JP2011182035A - テレビジョン受像機 - Google Patents

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Abstract

【課題】テレビジョン受像機において、スピーカから引き出された2本の信号線を画像表示パネルの金属板の表面に沿わせて固定する作業を簡易化する。
【解決手段】本発明に係るテレビジョン受像機においては、フロントキャビネット2及びバックキャビネット3からなる筐体の内部に、画像表示パネル5が設置されると共に、バックキャビネット3の底部にはスピーカ4が設置されている。フロントキャビネット2の内面には支持片21が突設されると共に、バックキャビネット3の内面にはリブ32が突設され、支持片21とリブ32の間にスピーカ4が挟持されている。又、支持片21は、リブ32との間にスピーカ4を挟持することなく支持片21単独で該支持片21上にスピーカ4を仮固定することが可能である。
【選択図】図9

Description

本発明は、筐体の内部に画像表示パネルを収容してなるテレビジョン受像機に関するものである。
従来、テレビジョン受像機においては、フロントキャビネットとバックキャビネットとを互いに接合して筐体が構成されており、フロントキャビネットの底部に、放音方向を下方に向けてスピーカを設置し、フロントキャビネットにバックキャビネットを係合させることによって両キャビネット間にスピーカを挟持して保持することが提案されている(特許文献1参照)。
ところで、液晶表示パネル等の画像表示パネルを具えたテレビジョン受像機の組立工程においては、フロントキャビネットに画像表示パネルとスピーカを設置した状態で該スピーカから引き出された2本のリード線を画像表示パネルの背面に配備されている金属板の表面に沿わせて固定し、更にその先端部をバックキャビネット側の回路基板に接続することが行なわれている。
この様に、スピーカから引き出された2本のリード線を画像表示パネルの背面に配備されている金属板の表面に沿わせて固定することによって、EMC対策が施される。
特開平6−326949号公報
しかしながら、フロントキャビネットを例えば着色された合成樹脂によって一体成型して、フロントキャビネットに意匠性を持たせる場合、フロントキャビネットは出来るだけ単純な形状に設計することが望ましい。従って、スピーカはバックキャビネットに配備する必要がある。
ところが、スピーカをバックキャビネットに配備する構造では、テレビジョン受像機の組立工程において、バックキャビネットに配備されているスピーカから引き出された2本のリード線を、フロントキャビネットに取り付けられている画像表示パネルの金属板の表面に沿わせて固定する作業が必要となり、この作業は、2つのキャビネット間で行なわねばならないために煩雑なものとなる。
そこで本発明の目的は、スピーカから引き出された2本の信号線を画像表示パネルの金属板の表面に沿わせて固定する作業を簡易化することが可能なテレビジョン受像機を提供することである。
本発明に係るテレビジョン受像機はにおいては、フロントキャビネット(2)及びバックキャビネット(3)からなる筐体(1)の内部に、画像表示パネル(5)がフロントキャビネット(2)の前面側から画面の観察が可能に設置されると共に、バックキャビネット(3)の底部には、放音方向を下方に向けたスピーカ(4)が設置されている。
ここで、フロントキャビネット(2)の内面には、スピーカ(4)へ向けて支持片(21)が突設されると共に、バックキャビネット(3)の内面には、スピーカ(4)へ向けてリブ(32)が突設され、フロントキャビネット(2)とバックキャビネット(3)とが互いに接合された状態で、前記支持片(21)とリブ(32)の間にスピーカ(4)が挟持されている。
又、前記支持片(21)は、前記リブ(32)との間にスピーカ(4)を挟持することなく支持片(21)単独で該支持片(21)上にスピーカ(4)を仮固定することが可能な支持構造を有すると共に、前記リブ(32)との間にスピーカ(4)を挟持することよって仮固定よりも強固にスピーカ(4)を固定するものである。
上記本発明のテレビジョン受像機によれば、その組立工程において、フロントキャビネット(2)に画像表示パネル(5)を取り付けた状態で、該フロントキャビネット(2)の支持片(21)にスピーカ(4)を仮固定する。
そして、該スピーカ(4)から引き出された2本のリード線を画像表示パネル(5)の背面に設けられている金属板(51)に沿わせるように固定する。
その後、フロントキャビネット(2)に対してバックキャビネット(3)を係合させ、フロントキャビネット(2)の支持片(21)とバックキャビネット(3)のリブ(32)との間にスピーカ(4)を挟持する。これによって、スピーカ(4)は、バックキャビネット(3)の底部に放音方向を下方に向けて設置されると共に、筐体(1)に対して確実に固定されることになる。
そして、フロントキャビネット(2)に対してバックキャビネット(3)を係合させる前若しくは後に、スピーカ(4)から引き出された2本のリード線の先端部を、バックキャビネット(3)に取り付けられている回路基板に接続する。
この様に、組立工程においてはフロントキャビネット(2)の支持片(21)にスピーカ(4)を仮固定することが出来るので、スピーカ(4)から引き出された2本のリード線を画像表示パネル(5)の背面に設けられている金属板(51)に沿わせるように固定する作業が容易なものとなる。
具体的態様において、前記フロントキャビネット(2)の支持片(21)の支持構造は、フロントキャビネット(2)がその前面を下方に向けた姿勢に設置された状態で、該支持片(21)上にスピーカ(4)を自立させるものである。
該具体的態様によれば、フロントキャビネット(2)の支持片(21)にスピーカ(4)を仮固定する作業が、支持片(21)上にスピーカ(4)を載置するだけで済む。
更に具体的な態様において、前記フロントキャビネット(2)の支持片(21)の支持構造は、スピーカ(4)のフレーム(41)を挟持する第1突片部(22)と第2突片部(23)とを有している。
該具体的態様によれば、スピーカ(4)の仮固定状態で、スピーカ(4)のフレーム(41)が第1突片部(22)と第2突片部(23)の間に挟持され、スピーカ(4)は自立することになる。
本発明に係るテレビジョン受像機によれば、スピーカから引き出された2本の信号線を画像表示パネルの金属板の表面に沿わせて固定する作業が簡易なものとなる。
図1は、本発明の一実施態様であるテレビジョン受像機の斜視図である。 図2は、スピーカの挟持状態を示す断面図である。 図3は、図2とは異なる位置(スピーカの中心位置)における同上の断面図である。 図4は、図3とは異なる位置における同上の断面図である。 図5は、該テレビジョン受像機の分解斜視図である。 図6は、フロントキャビネットに取り付けられた画像表示パネルの背面を示す斜視図である。 図7は、フロントキャビネットの支持片上にスピーカが仮固定されている状態を示す斜視図である。 図8は、フロントキャビネットの支持片を示す斜視図である。 図9は、フロントキャビネットの支持片とバックキャビネットのリブを示す分解斜視図である。 図10は、同上の組立斜視図である。
以下、本発明の実施の形態につき、図面に沿って具体的に説明する。
本発明に係るテレビジョン受像機においては、図1に示す如く、フロントキャビネット(2)とバックキャビネット(3)を接合してなる筐体(1)の内部に、画像表示パネル(5)が収容されており、画像表示パネル(5)の画面がフロントキャビネット(2)の前面から露出している。
又、バックキャビネット(3)の底面には、左右2チャンネルの音響を放出すべき放音孔(31)(31)が開設されている。
図2〜図4に示す様に、バックキャビネット(3)の底部には、放音方向を下方に向けた左右一対のスピーカ(4)(4)が設置されている。
図5に示す様に、フロントキャビネット(2)の内面には、各スピーカ(4)へ向けて2本の支持片(21)(21)が突設されると共に、バックキャビネット(3)の内面には、各スピーカ(4)へ向けて2本のリブ(32)が突設されている。
そして、図2〜図4に示す如く、フロントキャビネット(2)とバックキャビネット(3)とが互いに接合された状態で、フロントキャビネット(2)の支持片(21)とバックキャビネット(3)のリブ(32)との間にスピーカ(4)が挟持されている。
図8に示す様に、支持片(21)は、フロントキャビネット(2)の内面からバックキャビネット(3)へ向けて突出する第1突片部(22)と第2突片部(23)から構成され、第1突片部(22)と第2突片部(23)との間に、図9に示すスピーカ(4)のフレーム(41)を挟持することが出来る。
一方、バックキャビネット(3)のリブ(32)は、図9に示す様にバックキャビネット(3)の底面から突出する第1突出部(33)と、該第1突出部(33)の上端からフロントキャビネット(2)へ向けて屈曲する第2突出部(34)とから構成され、L字状を呈している。
フロントキャビネット(2)とバックキャビネット(3)とを互いに接合することにより、図10に示す様に、フロントキャビネット(2)の支持片(21)とバックキャビネット(3)のリブ(32)との間にスピーカ(4)が挟持される。
この状態で、図9に示すバックキャビネット(3)のリブ(32)は、第1突出部(33)がスピーカ(4)のフレーム(41)に当接すると共に、第2突出部(34)がスピーカ本体(42)の背面に当接して、スピーカ(4)を拘持する。
上記テレビジョン受像機の組立工程においては、先ず、図6及び図7の如く、フロントキャビネット(2)に画像表示パネル(5)を取り付けた状態で、該フロントキャビネット(2)の支持片(21)にスピーカ(4)を仮固定する。
この際、フロントキャビネット(2)の前面(画像表示パネル(5)の画面)を下方に向けた姿勢でフロントキャビネット(2)を作業台上に設置する。これによって、フロントキャビネット(2)の支持片(21)は、鉛直上方へ突出した姿勢に立つことになり、該支持片(21)上にスピーカ(4)が自立状態で支持される。
この様にして、スピーカ(4)は、フロントキャビネット(2)の支持片(21)上に仮固定されることになる。
この状態で、スピーカ(4)から引き出された2本のリード線(図示省略)を画像表示パネル(5)の背面に設けられている金属板(51)に沿わせるように固定する。これによってEMC対策が施される。
その後、図2〜図4に示す様に、フロントキャビネット(2)に対してバックキャビネット(3)を係合させ、フロントキャビネット(2)の支持片(21)とバックキャビネット(3)のリブ(32)との間にスピーカ(4)を挟持する。
これによって、スピーカ(4)は、バックキャビネット(3)の底部に、放音方向を下方に向けて設置されると共に、筐体(1)に対して、上記の仮固定状態よりも更に強固に固定されることになる。
この状態で、スピーカ(4)から引き出された2本のリード線の先端部を、バックキャビネット(3)に取り付けられている回路基板(図示省略)に接続する。この作業は、バックキャビネット(3)に開設されている開口を通じて行なうことが出来る。
上述の如く、組立工程においてはフロントキャビネット(2)の支持片(21)上にスピーカ(4)を仮固定することが出来るので、スピーカ(4)から引き出された2本のリード線を画像表示パネル(5)の背面に設けられている金属板(51)に沿わせるように固定する作業が、従来のようにスピーカ(4)がバックキャビネット(3)に取り付けられた状態で行なう作業に比べて容易なものとなる。
又、上記のテレビジョン受像機によれば、スピーカ(4)がフロントキャビネット(2)の支持片(21)とバックキャビネット(3)のリブ(32)との間に挟持されて筐体(1)に固定されており、ビス等による締結構造は採用されていないので、部品点数の削減や組立工程の簡易化を図ることが出来る。
尚、本発明の各部構成は上記実施の形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。例えば、フロントキャビネット(2)の支持片(21)とバックキャビネット(3)のリブ(32)による挟持構造は、上述の構成に限らず、周知の種々の挟持構造を採用することが出来る。
(1) 筐体
(2) フロントキャビネット
(21) 支持片
(22) 第1突片部
(23) 第2突片部
(3) バックキャビネット
(31) 放音孔
(32) リブ
(33) 第1突出部
(34) 第2突出部
(4) スピーカ
(41) フレーム
(42) スピーカ本体
(5) 画像表示パネル
(51) 金属板

Claims (3)

  1. フロントキャビネット及びバックキャビネットからなる筐体の内部に、画像表示パネルがフロントキャビネットの前面側から画面の観察が可能に設置されると共に、バックキャビネットの底部には、放音方向を下方に向けたスピーカが設置されているテレビジョン受像機において、
    フロントキャビネットの内面には、スピーカへ向けて支持片が突設されると共に、バックキャビネットの内面には、スピーカへ向けてリブが突設され、フロントキャビネットとバックキャビネットとが互いに接合された状態で、前記支持片とリブの間にスピーカが挟持されており、
    前記支持片は、前記リブとの間にスピーカを挟持することなく支持片単独で該支持片上にスピーカを仮固定することが可能な支持構造を有すると共に、前記リブとの間にスピーカを挟持することよって仮固定よりも強固にスピーカを固定するものであることを特徴とするテレビジョン受像機。
  2. 前記フロントキャビネットの支持片の支持構造は、フロントキャビネットがその前面を下方に向けた姿勢に設置された状態で、該支持片上にスピーカを自立させるものである請求項1に記載のテレビジョン受像機。
  3. 前記フロントキャビネットの支持片の支持構造は、スピーカのフレームを両側から挟持する第1突片部と第2突片部を有している請求項1又は請求項2に記載のテレビジョン受像機。
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