JP2011172040A - 画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】読取部の位置ずれを許容範囲内に収め位置精度を維持したままで、原稿の読み取り終了から次の原稿の読み取り開始の準備が完了するまでの処理を迅速にすることができる画像読取装置を提供する。
【解決手段】イメージセンサ12が原稿読取終了位置EPからホームポジションHPよりも下流側に設けられた境界検出テープ20の配置位置まで移動するのに必要なステップモータ11のパルス数MCDだけ駆動モータを駆動したときに、イメージセンサ12に境界検出テープ20を読み取らせて境界検出テープ20を検出するための動作を行い、境界検出テープ20が検出された場合、イメージセンサ12がホームポジションHPに停止する。
【選択図】図10

Description

本発明は、イメージセンサによって原稿の画像を読み取る画像読取装置に関する。
特許文献1に記載の画像読取装置においては、電源投入後に、イメージセンサの現在位置を知るために、黒領域と白領域とからなる所定のマークが検出される。その検出されたマークの境界位置より、イメージセンサの読取方向において上流側に所定距離離れた位置が、イメージセンサが待機するホームポジションと決定され、このホームポジションが基準位置としてデータ格納部に格納される。その格納された基準位置に基づいてイメージセンサの現在位置が算出され、イメージセンサの移動が制御される。イメージセンサが、基準位置に待機している状態から読取方向の下流側への移動を開始し、基準位置から所定距離離れた位置から読み取りを開始する。イメージセンサが設定されたライン数の読み取りを終了すると、原稿の終端位置である原稿読取終了位置でイメージセンサが停止し、イメージセンサが基準位置へ戻る処理が行われる。基準位置へ戻る処理が開始されると、格納された基準位置データに基づいてイメージセンサを基準位置へ戻す移動量が算出される。イメージセンサが基準位置へ戻ったかどうかは、イメージセンサを駆動するモータへのドライブ信号によって所定の移動量をカウントして判断される。バックラッシュ等の要因でイメージセンサの位置がずれてしまうと、イメージセンサが正確に基準位置へ戻れなくなることがあるため、そのずれ分が考慮されたある移動量が所定の移動量に付加されてイメージセンサが移動する。この後、イメージセンサの位置精度を良好に保つために、上記所定のマークの境界位置が検出され、イメージセンサはその検出された境界位置から所定距離離れたホームポジションに戻り、改めて基準位置がデータ格納部に格納される。すなわち、特許文献1に記載の画像読取装置においては、原稿の画像の読み取りが終了する毎に、イメージセンサは、原稿読取終了位置から基準位置に向かって移動した後に、境界検出のために所定のマークの境界位置の前後の領域にわたって移動し、ホームポジションに戻るという動作を行う。
特開2000−113163号公報
しかしながら、特許文献1に記載の画像読取装置では、原稿の画像の読み取りが終了する毎に、イメージセンサの位置精度を良好に保つための復帰動作制御が実行される。復帰動作制御として例えば、所定のマークの境界位置を検出する動作や、境界位置の検出動作後に、イメージセンサが、モータの反転により、原稿の読取方向において境界位置より上流側にあるホームポジションに戻される動作が挙げられる。この境界検出のために、イメージセンサは境界位置の前後の領域を順次移動することが必要である。読み取り終了毎に、境界検出動作と、境界検出後にホームポジションへ戻る動作とが実行されることから、次の原稿の読み取り動作を開始するために、イメージセンサをホームポジションに待機させるまでに、余分な時間が必要である。
本発明は、上述した問題を解決するためになされたものであり、その目的は、読取部の位置精度を保ったままで、原稿の読み取り終了から次の原稿の読み取り開始の準備が完了するまでの処理を迅速にすることができる画像読取装置を提供することである。
この目的を達成するために、請求項1記載の画像読取装置は、原稿の画像を読み取るために所定の読取方向に駆動モータによって移動可能な読取部と、前記読取方向において、原稿の画像を読み取る前に前記読取部が待機するホームポジションよりも下流側に設けられ、所定の形状を有する第1検出用マークと、原稿の画像を読み取るために、前記読取方向において、前記ホームポジションよりも下流側に位置する原稿読取終了位置に向かって前記読取部が移動するように前記駆動モータを駆動する読取移動制御部と、前記読取部が前記原稿読取終了位置から前記ホームポジションまで移動するのに必要な前記駆動モータの第1駆動量を取得する第1駆動量取得部と、前記読取部が前記原稿読取終了位置から前記第1検出用マークの配置位置まで移動するのに必要な前記駆動モータの第2駆動量を取得する第2駆動量取得部と、前記第2駆動量取得部により取得された第2駆動量だけ前記駆動モータを駆動したときに、前記読取部に前記第1検出用マークを読み取らせて前記第1検出用マークを検出するための動作を行う第1検出移動制御部と、前記読取部が前記ホームポジションに停止するように、前記駆動モータの駆動量が前記第1駆動量になるまで前記駆動モータを駆動したときに、前記駆動モータの駆動を停止する停止動作部と、前記第1検出移動制御部によって前記第1検出用マークが検出された場合、前記停止動作部を動作させる動作制御部と、を備える。
本発明によれば、第1検出移動制御部によって第1検出用マークが検出された場合、動作制御部が前記停止動作部を動作させることで、読取部をホームポジションに停止させることができる。したがって、原稿の読み取り終了から次の原稿の読み取り開始の準備が完了するまでの処理を迅速にすることができる。
請求項2記載の画像読取装置では、原稿の画像を読み取るために所定の読取方向に駆動モータによって移動可能な読取部と、前記読取方向において、原稿の画像を読み取る前に前記読取部が待機するホームポジションよりも下流側に設けられ、所定の形状を有する第1検出用マークと、原稿の画像を読み取るために、前記読取方向において、前記ホームポジションよりも下流側に位置する原稿読取終了位置に向かって前記読取部が移動するように前記駆動モータを駆動する読取移動制御部と、前記読取部が所定の基準位置を検出し、前記ホームポジションに停止するように前記駆動モータを駆動する復帰制御部と、前記読取部が前記原稿読取終了位置から前記ホームポジションまで移動するのに必要な前記駆動モータの第1駆動量を取得する第1駆動量取得部と、前記読取部が前記原稿読取終了位置から前記第1検出用マークの配置位置まで移動するのに必要な前記駆動モータの第2駆動量を取得する第2駆動量取得部と、前記第2駆動量取得部により取得された第2駆動量だけ前記駆動モータを駆動したときに、前記読取部に前記第1検出用マークを読み取らせて前記第1検出用マークを検出するための動作を行う第1検出移動制御部と、前記読取部が前記ホームポジションに停止するように、前記駆動モータの駆動量が前記第1駆動量になるまで前記駆動モータを駆動したときに、前記駆動モータの駆動を停止する停止動作部と、少なくとも電源投入時に前記復帰処理部によって前記読取部が所定の基準位置を検出し、前記ホームポジションに停止した後に、前記第1検出移動制御部によって前記第1検出用マークが検出された場合、前記停止動作部を動作させ、前記第1検出移動制御部によって前記第1検出用マークが検出されない場合、前記復帰制御部を動作させる動作制御部と、を備える
本発明によれば、第1検出制御部による検出よりも前に、予め復帰制御部により基準位置を検出しているため、原稿読取終了位置から第2駆動量だけ駆動モータを駆動したときの読取部の位置が、第1検出用マークから外れる可能性が小さくなり、第1検出マークが検出される可能性が大きくなるため、復帰制御部ではなく停止動作部が動作され、原稿の読み取り終了から次の原稿の読み取り開始の準備が完了するまでの処理を迅速にすることができる。
請求項3記載の画像読取装置では、前記読取部の現在位置と所定の基準位置との相対距離を算出する相対距離算出部を備え、前記復帰制御部が所定の基準位置を検出した後に前記基準位置から移動した相対距離に記憶しなおし、前記基準位置から前記ホームポジションに移動して停止するように前記駆動モータを駆動する。
本発明によれば、読取部が所定の基準位置で読取部の現在位置と所定の基準位置との相対距離を所定の基準値に記憶しなおすため、より正確に読取部をホームポジションに移動して停止することができる。
請求項4記載の画像読取装置では、前記第1検出移動制御部が、前記読取部が前記原稿読取終了位置から前記ホームポジションまで連続して移動する間に、前記読取部に前記第1検出用マークを読み取らせて前記第1検出用マークを検出する。
本発明によれば、読取部が連続して移動する間に、第1検出用マークを検出することができる。したがって、第1検出用マークをより迅速に検出することができ、原稿の読み取り終了から次の原稿の読み取り開始の準備が完了するまでの処理を一層迅速に行うことができる。
請求項5記載の画像読取装置では、前記第1検出用マークが、前記読取方向において、前記ホームポジションの近傍に設けられる。
本発明によれば、第1検出用マークがホームポジションの近傍に設けられているので、第1検出用マークの配置位置からホームポジションまでの間の距離が短くなり、第1検出用マークの検出後に読取部がホームポジションに移動するまでの間に位置ずれが生ずる可能性を低減することができる。
請求項6記載の画像読取装置では、前記第1検出移動制御部が、前記駆動モータが前記第2駆動量だけ駆動された時点で、前記読取部に1ライン読み取らせて前記第1検出用マークを検出する。
本発明によれば、1ライン読み取って第1検出用マークを検出するため、より少ない読み取りのデータ量で処理が行われ、メモリの占有領域を抑えることができ、また、処理時間を短縮することができる。
請求項7記載の画像読取装置では、前記第1検出移動制御部が、前記第1検出用マークの中で、前記読取方向に間隔をあけて定められた複数の所定位置にそれぞれ存在する複数の部分マークを前記読取部に読み取らせて前記複数の部分マークを検出し、前記第1検出移動制御部が、前記複数の部分マークの全てを検出したときに、前記第1検出用マークを検出したとして動作する。
本発明によれば、複数の部分マークの全てを検出したときに第1検出用マークを検出したとして動作するため、類似したマークがあるような原稿の画像を読み取っても、第1検出用マークの誤検出を低減することができる。
請求項8記載の画像読取装置では、前記第1検出用マークが、前記読取方向と直交する方向において色が異なる境界を少なくとも2つ有し、前記境界の中で少なくとも1つの境界が所定の傾きを有する。
本発明によれば、1ライン分の領域を読み取ったときに、2つの境界の間の距離が読取
部の読取位置に応じて異なるため、第1検出用マーク内に読取部がある場合、読取方向における読取部の位置を精度よく検出することができる。
請求項9記載の画像読取装置では、前記第1検出用マークが、前記読取方向と直交する方向において隣接して設けられた所定の色の第1マーク領域と、第2マーク領域と、第3マーク領域とを有し、前記第1マーク領域と前記第3マーク領域との間に前記第2マーク領域が配置され、前記第1マーク領域と前記第2マーク領域との境界と、前記第2マーク領域と前記第3マーク領域との境界との2つの境界の中で少なくとも1つの境界が所定の傾きを有する。
本発明によれば、1ライン分の領域を読み取ったときに、2つの境界の間の距離が読取部の読取位置に応じて異なるため、第1検出用マーク内に読取部がある場合、読取方向における読取部の位置を精度よく検出することができる。
請求項10記載の画像読取装置では、前記第1検出用マークが所定の色の第4マーク領域と、前記第4マーク領域とは異なる色の第5マーク領域とを有し、前記読取方向と直交する方向における前記第4マーク領域と前記第5マーク領域との境界が所定の傾きを有する。
本発明によれば、1ライン分の領域を読み取ったときに、境界の位置が読取部の読取位置に応じて異なるため、第1検出用マーク内に読取部がある場合、読取部の位置を精度よく検出することができる。
請求項11に記載の画像読取装置では、前記読取部が前記第1検出用マークを読み取って出力した読取データから、前記読取方向と直交する方向における前記第1マーク領域と前記第2マーク領域との境界と、前記第2マーク領域と前記第3マーク領域との境界との間の距離を算出するマーク距離算出部を備え、前記第1検出移動制御部は、前記第2駆動量取得部により取得された第2駆動量だけ前記駆動モータを駆動したときに前記マーク距離算出部により算出された距離が所定範囲内である場合、前記第1検出用マークを検出したとして動作する。
本発明によれば、前記算出された距離が、例えば読取部の位置ずれを許容する所定範囲内に収まる場合に、第1検出用マークを検出したとして処理することから、読取部の位置ずれを許容範囲内に収め位置精度を維持すると共に、原稿の読み取り終了から次の原稿の読み取り開始の準備が完了するまでの処理を迅速にすることができる。
請求項12記載の画像読取装置では、前記読取方向と直交する方向における前記第1マーク領域と前記第2マーク領域との境界と、前記第2マーク領域と前記第3マーク領域との境界との間の距離に対応する基準値を記憶する記憶部と、前記読取部が前記第1検出用マークを読み取って出力した読取データから、前記読取方向と直交する方向における前記第1マーク領域と前記第2マーク領域との境界と、前記第2マーク領域と前記第3マーク領域との境界との間の距離を算出するマーク距離算出部と、を備え、前記第1検出移動制御部は、前記第2駆動量取得部により取得された第2駆動量だけ前記駆動モータを駆動したときに前記マーク距離算出部により算出された距離と、前記記憶部に記憶された基準値との差が所定範囲内である場合、前記第1検出用マークを検出したとして動作する。
本発明によれば、読取部の位置ずれが、前記算出された距離と基準値との差に相当し、所定範囲内に収まる場合に、第1検出用マークを検出したとして処理することから、読取部の位置ずれを許容範囲内に収め位置精度を維持すると共に、原稿の読み取り終了から次の原稿の読み取り開始の準備が完了するまでの処理を迅速にすることができる。
請求項13に記載の画像読取装置では、前記読取部が前記第1検出用マークを読み取って出力した読取データから、前記第4マーク領域と前記第5マーク領域との境界の位置に対応する値を算出するマーク位置算出部を備え、前記第1検出移動制御部は、前記第2駆動量取得部により取得された第2駆動量だけ前記駆動モータを駆動したときに前記マーク位置算出部により算出された値が所定範囲内である場合、前記第1検出用マークを検出したとして動作する。
本発明によれば、前記算出された値が、例えば読取部の位置ずれを許容する所定範囲内に収まる場合に、第1検出用マークを検出したとして処理することから、読取部の位置ずれを許容範囲内に収め位置精度を維持すると共に、原稿の読み取り終了から次の原稿の読み取り開始の準備が完了するまでの処理を迅速にすることができる。
請求項14記載の画像読取装置では、前記第4マーク領域と前記第5マーク領域との境界の位置に対応する基準値を記憶する記憶部と、前記読取部が前記第1検出用マークを読み取って出力した読取データから、前記第4マーク領域と前記第5マーク領域との境界の位置に対応する値を算出するマーク位置算出部と、を備え、前記第1検出移動制御部は、前記第2駆動量取得部により取得された第2駆動量だけ前記駆動モータを駆動したときに前記マーク位置算出部により算出された値と、前記記憶部に記憶された基準値との差が所定範囲内である場合、前記第1検出用マークを検出したとして動作する。
本発明によれば、読取部の位置ずれが、前記算出された値と基準値との差に相当し、所定範囲内に収まる場合に、第1検出用マークを検出したとして処理することから、読取部の位置ずれを許容範囲内に収め位置精度を維持すると共に、原稿の読み取り終了から次の原稿の読み取り開始の準備が完了するまでの処理を迅速にすることができる。
請求項15に記載の画像読取装置では、前記読取部が前記第1検出用マークを読み取って出力した読取データから、前記読取方向と直交する方向において色が異なる境界のうち、一方の境界と他方の境界との間の距離を算出するマーク距離算出部を備え、前記第1検出移動制御部は、前記第2駆動量取得部により取得された第2駆動量だけ前記駆動モータを駆動したときに前記マーク距離算出部により算出された距離が所定範囲内である場合、前記第1検出用マークを検出したとして動作する。
本発明によれば、前記算出された距離が、例えば読取部の位置ずれを許容する所定範囲内に収まる場合に、第1検出用マークを検出したとして処理することから、読取部の位置ずれを許容範囲内に収め位置精度を維持すると共に、原稿の読み取り終了から次の原稿の読み取り開始の準備が完了するまでの処理を迅速にすることができる。
請求項16に記載の画像読取装置では、前記所定範囲が、前記所定範囲の一方の制限値をバックラッシュによる前記読取部の位置ずれを許容するように設定される。
本発明によれば、バックラッシュによる読取部の位置ずれを許容する所定範囲を設定できるため、バックラッシュによる位置ずれの許容のために、読取部の位置決め精度を低下させることなく、原稿の読み取り終了から次の原稿の読み取り開始の準備が完了するまでの処理を迅速にすることができる。
本発明によれば、読取部の位置ずれを許容範囲内に収め位置精度を維持したままで、原稿の読み取り終了から次の原稿の読み取り開始の準備が完了するまでの処理を迅速にすることができる。
本発明の第1の実施形態に係る複合機100の概観を示す図である。 図1における複合機100のスキャナ部3の構成を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る複合機100の電気的構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係るRAM33のメモリ領域を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に係るROM32のメモリ領域を示す説明図である。 画像読取部6の上面側の内部構成を示す概略図である。 画像読取部6の上面側におけるイメージセンサ12が読み取るホームポジションHP、副走査基準位置BD、簡易読取基準位置RP、原稿読取開始位置SP、及び、原稿読取終了位置EPの位置と距離との関係を示す概略図である。 本発明の第1の実施形態における簡易検出において許容されるずれ範囲の設定時に読み取られる読取位置を示す概略図である。 本発明の第1の実施形態に係る複合機100のスキャナ部3の全体的動作を制御する原稿読取制御プログラムの処理手順を示すメインフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る複合機100のスキャナ部3の読み取りの動作手順を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る複合機100のイメージセンサ12の現在位置を簡易検出する動作手順を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る複合機100のイメージセンサ12の復帰制御の動作手順を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態におけるずれ範囲設定動作の動作手順を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る基準位置検出部22の白領域22Bと黒領域22Cとの境界をXY座標系で表した説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る複合機100のイメージセンサ12の復帰制御の動作手順を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態におけるずれ範囲設定動作の動作手順を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る複合機100のイメージセンサ12の現在位置を簡易検出する動作手順を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係るRAM33のメモリ領域を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係るROM32のメモリ領域を示す説明図である。
[第1の実施形態]
以下、本発明にかかる画像読取装置を具体化した第1の実施形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本実施形態は、スキャナ機能、プリンタ機能、コピー機能、ファクシミリ機能等を備えた複合機100に本発明を適用したものである。
<複合機の概略的構成>
まず、複合機100の概略的構成について図1を用いて説明し、続いて4つの機能のうちのスキャナ機能を実施する構成について図2を用いて説明する。更に、図6及び図7を用いてスキャナ機能を実施する構成について詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る複合機100の外観を示す図である。図2は、図1における複合機100の
スキャナ部3の構成を示す断面図である。図6は、画像読取部6の上面側の内部構成を示す概略図である。図7は、画像読取部6の上面側におけるイメージセンサ12が読み取るホームポジションHP、副走査基準位置BD、簡易読取基準位置RP、原稿読取開始位置SP、及び、原稿読取終了位置EPの位置と距離との関係を示す概略図である。本実施形態の複合機100は、図1及び図3に示すように、原稿の画像を読み取る画像読取装置の一例であるスキャナ部3と、スキャナ部3で読み取られた画像データ等に基づき用紙に画像を印刷する画像形成部38を備えた本体部2とを備えている。図3は、本発明の第1の実施形態に係る複合機100の電気的構成を示すブロック図である。
スキャナ部3の前面側に、各種のボタンや液晶ディスプレイ等を備えた操作パネル4が設けられ、この操作パネル4により動作状況の表示やユーザによる操作の入力が可能になっている。また、操作パネル4には、読取動作開始指令を送るスタートボタンなどが備えられている。
スキャナ部3は、図2に示すように、原稿の画像の読み取りを行う画像読取部6と、その上方を開閉可能に覆う原稿カバー部7とを備えている。画像読取部6は、その上面に位置する2枚の透明なプラテンガラス8、9と、境界検出テープ20と、その内部に位置するイメージセンサ12と、ステップモータ11(図3参照)と、ベルト(図示せず)とを備えている。本実施形態の境界検出テープ20とイメージセンサ12とは、それぞれ本発明の第1検出用マークと読取部との一例である。
イメージセンサ12は、CIS(Contact Image Sensor)方式のものであり、例えば、撮像素子13と、レンズからなる光学素子14と、RGBの発光ダイオードからなる光源15とを備えている。撮像素子13は、主走査方向に一列に並んで配置された複数の受光素子から構成され、光源15によって原稿に光を照射したときの反射光を光学素子14を介して個々の受光素子で受光し、画素ごとに反射光の光強度を電気信号に変換して出力する。また、イメージセンサ12は、ステップモータ11とベルトで接続され、ステップモータ11の回転によって副走査方向に往復移動する。なお、図2では、奥行き方向を主走査方向とし、矢印方向を副走査方向とする。イメージセンサ12は、原稿の読取動作を行うときには、図6に示す副走査方向において、上流側から下流側へ向かう所定の読取方向に移動する。
本実施形態での原稿の読取方式は、フラットベッド(原稿固定走査)方式である。図6に示すように、フラットベッド方式では、ユーザが原稿を1枚ずつプラテンガラス8(以下、「FBガラス8」と記す。)上に載置する。その状態で、イメージセンサ12が副走査方向に移動し、その際に主走査方向に1ラインずつ原稿の画像が読み取られる。なお、イメージセンサ12が移動する副走査方向において、プラテンガラス9側を上流、FBガラス8側を下流とし、イメージセンサ12は、プラテンガラス9側に位置するFBガラス8の上流側端部から反対側の下流側端部に向かって、移動する際に画像を読み取る。本発明の所定の読取方向とは、副走査方向において上流から下流に向かう方向である。また図7に示すようにFBガラス8の上流側の端部の位置を原稿読取開始位置SPとする。原稿読取開始位置SPは、FBガラス8に載置された原稿の先端位置である。また、FBガラス8に載置された原稿の読取終端位置を原稿読取終了位置EPとする。原稿読取開始位置SP、及び、原稿読取終了位置EPは、載置された原稿の大きさやユーザによって設定された読取範囲に応じて変わる。
また、本実施形態では、原稿の画像を読み取る前に、イメージセンサ12の位置ずれ補正が行われて、イメージセンサ12の正確な現在位置を検出する必要がある。本実施形態の位置ずれ補正では、イメージセンサ12が副走査基準位置BDを検出した後にイメージセンサ12の現在位置と検出された副走査基準位置BDとの相対距離が記憶しなおされ、
イメージセンサ12がホームポジションHPに移動する。記憶しなおされた相対距離はRAM33に記憶される。RAM33については、後述する。本実施形態では、まず図6に示すように境界検出テープ20の位置を基準にして、読取動作開始時のイメージセンサ12の位置を設定している。図6に示すように、境界検出テープ20は、画像読取部6の上面であってプラテンガラス9の上流側近傍の領域にあり、FBガラス8とプラテンガラス9の主走査方向の長さよりも数ミリ長い長方形の板状をなしている。境界検出テープ20は、副走査方向に二分されており、上流側が白基準部21、下流側が基準位置検出部22となっている。白基準部21は、全域が均一な濃度の白色になっている。一方、基準位置検出部22は、3つの領域に分けられており、主走査方向の両方の端部が黒領域22Aと黒領域22C、残りの部分が白領域22Bとされている。黒領域22A及び黒領域22Cと白領域22Bとが主走査方向に隣接しており、その隣接している黒領域22Aと白領域22Bとの境界は、イメージセンサ12の主走査方向における読取範囲の基準として用いられる。
簡易検出において許容されるずれ範囲の設定時に読み取られる読取位置について、図8を用いて説明する。図8は、簡易検出において許容されるずれ範囲の設定時に読み取られる読取位置を示す概略図である。図8に示すように主走査方向をX軸、副走査方向をY軸とする直交座標系において、所定の傾きを有する直線を黒領域22Cと白領域22Bとの境界とする。黒領域22A及び黒領域22Cは、白基準部21とも副走査方向に隣接しており、黒領域22A及び黒領域22Cと白基準部21との境界位置が、副走査方向におけるイメージセンサ12の位置の原点となる。図7に示すようにこの原点として機能する位置を副走査基準位置BDとする。また副走査基準位置BDよりも上流側で白基準部21の所定位置をホームポジションHPとする。また基準位置検出部22の副走査方向における中心位置を簡易読取基準位置RPとする。本実施形態の黒領域22A、黒領域22C、白領域22Bは、それぞれ第1マーク領域、第3マーク領域、第2マーク領域の一例である。
<複合機の電気的構成>
続いて、複合機100の電気的構成について図3から図5を参照して説明する。図4は、RAM33のメモリ領域を示す説明図である。図5は、ROM32のメモリ領域を示す説明図である。複合機100は、制御装置30を有する。図3に示すように、制御装置30は、CPU31と、ROM32と、RAM33と、NVRAM34と、ASIC35と、ネットワークインタフェース36と、ファクシミリインタフェース37とを備える。図3において、ネットワークインタフェース36は、ネットワーク I/Fと図示され、ファクシミリインタフェース37は、FAX I/Fと図示されている。
ROM32は、複合機100を制御するための各種制御プログラムや各種設定、初期値等を記憶している。RAM33は、各種制御プログラムが読み出される作業領域として、あるいは画像データを一時的に記憶する記憶領域として利用される。ASIC35は、画像形成部38、スキャナ部3、操作パネル4等と電気的に接続されている。スキャナ部3は、イメージセンサ12を駆動するためのステップモータ11を備えている。CPU31は、ROM32から読み出された制御プログラムに従って、その処理結果をRAM33またはNVRAM34に記憶させながら、ASIC35を介して複合機100の各構成要素を制御する。
(RAMのメモリ領域)
RAM33は、図4に示すように、右エッジ位置メモリ領域AR11、及び、左エッジ位置メモリ領域AR12を有するエッジ位置領域AR1を備える。右エッジ位置メモリ領域AR11は、主走査方向における白領域22Bと黒領域22Cとの境界位置である右エッジ位置を記憶する。左エッジ位置メモリ領域AR12は、主走査方向における黒領域2
2Aと白領域22Bとの境界位置である左エッジ位置を記憶する。右エッジ位置、及び、左エッジ位置は、例えば、XY座標系における位置座標で記憶される。
RAM33は、第1エッジ間距離メモリ領域AR21、第2エッジ間距離メモリ領域AR22、基準エッジ間距離メモリ領域AR23、及び、簡易検出エッジ間距離メモリ領域AR24を有するエッジ間距離領域AR2を備える。第1エッジ間距離メモリ領域AR21は、白領域22Bの主走査方向における検出幅D1を記憶する。検出幅D1は、図8に示すように、イメージセンサ12が第1ずれ範囲設定位置RP1で読み取りを行ったときに、右エッジ位置メモリ領域AR11、及び、左エッジ位置メモリ領域AR12にそれぞれ記憶された値から算出される。第1ずれ範囲設定位置RP1は、副走査基準位置BDから下流方向に距離LS1だけ離れた位置にある。第2エッジ間距離メモリ領域AR22は、白領域22Bの主走査方向における検出幅D2を記憶する。検出幅D2は、イメージセンサ12が第2ずれ範囲設定位置RP2で読み取りを行ったときに、右エッジ位置メモリ領域AR11、及び、左エッジ位置メモリ領域AR12にそれぞれ記憶された値から算出される。第2ずれ範囲設定位置RP2は、副走査基準位置BDから下流方向に距離LS2だけ離れた位置にある。基準エッジ間距離メモリ領域AR23は、白領域22Bの主走査方向における基準幅DSを記憶する。基準幅DSは、イメージセンサ12が簡易読取基準位置RPで読み取りを行ったときに、右エッジ位置メモリ領域AR11、及び、左エッジ位置メモリ領域AR12にそれぞれ記憶された値から算出される。簡易読取基準位置RPは、副走査基準位置BDから下流方向に距離LSだけ離れた位置にある。なお、基準幅DSはイメージセンサ12が副走査基準位置BDから下流方向に向かって距離LSだけ移動した際に読み取って算出される。簡易検出エッジ間距離メモリ領域AR24は、図7に示すように白領域22Bの主走査方向における検出幅DRを記憶する。検出幅DRは、ステップモータ11にパルス数MCDが与えられた際にイメージセンサ12が読み取りを行ったときに、右エッジ位置メモリ領域AR11、及び、左エッジ位置メモリ領域AR12にそれぞれ記憶された値から算出される。パルス数MCDは、イメージセンサ12が原稿読取終了位置EPから簡易読取基準位置RPまでの距離LCDの移動に必要なステップモータ11の駆動量である。本実施形態において、基準エッジ間距離メモリ領域AR23は、本発明の記憶部の一例である。
(ROMのメモリ領域及び記憶プログラム)
ROM32は、図5に示すように、駆動量領域PR1、読取移動制御領域PR2、復帰制御領域PR3、第1駆動量取得領域PR4、第2駆動量取得領域PR5、第1検出移動制御領域PR6、停止動作領域PR7、動作制御領域PR8、マーク距離算出領域PR9、副走査基準位置検出領域PR10、及び、相対距離算出領域PPR1を備える。
駆動量領域PR1は、ホームポジション停止パルス数領域PR11、読取開始パルス数領域PR12、停止パルス数領域PR13、簡易読取パルス数領域PR14、ずれ範囲設定パルス数領域PR15、及び、簡易読取基準位置設定パルス数領域PR16を有する。ホームポジション停止パルス数領域PR11は、ステップモータ11を駆動するパルス数MAを記憶する。パルス数MAは、図7に示すように、副走査基準位置BDからホームポジションHPまでの距離LAをイメージセンサ12が移動するのに必要なステップモータ11の駆動量である。読取開始パルス数領域PR12は、ステップモータ11を駆動するパルス数MABを記憶する。パルス数MABは、ホームポジションHPから原稿読取開始位置SPまでの距離LABをイメージセンサ12が移動するのに必要なステップモータ11の駆動量である。停止パルス数領域PR13は、ステップモータ11を駆動するパルス数MABCを記憶する。パルス数MABCは、原稿読取終了位置EPからホームポジションHPまでの距離LABCをイメージセンサ12が移動するのに必要なステップモータ11の駆動量である。簡易読取パルス数領域PR14は、ステップモータ11を駆動するパルス数MCDを記憶する。パルス数MCDは、原稿読取終了位置EPから簡易読取基準位
置RPまでの距離LCDをイメージセンサ12が移動するのに必要なステップモータ11の駆動量である。ずれ範囲設定パルス数領域PR15は、ステップモータ11を駆動するパルス数MS1とパルス数MS2とを記憶する。パルス数MS1は、図8に示すように、副走査基準位置BDから第1ずれ範囲設定位置RP1までの距離LS1をイメージセンサ12が移動するのに必要なステップモータ11の駆動量である。パルス数MS2は、副走査基準位置BDから第2ずれ範囲設定位置RP2までの距離LS2をイメージセンサ12が移動するのに必要なステップモータ11の駆動量である。簡易読取基準位置設定パルス数領域PR16は、ステップモータ11を駆動するパルス数MSを記憶する。パルス数MSは、副走査基準位置BDから簡易読取基準位置RPまでの距離LSをイメージセンサ12が移動するのに必要なステップモータ11の駆動量である。
読取移動制御領域PR2は、読取移動制御プログラムを記憶する。復帰制御領域PR3は、復帰制御プログラムを記憶する。第1駆動量取得領域PR4は、第1駆動量取得プログラムを記憶する。第2駆動量取得領域PR5は、第2駆動量取得プログラムを記憶する。第1検出移動制御領域PR6は、第1検出移動制御プログラムと簡易検出プログラムとを記憶する。停止動作領域PR7は、停止動作プログラムを記憶する。動作制御領域PR8は、動作制御プログラムを記憶する。マーク距離算出領域PR9は、マーク距離算出プログラムを記憶する。副走査基準位置検出領域PR10は、副走査基準位置検出プログラムを記憶する。相対距離算出領域PPR1は、相対距離算出プログラムを記憶する。
読取移動制御プログラムは、イメージセンサ12がホームポジションHPから原稿読取終了位置EPに向かって移動するようにステップモータ11を制御するプログラムである。読取移動制御プログラムが実行されると、パルス数MABCがステップモータ11に与えられる。
復帰制御プログラムは、イメージセンサ12がホームポジションHPに停止するようにステップモータ11を駆動するプログラムである。具体的には、例えば、副走査基準位置検出プログラムが実行された後に、ずれ範囲設定動作が行われ、イメージセンサ12がホームポジションHPに停止するようにステップモータ11が駆動される。副走査基準位置検出プログラムは、副走査基準位置BDを検出するためのプログラムである。副走査基準位置BDは、副走査方向における白基準部21と基準位置検出部22との境界位置である。副走査基準位置検出プログラムが実行されると、イメージセンサ12から出力される出力電圧値が予め定められた白黒判別閾値と比較される。出力電圧値が白黒判別閾値よりも高い値から低い値、又は低い値から高い値に変化した位置が、副走査基準位置BDとして検出される。出力電圧値が白黒判別閾値よりも高い場合、イメージセンサ12が読み取った画像が白領域であると判断される。出力電圧値が白黒判別閾値よりも低い場合、イメージセンサ12が読み取った画像が黒領域であると判断される。副走査基準位置BDが検出されると、相対距離算出プログラムが実行され、イメージセンサ12の現在位置と副走査基準位置BDとの相対距離が算出される。算出された相対距離は、RAM33などに記憶される。本実施形態において、相対距離算出プログラムは、本発明の相対距離算出部の一例である。復帰制御プログラムが実行されると、イメージセンサ12が検出された副走査基準位置BDでイメージセンサ12の現在位置と副走査基準位置BDとの相対距離が記憶しなおされた後に、ずれ範囲設定動作が行われ、パルス数MAとパルス数MS2とが足し合わされた駆動量がステップモータ11に与えられる。本実施形態において、副走査基準位置BDは、本発明の所定の基準位置の一例である。
第1駆動量取得プログラムは、原稿読取終了位置EPからホームポジションHPまでの距離LABCをイメージセンサ12が移動するのに必要なステップモータ11のパルス数MABCを取得するプログラムである。ユーザによる読取範囲の指定や載置された原稿の大きさによって原稿読取終了位置EPが変化する。第1駆動量取得プログラムにより、原
稿読取終了位置EPの変化に応じたパルス数MABCが取得される。
第2駆動量取得プログラムは、原稿読取終了位置EPから簡易読取基準位置RPまでの距離LCDをイメージセンサ12が移動するのに必要なステップモータ11のパルス数MCDを取得するプログラムである。ユーザによる読取範囲の指定または載置された原稿の大きさによって原稿読取終了位置EPが変化する。第2駆動量取得プログラムにより、原稿読取終了位置EPの変化に応じたパルス数MCDが取得される。
第1検出移動制御プログラムは、イメージセンサ12が原稿読取終了位置EPから上流方向に向かって移動している最中にパルス数MCDがステップモータ11に与えられたときに、イメージセンサ12に1ラインだけ画像を読み取らせて境界検出テープ20を検出するための動作を行うプログラムである。境界検出テープ20の検出は簡易検出プログラムによって行われる。簡易検出プログラムは、検出幅DRと基準幅DSとの差が所定範囲内であるか否かによって境界検出テープ20の検出を行うプログラムである。この所定範囲は、検出幅D1と検出幅D2との差に相当する範囲である。
停止動作プログラムは、イメージセンサ12が原稿の画像を読み取って原稿読取終了位置EPに移動した後に、イメージセンサ12がホームポジションHPに停止するように上流側に向かってステップモータ11の駆動量がパルス数MABCになるまでステップモータ11を駆動したときに、ステップモータ11の駆動を停止させるプログラムである。
動作制御プログラムは、第1検出移動制御プログラム、及び、簡易検出プログラムによって境界検出テープ20が検出された場合、停止動作プログラムを実行し、第1検出移動制御プログラム、及び、簡易検出プログラムによって境界検出テープ20が検出されない場合、復帰制御プログラムを実行するプログラムである。
マーク距離算出プログラムは、検出幅DRを算出するためのプログラムである。検出幅DRは、ステップモータ11にパルス数MCDが与えられた際にイメージセンサ12が読み取りを行ったときに、右エッジ位置メモリ領域AR11、及び、左エッジ位置メモリ領域AR12にそれぞれ記憶された位置座標から算出される。
ステップモータ11は、ASIC35から、ステップモータ11の回転速度を決める駆動パルス信号と、ステップモータ11の回転方向を決める正反転切り替え信号とを与えられ、回転制御される。この駆動パルス信号が早い周波数で与えられると、イメージセンサ12は高速で移動し、低い周波数で与えられると、イメージセンサ12は低速で移動する。正反転切り替え信号で正転が選択されると、イメージセンサ12は下流側へと移動し、反転が選択されると、イメージセンサ12は上流側へと移動する。この2つの信号によって、イメージセンサ12の移動が制御される。駆動パルス信号のパルス数でステップモータ11の回転量が制御されるため、イメージセンサ12の移動量は、駆動パルス信号のパルス数により決定される。本実施形態では、1パルスがステップモータの1ステップに相当し、原稿の1ラインは4パルスの供給により読み取られるものとする。
ネットワークインタフェース36は、パーソナルコンピュータなどの外部の情報機器に接続され、このネットワークインタフェース36を介して相互のデータ通信が可能になっている。また、ファクシミリインタフェース37は、電話回線に接続され、このファクシミリインタフェース37を介して外部のファクシミリ装置等とデータ通信が可能になっている。
<スキャナ部の原稿読取動作>
次に、スキャナ部3の全体的な原稿読取動作について図9に示すフローチャートを用い
て説明する。図9は、本発明の第1の実施形態に係る複合機100のスキャナ部3の全体的動作を制御する原稿読取制御プログラムの処理手順を示すメインフローチャートである。電源投入から終了までの全ての読取動作を制御する原稿読取制御プログラムは、FBガラス8上に載置された原稿を読み取るために、イメージセンサ12を移動させて読取動作を行う場合に実行されるプログラムである。複合機100に電源が投入されると、図9に示すフローチャートに従う原稿読取制御プログラムが開始される。まず、復帰制御が行われる(S101)。復帰制御については後述する。電源が投入されると、本実施形態の構成では、復帰制御が行われる前にはイメージセンサ12の現在位置が把握できないため、原稿の画像を正確に読み取ることができない。そのため、本実施形態の構成の画像読取装置では、イメージセンサ12が基準となる所定のマークを読み取る等によって、例えば、副走査基準位置BDを検出して、イメージセンサ12の位置精度を良好に保つ。
S101では、副走査基準位置BDを検出した後に副走査基準位置BDからイメージセンサ12が移動した距離を相対距離に記憶しなおされた後に、ずれ範囲設定動作が行われる。後述するずれ範囲設定動作により、イメージセンサ12は第2ずれ範囲設定位置RP2まで移動する。S102では、イメージセンサ12がホームポジションHPに移動するために、パルス数MAとパルス数MS2とを足し合わせた駆動量がステップモータ11に与えられる。イメージセンサ12は読取動作開始指令が出力されるまでホームポジションHPで待機する。
読取動作開始指令は、ユーザによってFBガラス8に原稿がセットされ、スタートボタンが押下されることで出力される。読取動作開始指令が出力されると(S103:Yes)、S201の読取動作が開始される。読取動作開始指令が出力されないと(S103:No)、S103で読取動作開始指令の出力待ち状態となる。
次に、S201の読取動作について、図10に示すフローチャートを用いて説明する。図10は、本発明の第1の実施形態に係る複合機100のスキャナ部3の読み取りの動作手順を示すフローチャートである。読取動作が開始されると、シェーディング補正等の周知の読取動作に必要な準備動作が行われる(S202)。次に、読取移動制御プログラムが実行される(S203)。S203で読取移動制御プログラムが実行されると、イメージセンサ12がFBガラス8に載置された原稿を読み取るために、イメージセンサ12が副走査方向の下流側に向かって移動するようにステップモータ11が制御される(S203)。S203では、イメージセンサ12が下流側に向かって移動するために、正反転切り替え信号で正転が選択される。次に、イメージセンサ12が原稿の読み取りを開始するために、イメージセンサ12が原稿読取開始位置SPに到達したか否かが判断される(S204)。イメージセンサ12が原稿読取開始位置SPに到達したか否かは、イメージセンサ12がホームポジションHPに待機している状態からステップモータ11にパルス数MABが与えられたか否かで判断される。パルス数MABは、ホームポジションHPから原稿読取開始位置SPまでの距離LABをイメージセンサ12が移動するのに必要なステップモータ11のパルス数である。距離LABは、距離LAと距離LBとを足し合わせた距離である。ステップモータ11にパルス数MABが与えられるまでS204が繰り返される。ステップモータ11にパルス数MABが与えられると、イメージセンサ12が原稿読取開始位置SPに到達したと判断され(S204:Yes)、原稿の読み取りが開始される(S205)。
イメージセンサ12が読み取りを終了するために、イメージセンサ12が原稿読取終了位置EPに到達したか否かが判断される(S206)。イメージセンサ12が原稿読取終了位置EPに到達したか否かは、読取移動制御プログラムによってパルス数MABCがステップモータ11に与えられたか否かによって判断される。読取移動制御プログラムによってパルス数MABCがステップモータ11に与えられるまで、S206が繰り返され、
イメージセンサ12による読み取りが継続される。読取移動制御プログラムによってパルス数MABCがステップモータ11に与えられると、イメージセンサ12が原稿読取終了位置EPに到達したと判断され(S206:Yes)、イメージセンサ12が画像の読み取りを終了する(S207)。本実施形態において、読取移動制御領域PR2に記憶される読取移動制御プログラム、及び、S203からS206は、本発明の読取移動制御部の一例である。
<読取終了後のイメージセンサの動作について>
続いて図10を用いて読取終了後のイメージセンサの動作について説明する。イメージセンサ12が原稿の画像を読み取り終わると、イメージセンサ12がホームポジションHPに戻るために、原稿読取終了位置EPでイメージセンサ12の移動方向が下流方向から上流方向に切り替えられる(S301)。上流方向への切り替えは、ステップモータ11への正反転切り替え信号で反転が選択されることで行われ、イメージセンサ12が原稿読取終了位置EPから上流方向に向かって移動する。また、S301で第1検出移動制御プログラム、第1駆動量取得プログラム、及び、第2駆動量取得プログラムが実行される。本実施形態において、第1駆動量取得領域PR4に記憶される第1駆動量取得プログラム、及び、S301は、本発明の第1駆動量取得部の一例である。また、本実施形態において、第2駆動量取得領域PR5に記憶される第2駆動量取得プログラム、及び、S301は、本発明の第2駆動量取得部の一例である。
イメージセンサ12が原稿読取終了位置EPから上流方向に向かって移動してホームポジションHPに戻る動作中に、イメージセンサ12が簡易読取基準位置RPに到達したか否かが判断される(S302)。イメージセンサ12が簡易読取基準位置RPに到達したか否かは、S301で実行された第2駆動量取得プログラムによって取得されたパルス数MCDがステップモータ11に与えられたか否かで判断される。イメージセンサ12が簡易読取基準位置RPに到達するまでイメージセンサ12の上流方向への移動が継続される(S302:No)。ステップモータ11にパルス数MCDが与えられると、イメージセンサ12が簡易読取基準位置RPに到達したと判断され(S302:Yes)、簡易検出が行われる(S303)。
S303では、簡易検出プログラムが実行される。簡易検出については後述する。イメージセンサ12の移動は、この簡易検出の間も継続されている。簡易検出プログラムが実行されると、簡易検出の結果が正常であるか否かが判断される(S304)。また、S304では、動作制御プログラムが実行される。簡易検出の結果が正常であるか否かは、検出幅DRと基準幅DSとの差が所定範囲内であるか否かによって判断される。簡易検出の結果が正常であると判断されると(S304:Yes)、イメージセンサ12が許容されるずれの範囲内で境界検出テープ20を検出したと判断され、S305に進む。本実施形態において、第1検出移動制御領域PR6に記憶される第1検出移動制御プログラム、簡易検出プログラム、及び、S302からS304は、本発明の第1検出移動制御部の一例である。
次にS305では、イメージセンサ12がホームポジションHPに到達したか否かが判断される。またS305で停止動作プログラムが実行され、イメージセンサ12がホームポジションHPに到達したと判断されると(S305:Yes)、ステップモータ11の駆動が停止されてイメージセンサ12の移動が停止する。イメージセンサ12がホームポジションHPに到達したか否かは、S301で実行された第1駆動量取得プログラムによって取得されたパルス数MABCがステップモータ11に与えられたか否かによって判断される。イメージセンサ12がホームポジションHPに到達してないと判断されると(S305:No)、S301で取得されたパルス数MABCがステップモータ11に与えられるまで、S305の処理が繰り返される。本実施形態において、停止動作領域PR7に
記憶される停止動作プログラム、及び、S305は、本発明の停止動作部の一例である。
また、簡易検出の結果が正常でないと判断されると(S304:No)、つまり検出結果が異常であると判断されると、イメージセンサ12の位置が許容されるずれの範囲を超えてずれていると判断され、処理はS101の復帰制御に進む。S101の復帰制御については後述する。S101で復帰制御が行われると、処理はS305に進む。S305で、イメージセンサ12がホームポジションHPに到達したと判断されると、処理はS306に進む。S306では、次の読取動作開始指令があるか否かが確認される。次の読取動作開始指令があれば(S306:Yes)、S203の動作に戻り、次の原稿の読取動作が行われる。次の読取動作開始指令がないと判断されると(S306:No)、この読取動作が終了する。本実施形態において、動作制御領域PR8に記憶される動作制御プログラム、S304、S305、及び、S101は、本発明の動作制御部の一例である。
この簡易検出プログラムにより、ユーザがFBガラス8に原稿を載置して読み取る方式で複数の原稿の画像を連続して読み取りたい場合に、1枚の原稿の読取動作が終了してイメージセンサ12がホームポジションHPに戻った後のイメージセンサ12の位置ずれ補正にかかる時間を短縮することができる。特に、簡易検出によりイメージセンサ12が許容されるずれの範囲内で境界検出テープ20を検出したと判断された場合に、読み取り毎に副走査基準位置BDの詳細検出が行われる時間を短縮して次の読取動作を迅速に開始することができる。
イメージセンサ12が許容されるずれの範囲内で境界検出テープ20を検出できないと判断された場合に、次の読み取り動作が実行されると、原稿の画像が副走査方向に位置ずれした状態で読み取られてしまう。そこで簡易検出が失敗して、イメージセンサ12が許容されるずれの範囲内で境界検出テープ20を検出できないと判断されると、副走査基準位置BDの詳細検出が行われ、イメージセンサ12の位置が正確に検出される。
第1の実施形態の第1検出移動制御プログラムにより、イメージセンサ12が連続して移動する間に、境界検出テープ20を検出することができる。したがって、境界検出テープ20をより迅速に検出することができ、原稿の読み取り終了から次の原稿の読み取り開始の準備が完了するまでの処理を一層迅速に行うことができる。
<簡易検出動作について>
ここから図11を用いて簡易検出動作について説明する。図11は、本発明の第1の実施形態に係る複合機100のイメージセンサ12の現在位置を簡易検出する動作手順を示すフローチャートである。本実施形態では、イメージセンサ12が所定位置の一例である簡易読取基準位置RPに存在することを確認するために、簡易検出が行われる。イメージセンサ12が簡易読取基準位置RPに存在することが確認されると、次の読取動作のためにイメージセンサ12により副走査基準位置BDを検出して位置ずれ補正する動作を省いて次の読取動作を行うことができる。簡易検出によりイメージセンサ12が簡易読取基準位置RPに存在することが確認されない場合は、復帰制御が行われる。
原稿の読み取りが終了し、イメージセンサ12が原稿読取終了位置EPから上流側へ距離LCDだけ移動したと判断されると(S302:Yes)、S303で簡易検出が開始される。簡易検出が開始されると、図11に示すように、S401でイメージセンサ12によって1ライン分の画像が読み取られる。読み取られた1ライン分の画像データから右エッジ位置、及び、左エッジ位置の検出が行われる(S402)。右エッジ位置、及び、左エッジ位置の検出が成功すると(S403:Yes)、S404で検出幅DRが算出される。S404では、マーク距離算出プログラムが実行される。本実施形態において、マーク距離算出領域PR9に記憶されるマーク距離算出プログラム、及び、S404は、本
発明のマーク距離算出部の一例である。
S405では、S602で記憶された基準幅DSと検出幅DRとの差が算出される。S406では、S405で算出された差が所定範囲内であるか否かが判断される。差が所定範囲内であると判断されると(S406:Yes)、S407で検出結果が正常であると判断されて簡易検出が終了する。差が所定範囲内でないと判断されると(S406:No)、S408で検出結果が異常であると判断されて簡易検出が終了する。また、S403で右エッジ位置、及び、左エッジ位置の検出が成功しないと(S403:No)、S408で検出結果が異常であると判断されて簡易検出の動作が終了する。なお、所定範囲は、例えば、駆動モータの脱調などによる大きな位置ずれを検出できるように、第1ずれ範囲設定位置RP1、及び、第2ずれ範囲設定位置RP2が設定され、検出幅D1と検出幅D2との差により算出される。本実施形態では、例えば、第1ずれ範囲設定位置RP1と第2ずれ範囲設定位置RP2との距離が3mm程度になるように設定される。S303では、簡易検出プログラムが実行され、第1の実施形態における簡易検出プログラムには、S401からS408の処理が含まれる。
簡易検出の検出結果が正常である場合、基準幅DSと検出幅DRとの差が所定範囲内であるため、イメージセンサ12の位置ずれが所定位置から所定範囲内であると認識される。これにより、イメージセンサ12により副走査基準位置BDを検出する位置ずれ補正の動作をせずとも、次の読取動作で原稿の画像を正確に読み取ることができる。
<復帰制御について>
図12を用いて復帰制御について説明する。図12は、本発明の第1の実施形態に係る複合機100のイメージセンサ12の復帰制御の動作手順を示すフローチャートである。復帰制御(S101)は、電源投入時、又は、右エッジ位置、及び、左エッジ位置の検出が成功しない場合(S403:No)、又は、基準幅DSと検出幅DRとの差が所定範囲内でないと判断された場合(S406:No)に行われる。S101では、復帰制御プログラムが実行される。
復帰制御(S101)が開始されると、S501でイメージセンサ12が上流側に向かって移動する。S502で副走査基準位置BDの読み取りが開始される。S502では、副走査基準位置検出プログラムが実行され、イメージセンサ12が下流側に向かって移動して副走査基準位置BDの読み取りが行われる。
S503で左の副走査エッジBDL及び右の副走査エッジBDRを検出したか否かが判断される。左の副走査エッジBDLとは、図8に示すように、副走査方向における白基準部21と黒領域22Aとの境界である。右の副走査エッジBDRとは、副走査方向における白基準部21と黒領域22Cとの境界である。左の副走査エッジBDL及び右の副走査エッジBDRを検出したと判断された場合(S503:Yes)、処理はS504に進む。右の副走査エッジBDRの検出では、主走査方向において右端の範囲を読み取ってイメージセンサ12から出力される出力電圧値が予め定められた白黒判別閾値と比較される。出力電圧値が白黒判別閾値よりも高い値から低い値、又は低い値から高い値に変化した位置が、右の副走査エッジBDRとして検出される。左の副走査エッジBDLの検出では、主走査方向において左端の範囲を読み取ってイメージセンサ12から出力される出力電圧値が予め定められた白黒判別閾値と比較される。出力電圧値が白黒判別閾値よりも高い値から低い値、又は低い値から高い値に変化した位置が左の副走査エッジBDLとして検出される。
S504では、検出された左の副走査エッジBDL及び右の副走査エッジBDRのうち、後に検出された副走査エッジの副走査方向における位置が原点として機能する副走査基
準位置BDに設定される。設定された副走査基準位置BDを基準にして、この位置よりステップモータ11に与えられたパルス数によってイメージセンサ12の位置が認識される。つまり、左の副走査エッジBDL及び右の副走査エッジBDRのうち後に検出された副走査エッジを読み取ったときのイメージセンサ12の位置から現在までに移動した距離に記憶しなおされる。次にS505でずれ範囲設定動作が行われ、S506でイメージセンサ12がホームポジションHPに移動する。イメージセンサ12がホームポジションHPに移動すると、この復帰制御が終了する。
左の副走査エッジBDL及び右の副走査エッジBDRを検出したと判断されない場合(S503:No)、S507でイメージセンサ12が下流側に向かって距離LA以上進んだか否かが判断される。イメージセンサ12が下流側に向かって距離LA以上進んだか否かは、ステップモータ11にステップ数MAの駆動量が与えられたか否かによって判断される。イメージセンサ12が下流側に向かって距離LA以上進んでいないと判断されると(S507:No)、処理がS503に戻る。イメージセンサ12が下流側に向かって距離LA以上進んだと判断されると(S507:Yes)、S508で副走査基準位置BDの読み取りが終了され、S509でエラーが報知される。エラーが報知されると復帰制御が終了する。エラーの報知は、操作パネル4の液晶ディスプレイに読取のエラーである旨が表示されて行われる。本実施形態において、復帰制御領域PR3に記憶される復帰制御プログラム、S101、S501からS607は、本発明の復帰制御部の一例である。
<ずれ範囲設定動作について>
ずれ範囲設定動作について、図13に示すフローチャートを用いて説明する。図13は、本発明の第1の実施形態におけるずれ範囲設定動作の動作手順を示すフローチャートである。ずれ範囲設定動作は、復帰制御のS505の処理で行われる。ずれ範囲設定動作が開始されると、S601では、イメージセンサ12が第1ずれ範囲設定位置RP1で読み取った画像データにより定まる検出幅D1が記憶され、処理はS602に進む。S602では、イメージセンサ12が下流側に向かって移動し、簡易読取基準位置RPで読み取った画像データにより定まる基準幅DSが記憶され、処理はS603に進む。S603では、イメージセンサ12が第2ずれ範囲設定位置RP2で読み取った画像データにより定まる検出幅D2が記憶され、ずれ範囲設定動作の処理が終了する。なお、ずれ範囲設定動作の処理が終了するまで、イメージセンサ12は下流側に向かって移動し続けている。
第1の実施形態の復帰制御プログラムにより、イメージセンサ12により副走査基準位置BDが検出され位置ずれ補正されるため、より正確にイメージセンサ12をホームポジションHPに移動して停止することができる。
以上より第1の実施形態によれば、イメージセンサ12の位置ずれが、検出幅DRと基準幅DSとの差に相当し、所定範囲内に収まる場合に、境界検出テープ20を検出したとして処理することから、イメージセンサ12の位置ずれを許容範囲内に収め位置精度を維持すると共に、原稿の読み取り終了から次の原稿の読み取り開始の準備が完了するまでの処理を迅速にすることができる。
第1の実施形態の第1検出移動制御プログラムにより、境界検出テープ20が検出された場合、復帰制御プログラムを実行させる代わりに、動作制御プログラムが停止動作プログラムを実行させることで、イメージセンサ12をホームポジションHPに停止させることができる。したがって、原稿の読み取り終了から次の原稿の読み取り開始の準備が完了するまでの処理を迅速にすることができる。
第1の実施形態によれば、1ライン読み取って境界検出テープ20を検出するため、より少ない読み取りのデータ量で処理が行われ、メモリの占有領域を抑えることができ、ま
た、処理時間を短縮することができる。
第1の実施形態によれば、境界検出テープ20がホームポジションHPの近傍に設けられているので、境界検出テープ20の配置位置からホームポジションHPまでの間の距離が短くなり、境界検出テープ20の検出後にイメージセンサ12がホームポジションHPに移動するまでの間に位置ずれが生ずる可能性を低減することができる。
境界検出テープ20の基準位置検出部22によって、1ライン分の領域を読み取ったときに、2つの境界の間の距離がイメージセンサ12の読取位置に応じて異なるため、境界検出テープ20の基準位置検出部22内にイメージセンサ12がある場合、読取方向におけるイメージセンサ12の位置を精度よく検出することができる。
[第2の実施形態]
第2の実施形態について、図14から図19を用いて説明する。図14は、本発明の第2の実施形態に係る基準位置検出部22の白領域22Bと黒領域22Cとの境界をXY座標系で表した説明図である。図15は、本発明の第2の実施形態に係る複合機100のイメージセンサ12の復帰制御の動作手順を示すフローチャートである。図16は、本発明の第2の実施形態におけるずれ範囲設定動作の動作手順を示すフローチャートである。図17は、本発明の第2の実施形態に係る複合機100のイメージセンサ12の現在位置を簡易検出する動作手順を示すフローチャートである。図18は、本発明の第2の実施形態に係るRAM33のメモリ領域を示す説明図である。図19は、本発明の第2の実施形態に係るROM32のメモリ領域を示す説明図である。
第2の実施形態は、第1の実施形態における図1に示す複合機100の概観、図2に示すスキャナ部3の構成、図3に示す電気的構成、図6に示す画像読取部6の上面側の内部構成、及び、図7に示す位置と距離との関係について、第1の実施形態と共通する。第2の実施形態は、第1の実施形態における図9、及び、図10に示す処理について第1の実施形態と共通しており、図11に示す簡易検出、及び、図13に示すずれ範囲設定動作について第1の実施形態と異なる。第2の実施形態は、第1の実施形態における図12に示す復帰制御とは、S503からS505までの処理だけが異なり、その他の処理は共通する。第2の実施形態では、第1の実施形態と異なる復帰処理について図15を用いて、ずれ範囲設定動作について図16を用いて、簡易検出について図17を用いて、それぞれ説明する。第1の実施形態と共通する処理については説明を省略する。第2の実施形態では、本発明の第1の実施形態に係るRAM33とROM32とのメモリ領域が異なる。
第2の実施形態のRAM33は、図18に示すように、第1右エッジ位置メモリ領域AR31、第2右エッジ位置メモリ領域AR32、基準右エッジ位置メモリ領域AR33、及び、簡易検出右エッジ位置メモリ領域AR34を有する右エッジ位置領域AR3を備える点が第1の実施形態と異なる。第1右エッジ位置メモリ領域AR31は、白領域22Bと黒領域22Cとの境界位置である第1右エッジ位置P1の位置座標を記憶する。第1右エッジ位置P1は、図14に示すように、イメージセンサ12が第1ずれ範囲設定位置RP1で読み取りを行ったときに、検出された白領域22Bと黒領域22Cとの境界位置である。第2右エッジ位置メモリ領域AR32は、白領域22Bと黒領域22Cとの境界位置である第2右エッジ位置P2の位置座標を記憶する。第2右エッジ位置P2は、イメージセンサ12が第2ずれ範囲設定位置RP2で読み取りを行ったときに、検出された白領域22Bと黒領域22Cとの境界位置である。基準右エッジ位置メモリ領域AR33は、白領域22Bと黒領域22Cとの境界位置である基準右エッジ位置PSの位置座標を記憶する。基準右エッジ位置PSは、イメージセンサ12が簡易読取基準位置RPで読み取りを行ったときに、検出された白領域22Bと黒領域22Cとの境界位置である。簡易検出右エッジ位置メモリ領域AR34は、白領域22Bと黒領域22Cとの境界位置である簡
易検出右エッジ位置PRの位置座標を記憶する。図7に示すように、簡易検出右エッジ位置PRは、ステップモータ11にパルス数MCDが与えられた際にイメージセンサ12が読み取りを行ったときに、検出された白領域22Bと黒領域22Cとの境界位置である。本実施形態において、基準右エッジ位置メモリ領域AR33は、本発明の記憶部の一例である。
第2の実施形態のROM32は、図19に示すように、マーク距離算出領域PR9に代わりマーク位置算出領域PR91を有する点が第1の実施形態のROM32と異なる。マーク位置算出領域PR91は、マーク位置算出プログラムを記憶する。マーク位置算出プログラムは、簡易検出右エッジ位置PRの位置座標を算出するためのプログラムである。簡易検出右エッジ位置PRは、ステップモータ11にパルス数MCDが与えられた際にイメージセンサ12が読み取りを行ったときに、検出された白領域22Bと黒領域22Cとの境界位置である。本実施形態において、白領域22Bと黒領域22Cとは、それぞれ本発明の第4マーク領域と第5マーク領域との一例である。
<復帰制御について>
第1の実施形態の復帰制御のS503からS505では、右エッジ位置、及び、左エッジ位置が用いられるのに対し、第2の実施形態の復帰制御では、右エッジ位置だけが用いられる。復帰制御が開始されると、図15に示すようにS701では、右の副走査エッジBDRが検出されたか否かが判断される。右の副走査エッジBDRが検出されたと判断されるまで、この検出動作が継続する(S701:No)。右の副走査エッジBDRを検出したと判断された場合(S701:Yes)、処理はS702に進む。S702では、検出された右の副走査エッジBDRの副走査方向における位置が原点として機能する副走査基準位置BDに設定される。設定された副走査基準位置BDを基準にして、この位置よりステップモータ11に与えられたパルス数によってイメージセンサ12の位置が認識される。
<ずれ範囲設定動作について>
図16に示すように、本発明の第2の実施形態におけるずれ範囲設定動作の動作手順を示すフローチャートであるS801では、イメージセンサ12が第1ずれ範囲設定位置RP1で読み取った画像データにより定まる第1右エッジ位置P1が記憶され、処理はS802に進む。S802では、イメージセンサ12が下流側に向かって移動し、簡易読取基準位置RPで読み取った画像データにより定まる基準右エッジ位置PSが記憶され、処理はS803に進む。S803では、イメージセンサ12が第2ずれ範囲設定位置RP2で読み取った画像データにより定まる第2右エッジ位置P2が記憶され、ずれ範囲設定動作の処理が終了する。なお、ずれ範囲設定動作の処理が終了するまで、イメージセンサ12は下流側に向かって移動し続けている。
<簡易検出について>
第2の実施形態でも第1の実施形態と同様に、イメージセンサ12が所定位置の一例である簡易読取基準位置RPに存在することを確認するために、簡易検出が行われる。第2の実施形態の簡易検出プログラムは、図7と図14とに示すように、簡易検出右エッジ位置PRと基準右エッジ位置PSとのXY座標系におけるX座標の値の差が所定範囲内であるか否かによって境界検出テープ20の検出を行うプログラムである。この所定範囲とは、図14に示すように第1右エッジ位置P1と第2右エッジ位置P2とのXY座標系におけるX座標の値の差である。境界検出テープ20が検出されると、イメージセンサ12のずれが所定範囲内であることが認識できる。なお、所定範囲は、例えば、駆動モータの脱調などによる大きな位置ずれを検出できるように、第1ずれ範囲設定位置RP1、及び、第2ずれ範囲設定位置RP2が設定され、第1右エッジ位置P1と第2右エッジ位置P2とのXY座標系におけるX座標の値の差により算出される。本実施形態では、例えば、第
1ずれ範囲設定位置RP1と第2ずれ範囲設定位置RP2との距離が3mm程度になるように設定される。
図10に示すS303により、簡易検出が開始されると、図17に示すように、S901でイメージセンサ12によって1ライン分の画像が読み取られる。次にS902では、読み取られた1ライン分の画像データから簡易検出右エッジ位置PRの検出が行われる。S902では、マーク位置算出プログラムが実行される。簡易検出右エッジ位置PRの検出が成功すると(S903:Yes)、S904で簡易検出右エッジ位置PRと基準右エッジ位置PSとが比較される。本実施形態において、マーク位置算出領域PR11に記憶されるマーク位置算出プログラム、及び、S902は、本発明のマーク位置算出部の一例である。
S905では、簡易検出右エッジ位置PRと基準右エッジ位置PSとのXY座標系におけるX座標の値の差が所定範囲内であるか否かが判断される。S905では、簡易検出プログラムが実行される。簡易検出右エッジ位置PRと基準右エッジ位置PSとのXY座標系におけるX座標の値の差が所定範囲内であると判断されると(S905:Yes)、S906で検出結果が正常であると判断されて、簡易検出の処理が終了する。簡易検出右エッジ位置PRと基準右エッジ位置PSとのXY座標系におけるX座標の値の差が所定範囲内でないと判断されると(S905:No)、S907で検出結果が異常であると判断されて、簡易検出の処理が終了する。また、簡易検出右エッジ位置PRの検出が成功しないと(S903:No)、S907で検出結果が異常であると判断されて、簡易検出の処理が終了する。S303では、簡易検出プログラムが実行され、第2の実施形態における簡易検出プログラムには、S901からS907の処理が含まれる。
第2の実施形態によれば、イメージセンサ12の位置ずれが、簡易検出右エッジ位置PRと基準右エッジ位置PSとのXY座標系におけるX座標の値の差に相当し、所定範囲内に収まる場合に、境界検出テープ20を検出したとして処理することから、イメージセンサ12の位置精度を維持すると共に、原稿の読み取り終了から次の原稿の読み取り開始の準備が完了するまでの処理を迅速にすることができる。
境界検出テープ20の白領域22Bと黒領域22Cによって、1ライン分の領域を読み取ったときに、境界の位置がイメージセンサ12の読取位置に応じて異なるため、境界検出テープ20の基準位置検出部22内にイメージセンサ12がある場合、イメージセンサ12の位置を精度よく検出することができる。
[変形例]
本発明は、本実施形態に限定されることはなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。以下にその変形の一例を述べる。
本実施形態では、本発明に係る読取手段として密着型イメージセンサであるCIS方式のものを用いた場合について説明したが、本発明に係る読取部は、密着型イメージセンサの他、例えば縮小光学系のCCDイメージセンサを用いることもできる。
本実施形態では、図10に示すように、原稿の読み取り開始がS205の実行の時点で行われたが、S203の時点から画像の読み取りが開始され、読み取られたデータから原稿の位置が切り出される構成であってもよい。
本実施形態の簡易検出では、簡易検出が行われている間、イメージセンサ12が継続して移動したが、イメージセンサが一時停止してその間に簡易検出を行ってもよい。
本実施形態の復帰制御プログラムは、イメージセンサ12をホームポジションHPに停止させる他の周知の処理であってもよい。例えば、上流側の端部に機械的なスイッチを設けておき、イメージセンサ12が当たってこのスイッチがオンされたときにイメージセンサ12の移動を停止させてもよい。または、白基準部21が読み取られるまでイメージセンサ12を上流側に向かって移動させながら読み取りを行い、境界検出テープ20を検出してもよい。または、イメージセンサ12が現在ある位置で1ライン読み取り、イメージセンサ12の現在位置が白基準部21であると判断されればイメージセンサ12を下流側に向かって移動させ、イメージセンサ12の現在位置が白基準部21でなければイメージセンサ12を上流側に向かって移動させて副走査基準位置BDの検出が行われてもよい。または、副走査基準位置BDに設けられたイメージセンサ12を検出する検出センサの信号変化によりホームポジションHPの検出が行われてもよい。または、上流側の側壁に衝突しても構わないのでイメージセンサ12の可動範囲分の距離である例えば距離LABCだけイメージセンサ12を上流側に移動させ、上端部に停止させてもよい。または、距離LABCだけイメージセンサ12を上流側に移動させる制御において、さらにイメージセンサ12が白基準部21を読み出すことを条件に加えてもよい。この条件を加えることでイメージセンサ12が上端部に衝突する可能性が減る。
本実施形態では、ホームポジションHPと副走査基準位置BDとが距離LAだけ離れた位置関係であったが、ホームポジションHPと副走査基準位置BDとが同じ位置にあってもよい。つまり、イメージセンサ12が副走査基準位置BDを検出すると同時にイメージセンサ12の移動が停止する。
本実施形態の副走査基準位置BD、右エッジ位置、及び、左エッジ位置などの境界位置は、白色と黒色とのマークが切り替わる位置でなくても、例えば赤色と青色とのマークが切り替わる位置のように、2つの異なる色のマークが切り替わる位置でもよい。
本実施形態の境界検出テープ20において、白基準部21と基準位置検出部22との副走査方向における位置関係が入れ替えられてもよい。
本実施形態の画像形成方式は、電子写真方式であっても、インクジェット方式であってもよい。また、本実施形態の複合機100の画像形成は、カラー画像の形成が可能であっても、モノクロ画像専用であってもよい。
本実施形態の簡易検出では、1ラインの読み取りでなく、第1ずれ範囲設定位置RP1と第2ずれ範囲設定位置RP2との間における範囲で簡易読取基準位置RPの付近を複数ライン読み取って境界検出テープ20の検出を判断してもよい。これにより、読み取った複数のライン全ての画像データから右エッジ位置、及び、左エッジ位置が検出されたときに境界検出テープ20を検出したとして動作するため、類似したマークがあるような原稿の画像を読み取っても、境界検出テープ20の誤検出を低減することができる。
本実施形態の簡易検出では、所定範囲が検出幅D1と検出幅D2との差により算出され、基準幅DSと検出幅DRとの差が所定範囲内であるか否かにより簡易検出が行われた。しかし、簡易検出の判断では、検出幅DRが検出幅D1以下、かつ、検出幅D2以上であるか否かにより行ってもよい。この場合、検出幅DRが、検出幅D2から検出幅D1までの所定範囲内であれば、検出結果が正常と判断され、この所定範囲を超える場合には、検出結果が異常と判断される。
本実施形態の簡易検出では、所定範囲が第1右エッジ位置P1と第2右エッジ位置P2とのXY座標系におけるX座標の値の差により算出され、簡易検出右エッジ位置PRと基準右エッジ位置PSとのXY座標系におけるX座標の値の差が所定範囲内であるか否かに
より簡易検出が行われた。しかし、簡易検出の判断では、簡易検出右エッジ位置PRのXY座標系におけるX座標の値が、第1右エッジ位置P1のX座標の値以下、かつ、第2右エッジ位置P2のX座標の値以上であるか否かにより行ってもよい。この場合、簡易検出右エッジ位置PRのXY座標系におけるX座標の値が、第2右エッジ位置P2のX座標の値から第1右エッジ位置P1のX座標の値までの所定範囲内であれば、検出結果が正常と判断され、この所定範囲を超える場合には、検出結果が異常と判断される。
本実施形態の簡易検出では、検出幅DR、又は、簡易検出右エッジ位置PRのXY座標系におけるX座標の値がそれぞれ別々に用いられたが、両方を用いて簡易検出を行ってもよい。
本実施形態のずれ範囲設定では、検出幅D1、検出幅D2、及び、基準幅DSが読み取った画像データから定められてRAM33に記憶されたが、工場出荷時など予めROM32などに記憶されておいてもよい。同様に、第1右エッジ位置P1、第2右エッジ位置P2、及び、基準右エッジ位置PSが予めROM32などに記憶されておいてもよい。
本実施形態の第2ずれ範囲設定位置RP2が、バックラッシュによるイメージセンサ12の位置ずれ分だけ副走査方向下流側に許容するように設定されてもよい。
本実施形態の簡易読取基準位置RPが第1ずれ範囲設定位置RP1、及び、第2ずれ範囲設定位置RP2の間に設定され、第1ずれ範囲設定位置RP1、及び、第2ずれ範囲設定位置RP2が簡易読取基準位置RPからの任意の距離だけ離れた位置に設定されてもよい。
3…スキャナ部
11…ステップモータ
12…イメージセンサ
20…境界検出テープ
21…白基準部
22…基準位置検出部
22A…黒領域
22B…白領域
22C…黒領域
31…CPU
32…ROM
33…RAM
HP…ホームポジション
BD…副走査基準位置
RP…簡易読取基準位置
SP…原稿読取開始位置
EP…原稿読取終了位置
RP1…第1ずれ範囲設定位置
RP2…第2ずれ範囲設定位置
D1…検出幅
D2…検出幅
DS…基準幅
DR…検出幅
P1…第1右エッジ位置
P2…第2右エッジ位置
PS…基準右エッジ位置
PR…簡易検出右エッジ位置
PR1…駆動量領域
PR11…ホームポジション停止パルス数領域
PR12…読取開始パルス数領域
PR13…停止パルス数領域
PR14…簡易読取パルス数領域
PR15…ずれ範囲設定パルス数領域
PR16…簡易読取基準位置設定パルス数領域
PR2…読取移動制御領域
PR3…復帰制御領域
PR4…第1駆動量取得領域
PR5…第2駆動量取得領域
PR6…第1検出移動制御領域
PR7…停止動作領域
PR8…動作制御領域
PR9…マーク距離算出領域
PR10…副走査基準位置検出領域
PR91…マーク位置算出領域
PPR1…相対距離算出領域
AR1…エッジ位置領域
AR11…右エッジ位置メモリ領域
AR12…左エッジ位置メモリ領域
AR2…エッジ間距離領域
AR21…第1エッジ間距離メモリ領域
AR22…第2エッジ間距離メモリ領域
AR23…基準エッジ間距離メモリ領域
AR24…簡易検出エッジ間距離メモリ領域
AR3…右エッジ位置領域
AR31…第1右エッジ位置メモリ領域
AR32…第2右エッジ位置メモリ領域
AR33…基準右エッジ位置メモリ領域
AR34…簡易検出右エッジ位置メモリ領域

Claims (16)

  1. 原稿の画像を読み取るために所定の読取方向に駆動モータによって移動可能な読取部と、
    前記読取方向において、原稿の画像を読み取る前に前記読取部が待機するホームポジションよりも下流側に設けられ、所定の形状を有する第1検出用マークと、
    原稿の画像を読み取るために、前記読取方向において、前記ホームポジションよりも下流側に位置する原稿読取終了位置に向かって前記読取部が移動するように前記駆動モータを駆動する読取移動制御部と、
    前記読取部が前記原稿読取終了位置から前記ホームポジションまで移動するのに必要な前記駆動モータの第1駆動量を取得する第1駆動量取得部と、
    前記読取部が前記原稿読取終了位置から前記第1検出用マークの配置位置まで移動するのに必要な前記駆動モータの第2駆動量を取得する第2駆動量取得部と、
    前記第2駆動量取得部により取得された第2駆動量だけ前記駆動モータを駆動したときに、前記読取部に前記第1検出用マークを読み取らせて前記第1検出用マークを検出するための動作を行う第1検出移動制御部と、
    前記読取部が前記ホームポジションに停止するように、前記駆動モータの駆動量が前記第1駆動量になるまで前記駆動モータを駆動したときに、前記駆動モータの駆動を停止する停止動作部と、
    前記第1検出移動制御部によって前記第1検出用マークが検出された場合、前記停止動作部を動作させる動作制御部と、を備えることを特徴とする画像読取装置。
  2. 原稿の画像を読み取るために所定の読取方向に駆動モータによって移動可能な読取部と、
    前記読取方向において、原稿の画像を読み取る前に前記読取部が待機するホームポジションよりも下流側に設けられ、所定の形状を有する第1検出用マークと、
    原稿の画像を読み取るために、前記読取方向において、前記ホームポジションよりも下流側に位置する原稿読取終了位置に向かって前記読取部が移動するように前記駆動モータを駆動する読取移動制御部と、
    前記読取部が所定の基準位置を検出し、前記ホームポジションに停止するように前記駆動モータを駆動する復帰制御部と、
    前記読取部が前記原稿読取終了位置から前記ホームポジションまで移動するのに必要な前記駆動モータの第1駆動量を取得する第1駆動量取得部と、
    前記読取部が前記原稿読取終了位置から前記第1検出用マークの配置位置まで移動するのに必要な前記駆動モータの第2駆動量を取得する第2駆動量取得部と、
    前記第2駆動量取得部により取得された第2駆動量だけ前記駆動モータを駆動したときに、前記読取部に前記第1検出用マークを読み取らせて前記第1検出用マークを検出するための動作を行う第1検出移動制御部と、
    前記読取部が前記ホームポジションに停止するように、前記駆動モータの駆動量が前記第1駆動量になるまで前記駆動モータを駆動したときに、前記駆動モータの駆動を停止する停止動作部と、
    少なくとも電源投入時に前記復帰処理部によって前記読取部が所定の基準位置を検出し、前記ホームポジションに停止した後に、前記第1検出移動制御部によって前記第1検出用マークが検出された場合、前記停止動作部を動作させ、前記第1検出移動制御部によって前記第1検出用マークが検出されない場合、前記復帰制御部を動作させる動作制御部と、を備えることを特徴とする画像読取装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の画像読取装置において、
    前記読取部の現在位置と所定の基準位置との相対距離を算出する相対距離算出部を備え、
    前記復帰制御部が所定の基準位置を検出した後に前記基準位置から移動した相対距離に記憶しなおし、前記基準位置から前記ホームポジションに移動して停止するように前記駆動モータを駆動することを特徴とする画像読取装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像読取装置において、
    前記第1検出移動制御部が、前記読取部が前記原稿読取終了位置から前記ホームポジションまで連続して移動する間に、前記読取部に前記第1検出用マークを読み取らせて前記第1検出用マークを検出することを特徴とする画像読取装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の画像読取装置において、
    前記第1検出用マークが、前記読取方向において、前記ホームポジションの近傍に設けられることを特徴とする画像読取装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の画像読取装置において、
    前記第1検出移動制御部が、前記駆動モータが前記第2駆動量だけ駆動された時点で、前記読取部に1ライン読み取らせて前記第1検出用マークを検出することを特徴とする画像読取装置。
  7. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の画像読取装置において、
    前記第1検出移動制御部が、前記第1検出用マークの中で、前記読取方向に間隔をあけて定められた複数の所定位置にそれぞれ存在する複数の部分マークを前記読取部に読み取らせて前記複数の部分マークを検出し、
    前記第1検出移動制御部が、前記複数の部分マークの全てを検出したときに、前記第1検出用マークを検出したとして動作することを特徴とする画像読取装置。
  8. 請求項6又は請求項7に記載の画像読取装置において、
    前記第1検出用マークが、前記読取方向と直交する方向において色が異なる境界を少なくとも2つ有し、前記境界の中で少なくとも1つの境界が所定の傾きを有することを特徴とする画像読取装置。
  9. 請求項6又は請求項7に記載の画像読取装置において、
    前記第1検出用マークが、前記読取方向と直交する方向において隣接して設けられた所定の色の第1マーク領域と、第2マーク領域と、第3マーク領域とを有し、前記第1マーク領域と前記第3マーク領域との間に前記第2マーク領域が配置され、前記第1マーク領域と前記第2マーク領域との境界と、前記第2マーク領域と前記第3マーク領域との境界との2つの境界の中で少なくとも1つの境界が所定の傾きを有することを特徴とする画像読取装置。
  10. 請求項6又は請求項7に記載の画像読取装置において、
    前記第1検出用マークが所定の色の第4マーク領域と、前記第4マーク領域とは異なる色の第5マーク領域とを有し、前記読取方向と直交する方向における前記第4マーク領域と前記第5マーク領域との境界が所定の傾きを有することを特徴とする画像読取装置。
  11. 請求項9に記載の画像読取装置において、
    前記読取部が前記第1検出用マークを読み取って出力した読取データから、前記読取方向と直交する方向における前記第1マーク領域と前記第2マーク領域との境界と、前記第2マーク領域と前記第3マーク領域との境界との間の距離を算出するマーク距離算出部を備え、
    前記第1検出移動制御部は、前記第2駆動量取得部により取得された第2駆動量だけ前記駆動モータを駆動したときに前記マーク距離算出部により算出された距離が所定範囲内
    である場合、前記第1検出用マークを検出したとして動作することを特徴とする画像読取装置。
  12. 請求項9に記載の画像読取装置において、
    前記読取方向と直交する方向における前記第1マーク領域と前記第2マーク領域との境界と、前記第2マーク領域と前記第3マーク領域との境界との間の距離に対応する基準値を記憶する記憶部と、
    前記読取部が前記第1検出用マークを読み取って出力した読取データから、前記読取方向と直交する方向における前記第1マーク領域と前記第2マーク領域との境界と、前記第2マーク領域と前記第3マーク領域との境界との間の距離を算出するマーク距離算出部と、を備え、
    前記第1検出移動制御部は、前記第2駆動量取得部により取得された第2駆動量だけ前記駆動モータを駆動したときに前記マーク距離算出部により算出された距離と、前記記憶部に記憶された基準値との差が所定範囲内である場合、前記第1検出用マークを検出したとして動作することを特徴とする画像読取装置。
  13. 請求項10に記載の画像読取装置において、
    前記読取部が前記第1検出用マークを読み取って出力した読取データから、前記第4マーク領域と前記第5マーク領域との境界の位置に対応する値を算出するマーク位置算出部を備え、
    前記第1検出移動制御部は、前記第2駆動量取得部により取得された第2駆動量だけ前記駆動モータを駆動したときに前記マーク位置算出部により算出された値が所定範囲内である場合、前記第1検出用マークを検出したとして動作することを特徴とする画像読取装置。
  14. 請求項10に記載の画像読取装置において、
    前記第4マーク領域と前記第5マーク領域との境界の位置に対応する基準値を記憶する記憶部と、
    前記読取部が前記第1検出用マークを読み取って出力した読取データから、前記第4マーク領域と前記第5マーク領域との境界の位置に対応する値を算出するマーク位置算出部と、を備え、
    前記第1検出移動制御部は、前記第2駆動量取得部により取得された第2駆動量だけ前記駆動モータを駆動したときに前記マーク位置算出部により算出された値と、前記記憶部に記憶された基準値との差が所定範囲内である場合、前記第1検出用マークを検出したとして動作することを特徴とする画像読取装置。
  15. 請求項8に記載の画像読取装置において、
    前記読取部が前記第1検出用マークを読み取って出力した読取データから、前記読取方向と直交する方向において色が異なる境界のうち、一方の境界と他方の境界との間の距離を算出するマーク距離算出部を備え、
    前記第1検出移動制御部は、前記第2駆動量取得部により取得された第2駆動量だけ前記駆動モータを駆動したときに前記マーク距離算出部により算出された距離が所定範囲内である場合、前記第1検出用マークを検出したとして動作することを特徴とする画像読取装置。
  16. 請求項15に記載の画像読取装置において、
    前記所定範囲が、前記所定範囲の一方の制限値をバックラッシュによる前記読取部の位置ずれを許容するように設定されることを特徴とする画像読取装置。
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