JP5505858B2 - インパクト工具 - Google Patents

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Description

本発明は、モータにより駆動され、新規な打撃機構部を実現したインパクト工具に関する。
インパクト工具は、モータを駆動源として回転打撃機構部を駆動し、アンビルに回転力と打撃力を与えることによって先端工具に回転打撃力を間欠的に伝達してネジ締め等の作業を行うものである。近年、駆動源としてブラシレスDCモータが広く用いられるようになってきた。ブラシレスDCモータは、例えばブラシ(整流用刷子)の無いDC(直流)モータであり、コイル(巻線)を固定子側に、マグネット(永久磁石)を回転子側に用い、インバータ回路で駆動された電力を所定のコイルへ順次通電することによりロータを回転させる。インバータ回路は、FET(電界効果トランジスタ)や、IGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)のような大容量の出力トランジスタを使用して構成され、大電流で駆動される。ブラシレスDCモータは、ブラシ付きDCモータと比較するとトルク特性に優れ、より強い力で被加工部材にネジやボルト等を締め付けることができる。
ブラシレスDCモータを用いたインパクト工具の例として、例えば特許文献1の技術が知られている。特許文献1では、連続回転式のインパクト機構部を有し、動力伝達機構部(減速機構部)を介してスピンドルに回転力が与えられると、スピンドルの回転軸方向に移動可能に係合するハンマが回転し、ハンマと当接するアンビルを回転させる。ハンマとアンビルは、回転平面上の2箇所に互いに対称的に配置された2つのハンマ凸部(打撃部)をそれぞれ有し、これらの凸部は互いに回転方向に噛み合う位置にあり、凸部同士の噛み合いにより回転打撃力が伝えられる。ハンマは、スピンドルを囲むリング域で、スピンドルに対して軸方向に摺動自在にされ、ハンマの内周面には、逆V字型(略三角形)のカム溝が設けられる。スピンドルの外周面には軸方向に、V字型のカム溝が設けられており、このカム溝とハンマの内周カム溝との間に挿入されたボール(鋼球)を介してハンマが回転する。
特開2009−72888号公報
従来の動力伝達機構部においては、スピンドルとハンマは、カム溝に配置されたボールを介して保持され、ハンマはその後端に配置されるスプリングによって、スピンドルに対して軸方向後方に後退できるように構成されている。従って、スピンドルとハンマの部分の部品点数が多くなり、スピンドルとハンマの間の取り付け精度を良くするように考慮しなければならないので、製造コストが高くなっていた。
また特許文献1の技術において、ハンマによる打撃時には、後退したハンマがスプリングによって前方に押し戻されながら回転してスピンドルを打撃するために、打撃時にスピンドルに対して軸方向前方へのスラスト分力が発生し、これによって先端工具がねじ頭から離れる等の、いわゆるカムアウト現象が起こりにくくなっていた。しかしながら、本実施例で説明する新規な構造の打撃機構においては、ハンマは回転方向への移動をするのみであって、回転軸方向への移動はしない構造となるため、打撃によって回転方向(ラジアル方向)への力が発生するのみで、回転軸方向(スラスト方向)への力は発生しなかった。
本発明は上記背景に鑑みてなされたもので、その目的は新規なインパクト機構を用いて構成したインパクト工具を提供することにある。
本発明の別の目的は、簡単な機構のハンマとアンビルによってインパクト機構を実現したインパクト工具において、カムアウト現象を起こしにくくすることである
本発明のさらに別の目的は、ハンマとアンビルの打撃面の配置を工夫することにより、簡単な構成で打撃時に軸方向前方へのスラスト分力を発生させるようにしたインパクト工具を提供することにある。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの特徴を説明すれば、次の通りである。
本発明の一つ特徴によれば、モータと、モータに接続されるハンマと、ハンマによって回転するアンビルとを有し、ハンマを正方向と逆方向に回転させることによりアンビルを正方向に回転させるインパクト工具であって、ハンマとアンビルの打撃面が、アンビルの回転軸に対して所定の角度を有するように傾斜させ、打撃によってアンビルに軸方向前方へのスラスト分力が生ずるように構成した。打撃時には、ハンマがアンビルに対して相対的に360度未満の回転角で回動する。
本発明の他の特徴によれば、ハンマは、本体部分から半径方向外側または軸方向に突出する1組以上の突出部と、軸上に形成された嵌合部を有し、アンビルは、本体部分から半径方向外側または軸方向に突出する1組以上の突出部と、ハンマ部の嵌合部と嵌合する嵌合部を有し、アンビル及びハンマの少なくとも片方の突出部は相互に衝突する正方向打撃面と逆方向打撃面を有し、正方向打撃面にスラスト分力が生ずるような傾斜を形成する。この傾斜は、締め付け時に打撃させる正方向打撃面だけに形成しても良いし、緩め作業の時に打撃させる逆方向打撃面に、アンビルに軸方向前方へのスラスト分力が生ずるような傾斜を形成しても良い。また、逆方向打撃面にはスラスト分力が生ずるような傾斜を形成しないように構成しても良い。
本発明のさらに他の特徴によれば、ハンマの打撃面とアンビルの打撃面の傾斜角は、アンビルに軸方向前方へのスラスト分力が生じない打撃面に対して、0より大きく35°以下の傾斜とすると良い。好ましくは、傾斜角を0より大きく10°以下が良く、特に好ましくは、傾斜角を3°以上5°以下とすると良い。
請求項1の発明によれば、ハンマとアンビルの打撃面が、アンビルの回転軸に対して所定の角度を有するように傾斜させ、打撃によってアンビルに軸方向前方へのスラスト分力が生ずるようにしたので、ハンマの打撃によって僅かながらのスラスト分力を発生させることができ、先端工具がネジ等からはずれる、いわゆるカムアウト現象を起こしにくくすることができる。また、モータを正方向及び逆方向に回転させることによって、ハンマとアンビルを打撃しながらハンマを正方向に回転させるので、モータの駆動方法を工夫するだけで容易にインパクト工具を実現できる。
請求項2の発明によれば、アンビルとハンマの打撃部が相対的に360度未満の回転角で回動するので、ハンマを軸方向に移動可能に構成する必要が無く、低コストのインパクト機構を実現できる。
請求項3の発明によれば、アンビル及びハンマの少なくとも片方の突出部は相互に衝突する正方向打撃面と逆方向打撃面を有し、正方向打撃面にスラスト分力が生ずるような傾斜を形成したので、アンビル及びハンマの突出部の形状を少しだけ変えるだけで容易にスラスト分力を発生させるインパクト機構を実現できる。
請求項4の発明によれば、アンビル及びハンマの逆方向打撃面にスラスト分力が生ずるような傾斜を形成するので、締め付け作業時だけでなく緩め作業時においてもスラスト分力を発生させるインパクト機構を実現できる。
請求項5の発明によれば、アンビル及びハンマの逆方向打撃面にはスラスト分力が生ずるような傾斜を形成しないので、緩め作業時にはスラスト分力を発生させることなくスムーズな緩め作業を実施することができる。
請求項6の発明によれば、ハンマの打撃面とアンビルの打撃面の傾斜角は、軸方向前方へのスラスト分力が生じない打撃面から0より大きく35°以下の傾斜角であるので、締め付け部材が緩んでしまうことなく効率よくインパクト動作を実行できる。
請求項7の発明によれば傾斜角は、0より大きく10°以下であるので、多種のドライバビットの傾斜角度と近い角度とすることができるので、ドライバビットがネジ頭から外れにくくすることができる。
請求項8の発明によれば傾斜角は、3°以上5°以下であるので、先端工具がドライバビットの場合、その傾斜面の角度と打撃面の傾斜がほぼ釣り合い、ドライバビットがネジ頭から外れることを効果的に防止することができる。
請求項9の発明によれば、ハンマとアンビルの打撃面がアンビルの回転軸に対して所定の角度を有するように傾斜させたので、打撃によってアンビルに軸方向前方へのスラスト分力が生じ、ハンマの打撃によって僅かながらのスラスト分力を発生させることができ、先端工具がネジ等からはずれる、いわゆるカムアウト現象を起こしにくくできる。
請求項10の発明によれば、ハンマをパルス状に駆動するので、ハンマを軸方向に移動させずにアンビルに対してインパクト動作を行うことができ、低コストのインパクト工具を実現できる。
本発明の上記及び他の目的ならびに新規な特徴は、以下の明細書の記載及び図面から明らかになるであろう。
本発明の実施例に係るインパクト工具1の全体構造を示す縦断面図である。 本発明の実施例に係るインパクト工具1の外観を示す斜視図である。 図1の打撃機構40付近の拡大断面図である。 図1の冷却ファン18の斜視図である。 本発明の実施例に係るインパクト工具のモータ3の駆動制御系を示す機能ブロック図である。 本発明の基本構成(第2の実施例)に係るハンマ151とアンビル156の形状を示す図である。 図6のハンマ151及びアンビル156の打撃動作を示す図であり、一回転の動きを6段階で示した断面図である。 本発明の基本構成(第2の実施例)に係るハンマ151とアンビル156の形状を示す断面図である。 図8のB−B部における断面図である。 先端工具の一例であるドライバビットの先端形状を示す図である。 図1のハンマ41及びアンビル46の形状を示す斜視図である。 図1のハンマ41及びアンビル46の形状を示す別の角度からの斜視図である。 図11、12に示したハンマ41及びアンビル46の打撃動作を示す図である。 インパクト工具1の運転時のトリガ信号、インバータ回路の駆動信号、モータ3の回転速度、ハンマ41とアンビル46の打撃状況を示す図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。尚、以下の説明において、上下前後、左右の方向は、図1及び図2中に示した方向として説明する。
図1は本発明に係るインパクト工具の全体構造を示す縦断面図である。インパクト工具1は、充電可能なバッテリパック30を電源とし、モータ3を駆動源として打撃機構40を駆動し、出力軸であるアンビル46に回転と打撃を与えることによってドライバビット等の図示しない先端工具に連続する回転力や断続的な打撃力を伝達してネジ締めやボルト締め等の作業を行う。
モータ3は、ブラシレスDCモータであって、側面から見て略T字状の形状を成すハウジング6の筒状の胴体部6a内に収容される。ハウジング6は、ほぼ対称な形状の左右2つの部材に分割可能に構成され、それら部材が複数のネジにより固定される。そのため、分割されるハウジング6の一方(本実施例では左側ハウジング)に複数のネジボス20が形成され、他方(右側ハウジング)に複数のネジ穴(図示せず)が形成される。モータ3の回転軸19は、胴体部6aの後端側のベアリング17bと中央部付近に設けられるベアリング17aによって回転可能に保持される。モータ3の後方には6つのスイッチング素子10が搭載された基板7が設けられ、これらスイッチング素子10によってインバータ制御を行うことによりモータ3を回転させる。基板7の前方側には、回転子3aの位置を検出するためにホール素子やホールIC等の回転位置検出素子58が搭載される。
ハウジング6の胴体部6aから略直角に一体に延びるグリップ部6b内の上部にはトリガスイッチ8及び正逆切替レバー14が設けられ、トリガスイッチ8には図示しないバネによって付勢されてグリップ部6bから突出するトリガ操作部8aが設けられる。グリップ部6b内の下方には、トリガ操作部8aによってモータ3の速度を制御する機能等を備えた制御回路基板9が収容される。ハウジング6のグリップ部6bの下方に形成されたバッテリ保持部6cには、ニッケル水素やリチウムイオン等の複数の電池セルが収容されたバッテリパック30が着脱可能に装着される。
モータ3の前方には、回転軸19に取り付けられてモータ3と同期して回転する冷却ファン18が設けられる。冷却ファン18により、胴体部6aの後方に設けられた空気取入口26a、26bから空気が吸引される。吸引された空気は、ハウジング6の胴体部6aであって冷却ファン18の半径方向外周側付近に形成される複数のスリット26c(図2参照)からハウジング6の外部に排出される。
打撃機構40は、アンビル46とハンマ41の2つの部品により構成され、ハンマ41は遊星歯車減速機構21の複数の遊星歯車の回転軸を連結するように固定される。現在広く使われている公知のインパクト機構と違って、ハンマ41には、スピンドル、スプリング、カム溝、及びボール等を有するカム機構をもたない。そしてアンビル46とハンマ41とは回転中心付近に形成された嵌合軸と嵌合溝により1回転未満の相対回転だけができるように連結される。アンビル46は、図示しない先端工具を装着する出力軸部分と一体に構成され、前端には軸方向と鉛直面の断面形状が六角形の装着穴46aが形成される。アンビル46の後方側はハンマ41の嵌合軸と連結され、軸方向中央付近でメタルベアリング16aによりケース5に対して回転可能に保持される。尚、これらアンビル46とハンマ41の詳細形状については後述する。
ケース5は打撃機構40及び遊星歯車減速機構21を収容するための金属製の一体成形で製造され、ハウジング6の前方側に装着される。また、ケース5の外周側は、熱の伝達を防止するとともに、衝撃吸収効果等を果たすために樹脂製のカバー11で覆われる。アンビル46の先端には先端工具を着脱するためのスリーブ15が設けられる。
トリガ操作部8aが引かれてモータ3が起動されると、モータ3の回転は遊星歯車減速機構21によって減速され、モータ3の回転数に対して所定の比率の回転数でハンマ41が回転する。ハンマ41が回転すると、その回転力はアンビル46に伝達され、アンビル46がハンマ41と同じ速度で回転を開始する。先端工具側からの受ける反力によってアンビル46にかかる力が大きくなると、後述する制御部は締め付け反力の増大を検出し、モータ3の回転が停止してロック状態になる前に、ハンマ41の駆動モードを変更しながらハンマ41を連続的に又は断続的に駆動する。
図2は、図1のインパクト工具1の外観を示す斜視図である。ハウジング6は3つの部分(6a、6b、6c)から構成され、胴体部6aの、冷却ファン18の半径方向外周側付近には冷却風排出用のスリット26cが形成される。また、バッテリ保持部6cの上面には制御パネル31が設けられる。制御パネル31には、各種の操作ボタンや表示ランプ等が配置され、例えばLEDライト12をON/OFFするためのスイッチや、バッテリパックの残量を確認するためのボタンが配置される。また、バッテリ保持部6cの側面にはモータ3の駆動モード(ドリルモード、インパクトモード)を切り替えるためのトグルスイッチ32が設けられる。トグルスイッチ32を押下するごとに、ドリルモードとインパクトモードが交互に切り替わる。
バッテリパック30には、リリースボタン30Aが設けられ、左右両側に位置するリリースボタン30Aを押しながら前方にバッテリパック30を移動させることにより、バッテリパック30をバッテリ保持部6cから取り外すことができる。バッテリ取付部6cの左右側には、着脱可能な金属製のベルトフック33が設けられる。図2では、インパクト工具1の左側に取り付けられているが、ベルトフック33を取り外してインパクト工具1の右側に装着することも可能である。バッテリ取付部6cの後端部付近にはストラップ34が取り付けられる。
図3は、図1の打撃機構40付近の拡大断面図である。遊星歯車減速機構21は、プラネタリー型であり、モータ3の回転軸19の先端と接続されるサンギヤ21aが駆動軸(入力軸)となり、胴体部6aに固定されるアウターギヤ21d内で、複数のプラネタリーギヤ21bが回転する。プラネタリーギヤ21bの複数の回転軸21cは、遊星キャリヤの機能を持つハンマ41にて保持される。ハンマ41は遊星歯車減速機構21の従動軸(出力軸)として、モータ3と同方向に所定の減速比で回転する。この減速比をどの程度に設定するかは、主な締結対象(ネジかボルトか)、モータ3の出力と必要な締結トルクの大きさ等の要因から適切に設定すれば良く、本実施例ではモータ3の回転数に対してハンマ41の回転数が1/8〜1/15程度になるように減速比を設定する。
胴体部6aの内部の2つのネジボス20の内周側には、インナカバー22が設けられる。インナカバー22はプラスチック等の合成樹脂の一体成形で製造された部材であり、後方側には円筒状の部分が形成され、その円筒部分でモータ3の回転軸19を回転可能に固定するベアリング17aを保持する。また、インナカバー22の前方側には、2つの異なる径を有する円筒状の段差部が設けられ、その小さい方の段差部にはボール式のベアリング16bが設けられ、大きい方の円筒状の段差部には、前方側からアウターギヤ21dの一部が挿入される。尚、アウターギヤ21dはインナカバー22に回転不能に取り付けられ、インナカバー22はハウジング6の胴体部6aに回転不能に取り付けられることから、アウターギヤ21dは非回転状態で固定されることになる。また、アウターギヤ21dの外周部には外径が大きく形成されたフランジ部分が設けられ、フランジ部分とインナカバー22の間にはOリング23が設けられる。ハンマ41とアンビル46の回転部分にはグリス(図示せず)が塗布されており、Oリング23は、そのグリスがインナカバー22側に漏れないようにシールする。
本実施例において特徴的なこととして、ハンマ41がプラネタリーギヤ21bの複数の回転軸21cを保持する遊星キャリヤの機能を持つことである。そのためハンマ41の後端部はベアリング16aの内輪の内周側にまで延びる。また、ハンマ41の後方側内周部は、モータ3の回転軸19に取り付けられるサンギヤ21aを収容する円筒形の内部空間内に配置される。ハンマ41の前方側中心軸付近は、軸方向前方に突出する嵌合軸41aが形成され、嵌合軸41aはアンビル46の後方側中心軸付近に形成される円筒形の嵌合溝46fに嵌合する。尚、嵌合軸41aと嵌合溝46fは、双方が相対的に回転可能なように軸支するものである。
図4は、冷却ファン18の斜視図である。冷却ファン18は例えばプラスチック等の合成樹脂の一体構成によって製造される。回転中心には、回転軸19が貫通される貫通穴18aが形成され、回転軸19を軸方向に所定距離だけ覆いロータ3aとの所定の距離を確保する円筒部18bが形成され、円筒部18bから外周側には複数のフィン18cが形成される。フィン18cの前後側には、円環状の部分が設けられ、冷却ファン18の回転方向に限られずに軸方向後方から吸引された空気を、外周付近に形成された複数の開口部18dから円周方向外側に排出する。冷却ファン18は、いわゆる遠心ファンの機能を果たすものであり、遊星歯車減速機構21を介さずにモータ3の回転軸19に直接接続されるので、ハンマ41に比べて十分大きい回転数で回転されるので、十分な風量を確保することができる。
次に、モータ3の駆動制御系の構成と作用を図5に基づいて説明する。図5はモータ3の駆動制御系の構成を示すブロック図であり、本実施例では、モータ3は3相のブラシレスDCモータで構成される。このブラシレスDCモータは、いわゆるインナーロータ型であって、複数組(本実施例では2組)のN極とS極を含む永久磁石(マグネット)を含んで構成される回転子(ロータ)3aと、スター結線された3相の固定子巻線U、V、Wから成る固定子3bと、回転子3aの回転位置を検出するために周方向に所定の間隔毎、例えば角度60°毎に配置された3つの回転位置検出素子(ホール素子)58を有する。これら回転位置検出素子58からの位置検出信号に基づいて固定子巻線U、V、Wへの通電方向と時間が制御され、モータ3が回転する。回転位置検出素子58は、基板7上の回転子3aの永久磁石3cに対向する位置に設けられる。
基板7上に搭載される電子素子には、3相ブリッジ形式に接続されたFETなどの6個のスイッチング素子Q1〜Q6を含む。ブリッジ接続された6個のスイッチング素子Q1〜Q6の各ゲートは、制御回路基板9に搭載される制御信号出力回路53に接続され、6個のスイッチング素子Q1〜Q6の各ドレインまたは各ソースは、スター結線された固定子巻線U、V、Wに接続される。これによって、6個のスイッチング素子Q1〜Q6は、制御信号出力回路53から入力されたスイッチング素子駆動信号(H4、H5、H6等の駆動信号)によってスイッチング動作を行い、インバータ回路52に印加されるバッテリパック30の直流電圧を3相(U相、V相及びW相)電圧Vu、Vv、Vwとして固定子巻線U、V、Wに電力を供給する。
6個のスイッチング素子Q1〜Q6の各ゲートを駆動するスイッチング素子駆動信号(3相信号)のうち、3個の負電源側スイッチング素子Q4、Q5、Q6をパルス幅変調信号(PWM信号)H4、H5、H6として供給し、制御回路基板9上に搭載された演算部51によって、トリガスイッチ8のトリガ操作部8aの操作量(ストローク)の検出信号に基づいてPWM信号のパルス幅(デューティ比)を変化させることによってモータ3への電力供給量を調整し、モータ3の起動/停止と回転速度を制御する。
ここで、PWM信号は、インバータ回路52の正電源側スイッチング素子Q1〜Q3または負電源側スイッチング素子Q4〜Q6の何れか一方に供給され、スイッチング素子Q1〜Q3またはスイッチング素子Q4〜Q6を高速スイッチングさせることによってバッテリパック30の直流電圧から各固定子巻線U、V、Wに供給する電力を制御する。尚、本実施例では、負電源側スイッチング素子Q4〜Q6にPWM信号が供給されるため、PWM信号のパルス幅を制御することによって各固定子巻線U、V、Wに供給する電力を調整してモータ3の回転速度を制御することができる。
インパクト工具1には、モータ3の回転方向を切り替えるための正逆切替レバー14が設けられ、回転方向設定回路62は正逆切替レバー14の変化を検出するごとに、モータの回転方向を切り替えて、その制御信号を演算部51に送信する。演算部51は、図示していないが、処理プログラムとデータに基づいて駆動信号を出力するための中央処理装置(CPU)、処理プログラムや制御データを記憶するためのROM、データを一時記憶するためのRAM、タイマ等を含んで構成される。
制御信号出力回路53は、回転方向設定回路62と回転子位置検出回路54の出力信号に基づいて所定のスイッチング素子Q1〜Q6を交互にスイッチングするための駆動信号を形成し、その駆動信号を制御信号出力回路53に出力する。これによって固定子巻線U、V、Wの所定の巻線に交互に通電し、回転子3aを設定された回転方向に回転させる。この場合、負電源側スイッチング素子Q4〜Q6に印加する駆動信号は、印加電圧設定回路61の出力制御信号に基づいてPWM変調信号として出力される。モータ3に供給される電流値は、電流検出回路59によって測定され、その値が演算部51にフィードバックされることにより、設定された駆動電力となるように調整される。尚、PWM信号は正電源側スイッチング素子Q1〜Q3に印加しても良い。
制御回路基板9に搭載される制御部50には、アンビル46に発生する衝撃の大きさを検出する打撃衝撃検出センサ56が接続され、その出力は打撃衝撃検出回路57を介して演算部51に入力される。打撃衝撃検出センサ56としては、アンビル46に取り付けられる歪ゲージ等で実現でき、打撃衝撃検出センサ56の出力を用いて規定トルクで締め付けが完了した際に、モータ3を自動停止させるようにしても良い。
次に、本実施例に係るハンマ41とアンビル46の打撃動作を説明する前に、図6、7を用いて本発明のハンマとアンビルの基本構成と、その打撃動作原理を説明する。図6は、本発明の基本構成に係るハンマ151とアンビル156の形状を示す図であり、最もシンプルな形状のものである。この形状は本発明の第2の実施例に係る形状でもある。ハンマ151は、円筒形の本体部分151bから軸方向に突出する1組の突出部、即ち突出部152と突出部153が形成される。本体部分151bの前方側、中央には、アンビル156の後方に形成された嵌合溝(図示せず)に嵌合する嵌合軸151aが形成され、ハンマ151とアンビル156は相対的に1回転未満(360度未満)の所定角度だけ回転可能なように連結される。突出部152は打撃爪として作用するもので、円周方向の両側に平面状の打撃面152aと152bが形成される。また、ハンマ151には、突出部152との回転バランスを取るための突出部153が形成される。突出部153は、回転バランスをとるための錘部として機能するため、打撃面は形成されない。
本体部分151bの後方側には、接続部分151dを介して円盤部151cが形成される。本体部分151bと円盤部151の間の空間は、遊星歯車減速機構21のプラネタリーギヤ21bを配置するためのもので、円盤部151にはプラネタリーギヤ21bの回転軸21cを保持するための貫通穴151fが形成される。図示していないが、本体部分151bの円盤部151に面する側にもプラネタリーギヤ21bの回転軸21cを保持するための保持穴が形成される。
アンビル156は、円筒形の本体部分156bの前端側に先端工具を装着するための装着穴156aが形成され、本体部分156bの後方側には本体部分156bから半径方向外側に突出する2つの突出部157と158が形成される。突出部157は、被打撃面157aと157bを有する打撃爪であり、突出部158が被打撃面をもたない錘部である。突出部157は、突出部152と衝突するように構成されるため、その外径は突出部152の外形と同じに構成される。しかしながら突出部153と158は共に錘として作用させるだけであって、どの部位にも衝突させないために、お互いが干渉しない位置や大きさに形成し配置することが重要である。また、ハンマ151とアンビル156の相対的な回転角をできるだけ多く取るために(但し、最大でも1回転未満である)、突出部153及び158の半径方向の厚さを小さくして円周方向の長さを大きくすることによって、突出部152と157との回転バランスをとれるように形成される。相対的な回転角を大きく設定することにより、ハンマをアンビルに衝突させるときのハンマの加速区間(助走区間)を大きく取ることができ、大きなエネルギーにて打撃することができる。
図7は、ハンマ151及びアンビル156の使用状態における一回転の動きを6段階で示した断面図である。断面は軸方向と垂直面であって、打撃面152a(図6)を含む断面である。図7(1)の状態において、先端工具からうける締め付けトルクが小さいうちは、アンビル156はハンマ151から押されることにより反時計回りに回転する。しかしながら、締め付けトルクが大きくなってハンマ151から押される力だけでは回転できなくなった場合には、ハンマ151によってアンビル156を叩くため、ハンマ151を矢印161の方向に逆回転させるべく、モータ3の逆回転を開始する。(1)で示す状態においてモータ3の反転を開始し、それによってハンマ151の突出部152を矢印161の方向に回転させ、さらにモータ3を逆回転させて、(2)に示すように突出部152は突出部158の外周側を通って矢印162の方向に加速されながら回転する。ここで、突出部158の外径Ra1は、突出部152の内径Rh1よりも小さく構成され、両者は衝突しない。同様に、突出部157の外径Ra2は、突出部153の内径Rh2よりも小さく構成され、両者は衝突しない。このような位置関係に構成すれば、ハンマ151とアンビル156との相対回転角を180度より大きく構成することができ、アンビル156に対してハンマ151の十分な量の反転角を確保することができる。
ハンマ151がさらに逆回転して、矢印163aに示すように図7(3)の位置(逆回転の停止位置)に到達したら、モータ3の回転を一定時間休止し、その後モータ3の矢印163bの方向(正回転方向)への回転を開始する。尚、ハンマ151を逆回転させた際に、アンビル156に衝突しないように、停止位置において確実にハンマ151を停止させることが重要である。ハンマ151の停止位置を、アンビル156と衝突する位置のどの程度前に設定するかは任意であるが、必要とされる締め付けトルクの関係からできるだけ大きくすると良い。また、停止位置は毎回同じ位置とする必要はなく、締め付け初期段階では逆回転角を小さくして、締め付けが進むにつれて逆回転角を大きく設定するように構成しても良い。このように停止位置を可変にすれば逆回転に要する時間を最小に設定できるので、短い時間で迅速に打撃動作を行うことができる。
そして、図7(4)の位置を矢印164の方向に通過しながらさらにハンマ151を加速させ、加速中の状態のまま図7(5)に示す位置にて突出部152の打撃面152aは、アンビル156の被打撃面157aに衝突する。この衝突の結果、アンビル156には強力な回転トルクが伝達され、アンビル156は矢印166で示す方向に回転する。図7(6)の位置は、図7(1)で示した状態から、ハンマ151とアンビル156の双方が所定角度分だけ回転した状態であり、再び図7(1)の状態から図7の(5)に至る動作を繰り返すことによって、被締結部材を適正トルクになるまで締め付けを行う。
以上のように、本発明に係るハンマ151とアンビル156では、モータ3を逆回転させる駆動モードを用いることによって、打撃機構としてハンマ151とアンビル156だけのきわめてシンプルな構成で、インパクト工具を実現することができる。尚、この構成の打撃機構においては、必要とされる締め付けトルクが小さい状態においては、モータ3の駆動モードの設定によってドリルモードとして回転させることもできる。例えば、ドリルモードにおいては、図7(5)の状態からモータ3を回転させてハンマ151を正方向に回転させるだけで図7(6)のようにアンビル156を追従して回転させることが可能であるので、これを繰り返すことにより締め付けトルクが小さくて済むネジやボルト等の被締結部材を高速で締め付けることができる。
図8は、ハンマ151とアンビル156の衝突時の形状を示す断面図であり、図9は図8のB−B部における断面図である。特許文献1で開示されているような従来のインパクト機構、即ち、スピンドルを囲むリング域で、スピンドルに対して軸方向に摺動自在にされ、ハンマの内周面に逆V字型(略三角形)のカム溝が設けられるインパクト機構においては、ハンマが回転方向だけでなく軸方向にも移動しながらアンビルに衝突するので、ハンマとアンビルの打撃面に傾斜が無いにも関わらず、移動方向によって打撃時に軸方向前方(スラスト方向)にも打撃の分力が発生する。この分力が先端工具がネジ等の締結材に押しつける力として作用する。しかしながら、本実施例による新規な打撃機構においては、ハンマ151は回転方向にしか移動しないので、ハンマとアンビルの打撃面(衝突面)を回転軸と平行な面で形成すると、軸方向前方(スラスト方向)への打撃の分力は発生しない。このようにスラスト分力が発生しない状態は、打撃面(打撃面152a又は被打撃面157a)を含む延長面にアンビル156の回転軸の延長線が含まれるか、或いは平行になる(軸と延長面の最小距離が一定)になるような状態である。しかしならが、その状態にしないで打撃面の角度を変える(傾ける)ように構成すれば、軸方向前方(スラスト方向)への打撃の分力を発生させることが可能である。
本実施例においては、図9に示すようにハンマ151及びアンビル156の打撃面を、アンビル156の回転軸に対して所定角度θだけ傾斜するように形成することにより、打撃時の力Fにスラスト方向の分力Fsが発生するようにした。この傾斜の意味は、打撃面(打撃面152a又は被打撃面157a)を含む延長面と、アンビル156の回転軸の延長線が交差することを意味する。図9は、アンビル156の軸心(軸線)156cから所定の距離を隔てた平行面(B−B断面)における断面図である。図9においてハンマ151の突出部152がアンビル156の突出部157に衝突すると、その衝突によって打撃力Fが発生する。打撃面152aと被打撃面157aには軸方向に対して角度θだけ傾斜して形成されているので、打撃力Fによってラジアル分力Frとスラスト分力Fsが発生する。スラスト方向の分力Fsの大きさは、角度θの調整によって任意に設定可能であるが、例えば、先端工具が図10に示すドライバビット49である場合は、ドライバビット49の先端の径方向に突出する突起の傾斜面の角度θとほぼ同じとなるようにθ=3〜5°程度とするのが最も好ましい。このようにドライバビット49の傾斜面の角度θと打撃面の傾斜が釣り合うように設定すれば、ドライバビット49のカムアウトする面と同じ力となって釣り合うので、ドライバビット49がネジ頭から外れることを効果的に防止することができる。
しかしながら、インパクト工具1に装着されるドライバビット49には様々な種類があるため、装着される頻度が高いと思われるドライバビット49に合わせて他の傾斜角θを適用することも可能であり、好ましくは、0<θ≦10°程度とすると良い。このようにθを設定することにより、多種のドライバビットの傾斜角度と近いθとすることができるので、ドライバビットがネジ頭から外れにくくすることができる。尚、従来方式のインパクトドライバと同程度までの強いスラスト分力を得たい場合は、θの角度を35度程度まで拡大して、傾斜角θの範囲を0<θ≦35°としても良い。
次に図11、12を用いて、図1、2に示した打撃機構40の詳細構造を説明する。図11は、本発明の第1の実施例に係るハンマ41とアンビル46の形状を示す斜視図であり、ハンマ41は斜め前方から、アンビル46は斜め後方からのみた図である。図12はハンマ41とアンビル46の形状を示す斜視図であり、ハンマ41は斜め後方から見た図であり、アンビル46は斜め前方からみた部分図である。ハンマ41は、円柱形の本体部分41bから径方向に突出する2つの羽根部41cと41dが形成される。羽根部41cと41dには、それぞれ軸方向に突出する突出部が形成されるが、図6で示した基本構成(第2の実施例)と異なることは、羽根部41cと41dのそれぞれに一組ずつの打撃部と錘部が形成されることである。
羽根部41c側は、外周部が扇状に広がるように形成されとともに、外周部から軸方向前方に突出する突出部42が形成される。この扇状に広がる部分と突出部42が打撃部(打撃爪)として機能と同時に、錘部としての機能を果たす。突出部42には円周方向の両側には打撃面42aと42bが形成される。打撃面42aと42bは、共に平面に形成されたもので、アンビル46の後述する被打撃面と良好に面接触する形成される。一方、羽根部41dは外周部が扇状に広がるように形成され、扇状に広がる形状によりその部分の質量が大きくなり錘部として良好な作用を果たす。また羽根部41dの径方向中央付近から軸方向前方に突出する突出部43が形成される。突出部43は打撃部(打撃爪)として作用するもので、円周方向の両側には打撃面43aと43bが形成される。打撃面43aと43bは、共に平面状に形成されたもので、アンビル46の後述する被打撃面と良好に面接触するように、円周方向に適度な角度がつけられる。ここで、正方向(締め付け方向)の打撃の際に用いられる打撃面42a、43aは、打撃時にスラスト分力を発生させるようにするために、図9で示した形状と同様に、打撃面42a、47aを軸方向に対して所定角度θだけ傾斜させるように形成する。一方、逆方向(緩め方向)の打撃の際に用いられる打撃面42b、43bは、打撃時にスラスト分力を発生させることは重要でないため、軸方向に対して傾斜させる必要はない(但し、傾斜させても良い)。
本体部分41bの軸心付近、前方側にはアンビル46の嵌合溝46fと嵌合される嵌合軸41aが形成される。本体部分41bの後方側には遊星キャリヤの機能を有するように2つの円盤部44a、44bと円周方向の2箇所においてこれらを接続する接続部44cが形成される。円盤部44a、44bの円周方向のそれぞれ2箇所には、貫通穴44dが形成され、円盤部44a、44bの間に2つのプラネタリーギヤ21b(図3参照)が配置され、プラネタリーギヤ21bの回転軸21c(図3参照)が貫通穴44dに装着される。円盤部44bの後方側には円筒形に延びる円筒部44eが形成される。円筒部44eの外周側はベアリング16bの内輪にて保持される。また、円筒部44eの内側の空間44fにはサンギヤ21a(図3参照)が配置される。尚、図8及び図9に示すハンマ41とアンビル46とは、金属の一体構造にて製造すると強度的にも重量的にも好ましい。
アンビル46は、円柱形の本体部分46bから径方向に突出する2つの羽根部46cと46dが形成される。羽根部46cの外周付近には軸方向後方に突出する突出部47が形成される。突出部47の円周方向両側には被打撃面47a及び47bが形成される。一方、羽根部46dの径方向中央付近には軸方向後方に突出する突出部48が形成される。突出部48の円周方向両側には被打撃面48a及び48bが形成される。ハンマ41が正回転(ネジ等を締め付ける回転方向)するときには、打撃面42aが被打撃面47aに当接し、同時に打撃面43aが被打撃面48aに当接する。また、ハンマ41が逆回転(ネジ等をゆるめる回転方向)するときには、打撃面42bが被打撃面47bに当接し、同時に打撃面43bが被打撃面48bに当接する。この当接するのは同時となるように突出部42、43、47、48の形状が決定される。尚、被打撃面47a、48aは、打撃面42a、43aの傾斜に合わせて軸方向に対して所定角度θだけ傾斜させるように形成する。
このように、図11、12に示すハンマ41及びアンビル46によれば、回転する軸心を基準に対称な2箇所にて打撃が行われるので打撃時のバランスが良く、打撃時にインパクト工具1が振られにくく構成できる。また、締め付け用の打撃面及び被打撃面を軸方向に対して所定角度θだけ傾斜させるように形成したので、打撃時に先端工具にスラスト分力を発生させることができ、ねじ頭と先端工具の嵌合が外れ難い使い勝手の良いインパクト工具を実現することができる。
次に図13を用いて図11、12に示したハンマ41及びアンビル46の打撃動作を説明する。基本的な動作は図7で説明した動作と同じであり、違いは打撃時に1箇所でなくほぼ軸対称な2箇所の打撃面にて同時に打撃されることである。また、図13で示す断面図は図3のA−A部の断面であり、この断面からハンマ41から軸方向に突出する突出部42、43と、アンビル46から軸方向に突出する突出部47、48の位置関係が理解できるであろう。締め付け動作時(正回転時)のアンビル4の回転方向は反時計回りである。
図13(1)は、ハンマ41がアンビル46に対して最反転位置(打撃位置)まで逆回転した後に正回転方向に回転を開始した直後の状態である(図7(3)の状態に相当)。この状態はハンマ41をアンビル46に対して衝突させるべく、矢印91の方向(正方向)に加速させている状態である。そして、図13(2)のように突出部42は突出部48の外周側を通過し、同時に突出部43は突出部47の内周側を通過する。このように、双方の通過を可能とするために、突出部42の内径RH2は、突出部48の外径RA1よりも大きく構成され、両者は衝突しない。同様に、突出部43の外径RH1は、突出部47の内径RA2よりも小さく構成され、両者は衝突しない。このような位置関係に構成すれば、ハンマ41とアンビル46との相対回転角を180度より大きく構成することができ、アンビル46に対してハンマ41の十分な量の反転角が確保でき、この反転角がハンマ41をアンビル46に打撃する前の加速区間とすることができる。
次に、図13(3)の状態までハンマ41が正回転すると突出部42の打撃面42aは、突出部47の被打撃面47aに衝突する。同時に、突出部43の打撃面43aは突出部48の被打撃面48aに衝突する。このように、回転軸に対して反対側の2箇所にて衝突することによりアンビル46に対してバランスの良い打撃を行うことができる。この際、打撃面42aと被打撃面47a、打撃面43aと被打撃面48aは共に軸方向に対して所定角度θだけ傾斜させて形成されている。従って、それぞれの打撃に係る力をFとすると、スラスト方向の分力Fsが発生する。このように複数の打撃地点でスラスト方向の分力Fsを発生させることにより、ねじ頭と先端工具の嵌合が外れ難い使い勝手の良いインパクト工具を実現することができる。
この打撃の結果、図13(4)に示すようにアンビル46は、矢印94の方向に回転することになり、この回転によって被締結材の締め付けが行われる。尚、ハンマ41には、径方向の同心位置(RH2以上、RH3以下の位置)において唯一の突起である突出部42を有し、同心位置(RH1以下の位置)において第3の唯一の突起である突出部43を有する。また、アンビル46は、径方向の同心位置(RA2以上、RA3以下の位置)において唯一の突起である突出部47を有し、同心位置(RA1以下の位置)において唯一の突起である突出部48を有する。
次に、本実施例に係るインパクト工具1の駆動方法について説明する。本実施例に係るインパクト工具1においては、アンビル46とハンマ41が、相対的に360度未満の回転角で回転可能なように形成される。従って、ハンマ41はアンビル46に対して1回転以上の相対的回転ができないため、その回転制御も特有のものになる。図14は、インパクト工具1の運転時のトリガ信号、インバータ回路の駆動信号、モータ3の回転速度、ハンマ41とアンビル46の打撃状況を示す図である。各グラフにおいて横軸は時間であり、各グラフのタイミングを比較できるように横軸を合わせて記載している。
本実施例に係るインパクト工具1において、インパクトモードにおける締め付け作業の場合は、最初“ドリルモード”で高速に締め付けを行い、必要な締め付けトルク値が大きくなったら“インパクトモード(1)”に切り替えて締め付けを行い、必要な締め付けトルク値がさらに大きくなったら“インパクトモード(2)”に切り替えて締め付けを行う。図14の時間TからTにおけるドリルモードでは、制御部51はモータ3を目標回転数に基づく制御を行う。このためモータ3は矢印85aで示す目標回転数に達するまでモータを加速させる。ドリルモードでのアンビル46の回転は、ハンマ41に押されながら回転する状態である。その後、アンビル46に取り付けられた先端工具からの締め付け反力が大きくなると、アンビル46からハンマ41に伝わる反力が大きくなるため、矢印85bに示すようにモータ3の回転速度が徐々に落ちてくる。そこで、その回転速度の落ち込みをモータ3に供給される電流値で検出して、時間Tで“パルスモード(1)”による回転駆動モードに切り替える。
パルスモード(1)は、モータ3を連続的に駆動するのではなく断続的に駆動するモードであり、「休止→正回転駆動」を複数回繰り返すようにパルス状に駆動する。ここで、「パルス状に駆動する」とは、インバータ回路52に加えるゲート信号を脈動させることにより、モータ3に供給される駆動電流を脈動させ、それによってモータ3の回転数又は出力トルクを脈動させるように駆動制御することである。この脈動は、時間TからT21まではモータへ供給される駆動電流OFF(休止)、時間T21からTまではモータの駆動電流ON(駆動)、時間TからT31までは駆動電流OFF(休止)、時間T31から時間Tまでは駆動電流ONというような、大きな周期(例えば数十Hz〜百数十Hz程度)で駆動電流のON−OFFを繰り返すことによって発生される。尚、駆動電流ON状態の時にはモータ3の回転数制御のためにPWM制御が行われるが、そのデューティ比制御の周期(通常数キロHz)に比べると、脈動させる周期は十分小さい。
図14の例では、Tから一定の時間モータ3への駆動電流の供給を休止して、モータ3の回転速度が矢印86aに低下した後に、制御部51(図5参照)は駆動信号83aを制御信号出力回路53に送ることによりモータ3にパルス状の駆動電流(駆動パルス)が供給され、モータ3を加速させる。尚、この加速時の制御は、必ずしもデューティ比100%で駆動という意味ではなく、100%未満のデューティ比で制御する事もありうる。次に、矢印86bの地点においてハンマ41がアンビル46に強く衝突することにより、矢印88aで示すように打撃力が与えられる。打撃力が与えられると再び、所定期間モータ3への駆動電電流の供給を休止し、モータの回転速度が矢印86cで示すように低下した後に、制御部51は駆動信号83bを制御信号出力回路53に送ることによりモータ3を加速させる。すると、矢印86dの地点においてハンマ41がアンビル46に強く衝突することにより、矢印88bで示すように打撃力が与えられる。パルスモード(1)においては、上述したモータ3の「休止→正回転駆動」を繰り返す断続的な駆動が1回又は複数回繰り返されるが、より高い締め付けトルクが必要になったらその状態を検出し、パルスモード(2)による回転駆動モードに切り替える。高い締め付けトルクが必要になったか否かの判定は、例えば矢印88bで示す打撃力が与えられた際のモータ3の回転数(矢印86dの前後)を用いて判断することができる。
パルスモード(2)は、モータ3を断続的に駆動し、パルスモード(1)と同様にパルス状にモータ3を駆動するモードであるが、「休止→逆回転駆動→休止(停止)→正回転駆動」を複数回繰り返すように駆動する。つまりパルスモード(2)においては、モータ3の正回転駆動だけでなく逆回転駆動をも加わるために、ハンマ41をアンビル46に対して十分な相対角だけ逆回転させた後に、ハンマ41を正回転方向に加速させて勢いよくアンビル46に衝突させる。このようにハンマ41を駆動することにより、アンビル46に強い締め付けトルクを発生させるものである。
図14の例では時間Tでパルスモード(2)に切り替わると、モータ3の駆動を一時休止させて、その後負の方向の駆動信号84aを御信号出力回路53に送ることによりモータ3を逆回転させる。正転、逆転を行う際には、御信号出力回路53から各スイッチング素子Q1〜Q6に出力する各駆動信号(オンオフ信号)の信号パターンを切り替えることにより実現される。モータ3が所定の回転角分だけ逆回転したら(矢印87a)、モータ3の駆動を一時休止させて正回転駆動を開始する(矢印87b)。このため、正の方向の駆動信号84bを御信号出力回路53に送る。尚、インバータ回路52を用いた回転駆動においては、駆動信号をプラス側又はマイナス側に切り替えるものではないが、図14ではどちら方向へ回転駆動するか容易に理解できるように、駆動信号を+及び−方向に分けて模式的に表現した。
モータ3の回転速度が最大速度に達する付近で、ハンマ41はアンビル46に衝突する(矢印87c)。この衝突によりパルスモード(1)で発生する締め付けトルク(88a、88b)に比べて格段に大きい締め付けトルク89aが発生する。このように衝突が行われると矢印87cから87dに至るようにモータ3の回転数が低下する。尚、矢印89aに示す衝突を検出した瞬間にモータ3への駆動信号を停止する制御をしても良く、その場合は締結対象がボルトやナット等の場合は打撃後に作業者の手に伝わる反動が少なくて済む。本実施例のように衝突後もモータ3に駆動電流を流すことにより作業者への反力がドリルモードに比較して小さく、中負荷状態での作業に適している。また、締め付け速度が速く、パルス強モードと比較して電力消費が少なくて済むという効果が得られる。その後、同様にして、「休止→逆回転駆動→休止(停止)→正回転駆動」を所定回数だけ繰り返すことにより強い締め付けトルクでの締め付けが行われ、時間Tにおいて作業者がトリガ操作を解除することによってモータ3が停止し、締め付け作業が完了する。作業の完了は作業者によるトリガ操作の解除だけでなく、打撃衝撃検出センサ56(図5参照)の出力を元に、演算部51が設定された締め付けトルクでの締め付けが完了したと判断したらモータ3の駆動を停止するように制御しても良い。
以上説明したように、本実施例においては締め付けトルクが少なくてすむ締め付け初期段階はドリルモードで回転駆動し、締め付けトルクが大きくなるにつれて正転のみの断続駆動によるインパクトモード(1)で締め付けを行い、締め付けの最終段階においては、モータ3の正転及び逆転による断続駆動によるインパクトモード(2)によって強力に締め付けを行う。尚、インパクトモード(1)とインパクトモード(2)だけを使って駆動するように構成しても良い。また、インパクトモード(1)を設けないで、ドリルモードからインパクトモード(2)に直接移行する制御も可能である。インパクトモード(2)ではモータの正回転と逆回転を交互に行うため、締め付け速度が、ドリルモードやインパクトモード(1)よりも大幅に遅くなる。このように締め付け速度が急に遅くなると、周知の回転打撃機構を有するインパクト工具に比べて打撃動作に移行する際の違和感が大きくなるので、ドリルモードからインパクトモード(2)への移行にあたり、インパクトモード(1)を介在させた方が操作感が自然な感じとなる。さらに、可能な限りドリルモードやインパクトモード(1)で締め付けを行うことにより、締め付け作業時間の短縮化を図ることができる。
以上説明したように、本実施例によれば相対回転角が1回転未満のハンマとアンビルを用いて、モータを連続回転、正方向のみの断続回転、正方向及び逆方向の断続回転を行うことによって、効率的に締結部材を締結することができる。また、ハンマとアンビルの形状をシンプルな構造にすることができたので、インパクト工具の小型化及びコストダウンが実現できる。さらに、締め付け用の打撃面及び被打撃面を軸方向に対して所定角度θだけ傾斜させるように形成したので、打撃時に先端工具にスラスト分力を発生させるようにしたので、ねじ頭と先端工具の嵌合が外れ難い使い勝手の良いインパクト工具を実現することができる。
以上、本発明について実施例に基づき説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。例えば、本実施例ではモータとしてブラシレスDCモータを用いた例を説明したが、これに限定されず、正方向及び逆方向に駆動できる他の種類のモータであっても良い。また、アンビルとハンマの形状は任意であり、アンビルとハンマが相対的に連続回転できない(乗り越えながら回転できない)構造とし、相対的に360度未満の所定の回転角を確保し、打撃面及び被打撃面を形成すれば他の形状のものでも良い。例えば、ハンマとアンビルの突出部が軸方向に突出するのではなく、円周方向にも突出するように構成しても良い。さらに、ハンマとアンビルの突出部は、必ずしも外部に凸状となる突出部だけに限られずに、なんらかの形状にて一組の打撃面(打撃面、被打撃面)を形成できれば良いので、ハンマ又はアンビルの内部に突出する突出部(つまり凹部)で構成しても良い。また、打撃面、被打撃面は必ずしも平面に限られずに、曲面であっても、その他の良好に打撃及び被打撃される形状であれば他の形状でも良い。
1 インパクト工具 3 モータ
3a (モータの)回転子 3b (モータの)固定子
3c (モータの)永久磁石 3d 絶縁部材
3e (モータの)コイル 5 ケース
6 ハウジング 6a (ハウジングの)胴体部
6b (ハウジングの)グリップ部 6c (ハウジングの)バッテリ保持部
7 基板 8 トリガスイッチ 8a トリガ操作部
9 制御回路基板 10 スイッチング素子 11 カバー
12 LEDライト 14 正逆切替レバー
15 スリーブ 15a スプリング 15b ワッシャ
15c 止め輪 16a メタルベアリング 16b ベアリング
17a、17b ベアリング 18 冷却ファン
18a (冷却ファンの)貫通穴 18b (冷却ファンの)円筒部
18c (冷却ファンの)フィン 18d (冷却ファンの)開口部
19 (モータの)回転軸
20 ネジボス 21 遊星歯車減速機構
21a サンギヤ 21b プラネタリーギヤ
21c 回転軸 21d アウターギヤ 22 インナカバー
23 Oリング 24 ボール
26a、26b 空気取入口 26c スリット
30 バッテリパック 30A リリースボタン 31 制御パネル
32 トグルスイッチ(パルスモード/ドリルモード切替スイッチ)
33 ベルトフック 34 ストラップ 40 打撃機構
41 ハンマ 41a 嵌合軸 41b 本体部分
41c、41d 羽根部 42 突出部 42a、42b 打撃面
43 突出部 43a、43b 打撃面 44 円筒部
46 アンビル 46a 装着穴 46b 本体部分
46c、46d 羽根部 46f 嵌合溝 47 突出部
47a、47b 被打撃面 48 突出部 48a、48b 被打撃面
49 ドライバビット
50 制御部 51 演算部 52 インバータ回路
53 制御信号出力回路 54 回転子位置検出回路
55 回転数検出回路 56 打撃衝撃検出センサ
57 打撃衝撃検出回路 59 電流検出回路
60 スイッチ操作検出回路 61 印加電圧設定回路
62 回転方向設定回路
151 ハンマ 151a 嵌合軸 151b 本体部分
151c 円盤部 151d 接続部分 151f 貫通穴
152 突出部 152a、152b 打撃面 153 突出部
156 アンビル 156a 装着穴 156b 本体部分 156c
157 突出部 157a、157b 被打撃面 158 突出部

Claims (10)

  1. モータと、
    前記モータに接続されるハンマと、
    前記ハンマによって回転するアンビルと、
    前記モータの回転を制御する制御手段を有し、
    前記制御手段によって前記モータを正回転及び逆回転させて、前記ハンマを正方向と逆方向に交互に回転させることにより前記アンビルを打撃して正方向に回転させるインパクト工具において
    前記ハンマと前記アンビルの打撃面が、前記アンビルの回転軸に対して所定の角度を有するように傾斜させ、打撃によって前記アンビルに軸方向前方へのスラスト分力が生ずるようにしたことを特徴とするインパクト工具。
  2. 打撃時には、前記ハンマが前記アンビルに対して相対的に360度未満の回転角で回動することを特徴とする請求項1に記載のインパクト工具。
  3. 前記ハンマは、本体部分から半径方向外側または軸方向に突出する1組以上の突出部と、軸上に形成された嵌合部を有し、
    前記アンビルは、本体部分から半径方向外側または軸方向に突出する1組以上の突出部と、前記ハンマ部の嵌合部と嵌合する嵌合部を有し、
    前記アンビル及び前記ハンマの少なくとも片方の突出部は相互に衝突する正方向打撃面と逆方向打撃面を有し、
    前記正方向打撃面にスラスト分力が生ずるような傾斜を形成することを特徴とする請求項1又は2に記載のインパクト工具。
  4. 前記逆方向打撃面にスラスト分力が生ずるような傾斜を形成することを特徴とする請求項3に記載のインパクト工具。
  5. 前記逆方向打撃面にはスラスト分力が生ずるような傾斜を形成しないことを特徴とする請求項3に記載のインパクト工具。
  6. 前記ハンマの打撃面と前記アンビルの打撃面の傾斜角は、軸方向前方へのスラスト分力が生じない打撃面から0より大きく35°以下の傾斜角であることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のインパクト工具。
  7. 前記傾斜角は、0より大きく10°以下であることを特徴とする請求項6に記載のインパクト工具。
  8. 前記傾斜角は、3°以上5°以下であることを特徴とする請求項7に記載のインパクト工具。
  9. モータと、
    前記モータに接続されるハンマと、
    前記ハンマによって回転するアンビルを有し
    前記モータを正回転及び逆回転に交互に回転させることにより前記ハンマを正方向と逆方向に交互に回転させて、前記アンビルに対して回転方向に打撃するインパクト工具であって、
    前記ハンマと前記アンビルの打撃面が前記アンビルの回転軸に対して所定の角度を有するように傾斜させたことを特徴とするインパクト工具。
  10. 前記モータをパルス状に駆動することを特徴とする請求項9に記載のインパクト工具。
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