JP2011170655A - 紙葉類取扱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】筐体から紙葉類取扱ユニットが引き出されても筐体の受入放出口をシャッタで閉じることができ、しかもそのシャッタと紙葉類取扱ユニットとの位置関係を正確に位置決めして収納させることができる紙葉類取扱装置を提供する。
【解決手段】紙幣取扱装置001の筐体001cに変位許容して支持され、紙幣取扱ユニット201が前記筐体001cの外部に引き出された引出位置から収納位置へと収納される過程で、シャッタ機構101が紙幣取扱ユニット201に接触することにより当該シャッタ機構101を前記筐体001cに対して変位させて該シャッタ機構101と紙幣取扱ユニット201との相対位置に誘導して位置合せする。
【選択図】図3

Description

この発明は、例えば紙幣等の紙葉類を扱う紙葉類取扱装置に関し、さらに詳しくは接客操作面に備えられる入出金口のシャッタ性能を高めた紙葉類取扱装置に関する。
従来、現金自動取引装置は、図22に示すように紙幣取扱ユニット201、制御ユニット、電源ユニット等の各種の内部ユニットと、これらの内部ユニットを内蔵した筐体001cとから構成されている。さらに、接客操作面として筐体001cの正面に設けられる傾斜正面板001bには、紙幣を出し入れする入出金口004が備えられ、この入出金口004と紙幣取扱ユニット201との間をシャッタ101aで開閉するように構成している。
このシャッタ101aは保守作業などで紙幣取扱ユニット201が係員によって筐体001cの外部へ引き出された場合、シャッタ101aも紙幣取扱ユニット201と一緒に引き出されてしまい、本来、シャッタ101aで閉じるべき入出金口004に突然底のない開口部501が出現してしまう。このため、保守作業中などでは顧客によって開口部501から液体や異物等が入ってしまうおそれがあり、これらの侵入を防ぐ必要があった。
具体例として、屋外で利用される現金自動取引装置の場合、装置の全体をビルなどの壁に埋め込んだ状態で設置される。したがって、屋外に設置された現金自動取引装置は接客操作面と入出金口のみが露出される。ところが、風雨などで雨がシャッタ上に降り注ぐと、入出金口から雨水が流入するおそれがあった。また、屋内に設置されている場合でも、顧客が飲料水等をこぼした際に、同様に入出金口から飲料水が流入するおそれがあった。
このような雨水や飲料水等の液体が内部に流入するのを防止するため、入出金口に対しては種々の対策が講じられている。例えば、シャッタが閉じられている入出金口の低位周辺の開口縁部に沿って排水溝を設け、さらに排水溝に塵や埃が詰まらないようにシャッタの周囲にゴム等の弾性体を配設した詰まり防止対策が施されている(例えば特許文献1参照)。
ところが、このような詰まり防止対策を施しても、保守作業により紙幣取扱ユニット201が引き出されて開口部501が出現した場合、入出金口004に出現した開口部501をそのままにしておくと、内部の係員作業に気付かない顧客が誤って現金を投入したり、あるいは好奇心から手を入れるなどしたりして思わぬトラブルを誘起しかねない。また、開口部501を通じて内部の状況を覗き見できるため、安全管理上または防犯上の面からも好ましくない。
これらの問題を解決するため、紙幣取扱ユニット側に取り付けられているシャッタを筐体側に取り付ける構成が考えられる。この場合は、紙幣取扱ユニットを筐体の外部に引き出しても入出金口はシャッタにより常に閉じることができる。その一例として、筐体に取り付けた筐体シャッタと、紙幣取扱ユニットに取り付けた投入部シャッタとで別々に開閉する2重構造のシャッタを備えた装置が提案されている(例えば特許文献2参照)。
特開2009−211575号公報 特開2006−53619号公報
ところが、この場合は筐体シャッタが筐体内で回動して開閉するため、この筐体シャッタが開閉する占有空間が大きく、大型化していた。また、シャッタをスライド式にして小型化を図ることが考えられるが、現在の市場で要請されている装置の小型化を満足するものではない。
したがって、筐体シャッタを備えたうえで装置の小型化を図ることが望まれるが、現金自動取引装置のように装置全体の大きさが1000mm程度と大きくなると、部品公差が積み重なり、筐体シャッタとその内方の紙幣取扱ユニットの開口部とが一致しないなど双方の位置関係にバラツキが生じる問題が発生してしまう。
この問題を解決するためには、
(1)部品公差の積み重ねを考慮し、筐体シャッタと紙幣取扱ユニット間を大きくとって互いが干渉しない間隔を十分に確保した構成にする。
(2)筐体に紙幣取扱ユニットを搭載し、その搭載した状態でシャッタの位置調整を実施する。
ことが考えられる。
前記(1)の筐体シャッタと紙幣取扱ユニットとの間を離して互いが干渉しないようにする構成では、その離した隙間分だけ装置が大きくなる。また、隙間が大きくなることにより顧客が紙幣を入出金する際に、誤って隙間に紙幣が落下、あるいは誤挿入されてしまう可能性がある。さらに、その隙間に顧客が手を挿入することによる事故を招来したり、紙幣以外の異物、あるいは雨水等が流入する可能性も高くなる。
前記(2)の紙幣取扱ユニットを搭載した状態でのシャッタの位置調整を実施する構成では、筐体の外部にネジ等の留め具が位置しないようにシャッタの取付位置を筐体の内側に設定している。
このため、紙幣取扱ユニットを筐体に搭載した状態で筐体内部からのシャッタの取付位置の調整が要請される。しかしながら、紙幣取扱ユニットを搭載した状態で筐体の内部よりシャッタの取付位置を調整するのは筐体が大型化してしまうことから極めて困難となる問題を有していた。
そこでこの発明は、筐体から紙葉類取扱ユニットが引き出されても筐体の受入放出口をシャッタで閉じることができ、しかもそのシャッタと紙葉類取扱ユニットとの位置関係を正確に位置決めして収納させることができる紙葉類取扱装置を提供することを目的とする。
この発明は、紙葉類を受入または放出する受入放出口を接客操作面に備えた筐体と、前記筐体の内部に引出可能に収納された収納位置で前記受入放出口と対向する紙葉類出入れ用の凹状開口部が備えられた紙葉類取扱ユニットと、前記受入放出口と前記凹状開口部との対向面間を開閉するシャッタ機構とを備えた紙葉類取扱装置であって、前記筐体は、前記シャッタ機構を変位許容して支持するシャッタ支持部を前記受入放出口近傍の筐体内面側に備え、前記シャッタ機構は、収納される前記紙葉類取扱ユニットとの接触により当該シャッタ機構を前記筐体に対して変位させて該シャッタ機構と紙葉類取扱ユニットとの相対位置を位置合せする位置合せ誘導手段を備えて構成したことを特徴とする。
この発明によれば、筐体から紙葉類取扱ユニットが引き出されても筐体の受入放出口をシャッタで閉じることができ、しかもそのシャッタと紙葉類取扱ユニットとの位置関係を正確に位置決めして収納させることができる紙葉類取扱装置を提供することができる。
現金自動取引装置の外観斜視図。 現金自動取引装置の制御部のブロック図。 図1のA−A線矢視上の要部断面図。 入出金口での動作説明図。 シャッタ機構の支持構造を示す要部拡大側面図。 シャッタ機構の閉動作状態を示す側面図。 シャッタ押上ローラのガイド状態を示すシャッタ機構の底面図。 図6のB−B線矢視拡大断面図。 シャッタ機構の支持状態を示す平面図。 シャッタ押上ローラの他の例を示す側面図。 シャッタ機構の支持構造の他の例を示す要部拡大側面図。 シャッタ機構の退避移動前の状態を示す側面図。 紙幣取扱ユニットを位置決めするシャッタ機構の要部拡大側面図。 紙幣取扱ユニットを位置決めする他の例のシャッタ機構の説明図。 シャッタ機構の防水構造の使用状態を示す説明図。 シャッタ機構の防水構造の他の例を示す説明図。 紙幣取扱ユニットの誘導状態を示すシャッタ機構の概略側面図。 図17のC−C線矢視上の要部拡大断面図。 隙間防止構造を備えたシャッタ機構の使用状態示す側面図。 図19のD−D線矢視上の要部拡大断面図。 現金自動取引装置の紙幣取扱ユニットの着脱状態を示す要部説明図。 従来の現金自動取引装置の紙葉類取扱ユニットの着脱状態を示す要部説明図。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて説明する。
図1は現金自動取引装置001の外観を示す。この現金自動取引装置001は箱形状を有する筐体001cの前面に垂直な上部正面板001aが対向している。この上部正面板001aにカードを挿脱するカードスロット002aが備えられ、このカードスロット002aに連通する内方に、カード情報を読み取ってデータ処理し、取引明細票を印字してカードスロット002aより放出するカード・明細票処理ユニット002が備えられている。
さらに、その正面下側には、取引する顧客が視認し易い傾斜角度となるように手前側を低く奥側を高くした傾斜正面板001bが対向している。この傾斜正面板001bの正面視左側と、前記上部正面板001aの上部には、顧客が取引するときの入力操作と、その案内を行う顧客操作部005が備えられている。
また、傾斜正面板001bの正面視右側には紙幣を受け入れ放出する受入放出口としての入出金口004が備えられている。この入出金口004は横長の長方形状に開口され、通常はシャッタ101aで閉じられている。このシャッタ101aを開けて開口された入出金口004と連通する内方には、紙幣を入出金処理する紙幣取扱ユニット201が内蔵されている。
図2は現金自動取引装置001の取引処理を制御する制御構成をブロック図で表わしている。ここでは現金自動取引装置001の一例として、カード、紙幣、明細票を媒体とし、紙幣の預け入れ、支払い、振り込みなどの処理を行う場合を示している。そして、この現金自動取引装置001に備えられている前述したカード・明細票処理ユニット002、紙幣取扱ユニット201及び顧客操作部005は、それぞれUSB等の回線によって本体制御部006に接続されている。この本体制御部006の制御下で取引内容に応じた処理動作を実行する。
また、本体制御部006には、他に外部インタフェース部006a、係員操作部006b、外部記憶装置006cがバス接続等により接続されており、これらに対して必要なデータのやりとりを行なう。また、電源部001dから各ユニット002及び構成部分に電力を供給する。
図3は現金自動取引装置001の紙幣の受け渡しが行われる入出金口004の部分を表わしている。この入出金口004の部分には、その内方にシャッタ機構101と紙幣取扱ユニット201が配設されている。
前記シャッタ機構101は、シャッタ101aと、シャッタケース101bと、シャッタ駆動モータMとから構成される。
まず、シャッタ101aは、入出金口004を閉鎖できるように該入出金口004より一回り大きく形成された金属製の平板であり、後述するシャッタケース101bの前後方向に摺動自在に支持されている。
上述のシャッタケース101bは、前記シャッタ101aを収納可能な大きさの板状を有し、入出金口004と対向して傾斜正面板001bの内面側に平行して傾斜姿勢で取り付けられる(図6参照)。
さらに、このシャッタケース101bは、前部側に入出金口004と対応する略同じ大きさのケース開口部101cが開口されている。このケース開口部101cはシャッタ101aが開けられたとき、入出金口004とケース開口部101cとが開口されてその内方の紙幣取扱ユニット201と連通するように構成されている。
また、シャッタケース101bは、後部側にシャッタ収納部101dが形成されている。このシャッタ収納部101dは、シャッタ101aを平面的に収納可能な中間層としてシャッタケース101bに中空形成されている。そして、その前部側にケース開口部101cが上下方向に貫通する形で開口されている。
そして、このシャッタ収納部101dにシャッタ101aが収納されているときはシャッタケース101bの後部側に移動して前部側のケース開口部101cより退避した位置にあって、ケース開口部101cを全開にした状態にある。これに対し、シャッタ101aが前方にスライドしているときはシャッタ101aがケース開口部101cを閉じた閉鎖状態にある。
また、シャッタ収納部101dの前部側の領域内にケース開口部101cを開口している。このため、シャッタケース101b内にあるケース開口部101cをシャッタ101aで閉じた際は、該シャッタ101aがケース開口部101cと、その上方に対向する入出金口004とを同時に閉じた状態となる。
さらに、シャッタ収納部101dは後部側にシャッタ駆動モータMを内蔵しており、このシャッタ駆動モータMを正逆転駆動するにより、駆動力を受けた図示しない動力伝達機構を介して、シャッタ101aを進退自在にスライドするシャッタ摺動構造を備えている。
そして、紙幣の入出金取引を開始する際は、シャッタ101aを後退させてケース開口部101cを開口することで同時に入出金口004が開口される。この入出金口004が開口されると、その下方に位置する紙幣取扱ユニット201の凹状開口部206が対向して露出されることになる。
さらに、シャッタケース101bは、前部に下向きに折曲した位置決め片101eを突出させている。この位置決め片101eは紙幣取扱ユニット201を筐体001cに押し込んだ際に、図3に示すように紙幣取扱ユニット201の上部に備えられているシャッタ押上ローラ202が該位置決め片101eに当接して紙幣取扱ユニット201を収納位置で位置決めさせる役目を持たせている。
紙幣取扱ユニット201は、紙幣の収納、回収、保守点検、補充等の目的で筐体001cに収納または引出自由に構成されている。この現金自動取引装置001では、筐体001cに備えられた後扉を開けて紙幣取扱ユニット201を収納または引き出す着脱構造を有している。
この紙幣取扱ユニット201は、長方体状を有する前部上面に、傾斜正面板001bと平行して平面対向する前下がりに傾斜したユニット傾斜面207が形成されている。このユニット傾斜面207に紙幣を出し入れする箱形空間の凹状開口部206が形成されている。
この凹状開口部206を前部側に備えた紙幣取扱ユニット201が筐体001cに収納された位置で、該凹状開口部206がその上方の入出金口004に対向し、紙幣の入出金時には、これらの開口部004,206が上下方向で一致し、紙幣の出し入れを許容して入出金取引を行うことができる。
この凹状開口部206と連通する該紙幣取扱ユニット201の内方には入出金取引時に駆動される図示しない紙幣処理機構が内蔵されている。この紙幣処理機構は入金取引時に顧客が凹状開口部206に投入した紙幣を受け付け、取付成立後にその入金紙幣を該紙幣取扱ユニット201の内部へと取り込む収納処理と、出金取引時に取引成立した所定枚数の出金紙幣をユニット内部から凹状開口部206へと繰り出す繰出処理とを有している。
さらに、紙幣取扱ユニット201の下面には図示しない収納引出用のスライドローラが配設されている。また、紙幣取扱ユニット201の上面にはユニット傾斜面207上における傾斜前端位置と傾斜後端位置との各両側に、前後方向に回転可能なシャッタ押上ローラ202を合計4個取り付けている。これらのシャッタ押上ローラ202は、ユニット傾斜面207より上方に突出させて配置している。
これにより、シャッタケース101bの下面に4個のシャッタ押上ローラ202が略同時に接触対応するように設定している。このようなローラ接触構造にすることにより、筐体001c内で接触対応する紙幣取扱ユニット201とシャッタ機構101とが円滑に接触対応するようにしている。
図4は紙幣取扱ユニット201が筐体より後方へ若干引き出されている状態を表わしている。この状態では紙幣取扱ユニット201の支えがなくなったシャッタ機構101は、自重Fgにより下降した状態(図4では右下方向)となる。
逆に、この引き出された紙幣取扱ユニット201を筐体の収納位置へと収納する場合は、その収納過程で、紙幣取扱ユニット201のシャッタ押上ローラ202がシャッタ機構101に接触しつつ収納方向に移動する。このとき、シャッタ押上ローラ202がシャッタケース101bの下面を押し上げつつ前進し、シャッタ機構101を、図4に実線で示した下側の位置から図4に想像線で示す斜め上側の位置(図4では左上方向)に持ち上げて移動させる。また、シャッタ押上ローラ202とシャッタ機構101の位置関係は、シャッタ押上ローラ202の大きさに依存し、常に一定である。
前記シャッタ押上ローラ202は、紙幣取扱ユニット201側に取り付けた例を示したが、シャッタ機構101側に取り付けて構成することもできる。この場合は、シャッタ機構101と紙幣取扱ユニット201のユニット傾斜面207とが同傾斜角度で平行して接触対応するため問題はない。また、このシャッタ押上ローラ202は位置合せ精度を考慮して位置決めに必要な配置数を配置するとよい。例えば、上下に接触する対向面間の下方にシャッタ押上ローラ202を配設し、上方に平面部を対向させることにより、ローラの円滑な回転接触作用が得られ、摩擦抵抗を軽減することができる。また、前部側のシャッタ押上ローラ202はユニット傾斜面207より上方に突出し、且つユニット前端面よりも前方に突出している。このため、紙幣取扱ユニット201の収納動作時に該シャッタ押上ローラ202が回転接触しながら位置決め片101eに当接して位置決めされる。このとき、ローラの回転接触作用により当接力を分散して衝撃を和らげる効果も得られる。
シャッタ機構101は、収納される紙幣取扱ユニット201と接触し、その接触により当該シャッタ機構101を筐体001cに対し、変位させて該シャッタ機構101と紙幣取扱ユニット201との相対位置を位置合せする位置合せ誘導手段を備えている。この位置合せ誘導手段として構成されるシャッタ機構101の支持構造を図5に表わしている。
シャッタ機構101の支持構造は、シャッタ機構101と紙幣取扱ユニットとを正確に位置合せできるように筐体の内部で当該シャッタ機構101を変位許容可能に支持している。そして、該シャッタ支持部としての吊支部007と、これに吊支される支軸103とから構成される。
吊支部007は、例えば上下逆さまの逆直角三角形状の金属板を用い、その金属板の中央に一回り小さい同形状の逆直角三角形状を開口した変位許容空間007aを備えている。
この変位許容空間007aは上部空間を直角三角形の底辺とし、下部空間を直角三角形の頂点側とし、これらを上下方向に結ぶ斜辺と対辺との線分のうち、斜辺を前側に、対辺を後側に形成している。
前記吊支部007は傾斜正面板001bの内面側に固定され、入出金口004を囲む幅方向両側と、その前後位置との4方に分けて合計4個が設置されている(図9参照)。なお、図5では上側にシャッタ機構101の全体の吊支状態を示し、下側にその1つの吊支状態を拡大して示している。そして、この変位許容空間007aに後述する支軸103が挿通されて支持される。
上述の支軸103は、シャッタケース101bの両外側面の前後位置にそれぞれ幅方向に水平に突出させている。この支軸103の断面積は変位許容空間007aの空間面積よりも小さく形成されている。これにより、変位許容空間007a内で支軸103を変位許容することができる。
これらの支軸103が上述した4個の変位許容空間007aに挿通されて略水平に支持される。これにより、シャッタ機構101は傾斜正面板001bに吊支された状態に取り付けられる。ことに、支軸103を介してシャッタ機構101は変位許容空間007a内で前後方向(収納引出方向)と上下方向と収納幅方向との3方向に任意に変位許容される。
この変位許容量は、紙幣取扱ユニット201と接触したシャッタ機構101が位置合せ用に変位する量であり、シャッタ機構101と紙幣取扱ユニット201との間での前後、上下、幅方向への位置ズレ量を修正できる量に設定する。つまり、前後上下方向の変位量は変位許容空間007aの前後上下方向の開口空間の大きさにて設定することができる。一方、幅方向の変位量は支軸103の幅方向の支持長さにて設定することができる。これらは紙幣取扱ユニット201の最大位置ズレ量を考慮して設定する。
すなわち、吊支部007はシャッタ機構101の横幅よりも広い間隔を隔てて設けられ、支軸103はシャッタ機構101の両側部から突出して吊支部007の横幅間隔よりも十分に広くなる領域まで延びて設けられる。これにより、吊支部007で支軸103を幅方向に変位許容することができる。
このようにシャッタ機構101は固定設置されるものではなく、傾斜正面板001bに位置合せ用に吊支されて変位許容する構成である。
そして、紙幣取扱ユニット201が筐体001cより引き出されている場合は、該シャッタ機構101は紙幣取扱ユニット201の押し上げ力から解放されて自重により下がり、傾斜正面板001bにぶら下がった自由状態にある。
これに対し、紙幣取扱ユニット201が筐体001cに収納された場合は、紙幣取扱ユニット201の動きに沿ってシャッタ機構101が変位し、紙幣取扱ユニット201の凹状開口部206の位置にシャッタ機構101のケース開口部101cの位置が対向するように位置合せする。このため、筐体001cや紙幣取扱ユニット201の製作上の寸法誤差により正規の収納位置より若干位置ズレして収納されても、該シャッタ機構101が、その位置ズレ量に対応する形で変位して位置合せする。これにより、入出金口004に対しては凹状開口部206が確実に対応することになる。
これまではシャッタ機構101と紙幣取扱ユニット201間における前後方向及び高さ方向の位置決めについて述べた。
次に、シャッタ機構101の幅方向Wの位置決めについて述べる。
前述した前後方向及び高さ方向の位置決めに加えて、図6〜図8に示すように、シャッタ機構101側に、シャッタケース101bの下面前後位置に前部ガイドローラ溝101gと後部ガイドローラ溝101hとを形成している。
前記ガイドローラ溝101g,101hが形成されるシャッタケース101bの下面は平面で、またシャッタケース101bが前下がりに傾斜しているため、ここに水平方向に移動するシャッタ押上ローラ202が接触する場合、傾斜面に対して水平方向より十分な摩擦接触力を有して接触対応するため円滑に転がり接触する。そして、紙幣取扱ユニット201がさらに収納方向へ押し込まれると、シャッタ押上ローラ202がシャッタケース101bの下面を押し上げ、シャッタ機構101を上方へ変位させる。
さらに、前部ガイドローラ溝101gと後部ガイドローラ溝101hは、シャッタ押上ローラ202のローラ幅より僅かに広い程度の溝幅で、前後方向に平面視平行に形成されている。これにより、ガイドローラ溝101g,101hとシャッタ押上ローラ202とが対応してシャッタ機構101の横位置が決まる。
これにより、シャッタ押上ローラ202が幅方向に位置ズレしていても、これらのガイドローラ溝101g,101hと対応することによってシャッタ押上ローラ202をガイドローラ溝101g,101hの溝内へと位置合せして幅方向の位置ズレを修正できるように構成している。
このため、ガイドローラ溝101g,101hは、その各後端側の溝角部を大きく面取りしてシャッタ押上ローラ202を溝内に受け入れ易くするガイド面101iを形成している。さらに、前部ガイドローラ溝101gは前端面を閉鎖し、該閉鎖面をストッパ部101kとして位置決め片101e内に構成している。
これにより、シャッタ機構101側ではシャッタ押上ローラ202の幅方向Wに変位させて位置合せすることができる。このため、紙幣取扱ユニット201を筐体001c内へと収納する作業中に、図9に示すように、シャッタ機構101はシャッタ押上ローラ202の幅方向の位置ズレに従いその幅方向にも移動することとなり、シャッタ機構101と紙幣取扱ユニット201間の幅方向Wにおける位置決めも同時に実現できる。
この位置合せに際して、入出金口004の開口部の大きさよりも、その内方のシャッタ機構101のケース開口部101cの方が大きく開口されている。このため、シャッタ機構101が入出金口004の内方で変位しても、該シャッタ機構101のケース開口部101cを閉じているシャッタ101aの上面しか露出されず、露出ふさわしくないシャッタ101aの端部が露出されないため入出金口004に対する美観をも維持できる。
このように構成された現金自動取引装置001で入金または出金取引される場合、この現金自動取引装置001の入出金口004は通常、シャッタ機構101が閉操作されてシャッタ101aで閉じられている。
この入出金口004を閉じているシャッタ機構101は、その下方に収納されている紙幣取扱ユニット201によってシャッタ機構101の全体が入出金口004の位置に押し上げられ、シャッタ機構101は上方の傾斜正面板001bと下方の紙幣取扱ユニット201とで挟まれた状態にあり、シャッタ101aが入出金口004を閉鎖して対向している。
そして、入出金取引時にはシャッタ機構101を駆動してシャッタ101aを開位置にスライドさせる。そして、開口された入出金口004に紙幣を放出、あるいは取り込んで入出金取引が行われる。
ところで、現金自動取引装置001の稼動中に紙幣の補充、回収、点検等で保守作業が必要になると、係員が現金自動取引装置001の後方より紙幣取扱ユニット201を引き出して保守作業を実行する。
この紙幣取扱ユニット201が引き出された場合、シャッタ機構101は紙幣取扱ユニット201の支えがなくなって自重により若干下がるか、あるいはコイルバネの付勢力101fを受けて位置合せ待機するための初期位置に移動する。
このシャッタ機構101が若干移動しても入出金口004は閉じられたままであり、開口されることはない。このため、顧客が保守作業中に手を入れるなどの危険がなく、保守作業中においても安全な現金自動取引装置001を提供できる。
保守作業終了後に紙幣取扱ユニット201を収納する場合、係員が保守完了した紙幣取扱ユニット201を筐体001cの後方より水平に押し込んで収納させる。このとき、収納される紙幣取扱ユニット201の収納位置直前でシャッタ押上ローラ202がシャッタ機構101に接触して前方に押しつつ上方にも接して押し上げる。
また、幅方向Wにおいても、位置ズレがあれば変位許容空間007aに支持されている支軸103が軸方向に、その位置ズレ分だけスライド移動するので幅方向に対しても位置合せが行われる。
この結果、シャッタ機構101は前後、上下、幅方向の3方向に自由に変位する。このため、シャッタ機構101のケース開口部101cが紙幣取扱ユニット201の凹状開口部206に正確に対応して位置合せされることになる。
したがって、筐体001cや紙幣取扱ユニット201に製作上の寸法誤差を有していても、紙幣取扱ユニット201が正規の収納位置より若干位置ズレして収納されようとしても、該シャッタ機構101が、その3方向の位置ズレ量に対応する形で変位して位置合せすることができる。よって、入出金口004に対しては紙幣取扱ユニット201の凹状開口部206が確実に対応することになる。
前記シャッタ機構101と紙幣取扱ユニット201との対応に際してはローラ形状に限らず、摩擦抵抗が小さく、且つ位置決めに適した形状であれば、押す側、押される側共に、どのような形状でも構わない。
例えば、シャッタ押上ローラ202に代えて、図10に示すように、半円形体202aを紙幣取扱ユニット201上の前後左右にそれぞれ固定設置してもよい。さらに、半円形体202aと対向する上方のシャッタケース101bの下面対向位置に、接触抵抗の少ない樹脂材を平面的に配置した樹脂対向面102を構成して摩擦抵抗の低減化を図ってもよい。
前記シャッタ機構101と紙幣取扱ユニット201とを位置合せする際には、シャッタ機構101側で位置合せ用の自由度を持たせて構成している。このような構成が実現できるならば、シャッタ機構101の取付方法はどのような方法でも構わない。
例えば、吊支部007の代わりに図11に示すように、リンクアーム007bを用い、このリンクアーム007bの上端を支点ピン008で傾斜正面板001bに軸支して回動自由に吊支する。このリンクアーム007bに開口されている中空スライド溝007cにシャッタ機構101の支軸103を軸支させることにより、シャッタ機構101を自由に変位許容させることができる。つまり、リンク機構を採用しても位置合せ誘導手段を構築することができる。なお、図11では上側にシャッタ機構101の全体の吊支状態を示し、下側にその1つのリンクアーム007bにおける吊支状態を拡大して示している。
図12はシャッタ機構101の位置合せ待機している初期位置でのシャッタ保持手段を表わしている。
紙幣取扱ユニット201が筐体001cより後方へ引き出されている場合、シャッタ機構101は紙幣取扱ユニット201と接触対応する初期位置に自重Fgにより降下している(図4参照)。このようなシャッタ機構101に対して、さらにコイルバネ101fにより接触にふさわしい位置へと付勢する外力Faを与えて円滑な接触性能を高めることもできる。
ここでは、シャッタ機構101の後端部をコイルバネ101fでその後方に引っ張って支持する構成例を示している。このコイルバネ101fの外力Faをシャッタ機構101に与えて後方に付勢支持することにより、シャッタ押上ローラ202がシャッタ機構101に接触した瞬間のシャッタ機構101の急激な衝撃を軽減する役割を有している。
前記実施例ではシャッタ機構101と紙幣取扱ユニット201間における紙幣取扱ユニット201の前後方向、高さ方向、及び幅方向に、同時に位置決めが可能であることを述べた。
この際、シャッタ機構101と紙幣取扱ユニット201を位置決めする場合、図13に示すように、紙幣取扱ユニット201の上面両側に起立させた逆L型状の位置決めピン203と、シャッタ機構101の下面に垂設した位置決め垂片104とを対向させて構成することもできる。
この場合、位置決めピン203は逆L型状の水平側の先端が接触子として尖っている。一方、位置決め垂片104は、シャッタ機構101の前部側に固定して垂設されている。その垂設された後面側に傾斜ガイド面104aを切欠き形成している。
この傾斜ガイド面104aは後面上部から前面下部側にかけて傾斜し、その傾斜下端にはピン挿通孔104bを貫通して設けている。そして、この位置決め垂片104の傾斜ガイド面104aに前記位置決めピン203の先端が水平に当接して収納方向に押し続けることでシャッタ機構101は斜め前方に押し上げられて変位する。
その後、図13の下側に想像線で示すように、ピン挿通孔104bに位置決めピン203が挿通することで、上下方向が位置決めされる。また、位置決めピン203の逆L型部分が位置決め垂片104の下部後端面104cに当接することで、シャッタ機構101の前後方向が位置決めされる。
ところで、図13では側面図のため高さ方向と前後方向との位置決めしか表現されていないが、位置決めピン203の先端が接触する傾斜ガイド面104aの傾斜形状を幅方向にも適用している。したがって、この場合もシャッタ機構101と紙幣取扱ユニット201の位置決めを同様に3方向に位置決め可能である。
さらに、逆に位置決めピン203をシャッタ機構101側に、位置決め垂片104を紙幣取扱ユニット201側に取り付けても、前記したシャッタ機構101が変位して位置合せするため同機能を果たすことができる。なお、図13では上側にシャッタ機構101の全体の位置決め状態を示し、下側にその1つの位置決め動作状態を拡大して示している。
さらに、図14に示すように、該漏斗状ガイド環104dの軸方向を横向きにしてシャッタ機構101の下面に配設し、この漏斗状ガイド環104dの大径側に、紙幣取扱ユニット201の上面に搭載した支柱203より水平に突出する位置決めピン203aを対向させて設けることもできる。
この場合は、紙幣取扱ユニット201が筐体001cに収納される過程で漏斗状ガイド環104dの漏斗状開口部分と位置決めピン203aとが突き合わせ対向し、このとき変位許容状態のシャッタ機構101側に支持されている漏斗状ガイド環104d側が位置決めピン203aとの接触により同軸上に近付くように変位して位置合せすることができる。
次に、傾斜正面板001bとその内側で変位するシャッタ機構101との上下に平面対向する隙間の密閉構造を、図15を参照して説明する。
傾斜正面板001bに開口されている入出金口004と対向する内方にはシャッタ機構101が対向している。入出金口004はシャッタ101aで閉じられても、入出金口004の周辺における傾斜正面板001bの下面とシャッタケース101bの上面とが平面対向する対向面間には僅かなシャッタ上面隙間302が生じる。
このシャッタ上面隙間302は液体の侵入通路となってしまうので該シャッタ上面隙間302を塞ぐ弾性体301を介在させて構成している。この弾性体301は入出金口004の周囲を囲むように例えば四角形状枠の弾性体301を該シャッタ上面隙間302に配置している。
また、弾性体301を配置する場合、この弾性体301はシャッタケース101b、傾斜正面板001bの何れか片方、あるいは両方に固定して取り付ける。これにより、シャッタ上面隙間302を弾性体301で塞ぐことができるため、シャッタ上面隙間302は防水性、粉塵等の侵入防止性に優れた密閉構造となる。
また、組み込まれた弾性体301は、上側が傾斜正面板001bに取り付けられ、下側が変位許容されたシャッタ機構101に取り付けられる。このため、シャッタ上面隙間302の大きさは可変であり、その移動領域において弾性体301はシャッタ上面隙間302での密閉状態を確保するため、弾性体301は耐水・防水性に優れ、且つ収縮性あるいは柔軟性に優れた材質を選択する必要がある。
さらに、弾性体301が圧縮変形及び引張変形される伸縮量(潰れ量)においても、弾性体301がシャッタ機構101の変位量に追従できる伸縮可能な長さに設定している。
弾性体301の材質としては、柔軟性に富むスポンジやゴムなどを用いる。この弾性体301の伸縮高さはシャッタ機構101の変位量と同じか、それより高く設けている。これにより、弾性体301が伸長しても、伸長限界内であるためスポンジ等の弾性体301が過剰に引っ張られない。このため、スポンジが破れたりせず、耐久性の良い利用が図れる。
これにより、シャッタ上面隙間302に対しては常に隙間のない密封構造を維持することができる。よって、入出金口004の周辺から雨水等が浸入するのを完全に解消できる。
なお、図15では上側にシャッタ機構101が押し上げられた圧縮状態の弾性体301を示し、下側に開放状態の弾性体301を示している。この弾性体301は入出金口004とケース開口部101cの全周、あるいは概ね全周を囲む形状にて配置されている。例えば、全周以外にもケース開口部101cの四角形状の4辺のうち高位置の上辺側を開放したコの字形に囲って配置してもよい。この場合は、入出金口004の手前側が低く、その低い傾斜部分側を防水した効率の良い配置構造である。
さらに、シャッタ機構101とその下方の紙幣取扱ユニット201とが上下に平面対向するシャッタ下面隙間402においても、前述と全く同方式の弾性体401を採用することにより、シャッタ機構101と紙幣取扱ユニット201間を密閉構造にすることができる。
ただし、紙幣取扱ユニット201は筐体001cに収納または引き出されて保守作業可能な着脱される関係にあるため、弾性体401はシャッタ機構101と紙幣取扱ユニット201の何れか一方に固定することになる。図15では弾性体401を紙幣取扱ユニット201側に固定した場合を示している。
このようにシャッタ下面隙間402を密閉構造にした場合は、入出金口004より紙幣を入金する際に、紙幣が誤ってシャッタ上面隙間302に侵入するのを完全に防止することができる。
図16は弾性体301の伸縮性を考慮した形状の一例を示し、例えば四角形状の弾性枠体でその断面が円弧形状を有している。この場合は、シャッタ上面隙間302の大きさに対応した長さを有しつつ、上下面間で若干加圧されて撓んだ状態に介在されている。これにより、シャッタ上面隙間302を密閉状態にしている。また、シャッタ下面隙間402に対しても、同様にシャッタ下面隙間402の大きさに対応する長さで伸縮性の良好な薄型片の弾性体401を配設して構成するとよい。
図17及び図18はシャッタ下面隙間402に紙幣が誤って侵入されてしまうのを防止する他の例として、隙間侵入防止部204を備えた場合を示す。
この隙間侵入防止部204は、紙葉類侵入防止手段としての凸状の突起204aを紙幣取扱ユニット201の傾斜上面の幅方向に一定間隔ごとに櫛歯状に突出させ、各突起204aと対応するシャッタケース101bの下面に突起204aと対応させて切欠いた各櫛歯溝101jを開口している。
そして、シャッタ下面隙間402において、筐体001cに紙幣取扱ユニット201が収納されている取引可能な状態では、各櫛歯溝101jに各突起204aが一定間隔ごとに介在してシャッタ下面隙間402を凹凸状に塞いだ状態にある。したがって、誤って紙幣がシャッタ下面隙間402に侵入することを防止できる。
前記櫛歯溝101jと突起204aとは交互に対応した入れ子構造であり、紙幣取扱ユニット201側からの突起204aがシャッタ機構101に入り込んでいる構造、もしくは逆にシャッタ機構101側から突起204aが紙幣取扱ユニット201に対して入り込んでいる構造、あるいはシャッタ機構101、紙幣取扱ユニット201のそれぞれからの突起204aがお互いに入り込んでいる構造であればよい。
図19及び図20は紙幣取扱ユニット201が内部シャッタ205を備えている構造において、シャッタ下面隙間402に入って介在することにより、該シャッタ下面隙間402に紙幣が侵入するのを防止する隙間侵入防止部204を備えた場合を示す。
この隙間侵入防止部204は、シャッタ機構101のシャッタ101aと内部シャッタ205との間で入れ子構造を幅方向に幅方向に構成することにより、シャッタ下面隙間402が塞がれてシャッタ下面隙間402が塞がれて紙幣がシャッタ下面隙間402に侵入するのを防止している。この入れ子構造における内部シャッタ205はシャッタ機構101と接触しても損なわれないようにゴム材等の弾性体で構成するのが適している。
前記図17〜図20にも示した入れ子構造を可能にするためには、シャッタ機構101と紙幣取扱ユニット201間での位置合せを高精度に確保することが必要となるが、前述のシャッタ機構101と紙幣取扱ユニット201間の位置合せを正確にできることから入れ子構造においても正確に凹凸対応させることができる。
このように構成された現金自動取引装置001が保守作業等で筐体001cより紙幣取扱ユニット201が引き出されても、シャッタ101aは外部に引き出されないため入出金口004は図21に示すように、シャッタ101aで閉じられた状態を維持することになる。このため、現金自動取引装置001は紙幣取扱ユニット201の搭載有無にかかわらず、顧客が紙幣を入出金取引する以外は、入出金口004を常に閉じておくことが可能となった。
これにより、入出金口004に対しては常にシャッタ101aが存在して、顧客が誤って入出金取引以外で入出金口004に手を挿入することがなくなり安全である。また、同時にシャッタ上面隙間302(図15参照)を常に密閉状態にできるため外部からの液体の流入や異物等の侵入を防止することも可能となっている。
係員が筐体001cの後方から紙幣取扱ユニット201を押し込んで筐体001c内に収納する際、筐体001c及び収納される紙幣取扱ユニット201は製作上の僅かなバラツキから個々に大きさが異なっている。このため、前後、左右、高さ方向に寸法が異なる筐体001cと紙幣取扱ユニット201との関係は収納時に位置ズレが生じて収納されようとする。
この際に、シャッタ機構101が紙幣取扱ユニット201の収納過程で、その収納する動きに追従するごとく変位して位置合せ対応する。つまり、シャッタ機構101は、収納される紙幣取扱ユニット201との接触により当該シャッタ機構101を筐体001cに対し、変位させて該シャッタ機構101と紙幣取扱ユニット201との相対位置を位置合せする動きを有する。
この位置合せ誘導機能をシャッタ機構101に備えさせることにより、該シャッタ機構101が僅かな位置ズレ量を吸収する形で変位して対応する。これにより、凹状開口部206とケース開口部101cとを正確に対応させることができる。そして、比較的大きく開口している入出金口004に対しては、これらの凹状開口部206とケース開口部101cとが確実に対応して一致させることができる。
ことに、シャッタ機構101は自由度が大きく高精度の取付調整不要となるためシャッタ機構101を取り付ける時、該シャッタ機構101の無調整化による生産性の向上が図れる。
さらに、現金自動取引装置001の小型化の観点から筐体001cにおいても、その内部での空間的な制限を受けるが、筐体001cに対してシャッタ機構101を固定するのではなく、移動可能な自由度を持って取り付けることにより、シャッタ機構101と紙幣取扱ユニット201間の高精度な位置決めによる高密度設計を可能にして余分なスペースの削除が図れ、装置の小型化を実現することができる。
さらに、シャッタ上面隙間302及びシャッタ下面隙間402の密閉構造や凹凸対応構造を備えることにより、装置内部への液体の流入防止性能及び異物の侵入防止性能の向上を図ることができる。ことに、シャッタ機構101がシャッタ101aを常に閉状態にできることから顧客の安全性の向上も同時に図ることができる。
上述のように、筐体と紙幣取扱ユニット間にシャッタ機構を介在させ、さらにそのシャッタ機構に自由度を持たせ、且つ、該シャッタ機構が紙幣取扱ユニットとの間で位置決めするように変位させ、その変位力は紙幣取扱ユニットの収納動作力を受けて連動して変位する。このシャッタ機構の変位により、シャッタ機構と紙幣取扱ユニットの位置関係が常に一定となるように高精度の位置合せを可能とし、さらに筐体の内部に大きなシャッタ動作空間をとらないため装置が大型化せず、防水性及び防塵性にも優れた高密度設計の現金自動取引装置の実現を可能としている。
ことに、入出金口に対しては視認性や雨水等の流入防止を考慮して水平よりもやや傾斜を持った傾斜正面板に開口されるため、シャッタ機構もその傾斜した内面側に同傾斜角度の傾斜姿勢で組み込まれる。したがって、この傾斜姿勢のシャッタ機構に対し、水平方向に収納引出される紙幣取扱ユニットの収納時の適正な位置決めを小スペースで実現するのに、シャッタ機構を3方向に変位許容させることで、シャッタ機構と紙幣取扱ユニットとの傾斜面同士での精度の良い位置合せを可能にしている。
この発明は、上述の一実施例に記載された構成に限定されるものではなく、請求項に記載された技術思想に基づいて応用することができる。例えば、上述の実施例では、筐体001cに対して、紙幣取扱ユニット101が後方より収納引出される現金自動取引装置001について記述したが、逆に固定された紙幣取扱ユニット201に対して筐体001cが前方に収納引出される構造にも適用可能である。さらに、設置環境においても屋外や屋内で使用する現金自動取引装置001にも適用できる。
紙葉類の受入放出口を開閉するシャッタ機構を備えた紙葉類取扱装置の全般に適用することができる。
001…現金自動取引装置
001b…傾斜正面板
001c…筐体
004…入出金口
007…吊支部
101…シャッタ機構
101c…ケース開口部
101e…位置決め片
103…支軸
104…位置決め部材
201…紙幣取扱ユニット
206…凹状開口部
301,401…弾性体

Claims (7)

  1. 紙葉類を受入または放出する受入放出口を接客操作面に備えた筐体と、
    前記筐体の内部に引出可能に収納された収納位置で前記受入放出口と対向する紙葉類出入れ用の凹状開口部が備えられた紙葉類取扱ユニットと、
    前記受入放出口と前記凹状開口部との対向面間を開閉するシャッタ機構と、
    を備えた紙葉類取扱装置であって、
    前記筐体は、前記シャッタ機構を変位許容して支持するシャッタ支持部を前記受入放出口近傍の筐体内面側に備え、
    前記シャッタ機構は、収納される前記紙葉類取扱ユニットとの接触により当該シャッタ機構を前記筐体に対して変位させて該シャッタ機構と紙葉類取扱ユニットとの相対位置を位置合せする位置合せ誘導手段を備えた
    紙葉類取扱装置。
  2. 前記位置合せ誘導手段は、
    前記シャッタ機構を前記筐体に対して収納引出方向及び高さ方向に誘導して位置合せする構成である
    請求項1に記載の紙葉類取扱装置。
  3. 前記位置合せ誘導手段は、
    前記シャッタ機構を前記筐体に対して収納幅方向に誘導して位置合せする構成である
    請求項2に記載の紙葉類取扱装置。
  4. 前記位置合せ誘導手段は、
    前記筐体に前記紙葉類取扱ユニットが収納された状態で前記シャッタ機構と前記紙葉類取扱ユニットとの位置関係を常に一定に保つストッパ手段を備えて構成した
    請求項1、2または3に記載の紙葉類取扱装置。
  5. 前記位置合せ誘導手段は、
    前記紙葉類取扱ユニットが引き出されて前記シャッタ機構と紙葉類取扱ユニットとの位置合せが解除されると、自重により下動する構成とした
    請求項1〜4の何れか1項に記載の紙葉類取扱装置。
  6. 前記位置合せ誘導手段は、
    前記紙葉類取扱ユニットが引き出されて前記シャッタ機構と紙葉類取扱ユニットとの位置合せが解除されると、
    前記シャッタ機構を位置合せ解除位置へと復帰させる復帰手段を備えて構成した
    請求項1〜4の何れか1項に記載の紙葉類取扱装置。
  7. 前記筐体と前記シャッタ機構との対向面間に生じる隙間を弾性体で塞ぐ構成とし、
    前記シャッタ機構と前記紙葉類取扱ユニットとの対向面間に生じる隙間を紙葉類侵入防止手段で塞ぐ構成とした
    請求項1〜6の何れか1項に記載の紙葉類取扱装置。
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