JP2016066952A - 表示装置、及びテレビジョン受信機 - Google Patents

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Abstract

【課題】固定強度を維持した状態で、成形加工性、組み立ての作業性、及び意匠性が良好であり、ヒケが生じないので外観品位が良好であり、小型化が可能である表示装置、及び該表示装置を備えるテレビジョン受信機を提供する。
【解決手段】テレビジョン受信機は、前側に表示面を有する表示部と、フロントカバー5並びにリアカバー7の上側及び下側の端縁部同士が接合されて、軸方向が横方向に一致する筒状をなし、スピーカユニットを内蔵したスピーカ部15とを備える。フロントカバー5の箱部51のテーパ部512、513の端縁部の内側に、該端縁部との間で、リアカバー7の対応する端縁部を挟持する複数の突起部55、56が設けられている。
【選択図】図14

Description

本発明は、前側に表示面を有する表示部と、筒状の筐体にスピーカユニットを内蔵してなるスピーカ部とを備える表示装置、並びに該表示装置を備えるテレビジョン受信機に関する。
例えば液晶表示装置を備える液晶テレビジョン受信機等のテレビジョン受信機(以下、TV受信機という)は、前側で映像を表示する表示パネル、及び表示パネルの後側に光を照射するバックライトユニットを有する表示モジュールと、表示モジュールの前後を挟むようにして収容するフロントキャビネット及びリアキャビネットと、スタンドとを備える。表示モジュールは、全体として横長の略直方体状をなし、縦姿勢でフロントキャビネット及びリアキャビネットに収容されている。
TV受信機の正面下部にスピーカを配置する場合、音質を向上させるために、フロントキャビネットにスピーカを配置するのではなく、スピーカボックス(スピーカ部)を配置することがある。
スピーカ部は、前側筒半体(フロントカバー)及び後側筒半体(リアカバー)の上側及び下側の端縁部同士が接合されて筒状をなす筐体内に、スピーカ(スピーカユニット)を内蔵してなる。スピーカ部は軸方向が横方向に一致する状態で表示モジュールの下側に取り付けられる。
フロントカバー及びリアカバーは合成樹脂からなることが多く、硬い成形物同士を接合するので、接合部に隙間が生じやすい。従って、スピーカユニットの後ろの空間を密閉し、音声振動により筐体全体が振動源となってビビリ音が発生するのを抑制するために、筐体の接合の端縁部を不織布等の緩衝材で覆うことが多い。
特許文献1には、スピーカユニット取付板に未貫通孔を有し、スピーカグリルに設けられたボスにキャッチャが圧入された状態で、ボスが未貫通孔に挿入され、スピーカユニット取付板の上端縁部及び下端縁部が、リアカバーの上端縁部とその内側に設けられたリブとの間、及び下端縁部とその内側に設けられたリブとの間に夫々挟持されることにより、スピーカグリルがリアカバーに取り付けられるように構成したスピーカ部の発明が開示されている。
図19は、他の従来のスピーカ部18を示す模式的断面図である。
スピーカ部18のフロントカバー5は、スピーカグリル部50と、テーパ部513と、背面支持部52と、底面支持部53とを備える。
曲面状をなすスピーカグリル部50は正面側に配されている。底面支持部53は前後方向に延び、前側端部に設けられた鉤状の係止部534によりスピーカグリル部50の上端縁部に係止されており、表示モジュールの底面を支持する。
背面支持部52は底面支持部53の後端部に垂直に設けられており、表示モジュールの背面を支持する。背面支持部52の背面の下部には、後側に突出する突起部533が設けられている。
テーパ部513は、前側端縁部に設けられた鉤状の係止部523によりスピーカグリル部50の下端縁部に係止されている。
突起部533の後端部、及びテーパ部513の後端部には、枠状をなし、後側に突出する突出部524が設けられている。突出部524は例えば不織布等の緩衝材525により覆われている。
リアカバー7は箱状をなし、上板部の端縁部78の内側にリブ79が設けられ、下板部の端縁部80の内側にリブ81が設けられている。
リアカバー7の内側にスピーカユニット73を収納した状態で、リアカバー7の上板部の端縁部78とリブ79との間、及び下板部の端縁部80とリブ81との間に、緩衝材525に覆われた突出部524を挟持することにより、フロントカバー5がリアカバー7に接合される。
特開2009−10641号公報
特許文献1のスピーカ部及び図19のスピーカ部18のいずれの場合も、リアカバーの上板部及び下板部に太いリブ79、81等を設ける必要があり、この部分の外側にヒケが生じて外観品位が低下するという問題があった。
スピーカ部18の場合、スピーカユニット73は後側に配されており、リアカバー7のリブ81がスピーカユニット73のシール材に当接してシール材を剥がすのを防止するために、フロントカバー5のテーパ部513を長くし、突出部524をスピーカユニット73の正面より後側に突出させ、リブ81が前記シール部材に当接する前に、端縁部80とリブ81との間に突出部524が嵌合するように構成されている。
このため、スピーカグリル部50及びテーパ部513は長い曲面状をなしているが、意匠上、曲面形状は好ましくなく、成形加工性及び組み立ての作業性が悪いという問題があった。
そして、スピーカ部18の前後方向及び上下方向の寸法が大きくなるという問題があった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、固定強度を維持した状態で、成形加工性、組み立ての作業性、及び意匠性が良好であり、ヒケが生じないので外観品位が良好であり、小型化が可能である表示装置、及び該表示装置を備えるTV受信機を提供することを目的とする。
本発明に係る表示装置は、前側に表示面を有する表示部と、前側筒半体並びに後側筒半体の上側及び下側の端縁部同士が接合されて、軸方向が横方向に一致する筒状をなし、スピーカを内蔵したスピーカ部とを備える表示装置において、前記前側筒半体の一方の前記端縁部の内側に、該端縁部との間で、前記後側筒半体の対応する端縁部を挟持する複数の突起部を備えることを特徴とする。
本発明に係る表示装置は、前記前側筒半体の他方の前記端縁部の内側に、該端縁部との間で前記後側筒半体の対応する端縁部を挟持する複数の突起部を備えることを特徴とする。
本発明に係る表示装置は、前記後側筒半体は、内側に前記スピーカを収納する枠状の収納部を備え、該収納部の縁部は、前記前側筒半体側に突出しており、前記前側筒半体の両端縁部と各突起部との間に、前記縁部を挟持してあることを特徴とする。
本発明に係る表示装置は、緩衝材が前記縁部を被覆していることを特徴とする。
本発明に係るTV受信機は、上述のいずれかの表示装置と、テレビジョン放送を受信する受信部とを備え、前記受信部にて受信したテレビジョン放送に基づいて、前記表示装置に映像を表示するようにしてあることを特徴とする。
本発明の表示装置によれば、前側筒半体の一方の端縁部の内側に、該端縁部との間で、後側筒半体の対応する端縁部を挟持する複数の突起部を備えるので、従来のスピーカ部のように後側筒半体に突起部を設ける場合と異なり、ヒケが外面に生じることが抑制されており、外観品位が良好である。固定強度は維持されている。そして、スピーカのシール材を剥がすことがなく、前側筒半体を直線状に形成することができ、成形加工性、組み立ての作業性、及び意匠性が良好であり、スピーカ部の上下寸法及び前後寸法を小さくすることができる。
本発明の実施の形態1に係るTV受信機の外観斜視図である。 本発明の実施の形態1に係るTV受信機の背面図である。 本発明の実施の形態1に係るTV受信機の側面図である。 本発明の実施の形態1に係るTV受信機の下部の断面図である。 フロントカバーを正面側から見た状態を示す斜視図である。 フロントカバーの正面図である。 フロントカバーを背面側から見た状態を示す斜視図である。 図7の一部拡大図である。 リアカバーをTV受信機の正面側から見た状態を示す斜視図である。 図9の一部拡大図である。 リアカバーを背面側から見た状態を示す斜視図である。 フロントカバーにデコレーションプレートを取り付け、SP(スピーカ)シートを貼付し、スピーカユニットを内蔵してフロントカバーにリアカバーを接合した状態を示す斜視図である。 前記状態を示す正面図である。 図13のXIV-XIV 線断面図である。 図13のXV−XV線断面図である。 SPシートの正面図である。 本発明の実施の形態2に係るスピーカ部を示す模式的断面図である。 本発明の実施の形態3に係るスピーカ部を示す模式的断面図である。 他の従来のスピーカ部を示す模式的断面図である。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係るTV受信機1の外観斜視図、図2はTV受信機1の背面図、図3はTV受信機1の側面図、図4はTV受信機1の下部の断面図である。
TV受信機1は、表示パネル21を有する表示モジュール2と、該表示モジュール2を挟むようにして収容するフロントキャビネット3及びリアキャビネット4と、アンテナ(不図示)から放送波を受信するチューナ9と、符号化された放送波を復号するデコーダ10と、表示モジュール2の下側に取り付けられたスピーカ部(スピーカボックス)15と、スタンド11,11とを備える。
表示モジュール2は、全体として横長の略直方体状をなし、縦姿勢でフロントキャビネット3及びリアキャビネット4内に収容されている。フロントキャビネット3は矩形枠状をなす。リアキャビネット4は、表示モジュール2の側面及び背面を覆うように箱状をなしている。リアキャビネット4には、複数の放熱スリット40が設けられている。
スピーカ部15は表示モジュール2と同一の横幅を有する。スタンド11は、前後方向に延びる足部111と、足部111に垂直に設けられた支持軸112とを備える(図2参照)。表示モジュール2、スピーカ部15、及びスタンド11,11は、互いにネジ等によって一体に結合されている。
図4に示すように、表示モジュール2は、表示パネル21と、例えば3枚の光学シート22と、導光板23と、LED基板24と、ヒートスプレッダ25と、BL(バックライト)シャーシ26とを備える。
BLシャーシ26は、表示パネル21側が開口された略箱状をなす。BLシャーシ26に、導光板23、LED基板24、及びヒートスプレッダ25が収納されている。BLシャーシ26の裏面に、前記チューナ9、デコーダ10、及びCPU等を備えるメイン基板(不図示)が設けられている。
導光板23の正面側に、光学シート22、及び表示パネル21が配されている。
導光板23は矩形板状をなし、下記LEDからの光が下側の長側面に導入され、該光は導光板23の主面から表示パネル21側に向かって出射する。
LED基板24は基板本体の平面に、複数のLEDを実装してなり、導光板23の前記長側面側に配されている。
ヒートスプレッダ25は側面視でL字状をなし、LED基板24が取り付けられる取付部と、BLシャーシ26の底板の内面に当接される当接部とを備える。
表示パネル21は、カラーフィルタ基板と、液晶層と、TFT基板と、2枚の偏光板とを有する。カラーフィルタ基板とTFT基板とはシール材を挟んで互いに貼り合わされており、その間に液晶層が注入されている。
スピーカ部15は、フロントカバー5と、SPシート6と、リアカバー7と、デコレーションプレート8と、スピーカユニット73(図14参照)とを備える。
フロントカバー5の箱部51は側面視が縦置きの台形状をなし、上部にデコレーションプレート8が取り付けられ、正面側の垂直な面にSPシート6が貼付されている。リアカバー7は角箱状をなす。フロントカバー5、SPシート6、及びリアカバー7は合成樹脂製であり、デコレーションプレート8は例えばアルミニウム等の金属製である。
以下、スピーカ部15について詳述する。
図5はフロントカバー5を正面側から見た状態を示す斜視図、図6はフロントカバー5の正面図、図7はフロントカバー5を背面側から見た状態を示す斜視図、図8は図7の一部拡大図、図9はリアカバー7をTV受信機1の正面側から見た状態を示す斜視図、図10は図9の一部拡大図、図11はリアカバー7を背面側から見た状態を示す斜視図、図12はフロントカバー5にデコレーションプレート8を取り付け、SPシート6を貼付し、スピーカユニット73を内蔵してフロントカバー5にリアカバー7を接合した状態を示す斜視図、図13は前記状態を示す正面図、図14は図13のXIV-XIV 線断面図、図15は図13のXV−XV線断面図、図16はSPシート6を示す正面図である。
フロントカバー5は、箱部51と、箱部51の上側に設けられた底面支持部53と、底面支持部53に垂直に設けられた背面支持部52とを備える。底面支持部53は、表示モジュール2の底面を支持する平面部531と、平面部に連設され、曲面状をなし、後述するテーパ部512に連結された曲面部532とを有する(図4参照)。
背面支持部52は表示モジュール2の背面を支持する。
箱部51は、上下寸法が正面側に向かって漸次的に小さくなるように、上下にテーパ部512,513を有する。テーパ部512及び513の間には、垂直な方向に設けられたシート貼付部514を有する。すなわち、上述したように箱部51は側面視が台形状をなす。テーパ部512は、曲面部532に連結するように垂直に設けられた連結部515、及びシート貼付部514に連結するように設けられ、平面部及び側面部を有する段部510を備える。
連結部515には、上下方向の中央部に、長手方向に沿って複数のリブ55が並設されている。テーパ部513の下端部寄りには、長手方向に沿って複数のリブ56が並設されている。
段部510の平面部の長手方向の中央部には、該平面部と同一の奥行長さを有した状態で下側に凹み、かつ正面側に開口した凹部511が設けられている。
図7及び8に示すように、シート貼付部514の裏面の中央部寄り、及び両端部寄りには、4つのリブ54が設けられている。端部側のリブ54に隣接して第1枠部58が設けられ、第1枠部58に隣接して第2枠部57が設けられている。第2枠部57の上板部はテーパ部512と共通し、第2枠部57の下板部の根元部はテーパ部513に繋がっている。第1枠部58の正面側には2つの窓部60が設けられ、第2枠部57の正面側には5つの窓部59が設けられている。
第1枠部57の下側においては、リブ56の上部は第1枠部57の下板部の下面と繋がっている。
図9及び10に示すように、リアカバー7は、2つの枠状の収納部71を有する。収納部71の端縁部は、フロントカバー5側に突出しており、合成樹脂製の緩衝材72より覆われている。
図11に示すように、リアカバー7の背面の両端部側には凹部70が設けられている。凹部70にスタンド11の支持軸112が嵌められるように構成されている。
図14に示すように、テーパ部512の連結部515の端縁部516とリブ55との間に、緩衝材72で被覆された収納部71の端縁部を挟持し、テーパ部513の端縁部517とリブ56との間に、緩衝材72で被覆された収納部71の端縁部を挟持することにより、フロントカバー5とリアカバー7とが接合されている。
図15に示すように、デコレーションプレート8を取り付けた後のテーパ部512の段部510の凹部511に、後述する凸部611を挿入して位置決めされた状態で、シート貼付部514にSPシート6が貼付されている。
デコレーションプレート8は細長い矩形状をなし、図14及び図15に示すように、下端部に全長に亘って設けられた鉤状の係止部81と、上端部の複数箇所に、面方向に突出するように設けられた爪部82とを有する。爪部82は根元側に嵌合穴(不図示)を有する。連結部515には、爪部82に対応する位置に挿通孔520(図7参照)が設けられている。挿通孔520は上縁部に、前記嵌合穴に係止される凸部521を有する。
図16に示すように、SPシート6のシート61は短冊状をなし、シート61のシート貼付部514側の面に両面テープからなる接着層62が設けられ、接着層62には剥離紙63が接着されている。
シート61には、上縁の長手方向の中央部から外側(上側)へ突出し、凹部511に挿入される凸部611が一体に設けられている。シート61の、窓部59,60に対応する位置には、細かい網目状をなし、窓部59,60を覆う被覆部612,612が設けられている。
凸部611の横幅は、凹部511の横幅より少し小さい。
剥離紙63には、上縁の一部から外側(上側)へ突出し、凸部611に重ね合わされる凸部631と、下縁の一部から外側(下側)へ突出した摘み片632,632とが一体に設けられている。
摘み片632,632は凸部631から若干横方向へ離隔した部分に配されている。
剥離紙63の摘み片632,632間の部分には、幅方向の両縁に亘るスリット(不図示)が設けられている。一方の摘み片632を摘んで、剥離紙63の凸部631が設けられている側の部分を剥離し、他方の摘み片632を摘んで剥離紙63の他側部分を剥離することができるように構成されている。
図15に示すように、シート6の凸部611の内側端部には、接着層62に到達しない状態で切れ目(ハーフカット)613が設けられ、剥離紙63の凸部631の内側端部には、切れ目613から凸部631の先端方向に偏位した状態で、切れ目636(ハーフカット)が設けられている。
切れ目613により凸部611を容易に直角に折り曲げることができるとともに、切れ目613と切れ目636とがずれているので、凸部611及び凸部631が切れることがないように構成されている。
以下に、スピーカ部15の組み立てについて説明する。
まず、フロントカバー5の連結部515の凸部521をデコレーションプレート8の爪部82の嵌合穴に内嵌した状態で、爪部82を挿通孔520に挿通させ、係止部81を段部510の側面に係止させて、デコレーションプレート8をテーパ部512に取り付ける。
そして、SPシート6をシート貼付部514に貼付する。
SPシート6をシート貼付部514に貼付する場合、凸部631が接着された状態で、凸部611をSPシート6の厚み方向に折り曲げ、すなわちSPシート6の平面に直交する方向に折り曲げ、デコレーションプレート8が取り付けられたテーパ部512の凹部511に挿入しつつ、摘み片632を摘んで、剥離紙63の凸部631以外の部分を接着層62から剥離し、凸部631が残った状態の凸部611を凹部511に係止する。
この凸部611の凹部511への係止により、SPシート6がシート貼付部514の長手方向の中央部に位置決めされる。この状態で、切れ目613をデコレーションプレート8の下端部に当てながら(図15参照)、SPシート6をシート貼付部514に貼付する。
次いで、リアカバー7の収納部71にスピーカユニット73を収納した状態で、フロントカバー5のテーパ部512の端縁部516とリブ55との間、及びテーパ部513の端縁部517とリブ56との間に、緩衝材72が被覆された収納部71の周縁部を差し込み、端縁部516とリブ55との間、及び端縁部517とリブ56との間に前記周縁部を挟持し、フロントカバー5にリアカバー7を接合する。
本実施の形態のTV受信機1のスピーカ部15は、以上のように構成されており、フロントカバー5のテーパ部512,513の端縁部の内側にリブ55,56を有し、端縁部516とリブ55との間、及び端縁部517とリブ56との間に夫々、緩衝材72で覆われた収納部71の縁部を挟持するので、従来のスピーカ部のようにリアカバー7にリブを設ける場合と異なり、ヒケが外面に生じるのが抑制されており、外観品位が良好である。固定強度は維持され、ビビリ音の発生が抑制されている。収納部71の突出した縁部を緩衝材72で覆うので、緩衝材72を覆い易く、緩衝材72を覆う部分の面積を低減することができ、作業性が良好である。
そして、スピーカユニット73のシール材を剥がすことがなく、フロントカバー5を直線状に形成することができ、成形加工性、組み立ての作業性、及び意匠性が良好である。また、下側のテーパ部513の長さを短くすることができ、スピーカ部15の上下寸法及び前後寸法を小さくすることができる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係るTV受信機は、スピーカ部16の構成が異なること以外は実施の形態1に係るTV受信機1と同様の構成を有する。
図17は、本発明の実施の形態2に係るスピーカ部16を示す模式的断面図である。図中、図14と同一部分は同一符号を付して詳細な説明を省略する。
スピーカ部16のフロントカバー5とリアカバー7の下側の端縁部同士の接合構造は、スピーカ部15の該端縁部同士の接合構造と同一であり、スピーカ部16の上側の端縁部同士の接合構造は、スピーカ部15の該端縁部同士の接合構造と異なる。
フロントカバー5の連結部515の背面の上縁部には、リアカバー7側に突出する突起部518が設けられている。突起部518の先端部は、例えば不織布等からなる緩衝材519により覆われている。
リアカバー7の上板部の端縁部74の内側には複数のリブ75が長手方向に並設されている。
このリアカバー7の上板部の端縁部74とリブ75との間に、緩衝材519に覆われた突起部518が挟持されている。
本実施の形態においては、リアカバー7の収納部71にスピーカユニット73を収納した状態で、端縁部74とリブ75との間に、緩衝材519に覆われた突起部518の先端部を挟持し、端縁部517とリブ56との間に、緩衝材72が被覆された収納部71の端縁部を挟持して、フロントカバー5にリアカバー7を接合する。
本実施の形態においては、リアカバー7の下板部の外面にヒケが生じることがなく、外観品位が良好である。そして、スピーカユニット73のシール材を剥がすことがないので、フロントカバー5を直線状に形成することができ、成形加工性、組み立ての作業性、及び意匠性が良好であり、スピーカ部16の上下寸法及び前後寸法を小さくすることができる。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3に係るTV受信機は、スピーカ部17の構成が異なること以外は実施の形態1に係るTV受信機1と同様の構成を有する。
図18は、本発明の実施の形態3に係るスピーカ部17を示す模式的断面図である。図中、図14と同一部分は同一符号を付して詳細な説明を省略する。
スピーカ部17のフロントカバー5とリアカバー7の下側の端縁部同士の接合構造は、スピーカ部15の該端縁部同士の接合構造と同一であり、スピーカ部17の上側の端縁部同士の接合構造は、スピーカ部15の該端縁部同士の接合構造と異なる。
スピーカ部17のフロントカバー5の連結部51の上端部には後方に突出する突出部522が設けられている。
リアカバー7の上板部の端縁部76は緩衝材77により覆われている。
本実施の形態においては、リアカバー7の収納部71にスピーカユニット73を収納した状態で、端縁部517とリブ56との間に、緩衝材72で覆われた収納部71の縁部を挟持し、リアカバー7の端縁部76を撓ませて突出部522に係止することにより、リアカバー7がフロントカバー5に接合される。
本実施の形態においては、リアカバー7の下板部の外面にヒケが生じることがなく、外観品位が良好である。そして、スピーカユニット73のシール材を剥がすことがなく、フロントカバー5を直線状に形成することができ、成形加工性、組み立ての作業性、及び意匠性が良好であり、スピーカ部17の上下寸法及び前後寸法を小さくすることができる。
以上のように構成された本発明の表示装置(1)は、前側に表示面を有する表示部(2)と、前側筒半体(5)並びに後側筒半体(7)の上側及び下側の端縁部同士が接合されて、軸方向が横方向に一致する筒状をなし、スピーカ(73)を内蔵したスピーカ部(15、16、17)とを備える表示装置において、前記前側筒半体の一方の前記端縁部(516、517)の内側に、該端縁部との間で、前記後側筒半体の対応する端縁部(71)を挟持する複数の突起部(55、56)を備えることを特徴とする。
本発明においては、突起部を前側筒半体に有するので、従来のスピーカ部のように後側筒半体に突起部を設ける場合と異なり、ヒケが外面に生じることが抑制されており、外観品位が良好である。そして、固定強度は維持されている。また、スピーカユニットのシール材を剥がすことがなく、前側筒半体を直線状に形成することができ、成形加工性、組み立ての作業性、及び意匠性が良好であり、スピーカ部の上下寸法及び前後寸法を小さくすることができる。
本発明の表示装置は、前記前側筒半体の他方の前記端縁部の内側に、該端縁部との間で前記後側筒半体の対応する端縁部を挟持する複数の突起部を備えることを特徴とする。
本発明においては、より成形加工性、組み立ての作業性、意匠性、及び外観品位が良好であり、スピーカ部の上下寸法及び前後寸法をより小さくすることができる。
本発明の表示装置は、前記後側筒半体は、内側に前記スピーカを収納する枠状の収納部(71)を備え、該収納部の縁部は、前記前側筒半体側に突出しており、前記前側筒半体の両端縁部(516、517)と各突起部(55、56)との間に、前記縁部を挟持してあることを特徴とする。
本発明においては、後側筒半体を前側筒半体に、容易に確実に接合することができ、密閉性が良好であり、ビビリ音の発生を抑制することができる。
本発明の表示装置は、緩衝材(72)が前記縁部を被覆していることを特徴とする。
本発明においては、ビビリ音の発生をより抑制することができる。
そして、前記収納部の突出した縁部を緩衝材で覆うので、緩衝材を覆い易く、緩衝材を覆う部分の面積を低減することができ、作業性が良好である。
本発明の表示装置は、前側筒半体が側面視で縦置きの台形状をなすことを特徴とする。
本発明においては、意匠性、成形加工性、及び組み立ての作業性がより良好であり、スピーカ部をよりコンパクトにすることができる。
本発明の表示装置は、台形状の前側筒半体のテーパ部(512、513)の端縁部が後側筒半体側に突出しており、該端縁部に略平行に突起部(55、56)が設けられていることを特徴とする。
本発明においては、簡単な構成で、前側筒半体を後側筒半体に確実に接合することができる。
本発明のTV受信機(1)は、上述のいずれかの表示装置と、テレビジョン放送を受信する受信部(9)とを備え、前記受信部にて受信したテレビジョン放送に基づいて、前記表示装置に映像を表示するようにしてあることを特徴とする。
本発明においては、成形加工性、組み立ての作業性、及び外観品位が良好である。
本発明は上述した実施の形態の内容に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
例えば表示装置は、液晶表示装置に限定されるものではなく、TV受信機は液晶TV受信機に限定されるものではない。
1 TV受像機
2 表示モジュール
21 表示パネル
3 フロントキャビネット
4 リアキャビネット
5 フロントカバー
51 箱部
510 段部
511 凹部
512、513 テーパ部
514 シート貼付部
515 連結部
516、517 端縁部
518 突起部
519 緩衝材
522 突出部
52 背面支持部
53 底面支持部
55、56 リブ
59、60 窓部
6 SPシート
61 シート
611 凸部
612 被覆部
613、636 切れ目
62 接着層
63 剥離紙
631 凸部
632 摘み片
7 リアカバー
71 収納部
72、77 緩衝材
73 スピーカユニット
74、76 端縁部
75 リブ
8 デコレーションプレート
9 チューナ
10 デコーダ
15、16、17 スピーカ部

Claims (5)

  1. 前側に表示面を有する表示部と、前側筒半体並びに後側筒半体の上側及び下側の端縁部同士が接合されて、軸方向が横方向に一致する筒状をなし、スピーカを内蔵したスピーカ部とを備える表示装置において、
    前記前側筒半体の一方の前記端縁部の内側に、該端縁部との間で、前記後側筒半体の対応する端縁部を挟持する複数の突起部を備えることを特徴とする表示装置。
  2. 前記前側筒半体の他方の前記端縁部の内側に、該端縁部との間で前記後側筒半体の対応する端縁部を挟持する複数の突起部を備えることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記後側筒半体は、内側に前記スピーカを収納する枠状の収納部を備え、
    該収納部の縁部は、前記前側筒半体側に突出しており、
    前記前側筒半体の両端縁部と各突起部との間に、前記縁部を挟持してあることを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
  4. 緩衝材が前記縁部を被覆していることを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
  5. 請求項1から4までのいずれか1項に記載の表示装置と、
    テレビジョン放送を受信する受信部と
    を備え、
    前記受信部にて受信したテレビジョン放送に基づいて、前記表示装置に映像を表示するようにしてあることを特徴とするテレビジョン受信機。
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