JP2011169421A - ピストンリング - Google Patents

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Akira Iijima
章 飯島
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Abstract

【課題】耐久信頼性を確保しつつ摺動抵抗を低減できるピストンリングを提供する。
【解決手段】環状に形成されると共に周方向の一部を切り欠いて形成されたピストンリング本体17と、ピストンリング本体17の外周に設けられシリンダボア3の内周面19に摺接する摺動部18とを備えたピストンリング15において、摺動部18の軸方向の長さをピストンリング本体17の軸方向の長さより短く形成したものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関のピストンに用いられるピストンリングに関するものである。
内燃機関においては、図4(a)及び図4(b)に示すようなピストンリング(トップリング)30が用いられる。
ピストンリング30は、ピストン(図示せず)の外周部に組み付けられ、ピストンとシリンダボア(図示せず)の内周面との間をシールするガスシールの機能を持っている。
特開平9−203463号広報
ところで、ピストンリング30はピストンがピストン運動することによりシリンダボアの内周面に摺動する。また、ピストンリング30の摺動抵抗は、リング張力(ピストンリングが径方向外方に広がろうとする力)、筒内圧(ピストンリングの内周面に作用するガス圧)、ピストンリング及びシリンダボアの内周面の表面荒さによる摩擦係数μ及びピストンリングの軸方向の長さB寸によって決まる。
このため、ピストンリング30の摺動抵抗を減らし、燃費を良くするにはB寸を狭めるだけ狭めたいが、高過給ディーゼルエンジンの場合はB寸をある程度以上狭めると、折損の虞がある。
ピストンリング30はピストンのピストンリング溝の中を、慣性力/筒内圧の交番荷重により、上下に移動する。高過給ディーゼルエンジンの場合は筒内圧が高いため、ピストンリング30が下方向に移動し、ピストンリング溝と衝突する際の衝撃荷重が大きい。そのため、B寸を狭めると折損の虞がある。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、耐久信頼性を確保しつつ摺動抵抗を低減できるピストンリングを提供することにある。
上記課題を解決するために本発明は、環状に形成されると共に周方向の一部を切り欠いて形成されたピストンリング本体と、該ピストンリング本体の外周に設けられシリンダボアの内周面に摺接する摺動部とを備えたピストンリングにおいて、上記摺動部の軸方向の長さを上記ピストンリング本体の軸方向の長さより短く形成したものである。
上記摺動部が上記ピストンリング本体の軸方向の中間部に設けられるとよい。
また、上記摺動部が上記ピストンリング本体に軸方向に離間して複数設けられ、上記摺動部間には圧力室を形成するための切欠部が形成されるものとしてもよい。
本発明によれば、耐久信頼性を確保しつつ摺動抵抗を低減できる。
図1は第一の実施形態に係るピストンリングの断面図である。 図2は第二の実施形態に係るピストンリングの断面図である。 図3は内燃機関の要部断面図である。 図4(a)は従来のピストンリングの平面図であり、図4(b)は図4(a)のA−A線断面図である。
本発明に係る第一の実施の形態について述べる。
図3に示すように、内燃機関1は、過給ディーゼル機関からなり、シリンダブロック2と、シリンダブロック2に形成されたシリンダボア3内に摺動可能に収容されたピストン4と、シリンダボア3の一端側のシリンダブロック2にヘッドガスケット5を介して設けられたシリンダヘッド6とを備える。
シリンダボア3はシリンダブロック2に上下に延びる断面円形のシリンダ穴を形成すると共にシリンダ穴の内面に図示しないシリンダライナを設けてなる。シリンダヘッド6とピストン4との間のシリンダボア3(シリンダボア3の上端側)には、燃焼室7が形成されている。
ピストン4は、上下に延びると共に上端がピストンヘッド8により閉塞された円筒状に形成されており、下部にピストンスカート9を有する。ピストンヘッド8の上面には、燃焼室7の一部をなすキャビティ10が下方に窪ませて形成される。ピストン4の内部には、ピストン4を冷却するためのクーリングチャネル11が形成されている。クーリングチャネル11は、キャビティ10の径方向外方にリング状の空間を形成してなる。クーリングチャネル11には、潤滑オイルなどが供給されて流通するようになっている。ピストン4は、ピストンピン12を介してコンロッド13に回動可能に連結されており、コンロッド13は図示しないクランクシャフトに回転自在に連結されている。
また、ピストン4の外周面には、複数のピストンリング溝14が上下方向に所定の間隔を隔てて形成され、それぞれのピストンリング溝14にはピストンリング15が揺動可能に設けられている。
複数のピストンリング溝14のうち最上段に位置するトップリング溝16に設けられるピストンリング15は、くさび状に形成されたキーストンリングからなり、図1に示すように、環状に形成されると共に周方向の一部を切り欠いて形成されたピストンリング本体17と、ピストンリング本体17の外周に設けられシリンダボア3の内周面19に摺接する摺動部18とを備える。ピストンリング本体17は、弾性を有する金属にてシリンダボア3より大径に形成されており、弾性的に縮径した状態でシリンダボア3内にピストン4と共に収容されるようになっている。また、ピストンリング本体17は、トップリング溝16と衝突する際の衝撃荷重に十分耐えるように軸方向の長さを決定されており、折損等しない十分な強度に形成されている。摺動部18は、ピストンリング本体17の外周に耐摩耗性に優れたクロム等の金属を周方向に沿って環状にメッキしたメッキ層もしくはPVD層、DLC層等からなり、軸方向の長さをピストンリング本体17の軸方向の長さより短く、かつ、十分なシール面積を確保できる程度の長さに形成されている。また、摺動部18はピストンリング本体17の軸方向の中間部に設けられており、ピストンリング15の外周の軸方向の両端部がシリンダボア3の内周面19から常に離間されるようになっている。
次の本実施の形態の作用を述べる。
ピストン4がシリンダボア3内で往復動すると、ピストンリング15の摺動部18がシリンダボア3の内周面19に摩擦される。このとき、摺動部18は軸方向の長さをピストンリング本体17の軸方向の長さより短く形成されているため、摺動部18は軸方向の長さがピストンリング本体17の軸方向の長さと略同じであった従来のピストンリングよりも摺動抵抗が小さく、内燃機関1のエネルギーロスが小さく抑えられ、燃費が向上する。
また、ピストンリング15に慣性力/筒内圧の交番荷重が作用すると、ピストンリング15はトップリング溝16の中を上下に移動するが、ピストンリング本体17は軸方向の長さを十分な長さに形成されているため、トップリング溝16と衝突する際の衝撃荷重がピストンリング15に作用してもピストンリング15が折損等する虞はない。
このように、摺動部18の軸方向の長さをピストンリング本体17の軸方向の長さより短く形成したため、ピストンリング15の耐久信頼性を確保しつつ(耐折損性)、摺動抵抗を下げることができ、内燃機関1の燃費を良くすることができる。しかも、摺動部18の寸法を変更するのみであるため、安価に作ることができる。
つぎに、上述の摺動部18に変更を加えた第二の実施の形態について述べる。上述と同様の構成については説明を省略し、同符号を付す。
図2に示すように、ピストンリング20の摺動部21は、ピストンリング本体17の外周に耐摩耗性に優れたクロム等の金属を周方向に沿って環状にメッキしたメッキ層もしくはPVD層、DLC層等からなる。摺動部21は、ピストンリング本体17に軸方向に離間して複数設けられており、摺動部21間には圧力室を形成するための切欠部22が形成されている。これにより、摺動部21の軸方向の長さがピストンリング本体17の軸方向の長さより短くなると共に、切欠部22がラビリンスパッキンとして機能するようになっている。
このように、摺動部21がピストンリング本体17に軸方向に離間して複数設けられ、摺動部21間には圧力室(ボリューム部分)を形成するための切欠部22が形成されるものとしたため、ピストンリング20の耐久信頼性を確保しつつ、摺動抵抗を下げることができ、内燃機関1の燃費を良くすることができると共に、ピストンリング20の外周にラビリンスパッキンを形成でき、ピストンリング20のガスシール性も向上できる。
なお、ピストンリング15、20はフルキーストンリング(上下面がテーパーのリング)からなるものとしたがこれに限るものではない。ピストンリング15、20はハーフキーストンリング(上面のみテーパーのリング)であってもよく、矩形リング(上下面が平行の矩形)であってもよい。
また、摺動部18、21は、メッキ層からなるものとしたが、ピストンリング本体17に径方向外方に突出するリング状の凸部を形成してなるものであってもよい。
また、シリンダボア3はシリンダライナを有するものとしたが、これに限るものではない、シリンダブロック2にシリンダ穴を形成したものであってもよい。
3 シリンダボア
15 ピストンリング
17 ピストンリング本体
18 摺動部
19 内周面
20 ピストンリング
21 摺動部
22 切欠部

Claims (3)

  1. 環状に形成されると共に周方向の一部を切り欠いて形成されたピストンリング本体と、該ピストンリング本体の外周に設けられシリンダボアの内周面に摺接する摺動部とを備えたピストンリングにおいて、上記摺動部の軸方向の長さを上記ピストンリング本体の軸方向の長さより短く形成したことを特徴とするピストンリング。
  2. 上記摺動部が上記ピストンリング本体の軸方向の中間部に設けられた請求項1記載のピストンリング。
  3. 上記摺動部が上記ピストンリング本体に軸方向に離間して複数設けられ、上記摺動部間には圧力室を形成するための切欠部が形成された請求項1記載のピストンリング。
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