JP2009004152A - 放電ランプ点灯装置およびプロジェクタ - Google Patents

放電ランプ点灯装置およびプロジェクタ Download PDF

Info

Publication number
JP2009004152A
JP2009004152A JP2007162303A JP2007162303A JP2009004152A JP 2009004152 A JP2009004152 A JP 2009004152A JP 2007162303 A JP2007162303 A JP 2007162303A JP 2007162303 A JP2007162303 A JP 2007162303A JP 2009004152 A JP2009004152 A JP 2009004152A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mode
polarity
discharge lamp
voltage
polarity inversion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007162303A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5145787B2 (ja
Inventor
Tetsuji Hirao
哲治 平尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ushio Denki KK
Ushio Inc
Original Assignee
Ushio Denki KK
Ushio Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ushio Denki KK, Ushio Inc filed Critical Ushio Denki KK
Priority to JP2007162303A priority Critical patent/JP5145787B2/ja
Priority to TW097112850A priority patent/TWI410178B/zh
Priority to CN200810128828XA priority patent/CN101330790B/zh
Priority to US12/213,583 priority patent/US7944150B2/en
Publication of JP2009004152A publication Critical patent/JP2009004152A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5145787B2 publication Critical patent/JP5145787B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B41/00Circuit arrangements or apparatus for igniting or operating discharge lamps
    • H05B41/14Circuit arrangements
    • H05B41/26Circuit arrangements in which the lamp is fed by power derived from dc by means of a converter, e.g. by high-voltage dc
    • H05B41/28Circuit arrangements in which the lamp is fed by power derived from dc by means of a converter, e.g. by high-voltage dc using static converters
    • H05B41/288Circuit arrangements in which the lamp is fed by power derived from dc by means of a converter, e.g. by high-voltage dc using static converters with semiconductor devices and specially adapted for lamps without preheating electrodes, e.g. for high-intensity discharge lamps, high-pressure mercury or sodium lamps or low-pressure sodium lamps
    • H05B41/2885Static converters especially adapted therefor; Control thereof
    • H05B41/2886Static converters especially adapted therefor; Control thereof comprising a controllable preconditioner, e.g. a booster
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B41/00Circuit arrangements or apparatus for igniting or operating discharge lamps
    • H05B41/14Circuit arrangements
    • H05B41/26Circuit arrangements in which the lamp is fed by power derived from dc by means of a converter, e.g. by high-voltage dc
    • H05B41/28Circuit arrangements in which the lamp is fed by power derived from dc by means of a converter, e.g. by high-voltage dc using static converters
    • H05B41/288Circuit arrangements in which the lamp is fed by power derived from dc by means of a converter, e.g. by high-voltage dc using static converters with semiconductor devices and specially adapted for lamps without preheating electrodes, e.g. for high-intensity discharge lamps, high-pressure mercury or sodium lamps or low-pressure sodium lamps
    • H05B41/292Arrangements for protecting lamps or circuits against abnormal operating conditions
    • H05B41/2928Arrangements for protecting lamps or circuits against abnormal operating conditions for protecting the lamp against abnormal operating conditions
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B20/00Energy efficient lighting technologies, e.g. halogen lamps or gas discharge lamps

Landscapes

  • Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

【課題】 ランプ電圧が所望の範囲を超えて低下し始めた場合に、直ちにランプ電圧を上昇に転じさせることができず、所望の範囲に戻るまでに時間が掛かる問題を解決した放電ランプ点灯装置およびプロジェクタを提供すること。
【解決手段】 放電のための両極の電極の先端に、突起が形成される点灯条件が存在する放電ランプを点灯するための放電ランプ点灯装置であって、
極性反転モードに基づいてインバータの極性反転動作を規定するインバータ制御信号を生成するインバータ制御回路を有しており、
放電ランプの始動直後の初期点灯期間を除いた定常点灯状態の期間においては、
インバータ制御回路は、極性反転モードが第2のモードであるときは、第1のモードであるときよりも、出力電流に含有されるDC成分が増加するインバータ制御信号を生成するように動作するように構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、プロジェクタにおいて使用される、高圧放電ランプ、特に高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプ等の高輝度放電ランプを点灯するための放電ランプ点灯装置、および前記放電ランプ点灯装置を用いたプロジェクタに関する。
例えば、液晶プロジェクタやDLP(TM)プロジェクタのような画像表示用などの光学装置のためのプロジェクタにおいては、高輝度放電ランプ(HIDランプ)が使用される。前記したプロジェクタには、ダイクロイックプリズム等により赤、緑、青すなわちR,G,Bの3原色を分離し、各色毎に設けた空間変調素子によって各3原色別の画像を発生させ、ダイクロイックプリズム等により光路を再合成してカラー画像を表示する方式のものがある。
また他方では、R,G,Bの3原色の透過色を有するカラーホイールからなるフィルタを回転させ、このフィルタ、すなわち動的色フィルタに光源からの光を通すことにより各3原色の光束を順次発生させ、これに同期させて空間変調素子を制御することにより、各3原色別の画像を時間分割によって順次発生させ、カラー画像を表示する方式のものもある。明るさを重要視する用途では、R,G,Bの3原色にWすなわち白を加え、R,G,B,Wからなる4色の動的色フィルタを搭載して、各4色別の画像を順次発生させてカラー画像を表示する場合もあるし、さらに多くの色領域を設けて、色表現能力の増強を図る場合もある。
前記したような放電ランプを点灯させる放電ランプ点灯装置においては、先ず、始動に際しては、ランプに無負荷開放電圧と呼ばれる電圧を印加した状態で、高電圧を印加して放電空間内に絶縁破壊を発生させてグロー放電を経てアーク放電に移行させ、最終的に、安定な定常点灯状態を実現するように動作する。アーク放電に移行直後は、例えば10V程度の低い値であったランプの放電電圧は、温度上昇に伴って徐々に上昇し、定常点灯状態では一定電圧で安定する。通常、放電ランプ点灯装置は、所定のランプ投入電力を実現するために必要なランプ電流を出力できるよう、入力電源の出力をランプの放電電圧に適合させるコンバータを有しており、また、ランプ電圧、すなわちコンバータの出力電圧を検出し、この情報に基づいて、例えば目標電力を検出電圧で除算した商の値によって、目標ランプ電流を決定する仕組を有している。
定常点灯状態におけるランプの放電電圧、すなわちランプ電圧(VL)は、2個ある放電電極の先端の距離、すなわち電極間距離が短くなるほど低くなるという性質を有するが、電極間距離が短くなるほど点光源に近くなるため、ランプから放出される光の利用効率が高くなる反面、ランプ電圧(VL)が低くなるために同じ電力をランプに投入する場合は、ランプ電流(IL)が大きくなるため、放電ランプ点灯装置の発熱が大きくなるという不利な面がある。逆に、電極間距離が長くなるほど、点光源性が低下するため光の利用効率が低くなる反面、ランプ電圧(VL)が高くなるために同じ電力をランプに投入する場合は、ランプ電流(IL)が小さくて済むため、放電ランプ点灯装置の発熱が小さくなるという利点がある。
したがって、電極間距離は、短いほど有利とか長いほど有利という訳ではなく、プロジェクタのための光源として求められる明るさと処理可能な放電ランプ点灯装置の発熱の限度とから規定される上限と下限の間、すなわち所望の範囲に維持される必要があることが理解できる。
ところで、放電ランプの駆動の方式に関しては、前記コンバータによってランプを点灯させる直流駆動方式と、前記コンバータの後段にインバータをさらに具備することによって繰り返し極性反転を行う交流駆動方式とがある。直流駆動方式の場合は、ランプからの光束もまた直流的、すなわち時間的に変化しないため、基本的に、前記したプロジェクタの両方の方式において、全く同様に適用することができるという大きな利点がある。
これに対し、交流駆動方式の場合は、極性反転時の発光の瞬断やオーバーシュートなどが生じて表示画像に悪影響を及ぼすなど、極性反転が存在すること自体に起因する不利な点もある反面、極性反転周波数などの直流駆動方式には無い自由度を利用して、放電ランプの電極の消耗や成長を制御できる可能性があるという利点がある。
極性反転周波数などを制御することによって放電ランプの電極の消耗や成長を制御し、電極間距離を所望の範囲に維持するための従来技術として、例えば特開2001−312997号には、高圧放電ランプの電極先端部に対向する部分において、突起部の形成により電極間距離が正規の値より減少した場合に、周波数を第1の周波数に設定すると共に、前記突起部が減少して電極間距離が正規の値より増加した場合に、周波数を第2の周波数に設定する技術が記載されている。
また、例えば特開2002−175890号には、電極が規定の耐電流を有するランプの交流駆動において、5Hz以下になる期間を1秒以上、または点灯電流が定格電流値以上になる期間が1秒以上発生させる技術が記載されている。
さらに、例えば特開2003−133091号には、点灯中の電極間距離の変化に起因して電極間の電圧が所定値を下回った場合に、一時的に定格周波数よりも低い周波数の交流電流を投入する期間を設ける技術が記載されている。
さらに、例えば特開2003−338394号には、定格電力よりも低い電力で点灯させている場合に、電極間距離の変化に起因して電極間電圧が所定値を下回った場合に、所定の時間だけ、定格電力点灯時の点灯電流の周波数よりも高い周波数の交流電流を供給する期間を設ける技術が記載されている。
さらに、例えば特開2004−342465号には、放電灯を始動させた直後の一定時間は、電極の突起を形成しやすい交番周波数でフルブリッジ回路を極性反転動作させ、前記一定時間の経過後は電極変化の少ない交番周波数で極性反転動作させる、また、放電灯の管電圧が上昇すると、それに応じて交番周波数を上げる、また、状態により極性反転の正極側と負極側の時間比を変化させるなどの技術が記載されている。
さらに、例えば特開2005−197181号には、ランプ電圧と切替電圧との大小関係に応じて極性反転周波数を複数段階に変化させるもので、始動時から所定期間の間は所定の周波数で固定して点灯させる技術が記載されている。
さらに、例えば特開2006−140016号には、規則的または不規則的になど、交流電流の周波数を変化させる技術が記載されている。
さらに、例えば特開2006−156414号には、点灯時、ブリッジ駆動周波数を2つ以上切替制御する技術が記載されている。
さらに、例えば特開2006−185663号には、ランプ電圧に応じてブリッジの極性反転周波数を可変する技術が記載されている。
さらに、例えば特開2007−087637号には、放電ランプの点灯電圧が第一の所定値以上であるときは低周波を挿入しながら点灯させ、放電ランプの点灯電圧が第二の所定値以下であるときは低周波を挿入しないようにする技術が記載されている。
しかしながら、これらの従来技術によっては、電極間距離を所望の範囲に維持するのに十分な制御能力を実現することができなかった。特に調光によって、実際のランプの電力容量よりも小さいランプ電力しか投入しない点灯条件において、電極間距離の制御能力の不足が顕著であった。これは、このような低電力条件ではランプの電極温度が低めになりがちであるため、電極先端の突起が成長し易く、突起成長に伴うランプ電圧低下に対する応答として、目標電力実現のためにランプ電流が増加させられ、結果として電極温度の上昇に至るまでの弱いフィードバックループの効率が悪いからと推測される。そのため、ランプ電圧が所望の範囲を超えて低下し始めた場合、従来技術によっては、直ちにランプ電圧を上昇に転じさせることができず、所望の範囲に戻るまでに時間が掛かる問題があった。
特開2001−312997号 特開2002−175890号 特開2003−133091号 特開2003−338394号 特開2004−342465号 特開2005−197181号 特開2006−140016号 特開2006−156414号 特開2006−185663号 特開2007−087637号
本発明が解決しようとする課題は、ランプ電圧が所望の範囲を超えて低下し始めた場合に、直ちにランプ電圧を上昇に転じさせることができず、所望の範囲に戻るまでに時間が掛かる問題を解決した放電ランプ点灯装置およびプロジェクタを提供することにある。
本発明の請求項1の放電ランプ点灯装置は、放電のための両極の電極(E1,E2)の先端に、突起が形成される点灯条件が存在する放電ランプ(Ld)を点灯するための放電ランプ点灯装置(Ex)であって、前記放電ランプ点灯装置は、前記放電ランプ(Ld)に給電する給電回路(Ux)と、ランプ電圧(VL)を検出しランプ電圧検出信号(Sv)を生成するためのランプ電圧検出手段(Vx)と、出力電圧(VL’)を極性反転して前記放電ランプ(Ld)に交流の出力電流(IL’)を流すためのインバータ(Ui)と、前記ランプ電圧検出信号(Sv)に基づいて、少なくとも第1のモードと第2のモードとからなる極性反転モードを決定する極性反転モード制御回路(Uc)と、前記極性反転モードに基づいて前記インバータ(Ui)の極性反転動作を規定するインバータ制御信号(Sf1,Sf2)を生成するインバータ制御回路(Uf)を有しており、前記放電ランプ(Ld)の始動直後の初期点灯期間を除いた定常点灯状態の期間においては、前記インバータ制御回路(Uf)は、前記極性反転モードが前記第2のモードであるときは、前記第1のモードであるときよりも、前記出力電流(IL’)に含有されるDC成分が増加する前記インバータ制御信号(Sf1,Sf2)を生成するように動作し、前記極性反転モード制御回路(Uc)は、前記極性反転モードが前記第1のモードであるときに、前記ランプ電圧(VL)が予め定めた第1の電圧(Vt1)よりも低いことを検知したときは、前記極性反転モードを前記第2のモードに変更し、前記極性反転モードが前記第2のモードであるときに、前記ランプ電圧(VL)が予め定めた第2の電圧(Vt2)よりも高いことを検知したときは、前記極性反転モードを前記第1のモードに変更することを特徴とするものである。
本発明の請求項2の放電ランプ点灯装置は、請求項1の発明において、前記極性反転モードが前記第2のモードである期間において、前記出力電流(IL’)にAC成分が含有されないことを特徴とするものである。
本発明の請求項3の放電ランプ点灯装置は、請求項1から2の発明において、前記極性反転モードが前記第2のモードである期間において、前記インバータ制御回路(Uf)は、前記出力電流(IL’)に含有されるDC成分の極性が一方の極性から他方の極性に反転する動作を行うことを特徴とするものである。
本発明の請求項4の放電ランプ点灯装置は、請求項3の発明において、前記第2の電圧(Vt2)は前記第1の電圧(Vt1)よりも高く、これらの電圧値を加算して2で除算した値に前記ランプ電圧(VL)が達したタイミングをもって、前記した前記出力電流(IL’)に含有されるDC成分の極性が一方の極性から他方の極性に反転する動作を行うことを特徴とするものである。
本発明の請求項5の放電ランプ点灯装置は、請求項3の発明において、前記極性反転モードを前記第2のモードに変更した後に検出された前記ランプ電圧(VL)の最低値と前記第2の電圧(Vt2)とを加算して2で除算した値に前記ランプ電圧(VL)が達したタイミングをもって、前記した前記出力電流(IL’)に含有されるDC成分の極性が一方の極性から他方の極性に反転する動作を行うことを特徴とするものである。
本発明の請求項6の放電ランプ点灯装置は、請求項1から5の発明において、前記極性反転モードを前記第1のモードから前記第2のモードに変更する際に発現させるDC成分の極性を、前回において前記極性反転モードを前記第1のモードから前記第2のモードに変更した際に発現させたDC成分の極性と逆にすることを特徴とするものである。
本発明の請求項7のプロジェクタは、放電ランプにより発生された光束(Ox1)を利用して画像を投影表示するプロジェクタであって、前記放電ランプ(Ld)を始動し点灯するための放電ランプ点灯装置が請求項1から6に記載の放電ランプ点灯装置(Ex)であることを特徴とするものである。
本発明の請求項8のプロジェクタは、請求項7の発明において、動的色フィルタ(Of)により色順次光束(Ox2)に変換し、前記色順次光束(Ox2)を利用して画像を投影表示するものであって、前記インバータ制御回路(Uf)は、前記動的色フィルタ(Of)の動作に同期して前記インバータ制御信号(Sf1,Sf2)を生成することを特徴とするものである。
本発明によれば、ランプ電圧が所望の範囲を超えて低下し始めた場合に、直ちにランプ電圧を上昇に転じさせることができず、所望の範囲に戻るまでに時間が掛かる問題を解決した放電ランプ点灯装置およびプロジェクタを提供することができる。
先ず、本発明の放電ランプ点灯装置を簡略化して示すブロック図である図1を用いて、本発明を実施するための形態について説明する。
放電ランプ(Ld)に給電するための給電回路(Ux)からの出力は、インバータ(Ui)を介して、前記放電ランプ(Ld)の主放電のための電極(E1,E2)に接続される。前記給電回路(Ux)としては、後述する図12に記載の降圧チョッパ回路など、前記インバータ(Ui)としては、後述する図13に記載のフルブリッジ回路などによって構成したものとすることができる。
前記放電ランプ(Ld)には、その放電始動のためのスタータ(Us)が接続してある。本図は、前記放電ランプ(Ld)の封体の外部に設けた補助電極(Et)に高電圧を印加する、いわゆる外部トリガ方式の場合を示すが、トリガ方式は、本発明の本質には無関係である。したがって、主放電のための前記電極(E1,E2)に直列に高電圧パルス発生回路を設けて高電圧パルス印加するトリガ方式や、共振によって発生する高い電圧を印加する方式などのものでも構わない。
電極(E1,E2)間に発生するランプ電圧(VL)(正確にはランプ電圧の絶対値)は、ランプ電圧検出手段(Vx)によって、ノード(T21,T22)の電圧として検出できるように構成される。なお、前記ランプ電圧検出手段(Vx)については、分圧抵抗を用いて簡単に実現することができる。前記ランプ電圧検出手段(Vx)は、前記インバータ(Ui)より前段の、電圧がDCである箇所に設置することが好適であるが、他の箇所でも構わない。
前記ランプ電圧検出手段(Vx)の出力信号であるランプ電圧検出信号(Sv)は極性反転モード制御回路(Uc)に入力される。始動直後は、極性反転モードが第1のモードに設定されるとして、前記極性反転モード制御回路(Uc)は、前記ランプ電圧検出信号(Sv)に基づき、前記極性反転モードが前記第1のモードであるときに、前記ランプ電圧(VL)が予め定めた第1の電圧(Vt1)よりも低いことを検知したときは、前記極性反転モードを前記第2のモードに変更し、前記極性反転モードが前記第2のモードであるときに、前記ランプ電圧(VL)が予め定めた第2の電圧(Vt2)よりも高いことを検知したときは、前記極性反転モードを前記第1のモードに変更するように極性反転モード信号(Sc)を生成する。該極性反転モード信号(Sc)はインバータ(Ui)の極性反転動作を規定するインバータ制御信号(Sf1,Sf2)を生成するためのインバータ制御回路(Uf)に入力される。
そして前記極性反転モードが第1のモードであるときは、通常は、前記インバータ制御回路(Uf)は、前記出力電流(IL’)にDC成分が含有されない、即ち前記出力電流(IL’)の平均値が実質的にゼロとなる前記インバータ制御信号(Sf1,Sf2)を生成し、逆に、前記極性反転モードが第2のモードであるときは、前記インバータ制御回路(Uf)は、前記出力電流(IL’)にDC成分が含有される、即ち前記出力電流(IL’)の平均値がゼロとならない前記インバータ制御信号(Sf1,Sf2)を生成する。
いま述べた本発明の放電ランプ点灯装置の動作を、簡略化して示すタイミング図の一例である図2を用いて説明する。
本図の(a)はランプ電圧(VL)を、(b)は極性反転モード信号(Sc)を、(c)は定常点灯状態であるか否かの別を表す定常点灯状態信号(Ss)をそれぞれ表す。ここでは、前記極性反転モード信号(Sc)がローレベルのときは前記第1のモード、ハイレベルのときは前記第2のモードであり、前記定常点灯状態信号(Ss)がローレベルのときは初期点灯期間、ハイレベルのときは定常点灯状態期間であるとしている。
時点(t11)において、ランプ電圧(VL)が予め定めた第1の電圧(Vt1)よりも低いことを検知したことにより、前記極性反転モード信号(Sc)がローレベルからハイレベルに遷移して、極性反転モードが前記第1のモードから前記第2のモードに移行する。前記第2のモードに移行すると、前記したように前記インバータ制御回路(Uf)は、前記出力電流(IL’)にDC成分が含有される前記インバータ制御信号(Sf1,Sf2)を生成する。前記出力電流(IL’)にDC成分が含有されるということは、前記両極の電極(E1,E2)のうち、一方については陽極である時間の割合が大きく、他方については陽極である時間の割合が小さくなることを意味する。
一般に、アーク放電状態の放電ランプの陽極においては、陰極よりも余分な熱が発生する。何となれば、陽極には陰極から放出された電子が衝突することによって運動エネルギーが解放されるし、また電子が陰極から外部に脱出するために必要であった仕事関数相当分のエネルギーが解放されるが、陰極においては、逆に電子が陰極から脱出する際に、前記仕事関数相当分のエネルギーを持出して行くため、熱エネルギーが奪われるからである。前記出力電流(IL’)にDC成分が含有されない(もしくは含有されるDC成分が弱い)条件では、前記両極の電極(E1,E2)の熱発生のバランスが成立しているが、DC成分が含有される条件では、バランスが崩れ、陽極である時間の割合が大きい方の電極において、余分な熱が発生することになり、温度が上昇する。このため、含有されるDC成分の量を適当に設定することにより、陽極である時間の割合が大きい方の電極の先端の突起の溶融が過剰に進んで溶融範囲が拡大し、電極間距離が大きくなり、その結果、ランプ電圧(VL)の下降傾向に歯止めが掛かり、やがて上昇に転じるようになる。
図2の時点(t12)において、ランプ電圧(VL)が予め定めた第2の電圧(Vt2)よりも高いことを検知したことにより、前記極性反転モード信号(Sc)がハイレベルからローレベルに遷移して、極性反転モードが前記第2のモードから前記第1のモードに復帰する。前記第1のモードに復帰すると、前記したように前記インバータ制御回路(Uf)は、前記出力電流(IL’)にDC成分が含有されない(もしくは含有されるDC成分が弱い)前記インバータ制御信号(Sf1,Sf2)を生成する。
このため、前記両極の電極(E1,E2)の熱発生のバランスが成立している条件が回復し、陽極である時間の割合が大きかった方の電極における余分な熱の発生が停止するため、電極先端の突起の過剰な溶融が停止し、ランプ電圧(VL)の上昇傾向が終了する。この後、もしランプ電圧(VL)の下降傾向に転じるならば、やがて、図2の時点(t13)に示すように、ランプ電圧(VL)が予め定めた第1の電圧(Vt1)よりも低くなり、前記した動作を繰り返すことになる。
なお、前記したように、始動直後の初期点灯期間においては、アーク放電のランプ電圧は、最初は低いが、定常点灯状態に向けて、比較的短時間内で徐々に上昇して行くため、定常点灯状態に未だ達していない期間においては、前記した前記ランプ電圧検出信号(Sv)に基づき、極性反転モードを設定してインバータ制御信号(Sf1,Sf2)を生成する動作は必要ではない。始動直後から定常点灯状態に達するまでは、前記第1のモードが維持されるものとしてよい。そして、ランプ電圧(VL)が所定のしきい電圧より高くなったこと、または、始動から所定時間を経過したこと、の何れかを検知したときに、定常点灯状態に達したと判断すればよい。
図2においては、一例として前記所定のしきい電圧を前記第1の電圧(Vt1)に等しく置き、時点(t1s)において、ランプ電圧(VL)が前記所定のしきい電圧より高くなったことを検知して定常点灯状態に達したと判断する様子を描いてある。なお、定常点灯状態に達したと判断する条件に、始動から所定時間を経過した場合を加えるのは、ランプ電圧(VL)が、定常点灯状態に達したと判断するための前記所定のしきい電圧にまで一向に達しない事態に陥った場合において、その状態から脱却することができるようにするためである。図2において破線で示すように、始動からの所定時間(τs)を経過した時点(t1s’)において、極性反転モードが前記第1のモードから前記第2のモードに遷移され、ランプ電圧(VL)を上昇に転じさせられる。
先に、前記極性反転モードが第1のモードであるときは、通常は、前記インバータ制御回路(Uf)は、前記出力電流(IL’)にDC成分が含有されない、即ち前記出力電流(IL’)の平均値が実質的にゼロとなる前記インバータ制御信号(Sf1,Sf2)を生成する旨記載したが、前記した、前記極性反転モードが第1のモードであるときも、前記出力電流(IL’)に弱いDC成分が含有されるものであっても構わない。またこのときに、前記出力電流(IL’)に含有される弱いDC成分が、適当な時間間隔をおいて反転するようなものであっても構わない。このような場合でも、前記極性反転モードが前記第2のモードであるときは、前記出力電流(IL’)に含有されるDC成分は、前記したメカニズムによって、ランプ電圧(VL)がやがて上昇傾向に転じる程度に、前記極性反転モードが前記第1のモードであるときよりも強いものとすればよい。
なお、前記第1の電圧(Vt1)や前記第2の電圧(Vt2)は、放電ランプ点灯装置(Ex)に固有の固定の値である必要はない。前記したように、また後述するように、調光によって実際のランプの電力容量よりも小さいランプ電力しか投入しない点灯条件においては、電極先端の突起が成長し易い傾向があり、この傾向は調光量が深くなるほど顕著であるため、定格点灯から最大調光量に至るまでの電力変化に対して、電極先端の突起成長速度、すなわちランプ電圧低下速度、もしくはランプ電圧低下傾向の強さが変わることになる。したがって、例えば、調光量が深くなるほど、前記極性反転モードが早めに前記第2のモードに入るよう、前記第1の電圧(Vt1)を高めたり、また前記極性反転モードが早めに前記第1のモードに戻るよう、前記第2の電圧(Vt2)を低めたりするなど、前記第1の電圧(Vt1)や前記第2の電圧(Vt2)を、点灯条件に応じて動的に変化させるようにして、ランプ電圧の制御能力の強化を図ることができる。
なお、ここまで述べてきたような本発明の放電ランプ点灯装置(Ex)の構成によって電極間距離の制御、すなわちランプ電圧(VL)の制御が行えるためには、電極先端に突起が形成される点灯条件が存在する放電ランプに対して適用する必要があるが、そのようなランプとして、タングステンなどの電極材料の融点付近の温度領域で、実質的に電極の溶融を伴って動作する形式の放電ランプ全てに適用することができる。とりわけ、例えば、石英ガラスからなる放電容器内に、2ミリメートル以下の間隔で電極が配置され、1立方ミリメートルあたり0.20ミリグラム以上の水銀と、1立方ミリメートルあたり10のマイナス6乗マイクロモルから10のマイナス2乗マイクロモルのハロゲンが封入された放電ランプに好適に適用することができる。
このランプの構造の簡略化した一例を図16に示す。
放電ランプ(Ld)は、石英ガラスからなる放電容器によって形成された概略球形の発光部(11)を有する。この発光部(11)の中には一対の電極(E1,E2)が2ミリメートル以下の間隔で対向配置している。また、発光部(11)の両端部には封止部(12)が形成される。この封止部(12)には、モリブデンよりなる導電用の金属箔(13)が、例えばシュリンクシールにより気密に埋設される。金属箔(13)の一端には電極(E1,E2)の軸部が接合しており、また、金属箔(13)の他端には外部リード(14)が接合して外部の給電装置から給電が行なわれる。
発光部(11)には、水銀と、希ガスと、ハロゲンガスが封入されている。水銀は、必要な可視光波長、例えば、波長360〜780ナノメートルの放射光を得るためのもので、前記した水銀の封入量は、温度条件によっても異なるが、点灯時200気圧以上で極めて高い蒸気圧となる。また、水銀をより多く封入することで点灯時の水銀蒸気圧250気圧以上、300気圧以上という高い水銀蒸気圧の放電ランプを作ることができ、水銀蒸気圧が高くなるほどプロジェクタに適した光源を実現できる。
希ガスは、例えば、アルゴンガスが約13kPa封入される。その機能は点灯始動性を改善することにある。ハロゲンは、沃素、臭素、塩素などが水銀あるいはその他の金属と化合物の形態で封入される。ハロゲンの機能は、いわゆるハロゲンサイクルを利用した長寿命化であるが、本発明の放電ランプのように極めて小型できわめて高い点灯蒸気圧のものは、放電容器の失透防止という作用もある。この放電ランプ(Ld)の具体例の諸元としては、例えば、発光部の最大外径9.5ミリメートル、電極間距離1.5ミリメートル、発光管内容積75立方ミリメートル、定格電圧70V、定格電力200Wである。
電極(E1,E2)の先端(他方の電極に対向する端部)には、ランプの点灯に伴い、突起が形成される。突起が形成される現象は、必ずしも明らかではないが、以下のように推測される。すなわち、ランプ点灯中に電極先端付近の高温部から蒸発したタングステン(電極の構成材料)は、発光管内に存在するハロゲンや残留酸素と結合して、例えばハロゲンがBrならWBr,WBr2,WO,WO2,WO2Br,WO2Br2などのタングステン化合物として存在する。これら化合物は電極先端付近の気相中の高温部においては、分解してタングステン原子または陽イオンとなる。温度拡散(気相中の高温部すなわちアーク中から、低温部すなわち電極先端近傍に向かうタングステン原子の拡散)、および、アーク中でタングステン原子が電離して陽イオンになり、陰極動作しているとき、電界によって陰極方向へ引き寄せられること(すなわちドリフト)によって、電極先端付近における気相中のタングステン蒸気密度が高くなって電極先端に析出し、次に、この電極が陽極になるフェーズにおいて、析出分を含む電極先端が溶融し、表面張力で形状が整形されて突起を形成すると考えられる。
電極(E1,E2)は、球部(20a)と軸部(20b)から構成され、球部(20a)の先端に突起(21)が形成される。この突起21は、ランプ点灯開始時に存在しない場合であっても、その後の点灯により、いわば自然発生的に形成される。なお、突起の大きさについて、数値例をあげると、電極の最大径(放電方向に垂直な方向)がφ1.0〜1.5ミリメートルであって、電極間距離が1.0〜1.5ミリメートルの場合に、約0.1〜0.6ミリメートル程度の直径および突出長となる。この突起が存在することによって、アーク放電が小さく絞られ、結果として放電起点も小さく絞られるため、光の利用効率が向上するとともに、フリッカの発生が抑制される利点がある。
図12は、本発明の放電ランプ点灯装置で使用することのできる給電回路(Ux)の構造の簡略化した一例を示すものである。降圧チョッパ回路を基本とした給電回路(Ux)は、PFC等のDC電源(Mx)より電圧の供給を受けて動作し、放電ランプ(Ld)への給電量調整を行う。前記給電回路(Ux)においては、FET等のスイッチ素子(Qx)によって前記DC電源(Mx)よりの電流をオン・オフし、チョークコイル(Lx)を介して平滑コンデンサ(Cx)に充電が行われ、この電圧が放電ランプ(Ld)に印加され、放電ランプ(Ld)に電流を流すことができるように構成されている。
なお、前記スイッチ素子(Qx)がオン状態の期間は、スイッチ素子(Qx)を通じた電流により、直接的に平滑コンデンサ(Cx)への充電と負荷である放電ランプ(Ld)への電流供給が行われるとともに、チョークコイル(Lx)に磁束の形でエネルギーを蓄え、前記スイッチ素子(Qx)がオフ状態の期間は、チョークコイル(Lx)に磁束の形で蓄えられたエネルギーによって、フライホイールダイオード(Dx)を介して平滑コンデンサ(Cx)への充電と放電ランプ(Ld)への電流供給が行われる。
前記降圧チョッパ型の給電回路(Ux)においては、前記スイッチ素子(Qx)の動作周期に対する、前記スイッチ素子(Qx)がオン状態の期間の比、すなわちデューティサイクル比により、前記放電ランプへの給電量を調整することができる。ここでは、あるデューティサイクル比を有するゲート駆動信号(Sg)が給電制御回路(Fx)によって生成され、ゲート駆動回路(Gx)を介して、前記スイッチ素子(Qx)のゲート端子を制御することにより、前記したDC電源(Mx)よりの電流のオン・オフが制御される。
前記放電ランプ(Ld)の電極(E1,E2)間を流れるランプ電流(IL)(正確にはランプ電流の絶対値)は、ランプ電流検出手段(Ix)によって検出できるように構成される。なお、前記ランプ電流検出手段(Ix)については、シャント抵抗を用いて簡単に実現することができる。前記ランプ電流検出手段(Ix)は、前記インバータ(Ui)より前段の、電圧がDCである箇所に設置することが好適であるが、他の箇所でも構わない。
また前記したように、電極(E1,E2)間に発生するランプ電圧(の絶対値)は、前記ランプ電圧検出手段(Vx)によって検出される。
前記ランプ電流検出手段(Ix)よりのランプ電流検出信号(Si)、および前記ランプ電圧検出手段(Vx)よりのランプ電圧検出信号(Sv)は、前記給電制御回路(Fx)に入力される。前記給電制御回路(Fx)は、ランプ始動時の、ランプ電流が流れていない期間においては、無負荷開放電圧をランプに印加するために所定の電圧を出力するよう、前記ゲート駆動信号(Sg)をフィードバック的に生成する。ランプが始動して放電電流が流れると、目標ランプ電流が出力されるよう前記ゲート駆動信号(Sg)をフィードバック的に生成する。ここで前記目標ランプ電流は、前記放電ランプ(Ld)の電圧に依存して、前記放電ランプ(Ld)に投入される電力が所定の電力となるような値を基本とする。ただし、始動直後は、前記放電ランプ(Ld)の電圧が低く、定格電力を供給できないため、前記目標ランプ電流は、初期制限電流と呼ばれる一定の制限値を超えないように制御される。そして温度上昇とともに前記放電ランプ(Ld)の電圧が上昇し、所定の電力投入に必要な電流が前記初期制限電流以下になると、前記した所定の電力投入が実現できる状態に滑らかに移行する。
なお、ここでは、給電回路(Ux)として、降圧チョッパ回路によるものを示したが、例えば昇圧チョッパ回路やトランスを用いた回路など、入力電力を放電ランプに給電するのに適した電圧・電流に変換するコンバータであればよく、給電回路の形式は、本発明の本質には無関係である。
図13は、本発明の放電ランプ点灯装置で使用することのできるインバータ(Ui)の簡略化した一例を示すものである。
インバータ(Ui)は、FET等のスイッチ素子(Q1,Q2,Q3,Q4)を用いたフルブリッジ回路により構成してある。それぞれのスイッチ素子(Q1,Q2,Q3,Q4)は、それぞれのゲート駆動回路(G1,G2,G3,G4)により駆動され、前記ゲート駆動回路(G1,G2,G3,G4)は、一方の対角要素の前記スイッチ素子(Q1)と前記スイッチ素子(Q3)がオン状態の位相においては、他方の対角要素の前記スイッチ素子(Q2)と前記スイッチ素子(Q4)はオフ状態に維持され、逆に他方の対角要素の前記スイッチ素子(Q2)と前記スイッチ素子(Q4)がオン状態の位相においては、一方の対角要素の前記スイッチ素子(Q1)と前記スイッチ素子(Q3)はオフ状態に維持されるよう、インバータ制御回路(Uf)により生成されるインバータ制御信号(Sf1,Sf2)により制御される。前記した2つの位相の切換えを行うときは、前記スイッチ素子(Q1,Q2,Q3,Q4)の全てがオフ状態になる、デッドタイムと呼ばれる期間が挿入される。
なお、前記スイッチ素子(Q1,Q2,Q3,Q4)が例えばMOSFETである場合は、ソース端子からドレイン端子に向かって順方向となる寄生ダイオードが素子自体に内蔵されている(図示を省略)が、バイポーラトランジスタのような、前記寄生ダイオードが存在しない素子の場合は、前記した位相の切換え時、またはデッドタイムの期間において、インバータ(Ui)の後段に存在しているインダクタンス成分に起因する誘導電流が流れようとすることにより、逆電圧の発生により素子が破損される恐れがあるため、前記寄生ダイオードに相当するダイオードを、逆並列に接続することが望ましい。なお、コンデンサ(Cpt)は、サージ電圧などから前記スイッチ素子(Q1,Q2,Q3,Q4)を保護する場合に設置するとよい。
次に、前記した、DC成分が含有される前記出力電流(IL’)の態様の例について、簡略化して示すタイミング図を用いて説明する。図3の(b)に出力電流(IL’)の態様の一例を示す。ここで、図の(a)は、極性反転モード信号(Sc)を、また(c)は、もし極性反転モードが第2のモードにならなかったと仮定した場合の、仮想の出力電流(IL”)を表す。この場合、本発明の放電ランプ点灯装置(Ex)において、前記インバータ制御回路(Uf)は、前記極性反転モード信号(Sc)がローレベルの期間においては、(c)において「×」を付したタイミングにおける極性反転動作が、実際には行われないような前記インバータ制御信号(Sf1,Sf2)を生成する。
すなわち、例えば、(c)において「×」を付した、連続した複数個のタイミングにおける極性反転動作が行われず、(c)において「○」を付した、連続した2個のタイミングにおける極性反転動作が行われるように、前記インバータ制御信号(Sf1,Sf2)を生成する。これにより、(b)においては、前記極性反転モードが前記第2のモードであるときは、正側極性の期間が長く、負側極性の期間が短く、したがって全体として正側極性のDC成分が含有される出力電流(IL’)が実現している。
なお、極性反転モードが第1のモードである期間における極性反転から次の極性反転までの時間間隔が均一であると仮定して、前記したように、「○」を付した、連続した2個のタイミングにおける極性反転動作が行われるように、前記インバータ制御信号(Sf1,Sf2)を生成したことにより、極性反転モードが第2のモードである期間における出力電流(IL’)の負側極性の期間、すなわち出力電流(IL’)に含有されるDC成分の極性と反対の極性の期間長さ(τ22)は、極性反転モードが第1のモードである期間における極性反転の半周期の期間長さ(τ21)に等しくなる。
因みに、極性反転動作が行われる、「○」を付した2個のタイミングを、図3のように連続して設けるのではなく、2個の極性反転動作が行われるタイミングの間に、1個または複数の、極性反転動作が行われないタイミングを挿入することにより、出力電流(IL’)に含有されるDC成分の極性と反対の極性の期間長さを、前記期間長さ(τ22)より長いものに変改することもできる(ただし図示は省略)。
図14は、インバータ制御回路(Uf)の構成を簡略化して示す図である。
インバータ制御回路(Uf)は、前記インバータ(Ui)の極性状態に対応するビット信号であるインバータ極性信号(Sfs)を保持する、Dフリップフロップを用いて構成されたインバータ極性レジスタ(Ufs)を有している。図1に記載の前記インバータ制御信号(Sf1,Sf2)の生成は、前記インバータ極性信号(Sfs)およびその論理反転信号であるインバータ極性信号論理反転信号(Sfs*)を元にして行う。ただし、前記インバータ極性レジスタ(Ufs)のクロック信号である前記インバータ極性反転パルス信号(So3)は、前記したデッドタイム期間を挿入するために、モノステーブルマルチバイブレータ(A33)に入力され、前記モノステーブルマルチバイブレータ(A33)は、入力信号の立ち上がりを受けて一定の時間幅のデッドタイム信号(Sdt)を生成する。論理ゲート(A34,A35)には、前記インバータ極性信号(Sfs)、前記インバータ極性信号論理反転信号(Sfs*)が入力され、またそれぞれにデッドタイム信号(Sdt)が入力されるため、互いにデッドタイム期間で隔てられた前記インバータ制御信号(Sf1,Sf2)が生成される。
前記インバータ極性レジスタ(Ufs)には、それ自身の出力信号の一方である前記インバータ極性信号論理反転信号(Sfs*)が入力されている。そのため、前記インバータ極性反転パルス信号(So3)が立ち上がる度毎に、前記インバータ極性信号(Sfs)および前記インバータ極性信号論理反転信号(Sfs*)は反転を繰り返す。原インバータ極性反転パルス信号(So2)は、前記極性反転モード信号(Sc)の状態とは無関係に、インバータの極性反転タイミングを生成するパルス信号であり、実際には、この信号に対し、論理積ゲート(A32)によってマスクが掛けられる。前記極性反転モード信号(Sc)に基づいて、インバータ極性反転有効化制御回路(Uoe)において生成されるインバータ極性反転有効化信号(Soe)が活性である場合のみ、前記原インバータ極性反転パルス信号(So2)は、有効な前記インバータ極性反転パルス信号(So3)として前記論理積ゲート(A32)を通過することができる。
因みに、先に述べた図3の(c)は、前記極性反転モード信号(Sc)の状態とは無関係に、前記インバータ極性反転有効化信号(Soe)が活性であると仮定した場合に、前記原インバータ極性反転パルス信号(So2)に従って実現される、仮想の出力電流(IL”)の様子である。そして実際には、前記極性反転モード信号(Sc)が第2のモードに対応する状態では、前記原インバータ極性反転パルス信号(So2)は、「○」を付した部分の極性反転タイミングにおいては前記論理積ゲート(A32)を有効に通過し、「×」を付した部分の極性反転タイミングにおいては前記論理積ゲート(A32)によって通過が阻止されるよう、前記インバータ極性反転有効化信号(Soe)が生成される。
前記インバータ極性反転有効化制御回路(Uoe)は、前記極性反転モード信号(Sc)が第2のモードに対応する状態では、例えば、前記原インバータ極性反転パルス信号(So2)の連続する10個を無効化した後、連続する2個を有効化するよう前記インバータ極性反転有効化信号(Soe)の生成を繰り返す、というように動作する。そのため、前記インバータ極性反転有効化制御回路(Uoe)には、前記極性反転モード信号(Sc)のみならず、前記原インバータ極性反転パルス信号(So2)も入力される。
この図のインバータ制御回路(Uf)においては、後述するように、放電ランプ点灯装置(Ex)の外部から、例えば、動的色フィルタの動作に同期した極性反転タイミング信号(So)を、前記原インバータ極性反転パルス信号(So2)として受け入れ、前記インバータ制御信号(Sf1,Sf2)を生成する機能を付与してある。ここで、前記原インバータ極性反転パルス信号(So2)は、前記極性反転タイミング信号(So)と、タイミング信号補完回路(Ufm)で生成された極性反転タイミング信補完信号(So1)とを論理和ゲート(A31)にて合成して生成している。これは、もし、プロジェクタの画像処理部から送信されて来るはずの前記極性反転タイミング信号(So)が途絶えた場合には、交流点灯用のランプを直流点灯することになって破損してしまうため、前記タイミング信号補完回路(Ufm)は、適正な時間間隔を有するパルス信号としての前記極性反転タイミング信号(So)が入力されているかどうかを常時監視し、もし入力されていない場合は、代用の信号としての極性反転タイミング信補完信号(So1)を出力することによって、ランプが直流点灯されることを回避するために設けたものである。
なお、前記論理和ゲート(A31)は、前記極性反転タイミング信号(So)と前記極性反転タイミング信補完信号(So1)との何れかを選択するデータセレクタとしてもよい。因みに、前記したデッドタイム期間を挿入するための、前記モノステーブルマルチバイブレータ(A33)および論理ゲート(A34,A35)に相当する機能を含む、ハーフブリッジまたはフルブリッジ用のスイッチ素子のゲート駆動専用ICを使用することもできる(ハーフブリッジ用を2個使用する場合を含む)。
当然ながら、前記極性反転タイミング信号(So)が正常に入力されている限り、インバータ極性信号(Sfs)の更新は、前記インバータ極性レジスタ(Ufs)によって、前記極性反転タイミング信号(So)に同期して行われるため、前記極性反転タイミング信号(So)の受信からの有意な遅れやジッタは生じない。したがって、前記タイミング信号補完回路(Ufm)など、前記インバータ制御回路(Uf)の機能の一部または全部をマイクロプロセッサを用いて構成することができる。また、前記極性反転モード制御回路(Uc)の機能の一部または全部を、同じマイクロプロセッサ内に構成することができる。このように、マイクロプロセッサを用いて(また必要に応じて前記ゲート駆動専用ICを併用するなどして)前記極性反転モード制御回路(Uc)や前記タイミング信号補完回路(Ufm)、あるいは前記インバータ制御回路(Uf)を構成した場合は、回路構成を複雑にすることなく、いくらでも複雑な機能を持たせることができる利点がある。
図4の(b)に出力電流(IL’)の態様の他の一例を示す。(a)は極性反転モード信号(Sc)を示す。この場合、本発明の放電ランプ点灯装置(Ex)において、前記インバータ制御回路(Uf)は、前記極性反転モードが前記第2のモードであるときは、正側極性の期間が長く、負側極性の期間が短く、したがって全体として正側極性のDC成分が含有される出力電流(IL’)を実現し、かつ出力電流(IL’)の負側極性の期間、すなわち出力電流(IL’)に含有されるDC成分の極性と反対の極性の期間長さ(τ23)は、極性反転モードが第1のモードである期間における極性反転の半周期長さ(τ21)よりも有意に短くなるよう前記インバータ制御信号(Sf1,Sf2)を生成する。前記期間長さ(τ23)が短くなるほど、前記出力電流(IL’)に含有されるAC成分の割合が小さくなる。
図5の(b)に出力電流(IL’)の態様の他の一例を示す。 (a)は極性反転モード信号(Sc)を示す。
この場合、本発明の放電ランプ点灯装置(Ex)において、前記インバータ制御回路(Uf)は、前記極性反転モードが前記第2のモードであるときは、負側極性の期間が存在せず、したがって全体としてAC成分が含有されない出力電流(IL’)を実現するよう前記インバータ制御信号(Sf1,Sf2)を生成する。
ここまでに述べた前記出力電流(IL’)の態様の例である、図3、図4、図5の各例においては、順に前記出力電流(IL’)に含有されるAC成分の割合が小さくなっている。本発明を実施するに際して、何れの態様、すなわち波形とするかは、基本的に、前記出力電流(IL’)に含有されるAC成分の割合をどの程度にすべきかによって決定する。
前記極性反転モードの前記第1のモードと前記第2のモードの別によらず放電ランプ(Ld)への投入電力が同じであるとして、前記した電極先端での突起溶融に係わる余分な熱の発生は、前記出力電流(IL’)に含有されるDC成分が多いほど、すなわち含有されるAC成分の割合が小さいほど多くなるため、突起の溶融速度が速くなる。したがって、含有されるDC成分が多いほど、ランプ電圧(VL)が速く上昇して、前記第2の電圧(Vt2)に達するまでの時間が短くなり、ランプ電圧制御の効率が向上する利点がある。
しかし、その反面、このような熱現象は応答速度が遅いため、含有されるDC成分が多過ぎて電極先端での突起溶融に係わる余分な熱の発生が多過ぎる場合は、例えば、ランプ電圧(VL)が前記第2の電圧(Vt2)に達して、極性反転モードが前記第2のモードから前記第1のモードに復帰しても、直ちには電極先端での突起溶融傾向が停止せず、行き過ぎによる過剰な突起溶融を起こしてしまう問題がある。このような過剰な突起溶融の抑制は、前記出力電流(IL’)に含有されるDC成分が少ないほど容易になる。よって、前記出力電流(IL’)に含有されるDC成分の量は、前記したランプ電圧制御の効率と、過剰な突起溶融の抑制のし易さのトレードオフの関係にあるため、実験的に好適な条件を見出す必要がある。
なお、前記極性反転モードが前記第2のモードである期間における、前記出力電流(IL’)に含有されるDC成分の量については、一定である必要は無く、これを点灯条件に応じて動的に変化させるようにして、ランプ電圧の制御能力の強化を図ることができる。例えば、前記極性反転モードが前記第2のモードに移行した直後は、DC成分の量を多く(例えば最大、すなわちAC成分を含まない条件に)して、ランプ電圧(VL)の上昇速度を最大にし、その後、ランプ電圧(VL)が前記第2の電圧(Vt2)に近づくにしたがって段階的または連続的に前記出力電流(IL’)に含有されるDC成分の量を減じることにより、行き過ぎによる過剰な突起溶融の発生が防止されるように制御することもできる。
因みに、前記インバータ(Ui)のなかの前記ゲート駆動回路が、所謂チャージポンプ回路を応用して構成されるものの場合、前記インバータ(Ui)の極性反転の頻度に下限値が存在する場合がある。特に前記ゲート駆動回路(G1,G4)について、一般にハイサイドドライバと呼ばれる回路を使用する場合がこれに相当し、この種の回路では、ハイサイド側の前記スイッチ素子(Q1,Q4)のゲート駆動のための電源を、前記ゲート駆動回路(G1,G4)内のコンデンサに蓄積された電荷で賄い、この電荷は、前記インバータ(Ui)の極性反転を繰り返す度に補充されるものであることにより、もし前記インバータ(Ui)が長期間にわたって極性反転動作を停止すると、前記電荷が放電により失われ、前記スイッチ素子(Q1,Q4)のゲート駆動ができなくなるため、前記インバータ(Ui)の極性反転の頻度に下限値ができてしまう。
このような場合は、仮に図5のような、AC成分が含有されない前記出力電流(IL’)によっても過剰な突起溶融の抑制が十分に行える条件であっても、少なくとも前記したチャージポンプ回路が正常に動作する前記期間長さ(τ23)を有する、図4に記載の前記出力電流(IL’)を生成するような前記インバータ制御回路(Uf)の動作の態様とすればよい。
ここまでの実施例に関する説明においては、前記極性反転モードが前記第2のモードである期間中、前記出力電流(IL’)に含有させるDC成分の極性が一定である実施例について述べてきたが、このような動作様式の場合、前記両極の電極(E1,E2)のうちの一方の側のみで突起溶融が発生し、非対称な電極消耗を起こす結果、電極消耗を対象に起こさせる場合よりも短寿命になる問題を生ずる可能性がある。本発明においては、前記極性反転モードが前記第2のモードである期間中において、前記出力電流(IL’)に含有させるDC成分の極性を反転させるようにして、この問題を回避することができる。
例えば、図6の(b)に出力電流(IL’)の態様の一例を示す。(a)は極性反転モード信号(Sc)を示す。
本発明の放電ランプ点灯装置(Ex)において、前記インバータ制御回路(Uf)は、前記極性反転モード信号(Sc)がハイレベルとなって、前記極性反転モードが前記第2のモードとなって以降、時点(t21)までは、正側極性の期間が長く、負側極性の期間が短く、したがって全体として正側極性のDC成分が含有される出力電流(IL’)が実現され、前記時点(t21)以降、前記極性反転モード信号(Sc)がローレベルになって、前記極性反転モードが前記第1のモードに戻るまでは、負側極性の期間が長く、正側極性の期間が短く、したがって全体として負側極性のDC成分が含有される出力電流(IL’)が実現されるよう、前記インバータ制御信号(Sf1,Sf2)を生成する。
また、図7の(b)に出力電流(IL’)の態様の他の一例を示す。(a)は極性反転モード信号(Sc)を示す。
本発明の放電ランプ点灯装置(Ex)において、前記インバータ制御回路(Uf)は、前記極性反転モード信号(Sc)がハイレベルとなって、前記極性反転モードが前記第2のモードとなって以降、時点(t22)までは、正側極性の期間のみを有して、負側極性の期間が存在しない、したがってAC成分が含有されない出力電流(IL’)が実現され、前記時点(t22)以降、前記極性反転モード信号(Sc)がローレベルになって、前記極性反転モードが前記第1のモードに戻るまでは、負側極性の期間のみを有して、正側極性の期間が存在しない、したがってAC成分が含有されない出力電流(IL’)が実現されるよう、前記インバータ制御信号(Sf1,Sf2)を生成する。
図6、図7の態様のように、前記極性反転モードが前記第2のモードである期間中において、前記出力電流(IL’)に含有させるDC成分の極性を反転させることで、前記両極の電極(E1,E2)のうちの、電極先端での突起溶融を発生させる側の電極が、反転の前後で切換わることになる。このため、前記した、前記両極の電極(E1,E2)のうちの一方の側のみで突起溶融が発生して非対称な電極消耗を生じる問題を回避することができる。
なお、前記極性反転モードが前記第2のモードである期間中において、前記出力電流(IL’)に含有させるDC成分の極性を反転させるタイミングである、前記時点(t21,t22)の取り方については、前記した、非対称な電極消耗を生じる問題を回避する観点から、前記第2の電圧(Vt2)と前記第1の電圧(Vt1)とのちょうど中間の電圧、すなわち前記第2の電圧(Vt2)と前記第1の電圧(Vt1)とを加算して2で除算した値に前記ランプ電圧(VL)が達したタイミングとすることが好適である。何となれば、前記時点(t21,t22)を前記のように取ることにより、前記極性反転モードが前記第2のモードである期間中において、前記出力電流(IL’)に含有させるDC成分の極性を反転させる前と後の期間それぞれにおいて発生するランプ電圧(VL)の上昇分が同じであるため、その間に生じる電極先端での突起溶融で減じられる電極長さも同じであると想定できるからである。
なお、前記極性反転モードを前記第2のモードに変更したとき、直ちに前記ランプ電圧(VL)が上昇に転じず、さらに幾分かのランプ電圧が行き過ぎて低下し、しかる後に、ようやく前記ランプ電圧(VL)が上昇に転じる場合がある。このような場合は、前記時点(t21,t22)の取り方として、前記極性反転モードを前記第2のモードに変更した後に検出された前記ランプ電圧(VL)の最低値と前記第2の電圧(Vt2)とを加算して2で除算した値に前記ランプ電圧(VL)が達したタイミングとすることが好適である。
なお、ここでは、前記極性反転モードが前記第2のモードである期間中において、前記出力電流(IL’)に含有させるDC成分の極性を反転させる回数が1回である実施例のみを示したが、複数回にわたって含有させるDC成分の極性を反転させるようにしてもよい(ただし図示は省略)。
ここまでの実施例に関する説明においては、前記極性反転モードを前記第2のモードに移行したときに、前記出力電流(IL’)に含有されるDC成分の極性として、正側極性または負側極性の何れになるようにするかについては任意であったが、これを工夫することによって、前記した、非対称な電極消耗を生じる問題を回避することができる。例えば、図8の(b)に出力電流(IL’)の態様の一例を示す。(a)は極性反転モード信号(Sc)を示す。
この例では、本発明の放電ランプ点灯装置(Ex)において、前記インバータ制御回路(Uf)は、時点(t32)で前記極性反転モードを前記第2のモードに変更する際に発現させるDC成分の極性が、前回において前記極性反転モードを前記第2のモードに変更した際、すなわち時点(t31)で発現させたDC成分の極性である正側極性と逆の負側極性になるよう前記インバータ制御信号(Sf1,Sf2)を生成する。
そしてこれ以降も、前記極性反転モードを前記第2のモードに変更する度に、発現させるDC成分の極性を、正側極性と負側極性とを交互に繰り返す。このように、前記極性反転モードを前記第2のモードに変更する度に、発現させるDC成分の極性を反転させる技術を用いることにより、前記両極の電極(E1,E2)のうちの、突起溶融が発生する側を交互に入れ替えられるため、一方の側のみで突起溶融が発生して非対称な電極消耗を起こす問題が回避できる。
この技術は、前記した前記極性反転モードが前記第2のモードである期間中において、前記出力電流(IL’)に含有させるDC成分の極性を反転させる技術と組み合せることができる。例えば、図9の(b)に出力電流(IL’)の態様の一例を示す。(a)は極性反転モード信号(Sc)を示す。
この例では、本発明の放電ランプ点灯装置(Ex)において、前記インバータ制御回路(Uf)は、時点(t43)で前記極性反転モードを前記第2のモードに変更する際に発現させるDC成分の極性が、前回において前記極性反転モードを前記第2のモードに変更した際、すなわち時点(t41)で発現させたDC成分の極性である正側極性と逆の負側極性になるよう前記インバータ制御信号(Sf1,Sf2)を生成する。
そして、前記時点(t43)以降の、前記極性反転モードが前記第2のモードである期間中の、時点(t44)において、前記出力電流(IL’)に含有させるDC成分の極性を反転させる。前記時点(t41)以降の、前記極性反転モードが前記第2のモードである期間中の、時点(t42)においても同様である。このように、非対称な電極消耗を起こす問題を回避するための2つの方策を併用することにより、より効果的にこの問題が回避される。
図15は、本発明のプロジェクタの一つの形態を簡略化して示すブロック図である。
本発明の放電ランプ点灯装置(Ex)によって始動・点灯される放電ランプ(Ld)から発せられた光束(Ox1)は、必要に応じて設けられる、凹面鏡や集光レンズ等を含むコンデンサ光学系(Oc)を通過した光束(Ox1’)を経て、回転カラーホイールなどの動的色フィルタ(Of)により色順次光束(Ox2)に変換される。前記色順次光束(Ox2)は、DMD(TM)やLCD、LCOS(反射型の液晶表示パネル)などを用いた空間変調素子(Om)によって色順次の画像光束(Ox3)に変調され、投影レンズ(Op)によって、プロジェクタと一体の、あるいはプロジェクタの外部に設けられたスクリーン(Os)に投影画像が形成される。
プロジェクタの画像処理部(Ox)は、放電ランプ点灯装置(Ex)の動作上の必要性に応じて、動的色フィルタ(Of)が発現している色情報に対応する信号(Soc)を、ロータリエンコーダなどのセンサからのパルスカウント値や、回転角度の初期検出と経過時間カウント値などから生成し、これに基づいて、前記極性反転タイミング信号(So)を生成して、前記放電ランプ点灯装置(Ex)に送信するように構成される。このとき、必要に応じ、前記極性反転タイミング信号(So)の1周期における位相を特定するために、前記変調周期初期化信号(Sop)を生成して放電ランプ点灯装置(Ex)に送信するか、もしくは、放電ランプ点灯装置(Ex)に送信する前記極性反転タイミング信号(So)に変調を施す。前記極性反転タイミング信号(So)に施す変調方法として、変調が施されているか否かが簡単に識別できる、すなわち簡単に復調して前記変調周期初期化信号(Sop)を再現できる方法であれば、任意の変調方法を採用することができる。例えば、前記極性反転タイミング信号(So)のパルス幅に短いものと長いものが送信されるとし、規定の時間幅よりも長いものが受信された場合は、単に前記極性反転タイミング信号(So)が受信されたとして処理し、逆に短いものが受信された場合は、変調が施されているものとして識別し、前記極性反転タイミング信号(So)とともに前記変調周期初期化信号(Sop)をも受信されたとして処理するように復調することができる。
例えば、動的色フィルタが、R,G,B,Wの4色からなるカラーホイールであるとして、各色領域の切り変わり目で前記放電ランプ点灯装置(Ex)のインバータ(Ui)の極性反転が行われるようにする場合は、インバータ制御回路(Uf)は、前記極性反転タイミング信号(So)に同期してインバータ制御信号(Sf1,Sf2)を生成する。この場合の出力電流(IL’)の態様は、例えば図10の(b)に示すようになる。ここで、図の(a)は、極性反転モード信号(Sc)を、また(c)は、前記極性反転タイミング信号(So)を、そして(d)は、模式的に示した動的色フィルタにおいて発現されている色をそれぞれ表す。
この図からは、前記極性反転モードが前記第1のモード、すなわち前記極性反転モード信号(Sc)がローレベルのときは、前記極性反転タイミング信号(So)のハイレベルへの遷移を受信する度毎に、前記出力電流(IL’)すなわち前記インバータ(Ui)の極性反転が行われ、前記極性反転モードが前記第2のモード、すなわち前記極性反転モード信号(Sc)がハイレベルのときは、前記極性反転タイミング信号(So)のハイレベルへの遷移の連続する複数回を無効化した後、連続する2個を受信した時に、前記インバータ(Ui)の極性反転が行われる動作を繰り返す様子が見て取れる。
図の(d)により明らかなように、この実施例においては、色毎の発現時間割合が不均等で、R色では大きく、G色とB色では中くらい、W色では小さくなっているが、これは、カラーホイールの各色領域の大きさ(占有角度)がそのようになっていることが反映された結果である。
このような場合、極性反転モードが第2のモードである期間における出力電流(IL’)の負側極性の期間、すなわち出力電流(IL’)に含有されるDC成分の極性と反対の極性の期間長さ(τ31,τ32,τ33)は不均等になるが、それでも構わない。このように、インバータ(Ui)の極性反転から次の極性反転までの時間間隔が不均等な場合においても、本発明は適用可能である。
また、例えば、同様に、動的色フィルタがR,G,B,Wの4色からなるカラーホイールであるとして、各色領域の切り変わり目で前記放電ランプ点灯装置(Ex)のインバータ(Ui)の極性反転が行われるものにおいて、各色領域毎に定められた比率で、出力電流(IL’)を増加または減少させる変調を掛ける場合においても、本発明は適用可能である。このときの前記出力電流(IL’)の態様は、例えば図11の(b)に示すようになる。ここで、図の(a)は、極性反転モード信号(Sc)を、また(c)は、前記極性反転タイミング信号(So)を、そして(d)は、模式的に示した動的色フィルタにおいて発現されている色をそれぞれ表す。
この図からは、前記極性反転モードが前記第1のモード、すなわち前記極性反転モード信号(Sc)がローレベルのときは、前記極性反転タイミング信号(So)のハイレベルへの遷移を受信する度毎に、前記出力電流(IL’)すなわち前記インバータ(Ui)の極性反転が行われ、前記極性反転モードが前記第2のモード、すなわち前記極性反転モード信号(Sc)がハイレベルのときは、前記極性反転タイミング信号(So)のハイレベルへの遷移の連続する複数回を無効化した後、連続する2個を受信した時に、前記インバータ(Ui)の極性反転が行われる動作を繰り返す様子が見て取れる。
図の(b)と(d)により明らかなように、この実施例においては、出力電流(IL’)の変調の掛け方は、R色とW色に対しては、前記出力電流(IL’)を増加させる変調を掛け(例えば125%)、G色とB色に対しては、前記出力電流(IL’)を増加させる変調を掛けない(100%)ようにするものであるが、前記極性反転モードが前記第1のモードの期間と、前記第2のモードの期間とにおいて、変調の掛け方に差異は無いという点に注意すべきである。極性反転モードが第2のモードである期間における出力電流(IL’)の負側極性の期間、すなわち出力電流(IL’)に含有されるDC成分の極性と反対の極性の期間の電流値(i41,i42,i43)は不均等になるが、それでも構わない。当然ながら、図10に示したような、インバータ(Ui)の極性反転から次の極性反転までの時間間隔が不均等なものに、このような変調を組み合せた場合にも、本発明は適用可能である。
なお、ここで述べたような、出力電流(IL’)を増加または減少させる変調を掛けることを可能ならしめる本発明の給電回路(Ux)を実現するには、例えば、前記極性反転タイミング信号(So)をカウントし、また前記変調周期初期化信号(Sop)によってカウント値をクリアするように構成したカウンタを備え、該カウンタのカウント値に依存して、前記給電回路(Ux)の前記給電制御回路(Fx)のなかの前記目標ランプ電流の値を所定割合だけ増加させるように構成すればよい。
なお、ここでは、前記極性反転モードが前記第1のモードのときに、前記動的色フィルタの色の切換わり毎に前記インバータ(Ui)が極性反転する態様の実施例を記載したが、本発明はこの態様に限定されるものではなく、例えば、極性反転と極性反転の間に、前記動的色フィルタの複数色が発現される態様や、一つの色が発現される期間内にも極性反転が起こる態様のものにも適用可能である。また、ここでは、前記極性反転モードが前記第1のモードのときに、前記動的色フィルタの色の切換わりタイミングに合わせて出力電流(IL’)を増加または減少させる変調の水準が変化する態様の実施例を記載したが、本発明はこの態様に限定されるものではなく、例えば、前記動的色フィルタの一つの色が発現される期間内に変調の水準が変化する態様のものにも適用可能である。
本発明の技術は、他の技術と併用することが可能である。例えば、前記した特開2007−087637号に記載の先行技術に対して本発明の技術を併用することにより、この先行技術が有する弱点を補完することができる。この先行技術は、石英ガラスからなる放電容器内に、2ミリメートル以下の間隔で電極が配置され、1立方ミリメートルあたり0.20ミリグラム以上の水銀と、1立方ミリメートルあたり10のマイナス6乗マイクロモルから10のマイナス2乗マイクロモルのハロゲンが封入された放電ランプを点灯するための放電ランプ点灯装置において、60〜1000Hzの範囲から選択された周波数を定常周波数として前記放電ランプに供給するとともに、周波数が前記定常周波数より低く、かつ5〜200Hzの範囲から選択され、挿入される波の数が、半周期を1単位として1単位から10単位の範囲から選択され、さらに、前記定常周波数に挿入される間隔が0.01秒〜120秒の範囲の中から選択された低周波を、ランプ電圧(VL)が、第一の所定値以上であるとき挿入しながら点灯させるとともに、前記ランプ電圧(VL)が、第一の所定値以下に設定した第二の所定値以下であるときは、前記低周波を挿入しないようにするものである。
この技術は、電極先端には第一の突起が存在することを前提として、不必要な第二の突起が発生、成長することを防止するために、所定の低周波数の点灯を挿入するものであるが、前記ランプ電圧(VL)が低い場合に低周波を挿入すると、第一の突起の温度上昇が必要以上に大きくなり、低周波を挿入している間に、第一の突起が変形あるいは溶融消滅してしまうため、前記したように、前記低周波を挿入しない制御条件を設け、その条件下では、目標電力実現のためにランプ電流が増加させられ、結果として電極温度が上昇に至る、弱いフィードバックループと、自然の電極消耗によって、徐々にランプ電圧(VL)を上昇させるように制御する。
ある定格電力、例えば200Wに対し、例えば、定常周波数が360Hzであるように、電極(E1,E2)の寸法が設計されているとして、45Hzの低周波の交流電流を、0.02秒間隔で、半周期を1単位として2単位挿入しながら点灯している間に、放電ランプの点灯電圧が65V以下に低下したことを検知すると、低周波の交流電流の挿入を停止し、360Hzの定常周波数の交流電流を連続的に流すように制御する。その後、放電ランプの点灯電圧が、70V以上に上昇すると、給電装置は再び低周波の交流電流を挿入しながら点灯するように制御する。
しかし、前記したように、調光制御によって定格電力から電力を減じた条件、例えば160Wの条件では、定格電力の場合よりも電極温度が低くなりがちであるため、電極先端の突起が成長し易く、低周波の交流電流の挿入の停止の下での前記した弱いフィードバックループの効率が更に低下し、直ちにランプ電圧を上昇に転じさせることができず、所望の範囲に戻るまでに時間が掛かる問題が生じる。
このような条件にある放電ランプ点灯装置において、前記第1の電圧(Vt1)を例えば60V、前記第2の電圧(Vt2)を例えば65Vに設定して本発明を併用することにより、定格点灯でも調光点灯でもランプ電圧(VL)を常に適切に制御することが可能な放電ランプ点灯装置を実現することができる。
すなわち、前記インバータ制御回路(Uf)は、ランプ電圧(VL)が65V以上である場合は、360Hzの定常周波数に0.02秒間隔で45Hzの低周波2単位が挿入された出力電流(IL’)をランプに流すよう前記インバータ制御信号(Sf1,Sf2)を生成しランプ電圧(VL)が65V以下となったことを検知した場合は、前記した低周波の挿入を中止して、360Hzの定常周波数のみによる単純交流矩形波の出力電流(IL’)をランプに流すよう前記インバータ制御信号(Sf1,Sf2)を生成し、ランプ電圧(VL)が60V以下となったことを検知した場合は、AC成分が含有されない出力電流(IL’)をランプに流すよう前記インバータ制御信号(Sf1,Sf2)を生成し、ランプ電圧(VL)が65Vを超えたことを検知した場合は、360Hzの定常周波数のみによる単純交流矩形波の出力電流(IL’)をランプに流すよう前記インバータ制御信号(Sf1,Sf2)を生成し、ランプ電圧(VL)が70Vを超えたことを検知した場合は、360Hzの定常周波数に前記した低周波を挿入した出力電流(IL’)をランプに流すよう前記インバータ制御信号(Sf1,Sf2)を生成する。
その際、当然ながら、前記したような、前記第2のモードである期間における前記出力電流(IL’)に含有されるDC成分の量を点灯条件に応じて動的に変化させたり、また、前記第1の電圧(Vt1)や前記第2の電圧(Vt2)を点灯条件に応じて動的に変化させる技術を併用して、ランプ電圧の制御能力の強化を更に図ることもできる。
ところで、前記極性反転モードが前記第1のモードまたは前記第2のモードであるときの、前記出力電流(IL’)に含有されるDC成分の量について、例えば、最適なDC成分の含有量を決定するために、机上検討もしくは実験的検討を行う際には、DC成分の量を定義または測定によって定量化する必要がある。フーリエ解析などの数学的扱いにおいては、DC成分の量は、無限の過去から無限の未来に至る期間で求めた平均値にて定義されるが、本発明のような現実の放電ランプ点灯装置の取扱いにおいては、このような定義は明らかに不適当で、有限長さの測定時間を定め、その時間における平均値によってDC成分の量を定義すべきである。しかし厳密には、測定されるDC成分の量は、測定のために平均値を算出する際の測定時間の長さに依存し、この時間があまりに短い場合は、DC成分の量が、どのタイミングで測定を開始するかに依存するため、測定の度毎にバラツキを有するようになって不都合である。そのため、ここでは、この測定時間は、このようなバラツキが生じない程度に十分に長く設定すべきである。例えば、前記した特開2007−087637号に記載の、挿入される前記低周波の周波数下限の1周期長さである0.2秒程度をとって、前記したDC成分の量を規定することが好適である。
本明細書に記載の回路構成は、本発明の光源装置の動作や機能、作用を説明するために、必要最小限のものを記載したものである。したがって、説明した回路構成や動作の詳細事項、例えば、信号の極性であるとか、具体的な回路素子の選択や追加、省略、或いは素子の入手の便や経済的理由に基づく変更などの創意工夫は、実際の装置の設計時に遂行されることを前提としている。
とりわけ過電圧や過電流、過熱などの破損要因から給電装置のFET等のスイッチ素子などの回路素子を保護するための機構、または、給電装置の回路素子の動作に伴って発生する放射ノイズや伝導ノイズの発生を低減したり、発生したノイズを外部に出さないための機構、例えば、スナバ回路やバリスタ、クランプダイオード、(パルスバイパルス方式を含む)電流制限回路、コモンモードまたはノーマルモードのノイズフィルタチョークコイル、ノイズフィルタコンデンサなどは、必要に応じて、実施例に記載の回路構成の各部に追加されることを前提としている。本発明になる放電ランプ点灯装置の構成は、本明細書に記載の回路方式のものに限定されるものではなく、また、記載の波形やタイミング図に限定されるものではない。
本発明の放電ランプ点灯装置の一形態を簡略化して示すブロック図を表す。 本発明の放電ランプ点灯装置の動作の一形態を模式的に示すタイミング図を表す。 本発明の放電ランプ点灯装置の動作の一形態を模式的に示すタイミング図を表す。 本発明の放電ランプ点灯装置の動作の一形態を模式的に示すタイミング図を表す。 本発明の放電ランプ点灯装置の動作の一形態を模式的に示すタイミング図を表す。 本発明の放電ランプ点灯装置の動作の一形態を模式的に示すタイミング図を表す。 本発明の放電ランプ点灯装置の動作の一形態を模式的に示すタイミング図を表す。 本発明の放電ランプ点灯装置の動作の一形態を模式的に示すタイミング図を表す。 本発明の放電ランプ点灯装置の動作の一形態を模式的に示すタイミング図を表す。 本発明の放電ランプ点灯装置の動作の一形態を模式的に示すタイミング図を表す。 本発明の放電ランプ点灯装置の動作の一形態を模式的に示すタイミング図を表す。 本発明の放電ランプ点灯装置の実施例の一部の一形態を簡略化して示す図を表す。 本発明の放電ランプ点灯装置の実施例の一部の一形態の簡略化して示す図を表す。 本発明の放電ランプ点灯装置の実施例の一部の一形態を簡略化して示す図を表す。 本発明のプロジェクタの一形態の簡略化されたブロック図を表す。 本発明に係わる放電ランプを模式的に示す図を表す。
符号の説明
11 発光部
12 封止部
13 金属箔
14 外部リード
20a 球部
20b 軸部
21 突起
A31 論理和ゲート
A32 論理積ゲート
A33 モノステーブルマルチバイブレータ
A34 NOR論理ゲート
A35 NOR論理ゲート
Cpt コンデンサ
Cx 平滑コンデンサ
Dx フライホイールダイオード
E1 電極
E2 電極
Et 補助電極
Ex 放電ランプ点灯装置
Fx 給電制御回路
G1 ゲート駆動回路
G2 ゲート駆動回路
G3 ゲート駆動回路
G4 ゲート駆動回路
Gx ゲート駆動回路
IL ランプ電流
IL’ 出力電流
IL” 出力電流
Ix ランプ電流検出手段
Ld 放電ランプ
Lx チョークコイル
Mx DC電源
Oc コンデンサ光学系
Of 動的色フィルタ
Om 空間変調素子
Op 投影レンズ
Os スクリーン
Ox 画像処理部
Ox1 光束
Ox1’ 光束
Ox2 色順次光束
Ox3 画像光束
Q1 スイッチ素子
Q2 スイッチ素子
Q3 スイッチ素子
Q4 スイッチ素子
Qx スイッチ素子
Sc 極性反転モード信号
Sdt デッドタイム信号
Sf1 インバータ制御信号
Sf2 インバータ制御信号
Sfs インバータ極性信号
Sfs* インバータ極性信号論理反転信号
Sg ゲート駆動信号
Si ランプ電流検出信号
So 極性反転タイミング信号
So1 極性反転タイミング信補完信号
So2 原インバータ極性反転パルス信号
So3 インバータ極性反転パルス信号
Soc 信号
Soe インバータ極性反転有効化信号
Sop 変調周期初期化信号
Ss 定常点灯状態信号
Sv ランプ電圧検出信号
T01 ノード
T02 ノード
T11 ノード
T12 ノード
T21 ノード
T22 ノード
T31 ノード
T32 ノード
T41 ノード
T42 ノード
Uc 極性反転モード制御回路
Uf インバータ制御回路
Ufm タイミング信号補完回路
Ufs インバータ極性レジスタ
Ui インバータ
Uoe インバータ極性反転有効化制御回路
Us スタータ
Ux 給電回路
VL ランプ電圧
VL’ 出力電圧
Vt1 電圧
Vt2 電圧
Vx ランプ電圧検出手段
i41 電流値
i42 電流値
i43 電流値
t11 時点
t12 時点
t13 時点
t1s 時点
t1s’ 時点
t21 時点
t22 時点
t31 時点
t32 時点
t41 時点
t42 時点
t43 時点
t44 時点
τs 所定時間

Claims (8)

  1. 放電のための両極の電極(E1,E2)の先端に、突起が形成される点灯条件が存在する放電ランプ(Ld)を点灯するための放電ランプ点灯装置(Ex)であって、
    前記放電ランプ点灯装置は、
    前記放電ランプ(Ld)に給電する給電回路(Ux)と、
    ランプ電圧(VL)を検出しランプ電圧検出信号(Sv)を生成するためのランプ電圧検出手段(Vx)と、
    出力電圧(VL’)を極性反転して前記放電ランプ(Ld)に交流の出力電流(IL’)を流すためのインバータ(Ui)と、
    前記ランプ電圧検出信号(Sv)に基づいて、少なくとも第1のモードと第2のモードとからなる極性反転モードを決定する極性反転モード制御回路(Uc)と、
    前記極性反転モードに基づいて前記インバータ(Ui)の極性反転動作を規定するインバータ制御信号(Sf1,Sf2)を生成するインバータ制御回路(Uf)を有しており、
    前記放電ランプ(Ld)の始動直後の初期点灯期間を除いた定常点灯状態の期間においては、
    前記インバータ制御回路(Uf)は、前記極性反転モードが前記第2のモードであるときは、前記第1のモードであるときよりも、前記出力電流(IL’)に含有されるDC成分が増加する前記インバータ制御信号(Sf1,Sf2)を生成するように動作し、
    前記極性反転モード制御回路(Uc)は、前記極性反転モードが前記第1のモードであるときに、前記ランプ電圧(VL)が予め定めた第1の電圧(Vt1)よりも低いことを検知したときは、前記極性反転モードを前記第2のモードに変更し、前記極性反転モードが前記第2のモードであるときに、前記ランプ電圧(VL)が予め定めた第2の電圧(Vt2)よりも高いことを検知したときは、前記極性反転モードを前記第1のモードに変更することを特徴とする放電ランプ点灯装置。
  2. 前記極性反転モードが前記第2のモードである期間において、前記出力電流(IL’)にAC成分が含有されないことを特徴とする請求項1に記載の放電ランプ点灯装置。
  3. 前記極性反転モードが前記第2のモードである期間において、前記インバータ制御回路(Uf)は、前記出力電流(IL’)に含有されるDC成分の極性が一方の極性から他方の極性に反転する動作を行うことを特徴とする請求項1から2に記載の放電ランプ点灯装置。
  4. 前記第2の電圧(Vt2)は前記第1の電圧(Vt1)よりも高く、これらの電圧値を加算して2で除算した値に前記ランプ電圧(VL)が達したタイミングをもって、前記した前記出力電流(IL’)に含有されるDC成分の極性が一方の極性から他方の極性に反転する動作を行うことを特徴とする請求項3に記載の放電ランプ点灯装置。
  5. 前記極性反転モードを前記第2のモードに変更した後に検出された前記ランプ電圧(VL)の最低値と前記第2の電圧(Vt2)とを加算して2で除算した値に前記ランプ電圧(VL)が達したタイミングをもって、前記した前記出力電流(IL’)に含有されるDC成分の極性が一方の極性から他方の極性に反転する動作を行うことを特徴とする請求項3に記載の放電ランプ点灯装置。
  6. 前記極性反転モードを前記第1のモードから前記第2のモードに変更する際に発現させるDC成分の極性を、前回において前記極性反転モードを前記第1のモードから前記第2のモードに変更した際に発現させたDC成分の極性と逆にすることを特徴とする請求項1から5に記載の放電ランプ点灯装置。
  7. 放電ランプにより発生された光束(Ox1)を利用して画像を投影表示するプロジェクタであって、前記放電ランプ(Ld)を始動し点灯するための放電ランプ点灯装置が請求項1から6に記載の放電ランプ点灯装置(Ex)であることを特徴とするプロジェクタ。
  8. 動的色フィルタ(Of)により色順次光束(Ox2)に変換し、前記色順次光束(Ox2)を利用して画像を投影表示するものであって、前記インバータ制御回路(Uf)は、前記動的色フィルタ(Of)の動作に同期して前記インバータ制御信号(Sf1,Sf2)を生成することを特徴とする請求項7に記載のプロジェクタ。
JP2007162303A 2007-06-20 2007-06-20 放電ランプ点灯装置およびプロジェクタ Active JP5145787B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007162303A JP5145787B2 (ja) 2007-06-20 2007-06-20 放電ランプ点灯装置およびプロジェクタ
TW097112850A TWI410178B (zh) 2007-06-20 2008-04-09 Discharge lamp lighting device and projector
CN200810128828XA CN101330790B (zh) 2007-06-20 2008-06-20 放电灯点灯装置及投影机
US12/213,583 US7944150B2 (en) 2007-06-20 2008-06-20 Discharge lamp lighting apparatus and projector

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007162303A JP5145787B2 (ja) 2007-06-20 2007-06-20 放電ランプ点灯装置およびプロジェクタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009004152A true JP2009004152A (ja) 2009-01-08
JP5145787B2 JP5145787B2 (ja) 2013-02-20

Family

ID=40135796

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007162303A Active JP5145787B2 (ja) 2007-06-20 2007-06-20 放電ランプ点灯装置およびプロジェクタ

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7944150B2 (ja)
JP (1) JP5145787B2 (ja)
CN (1) CN101330790B (ja)
TW (1) TWI410178B (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011090239A (ja) * 2009-10-26 2011-05-06 Panasonic Corp 放電ランプ点灯装置および投射型映像表示装置
JP2011187369A (ja) * 2010-03-10 2011-09-22 Ushio Inc 光源装置

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8581510B2 (en) * 2008-05-27 2013-11-12 Panasonic Corporation Discharge lamp lighting apparatus
JP4666063B2 (ja) * 2008-11-21 2011-04-06 ウシオ電機株式会社 高圧放電ランプ点灯装置
JP2010129235A (ja) * 2008-11-25 2010-06-10 Panasonic Electric Works Co Ltd 放電灯点灯装置、およびそれを用いた照明器具ならびにプロジェクタ
JP4730428B2 (ja) * 2008-12-01 2011-07-20 セイコーエプソン株式会社 放電灯の駆動方法および駆動装置、光源装置並びに画像表示装置
JP4697326B2 (ja) * 2009-04-01 2011-06-08 ウシオ電機株式会社 高圧放電ランプ点灯装置
CN101600287B (zh) * 2009-07-09 2013-05-29 胡军 自动控制气体放电灯输出功率的方法及电子镇流器
JP4983877B2 (ja) * 2009-09-11 2012-07-25 ウシオ電機株式会社 高圧放電ランプ点灯装置およびプロジェクタ
JP4992994B2 (ja) * 2009-12-01 2012-08-08 ウシオ電機株式会社 高圧放電ランプ点灯装置およびプロジェクタ
JP5141703B2 (ja) * 2010-03-10 2013-02-13 ウシオ電機株式会社 光源装置
JP2011222489A (ja) * 2010-03-26 2011-11-04 Panasonic Corp 放電ランプユニット及びそれを用いた投射型画像表示装置
WO2011122274A1 (ja) * 2010-03-30 2011-10-06 ウシオ電機株式会社 高圧放電ランプ点灯装置
JP5896152B2 (ja) * 2012-08-01 2016-03-30 ウシオ電機株式会社 高圧放電ランプ点灯装置
JP5568192B1 (ja) * 2014-04-10 2014-08-06 フェニックス電機株式会社 高圧放電ランプ、およびその点灯方法
DE102015219760B4 (de) * 2015-10-13 2024-04-25 Osram Gmbh Projektionsvorrichtung zum Projizieren mindestens eines Bildes auf eine Projektionsfläche und Verfahren dazu
CN106933123A (zh) 2015-12-31 2017-07-07 中强光电股份有限公司 投影装置、电源管理装置及其电源管理方法
JP6812754B2 (ja) * 2016-11-04 2021-01-13 セイコーエプソン株式会社 放電灯駆動装置、光源装置、プロジェクター、および放電灯駆動方法
EP3993167A1 (en) 2020-10-28 2022-05-04 TE Connectivity Nederland B.V. Insulation displacement contact for contacting an insulated ribbon cable
CN115331587B (zh) * 2022-10-14 2022-12-20 南京达斯琪数字科技有限公司 一种减少重叠阴影的旋转显示方法及系统

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003133091A (ja) * 2001-10-26 2003-05-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高圧放電ランプの点灯方法、点灯装置及び高圧放電ランプ装置
JP2005276623A (ja) * 2004-03-25 2005-10-06 Ushio Inc 高圧放電ランプ点灯装置
JP2005531117A (ja) * 2002-06-25 2005-10-13 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 放電ランプの動作
WO2006016335A1 (en) * 2004-08-06 2006-02-16 Philips Intellectual Property & Standards Gmbh Method and circuit arrangement for operating a discharge lamp
JP2006185665A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd 点灯装置およびそれを用いたプロジェクタ装置

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3327895B2 (ja) 2000-04-28 2002-09-24 松下電器産業株式会社 高圧放電ランプ、当該ランプの製造方法および当該ランプの点灯方法並びに点灯装置
JP3840054B2 (ja) 2000-12-08 2006-11-01 フェニックス電機株式会社 超高圧放電灯の点灯方法と該方法が適用されるバラスト及び点灯システム
JP4123819B2 (ja) * 2002-05-15 2008-07-23 ウシオ電機株式会社 光源装置
JP2003338394A (ja) 2002-05-21 2003-11-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高圧放電ランプの点灯方法、点灯装置及び高圧放電ランプ装置
JP4069800B2 (ja) 2003-05-15 2008-04-02 松下電工株式会社 高圧放電灯点灯装置及び光源装置
JP2005197181A (ja) 2004-01-09 2005-07-21 Matsushita Electric Works Ltd 放電灯点灯装置、照明装置、プロジェクタ
JP4990490B2 (ja) 2004-11-11 2012-08-01 パナソニック株式会社 高圧放電ランプ点灯装置、高圧放電ランプ装置、投射型画像表示装置及び高圧放電ランプ点灯方法
JP2006185663A (ja) 2004-12-27 2006-07-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd 点灯装置
JP2006331963A (ja) * 2005-05-30 2006-12-07 Ushio Inc 放電ランプ点灯回路および放電ランプ点灯装置、光源装置
JP4857683B2 (ja) 2005-09-20 2012-01-18 ウシオ電機株式会社 放電ランプ点灯装置
JP4940664B2 (ja) * 2006-01-13 2012-05-30 ウシオ電機株式会社 放電ランプ点灯装置およびプロジェクタ
JP3851343B2 (ja) 2006-02-15 2006-11-29 松下電器産業株式会社 高圧放電ランプ点灯装置
JP5130703B2 (ja) * 2006-12-06 2013-01-30 ウシオ電機株式会社 放電ランプ点灯装置およびプロジェクタ

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003133091A (ja) * 2001-10-26 2003-05-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高圧放電ランプの点灯方法、点灯装置及び高圧放電ランプ装置
JP2005531117A (ja) * 2002-06-25 2005-10-13 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 放電ランプの動作
JP2005276623A (ja) * 2004-03-25 2005-10-06 Ushio Inc 高圧放電ランプ点灯装置
WO2006016335A1 (en) * 2004-08-06 2006-02-16 Philips Intellectual Property & Standards Gmbh Method and circuit arrangement for operating a discharge lamp
JP2006185665A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd 点灯装置およびそれを用いたプロジェクタ装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011090239A (ja) * 2009-10-26 2011-05-06 Panasonic Corp 放電ランプ点灯装置および投射型映像表示装置
JP2011187369A (ja) * 2010-03-10 2011-09-22 Ushio Inc 光源装置
US8541954B2 (en) 2010-03-10 2013-09-24 Ushio Denki Kabushiki Kaisha Light source apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
TWI410178B (zh) 2013-09-21
US20080315782A1 (en) 2008-12-25
JP5145787B2 (ja) 2013-02-20
CN101330790B (zh) 2012-09-26
US7944150B2 (en) 2011-05-17
CN101330790A (zh) 2008-12-24
TW200901831A (en) 2009-01-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5145787B2 (ja) 放電ランプ点灯装置およびプロジェクタ
CN101754546B (zh) 高压放电灯点灯装置以及投影仪
JP5333762B2 (ja) 放電灯点灯装置、プロジェクター及び放電灯の駆動方法
JP5313932B2 (ja) 高圧放電ランプ点灯装置、それを用いた高圧放電ランプ装置、その高圧放電ランプ装置を用いたプロジェクタ、および高圧放電ランプの点灯方法
JP5130703B2 (ja) 放電ランプ点灯装置およびプロジェクタ
JP5515479B2 (ja) 放電灯の駆動装置および駆動方法、光源装置並びに画像表示装置
JP4518283B2 (ja) 放電灯点灯装置及びその制御方法並びにプロジェクタ
JP5309775B2 (ja) 放電灯の駆動装置および駆動方法、光源装置並びに画像表示装置
JP4941683B2 (ja) 放電灯点灯装置及びその制御方法並びにプロジェクタ
JP5333764B2 (ja) 放電灯点灯装置、プロジェクター及び放電灯の駆動方法
JP2007188733A (ja) 放電ランプ点灯装置およびプロジェクタ
JP2007087637A (ja) 放電ランプ点灯装置
JP2009259795A (ja) 放電灯点灯装置及びその制御方法並びにプロジェクタ
JP5463765B2 (ja) 放電灯の駆動装置および駆動方法、光源装置並びに画像表示装置
WO2014021071A1 (ja) 高圧放電ランプ点灯装置
JP5874846B2 (ja) 放電灯の駆動装置および駆動方法、光源装置並びに画像表示装置
JP2009199865A (ja) 放電灯の駆動方法および駆動装置、光源装置並びに画像表示装置
JP5266431B1 (ja) 高圧放電ランプ点灯装置、その高圧放電ランプ点灯装置を用いたプロジェクタ、および高圧放電ランプの点灯方法
JP5645012B2 (ja) 放電灯点灯装置、プロジェクター及び放電灯の駆動方法
JP4748335B2 (ja) 放電灯点灯装置及びその制御方法並びにプロジェクタ
WO2018043199A1 (ja) 放電ランプ点灯装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100315

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100318

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120221

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120416

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121030

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121112

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5145787

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151207

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250