JP2011206171A - バルーンカテーテル及びその製造方法 - Google Patents

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啓二 福田
Kenji Yamamichi
健史 山道
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Abstract

【課題】血管に対する通過性能の低下を抑制し、しかも、製造工程の簡略化を図る。
【解決手段】ワイヤ用ルーメン28を有し、ガイドワイヤを挿通するための内管30と、拡張用流体を流通するための拡張用ルーメン20を有する基部シャフト18と、内管30が挿通されると共に、先端部、基端部及び収縮あるいは折り畳み可能なバルーン部24を有し、且つ、基端部が内管30の基端部に接合固着され、先端部が内管30の先端部に接合固着され、基端部付近にて基部シャフト18の拡張用ルーメン20と連通する1つの部材で構成された拡張体16と、内管30の基端部に設けられ、ワイヤ用ルーメン28と連通する基端側開口部30aとを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、生体器官内の狭窄部の処置等に用いられるバルーンカテーテル及びその製造方法に関する。
例えば、心筋梗塞や狭心症の治療では、冠動脈の病変部(狭窄部)をバルーンカテーテルにより押し広げる方法が行われており、他の血管、胆管、気管、食道、尿道、その他の臓器等の生体器官内に形成された狭窄部の改善についても同様に行われることがある。バルーンカテーテルは、一般的に、長尺なシャフト本体と、該シャフト本体の先端側に設けられて径方向に拡張するバルーンとを備えて構成され、先行するガイドワイヤが挿通されることで体内の狭窄部へと送られる。
このようなバルーンカテーテルを製造する方法としては、例えば特許文献1及び2の方法があるが、一般には、例えば図7Aに示すように、樹脂性材料からなる筒状のチューブ状素材100を所望形状の金型102内に配置し、金型102自体を加熱しながら、チューブ状素材100に加圧流体による内圧と引張装置による延伸力とを付与することにより、該チューブ状素材100を膨張させて、図7Bに示すように、中央部に所望の形状を有するバルーン104を形成した後、バルーン104の両側にある余分な部材106a及び106bを切断除去して、図7Cに示すように、バルーン104のみを残す。その後、図7Dに示すように、バルーン104の一端にシャフト本体108の先端を接合(例えば熱融着又は接着)することにより互いに固着(以後、接合固着という。)するようにしている。
特開2003−62080号公報 特開2008−23270号公報
ところで、上述した製造方法では、バルーン104とシャフト本体108とを接合固着するが、その際、バルーン104とシャフト本体108との接合部110は、肉厚が大きくなり、シャフト本体108よりも高い剛性を有することとなる。すなわち、薄肉の柔軟性を有するバルーン104の直後にシャフト本体108との接合部110(高剛性部位)が存在することとなる。そのため、このバルーンカテーテルを血管に挿通しようとすると、実質的に接合部110(高剛性部位)が先導して血管内を進むことになることから、血管の経路が蛇行している場合、その経路に沿って挿通しづらくなり、バルーンカテーテルの通過性能が低下するという問題がある。
また、従来では、バルーン104を作製する際に、バルーン104の両側から突出する部分を余分な部材106a及び106bとして切断除去しており、無駄が多いという問題がある。
本発明はこのような従来の課題を考慮してなされたものであり、バルーンとシャフト本体との間で高剛性部位が形成されることをなくし、血管に対する通過性能の低下を抑制することができ、しかも、製造工程の簡略化を図ることができるバルーンカテーテル及びその製造方法を提供することを目的とする。
[1] 第1の本発明に係るバルーンカテーテルは、内部に拡張用ルーメンを有するシャフト部と、前記拡張用ルーメンと連通する収縮あるいは折り畳み可能なバルーン部とが1つの部材で構成された拡張体を有することを特徴とする。
これにより、バルーン部とシャフト部とが1つの部材で構成されることにより、バルーン部とシャフト部との間に接合部(融着又は接着等による接合部)が存在しないこととなる。すなわち、薄肉の柔軟性を有するバルーン部の直後にシャフト部による剛性部位が存在するだけであり、従来のような高い剛性部分(シャフト部よりも高い剛性部分)は存在しない。従って、本発明においては、血管にバルーンカテーテルを挿入した場合に、血管に対する通過性能が低下することがなく、血管の経路が蛇行している場合であっても、その経路に沿って挿通されることになる。
また、従来、余分な部材として切断除去していた部材をシャフト部として利用することができるため、無駄がない。しかも、従来は、バルーンと先端シャフトとを接合固着する工程が必要であったが、本発明では、1つの部材でバルーン部とシャフト部とを構成するため、上述の接合固着する工程を省略することができ、工程の簡略化を図ることができるほか、歩留まりの向上をも図ることができる。これは、バルーンカテーテルの製造コストの低廉化につながる。
[2] 第1の本発明において、前記シャフト部の長軸方向の長さが前記バルーン部の長軸方向の長さ以上であることを特徴とする。この場合、拡張体と他の部材(基部シャフト等)との接合部は、バルーン部とシャフト部との境界から少なくともシャフト部の長軸方向の長さだけ離間した位置に形成されることから、シャフト部の柔軟性が接合部の存在で阻害されるということがなくなり、血管に対する通過性能が低下するということもない。
[3] 第1の本発明において、前記シャフト部は、該シャフト部の基端部に向かって外径及び内径が連続的に小とされたテーパ状に形成されていることを特徴とする。この場合、前記シャフト部の剛性が先端部に向かって徐々に低くなることから、バルーンカテーテルを血管に挿入していった場合に、血管の経路が蛇行していても、その蛇行に追従して挿入されていき、高い通過性能を示すことになる。
[4] 第2の本発明に係るバルーンカテーテルは、先端が開口している第1ルーメンを有し、ガイドワイヤを挿通するための内管と、拡張用流体を流通するための第2ルーメンを有する基部シャフトと、前記内管が挿通されると共に、先端部、基端部及び収縮あるいは折り畳み可能なバルーン部を有し、且つ、前記基端部が前記内管に接合固着され、前記先端部が前記内管に接合固着され、前記基端部付近にて前記基部シャフトの前記第2ルーメンと連通する1つの部材で構成された拡張体と、前記内管の基端部に設けられ、前記第1ルーメンと連通する開口部とを有することを特徴とする。
これにより、内管の基端部に設けられる開口部はガイドワイヤが挿通される開口を構成することとなる。そして、拡張体は、その先端部が内管に接合固着され、基端部が同じく内管に接合固着され、その基端部付近にて、基部シャフトの第2ルーメンと連通することから、上述したバルーン部に加えて、基部シャフトと接合される部分が存在している。しかも、バルーン部を有する拡張体が1つの部材で構成されることから、上述した第1の本発明と同様の作用効果を奏することになる。
さらに、この第2の本発明では、バルーン部とシャフト部が1つの部材で構成された拡張体を有する構成において、ガイドワイヤが挿通する内管を取り付けた構成、すなわち、ラピッドエクスチェンジ型のバルーンカテーテルを実現させることができる。
[5] 第2の本発明において、前記拡張体は、内部に前記第2ルーメンと連通する拡張用ルーメンを有するシャフト部と、前記拡張用ルーメンと連通する折り畳み可能な前記バルーン部とを有することを特徴とする。この場合、バルーン部とシャフト部とが1つの部材で構成されることから、上述した第1の本発明と同様の作用効果を奏することになる。
[6] 第3の発明に係るバルーンカテーテルの製造方法は、内部に拡張用ルーメンを有するシャフト部と、前記拡張用ルーメンと連通する収縮あるいは折り畳み可能なバルーン部とが1つの部材で構成された拡張体を有するバルーンカテーテルの製造方法において、少なくとも前記バルーン部を成型するためのキャビティを有する金型にチューブ状素材を投入する投入工程と、前記金型内の前記チューブ状素材を加熱しながら、前記金型内の前記チューブ状素材に内圧と延伸力を付与して、該チューブ状素材を膨張させて前記拡張体を作製する膨張処理工程とを有することを特徴とする。
これにより、バルーン部とシャフト部とが1つの部材で構成された拡張体を有し、血管に対する通過特性が低下することがないバルーンカテーテルを容易に作製することができる。
また、従来、余分な部材として切断除去していた部材をシャフト部として利用することができるため、無駄がない。しかも、従来は、バルーンと先端シャフトとを接合固着する工程が必要であったが、本発明では、1つの部材でバルーン部とシャフト部とを構成するため、上述の接合固着する工程を省略することができ、工程の簡略化を図ることができるほか、歩留まりの向上をも図ることができる。これは、バルーンカテーテルの製造コストの低廉化につながる。
[7] 第3の本発明において、前記金型は、少なくとも前記バルーン部を成型するための第1キャビティと、前記シャフト部を成型するための第2キャビティとを有し、前記金型内の前記チューブ状素材を加熱しながら、前記金型内の前記チューブ状素材に内圧と延伸力を付与して、該チューブ状素材を膨張させて前記拡張体を作製することを特徴とする。この場合、バルーン部とシャフト部とが1つの部材で構成された拡張体を有するバルーンカテーテルを容易に作製することができる。
[8] 第3の本発明において、前記チューブ状素材は、架橋されていない未加工部分と、架橋されている加工部分とを有し、前記投入工程は、前記第1キャビティに前記未加工部分が位置し、前記第2キャビティに前記加工部分が位置するように、前記チューブ状素材を前記金型に投入することを特徴とする。第2キャビティにもチューブ状素材の未加工部分を投入した場合、その後の加熱、加圧膨張処理において、シャフト部となる部分がバルーン部と同様に膨張してしまい、シャフト部として必要な強度に達しないおそれがある。しかし、第2キャビティにチューブ状素材の加工部分を投入するようにしたので、その後の加熱、加圧膨張処理において、シャフト部となる部分は膨張しにくくなり、シャフト部として必要な強度を得ることができる。
[9] 第3の本発明において、前記投入工程の前段階で行われ、前記チューブ状素材のうち、後に前記シャフト部となる部分を予め架橋処理する前処理工程を有することを特徴とする。この場合、その後の加熱、加圧膨張処理において、シャフト部となる部分は膨張しにくくなり、シャフト部として必要な強度を得ることができる。
[10] 第3の本発明において、前記第2キャビティの長軸方向の長さが前記第1キャビティの長軸方向の長さ以上であることを特徴とする。この場合、シャフト部の長軸方向の長さを前記バルーン部の長軸方向の長さ以上にすることができる。その結果、拡張体と他の部材(基部シャフト等)との接合部は、バルーン部とシャフト部との境界から少なくともシャフト部の長軸方向の長さだけ離間した位置に形成されることから、シャフト部の柔軟性が接合部の存在で阻害されるということがなくなり、血管に対する通過性能が低下するということもない。
[11] 第3の本発明において、前記第2キャビティは、前記第1キャビティから遠ざかる方向に向かって内径が連続的に小とされたテーパ状に形成されていることを特徴とする。この場合、前記シャフト部を、該シャフト部の基端部に向かって外径及び内径が連続的に小とされたテーパ状に形成することができる。その結果、前記シャフト部の剛性が先端部に向かって徐々に低くなることから、バルーンカテーテルを血管に挿入していった場合に、血管の経路が蛇行していても、その蛇行に追従して挿入されていき、高い通過性能を示すことになる。
[12] 第4の本発明に係るバルーンカテーテルの製造方法は、先端から後端まで貫通した第1ルーメンを有し、ガイドワイヤを挿通するための内管を作製する工程と、先端から後端まで貫通した第2ルーメンを有する基部シャフトを作製する工程と、先端から後端まで貫通したルーメンを有し、内径が前記内管の外径より大きく、先端部、基端部及び収縮あるいは折り畳み可能なバルーン部を有する拡張体を作製する工程と、前記拡張体内に前記内管を挿入する工程と、前記拡張体の基端部に内管の基端部を接合固着して、前記内管の第1ルーメンに連通する開口部を形成する工程と、前記拡張体の先端部に前記内管の先端部を接合固着する工程と、前記拡張体の基端部と前記基部シャフトの先端部とを接合固着する工程と、を有することを特徴とする。
これにより、拡張体内に挿入された内管の先端部に拡張体の先端部が接合固着され、拡張体の基端部に内管の基端部が接合固着されることで、内管の第1ルーメンに連通する開口部が形成され、さらに、拡張体の基端部と基部シャフトの先端部とが接合固着されることとなる。
このように、この第4の本発明では、バルーン部とシャフト部が1つの部材で構成された拡張体を有する構成において、ガイドワイヤが挿通する内管を取り付けた構成、すなわち、ラピッドエクスチェンジ型のバルーンカテーテルを容易に製造することができる。
以上説明したように、本発明に係るバルーンカテーテル及びその製造方法によれば、バルーンとシャフト本体との間で高剛性部位が形成されることをなくし、血管に対する通過性能の低下を抑制することができ、しかも、製造工程の簡略化を図ることができる。
本実施形態に係るバルーンカテーテルの全体構成図である。 バルーンカテーテルの先端側を拡大した側面断面図である。 拡張体の他の例を一部省略して示す側面図である。 拡張体を製造するための製造装置を示す構成図である。 本実施形態に係るバルーンカテーテルの製造方法を示す工程図である。 図3に示す拡張体の他の例を実現するための金型を示す側断面図である。 図7A〜図7Dは従来例に係るバルーンカテーテルの製造過程を示す説明図である。
以下、本発明に係るバルーンカテーテルについて好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
本発明に係るバルーンカテーテルは、長尺なシャフト本体を生体器官、例えば冠動脈に挿通させ、その先端側に設けられたバルーンを狭窄部(病変部)で拡張させることで該狭窄部を押し広げて治療する、いわゆるPTCA(Percutaneous Transluminal Coronary Angioplasty:経皮的冠動脈形成術)拡張カテーテルである。本発明は、このようなPTCA拡張カテーテル以外のもの、例えば、他の血管、胆管、気管、食道、尿道、その他の臓器等の生体器官内に形成された病変部の改善のためのカテーテルにも適用可能である。
本実施形態に係るバルーンカテーテル10は、図1に示すように、細径で長尺なシャフト本体12と、シャフト本体12の基端側に設けられたハブ14とを備える。なお、図1において、シャフト本体12の右側(ハブ14側)を「基端(後端)」側、シャフト本体12の左側(後述する拡張体16側)を「先端」側と呼び、他の各図についても同様とする。
シャフト本体12は、先端側に配された拡張体16と、該拡張体16の基端部に液密に接合固着された基部シャフト18とを有し、基部シャフト18の基端部にハブ14が取り付けられている。
拡張体16は、図2に示すように、内部に拡張用ルーメン20を有するシャフト部22と、拡張用ルーメン20と連通する収縮あるいは折り畳み可能なバルーン部24とを有し、これらシャフト部22とバルーン部24とが1つの部材で構成されている。バルーン部24の先端がこのバルーンカテーテル10の先端とされ、シャフト部22の基端部に上述の基部シャフト18の先端部が液密に接合されている。
この拡張体16は、シャフト部22とバルーン部24とが1つの部材で構成されていることから、シャフト部22とバルーン部24との間に接合部(熱融着や接着等による接合部)が存在しないこととなる。すなわち、薄肉の柔軟性を有するバルーン部24の直後にシャフト部22による剛性部位が存在するだけであり、従来のような高い剛性部分(シャフト部22よりも高い剛性部分)は存在しない。また、本実施形態では、シャフト部22の長軸方向の長さLaはバルーン部24の長軸方向の長さLb以上に設定されている。
さらに、拡張体16内には、ガイドワイヤ26(図1参照)が挿通されるワイヤ用ルーメン28を形成した内管30(内管シャフト、ガイドワイヤチューブ)が挿入されている。従って、シャフト本体12のうち、拡張体16の部分は、内管30と、拡張用ルーメン20を内管30の外周面との間に形成した外管(この場合、拡張体16のバルーン部24とシャフト部22)とから構成される同心二重管となっている。
内管30は、拡張体16の内部を延在すると共に、先端近傍がバルーン部24の先端側に液密に接合され、基端で開口する基端側開口30aがシャフト部22の基端側(途中)に形成された開口部22aに接合固着されている。従って、内管30の先端側開口30bを入口として挿入されたガイドワイヤ26(図1参照)は、内管30のワイヤ用ルーメン28を先端側から基端側へと挿通し、出口である基端側開口部30aから外部へと導出される。なお、内管30のうち、拡張体16のバルーン部24に対応する外面上には、2つのX線不透過マーカ32a、32b(以下、「先端マーカ32a」及び「基端マーカ32b」と呼ぶ)が軸方向に並んで設けられている。
拡張体16のシャフト部22は、バルーン部24の基端部分から基部シャフト18との接合部34まで延びており、先端(バルーン部24との境界部分)から基端側開口部30aまでの部位は内管30との間に拡張用ルーメン20を形成する二重管を構成し、基端側開口部30aから接合部34までの部位は基部シャフト18の先端部36が内挿されると共に、該基部シャフト18の拡張用ルーメン38に連続する拡張用ルーメン20を形成している。
基部シャフト18は、その軸方向に沿う方向及び該軸方向に沿う方向から傾斜した方向にチューブが切断されることで軸方向に傾斜する樋状に形成された先端部36を有し、該先端部36より基端側はハブ14(図1参照)まで延びたチューブとして形成されている。先端部36は、細い最先端部36aと、該最先端部36aの基端側から傾斜状に拡径した傾斜部36bとを有すると共に、そのチューブ剛性を漸次変化させるため、傾斜部36bの基端側から接合部34の間付近に形成されたらせん状のスリット36cを有する。これにより、先端部36は先端から基端に向かってその剛性が漸次強くなるように構成される。
基部シャフト18及び拡張体16のシャフト部22は、ハブ14に設けられるルアーテーパー40(図1参照)等によって図示しないインデフレーター等の圧力印加装置から圧送される拡張用流体を拡張体16のバルーン部24まで送液可能となっている。
内管30は、例えば、外径が0.1〜1.0mm程度、好ましくは0.3〜0.7mm程度であり、肉厚が10〜150μm程度、好ましくは20〜100μm程度であり、長さが100〜2000mm程度、好ましくは150〜1500mm程度のチューブであり、先端側と基端側とで外径や内径が異なるものでもよい。
基部シャフト18は、例えば、外径が0.5mm〜1.5mm程度、好ましくは0.6mm〜1.3mm程度であり、内径が0.3mm〜1.4mm程度、好ましくは0.5mm〜1.2mm程度、長さが800mm〜1500mm程度、好ましくは1000mm〜1300mm程度のチューブである。
これら内管30及び基部シャフト18は、術者が基端側を把持及び操作しながら、長尺なシャフト本体12を血管等の生体器官内へと円滑に挿通させることができるために、適度な可撓性と適度な強度(コシ。剛性)を有する構造であることが好ましい。そこで、内管30は、例えば、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、或いはこれら二種以上の混合物等)、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリウレタン、ポリウレタンエラストマー、ポリイミド、フッ素樹脂等の高分子材料或いはこれらの混合物、或いは上記2種以上の高分子材料の多層チューブ等で形成するとよい。基部シャフト18は、比較的剛性の高い材質で形成されることが好ましく、例えば、Ni−Ti合金、真鍮、SUS、アルミ等で挙げられるが、勿論、ポリイミド、塩化ビニル、ポリカーボネート等の樹脂を用いてもよい。
バルーン部24は、内圧の変化により折り畳み及び拡張が可能であり、図2に示すように、拡張用ルーメン20を介して内部に注入される拡張用流体により筒状(円筒状)に拡張する筒部24a(ストレート部)と、筒部24aの先端側で漸次縮径する先端テーパ部24bと、筒部24aの基端側で漸次縮径する基端テーパ部24cと、先端テーパ部24bの先端側に設けられ、且つ、内管30の外周面に液密に接合固着される円筒状の先端側非拡張部24dとを有する。
拡張体16のバルーン部24の拡張時の大きさは、例えば、筒部24aの外径が1〜6mm程度、好ましくは1〜4mm程度であり、長さが5〜50mm程度、好ましくは5〜40mm程度である。また、先端側非拡張部24dの外径は、0.5〜1.5mm程度、好ましくは0.6〜1.3mm程度であり、長さは1〜5mm程度、好ましくは1〜2mm程度である。さらに先端テーパ部24b及び基端テーパ部24cの長さは1〜10mm程度、好ましくは3〜7mmで程度である。
拡張体16のシャフト部22は、例えば円筒状であって、外径が0.3〜3.0mm程度、好ましくは0.5〜1.5mm程度であり、肉厚が約10〜150μm程度、好ましくは20〜100μm程度、長さが100〜2000mm程度、好ましくは150〜1500mm程度である。シャフト部22は、円筒状のほか、図3に示すように、該シャフト部22の基端部に向かって外径及び内径が連続的に小とされたテーパ状に形成されていてもよい。
拡張体16は、内管30と同様に適度な可撓性が必要とされると共に、バルーン部24において、狭窄部を確実に押し広げることできる程度の強度が必要であり、その材質は、例えば、上記にて例示した内管30のものと同一でよく、勿論他の材質であってもよい。
先端マーカ32a及び基端マーカ32bは、内管30の外周面に設けられ、金や白金等からなるX線(放射線)不透過性を有する材質(放射線不透過性材)によって形成されたX線不透過マーカであり、生体内でバルーン部24の位置をX線造影下で視認するためのものである。本実施形態では、内管30の外表面のうち、先端テーパ部24bと筒部24aとの境界部分に対応した位置に先端マーカ32aが取り付けられ、基端テーパ部24cと筒部24aとの境界部分に対応した位置に基端マーカ32bが取り付けられている。
次に、以上のように構成される本実施形態に係るバルーンカテーテル10の製造方法について図4〜図6を参照しながら説明する。
先ず、バルーンカテーテル10の製造にあたって、図4に示す製造装置50が使用される。
製造装置50は、円筒状の金型52のキャビティ54内に配置された管状のチューブ状素材56を該キャビティ54の壁面に沿って加熱・膨張させ、所望形状の拡張体16(図2参照)として成型するための装置である。
製造装置50は、金型52と、該金型52自体を例えばヒータによって加熱して金型52内のチューブ状素材56に熱を加える加熱装置58と、成型時にチューブ状素材56の内側に両端側から加圧流体(例えば、窒素ガス)を圧送する加圧装置60、60と、成型中のチューブ状素材56を両端方向に延伸させるために該チューブ状素材56の両端側を互いの離間方向に引っ張る引張装置62、62と、製造装置50の全体的な制御を行うコントローラ(制御部)64とを備える。
チューブ状素材56の材質としては、例えば、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、或いはこれら二種以上の混合物等)、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリウレタン、ポリウレタンエラストマー、ポリイミド、フッ素樹脂等の高分子材料或いはこれらの混合物を好ましく採用することができる。
金型52は、内部に形成されるキャビティ54で拡張体16のシャフト部22及びバルーン部24(筒部24a、先端テーパ部24b、基端テーパ部24c及び先端側非拡張部24d)の成型を行うものである。
金型52は、3つの型で構成され、バルーン部24の先端テーパ部24b(及び先端側非拡張部24d)を成型する第1型52aと、バルーン部24の筒部24aを成型する第2型52bと、バルーン部24の基端テーパ部24cからシャフト部22にかけての部分を成型する第3型52cとを有する。つまり、金型52は、第1型52a、第2型52b及び第3型52cをこの順番で隙間なく配列することで、内部に、バルーン部24を成型するための第1キャビティ54aとシャフト部22を成型するための第2キャビティ54bとが連続(連通)して形成されることになる。本実施形態では、第2キャビティ54bの長軸方向の長さDbが第1キャビティ54aの長軸方向の長さDa以上に設定されている。
加圧装置60は、金型52内で加熱されて膨張可能な状態にあるチューブ状素材56の内側に加圧流体を圧送することにより、金型52の形状に合わせて内側から膨張させるための装置である。
引張装置62は、加圧装置60によって膨張されるチューブ状素材56を両端側に引張させることにより、加熱されている部分のチューブ状素材56を延伸させ、加圧装置60の加圧流体による変形を補助するためのものである。
コントローラ64は、予め設定されたチューブ状素材56から拡張体16への加工条件に基づき、加熱装置58、加圧装置60、引張装置62及びその他の補機等を駆動制御するものである。なお、加圧装置60や引張装置62は、図4では左右一対で図示しているが、勿論、それぞれ1台の装置によってチューブ状素材56の左右両側から加圧や延伸を行うように構成してもよい。
次に、本実施形態に係るバルーンカテーテル10の製造方法について図5及び図6も参照しながら説明する。
先ず、図5のステップS1において、先端から後端まで貫通したワイヤ用ルーメン28を有し、ガイドワイヤ26を挿通するための内管30を作製する。
ステップS2において、先端から後端まで貫通した拡張用ルーメン20を有する基部シャフト18を作製する。
ステップS3において、先端から後端まで貫通した拡張用ルーメン20を有し、内径が内管30の外径より大きく、シャフト部22及びバルーン部24を有する拡張体16を作製する。
具体的には、先ず、ステップS3aにおいて、金型52内に形成されるキャビティ54内に円筒状のチューブ状素材56を配置(投入)する。
次に、ステップS3bにおいて、コントローラ64の制御下に、予め設定された拡張体16の製造条件に基づき、加熱装置58で金型52を加熱しながら(すなわち、チューブ状素材56を加熱しながら)、金型52内に配置されたチューブ状素材56の内側(円筒管腔)に加圧装置60から加圧流体を圧送すると共に、引張装置62によりチューブ状素材56を両端方向に延伸して、チューブ状素材56を所望形状に成型する。この段階で、拡張体16の先端部分に余分な筒状部材を一体に有する形状の成型体が得られる。
その後、ステップS3cにおいて、成型体の上記余分な筒状部材を切断除去して、図2に示すように、シャフト部22とバルーン部24とが1つの部材で構成された拡張体16を得る。
ところで、金型52のキャビティ54のうち、第1キャビティ54aではバルーン部24が成型され、第2キャビティ54bではシャフト部22が成型されることになるが、チューブ状素材56に対する加熱、加圧膨張処理において、シャフト部22となる部分がバルーン部24と同様に膨張してしまい、シャフト部22として必要な強度に達しないおそれがある。そこで、チューブ状素材56として、架橋されていない未加工部分と架橋されている加工部分とを有するチューブ状素材56を用いることが好ましい。そして、ステップS3aでの投入工程では、第1キャビティ54aに未加工部分が位置し、第2キャビティ54bに加工部分が位置するように、チューブ状素材56を金型52に投入する。このようにすれば、第2キャビティ54bにチューブ状素材56の加工部分が投入されるので、その後の加熱、加圧膨張処理において、シャフト部22となる部分は膨張しにくくなり、シャフト部22として必要な強度を得ることができる。
上述の架橋されていない未加工部分と架橋されている加工部分とを有するチューブ状素材56を得るには、例えばステップS3aの前段階(ステップS3xの前処理工程)において、全体が架橋されていない未加工のチューブ状素材56のうち、シャフト部22となる部分に例えば電子線を照射して予め架橋処理する手法を好ましく採用することができる。
また、図3に示すように、シャフト部22の基端部に向かって外径及び内径が連続的に小とされたテーパ状に形成されたシャフト部22を得る場合は、図6に示すように、第2キャビティ54bが、第1キャビティ54aから遠ざかる方向に向かって内径が連続的に小とされたテーパ状に形成された金型52を使用すればよい。
上述のようにして拡張体16を得た後、次のステップS4において、拡張体16内に内管30を挿入する。その後、ステップS5において、拡張体16の基端部に内管30の基端部を接合固着する。例えば図2に示すように、拡張体16におけるシャフト部22の基端側(途中)の開口部22aに内管30の基端側開口30aを接合固着する。このとき、シャフト部22の途中に、内管30のワイヤ用ルーメン28に連通する基端側開口30aが形成された形態となる。
その後、ステップS6において、拡張体16の先端部に内管30の先端部を接合固着する。例えば図2に示すように、拡張体16の先端から内管30の先端部を突出させ、拡張体16におけるバルーン部24の先端側非拡張部24dの内周面と内管30の先端部の外周面とを接合固着する。
その後、ステップS7において、図2に示すように、拡張体16の基端部に、基部シャフト18の先端部36を挿入し、内管30の基端部と基部シャフト18の先端部36とを接合固着する。
その後、ステップS8において、基部シャフト18の後端にハブ14を取り付けることで、本実施形態に係るバルーンカテーテル10が完成する。
ここで、本実施形態に係るバルーンカテーテル10の作用について説明する。
先ず、例えばセルジンガー法によって大腿部等から経皮的に血管内に造影カテーテルを挿入して造影剤を注入し、冠動脈内等に発生した狭窄部(病変部)の形態を、血管内造影法により特定する。そして、造影カテーテルを抜去し、バルーンカテーテルを導くためのガイディングカテーテルを冠動脈入り口付近まで挿入する。そして、予めガイドワイヤ26を挿入したバルーンカテーテル10をガイディングカテーテル内へ挿入する。
そして、X線造影下で、ガイドワイヤ26を目的とする狭窄部へ進め、その狭窄部を通過させて留置すると共に、バルーンカテーテル10をガイドワイヤ26に沿って冠動脈内に進行させる。内管30の外表面のうち、バルーン部24の先端テーパ部24bと筒部24aとの境界部分に対応した位置に先端マーカ32aを取り付け、基端テーパ部24cと筒部24aとの境界部分に対応した位置に基端マーカ32bを取り付けているため、生体内でのバルーン部24の位置をX線造影下で容易に視認することができる。
バルーンカテーテル10の進行によって、該バルーンカテーテル10の先端が狭窄部に到達すると共に、該狭窄部を通過(貫通)する。これにより、拡張体16のバルーン部24を狭窄部に配置することができ、ハブ14側から拡張用ルーメン20内へと拡張用流体(例えば、造影剤)を圧送することで、バルーン部24が拡張して狭窄部が押し広げられ、所定の治療を行うことができる。
このように、本実施形態に係るバルーンカテーテル10においては、バルーン部24とシャフト部22とを1つの部材で構成したので、バルーン部24とシャフト部22との間に接合部(融着又は接着等による接合部)が存在しないこととなる。すなわち、薄肉の柔軟性を有するバルーン部24の直後にシャフト部22による剛性部位が存在するだけであり、従来のような高い剛性部分(シャフト部22よりも高い剛性部分)は存在しない。従って、本実施形態においては、血管にバルーンカテーテル10を挿入した場合に、血管に対する通過性能が低下することがなく、血管の経路が蛇行している場合であっても、その経路に沿って挿通されることになる。
また、本実施形態では、シャフト部22の長軸方向の長さLaをバルーン部24の長軸方向の長さLb以上に設定している。この場合、拡張体16と他の部材(基部シャフト18等)との接合部は、バルーン部24とシャフト部22との境界から少なくともシャフト部22の長軸方向の長さLaだけ離間した位置に形成されることから、シャフト部22の柔軟性が接合部の存在で阻害されるということがなくなり、血管に対する通過性能が低下するということもない。
なお、シャフト部22を、該シャフト部22の基端部に向かって外径及び内径が連続的に小とされたテーパ状に形成することで、シャフト部22の剛性が先端部に向かって徐々に低くなることから、バルーンカテーテル10を血管に挿入していった場合に、血管の経路が蛇行していても、その蛇行に追従して挿入されていき、高い通過性能を示すことになる。
また、本実施形態に係るバルーンカテーテル10においては、内管30と、基部シャフト18と、拡張体16と、内管30の基端部に設けられ、且つ、ワイヤ用ルーメン28と連通する基端側開口部30aとを有するようにしたので、内管30の基端側開口部30aはガイドワイヤ26が挿通される開口を構成することとなる。すなわち、本実施形態に係るバルーンカテーテル10においては、バルーン部24とシャフト部22が1つの部材で構成された拡張体16を有する構成において、ガイドワイヤ26が挿通する内管30を取り付けた構成、すなわち、ラピッドエクスチェンジ型のバルーンカテーテル10を実現させることができる。
そして、本実施形態に係るバルーンカテーテルの製造方法においては、バルーン部24を成型するための第1キャビティ54aと、シャフト部22を成型するための第2キャビティ54bとを有する金型52にチューブ状素材56を投入し、金型52内のチューブ状素材56を加熱しながら、金型52内のチューブ状素材56に内圧と延伸力を付与して、該チューブ状素材56を膨張させて拡張体16を作製するようにしたので、バルーン部24とシャフト部22とが1つの部材で構成された拡張体16を有するバルーンカテーテル10を容易に作製することができる。
また、従来、余分な部材として切断除去していた部材をシャフト部22として利用することができるため、無駄がない。しかも、従来は、バルーンと先端シャフトとを接合固着(融着又は接着等)する工程が必要であったが、本実施形態では、1つの部材でバルーン部24とシャフト部22とを構成するため、上述の接合固着(融着又は接着等)する工程を省略することができ、工程の簡略化を図ることができるほか、歩留まりの向上をも図ることができる。これは、バルーンカテーテル10の製造コストの低廉化につながる。
また、本実施形態では、金型52の第2キャビティ54bの長軸方向の長さDbを第1キャビティ54aの長軸方向の長さDa以上に設定したので、シャフト部22の長軸方向の長さLaをバルーン部24の長軸方向の長さLb以上にすることができる。その結果、拡張体16と他の部材(基部シャフト18等)との接合部が、バルーン部24とシャフト部22との境界から少なくともシャフト部22の長軸方向の長さLaだけ離間した位置に形成されることから、シャフト部22の柔軟性が接合部の存在で阻害されるということがなくなり、血管に対する通過性能が低下するということもない。
また、金型52にチューブ状素材56を投入する前に、全体が架橋されていない未加工とされたチューブ状素材56のうち、シャフト部22となる部分に予め電子線を照射して架橋処理をすることで、シャフト部22となる部分を橋架された加工部分にすることができる。その結果、チューブ状素材56に対する加熱、加圧膨張処理において、シャフト部22となる部分がバルーン部24と同様に膨張するという不都合がなくなり、シャフト部22として必要な強度を得ることができる。
また、図6に示すように、第2キャビティ54bが、第1キャビティ54aから遠ざかる方向に向かって内径が連続的に小とされたテーパ状に形成された金型52を使用することで、図3に示すように、シャフト部22の基端部に向かって外径及び内径が連続的に小とされたテーパ状に形成されたシャフト部22を得ることができ、高い通過性能を示すバルーンカテーテル10を得ることができる。
本発明は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成乃至工程を採り得ることは勿論である。
例えばチューブ状素材56に対する前処理で、シャフト部22となる部分がシャフト部22として十分に機能する径、強度等を得ているのであれば、金型52として、バルーン部24を成型するための第1キャビティ54aのみを有する金型を用いるようにしてもよい。
また、ガイドワイヤ26を挿通するための内管30の挿入を省略して、拡張体16のシャフト部22の基端部に直接基部シャフト18の先端部を接合固着するようにしてもよい。この場合、図5におけるステップS1、ステップS4〜ステップS6、ステップS7における内管30に関する処理(後端開口の形成等)を省略すればよい。
10…バルーンカテーテル 12…シャフト本体
16…拡張体 18…基部シャフト
20…拡張用ルーメン 22…シャフト部
24…バルーン部 26…ガイドワイヤ
28…ワイヤ用ルーメン 30…内管
50…製造装置 52…金型
54…キャビティ 54a…第1キャビティ
54b…第2キャビティ 58…加熱装置
60…加圧装置 62…引張装置

Claims (12)

  1. 内部に拡張用ルーメンを有するシャフト部と、前記拡張用ルーメンと連通する収縮あるいは折り畳み可能なバルーン部とが1つの部材で構成された拡張体を有するバルーンカテーテル。
  2. 請求項1記載のバルーンカテーテルにおいて、
    前記シャフト部の長軸方向の長さが前記バルーン部の長軸方向の長さ以上であることを特徴とするバルーンカテーテル。
  3. 請求項1記載のバルーンカテーテルにおいて、
    前記シャフト部は、該シャフト部の基端部に向かって外径及び内径が連続的に小とされたテーパ状に形成されていることを特徴とするバルーンカテーテル。
  4. 先端が開口している第1ルーメンを有し、ガイドワイヤを挿通するための内管と、
    先端が開口している第2ルーメンを有する基部シャフトと、
    前記内管が挿通されると共に、先端部、基端部及び収縮あるいは折り畳み可能なバルーン部を有し、且つ、前記基端部が前記内管に接合固着され、前記先端部が前記内管に接合固着され、前記基端部付近にて前記基部シャフトの前記第2ルーメンと連通する1つの部材で構成された拡張体と、
    前記内管の基端部に設けられ、前記第1ルーメンと連通する開口と、を有するバルーンカテーテル。
  5. 請求項4記載のバルーンカテーテルにおいて、
    前記拡張体は、
    内部に前記第2ルーメンと連通する拡張用ルーメンを有するシャフト部と、
    前記拡張用ルーメンと連通する収縮あるいは折り畳み可能な前記バルーン部とを有することを特徴とするバルーンカテーテル。
  6. 内部に拡張用ルーメンを有するシャフト部と、前記拡張用ルーメンと連通する収縮あるいは折り畳み可能なバルーン部とが1つの部材で構成された拡張体を有するバルーンカテーテルの製造方法において、
    少なくとも前記バルーン部を形成するためのキャビティを有する金型にチューブ状素材を投入する投入工程と、
    前記金型内の前記チューブ状素材を加熱しながら、前記金型内の前記チューブ状素材に内圧と延伸力を付与して、該チューブ状素材を膨張させて前記拡張体を作製する膨張処理工程とを有することを特徴とするバルーンカテーテルの製造方法。
  7. 請求項6記載のバルーンカテーテルの製造方法において、
    前記金型は、少なくとも前記バルーン部を形成するための第1キャビティと、前記シャフト部を形成するための第2キャビティとを有し、
    前記金型内の前記チューブ状素材を加熱しながら、前記金型内の前記チューブ状素材に内圧と延伸力を付与して、該チューブ状素材を膨張させて前記拡張体を作製することを特徴とするバルーンカテーテルの製造方法。
  8. 請求項7記載のバルーンカテーテルの製造方法において、
    前記チューブ状素材は、架橋されていない未加工部分と、架橋されている加工部分とを有し、
    前記投入工程は、前記第1キャビティに前記未加工部分が位置し、前記第2キャビティに前記加工部分が位置するように、前記チューブ状素材を前記金型に投入することを特徴とするバルーンカテーテルの製造方法。
  9. 請求項7記載のバルーンカテーテルの製造方法において、
    前記投入工程の前段階で行われ、前記チューブ状素材のうち、後に前記シャフト部となる部分を予め架橋処理する前処理工程を有することを特徴とするバルーンカテーテルの製造方法。
  10. 請求項7記載のバルーンカテーテルの製造方法において、
    前記第2キャビティの長軸方向の長さが前記第1キャビティの長軸方向の長さ以上であることを特徴とするバルーンカテーテルの製造方法。
  11. 請求項7記載のバルーンカテーテルの製造方法において、
    前記第2キャビティは、前記第1キャビティから遠ざかる方向に向かって内径が連続的に小とされたテーパ状に形成されていることを特徴とするバルーンカテーテルの製造方法。
  12. 先端から後端まで貫通した第1ルーメンを有し、ガイドワイヤを挿通するための内管を作製する工程と、
    先端から後端まで貫通した第2ルーメンを有する基部シャフトを作製する工程と、
    先端から後端まで貫通したルーメンを有し、内径が前記内管の外径より大きく、先端部、基端部及び収縮あるいは折り畳み可能なバルーン部を有する拡張体を作製する工程と、
    前記拡張体内に前記内管を挿入する工程と、
    前記拡張体の基端部に内管の基端部を接合固着して、前記内管の第1ルーメンに連通する開口を形成する工程と、
    前記拡張体の先端部に前記内管の先端部を接合固着する工程と、
    前記拡張体の基端部と前記基部シャフトの先端部とを接合固着する工程と、を有することを特徴とするバルーンカテーテルの製造方法。
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