JP2011202928A - 熱交換装置 - Google Patents

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Akinori Tomita
晃史 富田
Fumio Takemura
文男 竹村
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Abstract

【課題】熱交換効率を高めるのに有利な熱交換装置を提供する。
【解決手段】熱交換装置は、熱交換室10を有する基体1と、第1熱交換媒体29が流れる第1通路23を有する第1熱交換要素2と、基体1に保持された第2熱交換要素3とを有する。第2熱交換要素3は、熱交換室10内に吐出口34を有する複数の細管32からなる細管群31を有する。細管32は、第2熱交換媒体39を細管32の吐出口34に向けて移動させる。各細管32の吐出口34は、各細管32の吐出口34から吐出された第2熱交換媒体39が第1熱交換要素2に接触し、第1通路23の第1熱交換媒体29と熱交換するように、熱交換室10内に設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は第1熱交換媒体と第2熱交換媒体とを互いに熱交換させる熱交換装置に関する。例えば、ヒートポンプシステム等の熱交換装置に利用できる。
特許文献1には、パイプ孔を形成するパイプ周壁の上部に周壁貫通孔を形成したパイプと、パイプの貫通孔の上側を隙間を介して覆う整流板と、パイプの真下に設けられた伝熱管とを有する熱交換装置が開示されている。このものでは、パイプのパイプ孔に供給させた冷媒をパイプの周壁貫通孔から上向きに吐出させると共に、吐出させた冷媒を整流板によりパイプ周壁の外周面に沿って下方に流下させつつ案内し、その冷媒を伝熱管に接触させて伝熱管の流体と熱交換させることにしている。
特許文献2には、熱交換器の上部に液溜め部を形成し、毛細管作用が大きな多孔質の繊維状金属材で形成された液拡散バーを液溜め部の真下に設けた熱交換装置が開示されている。このものによれば、液溜め部に溜められている液を、繊維状金属材で形成された液拡散バーに落下させて毛細管作用により分散させた後、その分散させた液を熱交換器の伝熱板に供給させる。このものによれば、熱交換効率を高めることができる。
特開昭64−70666号公報 特開平10−2633号公報
上記した特許文献1,2に係る技術は、熱交換装置における熱交換効率を高めるには必ずしも充分ではない。
本発明は上記した実情に鑑みてなされたものであり、熱交換効率を高めるのに有利な熱交換装置を提供することを課題とする。
本発明に係る熱交換装置は、(i)熱交換室を有する基体と、(ii)基体の熱交換室の内部に配設され第1熱交換媒体が流れる第1通路を有する第1熱交換要素と、(iii)基体に保持され熱交換室内に位置する吐出口を有する複数の細管からなる細管群を有すると共に、第2熱交換媒体を細管の吐出口に向けて移動させる第2熱交換要素とを具備しており、(iv)細管群を構成する各細管の吐出口は、各細管の吐出口から吐出された第2熱交換媒体が第1熱交換要素に接触して第1通路の第1熱交換媒体と熱交換するように、熱交換室内設けられている。
本発明に係る装置によれば、第2熱交換要素は、複数の細管からなる細管群を有する。細管群を構成する複数の細管は、熱交換室内に吐出口を有すると共に、第2熱交換媒体を細管の吐出口に向けて移動させる。ここで、細管群を構成する複数の各細管の吐出口から吐出された第2熱交換媒体は、第1熱交換要素に接触し、第1熱交換要素の第1通路の第1熱交換媒体と熱交換する。このため第2熱交換媒体は、第1熱交換要素に広い面積で且つ分散された状態で接触することができ、第1熱交換要素の第1通路の第1熱交換媒体と広い面積で且つ分散された状態で熱交換することができる。この結果、第1熱交換媒体と第2熱交換媒体との熱交換効率を高めることができる。
本発明に係る装置によれば、各細管の吐出口から吐出された第2熱交換媒体は、第1熱交換要素に接触して第1通路の第1熱交換媒体と熱交換することができる。このため第2熱交換媒体は、第1熱交換要素に広い面積で且つ分散された状態で接触し、第1熱交換要素の第1通路の第1熱交換媒体と広い面積で且つ分散された状態で熱交換することができる。この結果、第1熱交換媒体と第2熱交換媒体との熱交換効率を高めることができる。
実施形態1に係り、熱交換装置の垂直方向に沿って切断した断面図である。 実施形態1に係り、第2熱交換媒体が伝熱管に向けて吐出された状態を示す側面図である。 実施形態1に係り、熱交換装置の水平方向に沿って切断した断面図である。 実施形態1に係り、熱交換装置の異なる垂直方向に沿って切断した断面図である。 実施形態2に係り、細管の図示を省略しつつ熱交換装置の水平方向に沿って切断した断面図である。 実施形態3に係り、細管の吐出口が伝熱管に保持されている状態を示す側面図である。 実施形態3に係り、他の細管の吐出口が伝熱管に保持されている状態を示す側面図である。 (A)〜(G)は実施形態4に係り、細管の吐出口が伝熱管に保持されている状態を示す側面図である。 実施形態5に係り、熱交換装置の垂直方向に沿って切断した断面図である。 実施形態6に係り、ヒートポンプシステムを示すシステム図である。
第1熱交換媒体および第2熱交換媒体は互いに熱交換できるものであり、且つ、流体状であれば何でも良く、液相状、気相状、気液混在状とすることができる。第2熱交換要素の細管群を構成する細管の基端部は、基体に保持された集合部材に集合されていることが好ましい。この場合、第2熱交換媒体を集合部材側に供給すれば、第2熱交換媒体を複数の細管に簡単に分配できる。
細管の吐出口側の先端部は、各細管の吐出口から吐出された第2熱交換媒体が第1熱交換要素に接触するように第1熱交換要素に保持されていることが好ましい。この場合、振動、外力、慣性力などが細管等に作用するときであっても、細管の吐出口は、第1熱交換要素に対面でき、第1熱交換媒体と第2熱交換媒体との熱交換を良好に実行できる。熱交換室のスペース全体を有効利用すべく、複数の細管は互いに離れるように分散されていることが好ましい。
細管における第2熱交換媒体の移動性を考慮すると、熱交換室の圧力は、細管の内圧よりも低いことが好ましい。殊に、熱交換室は大気圧未満の減圧状態または低真空状態に維持されていることが好ましい。この場合、細管の吐出口から吐出された少なくとも液相状とされた熱交換媒体は熱交換室において気化して蒸発潜熱を発生させることができる。この場合、第1熱交換要素の第1熱交換媒体を蒸発潜熱により吸熱させて効率よく冷却させることができる。吐出口は、第1熱交換要素に対面しつつ細管の先端部の中心軸線に対して角度θ1(θ1<90°)で傾斜していることが好ましい。吐出口の開口面積を増加させるのに有利である。
吸収式ヒートポンプシステム(吸収式冷凍機)の熱交換装置に適用できる。吸収式ヒートポンプシステムは、気相状の第2熱交換媒体を冷却部で冷却させて凝縮させて液相状の第2交換媒体とする凝縮室を有する凝縮器と、凝縮器で凝縮された液相状の第2熱交換媒体を蒸発気化させて蒸発潜熱により吸熱作用を発揮させる蒸発室をもつと共に吸熱作用により第1熱交換媒体を冷却させる蒸発器と、蒸発器で蒸発気化された気相状の第2熱交換媒体で吸収液を希釈させて希釈吸収液とする吸収器と、希釈吸収液を加熱により濃縮させて再生させる再生器とを有する。この場合、蒸発器は、本発明に係る熱交換装置で形成できる。
(実施形態1)
図1〜図4は実施形態1の概念を示す。図1に示すように、熱交換装置は、熱交換室10を有する箱状の基体1と、基体1の熱交換室10の内部に配設された第1熱交換要素2と、基体1に保持された第2熱交換要素3とを有する。第1熱交換要素2は、基体1の熱交換室10の内部に配設された複数の伝熱管21で形成されている。場合によっては、伝熱管21は単数としても良い。伝熱管21は、Uターンする複数の曲成部20をもつ伝熱材料(例えば、銅、鋼系、アルミニウム、アルミニウム系の金属、炭化珪素等の伝熱セラミックス)で形成されたパイプで形成されており、第1熱交換媒体29(例えば冷却水等の液体)を流すパイプ孔で形成された第1通路23を有する。伝熱管21の入口21iおよび出口21pは、基体1の同じ側壁1s側に設けられているが、互いに反対側としても良く、更には他の部位でも良い。
図1に示すように、第2熱交換要素3は、基体1の上部壁1uの側に保持された集合部材30と、熱交換室10内に配置されるように集合部材30から分岐された複数の細管32からなる細管群31とを有する。細管32は、集合部材30から横方向に拡開するように分岐されて下方に延びる第1管部32aと、曲成部32cと、曲成部32cから縦方向に沿って延設された第2管部32dとをもつ。第1管部32a同士が互いに離れるように集合部材30から横方向に拡開するように延びているため、熱交換室10の全体に細管群31が配置され、熱交換室10が有効に利用される。
細管群31を構成する細管32の数は、特に限定されるものではなく、例えば、3〜500個、4〜100個、5〜50個などとすることが例示される。細管32の内径が小さくなれば、基体1のサイズを抑えつつ細管32の数を増加できる。細管32の内径は適宜選択できるが、例えば、0.02〜1ミリメートル、0.02〜0.5ミリメートル、0.13〜0.18ミリメートル、0.06〜0.07ミリメートルが挙げられる。但しこれらに限定されるものではない。なお、細管32の材質は適宜選択できる。細管32自体は厚みが小さく且つ長さが長いという形状特性に基づいて、ある程度の可撓性を有するため、金属、セラミックス、硬質樹脂等で形成しても良い。細管32の可撓性および柔軟性を更に高めるために、細管32をゴムや軟質樹脂などの柔らかい材質で形成することもできる。場合によっては、細管32は、曲成部を有するものの、可撓性を実質的に有しないように剛体で形成しても良い。
集合部材30は、複数の細管32のうち先端部33と反対側の基端部35を集合させつつ、第2熱交換媒体39を供給する供給部40に接続されている。集合部材30において、複数の細管32の基端部35間には、シール性を高めるためシール材36が装填されていることが好ましい。各細管32は、集合部材30から下方に向けて拡開するように延設されており、第2熱交換媒体39を集合部材30から細管32の先端部33の吐出口34に向けて重力などにより移動させる。
図2に示すように、各細管32の先端部33の吐出口34は、第1熱交換要素2を構成する伝熱管21の外周壁面22に接近しており、特に伝熱管21の外周壁面22の上部に対面しつつ接近している。場合によっては、吐出口34から第2熱交換媒体39を伝熱管21の外周壁面22に向けて吐出できるのであれば、吐出口34は、伝熱管21の外周壁面22に接触していても良い。この結果、各細管32の吐出口34から吐出された第2熱交換媒体39(一般的には、液相状の水、あるいは、気液混在状態の水)は、伝熱管21の外周壁面22に接触し、伝熱管21の第1通路23を流れる第1熱交換媒体29(冷却水等の冷媒)と熱交換することができる。
以上説明したように本実施形態によれば、各細管32の吐出口34から吐出された第2熱交換媒体39は、第1熱交換要素2に接触して第1通路23の第1熱交換媒体29と熱交換することができる。このため、第2熱交換媒体39は、図1および図2に示すように、伝熱管21の外周壁面22に広い面積で且つ分散された状態で接触することができ、ひいては、伝熱管21の第1通路23を流れる第1熱交換媒体29と効率よく熱交換することができる。この結果、第1熱交換媒体29と第2熱交換媒体39との熱交換効率を高めることができる。
本実施形態によれば、細管32の吐出口34側の先端部33が伝熱管21の外周壁面22に対面するように、細管32は図略の保持部により固定状態に保持されていることが好ましい。保持部は、細管32の長さ方向の中間部を基体1に接続させる構造としても良いし、あるいは、細管32の長さ方向の先端部33を伝熱管21に局部的に接続させる構造としても良い。
このため振動、外力、慣性力等が基体1や伝熱管21に作用するときであっても、細管32の吐出口34側の先端部33は、伝熱管21の外周壁面22に対面するように保持される。この結果、細管32の吐出口34側の先端部33は、第1熱交換要素2を構成する伝熱管21の外周壁面22に良好に対面できる。従って、各細管32の吐出口34から吐出された第2熱交換媒体39は、伝熱管21の外周壁面22に良好に接触できる。この結果、第1熱交換媒体29と第2熱交換媒体39との熱交換効率を高めることができる。
本実施形態によれば、基体1の熱交換室10は、熱交換室10の気体を吸引させる吸引装置70(例えば吸引ポンプ等)に接続されていることが好ましい。この場合、吸引装置70の作動により、熱交換室10は大気圧未満の低真空状態に維持されることが好ましい。この場合、細管32の吐出口34から熱交換室10に吐出される液相状の第1熱交換媒体29の気化が進行され、蒸発潜熱を発生させることができ、第1熱交換媒体29を更に低温化できる。なお、低真空状態は熱交換装置の種類などに応じて適宜選択でき、例えば20.0〜0.01kPa、10.0〜0.01kPaにでき、3.0〜0.01kPa、2.0〜0.01kPa、1.0〜0.01kPa、殊に0.1〜0.01kPaとされていることが好ましい。但し、これらに限定されるものではない。なお、吸引装置70の吸引力を調整可能とし、熱交換室10の圧力を調整可能としても良い。この場合、細管32の吐出口34から熱交換室10に吐出される第1熱交換媒体29の沸点を調整でき、ひいては蒸発潜熱による吸熱量を調整できる。
さて使用時には、細管32に基端側を集合させた集合部材30には、液相状態の第2熱交換媒体39が供給される。この第2熱交換媒体39は、細管32の基端部35から細管32の先端部33に向けて重力などにより、細管32の長さ方向に沿って流れる。この場合、第2熱交換媒体39は細管32の長さ方向に沿って流れるものの、液相状態は維持されることが好ましい。細管32を流れた第2熱交換媒体39は、細管32の先端部33の吐出口34から熱交換室10に吐出され、伝熱管21の外周壁面22に接触し、伝熱管21の第1通路23の第1熱交換媒体29と熱交換して第1熱交換媒体29を冷却させることができる。なお、基体1の底部1bには、液相状の第2熱交換媒体39が貯留部39eとして溜まる。
この場合、吸引装置70により熱交換室10の圧力が大気圧よりも減圧されていることが好ましい。この場合、細管32の吐出口34から熱交換室10に吐出された第2熱交換媒体39の沸点は、低下する。よって、液相状とされた第2熱交換媒体39は、細管32の先端部33の吐出口34から熱交換室10に吐出されると、熱交換室10において気化が進行して気相化(水蒸気化)され、蒸発潜熱を発生させて吸熱させる。第2熱交換媒体39は、吸熱を伴う蒸発潜熱により更に低温化される。この結果、細管32を流れて吐出口34から吐出された第2熱交換媒体39は、伝熱管21を流れる第1熱交換媒体29を吸熱させて熱交換を行うことができる。上記したように液相状の第2熱交換媒体39が細管32の先端部33の吐出口34から熱交換室10に吐出されると、前述したように熱交換室10において液相状の第2熱交換媒体39の気化が進行する。このように気化が進行すると、第2熱交換媒体39の体積が飛躍的に増加するため、第2熱交換媒体39と伝熱管21との接触面積および熱交換面積を更に増加させて熱交換効率を更に高めることができる。このため第2熱交換媒体39の気化は、伝熱管21の外周壁面22付近において行われることが好ましい。気化した第2熱交換媒体39(水蒸気)は、基本的には、吸引装置70の作動により基体1の吸引口1kから吸引される。
本実施形態によれば、細管32の内径および流路断面積は小さいため、細管32内の第2熱交換媒体39の圧力は熱交換室10の圧力に比較して高く、細管32を流れる第2熱交換媒体39が細管32内で気化することは抑えられている。このため細管32を流れる第2熱交換媒体39は、吐出口34から熱交換室10内に吐出された直後に気化し、その気化潜熱に基づく吸熱作用により、伝熱管21の第1通路23を流れる第1熱交換媒体29を効率よく冷却させることができる。
なお、細管32で分配される直前の第1熱交換媒体29が水であり、その流量が200cc/minであり、圧力が10kPaであり、細管32の数が40個であり、細管32の内径が0.2ミリメートルであり、細管32がストレート形状であり、細管32で分配される直前の第1熱交換媒体29の流量が200cc/minであり、細管32で分配される直前の第1熱交換媒体29の圧力が10kPaであると仮定するとき、1個あたり細管32を流れる第1熱交換媒体29の流量は5cc/minとなり、圧力はほぼ3.2kPaとなり、細管32内の第2熱交換媒体39の温度が25℃とすれば、細管32内において水の気化が進行することは抑えられる。
更に、細く延びる細管32はその形状特性を有するため、ある程度の可撓性を有する。故に、伝熱管21の形状が複雑な場合であっても、細管32の先端部33の吐出口34を伝熱管21の外周壁面22に対面させることができる。
図1に示すように、細管群31を構成する細管32の基端部35は、基体1に保持された集合部材30に集合されている。この場合、第2熱交換媒体39を集合部材30側に供給すれば、第2熱交換媒体39を複数の細管32に簡単に分配できる。なお、場合によっては、熱交換室10をほぼ大気圧に維持させたまま、第2熱交換媒体39を細管32の吐出口34から熱交換室10に吐出させることにしても良い。この場合であっても、細管32を流れた低温の第2熱交換媒体39は、吐出口34から熱交換室10に吐出され、伝熱管21の外周壁面22に接触し、伝熱管21の第1通路23の第1熱交換媒体29と熱交換して第1熱交換媒体29を冷却させることができる。
(実施形態2)
図5は実施形態2を示す。本実施形態は実施形態1と基本的には同様の構成および同様の作用効果を有する。図5に示すように、第2熱交換要素3を構成する伝熱管21は、基体1の熱交換室10において複数個併設されている。伝熱管21の1個あたり、複数の細管32の吐出口34は、伝熱管21の外周壁面22の上部において伝熱管21の長さ方向(L方向)に沿って並設されている。このため細管32の吐出口34から吐出された第2熱交換媒体39は、伝熱管21の外周壁面22において広い面積で且つ分散された状態で接触することができる。この結果、細管32の第1熱交換媒体29と伝熱管21の第2熱交換媒体39との熱交換効率を高めることができる。
(実施形態3)
図6は実施形態3を示す。本実施形態は上記した実施形態と基本的には同様の構成および同様の作用効果を有する。図6に示すように、細管32の吐出口34を形成する先端部33は、細管32の先端部33の中心軸線P1に対して角度θ1(θ1は例えば80〜10°の範囲内、70〜20°の範囲内)傾斜させて形成されている。これによりθ1=90°の場合よりも、吐出口34の開口面積が大きめに確保される。この場合、細管32の吐出口34から吐出させた第2熱交換媒体39を広い面積で吐出させ、ひいては、第2熱交換媒体39を広い面積で第2熱交換要素3の伝熱管21の外周壁面22に接触させることができ、熱交換効率を高め得る。細管32の先端部33の突き出し端330は、伝熱管21の外周壁面22に摩擦力で接触し、細管32の外周壁面22に対する位置がずれないように保持されている。突き出し端330は、細管32の先端部33を伝熱管21に摩擦力で保持する保持部として機能できる。
このため振動、外力、慣性力等が基体1や伝熱管21に作用するときであっても、細管32の吐出口34側の先端部33は、伝熱管21の外周壁面22に固定状態に保持される。この結果、各細管32の吐出口34から吐出された第2熱交換媒体39は、第1熱交換要素2を構成する伝熱管21の外周壁面22に良好に対面または接触できる。この結果、第1熱交換媒体29と第2熱交換媒体39との熱交換効率を高めることができる。更に、図7に示すように、細管32の先端部33の突き出し端330を結合部52(保持部)で伝熱管21の外周壁面22に固定状態に保持させても良い。結合部52は、溶接部、半田付け部、接着材硬化部も含む。
(実施形態4)
図8は実施形態4を示す。本実施形態は上記した実施形態と基本的には同様の構成および同様の作用効果を有する。図8(A)に示す形態によれば、細管32の先端部33の吐出口34は、細管32の先端部33の中心軸線P1に対して角度θ1(θ1<90°)傾斜させて形成されている。更に、細管32の先端部33から延設された保持部として機能する突き出し端330は、伝熱管21の外周壁面22の上部に沿って摩擦力で接触係合し、細管32に対する位置がずれないように保持されている。図8(B)に示す形態によれば、細管32の先端部33から延設された突き出し端330Bは、伝熱管21の外周壁面22に沿って接触されつつ摩擦力で接触し、且つ、位置がずれないように結合部52で固定されて保持されている。結合部52としては、溶接部、半田付け部、接着材硬化部も含む意味である。図8(C)に示す形態によれば、細管32の先端部33から外方に延設された二股状の突き出し端330Cは、伝熱管21の外周壁面22に沿って逆U形状または逆V形状に延設されつつ、摩擦力で接触している。この場合、位置がずれないように結合部52で固定されて保持されていることが好ましい。
図8(D)に示す形態によれば、細管32の先端部33から外方に延設された突き出し端330Dは、伝熱管21の外周壁面22に沿って摩擦力で接触し、且つ、位置がずれないように巻線50(保持部)で拘束されて伝熱管21の外周壁面22に保持されている。図8(E)に示す形態によれば、細管32の吐出口34を形成する先端部33は、先端部33の中心軸線P1に対して直交する方向に切断され、伝熱管21の外周壁面22の上部に隙間220を介して対面している。この状態で、L形状の保持部38Eにより細管32の先端部33は伝熱管21の外周壁面22に固定状態に保持されている。この場合、吐出口34から吐出された第2熱交換媒体39は、伝熱管21の外周壁面22にほぼ直交状態に衝突する。
図8(F)に示す形態によれば、細管32の先端部33をほぼL字形状に曲成させつつ、先端部33を伝熱管21の外周壁面22に巻線50(保持部)で巻き付けて保持している。細管32の吐出口34は、先端部33の中心軸線P1に対してほぼ直交している。図8(G)に示す形態によれば、細管32の先端部33をほぼL字形状に曲成させつつ、先端部33を伝熱管21の外周壁面22にテープ50B(保持部)で巻き付けて保持している。細管32の吐出口34は、伝熱管21の外周壁面22に指向するように下向きとされており、先端部33の中心軸線P1に対して傾斜している。この場合、吐出口34から吐出される第2熱交換媒体39と伝熱管21の外周壁面22との接触効率を高めることができる。
(実施形態5)
図9は実施形態5を示す。本実施形態は上記した実施形態と基本的には同様の構成および同様の作用効果を有する。第2熱交換要素3は、基体1の上部壁1uに保持された集合部材30と、熱交換室10内に配置されるように集合部材30から分岐された複数の細管32からなる細管群31とを有する。図9に示すように、各細管32の先端部33に形成されている吐出口34は、伝熱管21の外周壁面22の上方に配置されており、多数の小孔34xで形成されている。1個の小孔34xの内径は細管32の内径よりも遙かに小さく設定されている。この結果、各細管32の吐出口34の小孔34xから吐出された第2熱交換媒体39(一般的には、液相状の水、気液混在状態の水)は、伝熱管21の上方においてシャワー状に吐出され、伝熱管21の外周壁面22に広面積で接触する。これにより、伝熱管21の第1通路23を流れる第1熱交換媒体29(冷却水等の冷媒)を効率よく熱交換させて冷却することができる。
なお、真上から投影されるとき、基体1の熱交換室10について水平方向に沿った切断面1Xの投影面積が100と相対表示されるとき、伝熱管21は20〜95の範囲内、40〜90の範囲内を投影面積を占有することが好ましい。この場合、細管32の先端部33の位置を伝熱管21に対して定位置に保持する保持部を使用しても良いし、使用せずとも良い。
(実施形態6)
図10は実施形態6に係り、吸収式ヒートポンプシステムの蒸発器112に適用したものであり、前記した実施形態と基本的には同様の構成、同様の作用効果を有するため、図1〜図9を準用できる。吸収式ヒートポンプシステム(吸収式冷凍機)100は、気相状の水蒸気を冷却部103で冷却させて凝縮させて液相状の凝縮水とする凝縮室102を有する凝縮器101と、図略の吸引装置により低真空状態または高真空状態に維持される蒸発室111をもつと共に冷媒(第1熱交換媒体)を冷却させる蒸発器112と、吸収液を水蒸気(第2熱交換媒体)で希釈させて希釈吸収液とする吸収器130と、希釈吸収液を濃縮させて再生させる再生器132とを有する。
図10に示すように、再生器132が加熱部160により加熱されると、再生器132から気相状の水蒸気が発生する。その水蒸気は、流路151を介して凝縮器101の凝縮室102に供給され、凝縮器101の冷却部103で冷却され、ひいては凝縮され、液相状の凝縮水を形成する。このとき凝縮潜熱(発熱作用)が得られる。凝縮器101で凝縮された液相状の凝縮水(第2熱交換媒体)は、流路152を介して蒸発器112の蒸発室111(熱交換室)に移動する。ここで、流路152は、図10では概念化されているが、実際的には、複数の細管で形成された細管群で構成されている。
上記したように蒸発室111に移動した液相状の凝縮水(第2熱交換媒体)は、蒸発器112の真空状態の蒸発室111において気化され、水蒸気となる。このとき蒸発器112において蒸発潜熱(吸熱作用)が得られる。このように蒸発器112では、水蒸気化に伴う蒸発潜熱に起因して吸熱作用が得られるため、空調装置190から延設された伝熱管21の第1通路23を流れる第1熱交換媒体としての冷媒を冷却できる。
蒸発器112の蒸発室111で蒸発された水蒸気(第2熱交換媒体)は、水蒸気供給路140を介して流通口145から吸収器130に流入し、吸収器130の吸収液に吸収される。これにより吸収器130の吸収液が水蒸気で希釈される。なお、水蒸気の吸収に伴い吸収液は発熱する。
上記したように吸収器130において水蒸気で希釈された吸収液は、吸収液供給路146からポンプ180(搬送要素)により、再生器132に供給される。そして、再生器132に供給された希釈状態の吸収液は、加熱部160により加熱される。この結果、再生器132の吸収液に含まれる水は、再び水蒸気として蒸発し、再生器140の吸収液は濃縮される。濃縮された吸収液は、重力または図略のポンプ等の搬送要素により吸収液供給路142を介して吸収器130に帰還する。上記した吸収液としては臭化リチウムまたはヨウ化リチウムが例示される。
(その他)本発明は上記し且つ図面に示した実施形態のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できる。
本発明は例えば車両用、産業機器用の吸収式ヒートポンプシステムに使用される熱交換装置に適用できる。
1は基体、10は熱交換室、2は第1熱交換要素、23は第1通路、21は伝熱管、22は外周壁面、29は第1熱交換媒体、3は第2熱交換要素、30は集合部材、31は細管群、32は細管、33は先端部、34は吐出口、35は基端部、38は保持部、39は第2熱交換媒体、50は巻線(保持部)、52は結合部(保持部)を示す。

Claims (5)

  1. 熱交換室を有する基体と、
    前記基体の前記熱交換室の内部に配設され第1熱交換媒体が流れる第1通路を有する第1熱交換要素と、
    前記基体に保持され前記熱交換室内に位置する吐出口を有する複数の細管からなる細管群を有すると共に、第2熱交換媒体を前記細管の前記吐出口に向けて移動させる第2熱交換要素とを具備しており、
    前記細管群を構成する各前記細管の前記吐出口は、各細管の前記吐出口から吐出された前記第2熱交換媒体が前記第1熱交換要素に接触して前記第1通路の前記第1熱交換媒体と熱交換するように、前記熱交換室内に設けられている熱交換装置。
  2. 請求項1において、前記第2熱交換要素の前記細管群を構成する前記細管の基端部は、前記基体に保持された集合部材に集合されている熱交換装置。
  3. 請求項1または2において、前記細管の前記吐出口側の先端部は、各前記細管の前記吐出口から吐出された前記第2熱交換媒体が前記第1熱交換要素に接触するように、前記第1熱交換要素に保持されている熱交換装置。
  4. 請求項1〜3のうちの一項において、前記熱交換室は大気圧未満の低真空状態に維持されており、前記細管の前記吐出口から吐出された少なくとも液相状とされた前記第2熱交換媒体は、前記熱交換室において気化して蒸発潜熱を発生することにより前記第1熱交換要素の前記第1熱交換媒体を吸熱させて熱交換を行う熱交換装置。
  5. 請求項1〜4のうちの一項において、前記吐出口は、前記第1熱交換要素に対面しつつ、前記細管の先端部の中心軸線に対して角度θ1(θ1<90°)で傾斜している熱交換装置。
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