JP2003347071A - 垂直ランプ装置及びこれを用いたプロジェクタ - Google Patents

垂直ランプ装置及びこれを用いたプロジェクタ

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JP2003347071A
JP2003347071A JP2002153286A JP2002153286A JP2003347071A JP 2003347071 A JP2003347071 A JP 2003347071A JP 2002153286 A JP2002153286 A JP 2002153286A JP 2002153286 A JP2002153286 A JP 2002153286A JP 2003347071 A JP2003347071 A JP 2003347071A
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lamp
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heat capacity
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Ritsuo Koga
律生 古賀
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、小型化可能なランプ装置、ランプ
の寿命効率を改善し光量のチラツキを抑制した垂直点灯
ランプ装置、および小型化可能なプロジェクタを提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 交流駆動電圧が印加される第1、第2の
電極21a、21bと、内部に空間を備え、該空間内に
前記第1、第2の電極をほぼ垂直に配する石英ガラス管
11とを有し、第1の電極21aが第2の電極21bよ
りも実質的に大きい熱容量を有し、前記第1の電極21
aが上部側に配され前記第2の電極21bが下部側に配
される垂直点灯ランプ装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はランプ装置の構造に
関し、特にプロジェクタに用いられる垂直点灯型のラン
プ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶デバイスやDMD(Digital
Mirror Device)を用いて画像を投射さ
せるプロジェクタは、その光源に放電ランプを用いる。
放電ランプには、キセノンランプ、メタルハライドラン
プ、超高圧水銀ランプなどが用いられ、それらの光は、
ガスや金属によって分光分布、輝度分布、配光分布、電
気特性等を異にし、プロジェクタの設計仕様に適したラ
ンプが選択される。
【0003】図7に、従来の一般的な水平点灯ランプ装
置の概略構成を示す。ランプ装置100は、石英ガラス
管の容器内に一対の電極を水平に配した放電ランプ11
0と、放電ランプ110の一端を取り込んだ回転楕円面
鏡を構成する楕円リフレクター120と、楕円リフレク
ター120の前面開口部を閉ざし内部に密閉空間を形成
するガラス板130とを有する。放電ランプ110は1
対の電極111、112を有し、これら電極は楕円リフ
レクター120の光軸上に配され、電極111、112
間の放電によって発光された光が楕円リフレクター12
0によって反射される。
【0004】放電ランプ110は一般に交流駆動(AC
駆動)され、それらの両電極111、112間には極性
が反転する駆動電流が与えられる。図8に示すように、
電極111、112がそれぞれ正電極として印加される
時間T1、T2は等しく、つまりデューテイ比が50%
に設定される。両電極111、112のデューテイ比が
50%であるため、一方の電極から他方の電極へ衝突さ
れる電子の割合が等しく、両電極111、112の大き
さはほぼ同等である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のランプ装置には次のような課題があった。AC駆動
される水平点灯型のランプ装置100は、放電ランプ1
10を水平方向(光軸上)に配する構造であるため、ど
うしてもその水平方向の寸法に一定の制約を課してしま
う。特に、プロジェクタを小型化する場合、ケース内の
ランプ装置が占有するスペースを無視することはできな
い。
【0006】また、リフレクター120からの集光スポ
ットが、放電ランプ110のバーナシャフト部113の
モリブデン箔と電極との接合部117近傍にあるため、
接合部117の温度が上昇しやすい。このため、バーナ
シャフト部113の電極112に接続されたモリブデン
箔115を短くし、その熱容量を大きくしなければなら
なかった。左右のバーナシャフト部113、114にお
いてモリブデン箔の形状、寸法等が異なると、石英ガラ
スと金属の熱膨張係数が左右で異なり、これが放電ラン
プ製造上の信頼性や歩止りの低下といった問題を生じさ
せていた。
【0007】他方、ランプ装置100は、放電ランプ1
10の石英ガラス管の内圧を高くするため、バーナシャ
フト113、114の安全性を考え防爆対策としてガラ
ス板130を取り付けている。放電ランプ110の放熱
は、主としてモリブデン箔115に接続された外部電極
線116を介して行われるが、ガラス板130による密
閉構造であるが故に、モリブデン箔115の接合部分お
よび外部電極線116を冷却することは容易ではない。
この部分の冷却が悪いと、モリブデン箔115の酸化や
石英ガラスと電極間のクラックを招き点灯不良を引き起
こしてしまう。
【0008】本発明は、上記従来の課題を解決し、小型
化可能なランプ装置を提供することを目的とする。さら
に本発明は、ランプの寿命効率を改善し光量のチラツキ
を抑制する垂直点灯ランプ装置を提供することを目的と
する。さらに本発明は、上記ランプ装置を用いた小型化
可能なプロジェクタを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るランプ
装置は、交流駆動電圧が印加される第1、第2の電極
と、内部に空間を備え、該空間内に前記第1、第2の電
極をほぼ垂直に配する容器とを有し、前記第1、第2の
電極に印加される前記交流駆動電圧のデューテイ比を異
ならせたものである。
【0010】好ましくは、前記第1の電極は上部側に配
され、前記第2の電極は下部側に配され、前記第1の電
極が負電極として印加される時間(T1)が前記第2の
電極が負電極として印加される時間(T2)よりも長
い。
【0011】好ましくは、前記第1の電極と前記第2の
電極の熱容量が実質的に等しい。垂直点灯のランプ装置
において、上下に同じ形状、寸法の電極を用い、ランプ
容器内の熱対流による電極の温度差を電流印加時間のデ
ューテイ比でもって調整するものである。
【0012】他の好ましい態様として、前記第1の電極
の熱容量が前記第2の熱容量よりも大きい。熱容量は、
例えば、前記第1の電極の表面積が前記第2の表面積よ
りも大きいこと、前記第1の電極の軸方向の長さが前記
第2の電極の軸方向の長さよりも大きいこと、前記第1
の電極の径が前記第2の電極の径よりも大きいなどを含
む。さらに、前記印加時間T1とT2の差は、前記第1
の電極と前記第2の電極との熱容量の差に応じて決定し
てもよい。例えば、前記第1の電極の熱容量は前記第2
の熱容量の少なくと1.5倍であり、T2/(T1+T
2)は50%以下である。また、電極の形状は必ずしも
一定である必要はなく、条件に応じて適宜決定される。
例えば、第1の電極の先端部だけを大きくしたり、軸の
径を連続的あるいは断続的に変えても良い。あるいはそ
の表面積を大きくするために、電極の表面にネジ溝のよ
うな凹凸形状を付しても良いし、その凹凸は曲線形状で
あることが望ましい。
【0013】本発明のランプ装置はリフレクターを含
み、前記第1、第2の電極を結ぶ直線がリフレクターの
光軸と直交する、いわゆる垂直点灯ランプ装置である。
前記容器の両端のシャフト部が前記リフレクターから突
出するようにしてもよい。リフレクターの外部にシャフ
ト部を突出させることで、密閉空間内で温度上昇された
ランプ装置を効率よく放熱させることができる。シャフ
ト部は、例えば、電極に接続されたモリブデン箔および
外部電極線の一部を含み、これらの金属部を介してラン
プの冷却あるいは放熱を行う。
【0014】好ましくは、前記リフレクターから突出し
たシャフト部を折り曲げる構造にすることができる。よ
りランプ装置を小型化することができる。さらに、前記
リフレクターの前面にはガラス板が固定され、前記リフ
レクターによって反射された光は、前記ガラス板よりも
離れた位置に収束される。電極を垂直に配することで、
従来の水平に配された電極構造よりも水平方向のサイズ
を小さくすることができ、同時に、リフレクターからの
スポット光が容器のシャフト部を照らしてシャフト部の
温度を上昇させることはない。
【0015】第2の発明に係るプロジェクタは、ランプ
装置と、前記ランプ装置からの光を変調する変調手段
と、前記変調手段によって変調された光を投射する投射
手段とを備え、前記ランプ装置は上述した特徴を備えた
垂直点灯ランプ装置である。
【0016】このように本発明のランプ装置は、電極を
垂直に配する構造を有しているため、ランプ装置をコン
パクトにすることが可能となり、特に水平方向のサイズ
を小型化することができる。したがって、これを用いた
プロジェクタも小型化することができる。また、ランプ
装置の上部側の電極を下部側の電極よりもその熱容量を
大きくすれば、上部電極が熱や電子によって急激に損耗
するのを抑制され、安定した点灯を維持することが可能
となり、同時にランプの寿命の短命化を予防することが
できる。さらに、ランプ装置の電極間のデューテイ比を
種々の要因(例えば、第1、第2の電極の熱容量差ある
いは第1、第2の電極の温度差など)によって調整する
ことで、電極の寿命の最適化を図り、またアークジャン
プなどによるチラツキの少ない光量を提供することがで
きる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の第
1の実施の形態に係る垂直点灯用放電ランプの概略構成
を示す図である。
【0018】本実施の形態に用いられる放電ランプは、
例えば、キセノンランプ、水銀ランプ、あるいはメタル
ハライドランプ等である。放電ランプ10は、水銀や金
属ハロゲン化物などの発光の主成分となる物質及びアル
ゴンやキセノン等の希ガスを封入する石英ガラス管11
を含み、石英ガラス管11の中央は発光部として球形状
に形成される。石英ガラス管11は一対の上部および下
部バーナシャフト12a、12bを有する。
【0019】石英ガラス管11内には、1対のタングス
テン電極13a、13bがほぼ垂直に配される。1対の
上部および下部電極13a、13bは、それぞれ上部お
よび下部バーナシャフト13a、13b内を延在するモ
リブデン箔14a、14bの一端に接続される。モリブ
デン箔14a、14bの他端は、それぞれ外部電極線1
5a、15bに接続され、モリブデン箔14a、14b
とシャフト12a、12bの内壁との間が気密状態をも
って固着される。
【0020】図1(a)に示すように上部電極13aと
下部電極13bとはほぼ同一の熱容量を有するように構
成される。好ましくは同一形状が望ましいが、電極の表
面形状を変更させるものであっても良い。同様に、モリ
ブデン箔14a、14bも同一形状であることが望まし
く、さらに外部電極線15a、15bも同一形状である
ことが望ましい。つまり、放電ランプ10は実質的に上
下対称構造であり、これによって石英ガラス管と電極の
熱膨張係数の差が上下のバーナシャフトにおいて等しく
なり、従来構造と比べて製造上の歩留まりや信頼性を向
上させることができる。
【0021】第2の実施の形態に係る垂直点灯用放電ラ
ンプを図1(b)に示す。同図(a)と同一構成のもの
については同一番号を付してある。本実施の形態に係る
放電ランプ20において、上部電極21aは、下部電極
21bに比べてその熱容量が大きく形成されている。た
とえば、上部電極21aの表面積や体積を下部電極21
bより大きくしても良い。あるいは、上部電極21aの
軸方向の長さを下部電極21bのそれよりも長くした
り、上部電極21aの軸径を下部電極21bよりも大き
くしても良い。
【0022】電極の形状は必ずしも一定である必要はな
く、条件に応じて適宜決定される。例えば、第1の電極
の先端部だけを大きくしたり、軸の径を連続的あるいは
断続的に変えても良い。あるいはその表面積を大きくす
るために、電極の表面にネジ溝のような凹凸形状を付し
ても良いし、その凹凸は曲線形状であることが望まし
い。これらは後述するように、上部電極13aの温度が
高温になりそれに伴い上部電極13aのタングステンの
蒸発が早まり消耗が早くなることを抑制するためであ
る。
【0023】第3の実施の形態に係る垂直点灯用放電ラ
ンプを図1(c)に示す。本実施の形態に係る放電ラン
プ30は、図1(b)に示す電極21a、21bにコイ
ル32a、32bを巻回することで熱容量を調整してい
る。同時にアークジャンプの抑制効果もある。なお、図
1(a)に示す電極13a、13bにコイルを巻回して
も良い。
【0024】図2は図1(b)に示す放電ランプ20を
組み込んだ垂直点灯ランプ装置の概略構成を示す断面図
である。垂直ランプ装置40は、放電ランプ20と回転
楕円面鏡を形成するリフレクター41と、その前面に取
り付けられ内部に密閉空間を形成するガラス板47とを
含む。リフレクター41の上下の所定箇所に一対の取付
孔42a、42bが形成され、取付孔21a、21b内
に放電ランプ20のシャフト43a、43bが挿入され
固定される。放電ランプ20はリフレクター41にほぼ
垂直に取り付けられ、このときリフレクター41の光軸
と電極21aと21bを結ぶ直線は直交し、電極21
a、21bのほぼ中心が光軸上に位置される。放電ラン
プ20の外部電極線44a、44bは、それぞれ引き出
し線45によってランプ点灯装置46に接続される。
【0025】ランプ点灯装置46内には放電ランプ20
を駆動するためのイグナイタ回路およびAC駆動回路が
含まれ、放電ランプ20がAC駆動されると、主として
電極13a、13b間で発光された光がリフレクター2
0によって反射される。
【0026】図3は図2に示すランプ装置の変形したも
のである。垂直ランプ装置50は、放電ランプ20の上
下バーナシャフト53a、53bをリフレクター41の
取付孔42a、42bから突出させた構造を有する。シ
ャフト53a、53bをリフレクター41の外部に出す
ことで、シャフト内にあるモリブデン箔51a、51b
とこれに接続された電極線52a、52bを介して実質
的な密閉空間内で放電ランプ20により発生された熱を
効率よく放熱あるいは冷却することができる。
【0027】図4はさらにランプ装置のシャフト部を変
形させたものである。垂直ランプ装置60は、上下のバ
ーナシャフト63a、63bをほぼ水平方向に折り曲げ
た構造を有する。シャフト内においてモリブデン箔62
a、62がほぼ90度に折り曲げられ、その先端に電極
線62a、62bが接続される。このような構成を採用
することで、放電ランプあるいはランプ装置の効率よい
冷却を図るとともに、ランプ装置を小型化することがで
きる。
【0028】次に、垂直点灯放電ランプ装置の駆動方法
について説明する。図5は本実施の形態に係る垂直放電
型のランプ装置についてのランプ電流(駆動電流)の波
形の一例を示すものである。放電ランプ(10、20、
30)の電極(13a、13b、21a、21b、31
a、31b)は、ランプ点灯装置46によって交流駆動
(AC駆動)され、電極間にはそれぞれ極性が異なるラ
ンプ電流が印加される。上部電極13aが負電極として
駆動電圧を印加される期間をT1、その反対に下部電極
13bが負電極として駆動電圧を印加される期間をT2
とするとき、それらの期間T1とT2の比を変える。言
い換えれば、デューテイ比、D1=T1/(T1+T
2)、D2=T2/(T1+T2)、をD1>D2、あ
るいはD1<D2に設定する。T1、T2の比は、電極
の寿命を最適化するように定められ、例えば、上部電極
と下部電極との熱容量差や温度差に応じて決めるように
しても良いし、あるいは、発光の状態に応じて決めても
良い。デューテイ比の調整は、ランプ点灯装置46のA
C駆動回路を制御することによって行うことができ、そ
の制御を行うために、電極の温度を検知する温度検知セ
ンサーや、発光される光量を検知する光検知センサーの
出力を用いることができる。
【0029】図1(a)に示す放電ランプ10は、上下
の電極13a、13bの熱容量を同等にする。石英ガラ
ス管内の熱対流により上部電極が下部電極よりも高温に
なりやすく、正電極は負電極からの電子の衝突により損
耗されやすい。このため、上部電極が負電極として電圧
を印加される時間T1をT2よりも大きくすることで、
例え熱容量が同等の電極であっても、電極の寿命の最適
化を図ることができる。
【0030】図1(b)に示す放電ランプ20では、上
部電極21aの熱容量を下部電極21bよりも大きく
し、上部電極21aが高温に晒されてもその温度上昇を
ある程度抑制することで、タングステンの蒸発による消
耗を抑制している。デューテイ比、あるいはD1、D2
の関係は、放電ランプ20の電極21a、21bの構造
的な要因の他、放電ランプの冷却条件および寿命等を考
慮して決定される。例えば、D2を約30%に設定し、
このとき上部電極21aの熱容量を下部電極21bに比
べ、おおよそ1.5倍にする。
【0031】従来のAC駆動される放電ランプは水平に
配される構造であるのに対して本発明に係る放電ランプ
は垂直点灯される。従来構造の放電ランプをそのまま垂
直にかつデューテイ比が等しいままでは、上部側に位置
する電極が石英ガラス管内で生じる発熱(あるいは熱
流)によって昇温されその損耗が著しく、また放電を安
定的に維持することが困難である。本発明では、垂直に
配される放電ランプにおいて、上部電極と下部電極の駆
動電流のデューテイ比を変えることでランプの寿命の最
適化および小型化を実現する。好ましくは、上部電極を
下部電極よりも大きくし、高温による磨耗を抑制する。
また、モリブデン箔および電極線は、上下において実質
的に同一の熱容量(実質的に同一な形状、寸法)を有
し、バーナシャフトも上下において実質的に同じ形状、
寸法であることが望ましい。
【0032】図6に本実施の形態に係る垂直放電ランプ
装置を用いたプロジェクタの光学系を示す。光学系80
は、垂直点灯ランプ装置40、カラーホイール82、光
インテグレーター83およびコンデンサーレンズ84、
楕円反射鏡85、86、DMD87、および投射光学系
88を含む。垂直点灯放電ランプ装置40からの反射光
がほぼ収束する位置にカラーホイール82が取付けられ
る。カラーホイール82は、一定速度で回転される円盤
であり、その周囲にR、G、Bの波長の光を選択するカ
ラーフィルターを配しており、放電ランプの標準白色光
から順次R、G、Bの光が取り出される。光インテグレ
ータ83は、カラーホイール82から入射された光を一
定の強度となる光として出射し、その光はコンデンサー
レンズ84によって平行な光線束にされる。R、G、B
の光は、楕円反射鏡85、86によって順次反射され、
DMD87のマイクロミラー素子によって光学的変調さ
れ、変調された光は投射光学系88によって拡大されス
クリーン上へ投射される。
【0033】このような実施の形態に係るランプ装置
は、液晶デバイスやDMDを用いたプロジェクタの光源
に適用することができる。垂直ランプ装置の場合、その
水平方向のサイズをコンパクトにすることが可能である
ため、例えば、垂直点灯ランプ装置40とカラー−ホイ
ール82間の距離を小さくすることができ、プロジェク
タの小型化に貢献することが可能となる。
【0034】以上、本発明の好ましい実施の形態につい
て詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定され
るものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の
要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能であ
る。例えば、本実施の形態では、回転楕円面鏡を反射面
に用いたが、これに限らず回転法物面鏡の反射面であっ
ても良い。
【0035】
【発明の効果】このように本発明によれば、AC駆動さ
れるランプ装置の電極をほぼ垂直に配することで、コン
パクトなランプ装置、特に水平方向にサイズを小型化す
ることが可能なランプ装置を提供することができる。さ
らに、ランプ装置の上部電極と下部電極のランプ電流の
デューテイ比を調整することにより電極の寿命の最適化
及びチラツキの抑制を図ることができる。さらに、上部
電極の熱容量を下部電極のそれよりも大きくすることで
一層のランプ寿命の長期化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)、(b)、(c)は本発明の第1、
第2、第3の実施の形態に係る放電ランプの概略構成を
示す図である。
【図2】図2は本発明の第4の実施の形態に係る垂直点
灯型ランプ装置の概略構成を示す断面図である。
【図3】図3は本発明の第5の実施の形態に係る垂直点
灯型ランプ装置の概略構成を示す断面図である。
【図4】図4は本発明の第36実施の形態に係る垂直点
灯型ランプ装置の概略構成を示す断面図である。
【図5】図5は本発明の実施の形態に係る垂直点灯型ラ
ンプ装置のランプ電流の波形を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る垂直点灯型ランプ装
置を用いたプロジェクタの光学系を示す図である。
【図7】図7は従来のランプ装置の概略構成を示す断面
図である。
【図8】図7は従来のランプ装置のランプ電流の波形を
示す図である。
【符号の説明】
10、20、30:放電ランプ、 11:石英ガラス管、 13a、21a、31a:上部電極、 13b、21b、31b:下部電極、 40、50、60:ランプ装置、 41:リフレクター、 43a、43b、53a、53b、63a、63b:バ
ーナシャフト、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01J 61/86 F21Y 101:00 H05B 41/24 F21M 1/00 N // F21Y 101:00 Fターム(参考) 2K103 AA01 AA07 AA14 AB07 BA03 BA04 BA09 CA60 3K042 AA01 AC06 BB01 CA02 3K072 AA08 AA13 AA15 AC01 AC04 AC11 CA03 CA16 CB06 GB01 HA10 3K073 AA27 AA70 AA87 AB01 CG10 CJ16 CL10

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流駆動電圧が印加される第1、第2の
    電極と、 内部に空間を備え、該空間内に前記第1、第2の電極を
    ほぼ垂直に配する容器とを有し、 前記第1、第2の電極に印加される前記交流駆動電圧の
    デューテイ比を異ならせたランプ装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の電極は上部側に配され、前記
    第2の電極は下部側に配され、前記第1の電極が負電極
    として印加される期間(T1)が前記第2の電極が負電
    極として印加される期間(T2)よりも大きい請求項2
    に記載のランプ装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の電極と前記第2の電極の熱容
    量が実質的に等しい請求項1または2に記載のランプ装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第1の電極の熱容量が前記第2の熱
    容量よりも大きい請求項1または2に記載のランプ装
    置。
  5. 【請求項5】 前記第1の電極の表面積が前記第2の表
    面積よりも大きい請求項4に記載のランプ装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の電極の軸方向の長さが前記第
    2の電極の軸方向の長さよりも大きい請求項4または5
    に記載のランプ装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の電極の径が前記第2の電極の
    径よりも大きい請求項4または5に記載のランプ装置。
  8. 【請求項8】 前記印加時間T1とT2の差は、前記第
    1の電極と前記第2の電極との熱容量の差に応じて決め
    られる4ないし7いずれかに記載のランプ装置。
  9. 【請求項9】 前記印加時間T1とT2の差は、前記第
    1の電極と前記第2の電極の温度差に応じて決められる
    請求項1ないし8いずれかに記載のランプ装置。
  10. 【請求項10】 前記第1の電極の熱容量は前記第2の
    熱容量の少なくと1.5倍であり、T2/(T1+T
    2)は50%以下である請求項4ないし9いずれかに記
    載のランプ装置。
  11. 【請求項11】 前記第1、第2の電極は、タングステ
    ン電極である請求項1ないし10いずれか記載のランプ
    装置。
  12. 【請求項12】 前記ランプ装置は、キセノンランプ、
    水銀ランプ、あるいはメタルハライドランプ等の放電ラ
    ンプである請求項1ないし11いずれか記載のランプ装
    置。
  13. 【請求項13】 前記ランプ装置はリフレクターを含
    み、前記第1、第2の電極を結ぶ直線がリフレクターの
    光軸と直交する請求項1ないし12いずれか記載のラン
    プ装置。
  14. 【請求項14】 前記容器の両端に延在するシャフト部
    が前記リフレクターから突出している請求項13に記載
    のランプ装置。
  15. 【請求項15】 前記リフレクターから突出したシャフ
    ト部は折り曲げられた構造を有する請求項14に記載の
    ランプ装置。
  16. 【請求項16】 前記容器の各シャフト部は、前記第
    1、第2の電極に接続された金属線を含む請求項14ま
    たは15に記載のランプ装置。
  17. 【請求項17】 前記ランプ装置は実質的な密閉空間内
    に前記容器を配置させる請求項13ないし16いずれか
    記載のランプ装置。
  18. 【請求項18】 前記リフレクターの前面にはガラス板
    が固定され、前記リフレクターによって反射された光
    は、前記ガラス板よりも離れた位置に収束される請求項
    13ないし17いずれか記載のランプ装置。
  19. 【請求項19】 ランプ装置と、前記ランプ装置からの
    光を変調する変調手段と、前記変調手段によって変調さ
    れた光を投射する投射手段とを備え、前記ランプ装置は
    前記請求項1ないし18いずれかのランプ装置である、
    プロジェクタ。
  20. 【請求項20】 前記変調手段はDMD素子を含む請求
    項19に記載のプロジェクタ。
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