JP5146483B2 - ステアリングコラム装置 - Google Patents
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Description
一方、上記アウタコラムの一部に、上記係合凹部の内側に進入した係合部を設けている。
そして、上記アウタコラムが後方へと移動する際に、上記係合部を上記係合凹部の後端部に設けられた段差面に突き当てる事で、上記アウタコラムがそれ以上後方に移動する事を阻止すると共に、二次衝突に伴ってこのアウタコラムが前方へと移動する際に、上記係合部を上記係合凹部の底面と内側面とのうち少なくとも一方の面に押し付ける事で、衝撃エネルギを吸収する。
又、上述した請求項5に記載した発明を実施する場合に、例えば請求項6に記載した発明の様に、上記複数のストッパ兼エネルギ吸収プレート同士の間で、前記係合凹部の底面と内側面との少なくとも一方の面との間隔を異ならせる。
先ず、インナコラムとアウタコラムとの分離防止は、このアウタコラムに設けた係合部と、このインナコラムの外周面に形成した係合凹部の後端部に設けた段差面との係合により図れる。即ち、車両への組み付け作業時に、上記インナコラムと上記アウタコラムとが互いに離れる方向に相対変位した(アウタコラムが後方に移動した)場合に、上記係合部が上記段差面に突き当たる事で、上記アウタコラムが上記インナコラムの周囲から抜け出る(アウタコラムがそれ以上後方に移動する)事が阻止される。この様に、本発明の場合には、上記係合部と上記段差面との係合によって、上記インナコラムと上記アウタコラムとの分離防止が図られる。
又、二次衝突時の衝撃エネルギの吸収は、上記アウタコラムが前方へと移動する際に、上記係合部を上記係合凹部の底面と内側面とのうち少なくとも一方の面に押し付ける事により図れる。即ち、上記係合部と上記係合凹部の底面と内側面とのうち少なくとも一方の面との摺接部で生じる摩擦力、更にはこれら各面を塑性変形させる際の抵抗によって、衝撃エネルギを吸収できる。
しかも、本発明の場合には、上記係合凹部の深さ寸法(底面の傾斜角度)や内側面同士の間隔、底面や内側面の表面粗さを前後位置に応じて異ならせたり、更には、上記係合部の形状、硬度、厚さ等を適宜変更すると言った、部品点数や組立工数が増加しにくい方法により、容易にエネルギ吸収特性を調整できる。
以上の様に、本発明の場合には、上記インナコラムに係合凹部を、上記アウタコラムに係合部を、それぞれ設ける事のみによって、これらインナコラムとアウタコラムとの分離防止機能と衝撃エネルギの吸収機能との両機能を発揮できると共に、エネルギ吸収特性を調整可能なステアリングコラムを得られる。従って、この様な本発明によれば、部品管理及び組立作業の簡素化、容易化が可能になり、ステアリングコラム装置の低コスト化を図れる。
図1〜4は、請求項1〜5に対応する、本発明の実施の形態の第1例を示している。尚、本発明の特徴は、インナコラム10aとアウタコラム11aとの分離防止を図れるだけでなく、二次衝突時の衝撃エネルギを吸収でき、しかもエネルギ吸収特性を容易に調整できるステアリングコラム4aを低コストで得るべく、上記インナ、アウタ両コラム10a、11aの構造を工夫した点にある。その他の部分の構造及び作用・効果に就いては、前述した従来構造の場合とほぼ同様であるから、同等部分に関する説明は省略若しくは簡略にし、以下、本例の特徴部分を中心に説明する。
先ず、上記インナコラム10aと上記アウタコラム11aとの分離防止は、上記係合凹部36の後端部に設けた段差面43と、上記ストッパ兼エネルギ吸収プレート40の上端部42の後側面との係合により図れる。例えば、上記ステアリングコラム4aを車体に組み付ける際に、前記ロアブラケット14を車体15に固定した後、前記アッパブラケット17を車体15に支持する以前の状態で、上記アウタコラム11aの後端部を下方に傾けた場合にも、上記上端部42の後側面が上記段差面43に突き当たる事で、上記アウタコラム11aが上記インナコラム10aの周囲から抜け出る(それ以上後方に移動する)事を阻止できる。この様に、本例の場合には、上記ストッパ兼エネルギ吸収プレート40の上端部42の後側面と上記係合凹部36の段差面43との係合によって、上記インナコラム10aと上記アウタコラム11aとの分離防止を有効に図れる。
図5〜6は、請求項1〜6に対応する、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合には、係合凹部36aの前側半部に設けたエネルギ吸収部38aの底面を、第一、第二の傾斜面46a、46bと、平坦面47とから構成している。これら各面46a、46b、47の長さ寸法(L46a 、L46b 、L47)は、後方側に設けられた第一の傾斜面46aが最も小さく、中間部に設けられた平坦面47、前方側に設けられた第二の傾斜面46bの順に大きくなっている(L46a <L47<L46b )。
即ち、二次衝突が発生し、上記アウタコラム11bが前方へと移動した際に、先ず、後方側に設けた上記ストッパ兼エネルギ吸収プレート40aの上端部42aの上端縁と上記第一の傾斜面46aとが摺接し始め、この摺接部で生じる摩擦力がこの傾斜面46aの傾斜角度に応じて次第に大きくなる。更には、この第一の傾斜面46aを上方に押し上げる様に塑性変形させつつ、上記アウタコラム11bが前方に移動する様になり、塑性変形量の増大に伴って、この塑性変形に対する抵抗(コラプス抵抗)を次第に大きくする。次いで、上記上端部42aの上端縁により、上記平坦面47を上方に押し上げる様に塑性変形させる。そして最後に、上記両ストッパ兼エネルギ吸収プレート40a、40bの上端部42a、42bの上端縁により、上記第二の傾斜面46bの底面を上方に押し上げる様に塑性変形させる。そして、この塑性変形量の増大に伴って、この塑性変形に対する抵抗を次第に大きくする。この結果、図6に示した様に、上記アウタコラム11bの前方への移動量が大きくなるに従って、エネルギ吸収量を段階的に大きくする。
その他の構成及び作用・効果に就いては、上述した実施の形態の第1例の場合と同様である。
図7は、請求項1〜5、7に対応する、本発明の実施の形態の第3例を示している。本例の場合には、ステアリングコラム4cを車体15に取り付けた初期状態で、且つ、結合ボルト27を第一長孔25の中央に位置させた状態で、ストッパ兼エネルギ吸収プレート40の上端部42の前側面から、係合凹部36を構成する移動許容部37とエネルギ吸収部38との連続部48までの長さ寸法L48を、上記第一長孔25の内側で上記結合ボルト27が変位可能な範囲(テレスコピック調整範囲)L25の1/2と同じとしている(L48=L25/2)。これにより、上記アウタコラム11aをテレスコピック調節範囲内で前方に最大限移動させた場合に、上記上端部42を上記連続部48の内側に位置させる様にしている。
図8は、請求項1〜5に対応する、本発明の実施の形態の第4例を示している。本例の場合には、インナコラム10cに形成する係合凹部36cを、断面矩形の凹溝状としている。又、これに合わせて、ストッパ兼エネルギ吸収プレート40cの幅方向中間部の上端部42cの形状を、上記インナコラム10cの軸方向に見た形状が矩形である、凸形状としている。そして、この様な上端部42cを上記係合凹部36cの内側に進入させている。
その他の構成及び作用・効果に就いては、前述した実施の形態の第1例の場合と同様である。
2 ステアリングシャフト
3 操舵輪
4、4a〜4c ステアリングコラム
5 操舵力補助装置
6 タイロッド
7 ステアリングギヤユニット
8 インナシャフト
9 アウタシャフト
10、10a〜10c インナコラム
11、11a、11b アウタコラム
12 ギヤハウジング
13 出力軸
14 ロアブラケット
15 車体
16 ピボットピン
17 アッパブラケット
18 側壁部
19 支持板部
20 切り欠き
21 カプセル
22 係合溝
23 上下方向通孔
24 クランプ壁
25 第一長孔
26 第二長孔
27 結合ボルト
28 結合ナット
29 調節レバー
30 頭部
31 自在継手
32 中間シャフト
33 自在継手
34 入力軸
35 電動モータ
36、36a〜36c 係合凹部
37 移動許容部
38、38a エネルギ吸収部
39 傾斜面
40、40a〜40c ストッパ兼エネルギ吸収プレート
41 ボルト
42、42a〜42c 上端部
43 段差面
44 キーロック孔
45 キー溝
46a 第一の傾斜面
46b 第二の傾斜面
47 平坦面
48 連続部
49 突き当て片
50 内側面
Claims (7)
- 前方側に配置されたインナコラムの後端側部分に、後方側に配置されたアウタコラムの前端側部分を、軸方向に関する相対変位を可能に外嵌して成り、その内側にステアリングシャフトを回転自在に支持するステアリングコラム装置に於いて、
上記インナコラムの外周面の前端寄り部分から中間部に亙る部分に前後方向に長い係合凹部が設けられており、
上記アウタコラムの一部に、上記係合凹部の内側に進入した係合部が設けられており、
このアウタコラムが後方へと移動する際に、この係合部を上記係合凹部の後端部に設けられた段差面に突き当てる事で、上記アウタコラムがそれ以上後方に移動する事を阻止すると共に、二次衝突に伴ってこのアウタコラムが前方へと移動する際に、上記係合部を上記係合凹部の底面と内側面とのうち少なくとも一方の面に押し付ける事で、衝撃エネルギを吸収する事を特徴とするステアリングコラム装置。 - 係合凹部の後側半部に、その後端部に設けられた段差面を除き、係合部と当接する事なく、アウタコラムがテレスコピック調節範囲内で前後方向に移動する事を許容する移動許容部が設けられている、請求項1に記載したステアリングコラム装置。
- 係合凹部の前側半部に、その深さ寸法と内側面同士の幅寸法とのうち少なくとも一方が前方に向かう程小さくなる部分を有するエネルギ吸収部が設けられている、請求項1〜2のうちの何れか1項に記載したステアリングコラム装置。
- アウタコラムをテレスコピック調節範囲内で後方に最大限移動させた状態で、係合部と段差面との間に隙間が設けられている、請求項1〜3のうちの何れか1項に記載したステアリングコラム装置。
- 係合部が、アウタコラムの前端部に固定された1乃至複数のストッパ兼エネルギ吸収プレートにより構成されている、請求項1〜4のうちの何れか1項に記載したステアリングコラム装置。
- 複数のストッパ兼エネルギ吸収プレート同士の間で、係合凹部の底面と内側面との少なくとも一方の面との間隔を異ならせている、請求項5に記載したステアリングコラム装置。
- 係合凹部のうち、アウタコラムをテレスコピック調節範囲内で前方に最大限移動させた状態で係合部が位置する部分と、この部分よりも、上記アウタコラムを車体に対して前後移動可能に支持する為の支持ブラケットとこの支持ブラケットを前方に離脱可能に支持する為のカプセルとの係合代分だけ前方に位置する部分との間部分に、上記係合部と衝突してその衝撃を運転者に伝える為の突き当て片が設けられている、請求項1〜6のうちの何れか1項に記載したステアリングコラム装置。
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