JP2012147821A - スプリンクラーヘッド - Google Patents
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Abstract
【課題】 意匠性を損なわずに、火災時には迅速に作動可能なスプリンクラーヘッドを提供する。
【解決手段】 一端が消火設備配管に接続された筒状の本体1、本体内部に形成されたノズルを閉止する弁体3、弁体3を支持し火災時には分解作動する感熱分解部5、感熱分解部5に組み込まれ内部に低融点合金22が充填された感熱体、感熱体に接続されたヒートコレクターから成り、感熱体は、低融点合金22を収容する筒状のシリンダー18と低融点合金22を押圧するプランジャー23から構成され、前記ヒートコレクターを直接シリンダー18の底面に固定し、最下部に設けられた第1のヒートコレクター25には斜め下方へ傾斜した斜面部25Aが形成され、該斜面部上または近傍に気流が通過可能なスリット25Bを設けた。
【選択図】 図1
【解決手段】 一端が消火設備配管に接続された筒状の本体1、本体内部に形成されたノズルを閉止する弁体3、弁体3を支持し火災時には分解作動する感熱分解部5、感熱分解部5に組み込まれ内部に低融点合金22が充填された感熱体、感熱体に接続されたヒートコレクターから成り、感熱体は、低融点合金22を収容する筒状のシリンダー18と低融点合金22を押圧するプランジャー23から構成され、前記ヒートコレクターを直接シリンダー18の底面に固定し、最下部に設けられた第1のヒートコレクター25には斜め下方へ傾斜した斜面部25Aが形成され、該斜面部上または近傍に気流が通過可能なスリット25Bを設けた。
【選択図】 図1
Description
本発明は、消火用のスプリンクラーヘッドに関するものである。
スプリンクラーヘッドは、天井や壁面に設置され、火災の際に作動して水を散布し消火を行うものである。スプリンクラーヘッドの一例として、特許文献1に記載のものがある。
図16に示す特許文献1のスプリンクラーヘッド100は、下部に層状に設置されたヒートコレクター111を有しており、火災時には火災による熱気流をヒートコレクター111が吸収してシリンダー内の可溶合金113に熱が伝わり迅速にスプリンクラーヘッドが作動する。
図16に示す特許文献1のスプリンクラーヘッド100は、ヒートコレクター111が4枚設置されており、カバー112より下側が天井から突出して設置される。ヒートコレクター111が天井から突出していることから、建物の用途や天井の高さによっては室内の意匠性が損なわれてしまうおそれがある。あるいは天井から突出しているヒートコレクター111に物が当たってヒートコレクター111が変形することにより意匠性が損なわれてしまうことが考えられる。
そこで本発明では上記問題に鑑み、意匠性を損なわずに、火災時には迅速に作動可能なスプリンクラーヘッドを提供することを目的としている。
上記目的を達成すべく本発明は以下のスプリンクラーヘッドを提供する。
(1)即ち本発明は、一端が消火設備配管に接続された筒状の本体、本体内部に形成されたノズルを閉止する弁体、弁体を支持し火災時には分解作動する感熱分解部、感熱分解部に組み込まれ内部に低融点合金が充填された感熱体、感熱体に接続されたヒートコレクターから成り、感熱体は、低融点合金を収容する筒状のシリンダーと低融点合金を押圧するプランジャーから構成され、前記ヒートコレクターを直接シリンダー底面に固定し、最下部に設けられた第1のヒートコレクターには斜め下方へ傾斜した斜面部によって該斜面部内に空間が形成され、該斜面部上または近傍に前記空間へ気流が通過可能なスリットを設けたことを特徴とする。
(1)即ち本発明は、一端が消火設備配管に接続された筒状の本体、本体内部に形成されたノズルを閉止する弁体、弁体を支持し火災時には分解作動する感熱分解部、感熱分解部に組み込まれ内部に低融点合金が充填された感熱体、感熱体に接続されたヒートコレクターから成り、感熱体は、低融点合金を収容する筒状のシリンダーと低融点合金を押圧するプランジャーから構成され、前記ヒートコレクターを直接シリンダー底面に固定し、最下部に設けられた第1のヒートコレクターには斜め下方へ傾斜した斜面部によって該斜面部内に空間が形成され、該斜面部上または近傍に前記空間へ気流が通過可能なスリットを設けたことを特徴とする。
本発明のスプリンクラーヘッドでは、第1のヒートコレクターに斜面部を設けたことにより熱気流が斜面に沿って流れることができる。また第1のヒートコレクターに斜面部を形成したことで外径を変更せずに表面積を増加させることができ、平面状の場合と比較して熱吸収効率が向上する。さらに斜面部上またはその近傍にスリットを形成したことで熱気流がスリットを通過可能となり第1のヒートコレクター全体で効率よく熱を吸収することができる。
具体的に説明すると、熱気流が第1のヒートコレクターの横方向から流れてきた場合、熱気流は第1のヒートコレクターの斜面に当たり斜面の外側から熱を吸収して感熱体に熱が伝播される。また斜面上またはその近傍に形成されたスリットを熱気流が通過して斜面の内側の空間に流入し、斜面の内側の面から熱気流の熱を吸収して感熱体に熱を伝播することができる。第1のヒートコレクターには複数のスリットが形成されているので一方のスリットから流入してきた熱気流は他方のスリットより排出可能であり、熱気流が前述の空間内に留まらずに常に流れが生じていることからヒートコレクターの外側と内側から効率よく熱を吸収して感熱体に熱を伝播することができる。
また、熱気流が第1のヒートコレクターの下方から流れてきた場合には、スリットを通過した熱気流が感熱体側に流れて感熱体の表面から熱を吸収することができる。具体的に説明すると第1のヒートコレクターにスリットが形成されていない場合には下方から流れてきた熱気流は第1のヒートコレクターの表面に当たり該表面に沿って流れ、ヒートコレクターの縁から外方へ流れ出ないと感熱体側に流れることができないが、第1のヒートコレクターにスリットが形成されているとスリットを通過して容易に感熱体側へ熱気流が通過することができる。
第1のヒートコレクターと感熱体の間に別途ヒートコレクターを設置すると、第1のヒートコレクターの下方から流れてきた熱気流がスリットを通過して第1のヒートコレクターと感熱体の間に設置されたヒートコレクターの側に熱気流を流すことが可能となり、該ヒートコレクターは熱気流から熱を吸収して感熱体に伝播することができる。
さらに、複数枚のヒートコレクターをシリンダー底面1箇所に直接接触させた状態で固定させることでヒートコレクターが収集した熱を感熱体へ損失無く伝えて感熱体内部の低融点合金の溶融を促進することができる。また、複数枚のヒートコレクターを直接重ねて設置したことでヒートコレクターの設置高さを抑えることができ、それによりヒートコレクターの天井からの突出量を抑えることが可能となる。
上記においてスリットとは、ヒートコレクター上に穿設された穴またはヒートコレクターの縁から中心側へ切欠かれた溝を指す。その形状は円形、長丸型、楕円形、矩形、多角形およびこれら形状を組み合わせた形状とすることも可能である。さらにスリットは開口状のものと、スリットの縁の一部を切起こして形成した斜面部を有するものを含む。
(2)第1のヒートコレクターに隣接して設置された第2のヒートコレクターにはスリットが設けられており、該スリットは第1のヒートコレクターと第2のヒートコレクターを重ねた状態で、スリット同士が部分的に重なり合っているものとして構成できる。
これによれば、第1のヒートコレクターのスリットを通過した熱気流が、第2のヒートコレクターの表面に当たり第2のヒートコレクターより熱を吸収することができる。また第2のヒートコレクターと感熱体の間に別途ヒートコレクターを設置すると、第1のヒートコレクター側から流れてきた熱気流が第2のヒートコレクターのスリットを通過して、第2のヒートコレクターと感熱体の間に設置されたヒートコレクターの側に熱気流を流すことが可能となり、該ヒートコレクターは熱気流から熱を吸収して感熱体に伝播することができる。
これによれば、第1のヒートコレクターのスリットを通過した熱気流が、第2のヒートコレクターの表面に当たり第2のヒートコレクターより熱を吸収することができる。また第2のヒートコレクターと感熱体の間に別途ヒートコレクターを設置すると、第1のヒートコレクター側から流れてきた熱気流が第2のヒートコレクターのスリットを通過して、第2のヒートコレクターと感熱体の間に設置されたヒートコレクターの側に熱気流を流すことが可能となり、該ヒートコレクターは熱気流から熱を吸収して感熱体に伝播することができる。
(3)感熱分解部は、感熱体を平板状の天秤に係合させた状態で一対のレバーの間に配置させ、レバーの下部は天秤の周縁の突起と係合されており、レバーの上部は支持板と係合され、支持板の牝ネジにセットスクリューを螺入して該セットスクリューによりプランジャーを押圧して構成され、ヒートコレクターとシリンダー底面の間には第3のヒートコレクターが設けられ、第3のヒートコレクターは上方に傾斜した斜面部が形成されており該斜面部のレバーの設置された側には切欠きを形成したことで構成できる。
これによれば、感熱分解部が分解作動した際に第3のヒートコレクターにレバーが干渉することによる作動不良を回避することができる。
これによれば、感熱分解部が分解作動した際に第3のヒートコレクターにレバーが干渉することによる作動不良を回避することができる。
(4)第1のヒートコレクターおよび第2のヒートコレクターにはスリット位置の位置合わせ手段が設置されていることで構成できる。
これによれば、第1のヒートコレクターおよび第2のヒートコレクターのスリット位置を容易に適切な位置に配置させることが可能となる。具体的に説明すると第1のヒートコレクターと第2のヒートコレクターが接触する箇所に凹凸形状の嵌合部を設けることで実現可能である。
これによれば、第1のヒートコレクターおよび第2のヒートコレクターのスリット位置を容易に適切な位置に配置させることが可能となる。具体的に説明すると第1のヒートコレクターと第2のヒートコレクターが接触する箇所に凹凸形状の嵌合部を設けることで実現可能である。
(5)ヒートコレクターの外方にはヒートコレクターを覆い隠し、火災の熱によって作動して落下するカバープレートが設けてあることで構成可能である。
これによれば、ヒートコレクターの外方にヒートコレクターを覆い隠すカバープレートを設置することでスプリンクラーヘッドの意匠性が向上する。さらにカバープレートが設置されていてもカバープレートと天井の隙間から流入してくる熱気流をヒートコレクターが効率的に吸収して感熱体へ熱を伝えることができるので、カバープレートの接合手段が火災の熱で解除され、カバープレートが落下した際に遅滞なくスプリンクラーヘッドが作動する。
これによれば、ヒートコレクターの外方にヒートコレクターを覆い隠すカバープレートを設置することでスプリンクラーヘッドの意匠性が向上する。さらにカバープレートが設置されていてもカバープレートと天井の隙間から流入してくる熱気流をヒートコレクターが効率的に吸収して感熱体へ熱を伝えることができるので、カバープレートの接合手段が火災の熱で解除され、カバープレートが落下した際に遅滞なくスプリンクラーヘッドが作動する。
(6)ヒートコレクター上に形成されたスリットの縁の一部を斜め方向に延出させて斜面部を形成したことで構成可能である。
これによれば、スリットの縁に斜面部を形成することができ、火災時に斜面部にあたった熱気流が斜面部に沿って流れ、スリットを通過することができる。
これによれば、スリットの縁に斜面部を形成することができ、火災時に斜面部にあたった熱気流が斜面部に沿って流れ、スリットを通過することができる。
具体的に説明すると、ヒートコレクターの周縁部の第1の点からヒートコレクター中心側に向かって形成されたスリットと、該スリットのヒートコレクター中心側の端とヒートコレクター周縁部の第2の点を結ぶ線によって折り曲げることで斜面部を形成することができる。
(7)ヒートコレクターの縁の一部を斜め方向に屈曲させて斜面部を形成したことで構成可能である。
これによれば、例えばヒートコレクターが矩形の場合には角部を折り曲げることで容易に斜面部を形成することが可能である。
これによれば、例えばヒートコレクターが矩形の場合には角部を折り曲げることで容易に斜面部を形成することが可能である。
(8)ヒートコレクターの断面形状を波型形状としたことで構成可能である。
これによれば、ヒートコレクターの断面形状を波型にしたことで、外径を変更せずに表面積を増加させることができ、平面状の場合と比較して熱吸収効率が向上する。
これによれば、ヒートコレクターの断面形状を波型にしたことで、外径を変更せずに表面積を増加させることができ、平面状の場合と比較して熱吸収効率が向上する。
本発明によれば、ヒートコレクターの斜面部上またはその近傍に形成したスリットによりヒートコレクターの熱吸収効率を向上させることができる。さらに各々のヒートコレクターが熱を吸収して感熱体に熱を効率よく伝えることができ、感熱体内部の低融点合金の溶融を促して迅速にスプリンクラーヘッドを作動させることが可能となる。これに加えて、複数枚のヒートコレクターを直接重ねてシリンダーの底面に直接設置したので、ヒートコレクターの設置高さを抑えることができる。これによりヒートコレクターの天井からの突出量が抑えられ意匠性を損ねないスプリンクラーヘッドを提供することができる。
第1実施形態(図1〜図7)
本発明の第1実施形態のスプリンクラーヘッドA1は本体1、フレーム2、弁体3、デフレクター部4、感熱分解部5、ヒートコレクター部6から構成される。
本発明の第1実施形態のスプリンクラーヘッドA1は本体1、フレーム2、弁体3、デフレクター部4、感熱分解部5、ヒートコレクター部6から構成される。
本体1は、中央に導水孔7が穿設されており、その下端は弁座8となっていて、外周上部は牡ネジ9が螺設され、下端にはフランジ10が形成されている。
フレーム2は、円筒状であり、下端は内方フランジ11となっていて、上端は前述本体1のフランジ10に螺合している。
弁体3は平時、本体1の弁座8を閉塞している。
デフレクター部4は、皿状で周囲に多数の羽根が形成されているデフレクターDと、該デフレクターDの上にはリング12が載置されていて、作動時デフレクターDはリング12に垂設されたピンPを介してリング12で吊設されるようになっている。デフレクターDは前述弁体3の下部に設置されており、ピンPに沿って摺動可能となっている。
感熱作動部5は、フレーム2の下部に設置されており、断面形状が逆U字型をしたガイドポスト13を介して弁体3を保持している。
ここで感熱作動部5について詳細に説明する。上部が外方に屈曲した一対のレバー14、14は、屈曲した部分の下端が前述フレーム2の内方フランジ11に係合している。該レバーには上方に支持板15が係合し、下方には天秤16が係合している。
支持板15には、止めネジ17が螺合されており、天秤16にはシリンダー18が係合されている。シリンダー18上部に形成されたフランジ19が天秤16の中央に穿設された穴16Aに係合される。
シリンダー18の底部の外面には、ヒートコレクター部6が接続される係合筒18Aが下方へ突設されている。係合筒18Aは筒状をしており、その外径はシリンダー18の外径より小さい。
シリンダー18にヒートコレクター部6が設置される前の段階では係合筒18Aは図5の点線で示すようにストレート形状をしている。係合筒18Aにヒートコレクター部6を挿通させた後、係合筒18Aの先端を外方に屈曲させることでヒートコレクター部6がシリンダー18に接触した状態で固定設置される。
シリンダー18内には低融点合金22が充填されている。低融点合金22はスプリンクラーヘッドを取り付ける場所に応じて各種の温度のものを選択する。例えば一般の事務所、居間のようなところには融点が72℃のものを使用し、厨房のように火を使うところでは96℃、サウナのように周囲が高温となるところには139℃や183℃の融点を有する低融点合金を使用する。
該低融点合金22の上には、プランジャー23が載置され、プランジャー23はシリンダー18内に嵌入された状態にある。プランジャー23の上部は、逆円錐形の溝が刻設されており、該溝には前述止めネジ17の下端部が載置されている。
ヒートコレクター部6は、薄板から形成され層状に重ねて構成されている。ヒートコレクター部6は下側から順に第1のヒートコレクター25、第2のヒートコレクター26、第3のヒートコレクター27から成る。
第1のヒートコレクター25は斜め下方へ傾斜した斜面部25Aを有しており、斜面部25Aの内側には空間28が形成されている。斜面部25Aには気流が通過可能な円形をしたスリット25Bが複数穿設されている。図3および図4(c)に示す第1実施形態ではスリット25Bは6個穿設されている。第1のヒートコレクター25の中心にはシリンダー18の係合筒18Aに挿通される穴25Cが穿設されている。
第2のヒートコレクター26は円盤形状をしている。第2のヒートコレクター26も第1のヒートコレクター25と同様に気流が通過可能な円形のスリット26Bが穿設されている。図4(b)に示す第1実施形態ではスリット26Bは6個穿設されている。第2のヒートコレクター26の中心にはシリンダー18の係合筒18Aに挿通される穴26Cが穿設されている。
第1のヒートコレクター25のスリット25Bと、第2のヒートコレクター26のスリット26Bは図3に示すように底面から見た状態でスリット25Bとスリット26Bの一部が重なり、第1のヒートコレクターの底面側からの気流がスリット25Bとスリット26Bを通過可能な状態に配置される。製造時において、このスリット25Bとスリット26Bの配置を容易に行うために、第1のヒートコレクター25および第2のヒートコレクター26に位置決め手段が設置されている。
位置決め手段とは図5に示すように、第1のヒートコレクターの穴25C付近の第2のヒートコレクターと接触する部分に穴25Dを穿設しておき、第2のヒートコレクター26側には穴25Dと対応する位置に、第1のヒートコレクター25側に突出した凸部26Dを突設したものである。これにより第1のヒートコレクター25の穴25Cおよび第2のヒートコレクター26の穴26Cをシリンダー18の係合筒18Aに挿通した際に穴25Dと凸部26Dを嵌合させることで、スリット25Bとスリット26Bの配置を容易に行うことができる。
第1実施形態では穴25Dと凸部26Dを同心円上に3箇所設けているが、これに限らず1箇所にすることでも実現可能である。
第3のヒートコレクター27は斜め上方、つまりシリンダー18底面からフレーム2の方向に傾斜した斜面部27Aを有している。斜面部27Aには前述のレバー14との干渉を回避するための切欠き27Bが形成されている。図4(a)に示す第1実施形態では切欠き27Bは点線で示す一対のレバー14が配置される方向に形成されている。第3のヒートコレクター27の中心にはシリンダー18の係合筒18Aに挿通される穴27Cが穿設されている。
上記の第1のヒートコレクター25、第2のヒートコレクター26、第3のヒートコレクター27は、シリンダー18の係合筒18Aに挿通され、係合筒18Aの先端を外方に屈曲させることでシリンダー18に接触した状態で固定設置される。
これ以外の方法でヒートコレクター部6をシリンダー18に固定設置する方法として、溶接やろう付け、導電性接着剤を用いた接着による方法が可能である。
次に、上記構造のスプリンクラーヘッドA1の組立手順について説明する。
本発明のスプリンクラーヘッドは、図6に示すように、円筒状のフレーム2の内部に感熱分解部5のユニットを入れ、一対のレバー14の屈曲部の先端をフレーム2の内方フランジ11に係止させる。続いてレバー14、14の上部にガイドポスト13を載置する。ガイドポスト13の上には、デフレクターD、弁体3、リング12、ピンPから構成されたデフレクター部4が載置され、弁体3の底面がガイドポスト13に接触する。
デフレクター部4のリング12の上から、スプリングSを介して本体1が配置され、本体1のフランジ10の内周に設けられた牝ネジと、フレーム2の外周の牡ネジを螺合することで感熱作動部5、ガイドポスト13、デフレクター部4、スプリングSがフレーム2内に収容される。
続いて図示しないヒートコレクター部6をシリンダー18の係合筒18Aに挿通させる。その際、第3のヒートコレクター27がレバー14の下部と干渉しないようにレバー14の位置に切欠き27Bが配置されるように調整する。また、図3で示すように第1のヒートコレクター25のスリット25Bと第2のヒートコレクター26のスリット26Bの一部が重なるように配置する。
ヒートコレクター部6は係合筒18Aに挿通する前の段階で3枚を接続してユニット化しておいてもよい。
最後に係合筒18Aの先端を外方に押圧して屈曲させることでヒートコレクター部6がシリンダー18の底面に直接固定設置され組立が完了する。
続いて、上記のスプリンクラーヘッドA1の作動について説明する。
スプリンクラーヘッドA1は天井裏に敷設された配管Tと本体1の牡ネジ9により接続されており、導水孔7内は充水された状態にある。天井Cに穿設された穴HからスプリンクラーヘッドA1のヒートコレクター部6のみが突出した状態で設置されている。
火災が発生すると、火災の熱が上昇気流となって天井Cに達し、天井Cに設置されたスプリンクラーヘッドが加熱される。スプリンクラーヘッドはヒートコレクター部6が火元に近い下部に設置されているので火災による熱気流の熱を多く受けて吸収することができる。
ヒートコレクター部6は第1のヒートコレクター25に形成された斜面部25Aにより、天井Cの下面に沿ってヒートコレクター部6に到達した横方向から流れてきた熱気流と、熱による上昇気流によりヒートコレクター部6の下方から流れてきた熱気流の両方から熱を効率よく吸収することができる。
さらに斜面部25Aに穿設したスリット25Bによって横方向から流れてきた熱気流は、スリット25Bを通過して第1のヒートコレクター25の熱気流が流れてくる側と反対側の面にも到達することができ、第1のヒートコレクター25の全体で熱を吸収することが可能である。
これに加えてスリット25Bを通過して斜面部25Aの内側の空間28に流入してきた熱気流およびヒートコレクター部6の下方から斜面部25Aの内側の空間28に流入してきた熱気流は、スリット25Bを通過して第2のヒートコレクター26側へ流れることができ、第2のヒートコレクター26からも熱を吸収することができる。同様に第2のヒートコレクターのスリット26Bから第3のヒートコレクター27へ熱気流が流れることができ、第3のヒートコレクター27からも熱を吸収することができる。
また、第1のヒートコレクター25のスリット25Bと第2のヒートコレクター26のスリット26Bの一部が重なる状態でヒートコレクター部6が設置されていることで、斜面部25Aの内側からスリット25Bを通過した熱気流が第2のヒートコレクター26のスリット26Bを通過する熱気流と、第2のヒートコレクター26の下面に沿って流れる熱気流とに分散され、前者の熱気流は第3のヒートコレクター27により熱を吸収することができ、後者は第2のヒートコレクター26により熱を吸収することができる。
ヒートコレクター部6により吸収された熱はシリンダー18の底面に伝わり、シリンダー18に伝播された熱は、効率よくシリンダー18に蓄積され、シリンダー18内に充填された低融点合金22を早急に溶解する。
スプリンクラーヘッドA1では、弁体3を押圧する力が感熱分解部5を構成する一対のレバー14・14、支持板15、止めネジ17を介してプランジャー23に印加しているため、プランジャー23で押圧されていた低融点合金22が溶融すると、プランジャー23がシリンダー18内に没入する。すると、天秤16で係止されていた一対のレバー14、14の係止が解かれ、それぞれのレバーの下部が外方に回動してフレーム2の内方フランジ11に係合していたレバーの屈曲端部が外れ、感熱作動部5が分解して全ての構成部品は下方に落下していく。
感熱作動部5の分解落下とともに、レバー14の屈曲頂部で保持していたガイドポスト13が落下し、デフレクターDと一体となった弁体3およびデフレクターDで保持されていたリング12も落下する。デフレクターDは、リング12およびピンPにより吊設され、またリング12はフレーム2の内方フランジ11で係止される仕組みとなっているため、リング12が内方フランジ11で係止されるとデフレクターDも途中で落下が停止する。
弁体3が落下して弁座8から離れるため、配管T内の水が導水孔7から噴出される。噴出された水は、途中で止まったデフレクターDに当たって四方に散布され、消火を行なう。
第2実施形態(図8〜図13)
第2実施形態のスプリンクラーヘッドA2について、第1実施形態と構造が同じ箇所については同符号を付して説明は省略する。以下に第1実施形態との差異点を記す。
第2実施形態のスプリンクラーヘッドA2について、第1実施形態と構造が同じ箇所については同符号を付して説明は省略する。以下に第1実施形態との差異点を記す。
第2実施形態の本体30は、第1実施形態の本体1とフレーム2が一体となった形状をしている。また内方フランジ11にレバー挿通溝11Aを形成しており、感熱分解部5のレバー14、14の上端をレバー挿通溝11Aに通過させた後、回転させて内方フランジ11上にレバー14を係止することができる。
また、本体30の外周部にはデフレクターDを吊設するためのピンP2を係止する係合突起30Aが2箇所形成されている。係合突起30AにはピンP2が摺動可能な穴30Bが穿設されており、穴30BにピンP2が挿通されている。
ピンP2の上端には鍔部P3が形成されており、穴30Bの上端面にピンP2の鍔部P3が係止可能となっている。ピンP2の下端はデフレクターDに固定されている。
デフレクターDは本体30の外方に設置されている。第1実施形態で導水孔7を塞いでいた弁体3の代わりに板状の弁体31が設置されている。弁体31は後述するネジNにより導水孔7側へ押圧され、常時において導水孔7を閉塞している。
感熱分解部5について第1実施形態と構造が異なる止めネジ17、シリンダー18、プランジャー23について説明する。まず止めネジ17には貫通穴17Aを設けた。該貫通穴17Aを設けたことにより、貫通穴17Aにドライバー等の工具を挿通させてガイドポスト13に形成した牝ネジ13Aに螺入されたネジNを回転させ、ネジNの先端を弁体31に押圧させることができる。
シリンダー18は底面に穴18Bが穿設され、低融点合金22も穴18Bと略同径の穴を有するリング状となっている。シリンダー18の底面には第1実施形態と同様に外方へ突出して形成された係合筒18Aが設けられているが、係合筒18Aの内径は前述の穴18Bの内径に等しい。
プランジャー23は筒状をしており外周部には段部23Aが形成されている。段部23Aより上側、つまり止めネジ17側は大径部23Bとなっており、その外径はシリンダー18の内周径より僅かに小さく形成されている。段部23Aの下側は小径部23Cであり、その外径は大径部23Bの外径よりも小さく前述の穴18Bの内径より僅かに小径となっている。
図10において、段部23Aは低融点合金22の表面上に載置されており、大径部23Bはシリンダー18の内周部に近接した状態にあり小径部23Cは穴18Bおよび低融点合金22の穴に挿通された状態にある。またプランジャー23の小径部23の先端は、シリンダー18の底面よりも突出している。
第2実施形態のスプリンクラーヘッドA2は本体1の外方に筒状のサポートカップ41が設置され、さらにサポートカップ41と係合する筒状のリテーナー42およびリテーナー42の下端に設置されヒートコレクター部6を覆い隠すカバープレート43が設置されている。
サポートカップ41は本体30の牡ネジ9の根元部分に固定される。図11に示すように該固定部分41Aと周面41Bの間を接続する複数の梁41Cが設置されており、複数の梁41Cの間には開口41Dが設けてある。周面には螺旋溝41Eが刻設されている。
リテーナー42は筒状であり、周面にはサポートカップ41の周面には突起42Aが複数設置されている。突起42Aは螺旋溝41Eと係合して回転させることでリテーナー42が上下方向へ移動可能となっている。
リテーナー42の下端には外方へ拡張して形成したフランジ42Bが形成されている。フランジ42Bから、さらに下方へ延出された複数本の脚42Cが設置されており、脚42Cの先端側はフランジ42と略平行に折り曲げられ、カバープレート43の接合部42Dが形成されている。
またフランジ42Bの上方には開口42Eが複数形成されており、火災時においてリテーナー42内に流入してきた熱気流の通過を促す効果を有している。
カバープレート43は円盤形状をしており、室内側に配置される面は室内の色と同系色に装飾されている。カバープレート43はリテーナー42の接合部42Dと低融点合金44によって接合される。低融点合金44はシリンダー18内の低融点合金22よりも融点の低いものを使用する。そうすることにより火災時には低融点合金44が先に溶融するので、低融点合金22の溶融により感熱分解部5が分解作動する前にカバープレート43を落下させることができる。
カバープレート43とリテーナー42のフランジ42Bの間には隙間45が形成されている。この隙間45は火災時にリテーナー42内に配置されたヒートコレクター部6に火災による熱気流を流入させるために設けてある。
次に第2実施形態のスプリンクラーヘッドA2の組立手順について説明する。
まず図12に示すように本体30の牡ネジ9側を下向きに配置して、弁座8上に弁体31を載置する。さらにガイドポスト13の牝ネジ13AにネジNを螺合させてガイドポスト13を弁体31の上に載置する。
続いて、内方フランジ11のレバー挿通溝11Aに、ユニット状態の感熱分解部5のレバー14、14を挿通させ、レバー14の上部がガイドポスト13の内部に収容された状態にする。次に感熱分解部5を回転させてレバー14、14の先端をレバー挿通溝11Aから離れた位置、具体的にはレバー挿通溝11Aから90°回転させた位置にセットして、止めネジ17の貫通穴17Aにドライバー等の工具を挿通させてネジNを回転させて弁体31側にネジNを移動させる。ネジNの移動により、弁体31は弁座8側に押圧されるとともに、レバー14、14はガイドポスト13を介して先端が内方フランジ11に押圧される。
ネジNを所定のトルクで締め付けることにより弁体31が導水孔7を押圧する荷重をコントロールすることが可能である。
次に2本のピンP2をそれぞれ本体30の穴30Bに挿通させ、ピンP2のデフレクターD側の端をデフレクターDに固定する。続いて図示しないサポートカップ41を本体30の牡ネジ9の根元部分に固定する。ここまででスプリンクラーヘッドの製品としての組立手順は完了する。
一方、リテーナー42とカバープレート43は前述のように低融点合金44によりリテーナー42の接続部Dとカバープレート43の裏面が接合された状態でユニット化されている。
リテーナー42およびカバープレート43は、上記のスプリンクラーヘッドA2を配管Tに接続して天井Cを施工した後にサポートカップ41に接続され、リテーナー42の突起42Aをサポートカップ41の螺旋溝41Eに螺合させて接続する。
このとき消火設備配管の接続口と天井Cの下面までの間の距離は、設計上や施工上、消火設備配管の接続口ごとに異なることがある。このような場合にはサポートカップ41に対するリテーナー42の差し込み長さを調整することで個々の接続口と天井Cの下面との間の距離に対応して設置することが可能である。
続いて、第2実施形態のスプリンクラーヘッドA2の作動について説明する。
スプリンクラーヘッドA2は天井裏に敷設された配管Tと本体1の牡ネジ9により接続されており、導水孔7内は充水された状態にある。天井Cに穿設された穴Hはカバープレート43により覆い隠されており、リテーナー42のフランジ42Bは天井ボードの下面と接触または近接した状態にあり、天井ボードの下面とカバープレート43の縁の間には気流が通過可能な隙間45が形成されている。
火災が発生すると、火災の熱が上昇気流となって天井Cに達し、天井Cに設置されたカバープレート43が加熱されるとともにカバープレート43と天井の間の隙間45から火災による熱気流がリテーナー42内へ流入する。
リテーナー42内に流入した熱気流は、カバープレート43付近に設置されたヒートコレクター部6に到達し、ヒートコレクター部6は熱気流から熱を吸収してシリンダー18内の低融点合金22に熱を伝える。
また、リテーナー42内に流入してきた熱気流はリテーナー42の開口42Eや、サポートカップ41上方の開口41Dを通過して排出される。これによりリテーナー42内の気流の流動が促進され、隙間45から熱気流がリテーナー42内に流入しやすくしている。
火災の熱によりカバープレート43とリテーナー42を接合している低融点合金44が溶融してカバープレート43が落下する。また、デフレクターDもカバープレート43の落下とともに下方へ移動し、ピンP2の鍔部P3が係合突起30Aと係合してデフレクターDが吊設した状態となる。カバープレート43の落下により室内からヒートコレクター部6が露出した状態になる。
これにより、ヒートコレクター部6は底面側からも熱気流を受けることができ、より多くの熱がシリンダー18を介して低融点合金22に伝え、低融点合金22が溶融する。
プランジャー23で押圧されていた低融点合金22が溶融すると、プランジャー23がシリンダー18内に没入する。すると、天秤16で係止されていた一対のレバー14、14の係止が解かれ、それぞれのレバーの下部が外方に回動して内方フランジ11に係合していたレバー14の屈曲端部が外れ、感熱作動部5が分解して全ての構成部品は下方に落下していく。
感熱分解部5により支持されていた弁体31も落下して導水孔7が開放され、配管より送られる水が導水孔7から噴出される。噴出された水は、吊設されたデフレクターDに当たって四方に散布され、消火を行なう。
第2実施形態の変形例1
第2実施形態の変形例として、カバープレート43を天井側に固定することでも構成可能である。一例として実公平07−37638号に記載されているように蓋部材が取付けられた取り付け体を天井下面にビスで固定設置することで構成することも可能である。
第2実施形態の変形例として、カバープレート43を天井側に固定することでも構成可能である。一例として実公平07−37638号に記載されているように蓋部材が取付けられた取り付け体を天井下面にビスで固定設置することで構成することも可能である。
第2実施形態の変形例2(図14〜図15)
第2実施形態においてはヒートコレクター部6を3枚のヒートコレクターにより構成したが、これに限らず2枚または1枚の構成としてもよい。具体的には第1のヒートコレクター25と第2のヒートコレクター26による組み合わせや、第1のヒートコレクター25と第3のヒートコレクター27による組み合わせとしてもよい。
第2実施形態においてはヒートコレクター部6を3枚のヒートコレクターにより構成したが、これに限らず2枚または1枚の構成としてもよい。具体的には第1のヒートコレクター25と第2のヒートコレクター26による組み合わせや、第1のヒートコレクター25と第3のヒートコレクター27による組み合わせとしてもよい。
これに加えてヒートコレクターの断面を波型形状にすると、同じ外形で平面形状のものと比較して表面積が大きくなり熱吸収効率が向上する。
さらにヒートコレクターの形状として第2実施形態においては円形であったが、円形以外の構成として図14(a)に示すように第2のヒートコレクター26の形状を多角形状にしたり、同図14(b)に示すように第3のヒートコレクター27の形状を矩形の一部を円弧状に切欠いた形に構成することもできる。
また、ヒートコレクターのスリット形状として、図14(a)のスリット25Hのような湾曲した長丸型や、同図(b)のスリット26Hのような矩形としてもよい。
さらに第1のヒートコレクターの形状を、図15(a)に示すように略四角形状のスリットS1の一辺に面を残すように略「コ」字型の溝M1を刻設しておき、溝M1の両端を結ぶ点線に沿って切起こし部K1を斜め方向に折り曲げることで斜面部を形成することができる。斜面部である切起こし部K1はヒートコレクターの縁から中心に向かって下方に傾斜する斜面となる。切起こし部K1を5箇所設けたことで、切起こし部K1は互いに向かい合わずに配置される。これにより、2つの切起こし部K1の間の隙間からヒートコレクターの中心側に向かって流れてきた気流は、該隙間と対向するきり起こし部K1に当たり、切起こし部K1の斜面に沿って流れてシリンダー18側に流れることができる。
また、同図(b)では多角形状の外形の辺から中心側に向かって切欠かれた溝M2が形成され、溝M2の中心側の端と外形の角部を結ぶ点線に沿って切起こし部K2を斜め方向へ折り曲げると斜面部を形成することができる。これに加えて、さらに二点鎖線に沿って斜め方向へ折り曲げると面K3が切起こし部K2とは異なる斜面部となり、一つのヒートコレクター上に2つの斜面部を形成可能である。
さらに同図(c)は1枚のヒートコレクターを層状に折り曲げて構成したヒートコレクター部6であり、長丸型のスリットS3、S3を境にして左から第1面:61、第2面:62、第3面:63とし、各面の中心にはシリンダー18の係止筒18Aへ挿通可能な穴64が穿設されている。
ヒートコレクターを層状に形成するために、まず中央の第2面62を基準として第1面61を第2面62の下側へ点線65に沿って折り曲げる。同様に第3面63を第2面62の上側へ点線66に沿って折り曲げる。次に第1面61および第3面63の羽根67を点線68に沿って第2面62と反対の方向に折り曲げて斜面部を形成する。羽根67と第1面61の間および羽根67と第3面63の間にはスリットS4が形成されており、斜面部を沿って流れる熱気流はスリットS4を通過して第2面62に到達することができる。また、スリットS3は前述の切欠き27Bと同じ作用を有しており、スプリンクラーヘッドの作動時にレバー14とヒートコレクターが干渉することを防止している。
図15(c)の変形例では、第1面〜第3面のそれぞれにシリンダー18の係止筒18Aに挿通される穴64を設けたことで各面は穴64付近で接触した状態にあり、各面で収集した熱を穴64付近から効率的にシリンダー18内の低融点合金22へ伝えることができる。
上記の第2実施形態の変形例においては、ヒートコレクター部6がカバープレート43により覆い隠されているのでヒートコレクターの形状により室内およびスプリンクラーヘッドA2の意匠性を損なうことはない。
1、30 本体
2 フレーム
3、31 弁体
4 デフレクター部
5 感熱分解部
6 ヒートコレクター部
7 導水孔
8 弁座
11 内方フランジ
11A レバー挿通溝
13 ガイドポスト
14 レバー
15 支持板
16 天秤
17 止めネジ
18 シリンダー
18A 係合筒
22 低融点合金
23 プランジャー
25 第1のヒートコレクター
25A、27A 斜面部
25B、26B スリット
25C、26C、27C 穴
26 第2のヒートコレクター
27 第3のヒートコレクター
27B 切欠き
28 空間
41 サポートカップ
42 リテーナー
43 カバープレート
45 隙間
A1、A2 スプリンクラーヘッド
2 フレーム
3、31 弁体
4 デフレクター部
5 感熱分解部
6 ヒートコレクター部
7 導水孔
8 弁座
11 内方フランジ
11A レバー挿通溝
13 ガイドポスト
14 レバー
15 支持板
16 天秤
17 止めネジ
18 シリンダー
18A 係合筒
22 低融点合金
23 プランジャー
25 第1のヒートコレクター
25A、27A 斜面部
25B、26B スリット
25C、26C、27C 穴
26 第2のヒートコレクター
27 第3のヒートコレクター
27B 切欠き
28 空間
41 サポートカップ
42 リテーナー
43 カバープレート
45 隙間
A1、A2 スプリンクラーヘッド
Claims (8)
- 一端が消火設備配管に接続された筒状の本体、本体内部に形成されたノズルを閉止する弁体、弁体を支持し火災時には分解作動する感熱分解部、感熱分解部に組み込まれ内部に低融点合金が充填された感熱体、感熱体に接続されたヒートコレクターから成り、
感熱体は、低融点合金を収容する筒状のシリンダーと低融点合金を押圧するプランジャーから構成され、前記ヒートコレクターを直接シリンダー底面に固定し、
最下部に設けられた第1のヒートコレクターには斜め下方へ傾斜した斜面部によって該斜面部内に空間が形成され、該斜面部上または近傍に前記空間へ気流が通過可能なスリットを設けたことを特徴とするスプリンクラーヘッド。 - 第1のヒートコレクターに隣接して設置された第2のヒートコレクターにはスリットが設けられており、該スリットは第1のヒートコレクターと第2のヒートコレクターを重ねた状態で、スリット同士が部分的に重なり合っている請求項1記載のスプリンクラーヘッド。
- 感熱分解部は、感熱体を平板状の天秤に係合させた状態で一対のレバーの間に配置させ、レバーの下部は天秤の周縁の突起と係合されており、レバーの上部は支持板と係合され、支持板の牝ネジにセットスクリューを螺入して該セットスクリューによりプランジャーを押圧して構成され、ヒートコレクターとシリンダー底面の間には第3のヒートコレクターが設けられ、第3のヒートコレクターは上方に傾斜した斜面部が形成されており該斜面部のレバーの設置された側には切欠きを形成した請求項1または請求項2記載のスプリンクラーヘッド。
- 第1のヒートコレクターおよび第2のヒートコレクターにはスリット位置の位置合わせ手段が設置されている請求項1から請求項3の何れか1項記載のスプリンクラーヘッド。
- ヒートコレクターの外方にはヒートコレクターを覆い隠し、火災の熱によって作動して落下するカバープレートが設けてある請求項1から請求項4の何れか1項記載のスプリンクラーヘッド。
- ヒートコレクター上に形成されたスリットの縁の一部を斜め方向に延出させて斜面部を形成した請求項1から請求項5の何れか1項記載のスプリンクラーヘッド。
- ヒートコレクターの縁の一部を斜め方向に屈曲させて斜面部を形成した請求項1から請求項6の何れか1項記載のスプリンクラーヘッド。
- ヒートコレクターの断面形状が波型形状である請求項1から請求項7の何れか1項記載のスプリンクラーヘッド。
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2011
- 2011-01-17 JP JP2011006658A patent/JP2012147821A/ja active Pending
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