JP2011177079A - コンバイン - Google Patents

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義剛 福岡
Koji Yamagata
山形  浩司
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Abstract

【課題】防塵カバーやボンネット内部のメンテナンス等の作業を実施し易いように、防塵カバーを所定の開位置に保持することができるコンバインを提供すること。
【解決手段】防塵カバー13の開側への移動により防塵カバー13が所定の開位置に達すると、ロック金具28がストッパー部材26から外れロック金具28の自重により下方に移動して、ロック金具28の下端部28bが固定用空間27に入り込むことにより、ロック金具28と開側阻止部25aとの当接によって防塵カバー13の所定の開位置から開側への移動が阻止され、ロック金具28の下端部28bと閉側阻止部26aとの当接によって防塵カバー13の所定の開位置から閉側への移動が阻止されるように構成する。
【選択図】図4

Description

本発明は、ラジエータに冷却風を取り入れるための取り入れ口を備える防塵カバーを、前記ラジエータ及びエンジンを収容するボンネットに設け、前記防塵カバーを前記ボンネットの軸心周りに揺動開閉自在に枢支してあるコンバインに関するものである。
上記コンバインでは、定期的に防塵カバーを開けて、防塵カバーの掃除や、ボンネット内部のラジエータ及びエンジン等のメンテナンスを行う必要がある。そのため、防塵カバーをボンネットの軸心周りに揺動開閉自在に枢支して、メンテナンスの際に防塵カバーを横外方に向けて開放することができるように構成されている(特許文献1参照)。
特開2006−121937号公報
作業者が防塵カバーを開けて上記作業を実施すると、作業時の振動等で防塵カバーが再び閉側に揺動して、作業の妨げとなる場合があった。
従って本発明の目的は、防塵カバーやボンネット内部のメンテナンス等の作業を実施し易いように、防塵カバーを所定の開位置に保持することができる構造を簡素に構成することにある。
本発明に係る第1特徴構成は、ラジエータに冷却風を取り入れるための取り入れ口を備える防塵カバーを、前記ラジエータ及びエンジンを収容するボンネットに設け、前記防塵カバーを前記ボンネットの軸心周りに揺動開閉自在に枢支してあるコンバインであって、上下動自在なロック金具を前記防塵カバー及び前記ボンネットの一方に設け、ガイド部材とストッパー部材とを前記ガイド部材の下方に前記ストッパー部材が位置するように前記防塵カバー及び前記ボンネットの他方に設けて、前記防塵カバーの開閉に伴って前記ロック金具が前記ガイド部材に沿って移動するように構成し、且つ、前記ガイド部材から下方に突出する前記ロック金具の下端部が前記ストッパー部材に対向するように構成して、前記防塵カバーの所定の開位置から開側への移動を阻止可能な開側阻止部を前記ガイド部材に備え、前記防塵カバーの前記所定の開位置から閉側への移動を阻止可能な閉側阻止部を前記ストッパー部材に備え、前記開側阻止部よりも前記防塵カバーの閉側に対応する位置に前記閉側阻止部を配置して前記開側阻止部と前記閉側阻止部との間に固定用空間を形成し、前記防塵カバーの開側への移動により前記防塵カバーが前記所定の開位置に達すると、前記ロック金具が前記ストッパー部材から外れ前記ロック金具の自重により下方に移動して、前記ロック金具の下端部が前記固定用空間に入り込むことにより、前記ロック金具と前記開側阻止部との当接によって前記防塵カバーの前記所定の開位置から開側への移動が阻止され、前記ロック金具の下端部と前記閉側阻止部との当接によって前記防塵カバーの前記所定の開位置から閉側への移動が阻止されるように構成してある点にある。
〔作用及び効果〕
本構成によれば、防塵カバーを開けて所定の開位置まで移動させると、ロック金具の下端部が固定用空間に入り込むことにより、ロック金具と開側阻止部との当接によって防塵カバーの所定の開位置からさらに開側への移動が阻止されると共に、ロック金具の下端部と閉側阻止部との当接によって防塵カバーの所定の開位置から閉側への移動が阻止される。
そのため、作業者が防塵カバーを開けてメンテナンス等の作業を実施しても、作業時の振動等により防塵カバーが再び閉側に揺動することはなく、作業を妨げることがない。さらに、作業者が防塵カバーを開ける際に必要以上の力で開けようとした場合でも、防塵カバーは所定の開位置までしか移動しないので、防塵カバーが所定の開位置を越えて開側に移動し、ボンネット等に当たって防塵カバーやボンネットが損傷してしまうこともない。
また、ロック金具の下端部を下方に突出させた状態にして、自重で固定用空間に入り込ませるように構成されているため、防塵カバーが所定の開位置まで移動したときに、ロック金具の本体部分よりも先行してロック金具の下端部が固定用空間に入り込むような状態となり、ロック金具の下端部が固定用空間に入り易く確実にロックされると共に、ロック金具を固定用空間に入り込ませる際にバネ等の付勢部材を使用する必要がないので、簡素な構造となる。
本発明に係る第2特徴構成は、前記防塵カバーの開側への移動により前記ロック金具の下端部が、前記防塵カバーが前記所定の開位置に達する直前に前記ストッパー部材に当接して前記ストッパー部材により持ち上げられ且つ前記所定の開位置で前記ストッパー部材を乗り越えて前記固定用空間に入り込むように、前記ストッパー部材を前記防塵カバーの開側に対応する部分よりも前記防塵カバーの閉側に対応する部分が低位置になるように斜めに配置してある点にある。
〔作用及び効果〕
本構成によれば、防塵カバーを開けて所定の開位置まで移動させる際に、ロック金具とストッパー部材とが常に当接した状態にはなく、防塵カバーが所定の開位置に達する直前だけロック金具とストッパー部材とが当接するように構成される。そのため、常時当接している場合と比べて、ロック金具及びストッパー部材が互いに磨耗し難く、尚且つ、開側への操作抵抗も小さい。
本発明に係る第3特徴構成は、前記防塵カバーの開閉に伴う前記ロック金具の移動方向に沿って前記ガイド部材に長孔を開口し、前記ロック金具の下端部を前記ガイド部材の長孔に入り込ませることにより、前記防塵カバーの開閉に伴って前記ロック金具が前記ガイド部材の長孔に沿って移動するように構成して、前記ガイド部材の長孔の端部を前記開側阻止部としてある点にある。
〔作用及び効果〕
本構成によれば、ガイド部材に開口した長孔がロック金具をガイドするガイド機能と、防塵カバーの所定の開位置から開側への移動を阻止する開側阻止部の機能とを兼ね備えるため、全体の構造の簡素化が図れる。
本発明に係る第4特徴構成は、前記防塵カバーを揺動開閉自在に支持する前記ボンネットの枢支部から、前記防塵カバーを取り外し自在、且つ、前記ロック金具を前記ガイド部材及び前記ストッパー部材から取り外し自在に構成してある点にある。
〔作用及び効果〕
本構成によれば、防塵カバーを取り外すことによって、メンテナンスの作業空間をより広くすることができる。
本発明に係る第5特徴構成は、機体の前部の左右一方側に運転部及びボンネットを備えて、前記ボンネットの機体横外側部分に前記防塵カバーを配置し、前記防塵カバーが前記ボンネットの機体横外側部分に沿った閉位置及び前記防塵カバーの後端部が前記ボンネットから横外方に離れた前記所定の開位置に亘って、前記防塵カバーを前記ボンネットの機体横外側部分の縦軸心周りに揺動開閉自在に構成し、前記ボンネットの後方にグレンタンクを備えて、前記グレンタンクが機体前後方向に沿った閉位置及び前記グレンタンクの前部が機体から横外方に離れた開位置に亘って、前記グレンタンクを前記グレンタンクの後端部の縦軸心周りに揺動操作自在に構成してある点にある。
〔作用及び効果〕
本構成によれば、防塵カバーとグレンタンクとが観音開き構造となる。これにより、例えば、防塵カバーを開けてボンネット内部のラジエータ及びエンジン等のメンテナンスを実施する際、グレンタンクを開位置に移動させれば、ボンネットの後方にスペースが生じるため、上記メンテナンス作業をより実施し易くなる。
普通型コンバインの全体右側面図である。 普通型コンバインの全体平面図である。 防塵カバーと運転席とボンネットの正面図である。 防塵カバーが閉位置にあるときのロック機構の正面図である。 防塵カバーが閉位置にあるときのロック機構の右側面図である。 防塵カバーが閉位置にあるときのロック機構の平面図である。 防塵カバーが所定の開位置にあるときのロック機構の正面図である。 防塵カバーが所定の開位置にあるときのロック機構の平面図である。
〔実施形態〕
以下に、本発明の実施形態を図1〜図8に基づいて説明する。
(コンバインの全体構成)
図1及び図2に示すように、コンバインは、機体1の下方に走行用のクローラ走行装置2を備え、機体1の前側に穀稈を刈取集送する刈取装置3を支架し、機体1の左後部に刈取穀稈の搬送を受けて脱穀選別する脱穀装置4を搭載する。刈取装置3の右後部には、ラジエータ12やエンジン(図示せず)を収容するボンネット10が設けられており、ボンネット10の前半部上面に運転席5(運転部)が装着され、ボンネット10の後半部上方にエアクリーナ6を収容する上部ダクト7が連設される。
ボンネット10及び上部ダクト7の後方にグレンタンク8が搭載されており、脱穀装置4で脱穀選別された穀粒は、図示しない揚穀機によって右側のグレンタンク8に搬送収容される。グレンタンク8の後端部に、グレンタンク8の穀粒排出用のオーガ9が備えられている。
図3に示すように、ボンネット10の右側(ボンネット10の機体横外側部分)には、ボンネット10の右側面から運転席5の右側に亘る縦長中空の箱形状を有する防塵カバー13が設置される。防塵カバー13にはメッシュ部材で構成される空気取り入れ口13aが設けられており、空気取り入れ口13aから取り込まれた空気は、冷却風としてラジエータ12に供給されると共に、エアクリーナ6によって清浄化されてエンジンに供給される。防塵カバー13は、ループ状の枠状フレーム13bと、この枠状フレーム13bの上下中間部に設けられた側面視で前方下方向きの中間フレーム13cとを備えて構成されている。
防塵カバー13は、ボンネット10の前面の右下端部及び右上部のそれぞれに配置したクランク形状の2つの支軸15,31(ボンネットの枢支部、ボンネットの機体横外側部分の縦軸心)に枢支されており、機体の右横外側部分に沿った閉位置、及び防塵カバー13の後端部がボンネット10から右外方に離れた所定の開位置に亘って揺動開閉自在に取り付けられている。
詳細には、図3に示すように、防塵カバー13の前面の下端部及び中間部のそれぞれに第1ベース部材18及び第2ベース部材33を設けて、第1及び第2ベース部材18,33のそれぞれの左端に上下方向に亘る円筒状部19,34を設ける。そして、支軸15,31の上部分のそれぞれを、防塵カバー13の円筒状部19,34の中に挿通させる。このとき、円筒状部19,34のそれぞれが、支軸15,31のそれぞれのフランジ部16,32の上に設置される状態となって、防塵カバー13が支軸15、31の軸心L1周りに揺動開閉自在に枢支される。
防塵カバー13の左側面及び背面のそれぞれに設けた被係合部材41,42と、ボンネット10の上面及び背面のそれぞれに設けた係合部材43,44とがバックル構造を形成しており、これらが互いに係合することによって、防塵カバー13が閉位置に固定される。
図1及び図2に示すように、グレンタンク8は、その後端部の回転軸17(グレンタンクの後端部の縦軸心)の周りに横外方へ回動可能に支持される。つまり、本実施形態におけるグレンタンク8は、機体1の前後方向に沿った閉位置及びグレンタンク8の前部が機体1から横外方に離れた開位置に亘って、その後端部の回転軸17周りに揺動操作自在に取り付けられている。
不使用時におけるオーガ9は、グレンタンク8の後部から機体の前部左側部に向かって、平面視で対角状に配設されるように受け台50に固定されている。
作業者は、防塵カバー13の前面上部に設けたオーガ操作パネル51の昇降スイッチ52及び旋回スイッチ53を操作することによって、オーガ9を昇降させたり、あるいは回転軸17周りに旋回させることができる。
(防塵カバーのロック機構)
図3、図4、図6に示すように、本発明のコンバインは、防塵カバー13の所定の開位置から閉側への移動を阻止するロック機構Rを備える。
ロック機構Rは、防塵カバー13の前面の下端部に設けられる第1ベース部材18、ボンネット10の前面の右下端部に設けられる第3ベース部材23、及び第1ベース部材18から第3ベース部材23に亘って取り付けられるロック金具28を備えて構成される。
第1ベース部材18の右側上端が折り曲げられて支持板20が設けられており、支持板20には、上下方向に貫通する第1貫通孔21が開口されている。
第3ベース部材23は、ボンネット10の前面の右下端部であって、且つ支軸15のボンネット10に対する固定位置よりも左上方に設けられている。第3ベース部材23の上端が折り曲げられて横方向に亘るガイド板24(ガイド部材)が設けられており、さらに第3ベース部材23の正面視で中央付近には、左から右に向かって斜め下に傾斜するストッパー板26(ストッパー部材)が溶接により固定されている。ガイド板24には、上下方向に貫通する横方向に長い長孔25が開口されており、ストッパー板26は長孔25の下方に配置される。
ガイド板24の長孔25の左端部を、防塵カバー13の所定の開位置から開側への移動を阻止可能な開側阻止部25aとし、ストッパー板26の左端部を、防塵カバー13の所定の開位置から閉側への移動を阻止可能な閉側阻止部26aとして、長孔25の開側阻止部25aの右側にストッパー板26の閉側阻止部26aを配置して、長孔25の開側阻止部25aとストッパー板26の閉側阻止部26aとの間に固定用空間27を形成する。
図4に示すように、防塵カバー13は、第1ベース部材18にコの字状のロック金具28を備える。ロック金具28は、右及び左の円柱部28a,28bと、右及び左の円柱部28a,28bをつなぐ連結部28cとからなる。
ロック金具28の右円柱部28aは、第1ベース部材18の支持板20の第1貫通孔21に入り込んでおり、右円柱部28aの外周に固定された右ワッシャ29aが、第1貫通孔21の周縁の支持板20上面と当接することによって、ロック金具28が第1ベース部材18の支持板20に支持される。尚、支持板20の第1貫通孔21の内径は右円柱部28aの外径よりも少し大径に設定されている。また、右円柱部28aの下端外周に第1貫通孔21の内径よりも大径の凸部30aを設けることによって、右円柱部28aの支持板20からの抜け止めがなされる。
ロック金具28の左円柱部28bは、第3ベース部材23のガイド板24の長孔25に入り込んでおり、左円柱部28bの外周に設けた左ワッシャ29bが長孔25の周縁のガイド板24の上面と当接することによって、左円柱部28bの下端がストッパー板26に対向しており、左円柱部28bがガイド板24の長孔25から所定の長さで下方に突出する。尚、左円柱部28bの下端外周に抜け止めピン35を介してワッシャ30bを設けることによって、左円柱部28bのガイド板24からの抜け止めがなされる。
尚、ワッシャ30bは、抜け止めピン35を外すことで、左円柱部28bから取り外すことができるように構成されている。従って、ワッシャ30bを外せば、ロック金具28の左円柱部28bを第3ベース部材23のガイド板24から取り外すことができる。
また、防塵カバー13は、その本体を上方に持ち上げることによって、防塵カバー13の円筒状部19,34のそれぞれを支軸15,31から外せるように構成されている。そのため、ロック金具28の左円柱部28bのワッシャ30bを外せば、支軸15,31のそれぞれが円筒状部19,34に差し込まれているだけなので、防塵カバー13をボンネット10の支軸15,31から自在に取り外すことができる。
左円柱部28bのワッシャ30bと、ガイド板24の下面との間の間隔T1は、右円柱部28aの凸部30aと支持板20の下面との間の間隔T2と略同じ大きさに設定されている。そのため、ロック金具28は、距離T1(≒距離T2)だけ上下に移動することができる。
尚、第1ベース部材18の支持板20の上面の高さと、第3ベース部材23のガイド板24の上面の高さは略同じ位置に設定されており、ロック金具28の右及び左のワッシャ29a,29bのそれぞれが支持板20の上面及びガイド板24の上面と当接している場合、ロック金具28の連結部28cは略水平に保持される。
図4及び図6に示すように、防塵カバー13が閉位置にある場合、ロック金具28の左円柱部28bはガイド板24の長孔25の右端側(図4の紙面左側)に位置しており、図4に示すようにロック金具28の左円柱部28bとストッパー板26とが離間している。
防塵カバー13の被係合部材41,42とボンネット10の係合部材43,44との係合を解除して、防塵カバー13を開けるため開側に揺動させると防塵カバー13の移動に伴って、図7及び図8に示すように、ロック金具28の左円柱部28bが、ガイド板24の長孔25に沿って左側(図7の紙面右側)に移動する。
このとき、図7の破線部分に示すように、防塵カバー13が所定の開位置に達する直前に、ロック金具28の左円柱部28bの下端部が、ストッパー板26の左端部分と当接してストッパー板26によって持ち上げられる。
そして、図7の実線部分に示すように、防塵カバー13が所定の開位置に達すると、ロック金具28の左円柱部28bが、ストッパー板26を乗り越えて、その自重により下方に移動して固定用空間27に入り込む。
この状態において、ロック金具28の左円柱部28bと長孔25の開側阻止部25aとの当接によって防塵カバー13の所定の開位置から開側への移動が阻止されると共に、ロック金具28の左円柱部28bとストッパー板26の閉側阻止部26aとの当接によって防塵カバー13の所定の開位置から閉側への移動が阻止される。
図示しないが、防塵カバー13を再び閉位置に戻す際は、ロック金具28の左円柱部28bがストッパー板26の閉側阻止部26aに当接しないように、作業者がその手でロック金具28を上方に持ち上げながら防塵カバー13を閉側に揺動させる。すると、防塵カバー13の移動に伴ってロック金具28の左円柱部28bがガイド部材の長孔25に沿って右側に移動して、防塵カバー13が閉位置に達した際、図4及び図6に示すように、ロック金具28の左円柱部28bはガイド板24の長孔25の右端側に位置する。尚、作業者は、ロック金具28の左円柱部28bがストッパー板26の閉側阻止部26aを越えた時点でロック金具28から手を離して良い。
〔別実施形態〕
(1)前述の実施形態において、ロック金具28をボンネット10に設け、ガイド板24とストッパー板26を防塵カバー13に設ける構成としても良い。
(2)前述の実施形態において、ストッパー板26を水平に配置しても良い。この構成においては、防塵カバー13が閉位置にあるとき、ロック金具28の左円柱部28bの下端部はストッパー板26と接しており、防塵カバー13を開けるため開側に揺動させると、ロック金具28の左円柱部28bの下端部がストッパー板26上を摺接しながら移動して、防塵カバー13が所定の開位置に達すると、ロック金具28の左円柱部28bがストッパー板26の左端から落ちて、固定用空間27に入り込む。
本発明は、普通型コンバインだけでなく自脱型コンバインにも適用可能であり、グレンタンクではなく袋詰め用の穀粒回収ホッパーを備えるコンバインにも適用可能である。
1 機体
5 運転席(運転部)
8 グレンタンク
10 ボンネット
12 ラジエータ
13 防塵カバー
13a 取り入れ口
15 支軸(枢支部)
17 回転軸(縦軸心)
24 ガイド板(ガイド部材)
25 長孔
25a 開側阻止部
26 ストッパー板(ストッパー部材)
26a 閉側阻止部
27 固定用空間
28 ロック金具
28b 左円柱部(下端部)
31 支軸(枢支部)
L1 軸心(縦軸心)

Claims (5)

  1. ラジエータに冷却風を取り入れるための取り入れ口を備える防塵カバーを、前記ラジエータ及びエンジンを収容するボンネットに設け、前記防塵カバーを前記ボンネットの軸心周りに揺動開閉自在に枢支してあるコンバインであって、
    上下動自在なロック金具を前記防塵カバー及び前記ボンネットの一方に設け、ガイド部材とストッパー部材とを前記ガイド部材の下方に前記ストッパー部材が位置するように前記防塵カバー及び前記ボンネットの他方に設けて、
    前記防塵カバーの開閉に伴って前記ロック金具が前記ガイド部材に沿って移動するように構成し、且つ、前記ガイド部材から下方に突出する前記ロック金具の下端部が前記ストッパー部材に対向するように構成して、
    前記防塵カバーの所定の開位置から開側への移動を阻止可能な開側阻止部を前記ガイド部材に備え、前記防塵カバーの前記所定の開位置から閉側への移動を阻止可能な閉側阻止部を前記ストッパー部材に備え、前記開側阻止部よりも前記防塵カバーの閉側に対応する位置に前記閉側阻止部を配置して前記開側阻止部と前記閉側阻止部との間に固定用空間を形成し、
    前記防塵カバーの開側への移動により前記防塵カバーが前記所定の開位置に達すると、前記ロック金具が前記ストッパー部材から外れ前記ロック金具の自重により下方に移動して、前記ロック金具の下端部が前記固定用空間に入り込むことにより、前記ロック金具と前記開側阻止部との当接によって前記防塵カバーの前記所定の開位置から開側への移動が阻止され、前記ロック金具の下端部と前記閉側阻止部との当接によって前記防塵カバーの前記所定の開位置から閉側への移動が阻止されるように構成してあるコンバイン。
  2. 前記防塵カバーの開側への移動により前記ロック金具の下端部が、前記防塵カバーが前記所定の開位置に達する直前に前記ストッパー部材に当接して前記ストッパー部材により持ち上げられ且つ前記所定の開位置で前記ストッパー部材を乗り越えて前記固定用空間に入り込むように、前記ストッパー部材を前記防塵カバーの開側に対応する部分よりも前記防塵カバーの閉側に対応する部分が低位置になるように斜めに配置してある請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記防塵カバーの開閉に伴う前記ロック金具の移動方向に沿って前記ガイド部材に長孔を開口し、前記ロック金具の下端部を前記ガイド部材の長孔に入り込ませることにより、前記防塵カバーの開閉に伴って前記ロック金具が前記ガイド部材の長孔に沿って移動するように構成して、前記ガイド部材の長孔の端部を前記開側阻止部としてある請求項1又は2に記載のコンバイン。
  4. 前記防塵カバーを揺動開閉自在に支持する前記ボンネットの枢支部から、前記防塵カバーを取り外し自在、且つ、前記ロック金具を前記ガイド部材及び前記ストッパー部材から取り外し自在に構成してある請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンバイン。
  5. 機体の前部の左右一方側に運転部及びボンネットを備えて、前記ボンネットの機体横外側部分に前記防塵カバーを配置し、
    前記防塵カバーが前記ボンネットの機体横外側部分に沿った閉位置及び前記防塵カバーの後端部が前記ボンネットから横外方に離れた前記所定の開位置に亘って、前記防塵カバーを前記ボンネットの機体横外側部分の縦軸心周りに揺動開閉自在に構成し、
    前記ボンネットの後方にグレンタンクを備えて、前記グレンタンクが機体前後方向に沿った閉位置及び前記グレンタンクの前部が機体から横外方に離れた開位置に亘って、前記グレンタンクを前記グレンタンクの後端部の縦軸心周りに揺動操作自在に構成してある請求項1〜4のいずれか1項に記載のコンバイン。
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JP2015188355A (ja) * 2014-03-27 2015-11-02 ヤンマー株式会社 コンバイン
JP2016106602A (ja) * 2014-12-10 2016-06-20 株式会社クボタ コンバイン

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015188355A (ja) * 2014-03-27 2015-11-02 ヤンマー株式会社 コンバイン
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