JP2011187369A - 光源装置 - Google Patents

光源装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011187369A
JP2011187369A JP2010052978A JP2010052978A JP2011187369A JP 2011187369 A JP2011187369 A JP 2011187369A JP 2010052978 A JP2010052978 A JP 2010052978A JP 2010052978 A JP2010052978 A JP 2010052978A JP 2011187369 A JP2011187369 A JP 2011187369A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
lamp
frequency
power
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010052978A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5152229B2 (ja
Inventor
Kosuke Saka
浩介 阪
Kazuhiro Goto
一浩 後藤
Takashi Yamashita
高史 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ushio Denki KK
Ushio Inc
Original Assignee
Ushio Denki KK
Ushio Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ushio Denki KK, Ushio Inc filed Critical Ushio Denki KK
Priority to JP2010052978A priority Critical patent/JP5152229B2/ja
Priority to CN201110059388.9A priority patent/CN102256424B/zh
Priority to US13/064,194 priority patent/US8541954B2/en
Publication of JP2011187369A publication Critical patent/JP2011187369A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5152229B2 publication Critical patent/JP5152229B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B41/00Circuit arrangements or apparatus for igniting or operating discharge lamps
    • H05B41/14Circuit arrangements
    • H05B41/36Controlling
    • H05B41/38Controlling the intensity of light
    • H05B41/39Controlling the intensity of light continuously
    • H05B41/392Controlling the intensity of light continuously using semiconductor devices, e.g. thyristor
    • H05B41/3921Controlling the intensity of light continuously using semiconductor devices, e.g. thyristor with possibility of light intensity variations
    • H05B41/3925Controlling the intensity of light continuously using semiconductor devices, e.g. thyristor with possibility of light intensity variations by frequency variation
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B41/00Circuit arrangements or apparatus for igniting or operating discharge lamps
    • H05B41/14Circuit arrangements
    • H05B41/26Circuit arrangements in which the lamp is fed by power derived from dc by means of a converter, e.g. by high-voltage dc
    • H05B41/28Circuit arrangements in which the lamp is fed by power derived from dc by means of a converter, e.g. by high-voltage dc using static converters
    • H05B41/282Circuit arrangements in which the lamp is fed by power derived from dc by means of a converter, e.g. by high-voltage dc using static converters with semiconductor devices
    • H05B41/2825Circuit arrangements in which the lamp is fed by power derived from dc by means of a converter, e.g. by high-voltage dc using static converters with semiconductor devices by means of a bridge converter in the final stage

Landscapes

  • Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

【課題】ランプを水平及び垂直配置をした場合のいずれにおいても、電極の欠損といった問題を生ずることなくランプを点灯させることができるようにすること。
【解決手段】給電装置20から高圧放電ランプ10に交流電流を供給し、定常点灯周波数に所定の周期で低周波を挿入してランプ10を点灯させる。ランプ10の配置状態は例えば検知回路30で検知され、制御部50は、ランプが水平配置された場合、ランプ10の一方の電極から他方の電極に流れる電力量と、他方の電極から一方の電極に流れる電力量をほぼ同じにしてランプを点灯させる。また、ランプが垂直配置された場合、少なくとも上記低周波で点灯させる際、上側に配置された電極から下側に配置された電極に流れる電力量が、下側に配置された電極から上側に配置された電極に流れる電力量よりも小さくなるようにしてランプを点灯させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、プロジェクター装置等に用いられる光源装置に関し、さらに詳細には、ランプが水平配置、垂直配置のいずれの状態であっても点灯させることができる光源装置に関するものである。
プロジェクター装置に用いられる光源装置として、従来から例えば特許文献1〜4に記載のものが知られている。
特許文献1(特開2007−087637公報)に記載のものは、交流点灯されるランプを具備した、プロジェクター装置に用いられる光源装置に関するものであり、低周波を定常周波数点灯の中に周期的に挿入することで、余計な突起の生成を防止することが記載されている(同文献の段落0021等参照)。
特許文献2(特開2003−347071公報)に記載のものも、交流点灯されるランプを具備したプロジェクター装置に用いられる光源装置に関するものである。特許文献2に記載のものは、ランプが垂直点灯され、垂直点灯させる際、ランプの上部電極が負電極として電圧を印加される時間T1を、下部電極が負電極として電圧が印加される時間T2よりも大きくすることで、上部電極の温度上昇を抑制できることが記載されている(例えば同文献の段落0029などの記載参照)。
特許文献3(特開2002−015883公報)に記載のものは、交流点灯されるビデオプロジェクタのガス放電ランプに関するものであり、交流点灯が例えば45、65、90、130Hzのような複数の動作周波数を利用することで、電極先端に突起を形成することが記載されている。また、交流電流を入力するとき、電流値をパルス状に変化させることが記載されている(同文献4の図1参照)。
特許文献4(特開2007−165067公報)に記載のものは、交流点灯されるランプを具備した、プロジェクター装置に用いられる光源装置に関するものであり、プロジェクター装置には、カラーホイールを用いるものがあることが示されている(例えば同文献の段落0013などの記載参照)。
特開2007−087637公報 特開2003−347071公報 特開2002−015883公報 特開2007−165067公報
最近、デジタルサイネージという映像による広告媒体が使用されており、その媒体は広告という目的から、様々な方向や様々な場所への表示が求められる。
当然、デジタルサイネージ用の光源装置は、その投影方向や投影場所が1つに定まらず、あるときは従来のようにランプを水平配置した点灯が求められ、またあるときには、ランプを垂直配置した点灯が求められる。このように、デジタルサイネージ用の光源装置には、具備されるランプが水平配置や垂直配置のいずれにおいても、点灯できることが望まれる。
特許文献1の光源装置は、ランプを水平配置するように設計されており、ランプを水平配置する場合は、一般的に、ランプに供給される電流のデューティ比は1:1である。この特許文献1の光源装置が、ランプを垂直配置にして点灯してしまうと、ランプの内部で熱対流が生じ、上側の電極が下側の電極よりも熱くなってしまう。この種のランプは、電極が高温に過熱されており、これに熱対流による加熱が加わると、上側電極は溶融して欠損してしまう問題があった。
また、下側電極は、上側電極に比べて冷えてしまい、低周波を挿入しても、余計な突起の形成を抑制できないことがあった。
特許文献2の光源装置は、ランプを垂直配置するように設計され、ランプに供給される電流のデューティ比は異なっている。このような光源装置が、ランプを水平配置して使用すると、一方の電極が他方の電極に比べて過熱されてしまい、欠損してしまう問題があった。
特許文献3に記載のものは、特許文献1に記載のものと同様、ランプを垂直配置して使用することを想定したものではない。
また、プロジェクター装置に用いられる光源装置においては、特許文献4に示されるようにRGBWの領域が分割形成されたカラーホイールを介して光を照射するものがあるが、このようなカラーホイールを使用する場合には、R/G/B/Wの領域の途中で、ランプの電極に印加する電流の極性の切り替わりが生じると、リップルが生じランプからの照度が一時的に明るくなったり、暗くなったりする。
したがって、図13(a)に示すように、極性の切り替わりとカラーホイールのR/G/B/Wの領域の切り替えのタイミングを合わせるのが望ましい。
特許文献2に記載の光源装置においては、ランプを垂直配置するように設計され、ランプに供給される電流のデューティ(電流の極性が正の期間と負の期間の長さの比)は1:1になっておらず、カラーホイールを使用した装置に適用した場合、図13(b)に示すように、電流の極性の切り替えとカラーホイールのR/G/B/Wの領域の切り替えのタイミングは必ずしも一致しない。このため、電流の極性が切り替わるときに生じるリップルによってランプからの照度が一時的に明るくなったり暗くなったりし、ちらつきの原因になるといった問題がある。
また、ディスプレイ上で液晶画面全体は一定の周期(リフレッシュレート)で更新されているが、このリフレッシュレート(垂直周波数)と、ランプの電極に印加する電流の極性の切り替わりタイミングが同期しないと、上記カラーホイールの場合と同様、ちらつきの原因になる。
特許文献2に記載されるものにおいては、図13(b)に示したように電流のデューティが必ずしも1:1にならないので、液晶画面全体の切り替わりのタイミングと電流極性の切り替わりが必ずしも一致せず、上記カラーホイールの場合と同様、ランプからの照度が一時的に明るくなったり暗くなったりし、ちらつきの原因になることが考えられる。
以上のように、従来の光源装置は、ランプが水平配置あるいは垂直配置のいずれにおいても点灯できるように構成されておらず、ランプを水平配置するように設計された光源装置を、ランプが垂直配置されるような向きに設置して点灯させると、上側電極が溶融して欠損してしまう問題があった。
また、特許文献2に示されるように、ランプ電流の極性が正の期間と負の期間の長さを異ならせることで、ランプを垂直配置できるようにするものも提案されているが、カラーホイール、あるいは、液晶ディスプレイに使用する場合、電流極性の切換のタイミングが、カラーホイールのR/G/B/Wの領域の切り替えや液晶画面のリフレッシュのタイミングに必ずしも一致せず画面がちらつくといった問題があった。
本発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたものであって、本発明の目的は、水平配置及び垂直配置のいずれにおいても、電極の欠損といった問題を生ずることなくランプを点灯させることができ、且つ、余計な突起の形成を抑制することができ、さらに、カラーホイール等を用いた装置などに適用しても、画面のちらつきを生じさせることなく画像を表示することができる光源装置を提供することである。
本発明は、放電容器の内部で一対の電極が対向配置されると共に、水銀が封入された高圧放電ランプと、このランプに、交流電流を供給する給電装置とを備えた光源装置において、水平配置及び垂直配置のいずれにおいても、電極の欠損といった問題を生ずることなくランプを点灯させるため、低周波を定常周波数点灯の中に周期的に挿入するとともに、ランプの一方の電極から他方の電極に流れる電力量をa、他方の電極から一方の電極に流れる電力量をbとしたとき、上記電力量の比率a/bを以下のように設定する。
すなわち、水平配置のときは、定常点灯周波数(以下では定常周波数ともいう)で点灯させているときも低周波で点灯させているときも上記電力量の比率a/bを第1の値c(a≦bとする)として点灯させ、垂直配置のときは、以下のAまたはBのようにする。
A.定常点灯周波数での点灯時と低周波での点灯時には、その電力量の比率a’/b’(a’はランプの一方(上側)の電極から他方(下側)の電極に流れる電力量、b’は他方の電極(下側)から一方の電極(上側)に流れる電力量)を水平配置のときとは違う値にする。
すなわち、電力量の比率a’/b’を上記第1の値cより小さな第2の値dに設定して上記定常周波数の交流電流を供給し、且つ、予め定められた頻度で、上記定常周波数より周波数が低い所定の周波数の低周波数の交流電流を挿入し、該低周波の交流電流の上記電力量の比率a’/b’を、上記第1の値cより小さな第3の値eに設定して、上記ランプを点灯させる。
B.定常点灯周波数(前記電力比は前記cで略1)で点灯時は、電力量の比率a’/b’を水平配置のときと同じにし、低周波数で点灯時にのみ、水平配置のときとは違う電力比にする。
すなわち、電力量の比率a’/b’を上記第1の値cに設定して上記定常周波数の交流電流を供給し、且つ、予め定められた頻度で、上記定常周波数より周波数が低い所定の周波数の低周波数の交流電流を挿入し、該低周波の交流電流の上記電力量の比率a’/b’を、上記第1の値cより小さな第3の値eに設定して、上記ランプを点灯させる。
なお、上記cの値は通常略1に設定するが、ランプの周囲に反射ミラーが設けられている場合等、ランプの周囲環境によってはランプを水平配置した場合であっても、ランプの一対の電極のうちの一方の電極がより熱くなることがあり、このような場合には、上記cの値は必ずしも1にならない。
以上のように、本発明においては、上記課題を、次のように解決する。
(1)放電容器の内部で一対の電極が対向配置されると共に、水銀が封入された高圧放電ランプと、このランプに、交流電流を供給する給電装置と、を備えた光源装置において、前記給電装置は、予め設定された所定の周波数を定常周波数として、該定常周波数の交流電流を上記ランプに供給する。
そして、ランプが水平配置(1対の電極を水平に配置)された状態を示す信号が入力された場合、該ランプのいずれか一方の電極から他方の電極に流れる電力量をa、他方の電極から一方の電極に流れる電力量をbとしたとき、上記電力量の比率a/bを第1の値c(a≦bとする)に設定して、上記定常周波数の交流電流を供給し、且つ、予め定められた周期で、上記定常周波数より周波数が低い所定の周波数の低周波数であって、上記電力量の比率が上記第1の値である交流電流を挿入して、上記ランプを点灯させる。
また、ランプが垂直配置(1対の電極を上下方向に配置)された状態を示す信号が入力された場合、該ランプの上側の電極から下側の電極に流れる電力量をa’、下側の電極から上側の電極に流れる電力量をb’としたとき、上記電力量の比率a’/b’を上記第1の値cより小さな第2の値dに、もしくは、上記第1の値cに設定して上記定常周波数の交流電流を供給し、且つ、予め定められた頻度で、上記定常周波数より周波数が低い所定の周波数の低周波数の交流電流を挿入し、該低周波の交流電流の上記電力量の比率a’/b’を、上記第1の値cより小さな第3の値eに設定して、上記ランプを点灯させる。
(2)上記(1)において、ランプが垂直配置された状態を示す信号が入力された場合に、上記電力量の比率a’/b’を上記第1の値cより小さな第2の値dに設定して上記定常周波数の交流電流を供給するとともに、低周波の交流電流の上記電力量の比率a’/b’を上記dの値に等しい第3の値eに設定し、前記第3の値eを1/3≦e<1の範囲にする。
そして、上記低周波を挿入する頻度y×100%を、以下の(イ)および(ロ)式の範囲内にして、上記ランプを点灯させる。ここで、以下のeは上記電力比である。
−0.01e+0.8≦y≦0.03e+0.8…(イ)
0.006e+0.15≦y≦−0.04e+3…(ロ)
(3)上記(1)において、ランプが垂直配置された状態を示す信号が入力された場合に、上記電力量の比率a’/b’を上記第1の値cに設定して上記定常周波数の交流電流を供給するとともに、低周波の交流電流の上記電力量の比率a’/b’を、上記第1の値cより小さな第3の値eに設定し、前記第3の値eを1/3≦e<1の範囲にし、上記低周波を挿入する頻度z×100%を、以下の(3)式の範囲内にし、上記ランプを点灯させる。ここで、以下のeは上記電力比である。
4e+0.7≦z≦8e+5…(ハ)
本発明においては、以下の効果を得ることができる。
ランプが水平配置された状態を示す信号が入力された場合、該ランプのいずれか一方の電極から他方の電極に流れる電力量aと、他方の電極から一方の電極に流れる電力量bの比率a/bを第1の値cに設定して、上記定常周波数の交流電流を供給し、且つ、予め定められた周期で、上記定常周波数より周波数が低い所定の周波数の低周波数であって、上記電力量の比率が上記第1の値cである交流電流を挿入して、上記ランプを点灯させ、また、ランプが垂直配置された状態を示す信号が入力された場合、該ランプの上側の電極から下側の電極に流れる電力量a’と、下側の電極から上側の電極に流れる電力量b’の比率a’/b’を上記第1の値cより小さな第2の値dに、もしくは、上記第1の値cに設定して上記定常周波数の交流電流を供給し、且つ、予め定められた頻度で、上記定常周波数より周波数が低い所定の周波数の低周波数の交流電流を挿入し、該低周波の交流電流の上記電力量の比率a’/b’を、上記第1の値cより小さな第3の値eに設定して、上記ランプを点灯させるようにしたので、水平配置及び垂直配置のいずれにおいても、電極の欠損といった問題を生ずることなくランプを点灯させることができ、且つ、余計な突起の形成を抑制することができる。
(2)カラーホイール等を用いた装置、あるいは液晶ディスプレイに適用した場合でも、電流の極性切換のタイミングをカラーホイールの領域の切り替えのタイミング、液晶画面のリフレッシュレートに合わせることができ、配置状態にかかわらず、画面のちらつきを生じさせることなく画像を表示させることができる。
本発明に係る光源装置のブロック図である 本発明に係る光源装置に具備されるランプの断面図である。 本発明に係る回路構成を示した図である。 本発明の実施例の光源装置の電流波形(1)を示す図である。 本発明の実施例の光源装置の電流波形(2)を示す図である。 本発明の実施例の光源装置の電流波形(3)を示す図である。 本発明の実施例の光源装置の電流波形(4)を示す図である。 本発明の実施例の光源装置の電流波形(5)を示す図である。 本発明に係る光源装置の電流波形とカラーホイールとのタイミングチャートである。 本発明に係る光源装置の電流波形とカラーホイールとのタイミングチャートである。 実験結果(1)を示す図である。 実験結果(2)を示す図である。 従来の光源装置の電流波形とカラーホイールと領域切替えタイミングを示す図である。
図1は本発明に係る実施例の光源装置の概略構成を示す図である。
図1に示すように、本発明に係る光源装置は、高圧放電ランプ10と、このランプ10に具備された一対の電極に電気的に接続された給電装置20と、この給電装置20に制御信号を出力する制御回路50と、この制御回路50にランプ10の状態(水平配置か又は垂直配置か)を示す信号を出力する検知回路30と、この制御回路50にカラーホイールの領域の切り換えタイミングや液晶のリフレッシュレートなどの時間分割信号を出力する時間分割素子40とを備える。
上記ランプ10の配置方向を検知する検知回路30としては、例えば振り子素子を用いることができる。すなわち、ランプの配置状態(水平又は垂直配置)に応じて傾きが変わる振り子素子を設け、この振り子素子の傾きを検知して、ランプの状態(水平又は垂直配置)を検知する。
また、光源装置の壁面、底面等に、ランプ設置状態に応じて出力を発生する圧電素子や開閉するスイッチ等を設け、ランプが水平配置されるように光源装置が設置された場合、第1の圧電素子やスイッチが出力を発生したりオンになり、ランプが垂直配置されるように光源装置が設置された場合、第2の圧電素子やスイッチが出力を発生したりオンになるように構成することで、ランプの配置方向を検知するようにしてもよい。
なお、本発明において、上記検知回路を設けることは必須ではなく、切り替えスイッチ等を設けて利用者がランプの配置状態に応じてスイッチを切り替えるようにしてもよい。例えば、利用者が目視によってランプの配置状態を確認し、その状態をリモコンなどで光源装置に入力することも考えられる。この場合は、検知回路に代え、リモコンからの信号を受信する受信回路が制御回路50に設けられる。
図2は上記高圧放電ランプ10の構成を詳細に図示したものである。
高圧放電ランプ10は、球状の発光部11と円柱状の封止部12とからなる放電管13と、この発光部11の内部で対向配置された一対の電極14a,14bと、この電極14a,14bに電気的に接続されると共に封止部12に埋設された金属箔15と、金属箔15に電気的に接続されると共に封止部12から突出する外部リード16とを備える。
また、発光部11の外周部にはランプの点灯開始時に高電圧が印加される補助電極Etが設けられている。
上記発光部11には、水銀と、希ガスと、ハロゲンガスが封入されている。水銀は、必要な可視光波長、例えば、波長360nm〜780nmの放射光を得るためのもので、0.15mg/mm3 以上封入されている。この封入量は、温度条件によっても異なるが、点灯時200気圧以上、300気圧以上という高い水銀蒸気圧の放電ランプを作ることができ、水銀蒸気圧が高くなるほど輝度を向上させた光源を実現できる。
希ガスは、例えば、アルゴンガスが約13kPa封入される。その機能は、点灯始動性を改善することにある。
ハロゲンは、沃素、臭素、塩素などが水銀あるいはその他の金属と化合物の形態で封入される。ハロゲンの封入量は、10-6μmol/mm3 〜10-2μmol/mm3の範囲から選択される。ハロゲンの機能は、いわゆるハロゲンサイクルを利用した長寿命化であるが、本発明の放電ランプのように極めて小型で極めて高い点灯蒸気圧のものは、放電容器の失透防止という作用もある。
放電ランプの数値例を示すと、例えば、発光部の最大外径9.5mm、電極間距離1.5mm、発光部内容積75mm3 、定格電圧70V、定格電力200Wであり、交流点灯される。
図3は、図1に示した光源装置の具体的回路構成例を示す図である。
給電装置20は、直流電圧が供給される降圧チョッパ回路1と、降圧チョッパ回路1の出力側に接続され、直流電圧を交流電圧に変化させて放電ランプに供給するフルブリッジ型インバータ回路2(以下、「フルブリッジ回路」ともいう。)と、放電ランプ10に直列接続されたコイルL1、コンデンサC1、およびスタータ回路3と、上記フルブリッジ回路2のスイッチング素子Q1〜Q4を駆動するドライバ4とから構成される。
制御部50は例えばマイクロプロセッサ等の処理装置で構成することができ、ここではその機能構成をブロック図で示している。
図3において、降圧チョッパ回路1は、直流電圧が供給される+側電源端子に接続されたスイッチング素子QxとリアクトルLxと、スイッチング素子QxとリアクトルLxの接続点と−側電源端子間にカソード側が接続されたダイオードDxと、リアクトルLxの出力側に接続された平滑コンデンサCxと、平滑コンデンサCxの−側端子とダイオードDxのアノード側の間に接続された電流検出用の抵抗Rxから構成される。
上記スイッチング素子Qxを所定のデューティで駆動することにより、入力直流電圧Vdcをこのデューティに応じた電圧に降圧する。降圧チョッパ回路1の出力側には、電圧検出用の抵抗R1,R2の直列回路が設けられている。
フルブリッジ回路2は、ブリッジ状に接続したスイッチング素子Q1〜Q4から構成され、スイッチング素子Q1,Q4、スイッチング素子Q2,Q3を交互にオンにすることにより、スイッチング素子Q1,Q2の接続点と、スイッチング素子Q3,Q4の接続点間に矩形波状の交流電圧が発生する。
スタータ回路3は、抵抗R3とスイッチング素子Q5の直列回路と、コンデンサC2とトランスT2から構成される。
スイッチング素子Q5をオンにすると、コンデンサC2に充電されていた電荷がスイッチング素子Q5、トランスT2の一次側巻線を介して放電し、トランスT2の二次側にパルス状の高電圧が発生する。この高電圧は、ランプ10の補助電極Etに印加され、ランプを点灯させる。
上記回路において、出力電力の制御及びランプの一方の電極から他方の電極に流れる電力量と、他方の電極から一方の電極に流れる電力量の調整は、フルブリッジ回路2のスイッチング素子Q1〜Q4のスイッチング周期を制御したり、降圧チョッパ回路1のスイッチング素子Qxの動作デューティを調整することで達成できる。
降圧チョッパ回路1のスイッチング素子Qxは、ゲート信号Gxのデューティに応じてオン/オフし、ランプ10に供給される電力が変化する。すなわち、電力アップならQxのデューティを上げ、電力ダウンならQxのデューティを下げるなどして、その入力された電力調整信号値に合致する電力値になるようにゲート信号Gxの制御を行う。また、一方の電極から他方の電極に流れる電力量と他方の電極から一方の電極に流れる電力量の調整も同様に、ランプの極性切換毎に上記デューティを変えて電力量を調整する。
制御部50は、駆動信号発生部51とコントローラ52から構成される。
駆動信号発生部51は、例えば、プロセッサなどから構成され、フルブリッジ回路2のスイッチング素子Q1〜Q4を駆動するための駆動信号を発生する。
ランプ10の極性切換周期の調整は、図1に示した時間分割素子40から与えられる同期信号(カラーホイールからの同期信号、液晶駆動回路等からの同期信号)に応じて、駆動信号発生部51から出力される駆動信号を制御し、フルブリッジ回路2のスイッチング素子Q1〜Q4のスイッチング周期を調整することで実現される。
コントローラ52は、点灯指令やランプ配置方向検知回路からの出力に応じて、ランプ10の点灯動作を制御する点灯動作制御部52aと、駆動信号発生部51の出力を受ける駆動信号選択部52bを備える。
また、外部からの点灯電力指令に応じてランプ電力を制御するとともに、ランプの配置方向を検出する検知回路30から与えられるランプ10の配置方向を示す信号に応じて、一方の電極から他方の電極に流れる電力量と、他方の電極から一方の電極に流れる電力量を制御する電力制御部52cを備える。
電力制御部52cは、電流検出用の抵抗Rxの両端電圧と、電圧検出用の抵抗R1,R2により検出された電圧から、ランプ電流I、ランプ電圧Vを求めてランプ電力を演算し、この電力が所定の電力指令値に一致するように降圧チョッパ回路1のスイッチング素子Qxのデューティを制御する。
フルブリッジ回路2は、ドライバ4からのドライブ信号に応じた極性反転動作を行う。 また、駆動信号選択部52bは、駆動信号発生部51から放電ランプの極性切換信号を受信し、この極性切換信号を電力制御部52cに送信し、電力制御部52cは、この極性切換信号に応じて、一方の電極から他方の電極に流れる電力量と、他方の電極から一方の電極に流れる電力量を制御する。
次に、上述した光源装置の点灯時の制御について説明する。まず、本発明における水平配置と垂直配置のそれぞれの状態における点灯制御の概要について説明する。
本発明においては、大きく分けて表1に示すように以下のA,Bの2つ点灯のさせ方がある。ここで、ランプの一方(上側)の電極から他方(下側)の電極に流れる電力量aと、他方の電極から一方の電極に流れる電力量bの比率a/bを電力比と言うこととする。
A.水平配置のときは、定常周波数のときも低周波のときも共に、上記電力比を前記電力比c(c=略1/1)として点灯させるが、垂直配置のとき、定常点灯周波数と低周波との電力比を水平配置のときとは違う電力比にする。
例えば、垂直配置のとき、定常点灯周波数のときは前記電力比dとし(例えばd=4/6)、低周波数のときは、前記電力比eとする(例えばe=4/6、なお、d=eである必要はない)。
B.水平配置のときは、定常周波数のときも低周波のときも共に、上記電力比を前記電力比c(c=略1/1)として点灯させ、垂直配置のときは、低周波の電力比のみを水平配置のときとは違う電力比にする。
例えば、垂直配置のとき、定常点灯周波数のときは前記電力比c(例えばc=略1/1)とし、低周波数のときは、電力比dとする(例えばd=4/6、なお、必ずしも上記Aのときと同じ電力比ではない)。
Figure 2011187369
ところで、一般にランプ10には、ランプからの光を反射するための反射ミラーが設けられ、この反射ミラーでランプの電極間で発光する光を反射して出射方向に導く。
ランプの一対の電極が上記反射ミラーの出射方向に平行になるようにランプを配置した場合、ランプを水平配置した場合であっても、ランプの一対の電極のうち、光出射方向側にある電極(ランプの一対の電極の内、ミラーから離れた側にある電極)はミラーからの反射光を受けて、ミラー側にある電極(一対の電極の内、ミラーに近い側にある電極)より熱くなる。すなわち、ランプを水平配置した場合であっても、一方の電極が他方の電極より加熱される場合がある。
この場合には、ミラー側にある電極から他方の電極に流れる電力量と、他方の電極からミラー側にある電極に流れる電力量を異ならせて、ランプの電極が同程度に加熱されるようにすることが望ましい。
ランプの電極は、電子を受け取る量が多いほど加熱量が大きくなるので、電力を送り出す量の多い電極の方が、電力を受け取る側の電極より加熱される。
この場合は、より加熱される他方の電極(ミラーから離れた側にある電極)からミラー側にある電極に流れる電力量をミラー側にある電極から他方の電極に流れる電力量よりやや小さくして、ランプの電極が同程度に加熱されるようにする必要がある。
すなわち、前記電力比cは、ランプの周囲環境を考慮しなければ基本的に1/1であるが、前述したようにランプの周囲環境によっては、ランプを水平配置した場合であっても、ランプの一対の電極のうちの一方の電極がより熱くなることがあり、このような場合には、上記電力比cは、必ずしも1/1にならない。
なお、ランプを水平配置した場合の一方の電極と他方の電極の加熱量の差は、ランプを垂直配置した場合の加熱量の差より小さいので、この場合の他方の電極からミラー側にある電極に流れる電力量(a”)に対する、ミラー側にある電極から他方の電極に流れる電力量(b”)の比率c(=a”/b”)は、後述するランプを垂直配置した場合の電力量の比率d(及びe)より大きな値となる。
一方の電極から他方の電極に流れる電力量と、他方の電極から一方の電極に流れる電力量とを異ならせる例は、上述のような反射ミラーだけでなく、光源装置が、発光管の内部に光を戻してしまう光学素子を備える場合においても同様である。発光管に光を戻す例としては、例えばカラーホイールに光を通過させるときに、その一部が反射して発光管に戻ってしまう例が挙げられ、また、一方の封止部に第1の反射ミラーを備えて光出射方向に光を反射し、他方の封止部側に第2の反射ミラーを備えて光出射方向と反対側に向かって光を反射するときに、発光管に光が戻ってしまう例などが挙げられる。
なお、上記A,Bの点灯方式において、垂直配置のときの低周波の電力比に応じて、「垂直配置のときの低周波の挿入時間(頻度)(相対値)」の範囲には好ましい範囲(電極に悪影響を与えない範囲)があり、その点については、後述する実験結果で説明する。
なお、本発明において、上記「垂直配置のときの低周波の挿入時間(頻度)(相対値)」とは、水平配置のときの低周波の挿入時間(頻度)に対する、垂直配置のときの低周波の挿入時間(頻度)の割合、すなわち、[垂直配置のときの低周波挿入時間(頻度)]/[水平配置のときの低周波挿入時間(頻度)]を意味する。
例えば、上側電極への低周波の挿入時間(相対値)は、低周波のデューティをα、低周波の周波数(Hz)をβ、ある一定時間毎の挿入回数をγ(回)とすると[α/100/β×γ]で表される。
以下、前記A,Bの点灯方式について説明するが、まず、Aのように、垂直配置のとき、定常点灯周波数と低周波との電力比を水平配置のときとは違う電力比にして点灯させる場合について説明する。
図4は、Aの点灯方式により点灯させる場合のランプに流れる電流波形の一例を示した図であり、この例は、デューティ(オン時間と、オン時間+オフ時間との比)を変えることにより前記電力比を所定の値に設定する場合を示している。
図4において、(a)はランプを水平配置した場合の電流波形を示し、(b)はランプを垂直配置した場合の電流波形を示す。
図4に示すように、水平配置の場合は、定常周波数において、その極性切換周期が略1:1(前記電力比cは略1/1)であり、低周波においても、その極性切換周期が略1:1(電力比は前記cで略1/1)である。
一方、垂直配置の場合は、定常点灯周波数において、その極性切換周期が略4:6(前記電力比dは4/6)であり、低周波においても、その極性切換周期が略4:6(前記電力比eは4/6)であることを示している。なお、この例の低周波の挿入頻度(相対値)は、1.1である。
このように、垂直配置のときに、定常点灯周波数における極性切換周期を変更するとともに、低周波の極性切換周期を変更することにより、上側電極が加熱されることを抑制でき、上側電極の欠損を抑制でき、さらに、上側電極及び下側電極の両方に、余計な突起が形成されることを抑制できる。
図4に示す波形で点灯させる場合、前記図3に示す光源装置においては以下のように制御する。
検知回路30は、放電ランプ10の配置状態に応じてランプの状態(水平配置又は垂直配置)を検知し、その結果を制御回路50に出力する。
制御回路50はランプ10が水平配置されているか垂直配置されているかに応じて、次のように制御する。
(1)水平配置(水平点灯)の場合
ランプ10が水平配置されると、高圧放電ランプ10に具備された一対の電極はその水平方向に向かって対向配置されるので、発光管の内部で生じる熱対流によって、一方の電極も他方の電極も同程度に加熱される。このため、一方の電極から他方の電極に流れる電力量と、他方の電極から一方の電極に流れる電力量とが略同一となるように、交流電流が供給されることで、一対の電極が同程度加熱されることになり、どちらか一方が加熱されることが抑制され、電極の欠損も抑制できる。
このため、制御回路50は、検知回路30から、ランプ10が水平配置された状態を示す信号が入力されると、図4(a)に示すように、一方の電極から他方の電極に流れる電力量と、他方の電極から一方の電極に流れる電力量とが略同一となるように給電装置20を制御する。すなわち、ランプ10のいずれか一方の電極から他方の電極に流れる電力量aに対する、他方の電極から一方の電極に流れる電力量bとの比率a/bがほぼ1になるように制御する。
なお、ランプに印加される電圧が略一定であるとすると、上記電力量はランプの電極間に流れる電流に略比例する。図4に示す波形はランプの電極間に流れる電流波形を示したものであり、ランプ電圧が略一定であるとすると電流波形は電力波形に略一致し、ランプ電力が一定になるように定電力制御している場合には、同図に示すように電流波形の振幅は略一定になる。
図3の回路においては、制御部50の電力制御部52cは前述したように、検知回路30から与えられるランプ10が水平配置されたことを示す信号に応じて、一方の電極から他方の電極に流れる電力量と、他方の電極から一方の電極に流れる電力量が略同じになるように降圧チョッパ回路1のスイッチング素子Qxを制御する。
また、制御部50の駆動信号発生部51は、時間分割素子40から同期信号が与えられる場合、この同期信号に応じてドライバ4を駆動し、フルブリッジ回路2のスイッチング素子Q1〜Q4のスイッチング周期を制御し、上記同期信号に同期させてランプ10に流れる電力の極性切り替えを行う。
これにより、一方の電極から他方の電極に流れる電力量と、他方の電極から一方の電極に流れる電力量とが略同一となるように、交流電流が供給される。
(2)垂直配置(垂直点灯)の場合
ランプが垂直配置されると、高圧放電ランプに具備された一対の電極は、前記図2に示したように、一方の電極14aが重力方向(図2においては紙面上下方向)の上側に配置され、他方の電極14bが重力方向の下側に配置される。重力方向の上下方向で電極が配置されると、ランプ点灯時、発光管の内部で熱対流が生じて上側が熱くなるので、上側に配置された電極14aが下側の電極14bよりも電極が熱くなる。
電極は、前述したように送り出す電力量が大きいほど加熱量が大きくなる。
従って、上側に配置された電極14aから下側に配置された電極14bに流れる電力量が、下側に配置された電極14bから上側に配置された電極14aに流れる電力量よりも小さくなるように交流電力(電流)を供給することで、上側に配置された電極14aの加熱量を下側に配置された電極14bよりも小さくすることができる。これにより、垂直点灯されたランプであっても、上側電極14aが熱対流で加熱されていても、供給される電力量によって、上側電極14aの温度上昇を抑制でき、電極14aの欠損を抑制できる。
このため、制御回路50は、検知回路30から、ランプ10が垂直配置された状態を示す信号が入力されると、図4(b)に示すように、上側に配置された電極から下側に配置された電極に流れる電力量が、下側に配置された電極から上側に配置された電極に流れる電力量よりも小さくなるように、給電装置20を制御する。なお、図4(b)において、プラス側は上側に配置された電極から下側に配置された電極に流れる電流を示し、マイナス側は下側に配置された電極から上側に配置された電極に流れる電流を示す(以下に示す波形図においても同じ)。
制御部50は、ランプ10が垂直配置された場合、上側に配置された電極から下側に配置された電極に流れる電力量が、下側に配置された電極から上側に配置された電極に流れる電力量よりも小さくなるように定常点灯周波数における極性切換周期を変更するとともに、低周波の極性切換周期を変更する。
図3の回路においては、制御部50の駆動信号発生部51は、時間分割素子40から同期信号が与えられる場合、この同期信号に応じてドライバ4を駆動し、フルブリッジ回路2のスイッチング素子Q1〜Q4のスイッチング周期を制御し、検知回路30から与えられるランプ10が垂直配置されたことを示す信号に応じて、上側に配置された電極から下側に配置された電極に流れる電力量が、下側に配置された電極から上側に配置された電極に流れる電力量よりも小さくなるように上記同期信号に同期させてランプ10に流れる電力の極性切り替えを行う。
これにより、上側に配置された電極から下側に配置された電極に流れる電力量が、下側に配置された電極から上側に配置された電極に流れる電力量よりも小さくなるように、交流電流が供給され、上側電極の加熱が抑制される。
図4では、極性切換周期、すなわちデューティを変化させることにより、上側に配置された電極から下側に配置された電極に流れる電力量が、下側に配置された電極から上側に配置された電極に流れる電力量よりも小さくなるように制御する場合を示したが、Aの点灯方式により点灯させる場合において、図5に示すような波形としてもよい。
図5は、図4と同様、ランプに流れる電流波形の一例を示した図であり、この例は、垂直配置時に、プラス側とマイナス側の電流の大きさを変えることにより、上側に配置された電極から下側に配置された電極に流れる電力量が、下側に配置された電極から上側に配置された電極に流れる電力量よりも小さくなるようにした場合の例を示したものである。
図5おいて、(a)はランプを水平配置した場合の電流波形を示し、(b)はランプを垂直配置した場合の電流波形を示す。
なお、前述したように、プラス側は上側に配置された電極から下側に配置された電極に流れる電流を示し、マイナス側は下側に配置された電極から上側に配置された電極に流れる電流を示す。
図5の場合も、図4と同様、水平配置の場合は、定常周波数において、前記電力比cは略1/1)であり、低周波においても、電力比は前記cで略1/1である。
一方、垂直配置の場合は、定常点灯周波数において、前記電力比dは3/7であり、低周波においても前記電力比eは3/7である。
このように、垂直配置のとき、水平配置のときと同じようにデューティを略1:1を保ったまま、電流値を変更することでも、図4のときと同様の効果を得ることができる。
図3の回路においては、以下のように、上側に配置された電極から下側に配置された電極に流れる電力量が、下側に配置された電極から上側に配置された電極に流れる電力量よりも小さくなるように制御する。
水平配置時、制御部50の電力制御部52cは前述したように、検知回路30から与えられるランプ10が水平配置されたことを示す信号に応じて、一方の電極から他方の電極に流れる電力量と、他方の電極から一方の電極に流れる電力量が略同じになるように降圧チョッパ回路1のスイッチング素子Qxを制御する。
また、制御部50の駆動信号発生部51は、時間分割素子40から同期信号が与えられる場合、この同期信号に応じてドライバ4を駆動し、フルブリッジ回路2のスイッチング素子Q1〜Q4のスイッチング周期を制御し、上記同期信号に同期させてランプ10に流れる電力の極性切り替えを行う。
これにより、一方の電極から他方の電極に流れる電力量と、他方の電極から一方の電極に流れる電力量とが略同一となるように、交流電流が供給される。
垂直配置時には、制御部50の電力制御部52cは前述したように、検知回路30から与えられるランプ10が垂直配置されたことを示す信号に応じて、上側に配置された電極から下側に配置された電極に流れる電力量が、下側に配置された電極から上側に配置された電極に流れる電力量よりも小さくなるように、降圧チョッパ回路1のスイッチング素子Qxを制御する。
また、制御部50の駆動信号発生部51は、時間分割素子40から同期信号が与えられる場合、この同期信号に応じてドライバ4を駆動し、フルブリッジ回路2のスイッチング素子Q1〜Q4のスイッチング周期を制御し、上記同期信号に同期させてランプ10に流れる電力の極性切り替えを行う。
これにより、上側に配置された電極から下側に配置された電極に流れる電力量が、下側に配置された電極から上側に配置された電極に流れる電力量よりも小さくなるように、交流電流が供給され、上側電極の加熱が抑制される。
上述したAの点灯方式においては、垂直配置の定常周波数の電力比は、水平配置のときの定常周波数のときの電力比と異なり、上側電極から送り出す電力量が、下側電極から上側電極に送り出される電力量より小さければ、図4に示したようにデューティを変化させても、あるいは図5に示したように電流値を変化させてもよい。また、デューティと電流値の両方を変化させてもかまわない。
同様に、垂直配置の低周波の電力比については、水平配置のときの低周波のときの電力比と異なり、上側電極から下側電極に送り出す電力量が、下側電極から上側電極に送りだされる電力量に比べて小さいものであれば、デューティを変化させても、電流値を変化させてもかまわない。また、デューティと電流値の両方を変化させてもよい。
なお、Aの点灯方式において、電流値を変化させる場合、後述する図8(特許文献3の図1)に示すように、1つの極性中において電流値を変化させてもよい。
次に、前記Bのように、垂直配置のとき、低周波の電力比のみを水平配置のときとは違う電力比して点灯させる場合について説明する。
図6は、Bの点灯方式により点灯させる場合のランプに流れる電流波形の一例を示した図であり、この例は、デューティを変えることにより前記電力比を所定の値に設定する場合を示している。
この例は、デューティ(オン時間と、オン時間+オフ時間との比)を変えることにより前記電力比を所定の値に設定する場合を示している。
図6において、(a)はランプを水平配置した場合の電流波形を示し、(b)はランプを垂直配置した場合の電流波形を示す。
図6に示すように、水平配置の場合は、定常周波数において、その極性切換周期が略1:1(前記電力比cは略1/1)であり、低周波においても、その極性切換周期が略1:1(電力比は前記cで略1/1)である。
一方、垂直配置の場合は、定常周波数において、その極性切換周期が略1:1(前記電力比dは略1/1)であり、低周波においては、その極性切換周期が略4:6(前記電力比eは4/6)であることを示している。なお、この例の低周波の挿入頻度(相対値)は2.0である。
このように、垂直配置のときに、低周波の極性切換周期を変更することにより、上側電極が加熱されることを抑制でき、上側電極の欠損を抑制でき、さらに、上側電極及び下側電極の両方に、余計な突起が形成されることを抑制できる。
なお、図6の波形で点灯させる場合の制御部50の動作は、前記図4の波形で点灯させる場合に説明したのと同様である。
図6では、極性切換周期、すなわちデューティを変化させることにより、電力比を所定の値に設定する場合について示したが、図7に示すように、垂直配置のとき、水平配置のときと同じように、デューティを略1:1を保ったまま、電流値を変更することでも、図6の場合と同様の効果を得ることができる。
図7において、(a)はランプを水平配置した場合の電流波形を示し、(b)はランプを垂直配置した場合の電流波形を示す。
図7の場合も、図6と同様、水平配置の場合は、定常周波数において、前記電力比cは略1/1)であり、低周波においても、電力比は前記cで略1/1である。
一方、垂直配置の場合は、定常周波数において、前記電力比dは1/1であり、低周波においては、前記電力比eは3/7である。
このように、垂直配置で、低周波のとき、水平配置のときと同じようにデューティを略1:1を保ったまま、電流値を変更することでも、図6のときと同様の効果を得ることができる。
なお、図7の波形で点灯させる場合の制御部50の動作は、前記図5の波形で点灯させる場合に説明したのと同様である。
上記Bの点灯方式の場合において、垂直配置の定常周波数の電力比は、水平配置のときの定常周波数のときの電力比と同一である。
一方、Bの点灯方式において、垂直配置の低周波の電力比は、水平配置のときの低周波のときの電力比と異なる。この場合、上側電極から下側電極に送り出す電力量が、下側電極から上側電極に送り出す電力量に比べて小さいものであれば、前記図6に示したようにデューティを変化させても、図7に示したように電流値を変化させてもかまわないし、デューティと電流値の両方を変化させてもかまわない。
また、Bの点灯方式において、電流値を変化させる場合、図8に示すように、1つの極性中において電流値を変化させてもかまわない。
図8において、(a)はランプを水平配置した場合の電流波形を示し、(b)はランプを垂直配置した場合の電流波形を示す。
図8の場合も、水平配置の場合は、定常周波数において、前記電力比cは略1/1)であり、低周波においても、電力比は前記cで略1/1である。
一方、垂直配置の場合は、定常周波数においては前記電力比dは1/1であるが、低周波においては、一つの極性中において電流を短時間増加させ、電力比eを4/6としている。なお、この場合の低周波挿入頻度(相対値)は4.0である。
このように、垂直配置で、低周波のとき、水平配置のときと同じようにデューティを略1:1を保ったまま、電流値を変更することでも、図7のときと同様の効果を得ることができる。
以上のようにランプに流れる電力量を制御することで、前述したように、両電極の加熱が抑制でき、両電極の欠損を抑制できる。さらに、上記のように低周波を挿入することで、電極に不要な突起が生成されるのを抑制することできる。
次に、カラーホイールを用いる場合など、時間分割素子40から同期信号が制御回路50に入力される場合について説明する。
特許文献4に記載されるように、本発明に係る光源装置においても、ランプからの出射光がカラーホイールに向かって出射されることがある。
カラーホイールは、回転フィルターとも呼ばれ、円板状のガラスから構成される。フィルターには、赤(R)、緑(G)、青(B)、白(W)の領域がそれぞれ扇型に形成されている。
ランプからの出射光は、カラーホイール上の形成される光集光領域を通過する。カラーホイールが回転することにより、光集光領域に対向する色の領域を通過し、それぞれの色が出射される。ここで、カラーホイールが例えば180Hzで回転(毎秒180回転)すると、赤(R)、緑(G)、青(B)、白(W)の領域を180回通過することになる。
このようにカラーホイールを用いる場合、前述したように、ちらつき抑制のため、各領域が切り替わるタイミングで、ランプに流れる交流電力(電流)の極性を切り替えることが望ましい。図1、図3に示した光源装置では、時間分割素子40から制御部50に、カラーホイールの各領域の切り替えタイミングに同期した同期信号が入力される。
制御部50は、上記同期信号に応じてドライバ4を駆動し、フルブリッジ回路2のスイッチング素子Q1〜Q4のスイッチング周期を制御し、上記同期信号に同期させてランプ10に流れる電力の極性切り替えを行う。
図9(a)(b)はカラーホイールを用いた場合のランプの電極間に流れる電流と、カラーホイールのR,G,B,Wの各領域の切り替えを示したものであり、同図はランプに流れる電流のデューティが1:1の場合を示している。
図9(a)(b)に示すように、カラーホイールを用いる場合には、カラーホイールの領域の切り替えのタイミングに同期させてランプに流れる交流電力(電流)の極性を切り替える。なお、図9(a)は水平点灯時であって電力比が1/1の場合を示し、定常周波数の場合の電流波形を示している。
図9(b)は垂直点灯時であって電力比が1/1ではない場合(電力比3/7)を示し、定常点灯周波数の場合の電流波形を示す。
すなわち、ランプが水平配置されている場合には、図9(a)に示すように、カラーホイールの領域の切り替えのタイミングに同期させてランプに流れる交流電力(電流)の極性を切り替えるとともに、一方の電極から他方の電極に流れる電力量と、他方の電極から一方の電極に流れる電力量が略同じになるように制御する。
なお、図9(a)では、ランプに流れる電流のデューティは1:1であるが、周期によって縦軸、すなわち電流量が異なっている。これは、カラーホイールを通過して形成された映像の色再現性や明るさ調整のために、カラーホイールの色毎の電流量を変化させるためである。
すなわち、形成する映像において、色再現性を向上させたい場合、赤(R)や青(B)の電流量を向上させることになり、また明るさを向上させたい場合、緑(G)や白(W)の電流量を向上させることになって、電流が各周期で変化することになる。
各周期で電流が変化しても、ある所定の期間においては、一方の電極から他方の電極に流れる電流と、他方の電極から一方の電極に流れる電流は略等しいことから、単位時間あたりの一方の電極から他方の電極に流れる電力量と、他方の電極から一方の電極に流れる電力量は略等しくなる。すなわち、図9(a)に示すハッチングを付した部分のプラス側の面積の合計とマイナス側の面積の合計は略等しい。
なお、この場合においても、前記したように、一方の電極から他方の電極に流れる電力量より、他方の電極から一方の電極に流れる電力量をやや大きくして、ランプの電極が同程度に加熱されるようにしてもよい。
また、ランプが垂直配置されている場合は、図9(b)に示すように、カラーホイールの領域の切り替えのタイミングに同期させてランプに流れる交流電力(電流)の極性を切り替えるとともに、ランプの上側に配置された電極から下側に配置された電極に流れる電力量が、下側に配置された電極から上側に配置された電極に流れる電力量よりも小さくなるように制御する。
また、前述したように、ランプの上側に配置された電極から下側に配置された電極に流れる電力量a’に対する、下側に配置された電極から上側に配置された電極に流れる電力量b’の比率をd(=a’/b’)とし、前記比率c(ランプを水平配置した場合における一方の電極から他方の電極に流れる電力量に対する、他方の電極から一方の電極に流れる電力量との比率)より、小さな値に設定する。
なお、図9(b)においても、ランプに流れる電流のデューティは1:1であるが、図9(a)と同様、周期によって縦軸、すなわち電流量が異なっている。これは、前記したようにランプ電圧が変化する場合のランプ電流を示したためであるが、この場合も、電極の欠損を抑制するため、各周期での電流量は、上側に配置された電極から下側に配置された電極に流れる電流量が、下側に配置された電極から上側に配置された電極に流れる電流量よりも小さくなっている。
この場合、上側に配置された電極から下側に配置された電極に流れる電力量と、下側に配置された電極から上側に配置された電極に流れる電力量との比率は例えば3:7になっており、単位時間あたりの電力量についても、電流量と同様、3:7となる。すなわち、図9(b)に示すハッチングを付した部分のマイナス側とプラス側の面積の比は3:7となっている。
以上のようにランプに流れる電力量を制御することで、前述したように、両電極の欠損を抑制できる。また、カラーホイールの領域の切り替えタイミングに合わせてランプに流れる電力量の極性の切り替えを行うことにより、画面のちらつきを抑制することができる。
なお、カラーホイールは、必ずしも、そのセグメントの幅が一定ではなく、図10(a)(b)に示すように、幅が広い領域(同図のRやW)もあれば、幅の狭い領域(GやB)もある。例えば図10(a)(b)では、時間Tを一周期として、各領域の時間幅がT1,T2,T3,T4となっている。
この場合は、ランプの電流の極性切り替えのタイミングもカラーホイールの領域の切り替えタイミングに合わせることが望ましく、この場合、デューティは必ずしも1:1にはならない。
このため、水平点灯時には、ランプの電流の極性切り替えのタイミングはカラーホイールのセグメントの幅に合わせて制御する。またこれと同時に、一方の電極から他方の電極に流れる電力量と、他方の電極から一方の電極に流れる電力量が略同じになるように制御する。
例えば図10(a)においては、一方の電極から他方の電極に流れる電力量と、他方の電極から一方の電極に流れる電力量が略同じになるように、RGBWの1周期T内において、一方の電極から他方の電極に流れる電流の大きさと、他方の電極から一方の電極に電流が流れる電流の大きさを制御している。
また、垂直点灯時には、ランプの電流の極性切り替えのタイミングは、水平点灯の場合と同じになるように、カラーホイールのセグメントの幅に合わせて制御するが、同時に、図10(b)におけるRGBWの1周期T内において、前記したように、上側に配置された電極から下側に配置された電極に流れる電力量が、下側に配置された電極から上側に配置された電極に流れる電力量よりも小さくなるように制御する。例えば、図10(b)においては、各周期Tにおいて、上側に配置された電極から下側に配置された電極に流れる電流量と下側電極から上側電極へ流れる電流量との比率を3:7としている。
単位時間あたりの電力量についても、電流量と同様、例えば、3:7となる。すなわち、図10(b)に示すハッチングを付した部分のマイナス側とプラス側の面積の比は3:7となる。
このように、例えば、カラーホイールを用いたとき、デューティは必ずしも1:1にはならず、カラーホイールのセグメントの領域の切り替えのタイミングにあわせてデューティを定める必要があり、図10(a)(b)に示すように、水平点灯時のデューティと垂直点灯のデューティは同一にして、電流の極性切り替えのタイミングをカラーホイールの領域の切り替えタイミングに合わせる。
また、それと同時に、水平点灯時の電力量を略1:1になるように制御するとともに、垂直点灯時の定常周波数(及び/または低周波)の電力量を例えば略3:7のように制御する。これにより、電極の欠損を抑制することができる。
本発明の効果を確認するため、以下の実験を行った。
(A)実験結果1
前記A方式で点灯させる場合において、垂直配置時の低周波の時間(もしくは頻度)について、水平配置時の低周波の時間(もしくは頻度)に比べて、好ましい範囲について調べる実験を行なった。
この実験に用いたランプは、石英ガラスの放電管の最大外径がφ11.3mm、発光部には水銀0.29mg/mm、臭素ガスを3×10-3μmol/mm、および希ガス100Torr封入したものであり、電極間距離は1.1mmである。
このランプの点灯条件は、垂直配置した上で、定常点灯周波数が370Hz、低周波が46Hzとし、200時間点灯させた。
このとき、水平配置時の定常周波数、低周波での点灯時の電力比(一方(上側)に配置された電極から他方(下側)に配置された電極に流れる電力量と、他方(下側)に配置された電極から一方(上側)に配置された電極に流れる電力量との比率)は50/50(前記電力比cに相当)であり、垂直配置時の定常周波数での点灯時の電力比と、低周波の電力比とは、A方式で説明したように、いずれも電力比を変えるものであり、その電力比が20/80、25/75、30/70、35/65、40/60、45/55、50/50のそれぞれで点灯を行い、それぞれの電力比において、低周波の挿入時間(頻度)(相対値)を変更した。なお、ここでは、垂直配置時の[定常周波数での点灯時の電力比d]=[低周波で点灯時の電力比e]としたが、必ずしもd=eである必要はなく、d≠eとしても、同様な結果が得られるものと考えられる。
その低周波の挿入時間(頻度)(相対値)とは、水平配置時においては、定常点灯周波数で100min点灯毎に低周波を1000sec挿入するものであるとして、これを基準とし、垂直配置においても定常点灯周波数で100min点灯毎に低周波を1000sec挿入する場合は、「1」とし、基準より1割多く低周波を挿入するとき、すなわち定常点灯周波数で100min点灯毎に低周波を1100sec挿入する場合は、「1.1」として、さまざまな挿入時間(頻度)(相対値)で点灯を行なった。
この低周波の挿入時間(頻度)(相対値)によって200時間点灯させた後、電極を観察して、その電極が、先端形状に異常な損耗や変形を伴っていないもの(水平点灯時の電極の寿命時間に対して7割以上の寿命時間を確保できるもの)を「○」とし、先端形状に異常な損耗や変形を伴っているもの(7割未満の寿命時間のもの)はNGとした。
その結果をまとめたものが、図11である。
図11(a)に示す表は、それぞれの電力比(図11中はDutyと記載)において、低周波の挿入時間(図11中は低周波挿入頻度と記載)を変えた場合の電極の品質を示したものであり、電極がNGの場合、そのNGであった電極の位置と、原因を記入している。電力比(Duty)は20/80〜50/50の範囲で変えて、各低周波の挿入時間での電極の形状を観察した。
図11(a)において、例えばDutyが25/75の挿入頻度0.3の場合のA:「上下:低い」とは、上側電極と下側電極のいずれもNGであって、両電極温度が低くなってしまって、不要な突起が形成されてNGになったものである。また、B:「上:低い」とは上側電極がNGであって、上側電極温度が低くなってしまった場合、C:「下:低い」とは下側電極がNGであって下側電極温度か低い場合、D:「上下:高い」とは上側電極と下側電極のいずれもNGで両極温度が高くなってしまい、突起が溶けてしまった場合、E:「上:高い」とは上側電極がNGであって、上側電極温度が高くなってしまい、突起が溶けてしまった場合、F:「下:高い」とは下側電極がNGであって、下側電極温度が高くなってしまい、突起が溶けてしまった場合である。
図11(a)の表において、電力比25/75及び30/70は、下側電極が送り出す電力量が、上側電極が送り出す電力量よりも、相対的に大きい。このため、低周波挿入時間(頻度)を長くすると、下側電極が加熱される時間も長くなってしまって溶けてしまう。このため、電力比25/75の場合は、低周波挿入時間を1.4以内に、電力比30/70は1.5以内にして、下側電極が加熱される時間を短くする必要があることがわかる。
また、電力比25/75及び30/70は、上側電極が送り出す電力量が、下側電極が送り出す電力量よりも、相対的に小さい。このため、低周波挿入時間を短くすると、上側電極が加熱される時間も短くなってしまって、余計な突起が形成されてしまう。このため、電力比25/75の場合は、低周波挿入時間を0.55以上に、電力比30/70は0.45以上にして、上側電極が加熱される時間を長くする必要があることがわかる。
図11(a)の表において、電力比30/70の低周波挿入時間1.45は電極として問題のない「○」であるが、電力比25/75の低周波挿入時間1.45及び電力比35/65の低周波挿入時間1.45はNGである。
電力比30/70と電力比25/75の低周波挿入時間1.45を比較すると、電力比25/75は、下側電極が送り出す電力量が大きくなるので、下側電極が高温になって、溶けてしまう。このため、電力比25/75は、低周波の時間を、電力比30/70の低周波挿入時間1.45より短い1.4にすると、下側電極が加熱される時間が短くなるので、溶ける不備を回避できる。
電力比30/70と電力比35/65の低周波挿入時間1.5を比較すると、電力比35/65は、上側電極が送り出す電力量が大きくなるので、上側電極が高温になって、溶けてしまう。このため、電力比35/65は、低周波の挿入時間を、電力比30/70の低周波挿入時間1.5より短い1.45にすると、上側電極が加熱される時間が短くなるので、溶ける不備を回避できる。
なお、電力比35/65、40/60、45/55の順で低周波挿入時間が短くなるのは、上述したように、上側電極が送り出す電力量が増加するためである。
また、図11(a)の表において、電力比35/65の低周波挿入時間0.4は電極として問題のない「○」であるが、電力比30/70の低周波挿入時間0.4はNGである。電力比35/65と電力比30/70の低周波挿入時間0.4を比較すると、電力比30/70は、上側電極が送り出す電力量が小さくなるので、上側電極が低温になって、余計な突起が形成されてしまう。このため、電力比30/70は、低周波の挿入時間を、電力比35/65低周波挿入時間0.4より長い0.45にすると、上側電極が加熱される時間が長くなるので、余計な突起が溶かすことができる。
なお、電力比30/70、25/75の順で低周波挿入時間が長くなるのは、上述したように、上側電極が受ける電力量が減少するためである。
図11(a)の表において、電力比40/60の低周波挿入時間0.4は電極として問題のない「○」であるが、電力比45/55の低周波挿入時間0.4はNGである。
電力比40/60と電力比45/55の低周波挿入時間0.4を比較すると、電力比45/55は、下側電極が送り出す電力量が小さくなるので、下側電極が低温になって、余計な突起が形成されてしまう。このため、電力比45/55は、低周波挿入時間を、電力比45/55の低周波挿入時間0.4より長い0.45にすると、下側電極が加熱される時間が長くなるので、余計な突起を溶かすことができる。
また、図11(a)の表から、電力比が25/75であれば、低周波挿入時間を適切に選定すれば、電極は問題のない「○」となるが、電力比を20/80にすると、低周波挿入時間にかかわらず、電極は全て「NG」となる。
また、電力比が50/50でも低周波挿入時間にかかわらず、電極は全て「NG」となる。すなわち、電力比は1/3≦[電力比]<1の範囲内にすることが望ましい。
上述した、電力比と「○」の低周波挿入時間の関係を図11(b)のグラフに示す。垂直点灯時の電力比=[上側電極が下側電極に送り出す電力量]/[下側電極が上側電極に送り出す電力量]をx(横軸:前記電力比e(=d)に相当)とし、このときの低周波挿入時間をy(縦軸)としている。
グラフ中には、4本の線分を引いており、それぞれ、図11(a)の表において低周波挿入時間が「○」になるときの臨界を示している。
図11(c)に図11(a)の表から読み取った臨界値を示す。なお、図11(b)は図11(c)の表の値をプロットしたものである。
図11(c)の横の行の1行目の[25/75]、[30/70]、…、[45/55]は図11(a)の表のDutyを示し、次の行の0.33、0.45、…0.82は上記比を数値にした値である。また、その下の行の各値は、図11(a)の表から読み取った臨界値である。
例えば[25/75]の列の0.55,1.4は図11(a)の表のDutyが25/75の行の「○」となる低周波挿入頻度の臨界値を示し、[30/70]の列の0.45,1.5は図11(a)の表のDutyが30/70の行の「○」となる低周波挿入頻度の臨界値を示し、また、[25/75]の列の2、0.32、[30/70]の列の1.7、0.35等は、図11(a)において、「○」となる低周波挿入頻度の臨界値を延長したラインが、Dutyが25/75の行、30.70の行と交わる位置の値を示している。
図11(b)のグラフの4本の線の内の式y=−0.01x+0.8は、図11(a)の表におけるB:「上:低い」の臨界値を示し、y=0.006x+0.15は、表におけるC:「下:低い」の臨界値を示している。また、y=−0.04x+3は、表におけるE:「上:高い」の臨界値を示し、y=0.03x+0.8は、表におけるF:「下:高い」の臨界値を示している。
従って、電力比xによって、低周波の挿入時間yは、次の(イ)(ロ)の2式の範囲にあれば、垂直配置のときに、上側電極及び下側電極の欠損を抑制でき、且つ、上側電極及び下側電極の両方に、余計な突起が形成されることを抑制できる。
−0.01x+0.8≦y≦0.03x+0.8…(イ)
0.006x+0.15≦y≦−0.04x+3…(ロ)
(B)実験結果2
次にBの点灯方式において、垂直配置時の低周波挿入時間(頻度)について、水平配置時の低周波の挿入時間(もしくは頻度)に比べて、好ましい範囲について調べる実験を行った。
この実験に用いたランプは、石英ガラスの放電管の最大外径がφ11.3mm、発光部には水銀0.29mg/mm、臭素ガスを3×10-3μmol/mm、および希ガス100Torr封入したものであり、電極間距離は1.1mmである。
このランプの点灯条件は、垂直配置した上で、定常点灯周波数が370Hz、低周波が46Hzとし、200時間点灯させる。
このとき、Bの点灯方式では、垂直配置時の定常点灯時の電力比(上側に配置された電極から下側に配置された電極に送り出す電力量と、下側に配置された電極から上側に配置された電極に送り出す電力量との比率)は、50/50(前記電力比cに相当)である。
これに対して低周波の電力比(前記電力比eに相当)は、20/80、25/75、30/70、35/65、40/60、45/55、50/50のそれぞれで点灯を行い、それぞれの電力比において、低周波の挿入時間(頻度)を変更した。
その低周波の挿入時間(頻度)とは、前述したように水平配置時においては、定常点灯周波数で100min点灯毎に低周波を1000sec挿入するものであるとして、これを基準とし、垂直配置においても定常点灯周波数で100min点灯毎に低周波を1000sec挿入する場合は、「1」とし、基準より1割多く低周波を挿入するとき、すなわち定常点灯周波数で100min点灯毎に低周波を1100sec挿入する場合は、「1.1」として、さまざまな挿入時間(頻度)で点灯を行った。
この低周波の挿入時間(頻度)によって200時間点灯させた後、電極を観察して、その電極が、先端形状に異常な損耗や変形を伴っていないもの(水平点灯時の電極の寿命時間に対して7割以上の寿命時間を確保できるもの)を「○」とし、先端形状に異常な損耗や変形を伴っているもの(7割未満の寿命時間のもの)はNGとした。
その結果をまとめたので、図12である。
Bの方式で点灯させる場合は、低周波の電力比を制御しているだけなので、臨界を示す線分は2つになる。
図12(a)に示す表は、それぞれの電力比(図12中はDuty比と記載)において、低周波の挿入時間(図12中は低周波挿入頻度と記載)を変えた場合の電極の品質を示したものであり、電極がNGの場合、そのNGであった電極の位置と、原因を記入している。電力比(Duty)は20/80〜50/50の範囲で変えて、各低周波の挿入時間での電極の形状を観察した。ここで、E:「上:高い」とは上側電極がNGであって、上側電極温度が高くなってしまい、突起が溶けてしまった場合、F:「下:高い」とは下側電極がNGであって、下側電極温度が高くなってしまい、突起が溶けてしまった場合である。
なお、図12(a)の表から、電力比が20/75であれば、低周波挿入時間を適切に選定すれば、電極は問題のない「○」となるが、電力比を20/80にすると、低周波挿入時間にかかわらず、電極は全て「NG」となる。
また、電力比が50/50でも低周波挿入時間にかかわらず、電極は全て「NG」となる。すなわち、電力比は1/3≦[電力比]<1の範囲内にすることが望ましいことがわかる。
図12(b)は電力比と「○」の低周波挿入時間の関係をグラフに示したものであり、垂直点灯時の低周波の電力比=[上側電極から下側電極に送りだす電力量]/[下側電極から上側電極に送り出す電力量]をx(横軸:前記電力比eに相当)とし、このときの低周波挿入時間をy(縦軸)としている。
グラフ中には、2本の線分を引いており、それぞれ、図12(a)の表において低周波挿入時間が「○」になるときの臨界を示している。
図12(c)の表は図11(c)と同様に、図12(a)の表から読み取った臨界値を示したものであり、図12(b)のグラフは図12(c)の表をプロットしたものである。
図12(b)に示すグラフにおいて、y=8x+5は、図12(a)の表におけるF:「下:高い」を示し、y=4x+0.7は、表におけるE:「上:高い」を示している。
従って、電力比xによって、低周波の挿入時間yは、次の(ハ)式の範囲にあれば、垂直配置のときに、上側電極及び下側電極の欠損を抑制でき、且つ、上側電極及び下側電極の両方に、余計な突起が形成されることを抑制できる。
4x+0.7≦z≦8x+5…(ハ)
1 降圧チョッパ回路
2 フルブリッジ回路(フルブリッジ型インバータ回路)
3 スタータ回路
4 ドライバ
50 制御部
10 放電ランプ
11 発光部
12 封止部
13 放電管
14a,14b 電極
15 金属箔
16 外部リード
20 給電装置
30 検知回路
40 時間分割素子
50 制御部
51 駆動信号発生部
52 コントローラ
52a 点灯動作制御部
52b 駆動信号選択部
52c 電力制御部
Qx スイッチング素子
L1,Lx コイル
Cx,C1,C2 コンデンサ
Q1,Q2,Q3,Q4,Q5 スイッチング素子
Dx ダイオード
R1〜R3,Rx 抵抗
T2 トランス
Et 補助電極

Claims (3)

  1. 放電容器の内部で一対の電極が対向配置されると共に、水銀が封入された高圧放電ランプと、このランプに、交流電流を供給する給電装置と、を備えた光源装置において、
    前記給電装置は、
    予め設定された所定の周波数を定常周波数として、該定常周波数の交流電流を上記ランプに供給し、
    ランプが水平配置された状態を示す信号が入力された場合、
    該ランプの一方(上側)の電極から他方(下側)の電極に流れる電力量をa、他方の電極から一方の電極に流れる電力量をbとしたとき、
    上記電力量の比率a/bを第1の値cに設定して、上記定常周波数の交流電流を供給し、且つ、予め定められた周期で、上記定常周波数より周波数が低い所定の周波数の低周波数であって、上記電力量の比率が上記第1の値である交流電流を挿入して、上記ランプを点灯させ、
    ランプが垂直配置された状態を示す信号が入力された場合、
    該ランプの上側の電極から下側の電極に流れる電力量をa’、下側の電極から上側の電極に流れる電力量をb’としたとき、
    上記電力量の比率a’/b’を上記第1の値cより小さな第2の値dに、もしくは、上記第1の値cに設定して上記定常周波数の交流電流を供給し、且つ、予め定められた頻度で、上記定常周波数より周波数が低い所定の周波数の低周波数の交流電流を挿入し、該低周波の交流電流の上記電力量の比率a’/b’を、上記第1の値cより小さな第3の値eに設定して、上記ランプを点灯させる
    ことを特徴とする光源装置。
  2. ランプが垂直配置された状態を示す信号が入力された場合に、
    上記電力量の比率a’/b’を上記第1の値cより小さな第2の値dに設定して上記定常周波数の交流電流を供給するとともに、低周波の交流電流の上記電力量の比率a’/b’を上記第1の値cより小さな第2の値dに設定し、
    前記第2の値dを1/3≦d<1の範囲にし、
    上記低周波を挿入する頻度y×100%を、以下の(1)および(2)式の範囲内にし、低周波の交流電流の上記電力量の比率a’/b’を上記第2の値dに等しい第3の値eに設定し、上記ランプを点灯させる
    −0.01e+0.8≦y≦0.03e+0.8…(1)
    0.006e+0.15≦y≦−0.04e+3…(2)
    ことを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
  3. ランプが垂直配置された状態を示す信号が入力された場合に、
    上記電力量の比率a’/b’を上記第1の値cに設定して上記定常周波数の交流電流を供給するとともに、低周波の交流電流の上記電力量の比率a’/b’を、上記第1の値cより小さな第3の値eに設定し、
    前記第3の値eを1/3≦e<1の範囲にし、
    上記低周波を挿入する頻度z×100%を、以下の(3)式の範囲内に設定し、上記ランプを点灯させる
    4e+0.7≦z≦8e+5…(3)
    ことを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
JP2010052978A 2010-03-10 2010-03-10 光源装置 Expired - Fee Related JP5152229B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010052978A JP5152229B2 (ja) 2010-03-10 2010-03-10 光源装置
CN201110059388.9A CN102256424B (zh) 2010-03-10 2011-03-09 光源装置
US13/064,194 US8541954B2 (en) 2010-03-10 2011-03-10 Light source apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010052978A JP5152229B2 (ja) 2010-03-10 2010-03-10 光源装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011187369A true JP2011187369A (ja) 2011-09-22
JP5152229B2 JP5152229B2 (ja) 2013-02-27

Family

ID=44559323

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010052978A Expired - Fee Related JP5152229B2 (ja) 2010-03-10 2010-03-10 光源装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8541954B2 (ja)
JP (1) JP5152229B2 (ja)
CN (1) CN102256424B (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9491839B2 (en) 2012-09-06 2016-11-08 Seiko Epson Corporation Driving device and driving method for discharge lamp, light source device, and projector
US9507247B2 (en) 2014-03-27 2016-11-29 Seiko Epson Corporation Projector

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102011089592B4 (de) * 2011-12-22 2019-06-19 Osram Gmbh DLP-Projektor mit Stromüberhöhung, Frequenzmodulation und Stromhöhenmodulation für eine Entladungslampe und entsprechendes Verfahren
JP5994272B2 (ja) * 2012-02-10 2016-09-21 セイコーエプソン株式会社 光源装置、放電灯の駆動方法およびプロジェクター
JP5896152B2 (ja) * 2012-08-01 2016-03-30 ウシオ電機株式会社 高圧放電ランプ点灯装置
JP5644832B2 (ja) * 2012-10-25 2014-12-24 ウシオ電機株式会社 放電ランプ点灯装置
DE102014220780A1 (de) * 2014-10-14 2016-04-14 Osram Gmbh Verfahren zum Betreiben einer Entladungslampe einer Projektionsanordnung und Projektionsanordnung

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003347071A (ja) * 2002-05-28 2003-12-05 Plus Vision Corp 垂直ランプ装置及びこれを用いたプロジェクタ
JP2005526362A (ja) * 2002-05-17 2005-09-02 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ メタルハライドランプ駆動方法及び装置
JP2007087637A (ja) * 2005-09-20 2007-04-05 Ushio Inc 放電ランプ点灯装置
JP2009004152A (ja) * 2007-06-20 2009-01-08 Ushio Inc 放電ランプ点灯装置およびプロジェクタ

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10021537A1 (de) 2000-05-03 2001-11-08 Philips Corp Intellectual Pty Verfahren und Vorrichtung zum Betreiben einer Gasentladungslampe
JP4752478B2 (ja) 2005-12-13 2011-08-17 ウシオ電機株式会社 光源装置
JP4636169B2 (ja) * 2008-12-11 2011-02-23 ウシオ電機株式会社 高圧放電ランプ点灯装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005526362A (ja) * 2002-05-17 2005-09-02 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ メタルハライドランプ駆動方法及び装置
JP2003347071A (ja) * 2002-05-28 2003-12-05 Plus Vision Corp 垂直ランプ装置及びこれを用いたプロジェクタ
JP2007087637A (ja) * 2005-09-20 2007-04-05 Ushio Inc 放電ランプ点灯装置
JP2009004152A (ja) * 2007-06-20 2009-01-08 Ushio Inc 放電ランプ点灯装置およびプロジェクタ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9491839B2 (en) 2012-09-06 2016-11-08 Seiko Epson Corporation Driving device and driving method for discharge lamp, light source device, and projector
US9507247B2 (en) 2014-03-27 2016-11-29 Seiko Epson Corporation Projector

Also Published As

Publication number Publication date
CN102256424A (zh) 2011-11-23
JP5152229B2 (ja) 2013-02-27
US20110221356A1 (en) 2011-09-15
US8541954B2 (en) 2013-09-24
CN102256424B (zh) 2014-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5153003B2 (ja) 高圧放電ランプ点灯装置およびプロジェクタ
JP5152229B2 (ja) 光源装置
NL2003873C2 (en) High-pressure discharge lamp light source device and projector.
JP4857683B2 (ja) 放電ランプ点灯装置
US8342695B2 (en) High pressure discharge lamp lighting apparatus and projector
US8164266B2 (en) High pressure discharge lamp lighting apparatus
JP4682202B2 (ja) 高圧放電ランプの点灯方法、点灯装置、光源装置及び投射型画像表示装置
JP4985690B2 (ja) 高圧放電ランプ点灯装置
NL2004486C2 (en) HIGH PRESSURE DISCHARGE LAMP LIGHT SOURCE DEVICE.
JP4636169B2 (ja) 高圧放電ランプ点灯装置
JP5141703B2 (ja) 光源装置
JP5273197B2 (ja) 高圧放電ランプ用給電装置
JP4604579B2 (ja) 高圧放電ランプ点灯装置
JPWO2013114487A1 (ja) 高圧放電ランプ点灯装置、その高圧放電ランプ点灯装置を用いたプロジェクタ、および高圧放電ランプの点灯方法
JP5018267B2 (ja) 高圧放電ランプ装置
JP2006040600A (ja) 高圧放電ランプ点灯装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110630

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120228

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120424

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121119

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151214

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5152229

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees