JP2011174406A - オイルセパレータ - Google Patents

オイルセパレータ Download PDF

Info

Publication number
JP2011174406A
JP2011174406A JP2010038697A JP2010038697A JP2011174406A JP 2011174406 A JP2011174406 A JP 2011174406A JP 2010038697 A JP2010038697 A JP 2010038697A JP 2010038697 A JP2010038697 A JP 2010038697A JP 2011174406 A JP2011174406 A JP 2011174406A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
oil
orifice
oil mist
oil separator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010038697A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5488041B2 (ja
Inventor
Koji Kojima
浩嗣 小嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Boshoku Corp
Original Assignee
Toyota Boshoku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Boshoku Corp filed Critical Toyota Boshoku Corp
Priority to JP2010038697A priority Critical patent/JP5488041B2/ja
Publication of JP2011174406A publication Critical patent/JP2011174406A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5488041B2 publication Critical patent/JP5488041B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

【課題】ブローバイガスからオイルミストを効果的に分離できるとともに、分離されたオイルの再飛散を抑制することができて、オイルの分離性能を向上させることができるオイルセパレータを提供する。
【解決手段】ハウジング13の内部にオイルミスト含有ガスが流れるガス通路16を形成するとともに、そのガス通路にはガス中からオイルミストを分離するための分離機構17を設ける。この分離機構17は、ガス流を増速させるためのオリフィス19と、ガスをオリフィス19に向かって案内する案内面20と、オリフィス19から噴出されたオイルミスト含有ガスが衝突する凹んだ衝突面21aとにより構成する。衝突面21aとオリフィス19との間には、ガス通路16の一部を形成する間隙23を設ける。
【選択図】図2

Description

この発明は、エンジンにおいて、ブローバイガス等のオイルミスト含有ガスからオイルミストを分離するためのオイルセパレータに関するものである。
一般に、エンジンにおいては、燃焼室からクランクケース内へ流出するブローバイガスを、大気中に放出することなく回収するためのPCV(ポジティブ・クランクケース・ベンチレーション)が設けられている。そして、このPCVによりブローバイガスをクランクケースから吸気系統に戻して、ブローバイガスの燃焼が行われるようになっている。この場合、ブローバイガス中にはオイルが微小粒子(オイルミスト)となって存在するので、ブローバイガスをそのまま燃焼することなく、ブローバイガスからオイルミストを分離してクランクケース内に戻すように、オイルセパレータが用いられている。
従来のこの種のオイルセパレータとしては、例えば特許文献1及び特許文献2に開示されるような構成が提案されている。
特許文献1に記載の従来構成においては、ハウジングの内部にオイルミスト含有ガスが流れるガス通路が形成されている。ハウジング内のガス通路中には隔壁が設けられ、その隔壁の一部にはガス流を増速させるためのオリフィスが形成されている。ハウジング内においてオリフィスの下流側には、ガス流が衝突する衝突板が対向配置されている。隔壁と正対する衝突板の側面には矩形波状の凹凸面が形成されて、ガスに対する衝突板の接触面積が拡大されるようになっている。そして、オリフィスを通過したガスが衝突板に衝突することにより、ガスに含まれるオイルミストが分離されるようになっている。
また、特許文献2に記載の従来構成においては、ハウジングの内部にオイルミスト含有ガスが流れる互いに独立した2つのガス導入路が形成されている。両ガス導入路の下流側には、両ガス導入路から導入されるガス同士が互いに衝突して合流するようにガス合流路が設けられている。ガス合流路の下流側には多孔板が設けられ、その多孔板にはガス流を増速させるための複数の貫通孔が形成されている。ハウジング内において貫通孔の下流側には、ガス流が衝突する平板状の衝突板が対向配置されている。そして、2つのガス導入路から導入されるオイルミスト含有ガスがガス合流路で互いに衝突することにより、ガスに含まれるオイルミストの粒径が大きくなる。その後、ガスが貫通孔を通過して衝突板に衝突することにより、ガスに含まれるオイルミストが分離されるようになっている。
特開2008−157047号公報 特開2008−121478号公報
ところが、これらの従来構成においては、次のような問題があった。
特許文献1に記載の従来構成では、凹凸面で分離されたオイルは凹凸面から滴下されて、その下方のドレン孔から回収されるようになっているが、オイルミスト分離後のガスが凹凸面の下方を流れるようになっている。従って、いったん分離されたオイルミストがガス中に再混入することになって、オイルミストの分離性能が低くなるおそれがあった。
特許文献2に記載の従来構成では、合流部におけるガスの衝突により粒径が大きくなったオイルミストが平板状の衝突板上に付着されるため、ガス流の流速が早くなると、衝突板に付着したオイルミストが再びガス中に再混入されて、特許文献1と同様にオイルミストの分離性能が低くなるおそれがあった。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、分離されたオイルミストの再飛散やガス中への再混入を抑制することができて、オイルミストの分離性能を向上させることができるオイルセパレータを提供することにある。
上記の目的を達成するために、この発明は、オイルミスト含有ガスが流れる通路をハウジングの内部に形成するとともに、前記通路にはガス中からオイルミストを分離するための分離手段を設けたオイルセパレータであって、前記分離手段を、ガス流を増速させるためのオリフィスと、ガスをオリフィスに向かって集束するように案内する案内面と、オリフィスから噴出されたオイルミスト含有ガスが衝突する凹んだ衝突面とにより構成し、その衝突面とオリフィスとの間に前記通路の一部を形成する間隙を設けたことを特徴としている。
従って、この発明のオイルセパレータにおいては、ガス通路を流れるオイルミスト含有ガスが案内面に沿ってオリフィスに導かれた後、オリフィスを通過して増速されながら凹状の衝突面に向かって噴出される。そして、噴出されたガスが衝突面に衝突することにより、ガスに含まれるオイルミストが衝突面に付着して分離される。この場合、付着されたオイルミストが凹状の衝突面に囲まれた状態で流れ落ちるとともに、衝突面に衝突したガスが衝突面とオリフィスとの間の間隙を通して下流側に流れるため、衝突面上のオイルミストがガス流により再飛散されて、ガス中に再混入されたりすることを抑制することができる。よって、オイルミストの分離性能を向上させることができる。
前記の構成において、前記衝突面の両側にガスを横方向に向けて案内するための別の案内面を形成することが好ましい。
前記の構成において、前記衝突面とハウジングの側壁との間に前記間隙に連続する別の間隙を形成することが望ましい。
前記の構成において、前記衝突面の下端におけるハウジング底壁にオイル排出口を設けることが望ましい。
前記の構成において、前記分離手段を前記通路の延長方向に沿って複数段に設けるとよい。
前記の構成において、前記複数段の分離手段における各オリフィスを、下流側のものほど狭くするとよい。
前記の構成において、前記複数段の分離手段における各案内面を、下流側のものほど通路延長方向に長くするとよい。
以上のように、この発明によれば、分離されたオイルミストの再飛散を抑制することができて、オイルミストの分離性能を向上させることができるという効果を発揮する。
第1実施形態のオイルセパレータを示す要部縦断面図。 図1の2−2線における断面図。 図1の3−3線における断面図。 第2実施形態のオイルセパレータを示す要部横断面図。 第3実施形態のオイルセパレータの要部斜視図。 第4実施形態のオイルセパレータの部分断面図。 第5実施形態のオイルセパレータの部分断面図。 第6実施形態のオイルセパレータの部分断面図。 第7実施形態のオイルセパレータの部分断面図。
(第1実施形態)
以下に、この発明を具体化したオイルセパレータの第1実施形態を、図1〜図3に従って説明する。
図1及び図2に示すように、この実施形態のオイルセパレータ11は、エンジンにおける合成樹脂製のシリンダヘッドカバー12上に配置されている。オイルセパレータ11のハウジング13はほぼ四角箱形状をなし、シリンダヘッドカバー12と一体に形成されている。ハウジング13の一側における底壁13aには、エンジンのクランク室に連通するガス流入口14が形成されている。ハウジング13の他側における上壁13bには、エンジンの吸気系の吸気通路に接続したガス流出口15が形成されている。そして、ガス流入口14とガス流出口15との間において、ハウジング13内には、オイルミスト含有ガスであるブローバイガスが前記吸気系の負圧に基づく吸引作用によって流れるようにしたガス通路16が形成されている。
前記ハウジング13内のガス通路16には、ガス中からオイルミストを分離するための分離手段としての分離機構17が配置されている。この分離機構17は、ガス通路16の延長方向に沿って複数段(実施形態では3段)に配置されている。この実施形態においては、複数段に配置された各分離機構17が同一の構造となるように構成されている。
前記各分離機構17においては、ガス通路16中にはそのガス通路16を遮るように隔壁18がハウジング13の内壁面と一体に形成されている。隔壁18には、ブローバイガスを通すとともに、その流れる速度を増速させるための1つの円筒状のオリフィス19が貫設されている。隔壁18におけるオリフィス19の上流側には、ガスをオリフィス19に向かって案内するための漏斗状の案内面20が形成されている。そして、ガス通路16を流れるブローバイガスが案内面20によりオリフィス19に向かって集束された後、そのオリフィス19において増速されて下流側へ噴出される。
図1及び図3に示すように、前記ハウジング13の底壁13aと上壁13bとの間には、衝突板21が隔壁18の下流側に位置するように一体に立設されている。衝突板21の両側端縁とハウジング13の側壁13cとの間には、ガス通路16を確保するための間隙22が形成されている。衝突板21におけるオリフィス19と正対する側面の中央部には、オリフィス19から噴出されたブローバイガスが衝突する断面ほぼ三角形状に凹んだ凹溝状の衝突面21aが形成されている。図1及び図3に示すように、この衝突面21aは、ハウジング13の上壁13bと底壁13aとの間において、衝突板21の上下方向の全長にわたって延びるように形成されている。そして、オリフィス19から噴出されたブローバイガスが凹溝状の衝突面21aに衝突することにより、ガスに含まれるオイルミストが衝突面21aに付着して分離される。衝突面21aの両側には、ガスを前記間隙22に向かって案内するための案内面を構成する袖板面21bが形成されている。
前記衝突板21の衝突面21a及び袖板面21bと隔壁18のオリフィス19との間には、ガス通路16の一部を形成する間隙23が形成されている。そして、オリフィス19から噴出されて衝突面21aに衝突したブローバイガスが、衝突面21a付近に滞留することなく、袖板面21bに沿いながら間隙23を介して衝突板21の両側方へ速やかに導かれて、衝突板21の両側端縁とハウジング13の側壁13cとの間の間隙22を通って下流側へ流されるようになっている。
前記衝突板21の衝突面21aの下端に対応して、ハウジング13の底壁13aには平面三角形状のオイル排出口24が形成されている。オイル排出口24の下部には、シリンダヘッドカバー12内のオイルのハウジング13内への侵入を防止するためのカバー25が一体形成されている。そして、衝突板21の衝突面21aで分離されて流れ落ちるオイルが、このオイル排出口24からシリンダヘッドカバー12の内部に回収されて、図示しないオイルパン内に戻され、図示しないカム軸等の可動部の潤滑に供される。
次に、前記のように構成されたオイルセパレータ11の作用を説明する。
さて、エンジンが運転されると、その運転にともなって発生するエンジン吸気系の吸引作用により、ブローバイガスが図1に示すガス流入口14からハウジング13内に導入され、ガス通路16に沿ってガス流出口15側に流れる。このとき、ガス流入口14からガス通路16に流入したブローバイガスは、第1段目の分離機構17において、案内面20によりオリフィス19に向かって集束された後、そのオリフィス19から下流側へ増速して噴出される。そして、噴出されたガスが衝突板21の衝突面21aに衝突することにより、ガスに含まれるオイルミストが衝突面21aに付着して分離される。このとき、この第1段目においては、オイルミストのうち、主として粒径の大きなオイルミストが衝突面21aに付着によって分離される。すなわち、粒径の大きなオイルミストは、漂うことが少なく、衝突面21aに付着しやすいため、この第1段目において優先的に分離される。
そして、衝突面21aが凹溝状に形成されて、ハウジング13の上下方向の全長にわたって延長されているため、付着によって分離されたオイルミストが凹溝状の衝突面21aに囲まれた状態で流れ落ちる。それとともに、衝突面21a及び袖板面21bとオリフィス19との間にガス通路16を形成する間隙23が設けられているため、衝突面21aに衝突したガスが衝突面21aの両側の袖板面21bに沿いながら間隙23を通して下流側へ流れる。よって、衝突面21a上のオイルミストがガス流により再飛散したり、ガス中に戻されたりするおそれがほとんどなく、速やかに油滴となって衝突面21aの下端側に流れ落ちる。
そして、前記衝突面21aから流れ落ちたオイルは、衝突面21aの直下においてハウジング13の底壁13aに形成されたオイル排出口24からハウジング13外に排出されて、シリンダヘッドカバー12の内部に回収される。これに対して、第1段目の分離機構17においてオイルミストが分離されたブローバイガスは、後続する第2段目及び第3段目の分離機構17に順に導入される。この第2及び第3段目の分離機構17においても、前記第1段目の分離機構17と同様な作用で、ブローバイガス中に残留するオイルミストが、衝突面21aで分離されて捕捉される。この場合、オイルミストはその粒径の大きなものほど上段の分離機構17で分離されるとともに、最終段である3段目の分離機構17では小径のオイルミストが分離される。従って、3段目の分離機構17を経たブローバイガスにはオイルミストはほとんど含まれていない。そして、3段目の分離機構17を通過したブローバイガスは、ガス流出口15からエンジンの吸気系に戻される。
なお、各隔壁18の上流側の面や袖板面21bにも、ガス中のオイルミストが付着してオイル分離が行われる。このように付着したオイルは、前記オイル排出口24やハウジング13の底壁13aに設けられた図示しない別のオイル排出口から回収される。
従って、この実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1) このオイルセパレータにおいては、オイルミストを含有するブローバイガスが、案内面20を経てオリフィス19で増速されるため、衝突面21aに高速で衝突される。このため、高い分離効率を得ることができる。そして、その分離が3段階で行われるため、ブローバイガスに含まれるオイルミストを大粒径のものから小粒径のものまで効果的に分離することができる。
(2) しかも、オイルを分離する衝突面21aは凹状に形成されているため、分離されたオイルが再飛散によりガス中に再混入されることを抑制することができる。
(3) 分離されたオイルは、衝突面21aに沿って流れ落ちるが、オイルが分離されたブローバイガスは間隙23から間隙22へ向かって横方向に流れるため、前記と同様に分離されたオイルがガス中に再混入されることを抑制することができる。
(4) 前記衝突面21aの下端におけるハウジング13の底壁13aにオイル排出口24が設けられているため、衝突面21aに沿って流れ落ちるオイルをこのオイル排出口24からオイルパン側に向かって速やかに移動させて回収することができる。このため、ハウジング13内に滞留されたオイルがガス中に再度含有されるおそれを回避できる。
(5) 衝突面21aに衝突されたブローバイガスは、衝突面21aの位置から袖板面21bに沿って間隙23内を横方向に流れ、次いで方向を変えて間隙22内に至り、そこから反転して隔壁18の上流側の面に沿って流れ、さらに方向を変えて隔壁18の案内面20に沿って流れる。この繰り返しが複数回行われる。このため、ガスはラビリンス構造の通路内を蛇行しながら流れることと似た状態になる。従って、その蛇行途中において、袖板面21bや、ハウジング13の側壁13cの内側面等によってオイルミストが捕捉されるため、オイル分離効率をさらに向上できる。
(第2実施形態)
次に、この発明を具体化したオイルセパレータの第2実施形態を説明する。なお、この第2実施形態以降の各実施形態及び変更例については、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
この第2実施形態では、図4に示すように、複数段の分離機構17における各オリフィス19が、下流側のものほど絞られて狭くなるように構成されている。すなわち、第1〜第3段目の分離機構17におけるオリフィス19の内径Rが、下流側のものほど次第に小さくなるように構成されている。また、複数段の分離機構17における各案内面20が、下流側のものほど通路延長方向に長くなるように構成されている。すなわち、第1〜第3段目の分離機構17における案内面20の長さLが、下流側のものほど次第に長くなるように構成されている。この構成により、オリフィス19から噴出されるガス流の増速度合が、下流側のものほど大きくなって、下流側の分離機構17では漂いやすい小粒径のオイルミストを効率よく捕捉できる。このため、この第2実施形態では、大粒径のオイルミストから小粒径のオイルミストまで有効に分離することができる。
従って、この第2実施形態によれば、前記第1実施形態における(1)〜(5)に記載の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(6) 複数段の分離機構17において、下流側ほど増速されるようになっているため、下流側ほど小粒径のオイルミストの分離効率に優れる。一方、大粒径のオイルミストは、上段の分離機構17で大部分が捕捉される。このため、ガスに含まれる粒径の異なったオイルミストを、粒径の大きいものから小さな効率よく分離させることができて、オイルミストの分離性能をより一層向上させることができる。
(第3実施形態)
次に、この発明を具体化したオイルセパレータの第3実施形態を説明する。
この第3実施形態においては、図5に示すように、オリフィス19が凹溝状の衝突面21aに対応して縦溝状に形成されるとともに、案内面20がオリフィス19の上下長さと同一長さの傾斜面により構成されている。
従って、この第3実施形態においても、前記第1実施形態における(1)〜(5)に記載の効果とほぼ同様の効果を得ることができる。特に、この第3実施形態においては、以下の効果がある。
(7) オリフィス19及び案内面20が上下方向に延長されて、広い範囲にわたって設けられているため、ブローバイガスの流量が多い場合に有効である。
(第4実施形態)
次に、この発明を具体化したオイルセパレータの第4実施形態を説明する。
この第4実施形態においては、図6に示すように、袖板面21bは形成されていないが、衝突板21の側面全体に断面ほぼ三角形状に凹んだ凹溝状の衝突面21aが形成されている。
従って、この第4実施形態においても、前記第1実施形態における(1)〜(5)に記載の効果とほぼ同様の効果を得ることができる。
(第5実施形態)
次に、この発明を具体化したオイルセパレータの第5実施形態を説明する。
この第5実施形態においては、図7に示すように、案内面20が隔壁18の側面からオリフィス19の内面にかけて、円弧面状に連続して連なるように形成されている。この構成により、ガスが案内面20に沿って滑らかに集束されるようになっている。
従って、この第5実施形態においても、前記第1実施形態における(1)〜(5)に記載の効果とほぼ同様の効果を得ることができる。特に、この第5実施形態では、以下の効果がある。
(8) 案内面20がオリフィス19に向かって円弧状になだらかに連続しているため、ブローバイガスが乱流となることを防止でき、このため、オイルミストの分離効率をさらに向上できる。
(第6実施形態)
次に、この発明を具体化したオイルセパレータの第6実施形態を説明する。
この第6実施形態においては、図8に示すように、複数段の分離機構17のうちで、最下流側に配置された第3段目の分離機構17の衝突面21aに、不織布等の多孔質材料よりなる多孔質部28が設けられている。
従って、この第6実施形態によれば、前記第1実施形態における(1)〜(5)に記載の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(9) 第3段目の分離機構17の衝突面21aに設けられた多孔質部28により、粒径の微細なオイルミストを効率よく捕捉することができて、オイルミストの分離性能をより一層向上させることができる。
(第7実施形態)
次に、この発明を具体化したオイルセパレータの第7実施形態を説明する。
この第7実施形態においては、図9に示すように、袖板面21bをその両側縁及び衝突面21aに向かうなだらかな円弧状に形成されている。
従って、この第7実施形態によれば、前記第1実施形態における(1)〜(5)に記載の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(10) 袖板面21bがその両側縁及び衝突面21aに向かって円弧状に連続しているため、この部分におけるブローバイガスの乱流を抑制でき、従って、分離されたオイルミストのガス中への再飛散を防止できて、分離効率をさらに高めることができる。
(変更例)
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 前記各実施形態において、分離手段としての分離機構17の配置段数を、1段,2段または4段以上にすること。
・ 図5に示す第3実施形態以外の実施形態において、オリフィス19及び案内面20を、凹溝状の衝突面21aに沿って上下方向に複数個設けること。
・ 第2実施形態においては、オリフィス19の径を下流側ほど絞るとともに案内面20を長くしたが、これらの構成のうちのいずれか一方を採用すること。
・ 前記各実施形態の構成を組み合わせること。例えば、第2,第3実施形態の構成を組み合わせ、上下方向に延長されたオリフィス19の径や案内面20の長さを第2実施形態にように変更すること。
・ オリフィス19及びそのオリフィス19にガス流を案内するための案内面20を隔壁18の左右方向の複数位置に設けること。
11…オイルセパレータ、13…ハウジング、13a…底壁、13c…側壁、14…ガス流入口、15…ガス流出口、16…ガス通路、17…分離手段としての分離機構、18…隔壁、19…オリフィス、20…案内面、21…衝突板、21a…衝突面、23…間隙、24…オイル排出口。

Claims (7)

  1. オイルミスト含有ガスが流れる通路をハウジングの内部に形成するとともに、前記通路にはガス中からオイルミストを分離するための分離手段を設けたオイルセパレータであって、
    前記分離手段を、ガス流を増速させるためのオリフィスと、ガスをオリフィスに向かって集束するように案内する案内面と、オリフィスから噴出されたオイルミスト含有ガスが衝突する凹んだ衝突面とにより構成し、その衝突面とオリフィスとの間に前記通路の一部を形成する間隙を設けたことを特徴とするオイルセパレータ。
  2. 前記衝突面の両側にガスを横方向に向けて案内するための別の案内面を形成したことを特徴とする請求項1に記載のオイルセパレータ。
  3. 前記衝突面とハウジングの側壁との間に前記間隙に連続する別の間隙を形成したことを特徴とする請求項1または2に記載のオイルセパレータ。
  4. 前記衝突面の下端におけるハウジング底壁にオイル排出口を設けたことを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載のオイルセパレータ。
  5. 前記分離手段を前記通路の延長方向に沿って複数段に設けたことを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載のオイルセパレータ。
  6. 前記複数段の分離手段における各オリフィスを、下流側のものほど狭くしたことを特徴とする請求項5に記載のオイルセパレータ。
  7. 前記複数段の分離手段における各案内面を、下流側のものほど通路延長方向に長くしたことを特徴とする請求項6に記載のオイルセパレータ。
JP2010038697A 2010-02-24 2010-02-24 オイルセパレータ Expired - Fee Related JP5488041B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010038697A JP5488041B2 (ja) 2010-02-24 2010-02-24 オイルセパレータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010038697A JP5488041B2 (ja) 2010-02-24 2010-02-24 オイルセパレータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011174406A true JP2011174406A (ja) 2011-09-08
JP5488041B2 JP5488041B2 (ja) 2014-05-14

Family

ID=44687481

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010038697A Expired - Fee Related JP5488041B2 (ja) 2010-02-24 2010-02-24 オイルセパレータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5488041B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020163264A (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 日本碍子株式会社 タール除去装置

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60175810U (ja) * 1984-04-28 1985-11-21 日産ディーゼル工業株式会社 内燃機関のブロ−バイガス処理装置
JPS62109727U (ja) * 1985-12-28 1987-07-13
JPS6447918U (ja) * 1987-09-18 1989-03-24
JPH0583310U (ja) * 1992-04-15 1993-11-12 株式会社豊田自動織機製作所 Pcvシステムのオイルセパレータ
JPH0996209A (ja) * 1995-09-29 1997-04-08 Tenetsukusu:Kk オイルミストセパレータ
JPH09189212A (ja) * 1996-01-08 1997-07-22 Mitsubishi Motors Corp ブリーザ装置
JPH09303129A (ja) * 1996-05-09 1997-11-25 Tokai Rubber Ind Ltd オイル成分分離回収装置
JPH1026012A (ja) * 1996-07-10 1998-01-27 Hino Motors Ltd エンジンのオイルセパレータ

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60175810U (ja) * 1984-04-28 1985-11-21 日産ディーゼル工業株式会社 内燃機関のブロ−バイガス処理装置
JPS62109727U (ja) * 1985-12-28 1987-07-13
JPS6447918U (ja) * 1987-09-18 1989-03-24
JPH0583310U (ja) * 1992-04-15 1993-11-12 株式会社豊田自動織機製作所 Pcvシステムのオイルセパレータ
JPH0996209A (ja) * 1995-09-29 1997-04-08 Tenetsukusu:Kk オイルミストセパレータ
JPH09189212A (ja) * 1996-01-08 1997-07-22 Mitsubishi Motors Corp ブリーザ装置
JPH09303129A (ja) * 1996-05-09 1997-11-25 Tokai Rubber Ind Ltd オイル成分分離回収装置
JPH1026012A (ja) * 1996-07-10 1998-01-27 Hino Motors Ltd エンジンのオイルセパレータ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020163264A (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 日本碍子株式会社 タール除去装置
JP7210359B2 (ja) 2019-03-29 2023-01-23 日本碍子株式会社 タール除去装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5488041B2 (ja) 2014-05-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5504934B2 (ja) オイルセパレータ
US9221001B2 (en) Oil mist separator
JP5772402B2 (ja) オイルセパレータ
JP2009121281A (ja) 内燃機関のオイルセパレータ
JP5904065B2 (ja) オイルミストセパレータ
JP2018119474A (ja) オイルミストセパレータ
JP2010248935A (ja) オイルセパレータ
JP2012529587A (ja) オイルミストセパレータ
JP2015517629A5 (ja)
EP3597877A1 (en) Internal combustion engine oil and gas separation device
JP2011153611A (ja) オイルセパレータ
JP5895816B2 (ja) オイルミストセパレータ
JP2010248934A (ja) オイルセパレータ
JP4425951B2 (ja) ブローバイガス用オイルセパレータ
JP5488041B2 (ja) オイルセパレータ
JP2012122370A (ja) ブローバイガスのオイルミスト分離装置
JP2007309157A (ja) ブローバイガス用オイルセパレータ
JP5509898B2 (ja) オイルセパレータ
JP2011032889A (ja) ブローバイガス用オイルセパレータ
JP5223728B2 (ja) オイルミストセパレータ
JP5017490B1 (ja) サイクロン式オイルセパレータ
CN207598316U (zh) 一种内燃机油气分离装置
JP6176047B2 (ja) オイルセパレータ
JP2008196469A (ja) オイル分離装置
JP4251116B2 (ja) ブローバイガス処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120829

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130711

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130730

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130917

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140128

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140210

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5488041

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees