JP2011203675A - 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】導電性支持体102と、導電性支持体102上に設けられた感光層103と、を有し、感光層103の設けられた側の表面に位置する表面層(保護層107)が、−OH、−OCH3、−NH2、−SH、及び−COOHから選択される少なくとも一種の置換基を少なくとも1つ有する電荷輸送材料とグアナミン化合物及びメラミン化合物の少なくとも一種との硬化物と、ミセル状のフッ素系グラフトポリマーと、を含有する電子写真感光体101。
【選択図】図1
Description
そこで、感光層の耐久性を向上させる方法が検討されており、例えば、表面層中にフッ素系樹脂粒子を分散することにより、感光体の表面層の表面エネルギーを低減する方法が提案されている。これに対して、分散助剤としてフッ素系グラフトポリマーを添加することによって、フッ素系樹脂粒子の分散性を改善する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
例えば、特許文献2には導電粉をフェノール樹脂に分散したものが提案されている。特許文献3には有機―無機ハイブリッド材料によるものが提案されている。特許文献4には連鎖重合性材料によるものが提案されている。特許文献5にはアクリル系材料によるものが提案されている。また、特許文献6にはアルコール可溶性電荷輸送材料とフェノール樹脂によるものが提案されている。
また、特許文献7にはアルキルエーテル化ベンゾグアナミン・ホルムアルデヒド樹脂と、電子受容性カルボン酸あるいは、電子受容性ポリカルボン酸無水物の硬化膜が提案されている。特許文献8にはベンゾグアナミン樹脂にヨウ素、有機スルホン酸化合物、あるいは、塩化第二鉄などをドーピングした硬化膜が、特許文献9には特定の添加剤とフェノール樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、シロキサン樹脂、あるいは、ウレタン樹脂との硬化膜が提案されている。
本実施形態に係る電子写真感光体は、導電性支持体と、前記導電性支持体上に設けられた感光層と、を有し、前記感光層の設けられた側の表面に位置する表面層が、−OH、−OCH3、−NH2、−SH、及び−COOHから選択される少なくとも一種の置換基を少なくとも1つ有する電荷輸送材料とグアナミン化合物及びメラミン化合物の少なくとも一種との硬化物と、ミセル状のフッ素系グラフトポリマーと、を含有する電子写真感光体である。
本実施形態において、導電性支持体の「導電性」とは、導電率が10−6S/m以上の条件を満たすことをいう。
このため、機械的強度の改善による耐摩耗性の向上と、表面エネルギー低下によるクリーニング性の改善と、残留電位の上昇による繰り返し安定性を確保して、長期間にわたり、安定して良好な画質を得ることが困難であった。
図1は本実施形態に係る電子写真感光体の好適な一例を示す模式断面図である。図1に示した感光体101は電荷発生層105と電荷輸送層106とが別個に設けられた機能分離型の感光層103を備えるもので、導電性支持体102上に下引き層104、電荷発生層105、電荷輸送層106、保護層107がこの順序で積層された構造を有している。ここで、保護層107は感光体101における表面層(導電性支持体102から最も遠い側に配置される層)であり、−OH、−OCH3、−NH2、−SH、及び−COOHから選択される少なくとも一種の置換基を少なくとも1つ有する電荷輸送材料とグアナミン化合物及びメラミン化合物の少なくとも一種との硬化物と、ミセル状のフッ素系グラフトポリマーと、を含有する層である。
導電性支持体102としては、従来から使用されているものであれば、如何なるものを使用してもよい。例えば、アルミニウム、ニッケル、クロム、ステンレス鋼等の金属類、およびアルミニウム、チタニウム、ニッケル、クロム、ステンレス鋼、金、バナジウム、酸化錫、酸化インジウム、ITO等の薄膜を設けたプラスチックフィルム等、あるいは導電性付与剤を塗布、または含浸させた紙、およびプラスチックフィルム等が挙げられる。導電性支持体102の形状はドラム状に限られず、シート状、プレート状としてもよい。
一般式(I)で示される化合物の具体例としては、例えば、以下に示す化合物が挙げられる。
マクロモノマーとしてはアクリル酸エステル類、メタクリル酸エステル類、スチレン系化合物などの重合体や共重合体などを用いてもよい。フッ化アルキル基を有する重合性フッ素系モノマーとしては、パーフルオロアルキルエチルメタクリレート、パーフルオロアルキルメタクリレート等を用いてもよい。
構造式Aにおいて、tは5以上8以下が望ましい。
エネルギー分散型蛍光X線分析装置(EDX)で、フッ素原子が粒子状に観察される。
フッ素系グラフトポリマーの含有量が0.1質量%よりも少ないと、表面エネルギー低下の効果が少なく、十分なクリーニング性の改善効果が得られないことがある。5質量%よりも多いと、過剰に含まれるフッ素系グラフトポリマーの影響で、電気特性の悪化が生じることがある。
硬化物に含まれる電荷輸送材料由来の成分の割合を90質量%以上98質量%以下とすることにより、表面層が効率的に電荷輸送能力を発揮し良好な電子写真特性が得られるとともに、保護層107の硬度を高めることによる耐摩耗性の向上と、フッ素系グラフトポリマーの含有効果によるクリーニング性の改善効果が得られる。電荷輸送材料由来の成分の割合が90%未満であると、電荷輸送能力が低下して、残留電位の上昇が起こることがある。また、電荷輸送材料由来の成分の割合が98質量%を超えると、膜の硬度が著しく低下して耐磨耗性低下の現象が起こることがある。
また、保護層107の機械強度、耐傷性、粒子分散性、トルク低減、磨耗量コントロール、保護層形成用塗布液の粘度コントロール、ポットライフの延長などの目的でアルコールに溶解する樹脂を加えてもよい。
また、保護層107には硬化を促進するために触媒を使用してもよい。硬化触媒として酸系の触媒が望ましく用いられる。酸系の触媒としては、酢酸、クロロ酢酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、シュウ酸、マレイン酸、マロン酸、乳酸などの脂肪族カルボン酸、安息香酸、フタル酸、テレフタル酸、トリメリット酸などの芳香族カルボン酸、メタンスルホン酸、ドデシルスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、などの脂肪族、および芳香族スルホン酸類などが用いられるが、含硫黄系材料を用いることが望ましい。
触媒の配合量は保護層107の固形分に対して、0.01質量%以上5質量%以下であることが望ましく、特に0.02質量%以上1質量%以下が適している。5質量%を超える添加量であると、残留触媒により保護層107の抵抗が低下し、高温高湿下での画像流れが発生しやすくなり、、0.01質量%未満では触媒活性が低くなることがある。
フッ素系グラフトポリマーの臨界ミセル濃度はフッ素系グラフトポリマー溶液の表面張力を測定し、濃度と表面張力の関係から求められる。
感光層103(電荷発生層105又は電荷輸送層106)を表面層とした場合のフッ素系グラフトポリマー等の望ましい態様は保護層107で説明した場合と同様である。
次に、本実施形態に係る画像形成装置及びプロセスカートリッジについて説明する。
図2は、本実施形態に係る画像形成装置の第一の例を示す全体構成図である。
この画像形成装置1000は、電子写真方式を採用したモノクロの片面出力プリンタである。
この画像形成装置1000には、黒トナーが蓄えられた不図示のトナーカートリッジが備えられており、このトナーカートリッジにより現像器64にトナーの補給が行われる。また、トナー画像が転写されるために用いられる用紙は、給紙手段1の中に蓄えられており、ユーザから画像形成が指示されると給紙手段1から搬送されて、転写ロール50においてトナー画像の転写が行われた後、図の左方向に向かって搬送されていく。図2においては、この時の用紙搬送路が、左向きの矢印で示す経路として示されており、用紙はこの用紙搬送路を通って定着器10において、用紙上に転写された転写像の定着が行われた後、左方向に排出される。
帯電部材65としては、芯材の外周面に弾性層、抵抗層、保護層等を設けたものが好適に用いられる。帯電部材65は、像保持体61に接触させることにより特に駆動手段を有しなくとも像保持体61と同じ周速度で回転し、帯電手段として機能するが、帯電部材65に駆動手段を取り付け、像保持体61とは異なる周速度で回転させて帯電させてもよい。
この実施形態の画像形成装置1000’はカラープリンタである。
この画像形成装置1000’には、図の矢印Bk,Bc,Bm,By方向にそれぞれ回転する、電子写真感光体である像保持体61K,61C、61M,61Yが備えられている。ここで、像保持体61K,61C、61M,61Yが、本実施形態に係る電子写真感光体の一例に相当する。
ここで、中間転写ベルト5は、駆動ロール5aから駆動力を受けながら2次転写ロール9bと駆動ロール5aとに張架された状態で図の矢印A方向に循環移動する。
4つの像保持体61K,61C、61M,61Yは、帯電部材65K,65C,65M,65Yによりそれぞれ帯電され、さらに露光部7K,7C,7M,7Yから照射されるレーザ光を受けて各像保持体上に静電潜像が形成される。形成された静電潜像は、現像器64K,64C,64M,64Yによってそれぞれの色のトナーを含む静電潜像現像剤で現像されてトナー画像が形成される。このようにして形成された各色のトナー画像は、各色に対応した1次転写ロール50K,50C,50M,50Yにおいて、中間転写ベルト5上に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の順に順次転写(1次転写)されて重ね合わされていき、多色の1次転写像が形成される。
以上が、この画像形成装置1000’における画像形成の動作についての説明である。
酸化亜鉛(平均粒子径:70nm、テイカ社製、比表面積値:15m2/g)100質量部をテトラヒドロフラン500質量部と攪拌混合し、シランカップリング剤として、KBM603(信越化学社製)1.25質量部を添加し、2時間攪拌した。その後、テトラヒドロフランを減圧蒸留にて留去し、120℃で3時間焼き付けを行い、シランカップリング剤表面処理酸化亜鉛粒子を得た。
前記表面処理を施した酸化亜鉛粒子60質量部とアリザリン0.6質量部と硬化剤としてブロック化イソシアネート(スミジュール3173、住友バイエルンウレタン社製)13.5質量部とブチラール樹脂(BM−1、積水化学社製)15質量部とをメチルエチルケトン85質量部に溶解した溶液38質量部と、メチルエチルケトン25質量部とを混合し、直径1mmのガラスビーズを用いてサンドミルにて4時間の分散を行い分散液を得た。
得られた分散液に、触媒としてジオクチルスズジラウレート0.005質量部と、シリコーン樹脂粒子(トスパール145、GE東芝シリコーン社製)4.0質量部とを添加し、下引き層塗布用液を得た。この塗布液を、浸漬塗布法にて直径30mmのアルミニウム基材上に塗布し、180℃、40分の乾燥硬化を行い厚さ25μmの下引き層を得た。
富士ゼロックス社製カラープリンタDocu Centre Color f450ドラムカートリッジに得られた感光体を装着し、初期画質の目視評価(クリーニング性及びかぶり)を行った。
また、繰返し適性を確認するために、28℃、85%RHの高温高湿環境下にて、A4サイズ、カラーで1ドットライン像を含むエリアカバレッジ5%の画像をもとに50,000枚プリント試験を行った。プリント試験の初期と50,000枚プリント後の感光体について除電後の残留電位(VRp)を測定し、初期の残留電位と50,000枚プリント後の残留電位との差(ΔRp)を算出した。
また、50,000枚プリント後の画質を目視にて評価した。
さらに50,000枚プリント後の感光体の断面を電子顕微鏡で観察することによりプリント後の表面層膜厚を測定し、感光体の摩耗量を求めた。摩耗量を感光体のサイクル数(感光体1回転を1サイクル)で正規化し、摩耗率を算出した。
得られた結果を表1に示す。
実施例1に係る感光体の表面層(保護層)におけるフッ素系グラフトポリマーの含有量は3質量%であった。また、表面層を構成する硬化物に含まれる電荷輸送材料由来の成分の割合は97質量%であった。さらに、表面層に含まれるフッ素系グラフトポリマーを上述の方法により確認したところミセルを形成していた。
下引き層および電荷発生層を実施例1と同様に作成したアルミニウム支持体上に、実施例1と同様の方法で作成した塗布液2をインクジェット法で塗布し、150℃、40分で乾燥することにより、膜厚10μmの表面層を形成した感光体を作成し、これを用いて実施例1と同様の評価を行った。得られた結果を表1に示す。
実施例2に係る感光体の表面層におけるフッ素系グラフトポリマーの含有量は3質量%であった。また、表面層を構成する硬化物に含まれる電荷輸送材料由来の成分の割合は97質量%であった。さらに、表面層に含まれるフッ素系グラフトポリマーを上述の方法により確認したところミセルを形成していた。
保護層の膜厚を20μmとした以外は実施例1と同様にして感光体を作成し、実施例1と同様の評価を行った。得られた結果を表1に示す。
実施例3に係る感光体の表面層(保護層)におけるフッ素系グラフトポリマーの含有量は3質量%であった。また、表面層を構成する硬化物に含まれる電荷輸送材料由来の成分の割合は97質量%であった。さらに、表面層に含まれるフッ素系グラフトポリマーを上述の方法により確認したところミセルを形成していた。
保護層用の塗布液2において、GF400(東亞合成製)を0.3質量部とした以外は、実施例1と同様にして感光体を作成し、実施例1と同様の評価を行った。得られた結果を表1に示す。
実施例4に係る感光体の表面層(保護層)におけるフッ素系グラフトポリマーの含有量は0.3質量%であった。また、表面層を構成する硬化物に含まれる電荷輸送材料由来の成分の割合は97質量%であった。さらに、表面層に含まれるフッ素系グラフトポリマーを上述の方法により確認したところミセルを形成していた。
保護層用の塗布液2において、フッ素系グラフトポリマーをGF300(東亞合成製)とし4質量部とした以外は、実施例1と同様にして感光体を作成し、実施例1と同様の評価を行った。得られた結果を表1に示す。
実施例5に係る感光体の表面層(保護層)におけるフッ素系グラフトポリマーの含有量は4質量%であった。また、表面層を構成する硬化物に含まれる電荷輸送材料由来の成分の割合は97質量%であった。さらに、表面層に含まれるフッ素系グラフトポリマーを上述の方法により確認したところミセルを形成していた。
保護層用の塗布液2において、化合物例I−19に表される電荷輸送剤94質量部、上記に示す構造のメラミンを6質量部、GF400(東亞合成製)を0.05質量部とした以外は、実施例1と同様にして感光体を作成し、実施例1と同様の評価を行った。得られた結果を表1に示す。
実施例6に係る感光体の表面層(保護層)におけるフッ素系グラフトポリマーの含有量は0.05質量%であった。また、表面層を構成する硬化物に含まれる電荷輸送材料由来の成分の割合は94質量%であった。さらに、表面層に含まれるフッ素系グラフトポリマーを上述の方法により確認したところミセルを形成していた。
保護層用の塗布液2において、化合物例I−19に表される電荷輸送剤93質量部、上記に示す構造のメラミンを7質量部、GF400(東亞合成製)を6.4質量部とした以外は、実施例1と同様にして感光体を作成し、実施例1と同様の評価を行った。得られた結果を表1に示す。
実施例7に係る感光体の表面層(保護層)におけるフッ素系グラフトポリマーの含有量は6質量%であった。また、表面層を構成する硬化物に含まれる電荷輸送材料由来の成分の割合は93質量%であった。さらに、表面層に含まれるフッ素系グラフトポリマーを上述の方法により確認したところミセルを形成していた。
保護層用の塗布液2において、化合物例I−19に表される電荷輸送剤89質量部、上記に示す構造のメラミンを11質量部、GF400(東亞合成製)を3.1質量部とした以外は、実施例1と同様にして感光体を作成し、実施例1と同様の評価を行った。得られた結果を表1に示す。
実施例8に係る感光体の表面層(保護層)におけるフッ素系グラフトポリマーの含有量は3質量%であった。また、表面層を構成する硬化物に含まれる電荷輸送材料由来の成分の割合は89質量%であった。さらに、表面層に含まれるフッ素系グラフトポリマーを上述の方法により確認したところミセルを形成していた。
保護層用の塗布液2において、化合物例I−19に表される電荷輸送剤99質量部、上記に示す構造のメラミンを1質量部、GF400(東亞合成製)を3.1質量部とした以外は、実施例1と同様にして感光体を作成し、実施例1と同様の評価を行った。得られた結果を表1に示す。
実施例9に係る感光体の表面層(保護層)におけるフッ素系グラフトポリマーの含有量は3質量%であった。また、表面層を構成する硬化物に含まれる電荷輸送材料由来の成分の割合は99質量%であった。さらに、表面層に含まれるフッ素系グラフトポリマーを上述の方法により確認したところミセルを形成していた。
保護層用の塗布液2において、化合物例I−19に表される電荷輸送剤94質量部、上記に示す構造のメラミンを3質量部、以下の化合物を3質量部とした以外は、実施例1と同様にして感光体を作成し、実施例1と同様の評価を行った。得られた結果を表1に示す。
実施例10に係る感光体の表面層(保護層)におけるフッ素系グラフトポリマーの含有量は3質量%であった。また、表面層を構成する硬化物に含まれる電荷輸送材料由来の成分の割合は97質量%であった。さらに、表面層に含まれるフッ素系グラフトポリマーを上述の方法により確認したところミセルを形成していた。
保護層用の塗布液2において、化合物例I−19に表される電荷輸送剤94質量部、上記に示す構造のメラミンを3質量部、以下の化合物を3質量部とした以外は、実施例1と同様にして感光体を作成し、実施例1と同様の評価を行った。得られた結果を表1に示す。
実施例10に係る感光体の表面層(保護層)におけるフッ素系グラフトポリマーの含有量は3質量%であった。また、表面層を構成する硬化物に含まれる電荷輸送材料由来の成分の割合は97質量%であった。さらに、表面層に含まれるフッ素系グラフトポリマーを上述の方法により確認したところミセルを形成していた。
保護層用の塗布液2において、GF400(東亞合成製)を含有しないこと以外は、実施例1と同様に感光体を作成し、実施例1と同様の評価を行った。得られた結果を表1に示す。
保護層を作成しない以外は、実施例1と同様に感光体を作成し、実施例1と同様の評価を行った。得られた結果を表1に示す。
実施例1記載の電荷輸送層用塗布液1に、GF400(東亞合成製)を3質量部添加して電荷輸送層を形成した以外は比較例2と同様に感光体を作成し、実施例1と同様の評価を行った。得られた結果を表1に示す。
Claims (7)
- 導電性支持体と、前記導電性支持体上に設けられた感光層と、を有し、
前記感光層の設けられた側の表面に位置する表面層が、−OH、−OCH3、−NH2、−SH、及び−COOHから選択される少なくとも一種の置換基を少なくとも1つ有する電荷輸送材料とグアナミン化合物及びメラミン化合物の少なくとも一種との硬化物と、ミセル状のフッ素系グラフトポリマーと、を含有する電子写真感光体。 - 前記表面層における前記フッ素系グラフトポリマーの含有量が、0.1質量%以上5質量%以下である請求項1に記載の電子写真感光体。
- 前記フッ素系グラフトポリマーが、少なくとも下記構造式A、及び下記構造式Bで表される繰り返し単位を含むフッ化アルキル基含有(メタ)アクリルコポリマーである請求項1又は請求項2に記載の電子写真感光体。
構造式A及び構造式Bにおいて、l、m、nは1以上の整数を、p、q、r、sは0または1以上の整数を、tは8以下の整数を、R1、R2、R3、R4は水素原子又はアルキル基を、Xはアルキレン鎖、ハロゲン置換アルキレン鎖、―S―、―O―、―NH―、または単結合を、Yは、アルキレン鎖、ハロゲン置換アルキレン鎖、―(CzH2z−1(OH))―、または単結合を、それぞれ表す。zは1以上の整数を表す。 - 前記硬化物に含まれる前記電荷輸送材料由来の成分の割合が、90質量%以上98質量%以下である請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
- 前記表面層が、保護層である請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
- 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の電子写真感光体を備え、画像形成装置に着脱自在なプロセスカートリッジ。
- 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の電子写真感光体と、前記電子写真感光体に形成された静電潜像を静電潜像現像剤によりトナー画像として現像する現像手段と、前記電子写真感光体に形成されたトナー画像を被転写体に転写する転写手段と、前記被転写体に転写されたトナー画像を定着する定着手段とを有する画像形成装置。
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