JP2011172653A - スプリンクラーヘッドカバー及びコンシールド型スプリンクラーヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】カバープレートの接合前には低融点合金片の移動・紛失を防止し、カバープレート接合後には低融点合金の接合強度を向上できるコンシールド型のスプリンクラーヘッドカバーとスプリンクラーヘッドの提供。
【解決手段】リテーナー2の脚部7にカバープレート1との接合部8を設け、接合部8にカバープレート1から離間する方向に立ち上がる壁部9を設ける。この壁部9により低融点合金片の脱落・紛失を防止することができる。また低融点合金3には接合部8の底面8aだけでなくカバープレート1の側から壁部9の高さ方向に沿って立ち上がりつつ付着してカバープレート1と壁部9とを立体的に接合するスカート状接合部13が形成され、これにより接合強度を高めることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は消火用のスプリンクラーヘッドに設置するスプリンクラーヘッドカバーと、スプリンクラーヘッドをスプリンクラーヘッドカバーで覆い隠すコンシールド型スプリンクラーヘッドに関する。
スプリンクラーヘッドは、建物内の天井面や壁面に設置され、一端に給水源に続いた配管と接続可能なノズルを有し、他端には感熱作動部が設けられている。平時において感熱作動部はノズルを閉止する弁体を支持している。その一例として、天井面や壁面に埋め込まれた状態で設置され、スプリンクラーヘッドをスプリンクラーヘッドカバーで覆い隠したコンシールド型スプリンクラーヘッドがある。
コンシールド型スプリンクラーヘッドは、スプリンクラーヘッドと、該スプリンクラーヘッドに着脱可能に設置されるスプリンクラーヘッドカバーから構成される。スプリンクラーヘッドは天井裏に設置されており、平時においてスプリンクラーヘッドはスプリンクラーヘッドカバーによって覆い隠され、室内からはカバープレートしか見えない構造になっている。
コンシールド型スプリンクラーヘッドは、意匠性に優れたスプリンクラーヘッドとして用いられており、例えば特許文献1に記載されたものがある。図7に示す特許文献1のコンシールド型スプリンクラーヘッド50は、外周部に牡ネジ53が形成されているスプリンクラーヘッドSと、牡ネジ53と螺合可能な突起54が筒状部材の内側に形成されているハウジング55を有するスプリンクラーヘッドカバー51とで構成される。ハウジング55の下方には皿状のカバープレート52が設置されており、ハウジング55とカバープレート52とはハウジング55の下端に設けられた接合部材56を介して接合されている。
接合部材56とカバープレート52は低融点合金57により接合されており、火災時には火災の熱によって低融点合金57が溶融することで接合が解除され、カバープレート52が落下する。カバープレート52が落下すると天井58の裏に設置されたスプリンクラーヘッドSが露出する。火災の熱気流が直接スプリンクラーヘッドSに曝され、スプリンクラーヘッドSが作動して水を散布して消火を行う。
カバープレート52は接合部材56のフランジ56aと低融点合金57により接合されている。カバープレート52と接合部材56とを接合する手順は、先ず接合部材56を上向きにして接合部材56内に低融点合金片を入れ、接合部材56のフランジ56aの上にカバープレート52を載せる。次にカバープレート52が下になるように引っくり返して炉に入れて加熱する。すると接合部材56のフランジ56aとカバープレート52の間に溶融した低融点合金57が毛細管現象によって流れ込む。そして低融点合金57が冷えて固化するとフランジ56aとカバープレート52が接合される。このときフランジ56aの側面にはフィレット59が形成され、これにより接合強度が向上されている。
国際公開第2005/97265号
上記のスプリンクラーヘッドカバー51は、ハウジング55とカバープレート52の接合前の段階で、接合部材56内に低融点合金片を入れておき、加熱することで低融点合金57を溶融させて接合部材56のフランジ56aとカバープレート52の間に流入させた状態で冷やすことで接合している。低融点合金片は筒状とした接合部材56の内部に収容され、カバープレート52により下端開口が塞がれているので、移動の際に低融点合金片が接合部材56の外に移動してしまうことや紛失を防止できるものである。
しかしながら接合部材56の中に低融点合金片を入れる際には、接合部材56のフランジ56aを上向きにして低融点合金片を入れてカバープレート52で接合部材56の下端開口を塞いだ後に、ハウジング55とカバープレート52を引っくり返してから炉に入れなければならずその作業が繁雑であった。また、接合部材56に低融点合金片が入っているかどうかを外部から確認することができなかった。
さらにフランジ56aの側面にはフィレット59が形成されて接合強度が向上しているが、フィレット59はフランジ56aの厚さ分(板厚分)しか形成されず、フィレット59の高さをフランジ56aの厚さ以上高くすることはできなかった。
そこで本発明では上記問題に鑑み、カバープレートの接合前においては低融点合金片の移動・紛失を防止し、カバープレート接合後においては低融点合金の接合強度を向上することができるスプリンクラーヘッドカバーとそれを備えるスプリンクラーヘッドの提供を目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明は以下のスプリンクラーヘッドカバーを提供する。
天井または壁面に設置するスプリンクラーヘッドを覆い隠すカバープレートと、スプリンクラーヘッドに取付けられ、カバープレートと低融点合金により接合される脚部を有するリテーナーと、を備えるスプリンクラーヘッドカバーについて、脚部にカバープレートとの接合部を設け、接合部にカバープレートから離間する方向に立ち上がる壁部を設け、低融点合金は、接合部の底面とカバープレートとを接合する底面接合部と、カバープレート側から壁部の高さ方向に沿って立ち上がりつつ付着してカバープレートと壁部とを立体的に接合する壁部接合部とを有することを特徴とする。
本発明のスプリンクラーヘッドカバーでは、カバープレートとリテーナーの接続を低融点合金にて行う。その際、カバープレート上にリテーナーをセットした状態でリテーナーの接合部に低融点合金片を載せて加熱し溶融させる。すると接合部上で溶融した低融点合金は接合部とカバープレートとの隙間の中へ毛細管現象により入り込んで充填し、さらに接合部の壁部にまで及ぶ。その後低融点合金が冷えて固化すると、低融点合金の底面接合部によって接合部の底面がカバープレートと接合され、低融点合金の壁部接合部によって接合部の壁部とカバープレートとが立体的に接合される。
前述の従来品ではフランジの厚さ分(板厚分)しかフィレットが形成されなかったが、本発明では接合部に立ち上がる壁部を設けたことで、低融点合金に壁部に沿って高く立体的に固着する壁部接合部を形成することができる。すなわち壁部接合部はカバープレート側から壁部の高さ方向に沿って立ち上がりつつ付着してカバープレートと壁部とを立体的に接合する。これによりカバープレートとリテーナーの接合部の強度を向上することができる。
また接合部に立ち上がる壁部を設けると、接合部に低融点合金片を載せた状態で炉まで移動する際に、壁部によって低融点合金片が転がって移動して接合部から外れてしまうことや、落下して紛失してしまうことを防止できる。また前述の従来例による接合部材56と異なり接合部に低融点合金片が載置されていることを外部から目視で容易に確認することが可能である。
このような壁部はより具体的には以下のような形態で実施することができる。
即ち本発明では壁部として接合部の外周縁に形成した外壁部を設ける。これによれば接合部の外周縁に壁部があると接合部が皿状となり移動時における低融点合金の落下を確実に防止することができる。
また本発明では壁部として、接合部に設けた貫通孔の孔縁に形成した内壁部又は接合部に設けた切り欠きの縁に形成した内壁部を設ける。これらの壁部は接合部が板状でありその板縁(外周縁、孔縁、切り欠きの縁)の形状に拘わらずその全長に亘る一連の壁として、また部分的に形成した一つ以上の壁として形成することができる。例えば接合部が平面視多角形の外周形状を有する場合、各辺ごとに角部において離間する壁部としたり、角部において連続する複数の辺に亘る壁部として形成することができる。
前述した本発明の低融点合金には、カバープレート側から脚部の高さ方向に沿って立ち上がりつつ付着してカバープレートと脚部とを立体的に接合する脚部接合部をさらに設けることができ、それによって脚部についても壁部接合部と同様の強固な接合が得られるようになる。
前記本発明については、接合部と壁部との境に湾曲面を形成し、低融点合金の壁部接合部が湾曲面を超えて壁部に付着して壁部とカバープレートとを立体的に接合するものとして構成できる。
接合部と壁部の境の断面形状を湾曲形状にすることで、接合部と壁部の境における低融点合金の流れの抵抗が少なくなり壁部接合部の高さを高く形成することができ、その結果壁部接合部が湾曲面を超えて壁部に付着して接合強度を強化することができる。
これと同様に前記本発明については、接合部と脚部との境に湾曲面を形成し、低融点合金の脚部接合部が湾曲面を超えて脚部に付着して脚部とカバープレートとを立体的に接合するものとして構成できる。
前記本発明の壁部は接合部の一部を屈曲させて形成することができる。
このように接合部の一部を屈曲して形成すると壁部と接合部の境は必然的に断面形状が曲線状となり、湾曲面を容易に形成することができる。
前記本発明の底面接合部は、接合部とカバープレートの間に溶融状態の低融点合金が流動可能な隙間に充填するように形成することができる。
このような隙間を充填して形成される底面接合部によって接合部とカバープレートとの強固な接合が得られるものである。
隙間を形成する具体的な手段(隙間形成手段)としては、接合部またはカバープレートの低融点合金接合面に突起を形成したり、カバープレートと接合部の間にスペーサーを介在させたり、カバープレートの縁をリテーナー側に折り曲げて形成して該折り曲げ部分にリテーナーの縁を係止させることによっても隙間を形成することが可能である。
また接合部とカバープレートとの間の他の隙間形成手段として、前記本発明については接合部をカバープレートに対して傾かせて形成することができる。
接合部をカバープレートに対して傾けることで、接合部には高い部分と低い部分が形成される。低い部分に壁部を設けると、カバープレートとの接合前の状態で低融点合金片が低い部分に寄った状態で壁部に係止し、接合部の外へ移動できない状態となり、移動時の落下防止・紛失防止に効果がある。また接合部を傾けることで、接合部の場所によって隙間の高さを意図的に異ならせることができ、カバープレートをスプリンクラーヘッドに設置する際に低融点合金に作用する力の方向を任意に設定することができる。例えばスプリンクラーヘッドカバーをスプリンクラーヘッドに着脱する際に、力が印加される箇所の底面接合部や壁部接合部を大きしておくとスプリンクラーヘッドカバーの着脱時にカバープレートがリテーナーから剥がれてしまうことを防止できる。
なお以上の説明では低融点合金片を接合部の上に載せて加熱し溶融することで接合部とカバープレートの間に低融点合金を流入させる例を示し説明したが、これに限らず低融点合金片を接合部とカバープレートの間に介在させて加熱した場合にも低融点合金は接合部表面から壁部に沿って流れるので底面接合部、壁部接合部、脚部接合部を形成させることが可能である。
そして以上のようなスプリンクラーヘッドカバーをスプリンクラーヘッドに備えるコンシールド型スプリンクラーヘッドによれば、スプリンクラーヘッドカバーの前記作用効果を発揮するコンシールド型スプリンクラーヘッドを実現することができる。
本発明のスプリンクラーヘッドカバー及びコンシールド型スプリンクラーヘッドによれば、カバープレートの接合前においてはリテーナーの接合部に設けた壁部により低融点合金片の移動・紛失を防止し、カバープレート接合後では低融点合金の底面接合部と壁部の高さ方向に沿って固着する壁部接合部によってカバープレートと接合部との接合強度を向上できる。
本発明の一実施形態によるスプリンクラーヘッドカバーとコンシールド型スプリンクラーヘッドを示す断面図。 分図(a)は図1の要部断面図、分図(b)は分図(a)のX−X断面図。 図1で示すリテーナーの接合部の斜視図。 図1で示すリテーナーの平面図。 接合部上の溶融状態にある低融点合金をカバープレート側に流動させる他の実施形態の説明図。 接合面とカバープレートの間に隙間を形成する他の実施形態の説明図。 従来のスプリンクラーヘッドカバーとコンシールド型スプリンクラーヘッドの断面図。
以下、本発明の実施形態について図1から図4を参照して説明する。
本実施形態のスプリンクラーヘッドはコンシールド型スプリンクラーヘッドAであり、スプリンクラーヘッドBとスプリンクラーヘッドカバーCとを備えている。このうちスプリンクラーヘッドカバーCは、カバープレート1とリテーナー2とを備えている。
カバープレート1は銅や銅合金等の金属の薄板によって円盤形状に形成されており、凹凸のない平板部1aと天井方向となるスプリンクラーヘッドBの側に折り曲げられて斜面を形成する縁部1bとが形成されている。カバープレート1はリテーナー2と低融点合金3により接合される。
カバープレート1は常時においては天井W内に設置されたスプリンクラーヘッドBを覆い隠しているが、火災時には火災の熱によって低融点合金3が溶融してリテーナー2との接合が解除されて落下する。これによりスプリンクラーヘッドBが室内に露出する。
リテーナー2は金属製の筒状(円筒状)であり、一端側の内周面には所定間隔で複数の突起2aが形成されており、スプリンクラーヘッドBのネジ部5と螺合により接続される。また他端にはスカート状に広がる傾斜面の下側にドーナツ状のフランジ6が形成されている。フランジ6の上面は天井Wと接することで天井Wの開口Whを閉塞する。フランジ6にはその一部を切断してカバープレート1側へ延出するように折り曲げた複数の脚部7が形成されている。本実施形態では3つの脚部7がリテーナー2の筒軸を中心とするフランジ6の周方向における等角位置に形成されている。脚部7の先端はカバープレート1の平板部1aと平行に折り曲げられており、ここがカバープレート1(平板部1a)との接合部8となっている。
カバープレート1と対向する接合部8の底面8aは低融点合金3(底面接合部)によりカバープレート1と接合される。この接合部8の外周縁には接合部8をカバープレート1から離間する方向つまりフランジ6側に折り返して形成した「外壁部」としての壁部9が形成されている。接合部8に壁部9を折り返して形成したことで断面円弧状の湾曲部9aが形成される。低融点合金3は接合部8の底面8aのみならず、湾曲部9aにも固着し、さらに湾曲部9aの高さを超えて壁部9にも固着する立体的な接合構造を形成する。図4で示すように本実施形態では接合部8が四角形であり、フランジ6に繋がる脚部7を曲折形成した一辺を除く三辺に壁部9があり(図3)、前述の立体的接合構造は3つの壁部9と脚部7の下端とを合わせた4箇所に形成されている。そして壁部9と脚部7は折り曲げによって容易に形成することができる。
接合部8には貫通孔10が形成されている。貫通孔10はカバープレート1とリテーナー2を低融点合金3によって接合する際に、接合部8の上に載置した低融点合金片3aを加熱することで溶融した低融点合金3が貫通孔10を通りカバープレート1の側へ流動可能な構成としている。
低融点合金片3aを加熱してカバープレート1の側に流動可能とした際に、接合部8とカバープレート1との間に隙間11が形成されていると(図2)、溶融状態の低融点合金3が毛細管現象によって隙間11に流れ込んで充填し、底面8aの全体を平板部1aに接合する底面接合部を形成しやすくなる。そこで接合部8には隙間11を形成する隙間形成手段として突起12を設けている(図2、図4)。
突起12により形成される隙間11に流入した低融点合金3は接合部8の面端にまで達すると湾曲部9aから壁部9に沿って流れ、壁部9とカバープレート1を立体的に接合する「壁部接合部」となるスカート状接合部13を形成する。その際、壁部9と接合部8の境が湾曲部9aであるため、湾曲部9aにおける低融点合金3の流動抵抗が少なくなりスカート状接合部13の高さを高く形成することができる。なお、溶融した低融点合金3を湾曲部9aを超えて壁部9にまで到達させやすくするには、カバープレート1やリテーナー2の材質を低融点合金3との濡れ性が良好な銅や銅合金によって形成したり、それ以外の材質により形成する場合は銅メッキや錫メッキを施したりして低融点合金3との濡れ性を向上させればよい。また上記の材質に適合するフラックスを選定し、低融点合金3を溶融させる際の温度条件や加熱時間についても考慮して濡れ性を向上させればよい。
以上のような壁部9とカバープレート1とを立体的に接合する「壁部接合部」としてのスカート状接合部13と同様の立体的接合構造は脚部7にも形成される。即ち低融点合金3にはカバープレート1の側から湾曲部7aを超えて脚部7に固着する「脚部接合部」としてのスカート状接合部13が形成される。
以上のように本実施形態のコンシールド型スプリンクラーヘッドA、スプリンクラーヘッドカバーCでは、接合部8に立ち上がる壁部9を設けることで、低融点合金3が接合部8の底面8aと接合するのみならず、湾曲部9a、湾曲部7a、さらに湾曲部9a、湾曲部7aを超えて壁部9や脚部7に沿って高く立体的に固着するスカート状接合部13においてもカバープレート1と接合することができる。これによりカバープレート1とリテーナー2の接合強度を向上することができる。
また、壁部9を設けることで、接合部8に低融点合金片3aを載せた状態で炉まで移動する際に、壁部9によって低融点合金片3aが転がって移動して接合部8から外れてしまうことや、落下して紛失してしまうことを防止できる。特に本実施形態の壁部9は接合部8の外周縁に形成されているため全体として皿状となり、より確実に低融点合金片3aを保持できる。また従来例の接合部材56と異なり接合部8に低融点合金片3aが載置されていることを外部から目視で容易に確認することもできる。
他の実施形態の例(1)〔図5〕
前記実施形態では接合部8の上の溶融状態にある低融点合金3をカバープレート1側に流動させる手段として貫通孔10を例示したが、その他の実施形態としては図5(a)で示すように脚部7と対向位置にある壁部9を無くして貫通孔10と接合部8の面端から流動させるようにしてもよい。
また図5(b)で示すように接合部8に切欠き10aを形成してもよい。こうすると低融点合金3の流路を拡大することができ、また切欠き10aの内周面と低融点合金3との接合面積が貫通孔10の内周面よりも拡大するため接合強度を高めることができる利点がある。
図5(c)で示す例は接合部8の角部を削って接合部8を十字型とし、隣接する壁部9の間に溶融した低融点合金3の逃げ縁を形成することで、接合部8からカバープレート1側に低融点合金3が流れやすくした例である。
そして図5(d)、図5(e)で示すように図5(a)の貫通孔10や図5(b)の切欠き10aの内周縁にも起立する「内壁部」としての壁部9を形成することができる。こうすることで接合部8の外周側の壁部9だけでなく内周側の壁部9においてもスカート状接合部13による立体的接合構造が形成されて接合強度を増強できる。なお図5(d)については脚部7と対向位置に壁部9を設けるようにしてもよい。
他の実施形態の例(2)〔図6〕
隙間11を形成するための他の実施形態(隙間形成手段)を例示して説明する。先ず例えば図6(a)で示すようにカバープレート1に、接合部8の縁を載置することで接合部8の底面8aに隙間11を形成するための縁部1bを形成する。この例では縁部1bはカバープレート1の縁部1bとして形成している。
図6(b)で示す例では、カバープレート1に図6(a)と同じ縁部1bを形成するが、接合部8の先端にカバープレート1の縁部1bの傾斜に沿って面接触する傾斜部8bを形成している。このような傾斜部8bはカバープレート1に適切な接合姿勢で載置することでカバープレート1の縁部1bと面接触するのでカバープレート1とリテーナー2とのセンターリングを容易に行うことが可能となる。したがってカバープレート1にリテーナ2が適切な接合姿勢で載置されていなければ、何れかの脚部7の接合部8がガタついてしまう。よって製造時にカバープレート1とリテーナー2との接合姿勢を容易に検査することができ、また容易に適切な接合姿勢に修正することができる。
図6(c)で示す例では、接合部8をカバープレート1に対して傾けて形成することで隙間11を形成可能としている。図6(c)の実施形態は脚部7の側の隙間11の高さがカバープレート1の縁部1bの側の縁の隙間11の高さよりも大きくなるように接合部8を傾斜させて構成している。このように接合部8を傾けて形成することで突起12を設けなくても隙間11を形成できる利点がある。また図6(c)の例では湾曲部9aに貫通孔10を設けるという特徴もある。即ちこれによって溶融した低融点合金3を傾斜する接合部8の最も低い位置にある貫通孔10から湾曲部9aを境とする内側(カバープレート1の中心側)と外側(カバープレート1の縁側)の両方に容易に流出させて隙間11を充填しスカート状接合部13を形成することができる。
図6(d)で示す例も接合部8をカバープレート1に対して傾けて形成する例であるが、本例の接合部8ではカバープレート1から大きく離れた高い部分8cと、カバープレート1と接するか接近する低い部分8dが形成される。低い部分8cの側には壁部9を設けることで低融点合金片3aが低い部分8cに寄った状態で壁部9に係止され、接合部8の外へ移動できないよう保持することができる。
図6(d)で示すように接合部8をフランジ6の周方向で傾斜させることで、接合部8の場所によって隙間11の高さに違いが生じ、低融点合金3の厚みを異ならせることができ、これによって前述のようにカバープレートをスプリンクラーヘッド5に着脱するとき等、低融点合金3に作用する力の方向を任意に設定することができる技術的意義がある。
この点について一例としてスプリンクラーヘッドカバーCをスプリンクラーヘッドBに設置する場合について説明する。低融点合金3によってカバープレート1とリテーナー2が接合されたスプリンクラーヘッドカバーCを、作業者はカバープレート1の外周縁(縁部1b)を掴んで回転させることで、スプリンクラーヘッド5の外周面に形成されたネジ部5にリテーナー2の内周面の突起2aを螺合させる。
その際、図6(d)において矢印の方向にカバープレートを回転させると低融点合金3には傾いた接合部8から圧縮荷重が印加される。矢印とは反対方向にカバープレート1を回転させた場合には接合部8から低融点合金3が離れる方向つまり引張荷重が印加される。従ってカバープレート1の回転方向および接合部8の傾き方向により低融点合金4の接合強度が強い方向と弱い方向を任意につくることができる。この例では特に力が印加される回転操作に合わせて接合強度を強くするために接合部8を傾斜させている。
同様に壁部9の高さを力が加わる場所によって使い分けることができる。接合強度を要求される箇所については壁部9の高さ・幅を大きく形成しておくことで大きなスカート状接合部13を形成することができ接合強度を向上させることができる。
上記実施形態の変形例
上記実施形態では、低融点合金片3aを接合部8の上に載置して加熱し、カバープレート1側に流動させる実施形態について説明したが、これに限らずカバープレート1と接合部8の間に低融点合金片3aを介在させた状態で加熱するようにしてもよい。
スプリンクラーヘッドBについては前述の構成以外のスプリンクラーヘッドにも適用可能であり、例えば国際公開第2005/97265号に記載されているスプリンクラーヘッドや、スプリンクラーヘッドの外側に筒状のハウジングを備えており、筒部に螺旋溝が刻設してあり本発明と同様な構成のスプリンクラーヘッドカバーを設置可能なスプリンクラーヘッド例えば米国特許第5664630号明細書に記載のスプリンクラーヘッドにも適用可能である。
A コンシールド型スプリンクラーヘッド
B スプリンクラーヘッド
C スプリンクラーヘッドカバー
1 カバープレート
1a 平板部
1b 縁部
2 リテーナー
2a 突起
3 低融点合金
3a 低融点合金片
5 ネジ部
6 フランジ
7 脚部
7a 湾曲部
8 接合部
8a 底面
8b 傾斜部
8c 高い部分
8d 低い部分
9 壁部
9a 湾曲部
10 貫通孔
10a 切欠き
11 隙間
12 突起
13 スカート状接合部(壁部接合部、脚部接合部)

Claims (10)

  1. 天井または壁面に設置するスプリンクラーヘッドを覆い隠すカバープレートと、
    スプリンクラーヘッドに取付けられ、カバープレートと低融点合金により接合される脚部を有するリテーナーと、を備えるスプリンクラーヘッドカバーにおいて、
    脚部にカバープレートとの接合部を設け、接合部にカバープレートから離間する方向に立ち上がる壁部を設け、
    低融点合金は、接合部の底面とカバープレートとを接合する底面接合部と、カバープレート側から壁部の高さ方向に沿って立ち上がりつつ付着してカバープレートと壁部とを立体的に接合する壁部接合部とを有することを特徴とするスプリンクラーヘッドカバー。
  2. 壁部として接合部の外周縁に形成した外壁部を設ける請求項1記載のスプリンクラーヘッドカバー。
  3. 壁部として接合部に設けた貫通孔の孔縁に形成した内壁部又は接合部に設けた切り欠きの縁に形成した内壁部を設ける請求項1又は請求項2記載のスプリンクラーヘッドカバー。
  4. 低融点合金は、カバープレート側から脚部の高さ方向に沿って立ち上がりつつ付着してカバープレートと脚部とを立体的に接合する脚部接合部をさらに有する請求項1〜請求項3何れか1項記載のスプリンクラーヘッドカバー。
  5. 接合部と壁部との境に湾曲面を形成し、低融点合金の壁部接合部は湾曲面を超えて壁部に付着して壁部とカバープレートとを立体的に接合するものである請求項1〜請求項4何れか1項記載のスプリンクラーヘッドカバー。
  6. 接合部と脚部との境に湾曲面を形成し、低融点合金の脚部接合部は湾曲面を超えて脚部に付着して脚部とカバープレートとを立体的に接合するものである請求項1〜請求項5何れか1項記載のスプリンクラーヘッドカバー。
  7. 壁部は接合部の一部を屈曲させて形成したものである請求項1〜請求項6何れか1項記載のスプリンクラーヘッドカバー。
  8. 底面接合部は、接合部とカバープレートの間に溶融状態の低融点合金が流動可能な隙間を充填するように形成したものである請求項1〜請求項7何れか1項記載のスプリンクラーヘッドカバー。
  9. 接合部をカバープレートに対して傾斜させて形成する請求項1〜請求項8何れか1項記載のスプリンクラーヘッドカバー。
  10. 請求項1〜請求項9何れか1項記載のスプリンクラーヘッドカバーをスプリンクラーヘッドに装着して備えるコンシールド型スプリンクラーヘッド。
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