JP2011167835A - インパクト工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】
新規な機構のインパクト機構を用いつつカムアウト現象を起こしにくく構成したインパクト工具を提供する。
【解決手段】
モータと、モータの回転力を減速する減速機構と、減速機構の出力部に接続されるハンマと、ハンマと相対的に360度未満の回転角で揺動可能なアンビルを有し、モータによりハンマを直接駆動するインパクト工具であって、ハンマを一方向に回すことによりアンビルを回転させて先端工具を回転させる。この際、所定の時間毎に、モータに短い時間間隔の逆転パルスを流すことにより、カムアウト現象の発生を大幅に減少させた。この所定の時間は、モータに供給される電流値100の積分をとってその値Ipulseが一定になるタイミングに設定した。
【選択図】図10

Description

本発明は、モータにより駆動され新規な打撃機構部を実現したインパクト工具に関し、特にインパクト動作を行わずに締め付けるモードにおいてカムアウトを防止することのできるインパクト工具に関する。
インパクト工具は、モータを駆動源として回転打撃機構部を駆動し、アンビルに回転力と打撃力を与えることによって先端工具に回転打撃力を間欠的に伝達してネジ締め等の作業を行うものである。近年、駆動源としてブラシレスDCモータが広く用いられるようになってきた。ブラシレスDCモータは、例えばブラシ(整流用刷子)の無いDC(直流)モータであり、コイル(巻線)を固定子(ステータ)側に、マグネット(永久磁石)を回転子(ロータ)側に用い、インバータ回路で駆動された電力を所定のコイルへ順次通電することによりロータを回転させる。インバータ回路は、FET(電界効果トランジスタ)や、IGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)のような大容量の出力トランジスタを使用して構成され、大電流で駆動される。ブラシレスDCモータは、ブラシ付きDCモータと比較するとトルク特性に優れ、より強い力で被加工部材にネジやボルト等を締め付けることができる。
ブラシレスDCモータを用いたインパクト工具の例として、例えば特許文献1の技術が知られている。特許文献1では、連続回転式のインパクト機構部を有し、動力伝達機構部(減速機構部)を介してスピンドルに回転力が与えられると、スピンドルの回転軸方向に移動可能に係合するハンマが回転し、ハンマと当接するアンビルを回転させる。ハンマとアンビルは、回転平面上の2箇所に互いに対称的に配置された2つのハンマ凸部(打撃部)をそれぞれ有し、これらの凸部は互いに回転方向に噛み合う位置にあり、凸部同士の噛み合いにより回転打撃力が伝えられる。ハンマは、スピンドルを囲むリング域で、スピンドルに対して軸方向に摺動自在にされ、ハンマの内周面には、逆V字型(略三角形)のカム溝が設けられる。スピンドルの外周面には軸方向に、V字型のカム溝が設けられており、このカム溝とハンマの内周カム溝との間に挿入されたボール(鋼球)を介してハンマが回転する。
特開2009−72888号公報
従来の動力伝達機構部においては、スピンドルとハンマは、カム溝に配置されたボールを介して保持され、ハンマはその後端に配置されるスプリングによって、スピンドルに対して軸方向後方に後退できるように構成されている。従って、ハンマはカム機構を介してモータによって間接的に駆動されることになり、スピンドルからハンマへの動力伝達部分の部品点数が多くなり、スピンドルとハンマの間の取り付け精度を良くするように考慮しなければならないので、製造コストが高くなっていた。
一方、従来技術のインパクト工具においては、インパクト機構を動作させない(即ち、打撃が生じない)ように制御するには、ハンマの後退動作を制限する機構を設ける等の何らかの工夫が必要であり、特許文献1の技術のままでは、いわゆるドリルモードとしてインパクト工具を使用することができなかった。さらに、ハンマの後退動作を制御するドリルモードを実現したとしても、所定の締め付けトルクに達成した際に動力伝達を遮断するクラッチ動作までをも実現するには、クラッチ機構を別途設ける必要があり、インパクト工具においてドリルモードや、クラッチ付きドリルモードを実現するには相当なコストアップにつながっていた。
本発明は上記背景に鑑みてなされたもので、その目的は簡単な機構のハンマとアンビルによってインパクト機構を実現すると共に、インパクト機構を動作させずに、いわゆるドリルモードとしても使用できるインパクト工具を提供することにある。
本発明の別の目的は、モータの駆動方法を工夫することにより、相対的な回転角が360度未満のハンマとアンビルを駆動して、ネジ等のカムアウトを大幅に抑制することができるドリルモードを実現したインパクト工具を提供することにある。
本発明のさらに別の目的は、締め付け対象からの締め付け負荷の増大に精度良く対応できるモータの回転制御方法を有するインパクト工具を提供することにある。
本願において開示される発明のうち代表的なものの特徴を説明すれば次の通りである。
本発明の一つ特徴によれば、モータと、モータの回転力を減速する減速機構と、減速機構の出力部に接続されるハンマと、ハンマと相対的に揺動可能なアンビルを有し、モータによりハンマを直接駆動するインパクト工具であってハンマを一方向に回すことによりアンビルを回転させてアンビルに取り付けられる先端工具を回転させるドリルモードと、ハンマをアンビルに対して間欠的に打撃しながらアンビルに取り付けられる先端工具を回転させるインパクトモードを設けた。この際、ハンマはアンビルに対して相対的に360度未満の回転角で揺動可能である。ドリルモードにおいては、モータを断続的に駆動させることによりハンマを一方向に回転させるようにした。
本発明の他の特徴によれば、モータの断続運転は、モータへ正転方向電流と短い間隔の逆転方向電流を交互に流すことによって行われる。又は、モータの断続運転は、モータへの正転方向電流の供給と、短い時間の電流供給停止を交互に繰り返すことによって行われる。インパクト工具の制御部は、正転方向電流の積分値を算出し、積分値が所定の値に達したら逆転方向電流の供給又は電流供給停止に切り替えるようにした。また、逆転方向電流又は電流供給停止の時間は、予め設定した所定時間とするようにした。
本発明のさらに他の特徴によれば、正転方向電流の大きさを監視し、正転方向電流が所定の値に達したらモータの回転を停止させるようにした。また、正転方向電流の積分値が所定の値に達するまでの時間を監視し、時間が所定の値以下に達したらモータの回転を停止させるか、インパクトモードに移行させるように構成した。
請求項1の発明によれば、モータによりハンマを直接駆動するインパクト工具において、ハンマを一方向に回すことによりアンビルを回転させてアンビルに取り付けられる先端工具を回転させるドリルモードと、ハンマをアンビルに対して間欠的に打撃しながらアンビルに取り付けられる先端工具を回転させるインパクトモードを設けたので、インパクト工具においてドリルモードを実現することができる。この際、ハンマは遊星歯車減速機構を介して減速されるものの、カム機構等の積極的遊び部分を持たないので、モータの駆動力をロスすることなくハンマに伝達することができる。
請求項2の発明によれば、ハンマはアンビルに対して相対的に360度未満の回転角で揺動可能であり、相対的に連続回転ができないので、ハンマを軸方向に移動させる必要が無くなり、シンプルな構成のインパクト機構を実現できる。
請求項3の発明によれば、モータを断続的に駆動しながらハンマを一方向に回すようにしたので、ネジ頭から先端工具のビットが乗り上げるという、いわゆるカムアウト現象の発生を大幅に減少させることができる。
請求項4の発明によれば、正転方向電流と、短い間隔の逆転方向電流を交互に流すことによってモータを断続的に駆動するので、正転方向電流の供給がストップした時点で先端工具による締め付けトルクが一瞬大きく落ち込むので、先端工具のビットがネジ頭を乗り上げようとしてもトルクの落ち込みの際に再び良好に噛み合う形となるので、カムアウト現象の発生を大幅に減少させることができる。
請求項5の発明によれば、正転方向電流の供給と、短い時間の電流供給停止を交互に繰り返すことによってモータを断続的に駆動するので、正転方向電流の供給がストップした時点で先端工具による締め付けトルクが一瞬わずかながら落ち込むので、先端工具のビットがネジ頭を乗り上げようとしてもトルクの落ち込みの際に再び良好に噛み合う形となるので、カムアウト現象の発生を大幅に減少させることができる。
請求項6の発明によれば、正転方向電流の積分値を算出し、積分値が所定の値に達したら逆転方向電流の供給又は電流供給停止に切り替えるので、カムアウトに至る締め付けトルク量を測定しながら効果的に先端工具のビットによる締め付けトルクの落ち込みを誘発させることができる。
請求項7の発明によれば、逆転方向電流又は電流供給停止の時間は、予め設定した所定時間とするので、締め付けトルクの落ち込みが先端工具の回転の落ち込みに影響する前に再び正転方向電流の供給を開始することができる。従って、締め付けトルクの変動を実質的に無視できる状態でドリルモードによる締め付け作業を行うことができる。
請求項8の発明によれば、正転方向電流の大きさを監視し、正転方向電流が所定の値に達したらモータの回転を停止させるので、締め付けトルクが所定の値に達成したらモータを自動停止させることができる。このように、機械的なクラッチ機構を用いることなく、電子的にクラッチ手段を実現できるので、電動工具の製造コストの上昇を抑えることができる。
請求項9の発明によれば、正転方向電流の積分値が所定の値に達するまでの時間を監視し、時間が所定の値以下に達したらモータの回転を停止させるので、締め付けトルクが所定の値に達成したらモータを自動停止させることができる。このように、機械的なクラッチ機構を用いることなく、電子的にクラッチ手段を実現できるので、電動工具の製造コストの上昇を抑えることができる。また、さらなる締め付けトルクが必要な場合は、インパクトモードに移行させるので、インパクト動作を用いた締め付け作業全体に要する所要時間を短縮することができる。
本発明の上記及び他の目的ならびに新規な特徴は、以下の明細書の記載及び図面から明らかになるであろう。
本発明の実施例に係るインパクト工具1の全体構造を示す縦断面図である。 本発明の実施例に係るインパクト工具1の外観を示す斜視図である。 図1の打撃機構40付近の拡大断面図である。 図1のハンマ41及びアンビル46の形状を示す斜視図である。 図1のハンマ41及びアンビル46の形状を示す別の角度からの斜視図である。 本発明の実施例に係るインパクト工具のモータ3の駆動制御系を示す機能ブロック図である。 図3のA−A部の断面図であり、「連続駆動モード」におけるハンマ41の駆動制御を説明するための図である。 図3のA−A部の断面図であり、「断続駆動モード」におけるハンマ41の駆動制御を説明するための図である。 本発明の実施例に係るインパクト工具1の「連続駆動モード」における基本的なモータ3の駆動電流制御を示す電流波形図である。 本発明の実施例に係るインパクト工具1の「カムアウト防止モード」におけるモータ3の断続駆動の電流制御を示す電流波形図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。尚、以下の説明において、上下前後、左右の方向は、図1及び図2中に示した方向として説明する。
図1は本発明に係るインパクト工具の全体構造を示す縦断面図である。インパクト工具1は、充電可能なバッテリパック30を電源とし、モータ3を駆動源として打撃機構40を駆動し、出力軸であるアンビル46に回転と打撃を与えることによってドライバビット等の図示しない先端工具に連続する回転力や断続的な打撃力を伝達してネジ締めやボルト締め等の作業を行う。
モータ3は、ブラシレスDCモータであって、側面から見て略T字状の形状を成すハウジング6(図2参照)の筒状の胴体部6a内に収容される。ハウジング6は、ほぼ対称な形状の左右2つの部材に分割可能に構成され、それら部材が複数のネジにより固定される。そのため、分割されるハウジング6の一方(本実施例では左側ハウジング)に複数のネジボス20が形成され、他方(右側ハウジング)に複数のネジ穴(図示せず)が形成される。モータ3の回転軸19は、胴体部6aの後端側のベアリング17bと中央部付近に設けられるベアリング17aによって回転可能に保持される。モータ3の後方には6つのスイッチング素子10が搭載された基板7が設けられ、これらスイッチング素子10によってインバータ制御を行うことによりモータ3を回転させる。基板7の前方側には、回転子3aの位置を検出するためにホール素子やホールIC等の回転位置検出素子58が搭載される。
ハウジング6の胴体部6aから略直角に一体に延びるグリップ部6b内の上部にはトリガスイッチ8及び正逆切替レバー14が設けられ、トリガスイッチ8には図示しないバネによって付勢されてグリップ部6bから突出するトリガ操作部8aが設けられる。グリップ部6b内の下方には、トリガ操作部8aによってモータ3の速度を制御する機能等を備えた制御回路基板9が収容される。ハウジング6のグリップ部6bの下方に形成されたバッテリ保持部6cには、ニッケル水素やリチウムイオン等の複数の電池セルが収容されたバッテリパック30が着脱可能に装着される。
モータ3の前方には、回転軸19に取り付けられてモータ3と同期して回転する冷却ファン18が設けられる。冷却ファン18により、胴体部6aの後方に設けられた空気取入口26a、26bから空気が吸引される。吸引された空気は、ハウジング6の胴体部6aであって冷却ファン18の半径方向外周側付近に形成される複数のスリット26c(図2参照)からハウジング6の外部に排出される。
打撃機構40は、アンビル46とハンマ41の2つの部品により構成され、ハンマ41は遊星歯車減速機構21の複数の遊星歯車の回転軸を連結するように固定される。現在広く使われている公知のインパクト機構と違って、ハンマ41には、スピンドル、スプリング、カム溝、及びボール等を有するカム機構をもたない。そしてアンビル46とハンマ41とは回転中心付近に形成された嵌合軸と嵌合穴により1回転未満の相対回転だけができるように連結される。アンビル46は、図示しない先端工具を装着する出力軸部分と一体に構成され、前端には軸方向と鉛直面の断面形状が六角形の装着穴46aが形成される。アンビル46の後方側はハンマ41の嵌合軸と連結され、軸方向中央付近でメタルベアリング16aによりケース5に対して回転可能に保持される。
ケース5は打撃機構40及び遊星歯車減速機構21を収容するための金属製の一体成形で製造され、ハウジング6の前方側に装着される。また、ケース5の外周側は、熱の伝達を防止するとともに、衝撃吸収効果等を果たすために樹脂製のカバー11で覆われる。アンビル46の先端には先端工具を保持するための先端工具保持手段が構成され、先端工具の着脱はスリーブ15を前後方向に動かすことで行われる。
インパクト工具1において、トリガ操作部8aが引かれてモータ3が起動されると、モータ3の回転は遊星歯車減速機構21によって減速され、モータ3の回転数に対して所定の比率の回転数でハンマ41が直接駆動される。ハンマ41が回転すると、その回転力はアンビル46に伝達され、アンビル46がハンマ41と同じ速度で回転を開始する。
図2は、図1のインパクト工具1の外観を示す斜視図である。ハウジング6は3つの部分(6a、6b、6c)から構成され、胴体部6aの、冷却ファン18の半径方向外周側付近には冷却風排出用のスリット26cが形成される。また、バッテリ保持部6cの上面には制御パネル31が設けられる。制御パネル31には、各種の操作ボタンや表示ランプ等が配置され、例えばLEDライト12をON/OFFするためのスイッチや、バッテリパックの残量を確認するためのボタンが配置される。また、バッテリ保持部6cの側面にはインパクト工具1の動作モード(ドリルモード、インパクトモード)を切り替えるためのボタンスイッチ32が設けられる。ボタンスイッチ32を作業者が右方向へと押すことにより、ドリルモードとインパクトモードが交互に切り替わる。
バッテリパック30には、リリースボタン30aが設けられ、左右両側に位置するリリースボタン30aを押しながら前方にバッテリパック30を移動させることにより、バッテリパック30をバッテリ保持部6cから取り外すことができる。バッテリ保持部6cの左右側には、着脱可能な金属製のベルトフック33が設けられる。図2では、インパクト工具1の左側に取り付けられているが、ベルトフック33を取り外してインパクト工具1の右側に装着することも可能である。バッテリ保持部6cの後端部付近にはストラップ34が取り付けられる。
図3は、図1の打撃機構40付近の拡大断面図である。遊星歯車減速機構21は、プラネタリー型であり、モータ3の回転軸19の先端と接続されるサンギヤ21aが駆動軸(入力軸)となり、胴体部6aに固定されるアウターギヤ21d内で、複数のプラネタリーギヤ21bが回転する。プラネタリーギヤ21bの複数の回転軸21cは、遊星キャリヤの機能を持つハンマ41にて保持される。ハンマ41は遊星歯車減速機構21の従動軸(出力軸)として、モータ3と同方向に所定の減速比で回転する。この減速比をどの程度に設定するかは、主な締付対象(ネジかボルトか)、モータ3の出力と必要な締付トルクの大きさ等の要因から適切に設定すれば良く、本実施例ではモータ3の回転数に対してハンマ41の回転数が1/8〜1/15程度になるように減速比を設定する。
胴体部6a内部の2つのネジボス20の内周側には、インナカバー22が設けられる。インナカバー22はプラスチック等の合成樹脂の一体成形で製造された部材であり、後方側には円筒状の部分が形成され、その円筒部分でモータ3の回転軸19を回転可能に固定するベアリング17aを保持する。また、インナカバー22の前方側には、2つの異なる径を有する円筒状の段差部が設けられ、その小さい方の段差部にはボール式のベアリング16bが設けられ、大きい方の円筒状の段差部には、前方側からアウターギヤ21dの一部が挿入される。尚、アウターギヤ21dはインナカバー22に回転不能に取り付けられ、インナカバー22はハウジング6の胴体部6aに回転不能に取り付けられることから、アウターギヤ21dは非回転状態で固定されることになる。また、アウターギヤ21dの外周部には外径が大きく形成されたフランジ部分が設けられ、フランジ部分とインナカバー22の間にはOリング23が設けられる。ハンマ41とアンビル46の回転部分にはグリス(図示せず)が塗布されており、Oリング23は、そのグリスがインナカバー22側に漏れないようにシールする。
本実施例において特徴的なこととして、ハンマ41がプラネタリーギヤ21bの複数の回転軸21cを保持する遊星キャリヤの機能を持つことである。そのためハンマ41の後端部はベアリング16bの内輪の内周側にまで延びる。また、ハンマ41の後方側内周部は、モータ3の回転軸19に取り付けられるサンギヤ21aを収容する円筒形の内部空間内に配置される。ハンマ41の前方側中心軸付近は、軸方向前方に突出する軸部となる嵌合軸41aが形成され、嵌合軸41aはアンビル46の後方側中心軸付近に形成される円筒形の嵌合穴46fに嵌合する。尚、嵌合軸41aと嵌合穴46fは、双方が相対的に回転可能なように軸支するものである。
次に図4、5を用いて、図1、2に示した打撃機構40の詳細構造を説明する。図4は、本発明の第1の実施例に係るハンマ41とアンビル46の形状を示す斜視図であり、ハンマ41は斜め前方から、アンビル46は斜め後方からみた図である。図5はハンマ41とアンビル46の形状を示す斜視図であり、ハンマ41は斜め後方から見た図であり、アンビル46は斜め前方からみた部分図である。ハンマ41は、円柱形の本体部分41bから径方向に突出する2つの羽根部41cと41dが形成される。羽根部41dと41cには、それぞれ軸方向に突出する突出部が形成され、羽根部41cと41dのそれぞれに一組ずつの打撃部と錘部が形成される。
羽根部41c側は、外周部が扇状に広がるように形成されとともに、外周部から軸方向前方に突出する突出部42が形成される。この扇状に広がる部分と突出部42が打撃部(打撃爪)として機能と同時に、錘部としての機能を果たす。突出部42の円周方向の両側には打撃面42aと42bが形成される。打撃面42aと42bは、共に平面に形成されたもので、アンビル46の後述する被打撃面と良好に面接触するように適度な角度がつけられる。一方、羽根部41dは外周部が扇状に広がるように形成され、扇状に広がる形状によりその部分の質量が大きくなり錘部として作用する。また羽根部41dの径方向中央付近から軸方向前方に突出する突出部43が形成される。突出部43は打撃部(打撃爪)として作用するもので、円周方向の両側には打撃面43aと43bが形成される。打撃面43aと43bは、共に平面状に形成されたもので、アンビル46の後述する被打撃面と良好に面接触するように、円周方向に適度な角度がつけられる。
本体部分41bの軸心付近、前方側にはアンビル46の嵌合穴46fと嵌合される嵌合軸41aが形成される。本体部分41bの後方側には遊星キャリヤの機能を有するように2つの円盤部44a、44bと円周方向の2箇所においてこれらを接続する接続部44cが形成される。円盤部44a、44bの円周方向のそれぞれ2箇所には、貫通穴44dが形成され、円盤部44a、44bの間に2つのプラネタリーギヤ21b(図3参照)が配置され、プラネタリーギヤ21bの回転軸21c(図3参照)が貫通穴44dに装着される。円盤部44bの後方側には円筒形に延びる円筒部44eが形成される。円筒部44eの外周側はベアリング16bの内輪にて保持される。また、円筒部44eの内側の空間44fにはサンギヤ21a(図3参照)が配置される。尚、図4及び図5に示すハンマ41とアンビル46とは、金属の一体構造にて製造すると強度的にも重量的にも好ましい。
アンビル46は、円柱形の本体部分46bから径方向に突出する2つの羽根部46cと46dが形成される。羽根部46cの外周付近には軸方向後方に突出する突出部47が形成される。突出部47の円周方向両側には被打撃面47a及び47bが形成される。一方、羽根部46dの径方向中央付近には軸方向後方に突出する突出部48が形成される。突出部48の円周方向両側には被打撃面48a及び48bが形成される。ハンマ41が正回転(ネジ等を締め付ける回転方向)するときには、打撃面42aが被打撃面47aに当接し、同時に打撃面43aが被打撃面48aに当接する。また、ハンマ41が逆回転(ネジ等をゆるめる回転方向)するときには、打撃面42bが被打撃面47bに当接し、同時に打撃面43bが被打撃面48bに当接する。この当接するのは同時となるように突出部42、43、47、48の形状が決定される。
このように、図4、5に示すハンマ41及びアンビル46によれば、回転する軸心を基準に対称な2箇所にて打撃が行われるので打撃時のバランスが良く、打撃時にインパクト工具1が振られにくく構成できる。また、打撃面は突出部の円周方向両側にそれぞれ設けられるので、正回転だけでなく逆回転時にもインパクト動作が可能になるので、使いやすいインパクト工具を実現できる。さらに、ハンマ41でアンビル46を打撃する方向は、円周方向のみであってアンビル46を軸方向、前方に叩かないので、インパクトモードの際に先端工具を必要以上に被締付部材を押しつけることもなく、木材に木ねじ等を締め込む際に有利である。
次に、モータ3の駆動制御系の構成と作用を図6に基づいて説明する。図6はモータ3の駆動制御系の構成を示すブロック図であり、本実施例では、モータ3は3相のブラシレスDCモータで構成される。このブラシレスDCモータは、いわゆるインナーロータ型であって、複数組(本実施例では2組)のN極とS極を含む永久磁石(マグネット)を含んで構成される回転子(ロータ)3aと、スター結線された3相の固定子巻線U、V、Wから成る固定子(ステータ)3bと、回転子3aの回転位置を検出するために周方向に所定の間隔毎、例えば角度60°毎に配置された3つの回転位置検出素子(ホール素子)58を有する。これら回転位置検出素子58からの位置検出信号に基づいて固定子巻線U、V、Wへの通電方向と時間が制御され、モータ3を回転させる。回転位置検出素子58は、基板7上の回転子3aの永久磁石3cに対向する位置に設けられる。
基板7上に搭載される電子素子には、3相ブリッジ形式に接続されたFETなどの6個のスイッチング素子Q1〜Q6からなるインバータ回路52を含む。ブリッジ接続された6個のスイッチング素子Q1〜Q6の各ゲートは、制御回路基板9に搭載される制御信号出力回路53に接続され、6個のスイッチング素子Q1〜Q6の各ドレインまたは各ソースは、スター結線された固定子巻線U、V、Wに接続される。これによって、6個のスイッチング素子Q1〜Q6は、制御信号出力回路53から入力されたスイッチング素子駆動信号(H4、H5、H6等の駆動信号)によってスイッチング動作を行い、インバータ回路52に印加されるバッテリパック30の直流電圧を3相(U相、V相及びW相)電圧Vu、Vv、Vwとして固定子巻線U、V、Wに電力を供給する。
6個のスイッチング素子Q1〜Q6の各ゲートを駆動するスイッチング素子駆動信号(3相信号)のうち、3個の負電源側スイッチング素子Q4、Q5、Q6をパルス幅変調信号(PWM信号)H4、H5、H6として供給し、制御回路基板9上に搭載された演算部51によって、トリガスイッチ8のトリガ操作部8aの操作量(ストローク)の検出信号に基づいてPWM信号のパルス幅(デューティ比)を変化させることによってモータ3への電力供給量を調整し、モータ3の起動/停止と回転速度を制御する。
ここで、PWM信号は、インバータ回路52の正電源側スイッチング素子Q1〜Q3または負電源側スイッチング素子Q4〜Q6の何れか一方に供給され、スイッチング素子Q1〜Q3またはスイッチング素子Q4〜Q6を高速スイッチングさせることによってバッテリパック30の直流電圧から各固定子巻線U、V、Wに供給する電力を制御する。尚、本実施例では、負電源側スイッチング素子Q4〜Q6にPWM信号が供給されるため、PWM信号のパルス幅を制御することによって各固定子巻線U、V、Wに供給する電力を調整してモータ3の回転速度を制御することができる。
インパクト工具1には、モータ3の回転方向を切り替えるための正逆切替レバー14が設けられ、回転方向設定回路62は正逆切替レバー14の変化を検出するごとに、モータの回転方向を切り替えて、その制御信号を演算部51に送信する。演算部51は、図示していないが、処理プログラムとデータに基づいて駆動信号を出力するための中央処理装置(CPU)、処理プログラムや制御データを記憶するためのROM、データを一時記憶するためのRAM、タイマ等を含んで構成される。
制御信号出力回路53は、回転方向設定回路62と回転子位置検出回路54の出力信号に基づいて所定のスイッチング素子Q1〜Q6を交互にスイッチングするための駆動信号を形成し、その駆動信号を制御信号出力回路53に出力する。これによって固定子巻線U、V、Wの所定の巻線に交互に通電し、回転子3aを設定された回転方向に回転させる。この場合、負電源側スイッチング素子Q4〜Q6に印加する駆動信号は、印加電圧設定回路61の出力制御信号に基づいてPWM変調信号として出力される。モータ3に供給される電流値は、電流検出回路59によって測定され、その値が演算部51にフィードバックされることにより、設定された駆動電力となるように調整される。尚、PWM信号は正電源側スイッチング素子Q1〜Q3に印加しても良い。
回転数検出回路55は、複数の回転子位置検出回路54の信号を入力とし、モータ3の回転数を検出して演算部51に出力する回路である。打撃衝撃検出センサ56は、アンビル46に発生する衝撃の大きさを検出するもので、その出力は打撃衝撃検出回路57を介して演算部51に入力される。打撃衝撃検出センサ56としては、アンビル46に取り付けられる歪ゲージ等で実現でき、打撃衝撃検出センサ56の出力を用いて規定トルクで締め付けが完了した際に、モータ3を自動停止させるようにしても良い。
本実施例に係るインパクト工具1においては、以下の(1)から(3)の3つの駆動モードにてモータを回転させることが可能である。
(1)連続駆動モードA(電子クラッチ機能無し)
(2)連続駆動モードB(電子クラッチ機能付き)
(3)断続駆動モード
ここで連続駆動モードAとは、ハンマを連続回転させて、アンビルを一方向に連続して回転させるという、単純なモータ3の制御モードである。連続駆動モードAではクラッチ機構を用いないので、モータ3の回転を停止するには作業者がトリガスイッチ8をOFFにする必要がある。
連続駆動モードBとは、ハンマを連続回転させて、アンビルを一方向に連続して回転させるという、単純なモータ3の制御モードである。基本的には連続駆動モードAと同じであるが、本実施例ではクラッチ機構を電子的に実現しているため、作業者はトリガスイッチ8をOFFにする必要がなく、トリガスイッチ8を引き続けても所定のトルク値に達成したらモータ3の回転が自動停止する。この電子クラッチ機構によるモータ3の自動停止制御の仕方については後述する。
断続駆動モードとは、ハンマを正転及び逆転させながらアンビルを打撃することにより、アンビルを断続駆動することにより、強い打撃トルクにて先端工具を強力に回転させる制御モードである。アンビル46を打撃するために、ハンマ41を正転及び逆転させる必要があるため、モータ3を特殊な駆動制御する。この断続駆動モードによる制御は、本実施例に係るハンマ41とアンビル46により実現できた独特の制御方法である。断続駆動モードでは、ハンマ41による打撃動作を行うために時間あたりの締め付け角度が連続駆動モードに比べて小さくなる。そこで、インパクト動作による締め付けを行う場合は、締め付け動作の初期の必要なトルクが小さくてすむ期間は連続駆動モードAで駆動し、締め付け対象からの反力が強くなって必要な締め付けトルクが大きくなってきたら断続駆動モードに切り替えるようにすると、インパクトモードにおける締め付けのために要するトータル時間が短くてすむ。
ここで、図7及び8を用いてハンマ41及びアンビル46の回転動作を説明する。図7は図3のA−A部の断面図であり、前述した「連続駆動モードA、B」における基本的なハンマ41の駆動制御を説明する図である。これら断面図からハンマ41から軸方向に突出する突出部42、43と、アンビル46から軸方向に突出する突出部47、48の位置関係が理解できるであろう。締め付け動作時(正回転時)のアンビル46の回転方向は本図では反時計回りであり、ハンマ41は、モータの駆動により図7(1)→(2)→(3)→(4)の順番に回転する。この際、ハンマ41は、モータ3の駆動によって矢印71、72、73、74の方向に連続的に回転するので、アンビル46はハンマ41から後方から押されるようにして、ハンマ41の打撃面42a、43aがアンビル46の被打撃面47a、48aと接触したままアンビル46も矢印方向に同期して回転する。
以上説明したように、本実施例によるインパクト工具1では、締め付けの際の負荷が小さい状況下においては、ハンマ41をモータ3によって回転させるだけでアンビル46も同期して回転させることができるので、通常のドライバドリルと同様に装着穴46aに装着された先端工具によって締め付け作業や穴あけ作業を行うことができる。
図8は図3のA−A部の断面図であり、前述したインパクト工具1の「断続駆動モード」における基本的なハンマ41の駆動制御を説明するための図である。「断続駆動モード」においては、ハンマ41を一方向だけに回転させるのではなく、モータ3を独特な方法で駆動してハンマ41を前進及び後退させることにより、ハンマ41をアンビル46に打撃するものである。図8(1)は初期状態を示す図であり、この状態は「連続駆動モード」から「断続駆動モード」への切り替え直後の状態を示す。この状態から、モータ3の逆回転を開始することにより、ハンマ41を矢印81の方向(アンビル46の回転方向とは逆の方向)へ回転させる。
ハンマ41とアンビル46は、相対角度にして360度未満だけ回転できるように構成されるので、モータ3を逆回転させることによって(1)の状態からハンマ41だけを逆回転させることができる。このときアンビル46の回転は停止したままである。(2)の状態付近までモータ3を逆回転させたら、モータ3の逆回転駆動を停止させるが、ハンマ41は惰性で矢印82の方向に回転し続け、(3)の位置まで逆回転する。図8(3)の位置の直前で、モータ3に正転方向の駆動電流を流して正転させることにより、ハンマ41の矢印83方向の回転が停止し、矢印84の方向への回転(正方向への回転)を開始する。ここで、ハンマ41が反転を行う位置を「反転位置」というが、本実施例では、ハンマ41の反転開始から反転位置までの回転角が約240度である。この反転角度は最大反転可能角度内で任意に設定すればよいが、打撃によって得られる締め付けトルクの大きさの要求値に応じて設定するのが好ましい。
ハンマ41が反転をすると再び正回転方向に回転をするが、図8(4)のように突出部42は再び突出部48の外周側を通過し、同時に突出部43は突出部47の内周側を通過し、加速しながら矢印85の方向に回転を続ける。このように、双方の通過を可能とするために、突出部42の内径RH2は、突出部48の外径RA1よりも大きく構成され、両者は衝突しない。同様に、突出部43の外径RH1は、突出部47の内径RA2よりも小さく構成され、両者は衝突しない。このような位置関係に構成すれば、ハンマ41とアンビル46との相対回転角を180度より大きく構成することができ、アンビル46に対してハンマ41の十分な量の反転角が確保でき、この反転角がハンマ41をアンビル46に打撃する前の加速区間とすることができる。
次に、図8(5)の状態までハンマ41を矢印86の方向に加速して回転させると、突出部42の打撃面42aは、突出部47の被打撃面47aに衝突する。同時に、突出部43の打撃面43aは突出部48の被打撃面48aに衝突する。このように、回転軸に対して反対側の2箇所にて衝突することによりアンビル46に対してバランスの良い打撃を行うことができる。
この打撃の結果、図8(6)に示すようにアンビル46は、後方からハンマ41に打撃されて矢印87の方向に回転することになり、この打撃に伴う回転によって被締付材の締め付けが行われる。尚、ハンマ41には、径方向の同心位置(RH2以上、RH3以下の位置)において唯一の突起である突出部42を有し、同心位置(RH1以下の位置)において第3の唯一の突起である突出部43を有する。また、アンビル46は、径方向の同心位置(RA2以上、RA3以下の位置)において唯一の突起である突出部47を有し、同心位置(RA1以下の位置)において唯一の突起である突出部48を有する。以上のように、「断続駆動モード」では、モータ3を正方向及び逆方向に交互に回転させることにより、ハンマ41を正方向及び逆方向に交互に回転させて、アンビル46に対する打撃動作を行う。
次に、本実施例に係るインパクト工具1の「連続駆動モード」におけるモータ3の駆動方法について図9及び図10を用いて説明する。図9は、図7で説明した「連続駆動モード」における基本的なモータ3の制御方法を示す電流波形図である。図9において、横軸は経過時間t(ミリ秒)であり、縦軸はモータ3に供給される駆動電流I(A)である。時間tにおいて作業者がトリガ操作部8aを引くことによりモータ3が起動する。この際の電流検出回路59により検出される電流値90は、回転開始直後に、矢印91のように大きな電流、いわゆる始動電流が流れる。その後、回転子3aの回転が開始して加速することにより電流値90は低下する。最終的には目標回転速度付近において矢印92の状態に落ち着く。しかしながら、アンビル46に取り付けられた先端工具からの締め付け反力が大きくなると、アンビル46からハンマ41に伝わる反力が大きくなるため、モータ3を目標回転数での回転を維持するために、演算部51はモータ3に供給される電流を増大させるように制御する。この結果、電流値90は矢印93に示すように徐々に増加する。
そして矢印94の地点でカットオフ電流Icに到達するため、演算部51は必要な締め付けトルクでの締め付けが完了したと見なす。そして、ドリルモードにおいては、演算部51はインバータ回路52へのPWM信号の供給を停止させることにより、モータ3の回転を停止させる。一方、インパクトモードにおいては、「連続駆動モード」での最大締め付けトルクに到達したとして、図8で説明した「断続駆動モード」に切り替えて、ハンマ41による打撃によってアンビル46を回転させる。
図9において、カットオフ電流Icの大きさをどう設定するかは任意であるが、例えば、使用者によって複数段階設定される値に対応させて設定すればよい。また、演算部51は電流値90がカットオフ電流Icを超えたかどうか監視するが、モータ3の始動直後は始動電流が流れて、電流値90がカットオフ電流Icを超えることがあるため、始動直後の一定期間は電流値90の大きさをカットオフ電流Icと比較しない不感時間95を設け、不感時間95が経過してから電流値90とカットオフ電流Icとの比較を開始するように制御すると好ましい。
図10は、改良された「連続駆動モード」、即ち「カムアウト防止モード」でのモータ3の制御方法を示す電流波形図であり、本発明の一番の特徴をなす制御である。図10から理解できるように、モータ3に供給される電流値100が連続的でなく、断続的に供給されるように制御した。また、所定の電流量だけモータ3の駆動電流を流した後(例えばt)において、ほんの短い時間(tからt)だけ所定の逆転電流Iを流し、その後再び正転電流を供給する。尚、時間tにおいては、モータ3はある程度の回転数で回転しているので、この時点で逆転電流を短い時間だけ流したとしても、モータ3自体が逆回転する訳ではなく、ハンマ41は連続的に駆動されておりほんのわずかのトルク低下が生ずる程度である。また、ハンマ41の回転は、1/15程度の減速比をもって伝達されることと、遊星歯車減速機構21や、ハンマ41とアンビル46の遊び等により、ハンマ41の回転低下はほとんど見られず、時間tからtの間にハンマ41の回転トルクが一瞬抜けるような感じとなるだけである。この間、木ねじ等の締め付け部材は惰性により回転を続けるので、アンビル46の回転トルクが一瞬抜けるように低下し、ハンマ41の打撃面42a、47aとアンビル46の打撃面43a、48aと離れることもあり得る。この離れる大きさは、締め付け部材からの反力の大きさによって異なるが、場合によってはアンビル46だけが先に進んでしまい、回転角にして数度程度ハンマ41とアンビル46が離れることがある。しかしながら、ハンマ41の回転方向は一方向のままであって、ハンマ41的には一方向に連続駆動しているだけである。
時間t2において、再びモータ3に正転電流を供給することにより、電流値100は矢印103に示すように急激に立ち上がり、再び下がって、負荷の上昇に伴い矢印104に示すように徐々に増加する。次に時間tにおいてモータ3への正方向の回転電流から、所定の逆転電流Iへ供給に変更する。この逆転電流Iを供給するタイミングである時間t、t、tは、横軸と正方向の電流値100が成す閉領域の面積が一定なように、つまり下記の数1が成り立つように設定する。
Figure 2011167835
ここでIは、モータ3に供給される電流(A)であり、Ipulseはあらかじめ設定された所定の値(閾値)である。演算部51は、電流検出回路59の出力に基づき例えば1ミリ秒ごとの電圧値から数1に従って積分の計算を開始する。開始するタイミングは、時間0、t、t、tからであり、積分値Ipulseに達成した時点で、演算部51はモータ3に逆転電流Iを供給するように制御する。通常、木ねじ等の締め付けにおいては、締め付け作業が進むにつれて締め付け材から受ける反力が増大するため、電流値100がだんだん高くなる。一方、Ipulseは一定なので、t〜t、t〜t、t〜tに要する時間はだんだん短くなる。しかしながら、モータ3への逆転パルスとなる逆転電流Iの大きさ及び供給する時間間隔は一定である。これらIの大きさや供給時間については、予め設定しておいて演算部51内に含まれるマイコンに記憶させておくと良い。
以上説明したように本実施例におけるインパクト工具1において、モータ3に供給される電流値100を監視して、所定量の駆動を行うごとに僅かながらの逆転パルスを供給するので、この都度アンビル46の回転中に回転トルクが一瞬抜けるように低下してアンビル46とネジ頭の噛み合い状況が回復する。従って、カムアウトしようとする先端工具とネジ頭の噛み合い状況を良好に回復させることができ、カムアウトの発生を有効に防止しながら締め付け作業を継続することができる。
本実施例では、締め付け動作が完了したかどうかは図9で説明したのと同様にカットオフ電流Icを監視することによって行うことができる。即ち、演算部51はモータ3に供給される電流値100を継続的に監視し、電流値100がカットオフ電流Icを超えたか否かを判定する。カットオフ電流Icを超えた場合は、所定の締め付けトルクにて締め付けが完了したと見なしてモータ3の回転を停止させる。尚、打撃を伴う締め付けを併用する場合は、図10による「カムアウト防止モード」から、図8で示したような「断続駆動モード」に切り替えればよい。ここで、モータ3の始動直後や、正転電流を供給した直後(時間t、t、t)においては、図9と同様に不感時間110を設けて、不感時間110が経過してから電流値100とカットオフ電流Icとの比較を開始するように制御すると好ましい。
尚、本実施例では、「カムアウト防止モード」による締め付けの終了のための別の評価方法として、正転電流を流した単位時間、即ち0〜t、t〜t、t〜t、t〜tに要した時間が、所定の閾値よりも短いかどうかを判定し、閾値よりも短くなったらモータ3の回転を停止させか、「断続駆動モード」に切り替えるように制御しても良い。
以上説明したように、本実施例によれば相対回転角が1回転未満のハンマとアンビルを用いて、アンビルを同じ方向(一方向)に回転させる電動工具において、インパクトモードだけでなく、ドリルモードを容易に実現できる。また、ドリルモードでの締め付けの際にも図10で示したような断続制御を行うので、ねじのネジ頭から先端工具のビットが乗り上げるという、いわゆるカムアウト現象の発生を大幅に減少させることができる。
以上、本発明について実施例に基づき説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。例えば、上述の実施例の図10では、t〜t、t〜t、t〜t、t〜tにおいて、モータ3に逆転電流Iを流すように制御したが、逆転電流Iを流す代わりに電流供給を停止(I=0)とするか、きわめて0に近い正転電流としても良い。また、本明細書ではインパクト工具を用いて説明したが、インパクト工具だけでなく、相対的に数度〜数十度程度の回転ができる、または回転方向に所定の遊びを有する連結機構を有する電動工具においても同様に適用することができる。
1 インパクト工具 3 モータ
3a (モータの)回転子 3b (モータの)固定子
3c (モータの)永久磁石 3d 絶縁部材
3e (モータの)コイル 5 ケース
6 ハウジング 6a (ハウジングの)胴体部
6b (ハウジングの)グリップ部 6c (ハウジングの)バッテリ保持部
7 基板 8 トリガスイッチ 8a トリガ操作部
9 制御回路基板 10 スイッチング素子 11 カバー
12 LEDライト 14 正逆切替レバー
15 スリーブ 16a メタルベアリング 16b ベアリング
17a、17b ベアリング 18 冷却ファン
19 (モータの)回転軸
20 ネジボス 21 遊星歯車減速機構
21a サンギヤ 21b プラネタリーギヤ
21c 回転軸 21d アウターギヤ 22 インナカバー
23 Oリング 26a、26b 空気取入口 26c スリット
30 バッテリパック 30a リリースボタン 31 制御パネル
32 ボタンスイッチ(パルスモード/ドリルモード切替スイッチ)
33 ベルトフック 34 ストラップ 40 打撃機構
41 ハンマ 41a 嵌合軸 41b 本体部分
41c、41d 羽根部 42 突出部 42a、42b 打撃面
43 突出部 43a、43b 打撃面
44a、44b 円盤部 44c 接続部
44d 貫通穴 44e 円筒部 44f 空間
46 アンビル 46a 装着穴 46b 本体部分
46c、46d 羽根部 46f 嵌合穴 47 突出部
47a、47b 被打撃面 48 突出部 48a、48b 被打撃面
50 制御部 51 演算部 52 インバータ回路
53 制御信号出力回路 54 回転子位置検出回路
55 回転数検出回路 56 打撃衝撃検出センサ
57 打撃衝撃検出回路 58 回転位置検出素子 59 電流検出回路
60 スイッチ操作検出回路 61 印加電圧設定回路
62 回転方向設定回路

Claims (9)

  1. モータと、該モータの回転力を減速する減速機構と、該減速機構の出力部に接続されるハンマと、該ハンマと相対的に揺動可能なアンビルを有し、前記モータにより前記ハンマを直接駆動するインパクト工具であって、
    前記ハンマを一方向に回すことにより前記アンビルを回転させて前記アンビルに取り付けられる先端工具を回転させるドリルモードと、
    前記ハンマを前記アンビルに対して間欠的に打撃しながら前記アンビルに取り付けられる先端工具を回転させるインパクトモード、を有することを特徴とするインパクト工具。
  2. 前記ハンマは前記アンビルに対して相対的に360度未満の回転角で揺動可能であることを特徴とする請求項1に記載のインパクト工具。
  3. 前記ドリルモードにおいて、前記モータを断続的に駆動することを特徴とする請求項2に記載のインパクト工具。
  4. 前記モータに、正転方向電流と、短い間隔の逆転方向電流を交互に流すことによって前記モータを断続的に駆動することを特徴とする請求項3に記載のインパクト工具。
  5. 前記モータに、正転方向電流の供給と、短い時間の電流供給停止を交互に繰り返すことによって前記モータを断続的に駆動することを特徴とする請求項3に記載のインパクト工具。
  6. 前記正転方向電流の積分値を算出し、前記積分値が所定の値に達したら前記逆転方向電流の供給又は前記電流供給停止に切り替えることを特徴とする請求項5に記載のインパクト工具。
  7. 前記逆転方向電流又は前記電流供給停止の時間は、予め設定した所定時間とすることを特徴とする請求項6に記載のインパクト工具。
  8. 前記正転方向電流の大きさを監視し、前記正転方向電流が所定の値に達したら前記モータの回転を停止させることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のインパクト工具。
  9. 前記正転方向電流の積分値が所定の値に達するまでの時間を監視し、前記時間が所定の値以下に達したら前記モータの回転を停止させるか、前記インパクトモードに移行させることを特徴とする請求項5から8のいずれか一項に記載のインパクト工具。
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