JP2014104782A - ステアリングコラム用支持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】二次衝突時の衝撃エネルギの吸収を安定して行える構造を実現する。
【解決手段】ステアリングコラムを、支持ブラケット38に形成した係止切り欠き20aと、車体15に対し支持固定した係止カプセル21aの係止溝22aとを係合する事で二次衝突時の衝撃荷重により前方への変位を可能に支持する。そして、前記係止切り欠き20aの開口端を、前記係止溝22aの後端よりも前方に位置させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、衝突事故の際に運転者の身体からステアリングホイールに加わった衝撃エネルギを吸収しつつ、このステアリングホイールの前方への変位を可能とすべく、ステアリングコラムを車体に対し前方への変位(離脱)を可能に支持する為のステアリングコラム用支持装置の改良に関する。
操舵輪に舵角を付与する為のステアリング装置は、図6に示す様に、ステアリングホイール1の動きをステアリングシャフト2を介してステアリングギヤユニットに伝達し、左右の操舵輪3に舵角を付与する様にしている。この様なステアリング装置は、衝突事故の際に、衝撃エネルギを吸収しつつ、ステアリングホイール1を前方に変位させる構造にする事が、運転者の保護の為には必要である。即ち、衝突事故の際には、自動車が他の自動車等にぶつかる一次衝突に続いて、運転者の身体がステアリングホイールに衝突する二次衝突が発生する。この二次衝突の際に、運転者の身体に加わる衝撃を緩和して、運転者の保護を図る為に、前記ステアリングホイールを支持したステアリングコラムを車体に対して、二次衝突に伴う前方への衝撃荷重により前方に離脱可能に支持する事が、例えば特許文献1に記載される等により従来から知られており、且つ、広く実施されている。
図7〜8は、前記特許文献1に記載された構造とは異なるが、従来から広く知られたステアリングコラム用支持装置を備えた、ステアリング装置を示している。尚、このステアリング装置は、運転者の体格や運転姿勢に合わせて、ステアリングホイール1の上下位置及び前後位置を調節できるチルト・テレスコピック機構を備え、更に、電動式パワーステアリング装置付きのものである。前記ステアリング装置は、後端部(図7の右端部。前後方向に関しては、車両の前後方向で表す。本明細書及び特許請求の範囲全体で同じ。)にステアリングホイール1を固定したステアリングシャフト2と、このステアリングシャフト2をその内側に回転自在に支持したステアリングコラム4と、このステアリングシャフト2に補助トルクを付与する為の操舵力補助装置(アシスト装置)5と、前記ステアリングシャフト2の回転に基づきタイロッド6、6を変位させる(押し引きする)為のステアリングギヤユニット7とを備える。
このうちのステアリングシャフト2は、インナシャフト8とアウタシャフト9とを、回転力の伝達可能に、且つ、軸方向に関する相対変位を可能に組み合わせて成る。これらインナシャフト8とアウタシャフト9とは、軸方向に相対変位する事で前記ステアリングホイール1の前後位置の調節を可能にする他、衝突事故の際には前記ステアリングシャフト2の全長を縮める。
前記ステアリングコラム4は、インナコラム10の後端側部分に、アウタコラム11の前端側部分を、軸方向に関する相対変位を可能に外嵌して成り、前記ステアリングホイール1の前後位置の調節を可能にする他、衝突事故の際には、前記ステアリングシャフト2と共に全長を縮める。前記インナコラム10の前端部(図7の左端部)は、前記操舵力補助装置5を構成するギヤハウジング12の後端面に結合固定している。又、前記インナシャフト8は、このギヤハウジング12内に挿入し、このインナシャフト8の前端部を、前記操舵力補助装置5を構成する入力軸に結合している。又、この入力軸にトーションバーを介して連結された、同じく前記操舵力補助装置5を構成する出力軸13の前端部を、前記ギヤハウジング12の前端面から突出させている。
又、前記ステアリングコラム4を構成するインナ、アウタ両コラム10、11のうち、前方側に配置されたインナコラム10は、ロアブラケット14により、前記ギヤハウジング12を介して、車体15の一部に支持されている。又、このロアブラケット14は、幅方向(本明細書及び特許請求の範囲で「幅方向」とは、ステアリング装置を設置する車体の幅方向)に配置したチルト軸16を中心として、前記ギヤハウジング12を揺動自在に支持している。
一方、前記ステアリングコラム4を構成するインナ、アウタ両コラム10、11のうち、後側に配置されたアウタコラム11は、その前端寄り部分を、特許請求の範囲に記載した支持ブラケットである、アッパブラケット17により、車体15の一部に支持されている。又、このアッパブラケット17は、この車体15に対して、前方に向いた強い衝撃が加わった場合に、前方に離脱(脱落)する様に支持されている。
この為に、図8に示す様に、前記アッパブラケット17を構成する左右1対の支持板部18、18の上端部に取付板部19、19を、前記ステアリングコラム4の側方に突出する状態で設け、これら両取付板部19、19に係止切り欠き20、20を、これら両取付板部19、19の後端縁に開口する状態で設けている。そして、これら両係止切り欠き20、20に、図示しないボルト若しくはスタッドにより車体15に固定された係止カプセル21、21を係止している。これら両係止カプセル21、21は、それぞれの左右両側面に前記各係止切り欠き20、20の左右両側縁部を係合させる為の係止溝22、22を、中央部に図示しないボルト若しくはスタッドを挿通させる為の通孔23を、それぞれ形成している。
衝突事故の際には、運転者の身体から前記ステアリングホイール1、前記ステアリングシャフト2を介して前記ステアリングコラム4に、前方に向いた大きな衝撃荷重が加わる。そして、これらステアリングシャフト2及びステアリングコラム4が、衝撃エネルギを吸収しつつ全長を縮める傾向になる。この結果、前記アッパブラケット17が、前記ステアリングコラム4(アウタコラム11)と共に前方に変位する傾向になるのに対し、前記両係止カプセル21、21は、前記ボルト若しくはスタッドと共にそのままの位置に止まる。この結果、これら両係止カプセル21、21が前記両係止切り欠き20、20から後方に抜け出し、前記ステアリングホイール1が前方に変位する事を許容する。
又、このステアリングホイール1の前後位置及び上下位置を調節可能とすべく、前記アウタコラム11を、前記アッパブラケット17に対して、前後方向及び上下方向に移動可能に支持している。この為に、前記アウタコラム11の前端部下面に1対の被挟持部24、24を、このアウタコラム11と一体に、互いに離隔させた状態で形成している。又、これら両被挟持部24、24の互いに整合する位置に、それぞれ前後方向に長い前後方向長孔25、25を形成している。更に、前記各支持板部18、18の一部で互いに整合し、且つ、これら両前後方向長孔25、25の前後方向の一部と整合する部分に、上下方向に長い上下方向長孔26、26を形成している。そして、前記両被挟持部24、24を、前記アッパブラケット17を構成する1対の支持板部18、18により挟持した状態で、前記両前後方向長孔25、25及び前記両上下方向長孔26、26を、一方から他方(図8の右から左)に挿通した調節ボルト27の他端に、調節ナット28を螺合させている。又、この調節ナット28を、調節レバー29により回転自在としている。
従って、この調節レバー29の操作に基づいて前記調節ナット28を回転させ、この調節ナット28と前記調節ボルト27の頭部30との間隔を変化させれば、前記アウタコラム11を前記アッパブラケット17に対し固定したり、或いは固定を解除できると共に、前記両被挟持部24、24同士の間隔を変化させる事で、前記アウタコラム11を前記インナコラム10に対し固定したり、或いは固定を解除できる。そして、前記調節ナット28と前記頭部30との間隔を拡げた状態では、前記調節ボルト27が前記両前後方向長孔25、25の内側で変位できる範囲(テレスコピック調節範囲)内で、前記アウタコラム11を前後移動(インナコラム10に対し相対変位)させて、前記ステアリングホイール1の前後位置の調節を行える。更に、前記調節ボルト27が前記両上下方向長孔26、26の内側で変位できる範囲(チルト調節範囲)内で、前記ステアリングコラム4を上下移動させて、前記ステアリングホイール1の上下位置の調節を行える。この際、このステアリングコラム4は、前記チルト軸16を中心として、上下方向に揺動変位する。
又、前記操舵力補助装置5を構成する出力軸13の前端部は、自在継手31を介して、中間シャフト32の後端部に連結している。又、この中間シャフト32の前端部に、別の自在継手33を介して、前記ステアリングギヤユニット7の入力軸34を連結している。又、このステアリングギヤユニット7は、図示しないラック及びピニオンを備え、このうちのピニオンに前記入力軸34を結合している。又、このピニオンと噛合する前記ラックは、両端部に前記両タイロッド6、6を連結しており、このラックの軸方向変位に基づいてこれら両タイロッド6、6を押し引きする事で、操舵輪3(図6参照)に所望の舵角を付与する。又、前記操舵力補助装置5は、電動モータ35によりウォーム減速機を介して、前記出力軸13に、所定の方向に所定の大きさで補助トルクを付与する。
上述した様な従来構造のステアリング装置は、二次衝突時に、前記ステアリングシャフト2及びステアリングコラム4の全長が縮む事により、この二次衝突による衝撃を緩和する。具体的には、これら両部材2、4の全長が縮むと同時に、このステアリングコラム4を支持するアッパブラケット17が、前記車体15との係合部から前方に外れて、このステアリングコラム4の全長が縮む事を許容する。これにより、ステアリングホイール1に衝突した運転者の身体に加わる衝撃が緩和される。
上述の様な衝撃吸収式ステアリング装置には、二次衝突時に於ける運転者保護をより一層充実させるべく、二次衝突時に前記アッパブラケット17からの前記両係止カプセル21、21の離脱をより安定して行わせる面から、改良の余地がある。この点に関し、前述の図8に加え、図9〜11を参照しつつ説明する。二次衝突時にステアリングホイール1からステアリングシャフト2(アウタシャフト9)を介してステアリングコラム4(アウタコラム11)に伝わった衝撃荷重は、このアウタコラム11の前端部に設けた変位側ブラケット(被挟持部24、24)の両外側面と前記両支持板部18、18の内側面との当接部の摩擦係合に基づいて、更には、これら両被挟持部24、24の前後方向長孔25、25を挿通した調節ボルト27と前記両上下方向長孔26、26との衝合に基づいて、前記アッパブラケット17に入力される。即ち、二次衝突時には、前記摩擦係合に基づいて前記両支持板部18、18が前方に押される他、前記調節ボルト27が前記両前後方向長孔25、25の後端部に移動した状態では、この調節ボルト27が、前記両上下方向長孔26、26の前側内側縁を強く押す。この結果、前記アッパブラケット17には、前記摩擦係合部又は前記調節ボルト27を力点(入力部)とし、このアッパブラケット17と係止カプセル21、21との係合部を支点とし、図9で時計方向のモーメントが、衝撃的に加わる。
又、図示の例の場合、前記両係止カプセル21、21の左右両側面に係止溝22、22を前後方向に亙って(前後両端面に開口する状態で)、それぞれ設けている。そして、この様な係止溝22、22に、前記アッパブラケット17を構成する取付板部19、19に形成した係止切り欠き20、20を前後方向に亙って、前記各係止溝22、22の全長に亙り係合させている。即ち、これら両係止切り欠き20、20の前後方向に関する長さL20を、前記各係止溝22、22の同方向に関する長さL22よりも長くしている(L20>L22)。そして、前記両係止カプセル21、21と前記両取付板部19、19とを、これら両部材21、19の互いに整合する部分に形成した係止孔36a、36bに、係止ピン37、37を圧入する事で、或いはこれら各係止孔36a、36b内に合成樹脂を射出成形する事により係止ピン37、37とする事で結合している。これら各係止ピン37、37は、アルミニウム系合金、合成樹脂等の、二次衝突時に加わる衝撃荷重で裂断する、比較的軟質の材料により造っている。尚、図11には、明りょう化の為、前記取付板部19の上下両面と、前記係止溝22の上下両側面との間に生じる隙間を、実際よりも大きく描いている。
この様な係止カプセル21、21と取付板部19、19との係合部に、前記衝撃的なモーメントが加わると、図10及び図11の(B)の鎖点αで囲んだ部分で、前記両取付板部19、19の上面が、前記両係止溝22、22の上側面前端縁に強く押し付けられる。同様にして、同じく鎖点βで囲んだ部分で、前記両取付板部19、19の下面が、前記両係止溝22、22の下側面後端縁に強く押し付けられる。前記両係止カプセル21、21は、合成樹脂、或いはアルミニウム系合金の如き軟質金属等、前記両取付板部19、19を構成する、鋼板等の金属板に対し滑り易い材料により造っている。この様な係止カプセル21、21の上面は、前記衝撃吸収式ステアリング装置を車両に組み付けた状態で、車体15に当接若しくは近接対向している為、前記両取付板部19、19の上面が前記両係止溝22、22の上側面前端縁を押し付ける力は、前記車体15により支承される。一方、前記両係止カプセル21、21の下面は、何れの面とも、当接も近接対向もしていない。この為、前記両取付板部19、19が前記両係止溝22、22の下側面後端縁を押し付ける力によって、前記両係止カプセル21、21に亀裂等の損傷が生じる可能性がある。この結果、これら両係止カプセル21、21の前記両係止切り欠き20、20からの離脱が不安定となって、二次衝突時の衝撃エネルギを安定して吸収できなくなる可能性がある。
特開2009−154817号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑み、二次衝突時の衝撃エネルギの吸収をより安定して行う事ができるステアリングコラム用支持装置を実現すべく発明したものである。
本発明のステアリングコラム用支持装置は、ステアリングコラムと、支持ブラケットと、係止切り欠きと、係止カプセルとを備える。
このうちのステアリングコラムは、内側にステアリングシャフトを回転自在に支持する。
又、前記支持ブラケットは、前記ステアリングコラムを支持し、二次衝突時にこのステアリングコラムと共に前方に変位する。
又、前記係止切り欠きは、前記支持ブラケットに、この支持ブラケットの後端縁側が開口した状態で形成する。
又、前記係止カプセルは、左右両側面に係止溝を設けている。そして、車体(この車体に対し、二次衝突時にも前方に変位しない状態で支持固定された車体側ブラケットを含む)に支持固定された状態で、前記両係止溝を、前記支持ブラケットの一部で前記係止切り欠きの両側部分に係合すると共に、下端両側部をこの係止切り欠きの両側部分で前記支持ブラケットの下側に位置させている。
そして、前記係止カプセルの一部を前記係止切り欠きの内側に位置させた状態で、この係止カプセルと前記支持ブラケットとを、例えば前記二次衝突時に加わる衝撃荷重に基づいて裂断する結合部材で結合する事により、前記ステアリングコラムを前記車体に対し、二次衝突時に加わる衝撃荷重により前方への離脱を可能に支持している。
特に、本発明のステアリングコラム用支持装置の場合、前記係止カプセルと前記支持ブラケットとを係合した状態で、前記係止切り欠きの開口端(内側縁後端)を、前記係止溝の後端よりも前方に位置させる。
上述の様な本発明を実施する場合、例えば請求項2に記載した発明の様に、前記係止カプセルを、前記車体の幅方向2箇所位置に設ける。又、前記支持ブラケットを、上部に設けられた取付板部及びこの取付板部から下方に垂れ下がった1対の支持板部を有し、これら両支持板部により前記ステアリングコラムの中間部を幅方向両側から挟む状態で、このステアリングコラムを支持したものとする。更に、前記係止切り欠きを、前記取付板部のうちこのステアリングコラムよりも幅方向外側に突出した部分で前記係止カプセルと整合する幅方向両側2箇所位置に、それぞれ設ける。そして、前記係止カプセルと前記支持ブラケットとを係合した状態で、前記係止切り欠きの幅方向内側の開口端を、前記係止溝の後端よりも前方に位置させる。
又、上述の様な本発明を実施する場合、請求項3に記載した発明の様に、従来から実施されている一般的なステアリングコラム用支持装置と同様に、支持ブラケットによりステアリングコラムを支持する為の杆状部材を、このステアリングコラムの下側に配置する事ができる。具体的には、前記支持ブラケットを、上部に設けられた取付板部及びこの取付板部から下方に垂れ下がった1対の支持板部を有するものとする。そして、これら両支持板部により前記ステアリングコラムの中間部を挟持し、更に、前記ステアリングシャフトよりも下側に存在する杆状部材により前記両支持板部同士の間隔を縮める方向の力を付与する事で、前記ステアリングコラムを支持する。
上述の様に構成する本発明のステアリングコラム用支持装置によれば、二次衝突時の衝撃エネルギの吸収をより安定して行える構造を実現できる。即ち、支持ブラケットに形成した係止切り欠きの開口端を、係止溝の後端よりも前方に位置させている。この為、前記二次衝突に伴ってステアリングコラムから支持ブラケットに加わるモーメントに基づき、前記係止切り欠きの両側部分が、前記係止カプセルのうち形状の変化が大きく応力集中が生じ易い、前記係止溝の後端の内側面を強く押す(当該部分の当接圧が高くなる)事を避けられる。これにより、前記係止カプセルに亀裂等の損傷が生じ難くでき、前記係止切り欠きからのこの係止カプセルの離脱を安定して行える。この結果、二次衝突時の衝撃エネルギをより安定して吸収できる。
本発明の実施の形態の1例を示す、ステアリングコラム用支持装置を備えたステアリング装置の側面図。 同じく、支持ブラケットと係止カプセルとの係合部を示す、部分拡大平面図。 同じく、係止カプセルを取り出して示す平面図(A)と、(A)の下方から見た状態を示す側面図(B)と、(A)の右方から見た状態を示す背面図(C)。 図2のa−a断面図(A)と、前記支持ブラケットにモーメントが加わった状態で示す(A)と同様の図(B)。 図1のb−b断面図。 車両に搭載したステアリング装置の1例を示す略斜視図。 従来構造のステアリングコラム用支持装置を備えたステアリング装置の1例を示す略側面図。 図7のc−c断面図 従来のステアリング装置の問題点を説明する為の、図1と同様の図。 同じく、図2と同様の図。 図10のd−d断面図(A)と、アッパブラケットにモーメントが加わった状態で示す(A)と同様の図(B)。
図1〜5は、本発明の実施の形態の1例を示している。尚、本例を含めて本発明の特徴は、二次衝突の際に、係止カプセル21a、21aの係止切り欠き20a、20aから、支持ブラケット38の取付板部19aの離脱をより安定して行える様にする点にある。
本例の構造に組み込まれるステアリングコラム4aは、前側に配置されたインナコラム10aの後端側部分に、後側に配置されたアウタコラム11aの前端側部分を、軸方向に関する相対変位を可能に外嵌して成り、ステアリングホイール1をその後端部に固定したステアリングシャフト2を、その内側に回転自在に支持している。又、前記ステアリングコラム4aは、衝突事故の際には、前記ステアリングシャフト2と共に全長を縮める。
前記インナコラム10aは、ロアブラケット14により、ギヤハウジング12aを介し、車体15の一部に、チルト軸16を中心とする揺動変位自在に支持されている。一方、前記アウタコラム11aは、前記支持ブラケット38により、前記車体15に対して、その中間部分を支持されており、この支持ブラケット38は、この車体15に対して、前方に向いた強い衝撃が加わった場合に、前方に離脱する様に支持されている。この為に、前記支持ブラケット38を構成する左右1対の支持板部18a、18aの上端部に前記取付板部19aを、両端部が前記ステアリングコラム4aの側方に突出する状態で設け、この取付板部19aの幅方向2箇所位置に形成した前記両係止切り欠き20a、20aに前記両係止カプセル21a、21aを、それぞれ係止している。これら両係止カプセル21a、21aは、それぞれの中央部に設けた通孔39、39を挿通したボルト若しくはスタッド40、40により、前記車体15に支持固定している。この様な係止カプセル21a、21aは、合成樹脂、或いはアルミニウム系合金の如き軟質金属等、前記取付板部19aを構成する、鋼板等の金属板に対し滑り易い材料により造っている。
本例の場合、前記両係止切り欠き20a、20aの開口端(内側縁後端)を、前記両係止カプセル21a、21aに形成した係止溝22a、22aの後端よりも前方に位置させている。即ち、前記両係止切り欠き20a、20aの前後方向に関する長さL20aを、前記両係止カプセル21a、21aの、それぞれの左右両側面に形成した係止溝22a、22aの前後方向に関する長さL22aよりも短くしている(L20a<L22a)。この様な構造とする為、前記取付板部19aの幅方向2箇所位置に、この取付板部19aの後端縁に開口する切り欠き部41を、それぞれ設けている。そして、前記両係止切り欠き20a、20aを、これら両切り欠き部41の奥端縁に開口する状態で設け、これら両係止切り欠き20a、20aに前記両係止カプセル21a、21aを、それぞれ係止している。
尚、図示の例の場合、前記ステアリングホイール1の上下位置を調節可能とすべく、前記アウタコラム11aを、前記支持ブラケット38に対して、上下方向に変位可能に支持している。この為に、前記アウタコラム11aの前端部を下方に膨出させる事で設けた被支持ブラケット42の左右1対の側壁部43、43を、前記支持ブラケット38を構成する支持板部18a、18aにより狭持している。そして、前記両側壁部43、43に形成した通孔44、44、及びこれら両支持板部18a、18aに形成した上下方向長孔26a、26aに、特許請求の範囲に記載した杆状部材であるロッド45を挿通し、このロッド45の先端部(図5の右端部)にナット45を螺着した後、このナット46の緩み止めを図っている。又、このロッド45の頭部47と、前記両支持板部18a、18aのうちの一方(図5の左側)の支持板部18aとの間に、調節レバー29aの回動に伴って軸方向寸法を拡縮可能としたカム装置48を設けている。即ち、この調節レバー29aの操作に基づいてこのカム装置48の軸方向寸法を変化させる事により、前記アウタコラム11aを前記支持ブラケット38に対し固定したり、或いは固定を解除できる様にしている。これにより、前記ステアリングホイール1の上下位置を調節可能な状態と、同じく固定する状態とを切り換え可能としている。
上述の様な本例のステアリングコラム用支持装置の場合、二次衝突の際に、係止カプセル21a、21aの係止切り欠き20a、20aからの離脱を円滑に行って、衝撃エネルギの吸収を安定して行う事ができる。即ち、本例の場合、前記両係止切り欠き20a、20aの開口端を、前記各係止溝22a、22aの後端よりも前方に位置させている。従って、前記二次衝突に伴って前記ステアリングコラム4aから前記支持ブラケット38に加わるモーメントに基づき、これら両係止切り欠き20a、20aの開口端が押圧するのは、前記各係止溝22a、22aのうち後端よりも前寄り部分の下側面{図10及び図11の(B)に鎖点γで囲んだ部分}となる。要するに、前記両係止切り欠き20a、20aの両側部分が、前記両係止カプセル21a、21aの形状の変化が大きく応力集中が発生し易い、前記各係止溝22a、22aの後端の下側面(後端開口縁部)を押圧する事がない(当該部分の当接圧が高くなる事がない)。この結果、前記両係止カプセル21a、21aに亀裂等の損傷が生じるのを防止でき、これら両係止カプセル21a、21aを前記両係止切り欠き20a、20aから安定して離脱させられる。
特に、本例の場合には、従来から実施されている一般的なステアリングコラム用支持装置と同様に、二次衝突時に加わる衝撃荷重の前記支持ブラケット38への入力部となる前記ロッド45を、前記ステアリングコラム4aの下側に設けている。即ち、本例の場合、ロッドをステアリングコラムの上側に設けた場合と比較して、前記ロッド45と、前記両係止カプセル21a、21aと前記支持ブラケット38との係合部との間の距離が長くなる為、前記モーメントに基づいてこの係合部に加わる捩れ方向の力が大きくなる。この為、前記両係止切り欠き20a、20aの開口端を、前記各係止溝22a、22aの後端よりも前方に位置させる事による前記両係止カプセル21a、21aの損傷防止効果を、より顕著に得られる。
上述した実施の形態の1例の場合、幅方向2箇所位置で支持ブラケットを車体に対し支持する構造に於いて、係止切り欠きの左右両側の開口端を、係止カプセルの左右両側面に形成した係止溝の後端よりも前方に位置させている。但し、この様な開口端のうち幅方向に関して内側に位置する開口端のみを、前記係止溝の後端よりも前方に位置させる事もできる(請求項2に記載した発明)。この理由に就いて、前述の図5を参照しつつ説明する。即ち、取付板部19aの幅方向中央部2箇所位置に、1対の支持板部18a、18aを溶接等によりこの取付板部19aから下方に垂れ下がった状態で設け、これら両支持板部18a、18aによりステアリングコラム4aを支持している。そして、前記取付板部19aのうち、このステアリングコラム4aよりも幅方向外方に突出した部分に係止切り欠き20a、20aを、それぞれ設けている。前記取付板部19aの幅方向両外側縁は、他の部分と結合しない自由端となっている。従って、この取付板部19aの剛性は、幅方向内側で高く、同じく外側で低くなる。この為、係止切り欠きの左右両側の開口端のうち、二次衝突の際に、この開口端が係止カプセルの係止溝の内側面を押し付ける力が大きくなり易い、幅方向に関して内側の開口端のみを、前記係止溝の後端よりも前方に位置させた場合であっても、本発明の効果を得られる。
尚、本発明の構造は、幅方向2箇所位置で支持ブラケットを車体に対し支持する構造に限らず、幅方向中央部1箇所位置のみで車体に対し支持する構造に就いても適用する事ができる。
又、本発明は、図1に示した様な、ステアリングホイールの上下位置を調節する為のチルト機構を備えたステアリングコラム用支持装置に限らず、同じく前後位置を調節する為のテレスコピック機構のみ、若しくはこれら両機構を備えたステアリングコラム用支持装置、更には、これら両機構を何れも備えていない、ステアリングホイールの位置固定式のステアリングコラム用支持装置で実施する事もできる。
1 ステアリングホイール
2 ステアリングシャフト
3 操舵輪
4、4a ステアリングコラム
5 操舵力補助装置
6 タイロッド
7 ステアリングギヤユニット
8 インナシャフト
9 アウタシャフト
10、10a インナコラム
11、11a アウタコラム
12、12a ギヤハウジング
13 出力軸
14 ロアブラケット
15 車体
16 チルト軸
17 アッパブラケット
18、18a 支持板部
19、19a 取付板部
20、20a 係止切り欠き
21、21a 係止カプセル
22、22a 係止溝
23 通孔
24 被挟持部
25 前後方向長孔
26、26a 上下方向長孔
27 調節ボルト
28 調節ナット
29、29a 調節レバー
30 頭部
31 自在継手
32 中間シャフト
33 自在継手
34 入力軸
35 電動モータ
36a、36b 係止孔
37 係止ピン
38 支持ブラケット
39 通孔
40 ボルト若しくはスタッド
41 切り欠き部
42 被支持ブラケット
43 側壁部
44 通孔
45 ロッド
46 ナット
47 頭部
48 カム装置

Claims (3)

  1. 内側にステアリングシャフトを回転自在に支持する為のステアリングコラムと、
    このステアリングコラムを支持して、二次衝突時にこのステアリングコラムと共に前方に変位する支持ブラケットと、
    この支持ブラケットに形成され、この支持ブラケットの後端縁側が開口した係止切り欠きと、
    左右両側面に係止溝を設け、車体に支持固定された状態でこれら両係止溝を、前記支持ブラケットの一部で前記係止切り欠きの両側部分に係合すると共に、下端両側部をこの係止切り欠きの両側部分で前記支持ブラケットの下側に位置させた係止カプセルとを備え、
    前記両係止溝と前記係止切り欠きとを係合させた状態で、この係止カプセルと前記支持ブラケットとを組み合わせる事により、前記ステアリングコラムを前記車体に対し、二次衝突時に加わる衝撃荷重により前方への離脱を可能に支持したステアリングコラム用支持装置に於いて、
    前記係止カプセルと前記支持ブラケットとを係合した状態で、前記係止切り欠きの開口端を、前記係止溝の後端よりも前方に位置させている事を特徴とするステアリングコラム用支持装置。
  2. 前記係止カプセルが、幅方向両側2箇所位置に設けられており、
    前記支持ブラケットは、上部に設けられた取付板部及びこの取付板部から下方に垂れ下がった1対の支持板部を有し、これら両支持板部により前記ステアリングコラムの中間部を幅方向両側から挟む状態で、このステアリングコラムを支持したものであり、
    前記係止切り欠きは、前記取付板部のうちこのステアリングコラムよりも幅方向外側に突出した部分で前記係止カプセルと整合する幅方向両側2箇所位置に、それぞれ設けられており、
    前記係止カプセルと前記支持ブラケットとを係合した状態で、前記係止切り欠きの幅方向内側の開口端を、前記係止溝の後端よりも前方に位置させている、請求項1に記載したステアリングコラム用支持装置。
  3. 前記支持ブラケットは、上部に設けられた取付板部及びこの取付板部から下方に垂れ下がった1対の支持板部を有し、これら両支持板部により前記ステアリングコラムの中間部を挟持し、更に、前記ステアリングシャフトよりも下側に存在する杆状部材により前記両支持板部同士の間隔を縮める方向の力を付与する事で、前記ステアリングコラムを支持するものである、請求項1〜2のうちの何れか1項に記載したステアリングコラム用支持装置。
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