JP2011168986A - 扉鎖錠装置 - Google Patents

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JP2011168986A JP2010032033A JP2010032033A JP2011168986A JP 2011168986 A JP2011168986 A JP 2011168986A JP 2010032033 A JP2010032033 A JP 2010032033A JP 2010032033 A JP2010032033 A JP 2010032033A JP 2011168986 A JP2011168986 A JP 2011168986A
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Abstract

【課題】ハンドルを起伏させることにより一対のフックを互いに反対方向に動かすことができ、鎖錠状態においてフックが反力を受けても、ハンドルが持ち上がらない扉鎖錠装置を提供する。
【解決手段】本体20と、ハンドル21と、一対のフック32、33とを備えた扉鎖錠装置である。本体の第1軸23を挟んだ両側位置には、第2軸30と第3軸31とによって第1フック32と第2フック33の基部を枢着し、ハンドル21の第1軸23を挟んだ両側位置には、第4軸34と第5軸35によって第1リンク36と第2リンク37の基部を枢着し、第1リンクの先端を第1フックの中央部に第6軸38により枢着し第2リンクの先端を第2フックの中央部に第7軸39により枢着する。鎖錠状態においては、第1軸23と第6軸38を通る直線よりも第4軸34を上側に位置させ、かつ第1軸23と第7軸39を通る直線よりも第5軸35を下側に位置させた。
【選択図】図6

Description

本発明は、電気電子機器収納用キャビネット等の扉の鎖錠に用いられる扉鎖錠装置に関するものである。
電気電子機器収納用キャビネット等の扉鎖錠装置としては、本出願人の出願した特許文献1及び特許文献2の構造が知られている。
図1は特許文献1の扉鎖錠装置の要部の説明図であり、扉に固定される本体1にハンドル2の頭部を軸3により枢着し、本体1の先端部に軸4によりフック5の基部を枢着し、ハンドル2の頭部に軸6により枢着したリンク7の先端をフック5の中央部に軸8により連結した構造である。この特許文献1の扉鎖錠装置は、図1の上段に示すようにハンドル2を閉じたときに軸3と軸8を通る直線(中立線)を越えて軸6が上側に入るようにし、扉パッキンによりフック5が開く方向(図1の反時計方向)の力を受けても、その力はハンドル2が閉じる方向に作用し、ハンドル2が起き上がって開錠状態となることを防止するものである。
しかしこの特許文献1の扉鎖錠装置は、フック5の先端の連結部9とハンドル2の連結部10とにそれぞれ鎖錠用ロッドを接続してキャビネットに係合させるとき、鎖錠用ロッドが一方向にしか動かないために、鎖錠用ロッドとキャビネットとの間の反力によって扉が一方向にずれ易いという欠点が指摘されていた。
特許文献2の扉鎖錠装置はこの欠点を解消したもので、図2にその要部を示す。図2の扉鎖錠装置は軸3を挟んで本体1の反対側に別のリンク11の中央部を軸12により枢着するとともに、別のリンク11の基部の軸13とハンドル2の頭部の軸16との間に反転リンク14を配置したものである。この特許文献2の扉鎖錠装置は、図2の下段に示すようにハンドル2を起立させたときに反転リンク14が別のリンク11をフック5とは反対側に揺動させ、その先端の連結部15に連結した鎖錠用ロッドを反対方向に動かすことができ、これにより図1の構造の問題点を解決した。
しかしこの特許文献2の扉鎖錠装置は、図2の上段に示す鎖錠状態において連結部15に作用する反力がハンドル2を持ち上げる方向に作用するため、振動を受けたような場合にはハンドル2が起立してしまい、自然に開錠されて扉が開いてしまう可能性が残されていた。
特開2001−234658号公報 特開2009−191569号公報
本発明の目的は上記した従来の問題点を解決し、ハンドルを起伏させることにより一対のフックを互いに反対方向に動かすことができ、しかも鎖錠状態においてフックが反力を受けても、ハンドルが持ち上がるおそれのない扉鎖錠装置を提供することである。
上記の課題を解決するためになされた本発明は、扉に固定される本体と、頭部が第1軸により本体に枢着され本体の上部に延びるハンドルと、このハンドルを本体に対して起伏することにより開錠位置と鎖錠位置との間を揺動する互いに逆向きの一対のフックとを備えた扉鎖錠装置であって、本体下部の第1軸を挟んだ両側位置には、第2軸と第3軸とによって第1フックと第2フックの基部をそれぞれ枢着し、またハンドルの頭部下部の第1軸を挟んだ両側位置には、第4軸と第5軸によって第1リンクと第2リンクの基部をそれぞれ枢着し、第1リンクの先端を第1フックの中央部に第6軸により枢着するとともに、第2リンクの先端を第2フックの中央部に第7軸により枢着し、ハンドルを倒した鎖錠状態においては、第1軸と第6軸を通る直線よりも第4軸を上側に位置させ、かつ第1軸と第7軸を通る直線よりも第5軸を下側に位置させたことを特徴とするものである。
なお請求項2のように、本体とハンドルとの間に、ハンドルを起した位置と倒した位置との2位置で保持する反転バネを設けることが好ましい。また請求項3のように、ハンドルを起した開錠状態においても、第6軸が第2軸と第4軸を通る直線を越えない構造とすることが好ましい。
本発明の扉鎖錠装置は、ハンドルを本体に対して起伏することにより互いに逆向きの一対のフックを反対方向に揺動させることができるので、その先端に連結された鎖錠用ロッドを反対方向に動かすことができ、扉が一方向にずれ易いという問題を解消することができる。しかも本発明の扉鎖錠装置は、ハンドルを倒した鎖錠状態においては、第1軸と第6軸を通る直線よりも第4軸を上側に位置させ、かつ第1軸と第7軸を通る直線よりも第5軸を下側に位置させたことにより、いずれのフックから受ける反力もハンドルを閉じる方向に作用するので、鎖錠状態においてフックが反力を受けても、ハンドルが自然に持ち上がり扉が開いてしまうおそれがない。
また請求項2の構成を採用すれば、反転バネの作用によってハンドルを起した位置と倒した位置との2位置で安定に保持することができる。また請求項3の構成を採用すれば、ハンドルを起立させたときに第6軸が中立線を越えてしまい、ハンドルを戻しにくくなるトラブルを防止することができる。
特許文献1の扉鎖錠装置の要部説明図である。 特許文献2の扉鎖錠装置の要部説明図である。 本発明の実施形態を示す外観斜視図である。 開錠状態の断面図である。 鎖錠状態の断面図である。 実施形態の扉鎖錠装置の要部説明図である。 実施形態の扉鎖錠装置の分解斜視図である。
以下に本発明の好ましい実施形態を示す。
図3から図7は本発明の実施形態を示す図であり、20は電気電子機器収納用キャビネット等の扉に固定される細長い本体、21は本体20に対して起伏自在に枢着されたハンドルである。このハンドル21は頭部22がその下部中央の第1軸23により本体20に枢着され、取手部が本体20の上部に延びている。図7に明示されているように、この実施形態では本体20は外側ケース24とその内部に圧入されるハウジング25とから構成されている。ハンドル21や以下に説明するフックはこのハウジング25に軸支されたうえで外側ケース24に圧入されている。しかしこの構成は本発明では必須ではないため、単に本体20として説明する。
本体20の下部の第1軸23を挟んだ両側位置には、第2軸30と第3軸31とによって、第1フック32と第2フック33の基部がそれぞれ枢着されている。第1フック32と第2フック33は互いに逆向きでいずれも本体20の下面に突出しており、第1フック32は前向き、第2フック33は後向きとなっている。これらの第1フック32と第2フック33とは同一形状であって、その一方を表裏反転させたものであり、いずれも中央部よりも先端側を略L字状に屈曲させてある。以下に述べるように、これらの第1フック32と第2フック33とはハンドル21の起伏動作と連動して内側の開錠位置と外側の鎖錠位置との間を揺動するものである。各フックの先端部には図示しない鎖錠用ロッドの連結部61、62が形成されている。
またハンドル21の頭部22の下部の第1軸23を挟んだ両側位置には、第4軸34と第5軸35によって、第1リンク36と第2リンク37の基部がそれぞれ枢着されている。そしてこの第1リンク36の先端は第6軸38により第1フック32の中央部に枢着されている。一方、第2リンク37の先端は第7軸39により第2フック33の中央部に枢着されている。
上記の構造をまとめると、第1軸23と第2軸30と第3軸31とが本体20に対する固定点であり、第4軸34と第5軸35はハンドル21の起伏動作とともに第1軸23の周りを円弧運動する可動点であり、第6軸38と第7軸39はそれぞれが第2軸30と第3軸31との周りを円弧運動する可動点である。そして第1軸23の前側部分は、第1軸23、第2軸30、第6軸38、第4軸34を節点とする機構学でいう4バーリンクを構成しており、第1軸23の後側部分は、第1軸23、第3軸31、第7軸39、第5軸35を節点とする4バーリンクを構成している。
図6の下段に示すようにハンドル21を起すと、第4軸34は第1軸23を中心として下向きに移動し、第1リンク36を引き下げるため、第6軸38により連結された第1フック32は内側の開錠位置まで回転する。また第5軸35は第1軸23を中心として上向きに移動し第2リンク37を引き上げるため、第7軸39により連結された第2フック33も内側の開錠位置まで回転する。
次に図6の上段に示すようにハンドル21を本体20に密着するまで倒すと、第1リンク36に押されて第1フック32は外側の鎖錠位置まで回転し、同時に第2リンク37に押されて第2フック33も外側の鎖錠位置まで回転する。本発明では、このようにハンドル21を倒した鎖錠状態においては、第1軸23と第6軸38を通る直線よりも第4軸34を本体20の表面側である上側(ハンドルの回転軸に対してハンドルの鎖錠回転方向側)に位置させ、かつ第1軸23と第7軸39を通る直線よりも第5軸35を本体20の裏面側である下側(ハンドルの回転軸に対してハンドルの鎖錠回転方向の反対側)に位置させてある。
これらの2つの直線は機構学でいう中立線であり、上記のように鎖錠状態に至るまでに第4軸34と第5軸35がこれらの中立線を越える構成としておけば、第1フック32や第2フック33を内側に押し戻そうとする反力は、ハンドル21に倒す方向(図面上の時計方向)の回転モーメントを与えるため、従来のようにフックが受ける反力によってハンドル21が自然に開いてしまうことはない。
なお、図6の下段に示す開錠状態においては、第6軸38が第2軸30と第4軸34を通る直線(中立線)を越えて本体20側に入ると、第1フック32を動かさないとハンドル21を戻すことができなくなる。そこで本体20の中央部に下向きの突起40を形成し、第1リンク36の端部をこの突起40に当てることによって、第6軸38が中立線を越えないように規制している。このようにハンドル21の表面に露出しない非露出部分である裏面部と本体20の表面に露出しない非露出部分である突起40とで前記規制をしているので、両方の部位が当接する際に生じるキズ等がハンドル表面に表われず美感に優れたものである。なお、この規制は例えばハンドル21と本体20との間で行うことも可能である。
このほかこの実施形態では、本体20とハンドル21との間に、図3、図4、図5に示すように反転バネ50を設けてある。この反転バネ50はハンドル21を起した位置と倒した位置との2位置で安定保持させるためのねじりバネであり、その一端を第3軸31に係合させ、他端を第5軸35に係止させてある。第3軸31と第5軸35との距離は図4に示す開錠状態と図5に示す鎖錠状態では長く、その中間状態では短くなるから、反転バネ50の両端部を遠ざけるバネ力により、何れかの位置でハンドル21を安定保持させることが可能となる。このように開錠状態と鎖錠状態では長く、中間状態では短くなる位置に反転バネを入れるのが好ましく、色々な位置の中でもこの実施形態の位置は組立作業性がより良いものである。
上記した構成では、ハンドル21を本体20に枢着している第1軸23、第1フック32を本体20に枢着している第2軸30、第2フック33を本体20に枢着している第3軸31などに大きな力が作用するため、これらの軸をネジ止め式の軸としておくと、次第にネジが弛んで来る可能性がある。しかしこの実施形態のように、フックやハンドル21をハウジング25に軸支させたうえで外側ケース24に圧入する構造としておけば、軸の両端は外側ケース24によって確実に拘束されるので、弛んだり脱落することもない。
以上に説明したように、本発明の扉鎖錠装置は、ハンドル21を起伏させることにより一対のフック32、33を互いに反対方向に動かすことができ、しかも鎖錠状態においてフック32、33が反力を受けても、ハンドル21が自然に持ち上がるおそれのない利点がある。
1 従来例の本体
2 ハンドル
3 頭部
4 軸
5 フック
6 軸
7 リンク
8 軸
9 連結部
10 連結部
11 別のリンク
12 軸
13 基部の軸
14 反転リンク
15 連結部
16 軸
20 本実施形態の本体
21 ハンドル
22 頭部
23 第1軸
24 外側ケース
25 ハウジング
30 第2軸
31 第3軸
32 第1フック
33 第2フック
34 第4軸
35 第5軸
36 第1リンク
37 第2リンク
38 第6軸
39 第7軸
40 突起
50 反転バネ
61 連結部
62 連結部

Claims (3)

  1. 扉に固定される本体と、頭部が第1軸により本体に枢着され本体の上部に延びるハンドルと、このハンドルを本体に対して起伏することにより開錠位置と鎖錠位置との間を揺動する互いに逆向きの一対のフックとを備えた扉鎖錠装置であって、
    本体下部の第1軸を挟んだ両側位置には、第2軸と第3軸とによって第1フックと第2フックの基部をそれぞれ枢着し、
    またハンドルの頭部下部の第1軸を挟んだ両側位置には、第4軸と第5軸によって第1リンクと第2リンクの基部をそれぞれ枢着し、
    第1リンクの先端を第1フックの中央部に第6軸により枢着するとともに、第2リンクの先端を第2フックの中央部に第7軸により枢着し、
    ハンドルを倒した鎖錠状態においては、第1軸と第6軸を通る直線よりも第4軸を上側に位置させ、かつ第1軸と第7軸を通る直線よりも第5軸を下側に位置させたことを特徴とする扉鎖錠装置。
  2. 本体とハンドルとの間に、ハンドルを起した位置と倒した位置との2位置で保持する反転バネを設けたことを特徴とする請求項1記載の扉鎖錠装置。
  3. ハンドルを起した開錠状態においても、第6軸が第2軸と第4軸を通る直線を越えないことを特徴とする請求項1記載の扉鎖錠装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006063673A (ja) * 2004-08-27 2006-03-09 Takigen Mfg Co Ltd ダブルクランプ式扉用ロックハンドル装置。

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