JP2011188550A - インバーター駆動装置、並びに、これを搭載した空気調和機及びハンドドライヤー - Google Patents

インバーター駆動装置、並びに、これを搭載した空気調和機及びハンドドライヤー Download PDF

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Abstract

【課題】直流母線電圧の電圧リプルの影響が少なく、基準電圧に加減算するシフト量の各端子電圧への影響を低減させつつ、誘導電圧位相に対する印加電圧位相の進み角を大きくとることが可能な矩形波通電方式を搭載したインバーター駆動装置、並びに、これを搭載した空気調和機及びハンドドライヤーを得る。
【解決手段】整合シフト手段12aは、M点の電圧レベルVmに対し、所定量の電圧シフト量Δxを減算してレベルシフトを実施し、基準電圧Vm1(=Vm−Δx)として出力する。
【選択図】図2

Description

本発明は、インバーターによって制御されるインバーター駆動装置、並びに、これを搭載した空気調和機及びハンドドライヤーに関する。
近年、空気調和機及びハンドドライヤー等に搭載されるDCブラシレスモーターを駆動するために、可変電圧・可変周波数インバーターが実用化されてきている。
例えば、電動機等の駆動に用いられる駆動回路には、三相電圧形インバーター等が用いられるが、この三相電圧形インバーターは、サイリスタ、トランジスタ、IGBT、又はMOSFET等の電力用半導体スイッチング素子を用いた三相のブリッジ回路等で構成される。本回路において、各相のスイッチング素子は、正極端子及び負極端子を直流電圧源の正極端子及び負極端子にそれぞれ直接接続することで実現できる。
近年、三相電圧形インバーターを駆動するための中央演算処理装置の高速化・高性能化によって、汎用マイコン等を用いて電動機電流を正弦波状に制御する正弦波駆動方式が一般に用いられるようになってきている。しかしながら、コスト要求の厳しい製品においては、現在においても電動機電流の電気角において120度区間のみ通電する矩形波通電方式が用いられており、この矩形波通電方式についても駆動性能の改善が一層求められている。
この三相電圧形インバーターによってDCブラシレスモーターを効率良くかつ高回転まで駆動するためには、インバーターの印加電圧位相をDCブラシレスモーターの誘起電圧位相より進めた位置に通電することが必要である。しかしながら、位置検出信号は各々の相に通電がなされていない通電休止期間においてのみ検出可能であり、この通電休止期間は所定位相からこの信号検出タイミング、即ち位置検出信号の極性変化点(ゼロクロス点)までの期間が最低限必要となることから、インバーターの印加電圧位相の進み角は所定の値を超えて進めることはできない。そこで、高効率運転又は高回転運転を実現するために、誘起電圧位相に対する印加電圧位相の進み角をより大きくとるための種々の方法が提案されている。
例えば、各相端子電圧と基準電圧(直流電圧の1/2レベル)を比較することによってゼロクロス点を検出する方式において、通常運転においては、各相端子電圧と、直流電圧の1/2レベルを基準電圧として比較器で比較することによって、ゼロクロス点を検出するが、印加電圧位相を進ませる場合に限り、検出タイミングを誘起電圧の立上り、又は立下りのタイミングのいずれか一方に絞り、立上りのタイミングを用いる場合は、基準電圧を下げる側にシフトさせて設定し、一方、立下りのタイミングを用いる場合は、基準電圧を上げる側にシフトさせて設定することによって実現しているものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、通常運転においては、各相端子電圧と、直流電圧の1/2レベルを基準電圧として比較器で比較することによって、ゼロクロス点を検出するが、立上り及び立下り双方におけるゼロクロス点の検出に対応するために、基準電圧に対して、方形波を重畳することによって、立上りタイミング時に基準電圧を下がる側にシフトさせ、一方、立下りタイミング時に基準電圧を上げる側にシフトさせることによって実現しているものもある(例えば、特許文献2参照)。
特許第3515047号公報(第3頁、第3−4図) 特許第3650012号公報(第8頁、第3図)
上記のような従来の装置は、ゼロクロス点の検出のための基準電圧を、直流母線電圧の1/2レベルとして設定するため、直流母線電圧の電圧リプルの影響を受け易く、ゼロクロス点検出について誤差が生じ易いといった問題があった。
また、上記のような従来の装置、例えば、特許文献2に係る装置においては、各相端子電圧の平均値を基準電圧とする方式であり、誘起電圧位相より進めた位相に通電するため、基準電圧に加減算するシフト量が各端子電圧に影響するため、基準電圧操作が単純に実施できないといった問題があった。
また、誘起電圧のゼロクロス点のエッジ検出方向(立上がり又は立下がり)を両方向とする場合には、制御系が複雑となる問題があった。
本発明は、上記のような問題点を解消するためになされたものであり、直流母線電圧の電圧リプルの影響が少なく、基準電圧に加減算するシフト量の各端子電圧への影響を低減させつつ、誘導電圧位相に対する印加電圧位相の進み角を大きくとることが可能な矩形波通電方式を搭載したインバーター駆動装置、並びに、これを搭載した空気調和機及びハンドドライヤーを提供することを目的とする。
本発明に係るインバーター駆動装置は、制御信号に基づいてDCブラシレスモーター内の各相に通電を実施するインバーターと、前記DCブラシレスモーターの各相の端子電圧を検出し、該端子電圧を合成して、それらの平均値をもとめて基準電圧とする電圧検出・合成手段と、該分圧・電圧合成手段によって出力された前記基準電圧に対してインピーダンス整合を実施するインピーダンス整合手段と、該インピーダンス整合手段によってインピーダンス整合を実施された前記基準電圧に対して電圧レベルをシフトする電圧レベルシフト手段と、該電圧レベルシフト手段から出力された前記基準電圧と、前記電圧検出・合成手段によって検出された前記端子電圧とを比較し、その比較結果に基づいて前記DCブラシレスモーターの回転位置を示す位置検出信号を出力する比較・位置検出手段と、該比較・位置検出手段によって出力された前記位置検出信号に基づいて、前記制御信号を生成して前記インバーターをPWM制御するインバーター制御手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、直流母線電圧の1/2レベルを誘導電圧のゼロクロス点の検出のための基準電圧として用いずに、各相の端子電圧の平均値を基準電圧として用いることによって、直流母線電圧の電圧リプルの影響を低減し、シフト量による各相の端子電圧への影響を少なくしつつ、ゼロクロス点の検出位相を進め、誘導電圧位相に対する印加電圧位相の進み角を大きくとることができる。
本発明の実施の形態1に係るインバーター駆動装置の構成図である。 本発明の実施の形態1に係るインバーター駆動装置における位置検出手段7の構成図の例である。 DCブラシレスモーター3のU相の誘起電圧と相電流との関係を示す図である。 本発明の実施の形態1に係るインバーター駆動装置における通電位相、PWM駆動信号による通電相、及び位相検出信号の関係を示す図である。 本発明の実施の形態1に係るインバーター駆動装置における端子電圧と基準電圧との関係、及び、位置検出手段7によって出力される位置検出信号を示す図である。 本発明の実施の形態1に係るインバーター駆動装置における整合シフト手段12aの回路構成の例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係るインバーター駆動装置における整合シフト手段12a及び12bの回路構成の別の例を示す図である。 本発明の実施の形態2に係るインバーター駆動装置における運転領域と基準電圧のレベルシフト動作との関係の例を示す図である。 本発明の実施の形態3に係るインバーター駆動装置における端子電圧と基準電圧との関係、及び、位置検出手段7によって出力される位置検出信号を示す図である。
実施の形態1.
(インバーター駆動装置の構成)
図1は、本発明の実施の形態1に係るインバーター駆動装置の構成図である。
図1で示されるように、本実施の形態に係るインバーター駆動装置は、直流電源1、制御信号に基づいて動作する複数のスイッチング素子(後述)を有し、直流電源1からの直流電圧を高周波の交流電圧に変換するインバーター2、複数の巻線を有する固定子及び永久磁石を有する回転子によって構成され、インバーター2から供給される交流電圧によって駆動するDCブラシレスモーター3、インバーター2に対してインバーター2の駆動を制御する制御信号を出力するインバーター制御手段6、及び、DCブラシレスモーター3から各相の端子電圧Vun、Vvn及びVwnを入力して基準電圧と比較し、DCブラシレスモーター3の回転子の位置を検出する位置検出手段7を備えている。
インバーター2は、上アームスイッチング素子4a〜4c、及び、下アームスイッチング素子4d〜4fによって構成されている。また、上記の各スイッチング素子には、それぞれ、還流ダイオード5a〜5fに逆並列接続されている。
インバーター制御手段6は、制御信号の出力のほか、位置検出手段7に対して、後述する通電モード情報Stg及び端子接続切替信号SW_SIGを出力する。
図2は、本発明の実施の形態1に係るインバーター駆動装置における位置検出手段7の構成図の例である。
図2で示されるように、位置検出手段7は、少なくとも、DCブラシレスモーター3の各相の端子電圧、及び、誘起電圧におけるゼロクロス点を検出するための基準電圧を得るための分圧・電圧合成手段16、26及び36、この分圧・電圧合成手段16、26及び36の出力段の各相の端子電圧を平均した電圧レベルVmについてインピーダンス整合を実施し、さらに基準電圧レベルのシフトを実施する整合シフト手段12a及び12b、及び、この整合シフト手段12a及び12bによってそれぞれレベルシフトされた基準電圧Vm1及びVm2と、各相の端子電圧Vun、Vvn及びVwnのレベルシフト値(以下、これらをそれぞれ単に「端子電圧Va、Vb及びVc」という)とを比較する比較器11a、11b、21a、21b、31a及び31b、及び、この各比較器の論理出力Co1〜Co6、及び、インバーター制御手段6から出力される通電モード情報Stgに基づいて、インバーター制御手段6への最終的な出力である出力信号So1〜So3を生成する位置検出信号出力手段15、25及び35によって構成されている。
ここで、誘起電圧とは、DCブラシレスモーター3の回転子が回転し、巻線における磁束が変化することによって発生する誘導起電力に起因する電圧のことである。また、端子電圧とは、図1で示されるように、DCブラシレスモーター3の各相の巻線の電圧のことであり、前述の誘導起電力による電圧、及び、直流電源1から供給される直流電圧等を含むものである。
なお、分圧・電圧合成手段16、26及び36は、本発明の「電圧検出・合成手段」に相当し、比較器11a、11b、21a、21b、31a及び31b、並びに、位置検出信号出力手段15、25及び35は、本発明の「比較・位置検出手段」に相当する。
分圧・電圧合成手段16は、少なくとも、U相の端子電圧Vunの電圧レベルをシフトするための抵抗R16c及びR16d、そのレベルシフトされた電圧レベルから端子電圧Vaを得るための抵抗R16a、そのレベルシフトされた電圧レベル及び後述する分圧・電圧合成手段26及び36から出力される電圧レベルを平均して前述の電圧レベルVmを得るための抵抗R16b、並びに、抵抗R16a及びR16bの出力側を接続するコンデンサーC16によって構成されている。
分圧・電圧合成手段26も、分圧・電圧合成手段16と同様の構成を備えており、少なくとも、抵抗R26a〜R26d、及び、コンデンサーC26によって構成されている。そして、分圧・電圧合成手段36も、同様に、少なくとも、抵抗R36a〜R36d、及び、コンデンサーC36によって構成されている。
(インバーター駆動装置の動作)
次に、本実施の形態に係るインバーター駆動装置の動作について説明する。本実施の形態のインバーター駆動装置におけるインバーター制御手段6は、パルス幅変調を実施し、インバーター2に対する制御信号としてPWM駆動信号を出力する。
図3は、DCブラシレスモーター3のU相の誘起電圧と相電流との関係を示す図である。以下、図3で示されるように、U相の誘起電圧の立上りのゼロクロスを通電位相0度とする。
図4は、本発明の実施の形態1に係るインバーター駆動装置における通電位相、PWM駆動信号による通電相、及び位相検出信号の関係を示す図であり、図5は、同インバーター駆動装置における端子電圧と基準電圧との関係、及び、位置検出手段7によって出力される位置検出信号を示す図であり、そして、図6は、同インバーター駆動装置における整合シフト手段12aの回路構成の例を示す図である。
本実施の形態におけるDCブラシレスモーター3においては、上アームスイッチング素子4a〜4cのいずれかがオンすると共に、下アームスイッチング素子4d〜4fのうち、オンした上アームスイッチング素子とは異なる相の1つがオンする。そして、上アームスイッチング素子4a〜4c及び下アームスイッチング素子4d〜4fの各スイッチング素子が120度区間でオンし、次の240度区間でオフするといった周期でスイッチング動作を実施する。これによって、DCブラシレスモーター3の各相巻線が互いに120度区間の位相差をもって、順次繰り返し通電され、図5で示されるように、各相の端子電圧(各相電圧−母線N側間電圧)が現れる。すなわち、通電位相における1周期360度内に60度毎に異なった6つの通電モード(以下、本文において、通電位相及び通電相の各組み合わせに対応する通電モード番号を図4で示される通りに定義する。)があることになる。
ここで、DCブラシレスモーター3を効率良く、かつ、高回転まで駆動させるためには、インバーター2の印加電圧位相をDCブラシレスモーター3の誘起電圧位相より進めた位置に通電する方が適している場合がある。実現手段として、直流母線電圧の1/2レベルに対し、ここからシフト電圧を重畳して、基準電圧とし、ゼロクロス点をシフトする方法が知られている。しかしながら、上記方法では、直流母線電圧の1/2レベルをゼロクロス点を検出するための基準とすることに限定しており、適用範囲が限られる。また、各相の端子電圧の合成値(平均値、図2におけるM点の電圧)を誘起電圧におけるゼロクロス点を検出するための基準電圧とする方法もある。しかしながら、この方法については、上記と同様にシフト電圧を重畳すると、各相の端子電圧の検出値にも影響するため、単純にこの方法を用いることができない場合がある。そこで、本実施の形態においては、このような方法においても、以下に説明するように汎用性高く、比較的簡易に対応できる方法を採用した。
図2で示されるように、誘起電圧のゼロクロス点の検出位相を調整するため、M点に所望の電圧を加減算した場合、各相の端子電圧に対しても抵抗R16b、R26b及びR36bを介して影響を及ぼすことになる。したがって、運転条件によっては誘起電圧のゼロクロス点の検出タイミングの誤差が増加する。また、誘起電圧の立上がり、及び立下がりに対しては汎用性高く電圧レベルをシフトすることができない。そこで、図2で示されるように、M点の出力段に、各相の端子電圧を平均した電圧レベルVmについてインピーダンス整合、及びその電圧レベルをシフト動作する整合シフト手段12a及び12bを設けている。具体的には、例えば、整合シフト手段12aについては、図6で示されるような回路構成によって、インピーダンス整合、及び電圧レベルのシフト動作を実現する。
図6で示されるように、整合シフト手段12aは、インピーダンス整合を実施するインピーダンス整合回路13a及び14a、このインピーダンス整合回路13a及び14aの出力側にそれぞれ接続された抵抗R1a及びR2a、電圧レベルをシフトするための補助電源V21、この補助電源V21の電圧を分圧するために直列に接続された分圧抵抗R3a及びR4a、インピーダンス整合回路13a及び14aの入力側、並びに、分圧抵抗R3aとR4aとの接続点(この点での電圧を電圧レベルV31とする)にそれぞれ接続されたシフト動作切替用スイッチSW1aによって構成されている。シフト動作切替用スイッチSW1aは、3つの端子を有しており、共通端子Z、及び、インバーター制御手段6から出力される端子接続切替信号SW_SIGによって共通端子Zとの接続が切り替えられる切替端子X及びYを有する。切替端子Xは、インピーダンス整合回路13aの入力側に接続され、切替端子Yは、分圧抵抗R3aとR3bとの接続点に接続され、そして、共通端子Zは、インピーダンス整合回路14aの入力側に接続されている。
なお、インピーダンス整合回路13a及び14aは、本発明の「インピーダンス整合手段」に相当する。また、補助電源V21の電圧を分圧抵抗R3a及びR4aによって分圧し、シフト動作切替用スイッチSW1aによって電圧レベルVmに対してシフト動作を実施して基準電圧Vm1を得る構成は、本発明の「電圧レベルシフト手段」に相当する。
まず、基準電圧のレベルシフトが必要は場合について説明する。インピーダンス整合回路13aは、M点における電圧レベルVmに対して、影響少なくシフト電圧の加減算を可能とするために設けられている。このとき、このインピーダンス整合回路13aを安価かつ簡易的に実現するためには、少なくとも、1段の増幅器(倍率1倍)によって実現してもよい。基準電圧のレベルシフトが必要な際は、インバーター制御手段6が、シフト動作切替用スイッチSW1aに対して、端子接続切替信号SW_SIGを出力し、共通端子Zとの接続が切替端子Yに切り替えられる。このとき、例えば、簡単のために抵抗R1a及びR2aの抵抗値が同一であるとした場合、整合シフト手段12aの出力電圧である基準電圧Vm1は、(Vm+V31)/2によって算出され、電圧レベルVmについて基準電圧Vm1へのレベルシフトが可能となる。
また、誘起電圧は、非通電相の端子電圧において観測される。例えば、図5(a)において、U相においては非通電相となる通電モード「3」及び「6」において誘起電圧が観測される。また、図5(a)で示されるように、各相の誘起電圧のゼロクロス点の検出は、立上り及び立下りの両方向が存在する。ここで、DCブラシレスモーター3を高回転で回転させる場合等、ゼロクロス点の検出位相を進め、その後通電位相を調整したい場合、誘起電圧の立上り方向のゼロクロス点の検出に関しては、基準電圧の電圧レベルを所定レベル下げることが必要となり、一方、誘起電圧の立下り方向のゼロクロス点の検出に関しては、基準電圧の電圧レベルを所定レベル上げることが必要となる。
ここで、整合シフト手段12aは、M点の電圧レベルVmに対し、所定量の電圧シフト量Δxを減算してレベルシフトを実施し、基準電圧Vm1(=Vm−Δx)として出力する。図6の回路構成の例においては、電圧レベルV31に相当する電圧を電圧レベルVmより小さく設定することによって実現することができる。
一方、整合シフト手段12bも、図6で示される整合シフト手段12aと同様の回路構成を有し、M点の電圧レベルVmに対し、所定量の電圧シフト量Δxを加算してレベルシフトを実施し、基準電圧Vm2(=Vm+Δx)として出力する。図6の回路構成の例においては、電圧レベルV31に相当する電圧を電圧レベルVmより大きく設定することによって実現することができる。
なお、図6は、整合シフト手段12a及び12bについて、補助電源電圧から電圧シフト量を加減算して基準電圧を得る一例を示しているが、これに限定されるものではなく、インピーダンス整合後に、電圧シフト量を加減算する手段であれば、どのような構成であってもよい。
また、図6で示される整合シフト手段12a及び12bは、基準電圧の電圧レベルをシフトするシフト量として、1つの電圧シフト量Δxのみを有するものとしているが、これに限定されるものではなく、複数の電圧シフト量を有し、それぞれの電圧シフト量によって基準電圧の電圧レベルをシフトできる構成としてもよく、または、その基準電圧に対する電圧シフト量を連続的に変化させることができる構成としてもよい。
さらに、上記のように整合シフト手段12a及び12bは、それぞれ別個に設置されている構成としているが、これに限定されるものではなく、1つの整合シフト手段として構成されているものとしてもよい。この場合、この1つの整合シフト手段は、基準電圧を電圧シフト量Δxだけ高くシフトさせる機能と、電圧シフト量Δxだけ低くシフトさせる機能を備えるものとすればよい。
次に、比較器11aは、「U相の端子電圧Vaが、基準電圧Vm1以上となる」あるいは「U相の端子電圧Vaが、基準電圧Vm1より大きくなる」ことによって、U相における誘電電圧の立上りのゼロクロス点を検出したものと判定し、論理出力Co1を出力する。一方、比較器11bは、「U相の端子電圧Vaが、基準電圧Vm2以下となる」あるいは「U相の端子電圧Vaが、基準電圧Vm2より小さくなる」ことによって、U相における誘電電圧の立下りのゼロクロス点を検出したものと判定し、論理出力Co2を出力する。
同様に、比較器21aは、「V相の端子電圧Vbが、基準電圧Vm1以上となる」あるいは「V相の端子電圧Vbが、基準電圧Vm1より大きくなる」ことによって、V相における誘電電圧の立上りのゼロクロス点を検出したものと判定し、論理出力Co3を出力する。一方、比較器21bは、「V相の端子電圧Vbが、基準電圧Vm2以下となる」あるいは「V相の端子電圧Vbが、基準電圧Vm2より小さくなる」ことによって、V相における誘電電圧の立下りのゼロクロス点を検出したものと判定し、論理出力Co4を出力する。
同様に、比較器31aは、「W相の端子電圧Vcが、基準電圧Vm1以上となる」あるいは「W相の端子電圧Vcが、基準電圧Vm1より大きくなる」ことによって、W相における誘電電圧の立上りのゼロクロス点を検出したものと判定し、論理出力Co5を出力する。一方、比較器31bは、「W相の端子電圧Vcが、基準電圧Vm2以下となる」あるいは「W相の端子電圧Vcが、基準電圧Vm2より小さくなる」ことによって、W相における誘電電圧の立下りのゼロクロス点を検出したものと判定し、論理出力Co6を出力する。
なお、上記のように比較器11a及び11bがそれぞれ別個に設置されている構成としているが、これに限定されるものではなく、1つの比較器として構成されているものとしてもよい。これについては、比較器21a及び21b、並びに、比較器31a及び31bについても同様である。
その後、位置検出信号出力手段15は、インバーター制御手段6から受信した通電モード情報Stgに基づいて、U相における対応する区間での出力を決定して論理出力を一意に定める。具体的には、比較器11aの論理出力Co1、及び、比較器11bの論理出力Co2のうち、通電モードが「3」の場合(U相の誘導電圧の立下りにおけるゼロクロス点の検出)は論理出力Co2を選択し、一方、通電モードが「6」の場合(U相の誘導電圧の立上りにおけるゼロクロス点の検出)は論理出力Co1を選択して、位置検出信号として出力信号So1を出力する。
同様に、位置検出信号出力手段25は、インバーター制御手段6から受信した通電モード情報Stgに基づいて、V相における対応する区間での出力を決定して論理出力を一意に定める。具体的には、比較器21aの論理出力Co3、及び、比較器21bの論理出力Co4のうち、通電モードが「5」の場合(V相の誘導電圧の立下りにおけるゼロクロス点の検出)は論理出力Co4を選択し、一方、通電モードが「2」の場合(V相の誘導電圧の立上りにおけるゼロクロス点の検出)は論理出力Co3を選択して、位置検出信号として出力信号So2を出力する。
同様に、位置検出信号出力手段35は、インバーター制御手段6から受信した通電モード情報Stgに基づいて、W相における対応する区間での出力を決定して論理出力を一意に定める。具体的には、比較器31aの論理出力Co5、及び、比較器31bの論理出力Co6のうち、通電モードが「1」の場合(W相の誘導電圧の立下りにおけるゼロクロス点の検出)は論理出力Co6を選択し、一方、通電モードが「4」の場合(W相の誘導電圧の立上りにおけるゼロクロス点の検出)は論理出力Co5を選択して、位置検出信号として出力信号So3を出力する。
なお、U相〜W相それぞれに独立に位置検出信号出力手段15、25及び35を設置した構成としているが、これに限定されるものではなく、共通の位置検出信号出力手段とし、インバーター制御手段6から受信した通電モード情報Stgに基づいて、各通電モードに対応した比較器の論理出力を選択するものとしてもよい。
また、上記のように、比較器11a、11b及び位置検出信号出力手段15がそれぞれ独立に設置された構成となっているが、これに限定されるものではなく、1つの装置として構成するものとしてもよい。この場合、例えば、論理出力Co1及びCo2の選択処理は、その装置の内部で処理するものとすればよい。これについては、比較器21a、21b及び位置検出信号出力手段25、並びに、比較器31a、31b及び位置検出信号出力手段35についても同様である。
さらに、比較器11a、11b、21a、21b、31a及び31b、並びに、位置検出信号出力手段15、25及び35が、1つの装置として構成されているものとしてもよい。この場合、インバーター制御手段6から出力される通電モード情報に基づいて、論理出力Co1〜Co6の選択処理等を、その装置の内部で処理するものとすればよい。
ここで、図5(c)は、上記の動作に基づき、電圧レベルがシフトされた基準電圧に基づいて、各相の誘導電圧におけるゼロクロス点の検出タイミングを示す位置検出信号出力手段15、25及び35の出力信号の波形を示している。この図5(c)において、便宜上、出力信号So1〜So3を合成して示しており、矢印は各相の誘導電圧のゼロクロス点の検出について、立上りの場合の検出か立下りの場合の検出かを示している。また、図5(a)において、点線によって、電圧レベルがシフトされた基準電圧Vm1(=VmーΔx)及びVm2(=Vm+Δx)が示されている。
以上の動作が、基準電圧に対してレベルシフトが必要な場合の各相の誘導電圧のゼロクロス点の検出動作であるが、次に、レベルシフトが不要な場合の各相の誘導電圧のゼロクロス点の検出動作について説明する。まず、インバーター制御手段6は、整合シフト手段12a及び12bのシフト動作切替用スイッチSW1aに対して、端子接続切替信号SW_SIGを出力し、共通端子Zとの接続を切替端子Xに切り替える。この場合、Vm1=Vmとなるので、従来と同様のレベルシフトがない場合の動作が実施可能となる。なお、シフト動作切替用スイッチSW1aによるスイッチを用いた切り替えの一例を示したが、これに限定されるものではなく、基準電圧の選択又は切り替えができる手段であればよい。
上記の動作によって、各比較器は、電圧レベルについてレベルシフトされていない共通の基準電圧Vm1(=Vm2)によって、各相の誘導電圧のゼロクロス点の検出を実施する。
ここで、図5(b)は、上記の動作に基づき、電圧レベルのシフトがない基準電圧に基づいて、各相の誘導電圧におけるゼロクロス点の検出タイミングを示す位置検出信号出力手段15、25及び35の出力信号の波形を示している。この図5(b)において、便宜上、出力信号So1〜So3を合成して示しており、矢印は各相の誘導電圧のゼロクロス点の検出について、立上りの場合の検出か立下りの場合の検出かを示している。また、図5(a)において、一点鎖線によって、電圧レベルがシフトされていない基準電圧Vm1(=Vm2)が示されている。
以上のように、図5(b)で示されるような基準電圧をレベルシフトさせない場合に比べて、図5(c)で示されるような基準電圧をレベルシフトさせて各相の誘導電圧のゼロクロス点を検出する場合の方が、その検出位相を進めることができ、誘起電圧位相に対する印加電圧位相の進み角を大きくとることが可能となる。
図7は、本発明の実施の形態1に係るインバーター駆動装置における整合シフト手段12a及び12bの回路構成の別の例を示す図である。
図6で示される整合シフト手段12aの回路構成、及び、これと同様の構成を有する整合シフト手段12bの回路構成のように、補助電源を分けて、レベルシフトした基準電圧を得るものとしてよいが、電源作成においてコストを低減するために、図7で示されるように補助電源V21を共通化してもよい。
図7で示されるように、整合シフト手段12aにおけるインピーダンス整合回路13a及び14a、抵抗R1a及びR2a、並びにシフト動作切替用スイッチSW1aの構成は、整合シフト手段12bにおいても同様であり、それぞれ、インピーダンス整合回路13b及び14b、抵抗R1b及びR2b、並びにシフト動作切替用スイッチSW1bに対応する。補助電源V21から、この補助電源V21の電圧を分圧するために補助電源V21側から直列に分圧抵抗R3a、R4a及びR5aが接続されている。そして、シフト動作切替用スイッチSW1bの切替端子Yは、分圧抵抗R4aとR5aとの接続点(この点での電圧を電圧レベルV31とする)に接続されており、一方、シフト動作切替用スイッチSW1aの切替端子Yは、分圧抵抗R3aとR4aとの接続点(この点での電圧を電圧レベルV41とする)に接続されている。
このとき、図7の回路構成の例においては、電圧レベルV31に相当する電圧を電圧レベルVmよりも小さく設定し、電圧レベルV41に相当する電圧を電圧レベルVmよりも大きく設定することによって、上記で説明したような図5で示される各相の誘導電圧のゼロクロス点の検出動作と同様の動作を実現できる。
この図7で示される回路構成とすることによって、基準電圧をレベルシフトさせる動作を実現する回路の作成のコストを低減することができる。
なお、補助電源V21の電圧を分圧抵抗R3a、R4a及びR5aによって分圧し、シフト動作切替用スイッチSW1a及びSW1bによって電圧レベルVmに対してシフト動作を実施して基準電圧Vm1及びVm2を得る構成は、本発明の「電圧レベルシフト手段」に相当する。
(実施の形態1の効果)
以上の構成及び動作によって、直流母線電圧の1/2レベルを誘導電圧のゼロクロス点の検出のための基準電圧として用いずに、各相の端子電圧の平均値を基準電圧として用いることによって、直流母線電圧の電圧リプルの影響を低減し、シフト量による各相の端子電圧への影響を少なくしつつ、ゼロクロス点の検出位相を進め、誘導電圧位相に対する印加電圧位相の進み角を大きくとることができる。
また、本実施の形態のように、各相の端子電圧の平均値を基準電圧として用いる方式において、電圧シフト量Δx分だけ基準電圧をシフトすることが可能となり、このシフト量分だけ転流タイミングを早めることができる。その結果、巻線に流れる電流位相が進み、さらに磁束の進み成分が回転子の永久磁石の磁束を弱めるように作用し、固定子巻線に誘起される誘起電圧が減少する。そして、誘起電圧が減少した分だけトルクを発生するために用いられる電圧が増加し、回転子速度が加速することとなり、高効率運転及び高回転運転を実現することができる。
また、本実施の形態に係るインバーター駆動装置は、空気調和機における圧縮機のモーター等、又は、ハンドドライヤーのモーターの駆動に適用してもよく、これによって、上記の効果を有する空気調和機及びハンドドライヤーを得ることができる。
実施の形態2.
本実施の形態に係るインバーター駆動装置は、実施の形態1に係るインバーター駆動装置と同様の構成であり、その動作において相違する点を中心に説明する。
(インバーター駆動装置の動作)
図8は、本発明の実施の形態2に係るインバーター駆動装置における運転領域と基準電圧のレベルシフト動作との関係の例を示す図である。
インバーター駆動装置が設置されるシステム又はその使用環境によっては、基準電圧についてレベルシフトさせるか否かを運転領域によって分ける必要がある場合がある。図8で示されるように、本実施の形態に係るインバーター駆動装置において、運転開始からの経過時間Txにおいてインバーター2がDCブラシレスモーター3に対して出力する高周波電圧の周波数が運転周波数fxに到達した時点で、インバーター制御手段6は、端子接続切替信号SW_SIGによって、整合シフト手段12aにおけるシフト動作切替用スイッチSW1aの共通端子Zに接続されている切替端子をX側からY側に切り替える。以上の動作によって、DCブラシレスモーター3の低速域においては基準電圧についてレベルシフトさせない状態で運転し、高速域においては基準電圧をレベルシフトさせる状態で運転する。
(実施の形態2の効果)
以上の動作によって、実施の形態1に係るインバーター駆動装置が備える効果を有するのは言うまでもなく、運転周波数に応じた最適運転の実施が可能となる。
なお、図8においては、運転周波数に応じて切り替える方式を示したが、これに限定されるものではなく、用途又は製品によっては、その負荷状態に応じて切り替える方式としてもよい。
実施の形態3.
本実施の形態に係るインバーター駆動装置は、実施の形態1に係るインバーター駆動装置と同様の構成であり、その動作において相違する点を中心に説明する。
(インバーター駆動装置の動作)
図9は、本発明の実施の形態3に係るインバーター駆動装置における端子電圧と基準電圧との関係、及び、位置検出手段7によって出力される位置検出信号を示す図である。
インバーター駆動装置が設置されるシステム又はその使用環境によっては、ノイズ耐力又は動作安定性を考慮して、各相の誘起電圧のゼロクロス点の検出動作を、立上り時のみ、又は立下り時のみ実施し、もう片側のゼロクロス点のタイミングに伴う転流処理は、インバーター制御手段6の時間カウントによって自動的に実施する構成とするのが望ましい場合がある。図9は、各相の誘導電圧の立上り時のみ、又は立下り時のみゼロクロス点を検出する場合の位置検出手段7の位置検出信号を示している。
このうち、図9(b)は、レベルシフトがない基準電圧によって、各相の誘導電圧の立上り時のみゼロクロス点を検出する場合の位置検出信号を示しており、図9(c)は、レベルシフトさせた基準電圧によって、各相の誘導電圧の立上り時のみゼロクロス点を検出する場合の位置検出信号を示している。また、図9(d)は、レベルシフトがない基準電圧によって、各相の誘導電圧の立下り時のみゼロクロス点を検出する場合の位置検出信号を示しており、図9(e)は、レベルシフトさせた基準電圧によって、各相の誘導電圧の立下り時のみゼロクロス点を検出する場合の位置検出信号を示している。
このとき、例えば、各相の誘導電圧の立上り時のみゼロクロス点を検出する場合、インバーター制御手段6から出力される通電モード情報Stgに基づいて、位置検出信号出力手段15、25及び35は、下記のように出力信号を出力する。
U相の場合、位置検出信号出力手段15は、通電モードが「6」の場合のみ、論理出力Co1を選択して、位置検出信号として出力信号So1を出力する。また、V相の場合、位置検出信号出力手段25は、通電モードが「2」の場合のみ、論理出力Co3を選択して、位置検出信号として出力信号So2を出力する。そして、W相の場合、位置検出信号出力手段35は、通電モードが「4」の場合のみ、論理出力Co5を選択して、位置検出信号として出力信号So3を出力する。
一方、各相の誘導電圧の立下り時のみゼロクロス点を検出する場合も、上記と同様の方法で実施できる。
(実施の形態3の効果)
以上の動作によって、実施の形態1に係るインバーター駆動装置が備える効果を有するのは言うまでもなく、インバーター駆動装置が設置されるシステム又はその使用環境に対して、比較的簡易に各相の誘導電圧のゼロクロス点の検出の対応が可能となる。
1 直流電源、2 インバーター、3 DCブラシレスモーター、4a〜4c 上アームスイッチング素子、4d〜4f 下アームスイッチング素子、5a〜5f 還流ダイオード、6 インバーター制御手段、7 位置検出手段、11a、11b 比較器、12a、12b 整合シフト手段、13a、13b、14a、14b インピーダンス整合回路、15 位置検出信号出力手段、16 分圧・電圧合成手段、21a、21b 比較器、25 位置検出信号出力手段、26 分圧・電圧合成手段、31a、31b 比較器、35 位置検出信号出力手段、36 分圧・電圧合成手段、C16、C26 コンデンサー、R1a、R1b、R2a、R2b 抵抗、R3a、R4a、R5a 分圧抵抗、R16a〜R16d、R26a〜R26d、R36a〜R36d 抵抗、SW1a、SW1b シフト動作切替用スイッチ、V21 補助電源。

Claims (13)

  1. 制御信号に基づいてDCブラシレスモーター内の各相に通電を実施するインバーターと、
    前記DCブラシレスモーターの各相の端子電圧を検出し、該端子電圧を合成して、それらの平均値をもとめて基準電圧とする電圧検出・合成手段と、
    該電圧検出・合成手段によって出力された前記基準電圧に対してインピーダンス整合を実施するインピーダンス整合手段と、
    該インピーダンス整合手段によってインピーダンス整合を実施された前記基準電圧に対して電圧レベルをシフトする電圧レベルシフト手段と、
    該電圧レベルシフト手段から出力された前記基準電圧と、前記電圧検出・合成手段によって検出された前記端子電圧とを比較し、その比較結果に基づいて前記DCブラシレスモーターの回転位置を示す位置検出信号を出力する比較・位置検出手段と、
    該比較・位置検出手段によって出力された前記位置検出信号に基づいて、前記制御信号を生成して前記インバーターをPWM制御するインバーター制御手段と、
    を備えた
    ことを特徴とするインバーター駆動装置。
  2. 前記電圧レベルシフト手段は、電圧レベルを電圧シフト量によってシフトさせた前記基準電圧と、電圧レベルをシフトさせない前記基準電圧とを切り替えて出力する
    ことを特徴とする請求項1記載のインバーター駆動装置。
  3. 前記電圧レベルシフト手段は、前記基準電圧の電圧レベルをシフトさせる電圧シフト量を1つ以上有する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のインバーター駆動装置。
  4. 前記電圧レベルシフト手段は、前記基準電圧の電圧レベルをシフトさせる電圧シフト量を連続的に変化させる
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のインバーター駆動装置。
  5. 前記電圧レベルシフト手段は、前記インバーターの出力周波数、又は負荷状態に応じて、電圧レベルを前記電圧シフト量によってシフトさせた前記基準電圧と、電圧レベルをシフトさせない前記基準電圧とを切り替えて出力する
    ことを特徴とする請求項2記載のインバーター駆動装置。
  6. 前記電圧レベルシフト手段は、前記インバーターの出力周波数、又は負荷状態に応じて、前記電圧シフト量を切り替え、該電圧シフト量によって電圧レベルをシフトした前記基準電圧を出力する
    ことを特徴とする請求項3又は請求項4記載のインバーター駆動装置。
  7. 前記電圧レベルシフト手段は、前記DCブラシレスモーターの各相の誘導電圧に基づく前記端子電圧の立上りのゼロクロス点を検出する場合は、前記基準電圧を前記電圧シフト量によって低くなるようにシフトさせ、前記誘導電圧に基づく前記端子電圧の立下りのゼロクロス点を検出する場合は、前記基準電圧を前記電圧シフト量によって高くなるようにシフトさせる
    ことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載のインバーター駆動装置。
  8. 前記比較・位置検出手段は、前記基準電圧に基づいて、前記DCブラシレスモーターの各相の誘導電圧に基づく前記端子電圧の立上り及び立下りの双方のゼロクロス点を検出して、前記位置検出信号を出力する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載のインバーター駆動装置。
  9. 前記比較・位置検出手段は、前記基準電圧に基づいて、前記DCブラシレスモーターの各相に誘導電圧に基づく前記端子電圧の立上り又は立下りのいずれかのゼロクロス点を検出して、前記位置検出信号を出力する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載のインバーター駆動装置。
  10. 前記インピーダンス整合手段は、少なくとも1つの増幅器を有する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載のインバーター駆動装置。
  11. 前記電圧レベルシフト手段は、少なくとも1つの補助電源、及び、少なくとも該補助電源の電圧を分圧する1つの分圧抵抗を有する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれかに記載のインバーター駆動装置。
  12. 請求項1〜請求項11のいずれかに記載のインバーター駆動装置を搭載した
    ことを特徴とする空気調和機。
  13. 請求項1〜請求項11のいずれかに記載のインバーター駆動装置を搭載した
    ことを特徴とするハンドドライヤー。
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