、 60 ミシン針、 153 ワディング材、 160 ホックリング、 161 ステープラ針。


Claims (10)

  1. 取付対象の形状に応じて立体裁断された複数の布地を縫製してなるシート材において、
    前記布地が縫製された縫合線に沿って延在する形状復元部材を備えたことを特徴とするシート材。
  2. 請求項1に記載のシート材において、
    前記形状復元部材は、前記取付対象表面の凹凸形状に応じた形状に形成されており、伸張または屈曲されることにより前記凹凸形状に応じた形状に復元される復元力を有することを特徴とするシート材。
  3. 請求項2に記載のシート材において、
    前記形状復元部材は、前記縫合線に沿って延在する復元作用部と、前記復元作用部の一端から前記縫合線と交差する方向に延在する縫合部とを備えることを特徴とするシート材。
  4. 請求項3に記載のシート材において、
    前記復元作用部は、略円柱状に形成され、
    前記縫合部は、前記復元作用部の軸方向断面における接線方向に延在していることを特徴とするシート材。
  5. 請求項1から4に記載のシート材において、
    前記復元作用部は、前記布地の縫製と同時に縫合されることを特徴とするシート材。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載のシート材において、
    前記布地は、表地と裏地とからなる二層構造に形成され、
    前記表地と前記裏地を縫製する縫製工程において、縫製によって生じるちじみを除去するちじみ除去工程を更に備えることを特徴とするシート材。
  7. 請求項5に記載のシート材において、
    前記ちじみ除去工程は、前記布地の送り方向に沿ってミシン針が移動可能な針送り方式ミシンを用いることを特徴とするシート材。
  8. 請求項5または6に記載のシート材において、
    前記ちじみ除去工程は、前記布地の送り方向に沿って引張力を加える引張手段を備えることを特徴とするシート材。
  9. 車両用シートに被覆するリカバーシートにおいて、
    請求項1から8のいずれか1項に記載のシート材が用いられることを特徴とするリカバーシート。
  10. 車両用シートにおいて、
    前記車両用シートの表皮は、請求項1から8のいずれか1項に記載のシート材が用いられることを特徴とする車両用シート。
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