JP2016158894A - カテーテルおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】モノレール方式のカテーテルにおいて、カテーテルチューブの途中に形成してあるワイヤルーメンの開口近傍でガイドワイヤがスタックするおそれが少ないカテーテルとその製造方法を提供すること。【解決手段】内チューブ40の近位端部41が外チューブ20の軸方向の途中において外チューブ20の内壁に融着して軸方向に沿って内チューブ融着部50が形成してあり、内チューブ融着部50のワイヤルーメン近位側開口52から遠位方向に所定の切除長さL1で、ワイヤルーメン43の一部が外部に露出するように、融着後の内チューブ40の外周の一部が切り取られており、切除長さL1の遠位端C2に、ワイヤルーメン43に連通する近位側ワイヤ挿通孔44が形成してある。【選択図】図1B

Description

本発明は、たとえば血管拡張用バルーンカテーテルとして用いられるカテーテルおよびその製造方法に関する。
血管内の狭窄部を治療するために、血管内に挿入し、バルーン部を膨らますことにより狭窄部を拡張し、狭窄部末梢側における血流の改善を図るための血管拡張用バルーンカテーテルとしては、オーバー・ザ・ワイヤ方式のバルーンカテーテルとモノレール方式のバルーンカテーテルとがある。
これらの方式のバルーンカテーテルでは、いずれも、先にガイドワイヤを血管内狭窄部へ通過させておき、次に、このガイドワイヤに沿ってバルーンカテーテルを狭窄部まで送り込み、バルーン部を膨らますことにより狭窄部を拡張する。その際に、狭窄部の拡張は、血管を傷つけないように、段階的に行う必要があり、最初は小さい外径のバルーン部を持つバルーンカテーテルをガイドワイヤに沿って挿入し、順次大きな外径のバルーン部を持つバルーンカテーテルと交換する。
オーバー・ザ・ワイヤ方式のバルーンカテーテルは、カテーテルチューブの全長にわたりガイドワイヤ用ルーメンが形成してあり、そのルーメン内に沿ってガイドワイヤを挿通し、そのガイドワイヤに沿ってバルーン部を狭窄部へと案内する。そして、小さい外径のバルーン部を持つバルーンカテーテルによる血管拡張を行った後、さらに大きな外径のバルーン部を持つバルーンカテーテルと交換する。
その際に、ガイドワイヤに沿ってバルーンカテーテルを引き抜くので、ガイドワイヤの近位端は、体外側に、カテーテルチューブの全長以上に延びていることが必要である。そうでないと、ガイドワイヤの遠位端を狭窄部に残したままバルーンカテーテルを交換することはできない。
これに対して、モノレール方式のバルーンカテーテルでは、カテーテルチューブの途中に、ガイドワイヤ挿通口としての開口部を形成し、その開口部からガイドワイヤ挿通用ルーメン(ワイヤルーメン)を通して、バルーン部の遠位端まで導いている。このため、この方式のバルーンカテーテルでは、バルーンカテーテルの交換のために体外側に延びるガイドワイヤの長さは、開口部からバルーン遠位端までの長さに相当する長さよりも少し長い程度でよく、オーバー・ザ・ワイヤ方式のものに比較して短くすることができ、操作性に優れている。
モノレール方式のバルーンカテーテルとしては、たとえば特許文献1あるいは特許文献2などに開示されているものが知られている。
この種のバルーンカテーテルを製造するために、たとえば内チューブの近位端部を、遠位側外チューブの近位端部と近位側外チューブの遠位端部との間で熱融着する方法が提案されている。
しかしながら、従来の方法により製造されたバルーンカテーテルでは、カテーテルチューブの途中にワイヤルーメンの開口を作るための融着部において、内チューブを構成していた材料のみで形成される薄い側壁が長手方向に沿って形成される。そのため、ガイドワイヤがその薄い側壁に擦られることなどにより、その薄い側壁が切り裂かれてしまい、その切り裂かれた部分にガイドワイヤが挟まる(スタックする)ことがある。その場合には、ガイドワイヤに沿わせたカテーテルの操作が困難になる場合がある。
特開2000−217923号公報 特開2004−350901号公報
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、モノレール方式のカテーテルにおいて、カテーテルチューブの途中に形成してあるワイヤルーメンの開口近傍でガイドワイヤがスタックするおそれが少ないカテーテルとその製造方法を提供することである。
上記目的を達成するために、
本発明に係るカテーテルの製造方法は、
それぞれ主ルーメンが軸方向に沿って内部に形成してある遠位側外チューブおよび近位側外チューブを用意する工程と、
ワイヤルーメンが軸方向に沿って内部に形成してある内チューブを用意する工程と、
前記内チューブを、前記遠位側外チューブの前記主ルーメンの内部に配置する工程と、
前記内チューブの近位端部を、前記遠位側外チューブの近位端から飛び出させ、近位側外チューブの遠位端部の外周に位置させ、それぞれの主ルーメンが連通するように前記近位側外チューブの遠位端部と前記遠位側外チューブの近位端部とを一部重ねて、内チューブの近位端部と遠位側外チューブの近位端部と近位側外チューブの遠位端部とを融着する工程と、
前記近位側外チューブの遠位端部の外周に位置する前記内チューブの前記ワイヤルーメンに連通する融着後のワイヤルーメン近位側開口の所定位置から遠位方向に所定の切除長さで、前記ワイヤルーメンの一部が外部に露出するように、融着後の内チューブの外周の一部を切り取る工程と、を有する。
本発明のカテーテルの製造方法によれば、近位側外チューブの遠位端部の外周に位置する前記内チューブの前記ワイヤルーメンに連通する融着後のワイヤルーメン近位側開口の所定位置から遠位方向に所定の切除長さで、前記ワイヤルーメンの一部が外部に露出するように、融着後の内チューブの外周の一部を切り取る。
すなわち、本発明では、ワイヤルーメンの近位側開口を形成するための融着部において、内チューブを構成していた材料のみで形成される薄い側壁が軸方向に沿って切除されることになる。したがって、カテーテルの使用時において、側壁が切り裂かれ難くなり、切り裂かれた側壁にガイドワイヤが挟まる(スタックする)ことが防止される。その結果、ガイドワイヤに沿わせたカテーテルの操作がスムーズ且つ容易になる。
好ましくは、融着後の前記内チューブの外周の一部を切り取る開始位置である近位側切除端は、融着後のワイヤルーメン近位側開口の縁のなかで最も遠位側に位置する最遠位開口縁位置と、融着後のワイヤルーメン近位側開口の縁のなかで最も近位側に位置する最近位開口縁位置との間に位置する。好ましくは、前記近位側切除端は、前記最近位開口縁位置よりも前記最遠位開口縁位置に近い。近位側切除端が、上述した位置より、さらに近位側に寄りすぎると、融着が不完全で隙間を生じている部分を切り取るおそれがあり、その結果、隙間を介して主ルーメンが外部と連通して、主ルーメンにリークが生じるおそれがある。
好ましくは、融着後の前記内チューブの外周の一部を切り取る終了位置である遠位側切除端は、前記内チューブの近位端部が前記遠位側外チューブの内周面に融着している最遠位融着位置よりも近位側に位置する。最遠位融着位置よりも遠位側に、遠位側切除端を位置させると、主ルーメンにリークが生じるおそれがある。
本発明に係るカテーテルは、上記のいずれかの方法により製造される。
より具体的には、本発明に係るカテーテルは、
主ルーメンが軸方向に沿って内部に形成してある外チューブと、
ワイヤルーメンが軸方向に沿って内部に形成してあり、前記外チューブの主ルーメンの内部に軸方向に延在する内チューブと、を有するカテーテルであって、
前記内チューブの近位端部が前記外チューブの軸方向の途中において外チューブの内壁に融着して軸方向に沿って内チューブ融着部が形成してあり、
前記内チューブ融着部のワイヤルーメン近位側開口から遠位方向に所定の切除長さで、前記ワイヤルーメンの一部が外部に露出するように、融着後の前記内チューブの外周の一部が切り取られている。
本発明に係るカテーテルでは、内チューブを構成していた材料のみで形成される薄い側壁が軸方向に沿って切除されている。したがって、カテーテルの使用時において、側壁が切り裂かれ難くなり、切り裂かれた側壁にガイドワイヤが挟まる(スタックする)ことが防止される。その結果、ガイドワイヤに沿わせたカテーテルの操作がスムーズ且つ容易になる。
図1Aは本発明の一実施形態に係るバルーンカテーテルの概略側面図である。 図1Bは図1Aに示すIB付近の要部拡大断面図である。 図1Cは図1Bに示すバルーンカテーテルの近位側ワイヤ挿通孔付近の部分斜視図である。 図1Dは図1Cに示すバルーンカテーテルの近位側ワイヤ挿通孔付近の平面図であるが、切除工程前の状態を示す。 図2Aは図1Dに示すIIA−IIA線に沿う横断面図である。 図2Bは図1Dに示すIIB−IIB線に沿う横断面図である。 図2Cは図1Dに示すIIC−IIC線に沿う横断面図である。 図2Dは図1Dに示すIID−IID線に沿う横断面図である。 図2Eは図1Dに示すIIE−IIE線に沿う横断面図である。 図2Fは図1Dに示すIIF−IIF線に沿う横断面図である。 図2Gは図1Dに示すIIG−IIG線に沿う横断面図である。 図2Hは図1Dに示すIIH−IIH線に沿う横断面図である。 図2Iは図1Dに示すIII−III線に沿う横断面図である。 図2Jは図1Dに示すIIJ−IIJ線に沿う横断面図である。 図2Kは図1Dに示すIIK−IIK線に沿う横断面図である。 図3Aは図1Dに示す近位側ワイヤ挿通孔付近の融着部の作り方を示す概略図である。 図3Bは図3Aに示す工程の続きの工程を示す概略図である。 図3Cは図3Bに示す工程の続きの工程を示す概略図である。 図4は図3Cに示す工程を経て得られる切除工程前の構造体の要部拡大断面図である。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
本実施形態においては、血管拡張用バルーンカテーテルの1種である、経皮的冠動脈形成術(PTCA)において冠動脈に生じた狭窄部を拡張するために用いられるPTCAバルーンカテーテル(以下、単にバルーンカテーテルと称する。)を例示して本発明を説明する。
図1Aに示すように、本実施形態のバルーンカテーテル1は、いわゆるモノレール方式のカテーテルであり、バルーン部10、カテーテルチューブとしての外チューブ(アウターシャフト)20、内チューブ(ガイドワイヤシャフト)40およびコネクタ60を有する。
バルーン部10は、両端部が縮径された筒状の膜体である。バルーン部10は、折り畳まれて外径が小さくなっている状態で冠動脈の狭窄部に案内され、その狭窄部にて拡張されることにより、冠動脈の狭窄部の拡張を行う。
バルーン部10の近位端部11は、外チューブ20の遠位端部22の外周に融着または接着などの手段で接合してあり、外チューブ20のバルーン拡張用ルーメン(主ルーメン)23がバルーン部10の内部拡張用空間13と連通するようになっている。バルーン部10の遠位端部12は、内チューブ40の遠位端部42の外周に対して融着または接着などの手段で接合してある。このような構成により、バルーン部10の内部拡張用空間13は、バルーン拡張用ルーメン23以外の外部に対して液密に構成してある。なお、バルーン部10は、筒状であれば特に限定されず、円筒形状でも多角筒形状でもよい。
バルーン部10を構成する筒状の膜体の膜厚は、特に限定されないが、通常は15〜300μm程度であり、好ましくは30〜150μm程度である。バルーン部10の拡張時の外径は、冠動脈の内径等の条件によって決定されるが、通常は1.25〜10.0mm程度であり、好ましくは1.25〜7mm程度である。バルーン部10の軸方向長さは、これも冠動脈内狭窄部の大きさ等の条件によって決定され、通常は5〜50mm程度であり、好ましくは6〜40mm程度である。なお、拡張する前のバルーン部10は、内チューブ40の周囲に折り畳まれて巻き付けられ可能な限り外径が小さくなっている。
バルーン部10を構成する材質は、ある程度の可撓性を有する材質であることが好ましく、たとえばポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等のエチレンと他のα−オレフィンとの共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル(PVC)、架橋型エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリウレタン、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリイミド、ポリイミドエラストマー、シリコーンゴム、天然ゴムなどが使用でき、好ましくは、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリアミドエラストマーである。
外チューブ20は、バルーン拡張用ルーメン(主ルーメン)23が軸方向に沿って内部に形成された管状体である。バルーン拡張用ルーメン23は、バルーン部10の内部拡張用空間13に流体を送り込みバルーン部10を拡張させたり、流体をバルーン部10の内部拡張用空間13から抜き取りバルーン部10を収縮させたりするためのルーメンである。外チューブ20の近位端部21は、コネクタ60に接合されており、外チューブ20の遠位端部22は、バルーン部10の近位端部11が接合されている。これにより、コネクタ60の内部、バルーン拡張用ルーメン23およびバルーン部10の内部拡張用空間13が連通している。
外チューブ20は、図2A〜図2Kに示すように、内チューブ40と外チューブ20との融着部(図2B〜図2I)以外の部分では、全長にわたり全て略円形断面で略同一の外径および内径のチューブ部材で構成してある。
外チューブ20の長さは任意の長さでよいが、例えば500〜2000mm程度であり、好ましくは1000〜1500mm程度である。外チューブ20の外径は、特に限定されないが、本実施形態のバルーンカテーテル1においては0.86mm以下と細径であり、好ましくは0.80〜0.86mmである。また、外チューブ20の内径は、特に限定されないが、例えば0.73mm以下であり、好ましくは0.68〜0.71mmである。また、外チューブ20の肉厚は、特に限定されないが、例えば0.06〜0.09mmであり、好ましくは0.065〜0.085mmである。
外チューブ20を構成する材質は、融着可能で、可撓性を有する高分子材料で構成されることが好ましく、例えばポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル(PVC)、架橋型エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリウレタン、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリイミド、ポリイミドエラストマーなどが使用でき、好ましくは、ポリエチレン、ポリアミド、ポリイミドで構成される。
内チューブ40は、バルーンカテーテル1を体腔内に案内するためのガイドワイヤ70が挿通される(図1Aおよび図1B参照)ワイヤルーメン43が軸方向に沿って内部に形成された管状体であり、バルーン部10の内部拡張用空間13および外チューブ20の遠位端部22側のバルーン拡張用ルーメン23の内部に延在している。内チューブ40の遠位端部42は、外チューブ20の遠位端部22よりさらに遠位側に位置しており、バルーン部10の遠位端部12よりも遠位側で開口し、遠位側ワイヤ挿通孔45を構成している。
内チューブ40の近位端部41は、外チューブ20の軸方向の途中の内チューブ融着部50において、近位側ワイヤ挿通孔44として外チューブ20の外面に開口している。内チューブ40の近位端部41と外チューブ20とは、後述する方法により液密に接合してある。
図1Aに示すように、内チューブ40のバルーン部10の内部拡張用空間13に位置する箇所の外周には、造影リング61が装着してあり、バルーンカテーテル1を生体内に挿入する際に、生体の外部からX線造影などで造影リング61の位置を確認することにより、バルーン部10の位置を確認することが可能になっている。造影リング61の材質としては、金、白金、タングステンなどの金属が例示される。
内チューブ40の長さは任意の長さでよいが、たとえば100〜500mm程度であり、好ましくは250〜350mm程度である。また、近位側ワイヤ挿通孔44は、外チューブ20の任意の位置でよいが、一例としては、外チューブ20の遠位端から50〜450mmの範囲に形成されていることが好ましく、200〜300mmの範囲にあることがさらに好ましい。
内チューブ40の外径は、外チューブ20との間に隙間が形成されるように決定され、特に限定されず、例えば0.48〜0.53mmであり、好ましく0.49〜0.51mmである。また、内チューブ12の内径は、使用されるガイドワイヤ70を挿通できる径であれば特に限定されず、たとえば0.26〜0.44mmであり、好ましく0.30〜0.42mmである。
内チューブ40を構成する材質は、外チューブ20と同様に、融着可能で、可撓性を有する高分子材料で構成されることが好ましく、たとえばポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル(PVC)、架橋型エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリウレタン、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリイミド、ポリイミドエラストマーなどが使用でき、好ましくは、ポリエチレン、ポリアミド、ポリイミドである。
図1Aに示すコネクタ60は、内部にポートが設けられた筒状体であり、コネクタ60の遠位端は、ポートがバルーン拡張用ルーメン23に連通するように外チューブ20の近位端部21に接着や融着などの手段によって接合されている。コネクタ60の近位端側は、PTCA用インフレータなどの他の医療器具に螺合などにより接続可能な形状に形成されている。このコネクタ60のポートから、外チューブ20のバルーン拡張用ルーメン23を介して、バルーン部10の内部拡張用空間13に、生理食塩水などの流体が送り込まれる。
コネクタ60の材質は特に限定されないが、例えば、ポリプロピレン樹脂、ABS樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアクリレート樹脂などの熱可塑性樹脂を用いることが好ましい。
また、コネクタ60のポートを通して外チューブ20のバルーン拡張用ルーメン23およびバルーン部10の内部拡張用空間13に導入される圧力流体としては、特に限定されないが、例えば生理食塩水、あるいは、X線不透過性媒体と生理食塩水との50/50混合水溶液などが用いられる。X線不透過性媒体を含ませるのは、バルーンカテーテル1の使用時に、X線造影によりバルーン部10および外チューブ20の位置を確認するためである。バルーン部20を膨らますための圧力流体の圧力は、特に限定されないが、絶対圧で3〜25気圧、好ましくは、4〜22気圧程度である。
また、ガイドワイヤ70は、バルーンカテーテル1を体腔内に案内するために内チューブ40のワイヤルーメン43内に挿通されるワイヤである。ガイドワイヤ70は、例えばステンレス鋼、銅、銅合金、チタン、チタン合金などの単線または撚り線で構成してあり、必要に応じて、樹脂や、湿潤状態で潤滑性を持つ親水性高分子物質などで構成される被覆が設けられる。ガイドワイヤ70の外径は、特に限定されないが、好ましくは、0.25〜0.38mm、さらに好ましくは.0.25〜0.36mmである。
また、外チューブ20の外周には、湿潤状態で潤滑性を持つ親水性高分子物質から成る被覆材が被覆してあることが好ましい。このような被覆材で外チューブ20の外周を被覆することで、バルーンカテーテル1を冠動脈などに挿入する際の挿入抵抗の低減を図ることができる。また、バルーン部10の外周も被覆材で被覆してもよい。被覆材でバルーン部10の外周を被覆することで、バルーン部10を冠動脈内の狭窄部に挿入する際の挿入抵抗の低減を図ることができる。
親水性高分子物質としては、天然高分子系のものと、合成高分子系のものとがある。天然高分子系のものとしては、デンプン系高分子、セルロース系高分子、タンニン・ニグニン系高分子、多糖類系高分子、タンパク質系高分子などが例示される。合成高分子系のものとしては、PVA系樹脂、ポリエチレンオキサイド系樹脂、アクリル酸系樹脂、無水マレイン酸系樹脂、フタル酸系樹脂、水溶性ポリエステル、ケトンアルデヒド樹脂、(メタ)アクリルアミド系樹脂、ビニル異節環系樹脂、ポリアミン系樹脂、ポリ電解質、水溶性ナイロン系樹脂、アクリル酸グリシジルアクリレート系樹脂などが例示される。
これらの中でも、外チューブ20の被覆材として好適に用いることができる親水性高分子物質としては、特に、セルロース系高分子(例えばヒドロキシプロピルセルロース)、ポリエチレンオキサイド系樹脂(例えばポリエチレングリコール)、無水マレイン酸系樹脂(例えばメチルビニルエーテル無水マレイン酸共重合体のような無水マレイン酸共重合体)、アクリルアミド系樹脂(例えばポリジメチルアクリルアミド)、水溶性ナイロン(例えば東レ社製の「AQ−ナイロン P−70」)またはそれらの誘導体である。これらの物質は、湿潤状態において低い摩擦係数が安定して得られるので好ましい。
このようなモノレール方式のバルーンカテーテル1により冠動脈の狭窄部の拡張に用いる場合は、まず、冠動脈の狭窄部まで挿入したガイドワイヤ70に内チューブ40のワイヤルーメン43を沿わせることで、バルーン部10を冠動脈の狭窄部まで案内させ、生理食塩水などの流体を、コネクタ60および外チューブ20のバルーン拡張用ルーメン23を介してバルーン部10の内部拡張用空間13に送り込み、バルーン部10を拡張させて冠動脈の狭窄部の拡張を行う。
次に、このような構成のバルーンカテーテル1の製造方法について説明する。
まず、図3Aに示すように、バルーンカテーテル1の外チューブ20となる遠位側外チューブ20aおよび近位側外チューブ20bと、バルーンカテーテル1の内チューブ40を用意する。
遠位側外チューブ20a、近位側外チューブ20bおよび内チューブ40は、いずれも中心軸方向に沿ってルーメンを有し、各々が前述したような外径、内径、肉厚を有する管状体である。このうち、特に遠位側外チューブ20aと近位側外チューブ20bとは、略同一の外径および肉厚を有することが好ましい。また、いずれのチューブも、材質は前述したような融着可能で可撓性を有する高分子材料であるが、相互に融着しやすいように同じ材料で形成されていることが好ましい。
本実施形態においては、一本のチューブを、中心軸に対して斜めに切断して分割することで、遠位側外チューブ20aと近位側外チューブ20bを得ている。
遠位側外チューブ20aおよび近位側外チューブ20bは、遠位側外チューブ20aの近位端部20a1と近位側外チューブ20bの遠位端部20b1の少なくとも一方が、中心軸に対して斜めに切断された形状を有することが好ましく、その両方が中心軸に対して斜めに切断された形状を有することがさらに好ましい。そのような形状であれば、これらの重ね合わせを容易に行うことができる。本実施形態においては、中心軸に対して斜めに切断された側の端を、遠位側外チューブ20aの近位端部20a1および近位側外チューブ20bの遠位端部20b1としている。
また、遠位側外チューブ20aの近位端部20a1と近位側外チューブ20bの遠位端部20b1の少なくとも一方が、末端周縁から中心軸方向に沿ってスリットを有していてもよい。このようなスリットが形成してあれば、遠位側外チューブ20aの近位端部20a1と近位側外チューブ20bの遠位端部20b1を重複させる時に、重複する領域を広くすることができるので、融着後の近位側ワイヤ挿通孔44周辺部の強度を大きく向上させることができる。
遠位側外チューブ20aの遠位端部には、予め図1Aに示すバルーン部10の近位端部11を融着や接着などの手段により接合しておくことが好ましい。ただし、この接合は、近位側ワイヤ挿通孔44を形成する途中、または、近位側ワイヤ挿通孔44の形成後に行うこともできる。
このような遠位側外チューブ20aおよび近位側外チューブ20bを用意したら、内チューブ40を、遠位側外チューブ20aのルーメンに挿入する。但し、内チューブ40を、遠位側外チューブ20aのルーメンに挿入する前に、内チューブ40のルーメン(ワイヤルーメン43)に、融着時におけるルーメンの閉塞を防止するためのワイヤ状マンドレル71を挿入しておくことが好ましい。ワイヤ状マンドレル71は、内チューブ40のルーメン径と略等しい外径を有する断面略円形形状の線状体であり、たとえば、ステンレス鋼などの材質で構成される。ワイヤ状マンドレル71の長さは、ルーメンの閉塞を防止できる長さであれば特に限定されないが、内チューブ40より10〜50mm長いことが好ましい。
次に、ワイヤ状マンドレル71を挿入した内チューブ40を遠位側外チューブ20aのルーメン(バルーン拡張用ルーメン23)に挿入して、遠位側外チューブ20aのルーメンの内部に配置する。このとき、内チューブ40の近位端部41を、遠位側外チューブ20aの近位端部20a1から1〜5mm突出するように位置させることが好ましい。また、ワイヤ状マンドレル71の近位端部72は、内チューブ40の近位端部41から10〜20mm突出するように位置させることが好ましい。
次に、図3Bに示すように、内チューブ40の近位端部41を、遠位側外チューブ20aの近位端20a1から飛び出させた状態で、近位側外チューブ20bの遠位端部20b1の外周に位置させ、遠位側外チューブ20aおよび近位側外チューブ20bのそれぞれのバルーン拡張用ルーメン23が連通するように、近位側外チューブ20bの遠位端部20b1と遠位側外チューブ20aの近位端部20a1とを一部重ねる。
その後に、図3Cに示すように、熱収縮チューブ78と熱風噴出型80を用いて、あるいはその他の手段で、内チューブ40の近位端部41と遠位側外チューブ20aの近位端部20a1と近位側外チューブ20bの遠位端部20b1とを融着する。この際、遠位側外チューブ20aの近位端部20a1と近位側外チューブ20bの遠位端部20b1とを重複させる前に、近位側外チューブ20bのバルーン拡張用ルーメン23に切り欠きマンドレル73を挿入しておくことが好ましい。
切り欠きマンドレル73は、外チューブ20a,20bのルーメン径と略等しい外径を有する丸棒の一端側を、切り欠き部74で切り欠いたものであり、本実施形態では、切り欠きが形成された箇所の断面形状は、図2B〜図2Kに示すようなバルーン拡張用ルーメン23の断面形状と同じ略三日月形となっている。切り欠きマンドレル73の材質は、特に限定されないが、ステンレス鋼などが好ましい。また、切り欠きマンドレル73の長さは、近位側外チューブ20bより100〜150mm程度長いことが好ましく、そのうち5〜20mmの長さで切り欠きが形成されていることが好ましい。
融着する手法としては、特に限定されず、熱風や光ビームによる熱融着や超音波による融着など、種々の融着法を採用できる。熱収縮チューブ78を用いる場合には、熱収縮チューブ78の材質は特に限定されないが、比較的耐熱性に優れたものが好ましく、たとえば、フッ素樹脂製熱収縮チューブを用いることが好ましい。熱収縮チューブ78の長さは、通常10〜30mmであり、熱収縮チューブ78の内径は、外チューブ部材10、13の外径より0.1〜0.5mm大きいものを用いることが好ましい。また、熱収縮チューブ78の肉厚は、通常0.1〜1.0mmである。
融着を行う箇所に熱収縮チューブ78を被せた後、その部分を内周面に熱風を噴出するための熱風噴出口が設けられた熱風噴出型80で覆って、熱風をあてることにより熱収縮チューブ78を加熱する。加熱によって、内チューブ40および外チューブ20a、20bは軟化し、熱収縮チューブ78は収縮して、内チューブ40と外チューブ20a,20bの当接箇所および遠位側外チューブ20aと近位側外チューブ20bとの重複部に外力を与える。加熱温度および加熱時間は、内チューブ40および外チューブ20a,20bの材料や、熱収縮チューブ78の種類によって異なるが、通常、温度は150〜250℃であり、加熱時間は10〜60秒である。
加熱後に、熱収縮チューブ78を冷却し、熱収縮チューブ78を切り裂いて取り除き、ワイヤ状マンドレル71および切り欠きマンドレル73を抜き取る。その状態を図4に示す。
図4に示すように、内チューブ40の近位端部41と、遠位側外チューブ20aの近位端部20a1とが融着される共に、内チューブ40の近位端部41と、近位側外チューブ20bの遠位端部20b1とが融着される。また、遠位側外チューブ20aの近位端部20a1と、近位側外チューブ20bの遠位端部20b1とが融着される。そして、内チューブ40の近位端部41と、近位側外チューブ20bの遠位端部20b1との間に、内チューブ40のワイヤルーメン43が外チューブ20の外部に露出するワイヤルーメン近位側開口52が形成される。
融着後の状態の融着部50では、内チューブ40の近位端部41を構成していた材料で構成される薄肉部分41aが形成される。また、遠位側外チューブ20aの近位端部20a1と、近位側外チューブ20bの遠位端部20b1とが融着されることで、ワイヤルーメン近位側開口52の周方向縁部にそれぞれ盛り上がり部54も形成される(図4および図2G参照)。融着条件などにもよるが、盛り上がり部54の内部には、隙間となっている未融着部分56が残ることが希にある。
融着後の状態の融着部50は、図1Dおよび図2A〜図2Kに示すような断面形状を有する。本実施形態では、ワイヤルーメン43の近位側開口52の所定位置(近位側切除端C1)から遠位方向に所定の切除長さL1で、ワイヤルーメン43の一部が外部に露出するように、融着後の内チューブ40の外周の一部が含まれる薄肉部分41a(図4参照)を、カミソリなどで所定の深さD1(図1B、図2D〜図2F参照)で切り取る。深さD1は、内チューブ40の内径の1/10〜1/5程度であることが好ましい。
図1Dに示すように、融着後の内チューブ40の外周の一部を切り取る切除長さL1における切除開始位置である近位側切除端C1は、融着後のワイヤルーメン近位側開口52の縁のなかで最も遠位側に位置する最遠位開口縁位置52aと、融着後のワイヤルーメン近位側開口52の縁のなかで最も近位側に位置する最近位開口縁位置52bとの間に位置する。好ましくは、近位側切除端C1は、最近位開口縁位置52bよりも最遠位開口縁位置52aに近い。近位側切除端C1が、上述した位置より、さらに近位側に寄りすぎると、図2Gに示すような隙間となっている未融着部分56を切り取るおそれがあり、未融着部分56を介してバルーン拡張用ルーメン23が外部と連通して、バルーン拡張用ルーメン23にリークが生じるおそれがある。
なお、最遠位開口縁位置52aとは、内チューブ40の外周の一部を切除する前の状態において、ワイヤルーメン43が外チューブ20の外部に露出している部分のうち最も遠位にある位置である。また、最近位開口縁位置52bは、ワイヤルーメン43と連通するように形成された外チューブ20の凹んだ部分のうち最も近位にある位置であり、通常、融着時に溶融した近位側外チューブ20bに対応する部分のうち最も近位側に位置する部分に対応する。
また、融着後の内チューブ40の外周の一部を含む融着部分を切り取る終了位置である遠位側切除端C2は、内チューブ40の近位端部41が遠位側外チューブ20aの内周面に融着している部分のうち最も遠位にある位置である最遠位融着位置50bよりも近位側に位置する。最遠位融着位置50bよりも遠位側に、遠位側切除端C2を位置させると、バルーン拡張用ルーメン23にリークを生じさせるおそれがある。
図1Dに示すように、最遠位融着位置50bと遠位側切除端C2との距離L2は、好ましくは5〜11mmである。また、近位側切除端C1と最近位開口縁位置52bとの距離L3は、距離L2と同程度であるが、必ずしも同じである必要はない。また、最遠位開口縁位置52aと近位側切除端C1との距離L4は、距離L3よりも小さいことが好ましく、より好ましくは、L3/L4が2.5〜8である。
図1Dに示す切除長さL1にて軸方向に沿って所定の深さD1にて融着部50における内チューブ40の外周の一部を切り取ることで、図1Bおよび図1Cに示すように、遠位側切除端C2に、ワイヤルーメン43に連通する近位側ワイヤ挿通孔44が形成される。また、切除長さL1に対応する部分には、ガイドワイヤ70の引出または導入を案内する樋状通路55が形成される。
このようにして近位側ワイヤ挿通孔44の形成を行った後、図1Aに示すように、バルーン部10の遠位端部12を内チューブ40の遠位端部42に融着や接着などの手段により接合して、外チューブ20の近位端部にコネクタ60を融着や接着などの手段により接合することにより、モノレール方式のバルーンカテーテル1を製造することができる。
本実施形態のバルーンカテーテル1の製造方法によれば、図4に示すように、近位側外チューブ20bの遠位端部の外周に位置する内チューブ40のワイヤルーメン43に連通する融着後のワイヤルーメン近位側開口52の所定の切除位置C1から遠位方向に所定の切除長さL1(図1B参照)で、ワイヤルーメン43の一部が外部に露出するように、融着後の内チューブ40の外周の一部(薄肉部分41a)を切り取る。
すなわち、本実施形態では、ワイヤルーメン43の融着部50において、内チューブ40を構成していた材料のみで形成される薄い側壁(薄肉部分41a)が軸方向に沿って切除されることになる。したがって、本実施形態に係るバルーンカテーテル1では、その使用時において、薄い側壁(薄肉部分41a)が切り裂かれ難くなり、切り裂かれた側壁にガイドワイヤ70が挟まる(スタックする)ことが防止される。その結果、ガイドワイヤ70に沿わせたカテーテル1の操作がスムーズ且つ容易になる。
なお、前述した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって本発明を何ら限定するものではない。本実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含み、また任意好適な種々の改変が可能である。
たとえば本発明に係るカテーテルは、経皮的冠動脈形成術(PTCA)以外に用いられる血管拡張用バルーンカテーテルとしてもよい。そのような血管拡張用バルーンカテーテルの例としては、四肢等の血管の拡張術や腎血管拡張術等に用いられる血管拡張用バルーンカテーテルを挙げることができる。また、本発明に係るカテーテルは、血管拡張用バルーンカテーテル以外のバルーンカテーテルとしてもよく、そのようなバルーンカテーテルの例としては、上部尿管の拡張術等に用いられるバルーンカテーテルを挙げることができる。さらに、本発明に係るカテーテルは、いわゆるモノレール方式のカテーテルであれば、バルーン部を有さないカテーテルとしてもよい。本発明に係るカテーテルをバルーン部を有さないカテーテルとする場合には、主ルーメンは、バルーン拡張用以外の他の目的に利用することができる。
1…PTCAバルーンカテーテル
10…バルーン部
11…近位端部
12…遠位端部
13…内部拡張用空間
20…外チューブ(アウターシャフト)
21…近位端部
22…遠位端部
23…バルーン拡張用ルーメン(主ルーメン)
40…内チューブ(ガイドワイヤシャフト)
41…近位端部
42…遠位端部
43…ワイヤルーメン
44…近位側ワイヤ挿通孔
45…遠位側ワイヤ挿通孔
50…内チューブ融着部
60…コネクタ
61…造影リング
70…ガイドワイヤ
71…ワイヤ状マンドレル
72…近位端部
73…切り欠きマンドレル
74…切り欠き部
78…熱収縮チューブ
80…熱風噴出型

Claims (6)

  1. それぞれ主ルーメンが軸方向に沿って内部に形成してある遠位側外チューブおよび近位側外チューブを用意する工程と、
    ワイヤルーメンが軸方向に沿って内部に形成してある内チューブを用意する工程と、
    前記内チューブを、前記遠位側外チューブの前記主ルーメンの内部に配置する工程と、
    前記内チューブの近位端部を、前記遠位側外チューブの近位端から飛び出させ、近位側外チューブの遠位端部の外周に位置させ、それぞれの主ルーメンが連通するように前記近位側外チューブの遠位端部と前記遠位側外チューブの近位端部とを一部重ねて、内チューブの近位端部と遠位側外チューブの近位端部と近位側外チューブの遠位端部とを融着する工程と、
    前記近位側外チューブの遠位端部の外周に位置する前記内チューブの前記ワイヤルーメンに連通する融着後のワイヤルーメン近位側開口の所定位置から遠位方向に所定の切除長さで、前記ワイヤルーメンの一部が外部に露出するように、融着後の内チューブの外周の一部を切り取る工程と、
    を有するカテーテルの製造方法。
  2. 融着後の前記内チューブの外周の一部を切り取る開始位置である近位側切除端は、融着後のワイヤルーメン近位側開口の縁のなかで最も遠位側に位置する最遠位開口縁位置と、融着後のワイヤルーメン近位側開口の縁のなかで最も近位側に位置する最近位開口縁位置との間に位置する請求項1に記載のカテーテルの製造方法。
  3. 前記近位側切除端は、前記最近位開口縁位置よりも前記最遠位開口縁位置に近い請求項2に記載のカテーテルの製造方法。
  4. 融着後の前記内チューブの外周の一部を切り取る終了位置である遠位側切除端は、前記内チューブの近位端部が前記遠位側外チューブの内周面に融着している最遠位融着位置よりも近位側に位置する請求項1〜3のいずれかに記載のカテーテルの製造方法。
  5. 請求項1〜4のいずれかの方法により製造されるカテーテル。
  6. 主ルーメンが軸方向に沿って内部に形成してある外チューブと、
    ワイヤルーメンが軸方向に沿って内部に形成してあり、前記外チューブの主ルーメンの内部に軸方向に延在する内チューブと、を有するカテーテルであって、
    前記内チューブの近位端部が前記外チューブの軸方向の途中において外チューブの内壁に融着して軸方向に沿って内チューブ融着部が形成してあり、
    前記内チューブ融着部のワイヤルーメン近位側開口から遠位方向に所定の切除長さで、前記ワイヤルーメンの一部が外部に露出するように、融着後の前記内チューブの外周の一部が切り取られているカテーテル。
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