JP2011168767A - 有機・無機複合粒子の製造方法、光学材料の製造方法、光学素子の製造方法、レンズの製造方法、及び、有機・無機複合粒子 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 特定の環状オレフィンモノマーと、炭素−炭素二重結合を有する化合物で被覆された無機粒子とを用意する工程と、
前記環状オレフィンモノマーを開環メタセシス重合させるための触媒の存在下で、前記環状オレフィンモノマーと前記無機粒子とを接触させることで、前記炭素−炭素二重結合に、前記環状オレフィンモノマーもしくは前記環状オレフィンモノマーに由来する環状オレフィンポリマーから選択される少なくとも1種を結合させる工程と、を有することを特徴とする有機・無機複合粒子の製造方法。
【選択図】 図1
Description
前記環状オレフィンモノマーを開環メタセシス重合させるための触媒の存在下で、前記環状オレフィンモノマーと前記無機粒子とを接触させることで、前記炭素−炭素二重結合に、前記環状オレフィンモノマーもしくは前記環状オレフィンモノマーに由来する環状オレフィンポリマーから選択される少なくとも1種を結合させる工程と、を有することを特徴とする。
(i)下記式(1)で示される環状オレフィンモノマーと、炭素−炭素二重結合を有する化合物で被覆された無機粒子とを用意する工程(S11、S12)。
(ii)前記環状オレフィンモノマーを開環メタセシス重合させるための触媒の存在下で、前記環状オレフィンモノマーと前記無機粒子とを接触させることで、前記炭素−炭素二重結合に、前記環状オレフィンモノマーもしくは前記環状オレフィンモノマーに由来する環状オレフィンポリマーから選択される少なくとも1種を結合させる工程(S13)。
なお、図示していないが、環状オレフィンモノマーが、炭素−炭素二重結合と反応することもある。このときは、環状オレフィンモノマーが結合した有機・無機複合粒子が得られる。すなわち、図2の203において、nが1の場合の重合触媒が結合した環状オレフィンポリマー203が得られる。
式(1)で示される環状オレフィンモノマーと、炭素−炭素二重結合を有する化合物、及び、無機粒子は以下に定義する通りである。
環状オレフィンモノマーを開環メタセシス重合させるための触媒と環状オレフィンモノマーとが反応することで、環状オレフィンモノマーが開環メタセシス重合をして環状オレフィンポリマーとなる。一方、重合触媒の存在下で、環状オレフィンモノマーと無機粒子とを接触させることで、無機粒子の有する炭素−炭素二重結合に環状オレフィンモノマーもしくは前記環状オレフィンモノマーに由来する環状オレフィンポリマーから選択される少なくとも1種を結合させる。その結果、環状オレフィンモノマーもしくは環状オレフィンモノマーに由来する環状オレフィンポリマーから選択される少なくとも1種が無機粒子表面に被覆された有機・無機複合粒子を得ることができる。無機粒子は、環状オレフィンモノマーもしくは環状オレフィンモノマーに由来する環状オレフィンポリマーで被覆されているため、無機粒子同士が凝集しにくい。一方、表面修飾していない無機粒子に、ポリマーを結合させようとすると、無機粒子にうまく結合できず、無機粒子同士の凝集が生じる可能性がある。その結果、粒径が大きくなると考えられる。なお、環状オレフィンモノマーを開環メタセシス重合させるための触媒については、以下の通りである。
本発明に用いられる無機粒子の材料としては、光学特性や機械特性の向上という目的が達成可能である無機材料の中より適宜選択可能である。具体的には、酸化物(酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化ニオブ、酸化タンタル、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化テルル、酸化イットリウム、酸化インジウム、酸化錫、酸化インジウム錫等)、複酸化物(ニオブ酸リチウム、ニオブ酸カリウム、タンタル酸リチウム等)、硫化物粒子(硫化亜鉛、硫化カドミウム等)、その他化合物半導体(セレン化亜鉛、セレン化カドミウム、テルル化亜鉛、テルル化カドミウム等)、あるいは金属(金等)等を用いることができる。それらの中で酸化物が好ましい。また、1種類の無機粒子に他の無機成分を被覆した、いわゆるコア−シェル型無機粒子を使用することもできる。
本発明に用いられる炭素−炭素二重結合を有する化合物は、当該化合物が鎖状構造を有し、その鎖状構造中に炭素−炭素二重結合を有する化合物を指す。ただし、当該化合物が環状構造を有し、その環状構造中にのみ炭素−炭素二重結合を有する場合を除く。鎖状構造中に炭素−炭素二重結合を有する化合物としては例えば、ビニル基(CH2=CH−)、ビニリデン基(CH2=C<)、ビニレン基(−CH=CH−)などの官能基を有する化合物が挙げられる。なお、炭素−炭素二重結合を有する化合物が、ビニル基を有する化合物である場合、環状オレフィンモノマーとの反応性が高いと考えられるため、好ましい。また、本実施形態において、炭素−炭素二重結合を有する化合物は、上記の官能基を1つのみ有していても、複数個有していてもよい。
本実施形態において、炭素−炭素二重結合を有する化合物で被覆された無機粒子とは、炭素−炭素二重結合を有する化合物により無機粒子は、粒子の表面の大部分もしくは全部が覆われたものである。好ましくは、前記無機粒子表面に前記炭素−炭素二重結合を有する化合物が化学結合した無機粒子である。
前記無機粒子の分散性の向上を目的として、必要に応じて分散剤を更に前記無機粒子と化学結合させても構わない。
前記無機粒子を前記炭素−炭素二重結合を有する化合物で被覆する方法としては特に限定されない。なお、前記無機粒子の表面と前記炭素−炭素二重結合を有する化合物との間に化学結合を形成させる方法であることが好ましい。前記無機粒子を有機溶媒などに添加するとともに、前記炭素−炭素二重結合を有する化合物を添加することで、炭素−炭素二重結合を有する化合物で被覆された無機粒子を得る湿式分散法であることがさらに好ましい。また炭素−炭素二重結合を有する化合物で被覆された無機粒子を得る際、上述したように、必要に応じて前記分散剤を同時に添加しても良い。
本発明に使用される環状オレフィンモノマーは、下記式(1)で表される化合物である。
環状オレフィンモノマーの重合は、環状オレフィンモノマーと重合触媒を接触させ行う。
本発明に用いられる重合触媒は、前記環状オレフィンモノマーを開環メタセシス重合させることができれば特に限定されない。
後述するように、前記環状オレフィンポリマーを水素化する場合は、上記の方法で得られた環状オレフィンポリマーの主鎖中の炭素−炭素二重結合を、周期律表第8から10族遷移金属化合物を主成分とする均一系水素化触媒、周期律表第8から10族遷移金属を担体に担持した担持型水素化触媒等の公知の水素化触媒を用いて水素化して得ることができる。
本発明に用いられる、環状オレフィンポリマーとは、環状オレフィンモノマーの重合体であり、重合度が2以上のものを指す。なお、本明細書における環状オレフィンポリマーは、2種類以上の環状オレフィンモノマーからなる共重合体であってもよい。ここでいう共重合体は、ブロック共重合体、ランダム共重合体、グラフト重合体を含む。また、本明細書における環状オレフィンポリマーは、環状オレフィンモノマーの重合体、あるいはそれを水素化したものである。
本実施形態に係る有機・無機複合粒子は、酸化タンタル粒子と酸化アルミニウム粒子のいずれかの粒子と、前記粒子の表面に被覆された、環状オレフィンポリマーとを有する有機・無機複合粒子において、前記複合粒子の体積平均粒子径が30nm以下であることを特徴とする。
本実施形態に係る光学材料の製造方法は、上記有機・無機複合粒子の製造方法によって得られた有機・無機複合粒子と、環状オレフィンモノマーとを混合する工程と、前記環状オレフィンモノマーを重合する工程とを有することを特徴とする。
本実施形態に係る光学素子の製造方法は、上記光学材料の製造方法によって得られた光学材料を用意する工程と、前記光学材料を成形する成形工程と、を有することを特徴とする。
本実施形態に係るレンズの製造方法は、上記光学素子の製造方法によって得られた光学素子を用意する工程と、前記光学素子の表面に反射防止膜を形成する膜形成工程と、を有することを特徴とする。
(炭素−炭素二重結合を有する化合物で被覆されたγ−アルミナ粒子の合成)
・処方
無機粒子:γ−アルミナ粒子(大明化学社製 TM−300、結晶子径7nm) 3.0g
炭素−炭素二重結合を有する化合物:アリルトリエトキシシラン(Allyl−Si) 1.5g
分散剤:デシルトリメトキシシラン(Decyl−Si) 1.5g
添加剤:トリエチルアミン(NEt3) 0.6g
有機溶媒:テトラヒドロフラン(THF) 25g
上記の混合物を100mlのベッセルに添加し、ビーズミル分散機(アイメックス株式会社製のUAM−015)を用いて、650rpmの回転数で10分間前処理を行った。前処理後、更にφ30μmのジルコニアビーズ104g(充填率50%)を添加し、1600rpmの回転数で360分間本処理を行った。得られたスラリーから、ろ過によってジルコニアビーズを除去し、炭素−炭素二重結合を有する化合物Allyl−Siで被覆されたγ−アルミナ粒子のTHF分散液を得た。(分散液Aと呼ぶ。)
・処方
分散液A 10g
環状オレフィンモノマー:ジシクロペンタジエン(DCPD) 3g
重合触媒:第2世代グラブス触媒((1,3−ジメシチルイミダゾリジン−2−イリデン)(トリシクロヘキシルホスフィン)ベンジリデンルテニウムジクロリド) 0.0005g
有機溶媒:THF 10g
上記混合物を窒素置換した攪拌機付きガラス反応器に導入し、70℃で重合反応を行った。重合は均一な状態で進行した。2時間後、得られたポリマー溶液を室温まで冷却し、重合停止剤として0.0005gのエチルビニルエーテルを添加した。重合反応液を多量のアセトン/メタノール混合液(2:1)に注いで固形分を析出させ、濾別洗浄後、40℃で18時間減圧乾燥して、ポリジシクロペンタジエンでグラフト化されたγ−アルミナ粒子を3.3g得た。グラフト化されたポリジシクロペンタジエンの重量平均分子量を測定したところ、5.0×103であった。重量平均分子量はウォーターズ(WATERS)社製ゲルパーミエションクロマトグラフィー(GPC)装置で、Shodex LF−804 カラム(昭和電工株式会社製)を2本直列に配置し、40℃、展開溶媒としてTHFを用い、RI(Refractive Index、示差屈折率)検出器により測定した。
・処方
ポリジシクロペンタジエンでグラフト化されたγ−アルミナ粒子 0.1g
環状オレフィンポリマー:E48R(日本ゼオン社製) 1g
有機溶媒:シクロヘキサン 9g
上記混合物を30分間超音波処理した後、目視により分散性を評価した。その結果、γ−アルミナ粒子の凝集体は観察されず透明性の高い均一な溶液であり、環状オレフィンポリマー溶液に良好な分散性を示した。また、この溶液を用いてキャスト法にてフィルムを作成したところ、粒子の凝集は観察されず透明なフィルムが得られた。
実施例1の炭素−炭素二重結合を有する化合物で被覆されたγ−アルミナ粒子の合成において、アリルトリエトキシシランを2.0g、デシルトリメトキシシランを1.0gに替えた以外は同様の操作を行った。重合は均一な状態で進行し、ポリジシクロペンタジエンでグラフト化されたγ−アルミナ粒子を3.3g得た。
このグラフト粒子の分散性テストを行ったところ、凝集体は観察されず透明性の高い均一な溶液であった。また、得られた溶液からキャスト法にてフィルムを作成したところ、粒子の凝集は観察されず透明なフィルムが得られた。
実施例1の炭素−炭素二重結合を有する化合物で被覆されたγ−アルミナ粒子の合成において、アリルトリエトキシシランを2.25g、デシルトリメトキシシランを0.75gに替えた以外は同様の操作を行った。重合は均一な状態で進行し、ポリジシクロペンタジエンでグラフト化されたγ−アルミナ粒子を3.4g得た。
このグラフト粒子の分散性テストを行ったところ、凝集体は観察されず透明性の高い均一な溶液であった。また、得られた溶液からキャスト法にてフィルムを作成したところ、粒子の凝集は観察されず透明なフィルムが得られた。
実施例1の環状オレフィンポリマーグラフト化γ−アルミナ粒子の合成において、ジシクロペンタジエンを5−エチリデンノルボルネンに替えた以外は同様の操作を行った。重合は均一な状態で進行し、ポリ5−エチリデンノルボルネンでグラフト化されたγ−アルミナ粒子を3.3g得た。
実施例1の環状オレフィンポリマーグラフト化γ−アルミナ粒子の合成において、ジシクロペンタジエンをテトラシクロドデセンに替えた以外は同様の操作を行った。重合は均一な状態で進行し、ポリテトラシクロドデセンでグラフト化されたγ−アルミナ粒子を3.1g得た。
グラフト化されたポリテトラシクロドデセンの重量平均分子量を測定したところ、2.9×103であった。また、得られたポリテトラシクロドデセンでグラフト化されたγ−アルミナ粒子をTHFに再分散させ、DLSを用いてポリテトラシクロドデセンでグラフト化されたγ−アルミナ粒子の体積平均粒子径を測定したところ、20nmであった。
実施例1の環状オレフィンポリマーグラフト化γ−アルミナ粒子の合成において、ジシクロペンタジエン3.0gをジシクロペンタジエン2.1g及び5−エチリデンノルボルネン0.9gの混合物に替えた以外は同様の操作を行った。重合は均一な状態で進行し、ジシクロペンタジエンと5−エチリデンノルボルネンの共重合体でグラフト化されたγ−アルミナ粒子を3.2g得た。
実施例1の炭素−炭素二重結合を有する化合物で被覆されたγ−アルミナ粒子の合成において、γ−アルミナ粒子をTa2O5粒子に、アリルトリエトキシシランを2.0gに、デシルトリメトキシシランを1.0gに替えた以外は同様の操作を行い、炭素−炭素二重結合を有する化合物Allyl−Siで被覆されたTa2O5粒子のTHF分散液を得た。(分散液Bと呼ぶ。)続いて、実施例1の環状オレフィンポリマーグラフト化γ−アルミナ粒子の合成において、分散液Aを分散液Bに替えた以外は同様の操作を行った。重合は均一な状態で進行し、ポリジシクロペンタジエンでグラフト化されたTa2O5粒子を2.9g得た。
実施例1の炭素−炭素二重結合を有する化合物で被覆されたγ−アルミナ粒子の合成において、アリルトリエトキシシランとデシルトリメトキシシランの混合物をデシルトリメトキシシラン3.0gに、環状オレフィンポリマーグラフト化γ−アルミナ粒子の合成において、1−ヘキセン0.1gを加えた以外は同様の操作を行った。
比較例1において、デシルトリメトキシシランをシクロペンチルトリメトキシシラン(CyPentyl−Si)3.0gに替えた以外は同様の操作を行った。重合の進行に伴ってγ−アルミナ粒子が凝集し、白濁溶液となった。ポリマー溶液から回収した固形分の分散性テストを行ったところ、γ−アルミナ粒子の凝集によって白濁した溶液であった。
・処方
ジシクロペンタジエン 10g
アリルトリエトキシシラン 2g
第2世代グラブス触媒 0.0032g
THF 50g
上記混合物を窒素置換した攪拌機付きガラス反応器に導入し、70℃で重合反応を行った。重合は均一な状態で進行した。2時間後、得られたポリマー溶液を室温まで冷却し、重合停止剤として0.0005gのエチルビニルエーテルを添加した。重合反応液を多量のアセトン/メタノール混合液(2:1)に注いで固形分を析出させ、濾別洗浄後、40℃で18時間減圧乾燥して、ポリマーの末端にトリエトキシシリル基が結合したポリジシクロペンタジエン(polyDCPD−Si)を7.3g得た(重量平均分子量=5.1×103)。
・処方
表面修飾剤:polyDCPD−Si 4g
無機粒子:γ−アルミナ粒子(大明化学社製 TM−300、結晶子径7nm) 1g
添加剤:NEt3 0.2g
有機溶媒:THF 25g
上記の混合物を100mlのベッセルに添加し、ビーズミル分散機(アイメックス株式会社製のUAM−015)を用いて、650rpmの回転数で10分間前処理を行った。前処理後、更に直径が30umのジルコニアビーズ104g(充填率50%)を添加し、1600rpmの回転数で360分間本処理を行った。得られたスラリーからろ過によってジルコニアビーズを除去し、ポリジシクロペンタジエンでグラフト化されたγ−アルミナ粒子のTHF分散液を得た。
(注)分散性テストの評価
○:均一分散で透明
△:均一分散だがやや濁りあり
×:凝集
102 環状オレフィンモノマーもしくは環状オレフィンモノマーに由来する環状オレフィンポリマー
103 有機・無機複合粒子
201 アリルトリメトキシシランで被覆された無機粒子
202 ジシクロペンタジエン
203 重合触媒が結合した環状オレフィンポリマー
204 有機・無機複合粒子
Claims (10)
- 下記式(1)で示される環状オレフィンモノマーと、炭素−炭素二重結合を有する化合物で被覆された無機粒子とを用意する工程と、
前記環状オレフィンモノマーを開環メタセシス重合させるための触媒の存在下で、前記環状オレフィンモノマーと前記無機粒子とを接触させることで、前記炭素−炭素二重結合に、前記環状オレフィンモノマーもしくは前記環状オレフィンモノマーに由来する環状オレフィンポリマーから選択される少なくとも1種を結合させる工程と、を有することを特徴とする有機・無機複合粒子の製造方法。
(式中、R1乃至R4はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、官能基、炭化水素基から選択される。前記官能基は、酸素原子、窒素原子、または、ケイ素原子から選択される少なくとも1種を含む。前記炭化水素基は、置換または無置換の炭素数1乃至20の炭化水素基である。前記炭化水素基の置換基は、ハロゲン原子、酸素原子、窒素原子、または、ケイ素原子から選択される少なくとも1種を含む官能基である。また、R1とR4が結合して環を形成していてもよい。mは0乃至2のいずれかの整数である。) - 前記環状オレフィンモノマーに対する前記炭素−炭素二重結合を有する化合物の割合が、0.01mol%以上100mol%以下であることを特徴とする請求項1に記載の有機・無機複合粒子の製造方法。
- 前記環状オレフィンモノマーに対する前記炭素−炭素二重結合を有する化合物の割合が、3.0mol%以上6.0mol%以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の有機・無機複合粒子の製造方法。
- 前記環状オレフィンモノマーが、ジシクロペンタジエン、5−エチリデンノルボルネン、テトラシクロドデセン、から選択される少なくとも1種であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の有機・無機複合粒子の製造方法。
- 前記炭素−炭素二重結合を有する化合物が、アリルトリエトキシシランであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の有機・無機複合粒子の製造方法。
- 請求項1乃至5のいずかに記載の有機・無機複合粒子の製造方法によって得られた有機・無機複合粒子と、環状オレフィンモノマーとを混合する工程と、前記環状オレフィンモノマーを重合する工程とを有することを特徴とする光学材料の製造方法。
- 光学素子の製造方法において、請求項6に記載の光学材料の製造方法によって得られた光学材料を用意する工程と、前記光学材料を成形する成形工程と、を有することを特徴とする光学素子の製造方法。
- レンズの製造方法において、請求項7に記載の光学素子の製造方法によって得られた光学素子を用意する工程と、前記光学素子の表面に反射防止膜を形成する膜形成工程と、を有することを特徴とするレンズの製造方法。
- 酸化タンタル粒子と酸化アルミニウム粒子のいずれかの粒子と、前記粒子の表面に被覆された、環状オレフィンポリマーとを有する有機・無機複合粒子において、前記複合粒子の体積平均粒子径が30nm以下であることを特徴とする有機・無機複合粒子。
- 前記環状オレフィンポリマーの重量平均分子量が、1,000以上1,000,000以下であることを特徴とする請求項9に記載の有機・無機複合粒子。
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