JP2011165896A - 基板処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】レジスト膜が形成された各基板に、露光を複数回行い、加熱処理及び現像処理を行うことによってレジストパターンを形成する際に、処理時間を増大させず、基板間のレジストパターンの線幅のばらつきを低減できる基板処理方法を提供する。
【解決手段】レジスト膜が形成された基板を処理する基板処理方法において、基板を複数回露光する露光工程S13、S15と、露光工程S13、S15の後、基板を現像処理する前に、基板に加熱処理を行う加熱処理工程S16とを有する。加熱処理工程S16において、1回目の露光を終了してから加熱処理を開始するまでの経過時間に基づいて、加熱処理における加熱温度を補正する。
【選択図】図7

Description

本発明は、基板を処理する基板処理方法に関する。
例えば半導体デバイスの製造プロセスにおけるフォトリソグラフィー工程では、例えばレジスト塗布処理、露光処理、加熱処理(露光後ベーク(Post Exposure Bake;PEB))及び現像処理等が順次行われることによって、半導体ウェハ等の基板(以下「ウェハ」ともいう。)表面にレジストパターンが形成される。レジスト塗布処理は、ウェハ表面にレジスト液を塗布してレジスト膜を形成するものである。露光処理は、ウェハ表面のレジスト膜に所定のパターンの光を照射してレジスト膜を露光するものである。加熱処理は、露光されたレジスト膜内の化学反応を促進させるためにウェハを加熱するものである。現像処理は、加熱処理されたウェハを現像するものである。
ところで、従来より、パターンの微細化を図るため、上記露光処理の光を短波長化することが進められている。しかしながら、この露光の短波長化を進める方法では、例えば32nmや45nmレベルの微細なパターンを形成するのが技術的に困難である。そこで、露光処理において、例えばレジスト膜に対して露光位置をずらして複数回の露光を行うことにより、微細なパターンを形成することが提案されている(特許文献1、2参照)。
特開2000−21763号公報 特開平7−147219号公報
ところが、複数のウェハよりなるウェハ群の各ウェハにおいて、上記したような、露光を複数回行い、加熱処理を行った後、現像処理してレジストパターンを形成する場合、次のような問題がある。
例えば露光処理を2回行う場合、各回の処理において互いに異なるパターンを用いて、又は互いに異なる露光条件で露光するときは、1回目の露光が終了してから露光後ベークを開始するまでの引き置き時間(Post Exposure Delay;PED)が異なることがある。
例えば、レジストを塗布してレジスト膜を形成し、縦方向に延びるマスクパターンを有する第1のレチクルを用いた1回目の露光、横方向に延びるマスクパターンを有する第2のレチクルを用いた2回目の露光を行って、ホールパターンを形成することがある。このとき、先に、各ウェハについて1回目の露光を連続して行い、その後、各ウェハについて2回目の露光を連続して行うことがある。そして、2回目の露光を行う時間が1回目の露光を行う時間と異なるときなど、各ウェハの引き置き時間が同一にならないことがある。
ここで、上記したレジストは化学増幅型レジストであるため、ウェハが置かれている雰囲気等によっても、レジスト膜の露光された部分における化学反応が進行することがある。そのため、各ウェハの引き置き時間が同一にならないときは、各ウェハのレジスト膜の露光された部分における化学反応の進行の度合いに差が生じ、現像処理されて形成されるレジストパターンの線幅がウェハごとにばらつくという問題がある。
2回目の露光を行う時間が1回目の露光を行う時間と異なる場合でも、あるウェハについて1回目の露光と2回目の露光とを連続して行った後、次のウェハについて1回目の露光を行うようにすれば、各ウェハの引き置き時間を同一にすることができる。ただし、1回目の露光と2回目の露光との間にレチクルの交換作業を行う必要がある。この作業をウェハごとに行うことになるため、処理時間が増大するという問題がある。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、レジスト膜が形成された各基板に、露光を複数回行い、加熱処理及び現像処理を行うことによってレジストパターンを形成する際に、処理時間を増大させず、基板間のレジストパターンの線幅のばらつきを低減できる基板処理方法を提供する。
上記の課題を解決するために本発明では、次に述べる手段を講じたことを特徴とするものである。
本発明の一実施例によれば、レジスト膜が形成された基板を処理する基板処理方法において、前記基板を複数回露光する露光工程と、前記露光工程の後、前記基板を現像処理する前に、前記基板に加熱処理を行う加熱処理工程とを有し、前記加熱処理工程において、1回目の露光を終了してから前記加熱処理を開始するまでの経過時間に基づいて、前記加熱処理における加熱温度を補正する、基板処理方法が提供される。
本発明によれば、レジスト膜が形成された各基板に、露光を複数回行い、加熱処理及び現像処理を行うことによってレジストパターンを形成する際に、処理時間を増大させず、基板間のレジストパターンの線幅のばらつきを低減できる。
実施の形態に係る塗布現像処理システムの構成の概略を示す平面図である。 実施の形態に係る塗布現像処理システムの構成の概略を示す正面図である。 実施の形態に係る塗布現像処理システムの構成の概略を示す背面図である。 実施の形態に係る露光後ベーク装置の構成の概略を示す縦断面図である。 実施の形態に係る露光後ベーク装置の構成の概略を示す横断面図である。 線幅測定装置の構成の概略を示す縦断面図である。 実施の形態に係る基板処理方法の各工程の手順を説明するためのフローチャートである。 実施の形態に係る基板処理方法の各工程におけるレジストを示す平面図及び断面図である。 複数のウェハよりなるウェハ群の各ウェハを、露光し、加熱処理する際のタイミングチャートを示す図である。 線幅CDと引き置き時間PEDとの関係を示すグラフ、及び線幅CDと熱板の設定温度Tとの関係を示すグラフである。 比較例1における、複数のウェハよりなるウェハ群の各ウェハを、露光し、加熱処理する際のタイミングチャートを示す図である。 比較例2における、複数のウェハよりなるウェハ群の各ウェハを、露光し、加熱処理する際のタイミングチャートを示す図である。 比較例3における、複数のウェハよりなるウェハ群の各ウェハを、露光し、加熱処理する際のタイミングチャートを示す図である。 実施の形態の変形例に係る基板処理方法の各工程の手順を説明するためのフローチャートである。
次に、本発明を実施するための形態について図面と共に説明する。
(実施の形態)
以下、図1から図8を参照し、実施の形態に係る基板処理方法、その基板処理方法を行うための塗布現像処理システムについて説明する。
最初に、図1から図3を参照し、本実施の形態に係る塗布現像処理システムについて説明する。図1は、本実施の形態に係る塗布現像処理システムの構成の概略を示す平面図である。図2は、塗布現像処理システムの概略を示す正面図であり、図3は、塗布現像処理システムの概略を示す背面図である。
塗布現像処理システム1は、例えば図1に示すように露光装置Aを挟んだ両側に設けられた第1の処理システム10と第2の処理システム11を備えている。第1の処理システム10は、例えばカセットステーション12、処理ステーション13及びインターフェイスステーション14を一体に接続した構成を有している。カセットステーション12は、25枚のウェハWをカセット単位で外部から塗布現像処理システム1に対して搬入出したり、カセットCに対してウェハWを搬入出したりする。処理ステーション13は、フォトリソグラフィー工程の中で枚葉式に所定の処理を施す複数の各種処理装置を多段に配置してなる処理部である。インターフェイスステーション14は、露光装置Aとの間でウェハWの受け渡しを行う搬送部である。カセットステーション12、処理ステーション13及びインターフェイスステーション14は、露光装置AのあるY方向正方向側(図1中の右方向)に向かって順に配置され、インターフェイスステーション14は、露光装置Aに接続されている。
カセットステーション12では、カセット載置台20が設けられ、当該カセット載置台20は、複数のカセットCをX方向(図1中の上下方向)に一列に載置自在になっている。カセットステーション12には、搬送路21上をX方向に沿って移動可能なウェハ搬送体22が設けられている。ウェハ搬送体22は、カセットCに収容されたウェハWのウェハ配列方向(Z方向;鉛直方向)にも移動自在であり、カセットC内に上下方向に配列されたウェハWに対して選択的にアクセスできる。ウェハ搬送体22は、鉛直方向の軸周り(θ方向)に回転可能であり、処理ステーション13側の後述する第3の処理装置群G3の各処理装置に対してアクセスできる。
処理ステーション13は、複数の処理装置が多段に配置された、例えば5つの処理装置群G1〜G5を備えている。処理ステーション13のX方向負方向(図1中の下方向)側には、カセットステーション12側から第1の処理装置群G1、第2の処理装置群G2が順に配置されている。処理ステーション13のX方向正方向(図1中の上方向)側には、カセットステーション12側から第3の処理装置群G3、第4の処理装置群G4及び第5の処理装置群G5が順に配置されている。第3の処理装置群G3と第4の処理装置群G4の間には、第1の搬送装置30が設けられている。第1の搬送装置30は、第1の処理装置群G1、第3の処理装置群G3及び第4の処理装置群G4内の各装置に対し選択的にアクセスしてウェハWを搬送できる。第4の処理装置群G4と第5の処理装置群G5の間には、第2の搬送装置31が設けられている。第2の搬送装置31は、第2の処理装置群G2、第4の処理装置群G4及び第5の処理装置群G5内の各装置に対して選択的にアクセスしてウェハWを搬送できる。
図2に示すように第1の処理装置群G1には、ウェハWに所定の液体を供給して処理を行う液処理装置、例えばレジスト塗布装置(COT)40、41、42、ボトムコーティング装置(BARC)43、44が下から順に5段に重ねられている。レジスト塗布装置40、41、42は、ウェハWにレジスト液を塗布してレジスト膜を形成するレジスト膜形成装置である。ボトムコーティング装置43、44は、露光時の光の反射を防止する反射防止膜を形成する。第2の処理装置群G2には、液処理装置、例えばウェハWに現像液を供給して現像処理する現像処理装置(DEV)50〜54が下から順に5段に重ねられている。また、第1の処理装置群G1及び第2の処理装置群G2の最下段には、各処理装置群G1、G2内の前記液処理装置に各種処理液を供給するためのケミカル室(CHM)60、61がそれぞれ設けられている。
例えば図3に示すように第3の処理装置群G3には、温調装置(TCP)70、トランジション装置(TRS)71、高精度温調装置(CPL)72〜74、熱処理装置(BAKE)75〜78が下から順に9段に重ねられている。トランジション装置71は、ウェハWの受け渡しを行う。高精度温調装置72〜74は、精度の高い温度管理下でウェハ温度を調節する。熱処理装置75〜78は、ウェハWを熱処理する。
第4の処理装置群G4には、例えば高精度温調装置(CPL)80、プリベーク装置(PAB)81〜84及びポストベーク装置(POST)85〜89が下から順に10段に重ねられている。プリベーク装置81〜84は、レジスト塗布処理後のウェハWを加熱処理する。ポストベーク装置85〜89は、現像処理後のウェハWを加熱処理する。
第5の処理装置群G5には、ウェハWを熱処理する複数の熱処理装置、例えば高精度温調装置(CPL)90〜93、加熱処理装置としての露光後ベーク装置(PEB)94〜99が下から順に10段に重ねられている。
図1に示すように第1の搬送装置30のX方向正方向(図1中の上方)側には、複数の処理装置が配置されており、例えば図3に示すようにウェハWを疎水化処理するためのアドヒージョン装置(AD)100、101が下から順に2段に重ねられている。図1に示すように第2の搬送装置31のX方向正方向側には、例えばウェハWのエッジ部のみを選択的に露光する周辺露光装置(WEE)102が配置されている。
インターフェイスステーション14には、例えば図1に示すようにX方向に向けて延伸する搬送路110上を移動するウェハ搬送体111と、バッファカセット112が設けられている。ウェハ搬送体111は、Z方向に移動可能でかつθ方向にも回転可能であり、インターフェイスステーション14に隣接した露光装置A、バッファカセット112及び第5の処理装置群G5内の各装置に対してアクセスしてウェハWを搬送できる。
第2の処理システム11には、搬送装置としてのウェハ搬送装置120と、第6の処理装置群G6と、収容部としてのバッファカセット121が設けられている。ウェハ搬送装置120は、露光装置A側に設けられたX方向に延びる搬送路123上を移動できる。ウェハ搬送装置120は、Z方向に移動可能でかつθ方向にも回転可能であり、露光装置A、第6の処理装置群G6及びバッファカセット121に対してアクセスしてウェハWを搬送できる。ウェハ搬送装置120は、ウェハWの位置合わせを行うアライメント機能を備えている。
第6の処理装置群G6とバッファカセット121は、搬送路123のY方向正方向側にX方向に並べて設けられている。第6の処理装置群G6には、図2に示すように加熱処理装置としての露光後ベーク装置(PEB)130〜133が下から順に4段に重ねられている。バッファカセット121は、複数枚のウェハWを一時的に収容できる(図3参照)。
また、図1に示すように、例えばカセットステーション12には、ウェハW上のレジストパターンの線幅を測定する線幅測定装置140が設けられている。
次に、図4及び図5を参照し、露光後ベーク装置について説明する。なお、露光後ベーク装置は、本発明における基板処理方法の加熱処理工程を行う加熱処理装置である。
図4は、本実施の形態に係る露光後ベーク装置の構成の概略を示す縦断面図である。図5は、本実施の形態に係る露光後ベーク装置の構成の概略を示す横断面図である。
図4及び図5に示すように、露光後ベーク装置130は、筐体150内に、ウェハWを加熱する加熱部151と、ウェハWを冷却する冷却部152を備えている。
加熱部151は、図4に示すように上側に位置して上下動自在な蓋体160と、下側に位置してその蓋体160と一体となって処理室Sを形成する熱板収容部161を備えている。
蓋体160の天井部の中央には、排気部160aが設けられており、処理室S内の雰囲気を排気部160aから均一に排気できる。
熱板収容部161の中央には、ウェハWを載置して加熱する熱板170が設けられている。熱板170は、厚みのある略円盤形状を有している。熱板170には、給電により発熱するヒータ171が内蔵されている。ヒータ171の発熱量は、例えばヒータ制御装置172により調整されている。ヒータ制御装置172における温度制御は、例えば後述する本体制御部220により行われる。
図4に示すように熱板170の下方には、ウェハWを下方から支持して昇降する第1の昇降ピン180が設けられている。第1の昇降ピン180は、昇降駆動機構181により上下動できる。熱板170の中央部付近には、熱板170を厚み方向に貫通する貫通孔182が形成されている。第1の昇降ピン180は、熱板170の下方から上昇して貫通孔182を通過し、熱板170の上方に突出できる。
熱板収容部161は、熱板170を収容して熱板170の外周部を保持する環状の保持部材190と、その保持部材190の外周を囲む略筒状のサポートリング191を有している。サポートリング191の上面には、処理室S内に向けて例えば不活性ガスを噴出する吹き出し口191aが形成されている。この吹き出し口191aから不活性ガスを噴出することにより、処理室S内をパージすることができる。また、サポートリング191の外方には、熱板収容部161の外周となる円筒状のケース192が設けられている。
加熱部151に隣接する冷却部152には、例えばウェハWを載置して冷却する冷却板200が設けられている。冷却板200は、例えば図5に示すように略方形の平板形状を有し、熱板170側の端面が外側に凸の円弧状に湾曲している。図4に示すように冷却板200の内部には、例えばペルチェ素子などの冷却部材200aが内蔵されており、冷却板200を所定の設定温度に調整できる。
冷却板200は、加熱部151側に向かって延伸するレール201に取付けられている。冷却板200は、駆動部202によりレール201上を移動し、加熱部151側の熱板170の上方まで移動できる。
冷却板200には、例えば図5に示すようにX方向に沿った2本のスリット203が形成されている。スリット203は、冷却板200の加熱部151側の端面から冷却板200の中央部付近まで形成されている。このスリット203により、加熱部151側に移動した冷却板200と熱板170上に突出した第1の昇降ピン180との干渉が防止される。図4に示すように冷却板200の下方には、第2の昇降ピン204が設けられている。第2の昇降ピン204は、昇降駆動部205によって昇降できる。第2の昇降ピン204は、冷却板200の下方から上昇しスリット203を通過して冷却板200の上方に突出できる。
図5に示すように冷却板200を挟んだ筐体150の両側壁には、ウェハWを搬入出するための搬入出口210が形成されている。
なお、他の露光後ベーク装置94〜99、131〜133は、上述の露光後ベーク装置130と同じ構成を有しているので、その説明は省略する。
次に、図6を参照し、線幅測定装置について説明する。図6は、線幅測定装置の構成の概略を示す縦断面図である。
線幅測定装置140は、例えば図6に示すように、ウェハWを水平に載置する載置台141と、光学式表面形状測定計142を備えている。載置台141は、例えばX−Yステージになっており、水平方向の2次元方向に移動できる。光学式表面形状測定計142は、例えば、光照射部143、光検出部144及び算出部145を備えている。光照射部143は、ウェハWに対して斜方向から光を照射する。光検出部144は、光照射部143から照射されウェハWで反射した光を検出する。算出部145は、当該光検出部144の受光情報に基づいてウェハW上のレジストパターンの線幅(CD)を算出する。線幅測定装置140は、例えばスキャトロメトリ(Scatterometry)法を用いてレジストパターンの線幅を測定するものである。スキャトロメトリ法を用いる場合、算出部145において、光検出部144により検出されたウェハWの面内の光強度分布と、予め記憶されている仮想の光強度分布とを照合する。そして、その照合された仮想の光強度分布に対応するレジストパターンの線幅を求めることにより、レジストパターンの線幅を測定できる。
また、線幅測定装置140は、光照射部143及び光検出部144に対してウェハWを相対的に水平移動させることによって、ウェハWの面内の複数の測定点における線幅を測定することができる。
後述するように、例えば、レジスト膜が形成された複数のウェハWよりなるウェハ群の各ウェハWに、複数回露光を行った後、ウェハW毎に1回目の露光が終了してから加熱処理を開始するまでの引き置き時間PED又は熱板170の設定温度Tを変えて加熱処理を行う。その後、加熱処理された各ウェハWに後述する現像処理を行うことによってレジストパターンを形成し、形成されたレジストパターンの線幅CDを、線幅測定装置140を用いて測定する。線幅測定装置140の測定結果は、例えば算出部145から後述する本体制御部220に出力される。これにより、引き置き時間PED又は熱板170の設定温度Tと、レジストパターンの線幅CDとの関係を示す第1のデータ又は第2のデータが準備される。そして、第1のデータ又は第2のデータは、本体制御部220を介して露光後ベーク装置(例えば94)のヒータ制御装置172に送られる。そして、ヒータ制御装置172に送られた第1のデータ又は第2のデータに基づいて、ヒータ制御装置172が熱板170の設定温度Tを補正する。
以上のように構成された塗布現像処理システム1で行われるウェハ処理は、例えば図1に示す本体制御部220によって制御されている。本体制御部220は、線幅測定装置140によるウェハW上のレジストパターンの線幅測定も制御している。本体制御部220は、例えばCPUやメモリなどを備えた汎用コンピュータにより構成され、記憶されたプログラムを実行してウェハ処理や線幅測定を制御できる。なお、本体制御部220のプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体により本体制御部220にインストールされたものであってもよい。
次に、図7から図10を参照し、本実施の形態に係る現像処理システムを用いた基板処理方法について説明する。図7は、本実施の形態に係る基板処理方法の各工程の手順を説明するためのフローチャートである。図8は、本実施の形態に係る基板処理方法の各工程におけるレジストを示す平面図及び断面図である。図8(a)から図8(d)において、左側は平面図を示し、右側は断面図を示す。右側の断面図は、左側の平面図のA−A線に沿う断面図である。図9は、複数のウェハよりなるウェハ群の各ウェハを、露光し、加熱処理する際のタイミングチャートを示す図である。図10は、線幅CDと引き置き時間PEDとの関係を示すグラフ、及び線幅CDと熱板の設定温度Tとの関係を示すグラフである。
図7に示すように、本実施の形態に係る基板処理方法は、第1のデータ準備工程(ステップS11)、第2のデータ準備工程(ステップS12)、露光工程(ステップS13〜ステップS15)、加熱処理工程(ステップS16)、及び現像処理工程(ステップS17)を有する。
本実施の形態では、異なる2つのレチクルを用い、ウェハを2回露光する例について説明する。従って、露光工程は、第1の露光工程(ステップS13)、レチクル交換工程(ステップS14)及び第2の露光工程(ステップS15)を有する。しかし、露光工程は、ウェハを3回以上露光するものでもよく、レチクルを2回以上交換するものでもよい。
以下では、縦方向に延びる第1のパターンP1を有するレチクルを用いた1回目の露光と、第1のパターンP1と略直交する、横方向に延びる第2のパターンP2を有するレチクルを用いた2回目の露光とを行うことによってホールパターンを形成する例について、説明する。
始めに、第1のデータ準備工程(ステップS11)を行う。第1のデータ準備工程(ステップS11)では、予め引き置き時間PEDとレジストパターンの線幅CDとの関係を示す第1のデータを準備する。
複数のウェハWよりなるウェハ群の各ウェハWに、後述する第1の露光工程(ステップS13)から第2の露光工程(ステップS15)を行った後、ウェハW毎に引き置き時間PEDを変えて加熱処理を行う。その後、加熱処理された各ウェハWに後述する現像処理工程(ステップS17)を行うことによってレジストパターンを形成する。更に、形成されたレジストパターンの線幅CDを、線幅測定装置140を用いて測定する。これにより、引き置き時間PEDとレジストパターンの線幅CDとの関係を示す第1のデータを準備する。
なお、引き置き時間PEDは、前述したように、1回目の露光である第1の露光工程(ステップS13)が終了してから加熱処理を開始するまでの時間であり、本発明における経過時間に相当する。また、第1のデータ準備工程(ステップS11)を行うことによって第1のデータを準備するためのウェハ群は、本発明における第1のウェハ群に相当する。
次に、第2のデータ準備工程(ステップS12)を行う。第2のデータ準備工程(ステップS12)では、予めレジストパターンの線幅CDと熱板170の設定温度Tとの関係を示す第2のデータを準備する。
複数のウェハWよりなるウェハ群の各ウェハWに、後述する第1の露光工程(ステップS13)から第2の露光工程(ステップS15)を行った後、ウェハW毎に熱板170の設定温度Tを変えて加熱処理を行う。その後、加熱処理された各ウェハWに後述する現像処理工程(ステップS17)を行うことによってレジストパターンを形成する。更に、形成されたレジストパターンの線幅CDを、線幅測定装置140を用いて測定する。これにより、熱板170の設定温度Tとレジストパターンの線幅CDとの関係を示す第2のデータを準備する。
なお、熱板170の設定温度Tは、本発明における加熱温度に相当する。また、第2のデータ準備工程(ステップS12)を行うことによって第2のデータを準備するためのウェハ群は、本発明における第2のウェハ群に相当する。
また、熱板に代え、赤外線ランプ等の熱源により、ウェハWを加熱処理してもよい。赤外線ランプ等の熱源を用いるときは、熱源の近傍の温度又は熱源に加熱処理されるウェハWの近傍の温度が、本発明における加熱温度に相当する。
また、複数のウェハWよりなる単一のウェハ群のウェハW毎に、引き置き時間PED及び熱板170の設定温度Tよりなる2変数を独立に変えて2行2列のマトリクス状に設定された複数の条件で、加熱処理を行ってもよい。これにより、第1のデータ準備工程(ステップS11)及び第2のデータ準備工程(ステップS12)をまとめて行うことができる。
次に、第1の露光工程(ステップS13)を行う。第1の露光工程(ステップS13)では、レジスト膜232が形成されたウェハ230(ウェハW)に1回目の露光を行う。図8(a)は、第1の露光工程(ステップS13)におけるウェハの状態を示す。
図8(a)に示すように、第1の露光工程(ステップS13)を行う前に、予め、ウェハ230(ウェハW)上に反射防止膜231及びレジスト膜232を順次形成しておく。
先ず、図1に示すウェハ搬送体22によって、カセット載置台20上のカセットC内から未処理のウェハ230(ウェハW)が1枚ずつ取り出され、処理ステーション13に順次搬送される。ウェハ230(ウェハW)は、処理ステーション13の第3の処理装置群G3に属する温調装置70に搬送され、所定温度に温度調節される。その後、ウェハ230(ウェハW)は、第1の搬送装置30によって例えばボトムコーティング装置43に搬送され、図8(a)に示すように、反射防止膜231が形成される。その後、ウェハ230(ウェハW)は、第1の搬送装置30によって熱処理装置75、高精度温調装置80に順次搬送され、各処理装置において所定の処理が施される。その後、ウェハ230(ウェハW)は、第1の搬送装置30によって例えばレジスト塗布装置40に搬送される。
レジスト塗布装置40では、例えば回転されたウェハ230(ウェハW)の表面にノズルから所定量のレジスト液が供給される。そして、そのレジスト液がウェハ230(ウェハW)の表面の全面に拡散することによって、図8(a)に示すように、ウェハ230(ウェハW)上にレジスト膜232が形成される。
レジストの一例は化学増幅型レジストである。具体的な一例として、本例では、ArFエキシマレーザ(波長193nm)を光源に用いた露光に対応可能な化学増幅型のネガレジストを用いることができる。
レジスト膜232が形成されたウェハ230(ウェハW)は、第1の搬送装置30によって例えばプリベーク装置81に搬送され、加熱処理(プリベーク)が施される。その後、ウェハ230(ウェハW)は、第2の搬送装置31によって周辺露光装置102、高精度温調装置93に順次搬送され、各装置において所定の処理が施される。その後、ウェハ230(ウェハW)は、インターフェイスステーション14のウェハ搬送体111によって露光装置Aに搬送される。露光装置Aにウェハ230(ウェハW)が搬送されると、ウェハ230(ウェハW)のレジスト膜232上に露光光源からマスクを介して光が照射され、レジスト232膜に所定のパターンである第1のパターンP1が露光される。こうしてウェハ230(ウェハW)に1回目の露光が施される。
1回目の露光が施されるとき、図8(a)に示すように、第1のレチクルR1を用いてレジスト膜232の選択された部分を露光し、溶剤に対して選択的に不溶化させた不溶部232aを発生させる。不溶部232aを選択的に発生させることで、レジスト膜232中に、例えば、有機溶剤等の溶剤に対して不溶な不溶部232a及び可溶な可溶部232bよりなる第1のパターンP1を得る。
ここでは、例えば、X方向(図8(a)の左側平面図の縦方向)に沿って延びるラインがX方向と直交するY方向(図8(a)の左側平面図の横方向)に配列してなるパターンを有する第1のレチクルR1を用い、第1のパターンP1を得る。図8(a)左側平面図に示すように、第1のパターンP1の線幅L1及びスペース幅SP1を、それぞれ32nm及び96nmとすることができる。
第1の露光工程(ステップS13)が行われた各ウェハWは、図1に示すウェハ搬送装置120によってバッファカセット121に搬送され、一次的に収容される。そして、バッファカセット121に収容されたウェハWは、同じウェハ群(ロット)の他のウェハWが上述の1回目の露光が終了するまで待機する。
なお、複数のウェハWよりなるウェハ群(ロット)の各ウェハWに基板処理を行うときは、次のレチクル交換工程(ステップS14)を行う前に、そのウェハ群(ロット)の各ウェハWに連続して第1の露光工程(ステップS13)を行うことができる。そして、このウェハ群は、本発明における第3のウェハ群に相当する。
ここでは、一例として、図9を参照し、3枚のウェハよりなるウェハ群(第3のウェハ群)の各ウェハW1、W2、W3に基板処理を行う場合について説明する。図9中RCに示す次のレチクル交換工程(ステップS14)を行う前に、ウェハW1、W2、W3に、図9中EXP−Vに示す第1の露光工程(ステップS13)を連続して行う。
次に、レチクル交換工程(ステップS14)を行う。レチクル交換工程(ステップS14)では、第1の露光工程(ステップS13)で用いた第1のレチクルR1を、第2の露光工程(ステップS15)で用いる第2のレチクルR2に交換する。
図9に示す例では、3枚のウェハW1、W2、W3に連続して第1の露光工程(ステップS13)を行った後、図9中RCに示すレチクル交換工程(ステップS14)を行う。
次に、第2の露光工程(ステップS15)を行う。第2の露光工程(ステップS15)では、1回目の露光が行われたウェハWに2回目の露光を行う。図8(b)は、第2の露光工程(ステップS15)におけるウェハの状態を示す。
バッファカセット121に収容されたウェハWは、ウェハ搬送装置120によってバッファカセット121から取り出され、露光装置Aに搬送される。露光装置Aにウェハ230(ウェハW)が搬送されると、ウェハ230(ウェハW)のレジスト膜232上に露光光源からマスクを介して光が照射され、レジスト膜232に1回目の露光のパターンと異なるパターンである第2のパターンP2が露光される。こうしてウェハ230(ウェハW)に2回目の露光が施される。
2回目の露光が施されるとき、図8(b)に示すように、第2のレチクルR2を用いてレジスト膜232の選択された部分を露光し、溶剤に対して選択的に不溶化させた不溶部232cを発生させる。不溶部232cを選択的に発生させることで、レジスト膜232中に、例えば、有機溶剤等の溶剤に対して不溶な不溶部232c及び可溶な可溶部232bよりなる第2のパターンP2を得る。
ここでは、例えば、Y方向(図8(b)の左側平面図の横方向)に沿って延びるラインがX方向(図8(b)の左側平面図の縦方向)に配列してなるパターンを有する第2のレチクルR2を用い、第2のパターンP2を得る。図8(b)左側平面図に示すように、第2のパターンP2の線幅L2及びスペース幅SP2を、それぞれ32nm及び96nmとすることができる。
その結果、レジスト膜232中には、第1のパターンP1と第2のパターンP2が形成される。そして、図8(b)左側平面図に示すように、レジスト膜232には、不溶部232a、232cよりなる格子形状を有する不溶部232dが形成され、格子形状の不溶部232dで囲まれた領域に可溶部232bが残存している。
2回目の露光の終了したウェハWは、インターフェイスステーション14のウェハ搬送体111によって処理ステーション13の例えば露光後ベーク装置94に搬送される。
図9に示す例では、図9中RCに示す次のレチクル交換工程(ステップS14)を行った後、ウェハW1、W2、W3に連続して、図9中EXP−Hに示す第2の露光工程(ステップS15)を行う。
第2の露光工程(ステップS15)が行われたウェハWに対しては、順次加熱処理工程(ステップS16)を行う。加熱処理工程(ステップS16)では、第1の露光工程(ステップS13)が終了してから加熱処理を開始するまでの引き置き時間PEDに基づいて、熱板170の設定温度Tを補正し、補正された設定温度Tで、ウェハWを加熱処理する。図8(c)は、加熱処理工程(ステップS16)におけるウェハの状態を示す。
露光後ベーク装置94では、先ずウェハWが搬入出口210から搬入され、図4に示す冷却板200上に載置される。続いて冷却板200が移動することによって、ウェハWが熱板170の上方に移動する。ウェハWは冷却板200から第1の昇降ピン180に受け渡され、その後、第1の昇降ピン180によって熱板170上に載置される。こうしてウェハWの加熱処理(露光後ベーク)が開始される。そして、所定時間経過後、ウェハWが第1の昇降ピン180によって熱板170から離隔され、ウェハWの加熱処理が終了する。その後、ウェハWは、第1の昇降ピン180から冷却板200に受け渡され、冷却板200により冷却され、当該冷却板200から搬入出口210を通じて露光後ベーク装置97の外部に搬送される。
本実施の形態では、加熱処理工程(ステップS16)において、形成されるレジストパターンの線幅を引き置き時間PEDに基づいて予測し、予測された線幅の予測値に基づいて熱板170の設定温度を補正することができる。このとき、第1のデータ準備工程(ステップS11)を行うことによって準備した、引き置き時間PEDとレジストパターンの線幅CDの関係を示す第1のデータと、引き置き時間PEDとに基づいて、レジストパターンの線幅CDを予測することができる。また、第2のデータ準備工程(ステップS12)を行うことによって準備した、レジストパターンの線幅CDと熱板170の設定温度Tとの関係を示す第2のデータと、予測した線幅CDの予測値とに基づいて、熱板170の設定温度Tを補正することができる。
加熱処理工程(ステップS16)を行うことにより、可溶部232bの不溶部232a、232cへの変化が促進される。従って、図8(c)左側平面図に示すように、第1のパターンP1の線幅L1は、若干増大してL1´となり、第2のパターンP2の線幅L2は、若干増大してL2´となる。また、第1のパターンP1のスペース幅SP1は、若干減少してSP1´となり、第2のパターンP2のスペース幅SP2は、若干減少してSP2´となる。
このとき、引き置き時間PEDが長くなるほど線幅CD(L1´又はL2´)が増大する。すなわち、引き置き時間PEDと線幅CDとの関係は、図10(a)に示すように、正の傾き(感度)SS1を有する直線関係を有する。従って、引き置き時間PEDとレジストパターンの線幅CDの関係を示す第1のデータから得られた感度SS1と、引き置き時間PEDとに基づいて、レジストパターンの線幅CDを予測することができる。すなわち、感度SS1は、第1のデータに含まれる。
また、熱板170の設定温度Tが大きくなるほど線幅CD(L1´又はL2´)が増大する。すなわち、熱板170の設定温度Tと線幅CDとの関係は、図10(b)に示すように、正の傾き(感度)SS2を有する直線関係を有する。従って、レジストパターンの線幅CDと熱板170の設定温度Tの関係を示す第2のデータから得られた感度SS2と、先ほど予測した線幅CDとに基づいて、熱板170の設定温度Tを補正することができる。すなわち、感度SS2は、第2のデータに含まれる。
図9では、一例として、第1の露光工程(ステップS13)を行う時間をTV、レチクル交換工程(ステップS14)を行う時間をTR、第2の露光工程(ステップS15)を行う時間をTHとする。また、TH<TVとなるようにする。例えば、TV=15秒、TR=30秒、TH=25秒とする。ただし、TVとTHは、同じでなければよく、TV>THであってもよい。
このとき、図9に示すように、ウェハW1の引き置き時間PED1は、PED1=2TV+1TR+1TH=85秒となる。同様に、ウェハW2の引き置き時間PED2は、PED2=1TV+1TR+2TH=95秒となる。また、ウェハW3の引き置き時間PED3は、PED3=0TV+1TR+3TH=105秒となる。このように各ウェハWの引き置き時間PEDが異なるのは、第1の露光工程(ステップS13)の工程時間と第2の露光工程(ステップS15)の工程時間が異なるためである。また、ウェハ群の全てのウェハWに対して第1の露光工程(ステップS13)を連続して行った後、レチクル交換工程(ステップS14)を行い、その後ウェハ群の全てのウェハWに対して第2の露光工程(ステップS15)を行うためである。
一例として、図10(a)に示す感度SS1を0.1nm/minとすることができ、図10(b)に示す感度SS2を1nm/℃とすることができる。このとき、ウェハW1、W2、W3におけるレジストパターンの線幅を、CD1、CD2、CD3とする。CD1、CD2、CD3は、前述したL1´、L2´であり、ここでは簡単のためL1´=L2´とする。また、前述したように、PED1=85秒、PED2=95秒、PED3=105秒とする。すると、図10(a)に示す関係及び感度SS1の値により、CD1を基準として、CD2=CD1+0.1×(95−85)/60=CD1+0.017(nm)、CD3=CD1+0.1×(105−85)/60=CD1+0.034(nm)となる。
次に、ウェハW1、W2、W3を加熱処理するときの熱板170の設定温度TをT1、T2、T3とする。すると、図10(b)に示す関係及び感度SS2の値により、T1を基準として、T2=T1−0.017(℃)、T3=T1−0.034(℃)とすることにより、ウェハW1、W2、W3間のレジストパターンの線幅CDを略等しくすることができる。すなわち、ウェハW毎に設定温度Tを変えることにより、ウェハW毎の引き置き時間PEDの差に基づいて発生すると予測される線幅CDの差を打ち消すことができる。従って、本実施の形態によれば、ウェハWごとに引き置き時間PEDが異なる場合でも、図10(a)及び図10(b)に示す関係に基づいて、熱板170の設定温度Tを補正することにより、ウェハ間の線幅CDのばらつきを低減することができる。
なお、図9に示すように、複数のウェハWを連続して処理するときは、ウェハW1に第2の露光工程を行った後、ウェハW2に第2の露光工程を行う際に、同時に、ウェハW1に加熱処理工程(ステップS16)を行ってもよい。
また、熱板170が、複数の熱板領域に区画され、熱板領域毎に給電により発熱するヒータが個別に内蔵され、熱板領域毎に設定温度Tを補正し、各熱板領域のヒータの発熱量をヒータ制御装置172により個別に調整するようにしてもよい。熱板領域毎に設定温度を独立に設定するときは、第1のデータ準備工程(ステップS11)及び第2のデータ準備工程(ステップS12)において、線幅測定装置140を用いて熱板領域毎にレジストパターンの線幅CDを測定し、熱板領域毎に第1のデータ及び第2のデータを準備しておく。そして、加熱処理工程(ステップS16)において、引き置き時間PED、第1のデータ及び第2のデータに基づいて、熱板領域毎に設定温度Tを補正し、補正された熱板領域毎の設定温度に基づいて、ウェハWを加熱処理する。これにより、ウェハ間での線幅CDのばらつきを低減することができるとともに、ウェハ面内での線幅CDのばらつきも低減することができる。
最後に、現像処理工程(ステップS17)を行う。現像処理工程(ステップS17)では、加熱処理工程(ステップS16)が行われたウェハWを現像処理することによって、レジストパターンを形成する。図8(d)は、現像処理工程(ステップS17)におけるウェハの状態を示す。
露光後ベークが終了したウェハ230(ウェハW)は、第2の搬送装置31によって例えば現像処理装置50に搬送され、ウェハ230(ウェハW)上のレジスト膜232が現像処理される。現像処理において、例えば有機溶剤等の溶剤を用いて、レジスト層232の可溶部232bを溶解除去することにより、図8(d)に示すように、不溶部232d(232a、232c)のみが残り、レジストパターンが形成される。その後、ウェハ230(ウェハW)は、例えば第2の搬送装置31によってポストベーク装置85に搬送され、加熱処理(ポストベーク)が施され、その後、第1の搬送装置30によって高精度温調装置72に搬送されて温度調節される。その後、ウェハWは、ウェハ搬送体22によってカセットステーション12のカセットCに戻される。こうして塗布現像処理システム1における一連のウェハ処理が終了する。
次に、図11から図13に示す比較例1から比較例3と比較することにより、本実施の形態に係る基板処理方法が、処理時間を増大させることなく、ウェハ間のレジストパターンの線幅のばらつきを低減することができることを説明する。
図11から図13は、それぞれ比較例1から比較例3のいずれかにおける、複数のウェハよりなるウェハ群の各ウェハを、露光し、加熱処理する際のタイミングチャートを示す図である。
図11に示すように、比較例1では、ウェハW1、W2、W3に、図11中EXP−Vに示す1回目の露光を連続して行う。その後、図11中RCに示すレチクル交換作業を行う。その後、ウェハW1、W2、W3に、図11中EXP−Hに示す2回目の露光を連続して行う。ここまでは、本実施の形態と同様である。
しかし、比較例1では、図11中PEB−T0で示す加熱処理を行う際、形成されるレジストパターンの線幅CDを、引き置き時間PEDに基づいて予測し、予測された線幅の予測値に基づいて、熱板の設定温度を補正することがない。すなわち、引き置き時間PEDに関らず、熱板の設定温度は一定の温度T0である。
図11に示す比較例1でも、各工程の時間を本実施の形態と同様にすると、ウェハW1の引き置き時間PED1は、PED1=2TV+1TR+1TH=85秒となる。同様に、ウェハW2の引き置き時間PED2は、PED2=1TV+1TR+2TH=95秒となる。また、ウェハW3の引き置き時間PED3は、PED3=0TV+1TR+3TH=105秒となる。従って、図10(a)に示すように、ウェハW1、W2、W3に形成されるレジストパターンの線幅CD1、CD2、CD3は、CD1<CD2<CD3となり、ウェハ間の線幅のばらつきを低減することができない。
次に、比較例2では、ウェハW1に、第1のレチクルR1を用いて図12中EXP−Vに示す1回目の露光を行い、その後、図12中RCに示すレチクル交換作業を行い、第2のレチクルR2を用いて図12中EXP−Hに示す2回目の露光を行う。その後、図12中RCに示すレチクル交換作業を行い、第2のレチクルR2から第1のレチクルR1に交換する。その後、ウェハW2に、第1のレチクルR1を用いて図12中EXP−Vに示す1回目の露光を行い、その後、図12中RCに示すレチクル交換作業を行い、第2のレチクルR2を用いて図12中EXP−Hに示す2回目の露光を行う。その後、ウェハW3についても、ウェハW2と同様にして行う。
比較例2では、図12に示すように、各工程の時間を本実施の形態と同様にすると、ウェハW1、W2、W3のそれぞれの引き置き時間PED1、PED2、PED3は等しくなり、1TR+1TH=55秒となる。従って、図10(a)に示す関係から、ウェハW1、W2、W3に形成されるレジストパターンの線幅CD1、CD2、CD3も等しくなり、ウェハ間で線幅のばらつきを略無くすことができる。しかし、比較例2では、ウェハ3枚を処理する間にレチクル交換作業を行う回数が5回であり、本実施の形態の1回よりも増えるため、全体の処理時間が増大する。
次に、比較例3では、ウェハW1に、第1のレチクルR1を用いて図13中EXP−Vに示す1回目の露光を行い、その後、図13中RCに示すレチクル交換作業を行い、第2のレチクルR2を用いて図13中EXP−Hに示す2回目の露光を行う。その後、レチクル交換作業を行わず、ウェハW2に、第2のレチクルR2を用いた図13中EXP−Hに示す露光を行い、その後、図13中RCに示すレチクル交換作業を行い、第1のレチクルR1を用いた図13中EXP−Vに示す露光を行う。その後、レチクル交換作業を行わず、ウェハW3に、第1のレチクルR1を用いて図13中EXP−Vに示す1回目の露光を行い、図13中RCに示すレチクル交換作業を行い、第2のレチクルR2を用いて図13中EXP−Hに示す2回目の露光を行う。
比較例3では、ウェハW1、W2、W3のそれぞれで、1回目の露光と2回目の露光が入れ替わるため、引き置き時間PEDを、最初の露光が開始された後、加熱処理が開始されるまでの時間とする。すると、図13に示すように、ウェハW1、W2、W3のそれぞれの引き置き時間PED1、PED2、PED3は等しくなり、1TV+1TR+1TH=70秒となる。従って、図10(a)に示す関係から、ウェハW1、W2、W3に形成されるレジストパターンの線幅CD1、CD2、CD3も等しくなり、ウェハ間で線幅のばらつきを低減することができる。しかし、比較例3では、ウェハ3枚を処理する間にレチクル交換作業を行う回数が3回であり、比較例2の5回よりは少ないものの、本実施の形態の1回よりも増えるため、全体の処理時間が増大する。
一方、本実施の形態では、加熱処理工程(ステップS16)において、引き置き時間PEDに基づいて、熱板170の設定温度Tを補正し、補正された設定温度Tで、ウェハWを加熱処理する。同じ回の露光を各ウェハWに対して連続して行った後、レチクル交換を行うため、処理時間を増大させることがなく、かつ、引き置き時間PEDのばらつきに起因するウェハ間のレジストパターンの線幅のばらつきを低減することができる。
なお、本実施の形態では、第1の露光工程(ステップS13)において第1のパターンP1を露光し、第2の露光工程(ステップS15)において第1のパターンP1と略直交する第2のパターンP2を露光する例について説明した。しかし、第2のパターンP2は、第1のパターンP1と任意の角度で交差するものでもよく、第1のパターンP1と略平行で交差しないものでもよい。
また、本実施の形態では、第1の露光工程(ステップS13)と第2の露光工程(ステップS15)との間に、レチクル交換工程(ステップS14)を有する。しかし、第2の露光工程(ステップS15)は、第1の露光工程(ステップS13)と同一のレチクルマスクを用い、露光量等の露光条件のみを変更して露光する、追加の露光工程であってもよい。
また、本実施の形態では、第1の露光工程(ステップS13)と第2の露光工程(ステップS15)とは、工程時間が異なる。しかし、第1の露光工程(ステップS13)及び第2の露光工程(ステップS15)の工程時間が同じでも、他の装置の都合等により、第2の露光工程(ステップS15)と加熱処理工程(ステップS16)との間に一定の待機時間が必要になる場合にも適用できる。
また、本実施の形態では、レジストとしてネガレジストを用いた例について説明した。しかし、第1の露光工程(ステップS13)と第2の露光工程(ステップS15)との間に、加熱処理工程(ステップS16)を行わなければ、レジストの種類に関係なく、ポジレジストを用いた例にも適用可能である。なお、レジストとしてポジレジストを用いた場合には、図10(a)の線幅CDの引き置き時間PEDの依存性を示す直線は右下がりの直線となり、図10(a)に示す感度SS1は負の値になる。また、図10(b)の線幅CDの熱板170の設定温度Tの依存性を示す直線は右下がりの直線となり、図10(b)に示す感度SS2も負の値になる。
また、本実施の形態では、引き置き時間PEDに基づいて、レジストパターンの線幅CDを予測し、予測された線幅CDの予測値に基づいて、熱板170の設定温度Tを補正する例について説明した。しかし、引き置き時間PEDと熱板170の設定温度Tとの関係を示すデータを準備し、そのデータ及び引き置き時間PEDに基づいて、熱板170の設定温度Tを直接補正するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、第1のデータ準備工程(ステップS11)と第2のデータ準備工程(ステップS12)を有する場合について説明した。しかし、第1のデータ準備工程(ステップS11)と第2のデータ準備工程(ステップS12)を行わず、第1のデータ及び第2のデータに代え、例えば本体制御部220に記録された所定のデータ、あるいは、塗布現像処理システム1の外部に記録された所定のデータを用いてもよい。
(実施の形態の変形例)
次に、図14を参照し、実施の形態の変形例に係る基板処理方法について説明する。
本変形例に係る基板処理方法では、複数のウェハWよりなるウェハ群の一のウェハWに処理を行って形成されたレジストパターンの線幅CDの測定値に基づいて、熱板170の設定温度Tを補正して、ウェハ群の他のウェハWを加熱処理する点で、実施の形態に係る基板処理方法と相違する。
本変形例に係る基板処理方法を行うための塗布現像処理システムについては、実施の形態に係る塗布現像処理システムと同様にすることができる。
一方、本変形例に係る基板処理方法は、実施の形態に係る基板処理方法と相違する。図14は、本変形例に係る基板処理方法の各工程の手順を説明するためのフローチャートである。
図14に示すように、本変形例に係る基板処理方法は、第1のデータ準備工程(ステップS21)、第2のデータ準備工程(ステップS22)、露光工程(ステップS23〜ステップS25)、加熱処理工程(ステップS26)、及び現像処理工程(ステップS27)を有する。
本変形例でも、異なる2つのレチクルを用い、ウェハを2回露光する例について説明する。従って、露光工程は、第1の露光工程(ステップS23)、レチクル交換工程(ステップS24)及び第2の露光工程(ステップS25)を有する。しかし、露光工程は、ウェハを3回以上露光するものでもよく、レチクルを2回以上交換するものでもよい。
始めに、第1のデータ準備工程(ステップS21)及び第2のデータ準備工程(ステップS22)を行う。第1のデータ準備工程(ステップS21)及び第2のデータ準備工程(ステップS22)は、実施の形態における第1のデータ準備工程(ステップS11)及び第2のデータ準備工程(ステップS12)と同様にすることができる。
次に、第1の露光工程(ステップS23)を行う。第1の露光工程(ステップS23)では、レジストが塗布処理された、ウェハ群の一のウェハWに1回目の露光を行った後、ウェハ群の他のウェハWに1回目の露光を行う。
実施の形態と同様にして、反射防止膜及びレジスト膜が形成された複数のウェハWよりなるウェハ群の一のウェハWに、露光装置Aを用いて1回目の露光を行った後、そのウェハ群の他のウェハWに1回目の露光を行う。実施の形態で説明した図9において、ウェハW1が一のウェハWに相当し、ウェハW2が他のウェハWに相当するため、本変形例では、ウェハW2に対して行う1回目の露光が、第1の露光工程(ステップS23)に相当する。
また、実施の形態で図9を用いて説明したのと同様に、ウェハW2に第1の露光工程(ステップS23)を行った後、ウェハW3にも第1の露光工程(ステップS23)を連続して行う。
次に、レチクル交換工程(ステップS24)を行う。レチクル交換工程(ステップS24)は、実施の形態におけるレチクル交換工程(ステップS14)と同様にすることができる。
次に、第2の露光工程(ステップS25)を行う。第2の露光工程(ステップS25)では、ウェハ群の一のウェハWに2回目の露光を行った後、ウェハ群の他のウェハWに2回目の露光を行う。
実施の形態と同様にして、1回目の露光が行われた複数のウェハWよりなるウェハ群の一のウェハWに、露光装置Aを用いて2回目の露光を行った後、そのウェハ群の他のウェハWに2回目の露光を行う。ここでも、ウェハW2に対して行う2回目の露光工程が、第2の露光工程(ステップS25)に相当する。
次に、加熱処理工程(ステップS26)を行う。加熱処理工程(ステップS26)では、複数のウェハWよりなるウェハ群の一のウェハWに加熱処理工程を行った後、一のウェハWを現像処理することによって形成されるレジストパターンの線幅CDを測定し、測定された線幅CDの測定値に基づいて、熱板170の設定温度Tを更に補正し、補正された設定温度Tで、ウェハ群の他のウェハWを加熱処理する。
第1のデータ準備工程(ステップS21)及び第2のデータ準備工程(ステップS22)を行った後に経時変化等の何らかの変化があり、第1のデータ準備工程(ステップS21)及び第2のデータ準備工程(ステップS22)を行って得た第1のデータ及び第2のデータが、第1のデータ準備工程(ステップS21)及び第2のデータ準備工程(ステップS22)を行った時からずれてしまうことがある。このとき、加熱処理工程(ステップS26)を行うウェハWの直前又は少し前のウェハWについて、現像処理工程(ステップS27)まで行うことによって形成されたレジストパターンの線幅CDを測定し、線幅CDの目標値からのずれに基づいて、熱板170の設定温度Tを更に補正する。これにより、大量のウェハWよりなるウェハ群の各ウェハWを処理する際に、最初の方で処理するウェハWと、最後の方で処理するウェハWとのウェハ間の線幅のばらつきを更に低減することができる。また、第1のデータ準備工程(ステップS21)及び第2のデータ準備工程(ステップS22)までの各工程が終了してから第1の露光工程(ステップS23)以下の各工程を開始するまでに長時間が経過した場合でも、径時変化等に起因する線幅CDのばらつきを更に低減することができる。
なお、本変形例でも、熱板170が、複数の熱板領域に区画され、熱板領域毎に給電により発熱するヒータが個別に内蔵され、熱板領域毎に設定温度Tを補正し、各熱板領域のヒータの発熱量をヒータ制御装置172により個別に調整するようにしてもよい。これにより、ウェハ間での線幅CDのばらつきを低減することができるとともに、ウェハ面内での線幅CDのばらつきも低減することができる。
また、本変形例でも、第2のパターンP2は、第1のパターンP1と任意の角度で交差するものでもよく、第1のパターンP1と略平行で交差しないものでもよい。また、第2の露光工程(ステップS25)は、第1の露光工程(ステップS23)と同一のレチクルマスクを用い、露光量等の露光条件のみを変更して露光する、追加の露光工程であってもよい。また、第1の露光工程(ステップS23)と第2の露光工程(ステップS25)とは工程時間が同じであっても、いずれかの装置の都合等により、第2の露光工程(ステップS25)と加熱処理工程(ステップS26)との間に一定の待機時間が必要になる場合であってもよい。また、第1の露光工程(ステップS23)と第2の露光工程(ステップS25)との間に、加熱処理工程を行わなければ、レジストの種類に関係なく、ポジレジストを用いた例にも適用可能である。
また、本変形例でも、引き置き時間PEDと熱板170の設定温度Tとの関係を示すデータを予め準備し、そのデータ及び引き置き時間PEDに基づいて、レジストパターンの線幅CDを直接予測するようにしてもよい。また、第1のデータ準備工程(ステップS21)と第2のデータ準備工程(ステップS22)を行わず、例えば本体制御部220又は塗布現像処理システム1の外部に記録された所定のデータを取得して、第1のデータ及び第2のデータとして用いるようにしてもよい。
以上、本発明の好ましい実施の形態について記述したが、本発明はかかる特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
また、本発明は、半導体基板、ガラス基板その他の各種基板を処理する工程を含む装置に適用することが可能である。
1 塗布現像処理システム
130 露光後ベーク装置
140 線幅測定装置
170 熱板

Claims (6)

  1. レジスト膜が形成された基板を処理する基板処理方法において、
    前記基板を複数回露光する露光工程と、
    前記露光工程の後、前記基板を現像処理する前に、前記基板に加熱処理を行う加熱処理工程と
    を有し、
    前記加熱処理工程において、1回目の露光を終了してから前記加熱処理を開始するまでの経過時間に基づいて、前記加熱処理における加熱温度を補正する、基板処理方法。
  2. 前記加熱処理工程において、前記基板を現像処理することによって形成されるレジストパターンの線幅を、前記経過時間に基づいて予測し、予測された前記線幅の予測値に基づいて前記加熱温度を補正する、請求項1に記載の基板処理方法。
  3. 前記経過時間と前記レジストパターンの線幅との関係を示す第1のデータを準備する第1のデータ準備工程を有し、
    前記加熱処理工程において、前記第1のデータ及び前記経過時間に基づいて、前記レジストパターンの線幅を予測する、請求項2に記載の基板処理方法。
  4. 前記レジストパターンの線幅と前記加熱温度との関係を示す第2のデータを準備する第2のデータ準備工程を有し、
    前記加熱処理工程において、前記第2のデータ及び前記線幅の予測値に基づいて、前記加熱温度を補正する、請求項3に記載の基板処理方法。
  5. 前記第1のデータ準備工程において、複数の基板よりなる第1の基板群の各基板に、前記露光工程を行った後、前記基板毎に前記経過時間を変えて加熱処理を行い、加熱処理された前記各基板を現像処理することによってレジストパターンを形成し、形成された前記レジストパターンの線幅を測定することによって前記第1のデータを準備し、
    前記第2のデータ準備工程において、複数の基板よりなる第2の基板群の各基板に、前記露光工程を行った後、前記基板毎に前記加熱温度を変えて加熱処理を行い、加熱処理された前記各基板を現像処理することによってレジストパターンを形成し、形成された前記レジストパターンの線幅を測定することによって前記第2のデータを準備する、請求項4に記載の基板処理方法。
  6. 前記加熱処理工程において、複数の基板よりなる第3の基板群の一の基板に前記加熱処理工程を行った後、前記一の基板を現像処理することによって形成されたレジストパターンの線幅を測定し、測定された前記線幅の測定値に基づいて前記加熱温度を補正する、請求項5に記載の基板処理方法。
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