JP2011187465A - シート貼付装置及び貼付方法 - Google Patents

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陽太 青木
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Abstract

【課題】原反が剥離板に接着することを防止して、接着シートの貼付タイミング不良や貼付張力不良を解消することのできるシート貼付装置及び貼付方法を提供すること。
【解決手段】原反Rを繰り出す繰出手段12と、原反Rの繰出途中で剥離シートRLを折り返して接着シートSを剥離する剥離板22と、剥離された接着シートSを半導体ウエハWに押圧して貼付する押圧ローラ45とを備えている。原反Rと剥離板22との間には、これらの相互面接触を防止する面接触防止手段24が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明はシート貼付装置及び貼付方法に係り、更に詳しくは、接着シートの貼付タイミング不良や貼付張力不良を解消して当該接着シートを被着体に貼付することのできるシート貼付装置及び貼付方法に関する。
半導体ウエハ(以下、必要に応じて「ウエハ」と称する)には、その回路面を保護するために当該回路面側に接着シートを貼付したり、裏面側にダイシングテープ等の接着シートを貼付したりすることが行われている。
このような接着シートの貼付装置としては、例えば、特許文献1に開示されている。同装置は、プリカット粘着テープ(接着シート)がフィルム(剥離シート)に仮着された原反を繰り出し、剥離板を介してフィルムを折り返すことで接着シートを剥離し、当該剥離された接着シートを押圧ローラで押圧してリングフレーム(被着体)に貼付する構成が採用されている。
特開2005−159044号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたシート貼付装置にあっては、剥離シートが剥離板に面接触する状態で原反を繰り出す構成であるため、原反の短寸幅方向両側から接着剤が染み出して剥離板に付着し剥離シートが剥離板に接着されてしまうという不都合を招来する。
上記のような不都合を抱えた状態で原反を繰り出そうとすると、原反に繰出力を付与するローラ等が一瞬スリップ(空回り)したり、トルクが不足したりして貼付タイミングが遅れ、接着シートを所定の位置に貼付することができなくなるといった貼付タイミング不良を招来する。
また、上記のような不都合を抱えた状態では、被着体に貼付される接着シートが繰出方向に沿って引っ張られた状態で貼付され、例えば、被着体がウエハのように接着シート貼付後、5μm〜30μmの厚みに研削された場合、接着シートの弾性復元力によってウエハを反り変形させてしまい、当該ウエハにストレスを与えるばかりか、当該ウエハを割ってしまうという貼付張力不良を招来する。
上記のような不都合は、原反の短寸幅方向の寸法が種々異なる原反を適用する場合に顕著に現れる。
[発明の目的]
本発明の目的は、原反が剥離板に接着することを防止して、接着シートの貼付タイミング不良や貼付張力不良を解消することのできるシート貼付装置及び貼付方法を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明は、帯状の剥離シートの一方の面に接着シートが仮着された原反を繰り出す繰出手段と、前記原反の繰出途中で前記剥離シートを折り返して前記接着シートを剥離シートから剥離する剥離板と、前記剥離シートから剥離された接着シートを被着体に押圧して貼付する押圧手段とを備えたシート貼付装置であって、前記原反と前記剥離板との間に面接触防止手段を設ける、という構成を採っている。
本発明において、前記押圧手段は、前記剥離シートから剥離された接着シートが前記剥離手段と連なった状態で被着体を臨む姿勢を維持しつつ、当該接着シートを押圧可能に設けられ、前記シート貼付装置は、前記原反の張力を検出する張力検出手段を更に含んで構成されている。
また、前記面接触防止手段を移動可能に支持する変位手段を備える、という構成としてもよい。
更に、本発明は、帯状の剥離シートの一方の面に接着シートが仮着された原反を繰り出す工程と、前記剥離シートを剥離板で折り返して前記原反を繰り出すことで前記接着シートを剥離シートから剥離する工程と、前記剥離シートから剥離された接着シートを押圧して被着体に貼付する工程とを含むシート貼付方法であって、前記原反と前記剥離板との面接触を防止しながら前記原反を繰り出す、という手法を採っている。
本発明によれば、原反と剥離板との間に面接触防止手段が配置されていることにより、接着シートの接着剤が剥離板に付着することなく、接着シートの貼付タイミング不良や貼付張力不良を解消することができる。
更に、張力検出手段を含む構成としていることで、接着シートの張力を所定値に保って当該接着シートを被着体に貼付することができる。
また、変位手段を設けることで、面接触防止手段の位置を自由に変更できる。
本実施形態に係るシート貼付装置の概略正面図。 面接触防止手段の概略斜視図。 面接触防止手段の変形例を示す概略斜視図。 面接触防止手段の他の変形例を示す概略斜視図。 面接触防止手段の更に他の変形例を示す概略斜視図。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1において、シート貼付装置10は、帯状の剥離シートRLの一方の面に帯状の接着シートSが仮着された原反Rを繰り出す繰出手段12と、原反Rの繰出途中で接着シートSを剥離シートRLから剥離する板状の剥離板22と、当該剥離板22と原反Rとの間に設けられた面接触防止手段24と、面接触防止手段24を移動可能に支持する変位手段81と、剥離シートRLから剥離された接着シートSを押圧してウエハWに貼付する押圧手段としての押圧ローラ45と、押圧ローラ45が接着シートSをウエハWに貼付するときの接着シートSに付与される張力を検出する張力検出手段34としてのロードセル37と、張力検出手段34の検出値が所定値となるように剥離板22を移動させる移動手段36と、ウエハWを支持するテーブル13と、ウエハWに接着シートSを貼付した後に当該ウエハWの外縁に沿って接着シートSを切断する切断手段15と、ウエハWの外側の不要接着シートSDを巻き取る巻取手段18とを備えて構成されている。
前記繰出手段12は、ロール状に巻回された原反Rを支持する支持ローラ20と、剥離シートRLを回収する回収ローラ23と、支持ローラ20と回収ローラ23との間に配置された複数のガイドローラ25〜32及びダンサローラ79と、ロードセル37が接続された張力測定ローラ28と、ブレーキシュー39A、39Bを介して接着シートSを挟み込み接着シートSの繰出を抑制するシリンダ38A、38Bと、剥離板22と面接触防止手段24とガイドローラ27〜29とロードセル37と張力測定ローラ28とシリンダ38A、38Bとを支持するフレームF1とを備えて構成されている。
前記剥離板22は、正面視で、先端側(図1中右端側)がフレームF1の側端から突出する長さに設けられ、当該先端側で接着シートSを剥離シートRLから剥離するようになっている。
前記面接触防止手段24は、剥離板22の図1中上方領域内において、原反Rの繰出方向Aを横切る方向、すなわち、図1中紙面直交方向に設けられた複数のガイドロッド52により構成されている。本実施形態におけるガイドロッド52は、特に限定されるものではないが、第1ないし第3ガイドロッド52A、52B、52Cを含んで構成されている。なお、第1、第2ガイドロッド52A、52Bは、変位手段81を介してフレームF1に支持され、第3ガイドロッド52Cは、フレームF1の側端から突出するブラケット53を介して支持されている。これにより、原反Rが剥離板22に面接触することなく繰り出されて当該剥離板22の先端位置で接着シートSが剥離されるようになっている。
前記変位手段81は、フレームF1に形成されたスロット孔FS内に配置されガイドロッド52A、52Bをそれぞれ支持するスライダ81A、81Bと、スライダ81A、81Bそれぞれをスロット孔FSに沿って移動させる図示しないリニアモータ等の駆動手段とを備えている。なお、ガイドロッド52Cも第1、第2ガイドロッド52A、52Bと同様に移動させるように構成してもよい。
前記押圧ローラ45は、フレーム46の上面側に設けられたシリンダ47の出力軸に回転可能に支持されており、シリンダ47の作動により図1中上下に移動可能に設けられ、フレーム46は、リニアモータ49を介して図1中左右方向に移動可能となっている。
前記移動手段36は、単軸ロボット38を含み、当該単軸ロボット38の図示しないスライダがフレームF1に取り付けられ、図示しない制御手段を介してロードセル37によって検出された接着シートSの張力によって、フレームF1を図1中上下方向に昇降可能に支持している。
前記テーブル13は、内側テーブル41と内側テーブル41との間に隙間を形成するように凹状に設けられた外側テーブル40と、内側テーブル41を昇降させる単軸ロボット43とにより構成され、内側テーブル41は、接着シートSの厚みやウエハWの厚みに応じて昇降可能に設けられている。
前記切断手段15は、テーブル13の図1中奥行き側の側方位置に配置されたロボット本体50と、当該ロボット本体50の自由端側に支持されたカッター刃51とを備えて構成されている。この切断手段15は、本出願人によって提案された特開2007−62004号公報に開示されたものと同一のものが採用されているため、詳細な説明を省略する。
前記巻取手段18は、フレームF2に支持されたローラ71と、モータMによって駆動する駆動ローラ60と、駆動ローラ60との間に不要シートSDを挟み込み当該駆動ローラ60に追従回転する巻取ローラ63とを備えている。なお、フレームF2は、リニアモータ49のスライダ65上に支持されて図1中左右方向に移動可能に設けられている。
次に、本実施形態における接着シートSの貼付方法について説明する。
初期設定において、原反Rを支持ローラ20から所定長さ引き出し、図1に示されるように、ガイドロッド52の上縁に線接触する状態で掛け回して上昇位置にある剥離板22で剥離シートRLを剥離し、接着シートSを巻取ローラ63に固定する一方、剥離シートRLを回収ローラ23に固定する。
電源が投入されると、巻取手段18が作動し、先のシート貼付動作で接着シートSに形成された穴がローラ71を超える位置まで接着シートSを巻き取る。その後、ブレーキシュー39A、39Bがガイドローラ27、30にそれぞれ当接して接着シートSの繰り出しを抑制し、スタンバイ状態となる。
次いで、図示しない搬送手段を介して内側テーブル41上にウエハWがセットされると、押圧ローラ45が図1中左側に移動する。この押圧ローラ45の移動に伴って、接着シートSには張力が加わり、張力測定ローラ28に引張力が付与されることとなる。そこで、ロードセル37がその張力変化を検知しつつ、図示しない制御手段が所定張力を維持するようにフレームF1を移動手段36によって、図中二点鎖線で示されるように下降させることで、接着シートSが外側テーブル40の上面とウエハWの上面に貼付される。この際、剥離板22と原反Rは、ガイドロッド52により相互に面接触しない状態に保たれているため、原反Rの短寸幅方向両側から接着剤が染み出して剥離板22に付着することはなく、剥離シートRLが剥離板22に接着してしまうというような不都合は生じない。従って、接着シートSの貼付タイミング不良や貼付張力不良を解消することができる。なお、ガイドロッド52や剥離板22の先端側に原反Rの短寸幅方向両側から接着剤が染み出して付着するが、剥離板22に剥離シートRLが面接触して接着したときの当該剥離シートRLを剥離する力に比べれば、極めて小さい力で剥離シートRLを剥離することができる。ガイドロッド52を原反Rの繰り出しに追従して回転可能に設ければ、当該ガイドロッド52から剥離シートRLをより小さい力で剥離することができる。
接着シートSの貼付が完了すると、ロボット本体50が作動してカッター刃51を介してウエハWの外周縁に沿って接着シートSを切断し、ウエハWが図示しない搬送手段を介してテーブル13から取り去られる。その後、フレームF2が図中左側に移動する動作に同期して駆動ローラ60が回転することで、不要接着シートSDがローラ71によって折り返され、外側テーブル40の上面から剥離されて巻取ローラ63によって巻き取られる。次いで、ブレーキシュー39A、39Bがガイドローラ27、30から離れ、フレームF1が上昇すると同時に、押圧ローラ45が上昇し、フレームF2と共に図1に示される位置に復帰し、新たな接着シートSの繰り出しを行い、以降上記同様の動作が行われることとなる。
従って、このような実施形態によれば、原反Rの繰り出しに際して、原反Rの短寸幅方向両側から接着剤が染み出し、剥離板22と剥離シートRLとが面接触して強く接着することを回避できるため、接着シートSの貼付タイミング不良や貼付張力不良を解消することができる。
以上のように、本発明を実施するための最良の構成、方法等は、前記記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。
すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示、説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上説明した実施形態に対し、形状、位置若しくは配置等に関し、必要に応じて当業者が様々な変更を加えることができるものである。
例えば、前記実施形態では、面接触防止手段24が複数のガイドロッド52により構成された場合を図示、説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、図3に示されるように、剥離板22の上面に面接触防止手段24としての突条部80を原反Rの繰出方向Aを横切る方向に設けることもできる。なお、突条部80は、上端が尖った形状に形成して原反Rに線接触するように設けることが好ましい。この場合、変位手段81は、剥離板22に形成されたスロット孔22S内に配置され突条部80A、80B、80Cをそれぞれ支持するスライダ83A、83B、83Cと、これらスライダ83A〜83Cそれぞれをスロット孔22Sに沿って移動させる図示しないリニアモータ等の駆動手段とを備えている。
また、図4に示されるように、突条部80の延出方向は、原反Rの繰出方向Aに沿う方向に設けてもよい。この場合、突条部80をそれぞれ変位手段81によって移動させることで、突条部80に接着剤が付着することを皆無にすることができる。
更に、ガイドロッド52及び突条部80が原反Rの幅方向に横切る向きは、原反Rの繰出方向Aに直交する方向でなくてもよい。
また、図5に示されるように、面接触防止手段24として突起部90を設け、原反Rに点接触するように設けてもよく、本発明の面接触防止手段24は、原反Rと剥離板22とが面接触しないように構成されれば足りる。
更に、本発明に係るシート貼付装置10は図示構成例に限定されるものではなく、剥離板を介して接着シートを剥離し、当該剥離された接着シートをウエハや配送物や容器等の被着体に貼付することのできる装置一般に適用できる。
また、前記実施形態のように接着シートSが剥離板22と連なった状態でウエハWを臨む姿勢を維持しつつ、当該接着シートを貼付する装置以外に、剥離板22で剥離シートRLから切り離された接着シートを吸引等で保持して被着体に貼付する装置等にも適用できる。要するに、本発明は、原反と剥離板との面接触による繰出抵抗の増大を回避できるように構成されていればよい。また、押圧手段は押圧ローラ45に限らず、押圧板等を用いることもできる。
また、被着体はウエハWに限らず、ガラス板、鋼板、または、樹脂板等、その他の部材も対象とすることができ、半導体ウエハは、シリコン半導体ウエハや化合物半導体ウエハであってもよい。
10 シート貼付装置
12 繰出手段
22 剥離板
24 面接触防止手段
34 張力検出手段
45 押圧ローラ(押圧手段)
81 変位手段
R 原反
RL 剥離シート
S 接着シート
W 半導体ウエハ(被着体)

Claims (4)

  1. 帯状の剥離シートの一方の面に接着シートが仮着された原反を繰り出す繰出手段と、前記原反の繰出途中で前記剥離シートを折り返して前記接着シートを剥離シートから剥離する剥離板と、前記剥離シートから剥離された接着シートを被着体に押圧して貼付する押圧手段とを備えたシート貼付装置であって、
    前記原反と前記剥離板との間に面接触防止手段を設けたことを特徴とするシート貼付装置。
  2. 前記押圧手段は、前記剥離シートから剥離された接着シートが前記剥離手段と連なった状態で被着体を臨む姿勢を維持しつつ、当該接着シートを押圧可能に設けられ、前記原反の張力を検出する張力検出手段を更に含むことを特徴とする請求項1記載のシート貼付装置。
  3. 前記面接触防止手段を移動可能に支持する変位手段を備えることを特徴とする請求項1又は2記載のシート貼付装置。
  4. 帯状の剥離シートの一方の面に接着シートが仮着された原反を繰り出す工程と、
    前記剥離シートを剥離板で折り返して前記原反を繰り出すことで前記接着シートを剥離シートから剥離する工程と、
    前記剥離シートから剥離された接着シートを押圧して被着体に貼付する工程とを含むシート貼付方法であって、
    前記原反と前記剥離板との面接触を防止しながら前記原反を繰り出すことを特徴とするシート貼付方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101547387B1 (ko) * 2012-12-13 2015-08-26 주식회사 쿠온솔루션 웨이퍼 처리 장치 및 방법
JP2017060913A (ja) * 2015-09-24 2017-03-30 トヨタ自動車株式会社 フィルタ装置

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