JP2011196034A - 住宅 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】居室2とトイレ1とを仕切る壁に、トイレ1に出入りするための開口部1aが設けられ、この開口部1aの縁部に当該開口部1aを開閉する折り戸20が取り付けられ、開口部1aの幅から折り畳んだ状態の折り戸20の厚さを減じた長さL1が車椅子8の幅L2より長くなっているので、折り戸20によって、開口部1aを容易に開閉できるとともに、開口部1aを車椅子8によって容易に通ることができる。
【選択図】図2
Description
この住宅では、介護用第一室と介護用第二室とが隣接配置されており、介護用第一室にベッドが設置され、介護用第二室にトイレ、洗面台、シャワー、浴槽等が備えられている。
介護用第一室と介護用第二室とを仕切る壁に出入口となる開口部が設けられており、この開口部に開閉式の三つのスライドドアが設けられている。
一方、独立したトイレを居室に隣接して設け、居室から直接トイレに出入りできるようにする場合、平面視におけるトイレの短辺側を居室と隣接させた方が、車椅子でトイレに直線的に出入りできるため、使い勝手がよい。
この場合、トイレと居室とを行き来するための開口部の幅が比較的狭くなるため、この開口部に複数のスライドドアを設けると、車椅子が通れなくなる場合がある。また、トイレと居室とを仕切る壁の両側が居室に出入するための出入口となっている場合等、開口部に引戸を設けることも難しいこともある。
前記居室2と前記トイレ1とを仕切る壁に、前記トイレ1に出入りするための開口部1aが設けられており、
この開口部1aの縁部に当該開口部1aを開閉する折り戸20が取り付けられており、
前記開口部1aの幅から折り畳んだ状態の前記折り戸20の厚さを減じた長さL1が車椅子8の幅L2より長くなっていることを特徴とする。
また、開口部1aの幅から折り畳んだ状態の折り戸20の厚さを減じた長さL1が車椅子8の幅L2より長くなっているので、開口部1aを車椅子8によって容易に通ることができる。
前記折り戸20は回動可能に連結された二枚の第1折り戸部材20aと第2折り戸部材20bによって構成されており、
前記第1折り戸部材20aの幅が、前記第2折り戸部材20bの幅より短くなっており、
前記第1折り戸部材20aが前記開口部1aの縁部に回動可能に取り付けられていることを特徴とする。
トイレ1内に位置する第1折り戸部材20aの幅は第2折り戸部材20bの幅より小さいので、折り畳んだ折り戸20のトイレ内に位置する部分を小さくでき、よって、トイレ1内に手洗い台23等を設置し易くなる。
また、第2折り戸部材20bの端部が開口部1aから突出するので、介護者等がトイレ1の外側の居室2から折り戸20を閉じ易くなる。
前記折り戸25は回動可能に連結された二枚の第1折り戸部材25aと第2折り戸部材25bによって構成されており、
前記第1折り戸部材25aの幅が、前記第2折り戸部材25bの幅より長くなっており、
前記第1折り戸部材25aが前記開口部1aの縁部に回動可能に取り付けられていることを特徴とする。
したがって、第1折り戸部材25aと第2折り戸部材25bとを畳んで、開口部1aを全開状態した際に、折り戸25が居室2の邪魔になることがない。
前記トイレ1の幅および長さが住宅の製作時の基準寸法であるモジュールの整数倍に設定されていることを特徴とする。
図1は本発明に係る住宅の一例を示す平面図である。この住宅は多数の住戸を備えた共同住宅の中の一つの住宅であり、単身者向けのものである。
この住宅の平面視におけるほぼ中央部には、トイレ1が配置されている。トイレ1の南側には、居室2が隣接して配置されており、この居室2の幅は住宅の東西の幅と等しくなっている。居室2は単身者用であるので寝室としても使用され、この居室2の南側にバルコニー3が配置されている。バルコニー3の左右端部(東西端部)には、開閉式の扉4,4が設けられており、該扉4,4は隣の住宅のバルコニーとの界壁となっている。このように界壁が扉4,4となっているので、力のあまりない高齢者や被介護者でも緊急の際に、扉4,4を開けて隣の住宅のバルコニーに入って助けを求めることができる。
前記トイレ1の北側に隣接して洗面室10が配置されており、この洗面室10の北側に隣接して浴室11が配置されている。また、洗面室10の東西の幅は、トイレ1と通路6と収納所7を合わせた幅と等しくなっている。
また、通路6の延長上に、洗面室10の出入口10aと、浴室11の出入口11aとが一直線上に配置されている。
玄関ホール12bとキッチン17との境界にある出入口18と、キッチン17と居室2との境界にある出入口19と、玄関出入口とは一直線上に配置されている。出入口18を開閉する戸18aは引戸であり、該引戸18aを開位置にすると、出入口18が全開口するようになっている。出入口19を開閉する戸19aも引戸であり、該引戸19aを開位置にすると、出入口19が全開口するようになっている。
また、キッチン17には、西側の壁に寄せて収納所17a、調理台17b、冷蔵庫置場17cが設けられている。これら収納所17a、調理台17b、冷蔵庫置場17cは、出入口18と出入口19との間には配置されておらず、これによって玄関12を通ってきた車椅子8は、キッチン17内を居室2に向けてスムーズに移動できる。
この折り戸20は、図2に示すように、二枚の第1折り戸部材20aと第2折り戸部材20bによって構成されており、これら第1折り戸部材20aと第2折り戸部材20bとは、ヒンジ20cによって回動可能に連結されている。
また、第1折り戸部材20aの幅が、第2折り戸部材20bの幅より短くなっている。具体的には、第1折り戸部材20aの幅は、第2折り戸部材20bの幅の約1/2となっている。
また、第1折り戸部材20aの側端部が開口部1aの一方の縦縁部に回動可能に連結されている。
また、トイレ1の幅および長さが住宅の製作時の基準寸法であるモジュール(M)の整数倍に設定されている。具体的には、トイレ1の幅Wは1M(モジュール)、長さLは2M(モジュール)に設定されている。モジュールとは、建造物のあらゆる部分を一定の大きさの倍数関係に整えようとするときの基準となる寸法のことをいい、例えば1モジュールを基準寸法とすると、1モジュールの長さとして、800mm,900mm,910mm,1000mmなどが使用される。
なお、トイレ1内には便器21が床に設置されており、手摺22、手洗い台23が内壁に取り付けられている。
また、開口部1aの幅から折り畳んだ状態の折り戸20の厚さを減じた長さが車椅子8の幅より長くなっているので、開口部1aを車椅子8によって容易に通ることができる。
トイレ1内に位置する第1折り戸部材20aの幅は第2折り戸部材20bの幅より小さいので、折り畳んだ折り戸20のトイレ内に位置する部分を小さくでき、よって、トイレ1内に手洗い台23等を設置し易くなる。
また、第2折り戸部材20bの端部が開口部1aから突出するので、介護者等がトイレ1の外側の居室2から折り戸20を閉じ易くなる。
また、トイレ1の幅および長さがモジュールの整数倍に設定されているので、住宅内でのトイレ1の位置を容易に決めることができ、また、モジュールの整数倍で幅が決められた折り戸20をトイレの幅に合せて容易に選択できる。
加えて、住宅の平面視におけるほぼ中央部にトイレ1が配置されているので、高齢者や被介護者が住宅内のどの位置に居ても、トイレ1に最短距離で直ぐに行ける。
また、トイレ出入口前の通路6の延長上に、洗面室10の出入口10aと、浴室11の出入口11aとが一直線上に配置されているので、トイレ1から出て直ぐに洗面室10で手洗い等を行え、また、トイレ出入口前の通路6から一直線で洗面室10、浴室11まで行けるので、車椅子を必要とする高齢者や被介護者にとって非常に使い勝手がよくなる。
また、洗面室10の出入口10aと浴室11の出入口11aとの双方を開放しておくことによって、風の抜けがよくなり、洗面室10や浴室11を快適に保つことができる。
また、車椅子のままでキッチン17で作業をしていても、直ぐに玄関ホール12bや居室2に出入できる。
また、第1折り戸部材25aの幅が、第2折り戸部材25bの幅より長くなっている。具体的には、第1折り戸部材25aの幅は、第2折り戸部材25bの幅の約2倍となっている。
また、第1折り戸部材25aの側端部が開口部1aの一方の縦縁部に回動可能に連結されている。
このような折り戸25では、第1折り戸部材25aと第2折り戸部材25bとを畳んで、開口部1aを全開状態にすると、第1折り戸部材25aおよび第2折り戸部材25bがトイレ1内の壁に沿ってトイレ1内に位置し、トイレ1の開口部1aから居室2側に突出することがない。
したがって、第1折り戸部材25aと第2折り戸部材25bとを畳んで、開口部1aを全開状態した際に、折り戸20が居室2の邪魔になることがない。
2 居室
8 車椅子
20,25 折り戸
20a,25a 第1折り戸部材
20b,25b 第2折り戸部材
Claims (5)
- 居室に隣接してトイレが配置されている住宅において、
前記居室と前記トイレとを仕切る壁に、前記トイレに出入りするための開口部が設けられており、
この開口部の縁部に当該開口部を開閉する折り戸が取り付けられており、
前記開口部の幅から折り畳んだ状態の前記折り戸の厚さを減じた長さが車椅子の幅より長くなっていることを特徴とする住宅。 - 請求項1に記載の住宅において、
前記折り戸は回動可能に連結された二枚の第1折り戸部材と第2折り戸部材によって構成されており、
前記第1折り戸部材の幅が、前記第2折り戸部材の幅より短くなっており、
前記第1折り戸部材が前記開口部の縁部に回動可能に取り付けられていることを特徴とする住宅。 - 請求項1に記載の住宅において、
前記折り戸は回動可能に連結された二枚の第1折り戸部材と第2折り戸部材によって構成されており、
前記第1折り戸部材の幅が、前記第2折り戸部材の幅より長くなっており、
前記第1折り戸部材が前記開口部の縁に回動可能に取り付けられていることを特徴とする住宅。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の住宅において、
前記折り戸が吊戸であることを特徴とする住宅。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の住宅において、
前記トイレの幅および長さが住宅の製作時の基準寸法であるモジュールの整数倍に設定されていることを特徴とする住宅。
Priority Applications (1)
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JP2010061742A JP2011196034A (ja) | 2010-03-18 | 2010-03-18 | 住宅 |
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2010
- 2010-03-18 JP JP2010061742A patent/JP2011196034A/ja active Pending
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