JP2011178200A - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】EGR導入時の燃費悪化及び失火の発生を抑制可能なハイブリッド車両の制御装置を提供する。
【解決手段】ハイブリッド車両の制御装置は、ハイブリッド車両に搭載され、エンジンと、第1回転電機と、第2回転電機と、走行手段と、制御手段と、を備える。走行手段は、所謂シリーズハイブリッド走行を行う。制御手段は、EGRを導入中かつシリーズハイブリッド走行中、エンジンパワーの変化率の制限を行う。
【選択図】図6
【解決手段】ハイブリッド車両の制御装置は、ハイブリッド車両に搭載され、エンジンと、第1回転電機と、第2回転電機と、走行手段と、制御手段と、を備える。走行手段は、所謂シリーズハイブリッド走行を行う。制御手段は、EGRを導入中かつシリーズハイブリッド走行中、エンジンパワーの変化率の制限を行う。
【選択図】図6
Description
本発明は、ハイブリッド車両の制御に関する。
従来から、EGRシステムを有するハイブリッド車両が存在する。例えば、特許文献1には、エンジンパワーの減少度合が所定度合以下であるときに、エンジンの負荷および回転数に基づいてEGR量の目標値を設定する技術が開示されている。
一方、上述の技術によれば、エンジンパワーの変化度合が所定度合以上の場合、EGRを導入しないため、EGR量過多による失火を抑制できる。一方、この場合、EGRを導入しないために燃費が悪化する虞がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、EGR導入時の燃費悪化及び失火の発生を抑制可能なハイブリッド車両の制御装置を提供することを目的とする。
本発明の1つの観点では、ハイブリッド車両の制御装置は、エンジンと、第1回転電機と、第2回転電機と、前記エンジンの動力により前記第1回転電機を駆動させて発電を行い、当該発電により発生した電気に基づき前記第2回転電機を車両の動力源として駆動させるシリーズハイブリッド走行を行う走行手段と、EGRを導入中かつ前記シリーズハイブリッド走行中、前記エンジンのエンジンパワーの変化率の制限を行う制御手段と、を備える。
上記のハイブリッド車両の制御装置は、ハイブリッド車両に搭載され、エンジンと、第1回転電機と、第2回転電機と、走行手段と、制御手段と、を備える。走行手段は、例えば、ECU(Electronic Control Unit)であり、所謂シリーズハイブリッド走行を行う。具体的には、走行手段は、エンジンの動力により第1回転電機を駆動させて発電を行い、当該発電により発生した電気に基づき第2回転電機を車両の動力源として駆動させる。制御手段は、例えばECUであり、EGRを導入中かつシリーズハイブリッド走行中、エンジンパワーの変化率の制限を行う。例えば、制御手段は、エンジンパワーの現在値と目標値との差を制限することで上述の変化率を制限する。
一般に、EGRを導入する場合、EGRの応答遅れが発生する。また、エンジンパワーによって、適量なEGR量は異なる。従って、エンジンパワーが急激に変化した場合、EGRの応答遅れに起因してEGR量が過多又は過少となり、失火や燃費悪化が発生する可能性がある。
以上を勘案し、ハイブリッド車両の制御装置は、エンジンパワーの変化率を制限することで、EGR量とエンジンパワーとを適切に対応させることができる。また、シリーズハイブリッド走行の場合、エンジントルクは走行トルクに寄与しない。よって、ハイブリッド車両の制御装置は、上述の処理をシリーズハイブリッド走行中に行うことで、エンジンパワーの変化率の制限に起因したドライバビリティの悪化を防ぐことができる。
上記のハイブリッド車両の制御装置の一態様では、前記制御手段は、前記エンジンの状態に基づき、前記EGRの応答遅れの影響がないEGR量の変化率の範囲を定め、当該変化率が前記範囲に属するように、前記エンジンパワーの変化率を制限する。ここで、「エンジンの状態」とは、例えば、エンジン回転数、エンジントルク、エンジン水温などにより定められる。「EGRの応答遅れの影響がないEGR量の変化率の範囲」とは、具体的にはEGRの応答遅れに起因した燃費悪化及び失火の発生が生じないEGR量の変化率の範囲を指す。この態様により、ハイブリッド車両の制御装置は、エンジンパワーの変化率の制限範囲を適切に定めることができ、EGRの応答遅れに起因した燃費悪化及び失火の発生を抑制することができる。
上記のハイブリッド車両の制御装置の他の一態様では、前記第1回転電機及び前記第2回転電機と電力の授受を行うバッテリをさらに備え、前記制御手段は、前記バッテリの温度が所定温度より大きい場合、EGR量の目標値を減少させ、かつ、前記変化率の制限を緩和する。「所定温度」は、バッテリの発熱を抑制する必要があると判断される温度に相当し、例えば実験等に基づき予め設定される。この態様では、ハイブリッド車両の制御装置は、バッテリ温度が高い場合には、EGR量の目標値を減少させると共に、エンジンパワーの変化率の制限を緩和する。これにより、ハイブリッド車両の制御装置は、エンジンの動力を利用した発電量と、第2回転電機による電力消費量とが乖離するのを防ぐ。従って、この態様では、ハイブリッド車両の制御装置は、EGRの応答遅れに起因した失火を抑制しつつ、バッテリの入出力の増大を抑制し、バッテリの発熱を抑制することができる。
上記のハイブリッド車両の制御装置の他の一態様では、前記制御手段は、前記バッテリの蓄電状態に対応する状態量が所定量よりも高い場合、EGR量の目標値を減少させ、かつ、前記変化率の制限を緩和する。バッテリのSOC(State of Charge)が高い場合、過充電によりバッテリが劣化する可能性がある。従って、この態様により、ハイブリッド車両の制御装置は、エンジンの動力を利用した発電量が、第2回転電機による電力消費量を大幅に上回るのを抑制し、バッテリの過充電を抑制することができる。
上記のハイブリッド車両の制御装置の他の一態様では、前記制御手段は、前記エンジンパワーの変化幅の制限が大きい前記エンジンの運転状態ほど、EGR量の目標値を大きくする。このようにすることで、内燃機関の制御装置は、失火の虞がある場合にはEGR量を減らし失火を確実に抑制すると共に、失火の虞がない場合にはEGR量を増やし燃費を向上させることができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。
[車両の構成]
まず、本発明の各実施形態に係る車両の制御装置を適用した車両について説明する。
まず、本発明の各実施形態に係る車両の制御装置を適用した車両について説明する。
図1(a)は、車両100の概略構成を示す図である。車両100は、所謂シリーズ式ハイブリッド車両であり、主に、エンジン(内燃機関)1と、車軸2と、車輪3と、モータ(モータジェネレータ)MG1及びMG2と、インバータ5と、バッテリ6と、ECU50と、を備える。
エンジン1は、供給される燃料と空気との混合気を燃焼させることによって動力を発生する装置である。例えば、エンジン1は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどによって構成される。エンジン1は、発生した動力により後述するモータMG1を駆動させ、電力を発生させる。エンジン1は、ECU50によって種々の制御が行われる。
また、エンジン1には、EGR(Exhaust Gas Recirculation)システムが適用されている。これについて図1(b)を用いて説明する。図1(b)は、EGRシステムの概略構成を示す。図1(b)に示すように、EGR通路14は、一端が吸気通路12に接続され、他端が排気通路13に接続し、エンジン1に外部EGRガスを還流させるための通路である。還流されるEGRガス量(以後、単に「EGR量Le」と呼ぶ。)は、ECU50の制御に基づき、EGR通路上に設けられたEGR弁15により調整される。
再び図1(a)に戻り車両100の構成を説明する。車軸2は、エンジン1及びモータMG2の動力を車輪3に伝達する動力伝達系の一部である。車輪3は、車両100の車輪であり、説明の簡略化のため、図1では特に左右前輪のみが表示されている。
モータMG1は、バッテリ6を充電するための発電機として機能するように構成されている。モータMG1は、本発明における「第1回転電機」の一例である。また、モータMG2は、車軸2に動力を伝達する電動機である。モータMG2の回転数は、ECU50によって制御される。モータMG2は、本発明における「第2回転電機」の一例である。
これらのモータMG1及びモータMG2は、例えば同期電動発電機として構成され、外周面に複数個の永久磁石を有するロータと、回転磁界を形成する三相コイルが巻回されたステータとを備える。
インバータ5は、バッテリ6と、モータMG1及びモータMG2との間の電力の入出力を制御する直流交流変換機である。例えば、インバータ5は、バッテリ6から取り出した直流電力を交流電力に変換して、或いはモータMG1によって発電された交流電力をそれぞれモータMG2に供給すると共に、モータMG1によって発電された交流電力を直流電力に変換してバッテリ6に供給することが可能に構成されている。
バッテリ6は、モータMG1及びモータMG2を駆動するための電源として機能することが可能に構成された充電可能な蓄電池である。
ECU50は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)などを備え、車両100内の各構成要素に対して種々の制御を行う。具体的には、ECU50は、後述するように、運転者の操作に基づきエンジン1、モータMG1、MG2を制御すると共に、EGRを導入中の場合、エンジン1の出力を制御する。このように、ECU50は、本発明における走行手段及び制御手段の一例である。
なお、上述の車両100の構成は一例であり、本発明が適用可能な構成はこれに限定されない。例えば、車両100は、上述の構成に加えて、外部電源からの電力をバッテリ6に充電可能な外部充電装置を備えてもよい。
以下、ECU50が実行する制御について、第1実施形態乃至第5実施形態で説明する。以後では、エンジン1のパワー(出力)を「エンジンパワーPe」と呼ぶ。また、エンジンパワーPeの目標値の変化に伴うエンジンパワーPeの変化率(変化勾配)を「エンジンパワー変化ΔPe」と呼ぶ。
[第1実施形態]
第1実施形態では、ECU50は、EGRを導入中の場合、エンジンパワー変化ΔPeを制限する。これにより、ECU50は、EGR量Leの応答遅れに起因した燃費悪化及び失火の発生を抑制する。
第1実施形態では、ECU50は、EGRを導入中の場合、エンジンパワー変化ΔPeを制限する。これにより、ECU50は、EGR量Leの応答遅れに起因した燃費悪化及び失火の発生を抑制する。
これについて具体的に説明する。ECU50は、EGRを導入中の場合、エンジンパワー変化ΔPeを、EGRを導入中でない時よりも制限する。例えば、ECU50は、EGR導入中のエンジンパワーPeの変化勾配の絶対値を、EGR導入中以外でのエンジンパワーPeの変化勾配の絶対値より小さく設定する。即ち、所定の運転状態において、EGRを導入中のエンジンパワー変化ΔPeを「ΔPeY」、EGRを導入中でないエンジンパワー変化ΔPeを「ΔPeN」とすると、ECU50は、以下の式(1)を満たすように、エンジンパワー変化ΔPeYを設定する。
|ΔPeY|<|ΔPeN| 式(1)
そして、エンジンパワー変化ΔPeYの絶対値は、EGR量Leの応答遅れに起因した燃費悪化及び失火の発生を抑制可能な範囲に定められる。より具体的には、ECU50は、エンジンパワー変化ΔPeYが取り得る範囲を、エンジンパワー変化ΔPeNが取り得る範囲より小さい範囲であって、EGR量Leの応答遅れに起因した燃費悪化及び失火の発生を抑制可能な範囲に設定する。なお、ECU50は、例えば、エンジンパワーPeの目標値から現在のエンジンパワーPeを減算した値を、エンジンパワー変化ΔPeとして特定する。
そして、エンジンパワー変化ΔPeYの絶対値は、EGR量Leの応答遅れに起因した燃費悪化及び失火の発生を抑制可能な範囲に定められる。より具体的には、ECU50は、エンジンパワー変化ΔPeYが取り得る範囲を、エンジンパワー変化ΔPeNが取り得る範囲より小さい範囲であって、EGR量Leの応答遅れに起因した燃費悪化及び失火の発生を抑制可能な範囲に設定する。なお、ECU50は、例えば、エンジンパワーPeの目標値から現在のエンジンパワーPeを減算した値を、エンジンパワー変化ΔPeとして特定する。
このようにすることで、ECU50は、エンジンパワーPeの急激な増加に伴うEGR量Leの応答遅れに起因した燃費悪化、及び、エンジンパワーPeの急激な減少に伴うEGR量Leの応答遅れに起因した失火の発生を抑制することができる。この効果については、別途後述する。
また、ECU50は、図1で説明したように、モータMG2を駆動源とした走行を行っている。即ち、エンジンパワーPeが直接車両100の駆動力に寄与しない。従って、ECU50は、EGRの導入中にエンジンパワーPeを制限したことに起因した走行への影響を抑制することができる。よって、ECU50は、エンジンパワー変化ΔPeの制限に伴うエンジン1の応答遅れが生じても、車両100の走行に影響が生じるのを防ぎ、ドライバビリティの悪化を抑制することができる。
(タイムチャート)
図2は、EGRの導入時の第1実施形態の処理の概要を示すタイムチャートの一例である。なお、図2では、第1実施形態の代表例に加え、エンジンパワー変化ΔPeを制限しない場合の比較例も例示している。図2は、上から順に、エンジンパワーPeの要求値、EGR量Leを示す。また、グラフ「G1」は、第1実施形態に基づくエンジンパワーPeの要求値の時間変化に相当し、グラフ「G2」は、比較例に係るエンジンパワーPeの要求値の時間変化に相当する。また、グラフ「G3」は、第1実施形態に基づくEGR量Leの時間変化に相当し、グラフ「G4」は、比較例に係るEGR量Leの時間変化に相当する。
図2は、EGRの導入時の第1実施形態の処理の概要を示すタイムチャートの一例である。なお、図2では、第1実施形態の代表例に加え、エンジンパワー変化ΔPeを制限しない場合の比較例も例示している。図2は、上から順に、エンジンパワーPeの要求値、EGR量Leを示す。また、グラフ「G1」は、第1実施形態に基づくエンジンパワーPeの要求値の時間変化に相当し、グラフ「G2」は、比較例に係るエンジンパワーPeの要求値の時間変化に相当する。また、グラフ「G3」は、第1実施形態に基づくEGR量Leの時間変化に相当し、グラフ「G4」は、比較例に係るEGR量Leの時間変化に相当する。
まず、時刻「t1」で、ECU50は、運転者のアクセル操作等に伴いエンジンパワーPeの要求値を上げる(グラフG1参照)。この場合、ECU50は、EGRの導入時であることから、エンジンパワー変化ΔPeを制限する。従って、この場合、エンジンパワーPeの要求値の増加勾配は、所定値に保たれる。そして、同時刻t1以後、EGR量Leは、エンジンパワーPeの要求値と共に増加する(グラフG3参照)。即ち、この場合、増加するエンジンパワーPeに釣り合うように、EGR量Leが増加する。従って、この場合、燃費の悪化は生じない。
一方、比較例の場合、ECU50は、同時刻t1でエンジンパワーPeの要求値を、運転者のアクセル操作等に伴い上げる(グラフG2参照)。そして、比較例の場合、エンジンパワー変化ΔPeは制限されないため、エンジンパワーPeの要求値は急激に上昇している。一方、EGR量Leの応答遅れに起因して、EGR量Leは、緩やかに上昇している(グラフG4参照)。従って、この場合、EGR量Leは、エンジンパワーPeに釣り合う値まで増加するのに時間を要する。そして、EGR量Leの応答遅れに相当する時間幅では、適量のEGR量Leが供給されず、燃費悪化が生じる。
次に、時刻「t2」で、ECU50は、運転者の操作に伴いエンジンパワーPeの要求値を下げる(グラフG1参照)。この場合、ECU50は、エンジンパワーPeの要求値を上げる場合と同様、エンジンパワー変化ΔPeを制限する。従って、この場合、エンジンパワーPeの要求値の減少勾配は、所定値に保たれる。そして、同時刻t2以後、EGR量Leは、エンジンパワーPeの要求値と共に減少する(グラフG3参照)。即ち、この場合、減少するエンジンパワーPeに釣り合うように、EGR量Leが減少する。従って、この場合、EGR量Leの過多に起因した失火の発生する虞が無い。
一方、比較例の場合、ECU50は、同時刻t2で、エンジンパワーPeの要求値を、運転者の操作等に伴い急激に下げる(グラフG2参照)。しかし、この場合、EGR量Leの応答遅れに起因して、EGR量Leは、エンジンパワーPeに釣り合う値まで減少するのに時間を要する(グラフG4参照)。即ち、この場合、EGR量LeがエンジンパワーPeに対して過多となり、失火が生じる可能性がある。
以上のように、ECU50は、EGRの導入時にエンジンパワー変化ΔPeを制限することで、EGR量Leの応答遅れに起因した燃費悪化及び失火の発生を抑制することができる。
(効果)
次に、第1実施形態の効果について、図3乃至図5を参照して説明する。
次に、第1実施形態の効果について、図3乃至図5を参照して説明する。
図3(a)は、燃費(エネルギ効率)とEGR量Leとの関係を示すグラフの一例である。図3(a)中の目標EGR量「LeT」は、ECU50が設定するEGR量Leの目標値に相当し、限界EGR量「Leth」は、失火が発生しないEGR量Leの上限値に相当する。
図3(a)に示すように、EGR量Leが目標EGR量LeT以下または目標EGR量LeTの近傍の範囲では、EGR量Leが増加するに伴い、エンジン1の冷却損失及びポンプ損失が低減されるため、燃費が改善される。一方、EGR量Leが限界EGR量Lethを超えた場合、エンジン1での燃焼が悪化し、失火が発生する。
また、目標EGR量LeT及び限界EGR量Lethは、エンジン1の回転数(以後、「エンジン回転数Ne」と呼ぶ。)及びエンジン1のトルク(以後、「エンジントルクTe」と呼ぶ。)によって適切な値が変動する。これについて図3(b)を用いて説明する。図3(b)は、エンジン回転数Ne及びエンジントルクTeに対する限界EGR量Lethの関係を示す。図3(b)において、線「L1」及び線「L2」は、共に限界EGR量Lethが同一となるエンジン1の動作点を結んだ線である。そして、線L1は、線L2よりも、限界EGR量Lethが高いエンジン1の動作点を表す。
図2(b)に示すように、エンジン回転数Neが大きく、エンジントルクTeが大きいエンジン1の動作点ほど、限界EGR量Lethが大きくなる。目標EGR量LeTも同様である。また、エンジンパワーPeは、エンジン回転数NeとエンジントルクTeの積により定まる。よって、エンジンパワーPeが大きいほど、限界EGR量Leth及び目標EGR量LeTも大きくなる。従って、ECU50は、エンジンパワーPeに応じて、これに適切に対応したEGR量Leをエンジン1へ供給する必要がある。
図4は、加速時のタイムチャートの一例を示す。図4は、上から順に、エンジントルクTeとEGR量Leを示す。図4において、グラフ「G6」は、目標EGR量LeTの時間変化に相当し、グラフ「G7」は、EGR量Leの実値の時間変化に相当する。
図4に示すように、時刻「t11」で、運転者の操作等に起因してエンジントルクTeが上昇する(グラフG5参照)。これに伴い、目標EGR量LeTが増加する(グラフG6参照)。しかし、EGR量Leの実値は、EGR弁の開き遅れ等に起因して応答遅れが発生している(グラフG7参照)。従って、同時刻t11から、目標EGR量LeTとEGR量Leの実値とがほぼ等しくなる時刻「t12」までの期間では、EGR量LeがエンジントルクTeに対して過少であるため、燃費が悪化する。
図5は、減速時のタイムチャートの一例を示す。図5は、上から順に、エンジントルクTeとEGR量Leを示す。図5において、グラフ「G9」は、目標EGR量LeTの時間変化に相当し、グラフ「G10」は、EGR量Leの実値の時間変化に相当する。
図5に示すように、時刻「t21」で、運転者の操作等に起因してエンジントルクTeが減少する(グラフG8参照)。これに伴い、目標EGR量LeTが減少する(グラフG9参照)。しかし、EGR量Leの実値は、EGR弁の閉じ遅れ等に起因して応答遅れが発生している(グラフG10参照)。従って、同時刻t21から、目標EGR量LeTとEGR量Leの実値とがほぼ等しくなる時刻「t22」までの期間では、EGR量LeがエンジントルクTeに対して過多となり、限界EGR量Lethに達し、失火が発生する。
以上を勘案し、ECU50は、EGRの導入時にエンジンパワー変化ΔPeを制限する。これにより、ECU50は、エンジンパワーPeと目標EGR量LeTとを適切に連動させ、EGR量Leの応答遅れに起因した燃費悪化及び失火の発生を抑制することができる。
(処理フロー)
次に、第1実施形態でECU50が実行する処理手順について図6を用いて説明する。図6は、第1実施形態における処理手順を示すフローチャートである。図6に示すフローチャートは、ECU50により所定の周期に従い繰り返し実行される。
次に、第1実施形態でECU50が実行する処理手順について図6を用いて説明する。図6は、第1実施形態における処理手順を示すフローチャートである。図6に示すフローチャートは、ECU50により所定の周期に従い繰り返し実行される。
まず、ECU50は、EGRを導入中であるか否か判定する(ステップS101)。即ち、ECU50は、EGR量Leが0より大きいか否か判定する。
そして、ECU50は、EGRを導入中であると判断した場合(ステップS101;Yes)、エンジンパワー変化ΔPeを制限する(ステップS102)。具体的には、ECU50は、例えば式(1)に基づき、エンジンパワーPeの現在値から目標値への変動幅を小さくする。これにより、ECU50は、エンジンパワーPeと目標EGR量LeTとを適切に連動させ、EGR量Leの応答遅れに起因した燃費悪化及び失火の発生を抑制することができる。また、このとき、ECU50は、モータMG2を駆動源とした走行を行っている。従って、エンジンパワー変化ΔPeを制限した場合であっても、車両100の駆動力への影響を防ぐことができる。
一方、ECU50は、EGRを導入中でないと判断した場合(ステップS101;No)、即ち、EGR量Leが0の場合、フローチャートの処理を終了する。
[第2実施形態]
第2実施形態では、第1実施形態に加え、又はこれに代えて、ECU50は、現在のエンジン1の運転状態に基づき、燃費悪化及び失火の発生するおそれがない現在のEGR量Leからの変化率(以後、「EGR量変化ΔLe」と呼ぶ。)の上限値及び下限値を算出する。そして、ECU50は、エンジンパワー変化ΔPeを、EGR量変化ΔLeが上述の上限値及び下限値の範囲内に収まるように設定する。これにより、ECU50は、EGR量Leの応答遅れに起因した燃費悪化及び失火の発生を抑制する。以後では、上述のEGR量変化ΔLeの上限値を、「上限EGR量変化ΔLeMax」と呼び、EGR量変化ΔLeの下限値を、「下限EGR量変化ΔLeMin」と呼ぶ。
第2実施形態では、第1実施形態に加え、又はこれに代えて、ECU50は、現在のエンジン1の運転状態に基づき、燃費悪化及び失火の発生するおそれがない現在のEGR量Leからの変化率(以後、「EGR量変化ΔLe」と呼ぶ。)の上限値及び下限値を算出する。そして、ECU50は、エンジンパワー変化ΔPeを、EGR量変化ΔLeが上述の上限値及び下限値の範囲内に収まるように設定する。これにより、ECU50は、EGR量Leの応答遅れに起因した燃費悪化及び失火の発生を抑制する。以後では、上述のEGR量変化ΔLeの上限値を、「上限EGR量変化ΔLeMax」と呼び、EGR量変化ΔLeの下限値を、「下限EGR量変化ΔLeMin」と呼ぶ。
これについて、図7を参照し、具体的に説明する。図7は、EGR量変化ΔLeとエンジンパワー変化ΔPeとの対応を示すマップの一例である。図7において、上限エンジンパワー変化「ΔPeMax」は、上限EGR量変化ΔLeMaxに対応するエンジンパワー変化ΔPeを指す。また、下限エンジンパワー変化「ΔPeMin」は、下限EGR量変化ΔLeMinに対応するエンジンパワー変化ΔPeを指す。また、以下では、ECU50は、EGR量変化ΔLeを、目標EGR量LeTからEGR量Leの現在値を減算した値として特定するものとする。
まず、ECU50は、各種センサの出力に基づき、現在のエンジン回転数Ne、エンジントルクTe、エンジン1の冷却水温度(以後、「エンジン水温Thw」と呼ぶ。)等を検出する。そして、ECU50は、これらの検出値及び現在のEGR量Leに基づき、例えば所定のマップまたは式を参照し、上限EGR量変化ΔLeMax及び下限EGR量変化ΔLeMinを算出する。上述のマップ等は、実験等に基づき予め作成され、ECU50のメモリに記憶される。そして、ECU50は、同様に、図7に示すようなマップ等を参照し、上限EGR量変化ΔLeMax及び下限EGR量変化ΔLeMinから上限エンジンパワー変化ΔPeMax及び下限エンジンパワー変化ΔPeMinを特定する。そして、ECU50は、上限エンジンパワー変化ΔPeMax及び下限エンジンパワー変化ΔPeMinにより規定される範囲内にエンジンパワー変化ΔPeを制限する。
このようにすることで、ECU50は、的確にエンジンパワー変化ΔPeの制限範囲を設定することができ、確実にEGR量Leの応答遅れに起因した燃費悪化及び失火の発生を抑制することができる。
(処理フロー)
次に、第2実施形態でECU50が実行する処理手順について図8を用いて説明する。図8は、第2実施形態における処理手順を示すフローチャートである。図8に示すフローチャートは、ECU50により所定の周期に従い繰り返し実行される。
次に、第2実施形態でECU50が実行する処理手順について図8を用いて説明する。図8は、第2実施形態における処理手順を示すフローチャートである。図8に示すフローチャートは、ECU50により所定の周期に従い繰り返し実行される。
まず、ECU50は、EGRを導入中であるか否か判定する(ステップS201)。そして、ECU50は、EGRを導入中であると判断した場合(ステップS201;Yes)、ステップS202乃至S204の処理を行う。一方、EGRを導入中でないと判断した場合(ステップS201;No)、フローチャートの処理を終了する。
次に、ECU50は、エンジン回転数Ne、エンジントルクTe、エンジン水温Thw等から上限EGR量変化ΔLeMax、下限EGR量変化ΔLeMinを算出する(ステップS202)。例えば、ECU50は、所定のマップ又は式を参照し、エンジン1の運転状態から上限EGR量変化ΔLeMax及び下限EGR量変化ΔLeMinをそれぞれ特定する。
そして、ECU50は、上限EGR量変化ΔLeMax及び下限EGR量変化ΔLeMinに基づき、上限エンジンパワー変化ΔPeMax及び下限エンジンパワー変化ΔPeMinを算出する(ステップS203)。例えば、ECU50は、図7に示すようなマップを参照し、上限エンジンパワー変化ΔPeMax及び下限エンジンパワー変化ΔPeMinを特定する。
次に、ECU50は、エンジンパワー変化ΔPeが下限エンジンパワー変化ΔPeMin以上かつ上限エンジンパワー変化ΔPeMax以下になるように、エンジンパワーPeの目標値を設定する(ステップS204)。具体的には、ECU50は、アクセル操作等に基づき、エンジンパワー変化ΔPeが下限エンジンパワー変化ΔPeMin以上かつ上限エンジンパワー変化ΔPeMax以下となる範囲に、エンジンパワーPeの目標値を設定する。このようにすることで、ECU50は、エンジンパワーPeを制限する範囲を的確に定めることができ、確実にEGR量Leの応答遅れに起因した燃料悪化及び失火の発生を抑制することができる。また、このとき、ECU50は、モータMG2を駆動源とした走行を行っている。従って、エンジンパワー変化ΔPeを制限した場合であっても、車両100の駆動力への影響を防ぐことができる。
[第3実施形態]
第3実施形態では、ECU50は、第1実施形態又は第2実施形態に加え、バッテリ6の温度(以後、「バッテリ温度Tb」と呼ぶ。)が高温の場合、目標EGR量LeTを小さくすると共に、エンジンパワー変化ΔPeの制限を緩和する。これにより、ECU50は、バッテリ6の過度な発熱を抑制し、かつ、EGR量Leの応答遅れに起因した燃費悪化及び失火の発生を抑制する。
第3実施形態では、ECU50は、第1実施形態又は第2実施形態に加え、バッテリ6の温度(以後、「バッテリ温度Tb」と呼ぶ。)が高温の場合、目標EGR量LeTを小さくすると共に、エンジンパワー変化ΔPeの制限を緩和する。これにより、ECU50は、バッテリ6の過度な発熱を抑制し、かつ、EGR量Leの応答遅れに起因した燃費悪化及び失火の発生を抑制する。
これについて具体的に説明する。ECU50は、バッテリ温度Tbが所定温度(以後、「閾値Tbth」と呼ぶ。)より大きい場合、目標EGR量LeTを小さくする。上述の閾値Tbthは、例えば、発熱を低減する必要がないバッテリ温度Tbの上限に実験等に基づき定められる。より具体的には、ECU50は、バッテリ温度Tbが閾値Tbthより大きい場合、目標EGR量LeTに所定の係数(以後、「第1係数K1」と呼ぶ。)を乗じることで目標EGR量LeTを小さくする。第1係数K1は、1より小さい値に設定される。これにより、ECU50は、エンジンパワー変化ΔPeの制限を緩和する。これについて、図9を用いて説明する。
図9は、EGR量変化ΔLeとエンジンパワー変化ΔPeとの対応を示すマップの一例である。図9中のマップ「M1」は、バッテリ温度Tbが閾値Tbth以下の場合にECU50が使用するEGR量変化ΔLeとエンジンパワー変化ΔPeとのマップを示し、マップ「M2」は、バッテリ温度Tbが閾値Tbthより大きい場合にECU50が使用するEGR量変化ΔLeとエンジンパワー変化ΔPeとのマップを示す。
図9に示すように、ECU50は、バッテリ温度Tbが閾値Tbth以下の場合、第2実施形態で説明した図7と同様のマップM1を用い、上限EGR量変化ΔLeMax及び下限EGR量変化ΔLeMinに基づき、上限エンジンパワー変化「ΔPeMax1」及び下限エンジンパワー変化「ΔPeMin1」を特定する。
一方、ECU50は、バッテリ温度Tbが閾値Tbthより大きい高温時では、目標EGR量LeTを、第1係数K1を乗じることで小さくする。従って、ECU50は、この場合に相当するマップM2を用いて、上限エンジンパワー変化「ΔPeMax2」及び下限エンジンパワー変化「ΔPeMin2」を特定する。その結果、バッテリ温度Tbが閾値Tbthよりも大きい高温時では、バッテリ温度Tbが閾値Tbth以下の場合と比較して、図9に示すように、エンジンパワー変化ΔPeの範囲が拡大する。
即ち、ECU50は、所定の運転状態において、 バッテリ温度Tbが閾値Tbthより大きいときのエンジンパワー変化ΔPeの絶対値を、バッテリ温度Tbが閾値Tbth以下ときのエンジンパワー変化ΔPeの絶対値より大きくする。言い換えると、バッテリ温度Tbが閾値Tbthより大きいときのエンジンパワー変化ΔPeを「ΔPeYTH」、バッテリ温度Tbが閾値Tbth以下ときのエンジンパワー変化ΔPeを「ΔPeYTL」とすると、例えば以下の式(2)が成立するように、ECU50は、エンジンパワーPeの目標値を設定する。
|ΔPeYTL|<|ΔPeYTH|≦|ΔPeN| 式(2)
以上のように、ECU50は、例えば図9に示すマップM1、M2を予め記憶しておき、上限EGR量変化ΔLeMax及び下限EGR量変化ΔLeMinに基づき、エンジンパワー変化ΔPeの範囲を決定する。これにより、ECU50は、EGRの応答遅れに起因した失火の発生等を抑制しつつ、必要に応じてバッテリ6の過剰な発熱を抑制することができる。
以上のように、ECU50は、例えば図9に示すマップM1、M2を予め記憶しておき、上限EGR量変化ΔLeMax及び下限EGR量変化ΔLeMinに基づき、エンジンパワー変化ΔPeの範囲を決定する。これにより、ECU50は、EGRの応答遅れに起因した失火の発生等を抑制しつつ、必要に応じてバッテリ6の過剰な発熱を抑制することができる。
(効果)
次に、第3実施形態の効果について説明する。第1実施形態又は第2実施形態に基づき、エンジンパワー変化ΔPeを制限した場合、モータMG2が車両100の駆動力を発生するために使用する電力消費量と、エンジン1の動力によりモータMG1で発電する発電量(以後、「エンジン発電量」と呼ぶ。)との差が大きくなる可能性がある。その結果、バッテリ6の電力の入出力が増大する。
次に、第3実施形態の効果について説明する。第1実施形態又は第2実施形態に基づき、エンジンパワー変化ΔPeを制限した場合、モータMG2が車両100の駆動力を発生するために使用する電力消費量と、エンジン1の動力によりモータMG1で発電する発電量(以後、「エンジン発電量」と呼ぶ。)との差が大きくなる可能性がある。その結果、バッテリ6の電力の入出力が増大する。
これについて図10を用いてさらに詳しく説明する。図10は、エンジンパワー変化ΔPeを厳しく制限した場合の第1比較例及びエンジンパワー変化ΔPeを制限しない場合の第2比較例に係る処理の概要を示すタイムチャートである。図10は、上から順に、モータMG2の出力を示し、モータMG2が使用する電力に相当する「モータ出力」と、エンジン1の動力に基づく発電量である「エンジン発電量」と、バッテリ6の充放電量を示す「バッテリ入出力」とを示す。また、グラフ「A2」は、第1比較例の処理を実行した場合のエンジン発電量の時間変化を示し、グラフ「B1」は、第2比較例に係るエンジン発電量の時間変化を示す。また、グラフ「A3」は、第1比較例の処理を実行した場合のバッテリ入出力の時間変化を示し、グラフ「B2」は、第2比較例に係るバッテリ入出力の時間変化を示す。
まず、時刻「t31」で、車両100は、運転者のアクセル操作等に起因して加速を開始する。これにより、ECU50は、モータ出力を上昇させる(グラフA1参照)。そして、第1比較例では、ECU50は、エンジンパワー変化ΔPeを制限している。よって、エンジンパワーPeの上昇勾配が制限され、エンジン発電量も緩やかに上昇する(グラフA2参照)。従って、この場合、モータ出力がエンジン発電量よりも大きくなり、バッテリ6の放電が行われる(グラフA3参照)。
一方、第2比較例では、エンジンパワー変化ΔPeが制限されていないため、時刻t31以後、ECU50は、モータ出力の上昇に合わせ、エンジンパワーPeを上昇させ、エンジン発電量を増加させている(グラフB1参照)。従って、この場合、バッテリ入出力は、ほとんど変化しない(グラフB2参照)。
次に、減速が開始される時刻「t32」以後、ECU50は、モータ出力を減少させる(グラフA1参照)。そして、第1比較例では、ECU50は、エンジンパワー変化ΔPeを制限している。よって、エンジンパワーPeの減少勾配が制限され、エンジン発電量も緩やかに減少する(グラフA2参照)。従って、この場合、モータ出力よりもエンジン発電量が大きくなり、バッテリ6の充電が行われる(グラフA3参照)。
一方、第2比較例では、エンジンパワー変化ΔPeが制限されていないため、時刻t31以後、ECU50は、モータ出力の減少に合わせ、エンジンパワーPeを減少させ、エンジン発電量を減少させている(グラフB1参照)。従って、この場合、バッテリ入出力は、ほとんど変化しない(グラフB2参照)。
以上のように、エンジンパワー変化ΔPeを厳しく制限した第1比較例の場合、バッテリ入出力の範囲が大きくなり、バッテリ6が発熱しやすくなる。これに対し、第3実施形態では、バッテリ温度Tbが閾値Tbthよりも高温の場合には、目標EGR量LeTを小さくしてエンジンパワー変化ΔPeの制限を緩和する。これにより、上述の第2比較例と同様に、ECU50は、バッテリ6の発熱を抑制し、バッテリ温度Tbの過剰な上昇を抑制することができる。さらに、ECU50は、エンジンパワー変化ΔPeに一定の制限を設けることで、第2比較例と比べ、第3実施形態では、EGRの応答遅れに起因した燃費悪化及び失火の発生等を抑制することができる。
(処理フロー)
次に、第3実施形態でECU50が実行する処理手順について図11を用いて説明する。図11は、第3実施形態における処理手順を示すフローチャートである。図11に示すフローチャートは、ECU50により所定の周期に従い繰り返し実行される。
次に、第3実施形態でECU50が実行する処理手順について図11を用いて説明する。図11は、第3実施形態における処理手順を示すフローチャートである。図11に示すフローチャートは、ECU50により所定の周期に従い繰り返し実行される。
まず、ECU50は、EGRを導入中であるか否か判定する(ステップS301)。そして、ECU50は、EGRを導入中であると判断した場合(ステップS301;Yes)、ステップS302へ処理を進める。一方、EGRを導入中でないと判断した場合(ステップS301;No)、フローチャートの処理を終了する。
次に、ECU50は、バッテリ6が高温か否か判定する(ステップS302)。具体的には、ECU50は、バッテリ温度Tbが閾値Tbthよりも大きいか否か判定する。これにより、ECU50は、バッテリ6の発熱を抑制する必要があるか否か判定する。
そして、ECU50は、バッテリ6が高温であると判断した場合(ステップS302;Yes)、即ち、バッテリ温度Tbが閾値Tbthより大きい場合、目標EGR量LeTに第1係数K1を乗算する(ステップS303)。ここで、第1係数K1は、1より小さい値に設定される。これにより、ECU50は、目標EGR量LeTを小さくし、エンジンパワー変化ΔPeの制限を緩和することができる。
一方、ECU50は、バッテリ6が高温ではないと判断した場合(ステップS302;No)、即ち、バッテリ温度Tbが閾値Tbth以下の場合、ステップS304の処理を実行する。
そして、ECU50は、第2実施形態のステップS202乃至S204と同様の処理を、ステップS304乃至S306で実行する。ここで、ステップS305の処理について補足説明する。ステップS305では、ECU50は、バッテリ温度Tbが閾値Tbthより大きくステップS303を実行した場合には図9に示すマップM2を参照し、上限エンジンパワー変化ΔPeMax及び下限エンジンパワー変化ΔPeMinを算出する。一方、ECU50は、バッテリ温度Tbが閾値Tbth以下でありステップS303を実行しない場合には図9に示すマップM1を参照し、上限エンジンパワー変化ΔPeMax及び下限エンジンパワー変化ΔPeMinを算出する。このように、ECU50は、バッテリ6の過剰な発熱を抑制する必要がある場合には、エンジンパワー変化ΔPeの取り得る範囲を拡大する。これにより、ECU50は、バッテリ6の過剰な発熱を抑制すると共に、EGR量Leの応答遅れに起因した失火の発生等を抑制することができる。
[第4実施形態]
第4実施形態では、第1実施形態乃至第3実施形態に加え、ECU50は、バッテリ6のSOCが高い場合には、目標EGR量LeTを小さくすると共に、エンジンパワー変化ΔPeの制限を緩和する。これにより、ECU50は、過充電に起因したバッテリ6の劣化を抑制し、かつ、EGR量Leの応答遅れに起因した失火の発生等を抑制する。
第4実施形態では、第1実施形態乃至第3実施形態に加え、ECU50は、バッテリ6のSOCが高い場合には、目標EGR量LeTを小さくすると共に、エンジンパワー変化ΔPeの制限を緩和する。これにより、ECU50は、過充電に起因したバッテリ6の劣化を抑制し、かつ、EGR量Leの応答遅れに起因した失火の発生等を抑制する。
これについて具体的に説明する。ECU50は、バッテリ6のSOCが所定値(以後、「閾値SOCth」と呼ぶ。)より大きい場合、目標EGR量LeTを小さくする。上述の閾値SOCthは、例えば、減速時に過充電が発生する虞がないSOCの上限に実験等に基づき定められる。具体的には、ECU50は、SOCが閾値SOCthより大きい場合、目標EGR量LeTに所定の係数(以後、「第2係数K2」と呼ぶ。)を乗じることで目標EGR量LeTを小さくする。第2係数K2は、1より小さい値に設定される。これにより、ECU50は、第3実施形態と同様、エンジンパワー変化ΔPeの制限を緩和する。
これについて、再び図9を参照して説明する。以下では、説明の便宜上、第1係数K1と第2係数K2とが同一値に設定されたものとする。
まず、ECU50は、SOCが閾値SOCth以下の場合、第3実施形態でバッテリ温度Tbが閾値Tbth以下の場合と同様、マップM1を用いる。そして、ECU50は、上限EGR量変化ΔLeMax及び下限EGR量変化ΔLeMinに基づき、図9に示す上限エンジンパワー変化ΔPeMax1及び下限エンジンパワー変化ΔPeMin1を特定する。
一方、ECU50は、SOCが閾値SOCthより大きい場合、目標EGR量LeTを、第2係数K2を乗じることで小さくする。従って、ECU50は、この場合、第3実施形態でバッテリ温度Tbが閾値Tbthより大きい場合と同様、マップM2を用いる。そして、ECU50は、マップM2を参照し、図9に示す上限エンジンパワー変化ΔPeMax2及び下限エンジンパワー変化ΔPeMin2を特定する。その結果、SOCが高い場合では、図9に示すように、エンジンパワー変化ΔPeの範囲が拡大する。
即ち、ECU50は、所定の運転状態において、 SOCが閾値SOCthより大きいときのエンジンパワー変化ΔPeの絶対値を、SOCが閾値SOCth以下ときのエンジンパワーΔPeの絶対値より大きくする。言い換えると、SOCが閾値SOCthより大きい場合のエンジンパワー変化ΔPeを「ΔPeYSH」、その他の場合のエンジンパワーΔPeを「ΔPeYSL」とすると、ECU50は、例えば以下の式(3)が成立するようにエンジンパワーPeの目標値を設定する。
|ΔPeYSL|<|ΔPeYSH|≦|ΔPeN| 式(3)
以上のように、ECU50は、例えば図9に示すマップM1、M2を予め記憶しておき、上限EGR量変化ΔLeMax及び下限EGR量変化ΔLeMinに基づき、エンジンパワー変化ΔPeの範囲を決定する。これにより、ECU50は、EGRの応答遅れに起因した失火の発生等を抑制しつつ、バッテリ6の過剰な発熱を抑制することができる。
以上のように、ECU50は、例えば図9に示すマップM1、M2を予め記憶しておき、上限EGR量変化ΔLeMax及び下限EGR量変化ΔLeMinに基づき、エンジンパワー変化ΔPeの範囲を決定する。これにより、ECU50は、EGRの応答遅れに起因した失火の発生等を抑制しつつ、バッテリ6の過剰な発熱を抑制することができる。
また、好適には、ECU50は、第4実施形態の処理を、減速時に限定して実行する。これにより、ECU50は、過充電が発生する虞がある減速時に限定して、より効果的にバッテリ6の過充電を抑制することができると共に、目標EGR量LeTを小さくする機会を限定し、燃費を向上させることができる。
(効果)
次に、第4実施形態の効果について説明する。第1実施形態又は第2実施形態に基づき、エンジンパワー変化ΔPeを制限した場合、減速時で、モータMG2が車両100の駆動力を発生するために使用する電力消費量が、エンジン発電量より小さくなる。その結果、SOCが高い場合、減速時にバッテリ6の過充電が発生する可能性がある。
次に、第4実施形態の効果について説明する。第1実施形態又は第2実施形態に基づき、エンジンパワー変化ΔPeを制限した場合、減速時で、モータMG2が車両100の駆動力を発生するために使用する電力消費量が、エンジン発電量より小さくなる。その結果、SOCが高い場合、減速時にバッテリ6の過充電が発生する可能性がある。
これについて、図12を用いてさらに詳しく説明する。図12は、エンジンパワー変化ΔPeを厳しく制限した場合の第1比較例及びエンジンパワー変化ΔPeを制限しない場合の第2比較例に係る処理の概要を示すタイムチャートである。図12は、上から順に、モータ出力と、エンジン発電量と、バッテリ入出力と、SOCとを示す。また、グラフ「C2」は、第1比較例の処理を実行した場合のエンジン発電量の時間変化を示し、グラフ「D1」は、第2比較例に係るエンジン発電量の時間変化を示す。また、グラフ「C3」は、第1比較例の処理を実行した場合のバッテリ入出力の時間変化を示し、グラフ「D2」は、第2比較例に係るバッテリ入出力の時間変化を示す。さらに、グラフ「C4」は、第1比較例の処理を実行した場合のSOCの時間変化を示し、グラフ「D3」は、第2比較例に係るSOCの時間変化を示す。
まず、時刻「t41」で、車両100は、運転者の操作等に起因して減速を開始する。そして、ECU50は、モータ出力を減少させる(グラフC1参照)。そして、第1比較例では、ECU50は、エンジンパワー変化ΔPeを制限している。これにより、エンジンパワーPeの減少勾配が制限され、エンジン発電量も緩やかに減少する(グラフC2参照)。従って、この場合、モータ出力よりもエンジン発電量が大きくなり、バッテリ6の充電が行われ(グラフC3参照)、これに伴いSOCも増加する(グラフC4参照)。従って、時刻t41の時点でSOCが高い場合には、減速時に過充電が発生する虞がある。
一方、第2比較例では、エンジンパワー変化ΔPeが制限されていないため、時刻t41以後、ECU50は、モータ出力の減少に合わせ、エンジンパワーPeを減少させる。よって、第2比較例では、第1比較例と比べ、エンジン発電量はモータ出力の減少に伴い早期に減少している(グラフD1参照)。従って、この場合、バッテリ入出力及びSOCは、ほとんど変化しない(グラフD2、D3参照)。
以上のように、第1比較例を実行した場合、SOCが高い状態では、過充電が発生し、バッテリ6の劣化が生じる虞がある。これに対し、第4実施形態では、ECU50は、SOCが閾値SOCthより大きい場合には、目標EGR量LeTを小さくしてエンジンパワー変化ΔPeの制限を緩和する。これにより、ECU50は、第2比較例と同様、バッテリ6の過充電を抑制し、バッテリ6の劣化を抑制することができる。さらに、ECU50は、エンジンパワー変化ΔPeに一定の制限を設けることで、第2比較例と比べ、第4実施形態では、EGRの応答遅れに起因した燃費悪化及び失火の発生等を抑制することができる。
(処理フロー)
次に、第4実施形態でECU50が実行する処理手順について図13を用いて説明する。図13は、第4実施形態における処理手順を示すフローチャートである。図13に示すフローチャートは、ECU50により所定の周期に従い繰り返し実行される。
次に、第4実施形態でECU50が実行する処理手順について図13を用いて説明する。図13は、第4実施形態における処理手順を示すフローチャートである。図13に示すフローチャートは、ECU50により所定の周期に従い繰り返し実行される。
まず、ECU50は、EGRを導入中であるか否か判定する(ステップS401)。そして、ECU50は、EGRを導入中であると判断した場合(ステップS401;Yes)、ステップS402へ処理を進める。一方、EGRを導入中でないと判断した場合(ステップS401;No)、フローチャートの処理を終了する。
次に、ECU50は、バッテリ6のSOCが高いか否か判定する(ステップS402)。具体的には、ECU50は、SOCが閾値SOCthよりも大きいか否か判定する。これにより、ECU50は、バッテリ6の過充電を抑制する必要があるか否か判定する。
そして、ECU50は、SOCが高いと判断した場合(ステップS402;Yes)、即ち、SOCが閾値SOCthより大きい場合、目標EGR量LeTに第2係数K2を乗算する(ステップS403)。ここで、第2係数K2は、1より小さい値に設定される。これにより、ECU50は、目標EGR量LeTを小さくし、エンジンパワー変化ΔPeの制限を緩和することができる。
一方、ECU50は、SOCが高くないと判断した場合(ステップS402;No)、即ち、SOCが閾値SOCth以下の場合、ステップS404の処理を実行する。
そして、ECU50は、第2実施形態のステップS202乃至S204と同様の処理を、ステップS404乃至S406で実行する。ここで、ステップS405の処理について補足説明する。ステップS405では、ECU50は、SOCが閾値SOCthより大きくステップS403を実行した場合には図9に示すマップM2を参照し、上限エンジンパワー変化ΔPeMax及び下限エンジンパワー変化ΔPeMinを算出する。一方、ECU50は、SOCが閾値SOCth以下でありステップS403を実行しない場合には図9に示すマップM1を参照し、上限エンジンパワー変化ΔPeMax及び下限エンジンパワー変化ΔPeMinを算出する。このように、ECU50は、バッテリ6の過充電を抑制する必要がある場合には、エンジンパワー変化ΔPeの取り得る範囲を拡大する。これにより、ECU50は、バッテリ6の過充電を抑制すると共に、EGR量Leの応答遅れに起因した失火の発生等を抑制することができる。
[第5実施形態]
第5実施形態では、第1乃至第4実施形態に代えて、又はこれに加え、ECU50は、エンジンパワー変化ΔPeの制限に基づくエンジン1の運転状態(以後、「エンジン運転状態」と呼ぶ。)に基づき、目標EGR量LeTを決定する。これにより、ECU50は、EGR量Leの応答遅れに起因した燃費悪化及び失火の発生を抑制する。
第5実施形態では、第1乃至第4実施形態に代えて、又はこれに加え、ECU50は、エンジンパワー変化ΔPeの制限に基づくエンジン1の運転状態(以後、「エンジン運転状態」と呼ぶ。)に基づき、目標EGR量LeTを決定する。これにより、ECU50は、EGR量Leの応答遅れに起因した燃費悪化及び失火の発生を抑制する。
これについて図14を参照し、具体的に説明する。図14は、第5実施形態でECU50が使用する目標EGR量LeTと、エンジンパワー変化ΔPeとの関係を示すグラフである。図14において、「定点運転」とは、エンジンパワーPeを変化させない運転を指し、「通常運転」とは、エンジンパワー変化ΔPeに制限を設けない運転を指す。
図14に示すように、ECU50は、定点運転に近い運転状態ほど、即ち、エンジンパワー変化ΔPeの制限が大きいほど、目標EGR量LeTを大きくする。言い換えると、この場合、ECU50は、エンジンパワー変化ΔPeの制限が大きく、エンジンパワー変化ΔPeが小さいほど、EGR量Leの応答遅れに起因した失火が発生する虞が少ないと判断し、EGR量Leを増やす。これにより、ECU50は、燃費を向上させることができる。
そして、ECU50は、通常運転に近い運転状態ほど、即ち、エンジンパワー変化ΔPeの制限が小さいほど、目標EGR量LeTを小さくする。言い換えると、この場合、EGR50は、エンジンパワー変化ΔPeの制限が小さく、エンジンパワー変化ΔPeが大きいほど、EGR量Leの応答遅れに起因した失火が発生する可能性が大きいと判断し、EGR量Leを減らす。これにより、ECU50は、失火の発生を確実に抑制することができる。
(処理フロー)
次に、第5実施形態でECU50が実行する処理手順について図15を用いて説明する。図15は、第5実施形態における処理手順を示すフローチャートである。図15に示すフローチャートは、ECU50により所定の周期に従い繰り返し実行される。
次に、第5実施形態でECU50が実行する処理手順について図15を用いて説明する。図15は、第5実施形態における処理手順を示すフローチャートである。図15に示すフローチャートは、ECU50により所定の周期に従い繰り返し実行される。
まず、ECU50は、EGRを導入するか否か判定する(ステップS501)。そして、ECU50は、EGRを導入する場合(ステップS501;Yes)、ステップS502へ処理を進める。一方、ECU50は、EGRを導入しない場合(ステップS501;No)、フローチャートの処理を終了する。
そして、ECU50は、エンジン運転状態を特定する(ステップS502)。具体的には、ECU50は、エンジンパワー変化ΔPeに制限がない通常運転であるか、またはエンジンパワー変化ΔPeに一定の制限がある運転であるか、またはエンジンパワー変化ΔPeを変化させない定点運転であるか、を特定する。
そして、ECU50は、特定したエンジン運転状態に基づき目標EGR量LeTを算出する(ステップS503)。具体的には、ECU50は、エンジン運転状態、エンジン回転数Ne、エンジントルクTeを考慮し、所定のマップ等を参照して目標EGR量LeTを算出する。そして、ECU50は、エンジン回転数Ne及びエンジントルクTeが同一の場合、エンジンパワー変化ΔPeの制限が厳しいほど、目標EGR量LeTを大きくする。このようにすることで、ECU50は、失火の虞がある場合にはEGR量Leを減らし失火を確実に抑制すると共に、失火の虞がない場合にはEGR量Leを増やし燃費を向上させることができる。
1 エンジン(内燃機関)
2 車軸
3 車輪
5 インバータ
6 バッテリ
MG1、MG2 モータジェネレータ
50 ECU
100 車両
2 車軸
3 車輪
5 インバータ
6 バッテリ
MG1、MG2 モータジェネレータ
50 ECU
100 車両
Claims (5)
- エンジンと、
第1回転電機と、
第2回転電機と、
前記エンジンの動力により前記第1回転電機を駆動させて発電を行い、当該発電により発生した電気に基づき前記第2回転電機を車両の動力源として駆動させるシリーズハイブリッド走行を行う走行手段と、
EGRを導入中かつ前記シリーズハイブリッド走行中、前記エンジンのエンジンパワーの変化率の制限を行う制御手段と、
を備えることを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。 - 前記制御手段は、前記エンジンの状態に基づき、前記EGRの応答遅れの影響がないEGR量の変化率の範囲を定め、当該変化率が前記範囲に属するように、前記エンジンパワーの変化率を制限する請求項1に記載のハイブリッド車両の制御装置。
- 前記第1回転電機及び前記第2回転電機と電力の授受を行うバッテリをさらに備え、
前記制御手段は、前記バッテリの温度が所定温度より大きい場合、EGR量の目標値を減少させ、かつ、前記変化率の制限を緩和する請求項1または2に記載のハイブリッド車両の制御装置。 - 前記制御手段は、前記バッテリの蓄電状態に対応する状態量が所定量よりも高い場合、EGR量の目標値を減少させ、かつ、前記変化率の制限を緩和する請求項1乃至3のいずれか一項に記載のハイブリッド車両の制御装置。
- 前記制御手段は、前記エンジンパワーの変化幅の制限が大きい前記エンジンの運転状態ほど、EGR量の目標値を大きくする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のハイブリッド車両の制御装置。
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