JP2011189786A - ステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】テレスコピック調節により、アッパブラケット17aの位置が不適正となった場合に、このアッパブラケット17aが両カプセル18、18から完全に離脱する以前の状態で、その旨を運転者に知らせる事のできるステアリング装置を実現する。
【解決手段】上記アッパブラケット17aを構成する支持板部20aの後端部に、一方の切り欠き21の開口部の左右両側部分から後方に向けそれぞれ延出する状態で、1対の延出部38、38を設ける。これにより、上記両カプセル18、18同士の間で上記アッパブラケット17aの離脱のタイミングを異ならせ、このアッパブラケット17aを一方のカプセル18のみによって支持する。そして、ステアリングコラム4を幅方向に傾斜させると共にステアリングホイールの保持剛性の低下をさせて、運転者に異常を知らせる。
【選択図】図2

Description

この発明は、自動車の操舵輪に舵角を付与する為のステアリング装置のうち、二次衝突時に、ステアリングコラムの後方寄り部分を支持する支持ブラケットが車体から離脱する事により、ステアリングホイールを前方へと変位させて、運転者に加わる衝撃を緩和する機能を備えたステアリング装置の改良に関する。
操舵輪に舵角を付与する為のステアリング装置は、図11に示す様に、ステアリングホイール1の動きをステアリングシャフト2を介してステアリングギヤに伝達し、左右の操舵輪3に舵角を付与する様にしている。又、上記ステアリングホイール1と運転席との位置関係は、運転者の体格や運転姿勢により変化する為、良好な運転姿勢を実現する為に、ステアリングホイール1の前後位置及び上下位置を調節する事が行われている。この様なステアリングホイール1の位置調節機能を備えたステアリング装置として、チルト・テレスコピック式のステアリング装置が広く使用されている。
図12〜14は、チルト・テレスコピック式のステアリング装置として従来から知られた構造の1例を示している。この従来構造の1例として示したステアリング装置は、電動式パワーステアリング装置付きのもので、後端部(図12の右端部。前後方向に関しては、車両の前後方向で表す。本明細書及び特許請求の範囲全体で同じ。)にステアリングホイール1を固定したステアリングシャフト2と、このステアリングシャフト2をその内側に回転自在に支持したステアリングコラム4と、このステアリングシャフト2に補助トルクを付与する為の操舵力補助装置(アシスト装置)5と、上記ステアリングシャフト2の回転に基づきタイロッド6、6を変位させる(押し引きする)為のステアリングギヤユニット7とを備える。
このうちのステアリングシャフト2は、インナシャフト8とアウタシャフト9とを、回転力の伝達自在に、且つ、軸方向に関する相対変位を可能に組み合わせて成る。これらインナシャフト8とアウタシャフト9とは、軸方向に相対変位する事で上記ステアリングホイール1の前後位置の調節を可能にする他、衝突事故の際には上記ステアリングシャフト2の全長を縮める。
上記ステアリングコラム4は、インナコラム10とアウタコラム11とを、軸方向に関する相対変位を可能に組み合わせて成り、上記ステアリングホイール1の前後位置の調節を可能にする他、衝突事故の際には、上記ステアリングシャフト2と共に全長を縮める。上記インナコラム10の前端部(図12の左端部)は、上記操舵力補助装置5を構成するギヤハウジング12の後端面に結合固定している。又、上記インナシャフト8は、このギヤハウジング12内に挿入し、このインナシャフト8の前端部を、上記操舵力補助装置5を構成する入力軸に結合している。又、この入力軸にトーションバーを介して連結された、同じく上記操舵力補助装置5を構成する出力軸13の前端部を、上記ギヤハウジング12の前端面から突出させている。
又、上記ステアリングコラム4を構成するインナ、アウタ両コラム10、11のうち、前方側に配置されたインナコラム10は、ロアブラケット14により、上記ギヤハウジング12を介して、車体15の一部に支持されている。又、上記ロアブラケット14は、このロアブラケット14に支持されたピボットピン16を中心として、上記ギヤハウジング12を揺動自在に支持している。
一方、上記ステアリングコラム4を構成するインナ、アウタ両コラム10、11のうち、後方側に配置されたアウタコラム11は、その中間部を、特許請求の範囲に記載した支持ブラケットに相当するアッパブラケット17により、車体15の一部に支持されている。又、このアッパブラケット17は、この車体15に対して、前方に向いた強い衝撃が加わった場合に、前方に離脱(脱落)する様に支持されている。
具体的には、図13〜14に示す様に、上記アッパブラケット17を、1対のカプセル18、18により、車体15に対して離脱可能に支持している。この為に、上記アッパブラケット17を構成する左右1対の側壁部19、19の上端部に支持板部20、20を、上記ステアリングコラム4の側方に突出する状態で設け、これら両支持板部20、20に切り欠き21、21を、これら両支持板部20、20の後端縁に開口する状態で設けている。又、これら各切り欠き21、21を挟んで両側部分に、図示しない前後1組の貫通孔を設けている。一方、上記各カプセル18、18は、左右両側面に係合溝22、22を、中間部に上下方向通孔23を、この上下方向通孔23を挟んで両側部分に前後1組の貫通孔24、24を、それぞれ形成している。この様なカプセル18、18は、上下方向通孔23内に挿通された図示しないボルトにより、車体15に固定されている。そして、上記両切り欠き21、21の左右両側縁部を上記各係合溝22、22に係合させると共に、上記各カプセル18、18及び上記各支持板部20、20にそれぞれ形成した貫通孔24、24内に、樹脂ピン(せん断ピン)25、25をそれぞれ圧入して、上記アッパブラケット17を車体15に対して離脱可能に支持している。
衝突事故の際には、運転者の身体から前記ステアリングホイール1、前記ステアリングシャフト2を介して上記ステアリングコラム4に、前方に向いた大きな衝撃荷重が加わる。これにより、これらステアリングシャフト2及びステアリングコラム4が、この衝撃のエネルギを吸収しつつ全長を縮める傾向になる。そして、上記アッパブラケット17が、上記アウタコラム11と共に正規位置(初期の取付位置を言う。本明細書及び特許請求の範囲全体で同じ。)から前方に変位する傾向になるのに対し、上記両カプセル18、18は、上記ボルトと共にそのままの位置に止まる。この結果、上記各樹脂ピン25、25がせん断して、上記両カプセル18、18が上記両切り欠き21、21から後方に同時に抜け出し、上記ステアリングホイール1が前方に変位する事を許容する。尚、この様に、1対のカプセルを利用して、アッパブラケットを車体に対し、二次衝突時の衝撃により前方に離脱可能に支持する構造は、例えば特許文献1〜3等に記載され広く知られている。
又、上記ステアリングホイール1の前後位置及び上下位置を調節可能とすべく、上記アウタコラム11を、上記アッパブラケット17に対して、前後移動及び上下移動を可能に支持している。この為に、上記アウタコラム11の中間部下面に被支持ブラケット26を溶接固定し、この被支持ブラケット26を上記アッパブラケット17を構成する両側壁部19、19により挟持している。又、この被支持ブラケット26の左右両側壁の互いに整合する位置には、それぞれ前後方向に長い第一長孔27、27を、上記各側壁部19、19の一部で互いに整合し、且つ、これら各第一長孔27、27の前後方向の一部と整合する部分には上下方向に長い第二長孔28、28を、それぞれ形成している。そして、上記第一長孔27、27及び第二長孔28、28を一方から他方(図13の右から左)に挿通した結合ボルト29の他端に、結合ナット30を螺合させている。
又、上記結合ナット30は、調節レバー31により回転自在としている。従って、この調節レバー31の操作に基づいて上記結合ナット30を回転させ、この結合ナット30と上記結合ボルト29の頭部32との間隔を変化させれば、上記被支持ブラケット26を固定したステアリングコラム4(アウタコラム11)を、上記アッパブラケット17に対し固定したり、或は固定を解除する事ができる。そして、上記結合ナット29と上記頭部32との間隔を拡げた状態では、上記結合ボルト29が上記各第一長孔27、27の内側で変位できる範囲内で、上記ステアリングコラム4(アウタコラム11)を前後移動させて、上記ステアリングホイール1の前後位置の調節を行える。更に、上記結合ボルト29が上記各第二長孔28、28の内側で変位できる範囲内で、上記ステアリングコラム4を上下移動させて、上記ステアリングホイール1の上下位置の調節を行える。この際、上記ステアリングコラム4は、前記ピボットピン16を中心として、上下方向に揺動変位する。
又、前記操舵力補助装置5を構成する出力軸13の前端部は、自在継手33を介して、中間シャフト34の後端部に連結している。又、この中間シャフト34の前端部に、別の自在継手35を介して、前記ステアリングギヤユニット7の入力軸36を連結している。又、上記ステアリングギヤユニット7は、図示しないラック及びピニオンを備え、このうちのピニオンに上記入力軸36を結合している。又、このピニオンと噛合する上記ラックは、両端部に前記各タイロッド6、6を連結しており、このラックの軸方向変位に基づいてこれら各タイロッド6、6を押し引きする事で、操舵輪3(図11参照)に所望の舵角を付与する。又、上記操舵力補助装置5は、電動モータ37によりウォーム減速機を介して、上記出力軸13に、所定の方向に所定の大きさで補助トルクを付与する。
ところで、上述した様な従来構造の1例のステアリング装置の場合、ステアリングホイール1の前後位置の調節(テレスコピック調節)の際に、次の様な問題を生じる可能性がある。前述した様に、上記ステアリングホイール1の前後位置の調節は、調節レバー31の操作に基づいて結合ナット30を回転させ、この結合ナット30と結合ボルト29の頭部32との間隔を拡げた状態で行うが、この状態で、上記ステアリングホイール1を前方に、必要以上に強い力でストロークエンドまで押し下げる操作を繰り返した場合、アッパブラケット17には、上記結合ボルト29を介して前方に向いた強い衝撃力が繰り返し作用する。この結果、上記アッパブラケット17とカプセル18、18とを連結する複数の樹脂ピン25、25がせん断し、このアッパブラケット17が、これら両カプセル18、18に形成された係合溝22、22に沿って正規位置から前方へと変位し始める可能性がある。そして、上記アッパブラケット17が上記両カプセル18、18に対して正規位置から前方に変位した状態で運転者が操舵を行うと、上記アッパブラケット17と上記両カプセル18、18との係合状態が不十分である事に基づき、操舵感(操舵フィーリング)が不安定になる可能性がある。又、上記ステアリングホイール1の前後位置の調節作業(テレスコピック調整作業)を行った場合に、その動作が円滑に行われなくなる可能性もある。特に図12に示した様に、上記結合ボルト29を介して作用する衝撃力の作用方向と、上記アッパブラケット17の離脱方向とがほぼ一致している場合、この様な問題が発生し易くなる。
尚、この様な問題を解決すべく、アッパブラケットの離脱荷重を単に大きくして、このアッパブラケットが前方へと変位しにくくする事も考えられるが、この場合には、二次衝突の発生時に、このアッパブラケットが両カプセルから離脱しにくくなり、運転者の保護を十分に図れなくなる可能性がある。
実開昭64−30779号公報 特開2008−132839号公報 特開2000−335430号公報 実開平5−37641号公報 特開2008−265364号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑み、支持ブラケットが両カプセルから完全に離脱する以前に、この支持ブラケットの位置が不適正である旨を運転者に知らせる事ができ、しかも二次衝突時に於ける運転者の保護を十分に図れる、ステアリング装置を実現すべく発明したものである。
本発明のステアリング装置は、図12〜14に示した従来構造の1例のステアリング装置と同様に、ステアリングコラムと、支持ブラケットと、1対のカプセルとを備える。
このうちのステアリングコラムは、インナコラムとアウタコラムとを、軸方向に関する相対変位を可能に組み合わせて成り、その内側にステアリングシャフトを回転自在に支持する。
又、上記支持ブラケットは、上記ステアリングコラムの両側方に突出する状態で支持板部を、この支持板部の後端縁に開口する状態で1対の切り欠きをそれぞれ有し、上記ステアリングコラムを構成する上記インナ、アウタ両コラムのうち後方側に配置された一方のコラムを、車体に対して前後移動可能に(テレスコピック調節を可能に)支持する。
又、上記各カプセルは、上記各切り欠きと係合し、上記支持ブラケットを前方への離脱可能に支持する。
尚、上記各カプセルとしては、例えば図1〜7、10、12〜14に示した様な構造のもの以外に、特許文献4に示された様な、金属板をU字形に折り曲げる事により造られた滑り板構造、特許文献5に示された様な、カラー、リング等の金属或いは樹脂製の複数の部材の組み合わせ構造等、上記支持ブラケットの離脱を許容できる構造であれば何れも採用できる。
特に本発明のステアリング装置に於いては、上記支持ブラケットが上記両カプセルに対して正規位置から前方へと変位した場合に、この支持ブラケットがこれら両カプセルから完全に離脱する以前に、この支持ブラケットの位置が不適正である旨を運転者に(例えば触覚的手段や視覚的手段、音声的手段、他の機器の機能を不作動にする等の各種手段により)知らせる警告手段を備えている。
又、本発明のステアリング装置を実施する場合に好ましくは、例えば請求項2に記載した発明の様に、上記警告手段を、上記支持ブラケットの離脱のタイミング(完全に離脱するタイミング)を上記両カプセル同士の間で異ならせる構造を含んで構成する。
又、上述した請求項2に記載した発明を実施する場合に好ましくは、例えば請求項3に記載した発明の様に、上記両切り欠き同士の間で、前後方向に関する長さ寸法を異ならせる。
又、上述した請求項3に記載した発明を実施する場合に好ましくは、例えば請求項4に記載した発明の様に、上記支持板部の後端部に、一方の切り欠きの開口部の両側部分からそれぞれ後方に向け延出する状態で、1対の延出部を設ける。そして、これら両延出部により、上記一方の切り欠きの前後方向に関する長さ寸法を、他方の切り欠きの前後方向に関する長さ寸法よりも実質的に大きくする。
又、上述した請求項4に記載した発明を実施する場合に好ましくは、例えば請求項5に記載した発明の様に、上記両延出部の全長を、上記両カプセルの前後方向に関する長さ寸法よりも大きくする。
更に、上述した請求項5に記載した発明を実施する場合に好ましくは、例えば請求項6に記載した発明の様に、上記両延出部の後端部に、上記支持ブラケットがそれ以上前方へと変位する事に対して抵抗となる抵抗部を設ける。
又、本発明のステアリング装置を実施する場合に、例えば請求項7に記載した発明の様に、上記支持ブラケットが上記両カプセルに対して正規位置から前方へと変位した事を電気的に検出する。そして、このステアリング装置の位置が不適正である旨を、警報器により運転者に知らせる。
尚、上記請求項7に記載した発明の場合、上記支持ブラケットの前方への変位を検出する為の電気的手段及び上記警報器が、前記警告手段に相当する。又、この警報器は、ブザーや警告灯、スピーカ、振動発生器等が相当する。
更に、本発明のステアリング装置を実施する場合に好ましくは、例えば請求項8に記載した発明の様に、前記ステアリングコラムを構成する一方のコラムの前方側への最大変位量を規制する部分(テレスコエンド部)に、緩衝部材を介在させる。
上述の様に構成する本発明のステアリング装置によれば、支持ブラケットが両カプセルから完全に離脱する以前に、この支持ブラケットの位置が不適正である旨を運転者に知らせる事ができ、しかも二次衝突時に於ける運転者の保護を十分に図れる。
即ち、本発明によれば、上記支持ブラケットが上記両カプセルに対して正規位置から前方へと変位した場合に、この支持ブラケットがこれら両カプセルから完全に離脱する以前の状態で、警告手段によりその旨を運転者に知らせる事ができる。この為、運転者は、早期に修理を行う等の安全確保の為の適切な処置を取る事ができる。従って、上記支持ブラケットの位置が不適正な状態で、操舵が行われたり、ステアリングホイールの前後位置調節が行われる事を有効に防止できる。しかも、本発明の場合には、この様な効果を得る為に、上記支持ブラケットの離脱荷重を必要以上に大きくせずに済む為、二次衝突時に於ける運転者の保護を十分に図れる。
又、請求項2に記載した発明によれば、上記支持ブラケットの位置が不適正である旨を、機械的手段を用いて、運転者に知らせる事ができる。即ち、上記支持ブラケットの離脱のタイミングを上記両カプセル同士の間で異ならせる事で、この支持ブラケットが前方へと変位した場合に、これら両カプセルから完全に離脱する以前に、この支持ブラケットを一方のカプセルのみによって支持する。これにより、ステアリングコラムを幅方向に傾斜させると共に、ステアリングホイールの保持剛性を低下させる。この結果、このステアリングホイールを握った運転者に違和感を与え、上記支持ブラケットの位置が不適正である旨を運転者に知らせる事ができる。この様な請求項2に記載した発明によれば、運転者に警告を行う為の専用の部材を設ける必要がない為、部品点数及び組立工数を抑えてステアリング装置のコスト上昇を抑制できると共に、断線等による故障が発生しない分、警告手段としての性能を安定して得られる。
又、請求項5に記載した発明によれば、一方のカプセルから支持ブラケット(両延出部)を離脱しにくくできると共に、これら両延出部の後端部に設けた抵抗部と上記一方のカプセルとが衝突した際の衝撃を、ステアリングホイールを通じて運転者に伝える事もできる。
更に、請求項8に記載した発明の場合には、ステアリングホイールの前後位置の調節の際に、上記支持ブラケットに作用する衝撃力自体を小さく抑えられる。この為、この支持ブラケットを、前方へと変位しにくくできて、上記両カプセルから離脱しにくくできる。
本発明の実施の形態の第1例を示す、ステアリング装置の略側面図。 同じく図1のX矢視図であり、(A)はアッパブラケットが正規位置から変位していない状態を、(B)はアッパブラケットが前方へと変位した状態をそれぞれ示す。 本発明の実施の形態の第2例を示す、図2と同様の図。 同じく第3例を示す、図2と同様の図。 同じく第4例を示す、図2と同様の図。 同じく第5例を示す、図2と同様の図。 同じく第6例を示す、図2と同様の図。 同じく第7例を示す、結合ボルトの部分断面図。 同じく第8例を示す、図1のY部に相当する拡大図。 本発明を実施する際に使用可能なカプセルの別例を示す平面図。 車両に搭載したステアリング装置の1例を示す略斜視図。 従来構造の1例のステアリング装置を、一部を省略して示す、部分切断側面図。 同じく図12のZ−Z断面図。 同じく図13の上方から見た図。
[実施の形態の第1例]
図1、2は、請求項1〜6に対応する、本発明の実施の形態の第1例を示している。尚、本例のステアリング装置の特徴は、アッパブラケット17aの位置が不適正である場合に、その旨を運転者に知らせる為の警告手段を設けた点にある。その他の部分の構造及び作用・効果に就いては、前述した従来構造の1例の場合とほぼ同様であるから、同等部分に関する図示並びに説明は省略若しくは簡略にし、以下、本例の特徴部分及び先に説明しなかった部分を中心に説明する。
本例の場合にも、ステアリングコラム4は、上記ステアリングホイール1をその後端部に固定したステアリングシャフト2を、その内側に回転自在に支持している。又、上記ステアリングコラム4は、インナコラム10とアウタコラム11とを、軸方向に関する相対変位を可能に組み合わせて成り、上記ステアリングホイール1の前後位置の調節を可能にする他、衝突事故の際には、上記ステアリングシャフト2と共に全長を縮める。
又、上記インナ、アウタ両コラム10、11のうち、前方側に配置されたインナコラム10は、ロアブラケット14により、操舵力補助装置5を構成するギヤハウジング12を介して、車体15の一部に、ピボットピン16を中心として、揺動自在に支持されている。
一方、上記ステアリングコラム4を構成するインナ、アウタ両コラム10、11のうち、後方側に配置された、特許請求の範囲に記載した一方のコラムに相当するアウタコラム11は、その中間部を前記アッパブラケット17aにより、車体15の一部に支持されている。又、上記ステアリングホイール1の前後位置及び上下位置を調節可能とすべく、上記アウタコラム11を、上記アッパブラケット17aに対して、前後方向及び上下方向に移動可能に支持している。この為に、前述した従来構造の場合と同様に、結合ナット30(図13参照)と結合ボルト29の頭部32との間隔を、調節レバー31の操作に基づき変化させて、この結合ボルト29を、前後方向に長い第一長孔27及び、上下方向に長い第二長孔28の内側で変位できる様にしている。これにより、上記ステアリングホイール1の前後位置及び上下位置を調節可能としている。
又、本例の場合にも、上記アッパブラケット17aを車体15に対し、二次衝突時の衝撃荷重により前方へと脱落可能に支持するべく、このアッパブラケット17aを、1対のカプセル18、18を介して車体15に支持している。この為に、上記アッパブラケット17aを構成する1対の側壁部19の上端部に支持板部20aを、上記ステアリングコラム4の側方に突出する状態で設けている。尚、図13〜14に示した従来構造では、両側壁部19、19の上端部を互いに反対方向に折り曲げる事で分割型の支持板部20、20を設けていたが、本例の場合には、1対の側壁部19の上端部に一体型の支持板部20aを設けている。但し、この様な支持板部20、20aの形状の相違は、本発明との関係で本質的なものではない。言い換えれば、本発明を何れの構造で実施するかは自由である。何れにしても、上記支持板部20aのうちで上記ステアリングコラム4よりも左右に突出する部分に1対の切り欠き21、21を、それぞれ上記支持板部20aの後端縁に開口する状態で設けている。図示の例では、これら両切り欠き21、21は、略V字形若しくは台形で、左右方向に関する幅寸法が、後方に向かうに従って漸次大きくなっている。又、上記両切り欠き21、21を挟んで両側部分には、前後1組の貫通孔24a、24aをそれぞれ設けている。
上記両カプセル18、18は、アルミニウム系合金、亜鉛系合金、マグネシウム系合金の如き軽合金等の様に、上記アッパブラケット17aを構成する鉄系合金と錆び付く事のない金属を削り加工或いはダイキャスト成形する事により、一体に成形している。この様な上記両カプセル18、18は、それぞれの左右両側面に上記両切り欠き21、21の左右両側縁部を係合させる為の係合溝22、22を、中間部に上下方向通孔23を、この上下方向通孔23を挟んで両側に前後1組ずつの貫通孔24、24を、それぞれ形成している。又、上記両係合溝22、22の底面同士の間隔は、上記両切り欠き21、21の形状に合わせて、後方に向かうに従って漸次大きくなっている。そして、本例の場合にも、図2の(A)に示した様に、上記両切り欠き21、21の左右両側縁部を上記各係合溝22、22に係合させると共に、上記各カプセル18、18及び上記支持板部20aにそれぞれ形成した貫通孔24、24a内に、樹脂ピン(せん断ピン)25、25をそれぞれ圧入して、上記アッパブラケット17aを車体15に対して離脱可能に支持している。尚、上述した様な、樹脂ピンを貫通孔内に圧入する構造以外にも、切り欠きと係合溝とを係合させた状態で上下方向に連通した各貫通孔内に合成樹脂を射出成形する構造を採用する事もできる。
特に、本例の場合には、上記アッパブラケット17aを構成する上記支持板部20aの後端部に、一方(図2の上方)の切り欠き21の開口部の左右両側部分から後方に向けそれぞれ延出する状態で、1対の延出部38、38を設けている。本例の場合には、これら両延出部38、38の全長L38の分だけ、上記一方の切り欠き21の前後方向に関する長さ寸法を、他方(図2の下方)の切り欠き21の前後方向に関する長さ寸法よりも、実質的に大きくしている。又、上記両延出部38、38の後端部(先端部)には、互いに近づく方向である内側に向け突出した、特許請求の範囲に記載した抵抗部に相当する突起部39、39をそれぞれ設けている。
上記両延出部38、38の全長L38は、上記両カプセル18、18の前後方向に関する長さ寸法L18よりも大きく(L38>L18)、上記両延出部38、38の全長から上記両突起部39、39を設けた部分を除いた長さ寸法La を、上記両カプセル18、18の前後方向に関する長さ寸法L18と同じかこれよりも僅かに大きくしている(La ≧L18)。又、上記両延出部38、38の前端部乃至中間部(突起部39を除いた部分)の内側面同士の間隔W38は、上記一方の切り欠き21の開口幅W21と等しく(W38=W21)、上記両突起部39、39の先端部同士の間の寸法W39は、上記一方の切り欠き21の開口幅W21よりも小さくしている(W39<W21)。本例の場合には、上記両延出部38、38及び上記両突起部39、39が、特許請求の範囲に記載した警告手段を構成する。
以上の様な構成を有する本例のステアリング装置によれば、ステアリングホイール1の前後位置の調節によって、上記アッパブラケット17aの位置が不適正となった(正規位置から前方へと変位した)場合にも、このアッパブラケット17aが上記両カプセル18、18から完全に離脱する以前に、このアッパブラケット17aの位置が不適正である旨を運転者に知らせる事ができる。この理由は次の通りである。
本例のステアリング装置の場合にも、上記アッパブラケット17aが正規位置に存在する場合には、図2の(A)に示す様に、上記支持板部20aに形成した1対の切り欠き21、21の左右両側縁部が、上記両カプセル18、18の係合溝22、22に、それぞれ全長に亙り係合している。そして、運転者が、上記ステアリングホイール1の前後位置の調節を行う際に、このステアリングホイール1を前方に、必要以上に強い力でストロークエンドまで繰り返し押し下げた様な場合には、全ての樹脂ピン25、25がせん断し、上記アッパブラケット17aが、上記両係合溝22、22に沿って正規位置から前方へ{図2の(A)に示した位置から左方へ}と変位する可能性がある。
但し、本例の場合には、上記アッパブラケット17aが前方へと変位し始めた場合に、前述した従来構造の場合とは異なり、上記両カプセル18、18から同時には離脱を開始せず、上記他方(図2の下方)のカプセル18からのみ離脱を開始する。即ち、本例の場合には、上記アッパブラケット17aが前方へと変位し始めると、一方(図2の上方)のカプセル18の係合溝22、22に、上記両延出部38、38の前端部(基端部)が係合し始める。
そして、上記アッパブラケット17aの前方への変位が進行すると、図2の(B)に示した様に、上記一方のカプセル18の後端面と前記両突起部39、39の前側面とが近接或いは当接した状態で、上記他方のカプセル18が上記他方の切り欠き21から完全に抜け出す。この為、本例の場合には、上記アッパブラケット17aが上記両カプセル18、18から完全に離脱する以前に、このアッパブラケット17aを上記一方のカプセル18のみによって車体15に支持できる。これにより、このアッパブラケット17aに支持された前記ステアリングコラム4が幅方向に関して傾斜すると共に、上記ステアリングホイール1の保持剛性が低下する。この結果、このステアリングホイール1を握った運転者に違和感を与え、上記アッパブラケット17aの位置が不適正である旨を運転者に触覚的に知らせる事ができる。従って、運転者は、早期に修理を行う等の安全確保の為の適切な処置を取る事ができる。
更に、本例の場合には、上記アッパブラケット17aが更に前方へと変位した場合に、上記一方のカプセル18の後端面と上記両突起部39、39の前側面とを衝突させる。これにより、上記アッパブラケット17aがそれ以上前方へと変位する事を阻止(抑制)すると共に、衝突時の衝撃を上記ステアリングホイール1を通じて運転者に伝え、このアッパブラケット17aの位置が不適正である旨を、再度、運転者に知らせる。
上述の様に、本例の場合には、上記両突起部39、39を設ける事によって、上記アッパブラケット17aがそれ以上前方へと変位する事を抑制すると言った効果と、上記一方のカプセル18の後端面に衝突させて、運転者に知らせる為の衝撃を発生させると言った効果とを得られるが、その反面、二次衝突時に於ける、上記アッパブラケット17aの離脱荷重を低く抑える面からは不利になる。この為、本例の場合には、不利になる程度を最小限に抑えるべく、上記両効果を得られる事を条件に、上記一方のカプセル18の後端面によって、図2の(B)に鎖線で示した様に、上記両延出部38、38を互いに離れる方向に比較的容易に変形できる様にしている。
以上の様に、本例のステアリング装置によれば、上記アッパブラケット17aが上記両カプセル18、18から完全に離脱する以前に、このアッパブラケット17aの位置が不適正である旨を運転者に知らせる事ができる。従って、このアッパブラケット17aの位置が不適正な状態で、操舵が行われたり、前記ステアリングホイール1の前後位置の調節が行われる事を有効に防止できる。しかも、本例の場合には、上記アッパブラケット17aの離脱荷重を必要以上に大きくする必要がない為、二次衝突時に於ける運転者の保護を十分に図れる。更に、上記アッパブラケット17aの位置が不適正である旨を運転者に知らせる為に専用の部材を設ける必要がない為、部品点数及び組立工数を抑えてステアリング装置のコスト上昇を抑制できると共に、断線等による故障が発生しない分、警告手段としての性能を安定して得られる。
[実施の形態の第2例]
図3は、やはり請求項1〜6に対応する、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合には、1対の延出部38、38の後端部同士の間に掛け渡す状態で、特許請求の範囲に記載した抵抗部に相当するストッパ部材40を設けている。又、このストッパ部材40の両端部を、上記両延出部38、38の後端部に対して、樹脂ピン41、41により分離可能に結合している。又、本例の場合には、上記両延出部38、38の前端部(基端部)から上記ストッパ部材40の前縁までの長さ寸法Lb を、両カプセル18、18の前後方向に関する長さ寸法L18と同じかこれよりも僅かに大きくしている(Lb ≧L18)。
以上の様な構成を有する本例の場合にも、ステアリングホイール1(図1参照)の前後位置の調節によって、アッパブラケット17aが、上記両カプセル18、18に対して正規位置から前方へと変位した場合に、このアッパブラケット17aを、一方(図3の上方)のカプセル18のみによって車体15に支持する。これにより、上述した実施の形態の第1例の場合と同様に、上記アッパブラケット17aの位置が不適正である旨を運転者に触覚的に知らせる事ができる。
特に、本例の場合には、上記アッパブラケット17aが更に前方へと変位した場合に、図3の(B)に示した様に、上記一方(図3の上方)のカプセル18の後端面と、上記ストッパ部材40の前側面とを衝突させる。これにより、上記アッパブラケット17aがそれ以上前方へと変位する事を抑制すると共に、衝突時の衝撃を上記ステアリングホイール1を通じて運転者に伝え、上記アッパブラケット17aの位置が不適正である旨を、再度、運転者に知らせる。この為、運転者は、早期に修理を行う等の安全確保の為の適切な処置を取る事ができる。
以上の様な本例の場合にも、上記ストッパ部材40を設ける事によって、上記アッパブラケット17aがそれ以上前方へと変位する事を抑制すると言った効果と、上記一方のカプセル18の後端面に衝突させて、運転者に知らせる為の衝撃を発生させると言った効果とを得られるが、その反面、二次衝突時に於ける、上記アッパブラケット17aの離脱荷重を低く抑える面からは不利になる。この為、本例の場合には、不利になる程度を最小限に抑えるべく、上記両効果を得られる事を条件に、上記一方のカプセル18の前端面との衝突により、前記各樹脂ピン41、41を比較的小さなせん断力でせん断できる様にしている。
その他の構成及び作用効果に就いては、上述した実施の形態の第1例の場合と同様である。
[実施の形態の第3例]
図4は、やはり請求項1〜6に対応する、本発明の実施の形態の第3例を示している。本例の場合には、1対の延出部38、38の後端部同士の間に掛け渡す状態で、特許請求の範囲に記載した抵抗部に相当する異音発生部材42を設けている。この異音発生部材42は、板ばね製で、本体部43と、1対の取付部44、44とから成る。又、このうちの本体部43の長さ方向中間部には、カプセル18側(図4の左側)に凸に湾曲した円弧状凸部45が設けられている。又、上記異音発生部材42を構成する上記両取付部44、44を、上記両延出部38、38の後端部に対して、樹脂ピン41、41により分離可能に固定している。又、これら両延出部38、38の前端部(基端部)から上記本体部43の前側面(円弧状凸部45が設けられた部分以外の面)までの長さ寸法Lc を、両カプセル18、18の前後方向に関する長さ寸法L18と同じかこれよりも僅かに大きくしている(Lc ≧L18)。
以上の様な構成を有する本例の場合にも、ステアリングホイール1(図1参照)の前後位置の調節によって、アッパブラケット17aが、上記両カプセル18、18に対して正規位置から前方へと変位した場合に、一方(図4の上方)のカプセル18の後端面と上記異音発生部材42を構成する上記円弧状凸部45とを衝突させる。これにより、衝突による衝撃を上記ステアリングホイール1を通じて運転者に伝えると共に、この円弧状凸部45の凹凸を前後に反転させて(カプセル側を凹に湾曲させて)異音を発生させる。従って、本例の場合には、上記アッパブラケット17aの位置が不適正である旨を運転者に触覚的及び聴覚的に知らせる事ができる。この為、運転者は、早期に修理を行う等の安全確保の為の適切な処置を取る事ができる。又、本例の場合にも、上記異音発生部材42を設けた事により、上記アッパブラケット17aがそれ以上前方へと変位する事を抑制できる。
二次衝突時に於ける上記アッパブラケット17aの離脱荷重を抑えるべく、上記各樹脂ピン41、41をせん断し易くする点を含め、その他の構成及び作用効果に就いては、上述した実施の形態の第1例及び第2例の場合と同様である。
[実施の形態の第4例]
図5は、請求項1〜7に対応する、本発明の実施の形態の第4例を示している。本例の場合には、アッパブラケット17aが両カプセル18a、18aに対して正規位置から前方に変位した事を電気的手段によって検出し、上記アッパブラケット17aの位置が不適正である旨を、ダッシュパネル等の運転席に設けられた警報器46により運転者に知らせる。
この為に本例の場合には、上記両カプセル18a、18aとして、合成樹脂を射出成形する事により造ったものを使用し、これら両カプセル18a、18aの絶縁性を確保している。又、これら両カプセル18a、18aのうちの一方(図5の上方)のカプセル18aと、両延出部38、38との間に、スイッチ装置47を設けている。このスイッチ装置47を構成する一方のスイッチ端子48aは、略L字形で、このうちの短辺49を上記一方のカプセル18aの後端部上面に固定している。この状態で、上記スイッチ端子48aを構成する長辺50は、上記一方のカプセル18aの後端面に対してほぼ平行に配置されている。又、この長辺50の先端部のうち、上記カプセル18aとは反対側面には、嵌合凹部51が設けられている。
又、上記スイッチ装置47を構成する他方のスイッチ端子48bは、本体部52と、1対の係合部53、53とから成る。このうちの本体部52の長さ方向中間部には、上記一方のスイッチ端子48aに設けられた上記嵌合凹部51と凹凸嵌合自在な嵌合凸部54が設けられている。又、上記両係合部53、53は、略コ字形で、上記両延出部38、38に対して前後方向(図5の左右方向)のスライド自在に係合させている。
そして、本例の場合には、上記両スイッチ端子48a、48bを、電源装置55のプラス端子とマイナス端子とにそれぞれリード線により接続すると共に、一方のスイッチ端子(図示の例ではスイッチ端子48b)と上記電源装置55との間に、上記警報器46を接続している。又、本例の場合、図5の(A)示す様に、上記アッパブラケット17aが正規位置に存在する状態で、上記一方のスイッチ端子48a(嵌合凹部51)と上記他方のスイッチ端子48b(嵌合凸部54)との間に、所定の大きさの隙間を設けている。この隙間の大きさは、上記警報器46が警報を発するまでに許容する、上記アッパブラケット17aの前方への変位量に等しく、本例の場合には、任意(例えば数mm程度)に設定できる。
以上の様な構成を有する本例のステアリング装置の場合、上記アッパブラケット17aが上記両カプセル18a、18aに対して正規位置から前方へと変位すると、上記両スイッチ端子48a、48b同士の間の隙間が次第に小さくなる。そして、上記嵌合凹部51と上記嵌合凸部54とが凹凸嵌合する(スイッチ装置47がONになる)と、上記警報器46から、上記アッパブラケット17aの位置が不適正である旨を表す、ランプ点灯、ブザーの発音等の警報を発する。従って、本例の場合にも、上記アッパブラケット17aが上記両カプセル18a、18aから完全に離脱する以前に、このアッパブラケット17aの位置が不適正である旨を、運転者に知らせる事ができる。
更に、本例の場合には、上記アッパブラケット17aの前方への変位が進行した場合にも、上記他方のスイッチ端子48bを上記両延出部38、38に沿って後方側にスライドさせる事で、上記警報を継続して発する事ができる。又、本例の場合にも、上記アッパブラケット17aを、他方(図5の下方)のカプセル18aから完全に離脱させて、一方(図5の上方)のカプセル18のみによって車体15(図1参照)に支持する。この為、上記警報器46による警報と共に、上記アッパブラケット17aの位置が不適正である旨を運転者に触覚的に知らせる事もできる。従って、本例の場合には、上記警報器46が故障等した場合のフェールセーフを図れる。更に、走行中に加わる振動等に起因して、上記アッパブラケット17aが後方に変位した場合にも、上記嵌合凹部51と上記嵌合凸部54との凹凸嵌合によって、上記スイッチ装置47がOFFになる事を防止し、上記警報が中断する事を防止できる。
その他の構成及び作用効果に就いては、前述した実施の形態の第1例の場合と同様である。
[実施の形態の第5例]
図6は、やはり請求項1〜7に対応する、本発明の実施の形態の第5例を示している。本例の場合には、スイッチ装置47aの構造を、上述した実施の形態の第4例の場合とは異ならせている。即ち、本例の場合には、上記スイッチ装置47aを構成する、一方のスイッチ端子48cを、両延出部38、38に対して前後方向にスライド自在に係合させた、合成樹脂製のスライド板56に固定している。一方、上記スイッチ装置47aを構成する他方のスイッチ端子48dを、上記延出部38、38のうちで、上記一方のスイッチ端子48cが位置する部分よりも後方側に、樹脂ピン57、57により分離可能に支持している。又、本例の場合にも、上記一方のスイッチ端子48cに嵌合凹部51を、上記他方のスイッチ端子48dに嵌合凸部54を、それぞれ設けている。この様な本例の場合には、上記一方のスイッチ端子48cを、一方(図6の上方)のカプセル18に対して直接固定しなくて済む為、これら両カプセル18、18として、アルミニウム系合金、亜鉛系合金、マグネシウム系合金の如き軽合金製のものを使用している。
上述の様な構成を有する本例のステアリング装置の場合には、上記アッパブラケット17aが上記両カプセル18、18に対して正規位置から前方へと変位すると、上記両スイッチ端子48c、48d同士の間の隙間が次第に小さくなる。そして、上記嵌合凹部51と上記嵌合凸部54とが凹凸嵌合する(スイッチ装置47aがONになる)と、警報器46から、上記アッパブラケット17aの位置が不適正である旨を表す、ランプ点灯、ブザーの発音等の警報を発する。従って、本例の場合にも、上記アッパブラケット17aが上記両カプセル18、18から完全に離脱する以前に、このアッパブラケット17aの位置が不適正である旨を、運転者に知らせる事ができる。尚、本例の場合には、上記スライド板56として、全体が合成樹脂製のものを使用した場合に就いて説明したが、このスライド板を金属製とし、上記両延出部38、38と接触する部分にのみ、合成樹脂製のカバー部材等を取り付けても良い。
その他の構成及び作用効果に就いては、前述した実施の形態の第1例及び第4例の場合と同様である。
[実施の形態の第6例]
図7は、やはり請求項1〜7に対応する、本発明の実施の形態の第6例を示している。本例の場合には、電源装置55のマイナス端子に接続されたリード線57aを、支持板部20aの所定位置に接続すると共に、上記電源装置55のプラス端子に接続されたリード線57bを、合成樹脂製の一方(図7の上方)のカプセル18aに接続している。又、前後方向に配設された別のリード線57cの両端部を、上記両リード線57a、57bにそれぞれ接続している。更に本例の場合には、上記リード線57cと並列に制御器(制御回路)58を設けている。この制御器58は、このリード線57cが上記両リード線57a、57bと電気的に導通している状態では、回路中に電流を流さず、このリード線57cの導通が遮断された場合に回路中に電流を流す様に構成されている。尚、図7の(A)には、上記アッパブラケット17aが正規位置に存在する状態で、上記リード線57cに撓み(遊び)がない様に描いているが、実際の場合には、警報器46が警報を発するまでに許容する、上記アッパブラケット17aの前方への変位量に応じた撓みを持たせている。
この様な構成を有する本例の場合には、図7の(A)に示す様に、上記アッパブラケット17aが正規位置に存在する状態では、上記リード線57cが上記両リード線57a、57bと電気的に導通している為、上記制御器58の機能により、回路中に電流が流れない。この為、警報器46は警報を発しない。これに対して、同図の(B)に示した様に、上記アッパブラケット17aが前方へと変位して、上記リード線57cが断線した場合には、上記制御器58の機能により、回路中に電流が流れる。この為、上記警報器46から、上記アッパブラケット17aの位置が不適正である旨を表す、ランプ点灯、ブザーの発音等の警報を発する。従って、この様な構成を有する本例の場合にも、上記アッパブラケット17aが上記両カプセル18a、18aから完全に離脱する以前に、このアッパブラケット17aの位置が不適正である旨を、運転者に知らせる事ができる。
その他の構成及び作用効果に就いては、前述した実施の形態の第1例及び第4例の場合と同様である。
[実施の形態の第7例]
図8は、請求項8に対応する、本発明の実施の形態の第7例を示している。本例の場合には、図1に示したアウタコラム11の前方側への最大変位量を規制する部分(テレスコエンド部)となる、結合ボルト29と第一長孔27(図1参照)の後端縁との間部分に、緩衝部材60を介在させている。具体的には、合成樹脂、硬質ゴム、金属ばね等の低剛質材製で、全体を円筒状とした緩衝部材60を、上記結合ボルト29の長さ方向中間部に外嵌している。
上述の様な構成を有する本例の場合には、ステアリングホイール1(図1参照)の前後位置の調節の際に、運転者が、このステアリングホイール1を前方に、必要以上に強い力でストロークエンドまで繰り返し押し下げた様な場合にも、上記緩衝部材60が、上記第一長孔27の後端縁と上記結合ボルト29との間で変形して(厚さ寸法を縮めて)、この結合ボルト29に加わる衝撃力を緩和できる。従って、この結合ボルト29を介して上記アッパブラケット17aに作用する衝撃力自体を小さく抑えられる。この結果、このアッパブラケット17aを、両カプセル18、18(図1参照)に対して正規位置から前方へと変位しにくくする事ができて、これら両カプセル18、18から離脱しにくくできる。
その他の構成及び作用効果に就いては、上述した実施の形態の第1例の場合と同様である。
[実施の形態の第8例]
図9は、やはり請求項8に対応する、本発明の実施の形態の第8例を示している。本例の場合にも、上述した実施の形態の第7例の場合と同様に、前記図1に示したアウタコラム11の前方側への最大変位量を規制する部分(テレスコエンド部)となる、結合ボルト29(図1参照)と第一長孔27の後端縁との間部分に、緩衝部材60aを介在させている。本例の場合には、合成樹脂、硬質ゴム、金属ばね等の低剛質材製で、全体を略三日月状とした前記緩衝部材60aを、上記第一長孔27の後端縁部の内側に取り付けている。又、この緩衝部材60aの内側面には、突部61、61を複数形成している。
上述の様な構成を有する本例の場合には、ステアリングホイール1(図1参照)の前後位置の調節の際に、運転者が、このステアリングホイール1を前方に、必要以上に強い力でストロークエンドまで繰り返し押し下げた様な場合にも、上記緩衝部材60aのうちの突部61、61が、上記第一長孔27の後端縁と上記結合ボルト29との間で変形して(潰れて)、この結合ボルト29に加わる衝撃力を緩和できる。従って、この結合ボルト29を介して上記アッパブラケット17aに作用する衝撃力自体を小さく抑えられる。この結果、このアッパブラケット17aを、両カプセル18、18(図1参照)に対して正規位置から前方へと変位しにくくする事ができて、これら両カプセル18、18から離脱しにくくできる。
その他の構成及び作用効果に就いては、前述した実施の形態の第1例の場合と同様である。
上述した実施の形態の欄では、切り欠きの左右方向に関する幅寸法を後方に向かうに従って漸次大きくしており、これに合わせて、係合溝の底面同士の間隔が後方に向かうに従って漸次大きくなったカプセルを使用した場合を例に説明した。但し、本発明を実施する場合に、例えば、切り欠きの左右方向に関する幅寸法を一定とし、これに合わせて、図10に示した様な、係合溝22a、22aの底面同士の間隔が一定であるカプセル18bを使用する事もできる。
1 ステアリングホイール
2 ステアリングシャフト
3 操舵輪
4 ステアリングコラム
5 操舵力補助装置
6 タイロッド
7 ステアリングギヤユニット
8 インナシャフト
9 アウタシャフト
10 インナコラム
11 アウタコラム
12 ギヤハウジング
13 出力軸
14 ロアブラケット
15 車体
16 ピボットピン
17、17a アッパブラケット
18、18a、18b カプセル
19 側壁部
20、20a 支持板部
21 切り欠き
22、22a 係合溝
23 上下方向通孔
24、24a 貫通孔
25 樹脂ピン
26 被支持ブラケット
27 第一長孔
28 第二長孔
29 結合ボルト
30 結合ナット
31 調節レバー
32 頭部
33 自在継手
34 中間シャフト
35 自在継手
36 入力軸
37 電動モータ
38 延出部
39 突起部
40 ストッパ部材
41 樹脂ピン
42 異音発生部材
43 本体部
44 取付部
45 円弧状凸部
46 警報器
47 スイッチ装置
48a〜48c スイッチ端子
49 短辺
50 長辺
51 嵌合凹部
52 本体部
53 係合部
54 嵌合凸部
55 電源装置
56 スライド板
57a〜57c リード線
59 制御器
60、60a 緩衝部材
61 突部

Claims (8)

  1. インナコラムとアウタコラムとを、軸方向に関する相対変位を可能に組み合わせて成り、その内側にステアリングシャフトを回転自在に支持するステアリングコラムと、このステアリングコラムの両側方に突出する状態で支持板部を、この支持板部の後端縁に開口する状態で1対の切り欠きをそれぞれ有し、上記ステアリングコラムを構成する上記インナ、アウタ両コラムのうち後方側に配置された一方のコラムを車体に対して前後移動可能に支持する支持ブラケットと、上記各切り欠きと係合し、上記支持ブラケットを前方への離脱可能に支持する1対のカプセルとを備えたステアリング装置に於いて、
    上記支持ブラケットがこれら両カプセルに対して正規位置から前方へと変位した場合に、この支持ブラケットがこれら両カプセルから完全に離脱する以前に、この支持ブラケットの位置が不適正である旨を運転者に知らせる警告手段を備えた事を特徴とするステアリング装置。
  2. 警告手段が、支持ブラケットが離脱するタイミングを両カプセル同士の間で異ならせる構造を含んで構成される、請求項1に記載したステアリング装置。
  3. 両切り欠き同士の間で前後方向に関する長さ寸法が異なる、請求項2に記載したステアリング装置。
  4. 支持板部の後端部に、一方の切り欠きの開口部の両側部分からそれぞれ後方に向け延出する状態で、1対の延出部が設けられており、これら両延出部により、上記一方の切り欠きの前後方向に関する長さ寸法を、他方の切り欠きの前後方向に関する長さ寸法よりも実質的に大きくした、請求項3に記載したステアリング装置。
  5. 両延出部の全長が、両カプセルの前後方向に関する長さ寸法よりも大きい、請求項4に記載したステアリング装置。
  6. 両延出部の後端部に、支持ブラケットがそれ以上前方へと変位する事に対して抵抗となる抵抗部が設けられている、請求項5に記載したステアリング装置。
  7. 支持ブラケットが両カプセルに対して正規位置から前方へと変位した事を電気的に検出し、この支持ブラケットの位置が不適正である旨を警報器により運転者に知らせる、請求項1〜6のうちの何れか1項に記載したステアリング装置。
  8. ステアリングコラムを構成する一方のコラムの前方側への最大変位量を規制する部分に緩衝部材が介在されている、請求項1〜7のうちの何れか1項に記載したステアリング装置。
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