JP2011176956A - 風力発電システムおよびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、永久磁石型風力発電システムが連系している電力系統で系統事故が起きた場合に、電力変換器の直流部に設けたエネルギー消費回路により、発電機から流入するエネルギーを消費することで、永久磁石型風力発電システムを過電圧や過電流から保護し、運転継続するための装置およびその制御方法に関する。
【解決手段】本発明では、系統異常により、電力変換器の直流部の電圧が上昇した場合でも、直流過電圧を回避し、風力発電システムの運転継続を可能とする。このために風力発電システムにおいて、電力変換器の直流部に半導体スイッチと抵抗器から成るエネルギー消費回路を設けることで、系統異常時に直流電圧が上昇する場合でも、エネルギーを消費し、風力発電システムを運転継続する。
【選択図】 図9

Description

本発明は、永久磁石型風力発電システムが連系している電力系統で系統事故が起きた場合に、電力変換器の直流部に設けたエネルギー消費回路により、発電機から流入するエネルギーを消費することで、永久磁石型風力発電システムを過電圧や過電流から保護し、運転継続するための装置およびその制御方法に関する。
電力系統で系統事故が起こると、永久磁石型風力発電システムは電力系統に電力を供給できなくなる。そのエネルギーは、永久磁石型風力発電システムの電力変換器の直流部を充電し、過電圧で機器を故障させてしまうという問題がある。
〔特許文献1〕では、系統事故時に発電電力を絞るなどして、電力変換器の直流部への充電を避けようとしているが、直流部にエネルギー消費回路を設けている事例はない。
特開2008−283747号公報
本発明で解決しようとする問題点は、永久磁石型風力発電システムが連系している電力系統で系統事故が起きた場合に、発電機から電力変換器の直流部に流入するエネルギーをエネルギー消費回路により消費し、システム全体を過電圧や過電流から保護する風力発電システムおよびその制御方法を提供することにある。
上記課題を達成するために、本発明は、ピッチ角を変更可能なブレードと、前記ブレードと機械的に接続されたローターと、前記ローターによって駆動される同期発電機と、前記同期発電機に電気的に接続され、前記同期発電機から電力系統へ出力される電力を制御する電力変換器と、前記ピッチ角を制御するピッチ角制御手段とを有する風力発電システムにおいて、前記風力発電システムは、前記電力変換器の直流部分に電気エネルギー消費回路を有することを特徴とするものである。
さらに、本発明では、ピッチ角可変のブレードと、前記ブレードと機械的に接続されたローターと、前記ローターによって駆動される同期発電機と、前記同期発電機に電気的に接続され、前記同期発電機から出力される可変周波数の発電電力を直流電力に変換する発電機側変換器と、前記発電機側変換器と電力系統とに電気的に接続され、前記直流電力を固定周波数の交流電力に変換する系統側変換器と、を有する風力発電システムにおいて、電力系統の電圧が所定の値より低下した場合に、前記系統側変換器は直流電圧制御を終了して無効電流制御を開始することにより電力系統へ無効電流を供給し、前記発電機側変換器は電力制御を終了して直流電圧制御を開始することを特徴とする風力発電システム。
本発明によれば、系統事故の影響による過電圧や過電流を防止する永久磁石型風力発電システムおよびその制御方法を提供できる。
永久磁石型発電機を用いた風力発電システムの構成図。 永久磁石型発電機を用いた風力発電システムの構成図。 変換器コントローラ26の制御機能を表した図。 系統側電力変換器の構成を示した図。 系統電圧低下中における、系統電圧振幅と電力変換器出力電流の振る舞いを示した図。 系統異常検出方法を示した図。 系統異常検出時の電力変換器の運転状態を示した図。 系統異常検出時の電力変換器の運転状態を示した図。 系統異常検出時の電力変換器のフローチャート図。 系統異常検出時の電力変換器のフローチャート図。 系統異常検出時の電力変換器のフローチャート図。 変換器コントローラ26の制御機能を表した図。 エネルギー消費回路の構成を示した図。 エネルギー消費回路の動作例を示した図。 ピッチ角制御系と電力制御系の構成図。 通常発電時における平均風速と、発電電力,ピッチ角制御方式の関係を示した図。 通常発電時におけるピッチ角指令,電力指令演算を示した図。 異常時運転継続モード中のピッチ角指令の作成方法を示した図。 異常運転モード中における、ピッチ角と回転速度の振る舞いを示した図。 風力発電システムを構成する制御器とその補助電源を示した図。
以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。
本発明の風力発電システムの構成について図1から図8を用いて説明する。図1に風力発電システム全体の構成を示す。図1に示した風力発電システムは、ブレード11により風を受け、風のエネルギーを回転エネルギーに変換する。回転エネルギーはブレード11が接続しているハブ12を回転させる。なお、ブレード11とハブ12を含む回転部分を、ローター1と呼ぶ。ローター1の回転はシャフト21を介して増速ギヤ22に伝達される。増速ギヤ22はローター1の回転速度を発電機に適した回転速度に変換する。図1では発電機として永久磁石型発電機23を示している。
次に風力発電システムの、発電運転時の制御系の構成について概要を説明する。図2は永久磁石発電機型風力発電システムの、制御系も含めた詳細な構成を、模式的に表したものである。制御系は、主に風車発電システム全体の動きを制御する上位風車コントローラ25,電力変換器28を制御する電力変換器コントローラ26によって構成されている。上位風車コントローラ25は、風速計24で計測した風速や、ローター1の回転速度ω[rad/sec],風力発電システムの発電電力P[W]から、発電電力指令P*[W]や、ピッチ角指令φ*[度]を計算する。電力変換器28は、トランス4と遮断器5を介して、電力系統6に接続される。また、ブレード11はピッチ角制御器111により羽角度が変更される。
風力発電システムの発電電力Pは、電力変換器コントローラ26と、電力変換器28によって制御される。電力変換器28は発電機側電力変換器281,系統側電力変換器283,平滑化コンデンサ282,直流エネルギー消費回路284などで構成される。発電機側電力変換器281と系統側電力変換器283は、IGBTなどの半導体スイッチング素子を用いて構成する。直流エネルギー消費回路284は、IGBTなどの半導体スイッチと抵抗器を用いて構成する。変換器コントローラ26は、風力発電システムと電力系統との連系点に設置した電圧測定器291および、電流測定器292から、それぞれ3相の交流電圧値VLU,VLV,VLW[V]、3相の電流値ILU,ILV,ILW[A]を内部に取り込む。電力変換器コントローラ26は、内部でこれらの電圧,電流信号から、電圧振幅値Vabs,有効電力P,無効電力Qなどを演算する。また、変換器コントローラ26は、電力変換器28と永久磁石型発電機23との間に設置した電圧検出器294および、電流検出器293から、それぞれ3相の交流電圧値VGU,VGV,VGW[V]、3相の電流値IGU,IGV,IGW[A]を内部に取り込む。直流電圧VDCも電圧検出器により検出する。
次に図3を用いて、電力変換器28の制御機能について説明する。電力変換器コントローラ26は、演算の際、検出した電圧VLU,VLV,VLW,電流信号ILU,ILV,ILWを、座標変換器32DQ−01,32DQ−02を用い、一旦回転座標系で座標変換し、d軸成分,q軸成分を計算する。座標変換には、系統電圧のU相に追従する位相信号cos(ωLt),sin(ωLt)を用いる。ここでωL[rad/sec]は電力系統の交流電圧の角周波数をあらわしており、またt[sec]は時刻を表す。位相信号cos(ωLt)が電力系統のU相の電圧位相に一致している場合、電圧のd軸成分VDL,電圧のq軸成分VQL,電流のd軸成分IDL,電流のq軸成分IQLは、数1,数2にて計算する。
Figure 2011176956
Figure 2011176956
電力変換器コントローラ26は、得られたIDL,IQL,VDL,VQLを用いて、有効電力PL[W],無効電力QL[Var]と電圧振幅値Vabs[Vrms],電流振幅値Iabs[Arms]を、それぞれ数3,数4,数5,数6に示す式から求める。
Figure 2011176956
Figure 2011176956
Figure 2011176956
Figure 2011176956
同様に、発電機電圧のU相に追従する位相信号cos(ωGt),sin(ωGt)を用いて、発電機電圧VGU,VGV,VGW,電流信号IGU,IGV,IGWから、電圧のq軸成分VQG,電圧のd軸成分VDG,電流のq軸成分IQG,電流のd軸成分IDGは、座標変換器32DQ−03(数7),32DQ−04(数8)にて計算される。
Figure 2011176956
Figure 2011176956
電力変換器コントローラ26は、得られたIQG,IDG,VQG,VDGを用いて、有効電力PG[W],無効電力QG[Var]と電圧振幅値Vabs[Vrms],電流振幅値Iabs[Arms]を、それぞれ数9,数10に示す式から求める。
Figure 2011176956
Figure 2011176956
電力変換器コントローラ26は、上位風車コントローラ25からの電力指令に、有効電力PGが追従するように発電機側電力変換器281の出力電流IGU,IGV,IGWを制御する(ACR3,ACR4)。同時に、系統側電力変換器283は、出力電流ILU,ILV,ILWを制御することにより(ACR1,ACR2)、電力変換器28の直流部電圧VDCを、所定値に保つ。このため、電力変換器コントローラ26は、電流測定器292で検出した電流値ILU,ILV,ILWを取り込む。電力変換器コントローラ26は、電力変換器28にPWM(pulsewidth modulation)制御に従ったゲートパルス信号を送り、電力変換器28はゲートパルス信号に応じてスイッチング動作をすることで、風力発電システムの有効電力,無効電力を制御する。また電力変換器コントローラ26は、発電機の回転速度ωを演算する。ローター1の回転速度ωは、電圧検出器294および電流検出器293で検出した三相電圧と電流から演算(位置センサレス制御)した回転数(電気角)をギヤ比換算して求めることができる。通常運転時は、発電機側電力変換器281は、有効電力制御(APR)を行うことで、上位風車コントローラ25の有効電力指令PGrefに従って発電電力PGを制御している。発電機側電力変換器281は、同時に無効電力制御(AQR2)を行うことで、永久磁石型発電機23の端子電圧を制御している。また系統側電力変換器283は、電力変換器28の直流部の電圧制御を行うことで(AVR1)、電力系統に発電電力を供給する。また系統側電力変換器283は、同時に電力系統へ出力する無効電力も制御する(AQR1)。以上が、風力発電システムの通常発電運転時(本発明において、通常発電運転とは、風力発電システムもしくは電力系統の異常を検出していない状態の運転方法を意味するものとする)における制御方式である。
電力系統異常時においては、系統側電力変換器283および発電機側電力変換器281は運転継続のために、切替信号F_SWにより運転モードを切り替える。系統事故等の影響により系統電圧低下を検出した場合、系統側電力変換器283は直流電圧を維持するのが難しくなるため、d軸(有効軸)の電流制御(ACR1)の指令値をゼロにする。一方、q軸側(無効軸)は、系統電圧低下をもち上げるための無効電流を供給するために、系統電圧低下量に比例した電流指令値IQLrefを作る。発電機側電力変換器281は、永久磁石型発電機23からの発電電力が系統へ出せなくなり、また、系統側変換器283が直流電圧制御(AVR)できなくなるので、電力制御(APR)を止め、発電運転再開が速やかにできるように永久磁石型発電機23の電力を利用して直流電圧制御を行う(AVR2)。また、系統過電流を検出した場合は、風力発電システムを構成する機器の保護を優先し、発電機側,系統側ともにゲートブロックする。以上の系統異常時における動作は、後段で詳細に説明する。
系統側電力変換器283は、図4に示したように、IGBT2833と還流ダイオード2832、および電力変換器コントローラ26から受信した、ゲートパルス信号P1またはP2に従ってIGBTを駆動するゲート駆動回路2831とで構成されている。IGBT2833はある一定値以上の電流を流したままでスイッチング動作を行うと、破損する可能性が高まる。そのため、電力変換器コントローラ26は、過電流を検出した際、系統側電力変換器283にスイッチング動作を停止させる信号を送る。過電流が発生する原因としては、系統事故による電圧低下などがある。ここでは、系統側電力変換器を例に説明したが、発電機側変換器も同様の構成であるので説明は省略する。
図5に、系統事故による電圧低下現象が起こった場合の、Vabs検出値とIabs検出値の動きを示す。図5では、時刻t0に系統事故が発生し、それ以前では、系統電圧Vabsは正常(Vabs≒100%)であり、また風力発電システムは定格電力で発電している(Iabs≒100%)ものとする。時刻t0以降から電圧低下が始まり、このため系統側電力変換器283の電流制御性能が悪化し、電流値振幅Iabsが増加をはじめる。系統電圧の低下速度が速い場合、Iabsの増加が早く、図5に示したように、過電流検出Iabs>IOC(時刻t1)のほうが、系統事故検出Vabs<90[%](時刻t2)より早く起こる場合もある。このため、風力発電システムは、まず過電流を検出した後停止し、系統電圧の異常を検出した場合、制御方式を切り替える必要がある。
電力変換器コントローラ26が過電流または系統電圧低下を検出した時、系統異常と判定して系統異常対応の運転シーケンスに移行する。このとき、過電流を検出したのか、もしくは過電流は検出せず系統電圧低下のみ検出したかで、その後の運転方法を変える。
図6は、異常検出方法について説明する。異常の対象となる現象としては、系統電圧低下,系統電圧の上昇,変換器における過電流,系統周波数の変動などが挙げられる。
まず異常現象のうち、系統電圧低下について説明する。電力系統では、落雷や送電線の樹木への接触,負荷の故障,送電線の相間接触などにより、送電線の電圧が一時的に低下する場合がある。電圧の低下現象は、軽微な事故であれば、事故区間の遮断により、数秒以内に解消される。
同様な系統電圧の異常現象として、系統電圧の上昇も発生しうる。系統電圧上昇の原因としては、負荷,発電機が電力系統に連系あるいは遮断する際に瞬時的に発生する突入あるいは遮断電流などによって引き起こされる。
このような、瞬時的な電圧低下,電圧上昇が発生し、その影響が大きい場合には風力発電システムは発電運転を停止する。これは、風力発電システムを構成する機器の保護のためである。
電圧の異常状態の検出は、電力変換器28を制御する電力変換器コントローラ26の内部で行う。電圧の異常状態の検出機構を、図6を用いて説明する。電力変換器コントローラ26は、数2,数5に示した演算を電力変換器コントローラ26内の電圧振幅演算器2602で行い、系統電圧振幅Vabsを得る。電力変換器コントローラ26は、内部に系統事故であると判断する電圧レベルVGFを保持しており、演算から求めた系統電圧振幅Vabsと、VGFを運転中に常時、比較している。比較は、電力変換器コントローラ26内部の比較演算器2604により行われ、Vabs<VGFが成り立った場合は、系統電圧が異常であると判断し、低電圧検出信号を発生する。系統電圧の過電圧の検出も同様の構成によって行われる。つまり電力変換器コントローラ26は内部に過電圧レベルVOVを保持しており、VabsとVOVを常に比較している。Vabs>VOVの関係が成り立った場合には、系統電圧が、過電圧状態であると判断し、過電圧検出信号を発生する。
次に異常現象として、過電流現象について説明する。風力発電システムは、通常発電運転の範囲であれば、その出力する電流振幅は、定格電流以下である。しかしながら、系統事故などの影響により、定格電流を大きく上回る過大な電流が流れる場合がある。この現象を以降で過電流と呼ぶ。過電流時の電流振幅が、風力発電システム定格電流の例えば1.5〜2倍に達すると、電力変換器28の構成機器である半導体素子が、破壊される可能性がある。このため電力変換器や、風力発電システムの過電流検出時には、電力変換器28は瞬時に運転を停止し、風力発電システムが待機モードに移行する必要がある。なお、過電流の原因が変換器故障ではなく、電力系統の短時間の事故などであった場合は、過電流減少後に発電運転を再開する方が、系統での供給量が確保できるため、電力系統安定化の観点から望ましい場合がある。
過電流の検出方法を、図6を用いて説明する。過電流は、電力変換器コントローラ26の過電流検出演算器26005bで検出される。電力変換器コントローラ26は、数1,数6に示した演算を、過電流検出演算器26005b内の電流振幅演算器2605で行い、出力電流の振幅Iabsを得る。電力変換器コントローラ26は、内部に過電流であると判断する電流振幅レベルIOCを保持している。電流振幅レベルIOCは、通常、発電システム定格電流振幅の1.5倍から2.0倍に設定される。電力変換器コントローラ26は、内部演算の比較演算器2606において、IOCとIabsを運転中に常時比較している。Iabs>IOCが成り立った場合は、過電流状態であると判断し、過電流検出信号を発生する。以上で電流測定器292により検出された系統側電力変換器283の出力電流(ILU,ILV,ILW)を用いて過電流現象を検出する。発電機側電力変換器281については、過電流検出演算器26005において、電流検出器293で検出した発電機側電力変換器281の出力電流(IGU,IGV,IGW)を用いて、過電流を検出する。
系統周波数の変動も、異常検出の対象となる。電力系統の運用周波数は、それぞれの電力系統で決まっており、電力系統が通常の状態であれば、運用周波数から大きくずれることはない。しかしながら系統事故などにより、周波数が大きく変動する場合がある。このような場合、電力会社の規格によりシステムを停止する。
系統周波数の変動の検出構成を、図6で説明する。電力変換器コントローラ26は、内部の系統周波数検出器2607において、系統電圧の検出値より電力系統の周波数ωSYSを検出する。電力変換器コントローラ26は、内部に周波数の上限ωSYSH、および下限ωSYSLを保持している。電力変換器コントローラ26は、比較演算器2608、と比較演算器2609において、ωSYSとωSYSH,ωSYSLを、運転中に常時比較しており、ωSYS>ωSYSHあるいはωSYS<ωSYSLを検出したら、周波数変動大信号を発生する。
電力変換器コントローラ26は、上記の異常検出信号(過電流,電圧異常,周波数異常)を少なくともひとつ検出した場合は、上位風車コントローラに異常検出信号を伝達する。上位風車コントローラは、異常検出信号を検出した場合、風力発電システム全体を、異常時運転継続モードに移行させる。
過電流検出時の動作について、図7のタイムチャートおよび図9のフロー図を用いて説明する。
電力変換器コントローラ26は、演算した電力変換器出力電流振幅Iabsを、常に電力変換器コントローラ26内部の所定値ICLR,IOC1,IOC2と比較し、系統側電力変換器283の過電流現象を検出している。なお所定値には、数11に示すような関係がある。
Figure 2011176956
Iabs検出値がIOC1を超えた場合、風力発電システムは後述の運転フローチャートに従い、発電運転再開を試みる(903以降)。しかし、Iabs検出値がIOC2を超えた場合は回路の保護を優先して、変換器を直ちにゲートブロックして風力発電システムの運転を停止する(処理901,902)。系統電圧低下による過電流であれば、ゲートブロックにより電流振幅Iabsは急速に減少する(処理904)。電流振幅が減少しなかった場合は、過電流発生の原因が、風力発電システム構成機器の故障である可能性が高いため、上位風車コントローラ25は、遮断器5に開信号を送り、風力発電システムを停止状態に移行させる。
また、Iabsが過電流レベル1と2の間にある時(処理903)、発電機側電力変換器281および系統側電力変換器283はゲートを停止する(t=t0,処理904)。過電流検出後、Iabs検出値がICLRを下回ったら(t=t1,処理906)、電力変換器のゲートブロックを解除(t=t1,処理907)することで、電力変換器の運転を速やかに再開し、運転再開までの時間を短縮する。
過電流異常検出前は、系統側電力変換器283が直流電圧制御、発電機側電力変換器281が電力制御運転をしているが、ゲートブロック解除後は運転モードを、まず、発電機側電力変換器281を直流電圧制御に変更(処理912)し、所定時間(ここでは10ms)後(処理913)に、系統側電力変換器283を無効電力制御に変更する(処理914)変更する。系統事故による系統電圧低下が起きた時、系統側電力変換器283が無効電流を系統に供給することで系統電圧を持ち上げる。出力する無効電流は系統連系規格によって定められており、規格によって異なる。図7では、(電圧低下量[%])の2倍の無効電流出力(ただし電流最大は100[%])の例を示している。無効電流は急激に出力すると制御が振動してしまう恐れがあるので、出力に変化率リミッタを設ける(t=t2からt=t3)ことで急激な出力を防止する。
系統側電力変換器283が無効電流制御に移行すると、直流電圧を制御するものがなくなるので、発電機側電力変換器281に直流電圧制御をさせる。系統電圧低下時も、発電機6は電圧を出力しているので、発電機側電力変換器281は直流電圧制御が可能である。運転を速やかに再開するためには、直流電圧の維持が重要となるので、運転モード移行の際は、先に発電機側電力変換器281が運転モードを直流電圧制御に移行(t=t1)し、その後10ms後(t=t2,直流電圧制御が安定になったら)に系統側電力変換器283が無効電流制御運転に移行する。
本実施例では、通常運転モードに戻る時間を、系統異常検出から1.5秒後(t=t7,処理915)とするが、これは系統連系規格により、変更になる場合もある。系統電圧低下からの回復を検出し、所定の時間が経過した後に通常運転モードに戻してもよい。通常運転モード(t=t7,処理917)への再移行は系統側電力変換器283および発電機側電力変換器281同時に行うものとする。
次に、その他の系統異常検出時について、図8および図9を用いて説明する。
電力変換器コントローラ26が、過電流は検出せず、その他の系統異常(系統電圧低下、逆相成分、系統周波数変動)を検出(処理919)した場合にも、系統側電力変換器283および発電機側電力変換器281の運転モードを、それぞれ無効電流制御および直流電圧制御にそれぞれ移行(処理922)する。ただしこのときは、電流値がIOC1以下(Iabs<IOC1)であるのでゲートブロックはせず、系統電圧低下を検出した時点で、直ちに運転モードを移行する(t=t0)。過電流検出のときと異なり、系統電圧低下検出時は電力変換器をゲートブロックしないので、運転モード移行直前まで直流電圧は維持されているので、運転モードの移行は同時に行う(t=t0)。
以上のような運転方式をとることにより、系統側電力変換器で過電流が発生した場合であっても、風力発電システムが電力系統に連系したまま運転を継続することが可能である。これにより、風力発電システムの運転時間が長くできるため、発電量が増加する。また系統事故直後の電力供給により、系統全体の安定化に寄与できる。
本発明の第2の実施例について図10を用いて説明する。実施例1と異なる点は、系統側電力変換器283と発電機側電力変換器281の運転モード移行の遷移条件である。本実施例では、系統電圧と発電機電圧を比較(処理1005,1020)する。系統事故の影響により系統電圧が低下すると、系統電圧より発電機電圧の方が高くなる場合があり、このとき、系統側電力変換器283と発電機側電力変換器281の運転モードを移行するように処理を進める(処理1007,1021以降)。ただし、検出信号のノイズなどで一時的に系統電圧が低く見えることもあるので、処理1005または処理1020が一定時間継続(処理1008,1022)したら、電力変換器の運転モードを移行する(本実施例では0.5s)。
本発明の第3の実施例について図11を用いて説明する。実施例1および2と異なる点は、系統側電力変換器283と発電機側電力変換器281の運転モード移行の遷移条件である。本実施例では、系統事故や機器の故障等の影響で系統側電力変換器283の直流電圧制御が働かなくなり、直流電圧が所定の電圧(本実施例では1050V)より下がってしまった場合、かつ、発電機電圧が所定の電圧以上(処理1105,1120)であれば、系統側電力変換器283と発電機側電力変換器281の運転モードを移行するように処理を進める(処理1107,1121以降)。ただし、検出信号のノイズなどで一時的に直流電圧や発電機電圧が正しく検出できないことがあるので、処理1105または処理1120が一定時間継続(処理1108,1122)したら、電力変換器の運転モードを移行する(本実施例では0.5s)。
本発明の第3の実施例について図12を用いて説明する。実施例1,2,3と異なる点は、系統側電力変換器283と発電機側電力変換器281がそれぞれ別個にコントローラをもっており、運転モードの切り替えを、両電力変換器間で通信をすることなく、独立に行うことにある。図12に、電力変換器の制御部を示す。本実施例では、系統側電力変換器283と発電機側電力変換器281がそれぞれ別個に直流電圧指令値をもつ。通常運転時、系統側電力変換器283は、直流電圧を1100V(VDCref1)に維持するように直流電圧制御(AVR1)する。系統事故の影響で系統電圧が低下し、系統側電力変換器283による直流電圧制御(AVR1)が困難となると、直流電圧が低下する。直流電圧が所定の値(本実施例では1075V)を下回ると、系統側電力変換器283と発電機側電力変換器281の運転モードが切り替わり、発電機側電力変換器が直流電圧制御(VDCref2=1050V)をする。系統側電力変換器283と発電機側電力変換器281の直流電圧指令値を別の値に設定し、その間に切替条件となる電圧値を設定することで、両電力変換器の直流電圧制御が干渉することを防ぎ、また、運転モードが頻繁に切り替わることを防ぐ。ただし、検出信号のノイズなどで一時的に直流電圧が所定の値を超えたりすることがあるので、運転モードの切り替えは、運転モード切替条件をある時間満たした場合にのみ運転モードを切り替える。このように運転モードを切り替えることで、両電力変換器間で通信を行うことなく運転モードを切り替えることができ、両電力変換器のコントローラ間の通信配線が不必要となる。
本発明の第5の実施例について図2,図13,図14を用いて説明する。実施例1および2と異なる点は、直流部に直流エネルギー消費回路284を備えた点にある。本実施例においては、電力変換器の直流部に直流エネルギー消費回路を備えた風力発電システムについて説明する。
本発明は、図1,図2に示したような構成の風力発電システムで、特徴として直流部に直流エネルギー消費回路284をもつ。図13,図14を用いて直流エネルギー消費回路284について説明する。図13は直流エネルギー消費回路284の構成を示す。IGBTなどの半導体スイッチ2841と抵抗器2842が直列に接続される。半導体スイッチ2841は電力変換器コントローラ26からのゲートパルスによって駆動し、スイッチがオンになることにより抵抗器2842が直流回路に接続される。
図14に直流エネルギー消費回路284の動作例を示す。電力変換器コントローラ26は検出した直流電圧VDCの直流過電圧判定レベルVDCOV1(1200V)と直流過電圧解除レベルVDCCLR(1150V)を備える。系統事故等の影響で発電機からのエネルギーが直流部に流入した場合、直流電圧VDCが上昇する。直流電圧VDCが直流過電圧判定レベルVDCOV1を超えたとき、電力変換器コントローラ26は半導体スイッチ2841にオン信号を送り、抵抗器2842を短絡させることで、直流部に流入するエネルギーを消費し、過度に直流電圧VDCが上昇するのを防止する。直流電圧が直流過電圧解除レベルVDCCLRを下回ったところで、電力変換器コントローラ26から半導体スイッチ2841にオフ信号が送られ、抵抗器2842でのエネルギー消費は止まる。その後、再び直流電圧VDCが上昇し、直流過電圧判定レベルVDCOV1を超えるようであれば、前述の動作を繰り返す。ただし、抵抗器2842が短時間の間に動作を繰り返すと、熱によって回路が故障してしまう恐れがあるので、直流エネルギー消費回路284の動作はある時間内で決められた回数しか動作しないものとする。あるいは、合計の動作時間で直流エネルギー消費回路284の動作を制限する。またあるいは、抵抗器2842の温度や、抵抗器2842の周辺温度が異常に上がってきた場合も直流エネルギー消費回路284の動作を制限する。また、直流過電圧判定レベルにはVDCOV1よりも上のレベルVDCOV2を設定し、抵抗器2842を動作させても直流電圧が上昇し続け、レベルVDCOV2よりも大きくなる場合は、電力変換器281および283のゲートを停止させ、風力発電システムを停止させる。
本実施例は、実施例1〜4と組み合わせて適用可能である。また、永久磁石発電機型風力発電システムについて説明したが、二次励磁発電機型風力発電システムにも適用可能である。また、本実施例によれば、直流電圧が上昇するのを抑制することができるため、系統事故時の運転継続性を高めることができる。
次に本発明のピッチ角制御方式について図15〜図20を用いて説明する。ピッチ角制御系の構成図を図15に示す。上位風車コントローラ25は、風速計24の計測した風速値を平均化演算器2501において時間平均し、風速の平均値v[m/sec]を求める。上位風車コントローラ25は、回転速度指令演算器2502において、得られた風速の平均値v[m/sec]から、例えば、風車に対して羽のエネルギー変換効率が良い回転数をテーブル参照することにより、回転速度指令ω*を作成する。上位風車コントローラ25は、得られた回転速度指令ω*、ローター1の回転速度ω[rad/sec],発電電力P[W]から、発電電力指令P1*[W]と、ブレード11のピッチ角指令φ1*[度]を計算する。
図16は、通常発電運転時における、風速vとピッチ角制御方式、および発電電力Pの関係を示したものである。風力発電システムは、その特性により発電運転が可能な風速領域がある。平均風速がvci(カットイン風速)より、大きい場合、発電運転を開始する。逆に、vciより風速が小さい場合、風力発電システムはピッチ角を所定の値に固定し、発電を行わず待機状態にいる。発電電力は、風速が大きくなるのに伴って増大し、vr(定格風速)以上では、ほぼ一定値になる。風速が、vCO(カットアウト風速)より大きい条件では、風力発電システムは、ブレード11を可能な限り風と平行にすることで(φ=0[度]、フェザー状態)、風の入力エネルギーを最小にし、発電を行わず待機状態(フェザー)にする。
発電運転時のピッチ角制御方式は、風速の大きさによって、大まかに次のように区別される。風速の平均値vがvci<v<vrの間では、ピッチ角は風向に対して最大値をとる(φ=30[度])、このようにすることで、ブレード11は風のエネルギーを最大限利用することができる。この間、風速の瞬時変動によって、ローターの回転速度が変化するが、風力発電システムが出力する発電電力Pを制御することによって、回転速度ωの変動を抑制する。一方、vr<v<vC0の間では、上位風車コントローラ25は、発電電力指令Pを、定格発電電力値に固定する。風力発電システムの発電電力Pは、電力変換器28によってほぼ一定に制御される。この間、回転速度ωは、主にピッチ角を変化させることで制御する。
ピッチ角制御器111は、上位風車コントローラ25からのピッチ角指令φ*[度]に従って、ブレード11のピッチ角を制御する。本発明の特徴的な部分は、通常発電運転時と、異常時運転継続モード(本発明において、異常時運転継続モードとは、風力発電システムもしくは電力系統の異常を検出した後の運転モードを意味するものとする)において、ピッチ角制御指令、および発電電力指令の方式を切り替える点である。具体的には、通常発電運転時は、ピッチ角指令φ*、及び電力指令P*はそれぞれ、ピッチ角指令・電力指令演算器2503で作成された値を用いる(φ*=φ1*,P*=P1*)。異常時運転継続モードにおいては、事故検出器2505において異常を検出した場合、ピッチ角指令は異常時ピッチ角指令演算器2506によって作成された値を用い(φ*=φ2*)、発電電力指令は0[W]とする(P*=0)ように、切替器2504を動作させる。
ピッチ角指令は、ローター1の回転速度を制御する役割を担う。ローター1の全体のエネルギーバランスは、数12で表される。
Figure 2011176956
数12式中の記号の意味は、それぞれI[kg・m2]:回転体の慣性モーメント、ω[rad/sec]:ローター1の回転速度、Pin[W]:風からの入力パワー,P[W]:風力発電システムの発電電力、PLOSS:損失,t[sec]:時間,d/dt:微分演算子である。数12が示すように、ローター1の回転速度ωを制御するためには、ピッチ角制御器のピッチ制御によりPinを変化させるか、あるいは発電出力の制御によりPを変化させる必要がある。
通常発電運転時における、ピッチ角指令φ*[度]と発電電力指令P*[W]の作成の詳細な手順を、図17に示す。ピッチ角指令演算器25032は、例えばPI制御演算で構成され、回転速度指令値ω*と、回転速度の検出値ωの偏差からピッチ角指令φ1*(=φ*)を作成する。同時に、発電電力指令演算器25034は、回転速度の検出値ωと発電電力Pの関数から、発電電力指令P1*(=P*)を作成する。
次に本発明における、異常検出時のピッチ角制御方式について説明する。異常検出時においては、風力発電システムは電力系統6への発電電力の供給を停止(P=0)する。このため数12から明らかなように、電力制御による回転速度制御が不能となり、比較的に応答速度の遅いピッチ角制御に依存した回転速度制御となるため、通常とは異なる制御が必要となる。
電力変換器コントローラ26は、図6で説明した異常検出信号(過電流,電圧異常,周波数異常)を少なくともひとつ検出した場合は、電力変換器を動作させるゲートパルス信号を停止する。この動作をゲートブロックと呼ぶ。同時に、上位風車コントローラに異常検出信号を伝達する。上位風車コントローラは、異常検出信号を検出した場合、風力発電システム全体を、異常時運転継続モードに移行させる。
本発明における、異常時運転継続モード中のピッチ角制御の方式について、以下で説明する。異常状態が解消された後に、風力発電システムがすぐ発電運転状態に移行するためには、異常時運転継続モード中においても、ローター1の回転速度を発電運転可能な範囲に維持しておくことが必要となる。ローター1の回転速度制御は、ピッチ角制御と発電電力制御によって行われる。ピッチ角制御は図15に示したピッチ角制御器111で行われる。ピッチ角制御器111は電動モーターかあるいは油圧駆動系などによって構成される。ピッチ角の制御は、フェザー状態(φ=0[度])から最大角(φ=30[度])まで変化させるのに、数十秒程度の応答遅れがある。一方、発電電力制御は、0から定格まで変化させるのに、数10m〜100msec程度で応答が早い。このため、回転速度制御は、ピッチ角制御よりも発電電力制御のほうが、応答が速い。
異常状態検出後の異常時運転継続モード中は、風力発電システムは発電運転を停止するため、電力系統に発電電力を供給しない。このとき、数12の中においてP=0となるため、応答が遅いピッチ角制御のみで回転速度を制御しなければならず、通常のピッチ制御のままでは、回転速度が運転範囲を逸脱しやすい。特に、定格発電運転中に異常状態を検出した場合、数10の中のPが定格発電電力から0[W]まで急激に変化するため、回転速度ωが急激に上昇する。回転速度ωの上昇を抑えるためには、通常の発電運転時とは異なったピッチ角制御方式が必要となる。
図18に、異常状態検出後の異常時運転継続モード中のピッチ角制御方式の一例を示す。異常時運転継続モード中は、回転速度の検出値ωに応じて、ピッチ角の制御方式を切り替える。具体的には、回転速度に二つのレベルωa,ωbをもうけ、この二つのレベルと回転速度検出値ωを比較することで、ピッチ角制御方式を切り替える。なお、ωa,ωbと、運転可能な回転速度の上限ωH,下限ωLの間には、数13に示すような関係が成り立つ。
Figure 2011176956
回転速度の検出値がωa≦ω≦ωbの関係にある間は、ピッチ制御は、PI制御器25063によって行われる。PI制御器25063は、回転速度の目標値ω*と回転速度検出値ωの差分を、比例積分演算することにより、ピッチ角指令φ2*(=φ*)を決定する。ω<ωaの場合には、ピッチ角指令選択器25064は、ピッチ角指令として最も風のエネルギーを受ける角度φ2*=30[度]を選択する。同様に、ω>ωbの場合には、ピッチ角指令選択器25064は、ピッチ角指令として最も風のエネルギーを受けない角度φ2*=0[度]を選択する。
図19に、回転速度とピッチ角の時間変化の様子を示す。図19では、時刻t1に異常状態を検出し、発電を停止、以降は異常時運転継続モードにある。異常検出の瞬間に、回転速度は、ω>ωb関係にあるため、ピッチ各指令としてφ*=0[度]が選択される。このようにすることで、回転速度が運転可能領域の上限に近づいた際、風の入力エネルギーを急速に減衰させることができるので、回転速度が低下し、回転速度が回転速度の上限ωHを上回ることを防止できる。時刻t2<t<t3の間は、ωa<ω<ωbの関係があるため、PI制御によるピッチ角指令に従う。t3<t<t4の間は、ω<ωaであり、運転速度の下限に達しやすい領域にある。この際は、ピッチ角指令としてφ*=30[度]が選択される。これにより、風のエネルギーを入力しエネルギーを急速に増大させることができるので、回転速度が上昇し、回転速度ωが回転速度の下限ωLを下回ることを防止できる。
なお、異常現象のうち系統電圧低下においては、風力発電システムの制御電源を、電力系統から供給できなくなる。このため、図20に示したように、風力発電システムを構成する制御器(上位風車コントローラ25,ピッチ角制御器111,電力変換器コントローラ26など)は、それぞれ補助電源を備えている。電力系統の電圧低下現象が発生していない場合は、制御器の電力は、電力系統の交流、例えば690Vから、降圧トランス41により交流200V(あるいは交流400V)に降圧され、補助電源30a,30b,30cを介して供給される。補助電源30a,30b,30cは、内部に蓄電池などをそなえており、電力系統の電圧低下現象が発生していない場合は、電力系統から制御器へ制御電源を供給し、同時に蓄電池への充電動作を行っている。
電力系統の電圧低下現象が発生し、電力系統から制御器(上位風車コントローラ25,ピッチ角制御器111,電力変換器コントローラ26など)への電力供給ができなくなった場合、補助電源30a,30b,30cはそれぞれ内部の蓄電池から、制御電源に電力を供給する。このような補助電源を持つ構成により、系統電圧低下中であっても、制御器は電力を確保でき、異常時運転継続モードにおける動作が可能となる。
以上に説明してきたように、異常検出後の異常時運転継続モードにおいてピッチ角制御方式を通常の発電運転時の制御方式から異常時運転継続モードに切り替え、ピッチ角指令を風車の回転速度に応じて切り替える、または、回転速度を一定の目標値に制御するためにピッチ角指令を調整する。このようなピッチ角制御の方法により、ローター1の回転速度制御をピッチ角の調整によってのみ行う必要がある異常時運転継続モード中においても、ローター1の回転速度を運転可能領域に収めることが容易となり、異常状態が解消された後、すぐに通常の発電運転状態に移行することが可能となる。これにより、風力発電システムの発電運転時間を延ばすことができ、発電量が増加する。また系統事故直後の電力供給により、電力系統全体の安定化に寄与できる。
また、上述した各実施例に示す構成は、各実施例の構成によってのみ効果を奏するものではなく、各実施例を組み合わせることも可能である。
1 ローター
2 ナセル
3 タワー
4 トランス
5,295b,295c,295e 遮断器
6 電力系統
11 ブレード
12 ハブ
21 シャフト
22 増速ギヤ
23 永久磁石型発電機
24 風速計
25 上位風車コントローラ
26 変換器コントローラ
28 電力変換器
30a,30b,30c 補助電源
41 降圧トランス
111 ピッチ角制御器
281 発電機側電力変換器
282 平滑化コンデンサ
283 系統側電力変換器
284 直流エネルギー消費回路
291,294 電圧検出器
292,293 電流検出器
2501 平均化演算器
2502 回転速度指令演算器
2503 ピッチ角指令・電力指令演算器
2504 切替器
2505 事故検出器
2506 異常時ピッチ角指令演算器
2601 OR演算器
2602 電圧振幅演算器
2603,2603a,2604,2604a,2606,2608,2608a,2609,2609a 比較演算器
2605 電流振幅演算器
2607 系統周波数検出器
2831 ゲート駆動回路
2832 還流ダイオード
2833 IGBT
2841 半導体スイッチ
2842 抵抗器
25031,25062 減算器
25032 ピッチ角指令演算器
25034 発電電力指令演算器
25037 最大電力指令演算器
25061 リミッタ
2506b3,25063 PI制御器
26001 異常検出演算器
26002 電力演算器
26003 電力制御演算器
26004 回転速度演算器
26005a,26005b 過電流検出演算器
26006a,26006b 過電流検出回路

Claims (20)

  1. ピッチ角を変更可能なブレードと、前記ブレードと機械的に接続されたローターと、前記ローターによって駆動される同期発電機と、前記同期発電機に電気的に接続され、前記同期発電機から電力系統へ出力される電力を制御する電力変換器と、前記ピッチ角を制御するピッチ角制御手段とを有する風力発電システムにおいて、
    前記風力発電システムは、前記電力変換器の直流部分に電気エネルギー消費回路を備えたことを特徴とする風力発電システム。
  2. 請求項1に記載の風力発電システムにおいて、
    前記電気エネルギー消費回路は、電気エネルギーを消費するための抵抗器と、前記抵抗器をオンオフするためのスイッチング手段を有することを特徴とする風力発電システム。
  3. 請求項2に記載の風力発電システムにおいて、
    前記電気エネルギー消費回路は、前記電力変換器の直流電圧を前記スイッチング手段のオン条件、またはオフ条件として動作し、前記スイッチング手段のオン条件となる直流電圧は、オフ条件となる直流電圧より高いことを特徴とする風力発電システム。
  4. 請求項3に記載の風力発電システムにおいて、
    前記電気エネルギー消費回路は、オンとなった瞬間からの時間と、前記エネルギー消費回路がオン状態である時間を計測し、オンとなってからの所定の時間内にオン状態が一定の割合を超えた場合に、前記電気エネルギー消費回路をオフにし、それ以上オンとならないようにすることを特徴とする風力発電システム。
  5. 請求項3に記載の風力発電システムにおいて、
    前記電気エネルギー消費回路は、オンとなった瞬間からの時間と、前記エネルギー消費回路がオン状態とオフ状態に移行する回数を計測し、オンとなってからの所定の時間内にオン状態からオフ状態へ移行する回数がある一定回数を超えた場合に、前記電気エネルギー消費回路をオフにし、それ以上オンとならないようにすることを特徴とする風力発電システム。
  6. 請求項3に記載の風力発電システムにおいて、
    前記電気エネルギー消費回路は、抵抗器の温度を測定する手段を備え、抵抗器の温度が所定の温度以上になった場合に、前記電気エネルギー消費回路をオフにし、それ以上オンとならないようにすることを特徴とする風力発電システム。
  7. 請求項3に記載の風力発電システムにおいて、
    前記電気エネルギー消費回路は、抵抗器周辺の空気の温度を測定する手段を備え、抵抗器周辺の空気の温度が所定の温度以上になった場合に、前記電気エネルギー消費回路をオフにし、それ以上オンとならないようにすることを特徴とする風力発電システム。
  8. 請求項1〜7に記載のうちの1つの風力発電システムにおいて、
    電力系統の電圧が所定の値より低下した場合に、前記系統側変換器は直流電圧制御を終了して無効電力制御を開始することにより電力系統へ無効電力を供給し、前記発電機側変換器は電力制御を終了して直流電圧制御を開始することを特徴とする風力発電システム。
  9. 請求項8に記載の風力発電システムにおいて、
    前記系統側変換器の交流電流が異常値であるときに、前記系統側変換器および前記発電機側変換器は一旦ゲートブロックを開始し、ゲートブロック解除後に、前記系統側変換器は直流電圧制御を終了して無効電流制御を開始することにより電力系統へ無効電流を供給し、前記発電機側変換器は発電電力制御を終了して直流電圧制御を開始することを特徴とする風力発電システム。
  10. 請求項1〜7に記載のうちの1つの風力発電システムにおいて、
    発電機電圧が系統電圧より高い時間が、ある所定の時間経過した場合に、前記系統側変換器は直流電圧制御を終了して無効電力制御を開始することにより電力系統へ無効電力を供給し、前記発電機側変換器は電力制御を終了して直流電圧制御を開始することを特徴とする風力発電システム。
  11. 請求項10に記載の風力発電システムにおいて、
    前記系統側変換器の交流電流が異常値であるときに、前記系統側変換器および前記発電機側変換器は一旦ゲートブロックを開始し、ゲートブロック解除後に、前記系統側変換器は直流電圧制御を終了して無効電流制御を開始することにより電力系統へ無効電流を供給し、前記発電機側変換器は発電電力制御を終了して直流電圧制御を開始することを特徴とする風力発電システム。
  12. 請求項1〜7に記載のうちの1つの風力発電システムにおいて、
    系統側電力変換器の直流電圧制御で直流電圧が所定の値に維持できず、かつ、発電機に直流電圧を維持できるだけの発電機電圧がある場合に、前記系統側変換器は直流電圧制御を終了して無効電力制御を開始することにより電力系統へ無効電力を供給し、前記発電機側変換器は電力制御を終了して直流電圧制御を開始することを特徴とする風力発電システム。
  13. 請求項12に記載の風力発電システムにおいて、
    前記系統側変換器の交流電流が異常値であるときに、前記系統側変換器および前記発電機側変換器は一旦ゲートブロックを開始し、ゲートブロック解除後に、前記系統側変換器は直流電圧制御を終了して無効電流制御を開始することにより電力系統へ無効電流を供給し、前記発電機側変換器は発電電力制御を終了して直流電圧制御を開始することを特徴とする風力発電システム。
  14. 請求項1〜7に記載のうちの1つの風力発電システムにおいて、
    系統側電力変換器と発電機側電力変換器はそれぞれ別個に制御コントローラをもち、また、それぞれが独立に直流電圧を監視する手段をもち、また、直流電圧がある判定値を下回った状態が一定時間継続した場合に、前記系統側変換器は直流電圧制御を終了して無効電力制御を開始することにより電力系統へ無効電力を供給し、前記発電機側変換器は電力制御を終了して直流電圧制御を開始することを特徴とする風力発電システム。
  15. 請求項14に記載の風力発電システムにおいて、
    系統側電力変換器の直流電圧指令値は発電機側電力変換器の直流電圧指令値より大きく、また、前記系統側電力変換器と前記発電機側電力変換器の制御が切り替わる判定値は、前記系統側電力変換器の直流電圧指令値と前記発電機側電力変換器の直流電圧指令値の間に設定することを特徴とする風力発電システム。
  16. 請求項15に記載の風力発電システムにおいて、
    前記系統側変換器の交流電流が異常値であるときに、前記系統側変換器および前記発電機側変換器は一旦ゲートブロックを開始し、ゲートブロック解除後に、前記系統側変換器は直流電圧制御を終了して無効電流制御を開始することにより電力系統へ無効電流を供給し、前記発電機側変換器は発電電力制御を終了して直流電圧制御を開始することを特徴とする風力発電システム。
  17. 請求項8〜16に記載の1つの風力発電システムにおいて、
    前記系統側変換器および前記発電機側変換器のゲートブロックの解除は、前記同期発電機の発電電力を絞ってから行うことを特徴とする風力発電システム。
  18. 請求項17に記載の1つの風力発電システムにおいて、
    電力系統の電圧低下を検出してから所定の時間が経過した後、前記系統側変換器は無効電力制御を終了して直流電圧制御を開始し、前記発電機側電力変換器は直流電圧制御を終了して電力制御を開始することを特徴とする風力発電システム。
  19. 請求項17に記載の1つの風力発電システムにおいて、
    前記風力発電システムは電力系統の電圧低下が回復したことを検出する手段をもち、電力系統の電圧低下の回復を検出してから所定の時間が経過した後、前記系統側変換器は無効電力制御を終了して直流電圧制御を開始し、前記発電機側電力変換器は直流電圧制御を終了して電力制御を開始することを特徴とする風力発電システム。
  20. 請求項8〜19に記載の1つの風力発電システムにおいて、
    ゲートブロックの解除後、前記発電機側変換器の運転状態の移行は、前記系統側変換器の運転状態の移行より早く行うことを特徴とする風力発電システム。
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